JP6416691B2 - 入力装置及び入力装置の動作方法 - Google Patents

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Description

本発明は、入力装置及び入力装置の動作方法に関するものである。
物理量として静電容量を計測する静電容量センサを備える入力装置では、所定のベース値を基準として、静電容量センサの静電容量の変化を見ることで、指による静電容量センサの操作を検出している。静電容量センサから出力される静電容量は、環境の変化に伴って変動するので、入力装置が指の操作を誤検出するおそれがある。従来の入力装置は、静電センサに指が触れていないときに、ベース値を更新することで、環境の変化による静電容量の変動に対処している。
特開2010−257046
従来の入力装置は、静電センサに指が触れているときには、操作を認識する必要があるのでベース値を更新しない。しかし、静電センサに指が触れている間も環境の変化は起こるので、指による操作が正しく判定されないという問題がある。例えば、周辺温度の変化に伴って静電容量センサで検出される静電容量が徐々に大きくなっている場合、指が離れたときに静電容量が小さくなっても、ベース値までは小さくならないので指が離れていないと誤判定する場合がある。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、操作有り期間中に計測される物理量が環境の変化によって変化しても、操作の誤判定を低減できる入力装置及び入力装置の動作方法を提供することにある。
本発明は、操作体の接触と操作体の近接との少なくとも一方を含む操作を検出する入力装置であって、操作に応じた物理量を計測する計測部と、少なくともベース値と物理量とを基に、操作有り状態と操作無し状態とを含む操作状態を判定する判定部と、操作状態が操作有り状態である操作有り期間中、物理量の所定時間当たりの変化の大きさが所定範囲内であるときの物理量を使用してベース値の更新を行うベース値更新部と、を備える入力装置である。
この構成によれば、操作有り期間中にベース値を更新できるので、操作有り期間中に計測される物理量が環境の変化によって変化しても、操作の誤判定を低減できる。
好適には本発明の入力装置は、操作有り期間中、ベース値更新部が、少なくとも物理量と操作有り期間中に以前に更新されたベース値とを基に、ベース値を更新する。
この構成によれば、操作有り期間中に経時的にベース値を更新できるので、環境の変化による物理量の変化に、より正確に追従することができる。
好適には本発明の入力装置は、操作有り期間中、ベース値更新部が、異なる時点の物理量の差分を累積した補正値を使用してベース値を更新する。
この構成によれば、操作有り期間中に経時的にベース値を更新できるので、環境の変化による物理量の変化に、より正確に追従することができる。
好適には本発明の入力装置は、ベース値更新部が、物理量の所定時間当たりの変化の大きさが所定範囲外である場合、操作有り期間中における更新を終了する。
この構成によれば、操作やノイズによるベース値への影響を小さくすることで、環境の変化による物理量の変化に、より正確に追従することができる。
好適には本発明の入力装置は、ベース値更新部が、物理量の所定時間当たりの変化の大きさが所定範囲外である場合の物理量を、ベース値の更新に利用せず、さらに、物理量の所定時間当たりの変化の大きさが所定範囲外であった後も更新を継続する。
この構成によれば、操作やノイズによるベース値への影響を小さくできることに加え、操作やノイズが発生した後もベース値を更新できるので、より長期にわたって操作の誤判定を低減できる。
好適には本発明の入力装置は、計測部が、複数位置におけるそれぞれの物理量を計測し、判定部が、複数位置の物理量の少なくとも1つを使用して操作状態を判定し、ベース値更新部が、複数位置の物理量の少なくとも1つを使用してベース値を更新する。
この構成によれば、複数位置の物理量を計測することで、位置を考慮にいれて、より正確にベース値を更新できる。
好適には本発明の入力装置は、ベース値更新部が、複数位置の物理量とベース値との差分の最小値を使用してベース値を更新する。
この構成によれば、操作無しに近い状態の位置の物理量を利用できるので、環境の変化による物理量の変化に、より正確に追従することができる。
好適には本発明の入力装置は、操作に応じて静電容量が変化する複数の静電容量発生部をさらに備え、複数位置が、マトリクス状に配置され、計測部が、静電容量を物理量として計測する。
この構成によれば、複数位置の静電容量を計測することで、より正確にベース値を更新できる。
好適には本発明の入力装置は、操作状態が操作無し状態である操作無し期間中、ベース値更新部が、少なくとも物理量と操作無し期間中に以前に更新されたベース値とを基に、ベース値を更新する。
