JP6425017B2 - 無線通信方法及び無線通信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、無線通信方法及び無線通信装置に関する。
従来、通信装置は、様々な通信規格に従って、他の通信装置との間で通信する。通信規格は、例えば、通信装置が置かれる環境や通信用途により定められる。通信規格の主な指標は、無線信号が伝送される伝送速度や伝送距離である。
従来、既存の無線LAN(Local Area Network)規格を利用して、他の新しい無線LAN規格の作成が行われることが知られている(非特許文献1参照)。
非特許文献1では、無線LANデバイスを駆動するクロック周波数を1/2、1/4にダウンクロックする方式により、新たな無線LAN規格が作成される。これにより、所望の伝送速度や伝送距離が得られる通信規格が作成される。
山本高至、守倉正博、「数万端末競合環境を実現するM2M無線アクセスネットワーク」、電子情報通信学会誌、2013年5月1日、Vol.96、No.5、P330−P335
非特許文献1〜3に記載された無線LAN規格の生成方法では、無線信号の最大伝送距離を動的に変更することが困難であった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、無線信号の最大伝送距離を動的に変更できる無線通信方法及び無線通信装置を提供する。
本発明の無線通信方法は、所定の無線通信規格に従って基地局と無線通信する無線通信装置における無線通信方法であって、前記無線通信装置の動作クロックのクロック周波数として、第1のクロック周波数を設定する第1の設定ステップと、前記第1のクロック周波数を用いて、前記基地局との間で、第2のクロック周波数を導出する第1の通信シーケンスを実行する第1のシーケンス実行ステップと、前記無線通信装置の動作クロックのクロック周波数として、前記第1の通信シーケンスにおいて導出された前記第2のクロック周波数を設定する第2の設定ステップと、前記第2のクロック周波数を用いて、前記基地局との間で、前記第1の通信シーケンスに後続し、データ通信を行う第2の通信シーケンスを実行する第2のシーケンス実行ステップと、を有し、前記基地局が第1の最大伝送距離を有する第1の基地局である場合、前記第1の基地局との間で、前記第1の設定ステップ、前記第1のシーケンス実行ステップ、前記第2の設定ステップおよび前記第2のシーケンス実行ステップを実行し、前記所定の無線通信規格に従って、前記第1の最大伝送距離よりも大きい第2の最大伝送距離を有する第2の基地局との間で、前記第1の最大伝送距離よりも大きい伝送距離で無線通信する場合、前記第1のシーケンス実行ステップにおいて、前記第1のクロック周波数を用いて、前記第1の通信シーケンスを実行し、前記第2の設定ステップにおいて、送信電力が前記所定の無線通信規格における最大値以下の所定値となる条件の下で、前記第2のクロック周波数を、前記第1の基地局と無線通信する場合よりも低く設定し、前記第2のシーケンス実行ステップにおいて、前記第2の基地局との間で、前記第1の通信シーケンスに後続し、データ通信を行う第2の通信シーケンスを実行する。
本発明の無線通信装置は、所定の無線通信規格に従って基地局と無線通信する無線通信装置であって、当該無線通信装置の動作クロックのクロック周波数として、第1のクロック周波数を設定し、前記第1のクロック周波数から変更して第2のクロック周波数を設定する設定部と、前記第1のクロック周波数を用いて、前記基地局との間で、第2のクロック周波数を導出する第1の通信シーケンスに係る第1のデータを通信し、前記第2のクロック周波数を用いて、前記基地局との間で、前記第1の通信シーケンスに後続してデータ通信する第2の通信シーケンスに係る第2のデータを通信する通信部と、前記第1のデータに基づいて、前記第2のクロック周波数を導出する導出部と、を備え、前記基地局が第1の最大伝送距離を有する第1の基地局である場合、前記通信部は、前記第1の基地局との間で、前記第1の通信シーケンスに係る前記第1のデータを通信し、前記第1のデータに基づいて導出された前記第2のクロック周波数を用いて、前記第2の通信シーケンスに係る前記第2のデータを通信し、前記所定の無線通信規格に従って、前記第1の最大伝送距離よりも大きい第2の最大伝送距離を有する第2の基地局との間で、前記第1の最大伝送距離よりも大きい伝送距離で無線通信する場合、前記通信部は、前記第1のクロック周波数を用いて、前記第2の基地局との間で、前記第1のデータを通信し、前記設定部は、送信電力が前記所定の無線通信規格における最大値以下の所定値となる条件の下で、前記第2のクロック周波数を、前記第1の基地局と無線通信する場合よりも低く設定し、前記通信部は、さらに、前記第2の基地局との間で、前記第2のデータを通信する。
本発明によれば、無線信号の伝送距離を動的に変更できる。
第1の実施形態における無線通信システムの構成例を示すブロック図 第1の実施形態における端末の構成例をブロック図 第1の実施形態における基地局装置の構成例を示すブロック図 (A),(B)第1の実施形態における無線通信システムが扱う無線信号の周波数帯域幅と電力密度の関係の一例を示す模式図 (A)〜(C)第1の実施形態における無線信号のフレームフォーマットの一例を示す模式図 (A),(B)第1の実施形態における無線通信システムの第1適用例を説明するための模式図 (A),(B)第1の実施形態における無線通信システムの第2適用例を説明するための模式図 (A),(B)第1の実施形態における無線通信システムの第3適用例を説明するための模式図 (A)〜(C)第1の実施形態における無線通信システムの第4適用例を説明するための模式図 第1の実施形態における無線通信システムによる第1動作例を示すシーケンス図 第1の実施形態における無線通信システムによる第2動作例を示すシーケンス図 第1の実施形態における無線通信システムによる第3動作例を示すシーケンス図 第2の実施形態における基地局装置の構成例を示すブロック図 第2の実施形態における無線通信システムによる動作例を示すシーケンス図
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。
(本発明の一形態を得るに至った経緯)
無線通信において、例えば、所定の伝送速度(例えば3Mbps)を満たせばよい、所定の伝送距離(例えば200m)を満たせばよい、という条件がある場合、伝送速度及び伝送距離のいずれか一方を満たせないことがよくある。そのため、所定の伝送速度及び伝送距離の双方を満たすために、様々な通信規格が乱立している。
近年、伝送速度を高くすることで、音声データや画像データの高品質化を実現する通信システムが多数存在する。一方、制御信号やセンサによる検知情報の通信のように、伝送速度を比較的低くしても支障が少ない通信も存在する。伝送速度を低くしても支障が少ない場合、伝送速度を多少犠牲にして、伝送距離を延長することが好ましい状況があり得る。
非特許文献1では、伝送速度や伝送距離を変更するために、例えばIEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11acからIEEE802.11pへ、無線LAN規格を変更する必要があった。従って、伝送距離を変更する度に無線LAN規格が変更となるので、一度採用された無線LAN規格を動的に変更することが困難であり、伝送距離を動的に変更することが困難であった。
以下、無線信号の伝送距離を動的に変更できる無線通信方法及び無線通信装置について説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態における無線通信システム10の構成例を示すブロック図である。無線通信システム10は、1台以上の端末100及び1台以上の基地局装置200を備える。端末100及び基地局装置200は、ネットワークを介して接続される。端末100及び基地局装置200は、無線通信装置の一例である。
端末100及び基地局装置200は、所定の無線通信規格に従って、無線通信する。無線通信規格は、例えば、LTE(Long Term Evolution)、無線LAN、DECT(Digital Enhanced Cordless Telecommunication)を含む。
図2は、端末100の構成例を示すブロック図である。端末100は、IF(InterFace)部101、送信用ベースバンド信号処理部102、DAC(Digital to Analog Converter)103、変調部104、アップコンバータ105、PA(Power Amplifier)106、BPF(Band Pass Filter)107、デュプレクサ(Duplexer)108、及びアンテナ109を備える。端末100は、BPF110、LNA(Low Noise Amplifier)111、ダウンコンバータ112、復調部113、ADC(Analog to Digital Converter)114、受信用ベースバンド信号処理部115、及びIF(InterFace)部116を備える。端末100は、通信制御用CPU(Central Processing Unit)117、クロック生成部118、及び水晶発振器119を備える。尚、端末100は、BPF107を備えなくてもよい。
IF部101は、例えば、図示しない記憶媒体、図示しない操作部、又は図示しないアプリケーションからデータ(外部データ)を取得し、送信用ベースバンド信号処理部102へ送る。
送信用ベースバンド信号処理部102は、通信制御用CPU117からの制御信号に基づいて、IF部101からのデータに対して、ベースバンド帯域での各種の信号処理(ベースバンド信号処理)を行う。ベースバンド信号処理は、例えば、符号化処理を含む。
DAC103は、ベースバンド信号処理されたデータ(デジタルデータ)を、アナログ信号に変換する。
