以下、図面を参照して、本発明の送風装置としての浴室換気乾燥暖房機の実施の形態について説明する。
<第1の実施の形態の浴室換気乾燥暖房機の構成例>
図1及び図2は、第1の実施の形態の浴室換気乾燥暖房機の一例を示す構成図で、図1は、浴室換気乾燥暖房機の内部構成を示す側面図、図2は、下面側から見た平面図である。また、図3は、第1の実施の形態の浴室換気乾燥暖房機の設置例を示す構成図である。
第1の実施の形態の浴室換気乾燥暖房機1Aは、循環換気ファン2Aを有した本体部3Aが、フロントパネル4Aを露出させた形態で、浴室100の天井に取り付けられる。
浴室換気乾燥暖房機1Aは、空気を吸い込んで吹き出す循環換気ファン2Aで、浴室100内の空気が吸い込まれる循環換気吸込口20Aと、ヒータ5を有して温風が吹き出される吹出口21Aを備える。
また、浴室換気乾燥暖房機1Aは、循環換気ファン2Aで循環換気吸込口20Aから吸い込んだ空気を室外に排気する換気吹出口23Aを備える。更に、浴室換気乾燥暖房機1Aは、吹出口21Aと換気吹出口23Aとの間で風路を切り替える風路切替ダンパ6Aを備える。
循環換気ファン2Aは、多翼の羽根車25Aと、羽根車25Aを駆動する循環換気ファンモータ26Aと、風路を形成する循環換気ファンケース27Aを備える。羽根車25Aは、循環換気ファンモータ26Aに駆動されて回転することで、内側から外周側へと遠心方向に吹き出される空気の流れを発生させる。
循環換気ファンケース27Aは、羽根車25Aの外周に沿った円形の部位と、羽根車25Aの接線方向に沿った部位を組み合わせた形状で、羽根車25Aの遠心方向に吹き出される空気を整流して、羽根車25Aの接線方向に沿って吹き出される空気の流れを発生させる。
循環換気ファン2Aは、浴室換気乾燥暖房機1Aが所定の設置場所である浴室の天井に設置された状態で、羽根車25Aの回転軸の向きが上下方向に沿った配置で構成される。
これにより、循環換気ファン2Aは、羽根車25Aの回転軸に沿った下方から吸い込んだ空気を、羽根車25Aの接線方向に吹き出す吹出風路28Aが、循環換気ファンケース27Aにより形成される。
循環換気ファン2Aは、循環換気ファンケース27Aの下面に、空気が吸い込まれる循環換気吸込口20Aを備える。また、循環換気ファン2Aは、循環換気ファンケース27Aの下面に、ヒータ5を駆動することで加熱された空気、あるいは、ヒータ5を非駆動とすることで浴室100内の温度に応じた空気が吹き出される吹出口21Aを備える。
更に、循環換気ファン2Aは、循環換気ファンケース27Aの側面に、室外へ空気が吹き出される換気吹出口23Aを備える。
循環換気吸込口20Aは、羽根車25Aの回転軸に沿った下方に、ベルマウスと称される円形の開口を設けて構成される。吹出口21Aは、循環換気ファンケース27Aによる空気の吹出方向に沿った辺を短辺とした長方形の開口を、吹出風路28Aの下面に設けて構成される。
循環換気ファンケース27Aで構成される吹出風路28Aは、吹出口21Aが設けられる部位で広げられ、換気吹出口23Aが設けられる部位で狭められる。吹出口21Aは、循環換気ファンケース27Aによる空気の吹出方向に沿った辺に対して交差する長辺が、本体部3Aの幅方向の長さに合わせられる。
風路切替ダンパ6Aは風路開閉手段の一例で、循環換気ファンケース27Aの下面に設けられる吹出口21Aと、循環換気ファンケース27Aの側面に設けられる換気吹出口23Aとの間に、回転による開閉動作の軸60Aが設けられる。
風路切替ダンパ6Aは、図示しないダンパモータの駆動力が伝達され、軸60Aを支点に回転して吹出口21Aと、換気吹出口23Aとの開閉動作を行う。
浴室換気乾燥暖房機1Aでは、風路切替ダンパ6Aの位置を、図1に実線で示すように換気吹出口23Aを閉じる循環位置とすると、吹出口21Aが開いて、循環換気吸込口20Aから吹出口21Aへ連通した循環風路が形成される。
また、浴室換気乾燥暖房機1Aでは、風路切替ダンパ6Aの位置を、図1に一点鎖線で示すように吹出口21Aを閉じる換気位置とすると、換気吹出口23Aが開いて、循環換気吸込口20Aから換気吹出口23Aへ連通した換気風路が形成される。
更に、浴室換気乾燥暖房機1Aでは、風路切替ダンパ6Aの位置を、図1に破線で示す循環位置と換気位置の間の循環換気位置とすると、吹出口21Aと換気吹出口23Aの双方が開いて、循環風路と換気風路の双方が形成される。
これにより、浴室換気乾燥暖房機1Aでは、1つの循環換気ファン2Aで、浴室100内の空気を吸い込み、吸い込んだ空気を浴室100内に吹き出す動作、吸い込んだ空気を室外に排気する動作、吸い込んだ空気の一部を浴室100内に吹き出し、残部を室外に排気する動作が行われる。
ヒータ5は加熱手段の一例で、本例ではPTCヒータが吹出口21Aに取り付けられ、吹出口21Aで加熱空気吹出風路が形成される。
ヒータ5が駆動されて通電されると、ヒータ5が加熱されることで吹出口21Aを通る空気が加熱され、吹出口21Aから温風が吹き出される。ここで、ヒータ5は、棒状のヒータ部材に長手方向に沿って多数のフィンが取り付けられた構成で、フィンが並ぶ方向を、吹出口21Aの長手方向に沿った向きとして吹出口21Aに取り付けられる。
また、吹出口21Aの短手方向の幅は、2本のヒータ5が並べて取り付けられる長さを有し、本例では、2本のヒータ5が吹出口21Aの短手方向に並べて取り付けられる。なお、ヒータ5の本数は例えば電源電圧等に応じて設定され、1本のヒータ5が取り付けられる構成でも良い。また、本例では、加熱手段として電気により駆動されるヒータ5を例に説明したが、温水による熱交換器等のヒータでも良い。
本体部3Aは、循環換気ファンケース27Aを構成する本体シャーシ30Aと、本体シャーシ30Aを覆う金属ケース31Aを備える。本体シャーシ30Aは樹脂材料で構成され、金属ケース31Aで覆われる循環換気ファンケース27Aと、本体部3Aの下端の周縁から外側に突出するフランジ部32Aが、一体で構成される。
本体シャーシ30Aは、金属ケース31Aから露出した下面に下カバー33Aが取り付けられる。循環換気ファン2Aは、循環換気吸込口20Aと、吹出口21Aが下カバー33Aに設けられる。
金属ケース31Aは、循環換気ファン2Aの換気吹出口23Aに対向して開口が設けられ、換気吹出口23Aと連通した排気ダクトジョイント34Aが側面に取り付けられる。
浴室換気乾燥暖房機1Aは、本体部3Aの下面にフロントパネル4Aが取り付けられる。フロントパネル4Aは、循環換気ファン2Aの循環換気吸込口20Aに対向した下面を開口して吸込口グリル40Aが形成される。
また、フロントパネル4Aは、循環換気ファン2Aの吹出口21Aに対向した下面を開口して吹出口グリル41Aが形成される。
吹出口グリル41Aは、本体部3Aの一の辺に沿った方向の長さを長くした長方形の開口で構成される。吹出口グリル41Aは、長手方向に沿って空気が吹き出されるように、整流板が設けられる。
浴室換気乾燥暖房機1Aは、循環換気吸込口20Aに温度センサ7を備える。温度センサ7は環境把握手段の一例で、循環換気吸込口20Aから吸い込まれる空気の温度を検出することで、浴室100の温度が検出される。
<第1の実施の形態の浴室換気乾燥暖房機の設置例>
次に、各図を参照して、第1の実施の形態の浴室換気乾燥暖房機1Aの設置例について説明する。
浴室換気乾燥暖房機1Aは、図3に示すように、浴室100の天井パネル101に設置される。浴室100の天井パネル101には、浴室換気乾燥暖房機1Aの本体部3Aが取り付けられる開口部が形成され、浴室換気乾燥暖房機1Aは、例えば、フランジ部32Aが図示しないネジで補強部材に固定される形態で、天井パネル101に取り付けられる。
そして、浴室換気乾燥暖房機1Aは、本体部3Aの下面にフロントパネル4Aが取り付けられ、フロントパネル4Aの吸込口グリル40Aと吹出口グリル41Aが、浴室100内に面して配置される。
浴室100の天井パネル101に設置された浴室換気乾燥暖房機1Aは、本体部3Aの排気ダクトジョイント34Aに排気ダクト102が取り付けられる。排気ダクト102は、浴室100が設置される図示しない建物の外壁に取り付けられる屋外グリル102aと接続され、浴室換気乾燥暖房機1Aは、排気ダクト102を介して屋外とつながっている。
浴室100は、浴槽103と洗い場104を備える。浴槽103は一般的に長方形であり、浴槽103と洗い場104は、浴槽103の短手方向に沿って並んでいる。
浴室100は、浴槽103の上部に物干し部材であるランドリパイプ105を備える。ランドリパイプ105は、浴槽103の長手方向に沿って延び、浴室100の対向する壁面106a,106b間に取り付けられる。
なお、浴室100に設置されるランドリパイプ105の本数は、1本または2本程度であり、本例では、1本のランドリパイプ105が配置された例を示す。また、物干し部材は、洗濯物等の被乾燥物が乾燥できるようになっていれば、パイプ状の部材に限らず、紐状であっても良く、他のものであっても良い。
