JP6405545B2 - 硬貨払出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、少なくとも硬貨を一枚ずつ必要な枚数払い出す硬貨払出装置に関する。
なお、本明細書で使用する「硬貨」は、流通通貨である硬貨、ゲーム機等のメダルやトークン等の代用貨幣、及び、それらと類似のものを包含する。
従来、直径が異なる複数種類の硬貨を、一枚ずつ払い出す硬貨払出装置として、特許文献1及び特許文献2に開示された硬貨払出装置がある。
第1の従来技術として、据付け台(1)の表面をなす固定ベースプレート(2)と、全体的な放射対称分布型に開口する複数のコイン受け入れ穴(9)を備えたディスクローター本体(6)の裏面から、そのコイン受け入れ穴(9)の隣り合う相互間に介在する後方弯曲翼(11)が突設されたコイン搬送用穴明きディスクローター(D)と、上記ベースプレート(2)の裏面に取り付けられた穴明きディスクローター回転駆動用の可逆モーター(4)と、同じくベースプレート(2)の表面へ着脱自在に取り付けられて、上記穴明きディスクローター(D)の周縁部を包囲するコイン収容ホッパー(H)と、そのコイン収容ホッパー(H)における上記穴明きディスクローター(D)の回転によるコイン搬送路(G)へ臨む一部に、一定な開口幅(W1)として切り欠かれたコイン導出口(17)と、上記ベースプレート(2)の表面へ取り付け固定されたコインカウントセンサー受け台(M)により、上記コイン収容ホッパー(H)のコイン導出口(17)と直通するトンネル型に造形されたコイン払出し通路(21)と、そのコイン導出口(17)とコイン払出し通路(21)との向かい合う相互間において、上記穴明きディスクローター(D)が正回転する進行方向(F)の下流側へ臨むように設置されたセパレートローラー(36)と、同じくコイン導出口(17)とコイン払出し通路(21)との向かい合う相互間において、上記穴明きディスクローター(D)が正回転する進行方向(F)の上流側へ臨むように設置され、且つ上記セパレートローラー(36)との向かい合う開口幅(W2)を最小コイン(Cs)の直径よりも狭く保つように弾圧付勢されたコイン払出しローラー(35)と、上記ベースプレート(2)の表面から穴明きディスクローター(D)の回転によるコイン搬送路(G)へ突出して、そのコイン(Cl)(Cs)を上記コイン導出口(17)からコイン払出し通路(21)に向かって誘導するコイン払出し誘導体(A)とを備え、上記コイン収容ホッパー(H)からディスクローター本体(6)のコイン受け入れ穴(9)へ受け入れたコイン(Cl)(Cs)を、一方向(F)へ正回転される穴明きディスクローター(D)の後方弯曲翼(11)により押し進め搬送して、上記コイン導出口(17)からコイン払出し通路(21)へ払い出すホッパー型コイン払出し装置において、上記正回転する穴明きディスクローター(D)の後方弯曲翼(11)により一方向(F)へ押し進められる最小コイン(Cs)が、今その後方弯曲翼(11)の前側凸曲面(12f)と払出しローラー(35)並びにコイン導出口(17)の上流側開口エッジと各々第1〜3接点(P1)(P2)(P3)で接触したと仮定した場合に、その第1、2接点(P1)(P2)を結ぶ仮想直線(Z−Z)が最小コイン(Cs)の中心(O)よりも一定距離(L1)だけ外方へ偏倚することとなり、逆回転する穴明きディスクローター(D)の後方弯曲翼(11)により他方向(R)へ押し進められる最小コイン(Cs)が、今その後方弯曲翼(11)の後側凹曲面(12r)と払出しローラー(35)並びにコイン導出口(17)の上流側開口エッジと各々第1〜3接点(P1)(P2)(P3)で接触したと仮定した場合に、その第1接点(P1)の回転サークル軌跡が最小コイン(Cs)の中心(O)よりも一定距離(L2)だけ外方へ偏倚することとなり、しかも、コイン導出口(17)の上流側開口エッジをなす第3接点(P3)と、下流側に位置する上記セパレートローラー(36)との向かい合う開口幅(W3)が、最大コイン(Cl)の直径よりも広大となるように、上記コイン導出口(17)の上流側開口エッジを、コイン収容ホッパー(H)の円形な内周面に外接するまでの滑らかな凹曲線又は直線から成るコイン誘導壁面(58)として造形したことを特徴とするホッパー型コイン払出し装置が知られている(特許文献1参照)
