JP6415287B2 - インク組成物および印刷方法 - Google Patents

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Description

本案件は印刷に有用な水系分散性シロキサン含有ポリマーインクに関する。
従来の水系サーマルインクジェットインクまたはピエゾ水系インクは、しわを発生させ、湾曲させ、および/または裏移りすることがわかっており、このことは、特にインク中の水の量が50重量%を超える場合に、普通紙に印刷したときに容易に明らかである。さらに、非多孔性基材への印刷には、バインダーが組み込まれた特殊なインク配合物と、印刷速度を制限し、かつ印刷物あたりの費用を上げてしまう乾燥システムとが必要である。
水系インクの印刷自由度を高めるために、疎水性および/または凝固性のアンダーコートを基材に使用することを含む、多くの手法が使用されてきた。アンダーコートの使用により、印刷システムの費用および複雑性が増し、普通紙およびコーティング紙を含むあらゆる種類の基材に普遍的に適用することができない。
デジタルオフセットリソグラフィー印刷システムは、インク運搬システムおよびレーザー画像作成システムを含む種々のサブシステムと適合性であるように特定的に設計され、最適化され、高速で高品質印刷を可能にするオフセット型インクを必要とする。関連技術のインクは、湿し液(例えば、オクタメチルシクロテトラシロキサン)に可溶性であり、画像のバックグラウンドを生じる場合があり、費用が高く、狭い設計空間にしか適合しない。
種々の基材で改良された印刷品質が得られるように設計された水系インク組成物が必要である。さらに、放置しても攪拌の必要がなく、印刷される基材を最低限加熱して膜を形成することが可能なように改良されたインクも必要である。それに加え、低いインク製造コストで種々の基材に対して優れた印刷性能を達成する印刷技術が必要である。
分散性ポリマーまたはポリマーブレンドをナノサイズの粒子として含む固形分含有量が高い(25%より高い)水系インクが提供される。水系インクは、インクの費用を下げ、市場での用途を拡大する一方、ナノサイズの粒子は、高い画像性能、薄い画像層を可能にし、中間体ロールまたは中間体ベルトを使用するとき、転写性を高める。実施形態のインクの分散性ポリマーは、自己融着し、乾燥すると堅牢性の高い膜を形成する。
水系インクは、費用対効果が高いため、少なくとも有利であり、印刷システムの要素(例えば、画像化部材の表面)を分解する傾向がなく、湿し液(例えば、オクタメチルシクロテトラシロキサン)に本質的に不溶性である。含水量が低い(60%未満の)高粘度のインクが提供される。このインクは、実施形態にしたがって作成され、分散性シロキサン含有ポリマーをナノサイズの粒子として含む。ナノサイズの分散性ポリマーによって、高速高画質の性能を実現し、薄い画像層を作成し、改良された転写性を実現する。
分散性ポリマーは、乾燥すると堅牢性の高い膜を形成することがわかっている。シロキサン成分を分散性ポリマーに組み込むと、疎水性表面への転写性および濡れ性を高めることがわかった。改良された濡れ性によって、インク層が堆積する表面材料を膨潤し得るインク添加剤の必要性が低減する。
一実施形態では、中間体基材を使用する可変データオフセット印刷プロセスのためのインク組成物は、ナノ粒子ポリマーまたはナノ粒子ポリマーのブレンドを含んでいてもよく、ポリマーまたはブレンドのポリマーが水分散性であり、ポリマーまたはブレンドのポリマーがシロキサンモノマーを含み、合計固形分含有量が、約25%以上の範囲の量である。ある実施形態では、合計固形分含有量は、25%〜約50%の範囲の量であってもよい。別の実施形態では、合計固形分含有量は、50%より大きくてもよい。
一実施形態では、ポリマーブレンドは、シロキサンモノマーと、スルホン酸化スチレン、スチレン、スルホン酸化ポリエステル、カルボキシル−ポリエステル、ポリエステル、スルホン酸化スチレン、スチレン、グリコール、多官能グリコール、アルコール、多官能アルコール、酸および塩を含む群から選択される1種類以上の成分とを含んでいてもよい。一実施形態では、ポリマーまたはポリマーブレンドのポリマーは、分子量が5000〜20,000であってもよい。
一実施形態では、ポリマーまたはポリマーブレンドのポリマーは、10%未満の水溶性部分と、30%未満の量の20〜50℃の温度で非水性の液体媒剤に可溶性である部分を含有していてもよい。一実施形態では、ナノ粒子ポリマーまたはブレンドのポリマーは、不飽和官能基を含んでいてもよく、不飽和官能基は、5重量%〜15重量%の量で存在する。いくつかの実施形態では、ポリマーまたはポリマーブレンドのポリマーは、不飽和官能基を含む。
一実施形態では、インク組成物は、共溶媒を含んでいてもよく、共溶媒は、表面張力が、約15ダイン/センチメートル〜約30ダイン/センチメートルであり、共溶媒が、アルコール、グリコール、アルキルピロリジノン、イソプロパノール、メチルエチルケトンから本質的になる群から選択されるケトン、アミノアルコールおよびDMSOを含む群から選択される。一実施形態では、ナノ粒子ポリマーは、大きさが1ミクロン未満、または500nm未満、または200nm未満、または20nm未満であるか、または二峰性または三峰性の分布を形成するナノ粒子の混合物であってもよい。一実施形態では、インク組成物の固形分の割合は、ナノ粒子ポリマー樹脂、無機粒子、シリカ、顔料、塩、殺生物剤、バッファーまたは保水剤のいずれか、または混合物を含んでいてもよい。一実施形態では、インク組成物は、粒径が5〜200nmの自己分散性顔料を含んでいてもよく、この顔料が化学修飾されているか、または樹脂に包まれている。
一実施形態では、インク組成物は、固形分含有量は、ナノ粒子ポリマーを形成する自己分散性顔料を包み込む樹脂を含んでいてもよい。別の実施形態では、インク組成物は、界面活性剤を含んでいてもよい。顔料を包み込むために用いられる樹脂は、顔料とこれを包み込む樹脂とを合わせた重量の9%〜66%であってもよい。
一実施形態では、インク組成物は、20℃〜50℃の温度範囲での粘度が、約10センチポイズ〜約1,000,000,000センチポイズであってもよい。別の実施形態では、インク組成物は、液体媒剤の0〜80%を失った後のインクの10℃〜約90℃の温度での粘度が、10,000センチポイズ〜1,000,000,000センチポイズであってもよい。
一実施形態では、ポリマーまたはポリマーブレンドは、臨界相分離温度が約50℃〜約90℃であってもよい。一実施形態では、インクの表面張力は、25℃または20〜50℃の温度範囲で15〜40ダイン/センチメートルである。一実施形態では、密度範囲は、約0.95〜1.3g/mL、または1.1〜1.2g/mLである。
一実施形態では、固形分含有量が高いシロキサン含有インクを用いて印刷するための方法は、ナノ粒子ポリマーまたはナノ粒子ポリマーのブレンドを含むインクを中間転写体に塗布することを含んでいてもよく、ポリマーまたはブレンドのポリマーは水分散性であり、ポリマーまたはブレンドのポリマーがシロキサンモノマーを含み、合計固形分含有量が、約25%以上の範囲の量である。一実施形態では、方法は、表面張力が約18ダイン/センチメートル〜約25ダイン/センチメートルの中間転写体を含んでいてもよい。一実施形態では、中間転写体は、シリコーンまたはフルオロシリコーンを含む表面を有していてもよい。
一実施形態では、方法は、臨界相分離温度の上限よりも高いインク温度でインクを塗布し、臨界相分離温度の上限が約30℃〜約50℃であることと、中間転写体の上でインクを冷却することと、インクを中間転写体から印刷可能な基材へと転写することとを含んでいてもよい。基材は、インク系デジタル印刷システムの画像化部材であってもよい。一実施形態では、塗布することは、表面張力が約20ダイン/センチメートル〜約30ダイン/センチメートルの薄膜を形成することをさらに含んでいてもよい。
例示的な実施形態を本明細書に記載する。しかし、本明細書に記載するシステムの特徴を組み込んだ任意のシステムが、例示的な実施形態の範囲および精神に包含されることが想定される。
