JP6407432B2 - 圧縮機及び冷凍サイクル装置 - Google Patents

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Description

本発明は、圧縮機及び冷凍サイクル装置に関するものである。
密閉型ロータリ圧縮機は、密閉容器と、密閉容器内の下部に収納される圧縮機構と、密閉容器内の上部に収納され、圧縮機構を駆動する電動機とを備える。圧縮機構は、円筒状のシリンダと、シリンダの上下端を閉塞する軸受けと、シリンダに収容されるリング状のピストンとを備える。軸受けは、電動機の回転力を圧縮機構に伝達するクランク軸を支持する。軸受けには、圧縮ガスを吐出するための吐出口が設けられる。ピストンは、クランク軸の偏心部に嵌められる。
従来、軸受けの吐出口を長円状とした密閉型ロータリ圧縮機がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−140908号公報
密閉型ロータリ圧縮機では、クランク軸が電動機の回転子の回転に同期して回転することで、ピストンが偏心回転し、シリンダ内の圧縮室の容積が変化する。圧縮室の容積変化に伴い、冷媒が圧縮室に吸入されて圧縮される。圧縮された冷媒は、軸受けの吐出口から吐出される。吐出された冷媒は、密閉容器の上部を通って、密閉容器の外部へ高圧冷媒として吐出される。
このような密閉型ロータリ圧縮機において、軸受けの吐出口は、以下の条件を満たすように配置されることが望ましい。
・条件1:シリンダと軸受けとの締結に用いられる複数のボルト及びそれら複数のボルトが挿入される穴に吐出口が干渉しない。
・条件2:シリンダ内に圧縮室が形成される際に、ピストンの内周よりも内側の空間と吐出口とがつながらない。
・条件3:吐出口の面積が最適面積となる。
条件1が満たされない場合、一部のボルトのみでシリンダと軸受けとが締結されることになり、圧縮機構の信頼性が低下する。
条件2が満たされない場合、高圧冷媒がピストンの内側を通って低圧空間に流れ込むことになり、圧縮ロスが引き起こされる。
条件3が満たされない場合、吐出口での流路抵抗が大きくなり、過圧縮が引き起こされる。その結果、圧縮動作の仕事量が増え、圧縮機構の性能が低下する。
密閉型ロータリ圧縮機は、圧縮機構の信頼性を維持しつつ、圧縮機構の高効率化と小径の密閉容器での大容量化とを実現するために、シリンダが扁平化され、また、ピストンの偏心量が拡大される傾向にある。シリンダを扁平化したり、ピストンの偏心量を拡大したりしつつ、条件3を満たすには、吐出口を拡大する必要がある。しかし、吐出口を円形又は長円状としたまま拡大すると、ピストンとのシール長さが減り、条件2を満たすことが難しくなる。その結果、密閉型ロータリ圧縮機の効率性が低下する。吐出口の中心を外側方向に移動すれば、ピストンとのシール長さは確保できるが、条件1を満たすことが難しくなる。その結果、密閉型ロータリ圧縮機の信頼性が低下する。なお、「ピストンとのシール長さ」とは、吐出口とピストンの内周との間の距離のことである。
また、大容量化によって冷媒の流量が増加すると、吐出口に取り付けられるバルブである吐出弁が破損する可能性が高まる。具体的には、吐出弁の上昇時に、吐出弁の一部に応力が集中したり、吐出弁の着座時に、衝撃応力の増加が起こったりすることで、吐出弁が破損するおそれがある。その結果、密閉型ロータリ圧縮機の信頼性が低下する。
本発明は、圧縮機の信頼性及び効率性を維持しつつ、圧縮機の大容量化を可能とすることを目的とする。
本発明の一態様に係る圧縮機は、
冷媒を圧縮するための空間と、前記空間で圧縮された冷媒を吐出するための吐出口とが形成された圧縮機構と、
前記圧縮機構に固定される固定部と、前記吐出口を開閉自在に閉塞する先端部と、前記固定部と前記先端部とをつなぎ、前記先端部とともに前記吐出口を開閉自在に閉塞する中間部とからなる吐出弁とを備える。
前記圧縮機構の前記中間部に対向する位置における前記吐出口の開口領域の幅は、前記圧縮機構の前記先端部に対向する位置における前記吐出口の開口領域の幅よりも小さい。
本発明では、圧縮機構に形成される吐出口が、吐出弁の先端部だけでなく吐出弁の中間部によって閉塞されるほど大きいため、圧縮機の大容量化が可能となる。吐出口が吐出弁の中間部によって閉塞されるということは、吐出弁の一部への応力の集中、及び、吐出弁の着座時における衝撃応力の増加が抑えられ、吐出弁が破損しにくくなるということである。したがって、圧縮機の信頼性を維持できる。また、吐出口の開口領域の幅が、吐出弁の中間部によって閉塞される箇所で小さくなっているため、ピストンとのシール長さを確保できる。したがって、圧縮機の効率性も維持できる。
