JP6426459B2 - Ponシステム、onu、oltおよび伝送方法 - Google Patents

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Description

本発明は、光ファイバ伝送を実現するPON(Passive Optical Network)システム、ONU(Optical Network Unit)、OLT(Optical Line Terminal)および伝送方法に関する。
近年、移動通信網が提供する無線アクセスネットワークの高速化に伴って、基地局装置がカバーする領域(セル)が狭くなり、その結果、移動通信網を構成するために設置すべき基地局装置数が増大している。このため、複数の基地局装置を収容するためのネットワークとして、1本の光伝送路を複数の加入者で共有する受動光網(PON:Passive Optical Network)システムが検討されている。
PONシステムでは、通信事業者の局に設置された1つの光伝送路終端装置(OLT:Optical Line Terminal)が光分岐器を介して複数の加入者側宅内端末(ONU:Optical Network Unit)と接続されている。OLTは、複数のONU、例えば、64台のONUに対して時分割多重方式により動的に上り帯域を割り当てることで、高い帯域の利用効率を実現している。
PONシステムにおいて、複数の基地局装置を収容する場合、基地局装置間の周波数および時刻同期が必須となる。従来は、基準時刻情報を受信するために各基地局装置にGPS(Global Positioning System)アンテナを設置することが一般的であった。しかし、基地局装置における設置環境等の制約により、GPSアンテナが設置できない場合があった。このため、例えば、非特許文献1および2では、上位ネットワーク機器から下位ネットワーク機器へ周波数および時刻情報を配信し、ネットワーク全体の周波数および時刻を同期する技術が開示されている。また、非特許文献3および特許文献1では、図6に示すように、OLTにGPSアンテナを設置し、当該GPSアンテナで受信した周波数および時刻情報を、光アクセス分配網を介して各ONUに配信する技術を開示している。
特開2011−040870号公報
IEEE Std 1588-2008, "IEEE Standard for a Precision Clock Synchronization Protocol for Network Measurement and Control Systems, "2008. K. Hann, "Synchronous Ethernet to Transport Frequency and Phase/Time," IEEE Communication Magazine, vol.50, no.8, pp.152-160, August 2012. 田代 隆義ほか,"モバイルバックホール適用に向けた周波数・時刻同期機能対応10G-EPONシステム,"信学論(B), vol.J96-B, no.3, pp.321-329, March 2013.
しかしながら、非特許文献1および2に記載されている技術では、上位および下位ネットワーク機器を、周波数および時刻同期専用の機器に全て置換しなければならない。例えば、IEEE1588により、時刻情報を、OLTからIPネットワークを経由して各ONUに提供するためには、IPネットワーク側の機器が、すべてIEEE1588に対応していなければならない。このため、IPネットワーク側に1台でもIEEE1588に対応していない機器があった場合、クロック信号を各ONUに提供することができない。
また、非特許文献3および特許文献1に記載されている技術では、OLTが設置されている局舎にGPS信号を伝送するための同軸ケーブルや、GPS信号を受信するための受信装置を設置しなければならないが、局舎の機器設置スペースが制約されている場合には適用困難である。
さらに、ONU側でGPS信号を取得し、GPS信号に基づく時刻情報をOLTに提供し、OLTから各ONUに時刻情報を配信するループバック方式を採用する際、OLTでトラヒックの輻輳が発生すると、ONUから送信される時刻情報の転送処理時間にゆらぎが生じ、各ONUにおける時刻同期精度が劣化してしまう。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、ONU側で取得したGPS信号の時刻情報をOLTに提供し、その時刻情報を、OLTを介して各ONUに配信するというループバック方式を実現すると共に、OLT側でトラヒックが輻輳した場合であっても、時刻同期の精度を維持することができるPONシステム、ONU、OLTおよび伝送方法を提供することを目的とする。
