JP6415277B2 - 車両用の空調装置 - Google Patents
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Description
そこで、空調空気の流路内に吸湿材(デシカント材)を配置した車両用の空調装置において、空調空気の除湿を連続して行えるようにすることが求められている。
空調空気の流路上に配置したデシカント材に、空調空気の流路を通流する空調空気に含まれる水分を吸着させて、空調空気を除湿するように構成された車両用の空調装置において、
デシカント材から水分を脱着させる再生用流体の流路を、空調空気の流路とは別に設けると共に、
デシカント材を、空調空気の流路と再生用流体の流路とに跨がって設けた構成とした。
ここで、デシカント材における再生用流体に接する領域では、水分の脱着が行われるので、再生用流体に接する領域での水分の吸着量は、空調空気に接する領域での水分の吸着量よりも少ない量に保たれ続けることになる。
よって、空調空気に接する領域に吸着された水分が、再生用流体に接する領域側に常に移動することで、空調空気に接する領域での水分の吸着量が、上限に達して空調空気の除湿が行えなくなることがないので、空調空気の除湿を連続して行えることになる。
図1は、車両用の空調装置1の概略構成図であり、(a)は、車両Vにおける車両用の空調装置1の配置と、空調装置1の概略構成を説明する図であり、(b)は、(a)における領域Aの拡大図である。
図2は、デシカント材30の配置を説明する図であり、(a)は、空調装置1のデフダクト16とダクト20とに跨がって設けたデシカント材30の配置を説明する図であって、デフダクト16とダクト20とデシカント材30の一部を切り欠いて示した図であり、(b)は、デシカント材30における空調空気と再生用流体の通過方向と、水分の移動方向を説明する概略図であって、(a)における面Aでデシカント材30周りを切断した図に相当する。
ここで、ダクト20の一端20aをボンネット96の近傍に位置させたのは、駆動源PSとボンネット96との間に位置する空気が、駆動源PSが発生する熱により、最も高温かつ低湿度になるためであり、実施の形態では、ダクト20の一端20aから吸引した収容部95内の空気を、再生用流体として用いている。
そのため、車両の走行時には、車体下部と路面との間の空間に発生する負圧により、ダクト20内の再生用流体が吸引されて、ダクト20の外に排出されるようになっている。
よって、実施の形態にかかる空調装置1では、ロータリファンFを省略しても、ダクト20内の再生用流体の通流を行えるようになっている。
この領域のうち、デフダクト16内を通流する空調空気の移動方向と、ダクト20内を通流する再生用流体の移動方向とが、互いに平行、かつ逆方向となっている部分には、デフダクト16とダクト20とに跨がって、後記するデシカント材30が設けられている。
図2に示すように、吹出口16bは、この吹出口16bから吹き出す空調空気が、ウインドシールドガラスGの車幅方向の略全面に当たるようにするために、車幅方向に所定長さを有している。
そのため、この吹出口16bに接続されたデフダクト16は、吹出口16bに近づくにつれて車幅方向の長さが長くなる先広がりの側面形状を有している。
なお、図3の(a)では、デシカント材30の一部を切り欠いて、紙面奥側に位置するデフダクト16の内部空間162とダクト20の内部空間202などを示している。
同様に、ダクト20におけるデシカント材30が設けられた部分も、長方形の断面形状を有しており、ダクト20とデフダクト16におけるデシカント材30が設けられた部分では、デフダクト16の壁部161とダクト20の壁部201との接合面F1が、車幅方向の略全長に亘る長さで、直線状に延びている。
さらに、図3の(a)に示すように、デシカント材30の接合面F1に沿う方向(図3の(a)上下方向)と、接合面F1に直交する方向(図3の(a)左右方向)の大きさは、デフダクト16の内部空間162の流路断面と、ダクト20の内部空間202の流路断面を、全面に亘って覆うことのできる大きさに設定されており、デフダクト16内を通流する空調空気と、ダクト20内を通流する再生用流体が、デシカント材30を接合面F1に沿う方向に横切って移動するようにされている。
