JP6417589B2 - 光学素子、電気光学装置、装着型表示装置および光学素子の製造方法 - Google Patents

光学素子、電気光学装置、装着型表示装置および光学素子の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、光学素子、電気光学装置、装着型表示装置および光学素子の製造方法に関するものである。
近年、ヘッドマウントディスプレイ等の装着型表示装置が注目されている。このようなヘッドマウントディスプレイにおいては、画像が瞳径より小さくなると、画像の表示位置を瞳の位置に厳密に合わせる調整が必要になり使い勝手が悪くなることから、画像光を瞳径よりも拡大する光学素子が使用される。このような光学素子としては、2つの回折格子を用いることで画像光を拡大する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平07−72422号公報
ところで、ヘッドマウントディスプレイでは小型化が重要視されており、レーザービームをスキャンして眼の網膜上に画像を描画することで装置の小型化を実現している。そこで、レーザースキャン方式に上記光学素子を組み合わせて用いることが考えられる。
しかしながら、細いレーザービームをスキャンする方式では画像光が瞳径に比べ、かなり小さくなるため、上記光学素子では画像光を十分に拡大することが難しかった。そこで、レーザービームをスキャンする方式のように画像光が瞳径よりも十分に小さい場合であっても、画像光を瞳に入射させることができる新たな技術の提供が望まれていた。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、画像光を拡大して瞳に入射させることが可能な光学素子、電気光学装置、装着型表示装置および光学素子の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の第1態様に従えば、第1光入射部および第1光射出部を備えた第1導光体と、前記第1導光体の内部に設けられた半透過反射膜と、前記第1光入射部の一部に設けられ、所定のピッチで配列された複数の格子を備える第1回折素子と、前記第1光射出部の少なくとも一部に設けられ、所定のピッチで配列された複数の格子を備える第2回折素子と、前記第1光入射部における前記第1回折素子の周囲に設けられた反射膜と、を備え、前記第1回折素子の複数の格子のピッチは、前記第2回折素子の複数の格子のピッチと等しくなるように設けられ、前記第1回折素子の複数の格子の各々の延在方向は、前記第2回折素子の複数の格子の各々の延在方向と同じ方向となるように設けられている光学素子が提供される。
第1態様に係る光学素子によれば、格子パターンの配列ピッチ(格子周期)が同じであり、且つ格子の延在方向が同じ2つの回折格子を用いることにより、入射角と同じ角度で出射する複数の回折光を生成することができる。
また、半透過反射膜に到達した光の一部は透過して第2回折素子によって入射角と同じ角度で出射される。一方、半透過反射膜で反射された光は、第1導光体の第1光入射部に形成されている反射膜で反射されて再び半透過反射膜に到達する。よって、半透過反射膜および反射膜の反射を繰り返しながら第1導光体を伝播し、第2回折素子に到達した光が順次入射角と同じ角度で射出されるようになる。
したがって、例えば、第1光入射部にレーザービームのような細い光が入射する場合であっても、第1光射出部から拡大した状態で射出することで瞳に拡大された画像光を入射させることができる。
上記第1態様において、前記半透過反射膜は、前記第1光入射部の面および前記第1光射出部の面に平行となるように設けられている構成としてもよい。
この構成によれば、半透過反射膜を第1光入射部の面および第1光射出部の面と平行に配置されるので、入射角に対応した導光体内の伝播角度が維持され、半透過反射膜および反射膜で繰り返し反射された光を第2回折素子に同じ角度で入射させて外部に取り出すことができる。
上記第1態様において、前記第1回折素子の複数の格子は、第1方向に沿って配列され、
前記第2回折素子の複数の格子は、前記第1方向に沿って配列され、前記第2回折素子の前記第1方向に沿った大きさは、前記第1回折素子の前記第1方向に沿った大きさよりも大きい構成としてもよい。
この構成によれば、第1光入射部から入射した光を第1方向において拡大することができる。
本発明の第2態様に従えば、第1光入射部および第1光射出部を備えた第1導光体と、前記第1導光体の内部に設けられた半透過反射膜と、前記第1光入射部の一部に設けられ、第1方向と前記第1方向と交差した方向である第2方向とに沿うようにそれぞれ所定のピッチで配列された複数の格子を備える第1回折素子と、前記第1光射出部の少なくとも一部に設けられ、前記第1方向と前記第2方向とに沿うようにそれぞれ所定のピッチで配列された複数の格子を備える第2回折素子と、前記第1光入射部における前記第1回折素子の周囲に設けられた反射膜と、を備え、前記第1回折素子の前記第1方向に沿った複数の格子のピッチは、前記第2回折素子の前記第1方向に沿った複数の格子のピッチと等しくなるように設けられ、前記第1回折素子の前記第2方向に沿った複数の格子のピッチは、前記第2回折素子の前記第2方向に沿った複数の格子のピッチと等しくなるように設けられ、前記第2回折素子の大きさは、前記第1回折素子の大きさよりも大きい光学素子が提供される。
第2態様に係る光学素子によれば、第1回折素子および該第1回折素子より大きい第2回折素子がそれぞれ2次元格子パターンを有するので、二次元方向において光を拡大させることができる。したがって、例えば、第1光入射部にレーザービームのような細い光が入射する場合であっても、第1光射出部から二次元方向に拡大した状態で射出することで瞳に拡大された画像光を入射させることができる。
上記第1態様又は第2態様において、前記半透過反射膜は、前記第1回折素子の中心光軸から離間するにつれて、反射率が漸次低くなっている構成としてもよい。
この構成によれば、第1回折素子の中心光軸から離間するにつれて、半透過反射膜の透過率が漸次高くなる。よって、半透過反射膜で反射する際、できるだけ第1導光体を伝播する光として戻すことにより、第1回折素子の中心光軸から離間しても導光体中に多くの光を残すことができる。また、第1導光体に残っている光をより多く第2回折素子へ伝達させることができ、第1回折素子の中心光軸から離間しても出射される光強度の減少を抑制することができる。
上記第1態様又は第2態様において、前記半透過反射膜は、誘電体多層膜から構成される構成としてもよい。
