以下、本発明の実施形態における技術的解決策を、本発明の実施形態における添付図面を参照しながら、明確に説明する。明らかに、記載された実施形態は、本発明の実施形態の全てではなく一部である。創造努力なしに本発明の実施形態に基づいて当業者によって得られる他の全ての実施形態は、本発明の保護範囲内に入るものとする。
本発明の技術的解決策は、汎欧州デジタル移動電話方式(略して「GSM(登録商標)」)、符号分割多元接続(略して「CDMA」)、広帯域符号分割多元接続(略して「WCDMA(登録商標)」)、一般的なパケット無線サービス(略して「GPRS」)、ロングタームエボリューション(略して「LTE」)、LTE周波数分割複信(略して「FDD」)システム、LTE時分割複信(略して「TDD」)およびユニバーサル移動体通信システム(略して「UMTS」)などの様々な通信システムに適用されてもよいことを理解されたい。
本発明の技術的解決策は、OFDMAシステム、例えば、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)システム、特にワイヤレスフィデリティ(Wireless Fidelity、略して「WiFi」)に適用してもよいことを理解されたい。確かに、本発明の実施形態の方法は、OFDMA技術がMU−MIMO技術と組み合わされたシステムにさらに適用されてもよい。ただし、本発明はこれに限定されるものではない。
本発明の実施形態では、アクセスポイントAPは、ユーザ装置のためにアクセスサービスを提供してもよく、APはWLANのアクセスポイントであってもよく、GSM(登録商標)またはCDMAにおける基地局(略して「BTS」)であってもよく、WCDMA(登録商標)におけるNodeB(NodeB)であってもよく、LTEにおける進化型NodeB(略して「eNB」または「e−NodeB」)であってもよい。これは本発明において限定されない。
本発明の実施形態では、ユーザ装置は、端末装置、移動局(略して「MS」)、移動端末等を指してもよいことをさらに理解されたい。ユーザ装置は、無線アクセスネットワーク(略して「RAN」)を使用することにより、1つ以上のコアネットワークと通信してもよい。例えば、ユーザ装置は、携帯電話(または「セルラー」電話と呼ばれる)またはモバイル端末を備えたコンピュータであってもよい。例えば、端末装置は、無線通信システムにおける局(Station)であってもよい。
図1は、本発明の一実施形態による、情報送信方法100の概略フローチャートを示し、方法100は、アクセスポイントによって実行されてもよい。図1に示すように、方法100は、以下のステップを含む。
S110.ダウンリンク送信に使用される周波数帯域の最大直交周波数分割多重OFDMシンボル数を決定し、周波数帯域の最大OFDMシンボル数が、周波数帯域の全てのサブバンドの最大OFDMシンボル数の最大値である。
S120.ユーザ装置が属するサブバンドの最大OFDMシンボル数と周波数帯域の最大OFDMシンボル数との間の値の関係に基づいて、ユーザ装置に追加ロングトレーニングフィールドを送信するか否かを命令するために使用される追加ロングトレーニングフィールド命令情報を決定する。
S130.ユーザ装置に指示メッセージを送信し、指示メッセージには、追加ロングトレーニングフィールド命令情報が含まれる。
具体的には、アクセスポイントAPは、ダウンリンク送信に使用される周波数帯域の全てのサブバンドのOFDMシンボル数の最大値を比較して、周波数帯域に対応する最大OFDMシンボル数を求め、ユーザ装置が属するサブバンドの最大OFDMシンボル数と周波数帯域の最大OFDMシンボル数とを比較して、追加ロングトレーニングフィールド命令情報を用いて、追加ロングトレーニングフィールド命令情報を決定し、ここで追加ロングトレーニングフィールド命令情報は、ユーザ装置に追加ロングトレーニングフィールドを送信するか否かをAPに命令するために使用される。その後、APは、ユーザ装置に、追加ロングトレーニングフィールド命令情報を含む指示メッセージを送信する。
以上のように、本発明のこの実施形態の情報送信方法によれば、APは、ユーザ装置が属するサブバンドの最大OFDMシンボル数とダウンリンク送信に使用される周波数帯域の最大OFDMシンボル数との間の値の関係に基づいて、ユーザ装置に追加ロングトレーニングフィールドを送信するか否かを決定する。したがって、APがユーザ装置に追加ロングトレーニングフィールドを送信することを決定すると、データ送信プロセスにおけるゼロパディングオーバーヘッドおよびノイズ分散を低減することができ、周波数帯域リソース利用を改善することができる。ユーザ装置は、追加ロングトレーニングフィールドに基づいてより正確なチャネル推定を行うことができ、それによってビット誤り率を低減し、データ送信の信頼性を改善できる。
本発明のこの実施形態では、ダウンリンク送信に使用される周波数帯域の最大直交周波数分割多重OFDMシンボル数は、ダウンリンク送信プロセスにおいて占有される周波数帯域上で、ユーザ装置にプリアンブルフィールドおよびデータフィールドを送信するためにAPによって要求されるOFDMシンボル数の最大値であってもよく、プリアンブルフィールドは、初期ロングトレーニングフィールドおよび/またはシグナリングフィールドおよび/またはショートトレーニングフィールドを含んでもよい。あるいは、ダウンリンク送信に使用される周波数帯域の最大直交周波数分割多重OFDMシンボル数の最大値は、ダウンリンク送信プロセスにおいて占有される周波数帯域上で、ユーザ装置にデータフィールドを送信するためにAPによって要求されるOFDMシンボル数の最大値であってもよく、あるいは、ダウンリンク送信に使用される周波数帯域の最大OFDMシンボル数は、ダウンリンク送信プロセスにおいて占有される周波数帯上で、ユーザ装置に別のフィールドを送信するためにAPによって要求されるOFDMシンボル数の最大値であってもよい。これは、本発明においては限定されない。
本発明のこの実施形態では、ユーザ装置が属するサブバンドのOFDMシンボル数は、ユーザ装置が属するサブバンド上で、ユーザ装置にプリアンブルフィールドおよびデータフィールドを送信するためにAPによって要求されるOFDMシンボル数の最大値であってもよく、プリアンブルフィールドは、初期ロングトレーニングフィールドおよび/またはシグナリングフィールドおよび/またはショートトレーニングフィールドを含んでもよい。あるいは、ユーザ装置が属するサブバンドの最大直交周波数分割多重OFDMシンボル数の最大値は、ユーザ装置が属するサブバンド上で、ユーザ装置にデータフィールドを送信するためにAPによって要求されるOFDMシンボル数の最大値であってもよく、あるいは、ユーザ装置が属するサブバンドの最大OFDMシンボル数は、ユーザ装置が属するサブバンド上で、ユーザ装置に別のフィールドを送信するためにAPによって要求されるOFDMシンボル数の最大値であってもよい。これは、本発明においては限定されない。
本発明のこの実施形態では、各サブバンドが1つ以上のユーザ装置によって占有されてもよいことを理解されたい。同じサブバンド上の1つ以上のユーザ装置に初期ロングトレーニングフィールドを送信するためにAPによって使用されるOFDMシンボルの数は同じであり、異なるサブバンド上の1つ以上のユーザ装置に初期ロングトレーニングフィールドを送信するためにAPによって使用されるOFDMシンボルの数は、同じでも異なっていてもよい。
本発明のこの実施形態では、初期ロングトレーニングフィールドは、APによって標準に従って送信される予定のロングトレーニングフィールドを指し、かつチャネル推定を実行するためにユーザ装置によって使用されることをさらに理解されたい。追加ロングトレーニングフィールドは、初期ロングトレーニングフィールドに加えて、APによってユーザ装置に送信される余分なロングトレーニングフィールドを指す。
具体的には、S110で、APは、ダウンリンク送信プロセスにおいてユーザ装置にデータフィールドを送信するためにAPによって使用されるOFDMシンボルの最大数と、ダウンリンク送信に使用される周波数帯域の各サブバンドに対応する空間−時間フローの数とに基づいて、ダウンリンク送信に使用される周波数帯域の最大OFDMシンボル数を決定してもよく、または他の情報に基づいて、ダウンリンク送信に使用される周波数帯域の最大OFDMシンボル数を決定してもよい。これは、本発明においては限定されない。
本発明のこの実施形態では、任意選択として、APは、ダウンリンク送信データのフレーム長および符号化方式、ならびにダウンリンク送信に使用される周波数帯域の各サブバンドにおけるOFDMシンボルに含まれるデータビットの数に基づいて、ユーザ装置にデータフィールドを送信するためにAPによって使用されるOFDMシンボルの数を決定し、次いで、ユーザ装置にデータフィールドを送信するためにAPによって使用されるOFDMシンボルの最大数を、比較によって取得してもよい。
具体的には、本発明のこの実施形態では、APは、式(1)により、ユーザ装置にデータフィールドを送信するために使用されるOFDMシンボルの数を決定してもよい。
(1)
kはダウンリンク送信に使用される周波数帯域のサブバンドのシーケンス番号を表し、
は、シーケンス番号kを有するサブバンド上で、サブバンド上のユーザ装置uにデータフィールドを送信するためにAPによって使用されるOFDMシンボルの数を表し、APEP_LENGTH
uはデータフィールドに対応するデータフレームの長さであり、N
serviceは、データフィールドに先行する固定ビットの数であり、かつ規定の標準プロトコルでは定数である。例えば、N
serviceの値は802.11acシステムでは16である。N
tailは、バイナリ畳み込み符号(binary convolutional code、略して「BCC」)がゼロ状態に戻ることを可能にするテールビットの数を表し、規定の標準プロトコルでは定数である。例えば、802.11acシステムではN
tailの値は6である。N
ES,uは、ユーザ装置uのBCCコーダの数である。
は、シーケンス番号kを有するサブバンド内の各OFDMシンボル(Data Bits per OFDM Symbol)に含まれるデータビットの数であり、変調および符号化方式(Modulation and Coding Scheme、略して「MCS」)命令パラメータ、空間−時間フロー数命令パラメータなどを計算することによって求められてもよい。
は切り上げを表す。低密度パリティチェック
(略して「LDPC」)符号化について8021.11acシステムでは、ガードインターバル
(略して「short GI」)を使用することによるOFDMシンボル数の表示に曖昧さがある。したがって、シグナリングフィールドではショート・ガード・インターバル・シンボル数曖昧性除
去表示ビットおよび低密度パリティチェックエクストラシンボル(LDPC Extra OFDM Symbol)表示ビットが、シンボル数曖昧性除去を支援するために使用される。したがって、LDPC符号化の場合、
は曖昧性除去後に得られるシンボル数を表す。APは、ユーザ装置にデータフィールドを送信するために使用されるOFDMシンボルの数を、さらに別の方法で決定してもよい。これは、本発明においては限定されない。
具体的には、S120で、ユーザ装置が属するサブバンドの最大OFDMシンボル数が周波数帯域の最大OFDMシンボル数より小さいとAPが決定する場合、APは追加ロングトレーニングフィールド命令情報を決定し、追加ロングトレーニングフィールド命令情報は、ユーザ装置に追加ロングトレーニングフィールドを送信するようにAPに命令するために使用される。APは、追加ロングトレーニングフィールド命令情報に基づいて、ユーザ装置に追加ロングトレーニングフィールドおよび初期ロングトレーニングフィールドを送信する。
ユーザ装置が属するサブバンドの最大OFDMシンボル数が周波数帯域の最大OFDMシンボル数に等しいとAPが決定する場合、APは追加ロングトレーニングフィールド命令情報を決定し、追加ロングトレーニングフィールド命令情報は、ユーザ装置に追加ロングトレーニングフィールドを送信しないようにAPに命令するために使用される。
任意選択として、図2は、本発明の一実施形態による、情報送信方法100の他の概略フローチャートを示す。図2に示すように、方法100は、以下のステップをさらに含む。
S140.ユーザ装置に追加ロングトレーニングフィールドを送信するために使用されるOFDMシンボルのターゲット数を決定し、OFDMシンボルのターゲット数は、周波数帯域の最大OFDMシンボル数とユーザ装置が属するサブバンドの最大OFDMシンボル数との間の差以下である。
これに対応して、S130で、APはユーザ装置に指示メッセージを送信し、指示メッセージには、追加ロングトレーニングフィールド命令情報が含まれ、また追加ロングトレーニングフィールド命令情報は、OFDMシンボルのターゲット数を含む。
任意選択として、図3は、本発明の一実施形態による、情報送信方法100のさらに他の概略フローチャートを示す。図3に示すように、方法100は、以下のステップをさらに含む。
S150.ユーザ装置にダウンリンクデータパケットを送信する。
任意選択として、図4に示すようにS150で、ダウンリンクデータパケットは、送信時系列に基づいて配置されている初期ロングトレーニングフィールド、追加ロングトレーニングフィールド、およびデータフィールドを含む。初期ロングトレーニングフィールドを送信するためにAPによって使用されるOFDMシンボルの数と、追加ロングトレーニングフィールドを送信するために使用されるOFDMシンボルのターゲット数との合計は、予め設定された閾値以下である。予め設定された閾値は、ロングトレーニングフィールドを送信するために使用され得るOFDMシンボルの数の、標準で規定される最大値であり得る。例えば、予め設定された閾値は、802.11n標準では4、802.11ac標準では8である。あるいは、予め設定された閾値は、初期ロングトレーニングフィールドを送信するために使用されるOFDMシンボルの数以上であり、かつロングトレーニングフィールドを送信するために使用され得るOFDMシンボルの数の、標準で規定される最大値よりも小さい任意の整数値であってもよい。これは、本発明においては限定されない。
任意選択として、図5に示すようにS150で、ダウンリンクデータパケットは、送信時系列に基づいて配置されている第1の追加ロングトレーニングフィールド、第1のデータフィールド、第2の追加ロングトレーニングフィールド、第2のデータフィールド、...、第iの追加ロングトレーニングフィールド、第iのデータフィールド、...、第Mの追加ロングトレーニングフィールド、および第Mのデータフィールドを含み、ここで1≦i≦M、Mは1より大きい自然数であり、iは自然数である。
追加ロングトレーニングフィールドは、第1の追加ロングトレーニングフィールドから第Mの追加ロングトレーニングフィールドを含み、第1の追加ロングトレーニングフィールドを送信するためにAPによって使用されるOFDMシンボルの数と、初期ロングトレーニングフィールドを送信するために使用されるOFDMシンボルのターゲット数との合計は、予め設定された閾値以下であり、第2の追加ロングトレーニングフィールドから第Mの追加ロングトレーニングフィールドのいずれかの追加ロングトレーニングフィールドを送信するためにAPによって使用されるOFDMシンボルの数が、初期ロングトレーニングフィールドを送信するために使用されるOFDMシンボルの数以上であり、かつ予め設定された閾値以下である。予め設定された閾値は、ロングトレーニングフィールドを送信するために使用され得るOFDMシンボルの数の、標準で規定される最大値であり得る。例えば、予め設定された閾値は、802.11n標準では4、802.11ac標準では8である。あるいは、予め設定された閾値は、初期ロングトレーニングフィールドを送信するために使用されるOFDMシンボルの数以上であり、かつロングトレーニングフィールドを送信するために使用され得るOFDMシンボルの数の、標準で規定される最大値よりも小さい任意の整数値であってもよい。これは、本発明においては限定されない。
本発明のこの実施形態では、ダウンリンクデータパケットは、シグナリングフィールドおよび/またはショートトレーニングフィールドおよび/または標準に従って含まれると考えられる別のフィールドをさらに含んでもよいことを理解されたい。これは、本発明においては限定されない。
本発明のこの実施形態では、任意選択として、M個の追加ロングトレーニングフィールドの任意の追加ロングトレーニングフィールドを送信するためにAPによって使用されるOFDMシンボルの数は、同じであっても異なっていてもよく、またM個のデータフィールドの任意のデータフィールドを送信するためにAPによって使用されるOFDMシンボルの数は、同じであっても異なっていてもよい。これは、本発明においては限定されない。
具体的には、本発明のこの実施形態では、APは、式(2)に従ってMの値を決定してもよい。
(2)
Mparts,LTFは、Mの値を表し、Nori_LTF,RBは、各サブバンド上でユーザ装置に初期ロングトレーニングフィールドを送信するためにAPによって使用されるOFDMシンボルの数を表し、NEx_LTF,RBは、各サブバンド上で、ユーザ装置に追加ロングトレーニングフィールドを送信するためにAPによって使用されるOFDMシンボルの数を表し、floor関数は、切り捨てを表す。
本発明のこの実施形態では、任意選択として、M個のユーザ装置に追加ロングトレーニングフィールドを送信するためにAPによって使用されるOFDMシンボルの数N
Ex_LTF,RBと、ユーザ装置に初期ロングトレーニングフィールドを送信するために使用されるOFDMシンボルの数N
ori_LTF,RBとの合計は、ほぼ均等にM個の部分に分割されてもよい。すなわち、第1のmod(N
ori_LTF,RB+N
Ex_LTF,RB,M
parts,LTF)追加ロングトレーニングフィールドのユーザ装置に第1の追加ロングトレーニングフィールドを送信するためにAPによって使用されるOFDMシンボルの数は
であり、第1のmod(N
ori_LTF,RB+N
Ex_LTF,RB,M
parts,LTF)追加ロングトレーニングフィールドの、第1の追加ロングトレーニングフィールドを除く任意の追加ロングトレーニングフィールドを送信するためにAPによって使用されるOFDMシンボルの数は
であり、M個の追加ロングトレーニングフィールドの、第1の(N
ori_LTF,RB+N
Ex_LTF,RB,M
parts,LTF)追加ロングトレーニングフィールド以外の任意の追加ロングトレーニングフィールドを送信するためにAPによって使用されるOFDMシンボルの数は
である。初期ロングトレーニングフィールドを送信するためにAPによって使用されるOFDMシンボルの数と、第1の追加ロングトレーニングフィールドを送信するために使用されるOFDMシンボルの数との合計は、予め設定された閾値以下である。予め設定された閾値は、ロングトレーニングフィールドを送信するために使用され得るOFDMシンボルの数の、標準で規定される最大値であり得る。例えば、予め設定された閾値は、802.11n標準では4、802.11ac標準では8である。あるいは、予め設定された閾値は、初期ロングトレーニングフィールドを送信するために使用されるOFDMシンボルの数以上であり、かつロングトレーニングフィールドを送信するために使用され得るOFDMシンボルの数の、標準で規定される最大値よりも小さい任意の整数値であってもよい。これは、本発明においては限定されない。
あるいは、本発明のこの実施形態では、第1の追加ロングトレーニングフィールドを送信するためにAPによって使用されるOFDMシンボルの数が優先的に割り当てられてもよく、M個の追加ロングトレーニングフィールドの、第1の追加ロングトレーニングフィールドを除く任意の追加ロングトレーニングフィールドを送信するためにAPによって使用されるOFDMシンボルの数は、均等に割り当てられてもよい。この場合、初期ロングトレーニングフィールドを送信するためにAPによって使用されるOFDMシンボルの数と、第1の追加ロングトレーニングフィールドを送信するために使用されるOFDMシンボルのターゲット数との合計は、予め設定された閾値以下であり、第2の追加ロングトレーニングフィールドから第Mの追加ロングトレーニングフィールドのいずれかの追加ロングトレーニングフィールドを送信するためにAPによって使用されるOFDMシンボルの数が、初期ロングトレーニングフィールドを送信するために使用されるOFDMシンボルの数以上であり、かつ予め設定された閾値以下である。予め設定された閾値は、ロングトレーニングフィールドを送信するために使用され得るOFDMシンボルの数の、標準で規定される最大値であり得る。例えば、予め設定された閾値は、802.11n標準では4、802.11ac標準では8である。あるいは、予め設定された閾値は、初期ロングトレーニングフィールドを送信するために使用されるOFDMシンボルの数以上であり、かつロングトレーニングフィールドを送信するために使用され得るOFDMシンボルの数の、標準で規定される最大値よりも小さい任意の整数値であってもよい。これは、本発明においては限定されない。
本発明のこの実施形態では、好ましくは、ユーザ装置に追加ロングトレーニングフィールドを送信するためにAPによって使用されるOFDMシンボルの数は、周波数帯域の最大OFDMシンボル数と、ユーザ装置が属するサブバンドの最大OFDMシンボル数との差に等しく、M個の追加ロングトレーニングフィールドにおける第2の追加ロングトレーニングフィールドから第Mの追加ロングトレーニングフィールドのいずれかの追加ロングトレーニングフィールドを送信するためにAPによって使用されるOFDMシンボルの数は、
