JP6427082B2 - 入力装置 - Google Patents

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Description

本発明は、入力装置に関し、特に2次元や3次元の曲面を有するフィルムが設けられた入力装置に関する。
各種情報処理装置では、カラー液晶パネル等の表示パネルの前方に透光性の入力装置が配置されている。この入力装置はタッチパネルと称される。タッチパネルでは電極間に静電容量が形成され、人の指が接近したときの電荷の移動の変化から指の接近位置の座標を判定している。この電荷の移動の変化を検出するには、静電容量式センサが用いられる。
近年では、2次元や3次元の曲面に表示を行う表示装置も登場しており、タッチパネルにおいてもこのような表示曲面に対応した形状で搭載されることが必要になる。
特許文献1には、金属調化粧シートと熱可塑性樹脂成形体とからなるインサート成形体が開示されている。また、特許文献1には、熱可塑性樹脂成形体が立体的形状の場合には、金属調化粧シートに3次元形状のフォーミングを行い、キャビティを形成可能な金型内に金属調化粧シート配置して、熱可塑性樹脂成形体を形成する熱可塑性樹脂をキャビティ内に射出する製造方法が開示されている。
特開2012−11596号公報
しかし、熱可塑性樹脂をキャビティ内に射出して熱可塑性樹脂成形体を形成するときに、金属調化粧シートが3次元形状に沿うように延伸および圧縮の少なくともいずれかの変形を行うことで、金属調化粧シートの内部には残留応力が発生する。そのため、金属調化粧シートと熱可塑性樹脂成形体との界面において十分な密着力が得られていない場合には、インサート成形体の端縁部に位置する射出成形による接合部の端縁部から金属調化粧シートと熱可塑性樹脂成形体とが互いに剥離するおそれがある。
また、熱可塑性樹脂成形体の表面の端縁部(熱可塑性樹脂成形体の側面の上部)に射出成形による接合部の端縁部が存在するため、インサート成形体の取扱等によっては引っ掛かり等に基づく応力が射出成形による接合部の端縁部に発生することがある。すると、射出成形による接合部の端縁部から金属調化粧シートと熱可塑性樹脂成形体とが互いに剥離するおそれがある。
本発明は、上記従来の課題を解決するためのものであり、2次元や3次元の曲面を有するフィルムと樹脂層との接合部が剥離することを抑えることができる入力装置を提供することを目的とする。
本発明の入力装置は、曲面を形成する基部と、前記基部に接続された第1の延出部と、前記基部に接続され前記基部からみて前記第1の延出部とは反対側に設けられた第2の延出部と、を有し、透光性を有する基材により形成されたフィルムと、前記曲面と対向して設けられた主面と、前記主面に接続された第1の側面と、前記主面に接続され前記主面からみて前記第1の側面とは反対側に設けられた第2の側面と、を有し、透光性を有する樹脂を含む材料により形成された樹脂層と、前記フィルムと前記樹脂層との間に設けられ、透明導電性材料により形成された電極層を有するセンサ機能層と、を備え、前記第1の延出部は、前記基部から屈曲して延出し、前記第1の側面から前記樹脂層の内部に埋設された部分を有し、前記第2の延出部は、前記基部から屈曲して延出し、前記第2の側面から前記樹脂層の内部に埋設された部分を有することを特徴とする。
本発明の入力装置によれば、フィルムが第1の延出部および第2の延出部により樹脂層の側面まで延びているため、例えば本発明の入力装置がインモールドラミネーション(IML)により製造された場合であっても、IMLによる接合部(フィルムと樹脂層との接合部)の端縁部が樹脂層の主面の端縁部に位置することを回避することができる。IMLによる接合部の端縁部は、樹脂層の側面に形成されている。
このように、第1の延出部および第2の延出部が樹脂層の側面に巻き込まれ、樹脂層の側面から樹脂層の内部に埋設された部分を有するため、IMLによりフィルムの内部に発生する残留応力がIMLによる接合部の端縁部に直接的に影響を及ぼすことを抑えることができる。具体的には、フィルムの基部の内部に発生した残留応力が、樹脂層の側面まで延びた第1の延出部および第2の延出部に伝播することを抑えることができる。これにより、フィルムと樹脂層との接合部が剥離することを抑えることができる。
また、IMLによる接合部の端縁部が樹脂層の側面に形成されているため、例えば引っ掛かり等による直接的な外部応力がIMLによる接合部の端縁部にかかることを抑えることができる。具体的には、IMLによる接合部の端縁部が樹脂層の主面の端縁部に配置されないため、例えば入力装置の取り扱い時などにおいて直接的な外部応力がIMLによる接合部の端縁部にかかることを抑えることができる。これにより、フィルムと樹脂層との接合部が剥離することを抑えることができる。
本発明の入力装置において、前記第1の側面および前記第2の側面は、前記主面に対して垂直方向に形成されていてもよい。これによれば、樹脂層の側面が樹脂層の主面に対して垂直方向に形成されているため、フィルムの基部の内部に発生した残留応力が、樹脂層の側面に設けられた第1の延出部および第2の延出部に伝播することをより抑えることができる。これにより、フィルムと樹脂層との接合部が剥離することをより抑えることができる。
本発明の入力装置において、前記第1の延出部および前記第2の延出部の端縁部の形状は、一直線または一曲線であってもよい。これによれば、比較的簡易的なフィルムの構造により、フィルムと樹脂層との接合部が剥離することを抑えることができる。