浴室換気乾燥暖房機1Aは、吹出口グリル41Aの長手方向の向きが、ランドリパイプ105の長手方向に対して直交する向きで、浴槽103の上部に設置される。これにより、浴室換気乾燥暖房機1Aでは、吹出口グリル41Aから吹き出される空気は、主にランドリパイプ105と直交する方向に広がる。
<第1の実施の形態の浴室換気乾燥暖房機の制御機能例>
図4は、第1の実施の形態の浴室換気乾燥暖房機の制御機能の一例を示すブロック図である。浴室換気乾燥暖房機1Aは、CPUやメモリ等で構成される制御部81Aに、図1等で説明した循環換気ファンモータ26Aと、風路切替ダンパ6Aを駆動するダンパモータ61Aと、ヒータ5と、温度センサ7と、操作部82等が接続される。操作部82は操作手段の一例で、例えば浴室換気乾燥暖房機1Aの本体と独立したリモートコントロール装置で、浴室100に隣接する洗面脱衣所の壁面等に取り付けられる。
制御部81Aは制御手段の一例で、図示しないメモリ等に格納されたプログラムよって例えば暖房運転モード、換気運転モード、涼風運転モード及び乾燥運転モードを実行する。本例の浴室換気乾燥暖房機1Aでは、暖房運転モードとして、予備暖房モードと入浴中暖房モードを備える。
これら運転モードは、入浴者等の利用者が操作部82を操作すること等により選択される。制御部81Aは、選択された運転モードを実行するプログラムに基づき、循環換気ファンモータ26Aを駆動して、循環換気ファン2Aのファン回転数を制御する。また、ヒータ5を駆動してヒータ5の出力を制御する。更に、ダンパモータ61Aを制御して風路切替ダンパ6Aの開度を制御する。
浴室換気乾燥暖房機1Aでは、循環換気ファン2Aのファン回転数を制御することで、吹出口21Aから吹き出される空気の風量が制御される。また、ヒータ5の出力を制御することで、吹出口21Aから吹き出される空気の温度が制御される。更に、風路切替ダンパ6Aの開度を制御することで、空気が吹き出される風路、各風路における風量が制御される。
浴室換気乾燥暖房機1Aでは、浴室換気乾燥暖房機1Aが設置された浴室100の状態、浴室100に隣接した洗面脱衣所等の他室の状態、操作部82での操作等に基づく状態情報を状態情報取得手段で取得する。浴室換気乾燥暖房機1Aでは、取得した状態情報に応じて、エネルギー消費、本例では、ヒータ5が電気で駆動されることから、消費電力が抑制されるように、吹出口21Aから吹き出される空気の風量、吹出口21Aから吹き出される空気の温度等、浴室換気乾燥暖房機1Aの出力が制御される。
浴室換気乾燥暖房機1Aでは、状態情報として、浴室100の状態を判断する基準となる環境把握情報を取得する。浴室換気乾燥暖房機1Aでは、環境把握情報として、浴室100の温度を取得するため、状態情報取得手段として、浴室100の温度を検出する温度センサ7等で構成される温度検出手段を備える。
浴室換気乾燥暖房機では、通常、ファン回転数及びヒータ出力が運転モードに合わせて予め設定され、暖房運転モードでは、予め設定されたファン回転数及びヒータ出力で運転が実行され、温度センサで検出した浴室の温度が所定の閾値を超えると、ヒータの運転を停止する、ファン回転数を下げる等の制御が行われる。
但し、浴室100の温度の状態によっては、予め設定されたファン回転数及びヒータ出力で運転が行われると、運転開始時の暖房性能が過剰となり、消費電力が過大となる場合がある。そこで、浴室換気乾燥暖房機1Aでは、暖房運転モードであれば、暖房運転の開始前あるいは開始後の所定時間内の運転開始の状態で、浴室100の温度等の状態に基づき浴室換気乾燥暖房機1Aの出力が制御される。
浴室換気乾燥暖房機1Aでは、所望の運転モードが開始される運転開始状態での浴室換気乾燥暖房機1Aの出力を制御する基準運転情報として、温度センサ7で検出された浴室100の温度情報に応じて、循環換気ファン2Aのファン回転数とヒータ5の出力等が予め設定される。
また、浴室換気乾燥暖房機1Aでは、所望の運転モードが開始され、基準運転情報に基づき循環換気ファン2Aのファン回転数とヒータ5の出力等が制御された運転状態での出力制御情報として、温度センサ7で検出された温度情報に応じて、循環換気ファン2Aのファン回転数とヒータ5の出力等が予め設定される。
浴室換気乾燥暖房機1Aでは、暖房運転モードが選択されると、暖房運転モードの運転開始時に、温度センサ7で検出された温度情報に基づき、基準運転情報で循環換気ファン2Aのファン回転数とヒータ5の出力が設定される。
また、浴室換気乾燥暖房機1Aでは、基準運転情報で設定された循環換気ファン2Aのファン回転数とヒータ5の出力に応じた暖房運転モードの実行中に、温度センサ7で検出された温度情報に基づき、出力制御情報で循環換気ファン2Aのファン回転数とヒータ5の出力が設定される。
図5は、基準運転情報の一例を示す説明図である。基準運転情報200Aでは、温度センサ7で検出された温度情報200Tに応じて、季節を判断する季節判断情報201Aが設定され、季節判断情報201Aに応じて、循環換気ファン2Aのファン回転数情報202Aと、ヒータ5の出力情報203Aが設定される。
通常、外気の温度が低い冬季であれば、入浴前の浴室100の温度は低いと考えられる。そこで、温度センサ7で検出された浴室100の温度T(℃)が、予め設定された所定温度t1(℃)であると、季節が冬季であると判断する。
暖房運転モードの予備暖房モードでは、浴室100内の温度を予め設定された所定の時間で、入浴に適した温度の近傍まで上げるような制御が行われる。所定時間で浴室100の温度を上げるためには、季節が冬季等で浴室100の温度が低い場合、浴室100の温度が高い場合と比較して、循環換気ファン2Aのファン回転数とヒータ5の出力を上げる必要がある。
このため、基準運転情報200Aでは、温度センサ7で検出された温度情報200Tで浴室100の温度がt1(℃)であると、季節判断情報201Aで季節が冬季であると判断される。また、浴室100の温度がt1(℃)である場合に、所定時間で浴室100の温度を上げられるような設定として、循環換気ファン2Aのファン回転数が、ファン回転数情報202Aで「大」に設定され、ヒータ5の出力が、出力情報203Aで「大」に設定される。
一方、冬季と比較して温度が高い春季あるいは秋季であれば、入浴前の浴室100の温度も冬季と比較して高いと考えられる。そこで、温度センサ7で検出された浴室100の温度T(℃)が、予め設定された所定温度t2(t2>t1)(℃)であると、季節が春季/秋季であると判断する。
季節が春季あるいは秋季で浴室100の温度が冬季より高い場合、浴室100内の温度を所定時間で上げるためには、循環換気ファン2Aのファン回転数とヒータ5の出力を冬季と同等に上げる必要はない。
このため、基準運転情報200Aでは、温度センサ7で検出された温度情報200Tで浴室100の温度がt2(℃)であると、季節判断情報201Aで季節が春季/秋季であると判断される。また、浴室100の温度がt2(℃)である場合に、所定時間で浴室100の温度を上げられるような設定として、循環換気ファン2Aのファン回転数が、ファン回転数情報202Aで「小」に設定され、ヒータ5の出力が、出力情報203Aで「小」に設定される。
なお、図5に示す基準運転情報200Aでは、循環換気ファン2Aのファン回転数とヒータ5の出力を切り替える浴室100の温度を2段階に設定したが、2段階以上に設定されてもよい。また、閾値となる温度を設定し、閾値に対する温度の大小で循環換気ファン2Aのファン回転数とヒータ5の出力を切り替えることとしてもよい。
<第1の実施の形態の浴室換気乾燥暖房機の動作例>
次に、各図を参照して、第1の実施の形態の浴室換気乾燥暖房機1Aの動作例について説明する。
浴室換気乾燥暖房機1Aは、暖房運転モードが選択されると、暖房運転モードの運転開始時に、循環換気ファンモータ26Aの駆動前あるいは駆動後の運転開始状態での所定のタイミングで、温度センサ7で浴室100の温度を検出する。暖房運転モードの運転開始状態で浴室100の温度を検出する動作では、フロントパネル4A内で空気が滞留している場合もあるので、循環換気ファンモータ26Aを駆動することで浴室100から吸い込まれる空気の温度を検出する方が、より正確に浴室100の温度を検出可能である。
暖房運転モードでは、温度センサ7で検出された温度情報に基づき、図5で説明した基準運転情報200Aで循環換気ファン2Aのファン回転数とヒータ5の出力が設定され、予備暖房モードが開始される。
予備暖房モードでは、風路切替ダンパ6Aを図1に実線で示す循環位置にして、基準運転情報200Aに基づき設定されたファン回転数となるように循環換気ファンモータ26Aを駆動して羽根車25Aを回転させると共に、基準運転情報200Aに基づき設定された出力となるようにヒータ5に通電する。
浴室換気乾燥暖房機1Aでは、羽根車25Aが回転することで、フロントパネル4Aの吸込口グリル40Aから、浴室100内の空気が循環換気吸込口20Aに吸い込まれる。
