JP6411717B2 - 化粧料及び皮膚外用剤 - Google Patents

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Description

本発明は、化粧料及び皮膚外用剤に関する。
ユーザは、化粧料又は皮膚外用剤を、顔、うで、脚等の皮膚に塗布し使用した際に、塗布直後のハリ感、時間経過後における肌の内側から感じられるハリ感(ふっくら感)等を期待する。特に、スキンケアを目的として用いるものについては、使用直後や長期間での肌のハリ感が良好になることを期待している。
化粧料又は皮膚外用剤において、肌のハリ感を良好にしたり、改善したりする際には、高分子化合物や高融点のワックス類を使用することが多い。
しかしながら、高分子化合物を使用した場合には、使用中のぬるつき感や、後肌の不快な(高分子特有の)膜感が残ることが多い。また、常温で固体や半固体のワックス類に関しては、固いワックスの膜が肌上に残ることや、析出の問題から、安定的にワックス類を高配合することが難しい。
例えば、特許文献1では、(A)マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリル、(B)メチルポリシロキサン、及び(C)トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、メチルフェニルポリシロキサン、エチルヘキサン酸セチル、テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリチル、及びピバリン酸トリプロピレングリコールからなる群から選択される一種または二種以上の油分を含み、前記(A)と(C)との配合量比率が、(A):(C)=1:3〜1:200であることを特徴とする乳化組成物が開示されている。
しかしながら、様々なハリ感が良好な化粧料又は皮膚外用剤がユーザによってさらに求められているのが実情である。
特開2011−201826号公報
本発明は、斯かる実情に鑑み、ハリ感が良好な化粧料及び皮膚外用剤を提供しようとするものである。
本発明者は、鋭意検討した結果、(A)褐藻類抽出物、(B)リン脂質、及び(C)ステロール、その誘導体及びそれらの塩から選ばれる1種又は2種以上のもので、成分(A)〜(C)を組み合わせて併用することで、ハリ感が良好な化粧料又は皮膚外用剤を得ることができ、本発明を完成させた。しかも、当該化粧料又は皮膚外用剤は、ハリ感について使用直後のハリ感とハリ感の持続性の両方とも良好であるという利点を有していた。さらに、当該化粧料又は皮膚外用剤は、使用中のぬるつき感が少なく、後肌の膜感がありすぎないという利点を有していた。さらに、当該化粧料又は皮膚外用剤は、乳化不良や著しい分離が起こりにくく、経時安定性がよいという利点を有していた。
すなわち、本発明は、次の成分(A)〜(C);(A)褐藻類抽出物、(B)リン脂質、(C)ステロール、その誘導体及びそれらの塩から選ばれる1種又は2種以上、を含有する化粧料又は皮膚外用剤を提供するものである。
本発明によれば、ハリ感が良好な化粧料及び皮膚外用剤を提供することができる。
本技術の美容液を使用した際の横鼻の皮膚の弾力値を示す図である。 本技術の美容液を使用した際の口元横の皮膚の弾力値を示す図である。
本技術の化粧料又は皮膚外用剤は、次の成分(A)〜(C);(A)褐藻類抽出物、(B)リン脂質、(C)ステロール、その誘導体及びそれらの塩から選ばれる1種又は2種以上、を含有するものである。
そして、後記実施例に示すように、成分(A)褐藻類抽出物及び成分(B)リン脂質の2種を組み合わせても、また成分(B)リン脂質及び成分(C)ステロール又はステロールエステル誘導体との2種を組み合わせても、何れもハリ感(使用直後のハリ感及びハリ感の持続性)の良好な化粧料又は皮膚外用剤を得ることができなかった。さらに、これら2成分の組み合わせでは、使用中の不快なぬるつき感があり、また後肌の膜感も不快なつっぱり感があるため、好ましくなかった。
しかしながら、成分(A)褐藻類抽出物と、成分(B)リン脂質と、成分(C)ステロール又はステロールエステル誘導体との3成分を組み合わせた場合には、ハリ感(使用直後のハリ感及びハリ感の持続性)が良好な化粧料又は皮膚外用剤を得ることができたことは全くの意外であった。さらに、使用中のぬるつき感や後肌の膜感を抑制でき、さらに経時安定性も良好であった。このような利点を有する本技術の化粧料又は皮膚外用剤は、非常に優れた効果を有すると言える。
本技術の成分(A)は、褐藻類の抽出物である。当該褐藻類の抽出物と、成分(B)及び成分(C)を組み合わせたときに、良好なハリ感のある皮膚外用剤を得ることができる。
本技術で使用される「褐藻類」とは、褐藻綱(Phaeophyceae)に分類されるものである。
褐藻類では概ね5〜300g/kg程度のフコイダンが含まれているとされている。フコイダンは、L−フコースが数十〜数十万個以上繋がった化合物で硫酸基を有する多糖類であり、その平均分子量は一般的に100,000〜30,000,000と言われている。そして、フコイダンは、U−フコイダン、F−フコイダン及びG−フコイダン等に分類される。一般的に、U−フコイダンは基本糖残基のフコースの他にグルクロン酸を含む硫酸多糖であり、F−フコイダンは基本糖残基のL−フコースから構成される硫酸多糖であり、G−フコイダンは基本糖残基のL−フコースの他にガラクトースを含む硫酸多糖である。
