JP6418745B2 - 撹拌用回転体及び撹拌装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電動機等の回転軸に取付けて液体又は気体中で回動することにより、流体の対流を発生させて効率よく撹拌することができる撹拌用回転体及び撹拌装置に関するものである。
従来より、ハンディータイプの電動ドリル等のモータの回転軸に取付け可能であり、バケツ等の容器内で容器内の液体の撹拌を行う撹拌用回転体が種々用いられている。例えば、糊料・接着剤・塗料等の高粘度の溶液を撹拌し、溶解させる際に、効率よく高粘度の溶液を撹拌混合させることのできる高粘度溶液用撹拌羽根が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、回転時に容器等にぶつけた場合に破片や削りカスが生じることが少ない攪拌用回転体も提案されている(例えば、特許文献2参照)。この回転体は、回転軸に近い箇所に設けられた吸入口と、回転体の最外周部に設けられた吐出口とを繋ぐ流通路が、吸入口から回転軸方向に沿って直進した後に直角に曲がり、回転体本体の半径方向外側に向けて直進して吐出口に到達するように形成されているものである。
このため、液体中に攪拌用回転体を浸漬して回転させると、流通路内に進入した液体も回転体と共に回転する。これにより、流通路内の流体に遠心力が作用し、流通路内の流体が回転体の半径方向外側に向けて流動することにより、回転体の周囲に液流を生じさせ溶液を撹拌するものである。
実公平7−28913号公報 特許第4418019号公報
しかしながら、前述の回転体は、中実の回転体に流通路を穿設しているため、回転体の半径方向に伸びた流通路内の液体の遠心力によって液体の流れを生じさせるものであるため、発生する流れは流通路の容積に応じた大きさとなることは否めず、大容量の撹拌には不向きであった。特に、直径が1mを超える大形の回転体は重量が大きくなり、駆動に不向きであった。また、中実の回転体に吸入口及び吐出口を穿設する作業を含む工程によって製造されるものであるため、大量製造に不向きであった。
本発明は、大量製造が容易で、尚且つ、大形で大容量の液体又は気体による流体を効率よく撹拌することのできる撹拌用回転体及び撹拌装置を得ることを目的とする。
請求項1に記載された発明に係る攪拌用回転体は、軸心周りに回転する軸心に直交する断面が円形の外形を有する中空の円筒形状の本体部と、
前記本体部の下面側又は上面側の軸心の近傍に設けられた吸入口と、
前記本体部の最外周表面に設けられる1つ以上の吐出口と、
前記吸入口と前記吐出口との間に連通して形成された連通室とを備え、
前記吐出口が前記円筒形状の側壁部に形成された円形の開口であり、
前記連通室を前記1つ以上の吐出口に対応した個々の領域に仕切る仕切り板を更に備え
前記軸心上を通る回転軸と前記本体部とが、軸受手段を介して回動自在に結合され、
前記仕切り板が、前記回転軸と一体となって回転するように、本体部の内部に配されていることを特徴とするものである。
請求項2に記載された発明に係る攪拌用回転体は、請求項1に記載の仕切り板が前記円筒形状の高さの一部又は全部の領域を仕切るように形成されていることを特徴とするものである。
請求項3に記載された発明に係る攪拌用回転体は、請求項1に記載の仕切り板が回転軸に対して放射状に形成されていることを特徴とするものである。
請求項4に記載された発明に係る攪拌用回転体は、請求項1に記載の仕切り板が回転軸を基点とした曲線状に形成されていることを特徴とするものである。
請求項5に記載された発明に係る攪拌用回転体は、請求項1に記載の本体部の1つ以上の吐出口に吐出口からの排出液流の方向を変更する液流変更手段を備えたことを特徴とするものである。
請求項6に記載された発明に係る攪拌用回転体は、軸心周りに回転する軸心に直交する断面が円形の外形を有する中空の円筒形状の本体部と、