暖房運転モードでは、風路切替ダンパ6Aが循環位置にあるので、循環換気吸込口20Aから吸い込まれた浴室100の空気の略全量が、吹出口21Aへと流れる。暖房運転モードでは、吹出口21Aに流れる空気は、ヒータ5によって加熱されることで、フロントパネル4Aの吹出口グリル41Aから温風が吹き出される。
暖房運転モードでは、運転開始時に温度センサ7で検出された温度情報である浴室100の温度に基づき、外気の温度が低い冬季であれば、基準運転情報200Aのファン回転数情報202Aで循環換気ファン2Aのファン回転数が「大」に設定され、出力情報203Aでヒータ5の出力が「大」に設定される。
これにより、冬季等で暖房運転前の浴室100の温度が低い状態では、暖房能力が不足することなく、予備暖房モードで予め設定された所定の時間内に、浴室100内の温度を入浴に適した温度に上昇させることができる。
一方、春季や秋季等、暖房運転前の浴室100の温度が冬季に比較して高い状態では、運転開始時からファン回転数及びヒータ出力を冬季の場合と同等とすると、暖房能力が過剰となる。そこで、暖房運転モードでは、運転開始時に温度センサ7で検出された温度情報である浴室100の温度に基づき、外気の温度が冬季に比較して高い春季あるいは秋季であれば、基準運転情報200Aのファン回転数情報202Aで循環換気ファン2Aのファン回転数が「小」に設定され、出力情報203Aでヒータ5の出力が「小」に設定される。
これにより、春季や秋季等、暖房運転前の浴室100の温度が冬季に比較して高い状態では、ファン回転数及びヒータ出力を冬季の場合と比較して下げることで、暖房能力が過剰となることはなく、消費電力を抑えながら、予備暖房モードで予め設定された所定の時間内に、浴室100内の温度を入浴に適した温度に上昇させることができる。よって、入浴者が浴室100に入室したときに、熱さや寒さを感じることが抑制され、消費電力を抑えながら、快適な入浴環境を提供できる。
予備暖房モードでは、基準運転情報で設定された循環換気ファン2Aのファン回転数とヒータ5の出力が、温度センサ7で検出された温度情報に基づき、出力制御情報で切り替えられる。これにより、浴室100内の温度が低い場合はヒータ5の出力を上げる、浴室100内の温度が高い場合はヒータ5の出力を下げる等の制御が可能で、暖房能力の過不足を解消することができる。
暖房運転モードが開始されて所定時間が経過すると、予備暖房モードを入浴中暖房モードに切り替える。入浴中暖房モードでは、基準運転情報で設定された循環換気ファン2Aのファン回転数とヒータ5の出力が、温度センサ7で検出された温度情報に基づき、出力制御情報で切り替えられる。これにより、浴室100内の温度が低い場合はヒータ5の出力を上げる、浴室100内の温度が高い場合はヒータ5の出力を下げる等の制御が可能で、暖房能力の過不足を解消することができる。また、暖房運転モードでは、予備暖房モードの実行中に、温度センサ7で検出された浴室100の温度が所定のモード切替温度より高くなると、時間の経過によらず、予備暖房モードを入浴中暖房モードに切り替えることとしてもよい。これにより、浴室100内の温度が高い場合はヒータ5の出力を下げる等の制御が可能で、消費電力を削減することができる。
浴室換気乾燥暖房機1Aで実行される他の運転モードとしては、乾燥運転モードでは、風路切替ダンパ6Aを図1に破線で示す循環換気位置にし、循環換気ファンモータ26Aを駆動して羽根車25Aを回転させると共に、ヒータ5に通電する。
浴室換気乾燥暖房機1Aでは、羽根車25Aが回転すると、フロントパネル4Aの吸込口グリル40Aから、浴室100内の空気が循環換気吸込口20Aに吸い込まれる。
乾燥運転モードでは、風路切替ダンパ6Aが循環換気位置にあるので、吹出風路28Aでは、循環換気吸込口20Aから吹出口21Aへ連通した循環風路と、循環換気吸込口20Aから換気吹出口23Aへ連通した換気風路の双方が形成されている。
これにより、羽根車25Aが回転することで循環換気吸込口20Aから吸い込まれた浴室100の空気RAの一部は、吹出口21Aへと流れる。また、循環換気吸込口20Aから吸い込まれた浴室100の空気の残部は、換気吹出口23Aへと流れ、排気ダクト102を通り屋外グリル102aから排気EAとして屋外へ排気される。
乾燥運転モードでは、吹出口21Aに流れる空気は、ヒータ5によって加熱されることで、フロントパネル4Aの吹出口グリル41Aから温風HAが吹き出される。
これにより、乾燥運転モードでは、ランドリパイプ105に掛けられた衣類等の被乾燥物に対して温風を当てて乾燥させることができると共に、浴室100内の湿気を含む空気を屋外へ排気し、洗面脱衣所等の空気取り込む換気を行って、乾燥を促進することができる。なお、乾燥運転モードでも、温度センサ7で検出された温度情報に基づき、運転開始時に基準運転情報で循環換気ファン2Aのファン回転数とヒータ5の出力を制御することとしてもよい。
また、浴室100の湿度情報に基づく制御を行っても良い。すなわち、浴室100の状態を判断する基準となる環境把握情報として、浴室100の湿度を取得するため、状態情報取得手段として、浴室100の湿度を検出する湿度センサ等で構成される湿度検出手段を備える。乾燥モードでは、湿度センサで検出された湿度情報に基づき、運転途中において、風路切替ダンパ6Aの開度を変更し、循環換気吸込口20Aから吸い込まれた浴室100の空気RAが吹出口21Aへ流れる空気量と、換気吹出口23Aへ流れる空気量とを調整しても良い。
具体的には、浴室100の湿度が閾値となる所定の湿度h未満であれば、吹出口21Aへ流れる空気量を多くして、衣類等の被乾燥物に対して温風が多く当たるようにし、所定の湿度h以上であれば、換気吹出口23Aへ流れる空気量を多くして、浴室100内の湿度を下げる運転を行う。これにより、積極的に浴室100内の湿度を下げると共に衣類等の被乾燥物に対して温風を当てて乾燥させることができ、乾燥を促進させることができる。
浴室換気乾燥暖房機1Aは、循環換気運転モードでは、風路切替ダンパ6Aを図1に破線で示す循環換気位置にし、ヒータ5を非駆動として、循環換気ファンモータ26Aを駆動して羽根車25Aを回転させる。ここで、上述した乾燥運転モードと循環換気運転モードでは、循環換気運転モードの方が、屋外へ排気される風量である換気風量が多くなるように、風路切替ダンパ6Aの開度を変更しても良い。
浴室換気乾燥暖房機1Aでは、羽根車25Aが回転することで、フロントパネル4Aの吸込口グリル40Aから、浴室100内の空気が循環換気吸込口20Aに吸い込まれる。
循環換気運転モードでは、風路切替ダンパ6Aが循環換気位置にあるので、循環換気吸込口20Aから吸い込まれた浴室100の空気の一部は、吹出口21Aへと流れる。また、循環換気吸込口20Aから吸い込まれた浴室100の空気の残部は、換気吹出口23Aへと流れ、屋外へ排気される。
循環換気運転モードでは、吹出口21Aに流れる空気は、ヒータ5が非駆動であるので、フロントパネル4Aの吹出口グリル41Aから、室温に応じた空気が吹き出される。
これにより、循環換気運転モードでは、浴室100内で空気を循環させると共に、浴室100内の空気の一部が屋外に排気されて換気が行われるので、湿気等を排出して、浴室100の各壁面、床面等の乾燥を促進することができる。
換気運転モードでは、風路切替ダンパ6Aを図1に一点鎖線で示す換気位置にし、ヒータ5非駆動として、循環換気ファンモータ26Aを駆動して羽根車25Aを回転させる。
浴室換気乾燥暖房機1Aでは、羽根車25Aが回転することで、フロントパネル4Aの吸込口グリル40Aから、浴室100内の空気が循環換気吸込口20Aに吸い込まれる。
換気運転モードでは、風路切替ダンパ6Aが換気位置にあるので、循環換気吸込口20Aから吸い込まれた浴室100の空気の略全量が換気吹出口23Aへと流れ、屋外へ排気される。従って、換気運転モードでは、浴室100内の湯気や湿気を排出して結露等を抑制し、カビの発生を抑えることができる。
浴室換気乾燥暖房機1Aでは、24時間換気運転モードを備える。24時間換気運転モードは、浴室換気乾燥暖房機1Aが設置された建物内の空気を、所定時間で換気できる風量で上述した換気モードが常時実行される。従って、24時間換気運転モードでは、室内の空気を新鮮な空気に入れ替えることができる。
<第2の実施の形態の浴室換気乾燥暖房機の構成例>
図6〜図8は、第2の実施の形態の浴室換気乾燥暖房機の一例を示す構成図で、図6は、浴室換気乾燥暖房機の内部構成を示す側面図、図7は、下面側から見た平面図である。また、図8はフロントパネルを取り付けた状態の平面図である。
第2の実施の形態の浴室換気乾燥暖房機1Bは、循環換気ファン2Bを有した本体部3Bが、図3に示す設置形態と同様に、フロントパネル4Bを露出させた形態で、浴室100の天井に取り付けられる。
浴室換気乾燥暖房機1Bは、空気を吸い込んで吹き出す循環換気ファン2Bで、浴室100内の空気が吸い込まれる循環換気吸込口20Bと、ヒータ5を有して温風が吹き出される第1の吹出口21Bと、浴室100内の空気を攪拌する風を発生させる第2の吹出口22Bを備える。
