JP6406767B2 - チャネルコンテンション方法、アクセスポイント、及びステーション - Google Patents

チャネルコンテンション方法、アクセスポイント、及びステーション Download PDF

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Description

本発明は通信分野に関し、特にチャネルコンテンション方法、アクセスポイント、及びステーションに関する。
無線ローカルエリアネットワーク(Wireless Local Area Network:WLAN)システムは権限のない無線スペクトル内で働き、ユーザはこのスペクトルをチャネル上で共有し得る。複数のユーザがデータを同時に送信する場合、互いに干渉することがあり、それにより衝突を引き起こす。従って、WLANシステムでは、搬送波感知多重アクセス衝突回避(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance:CSMA/CA)機構が用いられ衝突を回避する。既存のWLANシステムでは、CSMA/CA機構において複数のデータパケットが送信のために競合する。搬送波感知(Carrier Sense:CS)は以下のことを示す。フレームを送信する前に、媒体に接続された任意のデバイスはその媒体を感知する必要があり、その媒体がアイドル状態であると判断されるときだけ、デバイスはフレームを送信できる。多重アクセス(Multiple Access:MA)以下のことを示す。複数のデバイスは同時に媒体にアクセスし得て、1つのデバイスにより送信されるフレームも複数のデバイスにより受信され得る。CSMA/CA機構に従って、受動的な感知方式ではなく能動的な衝突回避方式が用いられ、衝突問題を解決する。これにより、衝突が起こるかどうかを正確に感知することが困難なときに課される要求を満たすことができる。CSMA/CA機構の動作方式は以下の通りである。デバイスがフレームを送信しようとして、チャネルがアイドル状態であることを感知することによって取得するとき、チャネルがある期間の間アイドル状態のままであった後に、デバイスが別の任意の期間待機した後でもチャネルがまだアイドル状態である場合、デバイスはデータを送信する。各デバイスの待機時間は任意に生成されるので、差異が生じる可能性が高く、これにより衝突の可能性は低減され得る。衝突が起こる確率は、システムがどれほどビジー状態であるかに関連する。WLANシステムでは、隠れノード問題がある。つまり、アクセスポイント(Access Point:AP)AP1がステーション(Station:STA)にデータを送信するとき、AP1を感知できないステーション、例えばAP2が、チャネルがアイドル状態であると判断してデータ送信を開始すると、それにより受信デバイスSTAに干渉する。この問題は、CSMA/CAプロトコルを用いても解決されない。隠れノード問題のために、WLANシステムでは、送信要求(Request to send:RTS)/送信許可(Clear to send:CTS)プロトコルが概して用いられ、送信保護を実行する。このプロトコルでは実際に、データが送信される前にチャネルが最初に確保される。AP1がデータをSTAに送信するとき、AP2も送信を実行し得る、それによりSTAの受信を妨げる。RTS/CTSプロトコルは、AP1がデータを送信する前にRTSフレームを最初に送信し、STAはRTSフレームを受信した後にCTSフレームを返信することを定義している。RTSフレーム又はCTSフレームを受信する全てのAP又はSTAは、受信したRTSフレーム又はCTSフレームの指示に従ってネットワーク・アロケーション・ベクトル(Network Allocation Vector:NAV)を設定する。NAVは、AP1により必要とされる送信時間に対応する時間である。これらのAP又はSTAは、NAV時間内にデータを送信することはできない。RTSフレームを送信し、STAの応答を受信した後、AP1は送信機会を取得する。そしてAP1はこの期間内にデータをSTAに送信し、近くのAP又はSTAに干渉されない。
いくつか場合において、APは複数のSTAとデータを交換すべく、ある期間の送信機会を取得する必要があり得る。この期間に、APは、複数のSTAにデータを送信する必要があり得て、複数のSTAからもデータを受信し得る。
既存のRTS/CTSプロトコルは、APと1つのSTAとの間のデータ送信保護のみに適用可能である。APと複数のSTAとの間の送信を保護すべく、APは、複数のSTAのそれぞれにRTSフレームを順次送信し得て、複数のSTAはCTSフレームを順次返信する。しかしながら、このやり方は、RTS/CTSインタラクションの複数のグループを必要とし、これによりシステムの余分なオーバヘッドが大幅に増加し、システム効率を低下させる。
本発明の複数の実施形態は、チャネルコンテンション方法、アクセスポイント、及びステーションを提供し、APと複数のSTAとの間のデータ送信を効果的に保護し得る。
第1態様に従って、チャネルコンテンション方法は提供され、本方法は以下の複数の段階を含む。すなわち、アクセスポイントAPによって送信要求RTSフレームを送信する段階であって、RTSフレームはグループ応答指示情報を伝達し、グループ応答指示情報は、送信許可CTSフレームを返信するよう複数のステーションSTAに命令するのに用いられる。RTSフレームを受信する複数のSTAの中の1つのSTAによってグループ応答指示情報に従って返信されるCTSフレームをAPによって受信する段階。及び、受信されたCTSフレームに従って送信機会が取得されていることをAPにより決定する段階。
第1態様に関して、第1の可能な実装態様では、複数のSTAがAPの基本サービスセットBSSのグループに属し、グループ応答指示情報はグループ識別子である。
第1態様又は第1態様の上述の可能な実装態様に関して、第2の可能な実装態様では、複数のSTAはAPのBSS内の全てのSTAであり、グループ応答指示情報はAPのメディアアクセス制御MACアドレス、又は事前設定値である。
第1態様、又は第1態様の上述の複数の可能な実装態様の何れかに関して、第3の可能な実装態様では、グループ応答指示情報はRTSフレームの宛先アドレスRAフィールドに含まれる。
第1態様、又は第1態様の上述の複数の可能な実装態様の何れか1つに関して、第4の可能な実装態様では、本方法はさらに以下の段階を含む。すなわち、APが新たなSTAに関連付けられるとき、新たなSTAのMACアドレスがグループ応答指示情報と同一である場合に、グループ応答指示情報をAPにより更新し、更新済みグループ応答指示情報をBSS内の全てのSTAに送信する段階である。
第1態様、又は第1態様の上述の複数の可能な実装態様の何れか1つに関して、第5の可能な実装態様では、複数のCTSフレームを返信する複数のSTAにより返信される複数のCTSフレームは同一である。
第1態様、又は第1態様の上述の複数の可能な実装態様の何れか1つに関して、第6の可能な実装態様では、送信要求RTSフレームをアクセスポイントAPにより送信する段階の前に、本方法はさらに以下の段階を含む。すなわち、APにより、APのBSS内の各STAに識別子シーケンスを割り当てる段階であり、複数のSTAの複数の識別子シーケンスは直交又は疑似直交である。そして、RTSフレームを受信する複数のSTAの中の1つのSTAによりグループ応答指示情報に従って返信されるCTSフレームをAPにより、受信する段階の後に、本方法はさらに以下の段階を含む。すなわち、CTSフレームを返信するSTAがCTSフレームを返信した後に送信される識別子シーケンスをAPにより受信する段階、及び受信された識別子シーケンスと複数のSTAの複数の識別子シーケンスとに従って相関演算をAPにより実行し、CTSフレームを返信するSTAを決定する段階である。
第2態様に従って、チャネルコンテンション方法が提供され、本方法は以下の複数の段階を含む。すなわち、アクセスポイントAPにより送信された送信要求RTSフレームをステーションSTAにより受信する段階であり、RTSフレームはグループ応答指示情報を伝達し、グループ応答指示情報は、送信許可CTSフレームを返信するよう複数のSTAに命令するのに用いられる。そして、STAにより、グループ応答指示情報に従ってCTSフレームをAPに返信する段階である。
第2態様に関して、第1の可能な実装態様では、複数のSTAはAPの基本サービスセットBSS内のグループに属し、グループ応答指示情報はグループ識別子である。STAにより、グループ応答指示情報に従ってCTSフレームをAPに返信する段階は以下の段階を含む。すなわち、STAによりグループ識別子に従って、STAがグループに属していることを決定し、CTSフレームをAPに返信する段階である。
第2態様又は第2態様の上述の可能な実装態様に関して、第2の可能な実装態様では、複数のSTAはAPのBSS内の全てのSTAであり、グループ応答指示情報はAPのメディアアクセス制御MACアドレス、又は事前設定値である。
第2態様、又は第2態様の上述の複数の可能な実装態様の何れかに関して、第3の可能な実装態様では、グループ応答指示情報はRTSフレームの宛先アドレスRAフィールドに含まれる。
第2態様、又は第2態様の上述の複数の可能な実装態様の何れか1つに関して、第4の可能な実装態様では、本方法は以下の段階をさらに含む。すなわち、APにより送信された更新済みグループ応答指示情報を受信する段階であり、APが新たなSTAと関連付けられるとき、且つ新たなSTAのMACアドレスがグループ応答指示情報と同一である場合に、更新済みグループ応答指示情報は、APがグループ応答指示情報を更新した後に取得される。
第2態様、又は第2態様の上述の複数の可能な実装態様の何れか1つに関して、第5の可能な実装態様では、STAにより返信されるCTSフレームは、グループ応答指示情報に従って返信される別のCTSフレームと同一である。
