JP6425633B2 - 半導体装置および半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置および半導体装置の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、半導体装置および半導体装置の製造方法に関する。
半導体集積回路は、シリコンウェハ等の基板に様々な微細加工を施すことで製造される。このような基板に求められる性能は、用途や製造工程によって種々ある。例えば、デジタル回路からアナログ回路へ基板を介して伝わるノイズを遮断する手段や、オンチップインダクタの特性を向上させる手段として高抵抗基板が用いられる。高抵抗基板上にインダクタを形成することで、低抵抗基板を用いる場合よりも高いQ値のインダクタが得られる(例えば、特許文献1参照)。
特表2007−536759号公報
半導体基板上に形成されるインダクタは、所定の動作周波数におけるインダクタンスやQ値が所望の値となるように、配線のループ形状や、その内径、巻数といった各種パラメータが最適化される。低抵抗基板用に最適化されたインダクタと高抵抗基板を組み合わせることでQ値を向上させることができるが、Q値のさらなる向上のためにはインダクタに関する各種パラメータを高抵抗基板用に最適化することが望ましい。
本発明のある態様の例示的な目的のひとつは、半導体基板上に形成されるインダクタ素子の特性を向上させる技術を提供することにある。
本発明のある態様の半導体装置は、主面に不純物拡散層が形成される第1領域と、主面に不純物拡散層よりも抵抗率の高い高抵抗層が形成される第2領域とを有する半導体基板と、主面上に形成され、少なくとも一層の層間絶縁膜を含む下部配線層と、下部配線層上に形成され、少なくとも一層の層間絶縁膜を含む上部配線層と、第2領域の上の上部配線層に形成され、下部配線層の厚さよりも配線幅の大きいインダクタ素子と、を備える。
本発明の別の態様は、半導体装置の製造方法である。この方法は、主面に不純物拡散層が形成される第1領域と、主面において第1領域と異なる第2領域とを有する半導体基板を用意することと、主面上に少なくとも一層の層間絶縁膜を含む下部配線層を形成することと、下部配線層上に少なくとも一層の層間絶縁膜を含む上部配線層を形成することと、第2領域の上の上部配線層に下部配線層の厚さよりも配線幅の大きいインダクタ素子を形成することと、第2領域にイオン照射して半導体基板中にイオン照射前よりも抵抗率の高い高抵抗層を形成することと、を備える。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや本発明の構成要素や表現を、方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、半導体基板上に形成されるインダクタ素子の特性を向上させることができる。
実施の形態に係る半導体装置の構造を模式的に示す断面図である。 インダクタ素子の形状を模式的に示す上面図である。 比較例に係る半導体装置の構造を模式的に示す断面図である。 比較例に係るインダクタ素子の等価回路図である。 (a)は、低抵抗基板上のインダクタ素子のQ値を示すグラフであり、(b)は、インダクタンスを示すグラフである。 実施の形態に係るインダクタ素子の等価回路図である。 (a)は、低抵抗基板上および高抵抗基板上のインダクタ素子のQ値を示すグラフであり、(b)は、インダクタンスを示すグラフである。 (a)は、高抵抗基板上の配線幅の大きいインダクタ素子のQ値を示すグラフであり、(b)は、インダクタンスを示すグラフである。 半導体装置の製造工程を模式的に示す図である。 半導体装置の製造工程を模式的に示す図である。 イオン照射後の半導体基板の抵抗率分布の一例を示すグラフである。 イオン照射後の半導体基板の抵抗率分布の一例を示すグラフである。例を示すグラフである。
