JP6427292B1 - 縫製装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ズボンの持ち出し部品の縫製において手作業による縫製を不要にする。【解決手段】縫製装置10は、天板12を有する架台11、持ち出し布110を格納する第1のマガジン21及び第2のマガジン22、位置決めテーブル41、第1のグリッパ31、第2のグリッパ32、天板12の上面の第1の位置P1に載置された持ち出し布110を長手方向に延びる第1の折り線110aで二つ折りするとともに、二つ折りされた持ち出し布110の一端部をその一端に沿って延びる第2の折り線110bで折り込む折り部50、折り部50で二つ折りされた持ち出し布110の側縁部110cを縫う第1のミシン13、折り部50で折り込まれた持ち出し布110の折り込み部110dを縫う第2のミシン14を有している。【選択図】図2

Description

本発明は、ジーンズの持ち出し部品の縫製を自動化する縫製装置に関する。
従来、デニム生地が縫製されてなるズボンは、ジーンズと称されて広範に流通している。通常、ジーンズの前側の裏面には、ファスナーを覆うようにファスナーが延びる方向に沿って配置された、二つ折りされた別のデニム生地からなる持ち出し部品と称される材料が縫い付けられている。
図1は、ジーンズの持ち出し部品を説明する図である。図1(a)に示すジーンズ100の前側の裏面の要部において、ファスナーを覆うようにファスナーが延びる方向に沿って持ち出し部品101が配置されている。持ち出し部品101は、図1(b)に示すような一端が両側から中央に向かうに連れてやや窪んだ略矩形を有するデニム生地の持ち出し布110を用い、持ち出し布110の長手方向に延びる第1の折り線110aと一端に沿って延びる第2の折り線110bとについて、図1(c)に示すように、第1の折り線110aでデニム生地の表が外側になるように持ち出し布110が二つ折りされ、第2の折り線110bで持ち出し布110の一端が折り込まれ、二つ折りされた持ち出し布110の重なる側縁部110cがオーバーロック縫製され、一端が織り込まれた折り込み部110dが本縫いされて縫製される。
しかしながら、ジーンズの持ち出し部品は、縫製工が手作業によって縫製していたため、縫製工に一定の技術が求められ、縫製された持ち出し部品の品質も安定しなかった。また、縫製工が手作業で持ち出し部品を縫製するために、縫製できる量も限られていた。
本発明は、上述の実情に鑑みて提案されるものであって、持ち出し布を持ち出し部品に縫製する縫製装置であって、縫製工の手作業による縫製の作業を必要としない縫製装置を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するために、本発明に係る縫製装置は、持ち出し布をズボンの持ち出し部品に縫製するものであって、天板を有する架台と、架台の側部に取り付けられ、上部が開口し、持ち出し布を積み重ねて格納する持ち出し布格納部と、架台上に設けられ、上面に持ち出し布を載置して位置決めする位置決めテーブルと、持ち出し布格納部に格納された持ち出し布を一枚ずつ把持して取り出し、位置決めテーブルに載置する第1のグリッパと、位置決めテーブルに載置されて位置決めされた持ち出し布を把持して天板の第1の位置に載置する第2のグリッパと、第1の位置に載置された持ち出し布を長手方向に延びる第1の折り線で二つ折りするとともに、二つ折りされた持ち出し布の一端をその一端に沿って延びる第2の折り線で折り込む折り部と、折り部で二つ折りされた持ち出し布の側縁部を縫う第1のミシンと、折り部で折り込まれた持ち出し布の折り込み部を縫う第2のミシンとを含んでいる。
折り部は、第1の位置に載置された持ち出し布の一側の半分を押えて保持する第1の押え板と、持ち出し布の他側の半分を持ち上げて一側の半分の上に重なるように第1の折り線で二つ折りする折り返し板と、折り返し板によって一側の半分の上に二つ折りされた持ち出し布の側縁部を押えて保持する押え具と、第1の押え板及び押え具によって保持された持ち出し布の一端を第2の折り線で折り込む折り込み板とを含んでもよい。第1の押え板は、間隙を挟んで対向する二層の板を含んでもよい。第1の押え板の厚さは、持ち出し布を折るために最適化されていてもよい。
第1のミシンは、持ち出し布の側縁部をオーバーロック縫製し、縫い初めの空環を吸い込む機能を有してもよい。第2のミシンは、持ち出し布の折り込み部を本縫いしてもよい。第2のミシンで本縫いされた折り込み布から真空で糸を吸引しながら切断する糸処理部をさらに含んでもよい。
位置決めテーブルは、上面に載置された持ち出し布に対向して接する基準面と、持ち出し布を基準面に向かって押す押し爪と、持ち出し布を基準面に平行に幅寄せする対向する一組の幅寄せ爪とを含んでもよい。
第1の位置から持ち出し布を受け取り、天板の上面に沿って持ち出し布を半回転させて送り、第1のミシンによる縫製を案内する第1の送り部と、第1の送り部から持ち出し布を受け取り、天板の上面に沿って送って所定角度にわたり回転させる第2の送り部と、第2の送り部から持ち出し布を受け取り、第2のミシンによる縫製を案内する第3の送り部とをさらに含んでもよい。
第1のグリッパ及び第2のグリッパは、下面から針を出し入れすることによって持ち出し布を把持するニードルグリッパ又は真空によって持ち出し布を吸着する真空グリッパであってもよい。持ち出し布格納部は、持ち出し布を積み重ねて格納する複数のマガジンを含んでもよい。