この構成によれば、金属反射膜に比べて光の吸収を抑えることができるので、第1導光体内で繰り返し反射する際の光強度の減衰を抑えることができる。
上記第1態様又は第2態様において、前記第2回折素子と前記半透過反射膜との間に配置される樹脂層をさらに備える構成としてもよい。
この構成によれば、樹脂層が半透過反射膜および第2回折素子を分離するスペーサーとして機能する。よって、第2回折素子は、半透過反射膜を透過した光を回折させることで外部に良好に取り出すことができる。
本発明の第3態様に従えば、画像光を射出する画像光生成部と、一方面側に形成された、第2光入射部および第2光射出部を含み、前記第2光入射部から入力された光を導光して前記第2光射出部から出力させる第2導光体と、前記第2光入射部に対向配置され、前記画像光生成部からの前記画像光が入射する、上記第1態様又は第2態様に係る光学素子と、を備えた画像投影部を含む電気光学装置が提供される。
第3態様に係る電気光学装置によれば、上記光学素子により拡大した画像光を射出する画像投影部を含むので、画像光の位置を瞳の位置に厳密に合わせる調整が不要となり、使い勝手に優れ、表示品質の高い信頼性の高い電気光学装置を提供することができる。
上記第3態様において、前記光学素子は、前記第1光射出部を前記第2光入射部の面に対して傾けた状態で配置される構成としてもよい。
この構成によれば、例えば、第2光入射部が入射光に対する角度依存性を有する場合であっても、回折光学素子を傾けて配置することで効率良く第2導光体内に光を導くことができる。
本発明の第4態様に従えば、上記第3態様に係る電気光学装置と装着部とを含む装着型表示装置が提供される。
第4態様に係る装着型表示装置によれば、上記電気光学装置を装着することができるので、画像光の位置を瞳の位置に厳密に合わせる調整が不要となり、使い勝手に優れ、表示品質の高い信頼性の高い装着型表示装置を提供することができる。
本発明の第5態様に従えば、上記第1又は第2態様の光学素子の製造方法であって、導光部材の一方の面に開口を有するように反射膜を形成する工程と、前記反射膜の前記開口を覆うように配置した第1樹脂材料に第1型部材を押し付けることで前記第1回折素子を形成する工程と、前記導光部材の他方の面に半透過反射膜を形成する工程と、前記半透過反射膜の前記導光部材とは反対側の面に配置した第2樹脂材料に第2型部材を押し付けることで前記第2回折素子を形成する工程と、を含む光学素子の製造方法が提供される。
第5態様に係る光学素子の製造方法によれば、予めサイズ、位置が決められた開口を基準として利用することで第1回折素子を精度良く形成することができる。
ここで、導光部材に導入された光は導光部材内で反射を繰返すが、入射角度に対応する導光部材内伝播角度を維持するには反射膜と半透過反射膜の平行度が十分高い必要がある。本製造方法によれば、例えば、両面の平行度を確保したガラス基板からなる導光部材を用意することで、反射膜および半透過反射膜の平行度を確保することができる。
また、回折素子面の下地として樹脂層が残るため、該樹脂層が半透過反射膜および第2回折素子を分離するスペーサーとして機能する。よって、第2回折素子は、半透過反射膜を透過した光を回折させることで外部に良好に取り出すことができる。
第1実施形態に係る電気光学装置の外観図である。 表示装置の左眼用表示部の構成例を示す平面図である。 (a)〜(c)は光学素子の構成を示す図である。 第1回折部および第2回折部の回折機能の説明図である。 第1回折部および第2回折部の画像光に対する回折機能の説明図である。 光学素子による画像光の拡大機能を説明するための図である。 第二実施形態に係る光学素子の断面構成を示す図である。 (a)〜(c)は第二実施形態に係る光学素子の製造方法を示す工程図である。 第三実施形態に係るハーフミラーの光学特性を示す図である。 (a)〜(c)は第四実施形態に係る光学素子の構成を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
なお、以下の説明で用いる図面は、特徴をわかりやすくするために、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。
(第1実施形態)
図1は、本実施形態に係る電気光学装置の外観図である。本実施形態では、電気光学装置として、透過型のヘッドマウントディスプレイ(装着型表示装置1000)を示している。装着型表示装置1000は、本発明の一態様である光学素子を有している。以下の説明では、ヘッドマウントディスプレイ(Head Mounted Display)を、HMDと略記する。
本実施形態に係る装着型表示装置1000は、シースルー型(透過型)のHMDであり、眼鏡のような形状を有する本体部(装着部)100と、使用者の手で持つことが可能な程度の大きさを有する制御部200と、を備える。本実施形態の装着型表示装置1000によれば、使用者は画像表示部により生成された画像を視認でき、かつ、外の景色も視認できる。
本体部100と制御部200とは、有線または無線で、通信可能に接続される。本実施形態では、本体部100と制御部200とがケーブル300で通信可能に接続されている。そして、本体部100と制御部200とは、このケーブルを介して、画像信号や制御信号を通信する。
本体部100は、左眼用表示部110Aと、右眼用表示部110Bとを備えている。
左眼用表示部110Aは、左眼用画像の画像光を形成する画像形成部120Aと、左眼用画像の画像光を導光する導光ユニット130Aと、を備える。
画像形成部120Aは、眼鏡型の本体部100において眼鏡のつる部分に収容されており、導光ユニット130Aは眼鏡型の本体部100において眼鏡レンズ部分に収容されている。
導光ユニット130Aには、光透過性を有する視認部131Aが設けられている。導光ユニット130Aは、導光ユニット130Aの内部を伝播する左眼用画像の画像光を、視認部131Aから使用者の左眼に向けて射出する。また、装着型表示装置1000においては、視認部131Aが光透過性を有し、視認部131Aを介して周囲を視認可能となっている。
一方、右眼用表示部110Bは、右眼用の画像形成部120Bと、右眼用の導光ユニット130Bと、右眼用の視認部131Bと、を備える。左眼用表示部110Aと右眼用表示部110Bとは、同様の構成を採用しており、眼鏡型の本体部100の中央(鼻あて付近)に対して左右対称の構成を有している。
制御部200は、操作部210と、操作ボタン部250と、を備える。使用者は、制御部200の操作部210や操作ボタン部250に対して操作入力を行い、本体部100に対する指示を行う。なお、以降の図面においては、適宜、XYZ座標系を用いて説明する。この場合において、X方向は使用者に装着された状態の装着型表示装置1000における横方向に対応し、Y方向は鉛直方向(縦方向)に対応し、Z方向はX方向およびY方向に直交する方向であって使用者の前後方向に対応する。