この構成によれば、操作有り期間及び操作無し期間中にベース値を更新できるので、環境の変化により物理量が変化しても、操作の誤判定を低減できる。
好適には本発明の入力装置の動作方法は、操作体の接触と操作体の近接との少なくとも一方を含む操作を検出する入力装置の動作方法であって、少なくともベース値と操作に応じた物理量とを基に、操作有り状態と操作無し状態とを含む操作状態を判定するステップと、操作状態が操作有り状態である操作有り期間中、計測された物理量の所定時間当たりの変化の大きさが所定範囲内であることを条件にベース値の更新を行う、ステップと、を含む。
この方法によれば、操作有り期間中に計測される物理量が環境の変化によって変化しても、操作の誤判定を低減できる
本発明によれば、操作有り期間中に計測される物理量が環境の変化によって変化しても、操作の誤判定を低減できる
本発明の第1実施形態の入力装置の構成図である。 図1に示す入力装置のセンサ部の概略平面図である。 図1に示す入力装置の第1の補正値導出方法を説明するためのフローチャートである。 図2に示す第1の補正値導出方法の実行結果例を説明するグラフである。 図2に示す第1の補正値導出方法の他の実行結果例を説明するグラフである。 本発明の第2実施形態の入力装置の第2の補正値導出方法を説明するためのフローチャートである。 図4に示す第2の補正値導出方法の実行結果例を説明するグラフである。 本発明の第3実施形態の入力装置の第3の補正値導出方法を説明するためのフローチャートである。 図6に示す第3の補正値導出方法の実行結果例を説明するグラフである。 図6に示す第3の補正値導出方法の他の実行結果例を説明するグラフである。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態に係る入力装置について説明する。
図1Aに示すように、本実施形態の入力装置100は、操作部110と制御部120とを備える。図1Aにおいて、操作部110は、概略の平面図として示され、制御部120はブロック図として示されている。
操作部110は、タッチ操作部111とセンサ部112とグリップ部113とを備える。タッチ操作部111は、円盤状で、平らなタッチ面114をもつ。センサ部112は、タッチ面114とは反対側で、タッチ面114に平行に配置されている。すなわち、人間の指がタッチ面114に触れるとき、指とセンサ部112との間にタッチ操作部111が位置する。グリップ部113は、略円筒形であり、タッチ操作部111の外周に沿って回転可能である。タッチ操作部111の外周曲面115は、導電性材料で覆われており、センサ部112に対して浮動電極として働く。
図1Bに示すように、センサ部112は複数の横電極線131a〜131f(以下、まとめて横電極線131と呼ぶ)と、複数の縦電極線132a〜132f(以下、まとめて縦電極線132と呼ぶ)とを含む。横電極線131は、互いに平行に配置され、図1Aのタッチ面114に対して平行に配置され、かつ、タッチ面114から第1の距離に配置されている。図1Bの縦電極線132は、互いに平行に配置され、図1Aのタッチ面114に対して平行に配置され、かつ、タッチ面114から第2の距離に配置されている。図1Aのタッチ面114側から見たとき、図1Bの横電極線131と縦電極線132とは、互いに直交するように配置されているが、第1の距離と第2の距離とが異なっているので接触はしていない。横電極線131のそれぞれと、縦電極線132のそれぞれとが近接する複数の領域を、静電容量発生部133と呼ぶ。図1Bでは、見やすいように1つの静電容量発生部133だけを示しているが、静電容量発生部133は、図1Bから明らかなようにマトリクス状に配置されている。操作体が横電極線131および縦電極線132と容量結合することで、横電極線131および縦電極線132の電気信号が変化する。
なお、タッチ面114は、必ずしも平面でなくてもよく、円盤状でなくてもよい。静電容量発生部133は、必ずしも平面に配置されていなくてもよい。静電容量発生部133は、おおむねタッチ面114に沿ってマトリクス状に配置されていることが好ましいが、静電容量発生部133は、他の形態で配置されていてもよい。グリップ部113は、必ずしも略円筒形でなくてもよい。
グリップ部113には、専用の静電容量発生部が設けられていない。しかし、グリップ部113の外周曲面115の浮遊電極が、容量結合によって横電極線131および縦電極線132に影響を及ぼすので、タッチ面114に沿ったセンサ部112によって、グリップ部113の操作が検出される。
なお、本実施形態において、操作とは、横電極線131および縦電極線132との間で容量結合する人間の手や指などの操作体が、操作部110に接触することと操作部110に近接することとの少なくとも一方を含む。