以下、本発明を実施するための形態について詳細に説明する。なお、以下に述べる構成は例示であり、本発明の範囲を何ら限定するものではない。また、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を適宜省略する。また、以下の説明において参照する各断面図において、半導体基板やその他の層の厚みや大きさは説明の便宜上のものであり、必ずしも実際の寸法や比率を示すものではない。
図1は、実施の形態に係る半導体装置10の構造を模式的に示す断面図である。半導体装置10は、システムLSIやシステム・オン・チップ(SoC;System on a Chip)といった集積回路(IC)である。半導体装置10は、半導体基板12の上に形成されるインダクタ素子40(いわゆるオンチップインダクタ)を含む。
本実施の形態では、半導体基板12へのイオン照射によりインダクタ素子40の下に高抵抗層50が形成される。また、インダクタ素子を低抵抗基板上に形成する場合における配線幅の最適値と比べて配線幅aが大きくなるようにインダクタ素子40が形成される。これにより、インダクタ素子40のQ値を向上させる。
半導体装置10は、半導体基板12と、半導体基板12の主面12a上に形成される多層配線層30と、を備える。半導体基板12は、抵抗率が100Ω・cm以下の低抵抗の半導体基板であり、例えば、チョクラルスキー(CZ)法により作製されたシリコン(Si)ウェハである。CZ法により作製されたウェハは、フローティングゾーン(FZ)法等により作製された高抵抗ウェハと比較して抵抗率が低く、安価である。本実施の形態では、低抵抗基板にイオン照射することにより高抵抗層を形成するため、FZ法などで作製される高抵抗基板を用いる場合と比べてコストが抑えられる。
半導体基板12は、主面12aに不純物拡散層13が形成される第1領域E1と、主面12aに高抵抗層50が形成される第2領域E2とを有する。第1領域E1は、主にトランジスタ20やダイオードなどの半導体素子が形成される領域である。第2領域E2は、その上にインダクタ素子40が形成される領域である。なお、本明細書において、半導体基板12の主面12aに直交する方向を上下方向または厚さ方向といい、半導体基板12から見て主面12a側に向かう方向を上方向または上側、主面12aと反対の裏面12bに向かう方向を下方向または下側ということがある。また、主面12aに平行する方向を横方向または水平方向ということがある。
トランジスタ20は、電界効果トランジスタ(FET)であり、ウェル領域14、ソース領域15、ドレイン領域16、ゲート電極17、ゲート絶縁膜18により形成される。ウェル領域14、ソース領域15、ドレイン領域16などの不純物拡散層13は、例えば、半導体基板12の主面12aにボロン(B)やリン(P)などの不純物元素をイオン注入などの手法により打ち込むことにより形成される。不純物拡散層13の上にはゲート絶縁膜18が形成され、その上にゲート電極17が設けられる。また、不純物拡散層13に隣接して半導体素子間を分離する素子分離領域22が設けられる。
本実施の形態では、トランジスタ20として、ソース領域15およびドレイン領域16が主面12aの近傍に形成される横型構造のトランジスタを示しているが、変形例においては異なる構造の半導体素子が形成されてもよい。例えば、ドレイン領域が半導体基板12の裏面12b側に設けられる縦型構造のトランジスタを設けることとしてもよい。トランジスタ20として、FETではなく、バイポーラトランジスタを設けてもよい。
半導体基板12の主面12aの上には多層配線層30が形成される。多層配線層30は、インダクタ素子40が設けられる上部配線層38と、上部配線層38の下に位置する下部配線層37とを有する。多層配線層30は、複数の層間絶縁膜により構成され、例えば、図示されるように三層の層間絶縁膜31〜33で構成される。
主面12aの直上に形成される第1絶縁膜31には、上下方向に延びてトランジスタ20のソース領域15やドレイン領域16に接続されるコンタクト25や、水平方向に延びてコンタクト25の間を接続する配線24が設けられる。第1絶縁膜31の直上に形成される第2絶縁膜32には、水平方向に延びる配線24や、異なる層に形成される配線24同士を接続するための上下方向に延びるビア26が設けられる。