図2は、本発明の一実施形態に係る装着型表示装置1000の左眼用表示部110Aの構成例を示す平面図である。図2には、本体部100を装着する使用者の左眼LEを示してある。ここでは、左眼用表示部110Aの構成例についてのみ説明する。
図2に示す画像形成部120Aと導光ユニット130Aとは、本発明の画像投影装置に該当する。画像形成部120Aは、本発明の画像投影部に該当する。
画像形成部120Aは、左眼用の画像光生成部121Aと、光学素子122Aと、を備える。画像光生成部121Aは、左眼用の光源410Aと、左眼用のMEMSミラー411Aと、を含む。本実施形態において、光源410Aは青色(B)、緑色(G)、赤色(R)のレーザー光Lを射出する複数のレーザー光源を含む。MEMSミラー411Aは、レーザー光Lを反射することで光学素子122Aに入射させるマイクロミラーである。
導光ユニット130Aは、画像形成部120Aに対して相対位置が固定され、画像形成部120Aから射出される画像光を、導光ユニット130Aの所定の位置に導く。
次いで、図1および図2を参照して、本実施形態に係る装着型表示装置1000の概略を説明する。
まず、画像光生成部121Aに制御部200からの画像信号が入力される。画像光生成部121Aは、MEMSミラー411Aにより光源410Aから射出したレーザー光Lを走査して光学素子122Aに時間順次で入射させることで画像光Gを形成する。
これにより、画像光生成部121Aは当該画像信号に応じた画像光Gを生成し、光学素子122Aに向けて射出する。このように、本実施形態においては、MEMSミラー41がレーザー光Lをスキャンすることで画像光Gが構成される。そのため、画像光Gは光学素子122Aに対して所定の振幅(振角)を持った状態で入射される。
光学素子122Aは、入射する画像光Gを拡大して導光ユニット130Aに向けて射出する。
導光ユニット130Aは、光入力部30と、導光体(第2の導光体)31と、光出力部32とを含む。光入力部30には、表面レリーフ型の回折素子30aが設けられている。また、光出力部32にも、表面レリーフ型の回折素子32aが設けられている。
光学素子122Aは、導光ユニット130Aの光入力部30に対向して配置されている。
ここで、光学素子122Aが光入力部30に対向する状態とは、光学素子122Aの第2回折部22の表面と光入力部30(回折素子30a)の表面が平行に配置されることのみならず、第2回折部22の表面と回折素子30aの表面とが傾斜して配置されることを含む。
本実施形態では、例えば、光学素子122Aは、第2回折部22の表面が導光ユニット130Aの回折素子30aの表面と平行になるように、導光ユニット130Aに対向配置されている。すなわち、本実施形態では、第2回折部22の表面と回折素子30aの表面とが傾斜していない。
なお、回折素子30aは光が入射する角度によって、導光体31内を全反射で伝播する光の伝播角度範囲が変化する。そのため、本実施形態においては、上記態様に限定されることはなく、第2回折部22の表面を回折素子30aの表面に対して傾斜させた状態に配置するようにしても良い。このようにすれば、傾斜角度を適宜調整して第2回折部22から取り出す画像光Gの横方向(X方向)の大きさを変更することが可能となる。
導光体31は、対向して延在する第1面31aと第2面31bとを有し、透光性を有する直方体状の部材である。導光体31は、第1面31aの一端側(−X方向側)に設けられた光入力部30より取り込んだ画像光Gを第1面31aおよび第2面31bで全反射させながら導光する。画像光Gは、第1面31aおよび第2面31bで全反射されることで導光体31の内部を伝播し、第1面31aの他端側(+X方向側)に設けられた光出力部32から射出される。
図3は、図2の画像形成部120Aに含まれる光学素子122Aにのみ着目し詳細に説明する説明図であり、図3(a)は光学素子122Aの断面図であり、図3(b)は光学素子122Aを光入射面側から視た平面図であり、図3(c)は光学素子122Aを光入射出面側から視た平面図である。
図3(a)に示すように、本実施形態の光学素子122Aは、導光板(導光体)20と、第1回折部(第1回折素子)21と、第2回折部(第2回折素子)22と、ハーフミラー(半透過反射膜)23と、ミラー(反射膜)24とを有している。
導光板20は、対向して延在する第1面20aと第2面20bとを有し、透光性を有する直方体状の部材である。導光板20は、透光性を有するならば、無機材料および有機材料のいずれも使用することができる。なお、第1面20aは本発明の光入射面であり、第2面20bは本発明の光射出面である。
導光板20の内部には、ハーフミラー23が設けられている。ここで、導光板20は、例えば、2つの光透過性基板を貼り合せ、両基板の界面にハーフミラー23が形成されている。
ハーフミラー23は、第1面20aおよび第2面20bと平行なXY平面に沿った面内に形成されている。これにより、第1面20a、第2面20bおよびハーフミラー23のミラー面は、互いが平行となるように配置されている。よって、入射角に対応した導光板20内の伝播角度を維持することでハーフミラー23およびミラー24で繰り返し反射された光を第2回折部22に同じ角度で入射させて外部に取り出すことができる。
ハーフミラー23あるいはミラー24として金属膜、誘電体多層膜あるいは誘電体膜と金属膜が混在した多層膜を用いることができる。本実施形態では、例えば、ハーフミラー23を誘電体多層膜により形成し、ミラー24を金属膜により形成した。
図3(b)に示すように、導光板20の第1面20aには、第1回折部21およびミラー24が設けられている。第1回折部21は、第1面20aのY方向における一部(中央)に設けられている。
ミラー24は、第1回折部21の周囲を囲む領域、すなわち、平面視で第1回折部21に重ならない領域を覆うように第1面20aに形成されている。
図3(c)に示すように、導光板20は、第2面20bの全面に第2回折部22が設けられている。
第1回折部21および第2回折部22は、例えば、表面レリーフ型回折格子から構成される。なお、第1回折部21および第2回折部22は、レーザー光を用いた干渉露光法によって作製される体積ホログラム等から構成されていても良いが、一般に、表面レリーフ型回折格子の方が広い入射角範囲に渡って高い回折効率を維持できるので、本発明の目的には好適である。
