JP6416656B2 - 通信システム - Google Patents

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Description

本開示は、複数の端末装置と基地局とを備える通信システムに関する。
従来、基地局装置(eNB:evolved NodeB)を介さずに端末(UE:User Equipment)同士が通信を行なう端末間(D2D: device to device)通信が知られている。D2D通信は、D2D Proximity Services (ProSe)とも称される。Proximity Servicesは、非特許文献1〜3に示すとおり、3GPP(3rd Generation Partnership Project)のRelease 12において規格化されている。特に、非特許文献2には、D2D Proximity Servicesにおける近接検知サービスである“Proximity discovery”(以下、「D2Dディスカバリサービス」と称する)が開示されている。
D2Dディスカバリサービスは、D2Dディスカバリ機能を有するLTE(Long Term Evolution)端末およびD2D Proximity Servicesを利用するアプリケーションプログラムによって実行可能である。また、eNBがD2Dディスカバリをサポートする圏内に位置するUE間において近接検知を可能するサービスが検討されている。
D2Dディスカバリサービスでは、D2D Proximity Servicesを利用するアプリケーションプログラムの実行により、eNBが割り当てたディスカバリ専用の無線リソースプール、あるいは予めSIM(Subscriber Identity Module)等により設定された無線リソースプールから、UEが任意に1つあるいは複数のリソース(ブロック)を選択し、ディスカバリ信号を送信する。これにより、UEは、他のUEに自身の存在を通知する。また、UEは、他のUEの存在を発見するために、ディスカバリ用の無線リソースのすべてあるいは一部を受信する。
ディスカバリ信号は、ProSe (Proximity Service) UE IDと、ProSe Application IDとを含む。ProSe Application IDは、アプリケーションプログラム毎に割り当てられた専用のIDである。それゆえ、D2Dを利用する複数のアプリケーションプログラムは、それぞれ、ProSe Application IDを含むディスカバリ信号の送信要求を自端末の制御部に行なう。また、各アプリケーションプログラムは、UEにおいて受信された他のUEのディスカバリ信号に基づき、同じアプリケーションプログラムを実行している他のUEの存在を識別できる。その際、UEは、識別結果をディスプレイに表示させることによって当該UEの利用者に通知する。
D2D通信によれば、無線基地局やネットワーク装置を経由しないため、輻輳時にも無線通信端末が発信できる可能性を高めることが期待される。そこで、ネットワーク側の輻輳などによって発信要求が受け付けられない場合でも、D2D通信を利用して通信アプリケーションの提供可能性を高めることが検討されている。
たとえば、特開2013−223194号公報(特許文献1)は、D2D通信を実行可能な無線通信端末を開示している。無線通信端末は、直接通信に必要となる通信環境の設定情報を含む発信規制を受信する。無線通信端末は、無線アクセスネットワークへの発信が規制されている場合において、通信アプリケーションが直接通信によって実行可能と判定した場合、当該設定情報に基づいて他の無線通信端末との直接通信を実行する。
特開2013−223194号公報
3GPP TR 36.843 V12.0.1 (2014-03): 3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network; Study on LTE Device to Device Proximity Services; Radio Aspects (Release 12) 3GPP TR 23.703 V12.0.0 (2014-02): 3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Services and System Aspects; Study on architecture enhancements to support Proximity-based Services (ProSe) (Release 12) 3GPP TS 23.303 V12.1.0 (2014-06): 3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Services and System Aspects; Proximity-based services (ProSe); Stage 2 (Release 12)
特許文献1の構成では、無線通信端末は、D2D通信に必要となる通信環境の設定情報を含む発信規制を基地局から受信することにより、基地局を経由しないD2D通信を開始することが可能である。しかしながら、災害発生時には基地局が輻輳状態となる可能性があり、無線通信端末は基地局からD2D通信に必要となる情報を受信することができない場合も考えられる。したがって、このような場合、特許文献1の構成では、無線通信端末は、D2D通信を開始することができないという問題がある。
本開示は、上記のような問題点を解決するためになされたものであって、ある局面における目的は、災害が発生した場合に、複数の端末装置が端末間通信を実行することが可能な通信システムを提供することを目的とする。