実施の形態1に係る冷凍サイクル装置の回路図。 実施の形態1に係る冷凍サイクル装置の回路図。 実施の形態1に係る圧縮機の縦断面図。 実施の形態1に係る圧縮機の吐出弁の平面図。 実施の形態1に係る圧縮機の一部の横断面図。 実施の形態1に係る圧縮機のA−A断面図。 実施の形態2に係る圧縮機の一部の横断面図。
以下、本発明の実施の形態について、図を用いて説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には、同一符号を付している。実施の形態の説明において、同一又は相当する部分については、その説明を適宜省略又は簡略化する。また、実施の形態の説明において、「上」、「下」、「左」、「右」、「前」、「後」、「表」、「裏」といった配置や向き等は、説明の便宜上、そのように記しているだけであって、装置、器具、部品等の配置や向き等を限定するものではない。装置、器具、部品等の構成について、その材質、形状、大きさ等は、本発明の範囲内で適宜変更することができる。
実施の形態1.
本実施の形態に係る装置及び機器の構成、本実施の形態に係る機器の動作、本実施の形態の効果を順番に説明する。
***構成の説明***
図1及び図2を参照して、本実施の形態に係る装置である冷凍サイクル装置10の構成を説明する。
図1は、冷房運転時の冷媒回路11を示している。図2は、暖房運転時の冷媒回路11を示している。
冷凍サイクル装置10は、本実施の形態では、空気調和機であるが、冷蔵庫、ヒートポンプサイクル装置といった空気調和機以外の装置であってもよい。
冷凍サイクル装置10は、冷媒が循環する冷媒回路11を備える。
冷媒回路11には、圧縮機12と、四方弁13と、室外熱交換器である第1熱交換器14と、膨張弁である膨張機構15と、室内熱交換器である第2熱交換器16とが接続される。圧縮機12は、冷媒を圧縮する。四方弁13は、冷房運転時と暖房運転時とで冷媒の流れる方向を切り換える。第1熱交換器14は、冷房運転時には凝縮器として動作し、圧縮機12により圧縮された冷媒を放熱させる。第1熱交換器14は、暖房運転時には蒸発器として動作し、室外空気と膨張機構15で膨張した冷媒との間で熱交換を行って冷媒を加熱する。膨張機構15は、凝縮器で放熱した冷媒を膨張させる。第2熱交換器16は、暖房運転時には凝縮器として動作し、圧縮機12により圧縮された冷媒を放熱させる。第2熱交換器16は、冷房運転時には蒸発器として動作し、室内空気と膨張機構15で膨張した冷媒との間で熱交換を行って冷媒を加熱する。
冷凍サイクル装置10は、さらに、制御装置17を備える。
制御装置17は、具体的には、マイクロコンピュータである。図1及び図2では、制御装置17と圧縮機12との接続しか示していないが、制御装置17は、圧縮機12だけでなく、冷媒回路11に接続された各要素に接続される。制御装置17は、各要素の状態を監視したり、制御したりする。
冷媒回路11を循環する冷媒としては、R32冷媒、R290(プロパン)冷媒、R407C冷媒、R410A冷媒、R744(CO2)冷媒、R1234yf冷媒等、任意の冷媒を使用することができる。
図3を参照して、本実施の形態に係る機器である圧縮機12の構成を説明する。
図3は、圧縮機12の縦断面を示している。なお、図3において、断面を表すハッチングは省略している。
圧縮機12は、本実施の形態では、2シリンダのロータリ圧縮機であるが、1シリンダのロータリ圧縮機、3シリンダ以上のロータリ圧縮機、或いは、スクロール圧縮機であってもよい。
圧縮機12は、密閉容器20と、圧縮機構30と、電動機40と、クランク軸50と、吐出弁60とを備える。
密閉容器20には、冷媒を吸入するための吸入管21と、冷媒を吐出するための吐出管22とが取り付けられている。
圧縮機構30は、密閉容器20の内側に収納される。具体的には、圧縮機構30は、密閉容器20の内側下部に設置される。圧縮機構30は、電動機40によって駆動される。圧縮機構30は、吸入管21に吸入された冷媒を圧縮する。
電動機40も、密閉容器20の内側に収納される。具体的には、電動機40は、密閉容器20の内側上部に設置される。電動機40は、本実施の形態では、集中巻のモータであるが、分布巻のモータであってもよい。