また、浴室換気乾燥暖房機1Bは、循環換気ファン2Bで循環換気吸込口20Bから吸い込んだ空気を室外に排気する換気吹出口23Bを備える。更に、浴室換気乾燥暖房機1Bは、第1の吹出口21B及び第2の吹出口22Bと、換気吹出口23Bとの間で風路を切り替える風路切替ダンパ6Bを備える。また、浴室換気乾燥暖房機1Bは、第2の吹出口22Bを開閉する攪拌風路開閉ダンパ9Bを備える。
循環換気ファン2Bは、多翼の羽根車25Bと、羽根車25Bを駆動する循環換気ファンモータ26Bと、風路を形成する循環換気ファンケース27Bを備える。循環換気ファン2Bは、羽根車25Bが循環換気ファンモータ26Bに駆動されて回転することで遠心方向に吹き出される空気を、循環換気ファンケース27Bで整流して、羽根車25Bの接線方向に沿って吹き出される空気の流れを発生させる。
循環換気吸込口20Bは、羽根車25Bの回転軸に沿った下方に、ベルマウスと称される円形の開口を設けて構成される。第1の吹出口21Bは、図2に示す吹出口21Aと同様に、循環換気ファンケース27Bによる空気の吹出方向に沿った辺を短辺とした長方形の開口を、吹出風路28Bの下面に設けて構成される。
第2の吹出口22Bは、循環換気ファンケース27Bによる空気の吹出方向に沿った辺を短辺とした長方形の開口を、吹出風路28Bの下面において、第1の吹出口21Bに対して循環換気吸込口20Bの反対側に設けて構成される。
循環換気ファンケース27Bで構成される吹出風路28Bは、第1の吹出口21B及び第2の吹出口22Bが設けられる部位で広げられ、換気吹出口23Bが設けられる部位で狭められる。
第1の吹出口21Bと第2の吹出口22Bは、循環換気ファンケース27Bの下面に設けられた風路形成枠体50Bで構成される。第1の吹出口21Bと第2の吹出口22Bは、風路形成枠体50Bの内側に設けられる仕切り部材51Bにより仕切られ、第1の吹出口21Bから吹き出される空気が通る加熱空気吹出風路と、第2の吹出口22Bから吹き出される空気が通る攪拌空気吹出風路が形成される。
第1の吹出口21Bと第2の吹出口22Bは、第1の吹出口21Bから吹き出される空気の風量が多く、第2の吹出口22Bから吹き出される空気の風速が速くなるように、第1の吹出口21Bに対して第2の吹出口22Bの開口が小さく構成される。
本例では、第1の吹出口21Bと第2の吹出口22Bは、循環換気ファンケース27Bによる空気の吹出方向に沿った短辺が、第1の吹出口21Bに対して第2の吹出口22Bが短く構成される。また、第1の吹出口21Bの長辺に対して第2の吹出口22Bの長辺が短く構成される。ここで、第1の吹出口21Bと第2の吹出口22Bの長辺は同じ長さであっても良い。
風路切替ダンパ6Bは風路開閉手段の一例で、循環換気ファンケース27Bの下面に設けられる第1の吹出口21B及び第2の吹出口22Bと、循環換気ファンケース27Bの側面に設けられる換気吹出口23Bとの間に、回転による開閉動作の軸60Bが設けられる。
風路切替ダンパ6Bは、図示しないダンパモータの駆動力が伝達され、軸60Bを支点に回転して、第1の吹出口21B及び第2の吹出口22Bと、換気吹出口23Aとの開閉動作を行う。
攪拌風路開閉ダンパ9Bは開閉手段の一例で、回転動作で第2の吹出口22Bを開閉する。本例では、攪拌風路開閉ダンパ9Bの回転動作の軸が、風路切替ダンパ6Bの軸60Bと同軸上に配置される。攪拌風路開閉ダンパ9Bは、図示しないダンパモータの駆動力が伝達され、軸60Bを支点に回転して、第2の吹出口22Bの開閉動作を行う。
浴室換気乾燥暖房機1Bでは、風路切替ダンパ6Bの位置を、図6に実線で示すように換気吹出口23Bを閉じる循環位置とすると、第1の吹出口21B及び第2の吹出口22Bが開いて、循環換気吸込口20Bから第1の吹出口21B及び第2の吹出口22Bへ連通した循環風路が形成される。
また、浴室換気乾燥暖房機1Bでは、風路切替ダンパ6Bの位置を、図6に一点鎖線で示すように第1の吹出口21B及び第2の吹出口22Bを閉じる換気位置とすると、換気吹出口23Bが開いて、循環換気吸込口20Bから換気吹出口23Bへ連通した換気風路が形成される。
更に、浴室換気乾燥暖房機1Bでは、風路切替ダンパ6Bの位置を、図6に破線で示す循環位置と換気位置の間の循環換気位置とすると、第1の吹出口21B及び第2の吹出口22Bと、換気吹出口23Bの双方が開いて、循環風路と換気風路の双方が形成される。循環換気位置にある風路切替ダンパ6Bの開度が切り替えられ、換気吹出口23Bから吹き出される風量が変更可能に構成される。
風路切替ダンパ6Bを循環位置あるいは循環換気位置として、攪拌風路開閉ダンパ9Bで第2の吹出口22Bを開くと、第1の吹出口21Bと第2の吹出口22Bから空気が吹き出される。また、風路切替ダンパ6Bを循環位置あるいは循環換気位置として、攪拌風路開閉ダンパ9Bで第2の吹出口22Bを閉じると、第1の吹出口21Bから空気が吹き出される。更に、攪拌風路開閉ダンパ9Bの開度によって、第2の吹出口22Bから吹き出される空気の風量が制御される。
これにより、浴室換気乾燥暖房機1Bでは、1つの循環換気ファン2Bで、浴室100内の空気を吸い込み、吸い込んだ空気を浴室100内に吹き出す動作、吸い込んだ空気を室外に排気する動作、吸い込んだ空気の一部を浴室100内に吹き出し、残部を室外に排気する動作が行われる。また、浴室換気乾燥暖房機1Bでは、1つのダンパモータあるいは独立したダンパモータで、風路切替ダンパ6Bと攪拌風路開閉ダンパ9Bの開閉が連動及び独立して行われる。浴室換気乾燥暖房機1Bでは、第2の吹出口22Bから吹き出す空気で、設置場所である浴室100内の温度分布の層化を抑制する送風が行われ、送風補助手段を構成する。
浴室換気乾燥暖房機1Bでは、第1の吹出口21Bから吹き出される空気の風量が多く、第2の吹出口22Bから吹き出される空気の風速が速くなるように構成される。
第1の吹出口21Bと連通しヒータ5が設けられる加熱空気吹出風路は、第2の吹出口22Bと連通した攪拌空気吹出風路と、仕切り部材51Bにより仕切られている。
ヒータ5が駆動されて通電されると、ヒータ5が加熱されることで第1の吹出口21Bを通る空気が加熱され、第1の吹出口21Bから温風が吹き出される。これに対して、第2の吹出口22Bから吹き出された空気は、ヒータ5を通過せず、加熱が行われない。
本体部3Bは、循環換気ファンケース27Bを構成する本体シャーシ30Bが金属ケース31Bで覆われる。本体部3Bは、樹脂材料で構成される本体シャーシ30Bで循環換気ファン2Bと一体に構成されたフランジ部32Bが、下端の周縁から外側に突出する。
本体シャーシ30Bは、金属ケース31Bから露出した下面に下カバー33Bが取り付けられる。循環換気ファン2Bは、循環換気吸込口20Bと、第1の吹出口21B及び第2の吹出口22Bが下カバー33Bに設けられ、下カバー33Bに風路形成枠体50Bが取り付けられる。
金属ケース31Bは、循環換気ファン2Bの換気吹出口23Bに対向して開口が設けられ、換気吹出口23Bと連通した排気ダクトジョイント34Bが側面に取り付けられる。
浴室換気乾燥暖房機1Bは、循環換気吸込口20Bに温度センサ7を備え、循環換気吸込口20Bから吸い込まれる空気の温度を検出することで、浴室100の温度が検出される。
浴室換気乾燥暖房機1Bは、本体部3Bの下面にフロントパネル4Bが取り付けられる。フロントパネル4Bは、循環換気ファン2Bの循環換気吸込口20Bに対向した下面を開口して吸込口グリル40Bが形成される。
また、フロントパネル4Bは、循環換気ファン2Bの第1の吹出口21Bに対向した下面を開口して第1の吹出口グリル41Bが形成されると共に、第2の吹出口22Bに対向した下面を開口して第2の吹出口グリル42Bが形成される。
第1の吹出口グリル41Bは、本体部3Bの一の辺に沿った方向の長さを長くした長方形の開口で構成される。また、第2の吹出口グリル42Bは、第1の吹出口グリル41Bと同様に、本体部3Bの一の辺に沿った方向の長さを長くした長方形の開口で構成される。
第1の吹出口グリル41Bは、長手方向に沿って空気が吹き出されるように、整流板が設けられる。第2の吹出口グリル42Bは、第1の吹出口グリル41Bと並列する短手方向に沿って、第1の吹出口グリル41Bと反対側である本体部3Bの外側に向けて空気が吹き出されるように、整流板43Bが設けられる。
<第2の実施の形態の浴室換気乾燥暖房機の制御機能例>
図9は、第2の実施の形態の浴室換気乾燥暖房機の制御機能の一例を示すブロック図である。浴室換気乾燥暖房機1Aは、CPUやメモリ等で構成される制御部81Bに、図6等で説明した循環換気ファンモータ26Bと、風路切替ダンパ6B及び攪拌風路開閉ダンパ9Bを駆動するダンパモータ61Bと、ヒータ5と、温度センサ7と、操作部82等が接続される。
制御部81Bは制御手段の一例で、図示しないメモリ等に格納されたプログラムよって例えば暖房運転モード、換気運転モード、涼風運転モード及び乾燥運転モードを実行する。本例の浴室換気乾燥暖房機1Bでは、暖房運転モードとして、予備暖房モードと入浴中暖房モードを備える。
