JP6417310B2 - 粘着フィルム - Google Patents

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本発明は、粘着フィルムに関する。特に、本発明は、スマートフォン、タブレット型端末、ノートパソコンなどの製品のディスプレイパネル、より特に折り曲げ可能なディスプレイパネルに用いられる粘着フィルムに関する。
折り曲げ可能なディスプレイの研究開発が進んでいる。例えば、特許文献1は、フレキシブルディスプレイ層、可撓性タッチ感知層、フレキシブルディスプレイカバー層などを用いるフレキシブル電子デバイスについて開示し、落下などの衝撃事項での損傷に対する耐性を備えた電子デバイスを開示している。
一方、従来からディスプレイには、液晶表示ディスプレイに用いられる偏光板又は位相差板を基材又は他の光学部材と粘着させる粘着剤層、液晶パネルと偏光板とを粘着させる粘着フィルムが用いられている。
例えば、特許文献2は、液晶表示ディスプレイに用いられる又は位相差板を基材又は他の光学部材と粘着させる粘着剤層について開示している。
また、特許文献3は、ディスプレイなどの光学部品と表面保護シートとを粘着剤を介して積層させるための粘着剤組成物、粘着シートを開示している。
特表2015−501461号公報。 特開平9−243824号公報。 特開2015−131945号公報。
しかしながら、従来の粘着フィルムを折り曲げ可能なディスプレイに用いると、耐折り曲げ性が十分ではない、という問題、特に、−30℃などの過酷な使用環境における耐折り曲げ性が十分ではない、という問題が生じる。具体的には、被粘着対象物である液晶パネル及び/又は偏光板との粘着性が乏しくなり、一部に剥がれた箇所が観察される、という問題が生じる。
そこで、本発明は、上述した従来技術の問題点を解決することを目的とする。
具体的には、本発明の目的は、耐候性及び耐折り曲げ性を共に備える粘着フィルムを提供することにある。
より具体的には、本発明の目的は、−30℃〜50℃においても耐折り曲げ性を有する粘着フィルム、特に折り曲げ可能なディスプレイパネルに用いられる粘着フィルムを提供することにある。
本発明者らは、以下の発明を見出した。
<1> 第1層:第1の被粘着対象物と粘着する層であって、
−20℃における貯蔵弾性率が10〜10Pa、好ましくは10〜10Pa、より好ましくは10〜10Paであり且つ40℃における貯蔵弾性率が10〜10Pa、好ましくは10〜10Paである層;
第2層:第1層上に設けられる層であって、−20℃〜40℃における貯蔵弾性率が10〜10Pa、好ましくは10〜10Pa、より好ましくは10〜10Paである層;及び
第3層:第2層上に設けられ、第2の被粘着対象物と粘着する層であって、−20℃における貯蔵弾性率が10〜10Pa、好ましくは10〜10Pa、より好ましくは10〜10Paであり且つ40℃における貯蔵弾性率が10〜10Pa、好ましくは10〜10Paである層;
を少なくとも有して構成される粘着フィルム。
<2> 第1層:第1の被粘着対象物と粘着する層であって、JIS Z−0237の粘着性試験により23℃で測定した粘着性が5N/(25mm)以上、好ましくは8〜30N/(25mm)、より好ましくは8〜25N/(25mm)である層;
第2層:第1層上に設けられる層であって、−20℃〜40℃における貯蔵弾性率が10〜10Pa、好ましくは10〜10Pa、より好ましくは10〜10Paである層;及び
第3層:第2層上に設けられ、第2の被粘着対象物と粘着する層であって、JIS Z−0237の粘着性試験により23℃で測定した粘着性が5N/(25mm)以上、好ましくは8〜30N/(25mm)、より好ましくは8〜25N/(25mm)である層;
を少なくとも有して構成される粘着フィルム。
<3> 上記<1>において、第1層が、JIS Z−0237の粘着性試験により23℃で測定した粘着性が5N/(25mm)以上、好ましくは8〜30N/(25mm)、より好ましくは8〜25N/(25mm)であり、
第3層が、JIS Z−0237の粘着性試験により23℃で測定した粘着性が
5N/(25mm)以上、好ましくは8〜30N/(25mm)、より好ましくは8〜25N/(25mm)であるのがよい。
本発明により、上述した従来技術の問題点を解決することができる。
具体的には、本発明により、耐候性及び耐折り曲げ性を共に備える粘着フィルムを提供することができる。