であり、第1の追加ロングトレーニングフィールドを送信するためにAPによって使用されるOFDMシンボルの数は
である。M
parts,LTFは、Mの値を表し、N
ori_LTF,RBは、各サブバンド上でユーザ装置に初期ロングトレーニングフィールドを送信するためにAPによって使用されるOFDMシンボルの数を表し、N
Ex_LTF,RBは、各サブバンド上で、M個のユーザ装置に追加ロングトレーニングフィールドを送信するためにAPによって使用されるOFDMシンボルの数を表し、floor関数は、切り捨てを表す。
本発明のこの実施形態では、任意選択として、M個のデータフィールドの各データフィールドを送信するためにAPによって使用されるOFDMシンボルの数は、ほぼ均等に割り当てられてもよい。すなわち、第1のmod(N
sym,RB,M
parts,LTF,RB)データフィールドの任意のデータフィールドを送信するためにAPによって使用されるOFDMシンボルの数は
であり、M個のデータフィールドの第1のmod(N
sym,RB,M
parts,LTF,RB)データフィールドを除く任意のデータフィールドを送信するために使用されるOFDMシンボルの数は
である。N
sym,RBは、各サブバンド上でユーザ装置にデータフィールドを送信するためにAPによって使用されるOFDMシンボルの数の最大値を表す。ただし、本発明はこれに限定されるものではない。
以上のように、本発明のこの実施形態の情報送信方法によれば、APは、ユーザ装置が属するサブバンドの最大OFDMシンボル数とダウンリンク送信に使用される周波数帯域の最大OFDMシンボル数との間の値の関係に基づいて、ユーザ装置に追加ロングトレーニングフィールドを送信するか否かを決定する。ユーザ装置に追加ロングトレーニングフィールドを送信することを決定する場合、APは、追加ロングトレーニングフィールドを送信のためにいくつかの部分に分割してもよく、それにより周波数帯域リソース利用を改善し、データ送信プロセスにおけるゼロパディングオーバーヘッド、ノイズ分散およびチャネル変更の影響を低減できる。ユーザ装置は、追加ロングトレーニングフィールドに基づいてより正確なチャネル推定を行うことができ、それによってビット誤り率を低減し、データ送信の信頼性を改善できる。
本発明のこの実施形態では、任意選択として、方法100は、ダウンリンクデータパケットにおける追加ロングトレーニングフィールドの送信時系列を示すために使用される送信時系列指示情報を決定することをさらに含む。
これに対応して、S130で、APはユーザ装置に指示メッセージを送信し、指示メッセージは、送信時系列指示情報をさらに含む。
任意選択として、S130で、APは、ユーザ装置にシグナリングフィールドを含むダウンリンクデータパケットを送信し、シグナリングフィールドは、指示メッセージを搬送する。
本発明のこの実施形態では、任意選択として、シグナリングフィールドは、追加ロングトレーニングフィールド用の命令フィールドを含む。図6に示すように、追加ロングトレーニングフィールドの命令フィールドは、異なる数のビットを含んでもよい。追加ロングトレーニングフィールドの命令フィールドの命令情報により、APがユーザ装置に追加ロングトレーニングフィールドを送信するか否かを決定してもよく、またはAPが追加ロングトレーニングフィールドを送信する場合、追加ロングトレーニングフィールドの送信に使用されるOFDMシンボルの数を決定してもよい。
具体的には、本発明のこの実施形態では、追加ロングトレーニングフィールドの命令フィールドは1ビットを含んでもよく、「1」はユーザ装置に追加ロングトレーニングフィールドを送信するように命令し、「0」はユーザ装置に追加ロングトレーニングフィールドを送信しないように命令する、あるいは「0」はユーザ装置に追加ロングトレーニングフィールドを送信するように命令し、「1」はユーザ装置に追加ロングトレーニングフィールドを送信しないように命令する。あるいは、追加ロングトレーニングフィールドの命令フィールドは、2ビットを含んでもよく、「00」はユーザ装置に追加ロングトレーニングフィールドを送信しないように命令し、「01」はユーザ装置に追加ロングトレーニングフィールドを送信するように命令し、「10」および「11」は予約フィールドである、または「00」はユーザ装置に追加ロングトレーニングフィールドを送信しないように命令し、「01」、「10」および「11」は全てユーザ装置に追加ロングトレーニングフィールドを送信するように命令する。ただし、本発明はこれに限定されるものではない。
追加ロングトレーニングフィールドの命令フィールドは、2ビットを含んでもよく、「00」はユーザ装置に追加ロングトレーニングフィールドを送信しないようにAPに命令し、「01」はユーザ装置に追加ロングトレーニングフィールドを送信するようにAPに命令し、かつ追加ロングトレーニングフィールドを送信するために使用されるOFDMシンボルの数は1個であることを示し、「10」は、ユーザ装置に追加ロングトレーニングフィールドを送信するようにAPに命令し、かつユーザ装置に追加ロングトレーニングフィールドを送信するために使用されるOFDMシンボルの数が2個であることを示し、「11」は、ユーザ装置に追加ロングトレーニングフィールドを送信するようにAPに命令し、かつユーザ装置に追加ロングトレーニングフィールドを送信するために使用されるOFDMシンボルの数が3個であることを示す。ユーザ装置に追加ロングトレーニングフィールドを送信するためにAPによって使用されるOFDMシンボルの数がより大きい場合、追加ロングトレーニングフィールドの命令フィールドは、より多くのビットを含んでもよい。例えば、追加ロングトレーニングフィールドの命令フィールドは、3ビットであってもよい。ただし、本発明はこれに限定されるものではない。
本発明のこの実施形態では、任意選択として、シグナリングフィールドは、追加ロングトレーニングフィールド送信モードの命令フィールドをさらに含む。図7に示すように、追加ロングトレーニングフィールド送信モードの命令フィールドは、異なるビット数を含んでもよく、追加ロングトレーニングフィールドの送信モード、すなわちダウンリンクデータパケットにおける追加ロングトレーニングフィールドの送信時系列を示してもよい。追加ロングトレーニングフィールド送信モードの命令フィールドは2ビットを含んでもよく、「00」はモード1で追加ロングトレーニングフィールドを送信するように命令し、「01」はモード2で追加ロングトレーニングフィールドを送信するように命令し、「10」はモード3で追加ロングトレーニングフィールドを送信するように命令し、「11」は予約フィールドである。あるいは、追加ロングトレーニングフィールド送信モードの命令フィールドは1ビットを含んでもよく、「0」はモード1で追加ロングトレーニングフィールドを送信するように命令し、「1」はモード2で追加ロングトレーニングフィールドを送信するように命令する。モード1、2および3は、本発明のこの実施形態で、ダウンリンクデータパケットにおける追加ロングトレーニングフィールドの異なる送信時系列に対応する。ただし、本発明はこれに限定されるものではない。
本発明のこの実施形態では、多入力多出力MIMO送信が実行される場合、任意のサブキャリアに対して、チャネル行列は、直交マッピング行列、すなわちP行列によって乗算し、空間−時間フローを区別する。APはユーザ装置にN個の空間−時間フローを送信し、ユーザ装置に初期ロングトレーニングフィールドを送信するために使用されるOFDMシンボルの数はN個であると仮定する。フレーム整列を考慮すると、ユーザ装置に追加ロングトレーニングフィールドを送信するためにAPによって使用されるOFDMシンボルの数はS個である。この場合、データ送信プロセスでは、N+S個のOFDMシンボルのチャネル行列は、P行列によって乗算する必要がある。N+S≦4である場合、P行列は行列(01)から選択され、N+Sが5または6に等しい場合、P行列は行列(02)から選択され、N+Sが7または8である場合、P行列は行列(03)から選択され、P行列のサイズは、N*(N+S)の大きさに基づいて選択される。
(01)
(02)
(03)
具体的には、本発明のこの実施形態では、ユーザ装置に初期ロングトレーニングフィールドを送信するためにAPによって使用されるOFDMシンボルの数は2個であると仮定する。フレーム整列原則によれば、ユーザ装置に追加ロングトレーニングフィールドを送信するためにAPによって使用されるOFDMシンボルの数は2個であり、この場合、
(3)
(4)
と
はそれぞれ受信信号とノイズを表している。さらに、次のように結論づけられよう。
(5)
ntiのノイズ電力をσ2とする。ノイズ分散は、元のノイズ分散の半分であり、3dB減少することが理解されよう。
以上のように、本発明のこの実施形態の情報送信方法によれば、APは、ユーザ装置が属するサブバンドの最大OFDMシンボル数とダウンリンク送信に使用される周波数帯域の最大OFDMシンボル数との間の値の関係に基づいて、ユーザ装置に追加ロングトレーニングフィールドを送信するか否かを決定する。ユーザ装置に追加ロングトレーニングフィールドを送信することを決定する場合、APは、追加ロングトレーニングフィールドを送信のためにいくつかの部分に分割してもよく、それにより周波数帯域リソース利用を改善し、データ送信プロセスにおけるゼロパディングオーバーヘッド、ノイズ分散およびチャネル変更の影響を低減できる。ユーザ装置は、追加ロングトレーニングフィールドに基づいてより正確なチャネル推定を行うことができ、それによってビット誤り率を低減し、データ送信の信頼性を改善できる。
以上、図1〜図7を参照して、本発明のこの実施形態で提供される情報送信方法100について、アクセスポイントの観点から詳細に説明した。図8および図9を参照して、本発明の実施形態で提供される情報送信方法200について、ユーザ装置の観点から詳細に説明する。
図8は、本発明の一実施形態による、情報送信方法200の概略フローチャートを示し、方法200は、ユーザ装置によって実行されてもよい。図8に示すように、方法200は、以下のステップを含む。
S210.アクセスポイントAPによって送信される指示メッセージを受信し、指示メッセージには、追加ロングトレーニングフィールド命令情報が含まれ、また追加ロングトレーニングフィールド命令情報は、追加ロングトレーニングフィールドを送信するか否かをAPに命令するために使用される。
S220.追加ロングトレーニングフィールド命令情報が追加ロングトレーニングフィールドを送信するようにAPに命令する場合、追加ロングトレーニングフィールドを送信するためにAPによって使用されるOFDMシンボルのターゲット数を決定する。
S230.OFDMシンボルのターゲット数に基づいて、APによって送信される追加ロングトレーニングフィールドおよび初期ロングトレーニングフィールドを受信する。
S240.追加ロングトレーニングフィールドおよび初期ロングトレーニングフィールドに従って、チャネル推定を実行する。
具体的には、ユーザ装置は、追加ロングトレーニングフィールド命令情報を含む指示メッセージを受信し、指示メッセージは、追加ロングトレーニングフィールド命令情報を含み、かつアクセスポイントAPによって送信され、追加ロングトレーニングフィールド命令情報は、ユーザ装置に追加ロングトレーニングフィールドを送信するか否かをAPに命令するために使用される。追加ロングトレーニングフィールド命令情報が、追加ロングトレーニングフィールドを送信するようにAPに命令すると決定する場合、ユーザ装置は、追加ロングトレーニングフィールドを送信するためにAPによって使用されるOFDMシンボルのターゲット数を決定し、OFDMシンボルのターゲット数に基づいて、APによって送信される追加ロングトレーニングフィールドと初期ロングトレーニングフィールドとを受信し、次いで、追加ロングトレーニングフィールドと初期ロングトレーニングフィールドとに基づいてチャネル推定を実行する。
以上のように、本発明のこの実施形態の情報送信方法によれば、ユーザ装置は、受信された指示メッセージ内の追加ロングトレーニングフィールド命令情報に基づいて、APが追加ロングトレーニングフィールドを送信するか否かを決定する。したがって、APが追加ロングトレーニングフィールドを送信すると判断される場合には、周波数帯域のリソース利用を改善することができ、データ送信プロセスにおけるゼロパディングオーバーヘッドおよびノイズ分散を低減することができる。ユーザ装置は、追加ロングトレーニングフィールドを使用することによって、より正確なチャネル推定を行うことができ、それによってビット誤り率を低減し、データ送信の信頼性を改善できる。
任意選択として、S210で、追加ロングトレーニングフィールド命令情報は、追加ロングトレーニングフィールドを送信するためにAPによって使用されるOFDMシンボルのターゲット数を含む。これに対応して、S220で、ユーザ装置は、追加ロングトレーニングフィールドを送信するためにAPによって使用されるOFDMシンボルのターゲット数であって、追加ロングトレーニングフィールドを送信するためにAPによって使用されるOFDMシンボルのターゲット数として追加ロングトレーニングフィールド命令情報に含まれる、ターゲット数を決定する。
任意選択として、S210で、指示メッセージは、送信時系列指示情報をさらに含み、送信時系列指示情報は、ダウンリンクデータパケット内の追加ロングトレーニングフィールドの送信時系列を示すために使用される。これに対応して、S240で、ユーザ装置は、追加ロングトレーニングフィールドと、初期ロングトレーニングフィールドと、ダウンリンクデータパケット内の追加ロングトレーニングフィールドの送信時系列であって、送信時系列指示情報によって示される、送信時系列とに基づいてチャネル推定を行う。
図9は、本発明の一実施形態による情報送信方法200の他の概略フローチャートを示す。図9に示すように、方法200は、以下のステップをさらに含む。
S250.アクセスポイントAPによって送信されたダウンリンクデータパケットを受信する。
任意選択として、図4に示すようにS250で、ダウンリンクデータパケットは、送信時系列に基づいて配置されている初期ロングトレーニングフィールド、追加ロングトレーニングフィールド、およびデータフィールドを含む。初期ロングトレーニングフィールドを送信するためにAPによって使用されるOFDMシンボルの数と、追加ロングトレーニングフィールドを送信するために使用されるOFDMシンボルのターゲット数との合計は、予め設定された閾値以下である。予め設定された閾値は、ロングトレーニングフィールドを送信するために使用され得るOFDMシンボルの数の、標準で規定される最大値であり得る。例えば、予め設定された閾値は、802.11n標準では4、802.11ac標準では8である。あるいは、予め設定された閾値は、初期ロングトレーニングフィールドを送信するために使用されるOFDMシンボルの数以上であり、かつロングトレーニングフィールドを送信するために使用され得るOFDMシンボルの数の、標準で規定される最大値よりも小さい任意の整数値であってもよい。これは、本発明においては限定されない。
任意選択として、図5に示すようにS250で、ダウンリンクデータパケットは、送信時系列に基づいて配置されている第1の追加ロングトレーニングフィールド、第1のデータフィールド、第2の追加ロングトレーニングフィールド、第2のデータフィールド、...、第iの追加ロングトレーニングフィールド、第iのデータフィールド、...、第Mの追加ロングトレーニングフィールド、および第Mのデータフィールドを含み、ここで1≦i≦M、Mは1より大きい自然数であり、iは自然数である。
追加ロングトレーニングフィールドは、第1の追加ロングトレーニングフィールドから第Mの追加ロングトレーニングフィールドを含み、第1の追加ロングトレーニングフィールドを送信するためにAPによって使用されるOFDMシンボルの数と、初期ロングトレーニングフィールドを送信するために使用されるOFDMシンボルのターゲット数との合計は、予め設定された閾値以下であり、第2の追加ロングトレーニングフィールドから第Mの追加ロングトレーニングフィールドのいずれかの追加ロングトレーニングフィールドを送信するためにAPによって使用されるOFDMシンボルの数が、初期ロングトレーニングフィールドを送信するために使用されるOFDMシンボルの数以上であり、かつ予め設定された閾値以下である。予め設定された閾値は、ロングトレーニングフィールドを送信するために使用され得るOFDMシンボルの数の、標準で規定される最大値であり得る。例えば、予め設定された閾値は、802.11n標準では4、802.11ac標準では8である。あるいは、予め設定された閾値は、初期ロングトレーニングフィールドを送信するために使用されるOFDMシンボルの数以上であり、かつロングトレーニングフィールドを送信するために使用され得るOFDMシンボルの数の、標準で規定される最大値よりも小さい任意の整数値であってもよい。これは、本発明においては限定されない。
本発明のこの実施形態では、ダウンリンクデータパケットは、シグナリングフィールドおよび/またはショートトレーニングフィールドおよび/または標準に従って含まれると考えられる別のフィールドをさらに含んでもよいことを理解されたい。これは、本発明においては限定されない。
本発明のこの実施形態では、任意選択として、M個の追加ロングトレーニングフィールドの任意の追加ロングトレーニングフィールドを送信するためにAPによって使用されるOFDMシンボルの数は、同じであっても異なっていてもよく、またM個のデータフィールドの任意のデータフィールドを送信するためにAPによって使用されるOFDMシンボルの数は、同じであっても異なっていてもよい。これは、本発明においては限定されない。
任意選択として、S210で、ユーザ装置は、アクセスポイントによって送信される、シグナリングフィールドを含むダウンリンクデータパケットを受信し、シグナリングフィールドが指示メッセージを搬送する。
本発明のこの実施形態では、任意選択として、シグナリングフィールドは、追加ロングトレーニングフィールド用の命令フィールドを含む。図6に示すように、追加ロングトレーニングフィールドの命令フィールドは、異なる数のビットを含んでもよい。追加ロングトレーニングフィールドの命令フィールドの命令情報により、APがユーザ装置に追加ロングトレーニングフィールドを送信するか否かをユーザ装置が決定してもよく、またはAPが追加ロングトレーニングフィールドを送信する場合、追加ロングトレーニングフィールドの送信に使用されるOFDMシンボルの数を決定してもよい。
具体的には、本発明のこの実施形態では、追加ロングトレーニングフィールドの命令フィールドは1ビットを含んでもよく、「1」はユーザ装置に追加ロングトレーニングフィールドを送信するようにAPに命令し、「0」はユーザ装置に追加ロングトレーニングフィールドを送信しないようにAPに命令する、あるいは「0」はユーザ装置に追加ロングトレーニングフィールドを送信するようにAPに命令し、「1」はユーザ装置に追加ロングトレーニングフィールドを送信しないようにAPに命令する。あるいは、追加ロングトレーニングフィールドの命令フィールドは、2ビットを含んでもよく、「00」はユーザ装置に追加ロングトレーニングフィールドを送信しないようにAPに命令し、「01」はユーザ装置に追加ロングトレーニングフィールドを送信するようにAPに命令し、「10」および「11」は予約フィールドである、または「00」はユーザ装置に追加ロングトレーニングフィールドを送信しないようにAPに命令し、「01」、「10」および「11」は全てユーザ装置に追加ロングトレーニングフィールドを送信するようにAPに命令する。ただし、本発明はこれに限定されるものではない。
追加ロングトレーニングフィールドの命令フィールドは、2ビットを含んでもよく、「00」はユーザ装置に追加ロングトレーニングフィールドを送信しないようにAPに命令し、「01」はユーザ装置に追加ロングトレーニングフィールドを送信するようにAPに命令し、かつ追加ロングトレーニングフィールドを送信するために使用されるOFDMシンボルの数は1個であることを示し、「10」は、ユーザ装置に追加ロングトレーニングフィールドを送信するようにAPに命令し、かつユーザ装置に追加ロングトレーニングフィールドを送信するために使用されるOFDMシンボルの数が2個であることを示し、「11」は、ユーザ装置に追加ロングトレーニングフィールドを送信するようにAPに命令し、かつユーザ装置に追加ロングトレーニングフィールドを送信するために使用されるOFDMシンボルの数が3個であることを示す。ユーザ装置に追加ロングトレーニングフィールドを送信するためにAPによって使用されるOFDMシンボルの数がより大きい場合、追加ロングトレーニングフィールドの命令フィールドは、より多くのビットを含んでもよい。例えば、追加ロングトレーニングフィールドの命令フィールドは、3ビットであってもよい。ただし、本発明はこれに限定されるものではない。
本発明のこの実施形態では、任意選択として、シグナリングフィールドは、追加ロングトレーニングフィールド送信モードの命令フィールドをさらに含む。図7に示すように、追加ロングトレーニングフィールド送信モードの命令フィールドは、異なるビット数を含んでもよく、追加ロングトレーニングフィールドの送信モード、すなわちダウンリンクデータパケットにおける追加ロングトレーニングフィールドの送信時系列を示してもよい。追加ロングトレーニングフィールド送信モードの命令フィールドは2ビットを含んでもよく、「00」はモード1で追加ロングトレーニングフィールドを送信するように命令し、「01」はモード2で追加ロングトレーニングフィールドを送信するように命令し、「10」はモード3で追加ロングトレーニングフィールドを送信するように命令し、「11」は予約フィールドである。あるいは、追加ロングトレーニングフィールド送信モードの命令フィールドは1ビットを含んでもよく、「0」はモード1で追加ロングトレーニングフィールドを送信するように命令し、「1」はモード2で追加ロングトレーニングフィールドを送信するように命令する。モード1、2および3は、本発明のこの実施形態で、ダウンリンクデータパケットにおける追加ロングトレーニングフィールドの異なる送信時系列に対応する。ただし、本発明はこれに限定されるものではない。