本発明には、縫製工による縫製の作業の必要がなく、縫製工の人員を確保する必要がない。また、縫製工の手作業を介することなく持ち出し部品の縫製を自動化することができるため、持ち出し部品の品質が安定するとともに、縫製する量を増加させることができる。
ジーンズの持ち出し部品を説明する図である。 本実施の形態の縫製装置の正面図である。 本実施の形態の縫製装置の上面図である。 本実施の形態の縫製装置の右側面図である。 図3の上面図の要部を示す要部上面図である。 本実施の形態の縫製装置における一連の動作を説明するフローチャートである。 持ち出し布の形状の変化を示す上面図である。 縫製装置の折り部における一連の動作を説明するフローチャートである。 折り部において第1の位置に持ち出し布を載置した状態を示す上面図である。 折り部において持ち出し布の一側の半分を第1の押え板で押えた状態を示す上面図である。 折り部において持ち出し布の他側の半分を折り返し板で折り返した状態を示す上面図である。 折り部において持ち出し布の側縁部を押え具で押えた状態を示す上面図である。 折り部において持ち出し布の端縁部を折り込み板で折り込む状態を示す上面図である。 折り部において持ち出し布から第1の押え板及び折り返し板を引き抜いた状態を示す上面図である。
以下、本実施の形態に係る縫製装置について、図面を参照して詳細に説明する。本実施の形態に係る縫製装置は、デニム生地によるズボンであるジーンズの持ち出し部品を縫製し、持ち出し布の布地をピックアップする工程から持ち出し布を縫製する工程までを自動化することを想定している。本実施の形態は、これに限らず、例えばスラックスのようなデニム生地以外の持ち出し部品の縫製にも適用することができる。
図2は、本実施の形態の縫製装置の正面図である。本実施の形態の縫製装置10においては、略水平方向に延びた上面を有する天板12が架台11によって所定の高さに支持されている。天板12の上面は持ち出し布110が摺動することができるように滑らかに形成されている。天板12の上面には、折り畳まれた持ち出し布110の側縁部110cを縫製する第1のミシン13と、折り畳まれた持ち出し布110の折り込み部110dを縫製する第2のミシン14とが設けられている。天板12の所定位置には開口部12aが形成され、開口部12aの直下には縫製された持ち出し布110を受け取るための図示しない容器が設けられている。また、天板12の前縁部の所定位置には制御盤19が取り付けられている。
図3は、本実施の形態の縫製装置の上面図である。説明の便宜のため、天板12が延びる略水平面内において、縫製装置10の前縁部が延びる長手方向であって、縫製される持ち出し布110が進む方向をX方向とし、縫製装置10の正面側から背面側へのX方向と直交する方向をY方向とするようにXY方向を設定する。
本実施の形態の縫製装置10は、持ち出し布110を格納する持ち出し布格納部20、持ち出し布110を供給及び搬送する供給搬送部30、持ち出し布110を位置決めする位置決め部40、持ち出し布110を折り畳む折り部50を有している。また、本実施の形態の縫製装置10は、持ち出し布110を天板12の上面を摺動させて送る第1の送り部70、第2の送り部80及び第3の送り部90を有している。
持ち出し布格納部20は、架台11の前縁部の側部の所定位置に設けられ、X方向に沿って隣接して配置された第1のマガジン21及び第2のマガジン22を有している。
図4は、本実施の形態の縫製装置の右側面図である。第1のマガジン21は、上方に開口21aが形成され、底板23の上に複数の持ち出し布110を積み重ねて格納することができる。同様に、第2のマガジン22にも、上方に開口22aが形成され、底板24の上に複数の持ち出し布110を積み重ねて格納することができる。持ち出し布110を供給する稼働状態にある第1のマガジン21及び第2のマガジン22の一方において、格納された持ち出し布110は、モータ26によってアーム27を介して駆動され、底板23、24とともに昇降方向に移動される。
図3を参照すると、第1のマガジン21及び第2のマガジン22は、アクチュエータ29によってX方向に沿って駆動され、第1のマガジン21及び第2のマガジン22の一方が天板12の前縁部の所定位置から突出した供給搬送部30に隣接するような位置にあるようにされる。アクチュエータ29には、空圧シリンダを使用してもよい。他のアクチュエータについても同様である。
供給搬送部30は、天板12の右縁部の近くに設けられ、前縁部に突出した所定位置から後縁部に向かって延びている。供給搬送部30は、下面から針を出し入れして持ち出し布110を把持するニードルグリッパによる第1のグリッパ31と、持ち出し布110を真空により吸着する真空グリッパによる第2のグリッパ32とを有している。第1のグリッパ31は、支持板34によって支持され、アクチュエータ36によって昇降方向に、アクチュエータ35によってY方向に沿って駆動される。第2のグリッパ32も支持板34によって支持され、アクチュエータ38によって昇降方向に、アクチュエータ37によってY方向に沿って駆動される。支持板34は略鉛直方向に延び、支柱33を介して天板12に取り付けられ、天板12の上面との間に所定の間隙を形成している。