本発明の入力装置において、前記第1の延出部の端縁部の長さは、前記第1の延出部が屈曲した部分の稜線の長さよりも長く、前記第2の延出部の端縁部の長さは、前記第2の延出部が屈曲した部分の稜線の長さよりも長くともよい。これによれば、IMLによる接合部の界面の面積をより広くすることができる。また、フィルムの延出部において、アンカー効果を得ることができる。そのため、フィルムと樹脂層との界面においてより高い密着力を得ることができる。そのため、フィルムと樹脂層との接合部が剥離することをより抑えることができる。
本発明の入力装置において、前記第1の延出部および前記第2の延出部のそれぞれは、凸部を有し、前記凸部の先端は、直線を有していてもよい。これによれば、延出部の端縁部の形状を簡易化することができるとともに、IMLによる接合部の界面の面積をより広くすることができる。また、フィルムの延出部において、アンカー効果を得ることができる。そのため、フィルムと樹脂層との界面においてより高い密着力を得ることができる。そのため、フィルムと樹脂層との接合部が剥離することをより抑えることができる。
本発明の入力装置において、前記第1の延出部および前記第2の延出部のそれぞれは、凸部を有し、前記凸部の先端は、曲線を有していてもよい。これによれば、IMLによる接合部の界面の面積をさらに広くすることができる。また、フィルムの延出部において、より高いアンカー効果を得ることができる。そのため、フィルムと樹脂層との接合部が剥離することをより抑えることができる。
本発明の入力装置において、前記フィルムは、前記基部に接続され前記第1の延出部および前記第2の延出部とは異なる第3の延出部と、前記基部に接続され前記基部からみて前記第3の延出部とは反対側に設けられた第4の延出部と、をさらに有し、前記樹脂層は、前記主面に接続され前記第1の側面および前記第2の側面とは異なる第3の側面と、前記主面に接続され前記主面からみて前記第3の側面とは反対側に設けられた第4の側面と、をさらに有し、前記第3の延出部は、前記基部から屈曲して延出し、前記第3の側面から前記樹脂層の内部に埋設された部分を有し、前記第4の延出部は、前記基部から屈曲して延出し、前記第4の側面から前記樹脂層の内部に埋設された部分を有していてもよい。
これによれば、第1の延出部、第2の延出部、第3の延出部および第4の延出部が樹脂層の4つの側面に巻き込まれているため、フィルムと樹脂層との界面においてより高い密着力を得ることができる。そのため、フィルムと樹脂層との接合部が剥離することをより抑えることができる。
本発明の入力装置において、前記第3の側面および前記第4の側面は、前記主面に対して垂直方向に形成されていてもよい。これによれば、樹脂層の側面が樹脂層の主面に対して垂直方向に形成されているため、フィルムの基部の内部に発生した残留応力が、樹脂層の側面に設けられた第3の延出部および第4の延出部に伝播することをより抑えることができる。これにより、フィルムと樹脂層との接合部が剥離することをより抑えることができる。
本発明の入力装置において、前記第3の延出部および前記第4の延出部の端縁部の形状は、一直線または一曲線であってもよい。これによれば、比較的簡易的なフィルムの構造により、フィルムと樹脂層との接合部が剥離することを抑えることができる。
本発明の入力装置において、前記第3の延出部の端縁部の長さは、前記第3の延出部が屈曲した部分の稜線の長さよりも長く、前記第4の延出部の端縁部の長さは、前記第4の延出部が屈曲した部分の稜線の長さよりも長くともよい。これによれば、IMLによる接合部の界面の面積をより広くすることができる。また、フィルムの延出部において、アンカー効果を得ることができる。そのため、フィルムと樹脂層との界面においてより高い密着力を得ることができる。そのため、フィルムと樹脂層との接合部が剥離することをより抑えることができる。
本発明の入力装置において、前記第3の延出部および前記第4の延出部のそれぞれは、凸部を有し、前記凸部の先端は、直線を有していてもよい。これによれば、延出部の端縁部の形状を簡易化することができるとともに、IMLによる接合部の界面の面積をより広くすることができる。また、フィルムの延出部において、アンカー効果を得ることができる。そのため、フィルムと樹脂層との界面においてより高い密着力を得ることができる。そのため、フィルムと樹脂層との接合部が剥離することをより抑えることができる。
本発明の入力装置において、前記第3の延出部および前記第4の延出部のそれぞれは、凸部を有し、前記凸部の先端は、曲線を有していてもよい。これによれば、IMLによる接合部の界面の面積をさらに広くすることができる。また、フィルムの延出部において、より高いアンカー効果を得ることができる。そのため、フィルムと樹脂層との接合部が剥離することをより抑えることができる。
本発明によれば、2次元や3次元の曲面を有するフィルムと樹脂層との接合部が剥離することを抑えることができる入力装置を提供することが可能になる。
本実施形態に係る入力装置を例示する斜視図である。 本実施形態に係る入力装置の模式断面図であり、図1に示すA1−A1線断面図である。 本実施形態のフィルムを形成する基材を表す模式平面図である。 本実施形態の変形例に係る入力装置を例示する斜視図である。 本変形例のフィルムを形成する基材を表す模式平面図である。 他の実施形態に係る入力装置を例示する斜視図である。 本実施形態に係る入力装置の模式平面図であり、図6に示す矢印B1の方向にみたときの模式平面図である。 本実施形態のフィルムを形成する基材を表す模式平面図である。 本実施形態の変形例に係る入力装置を例示する斜視図である。 本変形例のフィルムを形成する基材を表す模式平面図である。 さらに他の実施形態に係る入力装置を例示する斜視図である。 本実施形態に係る入力装置の模式平面図であり、図11に示す矢印B3の方向にみたときの模式平面図である。 本実施形態のフィルムを形成する基材を表す模式平面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明では、同一の部材には同一の符号を付し、一度説明した部材については適宜その説明を省略する。