第2の従来技術として、円形の収納穴(144)内において回転する回転ディスク(108)の偏心位置に形成した通孔(136)に硬貨(C)を落下させ、前記回転ディスク(108)の下側において前記回転ディスク(108)の周方向に延びる押動体(142)の押動前面(147)によって前記硬貨(C)を押動しつつ前記収納穴(144)の硬貨案内壁(148)に案内させつつベース(104)上を移動させ、出口通路(152)において前記硬貨案内壁(110)に続いて前記回転ディスク(108)の周方向に延在する出口ガイド(114)に案内させつつ前記押動体(142)の押動前面(147)によって押動した後、固定体(118)と前記固定体(118)に近づくよう弾性的に付勢された弾出ローラ(120)によって弾き出すと共に、前記回転ディスク(108)の逆転時に前記押動体(142)の裏面(150)によって前記硬貨(C)を押動して前記出口ガイド(114)に沿わせて案内した後前記収納穴(144)内に戻すようにした硬貨払出装置(100)において、前記出口ガイド(114)を円形周面(160)が軸線(RB)回りに回転可能な出口回転体(162)によって構成したことを特徴とする硬貨払出装置が知られている(特許文献2参照)。
特許第4343199号(図1〜図6、段落番号0025〜0076) 特開2014−146134号(図2〜図12、段落番号0014〜0034)
第1の従来技術のホッパー型コイン払出し装置では、直径が小さいコイン(以下、小径硬貨という。)と直径が大きいコイン(以下、大径硬貨という。)とが、同じ引張りコイルバネ(以下、バネと記載する)の付勢力によって払い出される。また、第2の従来技術の硬貨払出装置では、部品交換や何らの調整を必要とせずに、所定範囲の直径の硬貨が同じ第2スプリング(以下、バネと記載する)の付勢力によって弾き出される。
バネの付勢力(復元力又は弾性力)の大きさはバネの伸び縮みの量(長さ)、すなわち払い出される硬貨の直径に応じて変化するため、小径硬貨が払い出される時及び大径硬貨が払い出される時それぞれのバネの付勢力の大きさが異なる。そのため、第1及び第2の従来技術の装置において、バネの付勢力を大径硬貨に合わせて調整した場合、小径硬貨を払い出すためのバネの付勢力が小さくなるので、小径硬貨が払い出される勢い小さくなり、硬貨の払い出しが不安定になる問題がある。一方、バネの付勢力を小径硬貨に合わせて調整した場合、払い出される大径硬貨に勢いが付きすぎることによって払い出された大径硬貨が装置に向かって跳ね返ったりするなど、払い出された硬貨の挙動が安定しない問題がある。
本発明は、上記状況を鑑みなされたものであり、その目的とするところは、払い出される硬貨の直径に関係なく、硬貨の払い出しを安定させることができる硬貨払出装置を提供することにある。ここに明記しない本発明の他の目的は、以下の説明及び添付図面から明らかである。
この目的を達成するため、本発明に係る硬貨払出装置は以下のように構成されている。
本発明の第1の硬貨払出装置は、硬貨の一面を支持すると共に、当該硬貨が搬送される略円形の第1搬送経路(T1)が構成されるスライド面(22)を有するベース体(20)と、
前記スライド面(22)上に支持された前記硬貨の周面を押動し、前記第1搬送経路(T1)に沿って前記硬貨を搬送する押動体(64)と、
前記第1搬送経路(T1)から分岐し、前記硬貨が搬送される略直線状に延伸する第2搬送経路(T2)が構成される払出通路(102)と、
前記払出通路(102)に配置された第1ガイド(120)と、
前記払出通路(102)を挟んで前記第1ガイド(120)と対向する位置に配置された第2ガイド(142)と、を備え、
前記第2ガイド(142)は、
前記ベース体(20)の下面側において前記ベース体(20)のスライド面(22)に垂直な第1揺動軸(188)に揺動可能に支持された第1可動部材(180)と、
前記ベース体(20)のスライド面(22)に垂直かつ前記第1可動部材(180)に固定された第2揺動軸(162)に揺動可能に支持された第2可動部材(160)と、
前記第2可動部材(160)に固定され、第1可動部材(180)に形成された第1弧状孔(182)及びベース体(20)に形成された第2弧状孔(146)を通ってベース体(20)のスライド面(22)から突出する支軸(144)と、
前記支軸(144)の先端に回転可能に支持されたローラ(148)と、
から構成され、
前記第1ガイド(120)と前記ローラ(148)との間の間隔(W)を前記硬貨の直径よりも小さく保つように、前記第2可動部材(160)が前記第1可動部材(180)との間に掛け渡された第1弾性部材(200)によって付勢され、かつ、前記第1可動部材(180)が前記ベース体(20)に固定された掛止部(222)との間に掛け渡された第2弾性部材(202)によって付勢され、
第1の硬貨が前記第1ガイド(120)及び前記ローラ(148)に挟まれることにより前記ローラ(148)が移動して前記間隔(W)が所定の大きさ未満の場合は、前記第1可動部材(180)は揺動せずに、前記第2可動部材(160)のみが前記第1弾性部材(200)の付勢力に抗して揺動し、