位置決め部40は、架台11の前縁部において、供給搬送部30と、供給搬送部30に隣接した位置にある第1のマガジン21及び第2のマガジン22の一方とにそれぞれ隣接するように設けられる。位置決め部40は、図示しないアクチュエータによって昇降方向に駆動され、上面に持ち出し布110を載置する位置決めテーブル41を有している。位置決めテーブル41には、一端に基準部材42が設けられ、上面に載置された持ち出し布110をXY方向について位置決めするための基準面42aを提供している。基準面42aは、図1(b)に示した持ち出し布110の一端における両側から中央に向かうに連れてやや窪んだ形状に対応するように、両側から中央に向かうに連れてやや突き出した形状を有している。
図5は、本実施の形態の縫製装置の要部を示す上面図である。位置決め部40は、アクチュエータ46によって駆動され、位置決めテーブル41の上面に載置された持ち出し布110の一端が基準面42aに接するように持ち出し布110の他端をX方向に沿って基準面42aに向かって押す押し爪43を有している。また、位置決め部40は、アクチュエータ47、48によってそれぞれ駆動され、位置決めテーブル41の上面に載置された持ち出し布110を位置決めテーブル41の中央に向かってY方向に沿って幅寄せする一組の幅寄せ爪44、45を有している。
折り部50は、天板12の上面の第1の位置P1に設けられ、第1の位置P1に載置された持ち出し布110を折り畳むための図示しない第1の押え板、折り返し板、折り込み板及び押え具を含む機構を備えている。折り部50は、持ち出し布110を折り畳んだ後で位置P2まで送る。
図3を参照すると、第1の送り部70は、折り部50によって折り畳まれた持ち出し布110を下面で押えて保持する第2の押え板71を有している。第2の押え板71はY方向に沿って延びる支持部材72によって支持され、アクチュエータ75によって昇降方向に、モータ74によって略鉛直方向に延びる軸について回転方向に、アクチュエータ73によってY方向に沿って駆動される。支持部材72は、X方向に沿って延びる支持台76によって支持され、アクチュエータ77によってX方向に沿って駆動される。支持台76は天板12の上面から所定の高さを有し、天板12の上面との間に所定の間隙を形成している。第2の押え板71は、持ち出し布110を押えて保持するために、下面の摩擦が大きくなるように加工されていたり、下面に凹凸が形成されていたりしてもよい。他の押え板についても同様である。第2の押え板71は折り部50によって折り畳まれた持ち出し布110を天板12の上面の第2の位置P2で受け取り、第2の位置P2から第3の位置P3まで所定の軸について180度回転するように送り、第3の位置P3から第1のミシン13で側縁部110cを縫製するように案内し、第4の位置P4まで送ることができる。
第2の送り部80は、第1のミシン13によって側縁部110cが縫製された持ち出し布110を下面で押えて保持する第3の押え板81を有している。第3の押え板81は、支持台82によって支持され、モータ84によって略鉛直方向に延びる軸について回転方向に、アクチュエータ85によって昇降方向に、アクチュエータ83によってX方向に沿って駆動される。支持台82は天板12の上面から所定の高さを有し、天板12の上面との間に所定の間隙を形成している。第3の押え板81は、第1のミシン13によって側縁部110cが縫製された持ち出し布110を天板12の上面の第4の位置P4で受け取り、第4の位置P4から第5の位置P5まで送り、第5の位置P5から第6の位置P6まで所定角度にわたり回転させるように送ることができる。
第3の送り部90は、第1のミシン13によって側縁部110cが縫製された持ち出し布110を下面で押えて保持し、第2のミシン14による折り込み部110dの縫製を案内する第4の押え板91と、第2のミシン14によって折り込み部110dが縫製された持ち出し布110を下面で押えて保持する第5の押え板92とを有している。第4の押え板91及び第5の押え板92は、X方向に沿って所定の距離だけ離れて共通の支持部材95によって支持され、それぞれアクチュエータ93、94によって昇降方向に駆動される。支持部材95は略鉛直方向に延び、支持板97によって支持され、アクチュエータ96によってX方向に沿って駆動される。支持板97は略鉛直方向に延び、支柱99を介して天板12に取り付けられ、天板12の上面との間に所定の間隙を形成している。第4の押え板91は第1のミシン13によって側縁部110cが縫製された持ち出し布110を天板12の上面の第5の位置P5で受け取り、第6の位置P6を介して第2のミシン14による折り込み部110dの縫製を案内し、第7の位置P7まで送ることができる。第5の押え板92は第7の位置P7に載置された第2のミシン14によって折り込み部110dが縫製された持ち出し布110を受け取り、天板12の開口部12aまで送ることができる。
本実施の形態の縫製装置は、図示しない制御部を有している。制御部には、この縫製装置10の一連の動作を制御するための制御装置が設けられている。制御装置は、シーケンス制御を行うものでもよい。制御装置は、制御盤19によって操作されてもよい。
図6は、本実施の形態の縫製装置10における一連の動作を説明するフローチャートである。ステップS11では、持ち出し布110を供給する。持ち出し布110を供給する工程は、縫製装置10の持ち出し布格納部20及び供給搬送部30によって実行される。