任意選択として、S220で、追加ロングトレーニングフィールド命令情報が、ユーザ装置に追加ロングトレーニングフィールドを送信するようにAPに命令する場合、ユーザ装置は、ダウンリンク送信に使用される周波数帯域の最大OFDMシンボル数およびユーザ装置が属するサブバンドの最大OFDMシンボル数を取得し、周波数帯域の最大OFDMシンボル数およびユーザ装置が属するサブバンドの最大OFDMシンボル数に基づいて、追加ロングトレーニングフィールドを送信するためにAPによって使用されるOFDMシンボルのターゲット数を決定し、ユーザ装置に追加ロングトレーニングフィールドを送信するためにAPによって使用されるOFDMシンボルのターゲット数は、周波数帯域の最大OFDMシンボル数と、ユーザ装置が属するサブバンドの最大OFDMシンボル数との間の差以下である。
本発明のこの実施形態では、任意選択として、ユーザ装置は、シグナリングフィールド内にあり、APによって送信される命令情報に基づいて、ダウンリンク送信に使用される周波数帯域の最大OFDMシンボル数と、ユーザ装置が属するサブバンドの最大OFDMシンボル数とを取得してもよく、または、別の方法で、ダウンリンク送信に使用される周波数帯域の最大OFDMシンボル数と、ユーザ装置が属するサブバンドの最大OFDMシンボル数とを取得してもよい。これは、本発明においては限定されない。
選択的に、S220で、追加ロングトレーニングフィールド命令情報がユーザ装置に追加ロングトレーニングフィールドを送信するようにAPに命令する場合、ユーザ装置は、ダウンリンク送信に使用される周波数帯域で初期ロングトレーニングフィールドを送信するためにAPによって使用されるOFDMシンボルの最大数と、ユーザ装置が属するサブバンド上で初期ロングトレーニングフィールドを送信するためにAPによって使用されるOFDMシンボルの数とを取得してもよい。追加ロングトレーニングフィールドを送信するためにAPによって使用されるOFDMシンボルの数は、周波数帯域上で初期ロングトレーニングフィールドを送信するためにAPによって使用されるOFDMシンボルの最大数と、ユーザ装置が属するサブバンド上で初期ロングトレーニングフィールドを送信するためにAPによって使用されるOFDMシンボルの数との間の差に等しい。これに対応して、ユーザ装置のためにリソーススケジューリングを実行する場合、APは、初期ロングトレーニングフィールドを送信するために使用されるOFDMシンボルの最大数によって占有されるリソースを除く各サブバンド上の残りのリソースに基づいてリソース割り当てを実行する。
以上のように、本発明のこの実施形態の情報送信方法によれば、ユーザ装置は、受信された指示メッセージ内の追加ロングトレーニングフィールド命令情報に基づいて、APが追加ロングトレーニングフィールドを送信するか否かを決定する。したがって、APが追加ロングトレーニングフィールドを送信すると判断される場合には、周波数帯域のリソース利用を改善することができ、データ送信プロセスにおけるゼロパディングオーバーヘッド、ノイズ分散およびチャネル変更の影響を低減できる。ユーザ装置は、追加ロングトレーニングフィールドを使用することによって、より正確なチャネル推定を行うことができ、それによってビット誤り率を低減し、データ送信の信頼性を改善できる。
図10〜図12を参照して、本発明の一実施形態で提供される情報送信方法300について詳細に説明する。
図10に示すように、図10は本発明の一実施形態による、情報送信方法300の概略フローチャートを示し、方法300は、アクセスポイントによって実行されてもよい。図10に示すように、方法300は、以下のステップを含む。
S310周波数帯域の最大OFDMシンボル数が、周波数帯域の全サブバンドの最大OFDMシンボル数の最大値である、アップリンク送信に使用される周波数帯域の最大直交周波数分割多重OFDMシンボル数を決定する。
S320.ユーザ装置が属するサブバンドの最大OFDMシンボル数と周波数帯域の最大OFDMシンボル数との間の値の関係に基づいて、追加ロングトレーニングフィールドを送信するか否かをユーザ装置に命令するために使用される追加ロングトレーニングフィールド命令情報を決定する。
S330.ユーザ装置に指示メッセージを送信し、指示メッセージには、追加ロングトレーニングフィールド命令情報が含まれる。
具体的には、アクセスポイントAPは、アップリンク送信に使用される周波数帯域の全てのサブバンドのOFDMシンボル数の最大値を比較して、周波数帯域に対応する最大OFDMシンボル数を求め、ユーザ装置が属するサブバンドの最大OFDMシンボル数と周波数帯域の最大OFDMシンボル数とを比較して、追加ロングトレーニングフィールド命令情報を用いて、追加ロングトレーニングフィールド命令情報を決定し、ここで追加ロングトレーニングフィールド命令情報は、APに追加ロングトレーニングフィールドを送信するか否かをユーザ装置に命令するために使用される。次に、APは、ユーザ装置に追加ロングトレーニングフィールド命令情報を含む指示メッセージを送信する。
以上のように、本発明のこの実施形態の情報送信方法によれば、APは、ユーザ装置が属するサブバンドの最大OFDMシンボル数とアップリンク送信に使用される周波数帯域の最大OFDMシンボル数との間の値の関係に基づいて、ユーザ装置が追加ロングトレーニングフィールドを送信する必要があるか否かを決定する。したがって、ユーザ装置が追加ロングトレーニングフィールドを送信すると判断される場合には、データ送信プロセスにおけるゼロパディングオーバーヘッドおよびノイズ分散を低減することができ、周波数帯域のリソース利用を向上させることができる。APは、追加ロングトレーニングフィールドに基づいてより正確なチャネル推定を行うことができ、それによってビット誤り率を低減し、データ送信の信頼性を改善できる。さらに、追加ロングトレーニングフィールド内のパイロットは、ロングトレーニングフィールドシーケンスを受信する期間の周波数オフセット推定を容易にする。
本発明のこの実施形態では、アップリンク送信に使用される周波数帯域の最大直交周波数分割多重OFDMシンボル数は、アップリンク送信プロセスにおいて占有される周波数帯域上で、APにプリアンブルフィールドおよびデータフィールドを送信するためにユーザ装置によって要求されるOFDMシンボル数の最大値であってもよく、プリアンブルフィールドは、初期ロングトレーニングフィールドおよび/またはシグナリングフィールドおよび/またはショートトレーニングフィールドを含んでもよい。あるいは、アップリンク送信に使用される周波数帯域の最大直交周波数分割多重OFDMシンボル数の最大値は、アップリンク送信プロセスにおいて占有される周波数帯域上で、APにデータフィールドを送信するためにユーザ装置によって要求されるOFDMシンボル数の最大値であってもよく、あるいは、アップリンク送信に使用される周波数帯域の最大OFDMシンボル数は、アップリンク送信プロセスにおいて占有される周波数帯上で、APに別のフィールドを送信するためにユーザ装置によって要求されるOFDMシンボル数の最大値であってもよい。これは、本発明においては限定されない。
本発明のこの実施形態では、ユーザ装置が属するサブバンドのOFDMシンボル数は、ユーザ装置が属するサブバンド上で、APにプリアンブルフィールドおよびデータフィールドを送信するために全ユーザ装置によって要求されるOFDMシンボル数の最大値であってもよく、プリアンブルフィールドは、初期ロングトレーニングフィールドおよび/またはシグナリングフィールドおよび/またはショートトレーニングフィールドを含んでもよい。あるいは、ユーザ装置が属するサブバンドの最大直交周波数分割多重OFDMシンボル数の最大値は、ユーザ装置が属するサブバンド上で、APにデータフィールドを送信するために全ユーザ装置によって要求されるOFDMシンボル数の最大値であってもよく、あるいは、ユーザ装置が属するサブバンドの最大OFDMシンボル数は、ユーザ装置が属するサブバンド上で、APに別のフィールドを送信するために全ユーザ装置によって要求されるOFDMシンボル数の最大値であってもよい。これは、本発明においては限定されない。
本発明のこの実施形態では、各サブバンドが1つ以上のユーザ装置によって占有されてもよいことを理解されたい。初期ロングトレーニングフィールドを送信するために同じサブバンド上の1つ以上のユーザ装置によって使用されるOFDMシンボルの数は同じであり、初期ロングトレーニングフィールドを送信するために異なるサブバンド上の1つ以上のユーザ装置によって使用されるOFDMシンボルの数は、同じまたは異なってもよい。
本発明のこの実施形態では、初期ロングトレーニングフィールドは、ユーザ装置によってプロトコルに従って送信される予定のロングトレーニングフィールドを指し、かつチャネル推定を実行するためにAPによって使用されることをさらに理解されたい。追加ロングトレーニングフィールドは、初期ロングトレーニングフィールドに加えて、ユーザ装置によって
APに送信される余分なロングトレーニングフィールドを指す。
本発明のこの実施形態では、任意選択として、ユーザ装置による能動的な報告またはAPによる問い合わせによって、次いでユーザ装置による報告によって、APは、アップリンク方向に各ユーザ装置によって送信されるアップリンクデータの数に関する情報を取得してもよい。ただし、本発明はこれに限定されるものではない。
具体的には、S310で、APは、アップリンク送信プロセスにおいてデータフィールドを送信するためにユーザ装置によって使用されるOFDMシンボルの最大数と、アップリンク送信に使用される周波数帯域の各サブバンドに対応する空間−時間フローの数とに基づいて、アップリンク送信に使用される周波数帯域の最大OFDMシンボル数を決定してもよく、または他の情報に基づいて、アップリンク送信に使用される周波数帯域の最大OFDMシンボル数を決定してもよい。これは、本発明においては限定されない。
本発明のこの実施形態では、任意選択として、APは、アップリンク送信データのフレーム長および符号化方式、ならびにアップリンク送信に使用される周波数帯域の各サブバンドにおけるOFDMシンボルに含まれるデータビットの数に基づいて、データフィールドを送信するためにユーザ装置によって使用されるOFDMシンボルの数を決定し、次いで、データフィールドを送信するためにユーザ装置によって使用されるOFDMシンボルの最大数を、比較によって取得してもよい。
具体的には、本発明のこの実施形態では、APは、式(6)により、データフィールドを送信するためにユーザ装置によって使用されるOFDMシンボルの数を決定してもよい。
(6)
kはアップリンク送信に使用される周波数帯域のサブバンドのシーケンス番号を表し、
は、シーケンス番号kを有するサブバンド上で、APにデータフィールドを送信するためにユーザ装置uによって使用されるOFDMシンボルの数を表し、APEP_LENGTH
uはデータフィールドに対応するデータフレームの長さであり、N
serviceは、データフィールドに先行する固定ビットの数であり、かつ規定の標準プロトコルでは定数である。例えば、N
serviceの値は802.11acシステムでは16である。N
tailは、バイナリ畳み込み符号(binary convolutional code、略して「BCC」)がゼロ状態に戻ることを可能にするテールビットの数を表し、規定の標準プロトコルでは定数である。例えば、802.11acシステムではN
tailの値は6である。N
ES,uは、ユーザuのBCCコーダの数である。
は、シーケンス番号kを有するサブバンド内の各OFDMシンボル(Data Bits per OFDM Symbol)に含まれるデータビットの数であり、変調および符号化方式(Modulation and Coding Scheme、略して「MCS」)命令パラメータ、空間−時間フロー数命令パラメータなどを計算することによって求められてもよい。
は切り上げを表す。低密度パリティチェック(low density parity check、略して「LDPC」)符号化について8021.11acシステムでは、ガードインターバル(Short Guard Interval、略して「short GI」)を使用することによるOFDMシンボル数の表示に曖昧さがある。したがって、シグナリングフィールドではショート・ガード・インターバル・シンボル数曖昧性除去(short GI NSYM Disambiguation)表示ビットおよび低密度パリティチェックエクストラシンボル(LDPC Extra OFDM Symbol)表示ビットが、シンボル数曖昧性除去を支援するために使用される。したがって、LDPC符号化の場合、
は曖昧性除去後に得られるシンボル数を表す。APはまた、別の方法で、データフィールドを送信するためにユーザ装置によって使用されるOFDMシンボルの数を決定してもよい。これは、本発明においては限定されない。
S320で、ユーザ装置が属するサブバンドの最大OFDMシンボル数が周波数帯域の最大OFDMシンボル数より小さいとAPが決定する場合、APは追加ロングトレーニングフィールド命令情報を決定し、追加ロングトレーニングフィールド命令情報は、APに追加ロングトレーニングフィールドを送信するようにユーザ装置に命令するために使用される。
ユーザ装置が属するサブバンドの最大OFDMシンボル数が周波数帯域の最大OFDMシンボル数に等しいとAPが決定する場合、APは追加ロングトレーニングフィールド命令情報を決定し、追加ロングトレーニングフィールド命令情報は、APに追加ロングトレーニングフィールドを送信しないようにユーザ装置に命令するために使用される。
任意選択として、図11は、本発明の一実施形態による、情報送信方法300の他の概略フローチャートを示す。図11に示すように、方法300は、以下のステップをさらに含む。
S340.追加ロングトレーニングフィールドを送信するためにユーザ装置によって使用されるOFDMシンボルのターゲット数を決定し、OFDMシンボルのターゲット数は、周波数帯域の最大OFDMシンボル数とユーザ装置が属するサブバンドの最大OFDMシンボル数との間の差以下である。
これに対応して、S330で、APはユーザ装置に指示メッセージを送信し、指示メッセージには、追加ロングトレーニングフィールド命令情報が含まれ、また追加ロングトレーニングフィールド命令情報は、OFDMシンボルのターゲット数を含む。
任意選択として、図12は、本発明の一実施形態による、情報送信方法300のさらに他の概略フローチャートを示す。図12に示すように、方法300は、以下のステップをさらに含む。
S350.ユーザ装置によって送信されたアップリンクデータパケットを受信する。
任意選択として、図4に示すようにS350で、アップリンクデータパケットは、送信時系列に基づいて配置されている初期ロングトレーニングフィールド、追加ロングトレーニングフィールド、およびデータフィールドを含む。初期ロングトレーニングフィールドを送信するためにユーザ装置によって使用されるOFDMシンボルの数と、追加ロングトレーニングフィールドを送信するために使用されるOFDMシンボルのターゲット数との合計は、予め設定された閾値以下である。予め設定された閾値は、ロングトレーニングフィールドを送信するために使用され得るOFDMシンボルの数の、標準で規定される最大値であり得る。例えば、予め設定された閾値は、802.11n標準では4、802.11ac標準では8である。あるいは、予め設定された閾値は、初期ロングトレーニングフィールドを送信するために使用されるOFDMシンボルの数以上であり、かつロングトレーニングフィールドを送信するために使用され得るOFDMシンボルの数の、標準で規定される最大値よりも小さい任意の整数値であってもよい。これは、本発明においては限定されない。
任意選択として、図5に示すようにS350で、アップリンクデータパケットは、送信時系列に基づいて配置されている第1の追加ロングトレーニングフィールド、第1のデータフィールド、第2の追加ロングトレーニングフィールド、第2のデータフィールド、...、第iの追加ロングトレーニングフィールド、第iのデータフィールド、...、第Mの追加ロングトレーニングフィールド、および第Mのデータフィールドを含み、ここで1≦i≦M、Mは1より大きい自然数であり、iは自然数である。
追加ロングトレーニングフィールドは、第1の追加ロングトレーニングフィールドから第Mの追加ロングトレーニングフィールドを含み、第1の追加ロングトレーニングフィールドを送信するためにユーザ装置によって使用されるOFDMシンボルの数と、初期ロングトレーニングフィールドを送信するために使用されるOFDMシンボルのターゲット数との合計は、予め設定された閾値以下であり、第2の追加ロングトレーニングフィールドから第Mの追加ロングトレーニングフィールドのいずれかの追加ロングトレーニングフィールドを送信するためにユーザ装置によって使用されるOFDMシンボルの数は、初期ロングトレーニングフィールドを送信するために使用されるOFDMシンボルの数以上であり、かつ予め設定された閾値以下である。予め設定された閾値は、ロングトレーニングフィールドを送信するために使用され得るOFDMシンボルの数の、標準で規定される最大値であり得る。例えば、予め設定された閾値は、802.11n標準では4、802.11ac標準では8である。あるいは、予め設定された閾値は、初期ロングトレーニングフィールドを送信するために使用されるOFDMシンボルの数以上であり、かつロングトレーニングフィールドを送信するために使用され得るOFDMシンボルの数の、標準で規定される最大値よりも小さい任意の整数値であってもよい。これは、本発明においては限定されない。
本発明のこの実施形態では、アップリンクデータパケットは、シグナリングフィールドおよび/またはショートトレーニングフィールドおよび/または標準に従って含まれると考えられる別のフィールドをさらに含んでもよいことを理解されたい。これは、本発明においては限定されない。
本発明のこの実施形態では、任意選択として、M個の追加ロングトレーニングフィールドの任意の追加ロングトレーニングフィールドを送信するためにユーザ装置によって使用されるOFDMシンボルの数は、同じであっても異なっていてもよく、またM個のデータフィールドの任意のデータフィールドを送信するためにユーザ装置によって使用されるOFDMシンボルの数は、同じであっても異なっていてもよい。これは、本発明においては限定されない。
具体的には、本発明のこの実施形態では、APは、式(7)に従ってMの値を決定してもよい。
(7)
Mparts,LTFは、Mの値を表し、Nori_LTF,RBは、各サブバンド上でAPに初期ロングトレーニングフィールドを送信するためにユーザ装置によって使用されるOFDMシンボルの数を表し、NEx_LTF,RBは、各サブバンド上で、APに追加ロングトレーニングフィールドを送信するためにユーザ装置によって使用されるOFDMシンボルの数を表し、floor関数は、切り捨てを表す。
本発明のこの実施形態では、任意選択として、APにM個の追加ロングトレーニングフィールドを送信するためにユーザ装置によって使用されるOFDMシンボルの数N
Ex_LTF,RBと、初期ロングトレーニングフィールドを送信するために使用されるOFDMシンボルの数N
ori_LTF,RBとの合計は、ほぼ均等にM個の部分に分割されてもよい。すなわち、第1のmod(N
ori_LTF,RB+N
Ex_LTF,RB,M
parts,LTF)追加ロングトレーニングフィールドの第1の追加ロングトレーニングフィールドをAPに送信するためにユーザ装置によって使用されるOFDMシンボルの数は
であり、第1のmod(N
ori_LTF,RB+N
Ex_LTF,RB,M
parts,LTF)追加ロングトレーニングフィールドの、第1の追加ロングトレーニングフィールドを除く任意の追加ロングトレーニングフィールドを送信するためにユーザ装置によって使用されるOFDMシンボルの数は
であり、M個の追加ロングトレーニングフィールドの、第1の(N
ori_LTF,RB+N
Ex_LTF,RB,M
parts,LTF)追加ロングトレーニングフィールド以外の任意の追加ロングトレーニングフィールドを送信するためにユーザ装置によって使用されるOFDMシンボルの数は
である。初期ロングトレーニングフィールドを送信するためにユーザ装置によって使用されるOFDMシンボルの数と、第1の追加ロングトレーニングフィールドを送信するために使用されるOFDMシンボルの数の合計は、予め設定された閾値以下である。予め設定された閾値は、ロングトレーニングフィールドを送信するために使用され得るOFDMシンボルの数の、標準で規定される最大値であり得る。例えば、予め設定された閾値は、802.11n標準では4、802.11ac標準では8である。あるいは、予め設定された閾値は、初期ロングトレーニングフィールドを送信するために使用されるOFDMシンボルの数以上であり、かつロングトレーニングフィールドを送信するために使用され得るOFDMシンボルの数の、標準で規定される最大値よりも小さい任意の整数値であってもよい。これは、本発明においては限定されない。