密閉容器20の底部には、圧縮機構30の各摺動部を潤滑するための冷凍機油が貯留される。冷凍機油は、クランク軸50の回転に伴い、クランク軸50の下部に設けられたオイルポンプによって汲み上げられ、圧縮機構30の各摺動部へ供給される。冷凍機油としては、合成油であるPOE(ポリオールエステル)、PVE(ポリビニルエーテル)、AB(アルキルベンゼン)等が使用される。
以下では、電動機40の詳細を説明する。
電動機40は、本実施の形態では、ブラシレスDC(Direct・Current)モータであるが、誘導電動機等、ブラシレスDCモータ以外のモータであってもよい。
電動機40は、円筒状の固定子41と、円柱状の回転子42とを備える。
固定子41は、密閉容器20の内周面に接して固定される。回転子42は、固定子41の内側に0.3〜1.0ミリメートル程度の空隙を介して設置される。
固定子41は、固定子鉄心43と、巻線44とを備える。固定子鉄心43は、鉄を主成分とする、厚さが0.1〜1.5ミリメートルの複数枚の電磁鋼板を一定の形状に打ち抜き、軸方向に積層し、カシメ又は溶接等により固定して製作される。巻線44は、固定子鉄心43に絶縁部材を介して集中巻で巻かれている。巻線44は、芯線と、芯線を覆う少なくとも1層の被膜とからなる。本実施の形態において、芯線の材質は、銅である。被膜の材質は、AI(アミドイミド)/EI(エステルイミド)である。絶縁部材の材質は、PET(ポリエチレンテレフタレート)である。なお、芯線の材質は、アルミニウムであってもよい。絶縁部材の材質は、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、FEP(テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体)、PFA(テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、LCP(液晶ポリマー)、PPS(ポリフェニレンサルファイド)、又は、フェノール樹脂であってもよい。巻線44には、図示していないリード線の一端が接続されている。
回転子42は、回転子鉄心46と、図示していない永久磁石とを備える。回転子鉄心46は、固定子鉄心43と同じように、鉄を主成分とする、厚さが0.1〜1.5ミリメートルの複数枚の電磁鋼板を一定の形状に打ち抜き、軸方向に積層し、カシメ又は溶接等により固定して製作される。永久磁石は、回転子鉄心46に形成される複数の挿入孔に挿入される。永久磁石は、磁極を形成する。永久磁石としては、フェライト磁石、又は、希土類磁石が使用される。
図示していないが、回転子鉄心46の平面視中心には、クランク軸50の主軸部52が焼き嵌め又は圧入される軸孔が形成されている。回転子鉄心46の軸孔の周囲には、軸方向に貫通する複数の貫通孔が形成されている。それぞれの貫通孔は、吐出マフラ36から密閉容器20内の空間へ放出されるガス冷媒の通路の1つとなる。
図示していないが、電動機40が誘導電動機として構成される場合には、回転子鉄心46に形成される複数のスロットにアルミニウム又は銅等で形成される導体が充填又は挿入される。そして、導体の両端をエンドリングで短絡したかご形巻線が形成される。
密閉容器20の頂部には、インバータ装置等の外部電源と接続する端子24が取り付けられている。端子24は、具体的には、ガラス端子である。本実施の形態において、端子24は、溶接により密閉容器20に固定されている。端子24には、前述したリード線の他端が接続される。これにより、端子24と電動機40の巻線44とが電気的に接続される。
密閉容器20の頂部には、軸方向両端が開口した吐出管22が取り付けられている。圧縮機構30から吐出されるガス冷媒は、密閉容器20内の空間から吐出管22を通って外部の冷媒回路11へ吐出される。
以下では、図4を参照して、吐出弁60の詳細を説明する。
吐出弁60は、固定部61と、中間部62と、先端部63とからなる。本実施の形態において、吐出弁60は、長手状の板部材で一体成形されており、長手方向の一端部が固定部61、長手方向の中央部が中間部62、長手方向の他端部が先端部63である。
固定部61は、圧縮機構30に固定される。本実施の形態では、固定部61に貫通孔64が設けられており、貫通孔64に挿入されるネジ等の固定具によって固定部61が圧縮機構30に固定される。
中間部62は、固定部61と先端部63とをつなぐ。本実施の形態において、中間部62の幅xは、固定部61の幅wよりも小さい。