持ち出し布110を供給する工程を実行するために、持ち出し布格納部20の第1のマガジン21及び第2のマガジン22には、持ち出し布110の布地を積み重ねて格納しておくものとする。図7(a)は、第1のマガジン21及び第2のマガジン22に格納された持ち出し布110をXY面内で示している。持ち出し布110の布地は、デニム生地によって作製され、図1(b)に示したように一端が両側から中央に向かうに連れてやや窪んだ略矩形の形状を有している。持ち出し布110は、上面が生地の裏に、下面が生地の表になるように積み重ねられてもよい。
第1のマガジン21及び第2のマガジン22は、供給搬送部30に隣接する一方が供給搬送部30によって持ち出し布110を供給する稼働状態となり、他方は待機状態となる。第1のマガジン21及び第2のマガジン22の一方が稼働状態にあっても、待機状態にある他方は供給搬送部30とは相互作用していないために自由に持ち出し布110を補充することができる。
稼働状態にある第1のマガジン21及び第2のマガジン22の一方に持ち出し布110がなくなったり、持ち出し布110が所定枚数よりも少なくなったりしたときには、稼働状態にある一方を待機状態とし、待機状態にある他方を稼働状態とするように稼働状態と待機状態を交互に入れ替えてもよい。このため、供給搬送部30に他方が隣接するように第1のマガジン21及び第2のマガジン22をX方向に沿って移動させてもよい。
本実施の形態の縫製装置10は第1のマガジン21及び第2のマガジン22を有するため、一方を稼働させて持ち出し布を供給している間、他方は待機状態となる。待機状態において持ち出し布をマガジンに補充するものとし、稼働状態と待機状態とを交互に繰り返すことにより、マガジンに持ち出し布を補充するために動作を中断することなく、持ち出し布110を途切れなく供給することができる。
供給搬送部30に隣接して稼働状態にある第1のマガジン21及び第2のマガジン22の一方においては、供給搬送部30の第1のグリッパ31が持ち出し布110を一枚ずつ把持して持ち上げる。本実施の形態において、第1のグリッパ31はニードルグリッパによるものであるため、積み重ねられた持ち出し布110の頂部にある一枚の持ち出し布に針を差し込んで把持する。
本実施の形態では、第1のグリッパ31にニードルグリッパを使用することにより、積み重ねられた持ち出し布の頂部の一枚に針を差し込んで確実に把持することができる。なお、第1のグリッパ31はニードルグリッパに限らず、持ち出し布110の生地によっては真空グリッパなど他の種類を使用することもできる。
稼働状態にある第1のマガジン21及び第2のマガジン22の一方においては、持ち出し布110の頂部が天板12の上面と略同一の高さにある基準高さに到達するまで上昇するように、底板23又は底板24を上昇させてもよい。第1のグリッパ31が下降して基準高さに到達したときに、積み重ねられた持ち出し布110の頂部にある一枚の持ち出し布を把持するようにしてもよい。
第1のグリッパ31は、一枚の持ち出し布110を把持すると、把持した持ち出し布110とともに上昇し、位置決め部40の位置決めテーブル41の上面の直上までY方向に沿って移動し、位置決めテーブル41の上面から所定の距離に達するまで下降し、位置決めテーブル41の上面に載置するように持ち出し布110を解放する。持ち出し布110は、上面が生地の裏、下面が生地の表になるように載置されてもよい。本実施の形態の第1のグリッパ31はニードルグリッパであるため、持ち出し布110に差し込むことにより把持していた針を引っ込めることにより持ち出し布110を解放する。第1のグリッパ31は、持ち出し布110を解放した後、所定の高さまで上昇してもよい。
ステップS12では、持ち出し布110を位置決めする。縫製装置10において、持ち出し布110を位置決めする工程は、位置決め部40によって実行される。位置決め部40において、第1のグリッパ31によって位置決めテーブル41の上面に載置された持ち出し布110は、一端が基準部材42の基準面42aに接するように、押し爪43によって他端が押され、X方向に沿って基準面42aに向かうようにされる。また、一組の幅寄せ爪44、45によって位置決めテーブル41の中央に向かってY方向に沿って幅寄せされる。押し爪43及び一組の幅寄せ爪44、45の動作によって、持ち出し布110の一端における両側から中央に向かうに連れてやや窪んだ形状が、基準面42aにおいて両側から中央に向かうに連れてやや突き出した形状に対応して接するようにされ、持ち出し布110はXY方向に位置決めされる。持ち出し布110が位置決めされると、押し爪43及び一組の幅寄せ爪44、45は、元の位置に引っ込む。位置決めされた持ち出し布110は、XY面内で図7(a)に示すように、第1のマガジン21及び第2のマガジン22に格納されていた持ち出し布と同様の向きを有している。
本実施の形態の位置決めテーブル41においては、押し爪43はX方向に沿って移動することができ、一組の幅寄せ爪はY方向に沿って移動することができる。したがって、異なる大きさの持ち出し布110についても、押し爪43及び一組の幅寄せ爪44、45を適宜移動することにより、容易に対応することができる。なお、図示しないアクチュエータによって、位置決めテーブル41を昇降方向に移動させることにより、第1のグリッパ31から持ち出し布110を受け取るときなどのために位置決めテーブル41の高さを調節することができる。
