JP6407808B2 - 車輪位置特定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車輪位置特定装置に関する。
車両に設けられた複数のタイヤの状態を運転者が車室内で確認できるようにするための装置として、無線方式のタイヤ状態監視装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この種のタイヤ状態監視装置は、各車輪に取りつけられ、かつ、タイヤ状態を監視するセンサユニットから、無線にて受信コントローラに情報が送信される。
特開2008−201369号公報
ところで、タイヤ状態監視装置では、複数のタイヤのうちのどのタイヤに設けられたセンサユニットから送信されたものであるのかを車両本体側(受信機)で把握できないと、4輪の圧力表示をするシステムを構築することが難しい。これは、タイヤローテーションが行われると、輪と圧力表示値の関係が変化してしまうからである。したがって、受信された情報に関連するタイヤ(車輪)の位置を、受信機において自動で判定することが出来ると、4輪の圧力表示をするシステムを構築しやすくなる。
本発明の目的は、センサユニットが設けられた車輪の位置を特定することができる車輪位置特定装置を提供することにある。
上記課題を解決する車輪位置特定装置は、複数の車輪のそれぞれに設けられて、車輪の回転情報を検出し、無線送信するセンサユニットと、前記車輪のそれぞれに対応するように設けられるとともに車輪の回転をパルス検出する検出器と、IG_ON時のパルスを基準点としてパルスをカウントするパルスカウント部と、センサユニットの回転情報とカウントされたパルスのカウント数を1回転分のパルスのカウント数で除算した余りに対応するパルスカウント値とを同期させることでそれぞれの前記センサユニットが、複数の車輪のうちのどの車輪に設けられているかを特定する制御部を備えた、車輪位置特定装置であって、前記制御部は、前記センサユニットの回転情報とパルスカウント値とを同期する時に取得した値から、前記パルスカウント値が取り得る範囲内で予め設定された複数の候補点のうち、複数回検出された前記パルスカウント値との差が最も小さい候補点を中心点として設定し、前記複数の候補点のうち、最も基準点に近い候補点が前記中心点として設定された場合、前記中心点として設定された前記候補点に基づいて予め設定された値を前記中心点に加え、前記基準点を変更した変更後基準点を求め、当該変更後基準点からのパルスカウント値と前記センサユニットの回転情報とを同期させることでそれぞれの前記センサユニットが、複数の車輪のうちのどの車輪に設けられているかを特定する。
車輪は、車両の走行に伴い回転するが、このとき、タイヤ圧力、重量バランス、カーブ等の走行条件、路面の凹凸等により、各車輪の回転数は異なる。このため、車両が走行しているときには、各車輪のパルスカウント値は、車輪毎に変化する。この特性を利用して、車輪の回転位置を示すセンサユニットの回転情報と、パルスカウント値が示す走行時からの相対的な回転情報が同期しているかを確認することで、どのセンサユニットがどの車輪に設けられているかを認識することができる。車輪の回転位置を示すセンサユニットの回転情報と同期されるパルスカウント値は、車輪位置特定装置を構成する部品の公差などによってばらつく。このため、センサユニットの回転情報とパルスカウント値が同期しているかを確認する際には、パルスカウント値に許容範囲を設定し、許容範囲内でのばらつきを許容している。パルスカウント値のばらつき(差)は、例えば、パルスカウント値同士を減算することで求めることができるが、パルスカウント値が基準点に至ると、パルスカウント値は0になる。このため、パルスカウント値が基準点付近でばらついていると、パルスカウント値のばらつき(差)を算出するための制御が複雑化する。センサユニットが設けられている車輪の位置を特定する際に、パルスカウント値を変更後基準点からのパルスカウント値に変更することで、パルスカウント値が基準点付近でばらつくことを抑制することができる。これにより、パルスカウント値のばらつきを求めやすくなり、パルスカウント値のばらつきを求める制御を簡略化しつつ、センサユニットが設けられている車輪の位置を特定することができる。また、パルスカウント値が基準点付近でばらついているときに予め設定された値を加えて変更後基準点とする。このため、候補点は、パルスカウント値が基準点付近でばらついているか否かを判断することができる数だけ設定されていればよく、パルスカウント値との差が最も小さい候補点を変更後基準点としたときのパルスカウント値と、車輪の回転位置との同期によって車輪の位置を特定する場合に比べて、候補点の数を少なくすることができる。
