JP6420197B2 - 固液分離装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液体に含まれる固体の流出を阻止しながら該液体を通過させる固液分離装置に関する。
従来、微生物を担持させた多数の担体(以下、単に固体という)を処理槽内の液体中に浮遊させ、該微生物によって液体を処理する方式の液体処理装置が利用されている。このような液体処理装置は、一般に、液体中を浮遊する固体を該液体から分離する固液分離装置を備えている。処理槽から液体を流出させる際に、液体が固液分離装置を通ることにより、該液体中を浮遊する固体が液体から分離され、固体が処理槽の外部に流出することが阻止される。
このような固液分離装置が特許文献1に開示される。特許文献1に開示される固液分離装置は、分離対象の固体の流出を阻止しながら処理水を通過させる筒状スクリーンと、この筒状スクリーンの内部に配置され、かつ表面に多数の集水口が設けられた内筒管とを有する。処理水は、筒状スクリーンおよび内筒管の集水口を通って、該内筒管の内部に導入される。内筒管の内部に導入された処理水は、内筒管の両端または片端に形成された流出口を通って処理槽から排出される。この固液分離装置によれば、処理水中を浮遊する固体は、筒状スクリーンの周面で処理水から分離され、処理水だけを処理槽の外部に排出させることができる。
特開2014−124538号公報
しかしながら、処理槽の幅が大きい場合、該処理槽に配置される固液分離装置の筒状スクリーンが長くなる。その結果、筒状スクリーンが自重により撓んでしまうので、筒状スクリーンの強度、特に、最も大きな応力が作用する筒状スクリーンの中央部の強度を増加させる必要があった。また、筒状スクリーンを回転させる場合には、筒状スクリーンを回転可能に支持する軸受にも大きな荷重がかかるので、筒状スクリーンを回転させるために、多くのエネルギーが消費されていた。
本発明は、上述した従来の問題点に鑑みてなされたもので、筒状スクリーンを長尺にした場合でも該筒状スクリーンの撓みを防止することができ、かつ筒状スクリーンを回転させる場合には、エネルギー消費量を低減させることができる固液分離装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するための本発明の一態様は、液体に含まれる固体の通過を阻止しながら前記液体を内部に流入させ、両端又は一端に設けられた流出口から前記液体を流出させる筒状スクリーンと、前記筒状スクリーンの内部に配置された中空軸と、前記中空軸と前記筒状スクリーンとを連結するスクリーン支持部材とを備え、前記中空軸は、密閉された少なくとも1つの空気室を内部に有し、前記中空軸の中央部での縦断面積は、前記中空軸の両端部での縦断面積よりも大きいことを特徴とする固液分離装置である。
本発明の一態様は、液体に含まれる固体の通過を阻止しながら前記液体を内部に流入させ、両端又は一端に設けられた流出口から前記液体を流出させる筒状スクリーンと、前記筒状スクリーンの内部に配置された中空軸と、前記中空軸と前記筒状スクリーンとを連結するスクリーン支持部材とを備え、前記中空軸は、密閉された複数の空気室を内部に有し、前記複数の空気室は、前記中空軸内に設けられた仕切壁によって互いに仕切られており、前記中空軸の外壁には、前記複数の空気室のうちの少なくとも1つに連通する開口が形成されており、前記開口は取り外し可能なプラグにより閉じられていることを特徴とする固液分離装置である。
本発明の好ましい態様は、前記中空軸の中央部での縦断面積は、前記中空軸の両端部での縦断面積よりも大きいことを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記固液分離装置は、前記中空軸の両端に固定された回転軸と、前記回転軸を回転可能に支持する軸受と、前記回転軸を回転させる回転機構とをさらに備え、前記筒状スクリーン、前記中空軸、前記回転軸、および前記スクリーン支持部材は、前記回転機構によって一体に回転するスクリーンドラムを構成することを特徴とする。
発明の好ましい態様は、前記筒状スクリーンの前記流出口から排出された前記液体を受けるトラフに配置されたシールリングの内周面と、前記筒状スクリーンの外周面との間の隙間の大きさは、前記筒状スクリーンの目幅と同じか、それよりも小さいことを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記筒状スクリーンの外周面に接触しながら、前記筒状スクリーンと同じ周速で、かつ前記筒状スクリーンとは反対方向に回転するスクレーパをさらに備えたことを特徴とする。