ある実施の形態に従うと、基地局と、端末間通信が可能な複数の端末装置とを備えた通信システムが提供される。複数の端末装置の各々は、端末間通信を実行する場合の動作モードとして、基地局により割り当てられた無線リソースを用いる第1のモードと、自端末装置または相手端末装置により割り当てられた無線リソースを用いる第2のモードとを有する。複数の端末装置のうちの第1の端末装置および第2の端末装置の各々は、基地局が構成するセルに在圏している。第1の端末装置は、災害の発生に関する入力を受け付けた場合、動作モードを第2のモードに設定する。
本開示によると、災害が発生した場合に、基地局から端末間通信に関する制御を受けなくても複数の端末装置が端末間通信を実行することが可能となる。
実施の形態1に従う通信システムの全体構成を示す図である。 割当モードを説明するための図である。 実施の形態1において、複数の端末と基地局との間で行なわれる通信処理の一例を説明するためのシーケンス図である。 実施の形態1に従う端末のハードウェア構成を表わすブロック図である。 実施の形態1に従う基地局のハードウェア構成を示すブロック図である。 実施の形態1に従う端末の機能構成を説明するための機能ブロック図である。 実施の形態1に従う基地局の機能構成を示す機能ブロック図である。 実施の形態1に従う端末が実行する処理を示すフローチャートである。 実施の形態1に従う他の端末が実行する処理を示すフローチャートである。 実施の形態2において、複数の端末と基地局との間で行なわれる通信処理の一例を説明するためのシーケンス図である。 実施の形態2に従う端末が実行する処理を示すフローチャートである。 実施の形態2に従う他の端末が実行する処理を示すフローチャートである。 実施の形態3に従う通信システムの全体構成を示す図である。 実施の形態3において、複数の端末と基地局との間で行なわれる通信処理の一例を説明するためのシーケンス図である。 実施の形態3に従う端末が実行する処理を示すフローチャートである。 実施の形態3に従う他の端末が実行する処理を示すフローチャートである。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。なお、以下では、アプリケーションプログラムを、略して、「アプリ」と称する。
[実施の形態1]
<システムの全体構成>
(装置構成)
図1は、実施の形態1に従う通信システムの全体構成を示す図である。図1を参照して、実施の形態1に従う通信システムは、たとえば、LTEに対応する通信システムである。通信システムは、無線端末装置(以下、単に「端末」と称する。)10,20と、無線基地局(以下、単に「基地局」と称する。)50とを含む。基地局50は、セル500を構成する。端末10,20は、セル500に在圏している。
端末10,20は、LTEなどの無線アクセス技術に従った無線通信を実行するUEである。具体的には、端末10,20は、基地局を介さずに、近くに存在する他の端末と、D2D通信(端末間通信)を行なうことが可能であり、D2Dディスカバリ機能を有するLTE端末(LTE規格に準拠した携帯端末装置)である。典型的には、端末10,20は、スマートフォンである。
端末10,20には、D2Dディスカバリサービスを利用するアプリケーションプログラム(以下、「D2D対応アプリ」とも称する)が予めインストールされている。なお、D2D対応アプリとは、上述したように、D2D Proximity Serviceを利用することが可能なアプリである。D2D対応アプリの例としては、たとえば、SNS、ゲーム、広告、コミュニケーションアプリなどのアプリが挙げられる。また、端末10,20には、たとえば、D2D Proximity Servicesを実行可能な端末の識別子として“ProSe UE ID”が割り振られている。
端末10,20は、基地局50からの無線リソースプールの情報に基づき、D2Dのディスカバリ信号を送信するための無線リソースを任意に選択する。また、端末10と端末20とは、基地局50を介さずに、互いに、ディスカバリ信号の送受信を行なうことが可能である。端末10および20の各々は、任意に選択したディスカバリ信号送信用の無線リソースを用いて、自端末の存在を周りの端末に通知するためのディスカバリ信号を送信する。ディスカバリ信号には、典型的には、アプリを識別するためのProSe Application ID、および端末を識別するProSe UE IDが含まれている。
(割当モード)
図2は、割当モードを説明するための図である。具体的には、図2(a)は、第1割当モード(以下、Mоde1として図示)について説明するための図である。図2(b)は、第2割当モード(以下、Mоde2として図示)について説明するための図である。図2では、端末10は送信側端末の一例であり、端末20は受信側端末の一例である。
図2(a)に示すように、第1割当モードでは、基地局を介さずに互いに通信を行なうD2D通信(端末間通信)においてユーザデータの通信に用いる無線リソースを基地局50が割り当てる。具体的には、基地局50は、端末10,20に対して、D2D通信に用いられる無線リソース(D2D無線リソース)の中から、D2D通信においてユーザデータの通信に用いる無線リソースを割り当てる。基地局50は、端末10,20に対して、割り当てられた無線リソースを通知する(リソース割当)。端末10は、割り当てられた無線リソースを用いてユーザデータを端末20に送信する。端末20は、割り当てられた無線リソースを用いてユーザデータを端末10から受信する。第1割当モードにおいては、基地局50は、端末10,20および基地局50間で行われるセルラ通信で用いる無線リソースのうち、基地局50が管理するセルで報知されるD2D無線リソース以外の無線リソースを端末10,20に割り当ててもよい。