変調部104は、所定の変調方式に従って、DAC103からのアナログ信号を変調する。変調方式は、例えば、直交変調を含む。直交変調は、例えば、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)、QAM(Quadrature Amplitude Modulation)、を含む。
アップコンバータ105は、変調部104により変調されたベースバンド帯域(BB帯域)のデータの周波数を高くし、高周波(RF:Radio Frequency)帯域(搬送波周波数帯域)のデータを生成する。
PA106は、例えば、アップコンバータ105からの高周波帯域のデータの信号電力を増幅させ、このデータを含む送信信号の送信電力が最大値以下の所定値となるよう維持する。尚、PA106は、送信信号の電力密度を無線通信規格の許容範囲以内の所定値となるよう維持することもある。
BPF107は、例えば、端末100が採用する無線通信規格の通信帯域及び帯域幅に基づいて、所定の周波数範囲の信号(送信信号)を通過させ、所定の周波数範囲外の信号を遮断するようフィルタリングする。
デュプレクサ108は、例えば、端末100における送信系と受信系とでアンテナ109を共用するための部品である。デュプレクサ108は、アンテナ109により受信された信号と、アンテナ109から送信される信号と、を分離する。
BPF110は、例えば、端末100が採用する無線通信規格の通信帯域及び帯域幅に基づいて、所定の周波数範囲の信号(受信信号)を通過させ、所定の周波数範囲外の信号を遮断するようフィルタリングする。
LNA111は、BPF110からの信号を増幅する。
ダウンコンバータ112は、LNA111からの信号である高周波帯域の信号の周波数を低下させ、ベースバンド帯域の信号を生成する。
復調部113は、所定の復調方式に従って、ダウンコンバータ112からのベースバンド帯域のデータを復調する。復調方式は、例えば、変調方式に対応した直交復調(例えば、QPSK、QAM)を含む。
ADC114は、復調部113からのデータ(アナログ信号)を、デジタルデータに変換する。
受信用ベースバンド信号処理部115は、ADC114からのデータに対して、ベースバンド信号処理する。このベースバンド処理は、例えば、復号処理を含む。
IF部116は、例えば、受信用ベースバンド信号処理部115からのデータを、外部データとして、図示しない各種記憶媒体、各種表示媒体、又は各種アプリケーションへ送る。
通信制御用CPU117は、端末100が有する図示しないROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)に記憶されたプログラムを実行することで、通信に係る各種制御を実行する。
通信制御用CPU117は、例えば、端末100と基地局装置200とが無線通信するための呼接続シーケンスを制御する。通信制御用CPU117は、例えば、呼接続シーケンスの実施後のユーザデータの通信(単にデータ通信ともいう)に係る制御を行う。通信制御用CPU117は、例えば、HO(Hand Over)に係る制御を行う。
通信制御用CPU117は、例えば、後述するクロック周波数を設定する設定部としての機能を有する。通信制御用CPU117は、例えば、後述するクロック周波数を導出すする導出部としての機能を有する。
クロック生成部118は、水晶発振器119からのクロック源を基に、端末100が動作するための動作クロックを生成する。クロック生成部118は、例えば、クロック源の周波数を所定倍(例えば200倍)して動作クロックの周波数(クロック周波数)とする。クロック生成部118は、例えば、通信制御用CPU117からの制御信号に基づいて、動的にクロック周波数を変更してもよい。
水晶発振器119は、所定の周波数(例えば13MHz)を有するクロック源を生成し、クロック生成部118へ送る。
端末100では、IF部101、送信用ベースバンド信号処理部102、DAC103、変調部104、アップコンバータ105、PA106、BPF107、デュプレクサ108、及びアンテナ109が、送信部を形成する。また、デュプレクサ108、アンテナ109が、BPF110、LNA111、ダウンコンバータ112、復調部113、ADC114、受信用ベースバンド信号処理部115、及びIF部116が、受信部を構成する。この送信部と受信部とが、端末100の通信部を形成する。端末100の通信部による通信は、通信制御用CPU117により制御される。
図3は、基地局装置200の構成例を示すブロック図である。基地局装置200は、IF部201、送信用ベースバンド信号処理部202、DAC203、変調部204、アップコンバータ205、PA206、BPF207、デュプレクサ208、及びアンテナ209を備える。基地局装置200は、BPF210、LNA211、ダウンコンバータ212、復調部213、ADC214、受信用ベースバンド信号処理部215、及びIF部216を備える。基地局装置200は、通信制御用CPU217、クロック生成部218、及び水晶発振器219を備える。尚、基地局装置200は、BPF207を備えなくてもよい。
IF部201は、例えば、図示しない上位装置からデータを取得し、送信用ベースバンド信号処理部202へ送る。上位装置は、例えば、RNC(Radio Network Controller)、S−GW(Serving Gateway)、を含む。
送信用ベースバンド信号処理部202は、通信制御用CPU217からの制御信号に基づいて、IF部201からのデータに対して、ベースバンド信号処理する。このベースバンド信号処理は、例えば符号化処理を含む。
DAC203は、ベースバンド信号処理されたデータ(デジタルデータ)を、アナログ信号に変換する。
変調部204は、所定の変調方式に従って、DAC203からのアナログ信号を変調する。変調方式は、例えば、直交変調を含む。直交変調は、例えば、QPSK、QAMを含む。
アップコンバータ205は、変調部204により変調されたベースバンド帯域のデータの周波数を高くし、高周波帯域のデータを生成する。
PA206は、例えば、アップコンバータ205からの高周波帯域のデータの信号電力を増幅させ、このデータを含む送信信号の送信電力が略一定となるよう維持する。なおPA206は、送信信号の電力密度が略一定となるよう維持してもよい。
BPF207は、例えば、基地局装置200が採用する無線通信規格の通信帯域及び帯域幅に基づいて、所定の周波数範囲の信号(送信信号)を通過させ、所定の周波数範囲外の信号を遮断するようフィルタリングする。
デュプレクサ208は、例えば、基地局装置200における送信系と受信系とでアンテナ209を共用するための部品である。デュプレクサ208は、アンテナ209により受信された信号と、アンテナ209から送信される信号と、を分離する。
BPF210は、例えば、基地局装置200が採用する無線通信規格の通信帯域及び帯域幅に基づいて、所定の周波数範囲の信号(受信信号)を通過させ、所定の周波数範囲外の信号を遮断するようフィルタリングする。
LNA211は、BPF210からの信号を増幅する。
ダウンコンバータ212は、LNA211からの信号である高周波帯域の信号の周波数を低下させ、ベースバンド帯域の信号を生成する。
復調部213は、所定の復調方式に従って、ダウンコンバータ212からのベースバンド帯域のデータを復調する。復調方式は、例えば、直交変調を含む。直交変調は、例えば、QPSK、QAMを含む。
ADC214は、復調部213からのデータ(アナログ信号)を、デジタルデータに変換する。
受信用ベースバンド信号処理部215は、ADC214からのデータに対して、ベースバンド信号処理する。このベースバンド信号処理は、例えば復号処理を含む。
IF部216は、例えば、受信用ベースバンド信号処理部215からのデータを、図示しない上位装置へ送る。上位装置は、例えば、RNC、S−GW、を含む。
通信制御用CPU217は、基地局装置200が有する図示しないROM、RAMに記憶されたプログラムを実行することで、通信に係る各種制御を実行する。
通信制御用CPU217は、例えば、端末100と基地局装置200とが無線通信するための呼接続シーケンスを制御する。通信制御用CPU217は、例えば、呼接続シーケンスの実施後のユーザデータの通信(単にデータ通信ともいう)に係る制御を行う。通信制御用CPU217は、例えば、HO(Hand Over)に係る制御を行う。
クロック生成部218は、水晶発振器219からのクロック源を基に、基地局装置200が動作するための動作クロックを生成する。クロック生成部218は、例えば、クロック源の周波数を所定倍(例えば200倍)してクロック周波数とする。クロック生成部218は、例えば、通信制御用CPU217からの制御信号に基づいて、クロック周波数を変更してもよい。
水晶発振器219は、所定の周波数(例えば13MHz)を有するクロック源を生成し、クロック生成部218へ送る。
基地局装置200では、IF部201、送信用ベースバンド信号処理部202、DAC203、変調部204、アップコンバータ205、PA206、BPF207、デュプレクサ208、及びアンテナ209が、送信部を形成する。また、デュプレクサ208、アンテナ209、BPF210、LNA211、ダウンコンバータ212、復調部213、ADC214、受信用ベースバンド信号処理部215、及びIF部216が、受信部を形成する。この送信部と受信部とが、基地局装置200の通信部を形成する。基地局装置200の通信部による通信は、通信制御用CPU217により制御される。
次に、無線通信システム10が扱う無線信号の周波数帯域幅と電力密度との関係について説明する。
図4(A),(B)は、無線信号の周波数帯域幅と電力密度との関係の一例を示す模式図である。図4(A)は、周波数帯域幅が比較的広い(例えば10MHz)場合を例示し、図4(B)は、周波数帯域幅が比較的狭い(例えば1MHz)場合を例示する。
