JP6430206B2 - カメラモジュール - Google Patents

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Description

本発明は、レンズを通して被写体を撮像するカメラモジュールに関するものである。
電子機器、例えばデジタルカメラや携帯電話等には、被写体を撮影して画像信号に変換するためのカメラモジュールが内蔵されている。このカメラモジュールは、被写体を撮像する撮像素子と、この撮像素子上に被写体の画像を結像するレンズユニットとを備えている。レンズユニットは、通常、複数のレンズから構成されている。
カメラモジュールでは、不要な入射光や反射光を除去してフレアやゴースト等の発生を防ぎ、撮像画像の画質を向上させることが必要である。このために、不要光をカットするための遮光板を有するレンズユニットや、不要光をカットしつつ反射光を低減するための低光沢度の遮光材を有するレンズ等が提案されている。
特許文献1には、レンズとレンズの間に挿入され、それぞれのレンズ表面等の反射により発生する不要光を他のレンズに入射させない位置に配置された遮光板を有するレンズユニットが開示されている。
また、特許文献2には、遮光材表面での反射光を低減させるために、レンズ表面に凹凸形状を有する遮光材付き光学レンズの製造方法が開示されている。
特開2009−048024号公報 特開2012−208391号公報
近年のカメラモジュールは、明るさを上げるためのレンズの大口径化と小型化のための薄型化とを両立させることが要求されており、この要求は今後さらに厳しくなるものと予想される。このため、カメラモジュールに搭載される遮光板に入射する光の入射角は更に大きくなるが、この場合でも、遮光板表面における光の反射をより抑制できるような構成が求められる。ここで、入射角は、遮光板表面に対する法線と光の入射方向のなす角度をいう。
しかしながら、特許文献1に開示されたレンズユニットは、近年の薄型化されたカメラモジュールに適用した場合には、遮光板表面における反射光によって、フレアやゴーストが発生するおそれがある。
また、特許文献2に開示されたレンズでは、遮光材表面に凹凸形状を有しているが、開示された凹凸形状では、入射角の大きな光の反射を十分に低減することができず、フレアやゴーストが発生するおそれがある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、入射角の大きな光の反射を低減して、遮光板表面の反射によるフレアやゴーストの発生を抑制する薄型のカメラモジュールを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のカメラモジュールは、複数のレンズおよび少なくとも1枚の遮光板がレンズの光軸方向に積み重ねられたレンズユニットと、レンズユニットを通して被写体を撮像する撮像素子と、を有している。遮光板の少なくとも一部には、遮光板の表面から遮光板の内部に向かって屈折率が増加する反射防止部が設けられ、複数のレンズの表面のうち、最も被写体側の部分から撮像素子までの距離をTTLとし、レンズユニットの合成焦点距離をfとしたとき、TTL/f ≦ 1.3となっている。上記の反射防止部は、遮光を行う光の波長帯域の中で最も長い波長λBよりも大きな平均周期を有する粗凹凸構造と、粗凹凸構造上に、遮光を行う光の波長帯域の中で最も短い波長λAの1/2よりも小さい平均周期を有する微細凹凸構造であるモスアイ構造と、を有し、遮光板は、Alからなる母材を有し、母材は、上記粗凹凸構造を有し、微細凹凸構造がNiメッキからなる。
微細凹凸構造の平均高さは、λBの1/2以上であることが好ましい。
粗凹凸構造の平均高さは、λBの1/2以上であることが好ましい。
遮光部材は、表面に形成された凹凸による反射防止構造を有することが好ましい。
遮光板は前記レンズに内包されていることが好ましい。
本発明によれば、入射角の大きな光の反射を低減するため、薄型の電子機器への組み込んだ場合でも、フレアやゴーストの発生を抑制することができる。