第2絶縁膜32の上には、第3絶縁膜33が形成される。第3絶縁膜33は、最上層の層間絶縁膜であり、第2領域E2の上にインダクタ素子40が形成される。第3絶縁膜33には、水平方向に延びる配線や上下方向に延びるビアが設けられてもよいし、半導体装置10の外部との接続端子となるパッドが設けられてもよい。
上部配線層38は、インダクタ素子40が形成される配線層のことをいい、図示されるように第3絶縁膜33により構成される。上部配線層38の厚さd3は、例えば、約3〜10μmである。下部配線層37は、上部配線層38の下に位置するインダクタ素子40が形成されない配線層のことをいい、第1絶縁膜31および第2絶縁膜32により構成される。下部配線層37の厚さd2は、例えば、約5〜10μmである。
本実施の形態では、第1絶縁膜31、第2絶縁膜32、第3絶縁膜33がそれぞれ一層ずつ設けられる場合を図示しているが、下部配線層37および上部配線層38がさらに多くの層間絶縁膜により構成されてもよい。例えば、下部配線層37が複数の第2絶縁膜32を有してもよいし、上部配線層38が複数の第3絶縁膜33により構成されてもよい。
半導体基板12の主面12aの第2領域E2には、高抵抗層50が設けられる。高抵抗層50は、半導体基板12のボディ領域12dや、不純物拡散層13よりも抵抗率の高い領域であり、100Ω・cm以上の抵抗率を有する。高抵抗層50の抵抗率は、例えば、500Ω・cm以上であり、好ましくは1kΩ・cm以上である。
高抵抗層50は、半導体基板12の主面12aから反対側の裏面12bに向けてある程度の厚みを持つように形成される。高抵抗層50の厚さd1は、下部配線層37の厚さd2や上部配線層38の厚さd3よりも大きくなるように形成される。高抵抗層50は、20μm以上の厚さを有し、好ましくは50μm〜200μm程度の厚さを有する。高抵抗層50の厚さd1を大きくすることで、高抵抗層50の上に形成されるインダクタ素子40のQ値をより高めることができる。
高抵抗層50は、低抵抗基板にイオンビームを照射することにより形成される。ウェハにイオン照射がなされると、イオンの加速エネルギーに応じた深さまでイオンが到達する。その際、到達した領域を含む近傍では格子欠陥が形成され、結晶の規則性(周期性)が乱れた状態となる。このような格子欠陥が多い領域では電子が散乱されやすくなり、電子の移動が阻害される。つまり、イオン照射により局所的な格子欠陥が生じた領域では、抵抗率が上昇することになる。このようにして、高抵抗層50を形成できる。
なお、イオン照射によって抵抗率が上昇する厚さ方向の位置や範囲は、イオン照射の加速エネルギーやイオン種、照射量を適宜選択することで調整可能である。例えば、イオン照射をする際のイオンの加速エネルギーを調整することで高抵抗層が形成される厚さ方向の位置(深さ)を調整できる。また、イオン照射に用いられるイオン種を適宜選択することで、高抵抗層が形成される厚さ方向の範囲(半値幅)を調整できる。さらに、加速エネルギーを変化させながら複数回のイオン照射をすることで、より厚みの大きい高抵抗層を形成できる。
本実施の形態においては、例えば、水素(H)やヘリウム(He)などの軽いイオンを、5MeV以上、100MeV以下の加速エネルギーで照射する。このような加速エネルギーのイオンビームを照射する装置として、サイクロトロン方式やバンデグラフ方式の装置が用いられる。このような照射条件を用いることにより、シリコンウェハにおいて半導体基板12の主面12aの近傍から深さ100μm以上の位置にまでイオンを到達させることができる。
図2は、インダクタ素子40の形状を模式的に示す上面図である。インダクタ素子40は、上部配線層38においてループ状に延びるアルミニウム(Al)や銅(Cu)などの帯状導電体により形成される。インダクタ素子40は、図示されるように、内側および外側の形状が四角形となるように形成され、コイルの巻数が1巻きとなるように形成される。したがって、インダクタ素子40の配線長lは、配線幅aおよび内径bを用いて、l≒4(a+b)と表される。