ステップS13では、持ち出し布110を折り畳む。縫製装置10において、持ち出し布110を折り畳む工程は、折り部50によって実行される。図8は、持ち出し布を折り畳む一連の工程を示すフローチャートである。
ステップS21では、天板12の上面の第1の位置P1に持ち出し布110を載置する。供給搬送部30の第2のグリッパ32は、位置決めテーブル41の上面に載置されて位置決めされた持ち出し布110を把持すると、把持した持ち出し布110とともに上昇し、第1の位置P1の直上までY方向に沿って移動し、天板12の上面の第1の位置P1から所定の距離に達するまで下降し、第1の位置P1に載置するように持ち出し布110を解放する。持ち出し布110は、上面が生地の裏、下面が生地の表になるように載置されてもよい。本実施の形態の第2のグリッパ32は真空グリッパであるため、持ち出し布110を真空で吸着して把持し、真空による吸着を停止することで持ち出し布110を解放して載置する。第1の位置P1に載置された持ち出し布110は、XY面内で図7(a)に示すように位置決めテーブル41で位置決めされたときの向きが保たれている。
本実施の形態では、第2のグリッパ32に真空グリッパを使用し、グリッパの全面で吸着することにより持ち出し布110の位置決め精度を確保している。なお、真空グリッパにおける吸着は全面で行わなくてもよく、持ち出し布110の生地によっては部分的に吸着してもよい。
図9は、折り部50において第1の位置P1に持ち出し布110を載置した状態を示す上面図である。折り部50は、持ち出し布110の一側の半分を下面で押えて保持する第1の押え板51と、持ち出し布110の他側の半分を第1の折り線110bで折り返して二つ折りにするとともに、二つ折りした持ち出し布110を下面で押えて保持する折り返し板52と、二つ折りされた持ち出し布110が重なる側縁部110cを下面で押えて保持する押え具62と、二つ折りされた持ち出し布110の一端を折り込む折り込み板53とを有している。第1の押え板51は、持ち出し布110の長手方向に延びて第1の折り線110aに対応する第1の基準辺51aと、持ち出し布の110の一端に沿って延びて第2の折り線110bに対応する第2の基準辺51bとを有している。
第1の押え板51は、アクチュエータ55によって昇降方向に、アクチュエータ54によってY方向に沿って駆動される。第1の押え板51は、所定の間隙を挟んで対向する平行な二層の板によって構成されてもよい。二層の板によって形成される間隙は、持ち出し布110の一端が折り込み板53によって折り込むことができるように形成されてもよい。また、第1の押え板51の厚さは、持ち出し布110を折るために最適化されてもよい。最適化された厚さは、実験を繰り返して決定してもよい。折り返し板52は、その上面が天板12の上面内にあるように天板12内に格納することができ、アクチュエータ58によって昇降方向に、アクチュエータ57によってY方向に沿って駆動される。
押え具62は、X方向に沿って中央の押え部64、両側の押え部65を有し、支持台63によって支持されている。中央の押え部64及び両側の押え部65は、それぞれアクチュエータ67、68によって独立に昇降方向に駆動され、共通のアクチュエータ69によってX方向に沿って駆動される。支持台63は、天板12の上面から所定の高さを有し、天板12の上面との間に所定の間隙を形成している。
折り込み板53は、アクチュエータ60によって昇降方向に、アクチュエータ59によってX方向に沿って、アクチュエータ61によってY方向に沿って駆動される。折り込み板53は、所定の間隙を有して互いに平行な2枚の板によって構成されてもよい。
天板12の上面の第1の位置P1に載置された持ち出し布110において、持ち出し布110の長手方向に延びる折り線110aについて、一側の半分は、第1の押え板51に間隙を挟んで対向し、天板12の上面によって支持されているが、他側の半分は天板12の上面と同一の面内に格納された折り返し板52の上面によっても支持されている。第1の位置P1における持ち出し布110のXY方向の位置は、ステップS12の位置決めの工程によって精度が確保されている。
ステップS22では、第1の押え板51で持ち出し布110の一側の半分を押える。図10は、折り部50において持ち出し布の一側の半分を第1の押え板51で押えた状態を示す上面図である。第1の押え板51は、第1の基準辺51aによって持ち出し布110の第1の折り線110aにおける折り曲げが確保され、第2の基準辺51bによって持ち出し布110の第2の折り線110bにおける折り曲げが確保されるように、持ち出し布110の一側の半分を下面で押えて保持する。
ステップS23では、折り返し板52で持ち出し布110の他側の半分を折り返して持ち出し布110を二つ折りする。図11は、折り部50において持ち出し布110の他側の半分を折り返し板52で折り返した状態を示す上面図である。折り返し板52は、天板12の上面と同一の面内に格納された上面で支持していた持ち出し布110の他側の半分が立ち上がるように上面を持ち上げ、次いで第1の押え板51を介して持ち出し布110の一側の半分の上に折り返すように持ち出し布110の他側の半分を下面で押す。ここで、持ち出し布110の第1の折り線110aは第1の押え板51の第1の基準辺51aによって確保されているため、第1の折り線110aでの持ち出し布110の二つ折りが確保される。二つ折りされた持ち出し布110は、外側が生地の表であり、内側が生地の裏であってもよい。二つ折りされた持ち出し布110において、一側の半分の縁部に他側の半分の縁部が重なって側縁部110cが形成される。図7(b)は、二つ折りされた持ち出し布110をXY面内で示している。