図4(A),(B)では、いずれも、無線信号の通信周波数帯(キャリア周波数帯)は、例えば900MHz又は1.7GHzである。図4(A),(B)では、いずれも、1つの無線信号の電力は、1W(ワット)である。
つまり、送信電力が一定であれば、無線信号の周波数帯域幅が広くなると電力密度が小さくなり、無線信号の周波数帯域幅が狭くなると電力密度が大きくなる。無線信号が通信された場合の最大伝送距離は、電力密度の大きさに比例する。従って、無線信号が通信される周波数帯域幅が変化すると、最大伝送距離が変化する。端末100及び基地局装置200による送信信号の実際の伝送距離は、0〜最大伝送距離の間の距離となる。
また、クロック生成部118,218により生成されるクロック周波数が低くなると、周波数帯域幅は狭くなる。クロック周波数が高くなると、周波数帯域幅は広くなる。従って、通信制御用CPU117,217は、動作クロックを制御することで、最大伝送距離を制御できる。
尚、PA106は、例えば、送信電力を略一定に維持するPA、又は、電力密度を略一定に維持するPA、を含む。PA106が送信電力を略一定に維持する場合、例えば、無線信号の周波数帯域幅が小さくなると、周波数帯域幅に対応して電力密度が大きくなる(図4(A),(B)参照)。PA106が電力密度を略一定に維持する場合、周波数帯域幅が小さくなっても、周波数帯域幅に対応して電力密度が大きくならないので、通信制御用CPU117は、例えば送信用ベースバンド信号処理部102又はPA106が電力密度を無線通信規格の許容範囲内で大きくするよう制御する。送信用ベースバンド信号処理部102は、デジタル信号を処理し、PA106は、アナログ信号を処理する。
尚、送信電力の最大値を増加させない条件で周波数帯域幅を狭くすることで、システム帯域外への漏洩電力を低減できる。そのため、現時点では送信電力密度の最大値が規定されている無線通信規格においても、送信電力密度の最大値を増加できるという規格変更になれば、送信電力密度を無線通信規格の新しく規定された許容範囲内で大きくするという本実施形態の適用が可能である。
このように、通信制御用CPU117,217がクロック周波数を高くすると、周波数帯域幅が広くなり、電力密度が小さくなり、最大伝送距離が短くなり、通信可能な情報量が多くなる。一方、通信制御用CPU117,217がクロック周波数を低くすると、周波数帯域幅が狭くなり、電力密度が大きくなり、通信可能な情報量が少なくなり、最大伝送距離が長くなる。動作クロックの変更では、無線通信規格を変更することを要しない。従って、端末100及び基地局装置200は、採用する無線通信規格(フレームフォーマットや通信プロトコル)を変更せずに、最大伝送距離を可変できる。
また、通信制御用CPU117,217がクロック周波数を低くすることで、周波数帯域幅が狭くなり、周波数帯域幅が狭められた無線信号に隣接する周波数帯域に対する通信干渉を低減でき、通信特性を向上できる。尚、複数の通信装置(例えば、端末100、基地局装置200)が同じ周波数帯域を共用する場合、この通信装置が例えばCDMA(Code Division Multiple Access)通信でない場合には、各通信装置は時間軸上で同じタイミングに通信しない。
次に、端末100及び基地局装置200により通信される無線信号のフレームフォーマットについて説明する。
図5(A)〜(C)は、無線信号のフレームフォーマットの一例を示す模式図である。無線信号は、例えば送信信号及び受信信号を含む。図5(A)〜(C)では、端末100及び基地局装置200の変調方式及び復調方式がOFDM以外である場合、キャリア毎のフレームフォーマットを示している。端末100及び基地局装置200の変調方式及び復調方式がOFDMである場合、サブキャリア毎のフレームフォーマットを示している。
図5(A)は、クロック周波数がf(Hz)である場合を例示する。図5(A)では、各フレームが、オーバーヘッド領域とペイロード領域とを含む。オーバーヘッド領域は、例えば、フレームに含まれるビット数の1〜2割程度であり、例えば制御データを含む。ペイロード領域は、例えばユーザデータ等の実データを含む。
図5(A)では、フレーム長が1msであることを例示しているが、フレーム長はこれに限られない。フレーム長が1ms且つ1フレームあたり1000bitの場合、端末100及び基地局装置200の最大伝送速度は、1Mbpsとなる。端末100及び基地局装置200により通信される無線信号の実際の伝送速度は、0〜最大伝送速度の間の速度となる。
図5(B)は、クロック周波数が(1/4)f(Hz)である場合を例示する。図5(B)では、各フレームが、図5(A)と同様に、オーバーヘッド領域とペイロード領域とを含む。
図5(B)では、フレーム長が4msであることを例示しているが、フレーム長はこれに限られない。フレーム長が4ms且つ1フレームあたり1000bitの場合、最大伝送速度は250kbpsとなる。
図5(C)は、クロック周波数が(1/100)f(Hz)である場合を例示する。図5(C)では、各フレームが、図5(A),(B)と同様に、オーバーヘッド領域とペイロード領域とを含む。
図5(C)では、フレーム長が100msであることを例示しているが、フレーム長はこれに限られない。フレーム長が100ms且つ1フレームあたり1000Bitの場合、最大伝送速度は10kbpsとなる。
自由空間における無線信号の通信では、電力密度と最大伝送距離との関係が2乗則に従う。例えば、無線信号の電力密度の値が2桁大きくなると、伝送距離が1桁大きくなる。
端末100及び基地局装置200は、クロック周波数を、例えば、1/10、1/100に設定することで、端末100及び基地局装置200が使用する通信周波数帯域が狭まるので、通信干渉が発生する可能性を低減でき、伝送距離を延長できる。
例えば、端末100及び基地局装置200が採用する無線通信規格がLTEの場合、通常時の基本動作クロック周波数は、30.72MHzである。最大伝送速度は、例えば、システム帯域幅、採用可能な変調方式、MIMO(Multiple Input Multiple Output)のアンテナ数に依存し、例えば50Mbpsである。尚、MIMOは、複数アンテナを送受信に用いて伝送速度を増大させる技術である。
次に、無線通信システム10の適用例について説明する。
以下の適用例及び適用例に対する比較例では、無線通信システムは、1つ以上の基地局装置(BS:Base Station)と1つ以上の端末Tを有する。BSは、例えば、他のBS、端末、その他の通信装置との間で、無線通信する。適用例におけるBSは、基地局装置200の一例である。適用例における端末Tは、端末100の一例である。なお、以下の適用例及び適用例に対する比較例は、端末間の通信に適用されてもよい。
図6(A),(B)は、無線通信システム10の第1適用例を説明するための模式図である。第1適用例では、端末Tが、ホワイトスペースの周波数を用いて無線通信することを考察する。WSの使用可否は、例えば、使用可能なホワイトスペースの周波数の情報を管理するWS(White Space)用DB(DataBase)(不図示)に保持された情報に基づいて判断される。
図6(A)は、第1適用例に対する第1比較例の無線通信システムX1の概要を示す模式図である。
無線通信システムX1では、BS(BS1,BS2,・・・)は、例えば、所定の周波数帯(例えばホワイトスペース(例えば470MHz〜710MHz))を用いて、他のBSや様々なネットワークに配された通信装置との間で無線通信する。例えば、5GHz帯などの高周波数帯の無線通信規格よりもホワイトスペース周波数帯における電波伝搬損失が小さいため、ホワイトスペースを用いる無線通信規格での最大伝送距離は比較的長く、例えば300mである。つまり、BSの通信可能エリアは、例えば、BSを基点として半径300mである。
無線通信システムX1は、BSの通信可能エリアに、1つ以上のアクセスポイント(AP:Access Point)を有する。AP(AP1、AP2,・・・)は、例えば、所定の周波数帯(例えば5GHz帯)を用いて、BS又は端末Tとの間で無線通信する。5GHz帯を用いる無線通信規格での最大伝送距離は、例えば半径30mである。つまり、APの通信可能エリアは、例えば、APを基点として半径30mである。
第1比較例での無線通信システムX1の動作例について説明する。
例えば、端末Tは、5GHz帯を利用する無線通信規格でAP1と無線接続し、WS用DBにアクセスし、使用可能なホワイトスペースの周波数を判別する。そして、端末Tは、ホワイトスペースを利用する無線通信規格でBS1と無線接続し、判別された使用可能なホワイトスペースの周波数を用いて、BS1との間でデータ通信する。
図6(B)は、第1適用例の無線通信システム10の概要を示す模式図である。無線通信システム10では、BS(BS1,BS2,・・・)は、所定の周波数帯(例えばホワイトスペース、5GHz帯)を用いて、他の通信装置との間で無線通信する。
ホワイトスペースを用いる無線通信規格での最大伝送距離は、例えば300mである。つまり、BSの通信可能エリアは、例えば、BSを基点として半径300mである。また、5GHz帯を用いる無線通信規格での最大伝送距離は、例えば、通常時は30mであるが、端末T又はBSの動作クロックを低減(クロック周波数を低減)させることで、つまりクロック周波数を低減させることで、300mに延長できる。
第1適用例での無線通信システム10の動作例について説明する。
例えば、端末Tは、5GHz帯を利用する無線通信規格でBS1と無線接続し、WS用DBにアクセスし、使用可能なホワイトスペースの周波数を判別する。この場合、端末Tは、動作クロックを低減させた状態で無線通信する。例えば、通常は最大伝送距離が30mであるところ、動作クロックを低減させることで、最大伝送距離を300mとすることができ、最大伝送距離を延長できる。そして、端末Tは、ホワイトスペースを利用する無線通信規格でBS1と無線接続し、判別されたWSにおける周波数を用いて、BS1との間でデータ通信する。