(1)上記の目的を達成するために、本発明は、以下のような手段を講じた。すなわち、本発明のPONシステムは、OLT(Optical Line Terminal)および複数のONU(Optical Network Unit)が、光分岐器を介して接続され、光ファイバ伝送を実現するPON(Passive Optical Network)システムであって、GPS(Global Positioning System)信号を受信するGPS信号受信装置から少なくとも時刻情報を取得し、取得した時刻情報を前記OLTに送信するクロック生成部と、前記クロック生成部から送信された時刻情報が、前記OLTから戻ってくるまでの往復伝送遅延時間を監視するRTT監視部と、を備え、前記RTT監視部は、監視中の往復伝送遅延時間が予め定められた閾値よりも大きい場合は、補正情報を前記OLTに送信し、前記OLTは、前記補正情報を受信した場合は、前記補正情報を用いて時刻情報を補正し、補正後の時刻情報を、前記各ONUにマルチキャスト配信し、前記各ONUは、前記OLTから受信した補正後の時刻情報に基づいて、相互に同期を確立させることを特徴とする。
このように、RTT監視部は、監視中の往復伝送遅延時間が予め定められた閾値よりも大きい場合は、補正情報をOLTに送信し、OLTは、補正情報を受信した場合は、補正情報を用いて時刻情報を補正し、補正後の時刻情報を、各ONUにマルチキャスト配信し、各ONUは、OLTから受信した補正後の時刻情報に基づいて、相互に同期を確立させるので、OLTにおけるトラヒックの輻輳等の原因により、往復伝送遅延時間が変動し、閾値よりも大きくなった場合は、補正情報がOLTに提供され、時刻情報が補正されるため、正確な時刻情報を各ONUにマルチキャスト配信することが可能となる。これにより、各ONUにおける時刻同期の精度を維持することが可能となる。
(2)また、本発明のPONシステムにおいて、前記OLTは、前記補正情報を受信しなかった場合は、前記クロック生成部から受信した時刻情報を、前記各ONUにマルチキャスト配信し、前記各ONUは、前記OLTから受信した時刻情報に基づいて、相互に同期を確立させることを特徴とする。
このように、OLTは、補正情報を受信しなかった場合は、クロック生成部から受信した時刻情報を、各ONUにマルチキャスト配信し、各ONUは、OLTから受信した時刻情報に基づいて、相互に同期を確立させるので、GPS信号を用いたループバック方式をPONシステムに適用することが可能となる。
(3)また、本発明のPONシステムは、前記クロック生成部および前記RTT監視部が、マスタONUとしてのいずれか一つのONUに設けられたことを特徴とする。
このように、クロック生成部およびRTT監視部が、マスタONUとしてのいずれか一つのONUに設けられたので、複数存在するONUのうち、いずれか一つのONUでGPS信号から時刻情報を取得し、OLTを介したループバック転送を実現し、各ONUに時刻情報をマルチキャスト配信することが可能となる。これにより、PONシステムにおける各ONU間の時刻同期の精度を維持することが可能となる。
(4)また、本発明のONUは、光ファイバ伝送を実現するPON(Passive Optical Network)システムに適用されるONU(Optical Network Unit)であって、GPS(Global Positioning System)信号を受信するGPS信号受信装置から少なくとも時刻情報を取得し、取得した時刻情報を前記OLTに送信するクロック生成部と、前記クロック生成部から送信された時刻情報が、前記クロック生成部から送信された時刻情報が、前記OLTから戻ってくるまでの往復伝送遅延時間を監視し、監視中の往復伝送遅延時間が予め定められた閾値よりも大きい場合は、補正情報を前記OLTに送信するRTT監視部と、を備えることを特徴とする。
このように、GPS信号を受信するGPS信号受信装置から少なくとも時刻情報を取得し、取得した時刻情報をOLTに送信し、クロック生成部から送信された時刻情報が、OLTから戻ってくるまでの往復伝送遅延時間を監視し、監視中の往復伝送遅延時間が予め定められた閾値よりも大きい場合は、補正情報をOLTに送信するので、OLTにおけるトラヒックの輻輳等の原因により、往復伝送遅延時間が変動し、閾値よりも大きくなった場合は、補正情報をOLTに提供することが可能となる。これにより、OLTにおいては、時刻情報を正しいものに補正することが可能となり、正確な時刻情報を各ONUにマルチキャスト配信することが可能となる。これにより、各ONUにおける時刻同期の精度を維持することが可能となる。