また、褐藻類では概ね100〜350g/kg程度のアルギン酸が含まれているとされる。アルギン酸は、マンヌロン酸及びグルクロン酸の2種のウロン酸によって構成される酸性多糖である。
使用する海藻成体の部位は、特に限定されず、全体でもよく、葉部、茎部、胞子葉、根部の何れでもよい。
褐藻類として、例えば、イソガワラ目、アミジグサ目、ナガマツモ目、カヤモノリ目、ムチモ目、ケヤリモ目、ウルシグサ目、コンブ目、イシゲ目及びヒバマタ目に属する藻類等が挙げられ、これらを1種又は2種以上組み合わせて用いることができる。
このうち、カヤモノリ目(Scytosiphonales)藻類、ナガマツモ目(Chordariales)藻類、コンブ目(Laminariales)藻類、ヒバマタ目(Fucales)藻類が好適である。
さらに、後述するコンブ類、ワカメ類、ヒジキ類、ヒバマタ類が好適である。以下に示すこれらの例示から1種又は2種以上選択して抽出原料とすることができる。このうち、コンブ類の抽出物が、成分(B)及び成分(C)と組み合わせたときに、良好なハリ感があり、不快なぬるつき感及び強い膜感が少なく使用中及び使用後の感触が良好であるので、好適である。
コンブ目(Laminariales)藻類として、例えば、コンブ科(Laminariaceae)藻類及びチガイソ科(Alariaceae)藻類等が挙げられる。
コンブ科(Laminariaceae)藻類として、例えば、マコンブ(Laminaria japonica)藻類等が挙げられる。チガイソ科(Alariaceae)藻類として、例えば、ワカメ(Undaria pinnatifida)等が挙げられる。
ヒバマタ目(Fucales)藻類として、例えば、ホンダワラ科(Sargassaceae)藻類、ヒバマタ科(Fucaceae)藻類等が挙げられる。ホンダワラ科(Sargassaceae)藻類として、例えばホンダワラ(Sargassum fulvellum)、ヒジキ(Sargassum fusiforme)、アカモク(Template:Sargassum horneri)等が挙げられる。ヒバマタ科(Fucaceae)藻類として、例えばヒバマタ(Fucus vesiculosus)等が挙げられる。
カヤモノリ目(Scytosiphonales)藻類として、例えば、カヤモノリ科(Scytosiphonaceae)藻類が挙げられる。カヤモノリ科(Scytosiphonaceae)藻類として、例えば、セイヨウハバノリ属のハバノリ(Petalonia binghamiae)等が挙げられる。
ナガマツモ目(Chordariales)藻類として、例えば、ナガマツモ科(Chordariaceae)藻類及びモズク科(Spermatochnaceae)藻類等が挙げられる。ナガマツモ科(Chordariaceae)藻類として、例えば、オキナワモズク(Cladosiphon okamuranus)、クロモ(Papenfussiella kuromo)等が挙げられる。
モズク科(Spermatochnaceae)藻類として、例えば、モズク(イトモズク)(Nemacystus decipiens)藻類等が挙げられる。
本技術で使用する「コンブ類」とは、褐藻綱(Phaeophyceae)コンブ目(Laminariales)コンブ科(Laminariaceae)に分類されるものである。
コンブ科(Laminariaceae)藻類には、ネコアシコンブ属(Arthrothamnus Ruprecht)藻類、ミスジコンブ属(Cymathere J.Agardh)藻類、ゴヘイコンブ属(Laminaria J.V.Lamouroux)藻類、コンブ属(Saccharina)藻類、マクロサイトス属(Macrocystis)藻類が挙げられる。このうち、コンブ属藻類が好適である。
コンブ類として、例えば、マコンブ(Saccharina japonica)、オニコンブ(Saccharina diabolica)、リシリコンブ(Saccharina ochotensis)、ホソメコンブ(Saccharina religiosa)、 ミツイシコンブ(L. Saccharina angustata)、ナガコンブ(Saccharina longissima)、ガッガラコンブ(Saccharina coriacea)、ネコアシコンブ(Arthrothamnus bifidus)、ガゴメ(ガゴメコンブ)(Saccharina sculpera)、トロロコンブ(Saccharina gyrata)等が挙げられる。このうち、ガゴメ(ガゴメコンブ)(Saccharina sculpera)が好適である。
本技術で使用する「ワカメ類」とは、褐藻綱(Phaeophyceae)コンブ目(Laminariales)チガイソ科(Alariaceae)に分類されるものである。このうち、ワカメ属(Undaria)藻類が好適である。