本発明によれば、センサユニットが設けられた車輪の位置を特定することができる。
実施形態におけるタイヤ状態監視装置が搭載された車両の概略構成図。 センサユニットの構成を概略的に示すブロック図。 (a)は実施形態の回転センサユニットを示す概略構成図、(b)は実施形態の検出器に発生するパルスと、パルスのカウント方法を説明するための図。 FL輪に装着したセンサユニットが回転位置を検出した時の各車輪のセンサユニットの位置を示す図。 (a)は基準点を跨がずにばらついているときのパルスカウント値を示す概略図、(b)は基準点を跨いでばらついているときのパルスカウント値を示す概略図。 (a)〜(d)は第1実施形態における候補点を模式的に示す図。 第1実施形態におけるセンサユニットが設けられている車輪の位置を特定する処理を示すフローチャート。 (a)〜(c)は、第1実施形態におけるセンサユニットが設けられている車輪の位置を特定する処理を説明するための図。 (a)〜(c)は、第1実施形態におけるセンサユニットが設けられている車輪の位置を特定する処理を説明するための図。 (a)〜(d)は第2実施形態における候補点を模式的に示す図。 第2実施形態におけるセンサユニットが設けられている車輪の位置を特定する処理を示すフローチャート。 (a)及び(b)は、第2実施形態におけるセンサユニットが設けられている車輪の位置を特定する処理を説明するための図。 (a)及び(b)は、第2実施形態におけるセンサユニットが設けられている車輪の位置を特定する処理を説明するための図。 第2実施形態におけるセンサユニットが設けられている車輪の位置を特定する処理を説明するための図。 各実施形態において、8回分のパルスカウント値でセンサユニットが設けられている車輪の位置が特定できない場合の処理を示す図。
(第1実施形態)
以下、車輪位置特定装置の第1実施形態について説明する。
図1に示すように、車両10は、ABS(アンチロック・ブレーキシステム)20及びタイヤ状態監視装置30を搭載している。ABS20は、ABSコントローラ25と、車両10の4つの車輪11にそれぞれ対応する回転センサユニット21〜24とを備えている。回転センサユニット21は、前側左側に設けられたFL輪に対応し、回転センサユニット22は、前側右側に設けられたFR輪に対応している。回転センサユニット23は、後側左側に設けられたRL輪に対応し、回転センサユニット24は、後側右側に設けられたRR輪に対応している。各車輪11は、車両用ホイール12と、車両用ホイール12に装着されたタイヤ13とから構成されている。また、車両10には、エンジンの始動や、停止など車両10の動作を統括的に制御する制御装置14が搭載されている。制御装置14には、車両10の運転者によるエンジンの始動及び停止を可能にするイグニッションスイッチ15が接続されている。以下の説明において、運転者によりイグニッションスイッチ15が操作され、イグニッションがオンにされた状態をIG_ONとする。
タイヤ状態監視装置30は、4つの車輪11にそれぞれ取り付けられたセンサユニット31と、車両10の車体に設置される受信機50とを備えている。各センサユニット31は、タイヤ13の内部空間に配置されるように、そのタイヤ13が装着された車両用ホイール12に対して取り付けられている。各センサユニット31は、対応するタイヤ状態(タイヤ空気圧及びタイヤ内温度)を検出して、検出されたタイヤ状態を示すデータを含む無線信号を無線送信する。