本実施形態において、操作状態は、操作部110が操作されていない操作無し状態と、操作部110が操作されている操作有り状態とを含む。操作有り状態は、グリップ部113が操作されずにタッチ面114が操作されているタッチ操作状態と、タッチ面114が操作されずにグリップ部113が操作されているグリップ操作状態とを含む。
図1Aに示すように、制御部120は、計測部121と判定部122とベース値記憶部123と操作検出部124とベース値更新部125とを備える。制御部120の各構成要素は、アナログ回路とデジタル回路とによって構成される。制御部120の少なくとも一部の構成要素がプログラム可能な素子により実現されてもよい。例えば、中央演算処理装置と記憶装置とにより実現されてもよい。
計測部121は、操作有り状態と操作無し状態とのいずれの操作状態であるかを判定するため複数種類の計測モードで動作する。各計測モードにおいて、計測部121は、図1Bの横電極線131および縦電極線132の1つまたは複数に電流と電圧との少なくとも一方の電気信号を所定のパターンで印加して、横電極線131および縦電極線132の1つまたは複数に現れる電流と電圧との少なくとも一方の電気信号の変化を計測することにより、静電容量発生部133の位置に関連付けて、静電容量に関連する検出信号を生成する。
静電容量発生部133の位置に結び付けて、各位置付近の静電容量に関連する検出信号を生成する方法は、従来知られているので説明を省略する。例えば、本実施形態の検出信号は、指と横電極線131および縦電極線132との間の静電容量の増加に伴って大きくなる信号である。本実施形態では、指と横電極線131および縦電極線132との間の静電容量は、指と横電極線131および縦電極線132との距離が近いほど増加する。
第1の計測モードでは、図1Aの計測部121が、図1Bの横電極線131から選択される2本のうち一方に電気信号を印加して、他方の電気信号の変化を計測する。第1の計測モードで生成される検出信号は、操作無し状態の場合、タッチ操作状態の場合、グリップ操作状態の場合の順に大きくなるので、操作状態が識別可能である。
第2の計測モードでは、図1Aの計測部121は、図1Bの横電極線131の少なくとも1本に電気信号を印加して、縦電極線132の少なくとも1本における電気信号の変化を計測することにより、静電容量発生部133の位置に関連付けた検出信号を生成する。本実施形態では、操作する指に近い静電容量発生部133ほど、関連する検出信号が大きくなる。
判定部122は、計測部121が第1の計測モードで動作するときに、後述のベース値と検出信号との差分を基に、操作状態が操作無し状態と操作有り状態とのいずれであるか判定する。判定部122は、操作状態が操作有り状態の場合、第2の計測モードにより、複数の静電容量発生部133のうち、局所的な検出信号の変化があれば、操作状態がタッチ操作状態であると判定し、局所的な検出信号の変化がなければ、操作状態がグリップ操作状態であると判定する。なお、操作状態が操作無し状態と操作有り状態とのいずれであるかの判定、および、操作状態がタッチ操作状態とグリップ操作状態とのいずれであるかの判定は、上記方法以外によるものであってもよく、詳細は従来知られているので説明を省略する。
本実施形態において、操作無し期間とは、判定部122による判定が操作無し状態である期間を指す。操作有り期間とは、判定部122による判定が操作有り状態である期間を指す。タッチ操作期間とは、判定部122による判定がタッチ操作状態である期間を指す。グリップ操作期間とは、判定部122による判定がグリップ操作状態である期間を指す。
ベース値記憶部123は、ベース値を記憶している。ベース値とは、操作以外の要因による検出信号の変化に追従した値である。現実の使用環境では、実際に操作がされていなくても各静電容量発生部133に関連する静電容量が変化するので、それに伴い検出信号も変化する。例えば、車の中で入力装置100が使用される場合、クーラーの影響で周辺の温度が低下すると、検出信号が増加していく。検出信号だけを見るのではなく、ベース値からの検出信号の差を見ることで、検出信号の変化において、操作以外の温度変化などの要因による変化と操作による変化とを区別できる。ベース値は、静電容量発生部133ごとに別々に設定されてもよく、複数の静電容量発生部133に対応付けて設定されてもよい。
操作検出部124は、詳細な操作内容を検出する。具体的には、第2の計測モードにおいて、静電容量発生部133の位置と検出信号の変化とから、指がどの位置に触れているのか、指がどのように動いているのかなどを検出する。検出結果は外部に出力されてもよい。
ベース値更新部125は、計測部121から出力される検出信号を基に、ベース値記憶部123のベース値を更新する。
操作無し期間において、ベース値更新部125は、定期的にベース値を更新する。具体的には、ベース値更新部125は、現在の検出信号の値と過去の検出信号の値との少なくとも一方に重み付けした値の平均をとることでベース値を求める。操作無し期間におけるベース値の更新方法は、これに限らない。