波状基材302は、当該波状基材302の長手方向で、波状基材302を挟んで一方側に位置する板状基材301と、他方側に位置する板状基材301とに、交互に接して設けられている。
波状基材302と板状基材301との接触部は、接着剤40により接着されており、互いに平行に配置された板状基材301、301の間に波状基材302を位置させることで、デシカント材30全体としての剛性強度を高めている。
ここで、吸着と脱着の効率の向上を期待して、板状基材301と波状基材302に、高分子系の吸着材または収着材や、無機系の吸着材のような、水分の吸着と脱着が可能な材料を担持させても良い。
また、不織布や紙などの代わりに、例えば高分子系の吸着材や収着材を結着させて、板状、または波状に成形することで、板状基材301と波状基材302自体を、高分子系の吸着剤や収着材で構成しても良い。
車両Vにおいて、外気を取り込まずに車室90内を空調している場合には、空調装置1は、車室90内から取り込んだ空気を、温度調整の後に、車室90内に循環させている。そのため、循環させる空気(空調空気)の湿度が、車室90内の状況などに応じて経時的に上昇することになる。
そのため、空調空気が、デシカント材30の領域R1内の流路S1(図3の(b)参照)を通過する際に、流路S1を囲む板状基材301と波状基材302とに、空調空気に含まれる水分が吸着されて、空調空気の除湿が行われるようになっている。
ここで、デシカント材30では、デシカント材30全体での水分の分布を均一化する作用が発揮されて、領域R1に吸着されている水分が、領域R2に向けて移動することになる。
そのため、再生用流体を連続して通流させるだけで、空調空気の除湿を連続して行えることになるので、従来のデシカント材の場合のように、デシカント材での水分の吸着量が飽和することがなく、デシカント材の再生処理を行う必要が生じない
そのため、板状基材301と波状基材302の一端側(領域R1側)で吸着された水分は、他端側(領域R2側)に向けて常に移動することになり、一端側で吸着された水分の移動方向が常に他端側になるので、吸着された水分が領域R1側に留まって、領域R1側での水分の吸着量が飽和する事態の発生を防止できるようになっている。
板状基材301側や波状基材302側に移動することが、接着剤40により阻止されるようになっている。そのため、波状基材302と板状基材301の一端側の領域R1で吸着された水分を、他端側の領域R2に向けて速やかに移動させることができる。
このことも、波状基材302と板状基材301の領域R1側での水分の吸着量が飽和する事態の発生の防止に寄与している。
そのため、領域R1に吸着された水分を短時間で領域R2まで移動させて脱着させることができるので、デシカント材30に吸着された水分が飽和状態になることを好適に防止できる。
(1)デフダクト16(空調空気の流路)上に配置したデシカント材30に、デフダクト16内を通流する空調空気に含まれる水分を吸着させて、空調空気を除湿するように構成された車両用の空調装置1において、
デシカント材30から水分を脱着させる再生用流体のダクト20(再生用流体の流路)を、デフダクト16とは別に設けると共に、
デシカント材30を、デフダクト16とダクト20とに跨がって設けて、デシカント材30における再生用流体に接する領域R1での水分の吸着量が、空調空気に接する領域R2での水分の吸着量よりも少なくなるように構成した。
ここで、デシカント材30における再生用流体に接する領域R2では水分の脱着が行われるので、再生用流体に接する領域R2での水分の吸着量は、空調空気に接する領域R1での水分の吸着量よりも少ない量に保たれ続けることになる。
よって、デシカント材30では、空調空気に接する領域R1に吸着された水分が、再生用流体に接する領域R2側に常に移動することで、空調空気に接する領域R1での水分の吸着量が上限に達して空調空気の除湿が行えなくなることがないので、空調空気の除湿を連続して行えることになる。
特に、吸着を利用したデシカント材30は、分子レベルで水分子の吸着が生じるため、結合力が弱く、デシカント材30内の水分の移動が容易となる。