あるいは、本発明のこの実施形態では、第1の追加ロングトレーニングフィールドを送信するためにユーザ装置によって使用されるOFDMシンボルの数が優先的に割り当てられてもよく、M個の追加ロングトレーニングフィールドの、第1の追加ロングトレーニングフィールドを除く任意の追加ロングトレーニングフィールドを送信するためにユーザ装置によって使用されるOFDMシンボルの数は、均等に割り当てられてもよい。この場合、初期ロングトレーニングフィールドを送信するためにユーザ装置によって使用されるOFDMシンボルの数と、第1の追加ロングトレーニングフィールドを送信するために使用されるOFDMシンボルのターゲット数との合計は、予め設定された閾値以下であり、第2の追加ロングトレーニングフィールドから第Mの追加ロングトレーニングフィールドのいずれかの追加ロングトレーニングフィールドを送信するために使用されるOFDMシンボルの数が、初期ロングトレーニングフィールドを送信するために使用されるOFDMシンボルの数以上であり、かつ予め設定された閾値以下である。予め設定された閾値は、ロングトレーニングフィールドを送信するために使用され得るOFDMシンボルの数の、標準で規定される最大値であり得る。例えば、予め設定された閾値は、802.11n標準では4、802.11ac標準では8である。あるいは、予め設定された閾値は、初期ロングトレーニングフィールドを送信するために使用されるOFDMシンボルの数以上であり、かつロングトレーニングフィールドを送信するために使用され得るOFDMシンボルの数の、標準で規定される最大値よりも小さい任意の整数値であってもよい。これは、本発明においては限定されない。
本発明のこの実施形態では、好ましくは、APに追加ロングトレーニングフィールドを送信するためにユーザ装によって使用されるOFDMシンボルの数は、周波数帯域の最大OFDMシンボル数と、ユーザ装置が属するサブバンドの最大OFDMシンボル数との差に等しく、M個の追加ロングトレーニングフィールドにおける第2の追加ロングトレーニングフィールドから第Mの追加ロングトレーニングフィールドのいずれかの追加ロングトレーニングフィールドを送信するためにユーザ装置によって使用されるOFDMシンボルの数は、
であり、第1の追加ロングトレーニングフィールドを送信するためにユーザ装置によって使用されるOFDMシンボルの数は
である。M
parts,LTFは、Mの値を表し、N
ori_LTF,RBは、各サブバンド上でAPに初期ロングトレーニングフィールドを送信するためにユーザ装置によって使用されるOFDMシンボルの数を表し、M
parts,LTFは、各サブバンド上で、APに追加ロングトレーニングフィールドを送信するためにユーザ装置によって使用されるOFDMシンボルの数を表し、floor関数は、切り捨てを表す。
本発明のこの実施形態では、任意選択として、M個のデータフィールドを送信するためにユーザ装置によって使用されるOFDMシンボルの数は、ほぼ均等に割り当てられてもよい。すなわち、第1のmod(N
sym,RB,M
parts,LTF,RB)データフィールドの任意のデータフィールドを送信するためにユーザ装置によって使用されるOFDMシンボルの数は
であり、M個のデータフィールドの第1のmod(N
sym,RB,M
parts,LTF,RB)データフィールドを除く任意のデータフィールドを送信するために使用されるOFDMシンボルの数は
である。N
sym,RBは、各サブバンド上でデータフィールドを送信するためにユーザ装置によって使用されるOFDMシンボルの数の最大値を表す。ただし、本発明はこれに限定されるものではない。
以上のように、本発明のこの実施形態の情報送信方法によれば、APは、ユーザ装置が属するサブバンドの最大OFDMシンボル数とアップリンク送信に使用される周波数帯域の最大OFDMシンボル数との間の値の関係に基づいて、ユーザ装置がAPに追加ロングトレーニングフィールドを送信する必要があるか否かを決定する。したがって、ユーザ装置がAPに追加ロングトレーニングフィールドを送信すると判断される場合には、周波数帯域のリソース利用を改善することができ、データ送信プロセスにおけるゼロパディングオーバーヘッド、ノイズ分散およびチャネル変更の影響を低減できる。APは、追加ロングトレーニングフィールドに基づいてより正確なチャネル推定を行うことができ、それによってビット誤り率を低減し、データ送信の信頼性を改善できる。さらに、追加ロングトレーニングフィールド内のパイロットは、ロングトレーニングフィールドシーケンスを受信する期間の周波数オフセット推定を容易にする。
本発明のこの実施形態では、任意選択として、方法300は、アップリンクデータパケットにおける追加ロングトレーニングフィールドの送信時系列を示すために使用される送信時系列指示情報を決定することをさらに含む。
これに対応して、S330で、APはユーザ装置に指示メッセージを送信し、指示メッセージは、送信時系列指示情報を含む。
任意選択として、S330で、APは、ユーザ装置に、シグナリングフィールドを含むダウンリンクスケジューリングフレームを送信し、シグナリングフィールドは、指示メッセージを搬送する。
本発明のこの実施形態では、任意選択として、シグナリングフィールドは、追加ロングトレーニングフィールド用の命令フィールドを含む。図6に示すように、追加ロングトレーニングフィールドの命令フィールドは、異なる数のビットを含んでもよい。追加ロングトレーニングフィールドの命令フィールドの命令情報により、APに追加ロングトレーニングフィールドを送信するか否かをユーザ装置が決定してもよく、または追加ロングトレーニングフィールドが送信される場合、追加ロングトレーニングフィールドの送信に使用されるOFDMシンボルの数を決定してもよい。
具体的には、本発明のこの実施形態では、追加ロングトレーニングフィールドの命令フィールドは1ビットを含んでもよく、「1」は追加ロングトレーニングフィールドを送信するようにユーザ装置に命令し、「0」は追加ロングトレーニングフィールドを送信しないようにユーザ装置に命令する、あるいは「0」は追加ロングトレーニングフィールドを送信するようにユーザ装置に命令し、「1」は追加ロングトレーニングフィールドを送信しないようにユーザ装置に命令する。あるいは、追加ロングトレーニングフィールドの命令フィールドは、2ビットを含んでもよく、「00」は追加ロングトレーニングフィールドを送信しないようにユーザ装置に命令し、「01」は追加ロングトレーニングフィールドを送信するようにユーザ装置に命令し、「10」および「11」は予約フィールドである、または「00」は追加ロングトレーニングフィールドを送信しないようにユーザ装置に命令し、「01」、「10」および「11」は全て追加ロングトレーニングフィールドを送信するようにユーザ装置に命令する。ただし、本発明はこれに限定されるものではない。
追加ロングトレーニングフィールドの命令フィールドは、2ビットを含んでもよく、「00」は追加ロングトレーニングフィールドを送信しないようにユーザ装置に命令し、「01」は追加ロングトレーニングフィールドを送信するようにユーザ装置に命令し、かつ追加ロングトレーニングフィールドを送信するために使用されるOFDMシンボルの数は1個であることを示し、「10」は、追加ロングトレーニングフィールドを送信するようにユーザ装置に命令し、かつ追加ロングトレーニングフィールドを送信するために使用されるOFDMシンボルの数が2個であることを示し、「11」は、追加ロングトレーニングフィールドを送信するようにユーザ装置に命令し、かつ追加ロングトレーニングフィールドを送信するために使用されるOFDMシンボルの数が3個であることを示す。追加ロングトレーニングフィールドを送信するためにユーザ装置によって使用されるOFDMシンボルの数がより大きい場合、追加ロングトレーニングフィールドの命令フィールドは、より多くのビットを含んでもよい。例えば、追加ロングトレーニングフィールドの命令フィールドは、3ビットであってもよい。ただし、本発明はこれに限定されるものではない。
本発明のこの実施形態では、任意選択として、シグナリングフィールドは、追加ロングトレーニングフィールド送信モードの命令フィールドをさらに含む。図7に示すように、追加ロングトレーニングフィールド送信モードの命令フィールドは、異なるビット数を含んでもよく、追加ロングトレーニングフィールドの送信モード、すなわちアップリンクデータパケットにおける追加ロングトレーニングフィールドの送信時系列を示してもよい。追加ロングトレーニングフィールド送信モードの命令フィールドは2ビットを含んでもよく、「00」はモード1で追加ロングトレーニングフィールドを送信するように命令し、「01」はモード2で追加ロングトレーニングフィールドを送信するように命令し、「10」はモード3で追加ロングトレーニングフィールドを送信するように命令し、「11」は予約フィールドである。あるいは、追加ロングトレーニングフィールド送信モードの命令フィールドは1ビットを含んでもよく、「0」はモード1で追加ロングトレーニングフィールドを送信するように命令し、「1」はモード2で追加ロングトレーニングフィールドを送信するように命令する。モード1、2および3は、本発明のこの実施形態で、アップリンクデータパケットにおける追加ロングトレーニングフィールドの異なる送信時系列に対応する。ただし、本発明はこれに限定されるものではない。
以上のように、本発明のこの実施形態の情報送信方法によれば、APは、ユーザ装置が属するサブバンドの最大OFDMシンボル数とアップリンク送信に使用される周波数帯域の最大OFDMシンボル数との間の値の関係に基づいて、ユーザ装置がAPに追加ロングトレーニングフィールドを送信する必要があるか否かを決定する。したがって、ユーザ装置がAPに追加ロングトレーニングフィールドを送信すると判断される場合には、周波数帯域のリソース利用を改善することができ、データ送信プロセスにおけるゼロパディングオーバーヘッド、ノイズ分散およびチャネル変更の影響を低減できる。APは、追加ロングトレーニングフィールドに基づいてより正確なチャネル推定を行うことができ、それによってビット誤り率を低減し、データ送信の信頼性を改善できる。さらに、追加ロングトレーニングフィールド内のパイロットは、ロングトレーニングフィールドシーケンスを受信する期間の周波数オフセット推定を容易にする。
以上、図10〜図12を参照して、本発明の一実施形態で提供される情報送信方法300について詳細に説明した。図13および図14を参照して、本発明の一実施形態で提供される情報送信方法400について詳細に説明する。
図13は、本発明の一実施形態による情報送信方法400の概略フローチャートを示し、方法400は、ユーザ装置によって実行されてもよい。図13に示すように、方法400は、以下のステップを含む。
S410.アクセスポイントAPによって送信される指示メッセージを受信し、指示メッセージには、追加ロングトレーニングフィールド命令情報が含まれ、また追加ロングトレーニングフィールド命令情報は、追加ロングトレーニングフィールドを送信するか否かをユーザ装置に命令するために使用される。
S420.追加ロングトレーニングフィールド命令情報が追加ロングトレーニングフィールドを送信するように命令する場合、追加ロングトレーニングフィールドを送信するために使用されるOFDMシンボルのターゲット数を決定する。
S430.OFDMシンボルのターゲット数に基づいて、APに追加ロングトレーニングフィールドおよび初期ロングトレーニングフィールドを送信する。
具体的には、ユーザ装置は、追加ロングトレーニングフィールド命令情報を含む、アクセスポイントAPによって送信された指示メッセージを受信し、追加ロングトレーニングフィールド命令情報は、APに追加ロングトレーニングフィールドを送信するか否かをユーザ装置に命令するために使用される。追加ロングトレーニングフィールド命令情報が追加ロングトレーニングフィールドを送信するようにユーザ装置に命令すると判定した場合、ユーザ装置は、追加ロングトレーニングフィールドを送信するために使用されるOFDMシンボルのターゲット数を決定し、OFDMシンボルのターゲット数に基づいてAPに初期ロングトレーニングフィールドを送信する。
以上のように、本発明のこの実施形態の情報送信方法によれば、ユーザ装置は、受信された指示メッセージ内の追加ロングトレーニングフィールド命令情報に基づいて、追加ロングトレーニングフィールドを送信するか否かを決定する。したがって、ユーザ装置が追加ロングトレーニングフィールドを送信することを決定すると、周波数帯域のリソース利用を改善することができ、データ送信プロセスにおけるゼロパディングオーバーヘッドおよびノイズ分散を低減することができる。APは、追加ロングトレーニングフィールドを使用することによって、より正確なチャネル推定を行うことができ、それによってビット誤り率を低減し、データ送信の信頼性を改善できる。さらに、追加ロングトレーニングフィールド内のパイロットは、ロングトレーニングフィールドシーケンスを受信する期間の周波数オフセット推定を容易にする。
任意選択として、S410で、追加ロングトレーニングフィールド命令情報は、追加ロングトレーニングフィールドを送信するためにユーザ装置によって使用されるOFDMシンボルのターゲット数を含む。これに対応して、S420で、ユーザ装置は、追加ロングトレーニングフィールドを送信するためにユーザ装置によって使用されるOFDMシンボルのターゲット数であって、追加ロングトレーニングフィールドを送信するために使用されるOFDMシンボルのターゲット数として追加ロングトレーニングフィールド命令情報に含まれる、ターゲット数を決定する。
任意選択として、S410で、指示メッセージは、送信時系列指示情報をさらに含み、送信時系列指示情報は、アップリンクデータパケット内の追加ロングトレーニングフィールドの送信時系列を示すために使用される。これに対応して、S430で、ユーザ装置は、OFDMシンボルのターゲット数と、アップリンクデータパケット内の追加ロングトレーニングフィールドの送信時系列であって、送信時系列指示情報によって示される、送信時系列とに基づいて、APに追加ロングトレーニングフィールドおよび初期ロングトレーニングフィールドを送信する。
図14は、本発明の一実施形態による情報送信方法400の他の概略フローチャートを示す。図14に示すように、方法400は、以下のステップをさらに含む。
S440.APにアップリンクデータパケットを送信する。
任意選択として、図4に示すようにS440で、アップリンクデータパケットは、送信時系列に基づいて配置されている初期ロングトレーニングフィールド、追加ロングトレーニングフィールド、およびデータフィールドを含む。初期ロングトレーニングフィールドを送信するためにユーザ装置によって使用されるOFDMシンボルの数と、追加ロングトレーニングフィールドを送信するために使用されるOFDMシンボルのターゲット数との合計は、予め設定された閾値以下である。予め設定された閾値は、ロングトレーニングフィールドを送信するために使用され得るOFDMシンボルの数の、標準で規定される最大値であり得る。例えば、予め設定された閾値は、802.11n標準では4、802.11ac標準では8である。あるいは、予め設定された閾値は、初期ロングトレーニングフィールドを送信するために使用されるOFDMシンボルの数以上であり、かつロングトレーニングフィールドを送信するために使用され得るOFDMシンボルの数の、標準で規定される最大値よりも小さい任意の整数値であってもよい。これは、本発明においては限定されない。
任意選択として、図5に示すようにS440で、アップリンクデータパケットは、送信時系列に基づいて配置されている第1の追加ロングトレーニングフィールド、第1のデータフィールド、第2の追加ロングトレーニングフィールド、第2のデータフィールド、...、第iの追加ロングトレーニングフィールド、第iのデータフィールド、...、第Mの追加ロングトレーニングフィールド、および第Mのデータフィールドを含み、ここで1≦i≦M、Mは1より大きい自然数であり、iは自然数である。
追加ロングトレーニングフィールドは、第1の追加ロングトレーニングフィールドから第Mの追加ロングトレーニングフィールドを含み、第1の追加ロングトレーニングフィールドを送信するためにユーザ装置によって使用されるOFDMシンボルの数と、初期ロングトレーニングフィールドを送信するために使用されるOFDMシンボルのターゲット数との合計は、予め設定された閾値以下であり、第2の追加ロングトレーニングフィールドから第Mの追加ロングトレーニングフィールドのいずれかの追加ロングトレーニングフィールドを送信するためにユーザ装置によって使用されるOFDMシンボルの数は、初期ロングトレーニングフィールドを送信するために使用されるOFDMシンボルの数以上であり、かつ予め設定された閾値以下である。予め設定された閾値は、ロングトレーニングフィールドを送信するために使用され得るOFDMシンボルの数の、標準で規定される最大値であり得る。例えば、予め設定された閾値は、802.11n標準では4、802.11ac標準では8である。あるいは、予め設定された閾値は、初期ロングトレーニングフィールドを送信するために使用されるOFDMシンボルの数以上であり、かつロングトレーニングフィールドを送信するために使用され得るOFDMシンボルの数の、標準で規定される最大値よりも小さい任意の整数値であってもよい。これは、本発明においては限定されない。
本発明のこの実施形態では、アップリンクデータパケットは、シグナリングフィールドおよび/またはショートトレーニングフィールドおよび/または標準に従って含まれると考えられる別のフィールドをさらに含んでもよいことを理解されたい。これは、本発明においては限定されない。
本発明のこの実施形態では、任意選択として、M個の追加ロングトレーニングフィールドの任意の追加ロングトレーニングフィールドを送信するためにユーザ装置によって使用されるOFDMシンボルの数は、同じであっても異なっていてもよく、またM個のデータフィールドの任意のデータフィールドを送信するためにユーザ装置によって使用されるOFDMシンボルの数は、同じであっても異なっていてもよい。これは、本発明においては限定されない。
任意選択として、S410で、ユーザ装置は、アクセスポイントによって送信される、シグナリングフィールドを含むダウンリンクスケジューリングフレームを受信し、シグナリングフィールドが指示メッセージを搬送する。
本発明のこの実施形態では、任意選択として、シグナリングフィールドは、追加ロングトレーニングフィールド用の命令フィールドを含む。図6に示すように、追加ロングトレーニングフィールドの命令フィールドは、異なる数のビットを含んでもよい。追加ロングトレーニングフィールドの命令フィールドの命令情報により、APに追加ロングトレーニングフィールドを送信するか否かをユーザ装置が決定してもよく、または追加ロングトレーニングフィールドが送信される場合、追加ロングトレーニングフィールドの送信に使用されるOFDMシンボルの数を決定してもよい。
具体的には、本発明のこの実施形態では、追加ロングトレーニングフィールドの命令フィールドは1ビットを含んでもよく、「1」は追加ロングトレーニングフィールドを送信するようにユーザ装置に命令し、「0」は追加ロングトレーニングフィールドを送信しないようにユーザ装置に命令する、あるいは「0」は追加ロングトレーニングフィールドを送信するようにユーザ装置に命令し、「1」は追加ロングトレーニングフィールドを送信しないようにユーザ装置に命令する。あるいは、追加ロングトレーニングフィールドの命令フィールドは、2ビットを含んでもよく、「00」は追加ロングトレーニングフィールドを送信しないようにユーザ装置に命令し、「01」は追加ロングトレーニングフィールドを送信するようにユーザ装置に命令し、「10」および「11」は予約フィールドである、または「00」は追加ロングトレーニングフィールドを送信しないようにユーザ装置に命令し、「01」、「10」および「11」は全て追加ロングトレーニングフィールドを送信するようにユーザ装置に命令する。ただし、本発明はこれに限定されるものではない。
追加ロングトレーニングフィールドの命令フィールドは、2ビットを含んでもよく、「00」は追加ロングトレーニングフィールドを送信しないようにユーザ装置に命令し、「01」は追加ロングトレーニングフィールドを送信するようにユーザ装置に命令し、かつ追加ロングトレーニングフィールドを送信するために使用されるOFDMシンボルの数は1個であることを示し、「10」は、追加ロングトレーニングフィールドを送信するようにユーザ装置に命令し、かつ追加ロングトレーニングフィールドを送信するために使用されるOFDMシンボルの数が2個であることを示し、「11」は、追加ロングトレーニングフィールドを送信するようにユーザ装置に命令し、かつ追加ロングトレーニングフィールドを送信するために使用されるOFDMシンボルの数が3個であることを示す。追加ロングトレーニングフィールドを送信するためにユーザ装置によって使用されるOFDMシンボルの数がより大きい場合、追加ロングトレーニングフィールドの命令フィールドは、より多くのビットを含んでもよい。例えば、追加ロングトレーニングフィールドの命令フィールドは、3ビットであってもよい。ただし、本発明はこれに限定されるものではない。