図2に示すように、各センサユニット31は、圧力センサ32、温度センサ33、加速度センサ34、コントローラ35、送信回路36、バッテリ37及び送信アンテナ40を備えている。センサユニット31は、バッテリ37からの供給電力によって動作し、コントローラ35はセンサユニット31の動作を統括的に制御する。圧力センサ32は、対応するタイヤ13内の圧力(タイヤ空気圧)を検出する。温度センサ33は、対応するタイヤ13内の温度(タイヤ内温度)を検出する。加速度センサ34は自身に作用する加速度を検出する。
コントローラ35は、マイクロコンピュータ等よりなり、各センサユニット31に固有の識別情報であるIDが登録されている。このIDは、各センサユニット31を受信機50において識別するために使用される情報である。コントローラ35は、タイヤ空気圧データ、タイヤ内温度データ、及びIDを含むデータを、送信回路36に出力する。送信回路36は、コントローラ35からのデータを変調して無線信号を生成し、送信アンテナ40から無線送信する。
図1に示すように、受信機50は、受信コントローラ51、受信回路52及び受信アンテナ56を備えている。受信機50の受信コントローラ51には、表示器53が接続されている。受信コントローラ51はCPU54及び記憶部55(ROMやRAM等)を含むマイクロコンピュータ等よりなる。受信アンテナ56は、各センサユニット31からの無線送信を受信する。受信回路52は、受信アンテナ56からの信号を復調して、受信コントローラ51に送る。
受信コントローラ51は、受信回路52からの復調信号に基づき、送信元のセンサユニット31に対応するタイヤ状態(タイヤ空気圧及びタイヤ内温度)を把握する。受信コントローラ51は、タイヤ状態に関する情報等を表示器53に表示させる。受信コントローラ51は、ABSコントローラ25及び制御装置14に接続されている。
また、図3(a)に示すように、回転センサユニット21〜24は、車輪11の近傍に設けられており、車輪11と一体となって回転する歯車24aと、歯車24aの外周面に対向するように配置された検出器24bとからなる。歯車24aの外周面には複数本(本実施形態では48本)の歯が等角度間隔おきに設けられている。そして、検出器24bは、歯車24aが回転することで生じるパルスを検出する。本実施形態では、ABSコントローラ25は、各検出器24bに有線接続され、各検出器24bのパルスを一様にカウントし、その情報を受信コントローラ51に有線で送る。受信コントローラ51は、回転センサユニット21〜24からの信号に基づき各車輪11の回転位置を演算する。
具体的にいえば、歯車24aは、歯の数に対応した数のパルスを検出器24bに発生させる。ABSコントローラ25は、検出器24bに発生したパルスをカウントする。受信コントローラ51は、ABSコントローラ25によってカウントされたパルスのカウント数を1回転分のパルスのカウント数(96)で除算して余りを求める事で、パルスカウント値を算出し、歯車24aの回転情報を把握することができる。パルスカウント値は、IG_ON時の状態を基準点(0)として、カウントされる。
図3(b)に示すように、本実施形態において、パルスカウント部としてのABSコントローラ25は、パルスの立ち上がりと立ち下がりをカウントする。そして、受信コントローラ51は、ABSコントローラ25によってカウントされたパルスのカウント数を96で除算することで、結果として0〜95までのパルスカウント値を得る。
次に、4つのセンサユニット31からの送信データに含まれるタイヤ状態情報が、4つの車輪11のうち、どの車輪11に関する情報であるかを特定する車輪位置特定装置について説明する。
コントローラ35は、圧力センサ32によって検出されたタイヤ空気圧、温度センサ33によって検出されたタイヤ内温度及び加速度センサ34によって検出されたセンサユニット31の加速度を適正な頻度で取得する。適正な頻度は、バッテリ37の最大容量、監視したい頻度等の要素によって決められる。
また、本実施形態では、センサユニット31のコントローラ35は、各センサによって検出されるタイヤ状態を、予め定められた一定位置を検出した時に無線送信する(一定位置検出送信を行う)。例として、一定位置を、センサユニット31(加速度センサ34)が車輪11の最下位置に移動した時としており、最下位置に移動したことは、加速度センサ34が重力加速度1Gを検出することで認識できる。センサユニット31は、加速度センサ34によって回転情報を得る。