前記第1の硬貨より径大の第2の硬貨が前記第1ガイド(120)及び前記ローラ(148)に挟まれることにより前記ローラ(148)が移動して前記間隔(W)が所定の大きさ以上の場合は、前記第1可動部材(180)が前記第2弾性部材(202)の付勢力に抗して揺動する硬貨払出装置である。
本発明の第1の硬貨払出装置では、硬貨が一枚ずつ搬送される略円形の第1搬送経路が構成されるベース体と、硬貨の周面を押動する押動体と、第1搬送経路から分岐する第2搬送経路が構成される払出通路と、払出通路の一側端に配置された第1ガイドと、払出通路を挟んで第1ガイドと対向する位置に配置された第2ガイドと、を備えている。第2ガイドは、ベース体の下面側において揺動可能に固定された第1可動部材と、第1可動部材に揺動可能に固定された第2可動部材と、第2可動部材に固定された支軸及び支軸の先端に固定されたローラから構成されている。支軸は第1可動部材の第1弧状孔及びベース体の第2弧状孔を通ってベース体の上面に突出している。
第1ガイドと第2ガイドのローラとの間の間隔は硬貨の直径より小さく保つように、第2可動部材が第1可動部材との間に掛け渡された第1弾性部材によって付勢され、かつ、第1可動部材がベース体に固定された係止部との間に掛け渡された第2弾性部材によって付勢されている。
第1の硬貨が第1ガイドと第2ガイドのローラとの間に挟まれることにより、第2ガイドのローラが移動し、その時の第1ガイドと第2ガイドのローラとの間との間隔が所定の大きさ未満の場合には、第2可動部材のみが第1弾性部材の付勢力に抗して揺動するように構成されている。一方、第1の硬貨が第1ガイドと第2ガイドのローラとの間に挟まれることにより、第2ガイドのローラが移動し、その時の第1ガイドと第2ガイドのローラとの間との間隔が所定の大きさ以上の場合には、第1可動部材が第2弾性部材202の付勢力に抗して揺動するように構成されている。換言すれば、第1ガイドと第2ガイドのローラとの間の間隔が所定の大きさになった時に、揺動する部材が第2可動部材から第1可動部材に変化する。これにより、硬貨の直径が前記所定の大きさ以下の場合、硬貨は第1弾性部材の付勢力で弾き出され、硬貨の直径が前記所定の大きさ以上の場合、硬貨は第2弾性部材の付勢力で弾き出される。そのため、払い出される硬貨の直径に応じて第1弾性部材の付勢力及び第2弾性部材の付勢力のそれぞれが大きく変化しないため、硬貨の直径に関係なく硬貨の払い出しを安定させることができる。
本発明の第1の硬貨払出装置の好ましい例では、前記第1可動部材(180)が前記第1弾性部材(200)の付勢力で牽引されることにより、前記第1可動部材(180)が揺動する。
本発明の第1の硬貨払出装置の好ましい例では、前記第1可動部材(180)の第1弧状孔(182)の前記端部が前記支軸(144)に押動されることにより、前記第1可動部材(180)が揺動する。
本発明の第1の硬貨払出装置のさらなる好ましい例では、前記硬貨の直径が前記間隔(W)以上の場合、まず、第1弾性部材(200)の付勢力に抗して第2可動部材(160)が揺動し、その後に第1可動部材(180)が第2弾性部材(202)の付勢力に抗して揺動する。
本発明の第2の硬貨払出装置では、硬貨の一面を支持するスライド面(22)を底面とする円形有底のガイド穴(44)が上面に構成されたベース体(20)と、
前記スライド面(22)に垂直な回転軸線(L1)の周りを回転可能に前記ガイド穴(44)に配置され、上面から下面まで貫通する複数の通孔(62)及び前記通孔(62)に対応して設けられた押動体(64)を有し、前記通孔(62)を介して前記スライド面(22)上に案内された硬貨の周面を押動する回転ディスク(60)と、
前記ガイド穴(44)の周壁(42)に設けられた出口開口(46)と、
前記出口開口(46)を介して前記ガイド穴(44)と接続された払出通路(102)と、
前記出口開口(46)の前記回転ディスク(60)の正回転方向(R1)下流側端部に配置された第1ガイド(120)と、
前記払出通路(102)を挟んで前記第1ガイド(120)と対向する位置に配置された第2ガイド(142)と、を備え、
前記第2ガイド(142)は、前記ベース体(20)の下面側において前記ベース体(20)前記スライド面(22)に垂直な第1揺動軸(188)を中心に揺動可能に支持された第1可動部材(180)と、前記スライド面(22)に垂直かつ前記第1可動部材(180)に固定された第2揺動軸(162)と、前記第2揺動軸(162)に揺動可能に支持された第2可動部材(160)と、前記第2可動部材(160)に固定され、第1可動部材(180)に形成された第1弧状孔(182)及びベース体(20)に形成された第2弧状孔(146)を通ってベース体(20)のスライド面(22)から突出した支軸(144)と、前記支軸(144)の先端に回転可能に支持されたローラ(148)とから構成され、