これら運転モードは、入浴者等の利用者が操作部82を操作すること等により選択される。制御部81Bは、選択された運転モードを実行するプログラムに基づき、循環換気ファンモータ26Bを駆動して、循環換気ファン2Bのファン回転数を制御する。また、ヒータ5を駆動してヒータ5の出力を制御する。更に、ダンパモータ61Bを制御して風路切替ダンパ6Bの開度を制御する。また、ダンパモータ61Bを制御して風路切替ダンパ6Bと連動あるいは独立して攪拌風路開閉ダンパ9Bの開度を制御する。
浴室換気乾燥暖房機1Bでは、循環換気ファン2Bのファン回転数を制御することで、第1の吹出口21B及び第2の吹出口22Bから吹き出される空気の風量が制御される。また、ヒータ5の出力を制御することで、第1の吹出口21Bから吹き出される空気の温度が制御される。更に、風路切替ダンパ6Bの開度を制御することで、空気が吹き出される風路、各風路における風量が制御される。また、攪拌風路開閉ダンパ9Bの開度を制御することで、第2の吹出口22Bから吹き出される空気の有無、第2の吹出口22Bから吹き出される空気の風量が制御される。
浴室換気乾燥暖房機1Bでは、浴室換気乾燥暖房機1Aが設置された浴室100の状態、浴室100に隣接した洗面脱衣所等の他室の状態、操作部82での操作等に基づく状態情報を状態情報取得手段で取得する。浴室換気乾燥暖房機1Bでは、取得した状態情報に応じて消費電力が抑制されるように、第1の吹出口21Bから吹き出される空気の風量、第1の吹出口21Bから吹き出される空気の温度等、浴室換気乾燥暖房機1Bの出力が制御される。また、第2の吹出口22Bから吹き出される空気の有無、風量等、補助風の出力が制御される。
浴室換気乾燥暖房機1Bでは、状態情報として、浴室100の状態を判断する基準となる環境把握情報を取得する。浴室換気乾燥暖房機1Bでは、環境把握情報として、浴室100の温度を取得するため、状態情報取得手段として、浴室100の温度を検出する温度センサ7等で構成される温度検出手段を備える。
浴室換気乾燥暖房機では、通常、ファン回転数及びヒータ出力が運転モードに合わせて予め設定され、暖房運転モードでは、予め設定されたファン回転数及びヒータ出力で運転が実行され、温度センサで検出した浴室の温度が所定の閾値を超えると、ヒータの運転を停止する、ファン回転数を下げる等の制御が行われる。
但し、浴室100の温度の状態によっては、予め設定されたファン回転数及びヒータ出力で運転が行われると、運転開始時の暖房性能が過剰となり、消費電力が過大となる場合がある。そこで、浴室換気乾燥暖房機1Bでは、暖房運転モードであれば、暖房運転の開始前あるいは開始後の所定時間内の運転開始の状態で、浴室100の温度等の状態に基づき浴室換気乾燥暖房機1Bの出力が制御される。
浴室換気乾燥暖房機1Bでは、所望の運転モードが開始される運転開始状態での浴室換気乾燥暖房機1Bの出力を制御する基準運転情報として、温度センサ7で検出された浴室100の温度情報に応じて、循環換気ファン2Bのファン回転数とヒータ5の出力と攪拌風路開閉ダンパ9Bの開度等が予め設定される。
また、浴室換気乾燥暖房機1Bでは、所望の運転モードが開始され、基準運転情報に基づき循環換気ファン2Bのファン回転数とヒータ5の出力と攪拌風路開閉ダンパ9Bの開度等が制御された運転状態での出力制御情報として、温度センサ7で検出された温度情報に応じて、循環換気ファン2Bのファン回転数とヒータ5の出力と攪拌風路開閉ダンパ9Bの開度等が予め設定される。
浴室換気乾燥暖房機1Bでは、暖房運転モードが選択されると、暖房運転モードの運転開始時に、温度センサ7で検出された温度情報に基づき、基準運転情報で循環換気ファン2Bのファン回転数とヒータ5の出力と攪拌風路開閉ダンパ9Bの開度が設定される。
また、浴室換気乾燥暖房機1Bでは、基準運転情報で設定された循環換気ファン2Bのファン回転数とヒータ5の出力と攪拌風路開閉ダンパ9Bの開度に応じた暖房運転モードの実行中に、温度センサ7で検出された温度情報に基づき、出力制御情報で循環換気ファン2Bのファン回転数とヒータ5の出力と攪拌風路開閉ダンパ9Bの開度が設定される。
図10は、基準運転情報の他の例を示す説明図である。基準運転情報200Bでは、温度センサ7で検出された温度情報200Tに応じて、循環換気ファン2Bのファン回転数情報202Bと、ヒータ5の出力情報203Bと、攪拌風路開閉ダンパ9Bの開度情報204Bが設定される。
基準運転情報200Bでは、上述したように、温度センサ7で検出された浴室100の温度T(℃)が、季節が冬季であると判断するt1(℃)であると、循環換気ファン2Bのファン回転数が、ファン回転数情報202Bで「大」に設定され、ヒータ5の出力が、出力情報203Bで「大」に設定される。また、浴室100内の温度が床面側と天井側で異なる層化が抑制されるように、攪拌風路開閉ダンパ9Bの開度情報204Bで、攪拌風路開閉ダンパ9Bを開く温度t3が設定される。
更に、基準運転情報200Bでは、温度センサ7で検出された浴室100の温度T(℃)が、季節が春季あるいは秋季であると判断するt2(℃)であると、循環換気ファン2Bのファン回転数が、ファン回転数情報202Bで「小」に設定され、ヒータ5の出力が、出力情報203Bで「小」に設定される。また、攪拌風路開閉ダンパ9Bの開度情報204Bで、攪拌風路開閉ダンパ9Bを開く温度t4(t4>t3)が設定される。
<第2の実施の形態の浴室換気乾燥暖房機の動作例>
図11は、第2の実施の形態の浴室換気乾燥暖房機における浴室内の空気の流れを示す動作説明図で、次に、各図を参照して、第2の実施の形態の浴室換気乾燥暖房機1Bの動作例について説明する。
浴室換気乾燥暖房機1Bは、暖房運転モードが選択されると、暖房運転モードの運転開始時に、循環換気ファンモータ26Bの駆動前あるいは駆動後の運転開始状態での所定のタイミングで、温度センサ7で浴室100の温度を検出する。暖房運転モードの運転開始状態で浴室100の温度を検出する動作では、フロントパネル4B内で空気が滞留している場合もあるので、循環換気ファンモータ26Bを駆動することで浴室100から吸い込まれる空気の温度を検出する方が、より正確に浴室100の温度を検出可能である。
暖房運転モードでは、温度センサ7で検出された温度情報に基づき、図10で説明した基準運転情報200Bで循環換気ファン2Bのファン回転数とヒータ5の出力が設定され、予備暖房モードが開始される。
予備暖房モードでは、風路切替ダンパ6Bを図6に実線で示す循環位置とし、攪拌風路開閉ダンパ9Bを図6に実線で示す閉位置にして、基準運転情報200Bに基づき設定されたファン回転数となるように循環換気ファンモータ26Bを駆動して羽根車25Bを回転させると共に、基準運転情報200Bに基づき設定された出力となるようにヒータ5に通電する。
浴室換気乾燥暖房機1Bでは、羽根車25Bが回転することで、フロントパネル4Bの吸込口グリル40Bから、浴室100内の空気が循環換気吸込口20Bに吸い込まれる。
暖房運転モードでは、風路切替ダンパ6Bが循環位置にあるので、循環換気吸込口20Bから吸い込まれた浴室100の空気の略全量が、第1の吹出口21Bへと流れる。暖房運転モードでは、第1の吹出口21Bに流れる空気は、ヒータ5によって加熱されることで、フロントパネル4Bの第1の吹出口グリル41Bから温風が吹き出される。
暖房運転モードでは、運転開始時に温度センサ7で検出された温度情報である浴室100の温度に基づき、外気の温度が低い冬季であれば、基準運転情報200Bのファン回転数情報202Bで循環換気ファン2Bのファン回転数が「大」に設定され、出力情報203Bでヒータ5の出力が「大」に設定される。
これにより、冬季等で暖房運転前の浴室100の温度が低い状態では、暖房能力が不足することなく、予備暖房モードで予め設定された所定の時間内に、浴室100内の温度を入浴に適した温度に上昇させることができる。
一方、暖房運転モードでは、運転開始時に温度センサ7で検出された温度情報である浴室100の温度に基づき、外気の温度が冬季に比較して高い春季あるいは秋季であれば、基準運転情報200Bのファン回転数情報202Bで循環換気ファン2Bのファン回転数が「小」に設定され、出力情報203Bでヒータ5の出力が「小」に設定される。
これにより、春季や秋季等、暖房運転前の浴室100の温度が冬季に比較して高い状態では、ファン回転数及びヒータ出力を冬季の場合と比較して下げることで、暖房能力が過剰となることはなく、消費電力を抑えながら、予備暖房モードで予め設定された所定の時間内に、浴室100内の温度を入浴に適した温度に上昇させることができる。
暖房運転モードでは、温かい空気が浴室100の上方に溜り、浴室100内の温度が床面側と天井側で異なる層化が発生する場合がある。このような層化の発生を抑制するため、第2の吹出口グリル42Bから吹き出される空気を浴室100内の空気を攪拌するための補助風として使用する。