先端部63は、中間部62とつながる部分である首部65を有する。本実施の形態において、先端部63の幅方向寸法は、中間部62とつながる側から反対側に向かって徐々に大きくなり、途中から徐々に小さくなる。幅方向寸法が徐々に小さくなる部分は、平面視半円状である。この部分の直径の長さは、先端部63の幅方向寸法の最大値、即ち、先端部63の幅yと等しい。
以下では、図3のほかに、図5及び図6を参照して、圧縮機構30の詳細を説明する。
図5は、圧縮機12の一部の横断面を示している。なお、図5において、断面を表すハッチングは省略している。また、図5では、便宜上、締結具37及び吐出弁60等を省略し、圧縮機構30の一部とクランク軸50のみを示している。図6は、図5に示したA−A線で圧縮機構30を切断した場合の切断面を示している。なお、図6において、一部を除き、断面を表すハッチングは省略している。また、図6では、クランク軸50も省略している。
圧縮機構30には、冷媒回路11からガス冷媒を吸入するための吸入口71と、吸入口71から吸入された冷媒を圧縮するための空間72と、その空間72で圧縮された冷媒を冷媒回路11に吐出するための吐出口73とが形成されている。
圧縮機構30は、シリンダ31と、ピストン32と、ベーン33と、主軸受け34と、副軸受け35とを有する。本実施の形態では、圧縮機12が2シリンダのロータリ圧縮機であるため、シリンダ31とピストン32とベーン33とが、それぞれ上部及び下部に1つずつある。
シリンダ31の内周75は、平面視円形である。シリンダ31の内部には、平面視円形の空間であるシリンダ室76が形成される。シリンダ31は、軸方向両端が開口している。
シリンダ31には、シリンダ室76につながり、半径方向に延びるベーン溝77が設けられる。図示していないが、ベーン溝77の外側には、ベーン溝77につながる平面視円形の空間である背圧室が形成される。
ピストン32は、リング状である。よって、ピストン32の内周78及び外周79は、平面視円形である。ピストン32は、シリンダ室76内で偏心回転する。ピストン32は、ピストン32の回転軸となるクランク軸50の偏心軸部51に摺動自在に嵌められる。
ベーン33は、先端が丸まった板状である。ベーン33は、シリンダ31のベーン溝77内に設置される。ベーン33は、背圧室に設けられるベーンスプリングによって常にピストン32に押し付けられている。密閉容器20内が高圧であるため、圧縮機12の運転が開始すると、ベーン33の背圧室側の面であるベーン背面に密閉容器20内の圧力とシリンダ室76内の圧力との差による力が作用する。このため、ベーンスプリングは、主に密閉容器20内とシリンダ室76内の圧力に差がない圧縮機12の起動時に、ベーン33をピストン32に押し付ける目的で使用される。
主軸受け34は、側面視逆T字状である。主軸受け34は、クランク軸50の偏心軸部51よりも上の部分である主軸部52に摺動自在に嵌められる。主軸受け34は、シリンダ31のシリンダ室76及びベーン溝77の上側を閉塞する。
副軸受け35は、側面視T字状である。副軸受け35は、クランク軸50の偏心軸部51よりも下の部分である副軸部53に摺動自在に嵌められる。副軸受け35は、シリンダ31のシリンダ室76及びベーン溝77の下側を閉塞する。
なお、図5及び図6には、主軸受け34側の構造を示しているが、副軸受け35側も同じような構造となる。
吸入口71は、シリンダ31の外周面からシリンダ室76につながっている。冷媒を圧縮するための空間72は、シリンダ31の内周75よりも内側、かつ、ピストン32の外周79よりも外側に形成される。即ち、冷媒を圧縮するための空間72は、シリンダ31の内周75とピストン32の外周79との間に形成される。ベーン33は、ピストン32の回転位置に応じた割合で、この空間72を低圧の吸入室と高圧の圧縮室とに仕切る。
吐出口73は、主軸受け34と副軸受け35との2つの軸受けに形成される。吐出口73は、それぞれの軸受けにおいて、ベーン33の中心線を挟んで吸入口71がある側と反対側に形成される。即ち、吐出口73は、圧縮機構30の空間72がベーン33によって吸入室と圧縮室とに仕切られているときに圧縮室につながる位置に形成される。
それぞれの軸受けには、さらに、円形の締結穴81が形成される。それぞれの軸受けは、締結穴81に挿入される締結具37によってシリンダ31に固定され、ピストン32の回転軸であるクランク軸50を支持する。主軸受け34は、具体的には、上部のシリンダ31に固定される。副軸受け35は、具体的には、下部のシリンダ31に固定される。締結具37は、本実施の形態では、ボルトとナットとの組み合わせである。締結穴81の個数は、適宜調整すればよいが、それぞれの軸受けに複数の締結穴81が必要である。