第1回折部21は、X方向に延びる複数の直線状の格子がY方向(第1の方向)に配置されることで構成される格子パターン(第1格子パターン)21aを有し、その格子周期(配列ピッチ)はPである。第2回折部22は、第1回折部21と同様にX方向に延びる複数の直線状の格子から構成される格子パターン(第2格子パターン)22aを有している。格子パターン22aは、その格子周期が第1回折部21と同じPである。平面視した状態において、格子パターン22aのY方向のサイズが、格子パターン21aのY方向のサイズよりも大きくなっている。なお、格子パターンの深さは、使用する波長や必要な回折効率に応じて適宜決定される。
格子パターン21a
すなわち、本実施形態の第1回折部21および第2回折部22は、各々の格子パターン21a、22aの配列ピッチが互いに等しく、且つ、各々の格子パターン21a、22aを構成する格子の延在方向(X方向)が互いに一致している。
続いて、光学素子122Aにおける回折機能について説明する。図4は第1回折部21および第2回折部22の回折機能の説明図である。なお、図4においては、説明の都合上、ミラー24およびハーフミラー23の図示を省略している。
また、図4では第1回折部21および第2回折部22によって発生する1次あるいは2次の回折光のみを図示している。さらに高次の回折光も生じる場合もあるが、図を見やすくするために省略している。
まず、図4においては、第1回折部21に角度θ1でレーザー光Lが入射するものとする。この場合、レーザー光Lは、第1回折部21によって回折され、導光板20の内部に複数の回折光が導入される。
図4では0次回折光Lz、+2次回折光Lp2、+1次回折光Lp1、−1次回折光Lm1および−2次回折光Lm2を示している。なお、発生する回折光の本数(次数)は回折格子の格子周期Pに依存して変わる。
導光板20内に導入された回折光は、第2回折部22で再度回折され、導光板20内の回折光のそれぞれから複数の次数の回折光が空気中に射出される。
例えば、第1回折部21による0次回折光Lzは、第2回折部22で回折されることで、0次回折光Lzz、+1次回折光Lzp1、−1次回折光Lzm1などの回折光を生じさせる。
ここで、0次回折光Lzzの回折角は、空気および導光板20の界面での屈折角と等価である。そのため、第1回折部21への入射角がθ1である場合、第2回折部22から射出される0次回折光Lzzの回折角もθ1となる。
次に、第1回折部21による+1次回折光Lp1に着目する。
+1次回折光Lp1は第2回折部22で回折され、0次回折光Lp1z、+1次回折光Lp1p1、−1次回折光Lp1m1、−2次回折光Lp1m2などの回折光を生じさせる。
本実施形態においては、第2回折部22の格子周期Pが第1回折部21の格子周期Pと同一である。そのため、第1回折部21および第2回折部22は回折力が同じであり、第1回折部21への入射角がθ1である場合、第2回折部22から射出される−1次回折光Lp1m1の回折角もθ1となる。
続いて、第1回折部21による−1次回折光Lm1に着目する。
−1次回折光Lm1は第2回折部22で回折され、0次回折光Lm1z、+1次回折光Lm1p1、−1次回折光Lm1m1などの回折光を生じさせる。上述のように、第2回折部22および第1回折部21は回折力が同じであるため、第1回折部21への入射角がθ1である場合、第2回折部22を出射する+1次回折光Lm1p1の回折角もθ1となる。
以上述べたように、本実施形態の光学素子122Aによれば、格子周期Pが同じ2つの第1回折部21および第2回折部22を備えるので、光入射面(第1面20a)に対する入射角θ1と同じ角度で、光射出面(第2面20b)から射出する3つの回折光を生成することができる。
すなわち、光学素子122Aは、例えば、円形形状のレーザー光Lが1本入射すると、その入射角と同じ角度で出射する同じ円形形状のレーザー光を3本射出することができる。
より具体的には、例えば、入射するレーザー光Lの波長を532nm、導光板20の屈折率を1.52、導光板20の厚みを1.5mm、第1回折部21および第2回折部22の格子周期Pを0.63μmとした場合、入射角θ1=0°の時に出射回折角も0°で1mmずつ離れた3本のレーザー光Lを得ることができる。
なお、さらに高次の回折光の組合せにおいても入射角と同じ角度で出射する複数の回折光を生成することができるが、図4の説明では省略している。また、実際は、入射角θ1とは異なる角度で回折される不要な回折光も発生してしまう。
これに対し、本実施形態では、高次の回折光に対する回折効率を低くするように第1回折部21および第2回折部22の格子パターンの深さを決める、あるいは、格子周期Pを小さくすることにより高次の回折光が発生しないようにすることで、不要な回折光を抑制している。
一般に、回折格子は、回折格子を構成する格子パターンの周期性のある方向に光を回折する。図4においては、YZ平面内で光が回折される。したがって、YZ平面内で入射角θ1が変わっても、同様に複数のレーザー光Lを得ることができる。
なお、図4においては、レーザー光Lが単波長の場合を説明した。しかしながら、本実施形態の画像光Gは、波長が異なる(赤色、青色、緑色)複数のレーザー光Lを含んでいる。
以下、図5を用いて、波長が異なる複数のレーザー光Lを含んだ画像光Gを光学素子122Aに入射させた場合について説明する。図5は第1回折部21および第2回折部22の画像光Gに対する回折機能の説明図である。なお、図5では説明に不要な回折光は省いてある。
本実施形態では、図5に示すように、赤、緑、青の波長のレーザー光Lを含む画像光Gが角度θで第1回折部21に入射する。一般に、回折格子による回折角は波長が長いほど大きくなるので、青は緑より小さな角度で第2回折部22に到達し、赤は緑より大きな角度で第2回折部22に到達する。
本実施形態では、第2回折部22の格子周期Pが第1回折部21の格子周期Pと同じため、入射角と同じ角度θで回折されて導光板20の外に射出される回折光がある。
図5において、第1回折部21に角度θで画像光G(青色レーザー光LB、赤色レーザー光LR、緑色レーザー光LG)が入射するものとする。
第1回折部21による画像光Gの0次回折光Gzは、第2回折部22で回折される。このとき、第1回折部21への画像光Gの入射角がθである場合、第2回折部22から射出される画像光Gの0次回折光Gzzの回折角もθとなる。
第1回折部21による画像光Gの+1次回折光Gp1は、第2回折部22で回折される。このとき、第2回折部22から射出される画像光Gの−1次回折光Gp1m1の回折角もθとなる。
第1回折部21による画像光Gの−1次回折光Gm1は、第2回折部22で回折される。このとき、第2回折部22から射出される画像光Gの+1次回折光Gm1p1の回折角もθとなる。