ワカメ類として、例えば、ワカメ(U.pinnatifida Suringar)、ヒロメ(U.undarioides Okamura)、アオワカメ(U.peterseniana Okamura)等が挙げられる。
本技術で使用する「ヒジキ類」とは、褐藻綱(Phaeophyceae)ヒバマタ目(Fucales)、ホンダワラ科(Sargassaceae)ホンダワラ属(Sargassum)に分類されるものである。ヒジキ類として、例えば、ヒジキ(H.fusiforme Okamura)等が挙げられる。
本技術で使用する「ヒバマタ類」とは、褐藻綱(Phaeophyceae)ヒバマタ目(Fucales)ヒバマタ科(Fucaceae)ヒバマタ属(Fucus)に分類されるものである。ヒバマタ類として、例えば、ヒバマタ(F.Vesiculosus)(又は、F.distichus Linnaeus subsp.evanescens(C.Agardh)Powll)等が挙げられる。
本技術の褐藻類の抽出に使用する溶媒としては、特に限定されないが、例えば、水、低級1価アルコール(メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール等)、液状多価アルコール(プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール等)、低級エステル類(酢酸エチル等)、炭化水素(ベンゼン、ヘキサン、ペンタン等)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン等)、エーテル類(ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジプロピルエーテル)、アセトニトリル等が挙げられる。なお、「低級」又は「液状多価」における炭素数は、1〜4であるのが好ましい。このうち、水、エチルアルコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、プロピレングリコール(好ましくは、水、エチルアルコール、1,3−ブチレングリコール)から選ばれる1種又は2種以上のものが、好適である。
本技術の抽出溶媒として、水及び水溶性有機溶媒から選ばれる1種又は2種の混合液が好適である。また、含水水溶性有機溶媒としてもよい。当該水溶性有機溶媒として、アルコール(例えば、低級1価アルコール、液状多価アルコール等)が好適である。
これにより、抽出物にフコイダンが0.1〜99質量%程度含まれるようにすることが可能である。また、フコイダンは平均分子量10万以上の高分子量のものが好ましい。なお、分子量の測定はGel Permeation Chromatography System等で行うことができる。
前記褐藻類抽出物の調製法は、特に限定はされないが、通常、低温(例えば4℃未満)若しくは室温(例えば4〜40℃)〜加温(例えば40〜100℃)下での溶媒の沸点の範囲で行うのが好適である。抽出後は濾過又はイオン交換樹脂を用い、脱塩、吸着、脱色、精製して溶液状、ペースト状、ゲル状、粉末状とすればよい。
前記褐藻類抽出物は、そのままの状態で使用してもよいが、必要ならば、その効果に影響のない範囲で更に、脱塩、脱臭、脱色等の精製処理を加えてもよく、脱塩、脱臭、脱色等の精製処理手段としては、イオン交換樹脂カラム、活性炭カラム等から選ばれる1種以上を用いればよく、抽出物を一般的に適用される通常の手段を任意に選択して行えば良い。
好ましい抽出方法の例としては、藻体(好適には、葉部及び茎部等の藻体全体)の乾燥物1kgを抽出溶媒1〜20L(好適には5〜10L)で浸漬を行う。
抽出溶媒は含水濃度0〜100vol%のアルコール(好適には、エチルアルコール、1,3−ブチレングリコール)を用いるのが好適である。なお、含水濃度100vol%とは水のことである。水・アルコール混合液の場合、アルコール:水(v/v)=10:90〜90:10が好ましく、アルコール:水=20:80〜50:50がより好ましい。
抽出条件は、室温(0〜40℃程度(好適には10℃±10℃))にて0.5〜15日間(好適には1〜5日間)抽出を行うのが好適である。
抽出溶媒で抽出した褐藻類抽出液を濾過し、得られたろ液をさらに1週間ほど放置して熟成させ、再びろ過を行う方法が挙げられる。ろ過の際に、活性炭等のろ過剤を用いて夾雑物や着色物等の不純物を除去してもよい。
上記の海藻を、抽出する際に、乾燥又は乾燥せずに裁断したものを使用してもよいし、酵素分解による加水分解抽出の他、酸・アルカリによる加水分解を行ったものも使用できる。また、上記の海藻を、抽出する前に水洗してもよい。
得られた褐藻類抽出物は、抽出液単独で又は異なる抽出方法にて得られた抽出液を混合して、そのまま用いるか、又は当該抽出物を希釈、濃縮又は乾燥させて、液状、粉末状又はペースト状に調製して用いることもできる。