これに対して、図2(b)に示すように、第2割当モードでは、D2D通信においてユーザデータの通信に用いる無線リソースを端末10または端末20が割り当てる。具体的には、端末10または端末20は、基地局50によって管理されるセルから報知されるD2D無線リソースの中から、D2D通信においてユーザデータの通信に用いる無線リソースを自律的に割り当てる。ただし、端末10または端末20は、予め定められているD2D無線リソースの中から、D2D通信においてユーザデータの通信に用いる無線リソースを自律的に割り当てる構成であってもよい。端末10または端末20は、他の端末に対して、割り当てられた無線リソースを通知する(リソース割当)。端末10および端末20は、割り当てられた無線リソースを用いてユーザデータを互いに送受信する。
このように、実施の形態1に従う通信システムは、D2D通信においてユーザデータの通信に用いる無線リソースを割当てる割当モードとして、基地局50が無線リソースを割当てる第1割当モードと、端末10または端末20が無線リソースを割当てる第2割当モードとを有している。換言すると、端末10および端末20は、D2D通信を実行する場合の動作モードとして、基地局50から割り当てられた無線リソース(すなわち、第1割当モードで割り当てられた無線リソース)を用いる第1の動作モード(以下、単に「モード1」と称する。)と、自端末または相手端末により割り当てられた無線リソース(すなわち、第2割当モードで割り当てられた無線リソース)を用いる第2の動作モード(以下、単に「モード2」と称する。)とを有する。
<システムの動作概要>
ここでは、災害が発生した場合に、端末10および端末20がモード2でのD2D通信(自端末または相手端末により割り当てられた無線リソースを用いたD2D通信)を開始する手順について説明する。
図3は、実施の形態1において、複数の端末10,20と基地局50との間で行なわれる通信処理の一例を説明するためのシーケンス図である。なお、以下では、D2D通信を行なう複数の端末として、端末10および端末20を例に説明するが、3つ以上の端末がD2D通信を行なっている場合であってもよい。また、シーケンスの初期状態では、端末10と端末20とは、D2D通信を行なっていないものとする。
図3を参照して、基地局50は、D2D無線リソース(プール)を端末10および端末20に報知する(シーケンスSQ2,SQ4)。端末10および端末20は、基地局50から緊急情報の一例としての緊急地震速報を受信する(シーケンスSQ6,SQ8)。緊急情報の配信方式は、ETWS(Earthquake and Tsunami Warning System)、CBS(Cell Broadcast Service)などが想定される。なお、緊急情報は、津波予測の情報、台風警報、火災に関する情報など種々の災害に関する情報であってもよい。
端末10および端末20は、タッチパネルなどを介してユーザからの指示を受け付けて、災害情報アプリを起動する(シーケンスSQ10,SQ12)。各端末のユーザは、たとえば、緊急地震速報が表示されたディスプレイを確認して、災害が発生した(またはもうすぐ災害が発生する)と判断して、災害情報アプリを起動するためのボタンを押下する。なお、端末10および端末20は、緊急情報を受信したことに基づいて自動的に災害情報アプリを起動するように構成されていてもよい。
災害情報アプリは、D2D対応アプリであり、災害に関連する情報(災害関連情報)を配信したり、受信したりすることができるアプリである。具体的には、端末10および端末20は、災害情報アプリを起動することによって、動作モードをモード2に設定し、モード2でのD2D通信を開始することが可能となる。
端末10または端末20は、基地局50から報知されたD2D無線リソースの中から、D2D通信においてユーザデータの通信に用いる無線リソースを自律的に割り当てて、他の端末に対して、割り当てられた無線リソースを通知する(シーケンスSQ14)。
端末10は、割り当てられた無線リソースを用いて災害関連情報を端末20に送信し、端末20は当該無線リソースを用いて送信されている災害関連情報を受信する(シーケンスSQ16)。具体的には、端末20は、割り当てられた無線リソースを検出して、当該無線リソースに災害関連情報があれば、当該災害関連情報を受信する。端末20は、災害関連情報をディスプレイに表示したり、スピーカから出力したりする。
災害関連情報は、災害に関連する各種情報であり、たとえば、D2D通信可能なエリアでの災害発生時の避難場所、避難経路、配給、給水の施設情報を含む。具体例として、災害関連情報を配信する側の端末10のユーザとしては、地方自治体、警察、消防機関などの職員が想定され、端末20のユーザとしては、近隣住民が想定される。
上記シーケンスでは、基地局50が、D2D無線リソースを端末10および端末20に報知(シーケンスSQ2,SQ4)する構成について説明したが、端末10および端末20は、予め定められたD2D無線リソースをメモリに記憶していてもよい。この場合、シーケンスSQ14において、端末10または端末20は、メモリに記憶された予め定められているD2D無線リソースの中から、D2D通信においてユーザデータの通信に用いる無線リソースを自律的に割り当てて、他の端末に対して、割り当てられた無線リソースを通知する。
上記シーケンスでは、端末10,20が、基地局50から緊急情報を受信することにより、各端末のユーザが災害の発生を判断して災害情報アプリを起動する構成について説明したが、当該構成に限られない。たとえば、各端末のユーザは、テレビ、防災無線の放送などにより緊急情報を確認した場合、あるいは自身が地震、火災などの災害を体感した場合に、災害が発生したと判断して災害情報アプリを起動してもよい。
また、D2D無線リソースは、災害情報アプリに記憶されていてもよい。この場合、災害情報アプリが起動されているときに、当該D2D無線リソースが使用可能となる。具体的には、災害情報アプリを起動している端末は、当該災害情報アプリに記憶されているD2D無線リソースの中から、D2D通信においてユーザデータの通信に用いる無線リソースを自律的に割り当てる。これにより、当該端末は、災害情報アプリを起動している他の端末との通信が可能になる。