前記本体部の下面側又は上面側の軸心の近傍に設けられた吸入口と、
前記本体部の最外周表面に設けられる1つ以上の吐出口と、
前記吸入口と前記吐出口との間に連通して形成された連通室とを備え、
前記吐出口が前記円筒形状の側壁部に形成された円形の開口であり、
前記連通室を前記1つ以上の吐出口に対応した個々の領域に仕切る仕切り板を更に備え、
前記本体部と仕切り板とが軸心上を通る回転軸に対して一体となって回転し、
前記仕切り板が回転軸を基点とした曲線状に形成されていることを特徴とするものである。
請求項7に記載された発明に係る攪拌装置は、請求項1〜6の何れか1項に記載の撹拌用回転体を回転軸に備えたことを特徴とするものである。
本発明は、回転時に容器等にぶつけた場合に破片や削りカスが生じることが少ない利点をそのままとして、大量製造が容易で、尚且つ、大形で大容量の容器内の液体又は気体を効率よく撹拌することができるという効果がある。
本発明の撹拌用回転体の一実施例の構成を示す説明図であり、a図は正面図、b図は平面図、c図は底面図である。 本発明の撹拌用回転体の別の実施例の構成を示す説明図であり、a図は正面図、b図は平面図、c図は底面図である。 本発明の撹拌用回転体の更に別の実施例の構成を示す説明図であり、a図は正面図、b図は平面図、c図は底面図である。 本発明の撹拌用回転体の更に別の実施例の構成を示す説明図であり、a図は正面図、b図は平面図、c図は底面図である。 本発明の撹拌用回転体の更に別の実施例の構成を示す説明図であり、a図は正面図、b図は平面図、c図は底面図である。 本発明の撹拌用回転体の更に別の実施例の構成を示す説明図であり、a図は正面図、b図は平面図、c図は底面図である。
本発明においては、軸心周りに回転する中空の本体部と、この本体部の回転軸心の近傍に設けられた吸入口と、本体部の最外周表面に設けられる1つ以上の吐出口と、吸入口と吐出口との間に連通して形成された連通室と、連通室を1つ以上の吐出口に対応した個々の領域に仕切る仕切り板とを備える。これにより、大量製造が容易で、尚且つ、大形で大容量の容器内の液体又は気体を効率よく撹拌することができる。
即ち、本発明の本体部自体は、被撹拌液中に浸漬されて軸心周りに回転する。仕切り板により、中空の本体部内に形成された連通室を1つ以上の吐出口に対応した個々の領域で仕切られることにより、本体内部の液体又は気体が仕切り板により本体部の回転と共に回転する。液体又は気体も回転により遠心力が働くため、最外周表面に設けられた吐出口から流出する。流出した液体又は気体に応じて、吸入口から液体又は気体が本体内部に流入することになる。特に中空の本体部であるため、本体部内部に多量の液体又は気体を保持することが可能となり、本体部の回転による遠心力が良好に液体又は気体に作用することにより、効率よく撹拌することが可能となる。また、中空の本体部であるため、プレス等により生産が可能となり、大量生産が容易で、尚且つ、大形で大容量の回転体を得ることが可能となる。
本発明の撹拌用回転体は、モータの回転駆動軸に取付け、被撹拌液体又は気体中に回転体を浸漬させて回転軸心周りに回転させることにより、回転体が浸漬された周囲の被撹拌液体又は気体を撹拌する流れを生じるものである。回転体の直径については、数十リットルのバケツ内の被撹拌液を撹拌可能な数cmのものから、数十トンの撹拌槽内の被撹拌液を撹拌可能な1m以上のものまで種々選択可能である。この撹拌用回転体の本体部については、回転軸心に直交する断面が円形の外形を有するものであれば、スムーズに回転する等の利点がある。
例えば、小形の回転体では、ハンディータイプの電動ドリル等のモータの回転駆動軸に取付け、バケツ等の容器内に回転体を差し入れて回転軸心周りに回転させることにより、容器内の液体又は気体を撹拌する流れを生じる。また、汚水処理場等の大形の撹拌槽の撹拌については、撹拌槽の上部に配置された原動機の駆動軸に回転体を取付け、これを浸漬した状態で回転させることにより、槽内を撹拌する流れを生じる。