成分(A)の市販品としては、TaKaRa海藻エキス(ガゴメコンブ抽出物)(BG)(タカラバイオ株式会社製)、ファルコレックス ケルプ(褐藻抽出物)(一丸ファルコス社製)、ファルコレックス ヒバマタ(褐藻ヒバマタ抽出物)(一丸ファルコス社製)、カイソウ抽出液(ヒバマタ(FUCUS VESICULOSUS)抽出物)(丸善製薬社製)、カイソウ抽出液BG−J(ヒバマタ(FUCUS VESICULOSUS)抽出物)(丸善製薬社製)、カイソウ抽出液LA−J(ヒバマタ(FUCUS VESICULOSUS)抽出物)(丸善製薬社製)等が挙げられる。
本技術の成分(A)の化粧料又は皮膚外用剤中の含有量(溶媒を除いた乾燥純分換算)は、特に制限は無く、好ましくは0.00001〜0.05質量%、より好ましくは0.00004〜0.04質量%、さらに好ましくは0.00005〜0.03質量%、よりさらに好ましくは0.0001〜0.01質量%である。
このことにより、ぬるつき感が少なく、且つ使用直後のハリ感も与えるという効果を良好に発揮する。
本技術の成分(B)のリン脂質は、特に限定されないが、通常化粧料や皮膚外用剤で使用されるリン脂質であればよい。なお、以下の例示物を1種又は2種以上用いることが可能である。当該リン脂質と、成分(A)及び成分(C)とを組み合わせたときに、良好なハリ感のある化粧料や皮膚外用剤を得ることができる。
前記リン脂質は、動植物から抽出・精製した天然物であってもよいし、化学合成したものであってもよく、水素添加、水酸化処理、酵素処理等の加工処理を行なっても良い。
天然物としては、例えば、大豆由来リン脂質及び卵黄由来リン脂質等が挙げられ、加工処理したものとして、例えば、水素添加リン脂質、リゾリン脂質等が挙げられる。より具体的には、大豆由来リン脂質、大豆由来水素添加リン脂質、大豆由来リゾリン脂質、大豆由来水素添加リゾリン脂質、卵黄由来リン脂質、卵黄由来水素添加リン脂質、卵黄由来リゾリン脂質、卵黄由来水素添加リゾリン脂質等が挙げられる。
このうち、水素添加リン脂質が好ましく、さら大豆由来水素添加リン脂質が好ましい。水素添加リン脂質(好適には大豆由来)が、成分(A)及び成分(C)と組み合わせたときに、良好なハリ感があり、不快なぬるつき感及び強い膜感が少なく使用中及び使用後の感触が良好であるので、好適である。
成分(B)の市販品としては、レシノール S―PIE、ニッコール レシノール S−10、ニッコール レシノール S−10E(いずれも日光ケミカルズ社製)、ベイシス LS−60HR(日清オイリオグループ社製)、HSL−70(ワイエムシィ社製)、レシチンCLO(J−オイルミルズ社製)、卵黄レシチンPL−100P(キューピー社製)等が挙げられる。
本技術の成分(B)の化粧料又は皮膚外用剤中の含有量は、特に制限は無く、好ましくは0.1〜20質量%であり、より好ましくは0.2〜20質量%、さらに好ましくは0.2〜10質量%、よりさらに好ましくは0.5〜5質量%である。
このことにより、経時安定性が良好で、且つ肌のハリ感の持続効果を良好に発揮する。
本技術の成分(C)は、ステロール、その誘導体及びそれらの塩から選ばれる1種又は2種以上のものである。なお、以下の例示物を1種又は2種以上用いることが可能である。当該ステロール又はその誘導体等と、成分(A)及び成分(B)を組み合わせたときに、良好なハリ感のある化粧料又は皮膚外用剤を得ることができる。
前記ステロールとしては、例えば、コレステロール、コレスタノール、ラノステロール、セレブロステロール、デヒドロコレステロール、コプロスタノール等の動物系ステロール;β−シトステロール、スチグマステロール、カンペステロール及びエルゴステロール、フコステロール、スピナステロール及びブラシカステロール等の植物系ステロール(フィトステロール);ミコステロール及びチモステロール等の微生物系ステロール等が挙げられる。
前記ステロール誘導体としては、例えば、前記ステロールを水素付加又は水付加した誘導体;コラン酸骨格を有するコレステロール誘導体又はその塩;前記ステロールのヒドロキシ基(OH基)の部分に脂肪酸が結合したエステル誘導体が挙げられる。なお、コラン酸を基本骨格とするコレステロール誘導体は、コール酸、デオキシコール酸、ケノデオキシコール酸、リトコール酸の胆汁酸等が挙げられる。
前記成分(C)のうち、ステロール及び脂肪酸ステロールエステルが好ましい。
前記ステロールのうち、動物系ステロール及び植物系ステロールが好ましく、さらにこのうち、コレステロールが好ましい。
前記成分(C)の誘導体のうち、脂肪酸ステロールエステルが、融点が低く結晶性が少ないので、分散させやすく取り扱いが容易なため、脂肪酸ステロールエステルが好適である。さらに、好ましくは高級脂肪酸ステロールエステルである。
前記脂肪酸ステロールエステルは、前記ステロールと後記脂肪酸とのエステル誘導体である。前記ステロールは、上述のステロールと同義である。
前記脂肪酸ステロールエステルとして、例えば、脂肪酸コレステロールエステル及び脂肪酸フィトステロールエステル等が挙げられる。前記脂肪酸ステロールエステルのうち、フィトステロール残基を有するものが、ハリ感や経時安定性の維持の点で好適である。
前記脂肪酸ステロールエステルにおける「脂肪酸残基」は、特に限定されないが、当該脂肪酸は飽和及び/又は不飽和の高級脂肪酸が好適である。高級脂肪酸の「高級」とは炭素数6以上をさす。当該脂肪酸残基の炭素数は、好ましくは8〜30、より好ましくは8〜22、さらに好ましくは16〜22である。