前記第1ガイド(120)と前記第2ガイド(142)の前記ローラ(148)との間の間隔(W)を硬貨の直径よりも小さく保つように、前記第2可動部材(160)は前記第1可動部材(180)との間に掛け渡された第1弾性部材(200)によって付勢され、前記第1可動部材(180)は前記ベース体(20)に固定された掛止部(222)との間に掛け渡された第2弾性部材(202)によって付勢され、
第1の硬貨が前記第1ガイド(120)及び前記ローラ(148)に挟まれることにより前記ローラ(148)が移動して前記間隔(W)が所定の大きさ未満の場合は、前記第1可動部材(180)は揺動せずに、前記第2可動部材(160)のみが前記第1弾性部材(200)の付勢力に抗して揺動し、
前記第1の硬貨より径大の第2の硬貨が前記第1ガイド(120)及び前記ローラ(148)に挟まれることにより前記ローラ(148)が移動して前記間隔(W)が所定の大きさを以上の場合は、前記第1可動部材(180)が前記第2弾性部材(202)の付勢力に抗して揺動する硬貨払出装置である。
本発明の第2の硬貨払出装置では、円形有底のガイド穴が上面に構成されたベース体と、ガイド穴に回転可能に配置された回転ディスクと、ガイド穴の周壁に設けられた出口開口と、出口開口を介してガイド穴と接続された払出通路と、を備えている。出口開口の回転ディスクの正回転方向下流側端部には、第1ガイドが配置され、払出通路を挟んで第1ガイドと対向する位置に第2ガイドが配置されている。第2ガイドは、ベース体の下面側において揺動可能に固定された第1可動部材と、第1可動部材に揺動可能に固定された第2可動部材と、第2可動部材に固定された支軸及び支軸の先端に固定されたローラから構成されている。支軸は第1可動部材の第1弧状孔及びベース体の第2弧状孔を通ってベース体の上面に突出している。
第1ガイドと第2ガイドのローラとの間の間隔は硬貨の直径より小さく保つように、第2可動部材が第1可動部材との間に掛け渡された第1弾性部材によって付勢され、かつ、第1可動部材がベース体に固定された係止部との間に掛け渡された第2弾性部材によって付勢されている。
第1ガイドと第2ガイドのローラとの間の間隔が所定の大きさ以下の場合に第2可動部材が揺動し、当該間隔が所定の大きさ以上の場合に第1可動部材が揺動するように構成されている。換言すれば、第1ガイドと第2ガイドのローラとの間の間隔が所定の大きさになった時に、揺動する部材が第2可動部材から第1可動部材に変化する。これにより、硬貨の直径が前記所定の大きさ以下の場合、硬貨は第1弾性部材の付勢力で弾き出され、硬貨の直径が前記所定の大きさ以上の場合、硬貨は第2弾性部材の付勢力で弾き出される。そのため、払い出される硬貨の直径に応じて第1弾性部材の付勢力及び第2弾性部材の付勢力のそれぞれが大きく変化しないため、硬貨の直径に関係なく硬貨の払い出しを安定させることができる。
本発明の第2の硬貨払出装置の好ましい例では、前記第1可動部材(180)が前記第1弾性部材(200)の付勢力で牽引されることにより、前記第1可動部材(180)が揺動する。
本発明の第2の硬貨払出装置の好ましい例では、前記第1可動部材(180)の前記第1弧状孔(182)の前記端部が前記支軸(144)に押動されることにより、前記第1可動部材(180)が揺動する。
本発明の第2の硬貨払出装置のさらなる好ましい例では、前記硬貨の直径が前記間隔(W)以上の場合、まず、前記第1弾性部材(200)の付勢力に抗して前記第2可動部材(160)が揺動し、その後に前記第1可動部材(180)が前記第2弾性部材(202)の付勢力に抗して揺動する。
本発明の硬貨払出装置のさらなる好ましい例では、前記掛止部(222)は、前記ベース体(20)の下面に固定され、前記第1可動部材(180)の揺動を規制するストッパ(220)に形成されている。
本発明の硬貨払出装置では、硬貨の直径に関係なく硬貨の払い出しを安定させることができる、という効果が得られる。