上記シーケンスでは、緊急情報を受信する前(災害が発生する前)においては、端末10および端末20がD2D通信を実行していない構成について説明したが、モード1でのD2D通信(基地局50から割り当てられた無線リソースを用いたD2D通信)を実行している構成であってもよい。
具体的には、基地局50は、端末10および端末20に対して、シーケンスSQ2,SQ4において報知したD2D無線リソースの中から、D2D通信においてユーザデータの通信に用いる無線リソースを割り当てて、割り当てられた無線リソースを端末10および端末20に通知する。端末10は、割り当てられた無線リソースを用いてユーザデータを端末20に送信し、端末20は、割り当てられた無線リソースを用いてユーザデータを端末20から受信する。そして、端末10および端末20は、基地局50から緊急情報を受信(シーケンスSQ6,SQ8)した後、災害情報アプリを起動する(シーケンスSQ10,SQ12)。この場合、モード1で動作している端末10および端末20は、災害情報アプリを起動することによって、モード1からモード2に動作モードを切り替えて、モード2でのD2D通信を開始することが可能となる。
このように、災害の発生時には、各端末は、D2D無線リソースの中から、D2D通信においてユーザデータの通信に用いる無線リソースを自律的に割り当てるモード2でのD2D通信を開始する。これにより、各端末は、災害発生時に、基地局からD2D通信に関する制御を受ける必要がないため、基地局が輻輳しているような場合であっても速やかにD2D通信を開始することができる。
<ハードウェア構成>
(端末)
図4は、実施の形態1に従う端末10のハードウェア構成を表わすブロック図である。図4を参照して、端末10は、主たる構成要素として、CPU(Central Processing Unit)152と、メモリ154と、タッチパネル156と、ディスプレイ158と、無線通信インターフェイス(I/F)160と、メモリインターフェイス(I/F)164と、スピーカ166と、GPS(Global Positioning System)コントローラ168と、バッテリ170とを含む。なお、端末20のハードウェア構成は、端末10のハードウェア構成と同じである。
CPU152は、メモリ154に記憶されたプログラムを読み出して実行することで、端末10の各部の動作を制御する制御部として機能する。CPU152は、当該プログラムを実行することによって、後述する端末10の処理(ステップ)の各々を実現する。
メモリ154は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read-Only Memory)、フラッシュメモリなどによって実現される。メモリ154は、CPU152によって実行されるプログラム、またはCPU152によって用いられるデータなどを記憶する。
タッチパネル156は、表示部としての機能を有するディスプレイ158上に設けられており、たとえば、静電容量方式タイプである。タッチパネル156は、所定時間毎に外部物体によるタッチパネル156へのタッチ操作を検知し、タッチ座標をCPU152に入力する。
無線通信インターフェイス160は、通信アンテナ162に接続されている。通信アンテナ162および無線通信インターフェイス160は、たとえば、基地局50を介したセルラ通信や他の端末とのD2D通信に用いられる。
メモリインターフェイス164は、外部の記憶媒体165からデータを読み出す。CPU152は、メモリ154からデータを読み出して、メモリインターフェイス164を介して当該データを外部の記憶媒体165に格納する。なお、記憶媒体165としては、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disk)、BD(Blu-ray(登録商標) Disc)、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)メモリカードなどの不揮発的にプログラムを格納する媒体が挙げられる。
スピーカ166は、CPU152からの指示に従って音声を出力する。たとえば、スピーカ166は、ユーザに災害を報知するためのアラームを出力する。
GPSコントローラ168は、GPS信号または基地局からの位置信号(測位信号)を受信して端末10の位置情報を取得する。GPSコントローラ168は、取得した端末10の位置情報をCPU152に入力する。
バッテリ170は、充放電可能な電力貯蔵要素であり、代表的にはリチウムイオン電池やニッケル水素電池などの二次電池で構成される。
なお、端末10は、ユーザからの指示を受け付けるためのボタン、端末10に対する発話を受け付けるマイクを含んでいてもよい。
(基地局50)
図5は、実施の形態1に従う基地局50のハードウェア構成を示すブロック図である。図5を参照して、基地局50は、主たる構成要素として、各種処理を実行するためのCPU202と、CPU202によって実行されるプログラム、データなどを格納するためのメモリ204と、無線通信網を介してセル500に在圏する装置と各種データを送受信するための無線通信(I/F)206および通信アンテナ208と、他の装置と有線通信するための有線通信インターフェイス(I/F)210とを含む。CPU202は、メモリ204に格納されたプログラムを実行することによって、基地局50の処理の各々を実現する。
<機能構成>
(端末)
図6は、実施の形態1に従う端末10の機能構成を示す機能ブロック図である。図6を参照して、端末10は、主たる機能構成として、アプリ実行部102と、D2D通信管理部104と、記憶部106と、緊急情報管理部108と、無線通信部110とを含む。これらの機能は、主に、端末10のCPU152がメモリ154に格納されたプログラムを実行し、端末10の構成要素へ指令を与えることなどによって実現される。これらの機能構成の一部または全部はハードウェアで実現されていてもよい。また、端末10は、メモリ154に相当する記憶部106を含む。なお、端末20の機能構成は、以下に説明する端末10の機能構成と同じである。