図1は、本実施形態に係る入力装置を例示する斜視図である。
図2は、本実施形態に係る入力装置の模式断面図であり、図1に示すA1−A1線断面図である。
図3は、本実施形態のフィルムを形成する基材を表す模式平面図である。
本実施形態に係る入力装置は、曲面を有する例えばタッチパネルである。入力装置1は、フィルム10と、樹脂層30と、センサ機能層50と、加飾層70と、を備える。
フィルム10は、透光性を有し、ポリエチレンテレフタレート(PET)等のフィルム状の透明基材等で形成される。図2および図3に表したように、フィルム10は、基部17と、第1の延出部11と、第2の延出部12と、を有する。第1の延出部11は、基部17からみて第2の延出部12とは反対側に設けられている。なお、図3は、フィルム10を形成する透明基材101を表している。つまり、図3は、フィルム10が展開された状態を表す展開模式図である。
本願明細書において「透明」および「透光性」とは、可視光線透過率が50%以上(好ましくは80%以上)の状態を指す。更に、ヘイズ値が6%以下であることが好適である。本願明細書において「遮光」および「遮光性」とは、可視光線透過率が50%未満(好ましくは20%未満)の状態を指す。
フィルム10は、曲面である第1面10aを有する。第1面10aは、例えば凸型の3次元曲面になっている。本実施形態では、縦横いずれの方向においても第1面10a側が凸型になるような3次元曲面になっている。
フィルム10の第1面10aとは反対側には第2面10bが設けられている。フィルム10は一様な厚さになっているため、第2面10bも第1面10aと同様な3次元曲面になっている。なお、第1面10aおよび第2面10bは2次元曲面や凹型など、他の形状であってもよい。ここで、本実施形態では、第1面10aの曲面に対する法線方向を厚さ方向や積層方向ということにする。第1面10aは、指やスタイラス等の操作体が接触する操作面を構成する。
フィルム10のうちでセンサを構成する領域(検出領域)VAには、センサ機能層50が設けられている。検出領域VAは、指などの操作体により操作を行うことができる領域である。センサ機能層50は、フィルム10の第2面10bに設けられ、透明導電性材料で所望のパターンに形成された電極層を有する。透明導電性材料には、ITO(Indium Tin Oxide)、透光性の有機導電層、金属ナノワイヤなどが用いられる。
フィルム10のうちでセンサを構成する領域以外の領域(非検出領域)NAには、加飾層70が設けられている。例えば、非検出領域NAは、検出領域VAの周囲(外側)であり、額縁状の加飾領域である。加飾層70は、フィルム10の第2面10bに設けられ、遮光性を有する。
また、非検出領域NAには、引き出し配線52が設けられている。引き出し配線52には、図1に示すようなフィルム10から外側に延出するフレキシブル配線基板や、センサ機能層50の電極層と接続され、フィルム10の検出領域VAの外側に引き回される配線が含まれる。フィルム10の検出領域VAの外側に引き回される配線は、遮光性を有する加飾層70に覆われているため、フィルム10の第1面10aの側から見ることはできない。
フィルム10の基部17は、検出領域VAおよび非検出領域NAを形成する。言い換えれば、フィルム10の基部17は、第1面10aおよび第2面10bを形成する。図2に表したように、第1の延出部11は、基部17から屈曲して延出し、樹脂層30の第1の側面31から樹脂層30の内部に埋設された部分を有する。第2の延出部12は、基部17から屈曲して延出し、樹脂層30の第2の側面32から樹脂層30の内部に埋設された部分を有する。
樹脂層30は、第1の主面30aと、第2の主面30bと、第1の側面31と、第2の側面32と、第3の側面33と、第4の側面34と、を有する。第1の側面31、第2の側面32、第3の側面33および第4の側面34は、第1の主面30aおよび第2の主面30bに接続され、第1の主面30aおよび第2の主面30bのそれぞれに対して略垂直方向に形成されている。第2の主面30bは、第1の主面30aとは反対側の面である。
樹脂層30は、フィルム10の第2面10bの上において、検出領域VAおよび非検出領域NAを覆うように設けられている。言い換えれば、樹脂層30は、フィルム10の第2面10bの上において、センサ機能層50および加飾層70を覆うように設けられている。そのため、センサ機能層50および加飾層70は、フィルム10と樹脂層30との間に設けられる。本実施形態に係る入力装置1では、樹脂層30は、樹脂層30の第1の主面30aがフィルム10の第2面10bと対向するように設けられている。樹脂層30は、透光性を有し、溶融状態のポリカーボネートやアクリルなどの合成樹脂を含む材料を型に注入する射出成形法により形成される。
ここで、本実施形態に係る入力装置1の製造方法について説明する。
まず、図3に表したように、入力装置1のフィルム10を形成する透明基材101を用意する。透明基材101としては、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)等のフィルム状の基材が用いられる。透明基材101は、基部17と、第1の延出部11と、第2の延出部12と、を有する。第1の延出部11および第2の延出部12は、基部17に接続され、基部17から外側へ向かって延出している。