接触部におけるデフダクト16とダクト20の断面形状は、壁部161、201同士の接合面F1に沿う方向の幅L1の方が、接合面F1に直交する方向の幅L2、L3よりも大きい長方形の断面形状を有している構成とした。
これにより、デシカント材30に吸着された水分が、デシカント材30の領域R1から領域R2に向けて移動する際の移動距離が短くなるので、水分の移動距離が長い場合に比べて、より短時間で、領域R1から領域R2まで水分を移動させることができ、空調空気の流路内に位置する領域R1での水分の吸着量を飽和させることなく保持し続けることができる。
接合面F1に沿う方向で隣接する板状基材301、301の間で、デフダクト16とダクト20とを接合面F1に直交する方向に横切って、空調空気と再生用流体の移動方向に沿って配置されると共に、移動方向から見て波形に形成された波状基材302と、を有しており、
接合面F1に沿う方向で隣接する板状基材301、301の間において波状基材302は、接合面F1に沿う方向における一方の板状基材301と、他方の板状基材301とに交互に接して設けられて、板状基材301と波状基材302との間に、空調空気や再生用流体が通過する流路S1、S2が形成されていると共に、波状基材302における板状基材301との接触点に接着剤40を介在させた構成とした。
また、波状基材302は、接合面F1に直交する方向の全長が板状基材301よりも長く、流路S1、S2を通過する空調空気や再生用流体との接触面積(機会)が、板状基材301よりも大きい(多い)ので、空調空気からの水分の吸着と、吸着した水分の放出をより効率よく行うことができる。
なお、接着剤40に防水性の特性を持たせることで、水分を再生用流体に接する領域R2に向けてより確実に移動させることができる。
特に冬期における暖房運転時には、収容部95内の空気は、高温かつ低湿度になるので、この高温かつ低湿度の空気を再生用流体とすることで、デシカント材30に吸着された水分をより確実に脱着させることができ、外気を再生用流体とする場合よりも水分の脱着が確実となる。
ロータリファンFなどを設けると、ロータリファンFを駆動するための電力の供給が必要となるが、走行時の負圧を利用して再生用流体を移動させることで、再生用流体を移動させるためのエネルギーを必要としない。
これにより、駆動源PSとしてバッテリ駆動するモータを採用している車両の場合には、再生用流体の移動にバッテリ電力が消費されないので、モータの稼働時間が低下して車両の走行可能距離が低下する事態の発生を好適に防止できる。
図4は、第2の実施形態にかかるデシカント材30Aを採用した空調装置1Aの概略構成図であり、(a)は、車両Vにおける空調装置1Aの配置と、空調装置1Aの概略構成を説明する図であり、(b)は、(a)における領域Aの拡大図である。
なお、空調装置1Aでは、デフダクト16とダクト20とが交差していると点と、デフダクト16とダクト20との交差部に設けられたデシカント材30Aの構成が、前記した空調装置1と異なっているので、以下の説明では、異なる部分についてのみ説明をし、共通する部分についての説明は省略する。
図6は、デシカント材30Aの筒状基材305を説明する図であり、(a)は、筒状基材305の構成を説明する図であり、(b)は、筒状基材305A、305Bの配置を説明する図であり、デシカント材30Aで連ねられた筒状基材305A、305Bを離して示すと共に、一部を切り欠いて示した図であり、(c)は、筒状基材305A、305Bでの水分の移動を説明する図である。
空調空気(再生用流体)の通過方向から見て、波形基部307は、一方の側部306aと他方の側部306aとに交互に接して設けられており、筒状基材305における筒状基部306と波形基部307とで囲まれた空間S3が、空調空気や再生用流体が通過する流路(以下、この空間S3を、流路S3と標記する)となっている。
そのため、側面視においてデシカント材30Aでは、筒状基材305Aの流路S3(図5の(b)において点線で示す)と、筒状基材305Bの流路S3(図5の(b)において実線で示す)とが直交している。
実施の形態では、交差部におけるデフダクト16の幅L5とダクト20の幅L4は同一幅となっており、筒状基材305Aと筒状基材305Bの積層方向の幅W1、W2や割合を変えるほうが、この交差部でのデフダクト16やダクト20の幅を変更するよりも簡単に、デシカント材30Aの筒状基材305Bでの水分の吸着量を調整して、筒状基材305A側での水分の吸着を、より速やか、かつ連続して行えるようにできる。