操作有り期間において、ベース値更新部125は、所定時間ごとに補正値を導出することにより、ベース値を更新する。なお、ベース値更新部125は、補正値が導出されるごとにベース値を更新してもよく、他のタイミングでベース値を更新してもよい。
入力装置100は、動作方法の一部に、第1の補正値導出方法を含む。図2の第1のフロー200を参照して、操作有り期間のうちのグリップ操作期間における第1の補正値導出方法を説明する。第1の補正値導出方法では、図1Aのベース値更新部125は、図1Bの全静電容量発生部133に対応する検出信号の平均値である平均検出値を使用する。なお、平均検出値の導出には、全ての静電容量発生部133ではなく、一部の静電容量発生部133が使用されてもよい。平均検出値を利用することにより、局所的な操作やノイズによる影響を小さくして、環境の変化による物理量の変化に、より正確に追従することができる。
判定部122の判定が操作無し状態からグリップ操作状態に変化すると、ベース値更新部125は、ステップ201において、初期化を行う。初期化では、補正値DTに0を代入し、差分D_DTに0を代入し、さらに、旧平均検出値OLD_ADに現平均検出値ADを代入する。
後述するように、補正値DTは、ベース値を更新する際に、以前に更新されたベース値に加算される。現平均検出値ADは、ある時点の平均検出値を記憶する。旧平均検出値OLD_ADは、そのある時点より以前の平均検出値を記憶する。差分D_DTは、旧平均検出値OLD_ADに対して現平均検出値ADがどれくらい変化したかを表す。
次に、ステップ202において、ベース値更新部125は、差分D_DTが閾値TH1以上であるか判定する。差分D_DTが閾値TH1以上である場合、第1のフロー200は終了する。差分D_DTが閾値TH1以上ではない場合、ベース値更新部125は、ステップ203を実行する。
差分D_DTは、後述のように所定時間あたりの平均検出値の変化を表す。ノイズや操作による平均検出値の変化の大きさに比べて、温度変化に応じた平均検出値の変化の大きさは緩やかである。ノイズや操作による平均検出値の変化と、温度変化に応じた平均検出値の変化との境界として、閾値TH1が設定される。本実施形態では、平均検出値の変化が温度変化に応じた変化であると判断する所定範囲を閾値TH1未満としているが、閾値TH1以下であってもよい。
すなわち、ステップ202では、所定時間あたりの平均検出値の変化がノイズや操作に対応するものである場合には、処理が終了し、所定時間あたりの平均検出値の変化が温度変化に対応するものである場合には、処理が継続する。
ステップ203において、ベース値更新部125は、前回の差分D_DTの更新時点から所定時間が経過したか判定する。所定時間が経過していない場合、ベース値更新部125は、ステップ202に戻る。所定時間が経過している場合、ベース値更新部125は、ステップ204を実行する。
ステップ204において、ベース値更新部125は、現平均検出値ADから旧平均検出値OLD_ADを引いた値を差分D_DTに代入する。ステップ203で所定時間の経過を待つので、差分D_DTは、所定時間当たりの平均検出値の変化に近い値を表す。なお、差分D_DTを所定時間で割って、単位時間当たりの平均検出値の変化を使用してもよい。
次に、ステップ205において、ベース値更新部125は、旧平均検出値OLD_ADに現平均検出値ADを代入する。
次に、ステップ206において、ベース値更新部125は、差分D_DTが閾値TH1以下であるか判定する。差分D_DTが閾値TH1以下ではない場合、ベース値更新部125は、ステップ208を実行する。差分D_DTが閾値TH1以下である場合、ベース値更新部125は、ステップ207を実行する。
ステップ207において、ベース値更新部125は、補正値DTに差分D_DTを加えることにより、補正値DTを更新してステップ208に進む。差分D_DTが閾値TH1以下でない場合にはステップ207が行われないので、ノイズや操作による影響が補正値DTに影響しない。従って、より正確にベース値を更新できる。
ステップ208において、ベース値更新部125は、判定部122による判定がグリップ操作状態である場合には、ステップ202に戻り、判定部122による判定がグリップ操作状態ではない場合には、第1のフロー200を終了する。
なお、第1のフロー200では、ステップ201でのみ補正値DTを0に設定している。そのため、ベース値更新部125は、グリップ操作期間の開始時点のベース値に、導出された補正値DTを加えることにより、随時ベース値を更新する。なお、ベース値更新部125は、ベース値を更新するごとに補正値DTをゼロとし、前回更新されたベース値に、導出された補正値DTを加えた値でベース値を更新してもよい。ベース値更新部125は、さらに別の頻度でベース値を更新してもよい。操作有り期間中に経時的にベース値を更新することにより、環境の変化による物理量の変化に、より正確に追従することができる。