本発明の一実施例の硬貨払出装置を示す斜視図である。 図1の硬貨払出装置の平面図である。 図1の硬貨払出装置の正面図である。 図3のA−A線に沿った断面図である。 図1の硬貨払出装置のシャーシを取り除いた底面図である。 図1の硬貨払出装置のアクチュエータ示す、(A)平面図、(B)正面図、及び(C)底面図である。 図1の硬貨払出装置のアクチュエータ示す、(A)斜視図、(B)裏面側から見た左斜視図、及び(C)裏面側から見た右斜視図である。 図1の硬貨払出装置の硬貨搬送状態を示す図である。 図1の硬貨払出装置の硬貨搬送状態を示す図である。 図1の硬貨払出装置の硬貨搬送状態を示す図である。 図1の硬貨払出装置の硬貨搬送状態を示す図である。 図1の硬貨払出装置の硬貨搬送状態を示す図である。 図1の硬貨払出装置の硬貨搬送状態を示す図である。 図1の硬貨払出装置の硬貨搬送状態を示す図である。 図1の硬貨払出装置の最小径硬貨の払い出し状態を示す、(A)断面平面図及び(B)アクチュエータの拡大底面図である。 図1の硬貨払出装置の最小径硬貨の払い出し状態を示す、(A)断面平面図及び(B)アクチュエータの拡大底面図である。 図1の硬貨払出装置の最小径硬貨の払い出し状態を示す、(A)断面平面図及び(B)アクチュエータの拡大底面図である。 図1の硬貨払出装置の最大径硬貨の払い出し状態を示す、(A)断面平面図及び(B)アクチュエータの拡大底面図である。 図1の硬貨払出装置の最大径硬貨の払い出し状態を示す、(A)断面平面図及び(B)アクチュエータの拡大底面図である。 図1の硬貨払出装置の最大径硬貨の払い出し状態を示す、(A)断面平面図及び(B)アクチュエータの拡大底面図である。
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
(構成)
本発明に係る硬貨払出装置1は、図示されないホッパーヘッドにばら積みで貯留された硬貨Cを一枚ずつ分離して払い出す機能を有する。図1〜図3に示すように、硬貨払出装置1は、フレーム10、ベース体20、回転ディスク60、硬貨案内部80及び払出部4を含んで構成されている。
まず、図1〜図3を参照しながら、フレーム10について説明する。フレーム10は、ベース体20を保持する機能を有している。フレーム10は中空の直方体に形成され、その上部にベース体20が固定されている。なお、ベース体20は、ベース体20を支持する機能を有していればこれに限定されるものではなく、正面視台形状など硬貨払出装置1を使用する状況に合わせて適宜変更することができる。また、フレーム10は、特開2010−186222に開示されるコイン送り出し装置のように、脚部のみのフレームでベース体20を支持するように構成することもできる。さらに、フレーム10は、ベース体20を傾斜配置するように構成することもできる。
次に、図1〜図3を参照しながら、ベース体20について説明する。ベース体20は、回転ディスク60、回転ディスク60を回転させる駆動装置30、ホッパーヘッド(図示されない)及び払出部4を保持する機能を有している。ベース体20は略矩形厚板状に形成されている。ベース体20の上面には回転ディスク60、ホッパーヘッド(図示されない)が配置され、ベース体20の下面には駆動装置30が配置されている。回転ディスク60の側方には、払出部4が構成されている。
ベース体20の上面には、ガイド板40が固定されている。ガイド板40には、ホッパーヘッド(図示されない)が着脱可能に固定されている。ガイド板40は、略円形のガイド穴44が形成されている。ガイド穴44の周壁42は、ベース体20の上面に垂直に形成され、その一部が開口され、ガイド穴44内に案内された硬貨Cが払出部4に受け渡される出口開口46が形成されている。ガイド穴44の底面は、ベース体20の上面によって形成され、硬貨Cの一面を支持するスライド面22として構成されている。ガイド穴44には、回転ディスク60がスライド面22に垂直な回転軸線L1の周りを回転可能に配置されている。
なお、本実施例ではガイド穴44をベース体20の上面に固定したガイド板40で形成しているが、これに限定されるものではなく、ベース体20の上面に形成した略円形状の凹部をガイド穴44とすることもできる。また、ガイド板40の代わりに、下端部に周壁42を形成したホッパーヘッドをベース体20の上面に固定することで、ホッパーヘッドの下端部をガイド穴44とすることもできる。
次に、図1〜図4を参照しながら、回転ディスク60について説明する。回転ディスク60は、ホッパーヘッド(図示されない)内にばら積みされた硬貨Cを一枚ずつに分離して払い出す機能を有する。回転ディスク60は、直径がガイド板40のガイド穴44の直径よりわずかに小さい薄板円盤型に形成されている。回転ディスク60は、ガイド穴44に配置され、ベース体20を貫通して配置された駆動装置30の出力軸に固定されている。これにより、回転ディスク60は、駆動装置30が駆動するのに伴って、ベース体20のスライド面22に垂直な回転軸線L1の周りを回転可能に構成されている。