そこで、外気の温度が低い冬季であれば、温度センサ7で検出された浴室100の温度Tが、基準運転情報200Bの開度情報204Bで設定された温度t3となると、攪拌風路開閉ダンパ9Bを図6に破線で示す開位置にする。また、春季あるいは秋季であれば、温度センサ7で検出された浴室100の温度Tが、基準運転情報200Bの開度情報204Bで設定された温度t4となると、攪拌風路開閉ダンパ9Bを開位置にする。
攪拌風路開閉ダンパ9Bを開位置にすると、第1の吹出口21Bに流れる空気は、ヒータ5によって加熱されることで、フロントパネル4Bの第1の吹出口グリル41Bから温風HAが吹き出される。第2の吹出口22Bに流れる空気は、ヒータ5を通らないので、フロントパネル4Bの第2の吹出口グリル42Bから、室温に応じた空気Aが吹き出される。
浴室換気乾燥暖房機1Bでは、第2の吹出口グリル42Bから吹き出される空気Aは、第1の吹出口グリル41Bに対して第2の吹出口グリル42Bが設けられる側の浴室100の壁面106aに向けられる。
第2の吹出口グリル42Bから吹き出される空気は、第1の吹出口21B及び第2の吹出口22Bの配置及び大きさの関係から、第1の吹出口グリル41Bから吹き出される空気より風速が速い。
これにより、図11に示すように、第2の吹出口グリル42Bから吹き出される空気Aは、浴室100の一方の壁面106aに当てられ、矢印A1に示すように壁面106aに沿って下方に流れる。壁面106aに沿って下方に流れる空気は、矢印A2に示すように、浴室100の下層付近を、主に他方の壁面106bに向かって流れる。
浴室換気乾燥暖房機1Bでは、吸込口グリル40Bから吸い込まれる空気RAによって、浴室100内で空気を循環させる流れを生じさせているので、浴室100の下層付近を他方の壁面106bに向かって流れる空気は、矢印A3に示すように壁面106bに沿って上方に流れ、吸込口グリル40Bから吸い込まれる。
このように、浴室換気乾燥暖房機1Bでは、第2の吹出口グリル42Bから吹き出される風速の速い空気によって、浴室100の一方の壁面106aに沿って下方に向かい、浴室100の下層付近を他方の壁面106bに向かい、他方の壁面106bに沿って上方に向かう空気の流れを発生させることができる。
暖房運転モードで浴室換気乾燥暖房機1Bの第1の吹出口グリル41Bから吹き出される空気は、ヒータ5で加熱された温風で、相対湿度が下げられているので、第2の吹出口グリル42Bから吹き出される空気に比べ軽い。
このため、第1の吹出口グリル41Bから吹き出される空気に比べ重い第2の吹出口グリル42Bから吹き出される空気は、浴室100の下層まで流れ、浴室100内の全体に、空気を攪拌する風の流れを生じさせることができる。
第1の吹出口21B及び第2の吹出口22Bの配置及び大きさの関係から、第1の吹出口グリル41Bから吹き出される温風の風量は、第2の吹出口グリル42Bから吹き出される空気より多い。よって、第2の吹出口グリル42Bから吹き出される空気で攪拌される浴室100内の空気の流れで、第1の吹出口グリル41Bから吹き出される十分な量の温風HAを、浴室100内で天井側から床面側で循環させることができる。
これにより、浴室100の天井付近に溜まった暖かい空気を、床面側へと対流させることができ、浴室100内の温度が床面側と天井側で異なる層化の発生を抑制することができる。また、ヒータ出力を下げても、浴室100の床面側に暖かい空気を循環できるので、消費電力を低減させることができる。
予備暖房モードでは、基準運転情報で設定された循環換気ファン2Bのファン回転数とヒータ5の出力が、温度センサ7で検出された温度情報に基づき、出力制御情報で切り替えられる。これにより、浴室100内の温度が低い場合はヒータ5の出力を上げる、浴室100内の温度が高い場合はヒータ5の出力を下げる等の制御が可能で、暖房能力の過不足を解消することができる。
暖房運転モードが開始されて所定時間が経過すると、予備暖房モードを入浴中暖房モードに切り替える。入浴中暖房モードでは、基準運転情報で設定された循環換気ファン2Bのファン回転数とヒータ5の出力が、温度センサ7で検出された温度情報に基づき、出力制御情報で切り替えられる。これにより、浴室100内の温度が低い場合はヒータ5の出力を上げる、浴室100内の温度が高い場合はヒータ5の出力を下げる等の制御が可能で、暖房能力の過不足を解消することができる。
浴室換気乾燥暖房機1Bで実行される他の運転モードとしては、乾燥運転モードでは、風路切替ダンパ6Bを図6に破線で示す循環換気位置にし、攪拌風路開閉ダンパ9Bを破線で示す開位置にし、循環換気ファンモータ26Bを駆動して羽根車25Bを回転させると共に、ヒータ5に通電する。
乾燥運転モードでは、風路切替ダンパ6Bが循環換気位置にあるので、羽根車25Bが回転することで循環換気吸込口20Bから吸い込まれた浴室100の空気の一部は、第1の吹出口21B及び第2の吹出口22Bへと流れる。また、循環換気吸込口20Bから吸い込まれた浴室100の空気の残部は、換気吹出口23Bへと流れて屋外へ排気される。
乾燥運転モードでは、第1の吹出口21Bに流れる空気は、ヒータ5によって加熱されることで、フロントパネル4Bの第1の吹出口グリル41Bから温風HAが吹き出される。
また、乾燥運転モードでは、攪拌風路開閉ダンパ9Bが第2の吹出口22Bを開いているので、第2の吹出口22Bにも空気が流れる。第2の吹出口22Bに流れる空気は、ヒータ5を通らないので、フロントパネル4Bの第2の吹出口グリル42Bから、室温に応じた空気Aが吹き出される。
浴室換気乾燥暖房機1Bでは、乾燥運転モードでも、第2の吹出口グリル42Bから吹き出される風速の速い空気によって、浴室100の一方の壁面106aに沿って下方に向かい、浴室100の下層付近を他方の壁面106bに向かい、他方の壁面106bに沿って上方に向かう空気の流れを発生させることができる。
これにより、第1の吹出口グリル41Bから吹き出される温風が、直接は当たりにくい第1の吹出口グリル41Bの直下から離れた位置のランドリパイプ105に掛けられた被乾燥物付近にも、空気の流れを生じさせることができる。
従って、浴室換気乾燥暖房機1Bでは、被乾燥物の水分が蒸発しやすくなり、従来とヒータ5の出力を同じとすれば、乾燥時間を短縮することができ、被乾燥物の乾燥に要するエネルギーを低減させることができる。
また、従来と乾燥時間を同じとすれば、ヒータ5の出力を低下させることができ、やはり被乾燥物の乾燥に要するエネルギーを低減させることができる。また、浴室100内の空気の一部は屋外に排気されて換気が行われるので、湿気等を排出して、被乾燥物の乾燥を促進することができる。なお、乾燥運転モードでも、温度センサ7で検出された温度情報に基づき、運転開始時に基準運転情報で循環換気ファン2Bのファン回転数とヒータ5の出力、及び、攪拌風路開閉ダンパ9Bの開閉を制御することとしてもよい。
具体的には、温度センサ7で検出された浴室100の温度が閾値となる所定の温度t5未満であれば、攪拌風路開閉ダンパ9Bを図6に実線で示す閉位置にし、ヒータ5を駆動させ第1の吹出口21Bから温風を吹き出す。また、温度センサ7で検出された浴室100の温度が温度t5以上であれば、攪拌風路開閉ダンパ9Bを図6に破線で示す開位置にし、第2の吹出口22Bからヒータ5で加熱されない空気を浴室100内に吹き出す。
これにより、浴室100内の温度が高ければ、浴室100内の空気を攪拌することで、層化の発生を抑制することができ、衣類全体を均一に乾かすことができると共に、乾燥運転時間の短縮を行い、消費電力を削減することができる。
また、浴室100の湿度情報に基づく制御を行っても良い。すなわち、浴室100の状態を判断する基準となる環境把握情報として、浴室100の湿度を取得するため、状態情報取得手段として、浴室100の湿度を検出する湿度センサ等で構成される湿度検出手段を備える。乾燥モードでは、湿度センサで検出された湿度情報に基づき、運転途中において、風路切替ダンパ6Bの開度を変更し、循環換気吸込口20Bから吸い込まれた浴室100の空気RAが第1の吹出口21B及び第2の吹出口22Bへ流れる空気量と、換気吹出口23Bへ流れる空気量とを調整しても良い。また、攪拌風路開閉ダンパ9Bの開度を変更し、第1の吹出口21Bへ流れる空気量と、第2の吹出口22Bへ流れる空気量とを調整しても良い。
具体的には、浴室100の湿度が閾値となる所定の湿度h未満であれば、第1の吹出口21B及び第2の吹出口22Bへ流れる空気量を多くする。また、攪拌風路開閉ダンパ9Bを開位置にし、第1の吹出口21Bからヒータ5で加熱された空気を吹き出すと共に、第2の吹出口22Bからヒータ5で加熱されない空気を浴室100内に吹き出して、浴室100内の空気を攪拌させながら、衣類等の被乾燥物に対して温風が多く当たるようにし、所定の湿度h以上であれば、換気吹出口23Aへ流れる空気量を多くして、浴室100内の湿度を下げる運転を行う。これにより、積極的に浴室100内の湿度を下げると共に衣類等の被乾燥物に対して温風を当てて乾燥させることができ、乾燥を促進させることができる。浴室100の温度情報に基づく制御と湿度情報に基づく制御を組み合わせて行っても良い。