本発明のこの実施形態では、任意選択として、シグナリングフィールドは、追加ロングトレーニングフィールド送信モードの命令フィールドをさらに含む。図7に示すように、追加ロングトレーニングフィールド送信モードの命令フィールドは、異なるビット数を含み、追加ロングトレーニングフィールドの送信モード、すなわちアップリンクデータパケットにおける追加ロングトレーニングフィールドの送信時系列を示してもよい。追加ロングトレーニングフィールド送信モードの命令フィールドは2ビットを含んでもよく、「00」はモード1で追加ロングトレーニングフィールドを送信するように命令し、「01」はモード2で追加ロングトレーニングフィールドを送信するように命令し、「10」はモード3で追加ロングトレーニングフィールドを送信するように命令し、「11」は予約フィールドである。あるいは、追加ロングトレーニングフィールド送信モードの命令フィールドは1ビットを含んでもよく、「0」はモード1で追加ロングトレーニングフィールドを送信するように命令し、「1」はモード2で追加ロングトレーニングフィールドを送信するように命令する。モード1、2および3は、本発明のこの実施形態で、アップリンクデータパケットにおける追加ロングトレーニングフィールドの異なる送信時系列に対応する。ただし、本発明はこれに限定されるものではない。
任意選択として、S420で、追加ロングトレーニングフィールド命令情報が、追加ロングトレーニングフィールドを送信するようにユーザ装置に命令する場合、ユーザ装置は、アップリンク送信に使用される周波数帯域の最大OFDMシンボル数およびユーザ装置が属するサブバンドの最大OFDMシンボル数を取得し、周波数帯域の最大OFDMシンボル数およびユーザ装置が属するサブバンドの最大OFDMシンボル数に基づいて、追加ロングトレーニングフィールドをAP送信するために使用されるOFDMシンボルのターゲット数を決定する。追加ロングトレーニングフィールドを送信するためにユーザ装置によって使用されるOFDMシンボルのターゲット数は、周波数帯域の最大OFDMシンボル数と、ユーザ装置が属するサブバンドの最大OFDMシンボル数との間の差以下である。
本発明のこの実施形態では、任意選択として、ユーザ装置は、シグナリングフィールド内にあり、APによって送信される命令情報に基づいて、アップリンク送信に使用される周波数帯域の最大OFDMシンボル数と、ユーザ装置が属するサブバンドの最大OFDMシンボル数とを取得してもよく、または、別の方法で、アップリンク送信に使用される周波数帯域の最大OFDMシンボル数と、ユーザ装置が属するサブバンドの最大OFDMシンボル数とを取得してもよい。これは、本発明においては限定されない。
任意選択として、S420で、追加ロングトレーニングフィールド命令情報が追加ロングトレーニングフィールドを送信するようにユーザ装置に命令する場合、ユーザ装置は、周波数帯域で初期ロングトレーニングフィールドを送信するために全ユーザ装置によって使用されるOFDMシンボルの最大数と、ユーザ装置が属するサブバンド上で初期ロングトレーニングフィールドを送信するためにユーザ装置によって使用されるOFDMシンボルの数とを取得してもよい。追加ロングトレーニングフィールドを送信するためにユーザ装置によって使用されるOFDMシンボルの数は、周波数帯域上で初期ロングトレーニングフィールドを送信するために全ユーザ装置によって使用されるOFDMシンボルの最大数と、ユーザ装置が属するサブバンド上で初期ロングトレーニングフィールドを送信するために全ユーザ装置によって使用されるOFDMシンボルの数との間の差に等しい。これに対応して、ユーザ装置のためにリソーススケジューリングを実行する場合、APは、初期ロングトレーニングフィールドを送信するために使用されるOFDMシンボルの最大数によって占有されるリソースを除く各サブバンド上の残りのリソースに基づいてリソース割り当てを実行する。
本発明のこの実施形態では、多入力多出力MIMO送信が実行される場合、任意のサブキャリアに対して、チャネル行列は、直交マッピング行列、すなわちP行列によって乗算し、空間−時間フローを区別する。ユーザ装置はAPにN個の空間−時間フローを送信し、APに初期ロングトレーニングフィールドを送信するためにユーザ装置によって使用されるOFDMシンボルの数はN個であると仮定する。フレーム整列を考慮すると、APに追加ロングトレーニングフィールドを送信するためにユーザ装置によって使用されるOFDMシンボルの数はS個である。この場合、データ送信プロセスでは、N+S個のOFDMシンボルのチャネル行列は、P行列によって乗算する必要がある。N+S≦4である場合、P行列は行列(04)から選択され、N+Sが5または6に等しい場合、P行列は行列(05)から選択され、N+Sが7または8である場合、P行列は行列(06)から選択され、P行列のサイズは、N*(N+S)の大きさに基づいて選択される。
(04)
(05)
(06)
具体的には、本発明のこの実施形態では、APに初期ロングトレーニングフィールドを送信するためにユーザ装置によって使用されるOFDMシンボルの数は2個であると仮定する。フレーム整列を考慮すると、APに追加ロングトレーニングフィールドを送信するためにユーザ装置によって使用されるOFDMシンボルの数は2個であり、この場合、
(8)
(9)
と
はそれぞれ受信信号とノイズを表す。さらに、次のように結論づけられよう。
(10)
ntiのノイズ電力をσ2とする。ノイズ分散は、元のノイズ分散の半分であり、3dB減少することが理解されよう。
以上のように、本発明のこの実施形態の情報送信方法によれば、ユーザ装置は、受信された指示メッセージ内の追加ロングトレーニングフィールド命令情報に基づいて、追加ロングトレーニングフィールドを送信するか否かを決定する。したがって、追加ロングトレーニングフィールドを送信することを決定する場合、ユーザ装置は、追加ロングトレーニングフィールドをいくつかの部分に分割して送信してもよく、それにより周波数帯域リソース利用を改善し、データ送信プロセスにおけるゼロパディングオーバーヘッドおよびノイズ分散を低減できる。APは、追加ロングトレーニングフィールドを使用することによって、より正確なチャネル推定を行うことができ、それによってビット誤り率を低減し、データ送信の信頼性を改善できる。さらに、追加ロングトレーニングフィールド内のパイロットは、ロングトレーニングフィールドシーケンスを受信する期間の周波数オフセット推定を容易にする。
以上、図1〜図14を参照して、本発明の一実施形態で提供される情報送信方法について詳細に説明した。図15〜図17を参照して、本発明の一実施形態で提供される情報送信用のアクセスポイントについて詳細に説明する。
図15は、本発明の一実施形態による、情報送信用のアクセスポイント10の概略ブロック図である。アクセスポイント10が図15に示され、これは、
ダウンリンク送信に使用される周波数帯域の最大直交周波数分割多重OFDMシンボル数を決定するように構成される第1の決定モジュール11であって、周波数帯域の最大OFDMシンボル数が、周波数帯域の全てのサブバンドの最大OFDMシンボル数の最大値である、第1の決定モジュール11と、
ユーザ装置が属するサブバンドの最大OFDMシンボル数と、第1の決定モジュール11によって決定される、周波数帯域の最大OFDMシンボル数、との間の値の関係に基づいて、ユーザ装置に追加ロングトレーニングフィールドを送信するか否かを命令するために使用される追加ロングトレーニングフィールド命令情報を決定するように構成される第2の決定モジュール12と、
ユーザ装置に指示メッセージを送信するように構成され、指示メッセージが、第2の決定モジュール12によって決定された追加ロングトレーニングフィールド命令情報を含む、送信モジュール13と
を含む。
具体的には、アクセスポイントAPの第1の決定モジュール11は、ダウンリンク送信に使用される周波数帯域の全てのサブバンドのOFDMシンボル数の最大値を比較して、周波数帯域に対応する最大OFDMシンボル数を求め、次いでAPの第2の決定モジュール12が、サブバンドの最大OFDMシンボル数と周波数帯域の最大OFDMシンボル数とを比較して、追加ロングトレーニングフィールド命令情報を用いて、追加ロングトレーニングフィールド命令情報を決定し、ここで追加ロングトレーニングフィールド命令情報は、ユーザ装置に追加ロングトレーニングフィールドを送信するか否かをAPに命令するために使用される。次いで、APは、送信モジュール13を用いて、ユーザ装置に追加ロングトレーニングフィールド命令情報を含む指示メッセージを送信する。
以上のように、本発明のこの実施形態のアクセスポイントは、ユーザ装置が属するサブバンドの最大OFDMシンボル数とダウンリンク送信に使用される周波数帯域の最大OFDMシンボル数との間の値の関係に基づいて、ユーザ装置に追加ロングトレーニングフィールドを送信するか否かを決定する。したがって、アクセスポイントがユーザ装置に追加ロングトレーニングフィールドを送信することを決定すると、データ送信プロセスにおけるゼロパディングオーバーヘッドおよびノイズ分散を低減することができ、周波数帯域リソース利用を改善することができる。ユーザ装置は、追加ロングトレーニングフィールドに基づいてより正確なチャネル推定を行うことができ、それによってビット誤り率を低減し、データ送信の信頼性を改善できる。
本発明のこの実施形態では、任意選択として第1の決定モジュール11は、ダウンリンク送信データのフレーム長および符号化方式と、周波数帯域の各サブバンドに対応する空間−時間フローの数と、周波数帯域の各サブバンドにおいてOFDMシンボルに含まれるデータビットの数とに基づいて、ダウンリンク送信に使用される周波数帯域の最大OFDMシンボル数を決定するように特に構成される。
具体的には、本発明のこの実施形態では、第2の決定モジュール12は、ユーザ装置が属するサブバンドの最大OFDMシンボル数が、第1の決定モジュール11によって決定される、周波数帯域の最大OFDMシンボル数より小さい場合、最大追加ロングトレーニングフィールド命令情報を決定するように特に構成され、追加ロングトレーニングフィールド命令情報は、ユーザ装置に追加ロングトレーニングフィールドを送信するようにAPに命令するために使用される。
これに対応して、送信モジュール13は、具体的には、追加ロングトレーニングフィールド命令情報に基づいて、ユーザ装置に追加ロングトレーニングフィールドおよび初期ロングトレーニングフィールドを送信するように構成される。
あるいは、第2の決定モジュール12は、ユーザ装置が属するサブバンドの最大OFDMシンボル数が、第1の決定モジュール11によって決定される、周波数帯域の最大OFDMシンボル数と等しい場合に、追加ロングトレーニングフィールド命令情報を決定するように特に構成され、追加ロングトレーニングフィールド命令情報は、ユーザ装置に追加ロングトレーニングフィールドを送信しないようAPに命令するために使用される。
本発明のこの実施形態では、任意選択として、図16に示すように、アクセスポイント10は、ユーザ装置に追加ロングトレーニングフィールドを送信するために使用されるOFDMシンボルのターゲット数を決定するように構成された第3の決定モジュール14をさらに含み、OFDMシンボルのターゲット数は、周波数帯域の最大OFDMシンボル数とユーザ装置が属するサブバンドの最大OFDMシンボル数との間の差以下である。
これに対応して、第2の決定モジュール12によって決定される追加ロングトレーニングフィールド命令情報は、第3の決定モジュール14によって決定されるOFDMシンボルのターゲット数を含む。
本発明のこの実施形態では、任意選択として、送信モジュール13は、ユーザ装置にダウンリンクデータパケットを送信するようにさらに構成され、ダウンリンクデータパケットは、送信時系列に基づいて配置された初期ロングトレーニングフィールドと、追加ロングトレーニングフィールドと、データフィールドとを含み、初期ロングトレーニングフィールドを送信するためにAPによって使用されるOFDMシンボルの数と、追加ロングトレーニングフィールドを送信するために使用されるOFDMシンボルのターゲット数との合計は、予め設定された閾値以下である。
本発明のこの実施形態では、任意選択として、送信モジュール13は、ユーザ装置にダウンリンクデータパケットを送信するようにさらに構成され、ここでダウンリンクデータパケットは、送信時系列に基づいて配置された初期ロングトレーニングフィールドと、第iの追加ロングトレーニングフィールドと、第iのデータフィールドとを含み、第iの追加ロングトレーニングフィールドと第iのデータフィールドは交互に配置され、1≦i≦M、Mは1より大きい自然数であり、iは自然数である。
追加ロングトレーニングフィールドは、第1の追加ロングトレーニングフィールドから第Mの追加ロングトレーニングフィールドを含み、第1の追加ロングトレーニングフィールドを送信するためにAPによって使用されるOFDMシンボルの数と、初期ロングトレーニングフィールドを送信するために使用されるOFDMシンボルのターゲット数との合計は、予め設定された閾値以下であり、第2の追加ロングトレーニングフィールドから第Mの追加ロングトレーニングフィールドのいずれかの追加ロングトレーニングフィールドを送信するためにAPによって使用されるOFDMシンボルの数が、初期ロングトレーニングフィールドを送信するために使用されるOFDMシンボルの数以上であり、かつ予め設定された閾値以下である。
本発明のこの実施形態では、ダウンリンクデータパケットは、シグナリングフィールドおよび/またはショートトレーニングフィールドおよび/または標準に従って含まれると考えられる別のフィールドをさらに含んでもよいことを理解されたい。これは、本発明においては限定されない。
本発明のこの実施形態では、任意選択として、M個の追加ロングトレーニングフィールドの任意の追加ロングトレーニングフィールドを送信するためにAPによって使用されるOFDMシンボルの数は、同じであっても異なっていてもよく、またM個のデータフィールドの任意のデータフィールドを送信するためにAPによって使用されるOFDMシンボルの数は、同じであっても異なっていてもよい。これは、本発明においては限定されない。
本発明のこの実施形態では、任意選択として、送信モジュール13は、ユーザ装置にシグナリングフィールドを含むダウンリンクデータパケットを送信するように特に構成され、シグナリングフィールドは、指示メッセージを搬送する。
本発明のこの実施形態では、任意選択として、図17に示すように、アクセスポイント10は、ダウンリンクデータパケットにおける追加ロングトレーニングフィールドの送信時系列を示すために使用される送信時系列指示情報の送信を決定するように構成される第4の決定モジュール15をさらに含む。これに対応して、送信モジュール13によって送信された指示メッセージは、第4の決定モジュール15によって決定された送信時系列指示情報をさらに含む。
以上のように、本発明のこの実施形態のアクセスポイントは、ユーザ装置が属するサブバンドの最大OFDMシンボル数とダウンリンク送信に使用される周波数帯域の最大OFDMシンボル数との間の値の関係に基づいて、ユーザ装置に追加ロングトレーニングフィールドを送信するか否かを決定する。したがって、ユーザ装置に追加ロングトレーニングフィールドを送信することを決定する場合、アクセスポイントは、追加ロングトレーニングフィールドを送信のためにいくつかの部分に分割してもよく、それにより周波数帯域リソース利用を改善し、データ送信プロセスにおけるゼロパディングオーバーヘッド、ノイズ分散およびチャネル変更の影響を低減できる。ユーザ装置は、追加ロングトレーニングフィールドに基づいてより正確なチャネル推定を行うことができ、それによってビット誤り率を低減し、データ送信の信頼性を改善できる。
アクセスポイント10のモジュールの上記およびその他の動作および/または機能は、それぞれ、図1から図3の方法の対応する手順を実施するために使用される。簡潔にするために、ここでは詳細を繰り返し説明しない。
以上、図15〜図17を参照して、本発明の一実施形態で提供される情報送信用のアクセスポイント10について詳細に説明した。図18および図19を参照して、本発明の一実施形態で提供される情報送信用のユーザ装置20を詳細に説明する。
図18は、本発明の一実施形態によるユーザ装置20の概略ブロック図を示す。図18に示すように、ユーザ装置20は、
アクセスポイントAPによって送信された指示メッセージを受信するように構成される第1の受信モジュール21であって、指示メッセージが追加ロングトレーニングフィールド命令情報を含み、追加ロングトレーニングフィールド命令情報が、追加ロングトレーニングフィールドを送信するか否かをAPに命令するために使用される、第1の受信モジュール21と、
受信モジュール21によって受信された指示メッセージに含まれる追加ロングトレーニングフィールド命令情報が、追加ロングトレーニングフィールドを送信するようにAPに命令する場合、追加ロングトレーニングフィールドを送信するためにAPによって使用されるOFDMシンボルのターゲット数を決定するように構成される決定モジュール22と、
決定モジュールによって決定されるOFDMシンボルのターゲット数に基づいて、APによって送信される追加ロングトレーニングフィールドおよび初期ロングトレーニングフィールドを受信するように構成される第2の受信モジュール23と、
第2の受信モジュール23によって受信される追加ロングトレーニングフィールドおよび初期ロングトレーニングフィールドに基づいて、チャネル推定を実行するように構成される処理モジュール24と
を含む。
具体的には、ユーザ装置の第1の受信モジュール21は、追加ロングトレーニングフィールド命令情報を含む指示メッセージを受信し、指示メッセージは、追加ロングトレーニングフィールド命令情報を含み、かつアクセスポイントAPによって送信され、追加ロングトレーニングフィールド命令情報は、ユーザ装置に追加ロングトレーニングフィールドを送信するか否かをAPに命令するために使用される。第1の受信モジュール21によって受信された指示メッセージに含まれる追加ロングトレーニングフィールド命令情報が追加ロングトレーニングフィールドを送信するようAPに命令すると、ユーザ装置の決定モジュール22は、追加ロングトレーニングフィールドを送信するためにAPによって使用されるOFDMシンボルのターゲット数を決定する。次いで、ユーザ装置の第2の受信モジュール23は、決定モジュール22によって決定されたOFDMシンボルのターゲット数に基づいて、APによって送信される追加ロングトレーニングフィールドおよび初期ロングトレーニングフィールドを受信する。ユーザ装置の処理モジュール24は、第2の受信モジュール23によって受信される追加ロングトレーニングフィールドおよび初期ロングトレーニングフィールドに基づいてチャネル推定を実行する。
以上のように、本発明のこの実施形態のユーザ装置は、受信された指示メッセージの追加ロングトレーニングフィールド命令情報に基づいて、APが追加ロングトレーニングフィールドを送信するか否かを決定する。したがって、APが追加ロングトレーニングフィールドを送信すると判断される場合には、周波数帯域のリソース利用を改善することができ、データ送信プロセスにおけるゼロパディングオーバーヘッドおよびノイズ分散を低減することができる。ユーザ装置は、追加ロングトレーニングフィールドを使用することによって、より正確なチャネル推定を行うことができ、それによってビット誤り率を低減し、データ送信の信頼性を改善できる。
本発明のこの実施形態では、任意選択として、第1の受信モジュール21は、シグナリングフィールドを含む、アクセスポイントAPによって送信されるダウンリンクデータパケットを受信し、シグナリングフィールドが指示メッセージを搬送する。
本発明のこの実施形態では、任意選択として、第1の受信モジュール21によって受信された指示メッセージに含まれる追加ロングトレーニングフィールド命令情報は、追加ロングトレーニングフィールドを送信するためにAPによって使用されるOFDMシンボルのターゲット数を含む。これに対応して、決定モジュール22は、追加ロングトレーニングフィールドを送信するためにAPによって使用されるOFDMシンボルのターゲット数であって、追加ロングトレーニングフィールドを送信するためにAPによって使用されるOFDMシンボルのターゲット数として追加ロングトレーニングフィールド命令情報に含まれる、ターゲット数を決定するように特に構成される。
本発明のこの実施形態では、任意選択として図19に示すように、第1の受信モジュール21によって受信された指示メッセージに含まれる追加ロングトレーニングフィールド命令情報が、追加ロングトレーニングフィールドを送信するようAPに命令する場合、ユーザ装置20は、ダウンリンク送信に使用される周波数帯域の最大OFDMシンボル数と、ユーザ装置20が属するサブバンドの最大OFDMシンボル数とを取得するように構成される取得モジュール25をさらに含む。
これに対応して、決定モジュール22は、周波数帯域の最大OFDMシンボル数とおよび取得モジュール25によって取得された、ユーザ装置が属するサブバンドの最大OFDMシンボル数とに基づいて、追加ロングトレーニングフィールドを送信するためにAPによって使用されるOFDMシンボルのターゲット数を決定するように特に構成され、追加ロングトレーニングフィールドを送信するためにAPによって使用されるOFDMシンボルのターゲット数は、周波数帯域の最大OFDMシンボル数と、ユーザ装置が属するサブバンドの最大OFDMシンボル数との間の差以下である。
本発明のこの実施形態では、任意選択として、第1の受信モジュール21によって受信された指示メッセージに含まれる追加ロングトレーニングフィールド命令情報が追加ロングトレーニングフィールドを送信するようにAPに命令する場合、取得モジュール24は、周波数帯域上の初期ロングトレーニングフィールドを送信するためにAPによって使用されるOFDMシンボルの最大数と、サブバンド上で初期ロングトレーニングフィールドを送信するためにAPによって使用されるOFDMシンボルの数とを取得するように、さらに構成される。
これに対応して、決定モジュール22は、周波数帯域上で初期ロングトレーニングフィールドを送信するためにAPによって使用されるOFDMシンボルの最大数と、追加ロングトレーニングフィールドを送信するためにAPによって使用されるOFDMシンボルの数として、サブバンド上で初期トレーニングフィールドを送信するためにAPによって使用されるOFDMシンボルの数との差を決定するように、特に構成される。