本発明の本体部としては、回転軸心周りに回転する中空体であれば良く、構成する素材等については、何ら制限はない。但し、前述のように回転時に液体又は気体を保持する容器の壁面等にぶつけた場合等に、欠けたり破損しない強度は必要となる。また、仕切り板についても同様に不用意な衝撃に対して、欠けたり破損しない強度は必要となることは言うまでもない。
本発明の連通室は、吸入口と吐出口とが共に開口された空間を指す。本発明の吸入口は本体部の回転軸心の近傍に設けられれば良く、より好ましくは軸心に対して対称に回転軸心を囲むように設けられればよい。1つ以上の吐出口に対応して同じ個数の吸入口を設けても良いし、1つの吸入口で中空の本体部で個々の仕切り板による領域に導入されても良い。
本発明の吐出口は1つ以上の本体部の最外周表面に設けられればよい。当然のことながら、均一で効果的な撹拌状態を得るためには、吐出口は回転軸心に対して対称に配置されることが肝要となる。従って、好ましくは2つの吐出口を備えるのであれば、回転軸心に対して180°の対向される位置に配し、3つの吐出口を備えるのであれば、回転軸心に対して120°の間隔で配置される。4つ以上の吐出口でも同様である。
中空の本体部と仕切り板とは軸心上を通る回転軸に対して一体となって回転して旋回流を発生させても良く、また、軸心上を通る回転軸に対してこれと一体となって回転する仕切り板に対して、中空の本体部が回転軸と仕切り板とに対して軸受手段を介して取付けられ本体部に回転軸の回転を伝え難くしても良い。
軸受手段としては、平軸受等のすべり軸受や、ボールベアリングの玉軸受やローラーベアリングのころ軸受等の転がり軸受等を用いることができる。尚、回転体自体が撹拌装置の構成部材として、被撹拌液中に浸漬されるため、防水シール性を高めた軸受手段が好ましい。
本体部に回転軸の回転を伝え難くした場合には、本体部の吐出口に吐出流の方向を変更する液流変更手段を備えることにより、回転軸の回転方向と逆方向に回転させることも、正方向に回転させることも、更には、回転平面に対して上下方向に液流を吐出させることも可能となり、撹拌される液体又は気体や撹拌装置を構成する容器の形態によって最適な吐出流の方向を選択することが可能となる。
本発明の仕切り板は、1つ以上の吐出口に対応した個々の領域に仕切るものであればよく、これらの仕切り板により中空の本体部内に形成された連通室を吐出口に対応した個々の領域で仕切られることにより、本体内部の液体又は気体が仕切り板により本体部の回転と共に回転させ、流体に遠心力を発生させるものであればよい。この仕切り板は、吐出口断面の全てを覆うように形成される必要はない。好ましくは吐出口断面の一部又は全部の領域を覆うように形成されればよい。
即ち、中空の本体部の内部に回転に伴う液体又は気体の旋回流が発生すればよく、回転軸心に直交する断面が円形の外形を有する回転体の本体部は吐出口が形成される最外周表面に近づくほど領域は広がる。そのため、本体部の回転による遠心力が良好に液体又は気体に作用することにより、効率よく撹拌することが可能となる。
本発明の仕切り板としては、回転軸心に対して放射状に形成されていても回転軸心を基点とした曲線状に形成されていてもよい。また、仕切り板によって連通室は完全に隔離されるものでなくても良い。即ち、仕切り板が回動軸を中心として回転することにより本体部の内部で液体又は気体の旋回流が発生すれば良く、仕切り板は完全に個々の領域を隔離しなくても、旋回流が発生する。
本発明の撹拌される対象としては、液体だけでなく気体も旋回流が発生して、遠心力によって吐出口から吐出され、撹拌される。液体としては、溶液だけでなく、固体粒子が液体中に分散した懸濁液であっても旋回流が発生して、遠心力によって吐出口から吐出され、撹拌される。この懸濁液については、固体粒子の分量が液体と比較して大きいスラリー液や、小さい剪断応力には液体のように振る舞うのに大きい剪断応力には固体のように振る舞うダイラタンシー現象を生じるダイラタント流体であっても小さい回転力で行うことができる特性を有している。