図1は、実施形態のシロキサン含有インクを用いる関連技術のインク系デジタル印刷システムを実施形態の方法で使用してもよいという側面図を示す。 図2は、例示的な実施形態のインクのためのスルホン酸化ポリエステルシロキサン樹脂の式を示す。 図3は、実施形態の固形分含有量が高いシロキサン含有インクを用いた印刷方法を示す。
例示的な実施形態は、本明細書に記載する装置およびシステムの精神および範囲に含まれ得るあらゆる変更例、改変例および等価物を包含することを意図している。
ある量と組み合わせて用いられる「約」という修飾語は、述べられている値を含み、その内容によって示される意味を含む(例えば、特定の量の測定に関連する程度の誤差を少なくとも含む)。特定の値とともに用いられる場合、その値自体も開示していると考えるべきである。
実施形態のインク、方法およびシステムを理解させるために図面を参照する。図面において、同様の要素または同一の要素を示すために、全体で同じ参照番号を使用する。
実施形態の水系インクは、インク系デジタル印刷に適している。「可変データリソグラフィー印刷」または「インク系デジタル印刷」または「デジタルオフセット印刷」は、画像作成プロセスで基材の上に画像を乗せつつ、基材の上に変更可能な画像を製造するための可変データ画像のリソグラフィー印刷である。「可変データリソグラフィー印刷」は、画像が、画像ごとに異なり得るデジタル画像データに基づく、リソグラフィーインクを用いたインク画像のオフセット印刷を含む。インク系デジタル印刷は、可変データリソグラフィー印刷システムまたはデジタルオフセット印刷システムを使用する。「可変データリソグラフィーシステム」は、リソグラフィーインクを用い、画像ごとに変動し得るデジタル画像データに基づくリソグラフィー印刷のために構成されたシステムである。
一例として、実施形態のインクを使用するためのアニロックスロールインク運搬サブシステムを備えるインク系デジタル印刷を本明細書に開示する。米国特許出願第13/095,714号(「714号出願」)。図1に示される例示的なシステム100の一般的な記載をここで行う。図1の例示的なシステム100に示される個々の要素および/またはサブシステムに関するさらなる詳細は、714号出願の中に見つけられるだろう。
図1に示されるように、例示的なシステム100は、画像化部材110を備えていてもよい。画像化部材110は、図1に示す実施形態ではドラムであるが、この例示的な記載は、画像化部材110が、ドラム、プレートまたはベルト、または別の現在知られているか、または将来開発される形態を含む実施形態を排除するものであると解釈すべきではない。再画像作成可能な表面は、例えば、特に、シリコーンと一般的に呼ばれる種類の材料(ポリジメチルシロキサン(PDMS)を含む)から作られてもよい。例えば、シリコーン、フルオロシリコーン、および/またはVITONを使用してもよい。再画像作成可能な表面は、取り付ける層の上にある比較的薄い層から作られてもよく、比較的薄い層の厚みは、印刷性能またはマーキング性能、耐久性および製造性をあわせもつように選択される。
画像化部材110を使用し、転写ニップ112で、画像受け入れ媒体基材114にインク画像を塗布する。画像転写機構160の一部としてインプレッションローラー118によって転写ニップ112が作られ、転写ニップ112は、画像化部材110の方向に圧力を加える。画像受け入れ媒体基材114は、任意の特定の組成(例えば、紙、プラスチックまたはコンポジットシート膜)に限定されると考えるべきではない。多種多様な画像受け入れ媒体基材の上に画像を製造するために、例示的なシステム100を使用してもよい。714号出願は、顔料密度が10重量%より大きなマーキング材料を含め、使用可能なマーキング(印刷)材料の広い自由度も説明する。714号出願と同様に、本開示は、例示的なシステム100によって塗布され、画像受け入れ媒体基材114の上に出力画像を製造し得るインク、顔料および他の材料であると一般的に理解されるものを含め、広範囲の印刷材料またはマーキング材料を指すために、インクという用語を使用するだろう。
714号出願は、構造的に取り付ける層の上に作られる再画像作成可能な表面層で構成される画像化部材110を含め、例えば、円柱形コア、または円柱形コアの上にある1つ以上の構造的な層であってもよい画像化部材110の詳細を図示し、記載する。
例示的なシステム100は、一般的に、画像化部材110の再画像作成可能な表面を湿し液で均一に濡らすための一連のローラーを備える湿し液システム120を含む(湿し液ローラーまたは湿し液ユニットと考えてもよい)。湿し液システム120の目的は、一般的に均一な制御された厚みを有する湿し液の層を、画像化部材110の再画像作成可能な表面に運ぶことである。上述のように、給湿溶液として湿し液が、以下に非常に詳細に記載するように、表面張力を減らし、後のレーザーパターン形成を支えるのに必要な蒸発エネルギーを下げるために、場合により少量のイソプロピルアルコールまたはエタノールが加えられた水を主に含んでいてもよいことが知られている。同様に、給湿溶液に少量の特定の界面活性剤を加えてもよい。または、インク系デジタルリソグラフィーシステムの性能を高めるために、他の湿し液を使用してもよい。例示的な湿し液としては、水、Novec 7600(1,1,1,2,3,3−ヘキサフルオロ−4−(1,1,2,3,3,3−ヘキサフルオロプロポキシ)ペンタン、CAS番号870778−34−0.を有する)およびD4(オクタメチルシクロテトラシロキサン)が挙げられる。他の適切な湿し液が、一例として、同時係属中の2011年10月28日に出願された米国特許出願第13/284,114号、表題「Dampening Fluid for Digital Lithographic Pringing」に開示され、その開示内容が、参照することで全体的に本明細書に組み込まれる。
画像化部材110の再画像作成可能な表面で湿し液を計量したら、湿し液の厚みを、センサー125を用いて測定してもよく、センサー125が、湿し液システム120によって、画像化部材110の再画像作成可能な表面の上にある湿し液の計量を制御するためのフィードバックを与えてもよい。
湿し液システム120によって、画像化部材110の再画像作成可能な表面上に正確で均一な量の湿し液が与えられた後、光によってパターン形成するサブシステム130を使用し、例えば、レーザーエネルギーを用い、湿し液の層を画像になるようにパターン形成することによって、均一な湿し液の層に潜像を選択的に作成してもよい。典型的には、湿し液は、光学エネルギー(IRまたは可視光)を効果的に吸収しないだろう。画像化部材110の再画像作成可能な表面は、理想的には、湿し液の加熱によるエネルギーの無駄使いを最小限にし、高い空間解像能を維持するために、熱の横方向への広がりを最小限にするため、表面付近で、光によってパターン形成するサブシステム130から放出されるレーザーエネルギー(可視光または不可視光、例えば、IR)のほとんどを吸収すべきである。または、入射光レーザーエネルギーの吸収を助けるために、適切な放射線感受性要素を湿し液に加えてもよい。光によってパターン形成するサブシステム130を、レーザーエミッターとして上に記載したが、湿し液をパターン形成するために光学エネルギーを運ぶために、さまざまな異なるシステムを使用してもよいことを理解すべきである。
例示的なシステム100の光によってパターン形成するサブシステム130によって行われるパターン形成プロセスで操作中の機構を、714号出願の図5を参照して詳細に記載する。簡単に言うと、光によってパターン形成するサブシステム130からの光学パターン形成エネルギーの適用によって、湿し液の層の一部を選択的に除去する。