本発明の電子機器の表面側斜視図である。 本発明の電子機器の背面側斜視図である。 図1の電子機器の断面図である。 本発明のカメラモジュールの断面図である。 本発明のレンズユニットの分解斜視図である。 第1実施形態の遮光板の説明図である。 レンズユニットの部分拡大図である。 第2実施形態の遮光板の説明図である。 第3実施形態の遮光板の説明図である。 第4実施形態のレンズの説明図である。 第4実施形態のレンズの製造方法の説明図である。 従来の反射防止部の説明図である。 従来の反射防止部の説明図である。
「第1実施形態」
本発明の電子機器の一例として、図1及び図2にスマートフォン10を示す。図1に示すように、スマートフォン10は、その片面にタッチパネル形式の表示入力部11を有し、表示入力部11が指などで操作されることで所定の指示がスマートフォン10に与えられる。また、図2に示すように、スマートフォン10のもう一方の面にはカメラモジュール20が設けられ、このカメラモジュール20を用いて静止画や動画を撮影することができる。カメラモジュール20で撮影された静止画や動画は、表示入力部11に表示させることができる。
図3は、スマートフォン10の断面図であり、スマートフォン10に搭載された状態のカメラモジュール20を示しているカメラモジュール20の光軸Axは、スマートフォン10の厚み方向と一致している。
図4は、カメラモジュール20の断面図である。カメラモジュール20は、レンズユニット21、フォーカス駆動部22、撮像素子23が筐体24の内部に設けられている。
ここで、カメラモジュール20の作用について説明する。スマートフォン10によって被写体が撮影されるとき、カメラモジュールに設けられたAF制御部(図示せず)によって、フォーカス駆動部22がレンズユニット21を光軸Axの方向に駆動し、レンズユニット21と撮像素子23との距離が調整されることで、ピント調整が行われる。
レンズユニット21の開口部28から入る被写体光は、レンズ26によって、撮像素子23上に集光され、被写体像が結像される。撮像素子23は、撮像情報を電気信号に変換し、スマートフォン10の制御部(図示せず)に電気信号を送る。
図5はレンズユニット21の分解斜視図である。レンズユニットは、円筒状のレンズバレル25、5枚のレンズ26A〜26E、3枚の遮光板27A〜27Cからなる。レンズ26としては、凸レンズや凹レンズ等、種々のレンズを用いることができる。また、レンズの曲面は、球面であってもよく、非球面であってもよい。レンズ26A〜Eおよび遮光板27A〜Cは、レンズバレル25の内部に組み込まれ、レンズバレル25の内周部に設けられた段差部29によって光軸方向の位置が決められている。
図6に示すように、遮光板27は、母材30としてAl(アルミニウム)が用いられ、その表面には、Ni(ニッケル)からなる微細凹凸構造31を有するモスアイ構造が形成され、反射防止部32を形成している。微細凹凸構造31は、先端が細く根元が太い円錐形状の突起を複数配列することによって形成される。モスアイ構造においては、突起の材料と、隣接する突起間を占有する光の媒質との体積比率が、突起の先端から根元に向かって徐々に変化するため、見かけ上の屈折率がゆるやかに変化する。そのため、微細凹凸構造31への入射光は、光の反射や屈折が生じにくくなり、微細凹凸構造31で吸収される。ここで、光の媒質は、微細凹凸構造31がレンズ外の大気中に存在する場合は空気であり、レンズ内に存在する場合にはレンズ材料である。
微細凹凸構造31の平均周期は、遮光板27が遮光する光の波長帯域の中で最も短い波長λAの1/2よりも小さくなっている。ここで、微細凹凸構造31の周期とは、隣り合う凸部の頂点(Crest)間または谷底(Root)間の距離であり、図6においてPS1で示した距離のことである。平均周期は、微細凹凸構造31の断面を走査型電子顕微鏡(SEM:Scanning Electron Microscope)により観察し、隣り合う11個の凹凸の頂点間、もしくは谷底間の距離10箇所を計測し、その平均値を算出することで求めることができる。また、遮光する光の波長帯域とは、カメラモジュール20が通常のカメラモジュールであれば、360〜830nm(可視光域)であり、赤外線カメラモジュールであれば、700〜2500nmである。