図1は本発明の撹拌用回転体の一実施例の構成を示す説明図であり、a図は正面図、b図は平面図、c図は底面図である。図1に示す通り、本実施例の撹拌用回転体10は、回転軸11がモータの駆動軸に取付けて撹拌装置を構成する。例えば、ハンディータイプの電動ドリルの駆動軸に取付ければ、ハンディタイプの撹拌装置となる。また、大形の据え置きタイプの原動機の駆動軸に取付ければ、据え置きタイプの撹拌装置となる。
撹拌の際には、容器又は貯留槽に保持された被撹拌液中に回転体10が浸漬される。円筒形状の本体部12の下面側には回転軸11の周りに吸入口13がドーナツ状に配されている。本体部12の内部には、6枚の仕切り板15が本体部12の上部から下方に下垂されており、この6枚の平板状の仕切り板15によって6つの連通室16に本体部12内の上部空間が仕切られている。6枚の仕切り板15によって仕切られた連通室16の側壁部の中央部には、吐出口14が形成されている。尚、6枚の仕切り板15は、隣接する吐出口14の中央部ではなく、各吐出口14の外方位置に形成され、吐出口は個々の連通室16を跨ぐように配されてもよい。
回転軸11によって撹拌用回転体10が回転することにより、本体部12内の6枚の仕切り板15によって本体部の内部の液体も回転軸11の周りを回り、遠心力が働くことになる。円筒形状の側壁部には吐出口14が形成されているため、遠心力が働いた液体はこの吐出口14から本体部12の外に排出される。液体の吐出方向は回転軸11に直交する方向である。
吐出口14から液体が排出されるため、本体部12は吸入口13から液体を導入することとなり、回転体10が浸漬された容器又は貯留槽内の被撹拌液については、回転体10の吐出口14からその外方へ至る流れが、そして、容器又は貯留槽の内壁に沿って下方に回り込んで上昇する回転体10下方の吸入口13に至る流れが生じることになる。尚、撹拌される液体は気体であっても同様の流れが生じる。
図2は本発明の撹拌用回転体の別の実施例の構成を示す説明図であり、a図は正面図、b図は平面図、c図は底面図である。図2に示す通り、本実施例の撹拌用回転体20は、回転軸21が駆動軸に取付けられ撹拌装置を構成する。撹拌の際には、容器又は貯留槽に保持された被撹拌液中に回転体20が浸漬される。
円筒形状の本体部22の下面側には回転軸21の周りに吸入口23がドーナツ状に配されている。本体部22の内部には、6枚の仕切り板25が本体部12の下部から上方に垂設されており、この6枚の平板状の仕切り板25によって6つの連通室26に本体部22内の下部空間が仕切られている。6枚の仕切り板25によって仕切られた連通室26の側壁部の中央部には、吐出口24が形成されている。尚、6枚の仕切り板25は、隣接する吐出口24の中央部ではなく、各吐出口24の外方位置に形成され、吐出口は個々の連通室26を跨ぐように配されてもよい。
回転軸21によって撹拌用回転体20が回転することにより、本体部22内の6枚の仕切り板25によって本体部の内部の液体も回転軸21の周りを回り、遠心力が働くことになる。円筒形状の側壁部には吐出口24が形成されているため、遠心力が働いた液体はこの吐出口24から本体部22の外に排出される。液体の吐出方向は回転軸21に直交する方向である。
吐出口24から液体が排出されるため、本体部22は吸入口23から液体を導入することとなり、回転体20が浸漬された容器又は貯留槽内の被撹拌液については、回転体20の吐出口24からその外方へ至る流れが、そして、容器又は貯留槽の内壁に沿って下方に回り込んで上昇する回転体20下方の吸入口23に至る流れが生じることになる。尚、撹拌される液体は気体であっても同様の流れが生じる。