第2態様、又は第2態様の上述の複数の可能な実装態様の何れか1つに関して、第6の可能な実装態様では、アクセスポイントAPにより送信される送信要求RTSフレームをステーションSTAにより受信する段階の前に、本方法は以下の段階をさらに含む。すなわち、APにより割り当てられた識別子シーケンスをSTAにより取得する段階であり、STAの識別子シーケンスは、APのBSS内の別のSTAにAPにより割り当てられた識別子シーケンスに対して直交又は疑似直交である。そして、STAにより、グループ応答指示情報に従ってCTSフレームをAPに返信した後に、本方法は以下の段階をさらに含む。すなわち、STAにより、STAの識別子シーケンスをAPに送信する段階であり、これによりAPは、受信された識別子シーケンスに従ってCTSフレームを返信するSTAを決定する。
第3態様に従って、アクセスポイントAPが提供され、APは以下の複数のモジュールを含む。すなわち、送信要求RTSフレームを送信するよう構成された送信モジュールであり、RTSフレームはグループ応答指示情報を伝達し、グループ応答指示情報は、送信許可CTSフレームを返信するよう複数のステーションSTAに命令するのに用いられる。RTSフレームを受信する複数のSTAの中の1つのSTAにより、グループ応答指示情報に従って返信されるCTSフレームを受信するよう構成された受信モジュールである。そして、受信されたCTSフレームに従って、送信機会が取得されていることを決定するよう構成された決定モジュールである。
第3態様に関して、第1の可能な実装態様では、複数のSTAはAPの基本サービスセットBSS内のグループに属し、グループ応答指示情報はグループ識別子である。
第3態様又は第3態様の上述の可能な実装態様に関して、第2の可能な実装態様では、複数のSTAはAPのBSS内の全てのSTAであり、グループ応答指示情報はAPのメディアアクセス制御MACアドレス、又は事前設定値である。
第3態様、又は第3態様の上述の複数の可能な実装態様の何れかに関して、第3の可能な実装態様では、グループ応答指示情報はRTSフレームの宛先アドレスRAフィールドに含まれる。
第3態様、又は第3態様の上述の複数の可能な実装態様の何れか1つに関して、第4の可能な実装態様では、APは以下のモジュールをさらに含む。すなわち、APが新たなSTAと関連付けられるとき、新たなSTAのMACアドレスがグループ応答指示情報と同一である場合に、グループ応答指示情報を更新するよう構成された更新モジュールであり、送信モジュールは、更新済みグループ応答指示情報をBSS内の全てのSTAに送信するようさらに構成される。
第3態様、又は第3態様の上述の複数の可能な実装態様の何れか1つに関して、第5の可能な実装態様では、CTSフレームを返信する複数のSTAにより返信される複数のCTSフレームは同一である。
第3態様、又は第3態様の上述の複数の可能な実装態様の何れか1つに関して、第6の可能な実装態様では、APは以下のモジュールをさらに含む。すなわち、APのBSS内の各STAに識別子シーケンスを割り当てるよう構成された割り当てモジュールであり、複数のSTAの複数の識別子シーケンスは直交又は疑似直交である。受信モジュールは、CTSフレームを返信するSTAがCTSフレームを返信した後に送信される識別子シーケンスを受信するようさらに構成される。決定モジュールは、受信された識別子シーケンスと複数のSTAの複数の識別子シーケンスとに従って相関演算を実行し、CTSフレームを返信するSTAを決定するようさらに構成される。
第4態様に従ってステーションSTAが提供され、STAは以下のモジュールを含む。すなわち、アクセスポイントAPにより送信された送信要求RTSフレームを受信するよう構成された受信モジュールであり、RTSフレームはグループ応答指示情報を伝達し、グループ応答指示情報は、送信許可CTSフレームを返信するよう複数のSTAに命令するのに用いられる。そして、グループ応答指示情報に従ってCTSフレームをAPに返信するよう構成された送信モジュールである。
第4態様に関して、第1の可能な実装態様では、複数のSTAはAPの基本サービスセットBSS内のグループに属し、グループ応答指示情報はグループ識別子である。STAは以下のモジュールをさらに含む。すなわち、グループ識別子に従って、STAがグループに属していることを決定するよう構成された決定モジュールである。STAがグループに属していることを決定モジュールが決定するとき、送信モジュールはCTSフレームをAPに返信するよう特に構成される。
第4態様又は第4態様の上述の可能な実装態様に関して、第2の可能な実装態様では、複数のSTAはAPのBSS内の全てのSTAであり、グループ応答指示情報はAPのメディアアクセス制御MACアドレス、又は事前設定値である。
第4態様、又は第4態様の上述の複数の可能な実装態様の何れかに関して、第3の可能な実装態様では、グループ応答指示情報はRTSフレームの宛先アドレスRAフィールドに含まれる。
第4態様、又は第4態様の上述の複数の可能な実装態様の何れか1つに関して、第4の可能な実装態様では、受信モジュールは、APにより送信された更新済みグループ応答指示情報を受信するようさらに構成され、更新済みグループ応答指示情報は、APが新たなSTAと関連付けられるとき、且つ新たなSTAのMACアドレスがグループ応答指示情報と同一である場合に、APがグループ応答指示情報を更新した後に取得される。
第4態様、又は第4態様の上述の複数の可能な実装態様の何れか1つに関して、第5の可能な実装態様では、STAにより返信されるCTSフレームは、グループ応答指示情報に従って返信される別のCTSフレームと同一である。
第4態様、又は第4態様の上述の複数の可能な実装態様の何れか1つに関して、第6の可能な実装態様では、受信モジュールは、アクセスポイントAPにより送信された送信要求RTSフレームを受信する前に、APにより割り当てられた識別子シーケンスを受信するようさらに構成され、STAの識別子シーケンスは、APのBSS内の別のSTAにAPにより割り当てられた識別子シーケンスに対して直交又は疑似直交である。送信モジュールは、グループ応答指示情報に従ってCTSフレームをAPに返信した後に、STAの識別子シーケンスをAPに送信するようさらに構成され、これによりAPは、受信された識別子シーケンスに従ってCTSフレームを返信するSTAを決定する。
上述の複数の技術的解決手法に基づき、本発明の複数の実施形態に従って、グループ応答指示情報を伝達するRTSフレームが送信され、CTSフレームを返信するよう複数のSTAに命令する。グループ応答指示情報に従って返信されたCTSフレームが受信され、これにより、APと複数のSTAとの間のデータ送信が、比較的小さいオーバヘッドで効果的に保護され得て、システム効率が改善され得る。
本発明の複数の実施形態において複数の技術的解決手法をより明確に説明すべく、本発明の複数の実施形態を説明するために必要とされる複数の添付図面を以下に簡潔に紹介する。以下の説明における複数の添付図面は本発明のいくつかの実施形態を示すに過ぎず、当業者は、創造努力することなくこれら添付図面から複数の他の図面をさらに導き出し得ることは明らかである。
本発明の一実施形態によるアプリケーションシナリオの図である。
本発明の一実施形態によるチャネルコンテンション方法の概略フローチャートである。
RTSフレームのフレーム構造の概略図である。
本発明の別の実施形態によるチャネルコンテンション方法の概略フローチャートである。
本発明の一実施形態によるAPの概略ブロック図である。
本発明の一実施形態によるSTAの概略ブロック図である。
本発明の一実施形態によるAPの概略構造図である。
本発明の一実施形態によるSTAの概略構造図である。
本発明の複数の実施形態の複数の添付図面を参照して、本発明の複数の実施形態における複数の技術的解決手法を以下に明確に説明する。説明される複数の実施形態は本発明の複数の実施形態の一部であって、全てではないことは明らかである。本発明の複数の実施形態に基づいて創造努力することなく当業者により取得される他の全ての実施形態は、本発明に保護範囲に含まれるものとする。
図1は、本発明の複数の実施形態が適用され得るシナリオの図である。図1に示されるように、複数のSTA(STA111からSTA115)がAP110のサービスエリア内に配置され、AP110及び複数のSTAは基本サービスセット(Basic Service Set:BSS)を形成する。一部のSTAは、別のAPのサービスエリア内に同時に配置され得る。例えば、STA114はAP120のサービスエリア内にも配置され、STA115はAP130のサービスエリア内にも配置される。AP110が複数のSTAとデータ送信を実行する必要があるとき、例えばスケジューリング送信、ダウンリンク(downlink:DL)/ダウンリンク(uplink:UL)マルチユーザ・マルチ入力・マルチ出力(Multi−User Multiple−Input Multiple−Output:MU−MIMO)送信、又は直交周波数分割多元接続(Orthogonal Frequency Division Multiple Access:OFDMA)送信を複数のSTAと実行する必要があるとき、AP110は、AP110と複数のSTAとの間の送信を保護するための送信機会を必要とする。
図2は、本発明の一実施形態によるチャネルコンテンション方法200の概略フローチャートである。図2に示されるように、方法200は以下の複数の段階を含む。
S210:APはRTSフレームを送信する。RTSフレームはグループ応答指示情報を伝達し、グループ応答指示情報は、CTSフレームを返信するよう複数のSTAに命令するのに用いられる。
S220:APは、RTSフレームを受信する複数のSTAの中の1つのSTAにより、グループ応答指示情報に従って返信されるCTSフレームを受信する。