本発明の一参考例は、前記スクレーパは、下向きに移動する前記筒状スクリーンの外周面に接触する位置に配置されていることを特徴とする。
本発明の一参考例は、前記スクレーパの軸心は、前記筒状スクリーンの軸心と同じ高さにあることを特徴とする。
本発明によれば、中空軸が空気室を有するので、中空軸に浮力が発生し、中空軸および該中空軸にスクリーン支持部材を介して連結される筒状スクリーンが浮力によって支持される。その結果、筒状スクリーンを長くしても該筒状スクリーンの撓みを防止することができる。さらに、筒状スクリーンを支持する軸受にかかる荷重も、浮力により低減されるので、筒状スクリーンを回転させるためのエネルギー消費量を低減させることができる。
本発明の一実施形態に係る固液分離装置の模式図である。 図1に示す中空軸の内部構造を示す水平断面図である。 図1のA−A線断面図である。 スクリーン支持部材の別の実施形態を示す図である。 図1に示した固液分離装置に流入する液体から固体が分離される様子を示した模式図である。 図1に示される固液分離装置の変形例を示す模式図である。 別の実施形態に係る固液分離装置の模式図である。 中空軸の変形例を示す模式図である。 筒状スクリーンの外周面に接触するスクレーパ装置を示す模式図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る固液分離装置の模式図である。図1に示されるように、固液分離装置は、液体に含まれる固体の通過を阻止しながら該液体を内部に流入させる筒状スクリーン1と、筒状スクリーン1の内部に配置された中空軸2と、中空軸2と筒状スクリーン1とを連結するスクリーン支持部材8,8とを備える。固体は、例えば、微生物を担持させた担体であり、固液分離装置が配置される処理槽(図示せず)内の液体中を浮遊している。
筒状スクリーン1は、複数の開口1aを有しており、開口1aの大きさ(すなわち、筒状スクリーン1の目幅)は、通過を阻止すべき固体のサイズよりも小さく設定されている。したがって、処理槽内の液体は、筒状スクリーン1の内部に流入することができる一方で、液体中を浮遊する固体は、筒状スクリーン1の内部に進入することができない。
中空軸2は、該中空軸2の中央部に位置する中央軸部4と、中央軸部4の両端部に接続された外側軸部5,6から構成される。本実施形態では、中央軸部4、外側軸部5、および外側軸部6は、円筒形状を有し、中央軸部4の軸心は、外側軸部5および外側軸部6の軸心と一致する。中央軸部4の直径は、外側軸部5,6の直径よりも大きく、したがって、中央軸部4の縦断面積は、外側軸部5,6の縦断面積よりも大きい。
外側軸部5の端部には、回転軸15が固定される。より具体的には、回転軸15は、外側軸部5の端壁5aに固定される。回転軸15は、軸受16によって回転可能に支持され、回転軸15の軸心は、外側軸部5の軸心と一致する。軸受16は、筒状スクリーン1を通過した液体が流出されるトラフ20内に配置されている。同様に、外側軸部6の端部には、回転軸18が固定される。より具体的には、回転軸18は、外側軸部6の端壁6aに固定される。回転軸18は、軸受19によって回転可能に支持され、回転軸18の軸心は、外側軸部6の軸心と一致する。軸受19は、筒状スクリーン1を通過した液体が流出されるトラフ20内に配置されている。
回転軸18は、該回転軸18を回転させる回転機構30に接続される。本実施形態の回転機構30は、モータなどの駆動源31と、駆動源31の駆動軸に固定されたスプロケット32と、回転軸18に固定されたスプロケット33と、スプロケット32およびスプロケット33に掛け渡されたチェーン35とを備えている。駆動源31を駆動させると、スプロケット32、チェーン35、およびスプロケット33を介して回転軸18が回転し、その結果、回転軸18が固定された中空軸2、および中空軸2にスクリーン支持部材8,8によって連結された筒状スクリーン1が回転する。筒状スクリーン1、中空軸2、回転軸15,18、およびスクリーン支持部材8,8は、回転機構30によって一体に回転するスクリーンドラムを構成する。筒状スクリーン1を回転させない場合には、回転機構30が省略される。