(5)また、本発明のOLTは、光ファイバ伝送を実現するPON(Passive Optical Network)システムに適用されるOLT(Optical Line Terminal)であって、GPS信号受信装置から提供された時刻情報を受信する受信部と、前記時刻情報を配下のONU(Optical Network Unit)にマルチキャスト配信する送信部と、前記受信部が、時刻情報の往復伝送遅延時間が予め定められた閾値よりも大きい場合に送信される補正情報を受信した場合、前記補正情報を用いて時刻情報を補正する制御部と、を備え、前記送信部は、補正後の時刻情報を、前記各ONUにマルチキャスト配信することを特徴とする。
このように、受信部が、時刻情報の往復伝送遅延時間が予め定められた閾値よりも大きい場合に送信される補正情報を受信した場合、補正情報を用いて時刻情報を補正し、補正後の時刻情報を、各ONUにマルチキャスト配信するので、OLTにおけるトラヒックの輻輳等の原因により、往復伝送遅延時間が変動し、閾値よりも大きくなった場合であっても、補正情報を用いて時刻情報を補正することが可能となり、正確な時刻情報を各ONUにマルチキャスト配信することが可能となる。これにより、各ONUにおける時刻同期の精度を維持することが可能となる。
(6)また、本発明の伝送方法は、OLT(Optical Line Terminal)および複数のONU(Optical Network Unit)が、光分岐器を介して接続され、光ファイバ伝送を実現するPON(Passive Optical Network)システムの伝送方法であって、クロック生成部が、GPS(Global Positioning System)信号を受信するGPS信号受信装置から少なくとも時刻情報を取得し、取得した時刻情報を前記OLTに送信するステップと、RTT監視部が、前記クロック生成部から送信された時刻情報が、前記OLTから戻ってくるまでの往復伝送遅延時間を監視するステップと、前記RTT監視部が、監視中の往復伝送遅延時間が予め定められた閾値よりも大きい場合は、補正情報を前記OLTに送信するステップと、前記OLTが、前記補正情報を受信した場合は、前記補正情報を用いて時刻情報を補正し、補正後の時刻情報を、前記各ONUにマルチキャスト配信するステップと、前記各ONUが、前記OLTから受信した補正後の時刻情報に基づいて、相互に同期を確立させるステップと、を少なくとも含むことを特徴とする。
このように、RTT監視部が、監視中の往復伝送遅延時間が予め定められた閾値よりも大きい場合は、補正情報をOLTに送信し、OLTは、補正情報を受信した場合は、補正情報を用いて時刻情報を補正し、補正後の時刻情報を、各ONUにマルチキャスト配信し、各ONUは、OLTから受信した補正後の時刻情報に基づいて、相互に同期を確立させるので、OLTにおけるトラヒックの輻輳等の原因により、往復伝送遅延時間が変動し、閾値よりも大きくなった場合は、補正情報がOLTに提供され、時刻情報が補正されるため、正確な時刻情報を各ONUにマルチキャスト配信することが可能となる。これにより、各ONUにおける時刻同期の精度を維持することが可能となる。
本発明によれば、OLTにおけるトラヒックの輻輳等の原因により、往復伝送遅延時間が変動し、閾値よりも大きくなった場合は、補正情報がOLTに提供され、時刻情報が補正されるため、正確な時刻情報を各ONUにマルチキャスト配信することが可能となる。これにより、各ONUにおける時刻同期の精度を維持することが可能となる。
本発明の実施形態に係るPONシステムの概略構成を示す図である。 マスタONU50−1の概略構成を示すブロック図である。 OLT10の概略構成を示すブロック図である。 スレイブONU50−2の概略構成ブロック図を示す。 本実施形態に係るPONシステムの動作を示すフローチャートである。 従来のPONシステムの概略構成を示す図である。
本発明者らは、ONU側で取得したGPS信号の時刻情報をOLTに提供し、その時刻情報を、OLTを介して各ONUに配信するというループバック方式を実現しようとする場合、OLT側でトラヒックの輻輳等が発生してしまうと、ONUから送信された時刻情報の転送処理時間にゆらぎが生じ、各ONU間の時刻同期精度が劣化してしまうことに着目し、OLT側で発生したトラヒックの輻輳によって往復伝送遅延時間が変動した場合は、その時刻差分をOLTに通知し、OLT側で時刻情報を補正することによって、各ONU間における時刻同期の精度を維持することができることを見出し、本発明をするに至った。