本発明のこの実施形態では、任意選択として、第1の受信モジュール21によって受信された指示メッセージは、送信時系列指示情報をさらに含み、送信時系列指示情報は、ダウンリンクデータパケット内の追加ロングトレーニングフィールドの送信時系列を示すために使用される。これに対応して、処理モジュール24は、具体的には、第2の受信モジュール23によって受信された追加ロングトレーニングフィールド、第2の受信モジュール23によって受信された初期ロングトレーニングフィールド、およびダウンリンクデータパケットにおける追加ロングトレーニングフィールドの送信時系列に基づいて、チャネル推定を実行するように、特に構成される。
本発明のこの実施形態では、任意選択として、第2の受信モジュール23は、アクセスポイントAPによって送信されたダウンリンクデータパケットを受信するようにさらに構成され、ダウンリンクデータパケットは、送信時系列に基づいて配置されている初期ロングトレーニングフィールド、追加ロングトレーニングフィールド、およびデータフィールドを含む。初期ロングトレーニングフィールドを送信するためにAPによって使用されるOFDMシンボルの数と、追加ロングトレーニングフィールドを送信するために使用されるOFDMシンボルのターゲット数との合計は、予め設定された閾値以下である。予め設定された閾値は、ロングトレーニングフィールドを送信するために使用され得るOFDMシンボルの数の、標準で規定される最大値であり得る。例えば、予め設定された閾値は、802.11n標準では4、802.11ac標準では8である。あるいは、予め設定された閾値は、初期ロングトレーニングフィールドを送信するために使用されるOFDMシンボルの数以上であり、かつロングトレーニングフィールドを送信するために使用され得るOFDMシンボルの数の、標準で規定される最大値よりも小さい任意の整数値であってもよい。これは、本発明においては限定されない。
本発明のこの実施形態では、任意選択として、第2の受信モジュール23は、アクセスポイントAPによって送信されたダウンリンクデータパケットを受信するようにさらに構成され、ダウンリンクデータパケットは、送信時系列に基づいて配置されている第1の追加ロングトレーニングフィールド、第1のデータフィールド、第2の追加ロングトレーニングフィールド、第2のデータフィールド、...、第iの追加ロングトレーニングフィールド、第iのデータフィールド、...、第Mの追加ロングトレーニングフィールド、および第Mのデータフィールドを含み、ここで1≦i≦M、Mは1より大きい自然数であり、iは自然数である。
追加ロングトレーニングフィールドは、第1の追加ロングトレーニングフィールドから第Mの追加ロングトレーニングフィールドを含み、第1の追加ロングトレーニングフィールドを送信するためにAPによって使用されるOFDMシンボルの数と、初期ロングトレーニングフィールドを送信するために使用されるOFDMシンボルのターゲット数との合計は、予め設定された閾値以下であり、第2の追加ロングトレーニングフィールドから第Mの追加ロングトレーニングフィールドのいずれかの追加ロングトレーニングフィールドを送信するためにAPによって使用されるOFDMシンボルの数が、初期ロングトレーニングフィールドを送信するために使用されるOFDMシンボルの数以上であり、かつ予め設定された閾値以下である。予め設定された閾値は、ロングトレーニングフィールドを送信するために使用され得るOFDMシンボルの数の、標準で規定される最大値であり得る。例えば、予め設定された閾値は、802.11n標準では4、802.11ac標準では8である。あるいは、予め設定された閾値は、初期ロングトレーニングフィールドを送信するために使用されるOFDMシンボルの数以上であり、かつロングトレーニングフィールドを送信するために使用され得るOFDMシンボルの数の、標準で規定される最大値よりも小さい任意の整数値であってもよい。これは、本発明においては限定されない。
本発明のこの実施形態では、ダウンリンクデータパケットは、シグナリングフィールドおよび/またはショートトレーニングフィールドおよび/または標準に従って含まれると考えられる別のフィールドをさらに含んでもよいことを理解されたい。これは、本発明においては限定されない。
以上のように、本発明のこの実施形態のユーザ装置は、受信された指示メッセージの追加ロングトレーニングフィールド命令情報に基づいて、APが追加ロングトレーニングフィールドを送信するか否かを決定する。したがって、APが追加ロングトレーニングフィールドを送信すると判断される場合には、周波数帯域のリソース利用を改善することができ、データ送信プロセスにおけるゼロパディングオーバーヘッド、ノイズ分散およびチャネル変更の影響を低減できる。ユーザ装置は、追加ロングトレーニングフィールドに基づいてより正確なチャネル推定を行うことができ、それによってビット誤り率を低減し、データ送信の信頼性を改善できる。
ユーザ装置20のモジュールの上記および他の動作および/または機能は、それぞれ、図8および図9の方法の対応する手順を実施するために使用される。簡潔にするために、ここでは詳細を繰り返し説明しない。
図20〜図24を参照して、本発明の一実施形態で提供される情報送信用のアクセスポイント30について詳細に説明する。
図20は、本発明の一実施形態による情報送信用のアクセスポイント30の概略ブロック図を示す。アクセスポイント30が図20に示され、これは、
アップリンク送信に使用される周波数帯域の最大直交周波数分割多重OFDMシンボル数を決定するように構成される第1の決定モジュール31であって、周波数帯域の最大OFDMシンボル数が、周波数帯域の全てのサブバンドの最大OFDMシンボル数の最大値である、第1の決定モジュール31と、
ユーザ装置が属するサブバンドの最大OFDMシンボル数と、第1の決定モジュール31によって決定される、周波数帯域の最大OFDMシンボル数、との間の値の関係に基づいて、追加ロングトレーニングフィールドを送信するか否かをユーザ装置に命令するために使用される追加ロングトレーニングフィールド命令情報を決定するように構成される第2の決定モジュール32と、
ユーザ装置に指示メッセージを送信するように構成され、指示メッセージが、第2の決定モジュール32によって決定された追加ロングトレーニングフィールド命令情報を含む、送信モジュール33と
を含む。
具体的には、アクセスポイントAPの第1の決定モジュール31は、アップリンク送信に使用される周波数帯域の全てのサブバンドのOFDMシンボル数の最大値を比較して、周波数帯域に対応する最大OFDMシンボル数を求め、次いで、APの第2の決定モジュール32は、ユーザ装置が属するサブバンドの最大OFDMシンボル数と周波数帯域の最大OFDMシンボル数とを比較して、追加ロングトレーニングフィールド命令情報を用いて、追加ロングトレーニングフィールド命令情報を決定し、ここで追加ロングトレーニングフィールド命令情報は、APに追加ロングトレーニングフィールドを送信するか否かをユーザ装置に命令するために使用される。次に、APは、送信モジュール33を使用することによって、ユーザ装置に追加ロングトレーニングフィールド命令情報を含む指示メッセージを送信する。
以上のように、本発明のこの実施形態のアクセスポイントは、ユーザ装置が属するサブバンドの最大OFDMシンボル数とアップリンク送信に使用される周波数帯域の最大OFDMシンボル数との間の値の関係に基づいて、ユーザ装置が追加ロングトレーニングフィールドを送信する必要があるか否かを決定する。したがって、ユーザ装置が追加ロングトレーニングフィールドを送信すると判断される場合には、データ送信プロセスにおけるゼロパディングオーバーヘッドおよびノイズ分散を低減することができ、周波数帯域のリソース利用を向上させることができる。APは、追加ロングトレーニングフィールドに基づいてより正確なチャネル推定を行うことができ、それによってビット誤り率を低減し、データ送信の信頼性を改善できる。さらに、追加ロングトレーニングフィールド内のパイロットは、ロングトレーニングフィールドシーケンスを受信する期間の周波数オフセット推定を容易にする。
本発明のこの実施形態では、任意選択として第1の決定モジュール31は、アップリンク送信データのフレーム長および符号化方式と、周波数帯域の各サブバンドに対応する空間−時間フローの数と、周波数帯域の各サブバンドにおいてOFDMシンボルに含まれるデータビットの数とに基づいて、アップリンク送信に使用される周波数帯域の最大OFDMシンボル数を決定するように特に構成される。
本発明のこの実施形態では、第2の決定モジュール32は、
ユーザ装置が属するサブバンドの最大OFDMシンボル数が、第1の決定モジュール31によって決定される、周波数帯域の最大OFDMシンボル数未満である場合、追加ロングトレーニングフィールド命令情報を決定し、追加ロングトレーニングフィールド命令情報は、APに追加ロングトレーニングフィールドを送信するようにユーザ装置に命令するために使用され、またはユーザ装置が属するサブバンドの最大OFDMシンボル数が、第1の決定モジュール31によって決定される、周波数帯域の最大OFDMシンボル数に等しい場合、追加ロングトレーニングフィールド命令情報を決定し、追加ロングトレーニングフィールド命令情報は、APに追加ロングトレーニングフィールドを送信しないようにユーザ装置に命令するために使用されるように特に構成される。
本発明のこの実施形態では、任意選択として、送信モジュール33は、ユーザ装置に、シグナリングフィールドを含むダウンリンクスケジューリングフレームを送信するように特に構成され、シグナリングフィールドは、指示メッセージを搬送する。
本発明のこの実施形態では、任意選択として、図21に示すように、アクセスポイント30は、追加ロングトレーニングフィールドを送信するためにユーザ装置によって使用されるOFDMシンボルのターゲット数を決定するように構成された第3の決定モジュール34をさらに含み、OFDMシンボルのターゲット数は、周波数帯域の最大OFDMシンボル数とユーザ装置が属するサブバンドの最大OFDMシンボル数との間の差以下である。
これに対応して、第2の決定モジュール32によって決定される追加ロングトレーニングフィールド命令情報は、第3の決定モジュール34によって決定されるOFDMシンボルのターゲット数を含む。
本発明のこの実施形態では、任意選択として図22に示すように、アクセスポイント30は、ユーザ装置によって送信されたアップリンクデータパケットを受信するように構成された第1の受信モジュール35をさらに含み、アップリンクデータパケットは、送信時系列に基づいて配置されている初期ロングトレーニングフィールド、追加ロングトレーニングフィールド、およびデータフィールドを含む。初期ロングトレーニングフィールドを送信するためにユーザ装置によって使用されるOFDMシンボルの数と、追加ロングトレーニングフィールドを送信するために使用されるOFDMシンボルのターゲット数との合計は、予め設定された閾値以下である。予め設定された閾値は、ロングトレーニングフィールドを送信するために使用され得るOFDMシンボルの数の、標準で規定される最大値であり得る。例えば、予め設定された閾値は、802.11n標準では4、802.11ac標準では8である。あるいは、予め設定された閾値は、初期ロングトレーニングフィールドを送信するために使用されるOFDMシンボルの数以上であり、かつロングトレーニングフィールドを送信するために使用され得るOFDMシンボルの数の、標準で規定される最大値よりも小さい任意の整数値であってもよい。これは、本発明においては限定されない。
本発明のこの実施形態では、任意選択として図23に示すように、アクセスポイント30は、ユーザ装置によって送信されたアップリンクデータパケットを受信するように構成される第2の受信モジュール36をさらに含み、ダウンリンクデータパケットは、送信時系列に基づいて配置されている第1の追加ロングトレーニングフィールド、第1のデータフィールド、第2の追加ロングトレーニングフィールド、第2のデータフィールド、...、第iの追加ロングトレーニングフィールド、第iのデータフィールド、...、第Mの追加ロングトレーニングフィールド、および第Mのデータフィールドを含み、ここで1≦i≦M、Mは1より大きい自然数であり、iは自然数である。
追加ロングトレーニングフィールドは、第1の追加ロングトレーニングフィールドから第Mの追加ロングトレーニングフィールドを含み、第1の追加ロングトレーニングフィールドを送信するためにユーザ装置によって使用されるOFDMシンボルの数と、初期ロングトレーニングフィールドを送信するために使用されるOFDMシンボルのターゲット数との合計は、予め設定された閾値以下であり、第2の追加ロングトレーニングフィールドから第Mの追加ロングトレーニングフィールドのいずれかの追加ロングトレーニングフィールドを送信するためにユーザ装置によって使用されるOFDMシンボルの数は、初期ロングトレーニングフィールドを送信するために使用されるOFDMシンボルの数以上であり、かつ予め設定された閾値以下である。予め設定された閾値は、ロングトレーニングフィールドを送信するために使用され得るOFDMシンボルの数の、標準で規定される最大値であり得る。例えば、予め設定された閾値は、802.11n標準では4、802.11ac標準では8である。あるいは、予め設定された閾値は、初期ロングトレーニングフィールドを送信するために使用されるOFDMシンボルの数以上であり、かつロングトレーニングフィールドを送信するために使用され得るOFDMシンボルの数の、標準で規定される最大値よりも小さい任意の整数値であってもよい。これは、本発明においては限定されない。
本発明のこの実施形態では、アップリンクデータパケットは、シグナリングフィールドおよび/またはショートトレーニングフィールドおよび/または標準に従って含まれると考えられる別のフィールドをさらに含んでもよいことを理解されたい。これは、本発明においては限定されない。
本発明のこの実施形態では、任意選択として、M個の追加ロングトレーニングフィールドの任意の追加ロングトレーニングフィールドを送信するためにユーザ装置によって使用されるOFDMシンボルの数は、同じであっても異なっていてもよく、またM個のデータフィールドの任意のデータフィールドを送信するためにユーザ装置によって使用されるOFDMシンボルの数は、同じであっても異なっていてもよい。これは、本発明においては限定されない。
本発明のこの実施形態では、任意選択として、図24に示すように、アクセスポイント30は、アップリンクデータパケットにおける追加ロングトレーニングフィールドの送信時系列を示すために使用される送信時系列指示情報の送信を決定するように構成される第4の決定モジュール37をさらに含む。これに対応して、送信モジュール33によって送信された指示メッセージは、第4の決定モジュール37によって決定された送信時系列指示情報をさらに含む。
以上のように、本発明のこの実施形態のアクセスポイントは、ユーザ装置が属するサブバンドの最大OFDMシンボル数とアップリンク送信に使用される周波数帯域の最大OFDMシンボル数との間の値の関係に基づいて、ユーザ装置が追加ロングトレーニングフィールドを送信するか否かを決定する。したがって、ユーザ装置が追加ロングトレーニングフィールドを送信すると判断される場合には、周波数帯域のリソース利用を改善することができ、データ送信プロセスにおけるゼロパディングオーバーヘッド、ノイズ分散およびチャネル変更の影響を低減できる。APは、追加ロングトレーニングフィールドに基づいてより正確なチャネル推定を行うことができ、それによってビット誤り率を低減し、データ送信の信頼性を改善できる。さらに、追加ロングトレーニングフィールド内のパイロットは、ロングトレーニングフィールドシーケンスを受信する期間の周波数オフセット推定を容易にする。
アクセスポイント30のモジュールの上記およびその他の動作および/または機能は、それぞれ、図10から図12の方法の対応する手順を実施するために使用される。簡潔にするために、ここでは詳細を繰り返し説明しない。
図25および図26を参照して、本発明の一実施形態で提供される情報送信用のユーザ装置40を詳細に説明する。
図25は、本発明の一実施形態による情報送信用のユーザ装置40の概略ブロック図を示す。図25に示すように、ユーザ装置40は、
アクセスポイントAPによって送信された指示メッセージを受信するように構成される受信モジュールであって、指示メッセージが追加ロングトレーニングフィールド命令情報を含み、追加ロングトレーニングフィールド命令情報が、追加ロングトレーニングフィールドを送信するか否かを命令するために使用される、受信モジュール41と、
受信モジュール41によって受信された指示メッセージに含まれる追加ロングトレーニングフィールド命令情報が、追加ロングトレーニングフィールドを送信するように命令する場合、追加ロングトレーニングフィールドを送信するために使用されるOFDMシンボルのターゲット数を決定するように構成される決定モジュール42と、
決定モジュール42によって決定されるOFDMシンボルのターゲット数に基づいてAPに追加ロングトレーニングフィールドおよび初期ロングトレーニングフィールドを送信するように構成される送信モジュール43と
を含む。
具体的には、ユーザ装置の受信モジュール41は、追加ロングトレーニングフィールド命令情報を含む、アクセスポイントAPによって送信された指示メッセージを受信し、追加ロングトレーニングフィールド命令情報は、APに追加ロングトレーニングフィールドを送信するか否かをユーザ装置に命令するために使用される。受信モジュール41によって受信された指示メッセージに含まれる追加ロングトレーニングフィールド命令情報が追加ロングトレーニングフィールドを送信するようにユーザ装置に命令する場合、ユーザ装置の決定モジュール42は、追加ロングトレーニングフィールドを送信するために使用されるOFDMシンボルのターゲット数を決定する。その後、ユーザ装置の送信モジュール43は、OFDMシンボルのターゲット数に基づいて、APに追加ロングトレーニングフィールドおよび初期ロングトレーニングフィールドを送信する。
以上のように、本発明のこの実施形態のユーザ装置は、受信した指示メッセージ内の追加ロングトレーニングフィールド命令情報に基づいて、追加ロングトレーニングフィールドをAPに送るか否かを決定する。したがって、ユーザ装置が追加ロングトレーニングフィールドを送信することを決定すると、周波数帯域のリソース利用を改善することができ、データ送信プロセスにおけるゼロパディングオーバーヘッドおよびノイズ分散を低減することができる。APは、追加ロングトレーニングフィールドを使用することによって、より正確なチャネル推定を行うことができ、それによってビット誤り率を低減し、データ送信の信頼性を改善できる。さらに、追加ロングトレーニングフィールド内のパイロットは、ロングトレーニングフィールドシーケンスを受信する期間の周波数オフセット推定を容易にする。
本発明のこの実施形態では、任意選択として、受信モジュール41は、シグナリングフィールドを含む、アクセスポイントAPによって送信されるダウンリンクスケジューリングフレームを受信し、シグナリングフィールドが指示メッセージを搬送する。
本発明のこの実施形態では、任意選択として、受信モジュール41によって受信された指示メッセージに含まれる追加ロングトレーニングフィールド命令情報は、追加ロングトレーニングフィールドを送信するためにユーザ装置によって使用されるOFDMシンボルのターゲット数を含む。これに対応して、決定モジュール42は、追加ロングトレーニングフィールドを送信するためにユーザ装置によって使用されるOFDMシンボルのターゲット数であって、追加ロングトレーニングフィールドを送信するためにユーザ装置によって使用されるOFDMシンボルのターゲット数として追加ロングトレーニングフィールド命令情報に含まれる、ターゲット数を決定するように特に構成される。
本発明のこの実施形態では、任意選択として図26に示すように、受信モジュール41によって受信された指示メッセージに含まれる追加ロングトレーニングフィールド命令情報が、追加ロングトレーニングフィールドを送信するようユーザ装置に命令する場合、ユーザ装置40は、アップリンク送信に使用される周波数帯域の最大OFDMシンボル数と、ユーザ装置が属するサブバンドの最大OFDMシンボル数とを取得するように構成される取得モジュール44をさらに含む。
これに対応して、決定モジュール42は、周波数帯域の最大OFDMシンボル数とおよび取得モジュール44によって取得された、ユーザ装置が属するサブバンドの最大OFDMシンボル数とに基づいて、追加ロングトレーニングフィールドを送信するためにユーザ装置によって使用されるOFDMシンボルのターゲット数を決定するように特に構成され、追加ロングトレーニングフィールドを送信するためにユーザ装置によって使用されるOFDMシンボルのターゲット数は、周波数帯域の最大OFDMシンボル数と、ユーザ装置が属するサブバンドの最大OFDMシンボル数との間の差以下である。
本発明のこの実施形態では、任意選択として、受信モジュール41によって受信された指示メッセージに含まれる追加ロングトレーニングフィールド命令情報が追加ロングトレーニングフィールドを送信するようにユーザ装置に命令する場合、取得モジュール44は、周波数帯域上の初期ロングトレーニングフィールドを送信するためにユーザ装置によって使用されるOFDMシンボルの最大数と、サブバンド上で初期ロングトレーニングフィールドを送信するためにユーザ装置によって使用されるOFDMシンボルの数とを取得するように、さらに構成される。