図2は、中空軸2の内部構造を示す水平断面図である。図2に示すように、中央軸部4の両端部は、仕切壁4a,4aによって塞がれており、中央軸部4の内部には、密閉された空気室4bが形成されている。外側軸部5の内側の端部は、中央軸部4の仕切壁4aによって塞がれており、外側の端部は端壁5aによって塞がれている。外側軸部5の内部には仕切壁5bが設けられている。この仕切壁5bによって外側軸部5の内部空間は2つの密閉された空気室5c,5dに仕切られている。内側の空気室5dは中央軸部4内の空気室4bに隣接しており、空気室5dと空気室4bとは仕切壁4aによって互いに仕切られている。同様に、外側軸部6の内側の端部は、中央軸部4の仕切壁4aによって塞がれており、外側の端部は、端壁6aによって塞がれている。外側軸部6の内部には仕切壁6bが設けられている。この仕切壁6bによって外側軸部6の内部空間は2つの密閉された空気室6c,6dに仕切られている。内側の空気室6dは中央軸部4内の空気室4bに隣接しており、空気室6dと空気室4bとは仕切壁4aによって互いに仕切られている。
中央軸部4の外壁(より具体的には周壁)には、空気室4bと外部とを連通する開口4c,4dが形成されている。これらの開口4c,4dは、取り外し可能なプラグ4e,4fによってそれぞれ閉じられている。同様に、外側軸部5の外壁(より具体的には周壁)には、空気室5cと外部とを連通する開口5e,5f、および空気室5dと外部とを連通する開口5g,5hが形成されており、外側軸部6の外壁(より具体的には周壁)には、空気室6cと外部とを連通する開口6e,6f、および空気室6dと外部とを連通する開口6g,6hが形成されている。外側軸部5の開口5e,5f,5g,5hは、取り外し可能なプラグ5i,5j,5k,5lによってそれぞれ閉じられており、外側軸部6の開口6e,6f,6g,6hは、取り外し可能なプラグ6i,6j,6k,6lによってそれぞれ閉じられている。
中空軸2は、複数の空気室4b,5c,5d,6c,6dを有するので、これら空気室4b,5c,5d,6c,6dによって、中空軸2に浮力が発生し、中空軸2および筒状スクリーン1が浮力によって支持される。その結果、筒状スクリーン1を長尺にした場合であっても、筒状スクリーン1の撓みを防止することができる。さらに、浮力により筒状スクリーン1を回転可能に支持する軸受16,19にかかる荷重も低減されるので、筒状スクリーン1を回転させる駆動源31が消費するエネルギーを低減させることができる。
さらに、図2に示される構成によれば、中空軸2に作用する浮力を調整することができる。すなわち、上述したプラグ4e,4f,5i〜5l,6i〜6lのうちの少なくとも1つを取り外して、液体または固体(例えば、粉体など)を空気室4b,5c,5d,6c,6dのうちの少なくとも1つに入れることにより、中空軸2に作用する浮力を減少させることができる。空気室4b,5c,5d,6c,6dに入れられる液体または固体は、中空軸2に作用する浮力を減少させるための重りとして用いられる。
中空軸2が完全に液体中に浸漬されている場合に、中空軸2に作用する浮力が大きすぎることがある。このような場合に、空気室4b,5c,5d,6c,6dの1つまたはいくつかに液体または固体を入れて、浮力を減少させ、中空軸2を回転可能に支持する軸受16,19にかかる上向きの荷重を減少させてもよい。また、処理槽内の液面位置が変更されたときは、空気室4b,5c,5d,6c,6dの少なくとも1つに入れる液体または固体の量を調整することで、中空軸2に作用する浮力を調整することができる。その結果、軸受16,19にかかる荷重を最小限にすることができる。
本実施形態では、5つの空気室が設けられているが、本発明はこの実施形態に限定されず、4つ以下の空気室を設けてもよいし、または6つ以上の空気室を設けてもよい。また、中空軸2の全体が中空構造を有していなくともよく、中空軸2の一部が中空構造を有してもよい。また、本実施形態では、全ての空気室に外部と連通する開口が設けられているが、開口は全ての空気室に設けられなくてもよい。
メンテナンスなどのために処理槽内の液体を抜く場合には、液体または固体が注入されている空気室を封止するプラグを取り外す。これにより、処理槽内の液面位置が低下するにしたがって、空気室内の液体または固体は、処理槽内の液体内に排出され、軸受16,19に過度の荷重がかかることを防止することができる。この場合、プラグが外された開口のうちの1つを空気取り入れ孔として機能させ、他の開口を液体または固体を排出する排出口として機能させるために、1つの空気室に少なくとも2つの開口と、これらを閉じる少なくとも2つのプラグを設けることが好ましい。