図3Aは、周辺温度が低下する環境で、ある例示的な操作を行った場合における、第1の例示検出信号211と第1の例示ベース値212を示す。第1の例示検出信号211は、第1の計測モードにおいて計測部121から出力される検出信号である。第1の例示ベース値212は、第1の補正値導出方法に基づいて導出された補正値を使用して補正されたベース値である。
なお、図3A、図3B、図5、図7A及び図7Bでは、縦軸を静電容量として示すが、ベース値及び平均検出値が静電容量の増減に対応して変化することを意味し、必ずしもベース値及び平均検出値が静電容量そのものを表すことを必要とするわけではない。
図3Aにおいて、時刻T1より前は操作無し期間である。操作無し期間において、ベース値は、操作無し期間におけるベース値の更新方法に基づいて更新される。したがって、操作無し期間では、温度低下の影響によって第1の例示検出信号211が上昇するのに追従して、第1の例示ベース値212も同様に上昇する。
図3Aにおいて、時刻T1以降かつ時刻T2より前は、グリップ操作期間である。時刻T1以降かつ時刻T2より前は、図2に示す第1の補正値導出方法に従って導出される補正量を使用してベース値が補正される。温度低下の影響によって第1の例示検出信号211が上昇するのに追従して、第1の例示ベース値212も同様に上昇する。したがって、第1の例示検出信号211と第1の例示ベース値212とは略一定の差分を維持する。時刻T1以降かつ時刻T2より前は、第1の例示検出信号211に大きな変化がないので、第1の例示検出信号211の変化と第1の例示ベース値212の変化とは略同一となる。
図3Aにおいて、時刻T2に操作が終了する。従来のように、時刻T1におけるベース値B1のままベース値が更新されていなければ、時刻T2で第1の例示検出信号211がベース値B1まで下がらないので操作有り状態から操作無し状態への切り替わりが認識されないおそれがある。本実施形態によれば、第1の例示ベース値212が随時更新されているので、第1の例示検出信号211が第1の例示ベース値212まで下がることにより、操作有り状態から操作無し状態に切り替わったことが認識されやすくなる。
図3Bは、周辺温度が低下する環境で、ある例示的な操作を行った場合における、第2の例示検出信号221と第2の例示ベース値222を示す。第2の例示検出信号221は、時刻T1と時刻T2との間の時刻T3までは、図3Aの第1の例示検出信号211と同様の変化をする。第2の例示検出信号221は、時刻T3においてノイズまたは操作によって大きく変化している。図2のステップ202に示すように、差分D_DTが閾値TH1以上であると判定されると、補正値DTの導出が終了する。したがって、図3Bに示すように、第2の例示ベース値222は、時刻T3の直前に更新されたベース値B3を維持する。
本実施形態によれば、時刻T2で第2の例示検出信号221がベース値B3まで下がらないので操作有り状態から操作無し状態への切り替わりが認識されないおそれがある。しかし、ノイズまたは操作が発生するまでは、ベース値が随時更新されるので、従来に比べると操作有り状態から操作無し状態への切り替わりが認識されやすい。本実施形態によれば、操作有り期間中にベース値を更新できるので、操作有り期間中に計測される物理量が環境の変化によって変化しても、操作の誤判定を低減できる。複数位置の物理量を使用することにより、局所的なノイズや操作による影響を減らして、より正確にベース値を更新できる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態の入力装置について説明する。第2実施形態の入力装置は、図1に示す第1実施形態の入力装置100と同様の構造をもつが、動作方法のうちの補正値導出方法が異なる。以下、第1実施形態の第1の補正値導出方法と第2実施形態の第2の補正値導出方法との相違点を中心に説明する。
図4の第2のフロー300は、操作有り期間のうちのグリップ操作期間における第2の補正値導出方法を示す。ステップ301、ステップ302、ステップ303、ステップ304、ステップ305、ステップ306、ステップ307、ステップ308における動作は、順に、図2の第1のフロー200のステップ201、ステップ202、ステップ203、ステップ204、ステップ205、ステップ206、ステップ207、ステップ208の動作と同様である。
ただし、図2の第1のフロー200は、ステップ202において、差分D_DTが閾値TH1以上である場合、終了するが、図4の第2のフロー300は、ステップ302において、差分D_DTが閾値TH1以上である場合、ステップ308に進む。すなわち、第2の補正値導出方法では、所定時間あたりの平均検出値の変化がノイズや操作に対応するものである場合、その時の平均検出値を補正値DTの導出に使用しないだけで、その後も補正値DTの導出が継続する。結果として、ベース値の更新も継続される。