アプリ実行部102は、記憶部106に予め記憶されているD2D対応のアプリ(たとえば、災害情報アプリ)を記憶部106から読出し、当該アプリを実行する。アプリ実行部102は、ユーザ操作を受け付けてアプリを起動する。アプリ実行部102は、緊急情報管理部108により緊急情報が受信された場合に自動的にアプリを起動してもよい。
D2D通信管理部104は、D2D通信に関する各種の処理を管理する。具体的には、D2D通信管理部104は、災害の発生に関する入力を受け付けた場合、D2D通信を実行する場合の動作モードをモード2に設定する。災害の発生に関する入力には、災害が発生したときに使用されるアプリ(たとえば、災害情報アプリ)を起動するための入力を含む。すなわち、D2D通信管理部104は、アプリ実行部102により災害情報アプリが起動された場合に、動作モードをモード2に設定する。
なお、D2D通信管理部104は、災害情報アプリの起動に基づいて動作モードを設定する構成でなくてもよい。たとえば、D2D通信管理部104は、災害の発生に関する入力として、外部装置(たとえば、基地局50)から緊急情報の入力(受信)や、ユーザから災害発生を検知した旨の情報の入力を受け付けた場合に、当該動作モードをモード2に設定してもよい。
別の局面において、D2D通信管理部104は、端末10がモード1で動作しているときに(端末10が他の端末とモード1でのD2D通信を実行中に)、災害に関する入力を受け付けた場合には、動作モードをモード1からモード2に切り替える。
記憶部106は、OS、各種のアプリケーションソフトウェア、各種のデータを格納している。たとえば、記憶部106は、D2D通信で使用可能な無線リソース情報を記憶している。緊急情報管理部108は、無線通信部110を介して緊急情報を受信する。
無線通信部110は、アンテナからデータを送信するため各種の処理、アンテナで受信した信号を受信するための各種の処理を行なう。
(基地局)
図7は、実施の形態1に従う基地局50の機能構成を説明するための機能ブロック図である。図7を参照して、基地局50は、主たる機能構成として、通信制御部502と、緊急情報制御部506と、無線通信部508とを含む。これらの機能は、主に、基地局50のCPU202がメモリ204に格納されたプログラムを実行し、基地局50の構成要素へ指令を与えることなどによって実現される。これらの機能構成の一部または全部はハードウェアで実現されていてもよい。また、基地局50は、メモリ204に相当する記憶部504を含む。
通信制御部502は、端末10および端末20との間の通信を制御する。無線通信部508は、アンテナからデータを送信するための各種の処理、アンテナで受信した信号を受信するための各種の処理を行なう。
記憶部504は、OS、各種のアプリケーションソフトウェア、各種のデータを格納している。たとえば、記憶部504は、セル500に在圏する各端末の位置情報、識別情報などを記憶する。
緊急情報制御部506は、気象庁などから配信される緊急情報を受信すると、この緊急情報を記憶部504に記憶する。緊急情報制御部506は、緊急情報をセル500に在圏する各端末に送信する。
<処理手順>
端末10および端末20の各装置で行なわれる処理について具体的に説明する。
(端末10)
図8は、実施の形態1に従う端末10が実行する処理の一例を示すフローチャートである。以下の各ステップは、端末10のCPU152がメモリ154に格納されたプログラムを実行することによって実現される。
図8を参照して、端末10は、基地局50に自端末の位置を通知して、基地局50との通信を開始する(ステップS2)。端末10は、D2D通信に必要な制御情報を基地局50から受信する(ステップS4)。制御情報は、無線通信網を利用したD2D通信を許可するための許可情報、およびD2D通信に必要となる通信環境の設定情報を含んでいてもよい。設定情報には、D2D通信で許容される周波数帯などの無線リソースの他に、無線信号の電波強度、端末の発信タイミング(D2D通信の実行タイミング)、相手(着信側)端末の識別子(電話番号、端末識別子及び加入者識別子など)を含んでいてもよい。
端末10は、気象庁などから配信される緊急地震速報を基地局50を介して受信したか否かを判断する(ステップS6)。端末10は、緊急地震速報を受信していない場合には(ステップS6においてNO)、ステップS6の処理を繰り返す。端末10は、緊急地震速報を受信していない場合には(ステップS6においてNO)、ステップS6の処理を繰り返す。
端末10は、ユーザからの指示を受け付けて災害情報アプリを起動する(ステップS8)。具体的には、端末10は、災害情報アプリを起動することによって、動作モードをモード2に設定する。これにより、端末10は、モード2でのD2D通信を実行可能な状態となる。
端末10は、タッチパネル156を介して、他の端末に配信するための災害関連情報の入力を受け付けたか否かを判断する(ステップS10)。端末10は、災害関連情報の入力を受け付けていない場合には(ステップS10においてNO)、ステップS10の処理を繰り返す。端末10は、災害関連情報の入力を受け付けた場合には(ステップS10においてYES)、モード2でのD2D通信により災害関連情報を送信する(ステップS12)。具体的には、端末10は、基地局50から受信したD2D無線リソースの中から、D2D通信においてユーザデータの通信に用いる無線リソースを自律的に割り当てて相手端末(たとえば、端末20)に通知する。端末10は、当該割り当てられた無線リソースを用いて災害関連情報を送信する。
(端末20)
図9は、実施の形態1に従う端末20が実行する処理の一例を示すフローチャートである。以下の各ステップは、端末20のCPU152がメモリ154に格納されたプログラムを実行することによって実現される。