それぞれの軸受けには、バルブ溝82も形成される。バルブ溝82は、浅溝部83と、深溝部84とからなる。浅溝部83には、吐出弁60の固定部61が収められ、固定される。深溝部84の底には、吐出口73が設けられる。深溝部84には、吐出弁60の中間部62と先端部63とが収められる。先端部63は、吐出口73を開閉自在に閉塞する。中間部62は、先端部63とともに吐出口73を開閉自在に閉塞する。中間部62と先端部63は、吐出口73を閉塞しているときは、吐出口73の周壁部74の端面に接触する。吐出口73の周壁部74の厚さは、一定である。吐出口73の周壁部74の高さは、浅溝部83と深溝部84との深さの差に等しい。即ち、吐出口73の周壁部74の端面は、周壁部74の高さ方向において、深溝部84の底面と同じ位置にある。なお、中間部62は、浅溝部83と深溝部84とに跨って配置されてもよい。
それぞれの軸受けの外側には、吐出マフラ36が取り付けられる。吐出弁60を介して吐出される高温かつ高圧のガス冷媒は、一旦吐出マフラ36に入り、その後吐出マフラ36から密閉容器20内の空間に放出される。なお、吐出弁60及び吐出マフラ36は、主軸受け34と副軸受け35とのいずれか一方のみに設けられてもよい。
本実施の形態において、シリンダ31、主軸受け34、副軸受け35の材質は、焼結鋼であるが、ねずみ鋳鉄又は炭素鋼であってもよい。ピストン32の材質は、クロム等を含有する合金鋼である。ベーン33の材質は、高速度工具鋼である。
密閉容器20の横には、吸入マフラ23が設けられる。吸入マフラ23は、冷媒回路11から低圧のガス冷媒を吸入する。吸入マフラ23は、液冷媒が戻る場合に液冷媒が直接シリンダ31のシリンダ室76に入り込むことを抑制する。吸入マフラ23は、吸入口71に吸入管21を介して接続される。吸入マフラ23の本体は、溶接等により密閉容器20の側面に固定される。
以下では、圧縮機構30に形成される吐出口73の詳細について説明する。
本実施の形態では、吐出口73が、吐出弁60の先端部63だけでなく吐出弁60の中間部62によって閉塞されるほど大きい。したがって、圧縮機12の大容量化が可能となる。
仮に吐出口73が先端部63のみによって閉塞されるとすると、吐出弁60の上昇時には、中間部62と先端部63との剛性差により、先端部63の首部へ応力が集中し、吐出弁60が破損するおそれがある。しかし、本実施の形態では、吐出口73が中間部62によっても閉塞されるため、そのような応力の集中が抑えられ、吐出弁60が破損しにくくなる。したがって、圧縮機12の信頼性を維持できる。
仮に吐出口73を円形又は長円状としたまま、中間部62によっても閉塞されるほど大きくすると、ピストン32とのシール長さfが減るだけでなく、シリンダ31内に圧縮室が形成される際に、ピストン32の内周78よりも内側の空間と吐出口73とがつながるおそれがある。しかし、本実施の形態では、圧縮機構30の中間部62に対向する位置における吐出口73の開口領域の幅aが、圧縮機構30の先端部63に対向する位置における吐出口73の開口領域の幅bよりも小さい。そのため、ピストン32とのシール長さfを確保できる。したがって、圧縮機12の効率性も維持できる。なお、幅aは、中間部62の幅xよりも小さい。幅bは、先端部63の幅yよりも小さい。
特に、本実施の形態では、圧縮機構30の中間部62に対向する位置における吐出口73の開口領域が、圧縮機構30の固定部61に対向する位置に向かって徐々に狭くなる。そのため、ピストン32とのシール長さfを確保しながら、吐出口73を拡大することができる。シリンダ31を扁平化した場合、ピストン32の肉厚が薄くなるが、本実施の形態によれば、構造上の制約を回避しながら、吐出口73の開口領域の面積を最適化することができる。
吐出口73の開口領域は、具体的には、直径の異なる2つの円が当該2つの円の両方に接点を有する2つの線でつながった形状を持つ。当該2つの円のうち、大きい方の円は、圧縮機構30の先端部63に対向する位置にあり、小さい方の円は、圧縮機構30の中間部62に対向する位置にある。