図5は、周辺温度が低下する環境で、ある例示的な操作を行った場合における、第3の例示検出信号311と第3の例示ベース値312を示す。図5の第3の例示検出信号311は、図3Bの第2の例示検出信号221と同様の変化をする。図5の第3の例示ベース値312と、図3Bの第2の例示ベース値222とは、第3の例示検出信号311が大きく変化する時刻T3までは、同様の変化をするが、時刻T3以降は異なる変化をする。図4のステップ302に示すように、差分D_DTが閾値TH1以上であると判定されると、その時の平均検出値を補正値DTの導出に使用しない。従って、時刻T3の直前のベース値B3が、時刻T3以降も維持される。しかし、その後も補正値DTの導出が継続するので、時刻T4において、差分D_DTが閾値TH1以上ではないと判定されると、新たな補正値DTが導出され、ベース値の更新が可能となる。時刻T3以降の時刻T4より前は、補正値DTが導出されないので、ベース値が不正確になるが、その期間が短ければ不正確さは小さい。
本実施形態によれば、操作有り期間中にベース値が随時更新されるので、従来に比べると操作有り状態から操作無し状態への切り替わりが認識されやすい。本実施形態によれば、操作有り期間中にベース値を更新できるので、操作有り期間中に計測される物理量が環境の変化によって変化しても、操作の誤判定を低減できる。操作やノイズが発生した後もベース値を更新できるので、より長期にわたって操作の誤判定を低減できる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態の入力装置について説明する。第3実施形態の入力装置は、図1に示す第1実施形態の入力装置100と同様の構造をもつが、動作方法のうちの補正値導出方法が異なる。以下、図6の第3のフロー400を参照して、操作有り期間のうちのタッチ操作期間に、第3実施形態の入力装置が行う第3の補正値導出方法を説明する。
第3の補正値導出方法では、図1Aのベース値更新部125は、図1Bの全静電容量発生部133に対応する検出信号のうちの最小値である最小検出値を使用する。なお、最小検出値は、一部の静電容量発生部133から選択されてもよい。最小検出値を利用することにより、操作やノイズによる影響が小さい静電容量発生部133からの検出信号を利用することとなり、環境の変化による物理量の変化に、より正確に追従することができる。
判定部122の判定が操作無し状態からタッチ操作状態に変化すると、ベース値更新部125は、ステップ401において、初期化を行う。初期化では、補正値DTに0を代入し、差分D_DTに0を代入し、さらに、旧最小検出値OLD_ΔADに現最小検出値ΔADを代入する。
後述するように、補正値DTは、ベース値を更新する際に、以前に更新されたベース値に加算される。現最小検出値ΔADは、全静電容量発生部133に対応する検出信号のうちの、ある時点での最小値である。従って、現最小検出値ΔADとして選択される検出信号を発生させた静電容量発生部133は、異なる時点で必ずしも同じとは限らない。旧最小検出値OLD_ΔADは、そのある時点より以前の最小検出値を記憶する。差分D_DTは、旧最小検出値OLD_ΔADに対して現最小検出値ΔADがどれくらい変化したかを表す。
次に、ステップ402において、ベース値更新部125は、差分D_DTが閾値TH1以上であるか判定する。差分D_DTが閾値TH1以上である場合、第3のフロー400は、ステップ408に進む。差分D_DTが閾値TH1以上ではない場合、ベース値更新部125は、ステップ403を実行する。
差分D_DTは、後述のように所定時間あたりの最小検出値の変化を表す。ノイズや操作による最小検出値の変化の大きさに比べて、温度変化に応じた最小検出値の変化の大きさは緩やかである。ノイズや操作による最小検出値の変化と、温度変化に応じた最小検出値の変化との境界として、閾値TH1が設定される。本実施形態では、最小検出値の変化が温度変化に応じた変化であると判断する所定範囲を閾値TH1未満としているが、閾値TH1以下であってもよい。すなわち、所定時間あたりの最小検出値の変化がノイズや操作に対応するものである場合には、その時の最小検出値を補正値DTの導出に使用しない。
ステップ403において、ベース値更新部125は、前回の差分D_DTの更新時点から所定時間が経過したか判定する。所定時間が経過していない場合、ベース値更新部125は、ステップ402に戻る。所定時間が経過している場合、ベース値更新部125は、ステップ404を実行する。
ステップ404において、ベース値更新部125は、現最小検出値ΔADから旧最小検出値OLD_ΔADを引いた値を差分D_DTに代入する。ステップ403で所定時間の経過を待つので、差分D_DTは、所定時間当たりの最小検出値の変化に近い値を表す。なお、差分D_DTを所定時間で割って、単位時間当たりの最小検出値の変化を使用してもよい。