反射防止部32は、少なくとも、レンズバレル25に組み込まれた状態で光が入射する部分の一部に設けられるが、光が入射する部分の全部に設けてもよく、あるいは遮光板27の表面全体に設けてもよい。微細凹凸構造31が、上記のような平均周期を有することにより、反射防止部32は、表面から内部に向かって屈折率が増加し、反射防止部32の表面における光の反射を低減することができ、反射防止部32の表面上で反射した光が撮像素子23に入射するのを防いで、ゴーストやフレアの発生を低減することができる。
微細凹凸構造31は、Al(アルミニウム)の母材30にNi(ニッケル)メッキすることで形成される。微細凹凸構造32を形成するためのニッケルのメッキ処理としては、例えば、エビナ電化工業の黒色メッキ技術が用いられる(http://www.ebinadk.com/technology/tech/detail02.html参照)。なお、微細凹凸構造31は、母材の上にエネルギー硬化性樹脂を塗布し、塗布されたエネルギー硬化性樹脂を微細な凹凸構造が形成された型によって型押した後、紫外線等を照射したり、加熱したりして、エネルギー硬化性樹脂を硬化することで形成してもよい。
本実施形態の遮光板の作用について、図7を用いて説明する。上記のとおり、遮光板27の反射防止部32は、微細凹凸構造31を有することにより、表面から内部に向かって徐々に屈折率が増加するので、反射防止部32の表面における反射光を低減することができる。カメラモジュール20の薄型化(低背化)が進められるにつれ、遮光板27Cには、遮光板27Cの法線Vと遮光板27Cに入射する光線Lとがなす入射角θの大きい光線も入射するようになってくる。具体的には、図4に示すように、レンズ26Aの表面の最も被写体側の部分から撮像素子までの距離をTTL(mm)とし、レンズ26A〜Eの合成焦点距離f(mm)としたとき、TTL/f≦1.3となると、その傾向は顕著となる。
ところで、遮光板表面における反射光を低減する方法としては、本発明のように、屈折率を遮光板の表面から内部に向かって増加させる方法以外に、光を遮光板の表面で散乱させる方法や、光の干渉を利用する方法が従来から存在する。
図12には、表面に遮光する光の帯域の波長よりも大きい凹凸構造41が母材42の上に形成された遮光板40を示す。遮光板40に、入射角が小さい光線が入射したときには、凹凸構造41の作用によって光が散乱し、撮像素子に入射する不要光を低減することができる。しかし、入射角の大きい光線が入射すると、遮光板40は、肉眼で観察すると白く光るように見え、十分に不要光を低減することができなくなる。ここで、不要光とは、レンズ表面等の反射により発生し、フレアやゴーストの原因となる有害光をいう。
図13には、光の干渉を利用した反射防止膜51を母材52の上に有する遮光板50を示す。遮光板50において、反射防止膜51に光L1が入射したときの反射防止膜51の表面で反射する光L1Aと、反射防止膜51と母材52の界面で反射する光L1Bとの光路差Δl(nm)は、反射防止膜51の膜厚をD(nm)とすると、Δl=2D/cosθとなる。Δlが、入射する光の波長λnmの1/2となるとき、L1AとL1Bの位相が180°ずれるため、互いに強度を弱め合って反射防止効果が最大となる。そのため、反射防止膜の膜厚Dは、θが小さいときに合わせてD=4/λとして設けられることが一般的である。しかし、このように膜厚Dをd=4/λと設定すると、θの大きい光線も遮光板50に入射する場合には、光路差がλ/2から大きくずれてしまうため、反射防止効果を得ることができず、十分に不要光を低減することができなくなる。
一方、本発明のように、屈折率を遮光板の表面から内部に向かって増加させる方法では、入射角による反射防止効果の変化が小さく、反射防止部32の表面における光の反射を低減することができるため、近年の薄型化されたカメラモジュールに用いられる遮光板の反射防止の方式として好適である。
「第2施形態」
第1実施形態では、表面に微細凹凸構造31を有する遮光板27が用いられているが、母材の上に複数の層を有する遮光板を用いることもできる。図8に示した遮光板60は、母材62に、黒色塗料層63および反射防止層64からなる反射防止部61が設けられている。本実施形態において黒色塗料層63は、キヤノン化成株式会社製GT20を母材62に塗布した後、乾燥させることで設けた。また、反射防止層64は、Al2O3層を真空蒸着法にて設けた。J,A.Woollam Japan社製のエリプソメータVASEを使用して屈折率を測定したところ、黒色塗料層63の屈折率は、波長546nmのとき1.7、反射防止層64の屈折率は、波長546nmのとき1.4であった。このように、複数の層を設けて、遮光板60に設けた反射防止部61の屈折率を、表面から内部に向かって増加させることで、反射防止部64の表面における光の反射を低減することができる。