第1の延出部11は、入力装置1の製造後において、基部17から屈曲して延出する部分である。第1の延出部11のうちの少なくとも一部は、樹脂層30の第1の側面31から樹脂層30の内部に埋設される。第2の延出部12は、入力装置1の製造後において、基部17から屈曲して延出する部分である。第2の延出部12のうちの少なくとも一部は、樹脂層30の第2の側面32から樹脂層30の内部に埋設される。
続いて、フィルム10の第2面10bを形成する透明基材101の表面の非検出領域NAに加飾層70を形成する。加飾層70は、遮光性を有する材料で検出領域VAの周囲に印刷や塗布により形成される。あるいは、加飾層70は、スパッタや蒸着等により形成されてもよい。
続いて、フィルム10の第2面10bを形成する透明基材101の表面の検出領域VAにセンサ機能層50を形成する。センサ機能層50の電極層は、フォトリソグラフィおよびエッチングやスクリーン印刷によって形成される。例えば、フォトリソグラフィおよびエッチングで形成する場合、例えばITO層をスパッタによって透明基材101の表面上に形成し、その上にレジストを形成する。レジストを露光および現像してパターニングした後、ITO層をエッチングする。その後、レジストを剥離する。これにより、フィルム10の第2面10bを形成する透明基材101の表面の検出領域VAにパターニングされたITO層からなる電極層が形成される。
続いて、加飾層70およびセンサ機能層50が形成されたフィルム10を射出成形の型内に挿入し、透光性を有する合成樹脂を含む材料を型内に流し込み、樹脂層30を形成する。すなわち、インモールドラミネーション(IML)によってフィルム10と、センサ機能層50と、加飾層70と、樹脂層30と、の積層体を構成する。このとき、図1および図2に表したように、第1の延出部11は、型の形状に応じて成形され、基部17から屈曲して延出する。第1の延出部11のうちの少なくとも一部は、樹脂層30の第1の側面31から樹脂層30の内部に埋設される。また、図2に表したように、第2の延出部12は、型の形状に応じて成形され、基部17から屈曲して延出する。第2の延出部12のうちの少なくとも一部は、樹脂層30の第2の側面32から樹脂層30の内部に埋設される。
このような製造方法において、IMLによって樹脂層30を形成するときには、加飾層70およびセンサ機能層50が形成されたフィルム10は、型の形状に沿うように延伸および圧縮の少なくともいずれかの変形を行う。そのため、IMLの後には、フィルム10の内部に残留応力が発生する。
第1の延出部11および第2の延出部12が設けられていない場合であって、フィルム10と樹脂層30との界面において十分な密着力が得られていない場合には、IMLによる接合部の端縁部(樹脂層30の端縁部)からフィルム10と樹脂層30とが互いに剥離するおそれがある。
これに対して、本実施形態に係る入力装置1のフィルム10は、第1の延出部11と、第2の延出部12と、を有する。第1の延出部11は、基部17から屈曲して延出し、樹脂層30の第1の側面31から樹脂層30の内部に埋設された部分を有する。第2の延出部12は、基部17から屈曲して延出し、樹脂層30の第2の側面32から樹脂層30の内部に埋設された部分を有する。
本実施形態に係る入力装置1によれば、フィルム10が第1の延出部11および第2の延出部12により樹脂層30の側面まで延びているため、IMLによる接合部(フィルム10と樹脂層30との接合部)の端縁部111、121が樹脂層30の第1の主面30aの端縁部に位置することを回避することができる。IMLによる接合部の端縁部111、121は、樹脂層30の側面に形成されている。なお、第1の延出部11の端縁部111および第2の延出部12の端縁部121が、IMLによる接合部の端縁部111、121に相当する部分である。
このように、第1の延出部11および第2の延出部12が樹脂層30の側面に巻き込まれ、樹脂層30の側面から樹脂層30の内部に埋設された部分を有するため、IMLによりフィルム10の内部に発生する残留応力がIMLによる接合部の端縁部111、121に直接的に影響を及ぼすことを抑えることができる。具体的には、樹脂層30の側面が樹脂層30の主面に対して略垂直方向に形成されているため、フィルム10の基部17の内部に発生した残留応力が、樹脂層30の側面まで延びた第1の延出部11および第2の延出部12に伝播することを抑えることができる。これにより、フィルム10と樹脂層30との接合部が剥離することを抑えることができる。
また、IMLによる接合部の端縁部111、121が樹脂層30の側面に形成されているため、例えば引っ掛かり等による直接的な外部応力がIMLによる接合部の端縁部111、121にかかることを抑えることができる。具体的には、IMLによる接合部の端縁部111、121が樹脂層30の第1の主面30aの端縁部に配置されないため、例えば入力装置1の取り扱い時などにおいて直接的な外部応力がIMLによる接合部の端縁部111、121にかかることを抑えることができる。これにより、フィルム10と樹脂層30との接合部が剥離することを抑えることができる。
なお、加飾層70およびセンサ機能層50が形成されたフィルム10を射出成形の型内に挿入する前工程として、フィルム10を所定の温度に加熱してプレフォーミングを行ってもよい。つまり、樹脂層30を形成する前工程として、加飾層70およびセンサ機能層50が形成されたフィルム10に対してプレフォーミングを行い、そのフィルム10を2次元や3次元の曲面を有する形状に形成しておいてもよい。