なお、インダクタ素子40は、ループの外形が円形や八角形となるように形成されてもよいし、ループの巻数が複数となるように形成されてもよい。巻数を複数回とする場合には、ループを形成する帯状導電体が同じ層の層間絶縁膜に形成されてもよいし、異なる層の層間絶縁膜に形成されてもよい。また、帯状導電体は、渦巻き状に形成されてもよいし、弦巻バネのように形成されてもよい。インダクタ素子40は、所定の動作周波数において所望のインダクタンスLおよびQ値を有するように、外形状、配線幅a、内径b、巻数などの各種パラメータが最適化される。
本実施の形態に係るインダクタ素子40は、低抵抗基板上にインダクタ素子を形成する場合に最適化されるパラメータのうち配線幅aを大きくすることにより、高抵抗基板上での特性を向上させる。特に、インダクタ素子40が形成される上部配線層38と半導体基板12の間に位置する下部配線層37の厚さd2よりも配線幅aを大きくすることで、インダクタ素子40の所定の動作周波数におけるQ値を向上させる。
以下、高抵抗基板上のインダクタ素子40の配線幅aを大きくすることによりQ値が高まる理由について述べる。まず、図3〜図5を参照しながら低抵抗基板上に形成されるインダクタ素子の周波数特性について述べる。つづいて、図6〜図8を参照しながら高抵抗基板上に形成されるインダクタ素子の周波数特性について述べる。
図3は、比較例に係る半導体装置110の構造を模式的に示す断面図である。比較例においては、インダクタ素子140の下の半導体基板112に高抵抗層が設けられておらず、低抵抗であるボディ領域112dの上の多層配線層130にインダクタ素子140が形成される。
図4は、比較例に係るインダクタ素子140の等価回路図である。Rは、インダクタ素子140の抵抗成分、Lは、インダクタ素子140のインダクタンス成分を表す。COXは、半導体基板112とインダクタ素子140の間にある層間絶縁膜の容量成分、Csubは、インダクタ素子140の下に位置する半導体基板112の容量成分、Rsubは、半導体基板112の抵抗成分を表す。インダクタ素子140のQ値の周波数特性は、この等価回路を用いて下記の式(1)で表すことができる。式(1)に含まれるCは、式(2)で表される。
Figure 0006425633
図5は、低抵抗基板上のインダクタ素子140の周波数特性を示すグラフであり、(a)はQ値を示し、(b)はインダクタンスLを示す。本図は、低抵抗基板上に配置される図2の形状のインダクタ素子140について、配線幅aを6μm,9μm,15μm,30μmとした場合のシミュレーション結果である。本図に示すシミュレーションでは、所定の動作周波数として5GHzをターゲットとしてインダクタ素子140のパラメータを決定している。内径bは、100μm〜150μmであり、配線幅aの変化に対してインダクタンスLが一定となるように内径bを調整している。具体的には、配線幅aを大きくする場合に、内径bも大きくしている。
図5(a)に示されるように、インダクタ素子140のQ値が最大となる周波数ωは、配線幅aが大きくなるにつれて低下する。同様に、インダクタ素子140のQ値がゼロとなる自己共振周波数ωSPも配線幅aが大きくなるにつれて低下する。また、Q値が最大となる周波数ωと自己共振周波数ωSPの比は、ω/ωSP=0.1〜0.4となっている。これは、インダクタ素子140の特性を表す式(1)に半導体基板112に関する抵抗成分Rsubおよび容量成分Csubが含まれることに起因すると考えられる。
図示されるシミュレーション結果から、5GHzにおいてQ値が最大となるインダクタ素子140は、配線幅a=15μmであることがわかる。その一方で、5GHzにおけるQ値は、配線幅a=6μm,9μm,15μmのものを比較すると、それほど差がない。オンチップインダクタは、基板上での専有面積を減らすためにサイズを小さくすることが望ましい。そのため、Q値に大きな差がない場合には、Q値の最大化よりも専有面積の低減を優先させてインダクタ素子のパラメータが決定されることがある。したがって、5GHzの動作周波数に最適なインダクタ素子として、配線幅a=6μmを選択することが望ましいかもしれない。