ステップS24では、二つ折りされた持ち出し布110の側縁部110cを押え具62で押える。図12は、折り部50において持ち出し布110の側縁部110cを押え具62で押えた状態を示す上面図である。押え具62は、持ち出し布110の側縁部110cを下面で押えて保持する。押え具62において、両側の押え部65は持ち出し布110の側縁部110cのみを押えるのに対し、中央の押え部64は持ち出し布110の一側の半分と他側の半分との間に折り返し板52を挟んで側縁部110cを押える。したがって、中央の押え部64の下面は、両側の押え部65の下面よりも高い適切な位置にあるように調節される。
ステップS25では、二つ折りされた持ち出し布110の一端を折り込み板53で折り込む。図13は、折り部50において持ち出し布110の一端を折り込み板53で折り込む状態を示す上面図である。折り込み板53は、二つ折りされた持ち出し布110の一端を持ち出し布110の二つ折りされた面の内側に折り込む。二つ折りされた持ち出し布110には持ち出し布110の一端が内側に折り込まれて折り込み部110dが形成される。折り込み板53は、折り込みの操作を終えると、持ち出し布110から引き抜かれて元の位置に戻る。ここで、持ち出し布110の第2の折り線110bは第1の押え板51の第2の基準辺51bによって確保されているため、第2の折り線110bでの持ち出し布110の折り込みが確保される。図7(c)は、一端が第2の折り込み線110bで折り込まれて折り込み部110dが形成された持ち出し布110をXY面内で示している。
ステップS26では、折り畳まれた持ち出し布110から第1の押え板51及び折り返し板52を引き抜く。図14は、折り部50において持ち出し布110から第1の押え板51及び折り返し板52を引き抜いた状態を示す上面図である。折り畳まれた持ち出し布110から第1の押え板51及び折り返し板52が引き抜かれ、持ち出し布110は側縁部110cを押える押え具62によって保持される。押え具62において、持ち出し布110の一側の半分と他側の半分との間に挟まれていた折り返し板52が引き抜かれることにより、中央の押え部64は両端の押え部65と下面の高さが略等しくなるまで下降するように調節される。
押え具62は、持ち出し布110の側縁部110cを下面で押えて保持し、天板12の上面を摺動させて第2の位置P2まで送る。図9には、押え具62によって第2の位置P2まで送られた持ち出し布110が仮想線によって示されている。第2の位置P2にある持ち出し布110は、XY面内で図7(c)に示されるようにステップS25と同様である。
本実施の形態では、折り部50の第1の押え板51、折り返し板52及び折り込み板53は、持ち出し布110が配置される第1の位置P1を取り囲むように配置され、それぞれの位置から第1の位置P1に突き出して持ち出し布110を折り畳む。したがって、本実施の形態の折り部50は、異なる大きさの持ち出し布110にも容易に対応することができる。また、折り部50の第1の押え板51、折り返し板52及び折り込み板53は、昇降方向にも移動できるため、異なる厚さの持ち出し布110にも容易に対応することができる。
図6に示したステップS14では、折り畳まれた持ち出し布110の側縁部110cを縫う。図2及び図3を参照すると、第2の押え板71は、押え具62によって天板12の上面の第2の位置P2まで送られた持ち出し布110を受け取り、持ち出し布110の第1の折り線110aの側を下面で押えて保持する。押え具62は、持ち出し布110を第2の押え板71に渡すと、持ち出し布110の側縁部110cから上昇して持ち出し布110を解放する。
第2の押え板71は、第2の位置P2で保持する持ち出し布110をモータ74の軸について半回転するように例えば反時計回りに天板12の上面を摺動させ、第3の位置P3まで移動する。XY面内において第2の位置P2で図7(c)に示された持ち出し布110は、図7(d)に示されるように第3の位置P3では第2の位置P2からモータ74の軸に周りに半回転されて側縁部110cはX方向に沿って延びてY方向に向かうようになる。したがって、持ち出し布110に対する縫い始めの方向は180度変換される。
第2の押え板71は、第3の位置P3で保持する持ち出し布110を天板12の上面を摺動させてX方向に進め、第1のミシン13による持ち出し布110の側縁部110cのオーバーロック縫製を案内し、縫製を終えた後さらに第4の位置P4まで送る。第2の押え板71は、持ち出し布110の側縁部110cが第1のミシン13によって適切に縫製されるように、持ち出し布110の側縁部110cが第1のミシン13の縫製部の直下を所定の速度で進むように案内する。第1のミシン13によるオーバーロック縫製は3本針又は4本針によるものであってもよく、空環吸い込み装置により縫い初めにおいて空環を内側に入れて縫製するバックタック機能を有してもよい。バックタック縫製により、縫い強度を高めるとともに、外観をよくすることができる。第4の位置P4に到達した持ち出し布110は、XY面内で図7(e)に示されるように側縁部110cが縫製されている。