「第3実施形態」
さらに別の実施形態として、粗凹凸構造と微細凹凸構造とを有する遮光板を用いることもできる。図9に示す遮光板70は、平均周期が遮光を行う光の波長帯域の中で最も長い波長よりも大きな周期を有する粗凹凸構造74を有する母材72と、粗凹凸構造74上に形成された微細凹凸構造73とを有する反射防止部71を有している。
ここで、母材72は、Al(アルミニウム)からなり、粗凹凸構造74は、母材72を硝酸電解処理することにより、形成される。また、微細凹凸構造73は、Niメッキによって形成される。
粗凹凸構造74は、サンドブラストによって形成してもよい。微細凹凸構造73は母材の上にエネルギー硬化性樹脂を塗布し、微細な凹凸構造が形成された型を用いて塗布されたエネルギー硬化性樹脂を型押した後、紫外線等を照射したり、加熱したりして、エネルギー硬化性樹脂を硬化することで形成してもよい。
粗凹凸構造74は、遮光板70が遮光を行う光の波長帯域の中で最も長い波長λBよりも大きな平均周期を有する。ここで、周期とは、粗凹凸構造74の隣り合う凸部の頂点間の距離であり、図9に示すPLで示した距離のことである。また、遮光する光の波長帯域とは、カメラモジュール20が通常のカメラモジュールであれば、360〜830nm(可視光域)であり、赤外線カメラモジュールであれば、700〜2500nmである。
また、粗凹凸構造74の平均高さは、上記λBの1/2以上となっている。ここで、粗凹凸構造の高さとは、図9においてHLで示した高さのことであり、平均高さは、粗凹凸構造74の断面を走査型電子顕微鏡(SEM:Scanning Electron Microscope)により観察し、隣り合う10個の凹凸の頂点(Crest)の高さを計測し、その平均値を算出することで求めることができる。粗凹凸構造74が、このような大きさの凹凸となっていることで、後述の微細凹凸構造73が、母材から剥離しにくくなるとともに、反射防止部71の表面における光の反射をより低減することができる。
微細凹凸構造73は、Niメッキによって形成されるモスアイ構造であり、微細凹凸構造73の平均周期は、遮光板70が遮光する光の波長帯域の中で最も短い波長λAの1/2よりも小さくなっている。ここで、遮光する光の波長帯域とは、カメラモジュール20が通常のカメラであれば、360〜830nmの可視光であり、赤外線カメラであれば、700〜2500nmである。微細凹凸構造73の周期とは、微細凹凸構造73の隣合う凸部間の距離、すなわち図9において、PS2で示した距離であり、平均周期は、微細凹凸構造73の断面を走査型電子顕微鏡(SEM:Scanning Electron Microscope)により観察し、隣り合う11個の凹凸の頂点(Crest)間、もしくは谷底(Root)間の距離10箇所を計測し、その平均値を算出することで求めることができる。また、微細凹凸構造73の平均高さは、上記λBの1/2以上となっている。ここで、微細凹凸構造73の高さとは、図9においてHSで示した高さであり、平均高さは、微細凹凸構造31の断面を走査型電子顕微鏡(SEM:Scanning Electron Microscope)により観察し、隣り合う10個の凹凸の頂点(Crest)の高さを計測し、その平均値を算出することで求めることができる。
微細凹凸構造73が上記のような大きさの凹凸となっていることで、反射防止部71の表面における光の反射をより低減することができる。
「第4実施形態」
本発明のカメラモジュールでは、26Aのレンズおよび遮光板27Aの替わりに、以下のレンズおよび遮光板を用いることもできる。図10に示すレンズ80は、遮光板81を内包している。また、遮光板81には図示しない反射防止部を有しており、反射防止部には、図示しない微細凹凸構造と粗凹凸構造とが設けられている。