図6は、実施の形態に係るインダクタ素子40の等価回路図である。本実施の形態では、インダクタ素子40の下に高抵抗層50が形成されるため、半導体基板12の影響を無視することができる。したがって、本実施の形態では、図4の比較例に係る等価回路から基板に関する抵抗成分Rsubおよび容量成分Csubを除いた図6の等価回路によりインダクタ素子40を表すことができる。このとき、インダクタ素子40のQ値の周波数特性は、図6の等価回路を用いて下記の式(3)で表すことができる。なお、式(3)に含まれるCは、図6のCOXである。
Figure 0006425633
図7は、低抵抗基板上および高抵抗基板上のインダクタ素子の周波数特性を示すグラフであり、配線幅a=6μmのインダクタ素子の周波数特性を示す。本図は、図5に示した配線幅a=6μmのものと同じ形状のインダクタ素子についてのシミュレーション結果を示す。図7(a)に示されるように、高抵抗基板を用いることでほとんど全ての周波数帯域においてQ値が大きくなることがわかる。また、図7(b)に示されるように、低抵抗基板を用いる場合と高抵抗基板を用いる場合の双方で、動作周波数におけるインダクタンスLが同じになることがわかる。このように、低抵抗基板から高抵抗基板に切り替えることで、インダクタ素子のインダクタンスLを一定にしながらQ値を向上させることができる。
一方で、図7(a)に示されるように、高抵抗基板を用いると自己共振周波数ωSPが同じとなる一方で、Q値が最大となる周波数が低抵抗基板のωQ1から高抵抗基板のωQ2に大きくなることがわかる。具体的には、低抵抗基板を用いる場合にはω/ωSP=0.1〜0.4となるのに対し、高抵抗基板を用いる場合にはω/ωSP=0.5〜0.7となる。その結果、配線幅aを同じとしたまま高抵抗基板を用いると、Q値が最大となる周波数がターゲットとする動作周波数(例えば、5GHz)からずれてしまう。Q値が最大となる周波数からずれた動作周波数にてインダクタ素子を用いると、高抵抗基板を用いることによるQ値向上の効果が限定されてしまうかもしれない。
図8は、高抵抗基板上に配線幅aの大きいインダクタ素子を形成したときの周波数特性を示すグラフであり、高抵抗基板上に形成される配線幅a=15μmのインダクタ素子40の周波数特性を示す。図8(b)に示されるように、配線幅a=15μmにおいても、動作周波数におけるインダクタンスLが同じとなるようにインダクタ素子40の形状が決められている。図8(a)に示されるように、配線幅a=15μmにおける自己共振周波数ωSP3は、配線幅a=6μmにおける自己共振周波数ωSPよりも小さくなっており、Q値が最大となる周波数ωQ3も周波数ωQ2よりも小さくなっている。その結果、Q値が最大となる周波数ωQ3をターゲットとする動作周波数(5GHz)に近づけることができ、動作周波数におけるQ値を大幅に向上させることができる。
このように、本実施の形態によれば、低抵抗基板上にインダクタ素子を形成する場合に最適化される配線幅(例えば、a=6μm)よりも大きな配線幅(例えば、2倍以上となるa=15μm)とすることで、高抵抗基板上での特性を向上させることができる。特に、インダクタ素子40が形成される上部配線層38と半導体基板12の間に位置する下部配線層37の厚さd2(例えば、5〜10μm)よりも大きな配線幅(例えば、a=15μm)にすることで、所定の動作周波数(例えば、5GHz)におけるインダクタ素子40のQ値を大幅に高めることができる。
なお、図8に示す高抵抗基板上に配線幅a=15μmで形成されるインダクタ素子40は、10GHz程度の周波数をターゲットとするインダクタとして用いてもよい。例えば、Q値が最大となる周波数ωQ3(約9GHz)よりも高い周波数をターゲットとするインダクタとして用いてもよい。このような周波数帯域においても、より大きい配線幅と高抵抗基板を組み合わせることによって、性能の高いインダクタ素子を提供することができる。
つづいて、本実施の形態に係る半導体装置10の製造方法について述べる。