第1適用例によれば、高面密度に置局が必要な5GHz帯を利用する無線通信規格に対応するAPが不在であっても、端末100は、WS用DBにアクセスできる。従って、APの設置数を低減でき、APの設置コストを低減でき、ホワイトスペースの周波数を用いた通信を利用できる。
また、端末100は、例えば衛星回線を用いてWS用DBにアクセスする必要がなく、WS用DBのアクセスに要するコストを低減できる。また、高面密度置局が困難な地域(例えば郊外、山村地域、砂漠地帯、密林地帯)においても、端末100が基地局装置200との間で容易に通信できる。
また、端末100は、端末100のクロック周波数を低減させることで、例えば、5GHzを利用する無線通信規格(例えば無線LAN)の最大伝送距離を延長できる。従って、例えば、使用可能なホワイトスペースの周波数を確保するための通信とホワイトスペースを用いた通信との無線通信規格を同一の無線通信規格にすることができ、端末100や基地局装置200の無線回路規模を削減できる。
図7(A),(B)は、無線通信システム10の第2適用例を説明するための模式図である。第2適用例では、BSと端末Tとを中継する中継器の要否について考察する。
尚、図7(A),(B)では、端末T1,T2とBSとの距離は比較的短く、通常のクロック周波数により、端末T1,T2とBSとが無線通信可能である。つまり、端末T1,T2とBSとが最大伝送距離の範囲内に位置することを想定する。また、端末T3とBSとの距離は比較的長く、通常のクロック周波数により無線通信が困難であり、動作クロックを低減させることで、端末T3とBSとが無線通信可能となることを想定する。つまり、端末T3とBSとがクロック周波数低減後の最大伝送距離の範囲内に位置することを想定する。第2適用例における端末T1,T2,T3は、端末Tの一例である。
図7(A)は、第2適用例に対する第2比較例の無線通信システムX2の概要を示す模式図である。
無線通信システムX2は、BSと端末Tとの間の無線通信を中継する中継器300Xを有する。無線通信システムX2では、所定の無線通信規格による最大伝送距離の範囲内にBSが存在する場合、端末Tは、BSとの間で直接、無線通信する(図7(A)における端末T1,T2参照)。
一方、無線通信システムX2では、所定の無線通信規格による最大伝送距離の範囲内にBSが存在しない場合、端末Tは、中継器300Xを介してBSとの間で、無線通信する(図7(A)における端末T3参照)。
図7(B)は、第2適用例の無線通信システム10の概要を示す模式図である。無線通信システム10は、図7(A)のような中継器を有しない。
無線通信システム10では、端末Tは、例えば通信制御用CPU117が、動作クロックを低減させた状態で、BSと同一の無線通信規格に従って無線通信する旨を、BSとの間で予め取り決める。そして、端末Tは、動作クロックが低減された状態で、BSとの間で無線通信する。これにより、図7(B)において、端末T1,T2,T3のいずれについても、BSとの間で直接、無線通信できる。
第2適用例によれば、例えば最大伝送距離が数倍に延長されるので、中継器300Xを不要化できる。例えば、無線通信システム10のシステム構築時に、中継器300Xを不要とすることができる。また、例えば、中継器300Xを有する無線通信システム10が稼働している状態から、中継器300Xを撤去できる。
図8(A),(B)は、無線通信システム10の第3適用例を説明するための模式図である。第3適用例では、BSが複数存在し、セル半径が異なるBSのセルが複数混在するセルラーシステムとしての無線通信システム10について考察する。セル半径は、BSがカバーする区域を示すので、BSの最大伝送距離に相当する。
図8(A)は、第3適用例に対する第3比較例の無線通信システムX3の概要を示す模式図である。
図8(A)では、セル半径が第1の所定長(例えば2km)のBSのセルが複数存在する。セル半径が第1の所定長であるBSのセルは、例えば、郊外や山村地域に設けられる。
また、図8(A)では、セル半径が第1の所定長よりも短い第2の所定長(例えば200m)のBSのセルが複数存在する。セル半径が第2の所定長であるBSのセルは、例えば、都市部に設けられる。
無線通信システムX3では、BSと端末Tとが通信可能となるために、トラフィックが小さい地域(例えば郊外、山村地域)においても、セル半径2kmとしてBSの置局が必要となる。
図8(B)は、第3適用例の無線通信システム10の概要を示す模式図である。無線通信システム10では、端末Tは、例えば通信制御用CPU117が、動作クロックを低減させた状態で、BSと同一の無線通信規格に従って無線通信する旨を、BSとの間で予め取り決める。
また、端末Tは、例えば通信制御用CPU117が、端末Tの最寄りのBSのセル半径に基づいて周波数帯域幅を決定し、決定された周波数帯域幅で無線通信する旨を、BSとの間で予め取り決める。周波数帯域幅が決定されると、クロック周波数が決定される。
例えば、無線通信規格がLTEの場合、その基本クロック周波数は30.72MHzである。セル半径を拡大するために、この基本クロック周波数が16分の1の1.92MHzに設定されると、無線信号の周波数帯域幅は16分の1に低減し、送信電力(単位:Watt)が一定の条件では送信電力密度(単位:Watt/Hz)が16倍になる。そのため、端末Tは、可能な伝送距離(最大伝送距離)を、自由空間(距離の2乗で受信電力が低減)では4倍に、より伝搬損失の距離依存性が大きい空間(例えば距離の4乗で受信電力が低減)では2倍に、増大させることが可能となる。
尚、上記「一定の条件では」とは、様々な無線通信規格において送信電力の最大値が規定されているが、この規定が守られた状態で送信電力密度を高めて最大伝送距離を増大させることを意図している。
そして、端末Tは、動作クロックが低減された状態で、上記周波数帯域幅で、BSとの間で無線通信する。これにより、端末Tによる通信距離を延長でき、BSのセル半径を第1の所定長よりも長い第3の所定長(例えば6km程度)に延長できる。
第3適用例によれば、異なるセル半径の基地局装置200のセルが混在する環境でも、複数の無線通信規格を用意することなく、端末100が任意の基地局装置200に所属する場合、端末100と当該基地局装置200との間で、唯一の無線通信規格を用いて無線通信できる。また、端末100及び基地局装置200の最大伝送距離を延長することで、トラフィックが小さい地域におけるBSの設置数を低減できるので、BSの設置コストを低減できる。また、BSのセル半径を考慮して、無線通信に用いられる端末100及び基地局装置200が用いる周波数帯域幅やクロック周波数を決定するので、距離を延長しても通信品質を維持して無線通信できる。
尚、第3適用例では、基本的には、セル半径が比較的長い第1の所定長の基地局装置200のセル半径を更に大きくし、セル半径が比較的短い第2の所定長の基地局装置200のセル半径を不変としている。これにより、都市部において、端末100の利用者数が多く、トラフィックが大きい場合でも、基地局装置200に過大な通信容量を収容する負荷がかかることを抑制できる。
図9(A)〜(C)は、無線通信システム10の第4適用例を説明するための模式図である。第4適用例では、BSの増設について考察する。
図9(A)は、端末Tの加入者数がH1である場合の各BSのセルの配置例を示す模式図である。
図9(A)では、端末Tは、例えば通信制御用CPU117が、所定の無線通信規格に従って、動作クロックを低減させることで周波数帯域幅を通常時の1/100とする旨を、BSとの間で予め取り決める。そして、端末Tは、動作クロックが低減された状態で、上記周波数帯域幅で、BSとの間で無線通信する。
これにより、BSのセル半径を例えば10kmとし、BSの設置数を大きく低減して無線通信システム10を構築できる。
図9(B)は、図9(A)の状態から端末Tの加入者数が増加し、加入者数がH2(>H1)である場合の各BSのセルの配置例を示す模式図である。
図9(B)では、BSが増設され、各BSのセル半径が小さくされる。BS増設に伴う新しいセル半径に関する情報は、例えば、ネットワーク運用管理保守機能(OAM:Operations, Administrations and Maintenance)により、例えば、図示しない上位装置(例えばRNC、S・GW)経由で遠隔設定され、又は、当該BSに対して直接に変更操作される。
図9(B)では、端末Tは、例えば通信制御用CPU117が、所定の無線通信規格に従って、動作クロックを低減させることで周波数帯域幅を通常時の1/10とする旨を、BSとの間で予め取り決める。そして、端末Tは、動作クロックが低減された状態で、上記周波数帯域幅で、BSとの間で無線通信する。
これにより、BSのセル半径を例えば3kmとし、BSの設置数を低減して無線通信システム10を構築できる。
図9(C)は、図9(B)の状態から更に端末Tの加入者数が増加し、加入者数がH3(>H2)である場合の各BSのセルの配置例を示す模式図である。図9(C)では、BSが更に増設され、各BSのセル半径が更に小さくされる。
図9(C)では、端末Tは、例えば通信制御用CPU117が、BSのセル半径に基づいて周波数帯域幅(通常時の1/10未満)を決定し、決定された周波数帯域幅で無線通信する旨を、BSとの間で予め取り決める。そして、端末Tは、動作クロックが低減された状態で、上記周波数帯域幅で、BSとの間で無線通信する。
これにより、BSのセル半径を例えば1kmとし、BSの設置数を低減して無線通信システム10を構築できる。また、BSのセル半径を考慮して無線通信に用いられる周波数帯域幅を決定するので、BSを増設しても通信品質を維持して無線通信できる。
第4適用例によれば、無線通信システム10の開設初期において端末100の加入者数が少ない場合には、基地局装置200の設置数を低減できる。また、端末100の加入者数の増加に伴って、基地局装置200を段階的に増設できる。