光によってパターン形成するサブシステム130によって湿し液の層をパターン形成した後、画像化部材110の再画像作成可能な表面の上のパターン形成された層は、インク付与サブシステム140に送り出される。インク付与サブシステム140を使用し、湿し液の層の上と、画像化部材110の再画像作成可能な表面の上に均一なインク層を塗布する。インク付与サブシステム140は、画像化部材110の再画像作成可能な表面の層と接触する1つ以上のインク作成ローラーの上にあるオフセットリソグラフィーインクを計量するために、アニロックスローラーを使用してもよい。別個に、インク付与サブシステム140は、再画像作成可能な表面にインクを正確な供給速度で与えるために、他の従来の要素(例えば、一連の計量ローラー)を備えていてもよい。インク付与サブシステム140は、再画像作成可能な表面のうち、画像が作成された部分をあらわすポケットにインクを堆積させつつ、湿し液が初期化されていない部分にあるインクが、これらの部分に付着しないようにしてもよい。
画像化部材110の再画像作成可能な層に残留するインクの凝集性および粘度を、多くの機構によって変えてもよい。あるこのような機構は、レオロジー(複素粘弾性)を制御するサブシステム150の使用を含んでいてもよい。レオロジーを制御するシステム150は、例えば、再画像作成可能な表面層に対するインクの結合強度を上げるために、再画像作成可能な表面に部分的に架橋するインクのコアを作成してもよい。硬化機構は、光学的な硬化または光硬化、熱硬化、乾燥または化学的に硬化させる種々の形態を含んでいてもよい。複数の物理的な冷却機構によって、また、化学的な冷却によって、冷却を利用してレオロジーを変えてもよい。
次いで、インクを、転写サブシステム160を用い、画像化部材110の再画像作成可能な表面から、画像受け入れ媒体の基材114に転写する。基材114が、画像化部材110とインプレッションローラー118の間にあるニップ112を通過するにつれて転写が起こり、画像化部材110の再画像作成可能な表面の空洞内にあるインクが基材114と物理的に接触する。レオロジーを制御するシステム150によって改質されたインクが付着すると、インクの付着を変えることによって、インクが基材114に接着し、画像化部材110の再画像作成可能な表面から分離する。転写ニップ112での温度条件および圧力条件を注意深く制御することによって、画像化部材110の再画像作成可能な表面から基材114へのインク転写効率を95%より高くすることができるだろう。ある程度の湿し液が、基材114を濡らすことが可能であるが、このような湿し液の体積は最小限であり、すばやく蒸発するか、または基材114によって吸収されるだろう。
特定のオフセットリソグラフィーシステムでは、オフセットローラー(図1では示していない)が、まず、インク画像のパターンを受け入れ、次いで、インク画像のパターンを、既知の間接的な転写方法によって基材に転写してもよいことを理解すべきである。大部分のインクを基材114に転写した後、任意の残留インクおよび/または残留する湿し液は、好ましくは、表面を傷つけたり、摩耗したりすることなく、画像化部材110の再画像作成可能な表面から除去されなければならない。残留する湿し液を除去するために、エアナイフを使用してもよい。しかし、ある程度の量のインク残留物が残っていてもよいことが予想される。このような残ったインク残留物の除去は、ある形態の洗浄サブシステム170を使用することによって達成されてもよい。714号出願は、少なくとも第1の洗浄部材(例えば、画像化部材110の再画像作成可能な表面と物理的に接触する粘着性または接着性の部材、残留するインクおよび任意の残った少量の界面活性剤化合物を、画像化部材110の再画像作成可能な表面の湿し液から除去する粘着性または接着性の部材)を備えるこのような洗浄サブシステム170の詳細を記載する。次いで、粘着性または接着性の部材を、平滑なローラーと接触させ、このローラーに、粘着性または接着性の部材から残留するインクが移動してもよく、その後、例えば、ドクターブレードによって、平滑なローラーからインクを剥がしてもよい。
714号出願は、画像化部材110の再画像作成可能な表面の洗浄を促進し得る他の機構の詳細を示す。しかし、洗浄機構にかかわらず、画像化部材110の再画像作成可能な表面からの残留するインクおよび湿し液の洗浄は、提案されているシステムでの印刷剥がれを防止するのに必須である。洗浄したら、画像化部材110の再画像作成可能な表面を、再び湿し液システム120に送り、これによって、画像化部材110の再画像作成可能な表面に新しい湿し液の層を供給し、このプロセスを繰り返す。
画像化部材の再画像作成可能な表面は、ポリマーエラストマー、例えば、シリコーンゴムおよび/またはフルオロシリコーンゴムを含んでいてもよい。「シリコーン」という用語は、当該技術分野でよく理解されており、ケイ素原子および酸素原子から作られる骨格と、炭素原子および水素原子を含む側鎖とを含むポリオルガノシロキサンを指す。本出願の目的のために、「シリコーン」という用語は、フッ素原子を含有するシロキサンを排除することも理解すべきであり、一方、「フルオロシリコーン」という用語は、フッ素原子を含有するシロキサン種を包含するように使用される。他の原子(例えば、架橋中に一緒にシロキサン鎖に結合するために用いられるアミン基の窒素原子)がシリコーンゴムに存在していてもよい。ポリオルガノシロキサンの側鎖は、アルキルまたはアリールであってもよい。
上述のように、インク系デジタルオフセット印刷に有用なインクは、インク系デジタル印刷システム(例えば、図1に示すシステム)の具体的な要求を満たす物理特性および化学特性を有していなければならない。インクは、画像作成プレートおよび湿し液および印刷可能な基材(例えば、紙、金属またはプラスチック)を含め、接触する材料と適合性でなければならない。インクは、サブシステムの構造および材料のセットによって定義される濡れ特性および転写特性によって与えられるようなサブシステムのすべての機能的な要求事項も満たさなければならない。
インク系デジタル印刷のために配合されたインク、またはデジタルオフセットインクは、多くの様式で、着色した溶媒、UVゲルインクおよび他のインクを含め、印刷用途のために開発された他のインクと異なる。例えば、デジタルオフセットインクは、かなり多くの顔料を含有し、したがって、他のインクよりも室温で粘度が高く、アニロックスロールまたはインクジェットシステムとは異なる様式でインクを運ぶことができる。デジタルオフセットインクは、画像化部材表面を膨潤させるべきではなく、湿し液の選択肢と適合性であるべきである。実施形態の水で希釈可能なインクおよび水で希釈したインクとしては、このような要求事項を満たすデジタルオフセットアクリレートインクが挙げられる。
水を含有するインクの実施形態のデジタルオフセットインクは、有利なことに、湿し液(例えば、D4)で、関連技術のインクよりかなり小さな溶解度を有する。さらに、実施形態のデジタルオフセットインクは、シリコーン、フルオロシリコーンまたはVITON含有画像作成プレートまたはブランケットを含んでいてもよいインク系デジタル印刷システム(例えば、図1に示されるもの)で用いられるシリコーン含有画像化部材の表面層を膨潤させる傾向がない。
実施形態のインクは、25%より大きい高い固形分含有量を有し、例えば、および含水量が75%未満と低い分散性ポリマーインクである。例えば、実施形態のインク組成物は、含水量が60%未満であり、ポリマーおよび/またはポリマーブレンドであるナノ粒子を含んでいてもよい。水系インクによって、インクの製造費用を最低限にすることができ、低い毒性および拡大された市場の用途のために、ある顧客には好ましく、一方、ナノサイズの粒子は、高品質の画像性能、薄い画像層を可能にし、転写性を高める。
インク組成物の固形分の割合は、ナノ粒子ポリマー樹脂、無機粒子、シリカ、顔料、塩、殺生物剤、バッファーまたは保水剤のいずれか、または混合物で構成されていてもよい。インク中の固体保持量は、いくつかの実施形態では、25%〜約50%であってもよく、他の実施形態では、50%より大きくてもよい。
実施形態のインクの分散性ナノ粒子ポリマーは、自己融着し、乾燥すると堅牢性の高い膜を形成するポリマーを含む。例示的なポリマーとしては、ポリエステル、ポリスチレン、スルホン酸化ポリスチレン、スルホン酸化ポリエステル、ポリウレタンエラストマーおよびポリマー混合物が挙げられる。