すなわち、本発明のPONシステムは、OLT(Optical Line Terminal)および複数のONU(Optical Network Unit)が、光分岐器を介して接続され、光ファイバ伝送を実現するPON(Passive Optical Network)システムであって、GPS(Global Positioning System)信号を受信するGPS信号受信装置から少なくとも時刻情報を取得し、取得した時刻情報を前記OLTに送信するクロック生成部と、前記クロック生成部から送信された時刻情報が、前記OLTから戻ってくるまでの往復伝送遅延時間を監視するRTT監視部と、を備え、前記RTT監視部は、監視中の往復伝送遅延時間が予め定められた閾値よりも大きい場合は、補正情報を前記OLTに送信し、前記OLTは、前記補正情報を受信した場合は、前記補正情報を用いて時刻情報を補正し、補正後の時刻情報を、前記各ONUにマルチキャスト配信し、前記各ONUは、前記OLTから受信した補正後の時刻情報に基づいて、相互に同期を確立させることを特徴とする。
この構成により、本発明者らは、OLTにおけるトラヒックの輻輳等の原因により、往復伝送遅延時間が変動し、閾値よりも大きくなった場合であっても、補正情報をOLTに提供し、時刻情報を補正することによって、正確な時刻情報を各ONUにマルチキャスト配信することを可能とした。そして、各ONUにおける時刻同期の精度を維持することを可能とした。以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るPONシステムの概略構成を示す図である。図1に示すように、OLT10の配下に、光スプリッタ30を介して合計n台(nは任意の整数)のONU50−1〜nが接続されている。そのうち1台(図1では、ONU50−1)にはGPSアンテナ51が接続されており、当該GPSアンテナで受信した時刻情報は、OLT10を介して他のONU50−2〜nに配信される。ONU50−1〜nの配下には基地局100−1〜nが接続されている。なお、本実施形態では、GPSアンテナ51が接続されているONU50−1を“マスタONU”と呼称し、それ以外のONU50−2〜nを“スレイブONU”と呼称することとする。
図2は、マスタONU50−1の概略構成を示すブロック図である。マスタONU50−1は、光送受信を行なうTRX52、CPU54、ユーザ・ネットワーク・インタフェースであるUNI58から構成されている。また、マスタONU50−1には、マスタのクロック生成部56およびRTT監視部57が設けられている。GPSアンテナ51で受信したGPS信号は、マスタのクロック生成部56において、時刻情報(例えば、IEEE1588 PTPパケットなど)に変換される。上りデータ信号は、UNI58を介してCPU54に供給される。CPU54は、OLT10との間で上り信号を送信可能なタイムスロットをスケジューリングし、当該タイムスロットに合わせて時刻情報およびデータ信号を時間軸上で多重する。TRX52は、時刻情報およびデータ信号をOLT10に対して送信する。
マスタONU50−1は、自ら送信した時刻情報を、OLT10を経由してTRX52で受信する。CPU54は、下り信号のうち時刻情報のみを選別し、マスタのクロック生成部56に転送する。クロック生成部56では、RTT監視部57が自ら送信した時刻情報を受信するまでの往復遅延時間(RTT : Round Trip Time)を常時モニタする。OLT10側で処理するトラヒックの輻輳などにより、RTTが大きく変動し、RTT変動が、予め設定した閾値時間以上に継続した場合、当該RTT変動に相当する時刻差分をOLT10に通知する。ここで、トラヒック変動が、ごく短い時間で発生した場合には、OLT10へ時刻差分を通知せず、OLT10側での時刻補正も行なわない。
図3は、OLT10の概略構成を示すブロック図である。OLT10は、m枚(mは任意の整数)のOLTラインカード10−1〜mを備えている。集線部18は、OLTラインカード10−1〜mの上り信号を集約して上位ネットワークへ転送するとともに、上位ネットワークから受信した下り信号を、OLTラインカード10−1〜mに分配する。OLTラインカード10−1〜mは同一の構成であるため、本実施形態では、OLTラインカード10−1を例にとって説明する。OLTラインカード10−1は、p個のTRX12−1〜p、CPU14、時刻補正部15、およびSW(スイッチ)16から構成されている。
上位ネットワークで受信した下り信号は、集線部18においてOLTラインカード10−1〜mに分配され、SW16は、下り信号を、CPU14を介して転送すべきTRX12−1〜p向けに分配する。時刻情報の信号の流れについて、ここではTRX12−1を例にとって説明する。TRX12−1で受信した上り信号は、CPU14を介してSW16に入射する。SW16では、上り信号のうちマスタONU50−1からの時刻情報のみを、選択的にCPU14側へ折り返す。その後、時刻情報はTRX12−1を介して配下の全ONUへマルチキャスト配信される。