次に、ステップ405において、ベース値更新部125は、旧最小検出値OLD_ΔADに現最小検出値ΔADを代入する。
次に、ステップ406において、ベース値更新部125は、差分D_DTが閾値TH1以下であるか判定する。差分D_DTが閾値TH1以下ではない場合、ベース値更新部125は、ステップ408を実行する。差分D_DTが閾値TH1以下である場合、ベース値更新部125は、ステップ407を実行する。
ステップ407において、ベース値更新部125は、補正値DTに差分D_DTを加えることにより、補正値DTを更新してステップ408に進む。差分D_DTが閾値TH1以下でない場合にはステップ407が行われないので、ノイズや操作による影響が補正値DTに影響しない。従って、より正確にベース値を更新できる。
ステップ408において、ベース値更新部125は、判定部122による判定がタッチ操作状態である場合には、ステップ402に戻り、判定部122による判定がタッチ操作状態ではない場合には、第3のフロー400を終了する。
なお、第3のフロー400では、ステップ401でのみ補正値DTを0に設定している。そのため、ベース値更新部125は、タッチ操作期間の開始時点のベース値に、導出された補正値DTを加えることにより、随時ベース値を更新する。なお、ベース値更新部125は、ベース値を更新するごとに補正値DTをゼロとし、前回更新されたベース値に、導出された補正値DTを加えた値でベース値を更新してもよい。ベース値更新部125は、さらに別の頻度でベース値を更新してもよい。操作有り期間中に経時的にベース値を更新することにより、環境の変化による物理量の変化に、より正確に追従することができる。
図7Aは、周辺温度が低下する環境で、ある例示的な操作を行った場合における、第4の例示検出信号411と第4の例示ベース値412を示す。第4の例示検出信号411は、操作位置から離れた位置に対応する、第2の計測モードでの検出信号である。第4の例示ベース値412は、第3の補正値導出方法に基づいて導出された補正値を使用して補正されたベース値である。
図7Aにおいて、時刻T1より前は操作無し期間である。操作無し期間において、ベース値は、操作無し期間におけるベース値の更新方法に基づいて更新される。したがって、操作無し期間では、温度低下の影響によって第4の例示検出信号411が上昇するのに追従して、第4の例示ベース値412も同様に上昇する。
図7Aにおいて、時刻T1以降かつ時刻T2より前は、タッチ操作期間である。時刻T1以降かつ時刻T2より前は、図6に示す第3の補正値導出方法に従って導出される補正量を使用してベース値が補正される。温度低下の影響によって第4の例示検出信号411が上昇するのに追従して、第4の例示ベース値412も同様に上昇する。時刻T1以降かつ時刻T2より前は、大きな変化がないので、第4の例示検出信号411の変化と第4の例示ベース値412の変化とは略同一となる。
図7Aにおいて、時刻T2に操作が終了する。本実施形態によれば、第4の例示ベース値412が随時更新されているので、図示されていない操作位置に対応した検出信が、第4の例示ベース値412まで下がることにより、図3Aと同様に操作有り状態から操作無し状態に切り替わったことが認識されやすくなる。
図7Bは、周辺温度が低下する環境で、ある例示的な操作を行った場合における、第5の例示検出信号421と第5の例示ベース値422を示す。第5の例示検出信号421は、操作位置から離れた別の位置に対応する、第2の計測モードでの検出信号である。第5の例示検出信号421は、時刻T1と時刻T2との間の時刻T3までは、図7Aの第4の例示検出信号411と同様の変化をする。第5の例示検出信号421は、時刻T3においてノイズまたは操作によって大きく変化している。図6のステップ402に示すように、差分D_DTが閾値TH1以上であると判定されると、その時の最小検出値を補正値DTの導出に使用しない。従って、時刻T3の直前のベース値B3が、時刻T3以降も維持される。しかし、その後も補正値DTの導出が継続するので、時刻T4において、差分D_DTが閾値TH1以上ではないと判定されると、新たな補正値DTが導出され、ベース値の更新が可能となる。時刻T3以降の時刻T4より前は、補正値DTが導出されないので、ベース値が不正確になるが、その期間が短ければ不正確さは小さい。
本実施形態によれば、操作有り期間中にベース値が随時更新されるので、従来に比べると操作有り状態から操作無し状態への切り替わりが認識されやすい。本実施形態によれば、操作有り期間中にベース値を更新できるので、操作有り期間中に計測される物理量が環境の変化によって変化しても、操作の誤判定を低減できる。本実施形態によれば、複数位置の物理量を使用することにより、局所的なノイズや操作による影響を減らして、より正確にベース値を更新できる。