より具体的には、本発明により、−30℃〜50℃においても耐折り曲げ性を有する粘着フィルム、特に折り曲げ可能なディスプレイパネルに用いられる粘着フィルムを提供することができる。
本発明の粘着フィルム1の概念図と、第1の被粘着対象物6と第2の被粘着対象物7とを該粘着フィルム1を介して粘着させた場合Xの概念図である。 実施例1及び2に用いた第1層及び第3層の温度変化(横軸)に伴う貯蔵弾性率(縦軸)を示すグラフである。 実施例1及び2に用いた第2層の温度変化(横軸)に伴う貯蔵弾性率(縦軸)を示すグラフである。
以下、本願に記載する発明を詳細に説明する。
本願は、少なくとも3層を有して構成される粘着フィルムを提供する。該少なくとも3層として、大きく分けて2つの態様を有する。
<第1の態様>
第1の態様として、少なくとも3層は、以下に詳述する第1層、第2層及び第3層からなり、具体的には以下に詳述する特性を有する。
<<第1層>>
第1層は、第1の被粘着対象物と粘着する層であって、−20℃及び40℃における貯蔵弾性率が所望の値を有するのがよい。
第1層は、−20℃における貯蔵弾性率が10〜10Pa、好ましくは10〜10Pa、より好ましくは10〜10Paであるのがよい。
また、40℃における貯蔵弾性率が10〜10Pa、好ましくは10〜10Paであるのがよい。
貯蔵弾性率は、従来公知の手法により測定することができ、用いる手法、用いる装置に特に限定されない。例えば、貯蔵弾性率はせん断による手法、例えばJIS K 7244に準拠した手法で測定することができ、市販入手可能なレオメーターにより測定することができる。
なお、第1の被粘着対象物は、後述の第2の被粘着対象物と同じであっても異なってもよい。第1及び/又は第2の被粘着対象物として、本発明の粘着フィルムが粘着するものであれば特に限定されないが、例えば、スマートフォン、タブレット型端末、ノートパソコンなどの製品のディスプレイパネル、より特に折り曲げ可能なディスプレイパネル、偏光板などを挙げることができる。
第1層を構成する材料は、上記特性を備えるものであれば特に限定されない。また、後述するように、第1層が所望の光学特性を有し、該特性を備える材料であれば特によい。所望の特性として、後述するように、例えば可視光域における透過率、ヘイズなどを挙げることができるがこれらに限定されない。
第1層を構成する材料として、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂などを挙げることができるが、これらに限定されない。
第1層は、上記特性を備えることにより、第1の被粘着対象物と所望の粘着性及び耐折り曲げ性を有し、繰返しの折り曲げによっても、第1の被粘着対象物との間に剥がれや浮きの発生が見られない。また、第1層は、後述する第2層との関係においても、所望の粘着性及び耐折り曲げ性を有し、繰返しの折り曲げによっても、第2層との間に剥がれや浮きの発生が見られない。
<<第2層>>
第2層は、第1層上に設けられる層であって、−20℃〜40℃における貯蔵弾性率が所望の値を有する。なお、第1層と第2層との間に、他の層を有してもよいが、第2層は第1層の直上に設けられるのがよい。
該貯蔵弾性率は、10〜10Pa、好ましくは10〜10Pa、より好ましくは10〜10Paであるのがよい。
第2層を構成する材料は、上記特性を備えるものであれば特に限定されない。また、後述するように、第2層が所望の光学特性を有し、該特性を備える材料であれば特によい。所望の特性として、後述するように、例えば可視光域における透過率、ヘイズなどを挙げることができるがこれらに限定されない。
第2層を構成する材料として、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂などを挙げることができるが、これらに限定されない。なお、第2層を構成する材料は、第1層を構成する材料と同じ素材であるのが好ましい。例えば、第1層がシリコーン樹脂からなる場合、第2層もシリコーン樹脂からなるのがよい。また、別の例として、第1層がウレタン樹脂からなる場合、第2層もウレタン樹脂からなるのがよい。さらに、別の例として、第1層がアクリル樹脂からなる場合、第2層もアクリル樹脂からなるのがよい。
第2層は、上記特性を備えることにより、上述したように、第1層と所望の粘着性及び耐折り曲げ性を有し、繰返しの折り曲げによっても、第1層との間に剥がれや浮きの発生が見られない。また、第2層は、後述する第3層との関係においても、所望の粘着性及び耐折り曲げ性を有し、繰返しの折り曲げによっても、第3層との間に剥がれや浮きの発生が見られない。