フィルム10に対してプレフォーミングを行っておくと、IMLによりフィルム10の内部に発生する残留応力を緩和することができ、フィルム10と樹脂層30との界面においてより高い密着力を得ることができる。そのため、フィルム10と樹脂層30との接合部が剥離することをより抑えることができる。
図4は、本実施形態の変形例に係る入力装置を例示する斜視図である。
図5は、本変形例のフィルムを形成する基材を表す模式平面図である。
なお、図4に示すA2−A2線断面図は、図2に表した模式断面図と同じとなる。また、図4に示すA3−A3線断面図は、引き出し配線52を除き、図2に表した模式断面図と同じとなる。但し、図4に示すA3−A3線断面図では、図2に表した模式断面図において、第1の延出部11が第3の延出部13に置換され、第2の延出部12が第4の延出部14に置換され、第1の側面31が第3の側面33に置換され、第2の側面32が第4の側面34に置換される。
図1〜図3に関して前述した入力装置1では、第1の延出部11および第2の延出部12が基部17から屈曲して延出し、樹脂層30の側面(第1の側面31、第2の側面32)から樹脂層30の内部に埋設された部分を有している。これに対して、本変形例に係る入力装置1Aでは、第1の延出部11、第2の延出部12、第3の延出部13および第4の延出部14が基部17から屈曲して延出し、樹脂層30の側面(第1の側面31、第2の側面32、第3の側面33、第4の側面34)から樹脂層30の内部に埋設された部分を有している。
具体的には、図5に表したように、本変形例に係る入力装置1Aのフィルム10を形成する透明基材102は、基部17と、第1の延出部11と、第2の延出部12と、第3の延出部13と、第4の延出部14と、を有する。第1の延出部11は、基部17からみて第2の延出部12とは反対側に設けられている。第3の延出部13は、基部17からみて第4の延出部14とは反対側に設けられている。本変形例に係る入力装置1Aは、図1〜図3に関して前述した入力装置1の製造方法と同様の製造方法により製造される。
図4に表したように、IMLによって樹脂層30を形成すると、第1の延出部11は、基部17に接続され、基部17から屈曲して延出し、樹脂層30の第1の側面31から樹脂層30の内部に埋設された部分を有する。第2の延出部12は、基部17に接続され、基部17から屈曲して延出し、樹脂層30の第2の側面32から樹脂層30の内部に埋設された部分を有する。第3の延出部13は、基部17に接続され、基部17から屈曲して延出し、樹脂層30の第3の側面33から樹脂層30の内部に埋設された部分を有する。第4の延出部14は、基部17に接続され、基部17から屈曲して延出し、樹脂層30の第4の側面34から樹脂層30の内部に埋設された部分を有する。つまり、図1〜図3に関して前述した入力装置1では、フィルム10の延出部が樹脂層30の2つの側面まで延びていることに対して、本変形例に係る入力装置1Aでは、フィルム10の延出部が樹脂層30の4つの側面まで延びている。その他の各層の構造および材料は、図1〜図3に関して前述した入力装置1の各層の構造および材料とそれぞれ同じである。
本変形例に係る入力装置1Aによれば、フィルム10が第1の延出部11、第2の延出部12、第3の延出部13および第4の延出部14により樹脂層30の側面(第1の側面31、第2の側面32、第3の側面33、第4の側面34)まで延びているため、IMLによる接合部の端縁部111、121、131、141が樹脂層30の第1の主面30aの端縁部に位置することを回避することができる。IMLによる接合部の端縁部111、121、131、141は、樹脂層30の側面に形成されている。なお、第1の延出部11の端縁部111、第2の延出部12の端縁部121、第3の延出部13の端縁部131および第4の延出部14の端縁部141が、IMLによる接合部の端縁部111、121、131、141に相当する部分である。
このように、第1の延出部11、第2の延出部12、第3の延出部13および第4の延出部14が樹脂層30の側面に巻き込まれて、樹脂層30の側面から樹脂層30の内部に埋設された部分を有するため、IMLによりフィルム10の内部に発生する残留応力がIMLによる接合部の端縁部111、121、131、141に直接的に影響を及ぼすことを抑えることができる。具体的には、フィルム10の基部17の内部に発生した残留応力が、樹脂層30の側面まで延びた第1の延出部11、第2の延出部12、第3の延出部13および第4の延出部14に伝播することを抑えることができる。これにより、フィルム10と樹脂層30との接合部が剥離することを抑えることができる。
また、第1の延出部11、第2の延出部12、第3の延出部13および第4の延出部14が樹脂層30の4つの側面に巻き込まれているため、フィルム10と樹脂層30との界面においてより高い密着力を得ることができる。そのため、フィルム10と樹脂層30との接合部が剥離することをより抑えることができる。さらに、他の効果についても、図1〜図3に関して前述した入力装置1と同様の効果が得られる。
次に、他の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図6は、他の実施形態に係る入力装置を例示する斜視図である。
図7は、本実施形態に係る入力装置の模式平面図であり、図6に示す矢印B1の方向にみたときの模式平面図である。
図8は、本実施形態のフィルムを形成する基材を表す模式平面図である。
図6に示すA4−A4線断面図は、図2に表した模式断面図と同じとなる。但し、図6に示すA4−A4線断面図では、図2に表した模式断面図において、第1の延出部11が第1の延出部11aに置換され、第2の延出部12が第2の延出部12aに置換される。