S230:APは、送信機会が取得されていることを、受信されたCTSフレームに従って決定する。
本発明のこの実施形態において、方法200の実行主体APは図1に示されるAP110であってよく、この場合、複数のSTAは、図1に示されるSTA111からSTA115の全て又はその一部であってよい。
APは複数のSTAと通信する必要があるとき、APは送信機会を取得する必要がある。本発明のこの実施形態において、APは、グループ応答指示情報を伝達するRTSフレームを送信する。グループ応答指示情報は、CTSフレームを返信するよう複数のSTAに命令するのに用いられる。つまり、複数のSTAは全て対象STAであり、全てがCTSフレームを返信する必要がある。APがRTSフレームを送信した後、APのサービスエリア内のノード(STA又は別のAP)は、RTSフレームを受信するとき、グループ応答指示情報に従って、ノードが対象STAであるかどうかを決定する、つまり、ノードが複数のSTAの中の1つのSTAであるかどうかを決定する。ノードが対象STAではない場合には、RTSフレームに従ってNAVを設定し、ノードが対象STAである場合には、CTSフレームを返信する。このように、RTSフレームを受信した後に、複数のSTAは、グループ応答指示情報に従ってCTSフレームをAPに返信するようグループ応答指示情報により命令される。CTSフレームを返信する各STAがCTSフレームを送信した後、STAのサービスエリア内のノードがCTSフレームを受信するときに、ノードがAPではない場合には、CTSフレームに従ってNAVが設定される。このように、ノードはSTAに干渉を引き起こさない。グループ応答指示情報に従って返信されるCTSフレームを受信した後、APは送信機会を正常に取得し、これによりAPは、送信機会を用いることで複数のSTAと通信し得る。同じAPのサービスエリア内の複数のSTAがRTSフレームを受信するときの時間の間の差異がわずかなので、複数のSTAはCTSフレームをほぼ同時に返信する。複数のSTAにより送信される複数のCTSフレームがAPに到着する時間の間の差異が、サイクリックプレフィックス(Cyclic Prefix:CP)の時間の長さの範囲内である限り、APは、複数のCTSフレームを正確に受信し得る。つまり、本発明のこの実施形態では、APが1つのRTSフレームのみを送信し、1つのCTSフレームのみを受信する限り、APは、複数のSTAとデータ送信を実行する機会を取得し、それにより、APと複数のSTAとの間のデータ送信に対して、比較的小さいオーバヘッドで保護を実施し得る。送信機会を持つことで、APは、CTSフレームを返信しないSTAと通信することも可能になる。CTSフレームによる保護が不足しているために、APと複数のSTAとの間の送信が成功する可能性は減少し得る。
本発明のこの実施形態におけるチャネルコンテンション方法に従って、グループ応答指示情報を伝達するRTSフレームが送信され、CTSフレームを返信するよう複数のSTAに命令する。グループ応答指示情報に従って返信されたCTSフレームが受信され、これにより、APと複数のSTAとの間のデータ送信が、比較的小さいオーバヘッドで効果的に保護され得て、システム効率が改善され得る。
本発明のこの実施形態では、複数のSTAは、APがデータ送信を実行する必要がある対象の複数のSTAであり、APのサービスエリア内の全てSTAであってよく、複数のSTAのグループであってもよい。APは、CTSフレームを伝達すべくグループ応答指示情報を用いることで、CTSフレームを返信するよう複数のSTAに命令する。
オプションとして、本発明の一実施形態において、複数のSTAはAPのBSS内のグループに属し、この場合、グループ応答指示情報はグループ識別子である。
APがSTAのグループと通信する必要があるとき、APは、送信されたRTSフレームを用いてグループ識別子を伝達し、CTSフレームを返信するようグループ内のSTAに命令する。
例えば、図1において、STA113、STA114、及びSTA115は1つのグループに属す。AP110がSTAのグループとデータ送信を実行しようとするとき、AP110は、RTSフレームを用いてグループ識別子を伝達する。この場合、RTSフレームを受信した後に、グループに属していないSTA111及びSTA112は、グループ識別子に従って、グループに属していないことを決定し、次にNAVを設定する。グループに属しているSTA113、STA114、及びSTA115は、グループ識別子に従って、グループに属していることを決定し、次にCTSフレームをAP110に返信する。AP110のサービスエリア外にあり、STA114のサービスエリア内にあるAP120は、STA114により送信されたCTSフレームを受信し得て、次にSTA114のデータ送信に干渉を引き起こさないようにNAVを設定する。同様に、AP110のサービスエリア外にあり、STA115のサービスエリア内にあるAP130は、STA115により送信されたCTSフレームを受信し得て、次にSTA115のデータ送信に干渉を引き起こさないようにNAVを設定する。
この実施形態において、AP及び複数のSTAは、複数のSTAのグループ情報を初期設定する。APは、グループ識別子がRTSフレームに含まれていることをグループ情報に従って見つける。RTSフレームを受信したとき、各STAは、各STAが属するグループのグループ識別子がRTSフレームに含まれるグループ識別子と同一であるかどうかに従って、CTSフレームを返信する必要があるかどうかを決定する。
オプションとして、本発明の別の実施形態において、複数のSTAはAPのBSS内の全てのSTAである。この場合、グループ応答指示情報はAPのメディアアクセス制御(Media Access Control:MAC)アドレス、又は事前設定値である。
APがBSS内の全てのSTAと通信する必要があるとき、APは、送信されたRTSフレームを用いてBSSの識別情報を伝達する。例えば、識別情報はAPのMACアドレス、又は事前設定値であってよい。事前設定値が用いられるとき、事前設定値は、BSS内の全てのSTAのMACアドレスと衝突しない任意の特定の値であってよい。事前設定値は、BSS内の全てのSTAに前もって通知される必要がある。
例えば、図1において、AP110がBSS内の全てのSTAとデータ送信を実行しようとするとき、AP110はRTSフレームを送信する。RTSフレームはAP110のMACアドレス又は事前設定値を伝達する。RTSフレームを受信したとき、STA111からSTA115のそれぞれは、MACアドレス又は事前設定値に従って、CTSフレームを返信する必要があることを決定し、次にCTSフレームをAP110に返信する。このように、AP110のサービスエリア外にあり、STA114のサービスエリア内にあるAP120は、STA114により送信されたCTSフレームを受信し得て、次にSTA114のデータ送信に干渉を引き起こさないようにNAVを設定する。同様に、AP110のサービスエリア外にあり、STA115のサービスエリア内にあるAP130は、STA115により送信されたCTSフレームを受信し得て、次にSTA115のデータ送信に干渉を引き起こさないようにNAVを設定する。
本発明のこの実施形態において、オプションとして、グループ応答指示情報はRTSフレームの宛先アドレス(Receiver Address:RA)フィールドに含まれる。
図3は、RTSフレームのフレーム構造の概略図である。RAフィールドは宛先アドレスとして定義される。この実施形態において、RTSフレーム内のRAフィールドは、グループ応答指示情報を伝達するのに用いられる。
グループ応答指示情報がグループ識別子であるとき、グループ識別子はRAフィールドに含まれる。つまり、宛先アドレスがグループ識別子として定義される。この場合、RAフィールド内のアドレスはマルチキャストアドレスであり、APにより送信されるRTSフレームはマルチキャストRTSフレームである。STAは、マルチキャストアドレスに従って、STAが対象STAであるかどうか、及びCTSフレームを返信するかどうかを決定する。
グループ応答指示情報がAPのMACアドレス、又は事前設定値であるとき、APのMACアドレス、又は事前設定値はRAフィールドに含まれる。つまり、宛先アドレスがAPのMACアドレス、又は事前設定値として定義される。この場合、RAフィールド内のアドレスはブロードキャストアドレスであり、APにより送信されるRTSフレームはブロードキャストRTSフレームである。STAは、ブロードキャストアドレスに従って、STAが対象STAであるかどうか、及びCTSフレームを返信するかどうかを決定する。
グループ応答指示情報はRAフィールドに含まれ、これにより既存のRTSフレームにわずかな修正が行われ、下位互換性が維持され得る。
グループ応答指示情報はRTSフレームの別のフィールドにも含まれるが、このことは、本発明のこの実施形態に限定されないことが理解されるべきである。グループ応答指示情報がどのフィールドに含まれるかに関係なく、STAは、グループ応答指示情報に従って、CTSフレームを返信するかどうかを決定し得る。これらの実装態様は、本発明の保護範囲に含まれるものとする。
本発明のこの実施形態において、オプションとして、方法200は以下の段階をさらに含む。APが新たなSTAと関連付けられるとき、新たなSTAのMACアドレスがグループ応答指示情報と同一である場合に、グループ応答指示情報をAPにより更新し、更新済みグループ応答指示情報をBSS内の全てのSTAに送信する段階である。