図3は本発明の撹拌用回転体の更に別の実施例の構成を示す説明図であり、a図は正面図、b図は平面図、c図は底面図である。図3に示す通り、本実施例の撹拌用回転体30は、回転軸31がモータの駆動軸に取付けられ撹拌装置を構成する。撹拌の際には、容器又は貯留槽に保持された被撹拌液中に回転体30が浸漬される。
円筒形状の本体部32の下面側には6つの吸入口33が回転軸31の周りに取り囲むように配されている。本体部32の内部には、6枚の仕切り板35が本体部32の中間位置を跨ぐように垂設されており、この6枚の平板状の仕切り板35によって6つの連通室36が仕切られている。6枚の仕切り板35によって仕切られた各々の連通室36の側壁部の中央部には、吐出口34が形成されている。
回転軸31によって撹拌用回転体30が回転することにより、本体部32内の6枚の仕切り板35によって本体部の内部の液体も回転軸31の周りを回り、遠心力が働くことになる。円筒形状の側壁部には吐出口34が形成されているため、遠心力が働いた液体はこの吐出口34から本体部32の外に排出される。液体の吐出方向は回転軸31に直交する方向である。
吐出口34から液体が排出されるため、本体部32は吸入口33から液体を導入することとなり、回転体30が浸漬された容器又は貯留槽内の被撹拌液については、回転体30の吐出口34からその外方へ至る流れが、そして、容器又は貯留槽の内壁に沿って下方に回り込んで上昇する回転体30下方の吸入口33に至る流れが生じることになる。尚、撹拌される液体は気体であっても同様の流れが生じる。
図4は本発明の撹拌用回転体の更に別の実施例の構成を示す説明図であり、a図は正面図、b図は平面図、c図は底面図である。図4に示す通り、本実施例の撹拌用回転体40は、回転軸41がモータの駆動軸に取付けられ撹拌装置を構成する。撹拌の際には、容器又は貯留槽に保持された被撹拌液中に回転体40が浸漬される。
円筒形状の本体部42の下面側には6つの吸入口43が回転軸41の周りに取り囲むように配されている。本体部42の内部には、6枚の放物線状の仕切り板45が本体部42の下部から上方に垂設されており、この6枚の放物線状の仕切り板45によって6つの連通室46が仕切られている。6枚の仕切り板45によって仕切られた連通室46の側壁部の仕切り板45近傍には、吐出口44が形成されている。
回転軸41によって撹拌用回転体40が回転することにより、本体部42内の6枚の仕切り板45によって本体部の内部の液体も回転軸41の周りを回り、遠心力が働くことになる。円筒形状の側壁部には吐出口44が形成されているため、遠心力が働いた液体はこの吐出口44から本体部42の外に排出される。液体の吐出方向は回転軸41に直交する方向である。
吐出口44から液体が排出されるため、本体部42は吸入口43から液体を導入することとなり、回転体40が浸漬された容器又は貯留槽内の被撹拌液については、回転体40の吐出口44からその外方へ至る流れが、そして、容器又は貯留槽の内壁に沿って下方に回り込んで上昇する回転体40下方の吸入口43に至る流れが生じることになる。尚、撹拌される液体は気体であっても同様の流れが生じる。
図5は本発明の撹拌用回転体の更に別の実施例の構成を示す説明図であり、a図は正面図、b図は平面図、c図は底面図である。図5に示す通り、本実施例の撹拌用回転体50は、回転軸51がモータの駆動軸に取付けられ撹拌装置を構成する。撹拌の際には、容器又は貯留槽や貯留槽に保持された被撹拌液中に回転体50が浸漬される。
円筒形状の本体部52の下面側には6つの吸入口53が回転軸51の周りに取り囲むように配されている。回転軸51と本体部52とは、軸受手段としての上ボールベアリング57と下ボールベアリング58との2つのベアリングで回動自在に結合されている。本体部52の内部には、放物線状の曲面を有する6枚の仕切り板55が回転軸51を中心に放射状に配されている。