図8に表したように、本実施形態に係る入力装置1Bのフィルム10を形成する透明基材103は、基部17と、第1の延出部11aと、第2の延出部12aと、を有する。第1の延出部11aは、基部17からみて第2の延出部12aとは反対側に設けられている。第1の延出部11aは、基部17に接続され、本実施形態に係る入力装置1Bの製造後において、基部17から屈曲して延出する部分である。第1の延出部11aのうちの少なくとも一部は、樹脂層30の第1の側面31から樹脂層30の内部に埋設される。第2の延出部12aは、基部17に接続され、入力装置1Bの製造後において、基部17から屈曲して延出する部分である。第2の延出部12aのうちの少なくとも一部は、樹脂層30の第2の側面32から樹脂層30の内部に埋設される。本実施形態に係る入力装置1Bは、図1〜図3に関して前述した入力装置1の製造方法と同様の製造方法により製造される。
図3に関して前述した透明基材101を基部17の主面に対して垂直方向にみたとき、第1の延出部11の端縁部111および第2の延出部12の端縁部121の形状は、一直線である。そのため、図1〜図3に関して前述した入力装置1では、樹脂層30の側面に設けられたフィルム10の延出部11、12の端縁部(IMLによる接合部の端縁部)111、121の形状は、一曲線あるいは一直線となる。
これに対して、本実施形態に係る入力装置1Bでは、図6〜8に表したように、第1の延出部11aは、凸部112aを有する。凸部112aの先端は、直線を有する。また、第2の延出部12aは、凸部122aを有する。凸部122aの先端は、直線を有する。これにより、第1の延出部11aの端縁部111aの長さは、第1の延出部11aの屈曲部113aの稜線の長さよりも長い。また、第2の延出部12aの端縁部121aの長さは、第2の延出部12aの屈曲部123aの稜線の長さよりも長い。その他の各層の構造および材料は、図1〜図3に関して前述した入力装置1の各層の構造および材料とそれぞれ同じである。なお、図6〜図8に表した延出部の凸部の数は、説明の便宜上のものであり、各図の間で互いに異なっていることがある。これは、図9および図10に関して後述する入力装置1Cにおいても同じである。
本実施形態に係る入力装置1Bによれば、樹脂層30の側面(第1の側面31、第2の側面32)まで延びたフィルム10の延出部(第1の延出部11a、第2の延出部12a)の端縁部111a、121aの長さがフィルム10の延出部の屈曲部113a、123aの稜線の長さよりも長いため、IMLによる接合部の界面の面積をより広くすることができる。また、フィルム10の延出部(第1の延出部11a、第2の延出部12a)において、アンカー効果を得ることができる。そのため、フィルム10と樹脂層30との界面においてより高い密着力を得ることができる。そのため、フィルム10と樹脂層30との接合部が剥離することをより抑えることができる。さらに、他の効果についても、図1〜図3に関して前述した入力装置1と同様の効果が得られる。
図9は、本実施形態の変形例に係る入力装置を例示する斜視図である。
図10は、本変形例のフィルムを形成する基材を表す模式平面図である。
なお、図9に示すA5−A5線断面図は、図2に表した模式断面図と同様となる。また、図9に示すA6−A6線断面図は、引き出し配線52を除き、図2に表した模式断面図と同様となる。また、図9に示す矢印B2の方向にみたときの模式平面図は、図7に表した模式平面図と同じとなる。
但し、図9に示すA5−A5線断面図では、図2に表した模式断面図において、第1の延出部11が第1の延出部11aに置換され、第2の延出部12が第2の延出部12aに置換される。また、図9に示すA6−A6線断面図では、図2に表した模式断面図において、第1の延出部11が第3の延出部13aに置換され、第2の延出部12が第4の延出部14aに置換され、第1の側面31が第3の側面33に置換され、第2の側面32が第4の側面34に置換される。
図6〜図8に関して前述した入力装置1Bでは、第1の延出部11aおよび第2の延出部12aが基部17から屈折して延出し、樹脂層30の側面(第1の側面31、第2の側面32)から樹脂層30の内部に埋設された部分を有する。これに対して、本変形例に係る入力装置1Cでは、第1の延出部11a、第2の延出部12a、第3の延出部13aおよび第4の延出部14aが、基部17に接続され、基部17から屈折して延出し、樹脂層30の側面(第1の側面31、第2の側面32、第3の側面33、第4の側面34)から樹脂層30の内部に埋設された部分を有する。
具体的には、図10に表したように、本変形例に係る入力装置1Cのフィルム10を形成する透明基材104は、基部17と、第1の延出部11aと、第2の延出部12aと、第3の延出部13aと、第4の延出部14aと、を有する。第1の延出部11aは、基部17からみて第2の延出部12aとは反対側に設けられている。第3の延出部13aは、基部17からみて第4の延出部14aとは反対側に設けられている。本変形例に係る入力装置1Cは、図1〜図3に関して前述した入力装置1の製造方法と同様の製造方法により製造される。
図10に表したように、IMLによって樹脂層30を形成すると、第1の延出部11aは、基部17から屈曲して延出し、樹脂層30の第1の側面31から樹脂層30の内部に埋設された部分を有する。第2の延出部12aは、基部17から屈曲して延出し、樹脂層30の第2の側面32から樹脂層30の内部に埋設された部分を有する。第3の延出部13aは、基部17から屈曲して延出し、樹脂層30の第3の側面33から樹脂層30の内部に埋設された部分を有する。第4の延出部14aは、基部17から屈曲して延出し、樹脂層30の第4の側面34から樹脂層40の内部に埋設された部分を有する。つまり、図6〜図8に関して前述した入力装置1Bでは、フィルム10の延出部が樹脂層30の2つの側面まで延びていることに対して、本変形例に係る入力装置1Cでは、フィルム10の延出部が樹脂層30の4つの側面まで延びている。