例えば、グループ識別子又は事前設定値がグループ応答指示情報として用いられる場合、BSS内の新たなSTAがAPと関連付けられるときに、APは、STAのMACアドレスが現在定義されているグループ識別子又は事前設定値と衝突するかどうかを調べる必要がある。衝突がある場合、APはグループ識別子又は事前設定値を更新する必要があり、更新された値をBSS内の全てのSTAに送信する。例えば、APは、ブロードキャストフレーム又はビーコン(Beacon)フレームを用いることで、BSS内の全てのSTAにグループ識別子又は事前設定値の変更を通知する。
本発明のこの実施形態において、CTSフレームを返信する複数のSTAにより返信される複数のCTSフレームは同一である。つまり、複数のSTAにより送信される複数のCTS物理フレームは、APが複数のCTSフレームを正確に受信することを保証するように、完全に同一の内容を有し、完全に同一のプリアンブル(preamble)を用い、完全に同一の変調及び符号化スキームを用いることで送信される。
グループ応答指示情報に従って複数のSTAにより返信される複数のCTSフレームを受信した後に、APは、送信機会が取得されていることを決定し、次にAPは、送信機会を用いることで複数のSTAとデータ送信を実行する。
CTSフレームを返信すべき全てのSTAの中に、APにより送信されたRTSフレームを受信しないSTAが存在し得る。この場合、CTSフレームを実際に返信した複数のSTAは、CTSフレームを返信すべき全てのSTAより少ない。オプションとして、APは、どのSTAがCTSフレームを返信しなかったかをさらに決定し得る。
オプションとして、本発明のこの実施形態において、APがRTSフレームを送信する前に、方法200は以下の段階をさらに含む。すなわち、APのBSS内の各STAに識別子シーケンスをAPにより割り当てる段階であり、複数のSTAの識別子シーケンスは直交又は疑似直交である。RTSフレームを受信する複数のSTAの中のSTAにより、グループ応答指示情報に従って返信されるCTSフレームをAPが受信した後に、方法200は以下の複数の段階をさらに含む。すなわち、CTSフレームを返信するSTAがCTSフレームを返信した後に送信される識別子シーケンスをAPにより受信する段階である。そして、受信された識別子シーケンスと複数のSTAの複数の識別子シーケンスとに従って相関演算をAPにより実行して、CTSフレームを返信するSTAを決定する段階である。
つまり、APは、識別子シーケンスを各STAに前もって割り当て、複数のSTAの複数の識別子シーケンスは直交又は疑似直交である。CTSフレームを返信した後に、各STAは識別子シーケンス送信する。APは、CTSフレームを実際に返信するSTAを決定するように、受信された識別子シーケンス及びCTSフレームを返信すべき全てのSTAの複数の識別子シーケンスに対して相関演算を実行する。
本発明のこの実施形態におけるチャネルコンテンション方法に従って、複数のSTAはCTSフレームを返信するようRTSフレームにおいて指示され、これによりAPと複数のSTAとの間のデータ送信は比較的小さいオーバヘッドで効果的に保護され得て、システム効率が改善され得る。
上述の事項は、本発明の複数の実施形態におけるチャネルコンテンション方法をAPの観点から詳細に説明している。以下に、本発明の複数の実施形態のチャネルコンテンション方法をSTAの観点から詳細に説明する。
図4は、本発明の別の実施形態によるチャネルコンテンション方法400の概略フローチャートである。図4に示されるように、方法400は以下の複数の段階を含む。
S410:STAは、APにより送信されたRTSフレームを受信する。RTSフレームはグループ応答指示情報を伝達し、グループ応答指示情報はCTSフレームを返信するよう複数のSTAに命令するのに用いられる。
S420:STAは、グループ応答指示情報に従ってCTSフレームをAPに返信する。
本発明のこの実施形態において、方法400の実行主体STAは、図1に示されるSTA111からSTA115の中の1つのSTAであってよく、これに対応して、APは、図1に示されるAP110であってよい。
APが複数のSTAと通信する必要があるとき、APは送信機会を取得する必要がある。本発明のこの実施形態において、APは、グループ応答指示情報を伝達するRTSフレームを送信する。グループ応答指示情報は、CTSフレームを返信するよう複数のSTAに命令するのに用いられる。つまり、複数のSTAは全て対象STAであり、全てがCTSフレームを返信する必要がある。
APがRTSフレームを送信した後、複数のSTAのそれぞれは、RTSフレームを受信した後にグループ応答指示情報に従ってCTSフレームをAPに返信する。STAのサービスエリア内のノードがCTSフレームを受信するとき、ノードがAPではない場合には、ノードはCTSフレームに従ってNAVを設定する。このように、ノードはSTAに干渉を引き起こさない。
同じAPのサービスエリア内の複数のSTAがRTSフレームを受信するときの時間の間の差異がわずかなので、複数のSTAはCTSフレームをほぼ同時に返信する。複数のSTAにより送信される複数のCTSフレームがAPに到着する時間の間の差異が、CPの時間の長さの範囲内である限り、APは、複数のCTSフレームを正確に受信し得る。グループ応答指示情報に従って複数のSTAにより返信される複数のCTSフレームを受信した後、APは送信機会を正常に取得し、これによりAPは、送信機会を用いることで複数のSTAと通信し得る。送信機会を持つことで、APは、CTSフレームを返信しないSTAと通信することも可能になる。CTSフレームによる保護が不足しているために、STAと複数のSTAとの間の送信が成功する可能性は減少し得る。
本発明のこの実施形態におけるチャネルコンテンション方法に従って、APにより送信され、グループ応答指示情報を伝達するRTSフレームが受信される。CTSフレームは、グループ応答指示情報に従ってAPに返信され、これにより、APと複数のSTAとの間のデータ送信が、比較的小さいオーバヘッドで効果的に保護され得て、システム効率が改善され得る。
オプションとして、本発明の一実施形態において、複数のSTAはAPのBSS内のグループに属し、グループ応答指示情報はグループ識別子である。この場合、STAが、グループ応答指示情報に従ってCTSフレームをAPに返信することは、以下のことを含む。すなわち、STAがグループに属していることをグループ識別子に従ってSTAにより決定し、CTSフレームをAPに返信することである。
オプションとして、本発明の別の実施形態において、複数のSTAは、APのBSS内の全てのSTAであり、グループ応答指示情報はAPのMACアドレス、又は事前設定値である。
本発明のこの実施形態において、オプションとして、グループ応答指示情報はRTSフレームのRAフィールドに含まれる。
グループ応答指示情報がグループ識別子であるとき、グループ識別子はRAフィールドに含まれる。つまり、宛先アドレスがグループ識別子として定義される。この場合、RAフィールド内のアドレスはマルチキャストアドレスであり、APにより送信されるRTSフレームはマルチキャストRTSフレームである。STAは、マルチキャストアドレスに従って、STAが対象STAであることを決定し、次にCTSフレームを返信する。
グループ応答指示情報がAPのMACアドレス、又は事前設定値であるとき、APのMACアドレス、又は事前設定値はRAフィールドに含まれる。つまり、宛先アドレスがAPのMACアドレス、又は事前設定値として定義される。この場合、RAフィールド内のアドレスはブロードキャストアドレスであり、APにより送信されるRTSフレームはブロードキャストRTSフレームである。STAは、ブロードキャストアドレスに従って、STAが対象STAであることを決定し、次にCTSフレームを返信する。
グループ応答指示情報はRAフィールドに含まれ、これにより既存のRTSフレームにわずかな修正が行われ、下位互換性が維持され得る。
本発明のこの実施形態において、オプションとして、方法400は以下の段階をさらに含む。すなわち、APにより送信された更新済みグループ応答指示情報を受信する段階であり、APが新たなSTAと関連付けられるとき、且つ新たなSTAのMACアドレスがグループ応答指示情報と同一である場合に、更新済みグループ応答指示情報は、APがグループ応答指示情報を更新した後に取得される。
例えば、グループ識別子又は事前設定値がグループ応答指示情報として用いられる場合、BSS内の新たなSTAがAPと関連付けられるときに、APは、新たなSTAのMACアドレスが現在定義されているグループ識別子又は事前設定値と衝突するかどうかを調べる必要がある。衝突がある場合、APはグループ識別子又は事前設定値を更新する必要があり、更新された値をBSS内の全てのSTAに送信する。
本発明のこの実施形態において、STAにより返信されるCTSフレームは、グループ応答指示情報に従って返信される別のCTSフレームと同一である。つまり、複数のSTAにより送信される複数のCTS物理フレームは、APが複数のCTSフレームを正確に受信することを保証するように、完全に同一の内容を有し、完全に同一のプリアンブルを用い、完全に同一の変調及び符号化スキームを用いることで送信される。
オプションとして、本発明のこの実施形態において、STAがAPにより送信されたRTSフレームを受信する前に、方法400は以下の段階をさらに含む。すなわち、APにより割り当てられた識別子シーケンスをSTAにより取得する段階であり、STAの識別子シーケンスは、APのBSS内の別のSTAにAPにより割り当てられた識別子シーケンスに対して直交又は疑似直交である。そして、グループ応答指示情報に従ってSTAがCTSフレームをAPに返信した後に、方法400は以下の段階をさらに含む。すなわち、STAにより、STAの識別子シーケンスをAPに送信する段階であり、これによりAPは、受信された識別子シーケンスに従ってCTSフレームを返信するSTAを決定する。