受信コントローラ51は、センサユニット31からの一定位置検出送信を受信すると、一定位置検出時の回転センサユニット21〜24のパルスカウント値を取得する。
図1及び図4に示すように、例えば、各車輪11に設けられた各センサユニット31のIDが、それぞれ、FL輪:ID1、FR輪:ID2、RL輪:ID3、RR輪:ID4とする。このとき、ID1のセンサユニット31は、時刻t1,t2,t3,t4で、FL輪の最下位置に移動した時に一定位置を検出する。その為、その時のFL輪の回転センサユニット21のパルスカウント値は同一となる。一方で、他の車輪11(FR輪、RR輪、RL輪)のパルスカウント値は、各車輪11のタイヤ圧力、各車輪11にかかる重量、走行環境(カーブ、路面から受ける振動)等により変化する為、時刻t1,t2,t3,t4で発散する(ばらつく)。
本実施形態では、図5(a)に示すように、ID1のセンサユニット31からの一定位置検出送信を受信したときに回転センサユニット21によって取得されるパルスカウント値のばらつきは小さい。このため、回転センサユニット21に対応した車輪11であるFL輪にID1のセンサユニット31が設けられていると特定することができる。
ここで、パルスカウント値の取り得る範囲は、0〜95である為、歯車24aがIG_ON時の基準点に達すると、パルスカウント値が0になる。すなわち、基準点を超えると、パルスカウント値はクリアされる。
図5(a)に示すように、各パルスカウント値が基準点を跨いでばらついていない場合には、取得されたパルスカウント値同士を減算、すなわち、大きいパルスカウント値から小さいパルスカウント値を減算することでパルスカウント値のばらつきを検出することができる。一方で、図5(b)に示すように、パルスカウント値が基準点を跨いでばらついている場合、パルスカウント値は、基準点を超えると(パルスカウント値が96になると)0になるため、大きいパルスカウント値から小さいパルスカウント値を減算しても正しいばらつきを算出することができない。このため、正しいばらつきを算出するために制御が複雑化してしまう。
本実施形態では、パルスカウント値のばらつきを算出する制御を簡略化するために、以下の制御を行っている。以下、詳細に説明を行う。
図6(a)〜(d)では、各回転センサユニット21〜24によってパルスカウント値の取り得る範囲を模式的に示している。そして、パルスカウント値の取り得る範囲内で、予め複数の候補点が設定されている。本実施形態において、パルスカウント値が取り得る範囲である0〜95を二分割する二点をパルスカウント値のばらつき中心を示す候補点として定めている。第1候補点P11は、パルスカウント値0に相当し、第2候補点P12はパルスカウント値48に相当する。そして、受信コントローラ51は、第1候補点P11と第2候補点P12を用いて、パルスカウント値を算出するための制御を簡略化しつつ、センサユニット31が設けられている車輪11の位置を特定する。なお、以下の説明において、便宜上、ID1のセンサユニット31から送信された一定位置検出信号を受信したときに回転センサユニット21によって検出されるパルスカウント値に着目して説明を行うが、実際には、各センサユニット31からの一定位置検出信号を受信したときには、各回転センサユニット21〜24によって検出されるパルスカウント値が取得される。また、ID1のセンサユニット31から送信された一定位置検出信号を受信したときに回転センサユニット21によって図5(b)に示すパルスカウント値が取得されたとして説明を行う。図6(a)及び図8(a)のM1〜M8に記載されたパルスカウント値は、それぞれ図5(b)に示すパルスカウント値M1〜M8に対応している。
図7のステップS11及び図8(a)示すように、受信コントローラ51は、一定位置検出信号を受信するとパルスカウント値を取得し、パルスカウント値と各候補点P11,P12までの差を求める。上記したように、パルスカウント値は、0〜95の範囲内で繰り返しカウントされるため、パルスカウント値から各候補点P11,P12までの差は、パルスカウント値を減算することによる差(負方向への差)とパルスカウント値を加算することによる差(正方向への差)の二つが存在する。受信コントローラ51は、パルスカウント値から各候補点P11,P12までの正負方向への差(絶対値)の両方を求める。