このように本実施形態によれば、光入射面(第1面20a)に入射した1つの画像光Gから、該光入射面に対する入射角θと同じ角度で光射出面(第2面20b)から射出する3つの回折光Gzz、Gm1p1、Gm1p1を生成することができる。なお、青色レーザー光LB、赤色レーザー光LRおよび緑色レーザー光LGは、波長が長い方が各々回折光の間隔が大きくなっている(図5参照)。
続いて、上述した原理をもとにして、本実施形態の光学素子122Aによる画像光Gの拡大機能について説明する。図6は光学素子122Aによる画像光Gの拡大機能を説明するための図である。
図6に示すように、第1回折部21による回折で導光板20内に導入されたレーザー光Lはハーフミラー23に到達する。ハーフミラー23に到達したレーザー光Lの一部は透過して第2回折部22によって入射角と同じ角度で出射される。
一方、ハーフミラー23で反射されたレーザー光Lは、導光板20の第1面20aに形成されているミラー24に到達し、そこで反射されて再びハーフミラー23に到達する。このように、ハーフミラー23およびミラー24での反射を繰り返しながら導光板20を伝播し、第2回折部22に到達した光が順次入射角と同じ角度で出射され、出射光の複製、すなわち画像光Gの拡大が行われる。
図2に戻り、本実施形態の画像形成部120Aによれば、光学素子122Aを備えるので、レーザー光Lをからなる画像光GをY方向において拡大した状態で射出することができる。光学素子122Aから射出された画像光Gは、導光ユニット130Aにおける導光体31の第1面31aに設けられた光入力部30に入射する。
導光ユニット130Aは、光入力部30から取り込んだ画像光Gを第1面31aおよび第2面31bで全反射させながら導光させる。画像光Gは、第1面31aおよび第2面31bで全反射することで導光体31の内部を伝播し、第1面31aの他端側(+X方向側)に設けられた光出力部32から射出される。画像光Gは、光出力部32の回折素子32aに入射する度に外部に射出される。
光出力部32の光射出面のX方向のサイズは、光入力部30の光入射面のX方向のサイズよりも大きくなっている。そのため、光出力部32から射出された画像光Gは、X方向におけるサイズが光入力部30への入射時に比べて拡大している。すなわち、導光ユニット130Aは、画像光Gにおける横方向(X方向)のサイズを拡大する画像光拡大手段として機能する。
また、本実施形態においては、光入力部30に設けられた回折素子30aの格子ピッチと、光出力部32に設けられた回折素子32aの格子ピッチとが同一となっている。そのため、光学素子122Aから出射されて光入力部30(回折素子30a)に入射した画像光Gは、その入射角と同じ角度で光出力部32(回折素子32a)から射出される。
以上のように、本実施形態によれば、レーザー光Lを走査しつつ光学素子122Aに入射させることで画像光Gを縦方向(Y方向)に拡大することができる。また、画像光Gは、導光ユニット130A内を導光して光出力部32から射出されることで横方向(X方向)にも拡大した状態となる。よって、画像光Gは瞳径よりも拡大された状態で、使用者の左眼LEに向かって射出される。射出された画像光Gは、使用者の左眼LEの網膜上に結像され、画像を認識することができる。
また、上記説明では、左眼用表示部110Aの構成について説明したが、右眼用表示部110Bについても同様の効果を得ることができる。すなわち、右眼用表示部110Bによれば、画像光Gが瞳径よりも拡大された状態で使用者の右眼に向かって射出され、右眼の網膜上に結像され、画像を認識することができる。
光出力部32を含む視認部131A、131Bに周囲から入射する光の少なくとも一部は、視認部131A、131Bを透過し、使用者の左眼LEおよび右眼に導かれる。これにより、使用者には、画像形成部120A、120Bにより形成された画像光Gと、外界からの光学像とが重畳されて見える。
使用者は、装着型表示装置1000の本体部100を頭部に装着することにより、本体部100から出力される画像光に応じた画像(虚像)を認識する。また、使用者は、本体部100を頭部に装着したまま、本体部100の視認部131A,131Bを介して外界を見ることができる。
また、装着型表示装置1000は瞳径より拡大された画像光Gを使用人に視認させることができる。よって、使用者は、画像の表示位置に瞳の位置に厳密に合わせる調整が不要となる。したがって、装着型表示装置1000は、使い勝手に優れたものとなる。
また、光学素子122Aの縦方向(Y方向)の長さは、導光体31のY方向の長さに一致している。そのため、光学素子122Aが導光体31からはみ出ることがないので、光学素子122Aを小型化できる。よって、光学素子122Aを備えた装着型表示装置1000自体の小型化を実現している。
なお、本実施形態では、第1回折部21が第1面20aのX方向の全域に亘って形成される場合を例に挙げたが、第1回折部21のX方向における幅が第1面20aのX方向における幅よりも小さくても良い。この場合、第1回折部21で覆われない領域は、ミラー24により覆われることとなる。
(第二実施形態)
続いて、本発明の第二実施形態に係る光学素子について説明する。本実施形態は、光学素子の製造方法に特徴を有するものである。なお、第一実施形態と同じ構造については同じ名称を付し、その詳細な説明については省略する。
図7は本実施形態の光学素子150の断面構成を示す図である。
図7に示すように、本実施形態の光学素子150は、透光性基板(導光体)51と、第1回折部54と、第2回折部55と、ハーフミラー53と、ミラー52と、第1ベース部54Aと、第2ベース部(樹脂層)55Aとを有している。
本実施形態では、透光性基板51として両面の平行度が確保されたガラス基板を用いた。
第1回折部54および第2回折部55は、例えば、表面レリーフ型回折格子から構成される。第1回折部54は、X方向に延びる直線状の格子パターン54aを有している。第2回折部55は、第1回折部54と同様にX方向に延びる直線状の格子パターン55aを有している。格子パターン54a、55aは、第一実施形態と同様、その格子周期が互いに同じである。
すなわち、本実施形態の第1回折部54および第2回折部55は、各々の格子パターン54a、55aの配列ピッチが互いに等しく、且つ、各々の格子パターン54a、55aを構成する格子の延在方向(X方向)が互いに一致している。
ハーフミラー53は、透光性基板51の一方の面の全面に設けられている。
第2ベース部55Aは、ハーフミラー53を覆うように該ハーフミラー53上に積層されている。第2ベース部55Aは、光透過性を有する樹脂材料から構成されている。