分散性ポリマーインクは、分散させるのに実質的に界面活性剤を必要とせず、実質的に分散剤を必要としない。実施形態のポリマーインクは、ナノ粒子ポリマーまたはナノ粒子ポリマーのブレンドを含有していてもよく、20〜50℃の温度範囲で水分散性である。リソグラフィー印刷のための温度範囲は、この温度範囲である。ナノ粒子ポリマーの一部(10%未満)は、20〜50℃の温度範囲でインク配合物に可溶性であってもよい。
実施形態のインクは、中間転写体に転写されたとき、有利な濡れ特性を有する含水量が低いインクを含む。例示的な実施形態では、転写体の表面は、臨界表面張力が約18ダイン/cm〜約25ダイン/cmであってもよい。例示的な表面材料は、シリコーン(24ダイン/cm)およびフルオロシリコーン(19〜24ダイン/cm)またはフルオロエラストマー(24〜34ダイン/cm)を含んでいてもよい。実施形態のインクは、水に加え、表面張力が約15ダイン/cm〜約30ダイン/cmの少なくとも1つの共溶媒を含む、含水量が低いインクを含む。例示的な共溶媒としては、イソプロパノールまたは同様のアルコール(22〜23ダイン/cm)、メチルエチルケトン(23〜25ダイン/cm)およびDMSO(25ダイン/cm)を含む。これらの例が、室温で印刷されるインクに適しているが、例えば、インクを加熱し、中間体またはインク系デジタル印刷システムの中央の画像化部材の上で水の蒸発を促進する場合に、例えば、もっと高い温度で有用な他の共溶媒も適切な場合がある。共溶媒の他の例としては、グリコール、アルキルピロリジノンおよびアミノアルコールが挙げられる。
改良された濡れ特性/剥離特性を有する実施形態のインクで印刷する方法は、含水量が低いインクを中間体または中央の画像化部材(例えば、フルオロシリコーン表面)に塗布することを含んでいてもよい。インクの表面張力は、固体の界面活性剤または少量濃度の液体界面活性剤を使用して動力学的に調節されてもよい。
適切な界面活性剤の例としては、イオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、非イオン系界面活性剤、両性イオン系界面活性剤など、およびこれらの混合物が挙げられる。適切な界面活性剤の例としては、アルキルポリエチレンオキシド、アルキルフェニルポリエチレンオキシド、ポリエチレンオキシドブロックコポリマー、アセチレンポリエチレンオキシド、ポリエチレンオキシド(ジ)エステル、ポリエチレンオキシドアミン、プロトン化ポリエチレンオキシドアミン、プロトン化ポリエチレンオキシドアミド、ジメチコーンコポリオール、置換アミンオキシドなどが挙げられ、具体例としては、一級アミン、二級アミンおよび三級アミンの塩化合物、例えば、ラウリルアミン、ココナツアミン、ステアリルアミン、ロジンアミンの塩酸塩、酢酸塩、四級アンモニウム塩型化合物、例えば、ラウリルトリメチルアンモニウムクロリド、セチルトリメチルアンモニウムクロリド、ベンジルトリブチルアンモニウムクロリド、ベンザルコニウムクロリドなど、ピリジニウム塩型化合物、例えば、セチルピリジニウムクロリド、セチルピリジニウムブロミドなど、非イオン系界面活性剤、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエステル、アセチレンアルコール、アセチレングリコール、および他の界面活性剤、例えば、2−ヘプタデセニルヒドロキシエチルイミダゾリン、ジヒドロキシエチルステアリルアミン、ステアリルジメチルベタインおよびラウリルジヒドロキシエチルベタイン、フルオロ界面活性剤など、およびこれらの混合物が挙げられる。非イオン系界面活性剤のさらなる例としては、ポリアクリル酸、メタロース、メチルセルロース、エチルセルロース、プロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ジアルキルフェノキシポリ(エチレンオキシ)エタノール、Rhone−PoulencからIGEPAL CA−210(商標)、IGEPAL CA−520(商標)、IGEPAL CA−720(商標)、IGEPAL C0−890(商標)、IGEPAL C0−720(商標)、IGEPAL C0−290(商標)、IGEPAL CA−21O(商標)、ANTAROX 890(商標)、およびANTAROX 897(商標)として入手可能なものが挙げられる。適切な非イオン系界面活性剤の他の例としては、ポリエチレンオキシドおよびポリプロピレンオキシドのブロックコポリマーが挙げられ、SYNPERONIC(商標)PE/F、例えば、SYNPERONIC(商標)PE/F 108として市販されているものが挙げられる。適切なアニオン系界面活性剤の他の例としては、サルフェートおよびスルホネート、ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ドデシルナフタレン硫酸ナトリウム、ジアルキルベンゼンアルキルサルフェートおよびスルホネート、酸、例えば、Sigma−Aldrichから入手可能なアビエチン酸、第一工業製薬から入手可能なNEOGEN R(商標)、NEOGEN SC(商標)、これらの組み合わせなどが挙げられる。
適切なアニオン系界面活性剤の他の例としては、Dow Chemical Company製のアルキルジフェニルオキシドジスルホネートDOWFAX(商標)2A1、および/またはTayca Corporation(日本)製の分枝鎖ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムTAYCA POWER BN2060が挙げられる。通常は正に帯電している適切なカチオン系界面活性剤の他の例としては、アルキルベンジルジメチルアンモニウムクロリド、ジアルキルベンゼンアルキルアンモニウムクロリド、ラウリルトリメチルアンモニウムクロリド、アルキルベンジルメチルアンモニウムクロリド、アルキルベンジルジメチルアンモニウムブロミド、ベンザルコニウムクロリド、セチルピリジニウムブロミド、C12,C15,C17トリメチルアンモニウムブロミド、四級化ポリオキシエチルアルキルアミンのハロゲン化物塩、ドデシルベンジルトリエチルアンモニウムクロリド、Alkaril Chemical Companyから入手可能なMIRAPOL(商標)およびALKAQUAT(商標)、Kao Chemicalsから入手可能なSANIZOL(商標)(ベンザルコニウムクロリド)、およびこれらの混合物が挙げられる。任意の2種類以上の界面活性剤の混合物を使用してもよい。
任意要素の界面活性剤は、任意の望ましい量または効果的な量で存在していてもよく、いくつかの実施形態では、界面活性剤は、インク組成物の合計重量を基準として約0.01〜約5重量%の量で存在していてもよい。ある場合には、界面活性剤を分散剤と呼ぶことに留意されたい。
適切な界面活性剤および湿潤剤または分散剤としては、Dowから入手可能なTERGITOL TMNシリーズ、Dowから入手可能な15−Sシリーズ、Ashlandから入手可能なSTRODEX PK−90、Momentive Performance Materialsから入手可能な非常に拡販されているSilwet界面活性剤、例えば、Silwet L77、3Mから入手可能なフッ素化界面活性剤も挙げられる。適切な界面活性剤としては、ポリエーテル修飾されたポリ−ジメチルシロキサンBYK 333、ポリアクリルコポリマーのイオン性溶液BYK 381、ポリエーテル修飾されたポリ−ジメチルアルキルシロキサンBYK 307、BYK Chemie GmbHから入手可能なポリエーテル修飾されたポリメチルアルキルシロキサンが挙げられるだろう。