次に、図7のステップS12及び図8(b)に示すように、ステップS12において、受信コントローラ51は、パルスカウント値から各候補点P11,P12までの正負方向への差のうち、小さいほうの差を、パルスカウント値から各候補点P11,P12までの差として採用する。この際、パルスカウント値から各候補点P11,P12までの正負方向への差が同一(48)であれば、48を各候補点P11,P12までの差として採用する。
次に、図7のステップS13及び図8(c)に示すように、ステップS13において、受信コントローラ51は、パルスカウント値から各候補点P11,P12までの差を加算し、合計値を求める。この合計値は、パルスカウント値から各候補点P11,P12までの差を示す指標となり、各パルスカウント値からの差の合計が最も小さい候補点が、パルスカウント値との差が最も小さい候補点となる。そして、受信コントローラ51は、各パルスカウント値からの差の合計が最も小さい候補点を中心点として採用する。中心点は、パルスカウント値との差が最も小さい候補点であるため、パルスカウント値は、中心点の付近でばらついていると予測することができる。本実施形態では、第1候補点P11(パルスカウント値0に相当する候補点)が中心点として採用される。したがって、各パルスカウント値は、第2候補点P12よりも第1候補点P11の近くでばらついていると判断することができる。すなわち、第1候補点P11であるパルスカウント値0を跨いでばらついている可能性が高いと判断する。
次に、ステップS14において、受信コントローラ51は、ステップS13にて設定された中心点が、第1候補点P11か否かを判定する。判定結果が肯定の場合、受信コントローラ51は、ステップS15の処理を行う。一方で、判定結果が否定の場合、受信コントローラ51は、ステップS16の処理を行う。本実施形態では、第1候補点P11が中心点として採用されているため、受信コントローラ51は、ステップS15の処理を行う。
図7のステップS15及び図9(a)に示すように、受信コントローラ51は、各パルスカウント値に予め設定された値を加算する。本実施形態では、予め設定された値として48をパルスカウント値に加算する。パルスカウント値に48を加えることで、IG_ON時を基準点としてカウントしたパルスカウント値が、48を基準点としてカウントしたパルスカウント値とみなすことができる。したがって、本実施形態において、第1候補点P11に48を加えた値(本実施形態でいえば、第2候補点P12)が変更後基準点となる。基準点を変更して変更後基準点とし、基準点からのパルスカウント値を変更後基準点からのパルスカウント値とすることで、0の付近でばらついていたパルスカウント値を、48の付近でばらついているパルスカウント値と捉えることができる。なお、予め設定された値は候補点に基づいて設定され、パルスカウント値が基準点を跨いでばらつかないような値に設定される。
また、ステップS14において、判定結果が否定の場合には、パルスカウント値に48を加算しない。ステップS14の判定結果が否定の場合には、パルスカウント値は48の付近でばらついていると予測され、0を跨いでばらついている可能性は低いとみなせるからである。
次に、ステップS16において、受信コントローラ51は、パルスカウント値の平均値を求める。そして、ステップS17において、受信コントローラ51は、平均値を中心とした許容範囲内に各パルスカウント値が含まれているか否かを判定する。一定位置検出送信は、毎回、一定位置で送信されているため、一定位置検出送信を受信したときのパルスカウント値(=車輪11の回転位置)と、一定位置検出送信を行ったセンサユニット31が設けられた車輪11の回転位置とは同期している。このため、一定位置検出送信を行ったセンサユニット31が設けられた車輪11に対応する回転センサユニットによって検出されたパルスカウント値は、ばらつきが少なく、許容範囲内に含まれるパルスカウント値の数が他の回転センサユニットに比べて多くなる。なお、許容範囲としては、車輪位置特定装置を構成する部材の公差などを考慮して定められ、例えば、パルスカウント値±16(±60°)に設定される。