第2回折部55は、後述のようにインプリント法を用いることで第2ベース部55Aと一体に形成されている。すなわち、第2ベース部55Aは、第2面55bを有し、該第2面55bに第2回折部の格子パターン55aが形成されている。
ミラー52は、透光性基板51のハーフミラー53と反対側の面に設けられている。ミラー52は、透光性基板51のY方向における中央に開口52aが形成されている。
第1ベース部54Aは、開口52aを覆うようにミラー52上に積層されている。第1ベース部54Aは、光透過性を有する樹脂材料から構成されている。
第1回折部54は、後述のようにインプリント法を用いることで第1ベース部54Aと一体に形成されている。すなわち、第1ベース部54Aは、第1面54bを有し、該第1面54bに第1回折部の格子パターン54aが形成されている。
続いて、本実施形態の光学素子150の製造工程について説明する。図8は本実施形態の光学素子150の製造工程を示す図である。
まず、図8(a)に示すように、透光性基板51の各面に、開口52aを有したミラー52およびハーフミラー53をそれぞれ形成する。ミラー52およびハーフミラー53は、例えば、スパッタ法等の従来公知の方法により形成される。
続いて、図8(b)に示すように、開口52aを覆うように樹脂材料を塗布する。続いて図8(c)に示すように、第1ベース部54Aに対して第1型部材(第1の型部材)60を押圧してから樹脂材料を硬化させる。その後、第1型部材60を取り外し、図8(d)に示すように第1回折部54を形成する。ここで、第1型部材60は、第1回折部54を構成する格子パターン54aの反転パターンからなる凹部60aが形成されている。そのため、第1型部材60が押圧されると、第1ベース部54Aには格子パターン54aが簡便且つ確実に形成される。
続いて、図8(e)に示すように、ハーフミラー53を覆うように樹脂材料を塗布する。続いて図8(f)に示すように、第2ベース部55Aに対して第2型部材(第2の型部材)61を押圧してから樹脂材料を硬化させる。そののち第2型部材61を取り外し、図8(g)に示すように第2回折部55を形成する。ここで、第2型部材61は、第2回折部55を構成する格子パターン55aの反転パターンからなる凹部61aが形成されている。そのため、第2型部材61が押圧されると、第2ベース部55Aには格子パターン55aが簡便且つ確実に形成される。
以上のようにして、本実施形態の光学素子150を製造することができる。
本実施形態によれば、予めサイズおよび位置が決められた開口52aを基準として第1ベース部54Aを形成することができるので、第1ベース部54Aを精度良く形成することができる。これにより、第1ベース部54Aにインプリントで形成される第1回折部54も位置精度が高く信頼性の高いものとすることができる。
本実施形態によれば、透光性基板51として両面の平行度が確保されたガラス基板を用いるため、該透光性基板51の両面に形成されたミラー52およびハーフミラー53が高い平行度で対向配置されたものとすることができる。
よって、透光性基板51に導入された光が該透光性基板51内で反射を繰り返す際、入射角に対応した基板内伝播角度が維持されるので、画像光を良好に拡大させて外部に射出させることができる。
また、樹脂材料のインプリントで回折素子を形成するため、第2回折部55の格子パターン55aとハーフミラー53との間に樹脂材料(第2ベース部55A)が配置された状態となっている。これにより、格子パターン55aとハーフミラー53とが接触した状態となることが防止されるので、ハーフミラー53に入射した光の一部を確実に反射して内部に戻すことができる。よって、透光性基板51内で光の繰り返し反射を実現しつつ、樹脂材料を透過して格子パターン55aに到達した光のみを外部に射出させる画像拡大機能を発揮することができる。
(第三実施形態)
続いて、本発明の第三実施形態に係る光学素子について説明する。本実施形態と第一実施形態との違いは、ハーフミラー23の光学特性であり、それ以外の構成は共通である。そのため、以下ではハーフミラー23の光学特性を主体に説明する。
図9は本実施形態のハーフミラーの光学特性を示す図であり、図9(a)はハーフミラーの反射率の変化を示したグラフであり、図9(b)は第2回折部22から出射する画像光の強度を示したグラフである。なお、図9(b)ではハーフミラーの中心(Y=0)に対して±15mmの範囲で外部に射出されるレーザー光の光強度を示している。また、図9(b)では、画像光を構成する青色レーザー光LB、赤色レーザー光LR、緑色レーザー光LGの各光強度を示している。
ここで、ハーフミラー23の反射率が導光板20のY方向において一定である場合、導光板20内を伝播する光強度の減衰が大きく、第1回折部21からY方向に離れるに従って出射光の強度が大きく低下してしまう。
これに対し、本実施形態では、第1回折部21の中心光軸に対し、Y方向に離間していくにつれて、ハーフミラー23の反射率を漸次小さくしている。ここで、第1回折部21の中心光軸とは、第1回折部21のY方向の中心を通り、且つ、Z方向に平行な光軸を意味する。
本実施形態のハーフミラー23は、図9(a)に示すように、中心(Y=0)の反射率が0.95である場合、Y方向の端部における反射率が0.90まで漸次小さくなるようにする。
ハーフミラー23の形成材料としては、金属膜に比べて光の吸収が小さく導光板20内を繰り返し反射して伝播する際の光強度の減衰を抑制することが可能な誘電体多層膜を用いるのが好ましい。誘電体多層膜としては、例えば、SiO(酸化珪素)、TiO2(酸化チタン)などの屈折率が異なる光学薄膜を順次積層した構造を有するものを用いた。
誘電体多層膜の反射率あるいは透過率を場所毎に変化させるには、誘電体多層膜を構成する各層の膜厚を場所によって徐々に変えるように成膜すれば良い。なお、極薄い金属薄膜をハーフミラー23として用いても良く、この場合においても、膜厚を徐々に変えるように成膜することで反射率および透過率をY方向において調整することができる。
以上述べたように本実施形態によれば、ハーフミラー23で反射する際に、できるだけ導光板20を伝播する光として戻すことにより、第1回折部21の中心光軸から離れても導光板20中に多くの光を残すことができる。
また、上記構成によれば、ハーフミラー23の透過率は第1回折部21の中心光軸からY方向に離間していくに従って漸次高くすることができる。そのため、導光板20に残っている光をより多く第2回折部22側へ伝達させることができ、第1回折部21からY方向に離れても出射される光強度の減少を抑制することがすることができる。