前記脂肪酸としては、例えば、ラノリン脂肪酸、リシノール酸、オレイン酸、パルミトレイン酸、オレイン酸、ノナン酸、ヒドロキシステアリン酸、イソステアリン酸、イソステアリン酸、オクチルドデシル、リノール酸等から選ばれる1種又は2種以上のものが挙げられる。2種以上の脂肪酸の混合物として、例えば、マカデミアナッツ油脂肪酸、ナタネ油脂肪酸、ヤシ油脂肪酸、オリーブ油脂肪酸等の植物性油脂等が挙げられる。
前記脂肪酸コレステロールエステルとして、例えば、ラノリン脂肪酸コレステリル、リシノール酸コレステリル、オレイン酸コレステリル、オレイン酸ジヒドロコレステリル、ノナン酸コレステリル、ヒドロキシステアリン酸コレステリル、イソステアリン酸コレステリル、イソステアリン酸ジヒドロコレステリル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル/ベヘニル/オクチルドデシル)、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル/オクチルドデシル)、マカデミアナッツ脂肪酸コレステリル等が挙げられる。
脂肪酸フィトテロールエステルとして、例えば、ラノリン脂肪酸フィトステリル、リシノール酸フィトステリル、オレイン酸フィトステリル、オレイン酸ジヒドロフィトステリル、ノナン酸フィトステリル、ヒドロキシステアリン酸フィトステリル、イソステアリン酸フィトステリル、イソステアリン酸ジヒドロフィトステリル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(オクチルドデシル/フィトステリル/ベヘニル)、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)、マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリル、ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)等が挙げられる。
この例示のうち、1種又は2種以上を用いることができる。
このうち、ステロール及び脂肪酸ステロールエステル(好適には高級脂肪酸フィトステロールエステル)が、成分(A)及び成分(B)と組み合わせたときに、良好なハリ感があり、不快なぬるつき感及び強い膜感が少なく使用中及び使用後の感触が良好であるので、好適である。
前記脂肪酸ステロールエステルの中でも、オレイン酸フィトステリル、マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリルであると、良好なハリ感及び経時安定性に優れるため好ましい。
また、前記成分(C)のうち、コレステロール、オレイン酸フィトステリル、マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリルが好適である。
成分(C)の市販品としては、ニッスイマリンコレステロール(日本水産社製)、日本薬局方コレステロール(日本精化社製)、PLANDOOL-MAS(日本精化社製)、ライステロールエステル(築野ライスファインケミカルズ社製)等が挙げられる。
本技術の成分(C)の化粧料又は皮膚外用剤中の含有量は、特に制限は無く、好ましくは0.05〜20質量%であり、より好ましくは0.1〜20質量%、さらに好ましくは0.2〜10質量%、よりさらに好ましくは0.5〜5質量%、よりさらに好ましくは1〜3質量%である。
このことにより、ハリ感及び経時安定性が良好という効果を発揮する。
本技術の成分(B):成分(C)の含有量比(質量)は、好ましくはB/C=0.01〜500であり、より好ましくはB/C=0.05〜100、さらに好ましくは0.1〜10、より好ましくは0.1〜5、より好ましくは0.5〜5である。このことにより、ハリ感の持続性と経時安定性の点で良好な効果を発揮する。
本技術の化粧料又は皮膚外用剤は、上記の成分(A)、成分(B)、成分(C)と必要に応じその他の任意成分を常法に従って混合することにより、調製することができる。一例として、成分(B)及び成分(C)を60〜90℃で加熱して混合攪拌した後、室温まで冷却後、成分(A)を添加混合することで得られる。
なお、本技術の化粧料又は皮膚外用剤には、必要に応じて本発明の効果を損なわない範囲で、通常、化粧料又は皮膚外用剤に使用される成分、すなわち、水(精製水、温泉水、深層水等)、アルコール、油剤、界面活性剤、金属セッケン、ゲル化剤、粉体、アルコール類、水溶性高分子、皮膜形成剤、樹脂、紫外線防御剤、包接化合物、抗菌剤、香料、消臭剤、塩類、PH調整剤、清涼剤、動物・微生物由来抽出物、植物抽出物、血行促進剤、収斂剤、抗脂漏剤、美白剤、抗炎症剤、活性酸素消去剤、細胞賦活剤、保湿剤、キレート剤、角質溶解剤、酵素、ホルモン類、ビタミン類等を加えることができる。