回転軸51と一体となって回転するように、6枚の仕切り板55の各々は本体部52の内壁には結合及び接触していない。これらの6枚の放物線状の仕切り板55によって6つの連通室56が仕切られている。本体部52の側壁部には、6つの吐出口54が均等間隔で形成されている。
吐出口54の各々には、液流変更手段としての凹面状ノズル59が装着されており、吐出口54からの液体の吐出流の方向を変更することによって、本体部52を回転させるように、各々のノズル59の向きは同一の方向に配されている。具体的には、b図の平面図では反時計回りに回るように各々のノズル59の向きを揃えている。
b図の平面図では時計回りに回転軸51が回転することにより、本体部52内の6枚の仕切り板55によって本体部52の内部の液体も回転軸51の周りを回り、遠心力が働くことになる。円筒形状の本体部52の側壁部には吐出口54が形成されているため、遠心力が働いた液体はこの吐出口54から本体部52の外に排出され、個々の凹面状ノズル59によって吐出流の方向が変更され、本体部52が、b図の平面図では反時計回りに回る。
吐出口54から液体が排出されるため、本体部52は吸入口53から液体を導入することとなり、回転体50が浸漬された容器又は貯留槽内の被撹拌液については、回転体50の吐出口54からその外方へ至る流れが、そして、容器又は貯留槽の内壁に沿って下方に回り込んで上昇する回転体50下方の吸入口53に至る流れが生じることになる。
尚、個々の凹面状ノズル59の向きを種々に変更させることにより、回転軸51の回転方向と逆方向に回転させるだけでなく、正方向に回転させることも、更には、回転平面に対して上下方向に液流を吐出させることも可能となり、撹拌される液体は気体であっても良く、撹拌装置を構成する容器又は貯留槽の形態によって最適な吐出流の方向を選択することが可能となる。また、凹面状ノズル59自体を取り外して使用することも可能である。
図6は本発明の撹拌用回転体の更に別の実施例の構成を示す説明図であり、a図は正面図、b図は平面図、c図は底面図である。図6に示す通り、本実施例の撹拌用回転体60は、回転軸61でハンディータイプの電動ドリル等のモータの駆動軸に取付けられ撹拌装置を構成する。撹拌の際には、容器又は貯留槽に保持された被撹拌液中に回転体60が浸漬される。
円筒形状の上下面がテーパー状に加工された本体部62の下面側には6つの吸入口63が回転軸61の周りに取り囲むように配されている。回転軸61と本体部62とは、軸受手段としての上ボールベアリング67と下ボールベアリング68との2つのベアリングで回動自在に結合されている。本体部62の内部には、6枚の平板状の仕切り板65が回転軸61を中心に放射状に配されている。
回転軸61と一体となって回転するように、6枚の仕切り板65の各々は本体部62のない壁には結合及び接触してない。これらの6枚の平板状の仕切り板65によって6つの連通室66が仕切られている。本体部62の側壁部には、6つの吐出口64が均等間隔で形成されている。
吐出口64の各々には、液流変更手段としての凹面状ノズル69が装着されており、吐出口64からの液体の吐出流の方向を変更することによって、本体部62を回転させるように、各々のノズル69の向きは同一の方向に配されている。具体的には、b図の平面図では反時計回りに回るように各々のノズル69の向きを揃えている。
b図の平面図では時計回りに回転軸61が回転することにより、本体部62内の6枚の仕切り板65によって本体部62の内部の液体も回転軸61の周りを回り、遠心力が働くことになる。円筒形状の本体部62の側壁部には吐出口64が形成されているため、遠心力が働いた液体はこの吐出口64から本体部62の外に排出され、個々の凹面状ノズル69によって吐出流の方向が変更され、本体部62が、b図の平面図では反時計回りに回る。