具体的には、APは、識別子シーケンスを各STAに前もって割り当て、複数のSTAの複数の識別子シーケンスは直交又は疑似直交である。CTSフレームを返信した後に、各STAは識別子シーケンス送信する。APは、CTSフレームを実際に返信するSTAを決定するように、受信された識別子シーケンス及びCTSフレームを返信すべき全てのSTAの複数の識別子シーケンスに対して相関演算を実行する。
本発明のこの実施形態におけるチャネルコンテンション方法に従って、APにより送信され、CTSフレームを返信するよう複数のSTAに命令するのに用いられるRTSフレームが受信され、これによりAPと複数のSTAとの間のデータ送信が、比較的小さいオーバヘッドで効果的に保護され得て、システム効率が改善され得る。
本願の複数の実施形態において、上述の複数のプロセスの連続番号は実行順序を意味するものではないことが理解されるべきである。複数のプロセスの実行順序は、複数のプロセスの複数の機能及び内部論理に従って決定されるべきであり、本発明の複数の実施形態の複数の実装プロセスに対していかなる限定も与えるべきではない。
上述の事項は、本発明の複数の実施形態に従ってチャネルコンテンション方法を図1から図4を参照して詳細に説明している。以下に、本発明の複数の実施形態に従って図5から図8を参照してAP及びSTAを説明する。
図5は、本発明の一実施形態によるAP500の概略ブロック図である。図5に示されるように、AP500は以下の複数のモジュールを含む。すなわち、RTSフレームを送信するよう構成された送信モジュール510であり、RTSフレームはグループ応答指示情報を伝達し、グループ応答指示情報は、CTSフレームを返信するよう複数のSTAに命令するのに用いられる。RTSフレームを受信する複数のSTAの中の1つのSTAにより、グループ応答指示情報に従って返信されるCTSフレームを受信するよう構成された受信モジュール520である。そして、受信されたCTSフレームに従って、送信機会が取得されていることを決定するよう構成された決定モジュール530である。
本発明のこの実施形態におけるAPに従って、グループ応答指示情報を伝達するRTSフレームが送信され、CTSフレームを返信するよう複数のSTAに命令する。グループ応答指示情報に従って返信されたCTSフレームが受信され、これにより、APと複数のSTAとの間のデータ送信が、比較的小さいオーバヘッドで効果的に保護され得て、システム効率が改善され得る。
オプションとして、本発明の一実施形態において、複数のSTAはAPのBSS内のグループに属し、グループ応答指示情報はグループ識別子である。
オプションとして、本発明の別の実施形態において、複数のSTAはAPのBSS内の全てのSTAであり、グループ応答指示情報はAPのMACアドレス、又は事前設定値である。
本発明のこの実施形態において、オプションとして、グループ応答指示情報はRTSフレームのRAフィールドに含まれる。
グループ応答指示情報はRAフィールドに含まれ、これにより既存のRTSフレームにわずかな修正が行われ、下位互換性が維持され得る。
本発明のこの実施形態において、オプションとして、AP500は以下のモジュールをさらに含む。すなわち、APが新たなSTAと関連付けられるとき、新たなSTAのMACアドレスがグループ応答指示情報と同一である場合に、グループ応答指示情報を更新するよう構成された更新モジュールであり、送信モジュール510は、更新済みグループ応答指示情報をBSS内の全てのSTAに送信するようさらに構成される。
本発明のこの実施形態において、CTSフレームを返信する複数のSTAにより返信される複数のCTSフレームは同一である。
本発明のこの実施形態において、オプションとして、AP500は以下のモジュールをさらに含む。すなわち、APのBSS内の各STAに識別子シーケンスを割り当てるよう構成された割り当てモジュールであり、複数のSTAの複数の識別子シーケンスは直交又は疑似直交である。受信モジュール520は、CTSフレームを返信するSTAがCTSフレームを返信した後に送信される識別子シーケンスを受信するようさらに構成される。決定モジュール530は、受信された識別子シーケンスと複数のSTAの複数の識別子シーケンスとに従って相関演算を実行し、CTSフレームを返信するSTAを決定するようさらに構成される。
本発明のこの実施形態によるAP500は、本発明の複数の実施形態によるチャネルコンテンション方法におけるAP(例えば、図1に示されるAP100)に対応してよく、さらに、AP500内の複数のモジュールに関する上述及び他の複数の動作及び/又は複数の機能は、図1から図4に示される複数の方法の対応する複数のプロセスを実装するために別に説明されており、簡潔さのために、さらなる詳細がここで説明されることはない。
本発明のこの実施形態におけるAPに従って、複数のSTAはCTSフレームを返信するようRTSフレームにおいて指示され、これによりAPと複数のSTAとの間のデータ送信は比較的小さいオーバヘッドで効果的に保護され得て、システム効率が改善され得る。
図6は、本発明の一実施形態によるSTA600の概略ブロック図である。図6に示されるように、STA600は以下の複数のモジュールを含む。すなわち、APにより送信されたRTSフレームを受信するよう構成された受信モジュール610であり、RTSフレームはグループ応答指示情報を伝達し、グループ応答指示情報はCTSフレームを返信するよう複数のSTAに命令するのに用いられる。そして、グループ応答指示情報に従ってCTSフレームをAPに返信するよう構成された送信モジュール620である。
本発明のこの実施形態におけるSTAに従って、APにより送信され、グループ応答指示情報を伝達するRTSフレームが受信される。CTSフレームは、グループ応答指示情報に従ってAPに返信され、これにより、APと複数のSTAとの間のデータ送信が、比較的小さいオーバヘッドで効果的に保護され得て、システム効率が改善され得る。
オプションとして、本発明の一実施形態において、複数のSTAはAPのBSS内のグループに属し、グループ応答指示情報はグループ識別子である。
STA600は以下のモジュールをさらに含む。すなわち、グループ識別子に従って、STAがグループに属していることを決定するよう構成された決定モジュールである。STAがグループに属していることを決定モジュールが決定するとき、送信モジュール620はCTSフレームをAPに返信するよう特に構成される。
オプションとして、本発明の別の実施形態において、複数のSTAはAPのBSS内の全てのSTAであり、グループ応答指示情報はAPのMACアドレス、又は事前設定値である。
本発明のこの実施形態において、オプションとして、グループ応答指示情報はRTSフレームのRAフィールドに含まれる。
グループ応答指示情報はRAフィールドに含まれ、これにより既存のRTSフレームにわずかな修正が行われ、下位互換性が維持され得る。
本発明のこの実施形態において、オプションとして、受信モジュール610は、APにより送信された更新済みグループ応答指示情報を受信するようさらに構成され、APが新たなSTAと関連付けられるとき、且つ新たなSTAのMACアドレスがグループ応答指示情報と同一である場合に、更新済みグループ応答指示情報は、APがグループ応答指示情報を更新した後に取得される。
本発明のこの実施形態において、STAにより返信されるCTSフレームは、グループ応答指示情報に従って返信される別のCTSフレームと同一である。
本発明のこの実施形態において、オプションとして、受信モジュール610は、APにより送信されたRTSフレームを受信する前に、APにより割り当てられた識別子シーケンスを受信するようさらに構成され、STAの識別子シーケンスは、APのBSS内の別のSTAにAPにより割り当てられた識別子シーケンスに対して直交又は疑似直交である。送信モジュール620は、グループ応答指示情報に従ってCTSフレームをAPに返信した後に、STAの識別子シーケンスをAPに送信するようさらに構成され、これによりAPは、受信された識別子シーケンスに従ってCTSフレームを返信するSTAを決定する。
本発明のこの実施形態によるSTA600は、本発明の複数の実施形態によるチャネルコンテンション方法におけるSTA(例えば、図1に示されるSTA111からSTA115の中の1つのSTA)に対応してよく、さらに、STA600内の複数のモジュールに関する上述及び他の複数の動作及び/又は複数の機能は、図1から図4に示される複数の方法の対応する複数のプロセスを実装するために別に説明されており、簡潔さのために、さらなる詳細がここで説明されることはない。
本発明のこの実施形態におけるSTAに従って、APにより送信され、CTSフレームを返信するよう複数のSTAに命令するのに用いられるRTSフレームが受信され、これによりAPと複数のSTAとの間のデータ送信が、比較的小さいオーバヘッドで効果的に保護され得て、システム効率が改善され得る。
図7は、本発明の別の実施形態によるAPの構造を示す。APは、少なくとも1つのプロセッサ702(例えば、CPU)と、送信機704と、受信機705とを含み、別の通信インタフェースと、メモリ706と、少なくとも1つの通信バス703とをさらに含む。通信バス703は、これらの構成要素の間に通信接続を実装するよう構成される。プロセッサ702は、メモリ706に格納された実行可能モジュール、例えばコンピュータプログラムを実行するよう構成される。メモリ706は、高速ランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)を含んでよく、又は不揮発性メモリ(non−volatile memory)、例えば少なくとも1つの磁気ディスクストレージを含んでよい。別の少なくとも1つのネットワーク要素との通信は、送信機704及び受信機705を用いることで実現される。
いくつかの実装態様において、メモリ706はプログラム7061を格納し、プロセッサ702はプログラム7061を実行する。