このようなレンズ80の作成方法を、図11を用いて説明する。まず、透明な樹脂からなる第1プリフォーム82に遮光板81を仮組みし、金型ユニット90の中に投入する(A)。次いで、透明な樹脂からなる第2プリフォーム83を金型ユニット90内に投入して、第1プリフォーム82上に重なるように配置する(B)。この状態でヒータ(図示せず)により、第1金型91および第2金型92を加熱し、第1プリフォーム82及び第2プリフォーム83をガラス転移温度Tgまで加熱する。
加熱後、第1金型91と第2金型92により、第1プリフォーム82及び第2プリフォーム83が圧縮成形される(C)。圧縮成形後、第1プリフォーム82及び第2プリフォーム83は圧力を維持したまま冷却される。圧縮状態が保たれたまま冷却されることにより、成形した形状が固定化される。第1プリフォーム82は、第2プリフォーム83との間に、遮光板81を挟み込んだ状態で第2プリフォーム83と一体化される。圧縮成形後、成形されたレンズ80が金型ユニット90から取り出される(D)。
このように、遮光板81がレンズ80に内包されることで、破損しやすい微細凹凸構造が表面に露出せず、取扱いが容易になる。
なお、本実施形態では、レンズ26Aおよび遮光板27Aの代替として、遮光板81を内包したレンズ80を例示したが、任意のレンズに遮光板を内包させることができ、たとえば、レンズ26Eに遮光板27Cを内包させてもよい。
また、本実施形態では、レンズ用プリフォームとして透明な樹脂が用いられているが、これに限られるものではなく、たとえばガラスや、赤外線を透過し可視光を透過させない樹脂等であってもよい。
上記各実施形態において、反射防止部が、遮光板の一部に設けられた例が図示されているが、本発明はこれに限られるものでなく、遮光板表面の全部に反射防止部を設けてもよい。
上記実施形態では、電子機器としてスマートフォン10が例示されているが、本発明はこれに限られるものではなく、カメラモジュールが用いられる電子機器であればよい。特に、スマートフォン10、タブレット端末、めがね型ウェアラブル端末、腕時計型ウェアラブル端末等、カメラモジュールの薄型化が必要な携帯型の電子機器に好適である。
本発明は、上記各実施形態に限らず、本発明の要旨を逸脱しない限り種々の構成を採り得ることはもちろんである。例えば、上述の種々の実施形態や種々の変形例を適宜組み合わせることも可能である。
10 スマートフォン(電子機器)
26、80 レンズ
27、60、70、81 遮光板
20 カメラモジュール
21 レンズユニット
23 撮像素子
32、61、71 反射防止部
31、73 微細凹凸構造
74 粗凹凸構造
30、72 母材

Claims (4)

  1. 複数のレンズおよび少なくとも1枚の遮光板が、前記レンズの光軸方向に積み重ねられたレンズユニットと、前記レンズユニットを通して被写体を撮像する撮像素子と、を有するカメラモジュールであって、
    前記遮光板の少なくとも一部には、前記遮光板の表面から前記遮光板の内部に向かって屈折率が増加する反射防止部が設けられ、
    前記複数のレンズの表面のうち、最も被写体側の部分から前記撮像素子までの距離をTTLとし、前記レンズユニットの合成焦点距離をfとしたとき、TTL/f ≦ 1.3となっており、
    前記反射防止部は、
    遮光を行う光の波長帯域の中で最も長い波長λBよりも大きな平均周期を有する粗凹凸構造と、
    前記粗凹凸構造上に、遮光を行う光の波長帯域の中で最も短い波長λAの1/2よりも小さい平均周期を有する微細凹凸構造であるモスアイ構造と、を有し、
    前記遮光板は、Alからなる母材を有し、前記母材は、前記粗凹凸構造を有し、
    前記微細凹凸構造がNiメッキからなることを特徴とするカメラモジュール。
  2. 前記微細凹凸構造の平均高さが、前記λBの1/2以上であることを特徴とする請求項1に記載のカメラモジュール。
  3. 前記粗凹凸構造の平均高さが、λBの1/2以上であることを特徴とする請求項2に記載のカメラモジュール。
  4. 前記遮光板が前記レンズに内包されていることを特徴とする請求項1〜3いずれか1項に記載のカメラモジュール。
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