<<第3層>>
第3層は、第2層上に設けられ、第2の被粘着対象物と粘着する層であって、−20℃及び40℃における貯蔵弾性率が所望の値を有するのがよい。なお、第2層と第3層との間に、他の層を有してもよいが、第3層は第2層の直上に設けられるのがよい。
第3層は、−20℃における貯蔵弾性率が10〜10Pa、好ましくは10〜10Pa、より好ましくは10〜10Paであるのがよい。
また、40℃における貯蔵弾性率が10〜10Pa、好ましくは10〜10Paであるのがよい。
なお、第1層と第3層とは同じ特性を有する組成から構成されてもよい。
第3層を構成する材料は、上記特性を備えるものであれば特に限定されない。また、後述するように、第3層が所望の光学特性を有し、該特性を備える材料であれば特によい。所望の特性として、後述するように、例えば可視光域における透過率、ヘイズなどを挙げることができるがこれらに限定されない。
第3層を構成する材料として、第1層を構成する材料と同じものを挙げることができるが、これらに限定されない。なお、第3層を構成する材料は、第2層を構成する材料と同じ素材であるのが好ましい。例えば、第2層がシリコーン樹脂からなる場合、第3層もシリコーン樹脂からなるのがよい。また、別の例として、第2層がウレタン樹脂からなる場合、第3層もウレタン樹脂からなるのがよい。さらに、別の例として、第2層がアクリル樹脂からなる場合、第3層もアクリル樹脂からなるのがよい。
第3層は、上記特性を備えることにより、第2の被粘着対象物と所望の粘着性及び耐折り曲げ性を有し、繰返しの折り曲げによっても、第2の被粘着対象物との間に剥がれや浮きの発生が見られない。また、第3層は、上述したように、第2層と所望の粘着性及び耐折り曲げ性を有し、繰返しの折り曲げによっても、第2層との間に剥がれや浮きの発生が見られない。
<第2の態様>
第2の態様として、少なくとも3層は、以下に詳述する第1層、第2層及び第3層からなり、具体的には以下に詳述する特性を有する。
<<第1層>>
第1層は、第1の被粘着対象物と粘着する層であって、JIS Z−0237の粘着性試験により23℃で測定した粘着性が5N/(25mm)以上、好ましくは8〜30N/(25mm)、より好ましくは8〜25N/(25mm)であるのがよい。
なお、粘着性は、上述のように、JIS Z−0237の粘着性試験により23℃で測定することができ、測定に用いる装置に限定されない。
第1層を構成する材料は、上記特性を備えるものであれば特に限定されない。また、第1の態様と同様に、第2の態様においても、第1層が所望の光学特性を有し、該特性を備える材料であれば特によい。
第1層を構成する材料として、第1の態様における第1層を構成する材料として挙げたものと同じものを挙げることができるが、これらに限定されない。
第1層は、上記特性を備えることにより、第1の態様と同様に、第1の被粘着対象物との関係において、また、第2層との関係において、所望の粘着性及び耐折り曲げ性を有し、繰返しの折り曲げによっても、第1の被粘着対象物又は第2層との間に剥がれや浮きの発生が見られない。
<<第2層>>
第2層は、第1層上に設けられる層であって、−20℃〜40℃における貯蔵弾性率が所望の値を有する。なお、第1層と第2層との間に、他の層を有してもよいが、第2層は第1層の直上に設けられるのがよい。
該貯蔵弾性率は、−20℃〜40℃において、10〜10Pa、好ましくは10〜10Pa、より好ましくは10〜10Paであるのがよい。
第2層を構成する材料は、上記特性を備えるものであれば特に限定されない。
第2層を構成する材料として、第1の態様における第2層を構成する材料として挙げたものと同じものを挙げることができるが、これらに限定されない。
第2層は、上記特性を備えることにより、第1の態様と同様に、第1層との関係において、また、第3層との関係において、所望の粘着性及び耐折り曲げ性を有し、繰返しの折り曲げによっても、第1層又は第3層との間に剥がれや浮きの発生が見られない。
<<第3層>>
第3層は、第2層上に設けられ、第2の被粘着対象物と粘着する層であって、JIS Z−0237の粘着性試験により23℃で測定した粘着性が5N/(25mm)以上、好ましくは8〜30N/(25mm)、より好ましくは8〜25N/(25mm)であるのがよい。