これに対応して、決定モジュール42は、周波数帯域上で初期ロングトレーニングフィールドを送信するためにユーザ装置によって使用されるOFDMシンボルの最大数と、追加ロングトレーニングフィールドを送信するためにユーザ装置によって使用されるOFDMシンボルの数として、サブバンド上で初期トレーニングフィールドを送信するためにユーザ装置によって使用されるOFDMシンボルの数との差を決定するように、特に構成される。
本発明のこの実施形態では、任意選択として、受信モジュール41によって受信された指示メッセージは、送信時系列指示情報をさらに含み、送信時系列指示情報は、アップリンクデータパケット内の追加ロングトレーニングフィールドの送信時系列を示すために使用される。これに対応して、送信モジュール43は、決定モジュール42によって決定されるOFDMシンボルのターゲット数と、アップリンクデータパケット内の追加ロングトレーニングフィールドの送信時系列とに基づいて、APに追加ロングトレーニングフィールドおよび初期ロングトレーニングフィールドを送信するように特に構成される。
本発明のこの実施形態では、任意選択として、送信モジュール43は、APにアップリンクデータパケットを送信するようにさらに構成され、アップリンクデータパケットは、送信時系列に基づいて配置されている初期ロングトレーニングフィールド、追加ロングトレーニングフィールド、およびデータフィールドを含む。初期ロングトレーニングフィールドを送信するためにユーザ装置によって使用されるOFDMシンボルの数と、追加ロングトレーニングフィールドを送信するために使用されるOFDMシンボルのターゲット数との合計は、予め設定された閾値以下である。予め設定された閾値は、ロングトレーニングフィールドを送信するために使用され得るOFDMシンボルの数の、標準で規定される最大値であり得る。例えば、予め設定された閾値は、802.11n標準では4、802.11ac標準では8である。あるいは、予め設定された閾値は、初期ロングトレーニングフィールドを送信するために使用されるOFDMシンボルの数以上であり、かつロングトレーニングフィールドを送信するために使用され得るOFDMシンボルの数の、標準で規定される最大値よりも小さい任意の整数値であってもよい。これは、本発明においては限定されない。
本発明のこの実施形態では、任意選択として、送信モジュール43は、APにアップリンクデータパケットを送信するようにさらに構成され、アップリンクデータパケットは、送信時系列に基づいて配置されている第1の追加ロングトレーニングフィールド、第1のデータフィールド、第2の追加ロングトレーニングフィールド、第2のデータフィールド、...、第iの追加ロングトレーニングフィールド、第iのデータフィールド、...、第Mの追加ロングトレーニングフィールド、および第Mのデータフィールドを含み、ここで1≦i≦M、Mは1より大きい自然数であり、iは自然数である。
追加ロングトレーニングフィールドは、第1の追加ロングトレーニングフィールドから第Mの追加ロングトレーニングフィールドを含み、第1の追加ロングトレーニングフィールドを送信するためにユーザ装置によって使用されるOFDMシンボルの数と、初期ロングトレーニングフィールドを送信するために使用されるOFDMシンボルのターゲット数との合計は、予め設定された閾値以下であり、第2の追加ロングトレーニングフィールドから第Mの追加ロングトレーニングフィールドのいずれかの追加ロングトレーニングフィールドを送信するためにユーザ装置によって使用されるOFDMシンボルの数は、初期ロングトレーニングフィールドを送信するために使用されるOFDMシンボルの数以上であり、かつ予め設定された閾値以下である。予め設定された閾値は、ロングトレーニングフィールドを送信するために使用され得るOFDMシンボルの数の、標準で規定される最大値であり得る。例えば、予め設定された閾値は、802.11n標準では4、802.11ac標準では8である。あるいは、予め設定された閾値は、初期ロングトレーニングフィールドを送信するために使用されるOFDMシンボルの数以上であり、かつロングトレーニングフィールドを送信するために使用され得るOFDMシンボルの数の、標準で規定される最大値よりも小さい任意の整数値であってもよい。これは、本発明においては限定されない。
本発明のこの実施形態では、アップリンクデータパケットは、シグナリングフィールドおよび/またはショートトレーニングフィールドおよび/または標準に従って含まれると考えられる別のフィールドをさらに含んでもよいことを理解されたい。これは、本発明においては限定されない。
以上のように、本発明のこの実施形態のユーザ装置は、受信された指示メッセージの追加ロングトレーニングフィールド命令情報に基づいて、追加ロングトレーニングフィールドを送信するか否かを決定する。したがって、追加ロングトレーニングフィールドを送信することを決定する場合、ユーザ装置は、追加ロングトレーニングフィールドを送信のためにいくつかの部分に分割してもよく、それにより周波数帯域リソース利用を改善し、データ送信プロセスにおけるゼロパディングオーバーヘッド、ノイズ分散およびチャネル変更の影響を低減できる。APは、追加ロングトレーニングフィールドを使用することによって、より正確なチャネル推定を行うことができ、それによってビット誤り率を低減し、データ送信の信頼性を改善できる。さらに、追加ロングトレーニングフィールド内のパイロットは、ロングトレーニングフィールドシーケンスを受信する期間の周波数オフセット推定を容易にする。
ユーザ装置40のモジュールの上記および他の動作および/または機能は、それぞれ、図13および図14の方法の対応する手順を実施するために使用される。簡潔にするために、ここでは詳細を繰り返し説明しない。
図27に示すように、本発明の実施形態は、情報送信用のアクセスポイント50をさらに提供する。アクセスポイントは、プロセッサ51と、メモリ52と、送信機53と、バスシステム54とを含む。プロセッサ51、メモリ52、および送信機53は、バスシステム54を用いて接続され、メモリ52は命令を格納するように構成され、プロセッサ51は、メモリ52に格納された命令を実行するように構成され、送信機53が信号を送信するように制御する。プロセッサ51は、ダウンリンク送信に使用される周波数帯域の最大直交周波数分割多重OFDMシンボル数を決定するように構成される。プロセッサ51は、ユーザ装置が属するサブバンドの最大OFDMシンボル数と周波数帯域の最大OFDMシンボル数との間の値の関係に基づいて、ユーザ装置に追加ロングトレーニングフィールドを送信するか否かを命令するために使用される追加ロングトレーニングフィールド命令情報を決定するように、さらに構成される。送信機53は、ユーザ装置に指示メッセージを送信するように構成され、指示メッセージは、プロセッサ51によって決定された追加ロングトレーニングフィールド命令情報を含む。
以上のように、本発明のこの実施形態のアクセスポイントは、ユーザ装置が属するサブバンドの最大OFDMシンボル数とダウンリンク送信に使用される周波数帯域の最大OFDMシンボル数との間の値の関係に基づいて、ユーザ装置に追加ロングトレーニングフィールドを送信するか否かを決定する。したがって、アクセスポイントがユーザ装置に追加ロングトレーニングフィールドを送信することを決定すると、データ送信プロセスにおけるゼロパディングオーバーヘッドおよびノイズ分散を低減することができ、周波数帯域リソース利用を改善することができる。ユーザ装置は、追加ロングトレーニングフィールドに基づいてより正確なチャネル推定を行うことができ、それによってビット誤り率を低減し、データ送信の信頼性を改善できる。
本発明のこの実施形態では、プロセッサ51は、中央処理装置(Central Processing Unit、略して「CPU」)であってもよいし、プロセッサ51は、他の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、別のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲートまたはトランジスタロジックデバイス、ディスクリートハードウェアアセンブリなどであってもよいことを理解されたい。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよいし、プロセッサは任意の通常のプロセッサであってもよい。
メモリ52は、読み出し専用メモリおよびランダムアクセスメモリを含んでもよく、プロセッサ51に命令およびデータを提供する。メモリ52の一部は、不揮発性ランダムアクセスメモリをさらに含んでもよい。例えば、メモリ52は、デバイスタイプに関する情報をさらに格納してもよい。
データバスに加えて、バスシステム54は、電源バス、制御バス、ステータス信号バスなどを含んでもよい。しかしながら、明確な説明のために、図の種々のタイプのバスがバスシステム54として示されている。
実装プロセスにおいて、前述の方法のステップは、プロセッサ51内のハードウェアの集積論理回路またはソフトウェアの形態の命令によって完了されてもよい。本発明の実施形態を参照して開示された方法のステップは、ハードウェアプロセッサによって直接実行されてもよく、またはプロセッサ内のハードウェアとソフトウェアモジュールとの組み合わせを用いて実行されてもよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み出し専用メモリ、プログラマブル読み出し専用メモリ、電気消去可能プログラマブルメモリ、またはレジスタなど、分野における成熟した記憶媒体内に配置されてもよい。記憶媒体は、メモリ52に配置される。プロセッサ51は、メモリ52内の情報を読み出し、プロセッサ51のハードウェアと組み合わせて上記の方法のステップを完了する。繰り返しを避けるために、ここでは詳細を繰り返し説明しない。
任意選択として、一実施形態では、プロセッサ51は、ユーザ装置が属するサブバンドの最大OFDMシンボル数が周波数帯域の最大OFDMシンボル数より小さい場合、追加ロングトレーニングフィールド命令情報を決定するように特に構成され、追加ロングトレーニングフィールド命令情報は、ユーザ装置に追加ロングトレーニングフィールドを送信するように命令するために使用される。
送信機53は、追加ロングトレーニングフィールド命令情報に基づいて、ユーザ装置に追加ロングトレーニングフィールドおよび初期ロングトレーニングフィールドを送信するように特に構成される。
あるいは、プロセッサ51は、ユーザ装置が属するサブバンドの最大OFDMシンボル数が周波数帯域の最大OFDMシンボル数に等しい場合、追加ロングトレーニングフィールド命令情報を決定するように特に構成され、追加ロングトレーニングフィールド命令情報は、ユーザ装置に追加ロングトレーニングフィールドを送信しないように命令するために使用される。
任意選択として、一実施形態では、プロセッサ51は、ユーザ装置に追加ロングトレーニングフィールドを送信するために使用されるOFDMシンボルのターゲット数を決定するようにさらに構成され、OFDMシンボルのターゲット数は、周波数帯域の最大OFDMシンボル数とユーザ装置が属するサブバンドの最大OFDMシンボル数との間の差以下である。プロセッサ51によって決定される追加ロングトレーニングフィールド命令情報は、OFDMシンボルのターゲット数を含む。
任意選択として、一実施形態で、送信機53は、ユーザ装置にダウンリンクデータパケットを送信するようにさらに構成され、ダウンリンクデータパケットは、送信時系列に基づいて配置された初期ロングトレーニングフィールドと、追加ロングトレーニングフィールドと、データフィールドとを含み、初期ロングトレーニングフィールドを送信するために使用されるOFDMシンボルの数と、追加ロングトレーニングフィールドを送信するために使用されるOFDMシンボルのターゲット数との合計は、予め設定された閾値以下である。
任意選択として、一実施形態では、送信機53は、ユーザ装置にダウンリンクデータパケットを送信するようにさらに構成され、ここでダウンリンクデータパケットは、送信時系列に基づいて配置された初期ロングトレーニングフィールドと、第iの追加ロングトレーニングフィールドと、第iのデータフィールドとを含み、第iの追加ロングトレーニングフィールドと第iのデータフィールドは交互に配置され、1≦i≦M、Mは1より大きい自然数であり、iは自然数である。
追加ロングトレーニングフィールドは、第1の追加ロングトレーニングフィールド〜第Mの追加ロングトレーニングフィールド、第1の追加ロングトレーニングフィールドを送信するために使用されるOFDMシンボルの数、および初期のロングトレーニングを送信するために使用されるOFDMシンボルの数第2の追加ロング・トレーニング・フィールドの追加ロング・トレーニング・フィールドを第Mの追加ロング・トレーニング・フィールドに送信するために使用されるOFDMシンボルの数が、OFDMシンボルの数より大きいか等しい初期ロングトレーニングフィールドを送信するために使用され、予め設定された閾値以下である。
任意選択として、一実施形態では、プロセッサ51は、ダウンリンクデータパケットにおける追加ロングトレーニングフィールドの送信時系列を示すために使用される送信時系列指示情報を決定するようにさらに構成される。送信機53によって送信される指示メッセージには、送信時系列指示情報が含まれる。
任意選択として、一実施形態では、送信機53は、ユーザ装置にシグナリングフィールドを含むダウンリンクデータパケットを送信するように特に構成され、シグナリングフィールドは、指示メッセージを搬送する。
任意選択として、一実施形態では、プロセッサ51は、ダウンリンク送信データのフレーム長および符号化方式と、周波数帯域の各サブバンドに対応する空間−時間フローの数と、周波数帯域の各サブバンドにおいてOFDMシンボルに含まれるデータビットの数とに基づいて、ダウンリンク送信に使用される周波数帯域の最大OFDMシンボル数を決定するように特に構成される。
本発明のこの実施形態では、アクセスポイント50は、本発明の実施形態で提供されるアクセスポイント10に対応してもよく、アクセスポイント50のモジュールの上記およびその他の動作および/または機能は、それぞれ、図1から図3の方法100の対応する手順を実施するために使用されることを理解されたい。簡潔にするために、ここでは詳細を繰り返し説明しない。
以上のように、本発明のこの実施形態のアクセスポイントは、ユーザ装置が属するサブバンドの最大OFDMシンボル数とダウンリンク送信に使用される周波数帯域の最大OFDMシンボル数との間の値の関係に基づいて、ユーザ装置に追加ロングトレーニングフィールドを送信するか否かを決定する。したがって、ユーザ装置に追加ロングトレーニングフィールドを送信することを決定する場合、アクセスポイントは、追加ロングトレーニングフィールドを送信のためにいくつかの部分に分割してもよく、それにより周波数帯域リソース利用を改善し、データ送信プロセスにおけるゼロパディングオーバーヘッド、ノイズ分散およびチャネル変更の影響を低減できる。ユーザ装置は、追加ロングトレーニングフィールドに基づいてより正確なチャネル推定を行うことができ、それによってビット誤り率を低減し、データ送信の信頼性を改善できる。
図28に示すように、本発明の実施形態は、情報送信用のユーザ装置60をさらに提供する。アクセスポイントは、プロセッサ61と、メモリ62と、送信機63と、バスシステム64とを含む。プロセッサ61、メモリ62、および受信機63は、バスシステム64を用いて接続され、メモリ62は、命令を格納するように構成され、プロセッサ61は、メモリ62に格納された命令を実行するように構成され、受信機63が信号を受信するように制御する。受信機63は、アクセスポイントAPによって送信される指示メッセージを受信するように構成され、指示メッセージには、追加ロングトレーニングフィールド命令情報が含まれ、また追加ロングトレーニングフィールド命令情報は、追加ロングトレーニングフィールドを送信するか否かをAPに命令するために使用される。プロセッサ61は、追加ロングトレーニングフィールド命令情報が追加ロングトレーニングフィールドを送信するようにAPに命令する場合、追加ロングトレーニングフィールドを送信するためにAPによって使用されるOFDMシンボルのターゲット数を決定するように構成される。受信機63は、プロセッサ61によって決定されるOFDMシンボルのターゲット数に基づいて、APによって送信される追加ロングトレーニングフィールドおよび初期ロングトレーニングフィールドを受信するようにさらに構成される。プロセッサ61は、受信機63によって受信される追加ロングトレーニングフィールドおよび初期ロングトレーニングフィールドに基づいて、チャネル推定を実行するようにさらに構成される。
以上のように、本発明のこの実施形態のユーザ装置は、受信された指示メッセージの追加ロングトレーニングフィールド命令情報に基づいて、APが追加ロングトレーニングフィールドを送信するか否かを決定する。したがって、APが追加ロングトレーニングフィールドを送信すると判断される場合には、周波数帯域のリソース利用を改善することができ、データ送信プロセスにおけるゼロパディングオーバーヘッドおよびノイズ分散を低減することができる。ユーザ装置は、追加ロングトレーニングフィールドを使用することによって、より正確なチャネル推定を行うことができ、それによってビット誤り率を低減し、データ送信の信頼性を改善できる。
任意選択として、一実施形態では、受信機63によって受信された指示メッセージに含まれる追加ロングトレーニングフィールド命令情報は、追加ロングトレーニングフィールドを送信するためにAPによって使用されるOFDMシンボルのターゲット数を含む。これに対応して、プロセッサ61は、追加ロングトレーニングフィールドを送信するためにAPによって使用されるOFDMシンボルのターゲット数であって、追加ロングトレーニングフィールドを送信するためにAPによって使用されるOFDMシンボルのターゲット数として追加ロングトレーニングフィールド命令情報に含まれる、ターゲット数を決定するように特に構成される。
任意選択として、一実施形態では、受信機63によって受信された指示メッセージに含まれる追加ロングトレーニングフィールド命令情報が、追加ロングトレーニングフィールドを送信するようAPに命令する場合、受信機63は、ダウンリンク送信に使用される周波数帯域の最大OFDMシンボル数と、ユーザ装置が属するサブバンドの最大OFDMシンボル数とを取得するようにさらに構成される。
これに対応して、プロセッサ63は、周波数帯域の最大OFDMシンボル数と、ユーザ装置が属するサブバンドの最大OFDMシンボル数とに基づいて、追加ロングトレーニングフィールドを送信するためにAPによって使用されるOFDMシンボルのターゲット数を決定するように特に構成され、追加ロングトレーニングフィールドを送信するためにAPによって使用されるOFDMシンボルのターゲット数は、周波数帯域の最大OFDMシンボル数と、ユーザ装置が属するサブバンドの最大OFDMシンボル数との間の差以下である。
任意選択として、一実施形態で、受信機63は、アクセスポイントAPによって送信されたダウンリンクデータパケットを受信するようにさらに構成され、ダウンリンクデータパケットは、送信時系列に基づいて配置された初期ロングトレーニングフィールドと、追加ロングトレーニングフィールドと、データフィールドとを含み、初期ロングトレーニングフィールドを送信するためにAPによって使用されるOFDMシンボルの数と、追加ロングトレーニングフィールドを送信するために使用されるOFDMシンボルのターゲット数との合計は、予め設定された閾値以下である。
任意選択として、一実施形態では、受信機63は、アクセスポイントAPによって送信されたダウンリンクデータパケットを受信するようにさらに構成され、ここでダウンリンクデータパケットは、送信時系列に基づいて配置された初期ロングトレーニングフィールドと、第iの追加ロングトレーニングフィールドと、第iのデータフィールドとを含み、第iの追加ロングトレーニングフィールドと第iのデータフィールドは交互に配置され、1≦i≦M、Mは1より大きい自然数であり、iは自然数である。
追加ロングトレーニングフィールドは、第1の追加ロングトレーニングフィールドから第Mの追加ロングトレーニングフィールドを含み、第1の追加ロングトレーニングフィールドを送信するためにAPによって使用されるOFDMシンボルの数と、初期ロングトレーニングフィールドを送信するために使用されるOFDMシンボルのターゲット数との合計は、予め設定された閾値以下であり、第2の追加ロングトレーニングフィールドから第Mの追加ロングトレーニングフィールドのいずれかの追加ロングトレーニングフィールドを送信するためにAPによって使用されるOFDMシンボルの数が、初期ロングトレーニングフィールドを送信するために使用されるOFDMシンボルの数以上であり、かつ予め設定された閾値以下である。
任意選択として、一実施形態では、受信機63によって受信された指示メッセージは、送信時系列指示情報をさらに含み、送信時系列指示情報は、ダウンリンクデータパケット内の追加ロングトレーニングフィールドの送信時系列を示すために使用される。
プロセッサ61は、受信機63によって受信された追加ロングトレーニングフィールド、受信機63によって受信された初期ロングトレーニングフィールド、およびダウンリンクデータパケットにおける追加ロングトレーニングフィールドの送信時系列に基づいて、チャネル推定を実行するように特に構成される。
任意選択として、一実施形態では、受信機63は、アクセスポイントAPによって送信される、シグナリングフィールドを含むダウンリンクデータパケットを受信するように特に構成され、シグナリングフィールドは、指示メッセージを搬送する。