送信機704はRTSフレームを送信するよう構成され、RTSフレームはグループ応答指示情報を伝達し、グループ応答指示情報はCTSフレームを返信するよう複数のSTAに命令するのに用いられる。
受信機705は、RTSフレームを受信する複数のSTAの中の1つのSTAにより、グループ応答指示情報に従って返信されるCTSフレームを受信するよう構成される。
プロセッサ702は、受信されたCTSフレームに従って、送信機会が取得されていることを決定するよう構成される。
オプションとして、複数のSTAはAPのBSS内のグループに属し、グループ応答指示情報はグループ識別子である。
オプションとして、複数のSTAはAPのBSS内の全てのSTAであり、グループ応答指示情報はAPのMACアドレス、又は事前設定値である。
オプションとして、グループ応答指示情報はRTSフレームのRAフィールドに含まれる。
オプションとして、APが新たなSTAと関連付けられるとき、新たなSTAのMACアドレスがグループ応答指示情報と同一である場合に、プロセッサ702はグループ応答指示情報を更新するようさらに構成され、送信機704は、更新済みグループ応答指示情報をBSS内の全てのSTAに送信するようさらに構成される。
オプションとして、CTSフレームを返信する複数のSTAにより返信される複数のCTSフレームは同一である。
オプションとして、プロセッサ702は、識別子シーケンスをAPのBSS内の各STAに割り当てるようさらに構成され、複数のSTAの複数の識別子シーケンスは直交又は疑似直交である。
受信機705は、CTSフレームを返信するSTAがCTSフレームを返信した後に送信される識別子シーケンスを受信するようさらに構成される。
プロセッサ702は、受信された識別子シーケンスと複数のSTAの複数の識別子シーケンスとに従って相関演算を実行し、CTSフレームを返信するSTAを決定するようさらに構成される。
本発明のこの実施形態に提供された上述の技術的解決手法から分かり得るように、本発明のこの実施形態において、グループ応答指示情報を伝達するRTSフレームが送信され、CTSフレームを返信するよう複数のSTAに命令する。グループ応答指示情報に従って返信されたCTSフレームが受信され、これにより、APと複数のSTAとの間のデータ送信が、比較的小さいオーバヘッドで効果的に保護され得て、システム効率が改善され得る。
図8は、本発明の別の実施形態によるSTAの構造を示す。STAは、少なくとも1つのプロセッサ802(例えば、CPU)と、送信機804と、受信機805とを含み、別の通信インタフェースと、メモリ806と、少なくとも1つの通信バス803とをさらに含む。通信バス803は、これらの構成要素の間に通信接続を実装するよう構成される。プロセッサ802は、メモリ806に格納された実行可能モジュール、例えばコンピュータプログラムを実行するよう構成される。メモリ806は、高速ランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)を含んでよく、又は不揮発性メモリ(non−volatile memory)、例えば少なくとも1つの磁気ディスクストレージを含んでよい。別の少なくとも1つのネットワーク要素との通信接続は、送信機804及び受信機805を用いることで実現される。
いくつかの実装態様において、メモリ806はプログラム8061を格納し、プロセッサ802はプログラム8061を実行する。
受信機805は、APにより送信されたRTSフレームを受信するよう構成され、RTSフレームはグループ応答指示情報を伝達し、グループ応答指示情報はCTSフレームを返信するよう複数のSTAに命令するのに用いられる。
送信機804は、グループ応答指示情報に従ってネットワークインタフェースを用いることでCTSフレームをAPに返信するよう構成される。
オプションとして、複数のSTAはAPのBSS内のグループに属し、グループ応答指示情報はグループ識別子である。プロセッサ802は、グループ識別子に従って、STAがグループに属していることを決定するよう構成され、STAがグループに属していることをプロセッサ802が決定するとき、送信機804は、CTSフレームをAPに返信するよう特に構成される。
オプションとして、複数のSTAはAPのBSS内の全てのSTAであり、グループ応答指示情報はAPのMACアドレス、又は事前設定値である。
オプションとして、グループ応答指示情報はRTSフレームのRAフィールドに含まれる。
オプションとして、受信機805は、APにより送信された更新済みグループ応答指示情報を受信するようさらに構成され、APが新たなSTAと関連付けられるとき、且つ新たなSTAのMACアドレスがグループ応答指示情報と同一である場合に、更新済みグループ応答指示情報は、APがグループ応答指示情報を更新した後に取得される。
オプションとして、STAにより返信されるCTSフレームは、グループ応答指示情報に従って返信される別のCTSフレームと同一である。
オプションとして、受信機805は、APにより送信されたRTSフレームを受信する前に、APにより割り当てられた識別子シーケンスを受信するようさらに構成され、STAの識別子シーケンスは、APのBSS内の別のSTAにAPにより割り当てられた識別子シーケンスに対して直交又は疑似直交である。送信機804は、グループ応答指示情報に従ってCTSフレームをAPに返信した後に、STAの識別子シーケンスをAPに送信するようさらに構成され、これによりAPは、受信された識別子シーケンスに従ってCTSフレームを返信するSTAを決定する。
本発明のこの実施形態に提供された上述の技術的解決手法から分かり得るように、本発明のこの実施形態において、APにより送信され、グループ応答指示情報を伝達するRTSフレームが受信され、グループ応答指示情報に従ってCTSフレームがAPに返信される。これにより、APと複数のSTAとの間のデータ送信が、比較的小さいオーバヘッドで効果的に保護され得て、システム効率が改善され得る。
本発明のこの実施形態において「及び/又は」という用語は、関連する複数の対象物を説明するために関連関係のみを説明し、3つの関係が存在し得ることを表すことが理解されるべきである。例えば、A及び/又はBは、以下の3つの場合を表し得る。つまり、Aだけが存在する、AとBの両方が存在する、及びBだけが存在する。さらに、本明細書における記号「/」は、関連する複数の対象物の間の「又は」という関係を概して示す。
当業者は、本明細書に開示された複数の実施形態に説明された複数の例と組み合わせて、複数のユニット及びアルゴリズム段階が、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、又はこれらの組み合わせにより実装され得ることを承知し得る。ハードウェアとソフトウェアとの間の互換性を明確に説明すべく、上述においては複数の機能に従ってそれぞれの例の複数の構成及び段階を概して説明した。複数の機能がハードウェアにより実行されるか、ソフトウェアにより実行されるかは、複数の特定のアプリケーション及び複数の技術的解決手法の複数の設計制約条件に依存する。当業者は複数の異なる方法を用いて、それぞれの特定のアプリケーションに対して説明された複数の機能を実装し得るが、そのような実装が本発明の範囲を越えるものと考えられるべきではない。
簡便且つ簡潔な説明の目的のために、上述のシステム、装置、及びユニットの詳細な動作プロセスについて、上述の方法の複数の実施形態において対応するプロセスが参照され得て、ここでは複数の詳細は説明されないことが、当業者により明確に理解され得る。
本願において提供されるいくつかの実施形態では、開示されたシステム、装置、及び方法は他の複数のやり方で実装され得ることが理解されるべきである。例えば、説明された装置の実施形態は例示に過ぎない。例えば、ユニット分割は論理的な機能分割に過ぎず、実際の実装では他の分割であってよい。例えば、複数のユニット又は構成要素は別のシステムと組み合わされても、これに統合されてもよく、あるいはいくつかの機能は無視されても、実行されなくてもよい。さらに、示された又は論じられた複数の相互連結、直接連結、又は通信接続は、いくつかのインタフェースを用いて実装されてよい。複数の装置間又はユニット間の複数の間接的な連結又は通信接続は、電子的形態、機械的形態、又は他複数の形態で実装されてよい。
別個の部分として説明された複数のユニットは物理的に分かれていても、そうでなくてもよい。また、ユニットとして示された複数の部分は物理的なユニットであっても、そうでなくてもよく、1つの位置に配置されても、複数のネットワークユニットに分散されてもよい。複数のユニットのいくつか又は全ては、本発明の複数の実施形態の解決手法の目的を実現すべく、実際の必要性に従って選択されてよい。
さらに、本発明の複数の実施形態の複数の機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてよく、複数のユニットのそれぞれは物理的に単独で存在してよく、あるいは2つ又はそれより多くのユニットが1つのユニットに統合される。上述の統合ユニットはハードウェアの形態で実装されてよく、又はソフトウェア機能ユニットの形態で実装されてもよい。
この統合ユニットがソフトウェア機能ユニットの形態で実装され、別個の製品として販売される又は用いられるとき、統合ユニットはコンピュータ可読記憶媒体に格納され得る。そのような理解に基づき、基本的に本発明の複数の技術的解決手法、又は従来技術に寄与する部分、あるいは複数の技術的解決手法の全て又は一部はソフトウェア製品の形態で実装され得る。 ソフトウェア製品は記憶媒体に格納され、コンピュータデバイス(これはパーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワークデバイスであってよい)に指示するためのいくつかの命令を含み、本発明の複数の実施形態において説明された複数の方法の全て又はいくつかの段階を実行し得る。上述の記憶媒体には、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、リードオンリメモリ(ROM:Read−Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)、磁気ディスク、又は光ディスクなど、プログラムコードを格納し得るあらゆる媒体が含まれる。