第2層と第3層との間に、他の層を有してもよいが、第3層は第2層の直上に設けられるのがよい。
なお、第1層と第3層とは同じ特性を有する組成から構成されてもよい。
第3層を構成する材料は、上記特性を備えるものであれば特に限定されない。また、第1の態様と同様に、第2の態様においても、第3層が所望の光学特性を有し、該特性を備える材料であれば特によい。
第3層を構成する材料として、第1の態様における第3層を構成する材料として挙げたものと同じものを挙げることができるが、これらに限定されない。
第3層は、上記特性を備えることにより、第1の態様と同様に、第2の被粘着対象物との関係において、また、第2層との関係において、所望の粘着性及び耐折り曲げ性を有し、繰返しの折り曲げによっても、第2の被粘着対象物又は第2層との間に剥がれや浮きの発生が見られない。
また、本願の粘着フィルムは、第1の態様と第2の態様との双方を兼ね備えてもよい。
即ち、第1の層は、第1の態様における−20℃及び40℃における所望の貯蔵弾性率を有し、且つJIS Z−0237の粘着性試験による所望の粘着性を有するのがよい。
また、第3の層は、第1の態様における−20℃及び40℃における所望の貯蔵弾性率を有し、且つJIS Z−0237の粘着性試験による所望の粘着性を有するのがよい。
本願の第1の態様及び/又は第2の態様を有する粘着フィルムは、第2の層において十分な柔軟性を備えるため、十分な耐折り曲げ性を提供することができる。また、第1の層及び第3の層において、十分な耐候性を提供することができる。さらに、第1の層と第2の層とが十分な親和性を備えることにより、十分な耐折り曲げ性及び耐候性を提供することができるとともに、第2の層と第3の層が十分な親和性を備えることにより、十分な耐折り曲げ性及び耐候性を提供することができ、粘着フィルム全体としても十分な耐折り曲げ性及び耐候性を提供することができる。
本願の粘着フィルムは、それを構成する各層が、及び/又は、粘着フィルム自体が、所望の光学特性を有するのがよい。
光学特性として、例えば、透過率、ヘイズ、屈折率、色差などを挙げることができるがこれらに限定されない。
本発明の粘着フィルムについて、図を用いて説明する。
図1は、本発明の粘着フィルム1の概念図である。図1の概念図における粘着フィルムは、第1層2、第2層3及び第3層4からなる。
該粘着フィルム1を介して、第1の被粘着対象物6と第2の被粘着対象物7とを粘着させた場合を、矢印Xの下部に、その概念図を示す。第1層2は第1の被粘着対象物6と粘着し、第3層4は被粘着対象物7と粘着する。
このような構成により、本発明の粘着フィルム1は、上述の効果を奏することができる。
<本願の粘着フィルムの製造方法>
本願の粘着フィルムは、第1の態様であっても第2の態様であっても、従来公知の手法を用いて製造することができる。
例えば、粘着フィルム製造用の基板を準備して、該基板上に、第1層、第2層、第3層の順に積層することにより、本願の粘着フィルムを得ることができる。
積層に際しては、従来公知の手法を用いることができる。
例えば、種々のコーティング手法を用いてコーティングしても、別途フィルム(膜)化したものを積層してもよい。
得られた粘着フィルムは、基板から剥がして用いることができる。なお、基板として製品に用いる部材を用いた場合、敢えて剥がす工程を用いずに、第3層上に被粘着対象物を粘着させて用いればよい。
なお、本願の粘着フィルムの製造方法について、上述したが、該製造方法は、これらの製造方法に限定されるものではない。
以下、本発明を、以下の実施例を用いて詳述するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
以下の手順により、第1層、該第1層上に設ける第2層、及び該第2層上に設ける第3層からなる粘着膜X−1を調製した。
<塗料A>
付加型シリコーン系粘着剤(信越化学工業製KR-3700)100部に、触媒(信越化学工業製CAT-PL-50T)0.75部、及びトルエン50部を添加し、均一に混合した塗料Aを用意した。
<塗料B>
塗料Aとは別に、付加型シリコーン系粘着剤(荒川化学社製AS-OCA001)100部に、触媒(荒川化学社製CATA12070)0.6部を添加し、均一に混合した塗料Bを用意した。
<粘着膜X−1の調製>
PETフィルム(厚さ:50μm)を準備し、該PETフィルム上に塗料A、塗料B、塗料Aの順番で垂らし、60℃で4分間熱風乾燥させたのち、140℃で10分間乾燥させ、粘着膜X−1を製膜した。