本技術の化粧料(医薬部外品も含む)の好ましい例としては、メイクアップ化粧料、スキンケア化粧料、ヘアケア化粧料、日焼け止め化粧料等が挙げられる。本技術は皮膚に対して上述の良好なハリ感等を付与することができるので、本技術の成分が皮膚に触れるような化粧料に使用してもよい。本技術の化粧料として、より具体的には、化粧下地、ファンデーション、コンシーラー、アイカラー等のメイクアップ化粧料;化粧水、乳液、クリーム、美容液、マッサージ料、パック料、洗顔、クレンジング、オールインワン化粧料等のスキンケア化粧料;シャンプー、トリートメント等のヘアケア化粧料として使用することができるが、特にスキンケア化粧料及びスキンケア効果を有するメイクアップ化粧料が好ましく、さらに各種使用感の観点から乳液、美容液、マッサージ料、パック料が好ましい。
本技術における皮膚外用剤(医薬部外品も含む)の好ましい例としては、特に限定されないが、例えば、上記スキンケア化粧料として使用することも可能であり、またリニメント剤、ローション剤、軟膏剤等の医薬部外品として使用することも可能である。
また、本技術の化粧料又は皮膚外用剤の形態としては、固形、半固形、液状等が挙げられるが、中でも乳液状若しくはゲル状が好ましく、透明、半透明、不透明それぞれの化粧料又は皮膚外用剤として使用することができる。また、その剤型としては、水系、油性系、乳化系(油中水型、水中油型等)、可溶化系、粉体系、溶剤系等のものが挙げられ、水中油型乳化系のものが好ましい。
本技術のスキンケア方法は、本技術の化粧料又は皮膚外用剤を、顔や腕等の肌上に適量塗布する。本技術の塗布量は特に限定されず、使用部位等によっても異なるが、両者共に0.3〜10gが好ましく、0.5〜3gが好ましい。また、塗布した後の余分量はガーゼ等で拭き取ってもよい。本技術の化粧料又は皮膚外用剤を塗布する時間は、特に制限は無い。これにより、優れたハリ感が得られ、かつその効果を長時間維持することができる。このようにして肌上に形成された皮膜は水分の蒸散を防止し、また弾力性に富むため、肌を効果的に引張り引き締める。これによって、優れたハリ感を得ることができる。
本技術は、以下の構成を採用することも可能である。
〔1〕 次の成分(A)〜(C);
(A)褐藻類抽出物
(B)リン脂質
(C)ステロール、その誘導体及びそれらの塩から選ばれる1種又は2種以上
を含有する化粧料又は皮膚外用剤。
〔2〕 前記成分(C)が、ステロール及び脂肪酸ステロールエステルから選ばれるものである前記〔1〕記載の化粧料又は皮膚外用剤。前記成分(C)は好適には高級脂肪酸ステロールエステルである。
〔3〕 前記成分(C)が、高級脂肪酸ステロールエステルである前記〔1〕又は〔2〕記載の化粧料又は皮膚外用剤。好適には、脂肪酸残基の炭素数が8〜22の高級脂肪酸ステロールエステルである。
〔4〕 前記成分(C)の含有量が、0.05〜20質量%である前記〔1〕〜〔3〕の何れか1項記載の化粧料又は皮膚外用剤。
〔5〕 前記成分(A)が、コンブ目藻類抽出物である前記〔1〕〜〔4〕の何れか1項記載の化粧料又は皮膚外用剤。前記成分(A)は、好適にはコンブ類である。好適には、ガゴメコンブ抽出物である。より好適には、アルコール及び/又は水の溶媒によるガゴメコンブ抽出物である。
〔6〕 前記成分(A)の含有量が、0.00001〜0.05質量%である前記〔1〕〜〔5〕の何れか1項記載の化粧料又は皮膚外用剤。
〔7〕 前記成分(B)が、水素添加リン脂質である前記〔1〕〜〔6〕の何れか1項記載の化粧料又は皮膚外用剤。
〔8〕 前記成分(B)の含有量が、0.1〜20質量%である前記〔1〕〜〔7〕の何れか1項記載の化粧料又は皮膚外用剤。
以下、本発明(本技術)を具体的に説明するために実施例及び比較例等を挙げるが、本発明(本技術)は実施例等に限定されるものではない。
〔製造例1:ガゴメコンブ抽出液〕
乾燥したガゴメコンブを細切したもの20gに30%1,3−ブチレングリコール水溶液(BG:DW=30:70(v/v))を100mL加えて静かに数回攪拌し、そのまま室温(20〜30℃)にて一日静置した。これを濾過して、ガゴメコンブ抽出液を得た。ガゴメコンブ抽出液1mLあたりの乾燥質量は4mgであった。GPCシステム分析により、褐藻エキスに含まれるフコイダンの平均分子量は10万以上であった。
〔美容液:実施例1〜9及び比較例1〜5〕
表1に示す組成及び下記の製造方法にて美容液を調製し、表1に示す評価項目を確認し、その結果を表1に示す。
(注1)ベイシス LS−60HR(日清オイリオ社製)
(注2)ポエム V−100(理研ビタミン社製)
(注3)CARBOPOL 980(LUBRIZOL ADVANCED MATERIALS社製)
(注4)ライステロールエステル(築野ライスファインケミカルズ社製)
(注5)ニッスイマリンコレステロール(日本水産社製)
(注6)PLANDOOL−MAS(日本精化社製)
(注7)ハイコール K−350(カネダ社製)
(注8)シリコン KF−96A(6CS)(信越化学工業社製)
(製造方法)
A:成分(1)〜(9)を80℃に加熱する。
B:成分(10)〜(15)を80℃に加熱溶解する。
C:AにBを添加し、ディスパーミキサーにて混合攪拌する。
D:Cを室温まで冷却後、成分(16)〜(18)を添加し、美容液を得た。
(評価方法)