ここで、全ONUと精度良く時刻同期するためには、SW16で処理するトラヒックに輻輳が生じ、マスタONU50−1でモニタするRTTの変動が大きくなった場合であっても、RTT変動を正しく把握し、当該RTT変動に相当する時刻差分を適切に補正しなければならない。そこで、本実施形態に係るPONシステムでは、ONU50−1でRTT変動を継続的に検知した場合、当該RTT変動に相当する時刻差分をOLT10側に通知し、OLT側で当該時刻差分を補正する構成を採る。
より具体的には、OLTラインカード10−1が、マスタONU50−1から時刻差分を受信すると、CPU14の時刻補正部15において、SW16から折り返す時刻情報のタイムスタンプをONU50−1から通知された時刻差分で補正し、補正した時刻情報を配下の全ONU50−1〜nへマルチキャスト配信する。これにより、OLT10側で処理するトラヒックが輻輳した場合であっても、適切に時刻差分を補正しながら、全ONUと高い精度で時刻同期できる。
なお、時刻情報の上り伝送によるタイミング揺らぎを抑えるため、ONU50−1からOLT10への時刻情報は、固定タイムスロットかつ一定周期で伝送するように制御することが好ましい。さらに、OLT10側では、時刻情報を優先的に、一定の処理遅延となるように制御することが好ましい。また、マスタONU50−1側でRTT変動を継続的に検知した場合には、更なるトラヒック輻輳を避けるため、マスタONU50−1が送信する時刻情報の送信レートを下げる構成としても良い。
図4は、スレイブONU50−2の概略構成ブロック図を示す。スレイブONU50−2〜nは同一の構成であるため、本実施形態では、スレイブONU50−2を例にとって説明する。スレイブONU50−2は、TRX52、CPU54、UNI58を備えている。また、スレイブのクロック生成部60を備えている。OLT10に接続するスレイブONU50−2〜nは、それぞれ光ファイバ接続距離が異なるため、CPU54は、OLT10との論理リンク確立時に得たRTTを保持し、当該RTTの半分の値でOLT10から受信した時刻情報のタイムスタンプを補正する。補正した時刻情報は、スレイブのクロック生成部60に供給され、スレイブのクロック生成部60にてGPS信号に変換され、配下の基地局へ供給される。
図5は、本実施形態に係るPONシステムの動作を示すフローチャートである。まず、OLT10は、ONU50−1〜nとの論理リンクを確立し、時刻情報を含む上下信号伝送を開始する(ステップS1)。次に、マスタONU50−1にて、OLT10における折り返しにかかる時刻情報のRTTを計測し(ステップS2)、RTT変動が発生しているか判定する(ステップS3)。ステップS3において、RTT変動が生じていない場合は、ステップS2に遷移する一方、RTT変動が生じている場合は、そのRTT変動が、予め定められている閾値を超えたかどうかを判断する(ステップS4)。ステップS4において、RTT変動が、予め定められている閾値を超えていない場合は、ステップS2に遷移する一方、RTT変動が、予め定められている閾値を超えた場合は、補正情報として、マスタONUからOLTへ時刻差分通知を行なう(ステップS5)。次に、OLTにおいて、時刻情報のタイムスタンプを、マスタONU50−1から受信した時刻差分で補正し(ステップS6)、配下の全ONUへ補正した時刻情報を転送して、ステップ2に戻る。
以上説明したように、本実施形態によれば、RTT監視部57は、監視中の往復伝送遅延時間(RTT)が予め定められた閾値よりも大きい場合は、補正情報としての時刻差分をOLT10に送信し、OLT10は、時刻差分を受信した場合は、その時刻差分を用いて時刻情報を補正し、補正後の時刻情報を、各ONU50−1〜nにマルチキャスト配信し、各ONU50−1〜nは、OLT10から受信した補正後の時刻情報に基づいて、相互に同期を確立させるので、OLT10におけるトラヒックの輻輳等の原因により、往復伝送遅延時間が変動し、閾値よりも大きくなった場合は、時刻差分がOLT10に提供され、時刻情報が補正されるため、正確な時刻情報を各ONU50−1〜nにマルチキャスト配信することが可能となる。これにより、各ONU50−1〜nにおける時刻同期の精度を維持することが可能となる。
10 OLT
10−1〜10−m OLTラインカード
12−1〜12−p TRX(光送受信機)
14 CPU
15 時刻補正部
16 SW(スイッチ)
18 集線部
30 光スプリッタ(光分岐器)
50−1 マスタONU
50−2〜50−n スレイブONU
51 GPSアンテナ
52 TRX(光送受信機)
54 CPU
56 クロック生成部(マスタ)
57 RTT監視部
58 UNI(ユーザ・ネットワーク・インタフェース)
60 クロック生成部
100−1〜100−n 基地局

Claims (6)