本実施の形態において、吐出口73の開口領域は、一部が、圧縮機構30の空間72の全体が吸入室となる回転位置にあるときのピストン32の内周78と同心の円弧状に湾曲した形状を持つ。即ち、上記2つの線の一方が、圧縮機構30の空間72の全体が吸入室となる回転位置にあるときのピストン32の内周78と同心の円弧である。なお、図5に示すように、ピストン32が、圧縮機構30の空間72の全体が吸入室となる回転位置にある場合、ベーン33の全体がベーン溝77内に収まる。
本実施の形態において、吐出口73の開口領域は、他の一部が締結穴81の円周と同心の円弧状に湾曲した形状を持つ。即ち、上記2つの線の他方が締結穴81の円周と同心の円弧である。
主軸受け34と副軸受け35との2つの軸受けにおいて、締結穴81は、シリンダ31の内周75よりも外側、かつ、吸入口71とベーン溝77と吐出口73を含むバルブ溝82とを避けた位置に配置されなければならない。しかも、主軸受け34と上部のシリンダ31との締結、上部のシリンダ31と下部のシリンダ31との締結、下部のシリンダ31と副軸受け35との締結によって、それぞれの軸受けとシリンダ31とのシール性を確保する必要がある。そのため、締結穴81は、等ピッチに設けられることが望ましい。さらに、締結位置は、シリンダ31の内周75から離れるほど、軸受けの外径の拡大、及び、軸受けのつば厚の増加が必要となり、製造コストが増加する。そのため、締結穴81は、なるべくシリンダ31の内周75の近くに設けられることが望ましい。
本実施の形態では、上記のような要件を全て満たすように締結穴81を配置しても、締結穴81と干渉せず、かつ、ピストン32とのシール長さfを確保でき、かつ、開口領域の面積が最適面積となる吐出口73を、それぞれの軸受けに設けることができる。即ち、吐出口73を、前述した条件1及び条件2及び条件3の全てを満たすように配置することができる。
具体的には、図5に示すように、吐出口73を、1つの締結穴81の円周と、圧縮機構30の空間72の全体が吸入室となる回転位置にあるときのピストン32の内周78との間に配置することができる。吐出口73の開口領域の片側は、隣接する締結穴81の円周と一定の間隔を保ちながら、その隣接する締結穴81の円周に沿って湾曲している。開口領域の別の片側は、圧縮機構30の空間72の全体が吸入室となる回転位置にあるときのピストン32の内周78と一定の間隔を保ちながら、そのピストン32の内周78に沿って湾曲している。このため、締結穴81がシリンダ31の内周75の近くに設けられていても、吐出口73と締結穴81との干渉を回避でき、ピストン32とのシール長さfを確保でき、吐出口73の開口面積を十分にとることができる。
図6に示すように、シリンダ31の内径D、ピストン32の内径d、偏心量eに対して、吐出口73がシリンダ31の内周75よりも内側の部分にかかる量gは、g≦D/2−(e+d/2)という条件を満たす必要がある。この条件は、吐出口73が、ピストン32とのシール長さfを確保するための条件である。この条件を満たすことで、高圧冷媒がピストン32の内周78よりも内側の低圧空間に流れ込まないようにすることができる。
***動作の説明***
図3を参照して、本実施の形態に係る機器である圧縮機12の動作を説明する。圧縮機12の動作は、本実施の形態に係る冷媒圧縮方法に相当する。
端子24からリード線を介して電動機40の固定子41に電力が供給される。これにより、固定子41の巻線44に電流が流れ、巻線44から磁束が発生する。電動機40の回転子42は、巻線44から発生する磁束と、回転子42の永久磁石から発生する磁束との作用によって回転する。回転子42の回転によって、回転子42に固定されたクランク軸50が回転する。クランク軸50の回転に伴い、圧縮機構30のピストン32が圧縮機構30のシリンダ31のシリンダ室76内で偏心回転する。シリンダ31とピストン32との間の空間72は、圧縮機構30のベーン33によって吸入室と圧縮室とに分割されている。クランク軸50の回転に伴い、吸入室の容積と圧縮室の容積とが変化する。吸入室では、徐々に容積が拡大することにより、吸入マフラ23から低圧のガス冷媒が吸入される。圧縮室では、徐々に容積が縮小することにより、中のガス冷媒が圧縮される。圧縮され、高圧かつ高温となったガス冷媒は、吐出マフラ36から密閉容器20内の空間に吐出される。吐出されたガス冷媒は、さらに、電動機40を通過して密閉容器20の頂部にある吐出管22から密閉容器20の外へ吐出される。密閉容器20の外へ吐出された冷媒は、冷媒回路11を通って、再び吸入マフラ23に戻ってくる。