図1に示すように、中空軸2と筒状スクリーン1とを連結するスクリーン支持部材8,8は、中空軸2の両端部(すなわち、外側軸部5の外側端部および外側軸部6の外側端部)に固定されている。図3は、図1のA−A線断面図である。図3に示されるように、スクリーン支持部材8は、中空軸2から筒状スクリーン1まで放射状に延びる複数の(本実施形態では4本の)スポーク8aによって構成される。筒状スクリーン1の開口1aを通過して筒状スクリーン1の内部に流入した液体は、流出口1bを通ってトラフ20に流出する。この流出口1bは、隣接するスポーク8a,8a間に形成された開口である。流出口1bは、筒状スクリーン1の両端に設けられている。
中空軸2の両端部に設けられたスクリーン支持部材8,8のうちの一方を円板状の閉止板で構成してもよい。この場合、流出口1bは、筒状スクリーン1の他方の端部だけに形成され、筒状スクリーン1の内部に流入した液体は、この流出口1bからトラフ20に流出する。
図3に示すスクリーン支持部材8に代えて、図4に示すスクリーン支持部材8を用いてもよい。図4は、スクリーン支持部材8の別の実施形態を示す図である。図4に示したスクリーン支持部材8は、中空軸2と筒状スクリーン1との隙間を塞ぐ環状板8bと、該環状板8bに形成された複数の貫通孔からなる流出口1bとを備えている。環状板8bの内周は中空軸2の外周面に固定され、環状板8bの外周は筒状スクリーン1の内周面に固定されている。流出口1bは、環状板8bの全体に均等に分布している。筒状スクリーン1の内部に流入した液体は、複数の貫通孔からなる流出口1bを通ってトラフ20に流出する。
図1に示されるように、筒状スクリーン1の両端部は、流出口1bから排出された液体を受けるトラフ20に配置されたシールリング23に挿入され、筒状スクリーン1の両端部における外周面は、このシールリング23の内周面と対向している。筒状スクリーン1の外周面とシールリング23の内周面との間には、小さな隙間が形成されている。したがって、筒状スクリーン1はシールリング23と非接触である。しかしながら、筒状スクリーン1を回転させたときに、筒状スクリーン1が振れて、シールリング23と接触することがある。したがって、シールリング23は、高い摺動性を有する樹脂材料、フェルト、またはゴムから作られるのが好ましい。
筒状スクリーン1の外周面とシールリング23の内周面との間に形成されている隙間の大きさtは、筒状スクリーン1の目幅、すなわち、筒状スクリーン1の開口1aの大きさと同じか、それよりも小さい。これは、筒状スクリーン1によって通過が阻止された固体が、筒状スクリーン1の外周面とシールリング23の内周面との間の隙間を通過してしまうことを防止するためである。
図5は、図1に示した固液分離装置に流入する液体から固体が分離される様子を示した模式図である。図5に示されるように、処理槽内の液体は、回転する筒状スクリーン1の開口1aを通って、該筒状スクリーン1の内部に流入する。筒状スクリーン1の目幅は、固体7よりも小さいので、固体7が筒状スクリーン1の内部へ流入することが阻止される。したがって、液体中を浮遊する固体7は、筒状スクリーン1によって液体から分離され、その結果、液体だけを筒状スクリーン1の内部に流入させることができる。筒状スクリーン1の内部に流入した液体は、筒状スクリーン1と中空軸2との間に形成された流路を通り、スクリーン支持部材8に形成された流出口1b(図3参照)からトラフ20に流出する。このように、固液分離装置によって、固体7を液体から分離することができる。
筒状スクリーン1の外周面とシールリング23の内周面との間に形成される隙間の大きさ(図1の符号t参照)は、筒状スクリーン1の目幅と同じか、それよりも小さいので、筒状スクリーン1によって通過が阻止された固体7は、筒状スクリーン1の外周面とシールリング23の内周面との間の隙間を通過することができない。
上述したように、中空軸2の中央軸部4は、外側軸部5,6よりも大きな直径を有しており、中央軸部4の縦断面積は、外側軸部5,6の縦断面積よりも大きい。大きな浮力を得るために、外側軸部5,6の縦断面積を、中央軸部4の縦断面積と同じくした場合、筒状スクリーン1と外側軸部5,6との間に形成される液体の流路が狭くなる。その結果、流出口1bの近傍では筒状スクリーン1を通過した液体が累積され、流出口1bの近傍における液体の圧力損失が高くなるので、流出口1bから離れた筒状スクリーン1の中央部を通過する液体の流量が減少する。このため、筒状スクリーン1全体にわたって、均等に液体を流通させることができない。本実施形態によれば、中空軸2の中央軸部4の縦断面積に比べて、外側軸部5,6の縦断面積が小さいので、流出口1bの近傍における液体の圧力損失を低減させることができるので、筒状スクリーン1全体にわたって均等に液体を流通させることができる。