回転ディスク60には、上面から下面へ貫通する複数の通孔62が、回転軸線L1を中心とした同心円上に形成されている。各通孔62は、硬貨Cをベース体20のスライド面22上に案内する機能を有している。各通孔62は、使用が想定される硬貨の直径が最大の硬貨(以下、最大径硬貨LCという。)の直径φLより大きく形成されている。各通孔62の周面は、上向きに拡開するテーパー状に形成されている。これは、硬貨Cが各通孔62に落下し易くするためである。
回転ディスク60には、その下面から突出する複数の押動体64が形成されている。各押動体64は、各通孔62を介してスライド面22上に案内された硬貨Cの周面を押動する機能を有している。各押動体64は、複数の通孔62のそれぞれに対応して通孔62に隣接して形成されている。押動体64のそれぞれは、回転ディスク60の中心部から外周縁に向かって延伸すると共に、回転ディスク60の正回転方向R1の上流側に向かって連続的に湾曲するように形成されている。これは、硬貨Cが押動体64に押動されて、正回転方向R1に向かって搬送される過程において、硬貨Cが回転ディスク60の外周縁側、すなわちガイド穴44の周壁42に向かって移動しやすくするためである。
回転ディスク60の各押動体64の下端とベース体20のスライド面22との間の間隔は、使用が想定される硬貨の最薄の硬貨の厚みより小さく設定されている。これにより、スライド面22に平面が支持された硬貨Cが各押動体64に押動されず、回転ディスク60が空回りすることを防止することができる。また、回転ディスク60の各押動体64の上端、換言すれば回転ディスク60の下面とベース体20のスライド面22との間の間隔は、使用が想定される硬貨の最厚の硬貨の厚みよりわずかに大きく、かつ最薄の硬貨の厚みの2倍以下に設定されている。これにより、硬貨Cが2枚以上積層した状態で硬貨払出装置から払い出されることを防止することができる。
次に、図2、図4及び図5を参照しながら、硬貨案内部80を説明する。硬貨案内部80は、回転ディスク60に搬送される硬貨Cを払出部4に向けて案内する機能を有している。硬貨案内部80は、ガイドピン84a、84b、84cを有して構成されている。各ガイドピン84a、84b、84cは、ガイド穴44内、かつ、出口開口46の正回転方向R1下流側近傍に配置されている。各ガイドピン84a、84b、84cは、ガイドピン84aがガイド穴44の中央部側に配置され、ガイドピン84cがガイド穴44の周縁部側に配置され、ガイドピン84bがガイドピン84a及びガイドピン84cの間に配置されている。ベース体20の下面側において、各ガイドピン84a、84b、84cは、ベース体20に固定された板バネ82にベース体20の上面側に向かって付勢され、ベース体20に形成された3個の貫通孔のそれぞれを通ってスライド面22上に突出している。
次に、図1〜図7を参照しながら、払出部4を説明する。払出部4は、回転ディスク60に一枚ずつに分離され搬送された硬貨Cを一枚ずつ払い出す機能を有している。払出部4は、硬貨Cが移動する払出通路102と、払出通路102を移動した硬貨Cが払い出される払出口104と、払い出される硬貨Cを検知するセンサー106と、硬貨Cを払出口104に向かって弾き出す弾出部140と、を含んで構成されている。
図1〜図4を参照しながら、払出通路102及び払出口104を説明する。払出通路102は、一端が出口開口46を介してガイド穴44と接続されている。払出通路102は、出口開口46と反対側の他端がベース体20の端縁まで連続する略直線状に形成されている。払出通路102の上面は、ガイド穴44の底面であるスライド面22と面一に構成されている。払出口104は、払出通路102の反対側の端部、すなわちベース体20の端縁に設けられている。
図1〜図4を参照しながら、センサー106を説明する。センサー106は、払出口104、換言すると払出通路102の出口開口46と反対側の端部、さらに換言するとベース体20の端縁に配置されている。センサー106は、払出口104から払い出される硬貨Cを検知する機能を有している。センサー106は、一対のコラムを有する横向きの門形を呈している。センサー106は、例えば透過型光電センサーであり、一方のコラムに発光部(図示されない)が配置され、他方のコラムの当該発光部と相対する位置に受光部(図示されない)が配置されている。センサー106は、一方のコラムがベース体20の上面の上方に配置され、他方のコラムがベース体20の上面より下方に配置されている。これにより、払出通路102を移動する硬貨Cがセンサー106の一対のコラムの間を通過する時に、センサー106は、発光部(図示されない)から受光部(図示されない)に照射される光の光軸が硬貨Cによって遮られることにより、払い出される硬貨Cを検知する。