図9は、半導体装置10の製造工程を模式的に示す図であり、高抵抗層を形成する前の状態を示す。半導体基板12の主面12aのうち第1領域E1には、ウェル領域14、ソース領域15、ドレイン領域16、ゲート電極17、ゲート絶縁膜18、素子分離領域22が形成され、トランジスタ20などの半導体素子が形成される。
次に、主面12aの上に第1絶縁膜31が積層され、配線24やコンタクト25が形成される箇所の絶縁膜が除去され、配線24やコンタクト25を形成する金属層が設けられる。つづいて、第1絶縁膜31の上に第2絶縁膜32が積層され、配線24やビア26が形成される箇所の絶縁膜が除去され、配線24やビア26を形成する金属層が設けられる。これにより、下部配線層37ができあがる。
さらに、第2絶縁膜32の上に第3絶縁膜33が積層され、第2領域E2においてインダクタ素子40が形成される箇所の絶縁膜が除去され、インダクタ素子40を形成する金属層が設けられる。インダクタ素子40は、配線幅aが下部配線層37の厚さd2よりも大きくなるように形成される。これにより、上部配線層38ができあがる。
図10は、半導体装置10の製造工程を模式的に示す図であり、イオン照射により高抵抗層50を形成する様子を示す。図9に示す工程により形成された多層配線層30の上にマスク60を配置し、マスク60の上からイオンビームIBを半導体基板12に向けて照射する。マスク60は、第2領域E2に対応する領域に開口62が設けられており、第2領域E2に向かうイオンビームIBを通過させ、第1領域E1に向かうイオンビームIBを遮蔽する。第1領域E1に向かうイオンビームIBを遮蔽することにより、トランジスタ20を形成するウェル領域14、ソース領域15、ドレイン領域16などの不純物拡散層13の抵抗率がイオン照射により高くなることを防ぐ。不純物拡散層13の抵抗率を低く保つことで、トランジスタ20などの半導体素子の特性が低下するのを防ぐことができる。
半導体基板12のうちイオンビームIBが照射される第2領域E2には、高抵抗層50が形成される。高抵抗層50は、図示されるように、複数の高抵抗領域51〜53により構成される。主面12aの近傍に形成される第1高抵抗領域51は、加速エネルギーの低いイオンビームIBを照射することにより形成される。主面12aから厚さ方向に離れた第3高抵抗領域53は、加速エネルギーの高いイオンビームIBを照射することにより形成される。第1高抵抗領域51と第3高抵抗領域53の間に形成される第2高抵抗領域52は、加速エネルギーが中程度のイオンビームIBを照射することにより形成される。このように、加速エネルギーを変化させながら複数回イオンビームIBを照射することにより、高抵抗層50の厚さd1を大きくできる。また、半導体基板12の主面12a側からイオン照射することにより、主面12aの近傍、つまり、多層配線層30の直下に高抵抗領域を形成することができる。
図10に示す工程により高抵抗層50の形成した後、半導体基板12に熱処理を加えてもよい。熱処理の温度は、半導体装置の使用時に想定される動作上限温度であり、例えば100℃や200℃である。熱処理により高抵抗層50の一部領域において抵抗率に変化が生じ、場所によっては抵抗率が低下する。予め熱処理を施すことで、動作上限温度の範囲内で半導体装置10を用いる場合に、事後的に高抵抗層の抵抗率が低下してしまう影響を低減できる。これにより、事後的な抵抗率の変化を抑制でき、半導体装置10の信頼性を高めることができる。
このような熱処理は、ウェハをダイシングして個片化する工程や、個片化されたチップと実装基板とをワイヤボンドで結線する工程や、チップを樹脂で封止する工程が含まれる、いわゆる「後工程」において行われてもよい。例えば、チップを樹脂で封止する工程において、樹脂硬化に必要な温度までチップを加熱することにより、封止処理を兼ねつつ熱処理を施すことができる。なお、樹脂封止工程とは別の工程として、熱処理を施してもよい。