次に、無線通信システム10の動作例について説明する。
以下の動作例では、端末100及び基地局装置200の動作クロックのクロック周波数がf0,f1,f2,f3,f4のいずれかに設定されることを想定する。周波数の高い順に並べると、f0>f1>f2>f3>f4であり、f0は通常時のクロック周波数を示し、f4は動作クロックの最低周波数である。
以下の動作例は、上記の適用例のいずれに適用されてもよい。
図10は、無線通信システム10による第1動作例を示すシーケンス図である。第1動作例は、呼接続シーケンスに係る動作を含む。図10の呼接続シーケンスでは、例えば、端末100及び基地局装置200の最大伝送距離を最大化する動作クロックを用いることを想定する。呼接続シーケンスは、第1の通信シーケンスの一例である。
また、第1動作例は、呼接続シーケンスに後続するデータ通信シーケンスを含む。データ通信シーケンスでは、呼接続シーケンスにおいて導出された周波数帯域幅に対応する動作クロックを用いる。
まず、端末100では、通信制御用CPU117は、通信要求を発生させる(S101)。通信制御用CPU117は、動作クロックのクロック周波数をf4に設定し、呼接続シーケンスを開始させる(S102)。通信制御用CPU117は、呼接続シーケンスの開始通知を基地局装置200へ送信する。ここでのクロック周波数f4は、第1のクロック周波数の一例である。
基地局装置200では、通信制御用CPU217は、端末100から呼接続シーケンスの開始通知を受けると、端末100との間で呼接続シーケンスを開始させる。尚、通信制御用CPU217は、呼接続シーケンスを開始させる前の待ち状態では、クロック周波数をf4に設定している。
呼接続シーケンスでは、端末100と基地局装置200との間で、様々な制御データが通信される。この制御データは、例えば、端末100の最大送信電力、端末100の対応可能な最大伝送速度、端末100の対応可能なキャリア周波数、の情報を含む。この制御データは、第1のデータの一例である。
通信制御用CPU117,217は、クロック周波数f0〜f4のいずれかを用いること、クロック周波数f0〜f4のいずれかに対応する周波数帯域幅を使用することを、端末100と基地局装置200との間で合意する(S103)。
基地局装置200では、無線信号の周波数帯域幅に応じて最大伝送距離が定まり、最大伝送距離に応じて基地局装置200のセル半径が定まる。S103では、例えば、通信制御用CPU217が、自装置のセル半径の大きさを認識しており、セル半径の情報を端末100へ通知させる。端末100では、通信制御用CPU217が、基地局装置200からのセル半径の情報を受信し、セル半径に基づいて、端末100のクロック周波数を導出する。一方、基地局装置200では、通信制御用CPU217は、基地局装置200のセル半径に基づいて、基地局装置200のクロック周波数を導出する。
これにより、端末100は、基地局装置200のセル半径の情報を予め保持することなく、使用するクロック周波数を導出できる。尚、セル半径の情報は、基地局装置200の通信可能範囲を示す情報の一例であり、セル半径以外の通信可能範囲を示す情報が通知されてもよい。
通信可能範囲は、例えば、セル半径、端末100と基地局装置200との位置関係、端末100と基地局装置200との間の想定される電波伝搬損失量、に基づいて決定される。つまり、通信可能範囲の情報は、例えば、セル半径、端末100と基地局装置200との位置関係、端末100と基地局装置200との間の想定される電波伝搬損失量、の情報を含む。どのような通信可能範囲の情報に基づいてデータ通信のための最大伝送速度(クロック周波数に応じて可変)が決定され、端末100と基地局装置200との間で合意されるかは、無線通信システム10毎に柔軟に設定される。
S102〜S104の処理は、呼接続シーケンスに係る処理を示す。呼接続シーケンスでは、実データのデータ通信を行うためのクロック周波数(第2のクロック周波数の一例)が導出される。
通信制御用CPU117,217は、合意されたクロック周波数f0〜f4のいずれかとなるように、クロック生成部118,218の倍率を設定する(切り替える)。つまり、通信制御用CPU117,217は、クロック周波数を合意されたクロック周波数f0〜f4のいずれかに設定する(S104)。
通信制御用CPU117,217は、設定された倍率により生成された動作クロックつまりクロック周波数を用いて、端末100と基地局装置200との間で無線通信するよう制御する(S105)。この場合、通信制御用CPU117は、端末100の各部を無線通信するよう制御し、通信制御用CPU217は、基地局装置200の各部を無線通信するよう制御する。S105では、端末100から基地局装置200へ送るべき実データ(ユーザデータ)が通信される。ユーザデータは、第2のデータの一例である。
S105の処理は、ユーザデータの通信(データ通信)が完了するまで反復される。S105の処理は、データ通信シーケンスに係る処理を示す。
通信制御用CPU117,217は、データ通信が完了すると、端末100と基地局装置200との間の通信接続(例えば通信セッション、呼接続)を切断する(S106)。
第1動作例によれば、端末100及び基地局装置200は、呼接続シーケンスにおける無線信号の電力密度を増大して、最大伝送距離を長くすることができる。従って、端末100と基地局装置200とが距離が比較的遠距離である場合でも、端末100と基地局装置200との間で通信セッションの確立、呼接続の確立を容易に実施できる。
尚、呼接続シーケンスにおけるクロック周波数f4は一例であり、可能な限り伝送距離を長くすることを意図したものである。例えば、クロック周波数f3が、所望の伝送距離を実現可能な所定周波数以上であれば、呼接続シーケンスにおけるクロック周波数をf3としてもよい。
図11は、無線通信システム10による第2動作例を示すシーケンス図である。第2動作例は、呼接続シーケンス及びデータ通信シーケンスに係る動作を含む。図11の呼接続シーケンスでは、例えば、端末100及び基地局装置200の最大伝送距離を通信可能な範囲で、クロック周波数を最大のクロック周波数の1種類にすることを想定する。
この場合、端末100及び基地局装置200は、例えば、誤り訂正を行い、又は自動再送要求(ARQ:Automatic Repeat Request)してもよい。これにより、最大伝送距離が短いことに伴う通信品質の劣化を低減できる。
図11では、図10と同一のステップについては同一の符号を付し、説明を省略又は簡略化する。
S101の処理後、端末100では、通信制御用CPU117は、動作クロックのクロック周波数をf0に設定し、呼接続シーケンスを開始させる(S201)。通信制御用CPU117は、呼接続シーケンスの開始通知を基地局装置200へ送信する。
基地局装置200では、通信制御用CPU217は、端末100から呼接続シーケンスの開始通知を受けると、端末100との間で呼接続シーケンスを開始させる。尚、通信制御用CPU217は、呼接続シーケンスを開始させる前の待ち状態では、クロック周波数をf0に設定している。
S202の処理後、端末100及び基地局装置200は、S103〜S106の処理が実行する。
第2動作例によれば、端末100及び基地局装置200は、呼接続シーケンスにおける通信トラフィック量を第1動作例よりも増大でき、呼接続シーケンスに要する時間を第1動作例よりも短縮することで省電力化を図れる。尚、呼接続シーケンスでは、データ通信シーケンスと比較すると送信データ量が少ないので、第2動作例において再送制御した場合でも、再送制御による遅延等の影響は少ない。
尚、呼接続シーケンスにおけるクロック周波数f0は一例であり、可能な限り端末100及び基地局装置200の処理性能を確保することを意図したものである。例えば、クロック周波数f1が、所望の処理性能を実現可能な所定周波数以下であれば、呼接続シーケンスにおけるクロック周波数をf1としてもよい。
図12は、無線通信システム10による第3動作例を示すシーケンス図である。第3動作例は、呼接続シーケンスに係る動作を含む。第3動作例は、第2動作例の変形例である。
第3動作例では、端末100及び基地局装置200は、呼接続シーケンスの通信が成立しない場合に、例えば誤り訂正又は自動再送要求を行わずに、設定されるクロック周波数を低下させることを想定する。
S201の処理後、通信制御用CPU117,217は、端末100と基地局装置200との間で、呼接続シーケンスの通信が成立しているか否かを判定する(S301)。この通信が成立しているか否かは、例えば、呼接続シーケンスに係る制御データを相手装置から受信したか否か、呼接続シーケンスに要する時間として想定される所定時間を超過したか否か、呼接続シーケンスに係る制御データが解読不能であるか否か、に基づいて判定される。
呼接続シーケンスの通信が成立していない場合、通信制御用CPU117,217は、自装置のクロック周波数をf0よりも低いクロック周波数f1〜f4のいずれかに設定し、呼接続シーケンスを実行する(S302)。変更後のクロック周波数f1〜f4のいずれかは、第3のクロック周波数の一例である。
尚、通信制御用CPU117,217は、クロック周波数f0から、最低のクロック周波数であるクロック周波数f4に一回で変更してもよい。通信制御用CPU117,217は、クロック周波数f0から、次に高い周波数であるクロック周波数f1に変更し、順次f2、f3に変更してもよいし、その他の変更方法でもよい。通信制御用CPU117,217は、クロック周波数がより低くなるように変更する毎に、S301の判定を行ってもよい。
S301において呼接続シーケンスの通信が成立している場合、又は、S302の処理後、端末100及び基地局装置200は、S103〜S106の処理が実行する。
第3動作例によれば、端末100及び基地局装置200は、呼接続シーケンスにおいて段階的にクロック周波数を低くでき、段階的に最大伝送距離を延長できる。