図示していないが、圧縮機12がスイング式のロータリ圧縮機として構成される場合には、ベーン33が、ピストン32と一体に設けられる。クランク軸50が駆動されると、ベーン33は、ピストン32に回転自在に取り付けられた支持体の受入溝に沿って出入りする。ベーン33は、ピストン32の回転に従って揺動しながら半径方向へ進退することによって、シリンダ室76の内部を圧縮室と吸入室とに区画する。支持体は、横断面が半円形状の2つの柱状部材で構成される。支持体は、シリンダ31の吸入口71と吐出口73との中間部に形成された円形状の保持孔に回転自在に嵌められる。
***効果の説明***
本実施の形態では、圧縮機構30に形成される吐出口73が、吐出弁60の先端部63だけでなく吐出弁60の中間部62によって閉塞されるほど大きいため、圧縮機12の大容量化が可能となる。吐出口73が吐出弁60の中間部62によって閉塞されるということは、吐出弁60の首部65への応力の集中、及び、吐出弁60の着座時における衝撃応力の増加が抑えられ、吐出弁60が破損しにくくなるということである。したがって、圧縮機12の信頼性を維持できる。また、吐出口73の開口領域の幅が、吐出弁60の中間部62によって閉塞される箇所で小さくなっているため、ピストン32とのシール長さfを確保できる。したがって、圧縮機12の効率性も維持できる。
本実施の形態では、2つの円をつないだ形状を持つ吐出口73が吐出弁60の固定部61に向かって延びるように形成される。このため、円形の吐出口に比べて、吐出弁60が吐出冷媒の圧力を受ける面積が固定部61の側で増える。よって、吐出弁60が滑らかに上昇し、吐出弁60の中間部62と先端部63との剛性差により発生する首部65への応力集中を低減することが可能となる。また、円形の吐出口に比べて、吐出口73の周長が長くなる。よって、吐出弁60が着座する際に、吐出弁60が吐出口73の周壁部74に接触する面積が増加し、衝撃応力も低減することが可能となる。
本実施の形態では、吐出口73が、全体としてはシリンダ31の内周75に沿って吐出弁60の中間部62に対応する位置まで延びている。このため、小径の密閉容器20に収納され、シリンダ31が扁平化され、ピストン32の偏心量が拡大された圧縮機構30においても、吐出口73の面積を容易に確保することができる。したがって、圧縮機12の性能が向上する。
***他の構成***
圧縮機構30に形成される吐出口73の開口領域は、直径の異なる2つの円の代わりに、任意の第1図形と円ではない第2図形とが第1図形及び第2図形の両方に接点を有する2つの線でつながった形状を持っていてもよい。第1図形の大きさと第2図形の大きさは、異なるものとする。第1図形及び第2図形は、それぞれ多角形でもよいし、その他の形状でもよい。吐出弁60の形状は、吐出口73を閉塞できるように、吐出口73の形状に合わせて適宜変更されるものとする。
実施の形態2.
本実施の形態について、主に実施の形態1との差異を説明する。
図7を参照して、圧縮機構30の詳細を説明する。
図7は、図5に対応している。
実施の形態1と同じように、圧縮機構30に形成される吐出口73の開口領域は、直径の異なる2つの円が当該2つの円の両方に接点を有する2つの線でつながった形状を持つ。当該2つの円のうち、大きい方の円は、圧縮機構30の先端部63に対向する位置にあり、小さい方の円は、圧縮機構30の中間部62に対向する位置にある。
本実施の形態では、上記2つの線が、上記2つの円の接線である。
本実施の形態においても、図7に示すように、吐出口73を、1つの締結穴81の円周と、圧縮機構30の空間72の全体が吸入室となる回転位置にあるときのピストン32の内周78との間に配置することができる。吐出口73の開口領域の片側は、隣接する締結穴81の円周から離れて直線状に延びている。開口領域の別の片側は、圧縮機構30の空間72の全体が吸入室となる回転位置にあるときのピストン32の内周78から離れて直線状に延びている。このため、締結穴81がシリンダ31の内周75の近くに設けられていても、吐出口73と締結穴81との干渉を回避でき、ピストン32とのシール長さfを確保でき、吐出口73の開口面積を、実施の形態1ほどではないが十分にとることができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、これらの実施の形態のうち、いくつかを組み合わせて実施しても構わない。或いは、これらの実施の形態のうち、いずれか1つ又はいくつかを部分的に実施しても構わない。具体的には、これらの実施の形態の説明において「部」として説明するもののうち、いずれか1つのみを採用してもよいし、いくつかの任意の組み合わせを採用してもよい。なお、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。