得られた膜X−1をカッターナイフで切削し断面をキーエンス製マイクロスコープ で観察した結果、粘着膜X−1は、PETフィルムから順に、塗料Aから形成した第1層(平均膜厚:287μm)、塗料Bから形成した第2層(平均膜厚:230μm)、塗料Aから形成した第3層(平均膜厚:177μm)が存在し、且つ該3層が各々単独で存在することを確認した。
また、本実施例の粘着膜X−1は、目視により、無色透明であることを確認した。
<粘着膜X−1の3層各層の貯蔵弾性率の測定>
上記で得られた粘着膜X−1を構成する3層の各層について、貯蔵弾性率を、粘弾性測定装置を用いて測定した。なお、各層について、1mm厚のシートを、別途、作製し、該シートを貯蔵弾性率測定用の試料とした。その結果を図2及び図3に示すと共に、以下にも示す。なお、図2は、第1層及び第3層についての、温度変化(横軸)に伴う貯蔵弾性率(縦軸)を示す。また、図3は、第2層についての、温度変化(横軸)に伴う貯蔵弾性率(縦軸)を示す。
第1層:4×10Pa(−20℃);6×10Pa(40℃);
第2層:10Pa(−20℃〜40℃);
第3層:4×10Pa(−20℃);6×10Pa(40℃)。
実施例1と同様に、塗料A及び塗料Bを用いて、粘着膜X−2を次のように調製した。
<粘着膜X−2の調製>
PETフィルム(厚さ:50μm)を準備し、該PETフィルム上にアプリケーター(テスター産業社製)を用い乾燥膜厚が30μmになるように塗料Aを塗布し、その後、乾燥し、塗料Aから形成した第1層を製膜した。
次いで、塗料Aから形成した第1層上に、塗料Bを乾燥膜厚が50μmになるように、アプリケーター(テスター産業社製)を用い塗布し、その後、乾燥し、塗料Bから形成した第2層を製膜した。
さらに、塗料Bから形成した第2層上に、塗料Aを乾燥膜厚が30μmになるように、アプリケーター(テスター産業社製)を用い塗布し、その後、乾燥し、塗料Aから形成した第3層を製膜した。
第3層上に、ニッパ社製カバーフィルムを粘着・貼合した。
得られた膜X−2をカッターナイフで切削し断面を、実施例1と同様に観察した結果、塗料Aから形成した第1層、塗料Bから形成した第2層、塗料Aから形成した第3層が存在し、且つ該3層が各々単独で存在することを確認した。
<粘着膜X−2の3層各層の貯蔵弾性率の測定>
上記で得られた粘着膜X−2を構成する3層の各層について、貯蔵弾性率を、実施例1と同様に測定した。その結果を次に示す。
第1層:4×10Pa(−20℃);6×10Pa(40℃);
第2層:10Pa(−20℃〜40℃);
第3層:4×10Pa(−20℃);6×10Pa(40℃)。
<粘着膜X−2の第1層及び第3層の粘着性の測定>
上記で得られた粘着膜X−2を構成する3層のうち、第1層及び第3層の粘着性を、JIS Z−0237の粘着性試験により23℃で測定した。
その結果、第1層:8N/(25mm);及び第3層:9N/(25mm)であることがわかった。
<粘着膜X−2の光学特性の測定>
上記で得られた粘着膜X−2の光学特性を測定した。
具体的には、ヘイズ及び全光線透過率を測定した。その結果、ヘイズ:0.44%;及び全光線透過率:93.34%であった。

Claims (3)

  1. 第1層:第1の被粘着対象物と粘着する層であって、−20℃における貯蔵弾性率が10 〜10 Paであり且つ40℃における貯蔵弾性率が10〜10Paである層;
    第2層:第1層上に設けられる層であって、−20℃〜40℃における貯蔵弾性率が10〜10Paである層;及び
    第3層:第2層上に設けられ、第2の被粘着対象物と粘着する層であって、−20℃における貯蔵弾性率が10 〜10 Paであり且つ40℃における貯蔵弾性率が10〜10Paである層;
    を少なくとも有して構成される粘着フィルムであって、前記第1層、第2層及び第3層がシリコーン樹脂からなる、上記粘着フィルム。
  2. 前記第1層が、JIS Z−0237の粘着性試験により23℃で測定した粘着性が5N/(25mm)以上であり、
    前記第3層が、JIS Z−0237の粘着性試験により23℃で測定した粘着性が5N/(25mm)以上である、請求項1記載の粘着フィルム。
  3. 前記第2層が、前記第1層の直上に設けられ、
    前記第3層が、前記第2層の直上に設けられる請求項1又は2記載の粘着フィルム。
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