なお、本実施例ではセンサー106に透過型光電センサーを使用しているが、これに限定されるものではなく、反射型光電センサーおよび磁気センサーを使用することも可能である。また、払い出される硬貨Cの検知は、センサー106の代わりに、後述する弾出部140の動きを検知することで、間接的に払い出される硬貨Cを検知するように構成することもできる。さらに、本実施例では1個のセンサー106で硬貨Cを検知しているが、これに限定されるものではなく、払出通路102にセンサーを2個以上配置し、それぞれのセンサーで硬貨Cの払い出しを検知するように構成することもできる。さらに、センサー106に加えて、弾出部140の動きを検知するセンサーを配置し、それぞれのセンサーで硬貨Cの払い出しを検知するように構成することもできる。
次に、図1〜図8を参照しながら、弾出部140を説明する。弾出部140は、ベース体20のスライド面22から払出通路102に搬送された硬貨Cを払出口104に向けて弾き出す機能を有している。弾出部140は、ガイドローラ108、第1ガイド120、第2ガイド142を含んで構成されている。
ガイドローラ108は、ガイド穴44の出口開口46において回転ディスク60の正回転方向R1の上流側に配置されている。ガイドローラ108は、出口開口46に搬送された硬貨Cを後述する第2ガイド142に向けて案内する機能を有している。ガイドローラ108は、ベース体20の平面に対し垂立状態でベース体20に固定された支軸110に回転可能に支持されている。
第1ガイド120は、ガイド穴44の出口開口46において回転ディスク60の正回転方向R1の下流側に配置されている。第1ガイド120は、後述する第2ガイド142との間で硬貨Cを挟んで弾き出す機能を有している。第1ガイド120は、支軸122に回転可能に支持されているローラ128で構成されている。ベース体20の下面側において、支軸122はベース体20に固定された固定部材126の一端に固定され、ベース体20の略円形状の貫通孔124を通ってベース体20の上面に突出している。固定部材126は、ベース体20の下面側において固定軸130に揺動自在に支持され、かつコイルバネなどの弾性部材(図示されない)により図5において反時計方向に付勢されている。この弾性部材(図示されない)は、後述の第2ガイド142の第1弾性部材200及び第2弾性部材202に対し弾性定数が極めて大きく、通常の硬貨Cの払い出し時にはローラ128は移動されない。しかし、極めて大きな力が作用した場合、貫通孔124の範囲において移動することができる。なお、第1ガイド120は、後述の第2ガイド142と協働して硬貨Cを弾き出す機能を有していればよく、平板状部材等で構成することもできる。
第2ガイド142は、払出通路102を挟んで第1ガイド120と対向する位置に配置されている。第2ガイド142は、第1ガイド120との間で硬貨Cを挟んで弾き出す機能を有している。第2ガイド142は、第1可動部材180、第2可動部材160、支軸144及びローラ148を含んで構成されている。ベース体20の下面側において、第1可動部材180は、ベース体20に固定された第1揺動軸188に揺動可能に支持されている。第2可動部材160は、第1可動部材180に固定された第2揺動軸162に揺動可能に支持されている。支軸144は、一端が第2可動部材160の第2揺動軸162と反対側の端部に固定されて、他端が第1可動部材180の第1弧状孔182及びベース体20に形成された第2弧状孔146を通ってベース体20の上面、換言すれば払出通路102の上面に突出している。ローラ148は、ベース体20の上面側において、支軸144に回転可能に支持されている。
支軸144は、第2弧状孔146の範囲内において、移動可能に構成されている。支軸144は、第2ガイド142のローラ148の周面と第1ガイド120のローラ128の周面との間の間隔Wが使用が想定される硬貨の直径が最小の最小径硬貨SCの直径φSより小さい第1位置P1と、当該間隔Wが最大径硬貨LCの直径φLより大きい第2位置P2と、の間を移動可能に構成されている。
第1可動部材180は、ベース体20に固定された第1揺動軸188に揺動可能に支持されている。第1可動部材180は、平板状の腹板180aと、腹板180aの端部から腹板180aに対して垂立する一対の突縁180b、180cを有する断面視略コの字状の部材で構成されている。腹板180aには、支軸144が挿入される第1弧状孔182が形成されている。突縁180bには、第1揺動軸188と反対側の側縁から突出する第1掛止部184が形成されている。突縁180cには、突縁180bが延伸する方向の先端部、換言すれば腹板180aと反対側の端部に第2掛止部186が形成されている。