適切な界面活性剤としては、3Mから入手可能なフルオロ界面活性剤FC 4430および4432、Du Pont,Ltd.から入手可能なZONYL FSNが挙げられるだろう。適切な界面活性剤としては、Air Products製のDYHOL 604、ISP製のSurfadone LP 100、Air Products製のSURFYNOL 2502、Degussa AGから市販されているTEGO GLIDE 410、TEGO GLIDE 100、TEGO FLOW 425、TEGO PROTECT 5000、TEGO PROTECT 5100、TEGO TWIN 4000、TEGO WET KL 245、TEGO WET 510、TEGOT WET 500、TEGO WET 270、TEGO WET 265およびTEGO TWIN 4000が挙げられるだろう。
適切な界面活性剤としては、Innovative Chemical Technologiesから市販されるTHETAWET FS8050、BYK Chemie GmbHから市販されるBYK 347およびBYKDYNWET 800、Air Productから市販されるDYNOL 604およびDYNOL 810、SILTECHから市販されるSILSURF A004−AC−UP、OMNOVAから市販されるPOLYFOX 136A、156Aおよび151N、Chemgaurd Chemicalから市販されるCHEMGAURD S−764pも挙げられるだろう。
実施形態のインクは、例えば、中間転写体から印刷可能な基材に転写した後、または印刷可能な基材に対する直接的なインクジェットシステムで、堅牢性を高めるように構成されてもよい。特に、実施形態のインクは、分散可能なナノ粒子ポリマーまたはポリマーブレンドを含んでいてもよく、ポリマーは、改良された堅牢性のための最終的に転写されたインク膜の光硬化を可能にする1つ以上の不飽和官能基を含む。実施形態のインクにおいて、インク組成物のナノ粒子ポリマーまたはポリマーブレンドは、高分子量の水溶性ポリマーを含んでいてもよい。分散性ポリマーの分子量は、5000〜20,000である。例えば、例示的な実施形態は、スルホン酸化スチレン、スチレン、スルホン酸化ポリエステル、カルボキシル−ポリエステル、ポリエステル、スルホン酸化スチレン、スチレン、グリコール、多官能グリコール、アルコール、多官能アルコール、その酸および塩を含む群から選択される成分を含むポリマーを含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、分散可能なポリマーは、大きさが1ミクロン未満、または500nm未満、または200nm未満、または20nm未満のナノ粒子であってもよい。他の実施形態は、分散可能なポリマーを、同じ範囲で二峰性または三峰性の分布を形成するナノ粒子の混合物として含んでいてもよい。
一実施形態では、インクは、分散性ポリマーによって包まれているか、または分散性ポリマーとともに凝集した顔料を含む。好ましい実施形態では、顔料は、自己分散性顔料である。例えば、適切な顔料としては、黒色顔料、白色顔料、シアン顔料、マゼンタ顔料、イエロー顔料などが挙げられる。さらに、顔料は、有機粒子または無機粒子であってもよい。適切な無機顔料としては、カーボンブラックが挙げられる。しかし、酸化チタン、コバルトブルー(CoO−Al)、クロムイエロー(PbCrO)および酸化鉄のような他の無機顔料も適しているだろう。適切な有機顔料としては、ジアゾ顔料およびモノアゾ顔料を含むアゾ顔料、多環状顔料(例えば、フタロシアニン顔料、例えば、フタロシアニンブルーおよびフタロシアニングリーン)、ペリレン顔料、ペリノン顔料、アントラキノン顔料、キナクリドン顔料、ジオキサジン顔料、チオインジゴ顔料、イソインドリノン顔料、ピラントロン顔料およびキノフタロン顔料)、不溶性染料キレート(例えば、塩基性染料型キレートおよび酸性染料型キレート)、ニトロ顔料、ニトロソ顔料、アンサントロン顔料、例えば、PR168などが挙げられる。
フタロシアニンブルーおよびフタロシアニングリーンの具体例としては、銅フタロシアニンブルー、銅フタロシアニングリーン、およびこれらの誘導体(Pigment Blue 15、Pigment Green 7およびPigment Green 36)が挙げられる。キナクリドンの具体例としては、Pigment Orange 48、Pigment Orange 49、Pigment Red 122、Pigment Red 192、Pigment Red 202、Pigment Red 206、Pigment Red 207、Pigment Red 209、Pigment Violet 19およびPigment Violet 42が挙げられる。アントラキノンの具体例としては、Pigment Red 43、Pigment Red 194、Pigment Red 177、Pigment Red 216およびPigment Red 226が挙げられる。
ペリレンの具体例としては、Pigment Red 123、Pigment Red 149、Pigment Red 179、Pigment Red 190、Pigment Red 189およびPigment Red 224が挙げられる。チオインジゴイドの具体例としては、Pigment Red 86、Pigment Red 87、Pigment Red 88、Pigment Red 181、Pigment Red 198、Pigment Violet 36およびPigment Violet 38が挙げられる。ヘテロ環イエローの具体例としては、Pigment Yellow 1、Pigment Yellow 3、Pigment Yellow 12、Pigment Yellow 13、Pigment Yellow 14、Pigment Yellow 17、Pigment Yellow 65、Pigment Yellow 73、Pigment Yellow 74、Pigment Yellow 90、Pigment Yellow 110、Pigment Yellow 117、Pigment Yellow 120、Pigment Yellow 128、Pigment Yellow 138、Pigment Yellow 150、Pigment Yellow 151、Pigment Yellow 155およびPigment Yellow 213が挙げられる。このような顔料は、BASF Corporation、Engelhard Corporation、Sun Chemical Corporationを含む多くの供給源から、粉末または加圧ケーキの形態で市販されている。
使用可能な黒色顔料の例としては、炭素顔料が挙げられる。炭素顔料は、ほとんどが、受け入れ可能な光学密度および印刷特徴を与える任意の市販の炭素顔料であってもよい。実施形態のシステムおよび方法で使用するのに適した炭素顔料としては、限定されないが、カーボンブラック、グラファイト、ガラス状炭素、石炭、およびこれらの組み合わせを含む炭素顔料が挙げられる。このようなカーボンブラックは、チャネル法、接触法、ファーネス法、アセチレン法、サーマル法のような種々の既知の方法によって製造することができ、Cabot Corporation、Coumbian Chemicals Corporation、Evonik、E.I.DuPont de Nemours and Companyから市販されている。
適切なカーボンブラック顔料としては、限定されないが、Cabot顔料、例えば、MONARCH 1400、MONARCH 1300、MONARCH 1100、MONARCH 1000、MONARCH 900、MONARCH 880、MONARCH 800、MONARCH 700、CAB−O−JET 200、CAB−O−JET 300、REGAL、BLACK PEARLS、ELFTEX、MOGULおよびVULCAN顔料、Columbian顔料、例えば、RAVEN 5000およびRAVEN 3500、Evonik顔料、例えば、Color Black FW 200、FW 2、FW 2V、FW 1、FW18、FW S160、FW S170、Special Black 6、Special Black 5、Special Black 4A、Special Black 4、PRINTEX U、PRINTEX 140U、PRINTEX VおよびPRINTEX 140Vが挙げられる。上の顔料リストは、修飾していない顔料粒状物、低分子が接続した顔料粒状物およびポリマーに分散した顔料粒状物を含む。他の顔料およびその混合物も選択することができる。顔料の粒径は、液体媒剤中で粒子の安定なコロイド懸濁物を可能にするために、できる限り小さいことが望ましい。