次に、図7のステップS18及び図9(b)に示すように、受信コントローラ51は、パルスカウント値が許容範囲外となる数をカウントする。本実施形態では、8回取得したパルスカウント値のうち、全てのパルスカウント値が許容範囲内(=許容範囲外が0)となる。
次に、図7のステップS19及び図9(c)に示すように、受信コントローラ51は、4つの車輪11毎(4つの回転センサユニット毎)に、パルスカウント値が許容範囲外となった数を比較する。そして、パルスカウント値が許容範囲外となった数が最も小さい回転センサユニットと、その他の各回転センサユニットの全てで2個以上の差がつけば、該当IDのセンサユニット31は、パルスカウント値が許容範囲外となった数が最も小さい回転センサユニットに対応した車輪11に設けられていると判定することができる。したがって、受信コントローラ51が制御部として機能している。ID2、ID3、ID4のセンサユニット31についても上記した処理と同様の処理を行うことで、各センサユニット31が設けられている車輪11の位置を特定することができる。本実施形態では、センサユニット31、検出器24b、ABSコントローラ25、及び、受信コントローラ51が車輪位置特定装置となる。
次に、本実施形態の車輪位置特定装置の作用について説明する。
受信コントローラ51は、複数の候補点のうち基準点に最も近い候補点(本実施形態では、基準点と同一の値)である第1候補点P11が中心点に選ばれると、各パルスカウント値に48を加える。これにより、各パルスカウント値は、48を基準点とした値となる。パルスカウント値が基準点付近ばらつく可能性の高いときに、基準点を変更後基準点に変更することで、パルスカウント値が0付近でばらつくことを抑制している。
したがって、上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)受信コントローラ51は、パルスカウント値を変更後基準点からの値に変更することで、基準点付近でパルスカウント値がばらつくことを抑制している。このため、パルスカウント値が基準点を跨いでばらつくことが抑制され、ばらつきを容易に求めることができる。したがって、パルスカウント値のばらつきを求めるための制御を簡略化しつつ、センサユニット31が設けられている車輪11の位置を特定することができる。
(2)中心点として第1候補点P11が設定されたときに、各パルスカウント値に48を加えて変更後基準点としている。この場合、候補点としては、パルスカウント値が基準点(0)付近でばらついているか否かを判断すればよいため、候補点の数を少なくすることができる。
(第2実施形態)
以下、第2実施形態の車輪位置特定装置について説明する。なお、第2実施形態では、センサユニット31が設けられている車輪11の位置を特定するために受信コントローラ51が行う処理が異なるが、その他の構成は、第1実施形態と同様である。
図10(a)〜(d)に示すように、第2実施形態では、パルスカウント値の取り得る範囲を八分割する8点が候補点として定められている。第1候補点P21はパルスカウント値0(96)、第2候補点P22はパルスカウント値12、第3候補点P23はパルスカウント値が24、第4候補点P24はパルスカウント値36、第5候補点P25はパルスカウント値48、第6候補点P26はパルスカウント値60、第7候補点P27はパルスカウント値72、第8候補点P28はパルスカウント値84に相当する。また、ID1のセンサユニット31から送信された一定位置検出信号を受信したときに回転センサユニット21によって図10(a)に示すパルスカウント値M11〜M18が取得されたとして説明を行う。
図11のステップS21及び図12(a)に示すように、受信コントローラ51は、パルスカウント値と各候補点P21〜P28までの差を求める。第1実施形態と同様に、受信コントローラ51は、パルスカウント値から各候補点P21〜P28までの正負方向への差の両方を求める。