さらに、中空軸2の中央部を外側軸部5,6よりも大きな直径を有する中央軸部4によって構成することにより、最も大きな応力が発生する中央軸部4の強度を高めることができる。また、中空軸2の中央軸部4に大きな浮力を発生させることができる。
図3および図4に示されるように、筒状スクリーン1の外周面とシールリング23の内周面との間には、隙間が形成される。したがって、筒状スクリーン1が回転したときに、該筒状スクリーン1とシールリング23との間に摩擦抵抗が発生しないので、筒状スクリーン1を回転させる駆動源31が消費するエネルギーを低減させることができる。また、筒状スクリーン1を回転させたときに、シールリング23および筒状スクリーン1には摩耗が発生しないので、筒状スクリーン1およびシールリング23のメンテナンス頻度および交換頻度を低減させることができる。
図6は、図1に示される固液分離装置の変形例を示す模式図である。図6に示される固液分離装置では、筒状スクリーン1は、中空軸2の両端部および中央部に固定された3つのスクリーン支持部材8,8,8で中空軸2と連結される。筒状スクリーン1が中空軸2の両端部および中央部の3箇所で中空軸2に連結されることにより、筒状スクリーン1の撓みをより効果的に防止することができる。スクリーン支持部材8を4つ以上設けてもよい。この場合、スクリーン支持部材8が中空軸2に固定される位置を、筒状スクリーン1の長さに応じて、任意に決定することができる。
図7は、別の実施形態に係る固液分離装置の模式図である。図7に示される固液分離装置は、筒状スクリーン1と中空軸2との間に内筒管28が設けられる。内筒管28が設けられている以外の構成は、図1に示した固液分離装置の構成と同一であるため、その重複する説明を省略する。
内筒管28は、その両端部でスクリーン支持部材8,8に固定される。内筒管28は、複数の貫通孔28aを有する。内筒管28の単位面積当たりの貫通孔28aの数は、内筒管28の中央部で最も多く、内筒管28の両端部に行くにしたがって徐々に少なくなっていく。このような内筒管28を設けた場合、液体が最も流れ易い筒状スクリーン1の両端部における液体の流速が遅くなるために、筒状スクリーン1全体にわたって均等に液体を流通させることができる。
図8は、中空軸2の変形例を示す模式図である。図8に示される中空軸2の構成において、図1に示される中空軸2と同一の構成は、同一の符号を付することによって、その重複する説明を省略する。
図8に示される中空軸2の中央軸部4は、円筒形状を有する一方で、該中央軸部4の両端部に接続される外側軸部5,6は、円錐台形状を有する。図示しないが、円錐台形状の外側軸部5の内部には少なくとも1つの密閉された空気室が形成され、円錐台形状の外側軸部6の内部にも少なくとも1つの密閉された空気室が形成されている。外側軸部5,6の直径は、中央軸部4との接続部で最も大きく、中空軸2の端部に行くにしたがって徐々に小さくなっていく。
図9に示されるように、筒状スクリーン1の外周面に付着した固体7を、該筒状スクリーン1の外周面から剥がすスクレーパ装置40を設けてもよい。図9は、筒状スクリーン1の外周面に接触するスクレーパ装置40を示す模式図である。スクレーパ装置40は、中空軸2と平行に延びる回転軸41と、該回転軸41の外周面に取り付けられたスクレーパ42とを有し、筒状スクリーン1に対向して配置されている。
回転軸41は、駆動源(図示せず)に接続されており、駆動源を駆動することによりスクレーパ42は、回転軸41と共に回転する。回転するスクレーパ42が筒状スクリーン1の外周面に接触することにより、筒状スクリーン1の外周面に付着した固体7が筒状スクリーン1の外周面から剥がされる。筒状スクリーン1の外周面から固体7を除去するときにスクレーパ42が固体7を破砕しないように、スクレーパ42は、ブラシ、またはゴム若しくはスポンジなどの柔軟な弾性材料から構成されるのが好ましい。図9に示す実施形態では、スクレーパ42はブラシから構成されている。