図9に表したように、本実施形態に係る入力装置1Cにおいて、第1の延出部11aは、凸部112aを有する。凸部112aの先端は、直線を有する。第2の延出部12aは、凸部122aを有する。凸部122aの先端は、直線を有する。第3の延出部13aは、凸部132aを有する。凸部132aの先端は、直線を有する。第4の延出部14aは、凸部142aを有する。凸部142aの先端は、直線を有する。これにより、第1の延出部11aの端縁部111aの長さは、第1の延出部11aの屈曲部113aの稜線の長さよりも長い。第2の延出部12aの端縁部121aの長さは、第2の延出部12aの屈曲部123aの稜線の長さよりも長い。第3の延出部13aの端縁部131aの長さは、第3の延出部13aの屈曲部133aの稜線の長さよりも長い。第4の延出部14aの端縁部141aの長さは、第4の延出部14aの屈折部143aの稜線の長さよりも長い。その他の各層の構造および材料は、図1〜図3に関して前述した入力装置1の各層の構造および材料とそれぞれ同じである。
本変形例に係る入力装置1Cによれば、図6〜図8に関して前述した入力装置1Bと比較して、IMLによる接合部の界面の面積をさらに広くすることができる。また、図6〜図8に関して前述した入力装置1Bと比較して、フィルム10の延出部(第1の延出部11a、第2の延出部12a、第3の延出部13a、第4の延出部14a)において、より高いアンカー効果を得ることができる。そのため、フィルム10と樹脂層30との接合部が剥離することをより抑えることができる。さらに、他の効果についても、図1〜図3に関して前述した入力装置1と同様の効果が得られる。
次に、さらに他の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図11は、さらに他の実施形態に係る入力装置を例示する斜視図である。
図12は、本実施形態に係る入力装置の模式平面図であり、図11に示す矢印B3の方向にみたときの模式平面図である。
図13は、本実施形態のフィルムを形成する基材を表す模式平面図である。
図11に示すA7−A7線断面図は、図2に表した模式断面図と同じとなる。但し、図11に示すA7−A7線断面図では、図2に表した模式断面図において、第1の延出部11が第1の延出部11bに置換され、第2の延出部12が第2の延出部12bに置換される。
図13に表したように、本実施形態に係る入力装置1Dのフィルム10を形成する透明基材105は、基部17と、第1の延出部11bと、第2の延出部12bと、を有する。第1の延出部11bは、基部17からみて第2の延出部12bとは反対側に設けられている。第1の延出部11bは、基部17に接続され、本実施形態に係る入力装置1Dの製造後において、基部17から屈曲して延出する部分である。第1の延出部11bのうちの少なくとも一部は、樹脂層30の第1の側面31から樹脂層30の内部に埋設される。第2の延出部12bは、基部17に接続され、入力装置1Dの製造後において、基部17から屈曲して延出する部分である。第2の延出部12bのうちの少なくとも一部は、樹脂層30の第2の側面32から樹脂層30の内部に埋設される。本実施形態に係る入力装置1Dは、図1〜図3に関して前述した入力装置1の製造方法と同様の製造方法により製造される。
本実施形態に係る入力装置1Dでは、図13に表したように、第1の延出部11bは、凸部112bを有する。凸部112bの先端は、曲線を有する。また、第2の延出部12bは、凸部122bを有する。凸部122bの先端は、曲線を有する。これにより、第1の延出部11bの端縁部111bの長さは、第1の延出部11bの屈曲部113bの稜線の長さよりも長い。また、第2の延出部12bの端縁部121bの長さは、第2の延出部12bの屈曲部123bの稜線の長さよりも長い。
ここで、図6に関して前述した入力装置1Bでは、第1の延出部11aの凸部112aの先端は、直線を有する。また、第2の延出部12aの凸部122aの先端は、直線を有する。
これに対して、本実施形態に係る入力装置1Dでは、第1の延出部11bの凸部112bの先端は、曲線を有する。言い換えれば、第1の延出部11bの凸部112bの先端は、湾曲している。また、第2の延出部12bの凸部122bの先端は、曲線を有する。言い換えれば、第2の延出部12bの凸部122bの先端は、湾曲している。
その他の各層の構造および材料は、図1〜図3に関して前述した入力装置1の各層の構造および材料とそれぞれ同じである。なお、図11〜図13に表した延出部の凸部の数は、説明の便宜上のものであり、各図の間で互いに異なっていることがある。
本実施形態に係る入力装置1Dによれば、IMLによる接合部の界面の面積をさらに広くすることができる。また、フィルム10の延出部(第1の延出部11b、第2の延出部12b)において、より高いアンカー効果を得ることができる。そのため、フィルム10と樹脂層30との接合部が剥離することをより抑えることができる。さらに、他の効果についても、図1〜図3に関して前述した入力装置1と同様の効果が得られる。