筒状基材305Aでは、筒状基部306と波形基部307とで囲まれた流路S3内を空調空気が通過する。
そのため、空調空気が筒状基材305Aを通過する際に、流路S3を囲む筒状基部306と波形基部307とに、空調空気に含まれる水分が吸着されて、空調空気の除湿が行われる。
一方、再生用流体が通過する筒状基材305Bでは、再生用流体が、高温の空気であるので、流路S3を囲む筒状基部306と波形基部307に吸着されている水分は、筒状基部306と波形基部307とから脱着されて、再生用流体に取り込まれることになる。
さらに、筒状基材305Aでは、筒状基部306の内側に波形基部307が位置しており、この波形基部307は、筒状基部306の側部306aに交互に接している。そのため、波形基部307に吸着された水分は、筒状基部306の側部306aに移動したのち、再生用流体が通過する筒状基材305B側に移動することになる。
よって、筒状基部306の内側に波形基部307を設けることで、空調空気との接触面積が増える結果、空調空気に含まれる水分より確実に吸着して、空調空気を除湿することができる。
そのため、従来のデシカント材の場合のように、デシカント材で水分吸着量が飽和してデシカント材の再生処理を行う必要が生じないので、再生用流体を連続して通流させるだけで、空調空気の除湿を連続して行えることになる。
よって、デシカント材(全熱交換材)を常時使用することができ、さらに空調空気や再生用流体の流路を切り替える機構を設ける必要がないので、簡単な構成のデシカントシステムが実現される
デシカント材30Aは、
断面視において長方形形状を成すと共に、間隔を開けて対向する一対の側部306a、306aを有する筒状基材305A(第1の筒状基材)と、
断面視において長方形形状を成すと共に、間隔を開けて対向する一対の側部306a、306aを有する筒状基材305B(第2の筒状基材)と、を互いの側部306a、306a同士を接触させた状態で複数連ねて構成されており、
デシカント材30Aにおいて筒状基材305Aは、空調空気の通流方向に開口を沿わせた向きで配置されており、筒状基材305Bは、再生用流体の通流方向に開口を沿わせた向きで配置されている構成とした。
そして、再生用流体が通流する筒状基材305Bに吸着されている水分量は、空調空気が通流する筒状基材305Aに吸着されている水分量よりも少ない量に保たれ続けることになるので、筒状基材305Aに吸着された水分が、再生用流体が通流する筒状基材305B側に常に移動することで、空調空気が通流する筒状基材305Aでの水分の吸着量が、上限に達して空調空気の除湿が行えなくなることがないので、空調空気の除湿を連続して行えることになる。
また、波形基部307は、空調空気や再生用流体との接触面積(機会)を増やすので、空調空気からの水分の吸着と、吸着した水分の放出をより効率よく行うことができる。
さらに、波形基部307が、一方の側部306aと他方の側部306aとに交互に接しているので、波形基部307に吸着された水分を筒状基部306側に速やかに移動させることができる。これにより、空調空気が通過する筒状基材305に吸着させた水分を、再生用流体が通過する筒状基材305側に速やかに移動させることができる。
この場合には、側面視においてデシカント材30Bでは、筒状基材305Aの流路S3(図5の(c)において点線で示す)と、筒状基材305Bの流路S3(図5の(c)において実線で示す)とが、デフダクト16とダクト20との交差角θと同じ交差角で交差することになる。このようにすることによっても、前記した第2の実施形態の場合と同じ作用効果が奏されることになる。
この場合にも、デフダクト16Aとダクト20Aとの接合面F1に沿う方向のデシカント材30の長さLを、接合面F1に直交する方向の長さL4よりも十分に長くすることで、前記した実施の形態の場合と同様の作用効果が奏されることになる。
車両VのウインドシールドガラスGが上面視において湾曲している場合には、ウインドシールドガラスGの湾曲面に沿う接合面F1が形成されるように、デフダクト16とダクト20の断面形状を設定すれば良い。