このように、無線通信システム10は、無線伝送方式の無線フレームフォーマット及び通信プロトコルを変更することなく、端末100(送信機の一例)及び基地局装置200(受信機の一例)の動作クロックのクロック周波数を可変に設定する。
無線通信システム10によれば、最大伝送速度と最大伝送距離との組み合わせを可変にできる。例えば、無線通信システム10は、無線通信規格における最大伝送速度及び最大伝送距離に対する多様な要求条件を、予め可変設定するか、又は通信接続に先立ち、その都度に可変に設定する。これにより、端末100及び基地局装置200のハードウェア及びソフトウェアの構成はほぼ同一のまま、要求条件を満足する無線性能を提供できる。
また、無線通信システム10は、例えば、最大伝送速度を犠牲にして、採用する通信規格を変更せずに少し工夫することで、最大伝送距離を延長できる。また、無線通信システム10は、例えば、送信電力を変更せずに、伝送距離を5倍、10倍に延長できる。
また、基地局装置200は、例えば、50台、100台等の端末100との間で通信する場合、多数の端末100との間で上記動作例の動作を行う。この場合、基地局装置200は、例えば、各端末100との間での通信処理を、時間軸上で端末100を切り替えて行う。
無線通信システム10によれば、例えば、農地を移動するロボット(端末100の一例)が画像を撮像し、温度、二酸化炭素濃度等をセンタ(基地局装置200の一例)に送信するシステムを提供できる。無線通信システム10の通信方式に無線LAN通信を用いると、最大伝送速度は高いが、最大伝送距離が短い。一方、無線通信システム10の通信方式にDECT通信用いると、最大伝送距離は長いが、最大伝送速度が低い。無線通信システム10によれば、例えば無線LAN通信における伝送距離を延長でき、程よい通信が可能となる。
また、無線通信システム10として、制御データの通信が、セル半径の大きな基地局装置200と端末100との間で行われ、ユーザデータの通信が、セル半径の小さな基地局装置200と端末100との間で行われるセルラーシステムを想定する。この場合、無線通信システム10は、制御データの通信では、端末100と基地局装置200とのクロック周波数を小さくし、ユーザデータの通信では、端末100と基地局装置200とのクロック周波数を大きくする。従って、無線通信システム10は、無線通信規格(例えば、無線フレームフォーマット、通信プロトコル)を制御データ用とユーザデータ用で共通化できる。
また、無線通信システム10では、端末100と基地局装置200とのクロック周波数を小さく設定することで、最大伝送距離を大きくして中継器を不要化できる。
また、無線通信システム10では、基地局装置200を面的展開する場合において、セル半径の大きい基地局装置200では、端末100と基地局とのクロック周波数を小さく設定することで、最大伝送距離を長くできる。これにより、セル半径の異なる基地局装置200の面的展開を行なう無線通信システム10の無線通信規格を単一化できる。
また、無線通信システム10では、加入者数増加の推移に応じて徐々に基地局装置200が増設される場合、基地局装置200の数が少なく、基地局装置200のセル半径が大きい時点では、端末100と基地局装置200とのクロック周波数を小さく設定する。これにより、最大伝送距離を長くできる。無線通信システム10では、加入者増加に伴い基地局装置200が増設され、基地局装置200のセル半径が小さくなった時点では、端末100と基地局装置200との動作クロック周波数を大きく設定する。これにより、最大伝送速度(基地局装置200が収容可能なトラフィック量)を高くできる。
また、無線通信システム10が、ホワイトスペースの周波数を利用した無線通信に先立って実行するホワイトスペースのデータベースへのアクセスにおいて、ホワイトスペースよりも伝搬損失の大きい周波数帯を使用することを想定する。この場合、ホワイトスペースのデータベースへアクセスする通信では、端末100と基地局装置200とのクロック周波数を小さくする。これにより、例えば所要の伝送速度を満足する範囲で、最大伝送距離を長くできる。従って、ホワイトスペースの周波数を用いた通信の最大伝送距離と、ホワイトスペースのデータベースへのアクセスのための通信の最大伝送距離とを、例えば同一とすることができ、双方の通信に基地局装置200を用いることができる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態では、端末及び基地局装置が、呼接続シーケンスの実行時の動作クロック(クロック周波数)が予め決定しておらず、端末が任意の動作クロックを用いて呼接続シーケンスを実行することについて説明する。本実施形態では、第1の実施形態において説明した事項と同様の事項については、説明を省略又は簡略化する。
本実施形態では、基地局装置200の代わりに基地局装置200Aが設けられる。つまり、本実施形態における無線通信システム10Aは、端末100及び基地局装置200Aを備える。
図13は、基地局装置200Aの構成例を示すブロック図である。図3に示した基地局装置200と比較すると、図13に示す基地局装置200Aは、基地局装置200の構成部に追加して、クロック判定部220を備える。
詳細な図示は省略されているが、BPF210は、例えばアナログ回路により設計される。BPF210がアナログ回路の場合、BPF210は、動作クロックの数(つまりクロック周波数の数)に応じて複数用意される。例えば、動作クロックのクロック周波数として、f0,f1,f2,f3,f4の5個が想定される場合、BPF210は5個用意される。第1の実施形態においても、必要に応じてBPF210が複数用意される。
尚、端末100のBPF107についても、基地局装置200AのBPF210と同様である。
ADC214は、最大伝送速度(例えば10Mbps)のクロックサンプリングタイミング毎に、積分器221(例えば積分器221a,221b,221c)にデジタルデータ(電圧値、単位は例えばボルト(V))を出力する。
受信用ベースバンド信号処理部215は、クロック判定部220により推定された動作クロックに基づいて、ADC214からのデータに対して、ベースバンド信号処理する。
クロック判定部220は、積分器221(221a,221b,221c)と、比較判定器222を備える。
クロック判定部220は、ブラインドレート判定を行う。ブラインドレート判定では、クロック判定部220は、動作クロックのクロック周波数の情報が端末100と基地局装置200Aとの間で共有されていない状態で、端末100がデータを送信した際の動作クロックを推定する。推定された動作クロックにより、最大伝送速度や周波数帯域幅が推定される。
積分器221(例えば積分器221a,221b,221c)は、所定のフレーム長(例えば1ms)に対応するサンプル(例えば10000サンプル)に対して、所定のサンプル数(例えば100サンプル,10サンプル,1サンプル)毎に積分(例えば電圧加算)する。積分器221は、積分された各値の2乗値(電力値、単位は例えばワット(W))を導出(例えば算出)する。積分器221は、導出された各2乗値の個数(例えば100個,1000個,10000個)分を合計し、この合計値C(例えばC1,C2,C3)を導出する。
積分器221a,221b,221cは、各々、上記所定のサンプル数が異なるように設計され、合計値C1,C2,C3を導出する。
比較判定器222は、積分器221a,221b,221cにより導出された合計値C1,C2,C3を比較する。
次に、無線通信システム10Aの動作例について説明する。
以下の動作例は、第1の実施形態における適用例のいずれに適用されてもよい。
図14は、無線通信システム10Aによる動作例を示すシーケンス図である。図14では、図10又は図11と同一のステップについては同一の符号を付し、説明を省略又は簡略化する。
図14では、端末100及び基地局装置200Aにおける呼接続シーケンスにおける最大伝送速度として、0.1Mbps,1Mbps,10Mbpsの3種類のいずれかから選択されることを例示する。また、1フレーム長を100ms,10ms,1msの3種類のいずれかから選択されることを例示する。また、1フレーム長に10000bitが含まれることを例示する。
S101の処理後、通信制御用CPU117は、基地局装置200が定期的に送信するパイロット信号を受信し、パイロット信号の受信レベルに基づいて、例えば、クロック周波数を周波数f0〜f4のいずれかに設定する(S401)。受信レベルは、例えば、通信環境(例えば高層ビルに囲まれた環境での通信)を考慮すると、単純な伝送距離ではなく、伝送損失に比例する。パイロット信号は、基地局装置200からの制御信号の一例である。
パイロット信号は、例えば、基地局装置200の基地局IDを含み、端末100が自端末の位置を認識するために用いられる。また、端末100が複数のパイロット信号を受信した場合、例えば、受信強度が最大のパイロット信号の受信レベルに基づいて、クロック周波数が設定される。
通信制御用CPU117は、パイロット信号の基地局IDから接続先の基地局装置200を認識する。通信制御用CPU117は、パイロット信号の受信レベルに基づいて、例えば、接続先の基地局装置200の通信エリアの中心部に端末100が位置するか、通信エリアの周端部に端末100が位置するか、を認識できる。
これにより、通信制御用CPU117は、端末100が通信に必要な最大伝送距離を導出し、この最大伝送距離に基づいて、呼接続シーケンスで用いられるクロック周波数を導出できる。この呼接続シーケンスで用いられるクロック周波数は、f0〜f4のいずれかである。
通信制御用CPU117は、導出されたクロック周波数となるように、クロック生成部118の倍率を設定する。つまり、通信制御用CPU117は、呼接続シーケンスで用いられるクロック周波数を設定する(S402)。通信制御用CPU117は、設定されたクロック周波数を用いて、呼接続シーケンスを開始させる(S403)。