よって、図9(b)に示されるように、画像光を構成する青色レーザー光LB、赤色レーザー光LR、緑色レーザー光LGの光強度のバラツキを所定範囲(光強度が0.025〜0.06)内に抑えられる。すなわち、第2回折部22から外部に射出される光強度を概ねY方向において均一化することが可能である。
なお、図9(b)に示すように、厳密には、青色レーザー光LB、赤色レーザー光LR、緑色レーザー光LGの色毎に、光強度のバラツキが若干生じてしまう。
これは、図6に示したように、第1回折部21で回折されたレーザー光Lは、波長が短いほど回折角が小さくなるためである。
波長が短い青色レーザー光LBはハーフミラー23およびミラー24に対する入射角が小さく、導光板20を伝播して行く間にハーフミラー23およびミラー24で反射される回数が赤色レーザー光LRよりも多くなる。このように、ハーフミラー23およびミラー24での反射回数が多くなると、導光板20を伝播する途中で強度が早く減衰することになる。
そこで、ハーフミラー23およびミラー24の少なくとも一方について、反射回数が多い青色レーザー光LBに対する反射率を、赤色レーザー光LRに対する反射率より高くし、導光板20に戻す光強度を多くするようにしても良い。
すなわち、ハーフミラー23およびミラー24の少なくとも一方について、入射角が小さい入射光に対する反射率を、入射角が大きい入射光に対する反射率より高くし、導光板20に戻す光強度を多くするようにしても良い。
(第四実施形態)
続いて、本発明の第三実施形態に係る光学素子について説明する。本実施形態と第一実施形態との違いは、光学素子の構造であり、それ以外の構成は共通である。そのため、以下では光学素子の構造を主体に説明する。
図10は本実施形態の光学素子80の概略構成を示す図であり、図10(a)は光学素子80の断面図であり、図10(b)は光学素子80を光入射面側(−Z方向)から視た平面図であり、図3(c)は光学素子80を光射出面側(+Z方向)から視た平面図である。
図10(a)に示すように、本実施形態の光学素子80は、導光板20と、第1回折部70と、第2回折部73と、ハーフミラー23と、ミラー24とを有している。
図10(a)、(b)に示すように、導光板20の第1面20aには、第1回折部70およびミラー24が設けられている。第1回折部70は、第1面20aの中央に設けられている。ミラー24は、第1回折部70の周囲を囲む領域、すなわち、平面視で第1回折部70に重ならない領域を覆うように第1面20aの全体に亘って形成されている。
図10(a)、(c)に示すように、導光板20の第2面20bには、第2回折部73が設けられている。第2回折部73は、第2面20bの全面に亘って設けられている。
第1回折部70および第2回折部73は、例えば、表面レリーフ型回折格子から構成される。
第1回折部70は、図10(b)に示すように、XY方向に二次元的に延びる十字格子状の格子パターン71を有する。格子パターン71は、X方向に沿って延びる複数の第1パターン(第1格子パターン)71aと、Y方向に沿って延びる複数の第2パターン(第3格子パターン)71bと、を含む。第1パターン71aは、その格子周期(配列ピッチ)がPYである。第2パターン71bは、その格子周期(配列ピッチ)がPXである。なお、第1パターン71aおよび第2パターン71bにおける各格子周期PY、PXは、同じでもよいし、異なっていても良い。
ここで、第1パターン71aおよび第2パターン71bにおける格子周期PY、PXを異ならせると、縦方向(Y方向)および横方向(X方向)の回折角度が異なるので、光学素子80から射出された際の画像光Gの縦横の拡大比率が異なるようになる。一方、格子周期PY、PXを同じにすれば、画像光Gの縦横の拡大比率を同じにして縦横を一律の割合で拡大することができる。
第2回折部73は、図10(c)に示すように、第1回折部70と同様に、XY方向に二次元的に延びる十字格子状の格子パターン74を有する。格子パターン74は、X方向に沿って延びる複数の第1パターン(第2格子パターン)74aと、Y方向に沿って延びる複数の第2パターン(第4格子パターン)74bと、を含む。第1パターン74aは、その格子周期(配列ピッチ)が第1回折部70の第1パターン71aと同じPYである。第2パターン74bは、その格子周期(配列ピッチ)が第1回折部70の第2パターン71bと同じPXである。すなわち、平面視した状態において、第2回折部73は、第1回折部70よりもサイズが大きい。
なお、各格子パターンの深さは、使用する波長や必要な回折効率に応じて適宜決定される。
すなわち、本実施形態の第1回折部70および第2回折部73は、各々の格子パターン71、74の配列ピッチが互いに等しく、且つ、各々の格子パターン71、74を構成する格子の延在方向(XY方向)が互いに一致している。
本実施形態の光学素子80によれば、上記第1回折部70および第2回折部73を備えるので、第一実施形態の光学素子122Aにおいては縦方向(Y方向)のみで得ることが可能であった入射角度を保持した状態での画像光の拡大機能を縦方向(Y方向)および横方向(X方向)の両方方向で実現することができる。
このように本実施形態の光学素子80によれば、画像光Gを縦方向(Y方向)および横方向(X方向)に拡大した状態とすることができる。
よって、本実施形態において、例えば、図2に示した導光ユニット130Aを用いる場合、導光ユニット130Aにより画像光Gを横方向(X方向)に拡大させる必要が無い。また、第一実施形態の導光ユニット130Aは、導光ユニット130Aに横方向(X方向)において画像拡大機能を得るために、光入力部30および光出力部32として回折素子30a、32aを用いていた。これに対し、本実施形態では、上述のように、導光ユニット130Aに画像拡大機能を持たせる必要が無いので、光入力部30および光出力部32として回折素子を用いる必要は無く、例えば、ミラーやプリズムを用いるようにしても良い。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記内容に限定されることはなく、発明の主旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
例えば、本発明の電気光学装置は、上述のような透過型のヘッドマウントディスプレイに限らず、没入型のヘッドマウントディスプレイに適用してもよい。また、光学素子を用いる投射型のプロジェクターや、他の虚像ディスプレイにも使用可能である。また、本発明の電気光学装置を適用可能な電子機器としては、他にも、ヘッドアップディスプレイや、窓を模した枠内に風景映像を表示する疑似窓を例示することができる。