浴室換気乾燥暖房機1Bは、循環換気運転モードでは、風路切替ダンパ6Bを図6に破線で示す循環換気位置にし、攪拌風路開閉ダンパ9Bを破線で示す開位置にし、ヒータ5を非駆動として、循環換気ファンモータ26Bを駆動して羽根車25Bを回転させる。
循環換気運転モードでは、風路切替ダンパ6Bが循環換気位置にあるので、循環換気吸込口20Bから吸い込まれた浴室100の空気の一部は、第1の吹出口21B及び第2の吹出口22Bへと流れる。また、循環換気吸込口20Bから吸い込まれた浴室100の空気の残部は、換気吹出口23Bへと流れて屋外へ排気される。
循環換気運転モードでは、第1の吹出口21Bに流れる空気は、ヒータ5が非駆動であるので、フロントパネル4Bの第1の吹出口グリル41Bから、室温に応じた空気が吹き出される。
また、循環換気運転モードでも、攪拌風路開閉ダンパ9Bが第2の吹出口22Bを開いているので、第2の吹出口22Bにも空気が流れる。第2の吹出口22Bに流れる空気は、ヒータ5を通らないので、フロントパネル4Bの第2の吹出口グリル42Bから、室温に応じた空気が吹き出される。
浴室換気乾燥暖房機1Bでは、循環換気運転モードでも、第2の吹出口グリル42Bから吹き出される風速の速い空気によって、浴室100の一方の壁面106aに沿って下方に向かい、浴室100の下層付近を他方の壁面106bに向かい、他方の壁面106bに沿って上方に向かう空気の流れを発生させることができる。
これにより、循環換気運転モードでも、浴室100内の全体に、空気を攪拌する風の流れを生じさせることができ、浴室100内で、第1の吹出口グリル41Bから吹き出される空気が直接は当たりにくいような場所でも、空気の流れを生じさせることができる。
従って、浴室100の各壁面、床面等の乾燥時間を短縮することができる。また、浴室100内の空気の一部は屋外に排気されて換気が行われるので、湿気等を排出して、浴室100の各壁面、床面等の乾燥を促進することができる。
換気運転モードでは、風路切替ダンパ6Bを図6に一点鎖線で示す換気位置にし、攪拌風路開閉ダンパ9Bを実線で示す閉位置にし、ヒータ5非駆動として、循環換気ファンモータ26Bを駆動して羽根車25Bを回転させる。
浴室換気乾燥暖房機1Bでは、羽根車25Bが回転することで、フロントパネル4Bの吸込口グリル40Bから、浴室100内の空気が循環換気吸込口20Bに吸い込まれる。
換気運転モードでは、風路切替ダンパ6Bが換気位置にあるので、循環換気吸込口20Bから吸い込まれた浴室100の空気の略全量が換気吹出口23Bへと流れ、屋外へ排気される。従って、換気運転モードでは、浴室100内の湯気や湿気を排出して結露等を抑制し、カビの発生を抑えることができる。
浴室換気乾燥暖房機1Bでは、24時間換気運転モードを備える。24時間換気運転モードは、浴室換気乾燥暖房機1Bが設置された建物内の空気を、所定時間で換気できる風量で上述した換気モードが常時実行される。従って、24時間換気運転モードでは、室内の空気を新鮮な空気に入れ替えることができる。
<第3の実施の形態の浴室換気乾燥暖房機の構成例>
図12は、第3の実施の形態の浴室換気乾燥暖房機の制御機能の一例を示すブロック図、図13は、第3の実施の形態の浴室換気乾燥暖房機を構成する操作部の一例を示す説明図である。第3の実施の形態の浴室換気乾燥暖房機1Cの構成は、図1等で説明した第1の実施の形態の浴室換気乾燥暖房機1Aあるいは図6等で説明した第2の実施の形態の浴室換気乾燥暖房機1Bと同等で良い。
浴室換気乾燥暖房機1Cは、CPUやメモリ等で構成される制御部81Cに、図1等で説明した循環換気ファンモータ26Aあるいは図6等で説明した循環換気ファンモータ26Bと、風路切替ダンパ6Aを駆動するダンパモータ61Aあるいは風路切替ダンパ6B及び攪拌風路開閉ダンパ9Bを駆動するダンパモータ61Bと、ヒータ5と、温度センサ7と、操作部82C等が接続される。
操作部82Cは操作手段の一例で、浴室換気乾燥暖房機1Aの本体と独立したリモートコントロール装置で、浴室100に隣接する洗面脱衣所の壁面等に取り付けられる。操作部82Cは、図13に示すように、表示部83と、各種操作ボタン等を備える。操作ボタンとしては、暖房運転モードを選択する暖房モードボタン84aと、乾燥運転モードを選択する乾燥モードボタン84bと、換気運転モードを選択する換気モードボタン84cと、涼風運転モードを選択する涼風モードボタン84dと、24時間換気運転モードの一時停止及び運転開始を選択する24時間換気モードボタン84eを備える。
また、選択した運転モードを利用者が確認できるように、例えば各ボタンに対応してランプ85aを備え、選択された運転モードのボタンに対応するランプ85aが点灯するようにしても良い。なお、暖房運転モードでは、予備暖房モードと入浴中暖房モードを備えているので、どちらのモードで運転しているかを認識可能とするため、2つのランプ85aを備えて、運転中の暖房モードのランプ85aを点灯させるようにしても良い。
更に、タイマボタン84fを備えて、設定した時間に所望の運転モードが実行できるようにしても良い。
操作部82Cは、省エネモード設定ボタン84gを備える。浴室換気乾燥暖房機1Cでは、省エネモード設定ボタン84gが操作されると、エネルギー消費量、本例では消費電力の削減率が運転目標情報として設定される。例えば、省エネモード設定ボタン84gが押される回数で、消費電力の削減率である省エネ率が切り替えられるように構成される。そして、どの省エネ率で運転しているかを認識可能とするため、選択可能な省エネ率に応じた複数個、本例では2つのランプ85bを備えて、運転中の省エネ率を示すランプ85bを点灯させる。
制御部81Cは制御手段の一例で、図示しないメモリ等に格納されたプログラムよって例えば暖房運転モード、換気運転モード、涼風運転モード及び乾燥運転モードを実行する。本例の浴室換気乾燥暖房機1Bでは、暖房運転モードとして、予備暖房モードと入浴中暖房モードを備える。
これら運転モードは、入浴者等の利用者が操作部82Cを操作すること等により選択される。制御部81Cは、浴室換気乾燥暖房機1Cの構成が、第1の実施の形態の浴室換気乾燥暖房機1Aと同等であれば、選択された運転モードを実行するプログラムに基づき、循環換気ファンモータ26Aを駆動して、循環換気ファン2Aのファン回転数を制御する。また、ヒータ5を駆動してヒータ5の出力を制御する。更に、ダンパモータ61Aを制御して風路切替ダンパ6Aの開度を制御する。
制御部81Cは、浴室換気乾燥暖房機1Cの構成が、第2の実施の形態の浴室換気乾燥暖房機1Bと同等であれば、選択された運転モードを実行するプログラムに基づき、循環換気ファンモータ26Bを駆動して、循環換気ファン2Bのファン回転数を制御する。また、ヒータ5を駆動してヒータ5の出力を制御する。更に、ダンパモータ61Bを制御して風路切替ダンパ6Bの開度を制御する。また、ダンパモータ61Bを制御して風路切替ダンパ6Bと連動あるいは独立して攪拌風路開閉ダンパ9Bの開度を制御する。以下の説明では、浴室換気乾燥暖房機1Cの構成を、第2の実施の形態の浴室換気乾燥暖房機1Bと同等の例で説明する。
浴室換気乾燥暖房機1Cでは、浴室換気乾燥暖房機1Cが設置された浴室100の状態、浴室100に隣接した洗面脱衣所等の他室の状態、操作部82Cでの操作等に基づく状態情報を状態情報取得手段で取得する。浴室換気乾燥暖房機1Cでは、取得した状態情報に応じて消費電力が抑制されるように、図6に示す第1の吹出口21Bから吹き出される空気の風量、第1の吹出口21Bから吹き出される空気の温度等、浴室換気乾燥暖房機1Cの出力が制御される。また、第2の吹出口22Bから吹き出される空気の有無、風量等、補助風の出力が制御される。
浴室換気乾燥暖房機1Cでは、状態情報として、浴室換気乾燥暖房機1Cの消費電力の削減率の基準となる運転目標情報が取得される。本例では、操作部82cでの操作で選択された運転目標情報を取得する。上述したように、浴室100の温度の状態によっては、予め設定されたファン回転数及びヒータ出力で運転が行われると、運転開始時の暖房性能が過剰となり、消費電力が過大となる場合がある。
そこで、浴室換気乾燥暖房機1Cでは、暖房運転モードであれば、操作部82cでの操作で省エネモード設定ボタン84gが押されると、選択された省エネ率に基づき浴室換気乾燥暖房機1Cの出力が制御される。
浴室換気乾燥暖房機1Cでは、所望の運転モードが開始される運転開始状態での浴室換気乾燥暖房機1Bの出力を制御する基準運転情報として、操作部82Cでの操作で選択された運転目標情報、本例では、省エネモード設定ボタン84gで選択された省エネ率に応じて、循環換気ファン2Bのファン回転数とヒータ5の出力と攪拌風路開閉ダンパ9Bの開度等が予め設定される。
また、浴室換気乾燥暖房機1Cでは、所望の運転モードが開始され、基準運転情報に基づき循環換気ファン2Bのファン回転数とヒータ5の出力と攪拌風路開閉ダンパ9Bの開度等が制御された運転状態での出力制御情報として、温度センサ7で検出された温度情報に応じて、循環換気ファン2Bのファン回転数とヒータ5の出力と攪拌風路開閉ダンパ9Bの開度等が予め設定される。