吐出口64から液体が排出されるため、本体部62は吸入口63から液体を導入することとなり、回転体60が浸漬された容器又は貯留槽内の被撹拌液については、回転体60の吐出口54からその外方へ至る流れが、そして、容器又は貯留槽の内壁に沿って下方に回り込んで上昇する回転体60下方の吸入口63に至る流れが生じることになる。
尚、個々の凹面状ノズル69の向きを種々に変更させることにより、回転軸61の回転方向と逆方向に回転させるだけでなく、正方向に回転させることも、更には、回転平面に対して上下方向に液流を吐出させることも可能となり、撹拌される液体は気体であっても良く、撹拌装置を構成する容器又は貯留槽の形態によって最適な吐出流の方向を選択することが可能となる。また、凹面状ノズル69自体を取り外して使用することも可能である。
10、20、30、40、50、60…撹拌用回転体、
11、21、31、41、51、61…回転軸、
12、22、32、42、52、62…本体部、
13、23、33、43、53、63…吸入口、
14、24、34、44、54、64…吐出口、
15、25、35、45、55、65…仕切り板、
16、26、36、46、56、66…連通室、
57、67…上ボールベアリング(軸受手段)、
58、68…下ボールベアリング(軸受手段)、
59、69…凹面状ノズル(液流変更手段)、

Claims (7)

  1. 軸心周りに回転する軸心に直交する断面が円形の外形を有する中空の円筒形状の本体部と、
    前記本体部の下面側又は上面側の軸心の近傍に設けられた吸入口と、
    前記本体部の最外周表面に設けられる1つ以上の吐出口と、
    前記吸入口と前記吐出口との間に連通して形成された連通室とを備え、
    前記吐出口が前記円筒形状の側壁部に形成された円形の開口であり、
    前記連通室を前記1つ以上の吐出口に対応した個々の領域に仕切る仕切り板を更に備え
    前記軸心上を通る回転軸と前記本体部とが、軸受手段を介して回動自在に結合され、
    前記仕切り板が、前記回転軸と一体となって回転するように、本体部の内部に配されていることを特徴とする攪拌用回転体。
  2. 前記仕切り板が前記円筒形状の高さの一部又は全部の領域を仕切るように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の撹拌用回転体。
  3. 前記仕切り板が回転軸に対して放射状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の撹拌用回転体。
  4. 前記仕切り板が回転軸を基点とした曲線状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の撹拌用回転体。
  5. 前記本体部の1つ以上の吐出口に吐出口からの排出液流の方向を変更する液流変更手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の撹拌用回転体。
  6. 軸心周りに回転する軸心に直交する断面が円形の外形を有する中空の円筒形状の本体部と、
    前記本体部の下面側又は上面側の軸心の近傍に設けられた吸入口と、
    前記本体部の最外周表面に設けられる1つ以上の吐出口と、
    前記吸入口と前記吐出口との間に連通して形成された連通室とを備え、
    前記吐出口が前記円筒形状の側壁部に形成された円形の開口であり、
    前記連通室を前記1つ以上の吐出口に対応した個々の領域に仕切る仕切り板を更に備え、
    前記本体部と仕切り板とが軸心上を通る回転軸に対して一体となって回転し、
    前記仕切り板が回転軸を基点とした曲線状に形成されていることを特徴とする攪拌用回転体。
  7. 請求項1〜6の何れか1項に記載の撹拌用回転体を回転軸に備えたことを特徴とする撹拌装置。
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