(1)使用中のぬるつきのなさ、(2)後肌の膜感のなさ、(3)直後のハリ感及び(4)ハリ感の持続について
20〜40代女性の化粧品評価専門パネル20名に、調製した美容液を使用してもらい、使用感として、(1)使用中のぬるつきのなさ、(2)後肌の膜感のなさ、(3)直後のハリ感及び(4)ハリ感の持続について、以下の(i)及び(ii)の5段階評価基準に従って官能評価し、更に全パネルの評点の平均値を(iii)4段階判定基準に従って、判定した。なお、(4)ハリ感の持続については、使用後3時間経過した時点の評価である。
(i)5段階評価基準: (1)使用中のぬるつきのなさ、(2)後肌の膜感のなさ
(評価) :(評点)
感じない : 5点
あまり感じない: 4点
普通 : 3点
やや感じる : 2点
非常に感じる : 1点
(ii)5段階評価基準:(3)直後のハリ感、(4)ハリ感の持続
(評価) :(評点)
非常に感じる : 5点
やや感じる : 4点
普通 : 3点
あまり感じない: 2点
感じない : 1点
(iii)4段階判定基準
(全パネルの評点の平均値) :(判定)
平均点4.5点以上 : ◎
平均点3.5点以上4.5点未満: ○
平均点2.5点以上3.5点未満: △
平均点2.5点未満 : ×
(5)経時安定性について
経時安定性は、各試料を40℃恒温下2ヶ月間保管したものと、室温2ヶ月間保管したものとを比較し、分離の有無について目視で評価を行い、以下のような(iv)3段階判定基準に従って判定した。
(iv)経時安定性の3段階判定基準
(経時安定性) :(判定)
外観に変化なし : ○
外観にやや分離がみられる : △
乳化不良もしくは著しく分離: ×
表1から明らかなように、本発明の成分(A)〜(C)の3成分を含む実施例1〜9の美容液は、使用直後のハリ感及びハリ感の持続性の何れのハリ感も良好であることが確認された。これに対し、本発明の成分(A)〜(C)の3成分の何れかを欠いた、比較例1〜3の美容液は、使用直後のハリ感及びハリ感の持続性の何れのハリ感も悪いものであった。また、本発明の成分(B)以外の界面活性剤を使用した比較例4〜5の美容液も使用直後のハリ感及びハリ感の持続性の何れのハリ感も非常に悪いものであった。
このことから、本発明の成分(A)〜(C)の3成分を組み合わせることが、優れたハリ感を有する化粧料又は皮膚外用剤を得る際に重要である。しかも、得られた本発明の化粧料又は皮膚外用剤は、使用中の不快なぬるつき感が少なく、また後肌の膜感が適度にあることからも、使用感に非常に優れた化粧料又は皮膚外用剤である。さらに、長期間保管しても乳化不良等といった外観に変化が少なく経時安定性にも優れた化粧料又は皮膚外用剤である。
実施例1の美容液を、パネラー7名に使用してもらい、皮膚弾性を測定した。測定方法としては、パネラーに顔面を洗浄してもらった後、恒温恒湿室(室温:25±2°C、湿度:45±5%)で30分間安静にした後、鼻横の皮膚と口元の皮膚の皮膚弾性を測定した。測定には、陰圧吸引による非侵襲的な生体皮膚粘弾性測定装置であるキュートメーター(Cutometer)MPA580(登録商標、ドイツ、Courage and Khazaka)を用い、使用前と使用後1ヶ月のそれぞれの弾力値を測定した。
パネラーは、仰臥状態で首を45度傾げて頬を水平にした状態にされ、測定部位の中心の皮膚が2mm径のプローブを用いて一定の陰圧で2秒間吸引された。その後、常圧に戻して2秒間の緩和時間で皮膚が戻る様子が、波形図で記録された。皮膚弾性特性のパラメーターは、Deleixhe-Mauhin、F.らが報告した論文(Clin. Exp. Dermatol. 19:130-133(1994))の記載に基づいて決定された。皮膚弾性特性回復率は、弾性回復成分(immediate retraction:Ur)を最大吸引値(final distention:Uf)で除算した商として算出された。
これらの結果を図1及び2に示す。使用前後の弾力値について、スチューデントのt検定(両側検定)を行ったところ、鼻横の皮膚及び口元の皮膚共に、有意に(それぞれp<0.05及びp<0.001)弾力値が高くなっていた。
このように、本発明の美容液は、一定期間使用することで肌の弾力性を向上させることが可能である。
実施例10:マッサージ料
下記に示す組成のマッサージ料を以下に示す方法により調製した。上記、使用中のぬるつきのなさ、後肌の膜感のなさ、直後のハリ感及びハリ感の持続に関して評価したところ、全てにおいて優れていることが確認された。また、経時安定性も良好であった。
(成分) (質量%)
1.水素添加卵黄リン脂質 (注9) 5
2.ステアリン酸 1
3.ベヘニルアルコール 3
4.ワセリン 1.5
5.トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル 5
6.流動パラフィン 5
7.ジメチルポリシロキサン(100CS) (注10) 2
8.フィトステロール 2
9.2−エチルヘキサン酸グリセリル 3
10.1,3−ブチレングリコール 10
11.グリセリン 10
12.乳酸ナトリウム 1
13.キサンタンガム 0.4
14.精製水 残量
15.製造例1のガゴメコンブ抽出液 1