本実施の形態では、第1の送り部70の第2の押え板71は、X方向に延びる支持台76及びY方向に沿って延びる支持部材72によってXY方向に移動可能に支持されている。したがって、本実施の形態の第1の送り部70は、異なる大きさの持ち出し布110にも容易に対応することができる。
持ち出し布110が第4の位置P4に送られると、第3の押え板81が受け取り、持ち出し布110の側縁部110cを下面で押えて保持する。第2の押え板71は、持ち出し布110を第3の押え板81に渡すと、持ち出し布110の第1の折り線110aの側から上昇して持ち出し布110を解放する。第3の押え板81は、第4の位置P4で保持する持ち出し布110を天板12の上面を摺動させてX方向に進め、第5の位置P5まで移動する。第5の位置P5まで移動した持ち出し布110は、XY面内で図7(e)に示される通りである。
次いで、第3の押え板81は、第5の位置P5で保持する持ち出し布110をモータ74の軸について所定角度にわたり例えば時計回りに回転するように天板12の上面を摺動させ、第6の位置P6まで移動する。ここで、持ち出し布110を回転させる所定角度は、図7(e)に示した第5の位置P5における側縁部110cがX方向に沿って延びてY方向に向かう持ち出し布110を図7(f)に示すように第2の折り線110bがX方向に沿って延びてY方向に向かうように回転させる角度である。例えば、この所定角度は、時計回りに100°〜120°であってもよい。
ステップS15では、折り畳まれた持ち出し布110の折り込み部110dを縫う。第4の押え板91は、第3の押え板81によって天板の上面の第5の位置P5まで送られた持ち出し布110を受け取り、持ち出し布110の折り込み部110dが露出するように持ち出し布110を下面で押えて保持する。第3の押え板81は、持ち出し布110を第4の押え板91に渡すと、持ち出し布110の側縁部110cから上昇して持ち出し布110を解放する。
第4の押え板91は、第6の位置P6で保持する持ち出し布110を天板12の上面を摺動させてX方向に進め、第2のミシン14による持ち出し布110の折り込み部110dの本縫いによる縫製を案内し、縫製を終えた後さらに第2のミシン14からX方向に進めて第7の位置P7まで送る。第4の押え板91は、持ち出し布110の折り込み部110dが第2のミシン14によって適切に縫製されるように、持ち出し布110の折り込み部110dが第2のミシン14の縫製部の直下を所定の速度で進むように案内する。第2のミシン14による本縫いは、第1の折り返し線110a側の縫い終わりにおいて返し縫いとしてもよい。第4の押え板91は、返し縫いをするときに持ち出し布110がX方向とは逆向きに進むように持ち出し布110を案内してもよい。
第2のミシン14によって折り込み部110dが縫製されて第7の位置P7に到達した持ち出し布110は、XY面内で図7(g)に示されるように持ち出し部品の形状を有している。第7の位置P7は、第2のミシン14の縫製部からX方向に所定距離だけ進んだ位置でもよい。第4の押え板91は、持ち出し布110を第7の位置P7まで送ると、持ち出し布110の第1の折り込み線110aの側から上昇して解放し、持ち出し布110を載置する。
第5の押え板92は、第4の押え板91によって第7の位置P7に載置された持ち出し布110を下面で押えて保持し、天板12の上面を摺動させてX方向に進め、持ち出し布110が天板12の開口部12aに到達するようにする。ここで、第5の押え板92は本縫いステッチを糸切りし、その後、所定の位置に設けられた図示しない吸い切りバキュームによって糸を吸引する。これら第5の押え板92及び吸い切りバキュームは、第2のミシン14で本縫いされた持ち出し布110から真空で糸を吸引しながら切断する糸処理部を構成している。開口部12aに到達した持ち出し布110は、天板12から落下して図示しない容器によって受け取られる。
本実施の形態では、第3の送り部90は第4の押え板91及び第5の押え板92を共通の支持部材95を介してX方向に駆動している。したがって、本実施の形態の第3の送り部90は、第4の押え板91による持ち出し布110の折り込み部110dの第2のミシン14による縫製の案内と、第5の押え板92による第2のミシン14で折り込み部110dの縫製を終えた持ち出し布110の開口部12aへの搬送を同一のタイミングに従い効率よく行うことができる。また、糸処理部による糸の切断及び吸引と開口部12aへの搬送とをオーバーラップさせることにより、サイクルタイムを短くして生産性を向上させることができる。
ステップS11からステップS14の一連の工程によって、持ち出し布110の側縁部110cをオーバーロック縫製し、折り込み部110dを本縫いして持ち出し部品を縫製することができる。持ち出し部品の縫製は手作業によることなく自動化されているので、持ち出し部品の品質が安定し、縫製する量を増加させることができる。
なお、本実施の形態において、図6のフローチャートに示したステップS11の持ち出し布の供給、ステップS12の位置決め、ステップS13の位置の折り畳み、ステップS14の側縁部110cの縫製及びステップS15の折り込み部の縫製の各ステップを所定のタイミングに同期して行うことにより、縫製装置10における動作を並行して途切れなく進めることができる。このタイミングは、第1のミシン13及び第2のミシン14で持ち出し布を縫製する速度に基づいて設定してもよい。