図9に示されるように、スクレーパ42は、下向きに移動する筒状スクリーン1の外周面に接触する位置に配置されている(図9の矢印参照)。好ましくは、スクレーパ42の軸心CL2は、筒状スクリーン1の軸心CL1と同じ高さに配置される。本明細書における「同じ高さ」とは、スクレーパ42の軸心CL2が筒状スクリーン1の軸心CL1と完全に同じ高さに位置している場合のみに限定されず、機械的な組み立て誤差程度のずれは許容される。スクレーパ42の周速は、筒状スクリーン1の周速と同一である。さらに、スクレーパ装置40のスクレーパ42の回転方向は、筒状スクリーン1の回転方向とは反対方向である。
このスクレーパ装置40によれば、スクレーパ42は、回転する筒状スクリーン1と同一方向および同一周速で筒状スクリーン1の外周面に接触するので、固体7に強い衝撃を与えることなく、つまり固体7を破砕することなく、筒状スクリーン1の外周面から固体7を除去しながら、固体7を下方に送り出すことができる。その結果、固体7が筒状スクリーン1の開口1a、または筒状スクリーン1の外周面とシールリング23との間の隙間からトラフ20に流出されることが防止される。
上述した実施形態は、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が本発明を実施できることを目的として記載されたものである。上記実施形態の種々の変形例は、当業者であれば当然になしうることであり、本発明の技術的思想は他の実施形態にも適用しうる。したがって、本発明は、記載された実施形態に限定されることはなく、特許請求の範囲によって定義される技術的思想に従った最も広い範囲に解釈されるものである。
1 筒状スクリーン
2 中空軸
4 中央軸部
5 外側軸部
6 外側軸部
7 固体(担体)
8 スクリーン支持部材
15 回転軸
16 軸受
18 回転軸
19 軸受
20 トラフ
23 シールリング
30 回転機構
31 駆動源
32 スプロケット
33 スプロケット
35 チェーン
40 スクレーパ装置
41 回転軸
42 スクレーパ

Claims (6)

  1. 液体に含まれる固体の通過を阻止しながら前記液体を内部に流入させ、両端又は一端に設けられた流出口から前記液体を流出させる筒状スクリーンと、
    前記筒状スクリーンの内部に配置された中空軸と、
    前記中空軸と前記筒状スクリーンとを連結するスクリーン支持部材とを備え、
    前記中空軸は、密閉された少なくとも1つの空気室を内部に有し、
    前記中空軸の中央部での縦断面積は、前記中空軸の両端部での縦断面積よりも大きいことを特徴とする固液分離装置。
  2. 液体に含まれる固体の通過を阻止しながら前記液体を内部に流入させ、両端又は一端に設けられた流出口から前記液体を流出させる筒状スクリーンと、
    前記筒状スクリーンの内部に配置された中空軸と、
    前記中空軸と前記筒状スクリーンとを連結するスクリーン支持部材とを備え、
    前記中空軸は、密閉された複数の空気室を内部に有し、
    前記複数の空気室は、前記中空軸内に設けられた仕切壁によって互いに仕切られており、
    前記中空軸の外壁には、前記複数の空気室のうちの少なくとも1つに連通する開口が形成されており、前記開口は取り外し可能なプラグにより閉じられていることを特徴とする固液分離装置。
  3. 前記中空軸の中央部での縦断面積は、前記中空軸の両端部での縦断面積よりも大きいことを特徴とする請求項2に記載の固液分離装置。
  4. 前記固液分離装置は、前記中空軸の両端に固定された回転軸と、前記回転軸を回転可能に支持する軸受と、前記回転軸を回転させる回転機構とをさらに備え、
    前記筒状スクリーン、前記中空軸、前記回転軸、および前記スクリーン支持部材は、前記回転機構によって一体に回転するスクリーンドラムを構成することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の固液分離装置。
  5. 前記筒状スクリーンの前記流出口から排出された前記液体を受けるトラフに配置されたシールリングの内周面と、前記筒状スクリーンの外周面との間の隙間の大きさは、前記筒状スクリーンの目幅と同じか、それよりも小さいことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の固液分離装置。
  6. 前記筒状スクリーンの外周面に接触しながら、前記筒状スクリーンと同じ周速で、かつ前記筒状スクリーンとは反対方向に回転するスクレーパをさらに備えたことを特徴とする請求項に記載の固液分離装置。
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