S403の処理後、端末100は、S103〜S106の処理を実行する。
一方、基地局装置200Aは、S103において、端末100との間で、データ通信シーケンスで用いられるクロック周波数を合意するが、呼接続シーケンスでの端末100のクロック周波数を把握していない。
基地局装置200Aでは、呼接続シーケンスに係る端末100からの制御データを受信すると、ADC214は、最大伝送速度である10Mbpsのクロックサンプリングタイミング毎に、積分器221a,221b,221cにデジタルデータを出力する。
積分器221aは、ADC214からのデジタルデータを入力し、1msに対応する10000サンプルに対して、100サンプル毎に積分した値の2乗値を導出し、100個の2乗値の合計値C1を導出する。
積分器221bは、ADC214からのデジタルデータを入力し、1msに対応する10000サンプルに対して、10サンプル毎に積分した値の2乗値を導出し、1000個の2乗値の合計値C2を導出する。
積分器221cは、ADC214からのデジタルデータを入力し、1msに対応する10000サンプルに対して、1サンプル毎に積分した値の2乗値を導出し、10000個の2乗値の合計値C3を導出する。
比較判定器222は、積分器221a,221b,221cからの合計値C1,C2、C3を比較する。
比較判定器222は、例えば、C1>C2且つC1>C3であると判定した場合、呼接続シーケンスでの最大伝送速度が0.1Mbpsであると判定する。100サンプル毎に同一符号のデータが連続するためである。
比較判定器222は、例えば、C2>C1且つC2>C3であると判定した場合、呼接続シーケンスでの最大伝送速度が1Mbpsであると判定する。10サンプル毎に同一符号のデータが連続するためである。
比較判定器222は、例えば、C3>C1且つC3>C2であると判定した場合、呼接続シーケンスに係る最大伝送速度が10Mbpsであると判定する。1サンプル毎にデータの符号が変化し得るためである。
比較判定器222は、判定された最大伝送速度の情報を含む動作クロック判定値を、クロック生成部218へ送る。クロック生成部218は、生成される動作クロックのクロック周波数を、最大伝送速度と対応するクロック周波数(例えば0.1MHz、1MHz、又は10MHz)に変更する。クロック周波数が変更されることで、基地局装置200AにおけるADC214や他の構成部が動作するクロック周波数が変更され、設定される。変更されたクロック周波数は、S401において導出された端末100のクロック周波数と一致する。
通信制御用CPU217は、設定されたクロック周波数となるように、クロック生成部218の倍率を設定する。つまり、通信制御用CPU117は、呼接続シーケンスで用いられるクロック周波数を設定する。
基地局装置200Aは、S103において、呼接続シーケンスで用いられるクロック周波数を設定された後、第1動作例に示したS103と同様の動作を行う。つまり、通信制御用CPU217は、データ通信シーケンスで用いられるクロック周波数f0〜f4のいずれかを用いること、クロック周波数f0〜f4のいずれかに対応する周波数帯域幅を使用することを、端末100と基地局装置200Aとの間で合意する。
基地局装置200Aは、S103においてデータ通信シーケンスで用いられるクロック周波数が合意された後、S104〜S106の処理を実行する。
無線通信システム10Aによれば、基地局装置200Aが送信するパイロット信号の受信レベルに応じて、呼接続シーケンスにおけるクロック周波数を決定できる。従って、基地局装置200Aの通信エリアにおける端末100の位置に応じて、呼接続シーケンスにおけるクロック周波数を柔軟に選択できる。
また、基地局装置200Aは、ブラインドレート判定を行うことにより、端末100との間で事前に動作クロックに関する情報共有しなくても、つまり端末100が用いる動作クロックのクロック周波数が不明な状態でも、端末100との間で呼接続シーケンス及びデータ通信シーケンスを実行できる。
なお、本発明は、上記実施形態の構成に限られるものではなく、特許請求の範囲で示した機能、または本実施形態の構成が持つ機能が達成できる構成であればどのようなものであっても適用可能である。
上記実施形態では、端末100は、複数の基地局装置200,200A間でハンドオーバーするタイミングにおいて、つまりハンドオーバーをトリガとして、図10、図11、図12、又は図14に示した呼接続シーケンス及びデータ通信シーケンスを実施してもよい。これにより、端末100は、ハンドオーバー後の接続先の基地局装置200,200Aに合わせてクロック周波数を選択でき、伝送距離を適切に確保できる。
上記実施形態では、クロック周波数を低くすると、周波数帯域幅が小さくなり、ノイズを低減できる。従って、ノイズ低減により伝送距離が多少延びることも考えられる。従って、端末100及び基地局装置200,200Aは、電力密度及び送信電力の増大を、無線通信規格の電力密度及び送信電力の最大値まで実行する必要は必ずしもなく、上記最大値以内の増大に留めてもよい。
(本発明の一態様の概要)
本発明の一態様の無線通信方法は、所定の無線通信規格に従って無線通信する無線通信装置における無線通信方法であって、前記無線通信装置の動作クロックのクロック周波数として、第1のクロック周波数を設定する第1の設定ステップと、前記第1のクロック周波数を用いて、他の無線通信装置との間で、第2のクロック周波数を導出する第1の通信シーケンスを実行する第1のシーケンス実行ステップと、前記無線通信装置の動作クロックのクロック周波数として、前記第1の通信シーケンスにおいて導出された前記第2のクロック周波数を設定する第2の設定ステップと、前記第2のクロック周波数を用いて、前記他の無線通信装置との間で、前記第1の通信シーケンスに後続し、データ通信を行う第2の通信シーケンスを実行する第2のシーケンス実行ステップと、を有する。
この方法によれば、無線通信装置は、無線通信規格(例えば、無線フレームフォーマット、通信プロトコル)を変更せずに、無線通信装置のクロック周波数を動的に変更することで、無線信号の最大伝送速度及び最大伝送距離を動的に変更できる。
本発明の一態様の無線通信方法は、前記第1の通信シーケンスが、前記無線通信装置と前記他の無線通信装置との間で呼接続するための呼接続シーケンスを含む。
この方法によれば、無線通信装置は、呼接続シーケンスを行う場合でも、無線通信規格を変更せずに、無線信号の最大伝送速度及び最大伝送距離を動的に変更できる。
本発明の一態様の無線通信方法は、前記第1の設定ステップが、前記第1のクロック周波数として、所定周波数以下のクロック周波数を設定する。
この方法によれば、無線通信装置は、送信時の電力密度を増大して、伝送距離を長くすることができる。
本発明の一態様の無線通信方法は、前記第1の設定ステップが、前記第1のクロック周波数として、所定周波数以上のクロック周波数を設定する。
この方法によれば、無線通信装置は、無線通信装置の通信トラフィック量を増大できる。
本発明の一態様の無線通信方法は、前記第1の設定ステップが、前記第1のクロック周波数を用いた前記第1の通信シーケンスの通信が成立しない場合、前記無線通信装置の動作クロックのクロック周波数として、前記第1のクロック周波数よりも低い第3のクロック周波数を設定し、前記第1のシーケンス実行ステップが、第3のクロック周波数を用いて、前記第1の通信シーケンスを実行する。
この方法によれば、無線通信装置は、無線通信装置の通信トラフィックが増大させた状態から、無線通信装置の送信時の電力密度を段階的に増大でき、伝送距離を段階的に長くできる。
本発明の一態様の無線通信方法は、前記無線通信装置と通信する前記他の無線通信装置から制御信号を受信する受信ステップを有し、前記第1の設定ステップは、前記制御信号の受信レベルに基づいて、前記第1のクロック周波数を設定する。
この方法によれば、無線通信装置は、制御信号の受信レベルに基づいて他の無線通信装置との距離を推定できる。従って、無線通信装置は、必要な伝送距離を満たすように、第1のクロック周波数を設定できる。
本発明の一態様の無線通信方法は、前記第1のシーケンス実行ステップが、前記無線通信装置と通信する前記他の無線通信装置から、前記他の無線通信装置による通信可能範囲の情報を取得するステップと、前記他の無線通信装置の前記通信可能範囲に基づいて、前記第2のクロック周波数を導出するステップと、を有する。
この方法によれば、無線通信装置は、伝送距離の不足が生じないようにして、無線信号の最大伝送速度及び最大伝送距離を動的に変更できる。
本発明の一態様の無線通信方法は、前記通信可能範囲の情報が、前記他の無線通信装置のセル半径の情報を含む。
この方法によれば、無線通信装置は、他の通信装置のセル半径の情報を予め保持していなくても、他の通信装置からのセル半径の情報を利用して、無線信号の最大伝送速度及び最大伝送距離を動的に変更できる。
本発明の一態様の無線通信方法は、前記無線通信装置の通信周波数として、ホワイトスペースの周波数を設定する第3の設定ステップを有し、前記第1のシーケンス実行ステップは、前記第1のクロック周波数を用いて、使用可能なホワイトスペースの周波数を導出し、前記ホワイトスペースの周波数に基づいて、前記第2のクロック周波数を導出し、前記第3の設定ステップが、前記無線通信装置の通信周波数として、前記導出されたホワイトスペースの周波数を設定し、前記第2のシーケンス実行ステップが、設定された前記第2のクロック周波数と前記ホワイトスペースの周波数とを用いて、前記第2の通信シーケンスを実行する。
この方法によれば、例えば、使用可能なホワイトスペースを管理するデータベースへ、無線通信装置の伝送距離を長くして他の無線通信装置を介してアクセスできる。従って、このデータベースへアクセスするための専用のアクセスポイントの設置や、データ通信の無線通信規格とは別の無線通信規格(例えば衛星回線の通信規格)の適用が、不要となる。