なお、本実施形態では、フィルム10の延出部が樹脂層30の2つの側面まで延びている例を挙げて説明した。但し、本実施形態に係る入力装置1Dは、これだけに限定されず、例えば、図9および図10に関して前述した入力装置1Cのように、曲線の凸部を有する延出部(例えば、第1の延出部11b、第2の延出部12b、第3の延出部(図示せず)、第4の延出部(図示せず))は、樹脂層30の4つの側面まで延びていてもよい。この場合であっても、本実施形態に係る入力装置1Dにおける効果と同様の効果が得られる。
以上説明したように、本実施形態によれば、2次元や3次元の曲面を有するフィルム10と樹脂層30との接合部が剥離することを抑えることができる入力装置1、1A、1B、1C、1Dを提供することが可能になる。
なお、上記に本実施形態を説明したが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。例えば、前述の各実施形態に対して、当業者が適宜、構成要素の追加、削除、設計変更を行ったものや、各実施形態の特徴を適宜組み合わせたものも、本発明の要旨を備えている限り、本発明の範囲に含有される。
1、1A、1B、1C、1D 入力装置
10 フィルム
10a 第1面
10b 第2面
11、11a、11b 第1の延出部
12、12a、12b 第2の延出部
13、13a 第3の延出部
14、14a 第4の延出部
17 基部
30 樹脂層
30a 第1の主面
30b 第2の主面
31 第1の側面
32 第2の側面
33 第3の側面
34 第4の側面
50 センサ機能層
52 引き出し配線
70 加飾層
101、102、103、104、105 透明基材
111、111a、111b、121、121a、121b、131、131a、141、141a 端縁部
112a、112b、122a、122b、132a、142a 凸部
113a、113b、123a、123b、133a、143a 屈曲部
VA 検出領域
NA 非検出領域

Claims (11)

  1. 曲面を形成する基部と、前記基部に接続された第1の延出部と、前記基部に接続され前記基部からみて前記第1の延出部とは反対側に設けられた第2の延出部と、を有し、透光性を有する基材により形成されたフィルムと、
    前記曲面と対向して設けられた主面と、前記主面に接続された第1の側面と、前記主面に接続され前記主面からみて前記第1の側面とは反対側に設けられた第2の側面と、を有し、透光性を有する樹脂を含む材料により形成された樹脂層と、
    前記フィルムと前記樹脂層との間に設けられ、透明導電性材料により形成された電極層を有するセンサ機能層と、
    を備え、
    前記樹脂層の前記主面と前記第1の側面との稜線は湾曲し、
    前記樹脂層の前記主面と前記第2の側面との稜線は湾曲し、
    前記第1の延出部は、前記基部から屈曲して延出し、前記第1の側面から前記樹脂層の内部に埋設された部分を有し、
    前記第2の延出部は、前記基部から屈曲して延出し、前記第2の側面から前記樹脂層の内部に埋設された部分を有し、
    前記第1の延出部の端縁部の長さは、前記第1の延出部が屈曲した部分の稜線の長さよりも長く、
    前記第2の延出部の端縁部の長さは、前記第2の延出部が屈曲した部分の稜線の長さよりも長く、
    前記第1の延出部および前記第2の延出部のそれぞれは、複数の凸部を有することを特徴とする入力装置。
  2. 前記第1の側面および前記第2の側面は、前記主面に対して垂直方向に形成されたことを特徴とする請求項1記載の入力装置。
  3. 前記凸部の先端は、直線を有することを特徴とする請求項1または2に記載の入力装置。
  4. 前記凸部の先端は、曲線を有することを特徴とする請求項1または2に記載の入力装置。
  5. 前記フィルムは、
    前記基部に接続され前記第1の延出部および前記第2の延出部とは異なる第3の延出部と、
    前記基部に接続され前記基部からみて前記第3の延出部とは反対側に設けられた第4の延出部と、
    をさらに有し、
    前記樹脂層は、
    前記主面に接続され前記第1の側面および前記第2の側面とは異なる第3の側面と、
    前記主面に接続され前記主面からみて前記第3の側面とは反対側に設けられた第4の側面と、
    をさらに有し、
    前記第3の延出部は、前記基部から屈曲して延出し、前記第3の側面から前記樹脂層の内部に埋設された部分を有し、
    前記第4の延出部は、前記基部から屈曲して延出し、前記第4の側面から前記樹脂層の内部に埋設された部分を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の入力装置。
  6. 前記第3の側面および前記第4の側面は、前記主面に対して垂直方向に形成されたことを特徴とする請求項5記載の入力装置。
  7. 前記第3の延出部および前記第4の延出部の端縁部の形状は、一直線または一曲線であることを特徴とする請求項5または6に記載の入力装置。
  8. 前記第3の延出部の端縁部の長さは、前記第3の延出部が屈曲した部分の稜線の長さよりも長く、
    前記第4の延出部の端縁部の長さは、前記第4の延出部が屈曲した部分の稜線の長さよりも長いことを特徴とする請求項5または6に記載の入力装置。
  9. 前記第3の延出部および前記第4の延出部のそれぞれは、凸部を有する請求項8記載の入力装置。
  10. 前記第3の延出部および前記第4の延出部のそれぞれが有する前記凸部の先端は、直線を有することを特徴とする請求項9記載の入力装置。
  11. 前記第3の延出部および前記第4の延出部のそれぞれが有する前記凸部の先端は、曲線を有することを特徴とする請求項9記載の入力装置。
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