着色剤は、インク組成物中に任意の望ましい量または効果的な量で存在していてもよい。いくつかの実施形態では、着色剤は、伸長可能なインク組成物の合計重量を基準として約0.05〜約15重量%、または約0.1〜約10重量%、または約1〜約5重量%の量で存在していてもよい。したがって、実施形態のインクによって、中間体の転写印刷用途のための優れた顔料安定性が可能になる。
インクは、20〜50℃の温度範囲での粘度範囲が約10センチポイズ〜約1,000,000センチポイズであってもよい。この粘度範囲は、10センチポイズの粘度範囲で行われ得るデジタルオフセット印刷に適している。インクを中間体基材に堆積させた後、レオロジーの変化は、分散性ポリマーインクからの水の除去によってもたらされてもよい。液体媒剤が約50〜80%失われると、インクの粘度は、10,000〜1,000,000,000センチポイズと複数桁分上昇するだろう。もっと高いインク粘度範囲では、転写効率は、80%より大きく、または90%より大きく、または95%より大きくなるまで実質的に高まるだろう。
さらなるインク特性としては、中間体基材に対する濡れ性を可能にする表面張力、例えば、固形分含有量保持量が25%未満のインクと比較して、比較的高い密度が挙げられる。インクの表面張力は、25℃または20〜50℃の温度範囲で15〜40ダイン/センチメートルである。インク密度は、固形分内容物の保持量に依存して変わり、約0.95〜1.3g/mL、または1.1〜1.2g/mLである。
実施形態のインク組成物は、水と、共溶媒、保水剤などと呼ばれる水溶性または水混和性の有機成分、例えば、アルコールおよびアルコール誘導体との混合物(以下共溶媒)を含んでいてもよく、アルコールおよびアルコール誘導体は、例えば、脂肪族アルコール、芳香族アルコール、ジアール、グリコールエーテル、ポリグリコールエーテル、長鎖アルコール、一級脂肪族アルコール、二級脂肪族アルコール、1,2−アルコール、1,3−アルコール、1,5−アルコール、エチレングリコールアルキルエーテル、プロピレングリコールアルキルエーテル、メトキシル化グリセロール、エトキシル化グリセロールを含む)、ポリエチレングリコールアルキルエーテルの同族体(具体例として、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、グリセリン、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、トリメチロールプロパン、1,5−ペンタンジオール、2−メチル−1,3,−プロパンジオール、2−エチル−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオール、3−メトキシブタノール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、2,4−ヘプタンジオールを含む)であり、さらに適切なのは、アミド、エーテル、尿素、置換尿素、例えば、チオ尿素、エチレン尿素、アルキル尿素、アルキルチオ尿素、ジアルキル尿素およびジアルキルチオ尿素、カルボン酸およびこれらの塩、例えば、2−メチルペンタン酸、2−エチル−3−プロピルアクリル酸、2−エチル−ヘキサン酸、3−エトキシプロピオン酸など、エステル、有機スルフィド、有機スルホキシド、スルホン(例えば、スルホラン)、カルビトール、ブチルカルビトール、セロソルブ、エーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、エーテル誘導体、ヒドロキシエーテル、アミノアルコール、ケトン、N−メチルピロリジノン、2−ピロリジノン、シクロヘキシルピロリドン、アミド、スルホキシド、ラクトン、高分子電解質、メチルスルホニルエタノール、イミダゾール、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、ベタイン、糖類、例えば、1−デオキシ−D−ガラクチトール、マンニトール、イノシトールなど、置換および非置換のホルムアミド、置換および非置換のアセトアミド、および他の水溶性または水混和性の材料、およびこれらの混合物である。いくつかの実施形態では、共溶媒は、エチレングリコール、N−メチルピロリドン、メトキシル化グリセロール、エトキシル化グリセロールおよびこれらの混合物からなる群から選択される。
水と、水溶性または水混和性の有機液体との混合物が液体媒剤として選択される場合、水と有機物の比率は、任意の適切な比率または望ましい比率であってもよく、いくつかの実施形態では、約100:0〜約30:70、または約97:3〜約40:60、または約95:5〜約60:40であってもよい。液体媒剤の非水性成分は、一般的に、保水剤または共溶媒として働き、沸点は水(100℃)より高い。インク媒剤の有機成分は、インクの表面張力を変え、インクの粘度を変え、着色剤を溶解または分散させ、および/またはインクの乾燥特徴に影響を与えるのに役立たせることができる。
一実施形態によれば、インク組成物は、臨界相分離温度が約50℃〜約90℃の範囲にあるポリマーを含んでいてもよい。インク組成物を、臨界温度より高い温度の中間転写体表面に転写するとき、濡れ性を高めるために、インクの粘度を下げる。冷却したときの粘度上昇によって、向上した転写性が実現する。
実施形態のインクは、アンダーコートの上に印刷されてもよい。アンダーコートは、乾燥プロセスに役立ち、もっと高い印刷品質の画像を作成し得る任意の適切な化合物を含んでいてもよい。これは、例えば、初期の乾燥段階での膜形成を最低限にするように、顔料および/または分散可能なポリマーを凝集させることによって達成されるだろう。インクがアニオン性である場合、アンダーコートは、ポリマー材料、例えば、ポリアルキレンイミンおよびその誘導体、例えば、ポリエチレンイミンを含んでいてもよい。四級アンモニウム官能基または二価のまたは三価金属塩を含有するポリマーも適している。
所望な場合、さらなるpH制御剤もアンダーコート組成物に含まれていてもよい。本発明のアンダーコートに適したこのようなpH制御剤の例としては、限定されないが、酸、塩基(アルカリ金属の水酸化物、例えば、水酸化リチウム、水酸化ナトリウムおよび水酸化カリウム、ホスフェート塩、カーボネート塩、カルボキシレート塩、スルファイト塩を含む)、アミン塩、アミン、例えば、ジエタノールアミンおよびトリエタノールアミン、およびこれらの混合物などが挙げられる。
存在する場合、pH制御剤は、好ましくは、約1重量%まで、好ましくは、約0.01〜約1重量%の量で含まれる。pH制御剤の適切な選択によって、凝固添加剤の有効性を高めてもよい。実施形態のインクは、アンダーコートの上に作られ、例えば、中間転写体または中央の画像化部材表面の上に顔料および分散可能なナノポリマーの凝固が得られ、乾燥を促進してもよい。これに反し、関連技術のインクは、水を捕捉して膜を形成し、乾燥効率が低下する。実施形態のインク組成物は、例えば、臨界表面張力が約15ダイン/cm〜約40ダイン/cmの薄膜を形成するように構成されていてもよい。
実施形態のインク組成物は、樹脂骨格にシロキサンを含むナノ樹脂を含む。シロキサンは、10重量%より多い量、または約2%〜約30重量%の範囲の量で存在していてもよい。さらに好ましくは、シロキサン成分は、約5%〜約15重量%の範囲で存在していてもよい。この様式でシロキサンを添加すると、シロキサンの相溶性および疎水性の増加により、インク/プレートの濡れ性を促進しつつ、画像化部材表面からのインクの剥離を促進するという油を用いない特徴を付与することがわかった。