本発明のこの実施形態では、ユーザ装置60は、本発明の実施形態で提供されるユーザ装置20に対応してもよく、ユーザ装置20のモジュールの上記およびその他の動作および/または機能は、それぞれ、図8および図9の方法200の対応する手順を実施するために使用されることを理解されたい。簡潔にするために、ここでは詳細を繰り返し説明しない。
以上のように、本発明のこの実施形態のユーザ装置は、受信された指示メッセージの追加ロングトレーニングフィールド命令情報に基づいて、APが追加ロングトレーニングフィールドを送信するか否かを決定する。したがって、APが追加ロングトレーニングフィールドを送信すると判断される場合には、周波数帯域のリソース利用を改善することができ、データ送信プロセスにおけるゼロパディングオーバーヘッド、ノイズ分散およびチャネル変更の影響を低減できる。ユーザ装置は、追加ロングトレーニングフィールドに基づいてより正確なチャネル推定を行うことができ、それによってビット誤り率を低減し、データ送信の信頼性を改善できる。
図29に示すように、本発明の実施形態は、情報送信用のアクセスポイント70をさらに提供する。アクセスポイントは、プロセッサ71と、メモリ72と、送信機73と、受信機74と、バスシステム75とを含む。プロセッサ71、メモリ72、送信機73および受信機74は、バスシステム75を用いて接続され、メモリ72は、命令を格納するように構成され、プロセッサ71は、メモリ72に格納された命令を実行するように構成され、送信機73が信号を送信し、受信機74が信号を受信するように制御する。プロセッサ71は、アップリンク送信に使用される周波数帯域の最大直交周波数分割多重OFDMシンボル数を決定するように構成される。プロセッサ71は、ユーザ装置が属するサブバンドの最大OFDMシンボル数と周波数帯域の最大OFDMシンボル数との間の値の関係に基づいて、APに追加ロングトレーニングフィールドを送信するか否かをユーザ装置に命令するために使用される追加ロングトレーニングフィールド命令情報を決定するように、さらに構成される。送信機73は、ユーザ装置に指示メッセージを送信するように構成され、指示メッセージは、プロセッサ71によって決定される追加ロングトレーニングフィールド命令情報を含む。
以上のように、本発明のこの実施形態のアクセスポイントは、ユーザ装置が属するサブバンドの最大OFDMシンボル数とアップリンク送信に使用される周波数帯域の最大OFDMシンボル数との間の値の関係に基づいて、ユーザ装置が追加ロングトレーニングフィールドを送信するか否かを決定する。したがって、ユーザ装置が追加ロングトレーニングフィールドを送信すると判断される場合には、周波数帯域のリソース利用を改善することができ、データ送信プロセスにおけるゼロパディングオーバーヘッドおよびノイズ分散を低減することができる。APは、追加ロングトレーニングフィールドに基づいてより正確なチャネル推定を行うことができ、それによってビット誤り率を低減し、データ送信の信頼性を改善できる。さらに、追加ロングトレーニングフィールド内のパイロットは、ロングトレーニングフィールドシーケンスを受信する期間の周波数オフセット推定を容易にする。
任意選択として、一実施形態では、プロセッサ71は、ユーザ装置が属するサブバンドの最大OFDMシンボル数が周波数帯域の最大OFDMシンボル数未満である場合、追加ロングトレーニングフィールド命令情報を決定し、追加ロングトレーニングフィールド命令情報は、追加ロングトレーニングフィールドを送信するようにユーザ装置に命令するために使用され、またはユーザ装置が属するサブバンドの最大OFDMシンボル数が周波数帯域の最大OFDMシンボル数に等しい場合、追加ロングトレーニングフィールド命令情報を決定し、追加ロングトレーニングフィールド命令情報は、追加ロングトレーニングフィールドを送信しないようにユーザ装置に命令するために使用されるように特に構成される。
任意選択として、一実施形態では、プロセッサ71は、追加ロングトレーニングフィールドを送信するためにユーザ装置によって使用されるOFDMシンボルのターゲット数を決定するようにさらに構成され、OFDMシンボルのターゲット数は、周波数帯域の最大OFDMシンボル数とユーザ装置が属するサブバンドの最大OFDMシンボル数との間の差以下である。プロセッサ71によって決定される追加ロングトレーニングフィールド命令情報は、OFDMシンボルのターゲット数を含む。
任意選択として、一実施形態では、受信機74は、ユーザ装置によって送信されたアップリンクデータパケットを受信するように構成され、アップリンクデータパケットは、送信時系列に基づいて配置された初期ロングトレーニングフィールドと、追加ロングトレーニングフィールドと、データフィールドとを含み、初期ロングトレーニングフィールドを送信するためにユーザ装置によって使用されるOFDMシンボルの数と、追加ロングトレーニングフィールドを送信するために使用されるOFDMシンボルのターゲット数との合計は、予め設定された閾値以下である。
任意選択として、一実施形態では、受信機74は、ユーザ装置によって送信されたアップリンクデータパケットを受信するように構成され、ここでアップリンクデータパケットは、送信時系列に基づいて配置された初期ロングトレーニングフィールドと、第iの追加ロングトレーニングフィールドと、第iのデータフィールドとを含み、第iの追加ロングトレーニングフィールドと第iのデータフィールドは交互に配置され、1≦i≦M、Mは1より大きい自然数であり、iは自然数である。
追加ロングトレーニングフィールドは、第1の追加ロングトレーニングフィールドから第Mの追加ロングトレーニングフィールドを含み、第1の追加ロングトレーニングフィールドを送信するためにユーザ装置によって使用されるOFDMシンボルの数と、初期ロングトレーニングフィールドを送信するために使用されるOFDMシンボルのターゲット数との合計は、予め設定された閾値以下であり、第2の追加ロングトレーニングフィールドから第Mの追加ロングトレーニングフィールドのいずれかの追加ロングトレーニングフィールドを送信するためにユーザ装置によって使用されるOFDMシンボルの数は、初期ロングトレーニングフィールドを送信するために使用されるOFDMシンボルの数以上であり、かつ予め設定された閾値以下である。
任意選択として、一実施形態では、プロセッサ71は、アップリンクデータパケットにおける追加ロングトレーニングフィールドの送信時系列を示すために使用される送信時系列指示情報を決定するようにさらに構成される。送信機73によって送信される指示メッセージには、送信時系列指示情報が含まれる。
任意選択として、一実施形態では、送信機73は、ユーザ装置に、シグナリングフィールドを含むダウンリンクスケジューリングフレームを送信するように特に構成され、シグナリングフィールドは、指示メッセージを搬送する。
任意選択として、一実施形態では、プロセッサ71は、アップリンク送信データのフレーム長および符号化方式と、周波数帯域の各サブバンドに対応する空間−時間フローの数と、周波数帯域の各サブバンドにおいてOFDMシンボルに含まれるデータビットの数とに基づいて、アップリンク送信に使用される周波数帯域の最大OFDMシンボル数を決定するように特に構成される。
本発明のこの実施形態では、アクセスポイント70は、本発明の実施形態で提供されるアクセスポイント30に対応してもよく、アクセスポイント70のモジュールの上記およびその他の動作および/または機能は、それぞれ、図10〜図12の方法300の対応する手順を実施するために使用されることを理解されたい。簡潔にするために、ここでは詳細を繰り返し説明しない。
以上のように、本発明のこの実施形態のアクセスポイントは、ユーザ装置が属するサブバンドの最大OFDMシンボル数とアップリンク送信に使用される周波数帯域の最大OFDMシンボル数との間の値の関係に基づいて、ユーザ装置が追加ロングトレーニングフィールドを送信するか否かを決定する。したがって、ユーザ装置が追加ロングトレーニングフィールドを送信すると判断される場合には、周波数帯域のリソース利用を改善することができ、データ送信プロセスにおけるゼロパディングオーバーヘッドおよびノイズ分散を低減することができる。APは、追加ロングトレーニングフィールドに基づいてより正確なチャネル推定を行うことができ、それによってビット誤り率を低減し、データ送信の信頼性を改善できる。さらに、追加ロングトレーニングフィールド内のパイロットは、ロングトレーニングフィールドシーケンスを受信する期間の周波数オフセット推定を容易にする。
図30に示すように、本発明の実施形態は、情報送信用のユーザ装置80をさらに提供する。アクセスポイントは、プロセッサ81と、メモリ82と、受信機83と、送信機84と、バスシステム85とを含む。プロセッサ81、メモリ82、受信機83、および送信機84は、バスシステム85を用いて接続され、メモリ82は命令を格納するように構成され、プロセッサ81は、メモリ82に格納された命令を実行するように構成され、受信機83が信号を受信し、送信機84が信号を送信するように制御する。受信機83は、アクセスポイントAPによって送信される指示メッセージを受信するように構成され、指示メッセージには、追加ロングトレーニングフィールド命令情報が含まれ、また追加ロングトレーニングフィールド命令情報は、追加ロングトレーニングフィールドを送信するか否かをユーザ装置に命令するために使用される。プロセッサ81は、追加ロングトレーニングフィールド命令情報が追加ロングトレーニングフィールドを送信するように命令する場合、追加ロングトレーニングフィールドを送信するためにユーザ装置によって使用されるOFDMシンボルのターゲット数を決定するように構成される。送信機84は、プロセッサ81によって決定されるOFDMシンボルのターゲット数に基づいて、APに追加ロングトレーニングフィールドおよび初期ロングトレーニングフィールドを送信するように構成される。
以上のように、本発明のこの実施形態の情報送信用のユーザ装置は、受信された指示メッセージの追加ロングトレーニングフィールド命令情報に基づいて、追加ロングトレーニングフィールドを送信するか否かを決定する。したがって、ユーザ装置が追加ロングトレーニングフィールドを送信することを決定すると、周波数帯域のリソース利用を改善することができ、データ送信プロセスにおけるゼロパディングオーバーヘッドおよびノイズ分散を低減することができる。APは、追加ロングトレーニングフィールドを使用することによって、より正確なチャネル推定を行うことができ、それによってビット誤り率を低減し、データ送信の信頼性を改善できる。さらに、追加ロングトレーニングフィールド内のパイロットは、ロングトレーニングフィールドシーケンスを受信する期間の周波数オフセット推定を容易にする。
任意選択として、一実施形態では、受信機83によって受信された指示メッセージに含まれる追加ロングトレーニングフィールド命令情報は、追加ロングトレーニングフィールドを送信するために使用されるOFDMシンボルのターゲット数を含む。これに対応して、プロセッサ81は、追加ロングトレーニングフィールドを送信するために使用されるOFDMシンボルのターゲット数であって、追加ロングトレーニングフィールドを送信するために使用されるOFDMシンボルのターゲット数として追加ロングトレーニングフィールド命令情報に含まれる、ターゲット数を決定するように特に構成される。
任意選択として、一実施形態では、受信機83によって受信された指示メッセージに含まれる追加ロングトレーニングフィールド命令情報が、追加ロングトレーニングフィールドを送信するよう命令する場合、受信機83は、アップリンク送信に使用される周波数帯域の最大OFDMシンボル数と、ユーザ装置が属するサブバンドの最大OFDMシンボル数とを取得するようにさらに構成される。
これに対応して、プロセッサ83は、周波数帯域の最大OFDMシンボル数と、ユーザ装置が属するサブバンドの最大OFDMシンボル数とに基づいて、追加ロングトレーニングフィールドを送信するために使用されるOFDMシンボルのターゲット数を決定するように特に構成され、追加ロングトレーニングフィールドを送信するために使用されるOFDMシンボルのターゲット数は、周波数帯域の最大OFDMシンボル数と、ユーザ装置が属するサブバンドの最大OFDMシンボル数との間の差以下である。
任意選択として、一実施形態で、送信機84は、APにアップリンクデータパケットを送信するようにさらに構成され、アップリンクデータパケットは、送信時系列に基づいて配置された初期ロングトレーニングフィールドと、追加ロングトレーニングフィールドと、データフィールドとを含み、初期ロングトレーニングフィールドを送信するために使用されるOFDMシンボルの数と、追加ロングトレーニングフィールドを送信するために使用されるOFDMシンボルのターゲット数との合計は、予め設定された閾値以下である。
任意選択として、一実施形態では、送信機84は、APにアップリンクデータパケットを送信するようにさらに構成され、ここでアップリンクデータパケットは、送信時系列に基づいて配置された初期ロングトレーニングフィールドと、第iの追加ロングトレーニングフィールドと、第iのデータフィールドとを含み、第iの追加ロングトレーニングフィールドと第iのデータフィールドは交互に配置され、1≦i≦M、Mは1より大きい自然数であり、iは自然数である。
追加ロングトレーニングフィールドは、第1の追加ロングトレーニングフィールド〜第Mの追加ロングトレーニングフィールド、第1の追加ロングトレーニングフィールドを送信するために使用されるOFDMシンボルの数、および初期のロングトレーニングを送信するために使用されるOFDMシンボルの数第2の追加ロング・トレーニング・フィールドの追加ロング・トレーニング・フィールドを第Mの追加ロング・トレーニング・フィールドに送信するために使用されるOFDMシンボルの数が、OFDMシンボルの数より大きいか等しい初期ロングトレーニングフィールドを送信するために使用され、予め設定された閾値以下である。
任意選択として、一実施形態では、受信機83によって受信された指示メッセージは、送信時系列指示情報をさらに含み、送信時系列指示情報は、アップリンクデータパケット内の追加ロングトレーニングフィールドの送信時系列を示すために使用される。送信機84は、プロセッサ81によって決定されるOFDMシンボルのターゲット数と、アップリンクデータパケット内の追加ロングトレーニングフィールドの送信時系列とに基づいて、APに追加ロングトレーニングフィールドおよび初期ロングトレーニングフィールドを送信するように特に構成される。
任意選択として、一実施形態では、受信機83は、アクセスポイントAPによって送信される、シグナリングフィールドを含むダウンリンクスケジューリングフレームを受信するように特に構成され、シグナリングフィールドは、指示メッセージを搬送する。
本発明のこの実施形態では、ユーザ装置80は、本発明の実施形態で提供されるユーザ装置40に対応してもよく、ユーザ装置80のモジュールの上記およびその他の動作および/または機能は、それぞれ、図13および図14の方法400の対応する手順を実施するために使用されることを理解されたい。簡潔にするために、ここでは詳細を繰り返し説明しない。
以上のように、本発明のこの実施形態の情報送信用のユーザ装置は、受信された指示メッセージの追加ロングトレーニングフィールド命令情報に基づいて、追加ロングトレーニングフィールドを送信するか否かを決定する。したがって、追加ロングトレーニングフィールドを送信することを決定する場合、ユーザ装置は、追加ロングトレーニングフィールドを送信のためにいくつかの部分に分割してもよく、それにより周波数帯域リソース利用を改善し、データ送信プロセスにおけるゼロパディングオーバーヘッド、ノイズ分散およびチャネル変更の影響を低減できる。APは、追加ロングトレーニングフィールドを使用することによって、より正確なチャネル推定を行うことができ、それによってビット誤り率を低減し、データ送信の信頼性を改善できる。さらに、追加ロングトレーニングフィールド内のパイロットは、ロングトレーニングフィールドシーケンスを受信する期間の周波数オフセット推定を容易にする。
なお、本明細書中の「1つの実施形態」または「一実施形態」は、その実施形態に関連する特定の特徴、構造、または特性が、本発明の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味することを理解されたい。したがって、明細書全体にわたる「1つの実施形態では」または「一実施形態では」は必ずしも同じ実施形態を指すとは限らない。さらに、これらの特定の特徴、構造、または特性は、1つまたは複数の実施形態において、任意の適切な方法で組み合わせることができる。
前述のプロセスのシーケンス番号は、本発明の実施形態における実行順序を意味するものではないことを理解されたい。プロセスの実行順序は、プロセスの機能や内部ロジックに基づいて決定されるべきであり、本発明の実施形態の実装プロセスの制限として解釈されるべきではない。
さらに、「システム」および「ネットワーク」という用語は、本明細書では互換的に使用してもよい。本明細書における「および/または」という用語は、関連する対象を記述するための関連関係のみを記述し、3つの関係が存在し得ることを表していることを理解されたい。例えば、Aおよび/またはBは次の、Aのみ存在し、AおよびBの両方が存在し、Bのみが存在する、3つの場合を表すことができる。さらに、本明細書中の文字「/」は一般に、関連する対象間の「または」関係を示す。
本出願の実施形態では、「Aに対応するB」は、BがAに関連し、かつBがAに基づいて決定され得ることを示すことを理解されたい。しかしながら、AをBに基づいて決定することは、BがAのみに基づいて決定されることを意味しない、すなわち、BがAおよび/または他の情報に基づいて決定され得ることを意味することをさらに理解されたい。
当業者は、本明細書に開示された実施形態に記載された実施例と組み合わせて、ユニットおよびアルゴリズムステップが、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、またはそれらの組み合わせによって実施されてもよいことを認識されよう。ハードウェアとソフトウェアとの間の互換性を明確に説明するために、上記の説明は、機能に基づいて各例の構成およびステップを一般的に説明してきた。機能がハードウェアによって実行されるかソフトウェアによって実行されるかは、技術的解決策の特定の用途および設計制約条件による。当業者は、特定の用途ごとに記載された機能を実施するために異なる方法を使用してもよいが、その実施が本発明の範囲を超えていると考えるべきではない。
当業者であれば、上記のシステム、装置、およびユニットの詳細な作業プロセスについて、簡潔かつ簡単な説明のために、前述の方法の対応するプロセスを参照し、詳細は説明しないことは明確に理解されよう。
本出願で提供されるいくつかの実施形態において、開示されたシステム、装置、および方法は、別の方法で実施され得ることを理解されたい。例えば、説明した装置の実施形態は単なる一例に過ぎない。例えば、ユニット分割は単に論理的な機能分割であり、実際の実装では他の分割であってもよい。例えば、複数のユニットまたは構成要素を組み合わせて、別のシステムに統合したり、あるいは一部の機能を無視したり、実行しなくてもよい。さらに、表示されたまたは議論された相互結合または直接結合または通信接続は、いくつかのインターフェースを使用することによって実装されてもよい。装置またはユニット間の間接的結合または通信接続は、電子的、機械的または他の形態で実施されてもよい。
別個のパーツとして記載されたユニットは、物理的に分離していてもいなくてもよく、ユニットとして表示されたパーツは物理ユニットであってもなくてもよく、1つの位置にあってもよいし、複数のネットワークユニット上に分散していてもよい。ユニットの一部または全部は、実施形態の解決策の目的を達成するために、実際の要件に基づいて選択してもよい。
また、本発明の実施形態における機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されていてもよいし、各ユニットが物理的に単独で存在していてもよいし、2つ以上のユニットが一体化されていてもよい。
統合ユニットがソフトウェア機能ユニットの形態で実装され、独立した製品として販売または使用される場合、統合ユニットはコンピュータ可読記憶媒体に格納されてもよい。このような理解に基づいて、本質的な本発明の技術的解決策、または先行技術に寄与する部分、または技術的解決策のいくつかは、ソフトウェア製品の形態で実装されてもよい。ソフトウェア製品は、記憶媒体に格納され、コンピュータ装置(パーソナルコンピュータ、サーバ、ネットワーク装置などであってもよい)に、本発明の実施形態に記載された方法のステップの全てまたは一部を実行するよう命令するためのいくつかの命令を含む。上記の記憶媒体には、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、読み出し専用メモリ(ROM、Read−Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM、Random Access Memory)、磁気ディスク、光ディスクなどのプログラムコードを格納できる任意の媒体が含まれる。
前述の説明は、本発明の特定の実施形態に過ぎず、本発明の保護範囲を限定するものではない。本発明に開示された技術的範囲内で当業者が容易に想到できる全ての変更または代替は、本発明の保護範囲内に入るものである。したがって、本発明の保護範囲は、特許請求の保護範囲に従うものとする。