次に、図11のステップS22及び図12(b)に示すように、受信コントローラ51は、各パルスカウント値から各候補点P21〜P28までの正負方向への差のうち、絶対値の小さいほうの差を、パルスカウント値から各候補点P21〜P28までの差として採用する。この際、パルスカウント値から各候補点P21〜P28までの正負方向への差が同一(48)であれば、48を各候補点P21〜P28までの差として採用する。
次に、図11のステップS23及び図13(a)に示すように、受信コントローラ51は、パルスカウント値から各候補点P21〜P28までの差の絶対値を加算し、合計値を求める。そして、第1実施形態と同様に、この合計値は、パルスカウント値から各候補点P21〜P28までの差を示す指標となり、各パルスカウント値からの差の絶対値の合計が最も小さい候補点が、パルスカウント値との差が最も小さい候補点となる。そして、受信コントローラ51は、各パルスカウント値からの差の絶対値の合計が最も小さい候補点を変更後基準点として設定する。本実施形態では、パルスカウント値24に相当する第3候補点P23が変更後基準点として設定される。
次に、ステップS24において、受信コントローラ51は、ステップS23にて設定された変更後基準点を中心とした許容範囲内に各パルスカウント値が含まれているか否かを判定する。なお、許容範囲としては、第1実施形態と同様に、車輪位置特定装置を構成する部材の公差などを考慮して定められ、例えば、パルスカウント値±16(±60°)に設定される。
次に、図11のステップS25及び図13(b)に示すように、受信コントローラ51は、パルスカウント値が許容範囲外となる数をカウントする。本実施形態では、8回取得したパルスカウント値のうち、1回分のパルスカウント値が許容範囲外となる。
次に、図11のステップS26及び図14に示すように、受信コントローラ51は、4つの車輪11毎(4つの回転センサユニット21〜24毎)に、パルスカウント値が許容範囲外となった数を比較する。そして、パルスカウント値が許容範囲外となった数が最も小さい回転センサユニットと、その他の各回転センサユニットの全てで2個以上の差がつけば、該当IDのセンサユニット31は、パルスカウント値が許容範囲外となった数が最も小さい回転センサユニットに対応する車輪11に設けられていると判定することができる。ID2、ID3、ID4にセンサユニット31についても上記した処理と同様の処理を行うことで、各センサユニット31が設けられている車輪11の位置を特定することができる。
第1実施形態では、複数の候補点から中心点を設定し、中心点が最も基準点に近い候補点となった場合にはパルスカウント値に予め設定された値を加えることでパルスカウント値の基準点を変更後基準点としている。これに対して、第2実施形態では、複数の候補点のうち、パルスカウント値との差が最も小さい変更後基準点を設定している。
したがって、上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(3)受信コントローラ51は、複数の候補点のうちから一つを変更後基準点として設定し、この変更後基準点を中心とした許容範囲内に含まれるパルスカウント値の数からセンサユニット31が設けられている車輪11の位置を特定している。予め設定された候補点P21〜P28から変更後基準点を選択するため、容易に変更後基準点を設定することができ、制御が簡略化される。
(4)また、予め設定された候補点P21〜P28から変更後基準点を設定することで、車輪11の位置を特定するときには、変更後基準点として設定された候補点とパルスカウント値との差によって車輪11の位置が特定される。したがって、候補点とパルスカウント値との差の絶対値によって車輪11の位置を特定することができる。
なお、実施形態は、以下のように変更してもよい。
・各実施形態において、図15に示すように、8回分のパルスカウント値でセンサユニット31が設けられている車輪11の位置が特定できない場合、パルスカウント値を更に取得してもよい。例えば、図15では、8回分のパルスカウント値では、FL輪とRR輪とで、パルスカウント値が許容範囲外となる数に2以上の差がついていない。このため、受信コントローラ51は、パルスカウント値が許容範囲外となる数に2以上の差がつくまでパルスカウント値を取得する。なお、この場合であっても、基準点の設定は、8回分のパルスカウント値にて行ってもよい。