図9を参照して、端末20は、基地局50に自端末の位置を通知して、基地局50との通信を開始する(ステップS22)。端末20は、D2D通信に必要な制御情報を基地局50から受信する(ステップS24)。
端末20は、緊急地震速報を基地局50を介して受信したか否かを判断する(ステップS26)。端末20は、緊急地震速報を受信していない場合には(ステップS26においてNO)、ステップS26の処理を繰り返す。端末20は、緊急地震速報を受信した場合には(ステップS26においてYES)、ユーザからの指示を受け付けて災害情報アプリを起動する(ステップS28)。具体的には、端末20は、災害情報アプリを起動することによって、動作モードをモード2に設定する。これにより、端末20は、モード2でのD2D通信を実行可能な状態となる。
端末20は、端末10から割り当てられた無線リソースを用いて災害関連情報を受信したか(災害関連情報の配信があるか)否かを判断する(ステップS30)。端末20は、災害関連情報を受信していない場合には(ステップS30においてNO)、ステップS30の処理を繰り返す。端末20は、災害関連情報を受信した場合には(ステップS30においてYES)、当該災害関連情報をディスプレイ158に表示する。端末20は、災害関連情報をスピーカ166から音声出力してもよい。
<利点>
実施の形態1によると、災害の発生時には、各端末は、自端末または相手端末により自律的に割り当てた無線リソースを用いるモードでD2D通信を実行する。そのため、各端末は、災害発生時に、基地局からD2D通信に必要な情報を受信しなくても(基地局から端末間通信に関する制御を受けなくても)D2D通信を開始することができる。これにより、各端末は、災害発生時において、自端末と相手端末とのD2D通信を安定して行なうことが可能となるため、災害関連情報を相手端末に送信したり、災害関連情報を相手端末から受信したりすることができる可能性が高くなる。
[実施の形態2]
実施の形態1では、端末20は、緊急情報の受信などにより災害を検知する構成について説明した。実施の形態2では、端末10がD2Dのディスカバリ信号を用いて端末20に災害の発生を通知する構成について説明する。
<システムの全体構成>
実施の形態2に従う通信システムの装置構成および割当モードは、それぞれ実施の形態1に従う通信システムの装置構成および割当モードと同様である。ただし、実施の形態1に従う端末10,20と区別するために、実施の形態2に従う端末10および端末20をそれぞれ「端末10A」および「端末20A」と称する。
<システムの動作概要>
ここでは、災害が発生した場合に、端末10Aおよび端末20Aがモード2でのD2D通信を開始する手順について説明する。図10は、実施の形態2において、複数の端末10A,20Aと基地局50との間で行なわれる通信処理の一例を説明するためのシーケンス図である。
図10を参照して、シーケンスSQ2〜SQ6の処理は、図2の処理と同じであるため、ここでは説明を繰り返さない。端末10Aは、タッチパネルなどを介してユーザからの指示を受け付けて、災害情報アプリを起動する(シーケンスSQ24)。これにより、端末10Aは、モード2でのD2D通信を実行可能な状態となる。
端末10Aは、災害の発生を通知するための災害通知情報を、自端末の存在を相手端末に通知するためのディスカバリ信号に含めて送信する(シーケンスSQ26)。すなわち、端末10Aから送信されるディスカバリ信号には、上述したProSe Application IDおよび端末を識別するProSe UE IDと、災害を通知するための災害通知情報とが含まれる。
端末20Aは、災害通知情報が含まれているディスカバリ信号を受信すると、自動的に災害情報アプリを起動する(シーケンスSQ28)。なお、端末20Aは、災害通知情報が含まれているディスカバリ信号を受信した場合に、災害通知情報をディスプレイ158に表示して、ユーザに災害が発生した(またはもうすぐ災害が発生する)ことを確認させてもよい。この場合、端末20Aは、タッチパネルなどを介してユーザからの指示を受け付けて、災害情報アプリを起動する。これにより、端末20Aは、モード2でのD2D通信を実行可能な状態となる。
そして、シーケンスSQ14,SQ16の処理が実行される。シーケンスSQ14,SQ16の処理は、図2の処理と同じであるため、ここでは説明を繰り返さない。
<処理手順>
端末10Aおよび端末20Aの各装置で行なわれる処理について具体的に説明する。
(端末10A)
図11は、実施の形態2に従う端末10Aが実行する処理の一例を示すフローチャートである。以下の各ステップは、端末10AのCPU152がメモリ154に格納されたプログラムを実行することによって実現される。
図11を参照して、ステップS2〜S8の処理は、図8の処理と同じであるため、その詳細な説明は繰り返さない。端末10Aは、災害情報アプリを起動して(ステップS8)、災害の発生を通知するための災害通知情報を含むディスカバリ信号(災害情報エクスプレッション)を送信する(ステップS102)。ステップS10,S12の処理は、図8の処理と同じであるため、その詳細な説明は繰り返さない。
(端末20A)
図12は、実施の形態2に従う端末20Aが実行する処理の一例を示すフローチャートである。以下の各ステップは、端末20AのCPU152がメモリ154に格納されたプログラムを実行することによって実現される。
図12を参照して、ステップS22,S24の処理は、図9の処理と同じであるため、その詳細な説明は繰り返さない。端末20Aは、災害情報アプリを起動して(ステップS28)、災害情報エクスプレッションを受信したか否かを判断する(ステップS202)。端末20Aは、災害情報エクスプレッションを受信していない場合には(ステップS202においてNO)、ステップS202の処理を繰り返す。端末20Aは、災害情報エクスプレッションを受信した場合には(ステップS202においてYES)、ステップS28〜S32の処理を実行する。ステップS28〜S32の処理は、図8の処理と同じであるため、その詳細な説明は繰り返さない。