実施形態のインクは、エチレンオキシド、ポリビニルアルコールおよび部分的に加水分解されたPVOH誘導体を含む基から選択される成分を含むポリマーを含んでいてもよい。ポリマーまたはブレンドのポリマーは、100℃未満の温度で、好ましくは、20〜25℃の温度で水分散性である。ポリマーまたはブレンドのポリマーは、不飽和官能基を含んでいてもよい。不飽和官能基は、シロキサンモノマーを含んでいてもよい。一実施形態では、不飽和官能基は、表面張力が、約15ダイン/センチメートル〜約30ダイン/センチメートルであってもよい。共溶媒は、イソプロパノール、メチルエチルケトン、アミノアルコールおよびDMSOを含む群から選択されてもよい。実施形態のインクは、例えば、粘度が約2.5センチポイズ〜約8センチポイズの範囲であってもよい。ポリマーまたはポリマーブレンドのポリマーは、臨界相分離温度の上限が約30℃〜約50℃を示していてもよい。図2は、例示的な実施形態のインク組成物のスルホン酸化ポリエステル−シロキサン樹脂を示し、式中、nは、アルキルテレフタレートモノマーのモル部分を指し、mは、スルホン酸化アルキルテレフタレートモノマーのモル部分を指し、pは、シロキサンを含有するアルキルポリエステルモノマーのモル部分を指し、xは、それぞれのp単位のシロキサンオリゴマーの平均鎖長である。
例として、実施形態の含水量が低いナノ粒子を含む分散性ポリマーインク組成物を作成した。第1に、ソジオスルホネートポリエステルエマルションを作成した。第1に、ソジオスルホネートポリエステルエマルションを作成した。このエマルションは、テレフタル酸ジメチル(388グラム)、ナトリウムジメチル 5−スルホイソフタレート(44グラム)、プロパンジオール(302グラム)、ジエチレングリコール(34.2グラム)、トリメチロールプロパン(3グラム)およびブチルスズ酸化物(0.8グラム)といった成分を含んでいた。
この成分を、メカニカルスターラーおよび蒸留装置を取り付けた1リットルのParr反応器に入れた。得られた混合物を1時間かけて175℃まで加熱した。次いで、温度を185℃まで上げ、混合物をさらに3時間加熱した。次いで、温度を200℃まで上げ、圧力を大気圧から約0.5Torrまで約2時間かけて下げ、この間に、過剰なグリコールを蒸留受け器に集めた。
混合物をドレイン底部に取り出し、生成物であるテレフタル酸由来の構成単位と、5−スルホイソフタレート由来の構成単位と、プロパンジオール由来の構成単位と、ジエチレングリコール由来の構成単位と、トリメチロールプロパン由来の構成単位と、を含むスルホン酸化ポリエステル樹脂を得た。この生成物であるポリエステル樹脂は、ガラス転移温度が約54.6℃、ポリスチレンを標準として用いたゲル浸透クロマトグラフィーで測定すると、数平均分子量(M)が3,500グラム/モル、重量平均分子量(M)が9,160であった。次いで、この生成物であるポリエステル樹脂10グラムを、50グラムの水とともに75℃で1時間加熱し、平均粒径が約50nmのスルホン酸化ポリエステル粒子の水エマルションを得た。
Dowfax界面活性剤を含む水系シアン顔料分散物(水中17%)を80℃まで加熱し、ソジオスルホン酸化ポリエステル樹脂生成物の乾燥固体に加えた。この混合物を室温で1時間攪拌した。それぞれの実施例A〜Eの組成物に含まれる分散物および樹脂の量を表1に示す。
Figure 0006415287
インクAは、25℃の温度で約27%の固形分を含んでいることがわかった。インクB〜Eは、固形分含有量がもっと高く、したがって、高粘度のインクを得るために必要な水の蒸発は少なくてすんだ。27%未満の水を含むインクは、10センチポイズ未満の粘度を有することがわかった。
実施形態のインク組成物は、中間転写体またはオフセット構造に配列した中央の画像化部材を用いるインク系デジタル印刷に適した、膜を形成し、固形分含有量が高いナノ粒子水系分散性ポリマーインクである。このインクは、種々の基材に強い接着性を有するような構成である。
(実施例I)
ナノ粒子、分散性ポリマー、実施形態の水系インク配合物を調製し、フルオロシリコーンを含む画像化部材表面、およびD4湿し液を含むか、または含まない画像化部材表面で試験した。
ソジオスルホネートポリエステル−シロキサンエマルションを調製した。ソジオスルホン酸化ポリエステル−シロキサンコポリマーは、3.5%ソジオ−スルホン酸化部分と、15重量%のポリシロキサンとを含んでいた。コポリマー(図2)ジメチルテレフタレートとジメチルスルホイソフタレートとジメチルシロキサンのモル比は、n:m:x:p=1.00:0.86:0.61:1.09である。
テレフタル酸ジメチル(313グラム)、ナトリウムジメチル 5−スルホイソフタレート(38グラム)、1,2−プロパンジオール(250グラム)、ジエチレングリコール(37.5グラム)、末端がカルボメトキシのポリジメチルシロキサン(Mwが1000g/mol)およびブチルスズ酸化物(1グラム)を、メカニカルスターラーおよび蒸留装置を取り付けた1リットルのParr反応器に入れた。この混合物を約1時間で175℃まで加熱し、次いで、さらに3時間で温度を185℃まで上げ、その間に、メタノール副生成物を蒸留受け器に集めた。
次いで、混合物を約200℃まで上げ、約2時間かけて圧力を大気圧から約0.5Torrまで下げた。この間に、過剰なグリコールを蒸留受け器に集めた。次いで、生成物を底部ドレイン弁に取り出し、ガラス転移温度が約55.2℃、ポリスチレンを標準としてゲル浸透クロマトグラフィーによって測定した場合、数平均分子量(M)が2,237グラム/mol、重量平均分子量(M)が3,777である生成物を得た。
Dowfax界面活性剤を含む水系シアン顔料分散物(水中17%)を80℃まで加熱し、ソジオスルホン酸化ポリエステル樹脂の乾燥固体に加えた。この混合物を1時間攪拌し、室温まで冷却した。分散物および樹脂の量を表2に示す。
Figure 0006415287
インクHおよびIは、28%〜32%の固形物含有量を含んでいた。水系分散性ポリマーインクのためのレオロジー特徴は、固体保持量が10〜100センチポイズの範囲にあり、固体保持量および粘度を高める能力を有する。このレオロジー範囲では、アニロックスローラーによってインクを運ぶことができ、ペースト様オフセットインクよりも簡単に運ばれる。水を50%まで蒸発すると、57%固体含有量で1×10センチポイズのオフセット転写のための正しいレオロジーを与えることが概算される。厚みが0.5ミクロンのインク系デジタル印刷プロセス中に堆積したインクの薄層は、水を迅速に蒸発するだろう。
インクHおよびIは、D4湿し液を手でロール処理することによって紙に対するフルオロシリコーン試験プレートからの転写について試験し、フルオロシリコーンから紙に転写した。Nusil 3510フルオロシリコーンから、フルオロシリコーンと架橋剤10:1の比率でフルオロシリコーン試験プレートを調製した。フルオロシリコーン配合物をシリコーン基材でコーティングし、160℃で20時間硬化した。インクHおよびIを透明物にロール処理し、プレートの上にインクをロール処理して塗布し、次いで、加圧し、塗布したインクを紙に転写することによって試験を行った。インクは、手動による実験のタイムスケールで部分的に乾燥し、試験プレートから紙に効率よく転写することがわかった。このインクは、部分的に乾燥した領域で、濡れ性および優れた転写性を示した。実施形態で作られた試験インク中の水の迅速な乾燥特徴は、高速印刷に有利であり、インクの固形分保持量を調節することによって最適化することができる。
ポリエステル−シロキサン樹脂インクは、D4を遮断することがわかった。この結果をポリエステル樹脂インクの比較試験の結果と比較した。この比較から、シロキサン成分を含まないと、基剤インクが悪い濡れ性とかなりの球状化を示し、機能を発揮するために過剰な成分の添加を必要とすることがわかった。シロキサンの組み込みが、固有の濡れ性を促進し、または樹脂インクは、インク添加剤の必要性も減らし、画像性能を妨害し、汚染または望ましくないバックグラウンドのアーチファクトを生じると考えられる。