上述の複数の説明は本発明の複数の特定の実装態様に過ぎないが、本発明の保護範囲を限定するよう意図されてはいない。当業者により、本発明において開示された技術的範囲内で容易に考え出されるあらゆる変形又は置換は、本発明の保護範囲内に含まれるものとする。従って、本発明の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。
(項目1)
チャネルコンテンション方法であって、
アクセスポイントAPにより送信要求RTSフレームを送信する段階であって、上記RTSフレームはグループ応答指示情報を伝達し、上記グループ応答指示情報は、送信許可CTSフレームを返信するよう複数のステーションSTAに命令するのに用いられる、送信する段階と、
上記RTSフレームを受信する複数の上記STAの中の1つのSTAにより、上記グループ応答指示情報に従って返信されるCTSフレームを上記APにより受信する段階と、
受信された上記CTSフレームに従って送信機会が取得されていることを上記APにより決定する段階と、
を備える、
方法。
(項目2)
複数の上記STAは上記APの基本サービスセットBSS内のグループに属し、
上記グループ応答指示情報はグループ識別子である、
項目1に記載の方法。
(項目3)
複数の上記STAは上記APのBSS内の全てのSTAであり、
上記グループ応答指示情報は上記APのメディアアクセス制御MACアドレス、又は事前設定値である、
項目1に記載の方法。
(項目4)
上記グループ応答指示情報は上記RTSフレームの宛先アドレスRAフィールドに含まれる、
項目1から3の何れか一項に記載の方法。
(項目5)
上記APが新たなSTAと関連付けられているとき、新たな上記STAのMACアドレスが上記グループ応答指示情報と同一である場合、上記グループ応答指示情報を上記APにより更新し、更新されたグループ応答指示情報を上記BSS内の全ての上記STAに送信する段階をさらに備える、
項目4に記載の方法。
(項目6)
複数のCTSフレームを返信する複数の上記STAにより返信される複数の上記CTSフレームは同一である、
項目1から5の何れか一項に記載の方法。
(項目7)
アクセスポイントAPにより送信要求RTSフレームを送信する上記段階の前に、上記APの上記BSS内の各STAに識別子シーケンスを上記APにより割り当てる段階をさらに備え、複数の上記STAの複数の上記識別子シーケンスは直交又は疑似直交であり、
上記RTSフレームを受信する複数の上記STAの中の1つのSTAにより、上記グループ応答指示情報に従って返信されるCTSフレームを上記APにより受信する上記段階の後に、上記CTSフレームを返信する上記STAが上記CTSフレームを返信した後送信される識別子シーケンスを上記APにより受信する段階と、
受信された上記識別子シーケンスと複数の上記STAの複数の上記識別子シーケンスとに従って上記APにより相関演算を実行し、上記CTSフレームを返信する上記STAを決定する段階と、
をさらに備える、
項目1から6の何れか一項に記載の方法。
(項目8)
チャネルコンテンション方法であって、
アクセスポイントAPにより送信された送信要求RTSフレームをステーションSTAにより受信する段階であって、上記RTSフレームはグループ応答指示情報を伝達し、上記グループ応答指示情報は、送信許可CTSフレームを返信するよう複数のSTAに命令するのに用いられる、受信する段階と、
上記グループ応答指示情報に従って上記STAによりCTSフレームを上記APに返信する段階と、
を備える、
方法。
(項目9)
複数の上記STAは上記APの基本サービスセットBSS内のグループに属し、上記グループ応答指示情報はグループ識別子であり、
上記グループ応答指示情報に従って上記STAによりCTSフレームを上記APに返信する上記段階は、上記グループ識別子に従って上記STAにより上記STAが上記グループに属していることを決定し、上記CTSフレームを上記APに返信する段階を有する、
項目8に記載の方法。
(項目10)
複数の上記STAは上記APのBSS内の全てのSTAであり、
上記グループ応答指示情報は上記APのメディアアクセス制御MACアドレス、又は事前設定値である、
項目8に記載の方法。
(項目11)
上記グループ応答指示情報は上記RTSフレームの宛先アドレスRAフィールドに含まれる、
項目8から10の何れか一項に記載の方法。
(項目12)
上記APにより送信された更新済みグループ応答指示情報を受信する段階をさらに備え、
上記更新済みグループ応答指示情報は、上記APが新たなSTAと関連付けられたとき、且つ新たな上記STAのMACアドレスが上記グループ応答指示情報と同一である場合に、上記グループ応答指示情報を上記APが更新した後に取得される、
項目11に記載の方法。
(項目13)
上記STAにより返信された上記CTSフレームは、上記グループ応答指示情報に従って返信される別のCTSフレームと同一である、
項目8から12の何れか一項に記載の方法。
(項目14)
アクセスポイントAPにより送信された送信要求RTSフレームをステーションSTAにより受信する上記段階の前に、上記APにより割り当てられた識別子シーケンスを上記STAにより取得する段階をさらに備え、
上記STAの上記識別子シーケンスは、上記APの上記BSS内の別のSTAに上記APにより割り当てられた識別子シーケンスに対して直交又は疑似直交であり、
上記グループ応答指示情報に従って上記STAによりCTSフレームを上記APに返信する上記段階の後に、上記STAにより上記STAの上記識別子シーケンスを上記APに送信する段階をさらに備え、これにより上記APは受信された上記識別子シーケンスに従って上記CTSフレームを返信する上記STAを決定する、
項目8から13の何れか一項に記載の方法。
(項目15)
アクセスポイントAPであって、
送信要求RTSフレームを送信するよう構成された送信モジュールであって、上記RTSフレームはグループ応答指示情報を伝達し、上記グループ応答指示情報は、送信許可CTSフレームを返信するよう複数のステーションSTAに命令するのに用いられる、送信モジュールと、
上記RTSフレームを受信する複数の上記STAの中の1つのSTAにより、上記グループ応答指示情報に従って返信されるCTSフレームを受信するよう構成された受信モジュールと、
受信された上記CTSフレームに従って送信機会が取得されていることを決定するよう構成された決定モジュールと、
を備える、
AP。
(項目16)
複数の上記STAは上記APの基本サービスセットBSS内のグループに属し、
上記グループ応答指示情報はグループ識別子である、
項目15に記載のAP。
(項目17)
複数の上記STAは上記APのBSS内の全てのSTAであり、
上記グループ応答指示情報は上記APのメディアアクセス制御MACアドレス、又は事前設定値である、
項目15に記載のAP。
(項目18)
上記グループ応答指示情報は上記RTSフレームの宛先アドレスRAフィールドに含まれる、
項目15から17の何れか一項に記載のAP。
(項目19)
上記APが新たなSTAと関連付けられるとき、且つ新たな上記STAのMACアドレスが上記グループ応答指示情報と同一である場合に、上記グループ応答指示情報を更新するよう構成された更新モジュールをさらに備え、
上記送信モジュールは更新済みグループ応答指示情報を上記BSS内の全ての上記STAに送信するようさらに構成される、
項目18に記載のAP。
(項目20)
複数のCTSフレームを返信する複数の上記STAにより返信される複数の上記CTSフレームは同一である、
項目15から19の何れか一項に記載のAP。
(項目21)
上記APの上記BSS内の各STAに識別子シーケンスを割り当てるよう構成された割り当てモジュールをさらに備え、
複数の上記STAの複数の上記識別子シーケンスは直交又は疑似直交であり、
上記受信モジュールは、上記CTSフレームを返信する上記STAが上記CTSフレームを返信した後に送信される識別子シーケンスを受信するようさらに構成され、
上記決定モジュールは、受信された上記識別子シーケンスと複数の上記STAの複数の上記識別子シーケンスとに従って相関演算を実行し、上記CTSフレームを返信する上記STAを決定するようさらに構成される、
項目15から20の何れか一項に記載のAP。
(項目22)
ステーションSTAであって、
アクセスポイントAPにより送信された送信要求RTSフレームを受信するよう構成された受信モジュールであって、上記RTSフレームはグループ応答指示情報を伝達し、上記グループ応答指示情報は、送信許可CTSフレームを返信するよう複数のSTAに命令するのに用いられる、受信モジュールと、
上記グループ応答指示情報に従って上記APにCTSフレームを返信するよう構成された送信モジュールと、
を備える、
STA。
(項目23)
複数の上記STAは上記APの基本サービスセットBSS内のグループに属し、上記グループ応答指示情報はグループ識別子であり、
上記STAは、上記グループ識別子に従って上記STAが上記グループに属していることを決定するよう構成された決定モジュールをさらに備え、
上記送信モジュールは、上記STAが上記グループに属していることを上記決定モジュールが決定するとき、上記CTSフレームを上記APに返信するよう特に構成される、
項目22に記載のSTA。
(項目24)