本発明の一態様の無線通信装置は、所定の無線通信規格に従って無線通信する無線通信装置であって、当該無線通信装置の動作クロックのクロック周波数として、第1のクロック周波数を設定し、前記第1のクロック周波数から変更して第2のクロック周波数を設定する設定部と、前記第1のクロック周波数を用いて、他の無線通信装置との間で、第2のクロック周波数を導出する第1の通信シーケンスに係る第1のデータを通信し、前記第2のクロック周波数を用いて、前記他の無線通信装置との間で、前記第1の通信シーケンスに後続してデータ通信する第2の通信シーケンスに係る第2のデータを通信する通信部と、前記第1のデータに基づいて、前記第2のクロック周波数を導出する導出部と、を備える。
この構成によれば、無線通信装置は、無線通信規格(例えば、無線フレームフォーマット、通信プロトコル)を変更せずに、無線通信装置のクロック周波数を動的に変更することで、無線信号の最大伝送速度及び最大伝送距離を動的に変更できる。
本発明は、無線信号の伝送距離を動的に変更できる無線通信方法及び無線通信装置等に有用である。
10,10A 無線通信システム
100 端末
200,200A 基地局装置(BS)
101,201 IF部
102,202 送信用ベースバンド信号処理部
103,203 DAC
104,204 変調部
105,205 アップコンバータ
106,206 PA
107,207 BPF
108,208 デュプレクサ
109,209 アンテナ
110,210 BPF
111,211 LNA
112,212 ダウンコンバータ
113,213 復調部
114,214 ADC
115,215 受信用ベースバンド信号処理部
116,216 IF部
117,217 通信制御用CPU
118,218 クロック生成部
119,219 水晶発振器
220 クロック判定部
221,221a,221b,221c 積分器
222 比較判定器

Claims (15)

  1. 所定の無線通信規格に従って基地局と無線通信する無線通信装置における無線通信方法であって、
    前記無線通信装置の動作クロックのクロック周波数として、第1のクロック周波数を設定する第1の設定ステップと、
    前記第1のクロック周波数を用いて、前記基地局との間で、第2のクロック周波数を導出する第1の通信シーケンスを実行する第1のシーケンス実行ステップと、
    前記無線通信装置の動作クロックのクロック周波数として、前記第1の通信シーケンスにおいて導出された前記第2のクロック周波数を設定する第2の設定ステップと、
    前記第2のクロック周波数を用いて、前記基地局との間で、前記第1の通信シーケンスに後続し、データ通信を行う第2の通信シーケンスを実行する第2のシーケンス実行ステップと、を有し、
    前記基地局が第1の最大伝送距離を有する第1の基地局である場合、前記第1の基地局との間で、前記第1の設定ステップ、前記第1のシーケンス実行ステップ、前記第2の設定ステップおよび前記第2のシーケンス実行ステップを実行し、
    前記所定の無線通信規格に従って、前記第1の最大伝送距離よりも大きい第2の最大伝送距離を有する第2の基地局との間で、前記第1の最大伝送距離よりも大きい伝送距離で無線通信する場合、
    前記第1のシーケンス実行ステップにおいて、前記第1のクロック周波数を用いて、前記第1の通信シーケンスを実行し、
    前記第2の設定ステップにおいて、送信電力が前記所定の無線通信規格における最大値以下の所定値となる条件の下で、前記第2のクロック周波数を、前記第1の基地局と無線通信する場合よりも低く設定し、
    前記第2のシーケンス実行ステップにおいて、前記第2の基地局との間で、前記第1の通信シーケンスに後続し、データ通信を行う第2の通信シーケンスを実行する
    無線通信方法。
  2. 請求項1に記載の無線通信方法であって、
    前記第2のシーケンス実行ステップは、前記第2の通信シーケンスにおける送信電力密度を、前記第1の通信シーケンスよりも大きくするよう制御する、無線通信方法。
  3. 請求項2に記載の無線通信方法であって、
    前記第2のシーケンス実行ステップは、前記第2の通信シーケンスにおける送信電力密度の増大を、前記無線通信規格の許容範囲内または最大値以内に制御する、無線通信方法。
  4. 請求項2または3に記載の無線通信方法であって、
    前記第1のシーケンス実行ステップは、前記第1の通信シーケンスにおける送信電力を略一定の値に維持し、
    前記第2のシーケンス実行ステップは、前記第2の通信シーケンスにおける送信電力を前記略一定の値に維持する、無線通信方法。
  5. 請求項1に記載の無線通信方法であって、
    前記第1の通信シーケンスは、前記無線通信装置と前記基地局との間で呼接続するための呼接続シーケンスを含む、無線通信方法。
  6. 請求項に記載の無線通信方法であって、
    前記第1のシーケンス実行ステップは、前記呼接続シーケンスが成立しなかった場合、前記第1のクロック周波数を低くして前記呼接続シーケンスを再度実行する、無線通信方法。
  7. 請求項6に記載の無線通信方法であって、
    前記第1の設定ステップは、前記呼接続シーケンスの実行に先立って、前記基地局からのパイロット信号の受信レベルに基づいて前記第1のクロック周波数を決定する、無線通信方法。
  8. 請求項1ないしのいずれか1項に記載の無線通信方法であって、
    前記第1の設定ステップは、前記第1のクロック周波数として、所定周波数以下のクロック周波数を設定する、無線通信方法。
  9. 請求項1ないし8のいずれか1項に記載の無線通信方法であって、
    前記第1の設定ステップは、前記第1のクロック周波数として、所定周波数以上のクロック周波数を設定する、無線通信方法。
  10. 請求項に記載の無線通信方法であって、
    前記第1の設定ステップは、前記第1のクロック周波数を用いた前記第1の通信シーケンスの通信が成立しない場合、前記無線通信装置の動作クロックのクロック周波数として、前記第1のクロック周波数よりも低い第3のクロック周波数を設定し、
    前記第1のシーケンス実行ステップは、第3のクロック周波数を用いて、前記第1の通信シーケンスを実行する、無線通信方法。
  11. 請求項1または6に記載の無線通信方法であって、更に、
    前記無線通信装置と通信する前記基地局から制御信号を受信する受信ステップを有し、
    前記第1の設定ステップは、前記制御信号の受信レベルに基づいて、前記第1のクロック周波数を設定する、無線通信方法。
  12. 請求項1ないし11のいずれか1項に記載の無線通信方法であって、
    前記第1のシーケンス実行ステップは、
    前記無線通信装置と通信する前記基地局から、前記基地局による通信可能範囲の情報を取得するステップと、
    前記基地局の前記通信可能範囲に基づいて、前記第2のクロック周波数を導出するステップと、
    を有する無線通信方法。
  13. 請求項12に記載の無線通信方法であって、
    前記通信可能範囲の情報は、前記基地局のセル半径の情報を含む、無線通信方法。
  14. 請求項1ないし13のいずれか1項に記載の無線通信方法であって、更に、
    前記無線通信装置の通信周波数として、ホワイトスペースの周波数を設定する第3の設定ステップを有し、
    前記第1のシーケンス実行ステップは、前記第1のクロック周波数を用いて、使用可能なホワイトスペースの周波数を導出し、前記ホワイトスペースの周波数に基づいて、前記第2のクロック周波数を導出し、
    前記第3の設定ステップは、前記無線通信装置の通信周波数として、前記導出されたホワイトスペースの周波数を設定し、
    前記第2のシーケンス実行ステップは、設定された前記第2のクロック周波数と前記ホワイトスペースの周波数とを用いて、前記第2の通信シーケンスを実行する、無線通信方法。
  15. 所定の無線通信規格に従って基地局と無線通信する無線通信装置であって、
    当該無線通信装置の動作クロックのクロック周波数として、第1のクロック周波数を設定し、前記第1のクロック周波数から変更して第2のクロック周波数を設定する設定部と、
    前記第1のクロック周波数を用いて、前記基地局との間で、第2のクロック周波数を導出する第1の通信シーケンスに係る第1のデータを通信し、前記第2のクロック周波数を用いて、前記基地局との間で、前記第1の通信シーケンスに後続してデータ通信する第2の通信シーケンスに係る第2のデータを通信する通信部と、
    前記第1のデータに基づいて、前記第2のクロック周波数を導出する導出部と、を備え
    前記基地局が第1の最大伝送距離を有する第1の基地局である場合、
    前記通信部は、前記第1の基地局との間で、前記第1の通信シーケンスに係る前記第1のデータを通信し、前記第1のデータに基づいて導出された前記第2のクロック周波数を用いて、前記第2の通信シーケンスに係る前記第2のデータを通信し、
    前記所定の無線通信規格に従って、前記第1の最大伝送距離よりも大きい第2の最大伝送距離を有する第2の基地局との間で、前記第1の最大伝送距離よりも大きい伝送距離で無線通信する場合、
    前記通信部は、前記第1のクロック周波数を用いて、前記第2の基地局との間で、前記第1のデータを通信し、
    前記設定部は、送信電力が前記所定の無線通信規格における最大値以下の所定値となる条件の下で、前記第2のクロック周波数を、前記第1の基地局と無線通信する場合よりも低く設定し、
    前記通信部は、さらに、前記第2の基地局との間で、前記第2のデータを通信す
    無線通信装置。
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