図14は、基準運転情報の他の例を示す説明図である。基準運転情報200Cでは、省エネモード設定ボタン84gでの操作で省エネ率を選択した運転目標情報201Cに応じて、循環換気ファン2Bのファン回転数情報202Cと、ヒータ5の出力情報203Cと、攪拌風路開閉ダンパ9Bの開度情報204Cが設定される。
基準運転情報200Cでは、操作部82Cで省エネ運転が選択されていない標準運転の場合は、循環換気ファン2Bのファン回転数が、ファン回転数情報202Bで「大」に設定され、ヒータ5の出力が、出力情報203Bで「大」に設定される。また、攪拌風路開閉ダンパ9Bの開度が、開度情報204Bで攪拌風路開閉ダンパ9Bを閉じる「閉」に設定される。
基準運転情報200Cでは、操作部82Cでの操作で所定の省エネ率、本例では省エネ率が20%に選択されると、循環換気ファン2Bのファン回転数が、ファン回転数情報202Bで「大」に設定され、ヒータ5の出力が、出力情報203Bで「中」に設定される。また、攪拌風路開閉ダンパ9Bの開度が、開度情報204Bで攪拌風路開閉ダンパ9Bを開く「開」に設定される。
基準運転情報200Cでは、操作部82Cでの操作で所定の省エネ率、本例では省エネ率が40%に選択されると、循環換気ファン2Bのファン回転数が、ファン回転数情報202Bで「小」に設定され、ヒータ5の出力が、出力情報203Bで「小」に設定される。また、攪拌風路開閉ダンパ9Bの開度が、開度情報204Bで攪拌風路開閉ダンパ9Bを開く「開」に設定される。
<第3の実施の形態の浴室換気乾燥暖房機の動作例>
次に、各図を参照して、第3の実施の形態の浴室換気乾燥暖房機1Cの動作例について説明する。
浴室換気乾燥暖房機1Bは、暖房運転モードが選択され、操作部82Cでの省エネモード設定ボタン84gの操作で所定の省エネ率が選択されると、運転目標情報201Cに基づき、図14で説明した基準運転情報200Cで循環換気ファン2Bのファン回転数とヒータ5の出力が設定され、予備暖房モードが開始される。
予備暖房モードでは、風路切替ダンパ6Bを図6に実線で示す循環位置とし、攪拌風路開閉ダンパ9Bを図6に実線で示す閉位置にして、基準運転情報200Cに基づき設定されたファン回転数となるように循環換気ファンモータ26Bを駆動して羽根車25Bを回転させると共に、基準運転情報200Cに基づき設定された出力となるようにヒータ5に通電する。
暖房運転モードでは、風路切替ダンパ6Bが循環位置にあるので、循環換気吸込口20Bから吸い込まれた浴室100の空気の略全量が、第1の吹出口21Bへと流れ、ヒータ5によって加熱されることで、フロントパネル4Bの第1の吹出口グリル41Bから温風が吹き出される。
暖房運転モードでは、省エネモードが選択されていない場合、基準運転情報200Cのファン回転数情報202Cで、循環換気ファン2Bのファン回転数が、予備暖房モードでの標準状態である「大」に設定され、出力情報203Bでヒータ5の出力が予備暖房モードでの標準状態である「大」に設定される。
一方、操作部82Cでの省エネモード設定ボタン84gの操作で所定の省エネ率が選択されると、選択された省エネ率に応じて、例えば、選択された省エネ率が20%であれば、基準運転情報200Cのファン回転数情報202Cで循環換気ファン2Bのファン回転数が「大」に設定され、出力情報203Cでヒータ5の出力が「中」に設定される。また、選択された省エネ率が40%であれば、基準運転情報200Cのファン回転数情報202Cで循環換気ファン2Bのファン回転数が「小」に設定され、出力情報203Cでヒータ5の出力が「小」に設定される。省エネモードが選択された場合は、本例では、攪拌風路開閉ダンパ9Bを開く。
これにより、入浴者の利用者が選択した省エネ率に応じて、ファン回転数及びヒータ出力を標準と比較して下げることで、消費電力を抑えながら、浴室100内の温度を入浴に適した温度に上昇させることができる。よって、利用者の省エネ意識に合わせた運転を実行できる。
また、攪拌風路開閉ダンパ9Bを開位置にすると、浴室100の天井付近に溜まった暖かい空気を、床面側へと対流させることができ、浴室100内の温度が床面側と天井側で異なる層化の発生を抑制することができる。
予備暖房モードでは、基準運転情報200Cで設定された循環換気ファン2Bのファン回転数とヒータ5の出力が、温度センサ7で検出された温度情報に基づき、出力制御情報で切り替えられる。これにより、浴室100内の温度が低い場合はヒータ5の出力を上げる、浴室100内の温度が高い場合はヒータ5の出力を下げる等の制御が可能で、暖房能力の過不足を解消することができる。
暖房運転モードが開始されて所定時間が経過すると、予備暖房モードを入浴中暖房モードに切り替える。入浴中暖房モードでは、基準運転情報200Cで設定された循環換気ファン2Bのファン回転数とヒータ5の出力が、温度センサ7で検出された温度情報に基づき、出力制御情報で切り替えられる。これにより、浴室100内の温度が低い場合はヒータ5の出力を上げる、浴室100内の温度が高い場合はヒータ5の出力を下げる等の制御が可能で、暖房能力の過不足を解消することができる。
浴室換気乾燥暖房機1Cで実行される他の運転モードは、第2の実施の形態の浴室換気乾燥暖房機1Bの動作と同等であるが、例えば、乾燥運転モードでは、操作部82Cでの省エネモード設定ボタン84gの操作で選択された省エネ率に応じて、循環換気ファン2Bのファン回転数とヒータ5の出力、及び、攪拌風路開閉ダンパ9Bの開閉を制御することとしてもよい。
図15は、第3の実施の形態の浴室換気乾燥暖房機を構成する操作部の他の例を示す説明図である。図13で説明した操作部82Cでは、省エネ運転の有無及び省エネ率を選択する省エネモード設定ボタン84gを、運転モードを選択するボタンとは独立して設けたが、操作部82Dでは、運転モードを選択するボタンを押す回数で、省エネ運転の有無及び省エネ率を選択可能としても良い。
本例では、ヒータ5を使用する暖房運転モードを選択する暖房運転モードを選択する暖房モードボタン84a、及び、乾燥運転モードを選択する乾燥モードボタン84bが押される回数で、省エネ運転の有無及び省エネ率が選択される。そして、どの省エネ率で運転しているかを認識可能とするため、選択可能な省エネ率に応じた複数個、本例では2つのランプ85bを備えて、運転中の省エネ率を示すランプ85bを点灯させる。
<浴室換気乾燥暖房機の変形例>
浴室100の状態を判断する基準となる環境把握情報として、浴室100に備えた各種操作部に設けた温度センサで浴室100の温度を取得することとしても良い。また、浴室100に隣接した洗面脱衣所に備えた各種操作部に設けた温度センサで、浴室近傍の温度を取得することとしても良い。更に、浴室100や浴室近傍の湿度を検出する湿度センサで湿度を検出することとしても良い。
また、季節を判断するため、カレンダー情報や日時情報を取得する手段を備えても良い。
更に、基準運転情報に基づく設定で運転開始後、温度センサで検出される浴室の温度等の環境把握情報に基づき、消費電力が抑制される他の運転モードへの移行、例えば、ファン回転数及びヒータ出力が高い予備暖房モードから、ファン回転数及びヒータ出力を低下させた入浴中暖房モードへの移行を行う制御を行ってもよい。
また、基準運転情報で運転開始時のファン回転数を「小」、ヒータ出力を「小」に設定し、基準運転情報に基づく設定で運転開始後、温度センサで検出される浴室の温度、時間の経過等の環境把握情報に基づき、風量及び発熱量が過不足とならないように、ファン回転数及びヒータ出力を制御することとしても良い。また、基準運転情報で運転開始時のファン回転数を「小」、ヒータ出力を「小」に設定し、基準運転情報に基づく設定で運転開始後、操作部82での操作等に基づきファン回転数及びヒータ出力を制御することとしても良い。運転開始時の出力を抑えることで、消費電力を削減できると共に、利用者が短時間で暖房を行いたいと判断した場合等は、ファン回転数及びヒータ出力を上げることで、風量及び発熱量が不足とならないような制御が可能である。
送風補助手段として、ヒータを通さない風路を設けて補助風を送風できるようにし、温度センサで検出される浴室の温度等の環境把握情報に基づき、補助風の出力の有無を切り替えることとしたが、攪拌風路開閉ダンパの開度の制御等で、補助風の風量を切り替えられるようにしてもよい。
また、送風補助手段として、ヒータを通して吹き出される空気の吹き出し方向を制御する電動ルーバを備え、環境把握情報に基づき、温風の吹き出し方向を切り替えられるようにしてもよい。
暖房運転モードでは、温度センサで検出される浴室の温度、湿度センサで検出される浴室の湿度が閾値を超えて急激に変化した場合、入浴が開始されたと判断し、ファン回転数及びヒータ出力が高い予備暖房モードから、ファン回転数及びヒータ出力を低下させた入浴中暖房モードへの移行を行う制御を行ってもよい。