10 冷凍サイクル装置、11 冷媒回路、12 圧縮機、13 四方弁、14 第1熱交換器、15 膨張機構、16 第2熱交換器、17 制御装置、20 密閉容器、21 吸入管、22 吐出管、23 吸入マフラ、24 端子、30 圧縮機構、31 シリンダ、32 ピストン、33 ベーン、34 主軸受け、35 副軸受け、36 吐出マフラ、37 締結具、40 電動機、41 固定子、42 回転子、43 固定子鉄心、44 巻線、46 回転子鉄心、50 クランク軸、51 偏心軸部、52 主軸部、53 副軸部、60 吐出弁、61 固定部、62 中間部、63 先端部、64 貫通孔、65 首部、71 吸入口、72 空間、73 吐出口、74 周壁部、75 内周、76 シリンダ室、77 ベーン溝、78 内周、79 外周、81 締結穴、82 バルブ溝、83 浅溝部、84 深溝部。

Claims (8)

  1. 冷媒を圧縮するための空間と、前記空間で圧縮された冷媒を吐出するための吐出口とが形成された圧縮機構と、
    前記圧縮機構に固定される固定部と、前記吐出口を開閉自在に閉塞する先端部と、前記固定部と前記先端部とをつなぎ、前記固定部と前記先端部とのいずれよりも小さい幅を保ちながら前記固定部から前記先端部まで長手状に延びており、前記先端部とともに前記吐出口を開閉自在に閉塞する中間部とからなる吐出弁と
    を備え、
    前記圧縮機構の前記中間部に対向する位置における前記吐出口の開口領域の幅が、前記圧縮機構の前記先端部に対向する位置における前記吐出口の開口領域の幅よりも小さい圧縮機。
  2. 前記圧縮機構は、外周よりも外側に前記空間が形成され、偏心回転するリング状のピストンと、前記ピストンの回転位置に応じた割合で前記空間を低圧の吸入室と高圧の圧縮室とに仕切るベーンとを有し、
    前記吐出口の開口領域の片側が、前記空間の全体が前記吸入室となる回転位置にあるときの前記ピストンの内周に沿って湾曲している請求項1に記載の圧縮機。
  3. 前記圧縮機構は、内周よりも内側に前記空間が形成されるシリンダと、前記吐出口及び前記吐出口に隣接する円形の締結穴が形成され、前記締結穴に挿入される締結具によって前記シリンダに固定される軸受けとを有し、
    前記吐出口の開口領域の片側が前記吐出口に隣接する締結穴の円周に沿って湾曲している請求項1に記載の圧縮機。
  4. 前記圧縮機構は、外周よりも外側に前記空間が形成され、偏心回転するリング状のピストンと、前記ピストンの回転位置に応じた割合で前記空間を低圧の吸入室と高圧の圧縮室とに仕切るベーンとを有し、
    前記吐出口の開口領域は、一部が、前記空間の全体が前記吸入室となる回転位置にあるときの前記ピストンの内周と同心の円弧状に湾曲した形状を持つ請求項1に記載の圧縮機。
  5. 前記吐出口の開口領域は、直径の異なる2つの円が前記2つの円の両方に接点を有する2つの線でつながった形状を持ち、前記2つの線の一方が、前記空間の全体が前記吸入室となる回転位置にあるときの前記ピストンの内周と同心の円弧である請求項4に記載の圧縮機。
  6. 前記圧縮機構は、さらに、内周よりも内側に前記空間が形成されるシリンダと、前記吐出口及び円形の締結穴が形成され、前記締結穴に挿入される締結具によって前記シリンダに固定され、前記ピストンの回転軸を支持する軸受けとを有し、
    前記吐出口の開口領域は、他の一部が前記締結穴の円周と同心の円弧状に湾曲した形状を持つ請求項4に記載の圧縮機。
  7. 前記吐出口の開口領域は、直径の異なる2つの円が前記2つの円の両方に接点を有する2つの線でつながった形状を持ち、前記2つの線の一方が、前記空間の全体が前記吸入室となる回転位置にあるときの前記ピストンの内周と同心の円弧であり、前記2つの線の他方が前記締結穴の円周と同心の円弧である請求項6に記載の圧縮機。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載の圧縮機が接続され、冷媒が循環する冷媒回路
    を備える冷凍サイクル装置。
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