図11は、イオン照射後の半導体基板の抵抗率分布の一例を示すグラフである。本図は、半導体基板の主面から13μm,28μm,48μmの深さ位置にHe2+のイオンを1013/cmのドーズ量で照射した場合の結果を示す。図示されるように、主面から約60μmの深さまでの範囲において、基板の抵抗率が約30Ω・cmから約3kΩ・cmに増大していることがわかる。また、イオン照射後に熱処理を加えた場合であっても、約2kΩ・cm以上の高抵抗層が約60μmの厚さで形成されていることがわかる。このように、加速エネルギーを変えて異なる深さ位置にイオンビームを照射することにより、厚い高抵抗層を形成することができる。
なお、さらに厚い高抵抗層を形成するために、裏面からのイオンビーム照射を組み合わせてもよい。図12は、イオン照射後の半導体基板の抵抗率分布の一例を示すグラフであり、主面からのイオン照射と裏面からのイオン照射を組み合わせた場合の結果を示す。本図では、半導体基板の主面側から深さ40μm,140μmの位置にHe2+のイオンを1013/cmのドーズ量で照射するとともに、半導体基板の裏面側から深さ60μmの位置にHe2+のイオンを1013/cmのドーズ量で照射した場合の結果を示す。図示されるように、主面から約150μmの深さまでの範囲において、基板の抵抗率が約3Ω・cmから約1kΩ・cm以上に増大していることがわかる。また、熱処理後においても、主面から約150μmの深さまでのほとんどの領域において、基板の抵抗率が約1kΩ・cmの高抵抗層となっていることがわかる。このように、加速エネルギーを変えて異なる深さ位置にイオンビームを照射するとともに、裏面からのイオンビームの照射を組み合わせることで、さらに厚い高抵抗層を形成することができる。
裏面からイオンビームを照射する場合には、図9に示すようなマスク60を裏面12bに配置し、第2領域E2に選択的にイオン照射されるようにしてもよいし、マスク60を設けずにイオン照射してもよい。裏面からイオンビームを照射する場合には、トランジスタ20などの半導体素子が形成される第1領域E1の主面12aの近傍までイオンが到達しにくい。そのため、マスクを設けずにイオン照射する場合であっても、トランジスタ20などの半導体素子に与える影響を小さくして高抵抗層を形成することができる。
なお、加速エネルギーを変えて異なる深さ位置にイオンビームを照射する場合には、リン(P)やヒ素(As)などのn型ドーパントが拡散されたn型基板よりも、ボロン(B)やアルミニウム(Al)などのp型ドーパントが拡散されたp型基板の方が高抵抗層を形成しやすい。いいかえれば、p型基板は、n型基板と比べて抵抗率の増加量が大きくなりやすい。したがって、p型基板を用いることで、より厚い高抵抗層を形成することができる。
以上、本発明を実施の形態にもとづいて説明した。本発明は上記実施の形態に限定されず、種々の設計変更が可能であり、様々な変形例が可能であること、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは、当業者に理解されるところである。
上述の実施の形態においては、照射するイオンの加速エネルギーを変えて、イオン照射を3回行う場合について示した。変形例においては、加速エネルギーを変えずに1回だけイオン照射してもよいし、照射条件を変えて2回や4回以上イオン照射してもよい。加速エネルギーを変えて照射回数を増やすことでより厚い高抵抗層を形成して、インダクタ素子の特性を向上させることができる。一方、照射回数を減らすことによりイオン照射にかかるコストを低減させることができる。したがって、イオン照射回数は、インダクタ素子に必要となる高抵抗層の厚さに応じて適宜調整されることが望ましい。具体的には、2回〜7回程度の範囲でイオン照射回数を調整することが望ましい。
上述の実施の形態においては、低抵抗基板にイオン照射することで高抵抗層を形成することとした。変形例においては、半導体基板として高抵抗基板を用いることとしてもよいし、インダクタ素子が形成される領域の下に埋め込み酸化膜(BOX;Buried Oxide)などを形成することで高抵抗層を形成してもよい。このような高抵抗層を用いる場合においても、インダクタ素子の配線幅を大きくすることでQ値を向上させることができる。