本実施の形態の縫製装置10は、持ち出し布110の段換えによって、異なる大きさの持ち出し布110にも容易に対応することができる。例えば、ジーンズやスラックスの27インチから42インチまでの持ち出し部品の縫製に対応することができる。本実施の形態の縫製装置10においては、持ち出し布110のサイズ別段替えは、持ち出し布110を格納する第1のマガジン21及び第2のマガジン22を交換し、持ち出し布110を位置決めする位置決め部40の設定値を切り替えることによって行う。これらの設定の変更は、制御盤19を操作して図示しない制御部に記憶させたサイズを呼び出すことによって行ってもよい。同様に、位置決め部40の設定を変更することにより、センターリング位置決めも段替えすることもできる。
10 縫製装置
11 架台
12 天板
13 第1のミシン
14 第2のミシン
20 持ち出し布格納部
21 第1のマガジン
22 第2のマガジン
30 供給搬送部
31 第1のグリッパ
32 第2のグリッパ
40 位置決め部
41 位置決めテーブル
50 折り部
51 第1の押え板
52 折り返し板
53 折り込み板
70 第1の送り部
71 第2の押え板
80 第2の送り部
81 第3の押え板
90 第3の送り部
91 第4の押え板
92 第5の押え板
110 持ち出し布
P1〜P7 各工程での持ち出し布の位置

Claims (11)

  1. 持ち出し布をズボンの持ち出し部品に縫製する縫製装置であって、
    板を有する架台と、
    記架台の側部に取り付けられ、上部が開口し、持ち出し布を積み重ね格納する持ち出し布格納部と、
    前記架台上に設けられ、上面に持ち出し布を載置して位置決めする位置決めテーブルと、
    前記持ち出し布格納部に格納された持ち出し布を一枚ずつ把持して取り出し、前記位置決めテーブルに載置する第1のグリッパと、
    前記位置決めテーブルに載置されて位置決めされた持ち出し布を把持して前記天板の第1の位置に載置する第2のグリッパと、
    前記第1の位置に載置された持ち出し布を長手方向に延びる第1の折り線で二つ折りするとともに、二つ折りされた持ち出し布の一端をその一端に沿って延びる第2の折り線で折り込む折り部と、
    前記折り部で二つ折りされた持ち出し布の側縁部を縫う第1のミシンと、
    前記折り部で折り込まれた持ち出し布の折り込み部を縫う第2のミシンと
    を含む縫製装置。
  2. 前記折り部は、
    前記第1の位置に載置された持ち出し布の一側の半分を押えて保持する第1の押え板と、
    持ち出し布の他側の半分を持ち上げて一側の半分の上に重なるように第1の折り線で二つ折りする折り返し板と、
    前記折り返し板によって一側の半分の上に二つ折りされた持ち出し布の側縁部を押えて保持する押え具と、
    前記第1の押え板及び前記押え具によって保持された持ち出し布の一端を第2の折り線で折り込む折り込み板と
    を含む請求項1に記載の縫製装置。
  3. 前記第1の押え板は、間隙を挟んで対向する二層の板を含む請求項2に記載の縫製装置。
  4. 前記第1の押え板の厚さは、前記二つ折りされた持ち出し布の一端を前記折り込み板によって前記第1の押え板の二層の板の間に折り込むことによって、前記二つ折りされた持ち出し布の一端を前記第2の折線で折り込んで持ち出し布を折るために最適化されている請求項に記載の縫製装置。
  5. 前記第1のミシンは、持ち出し布の側縁部をオーバーロック縫製し、縫い初めの空環を吸い込む機能を有する請求項1から4のいずれか一項に記載の縫製装置。
  6. 前記第2のミシンは、持ち出し布の折り込み部を本縫いする請求項1から4のいずれか一項に記載の縫製装置。
  7. 前記第2のミシンで本縫いされた折り込み布から真空で糸を吸引しながら切断する糸処理部をさらに含む請求項6に記載の縫製装置。
  8. 前記位置決めテーブルは、
    上面に載置された持ち出し布に対向して接する基準面と、
    持ち出し布を前記基準面に向かって押す押し爪と、
    持ち出し布を前記基準面に平行に幅寄せする対向する一組の幅寄せ爪と
    を含む請求項1から7のいずれか一項に記載の縫製装置。
  9. 前記第1の位置から持ち出し布を受け取り、前記天板の上面に沿って持ち出し布を半回転させて送り前記第1のミシンによる縫製を案内する第1の送り部と、
    前記第1の送り部から持ち出し布を受け取り、前記天板の上面に沿って送って所定角度にわたり回転させる第2の送り部と、
    前記第2の送り部から持ち出し布を受け取り、前記第2のミシンによる縫製を案内する第3の送り部と
    をさらに含む請求項1から8のいずれか一項に記載の縫製装置。
  10. 前記第1のグリッパ及び前記第2のグリッパは、下面から針を出し入れすることによって持ち出し布を把持するニードルグリッパ又は真空によって持ち出し布を吸着する真空グリッパである請求項1から9のいずれか一項に記載の縫製装置。
  11. 前記持ち出し布格納部は、持ち出し布を積み重ねて格納する複数のマガジンを含む請求項1から10のいずれか一項に記載の縫製装置。
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