上述にしたがって、実施形態のインクは、間接的な印刷、インク系デジタル印刷およびインクジェット印刷を含む印刷プロセスに有用である。固形分含有量が高いインクを用いた印刷方法を図3に示す。特に、図3は、固形分含有量が高いインクを用いる印刷のための方法300を示す。方法は、S3001で、ナノ粒子ポリマーまたはナノ粒子ポリマーのブレンドを含むインクを画像化部材または中間転写体に塗布することを含んでいてもよく、ここで、ブレンドの1種類以上のポリマーは水分散性であり、固形分含有量は、25重量%より大きい。固形分含有量は、25重量%〜50重量%の範囲であってもよく、または50重量%より大きくてもよい。一実施形態では、シロキサン基は、5重量%〜15重量%の量で存在していてもよい。画像化部材または中間転写体は、好ましくは、表面張力が約18ダイン/センチメートル〜約25ダイン/センチメートルであってもよい。実施形態の方法によるインクは、シロキサンモノマーを含むポリマーまたはポリマーブレンドを含む。画像化部材または中間転写体は、シリコーンまたはフルオロシリコーンを含む表面を有していてもよい。画像化部材は、例えば、インク系デジタル印刷システムの要素を構築していてもよい。中間転写体は、例えば、図1に示すようなインク系デジタル印刷システムの要素を構築していてもよい。
S3001で、塗布することは、臨界相分離温度の上限よりも高いインク温度でインクを塗布することを含んでいてもよく、臨界相分離温度の上限は約30℃〜約50℃である。さらに、塗布されたインクは、表面張力が約15ダイン/センチメートル〜約40ダイン/センチメートルであってもよい膜を形成してもよい。インクを、例えば、アニロックスロール運搬サブシステムを用いて塗布してもよい。
方法は、S3005で、画像化部材または中間転写体の上でインクを冷却することを含んでいてもよい。方法は、S3007で、画像化部材または中間転写体から印刷可能な基材(例えば、紙、厚紙、プラスチックまたは他の適切な基材)にインクを転写することを含んでいてもよい。

Claims (24)

  1. 中間体基材を使用する可変データオフセット印刷プロセスのためのインク組成物であって、
    ナノ粒子ポリマーまたはナノ粒子ポリマーのブレンドを含み、前記ポリマーまたは前記ブレンドのポリマーが水分散性であり、前記ポリマーまたは前記ブレンドのポリマーがシロキサンモノマーを含み、
    合計固形分含有量が、25%以上の範囲の量であり、
    前記インク組成物は、20℃〜50℃の温度範囲での粘度が、10センチポイズ〜1,000,000センチポイズであり、
    前記インク組成物の表面張力は、25℃または20〜50℃の温度範囲で15〜40ダイン/センチメートルであり、
    前記ナノ粒子ポリマーの大きさが1μm未満である、インク組成物。
  2. 前記合計固形分含有量が、25%〜50%の範囲の量である、請求項1に記載のインク組成物。
  3. 前記合計固形分含有量が、50%より大きい、請求項1に記載のインク組成物。
  4. 前記ブレンドが、シロキサンモノマーと、スルホン酸化スチレン、スチレン、スルホン酸化ポリエステル、カルボキシル−ポリエステル、ポリエステル、スルホン酸化スチレン、スチレン、グリコール、多官能グリコール、アルコール、多官能アルコール、酸および塩を含む群から選択される1種類以上の成分とを含む、請求項1に記載のインク組成物。
  5. 前記ポリマーまたは前記ブレンドのポリマーは、重量平均分子量が5000〜20,000である、請求項1に記載のインク組成物。
  6. 前記ポリマーまたは前記ブレンドのポリマーは、10%未満の水溶性部分と、30%未満の量の20〜50℃の温度で非水性の液体媒剤に可溶性である部分を含有する、請求項1に記載のインク組成物。
  7. 前記ポリマーまたは前記ブレンドのポリマーが不飽和官能基を含み、前記不飽和官能基は、5重量%〜15重量%の量で存在する、請求項1に記載のインク組成物。
  8. 前記ポリマーまたは前記ブレンドのポリマーが不飽和官能基を含む、、請求項1に記載のインク組成物。
  9. 共溶媒を含み、前記共溶媒は、表面張力が、15ダイン/センチメートル〜30ダイン/センチメートルであり、前記共溶媒が、アルコール、グリコール、アルキルピロリジノン、イソプロパノール、メチルエチルケトンから本質的になる群から選択されるケトン、アミノアルコールおよびDMSOを含む群から選択される、請求項1に記載のインク組成物。
  10. 前記ナノ粒子ポリマーは、大きさが200nm未満である、請求項1に記載のインク組成物。
  11. 前記インク組成物の固形分が、ナノ粒子ポリマー樹脂、無機粒子、シリカ、顔料、塩、殺生物剤、バッファーまたは保水剤のいずれか、またはそれらの混合物を含む、請求項1に記載のインク組成物。
  12. 粒径が5〜200nmの自己分散性顔料を含み、前記顔料が化学修飾されているか、または樹脂に包まれている、請求項1に記載のインク組成物。
  13. 前記固形分が、樹脂で包み込まれ、ナノ粒子ポリマーを形成する自己分散性顔料を含む、請求項1に記載のインク組成物。
  14. 界面活性剤をさらに含む、請求項1に記載のインク組成物。
  15. 前記ポリマーまたは前記ブレンドの臨界相分離温度が50℃〜90℃である、請求項1に記載のインク組成物。
  16. 密度の範囲が0.95〜1.3g/mLである、請求項1に記載のインク組成物。
  17. 顔料を包み込むために用いられる樹脂は、顔料とこれを包み込む樹脂とを合わせた重量の9%〜66%である、請求項13に記載の組成物。
  18. 前記ブレンドの前記シロキサンモノマー成分が5重量%〜30重量%の範囲である、請求項1に記載のインク組成物。
  19. 固形分含有量が高いシロキサン含有インクを用いて印刷する方法であって、
    ナノ粒子ポリマーまたはナノ粒子ポリマーのブレンドを含むインクを中間転写体に塗布することを含み、
    前記ポリマーまたは前記ブレンドのポリマーは水分散性であり、
    前記ポリマーまたは前記ブレンドのポリマーがシロキサンモノマーを含み、
    合計固形分含有量が、25重量%〜50重量%の範囲の量であり、
    前記インクは、20℃〜50℃の温度範囲での粘度が、10センチポイズ〜1,000,000センチポイズであり、
    前記インクの表面張力は、25℃または20〜50℃の温度範囲で15〜40ダイン/センチメートルであり、
    前記ナノ粒子ポリマーの大きさが1μm未満である、方法。
  20. 前記中間転写体の表面張力が18ダイン/センチメートル〜25ダイン/センチメートルである、請求項19に記載の方法。
  21. 前記中間転写体が、シリコーンまたはフルオロシリコーンを含む表面を有する、請求項19に記載の方法。
  22. 臨界相分離温度の上限である30℃〜50℃の温度よりも高いインク温度で前記インクを塗布することと、
    前記中間転写体の上で前記インクを冷却することと、
    前記インクを前記中間転写体から印刷可能な基材へと転写することと、
    をさらに含む、請求項19に記載の方法。
  23. 前記塗布することが、表面張力が20ダイン/センチメートル〜30ダイン/センチメートルである薄膜を形成することをさらに含む、請求項22に記載の方法。
  24. 中間体基材を使用する可変データオフセット印刷プロセスのためのインク組成物であって、
    ナノ粒子ポリマーまたはナノ粒子ポリマーのブレンドを含み、前記ポリマーまたは前記ブレンドのポリマーが水分散性であり、前記ポリマーまたは前記ブレンドのポリマーがシロキサンモノマーを含み、
    合計固形分含有量が、25%以上の範囲の量であり、
    前記インク組成物は、液体媒剤の0〜80%を失った後のインクの10℃〜90℃の温度での粘度が、10,000センチポイズ〜1,000,000,000センチポイズであり、
    前記インク組成物の表面張力は、25℃または20〜50℃の温度範囲で15〜40ダイン/センチメートルであり、
    前記ナノ粒子ポリマーの大きさが1μm未満である、インク組成物。
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