<利点>
実施の形態2によると、端末は、周辺の他の端末から災害情報エクスプレッションを受信することにより、災害の発生を検知することができる。そのため、災害の発生時に、端末が緊急情報を受信できないような場合であっても、モード2でのD2D通信を開始することができる。
[実施の形態3]
実施の形態3では、基地局50のセル500に在圏する端末と、セル500に在圏しなくなった端末との間でD2D通信を実行する構成について説明する。
<システムの全体構成>
図13は、実施の形態3に従う通信システムの全体構成を示す図である。図13を参照して、実施の形態3に従う通信システムの装置構成および割当モードは、それぞれ実施の形態1に従う通信システムの装置構成および割当モードと同様である。ただし、実施の形態1に従う端末10,20と区別するために、実施の形態3に従う端末10および端末20をそれぞれ「端末10B」および「端末20B」と称する。また、実施の形態3では、端末10B,20Bとは別の端末として、端末30Bを含む。端末30Bは、端末10B,20Bと同じ機能を有する端末である。
<システムの動作概要>
ここでは、災害が発生した場合に、セル500に在圏する端末10Bと、セル500に在圏しない端末30Bとがモード2でのD2D通信を開始する手順について説明する。
図14は、実施の形態3において、複数の端末10B,30Bと基地局50との間で行なわれる通信処理の一例を説明するためのシーケンス図である。
図14を参照して、基地局50は、D2D無線リソースを端末10Bおよび端末30Bに報知する(シーケンスSQ2,SQ40)。この時点では、端末30Bは、基地局50が構成するセル500に在圏していたものとする。
端末10Bは、基地局50から緊急地震速報を受信する(シーケンスSQ6)。この時点では、端末30Bは、基地局50が構成するセル500に在圏していないため、緊急地震速報を受信することができない。
端末10Bおよび端末30Bは、タッチパネルなどを介してユーザからの指示を受け付けて、災害情報アプリを起動する(シーケンスSQ10,SQ42)。たとえば、端末30Bのユーザは、テレビ、防災無線の放送などを介して緊急情報を確認した場合、あるいは自身が地震を体感した場合に、災害が発生したと判断して災害情報アプリを起動する。これにより、端末10Bは、モード2でのD2D通信を実行可能な状態(動作モードがモード2に設定される)となる。端末30Bは、モード2でのD2D通信を実行するために他の端末から送信される同期信号を探索可能な状態となる。
端末10Bは、セル500に在圏しない他の端末とモード2でのD2D通信を行なうために、同期信号を送信する(シーケンスSQ44)。具体的には、端末10Bは、セル500に在圏しているため基地局50から同期信号を受信できるが、セル500に在圏しない他の端末は同期信号を基地局50から受信できない。そのため、端末10Bは、セル500に在圏しない他の端末に同期信号を送信することによって、当該他の端末と送受信タイミング同期を取ってD2D通信の開始を試みる。なお、端末10Bは、災害情報アプリの起動後、周期的に同期信号を送信する。
端末10Bは、基地局50から報知されたD2D無線リソースの中から、D2D通信においてユーザデータの通信に用いる無線リソースを自律的に割り当てて、他の端末(ここでは、端末30B)に対して、割り当てられた無線リソースを通知する(シーケンスSQ46)。端末10Bは、割り当てられた無線リソースを用いて災害関連情報を端末30Bに送信し、端末30Bは当該無線リソースを用いて送信されている災害関連情報を受信する(シーケンスSQ48)。
上記シーケンスでは、端末30Bは、ユーザからの指示を受け付けることにより、災害情報アプリを起動する構成について説明したが、当該構成に限られない。たとえば、実施の形態2で説明したように、端末30Bは、端末10Bから送信された災害情報エクスプレッションを受信した場合に、災害情報アプリを起動する構成であってもよい。
<処理手順>
端末10Bおよび端末30Bの各装置で行なわれる処理について具体的に説明する。
(端末10B)
図15は、実施の形態3に従う端末10Bが実行する処理の一例を示すフローチャートである。以下の各ステップは、端末10BのCPU152がメモリ154に格納されたプログラムを実行することによって実現される。
図15を参照して、ステップS2〜S8の処理は、図8の処理と同じであるため、その詳細な説明は繰り返さない。端末10Bは、災害情報アプリを起動すると(ステップS8)、セル500に在圏しない他の端末とD2D通信を行なうための同期信号を送信する(ステップS112)。端末10Bは、災害情報アプリの起動後、周期的に同期信号を送信する。ステップS10,S12の処理は、図8の処理と同じであるため、その詳細な説明は繰り返さない。
(端末30B)
図16は、実施の形態3に従う端末30Bが実行する処理の一例を示すフローチャートである。以下の各ステップは、端末30BのCPU152がメモリ154に格納されたプログラムを実行することによって実現される。なお、端末30Bは、セル500には在圏していないものとする。そのため、端末30Bのユーザは、テレビ、防災無線の放送などを介して緊急情報を確認した場合、あるいは自身が地震を体感した場合に、災害が発生したと判断するものとする。
図16を参照して、端末30Bは、ユーザからの指示を受け付けて災害情報アプリを起動する(ステップS42)。これにより、端末30Bは、動作モードがモード2に設定され、モード2でのD2D通信を他の端末(ここでは、端末10B)と行なうために当該他の端末から送信される同期信号を探索することができる。