本発明は上述した実施形態には限定されない。すなわち、当業者は、本発明の技術的範囲またはその均等の範囲内において、上述した実施形態の構成要素に関し、様々な変更、コンビネーション、サブコンビネーション、並びに代替を行ってもよい。
本明細書では、静電容量発生部133における静電容量に関連する物理量を計測しているが、他の物理量を計測してもよい。ベース値の更新に使用する検出信号の値は、平均検出値および最小検出値以外であってもよい。
本発明は、接触や近接などの操作を使用する入力装置に適用可能である。例えば、本発明は、車に搭載される入力装置に適用可能である。
100…入力装置
110…操作部
111…タッチ操作部
112…センサ部
113…グリップ部
114…タッチ面
115…外周曲面
120…制御部
121…計測部
122…判定部
123…ベース値記憶部
124…操作検出部
125…ベース値更新部
131a〜131f…横電極線
132a〜132f…縦電極線
133…静電容量発生部
200…第1のフロー
211…第1の例示検出信号
212…第1の例示ベース値
221…第2の例示検出信号
222…第2の例示ベース値
300…第2のフロー
311…第3の例示検出信号
312…第3の例示ベース値
400…第3のフロー
411…第4の例示検出信号
412…第4の例示ベース値
421…第5の例示検出信号
422…第5の例示ベース値

Claims (10)

  1. 操作体の接触と前記操作体の近接との少なくとも一方を含む操作を検出する入力装置であって、
    前記操作に応じた物理量を計測する計測部と、
    少なくともベース値と前記物理量とを基に、操作有り状態と操作無し状態とを含む操作状態を判定する判定部と、
    前記操作状態が前記操作有り状態である操作有り期間中、前記物理量の所定時間当たりの変化の大きさが所定範囲内であるときの前記物理量を使用して前記ベース値の更新を行うベース値更新部と、
    を備える入力装置。
  2. 前記操作有り期間中、前記ベース値更新部が、少なくとも前記物理量と前記操作有り期間中に以前に更新された前記ベース値とを基に、前記ベース値を更新する、
    請求項1に記載の入力装置。
  3. 前記操作有り期間中、前記ベース値更新部が、異なる時点の前記物理量の差分を累積した補正値を使用して前記ベース値を更新する、
    請求項1または請求項2に記載の入力装置。
  4. 前記ベース値更新部は、前記物理量の前記所定時間当たりの変化の大きさが前記所定範囲外である場合、前記操作有り期間中における更新を終了する、
    請求項1から請求項3のいずれかに記載の入力装置。
  5. 前記ベース値更新部は、前記物理量の前記所定時間当たりの変化の大きさが前記所定範囲外である場合の前記物理量を、前記ベース値の更新に利用せず、さらに、前記物理量の前記所定時間当たりの変化の大きさが前記所定範囲外であった後も更新を継続する、
    請求項1から請求項3のいずれかに記載の入力装置。
  6. 前記計測部が、複数位置におけるそれぞれの前記物理量を計測し、
    前記判定部は、前記複数位置の前記物理量の少なくとも1つを使用して前記操作状態を判定し、
    前記ベース値更新部は、前記複数位置の前記物理量の少なくとも1つを使用して前記ベース値を更新する、
    請求項1から請求項5のいずれかに記載の入力装置。
  7. 前記ベース値更新部は、前記複数位置の前記物理量と前記ベース値との差分の最小値を使用して前記ベース値を更新する、
    請求項6に記載の入力装置。
  8. 前記操作に応じて静電容量が変化する複数の静電容量発生部をさらに備え、
    前記複数位置が、マトリクス状に配置され、
    前記計測部が、前記静電容量を前記物理量として計測する、
    請求項6または請求項7に記載の入力装置。
  9. 前記操作状態が前記操作無し状態である操作無し期間中、前記ベース値更新部は、少なくとも前記物理量と前記操作無し期間中に以前に更新された前記ベース値とを基に、前記ベース値を更新する、
    請求項1から請求項8のいずれかに記載の入力装置。
  10. 操作体の接触と前記操作体の近接との少なくとも一方を含む操作を検出する入力装置の動作方法であって、
    少なくともベース値と前記操作に応じた物理量とを基に、操作有り状態と操作無し状態とを含む操作状態を判定するステップと、
    前記操作状態が前記操作有り状態である操作有り期間中、計測された前記物理量の所定時間当たりの変化の大きさが所定範囲内であることを条件に前記ベース値の更新を行う、ステップと、
    を含む入力装置の動作方法。
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