複数の上記STAは上記APのBSS内の全てのSTAであり、
上記グループ応答指示情報は上記APのメディアアクセス制御MACアドレス、又は事前設定値である、
項目22に記載のSTA。
(項目25)
上記グループ応答指示情報は上記RTSフレームの宛先アドレスRAフィールドに含まれる
項目22から24の何れか一項に記載のSTA。
(項目26)
上記受信モジュールは上記APにより送信された更新済みグループ応答指示情報を受信するようさらに構成され、
上記更新済みグループ応答指示情報は、上記APが新たなSTAと関連付けられるとき、且つ新たな上記STAのMACアドレスが上記グループ応答指示情報と同一である場合に、上記APが上記グループ応答指示情報を更新した後に取得される、
項目25に記載のSTA。
(項目27)
上記STAにより返信される上記CTSフレームは、上記グループ応答指示情報に従って返信される別のCTSフレームと同一である、
項目22から26の何れか一項に記載のSTA。
(項目28)
上記受信モジュールは、上記アクセスポイントAPにより送信された上記送信要求RTSフレームを受信する前に、上記APにより割り当てられた識別子シーケンスを受信するようさらに構成され、
上記STAの上記識別子シーケンスは上記APの上記BSS内の別のSTAに上記APにより割り当てられた識別子シーケンスに対して直交又は疑似直交であり、
上記送信モジュールは、上記グループ応答指示情報に従って上記CTSフレームを上記APに返信した後に、上記STAの上記識別子シーケンスを上記APに送信するようさらに構成され、これにより上記APは、受信された上記識別子シーケンスに従って上記CTSフレームを返信する上記STAを決定する、
項目22から27の何れか一項に記載のSTA。

Claims (14)

  1. チャネルコンテンション方法であって、
    アクセスポイント(AP)により送信要求フレーム(RTSフレーム)を送信する段階であって、前記RTSフレームはグループ応答指示情報を伝達し、前記グループ応答指示情報は、送信許可フレーム(CTSフレーム)を返信するよう複数のステーション(STA)に命令するのに用いられる、送信する段階と、
    前記RTSフレームを受信する複数の前記STAの中の複数のSTAにより、前記グループ応答指示情報に従って返信される複数のCTSフレームを前記APにより受信する段階と、
    を備え、
    複数の前記STAによって返信される前記複数のCTSフレームは、同一の内容および同一のプリアンブルを有し、同一の変調及び同一の符号化スキームを用いて送信され
    前記方法は、
    前記CTSフレームを返信する前記STAが前記CTSフレームを返信した後送信される識別子シーケンスを前記APにより受信する段階と、
    受信された前記識別子シーケンスと複数の前記STAの複数の前記識別子シーケンスとに従って前記APにより相関演算を実行し、前記CTSフレームを返信する前記STAを決定する段階と、
    をさらに備え、
    複数の前記STAの複数の前記識別子シーケンスは直交又は疑似直交である、
    方法。
  2. 複数の前記STAは前記APの基本サービスセット(BSS)内のグループに属し、
    前記グループ応答指示情報はグループ識別子である、
    又は、
    複数の前記STAは前記APのBSS内の全てのSTAであり、
    前記グループ応答指示情報は前記APのメディアアクセス制御(MAC)アドレス、又は事前設定値である、
    請求項1に記載の方法。
  3. 前記グループ応答指示情報は前記RTSフレームの宛先アドレス(RA)フィールドに含まれる、
    請求項1又は2に記載の方法。
  4. チャネルコンテンション方法であって、
    アクセスポイント(AP)により送信された送信要求フレーム(RTSフレーム)をステーション(STA)により受信する段階であって、前記RTSフレームはグループ応答指示情報を伝達し、前記グループ応答指示情報は、送信許可フレーム(CTSフレーム)を返信するよう複数のSTAに命令するのに用いられる、受信する段階と、
    前記グループ応答指示情報に従って前記STAによりCTSフレームを前記APに返信する段階と、
    を備え、
    前記STAによって返信される前記CTSフレームは、前記複数のSTAのうち他のSTAと同一の内容および同一のプリアンブルを有し、前記複数のSTAのうち他のSTAと同一の変調及び同一の符号化スキームを用いて送信され
    前記方法は、
    前記STAにより前記STAの識別子シーケンスを前記APに送信する段階をさらに備え、これにより前記APは受信された前記識別子シーケンスに従って前記CTSフレームを返信する前記STAを決定し、
    前記STAの前記識別子シーケンスは、前記APの基本サービスセット(BSS)内の別のSTAの識別子シーケンスに対して直交又は疑似直交である、
    方法。
  5. 複数の前記STAは前記APの前記BS内のグループに属し、前記グループ応答指示情報はグループ識別子であり、
    前記グループ応答指示情報に従って前記STAによりCTSフレームを前記APに返信する前記段階は、前記グループ識別子に従って前記STAにより前記STAが前記グループに属していることを決定し、前記CTSフレームを前記APに返信する段階を有する、
    請求項に記載の方法。
  6. 複数の前記STAは前記APの前記BSS内の全てのSTAであり、
    前記グループ応答指示情報は前記APのメディアアクセス制御(MAC)アドレス、又は事前設定値である、
    請求項又はに記載の方法。
  7. 前記グループ応答指示情報は前記RTSフレームの宛先アドレス(RA)フィールドに含まれる、
    請求項からの何れか一項に記載の方法。
  8. アクセスポイント(AP)であって、
    送信要求フレーム(RTSフレーム)を送信する送信モジュールであって、前記RTSフレームはグループ応答指示情報を伝達し、前記グループ応答指示情報は、送信許可フレーム(CTSフレーム)を返信するよう複数のステーション(STA)に命令するのに用いられる、送信モジュールと、
    前記RTSフレームを受信する複数の前記STAの中の複数のSTAにより、前記グループ応答指示情報に従って返信される複数のCTSフレームを受信する受信モジュールと、
    を備え、
    複数の前記STAによって返信される前記複数のCTSフレームは、同一の内容および同一のプリアンブルを有し、同一の変調及び同一の符号化スキームを用いて送信され
    前記受信モジュールは、前記CTSフレームを返信する前記STAが前記CTSフレームを返信した後に送信される識別子シーケンスをさらに受信し、前記APは、
    受信された前記識別子シーケンスと複数の前記STAの複数の識別子シーケンスとに従って相関演算を実行し、前記CTSフレームを返信する前記STAを決定する決定モジュールをさらに備え、
    複数の前記STAの複数の前記識別子シーケンスは直交又は疑似直交である、
    AP。
  9. 複数の前記STAは前記APの基本サービスセット(BSS)内のグループに属し、
    前記グループ応答指示情報はグループ識別子である、
    又は、
    複数の前記STAは前記APのBSS内の全てのSTAであり、
    前記グループ応答指示情報は前記APのメディアアクセス制御(MAC)アドレス、又は事前設定値である、
    請求項に記載のAP。
  10. 前記グループ応答指示情報は前記RTSフレームの宛先アドレス(RA)フィールドに含まれる、
    請求項又はに記載のAP。
  11. ステーション(STA)であって、
    アクセスポイント(AP)により送信された送信要求フレーム(RTSフレーム)を受信する受信モジュールであって、前記RTSフレームはグループ応答指示情報を伝達し、前記グループ応答指示情報は、送信許可フレーム(CTSフレーム)を返信するよう複数のSTAに命令するのに用いられる、受信モジュールと、
    前記グループ応答指示情報に従って前記APにCTSフレームを返信する送信モジュールと、
    を備え、
    前記STAによって返信される前記CTSフレームは、前記複数のSTAのうち他のSTAと同一の内容および同一のプリアンブルを有し、前記複数のSTAのうち他のSTAと同一の変調及び同一の符号化スキームを用いて送信され
    前記送信モジュールはさらに、前記STAの識別子シーケンスを前記APに送信し、これにより前記APは、受信された前記識別子シーケンスに従って、前記CTSフレームを返信する前記STAを決定し、
    前記STAの前記識別子シーケンスは前記APの基本サービスセット(BSS)内の別のSTAの識別子シーケンスに対して直交又は疑似直交である、
    STA。
  12. 複数の前記STAは前記APの前記BS内のグループに属し、前記グループ応答指示情報はグループ識別子であり、
    前記STAは、前記グループ識別子に従って前記STAが前記グループに属していることを決定する決定モジュールをさらに備え、
    前記送信モジュールは特に、前記STAが前記グループに属していることを前記決定モジュールが決定するとき、前記CTSフレームを前記APに返信する、
    請求項11に記載のSTA。
  13. 複数の前記STAは前記APの前記BSS内の全てのSTAであり、
    前記グループ応答指示情報は前記APのメディアアクセス制御(MAC)アドレス、又は事前設定値である、
    請求項11又は12に記載のSTA。
  14. 前記グループ応答指示情報は前記RTSフレームの宛先アドレス(RA)フィールドに含まれる
    請求項11から13の何れか一項に記載のSTA。
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