E1…第1領域、E2…第2領域、10…半導体装置、12…半導体基板、12a…主面、12b…裏面、13…不純物拡散層、24…配線、30a…主面、37…下部配線層、38…上部配線層、40…インダクタ素子、50…高抵抗層、a…配線幅。

Claims (11)

  1. 主面に不純物拡散層が形成される第1領域と、前記主面に前記不純物拡散層よりも抵抗率の高い高抵抗層が形成される第2領域とを有する半導体基板と、
    前記主面上に形成され、少なくとも一層の層間絶縁膜を含む下部配線層と、
    前記下部配線層上に形成され、少なくとも一層の層間絶縁膜を含む上部配線層と、
    前記第2領域の上の前記上部配線層に形成され、前記下部配線層の厚さよりも配線幅の大きいインダクタ素子と、を備え、
    前記高抵抗層は、前記半導体基板へのイオン照射により形成されることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記高抵抗層の厚さは、前記配線層の厚さよりも大きいことを特徴とする請求項に記載の半導体装置。
  3. 前記インダクタ素子は、前記インダクタ素子のQ値が最大となる周波数が前記インダクタ素子の自己共振周波数の0.5〜0.7倍となることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 前記インダクタ素子の配線幅は、100Ω・cm以下の低抵抗基板上にインダクタ素子を形成する場合に最適化される配線幅よりも大きいことを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の半導体装置。
  5. 主面に不純物拡散層が形成される第1領域と、前記主面において前記第1領域と異なる第2領域とを有する半導体基板を用意することと、
    前記主面上に少なくとも一層の層間絶縁膜を含む下部配線層を形成することと、
    前記下部配線層上に少なくとも一層の層間絶縁膜を含む上部配線層を形成することと、
    前記第2領域の上の前記上部配線層に前記下部配線層の厚さよりも配線幅の大きいインダクタ素子を形成することと、
    前記第2領域にイオン照射して前記半導体基板中にイオン照射前よりも抵抗率の高い高抵抗層を形成することと、を備えることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 前記高抵抗層を形成することは、前記主面側から前記半導体基板へ向けてイオン照射することを含むことを特徴とする請求項に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記高抵抗層を形成することは、前記主面側から前記半導体基板へ向けて加速エネルギーを変えて複数回イオン照射することを含むことを特徴とする請求項に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 前記高抵抗層を形成することは、前記主面の反対側にある前記半導体基板の裏面側からイオン照射することをさらに含むことを特徴とする請求項またはに記載の半導体装置の製造方法。
  9. 前記高抵抗層を形成することは、前記インダクタ素子を形成した後に前記上部配線層の上からイオン照射することを含むことを特徴とする請求項からのいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
  10. 前記高抵抗層を形成した後に、前記半導体基板への熱処理を行うことをさらに備えることを特徴とする請求項からのいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
  11. 前記半導体基板は、チョクラルスキー(CZ)法により形成されるp型基板を用いて形成されることを特徴とする請求項から1のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
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