16.メチルパラベン 0.15
17.香料 0.05
18.温泉水 1
(注9)卵黄レシチンPL−100P(キューピー社製)
(注10)シリコン KF−96A(100CS)(信越化学工業社製)
(製造方法)
A:成分1〜9を70℃に加熱し、均一に混合する。
B:成分10〜14を70℃に加熱し、均一に混合する。
C:AにBを添加して、70℃にて乳化混合する。
D:Cを室温まで冷却し、成分15〜18を添加混合して水中油型のマッサージ料を得た。
実施例11:パック化粧料
下記に示す組成のパック化粧料を以下に示す方法により調製した。上記、使用中のぬるつきのなさ、後肌の膜感のなさ、直後のハリ感及びハリ感の持続に関して評価したところ、全てにおいて優れていることが確認された。また、経時安定性も良好であった。
(成分) (質量%)
1.水素添加大豆リン脂質 (注1) 5
2.1,3―ブチレングリコール 5
3.コレステロール 2
4.2−エチルヘキサン酸セチル 2
5.ジメチルポリシロキサン(10CS) (注11) 1
6.キサンタンガム 0.4
7.精製水 残量
8.メチルパラベン 0.2
9.製造例1のガゴメコンブ抽出液 0.3
10.香料 0.05
(注11)シリコン KF−96A(10CS)(信越化学工業社製)
(製造方法)
A:成分1〜5を70℃に加熱し、均一に混合する。
B:成分6〜8を70℃に加熱し、均一に混合する。
C:AにBを添加して、70℃にて乳化混合する。
D:Cを室温まで冷却し、成分9及び10を添加混合して水中油型のパック化粧料を得た。
実施例12:化粧下地
下記に示す組成の化粧下地を以下に示す方法により調製した。上記、使用中のぬるつきのなさ、後肌の膜感のなさ、直後のハリ感及びハリ感の持続に関して評価したところ、全てにおいて優れていることが確認された。また、経時安定性も良好であった。
(成分) (質量%)
1.水素添加大豆リン脂質・コレステロール混合物 (注12) 1.5
2.水素添加大豆リゾリン脂質 (注13) 0.2
3.ポリオキシエチレン(10モル)コレステリルエーテル (注14) 0.2
4.ヒドロキシステアリン酸コレステリル (注15) 1
5.セチルアルコール 0.1
6.ベヘニルアルコール 0.4
7.グリセリン 5
8.1,3−ブチレングリコール 10
9.微粒子酸化チタン分散ペースト (注16) 5
10.トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 5
11.オレイン酸フィトステリル (注4) 0.5
12.パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 5
13.水酸化ナトリウム 0.03
14.精製水 残 量
15.アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体 (注17) 0.1
16.キサンタンガム 0.1
17.メチルパラベン 0.15
18.エタノール 3
19.香料 0.1
20.カラメル 0.01
21.ヒバマタ(FUCUS VESICULOSUS)抽出物 (注18) 0.1
(注12)ベイシスCL−20(日清オイリオ社製)
(注13)LP70H(日本精化社製)
(注14)EMALEX CS−10(日本エマルジョン社製)
(注15)サラコス HS(日清オイリオ社製)
(注16)コスメサーブWP−UF(V)(岩瀬コスファ社製)
(注17)CARBOPOL1382(LUBRIZOL ADVANCED MAT
ERIALS社製)
(注18)カイソウ抽出液BG−J(丸善製薬社製)
(製造方法)
A:成分1〜12を70℃に加熱し、均一に混合する。
B:成分13〜16を70℃に加熱し、均一に混合する。
C:AにBを添加して、70℃にて乳化混合する。
D:Cを室温まで冷却し、成分17〜21を添加混合して水中油型の化粧下地を得た。

Claims (4)

  1. 次の成分(A)〜(C);
    (A)コンブ科(Laminariaceae)コンブ属(Saccharina)藻類抽出物
    (B)リン脂質
    (C)ステロール、脂肪酸ステロールエステル及びそれらの塩から選ばれる1種又は2種以上;を含有し、
    前記(A)抽出物が、フコイダンを含む含水アルコール抽出物であり、
    前記(A)の含有量が、0.00001〜0.05質量%であり、
    前記(C)の含有量が、0.05〜20質量%であり、
    前記(B):成分(C)の含有量比(質量)は、B/C=0.1〜10である、
    化粧料又は皮膚外用剤。
  2. 前記成分(C)が、高級脂肪酸ステロールエステルである請求項1記載の化粧料又は皮膚外用剤。
  3. 前記成分(A)が、ガゴメ(Saccharina sculpera)藻類抽出物を含むものである請求項1又は2記載の化粧料又は皮膚外用剤。
  4. 前記成分(B)が、水素添加リン脂質を含むものである請求項1〜3の何れか1項記載の化粧料又は皮膚外用剤。
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