端末30Bは、同期信号を受信したか(同期信号を探索できたか)否かを判断する(ステップS44)。端末30Bは、同期信号を受信していない場合には(ステップS44においてNO)、ステップS44の処理を繰り返す。端末30Bは、同期信号を受信した場合には(ステップS44においてYES)、モード2でのD2D通信を開始可能な状態に移行する(ステップS46)。すなわち、端末30Bがモード2で動作しているときに同期信号を受信した場合、端末10Bと端末30Bとは、モード2でのD2D通信を実行する。
端末30Bは、端末10Bから割り当てられた無線リソースを用いて災害関連情報が配信されているか(受信できたか)否かを判断する(ステップS48)。端末30Bは、災害関連情報を受信できていない場合には(ステップS48においてNO)、ステップS48の処理を繰り返す。端末30Bは、災害関連情報を受信できた場合には(ステップS48においてYES)、当該災害関連情報をディスプレイ158に表示する(ステップS50)。端末30Bは、災害関連情報をスピーカから音声出力してもよい。
<利点>
実施の形態3によると、災害の発生時に、セルに在圏する端末は、セルに在圏しない端末に同期信号を送信する。そのため、セルに在圏しない端末が同期信号を受信することができれば、セルに在圏する端末とセルに在圏しない端末とが、モード2でのD2D通信を実行することができる。
[その他の実施の形態]
なお、コンピュータを機能させて、上述のフローチャートで説明したような制御を実行させるプログラムを提供することもできる。このようなプログラムは、コンピュータに付属するフレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)、ROM、RAMおよびメモリカードなどの一時的でないコンピュータ読取り可能な記録媒体にて記録させて、プログラム製品として提供することもできる。あるいは、コンピュータに内蔵するハードディスクなどの記録媒体にて記録させて、プログラムを提供することもできる。また、ネットワークを介したダウンロードによって、プログラムを提供することもできる。
プログラムは、コンピュータのオペレーティングシステム(OS)の一部として提供されるプログラムモジュールのうち、必要なモジュールを所定の配列で所定のタイミングで呼出して処理を実行させるものであってもよい。その場合、プログラム自体には上記モジュールが含まれずOSと協働して処理が実行される。このようなモジュールを含まないプログラムも、本実施の形態にかかるプログラムに含まれ得る。
また、本実施の形態にかかるプログラムは他のプログラムの一部に組込まれて提供されるものであってもよい。その場合にも、プログラム自体には上記他のプログラムに含まれるモジュールが含まれず、他のプログラムと協働して処理が実行される。このような他のプログラムに組込まれたプログラムも、本実施の形態にかかるプログラムに含まれ得る。
上述の実施の形態として例示した構成は、本発明の構成の一例であり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、一部を省略する等、変更して構成することも可能である。
また、上述した実施の形態において、他の実施の形態で説明した処理や構成を適宜採用して実施する場合であってもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10,10A,10B,20,20A,20B,30B 端末、50 基地局、102 アプリ実行部、104 通信管理部、106,504 記憶部、108 緊急情報管理部、110,508 無線通信部、152,202 CPU、154,204 メモリ、156 タッチパネル、158 ディスプレイ、160 無線通信インターフェイス、162,208 通信アンテナ、164 メモリインターフェイス、165 記憶媒体、166 スピーカ、168 GPSコントローラ、170 バッテリ、500 セル、502 通信制御部、506 緊急情報制御部。

Claims (4)

  1. 基地局と、端末間通信が可能な複数の端末装置とを備えた通信システムであって、
    前記複数の端末装置の各々は、前記端末間通信を実行する場合の動作モードとして、前記基地局により割り当てられた無線リソースを用いる第1のモードと、自端末装置または相手端末装置により割り当てられた無線リソースを用いる第2のモードとを有し、
    前記複数の端末装置のうちの第1の端末装置および第2の端末装置の各々は、前記基地局が構成するセルに在圏しており、
    前記第1の端末装置は、災害の発生に関する入力を受け付けた場合、前記動作モードを前記第2のモードに設定し、
    前記第1の端末装置は、前記災害の発生を通知するための災害通知情報を、自端末装置の存在を通知するためのディスカバリ信号に含めて送信する、通信システム。
  2. 前記第2の端末装置は、前記災害の発生に関する入力を受け付けた場合、前記動作モードを前記第2のモードに設定する、請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記第1の端末装置および前記第2の端末装置の各々は、前記第1のモードで動作しているときに前記災害に関する入力を受け付けた場合には、前記第1のモードから前記第2のモードに切り替える、請求項1または2に記載の通信システム。
  4. 前記第1の端末装置は、前記複数の端末装置のうち前記セルに在圏しない第3の端末装置と前記端末間通信を行なうための同期信号を送信し、
    前記第3の端末装置が、前記第2のモードで動作しているときに前記同期信号を受信した場合、前記第1の端末装置と前記第3の端末装置とは、前記第2のモードでの前記端末間通信を実行する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の通信システム。
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