11 ブロワ
12 エバポレータ
13 ヒータコア
14 ミックスドア
15 混合部
16、16A デフダクト
16a デフ側供給口
16b 吹出口
17 フロンドダクト
18 ベントダクト
20、20A ダクト
20a 一端
20b 他端
30、30A、30B デシカント材
90 車室
95 収容部
96 ボンネット
161 壁部
161a 開口
162 内部空間
201 壁部
202 内部空間
301 板状基材
302 波状基材
305、305A、305B 筒状基材
306 筒状基部
307 波形基部
F ロータリファン
F1 接合面
G ウインドシールドガラス
P インストルメントパネル
PS 駆動源
Claims (6)
- 空調空気の流路上に配置したデシカント材に、前記空調空気の流路を通流する空調空気に含まれる水分を吸着させて、前記空調空気を除湿するように構成された車両用の空調装置において、
前記デシカント材から水分を脱着させる再生用流体の流路を、前記空調空気の流路とは別に設けると共に、
前記デシカント材を、前記空調空気の流路と前記再生用流体の流路とに跨がって設け、
前記再生用流体の流路の排気口を、車両の走行時に負圧が発生する部位に開口させて、車両走行時の負圧を利用して、前記再生用流体の流路内を前記再生用流体が移動するようにしたことを特徴とする車両用の空調装置。 - 前記デシカント材は、
前記空調空気の流路と前記再生用流体の流路とが、互いの壁部同士を接触させて、前記壁部同士の接合面を車幅方向に沿わせた向きで設けられた接触部に設けられており、
前記接触部における前記空調空気の流路と前記再生用流体の流路の断面形状は、
前記壁部同士の接合面に沿う方向の幅の方が、接合面に直交する方向の幅よりも大きい断面形状を有していることを特徴とする請求項1に記載の車両用の空調装置。 - 前記デシカント材は、
前記空調空気の流路と前記再生用流体の流路とを前記接合面に直交する方向に横切って、前記空調空気と前記再生用流体の通流方向に沿って配置されると共に、前記接合面に沿う方向に所定間隔で複数設けられた板状基部と、
前記接合面に沿う方向で隣接する板状基部の間で、前記空調空気の流路と前記再生用流体の流路とを前記接合面に直交する方向に横切って、前記空調空気と前記再生用流体の通流方向に沿って配置されると共に、前記通流方向から見て波形に形成された波形基部と、
を有しており、
前記接合面に沿う方向で隣接する板状基部の間において前記波形基部は、前記接合面に沿う方向における一方の板状基部と、他方の板状基部とに交互に接して設けられていると共に、前記波形基部における前記板状基部との接触点に接着剤を介在させたことを特徴とする請求項2に記載の車両用の空調装置。 - 前記デシカント材は、
前記空調空気の流路と前記再生用流体の流路とが交差する部位に設けられており、
前記デシカント材は、
間隔を開けて対向する一対の側壁部を有する第1の筒状基部と、
間隔を開けて対向する一対の側壁部を有する第2の筒状基部と、を互いの側壁部同士を接触させた状態で複数連ねて構成されており、
前記デシカント材において前記第1の筒状基部は、前記空調空気の通流方向に開口を沿わせた向きで設けられており、前記第2の筒状基部は、前記再生用流体の通流方向に開口を沿わせた向きで設けられていることを特徴とする請求項1に記載の車両用の空調装置。 - 前記第1の筒状基部の内側では、前記空調空気の通流方向から見て波形に形成された第1の波形基部が、前記第1の筒状基部の前記間隔を開けて対向する一対の側壁部のうちの一方と他方とに交互に接して設けられており、
前記第2の筒状基部の内側では、前記再生用流体の通流方向から見て波形に形成された第2の波形基部が、前記第2の筒状基部の前記間隔を開けて対向する一対の側壁部のうちの一方と他方とに交互に接して設けられていることを特徴とする請求項4に記載の車両用の空調装置。 - 再生用流体の流路の吸入口を、空調装置が搭載された車両の駆動源が収容される収容室内に開口させて、前記再生用流体を、前記収容室内から取り込んだ高温の空気としたことを特徴とする請求項1から請求項5の何れか一項に記載の車両用の空調装置。
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