・各実施形態において、8回分のパルスカウント値でセンサユニット31が設けられている車輪11の位置が特定できない場合、許容範囲を変更してもよい。例えば、実施形態では、基準点を中心としてパルスカウント値±16を許容範囲としていたが、パルスカウント値±12(±45°)を許容範囲として再度判定を行ってもよい。
・各実施形態において、許容範囲外のパルスカウント値をカウントして車輪11の位置を特定しているが、許容範囲内のパルスカウント値をカウントして車輪11の位置を特定してもよい。
・各実施形態において、8回分のパルスカウント値のばらつきからセンサユニット31が設けられている車輪11の位置を特定したが、パルスカウント値を取得する回数は、ばらつきを把握することができる範囲内で適宜変更してもよい。
・各実施形態において、候補点の数は変更してもよい。
・各実施形態において、センサユニット31が一定位置検出送信を行う一定位置は、適宜変更してもよい。
・各実施形態において、パルスの立ち上がりと立ち下がりの両方をカウントしたが、パルスの立ち上がり又はパルスの立ち下がりのみをカウントしてもよい。この場合、パルスカウント値は、立ち上がりと立ち下がりの両方をカウントするときの半分となる。
・各実施形態において、歯車24aの歯数は適宜変更してもよい。
・各実施形態において、車輪11の数がいくつの車両であってもよい。
・第1実施形態において、基準点をパルスカウント値が跨ぐ可能性が最も低いように、パルスカウント値を基準点から最も離れた48パルス付近でばらつくよう、候補点が0パルスの時に48パルス加えた値を基準点とおいたが、パルスカウントが跨ぐ可能性が低いようなら、48パルス付近でばらつくように制御しなくてもよい。
・第1実施形態において、候補点のパルス合計値の小さい点をパルスばらつき中心点と設定して反対側パルスを加えたが、パルス合計値の大きい点をパルスばらつきの安定する点(基準点)として、基準点を決めてもよい。
・各実施形態において、複数のパルスカウント値の平均値を中心として許容範囲を設定したが、これに限られない。例えば、複数のパルスカウント値のうち、中央値を中心として許容範囲を設定してもよい。また、パルスカウント値の最大値と最小値を基準として許容範囲を定めてもよい。
10…車両、11…車輪、24a…歯車、24b…検出器、31…センサユニット、50…受信機、51…受信コントローラ。

Claims (1)

  1. 複数の車輪のそれぞれに設けられて、車輪の回転情報を検出し、無線送信するセンサユニットと、前記車輪のそれぞれに対応するように設けられるとともに車輪の回転をパルス検出する検出器と、IG_ON時のパルスを基準点としてパルスをカウントするパルスカウント部と、センサユニットの回転情報とカウントされたパルスのカウント数を1回転分のパルスのカウント数で除算した余りに対応するパルスカウント値とを同期させることでそれぞれの前記センサユニットが、複数の車輪のうちのどの車輪に設けられているかを特定する制御部を備えた、車輪位置特定装置であって、
    前記制御部は、前記センサユニットの回転情報とパルスカウント値とを同期する時に取得した値から、前記パルスカウント値が取り得る範囲内で予め設定された複数の候補点のうち、複数回検出された前記パルスカウント値との差が最も小さい候補点を中心点として設定し、前記複数の候補点のうち、最も基準点に近い候補点が前記中心点として設定された場合、前記中心点として設定された前記候補点に基づいて予め設定された値を前記中心点に加え、前記基準点を変更した変更後基準点を求め、当該変更後基準点からのパルスカウント値と前記センサユニットの回転情報とを同期させることでそれぞれの前記センサユニットが、複数の車輪のうちのどの車輪に設けられているかを特定する車輪位置特定装置。
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