20a、54b…第1面(第1光入射部)、20b、55b…第2面(第1光射出部)、20…導光板(第1導光体)、21…第1回折部(第1回折素子)、21a…格子パターン、22…第2回折部(第2回折素子)、22a…格子パターン、24、52…ミラー(反射膜)、52a…開口、23、53…ハーフミラー(半透過反射膜)、30…光入力部(第2光入射部)、31…導光体(第2導光体)、32…光出力部(第2光射出部)、51…透光性基板(第1導光体)、54A…第1ベース部、55A…第2ベース部(樹脂層)、60…第1型部材(第1型部材)、61…第2型部材(第2型部材)、71a…第1パターン、72b…第3パターン、74a…第1パターン、74b…第2パターン、100…本体部(装着部)、121A,121B…画像光生成部、80、122A、122B、150…光学素子、1000…装着型表示装置(電気光学装置)、P,PX,PY…格子周期(配列ピッチ)、G…画像光。

Claims (12)

  1. 第1光入射部および第1光射出部を備えた第1導光体と、
    前記第1導光体の内部に設けられた半透過反射膜と、
    前記第1光入射部の一部に設けられ、所定のピッチで配列された複数の格子を備える第1回折素子と、
    前記第1光射出部の少なくとも一部に設けられ、所定のピッチで配列された複数の格子を備える第2回折素子と、
    前記第1光入射部における前記第1回折素子の周囲に設けられた反射膜と、を備え、
    前記第1回折素子の複数の格子のピッチは、前記第2回折素子の複数の格子のピッチと等しくなるように設けられ、
    前記第1回折素子の複数の格子の各々の延在方向は、前記第2回折素子の複数の格子の各々の延在方向と同じ方向となるように設けられ
    前記半透過反射膜は、前記第1回折素子の中心光軸から離間するにつれて、反射率が漸次低くなることを特徴とする光学素子。
  2. 前記半透過反射膜は、前記第1光入射部の面および前記第1光射出部の面に平行となるように設けられていることを特徴とする請求項1に記載の光学素子。
  3. 前記第1回折素子の複数の格子は、第1方向に沿って配列され、
    前記第2回折素子の複数の格子は、前記第1方向に沿って配列され、
    前記第2回折素子の前記第1方向に沿った大きさは、前記第1回折素子の前記第1方向に沿った大きさよりも大きいことを特徴とする請求項1又は2に記載の光学素子。
  4. 前記半透過反射膜は、誘電体多層膜から構成されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の光学素子。
  5. 前記第2回折素子と前記半透過反射膜との間に配置される樹脂層をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の光学素子。
  6. 第1光入射部および第1光射出部を備えた第1導光体と、
    前記第1導光体の内部に設けられた半透過反射膜と、
    前記第1光入射部の一部に設けられ、第1方向と前記第1方向と交差した方向である第2方向とに沿うようにそれぞれ所定のピッチで配列された複数の格子を備える第1回折素子と、
    前記第1光射出部の少なくとも一部に設けられ、前記第1方向と前記第2方向とに沿うようにそれぞれ所定のピッチで配列された複数の格子を備える第2回折素子と、
    前記第1光入射部における前記第1回折素子の周囲に設けられた反射膜と、を備え、
    前記第1回折素子の前記第1方向に沿った複数の格子のピッチは、前記第2回折素子の前記第1方向に沿った複数の格子のピッチと等しくなるように設けられ、
    前記第1回折素子の前記第2方向に沿った複数の格子のピッチは、前記第2回折素子の前記第2方向に沿った複数の格子のピッチと等しくなるように設けられ、
    前記第2回折素子の大きさは、前記第1回折素子の大きさよりも大きいことを特徴とする光学素子。
  7. 前記半透過反射膜は、前記第1回折素子の中心光軸から離間するにつれて、反射率が漸次低くなることを特徴とする請求項に記載の光学素子。
  8. 画像光を射出する画像光生成部と、
    一方面側に形成された、第2光入射部および第2光射出部を含み、前記第2光入射部から入力された光を導光して前記第2光射出部から出力させる第2導光体と、
    前記第2光入射部に対向配置され、前記画像光生成部からの前記画像光が入射する、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の光学素子と、を備えた画像投影部を含むことを特徴とする電気光学装置。
  9. 第1光入射部および第1光射出部を備えた第1導光体と、
    前記第1導光体の内部に設けられた半透過反射膜と、
    前記第1光入射部の一部に設けられ、所定のピッチで配列された複数の格子を備える第1回折素子と、
    前記第1光射出部の少なくとも一部に設けられ、所定のピッチで配列された複数の格子を備える第2回折素子と、
    前記第1光入射部における前記第1回折素子の周囲に設けられた反射膜と、
    画像光を射出する画像光生成部と、
    一方面側に形成された、第2光入射部および第2光射出部を含み、前記第2光入射部から入力された光を導光して前記第2光射出部から出力させる第2導光体と、を備え、
    前記第1回折素子の複数の格子のピッチは、前記第2回折素子の複数の格子のピッチと等しくなるように設けられ、
    前記第1回折素子の複数の格子の各々の延在方向は、前記第2回折素子の複数の格子の各々の延在方向と同じ方向となるように設けられ、
    前記第1導光体は、前記第2光入射部に対向配置され、前記画像光生成部からの前記画像光が入射することを特徴とする電気光学装置。
  10. 前記第1回折素子は、前記第1光射出部を前記第2光入射部の面に対して傾けた状態で配置されることを特徴とする請求項に記載の電気光学装置。
  11. 請求項8乃至10の何れか一項に記載の電気光学装置と装着部とを含むことを特徴とする装着型表示装置。
  12. 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の光学素子の製造方法であって、
    導光部材の一方の面に開口を有するように反射膜を形成する工程と、
    前記反射膜の前記開口を覆うように配置した第1樹脂材料に第1型部材を押し付けることで前記第1回折素子を形成する工程と、
    前記導光部材の他方の面に半透過反射膜を形成する工程と、
    前記半透過反射膜の前記導光部材とは反対側の面に配置した第2樹脂材料に第2型部材を押し付けることで前記第2回折素子を形成する工程と、を含むことを特徴とする光学素子の製造方法。
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