  1. OLT(Optical Line Terminal)および複数のONU(Optical Network Unit)が、光分岐器を介して接続され、光ファイバ伝送を実現するPON(Passive Optical Network)システムであって、
    GPS(Global Positioning System)信号を受信するGPS信号受信装置から少なくとも時刻情報を取得し、取得した時刻情報を前記OLTに送信するクロック生成部と、
    前記時刻情報が、前記クロック生成部から前記OLTへ送信され、前記OLTから前記クロック生成部へ戻ってくるまでの往復伝送遅延時間を予め設定した閾値時間と比較するRTT監視部と、を備え、
    前記RTT監視部は、監視中の往復伝送遅延時間が前記閾値時間よりも大きい場合は、補正情報を前記OLTに送信し、
    前記OLTは、前記補正情報を受信した場合は、前記補正情報を用いて時刻情報を補正し、補正後の時刻情報を、前記各ONUにマルチキャスト配信し、
    前記各ONUは、前記OLTから受信した補正後の時刻情報に基づいて、相互に同期を確立させることを特徴とするPONシステム。
  2. 前記OLTは、前記補正情報を受信しなかった場合は、前記クロック生成部から受信した時刻情報を、前記各ONUにマルチキャスト配信し、
    前記各ONUは、前記OLTから受信した時刻情報に基づいて、相互に同期を確立させることを特徴とする請求項1記載のPONシステム。
  3. 前記クロック生成部および前記RTT監視部が、マスターONUとしてのいずれか一つのONUに設けられたことを特徴とする請求項1または請求項2記載のPONシステム。
  4. 光ファイバ伝送を実現するPON(Passive Optical Network)システムに適用されるONU(Optical Network Unit)であって、
    GPS(Global Positioning System)信号を受信するGPS信号受信装置から少なくとも時刻情報を取得し、取得した時刻情報をOLT(Optical Line Terminal)に送信するクロック生成部と、
    前記時刻情報が、前記クロック生成部から前記OLTへ送信され、前記OLTから前記クロック生成部へ戻ってくるまでの往復伝送遅延時間を予め設定した閾値時間と比較し、往復伝送遅延時間が前記閾値時間よりも大きい場合は、補正情報を前記OLTに送信するRTT監視部と、を備えることを特徴とするONU。
  5. 光ファイバ伝送を実現するPON(Passive Optical Network)システムに適用されるOLT(Optical Line Terminal)であって、
    GPS信号受信装置から提供された時刻情報を、クロック生成部を介して受信する受信部と、
    前記時刻情報を配下のONU(Optical Network Unit)にマルチキャスト配信する送信部と、
    前記時刻情報が前記クロック生成部から自装置へ送信され、自装置から前記クロック生成部へ戻ってくるまでの往復伝送遅延時間が予め設定された閾値時間よりも大きい場合にRTT監視部から送信される補正情報を前記受信部が受信した場合、前記補正情報を用いて時刻情報を補正する制御部と、を備え、
    前記送信部は、補正後の時刻情報を、前記各ONUにマルチキャスト配信することを特徴とするOLT。
  6. OLT(Optical Line Terminal)および複数のONU(Optical Network Unit)が、光分岐器を介して接続され、光ファイバ伝送を実現するPON(Passive Optical Network)システムの伝送方法であって、
    クロック生成部が、GPS(Global Positioning System)信号を受信するGPS信号受信装置から少なくとも時刻情報を取得し、取得した時刻情報を前記OLTに送信するステップと、
    RTT監視部が、前記クロック生成部から送信された時刻情報が、前記OLTから戻ってくるまでの往復伝送遅延時間を監視するステップと、
    前記RTT監視部が、前記時刻情報が、前記クロック生成部から前記OLTへ送信され、前記OLTから前記クロック生成部へ戻ってくるまでの往復伝送遅延時間を予め設定した閾値時間と比較し、往復伝送遅延時間が前記閾値時間よりも大きい場合は、補正情報を前記OLTに送信するステップと、
    前記OLTが、前記補正情報を受信した場合は、前記補正情報を用いて時刻情報を補正し、補正後の時刻情報を、前記各ONUにマルチキャスト配信するステップと、
    前記各ONUが、前記OLTから受信した補正後の時刻情報に基づいて、相互に同期を確立させるステップと、を少なくとも含むことを特徴とする伝送方法。
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