第2可動部材160は、第1可動部材180に固定された第2揺動軸162に揺動可能に支持されている。これにより、第1可動部材180が第1揺動軸188を中心に揺動する場合、第2可動部材160は第1可動部材180と共に移動することができる。第2可動部材160は、平板状の腹板160aと、腹板160aの端部から腹板160aに対して垂立する一対の突縁160b、160cを有する断面視略コの字状の部材で構成されている。突縁160cには、第2揺動軸162と反対側の側縁から突出する掛止部164が形成されている。掛止部164は、第1可動部材180の第1掛止部184が突出する方向と略同じ方向に向かって突縁160cの側縁から突出している。突縁160bには、突縁160cと相対する側と反対側の側面に当接体166が固定されている。腹板160aの第2揺動軸162と反対側の端部には、支軸144が固定されている。支軸144は、第1可動部材180の第1弧状孔182に挿入されている。これにより、第2可動部材160が第2揺動軸162を中心に揺動する場合、支軸144は第1弧状孔182の範囲内を移動することができる。
ストッパ220は、ベース体20の下面側において、ベース体20に固定されている。ストッパ220は、第1可動部材180と当接して、第1可動部材180の揺動を規制する機能を有している。ストッパ220は、平板状の腹板228と、腹板228の一端から垂立する突縁224を有している。突縁224には、所定の位置に当接体226が固定されている。突縁224は、突縁224が延伸する方向の先端部、換言すれば腹板228と反対側の端部に掛止部222が形成されている。
第1可動部材180の突縁180b、第2可動部材160の突縁160b及びストッパ220の突縁224のそれぞれは、第1ガイド120側から突縁224、突縁180b及び突縁160bの順に配置されている。第1可動部材180の突縁180bが当接体166を介して第2可動部材160の突縁160bと当接すると共に、当接体226を介してストッパ220の突縁224と当接した時、支軸144は第1位置P1に位置するように構成されている。
第1可動部材180の突縁180bと第2可動部材160の突縁160bとが当接体166を介して当接している時、第1弧状孔182は、第1弧状孔182の第1ガイド120側端部が第2弧状孔146の第1ガイド120側端部の近傍に位置するように形成されている。これにより、支軸144が第1位置P1に位置する時に、支軸144は第1弧状孔182及び第2弧状孔146それぞれの第1ガイド120側の端部近傍に位置している。さらに、第1弧状孔182は、その弧長が第2弧状孔146弧長より小さく設定され、かつ、第1ガイド120と反対側の端部と第1ガイド120との間の距離が最小径硬貨SCの直径φSより大きく設定されている。これにより、第2可動部材160が揺動し、第1可動部材180が揺動しない場合、支軸144は、第1位置P1を起点に第1弧状孔182の範囲を移動することができるが、第2位置P2まで移動することができない。また、最小径硬貨SCが払い出される場合、支軸144は、第1弧状孔182の第1ガイド120と反対側の端部に向かって、第1ガイド120のローラ128の周面と第2ガイド142のローラ148の周面の間の間隔Wが最小径硬貨SCの直径φSと同じ或いはわずかに大きい第3位置P3まで移動する。
第1弾性部材200が、第1可動部材180の第1掛止部184と、第2可動部材160の掛止部164との間に掛け渡されている。第1弾性部材200は、例えばコイルバネであり、第1可動部材180の第1掛止部184と第2可動部材160の掛止部164とを互いに近づける方向に付勢している。これにより、第1可動部材180は、常態において、第1弾性部材200の付勢力によって、第1可動部材180の突縁180bが第2可動部材160の突縁160bに固定された当接体166と当接した状態で維持される。また、第2可動部材160が揺動し、第2可動部材160の突縁160bが第1可動部材180の突縁180bから離間すると、第1可動部材180は第1弾性部材200の付勢力によって第2可動部材160に向かって牽引される。
第2弾性部材202が、第1可動部材180の第2掛止部186と、ストッパ220の掛止部222との間に掛け渡されている。第2弾性部材は、例えばコイルバネであり、第1可動部材180の第2掛止部186と、ストッパ220の掛止部222とを互いに近づける方向に付勢している。これにより、第1可動部材180は、常態において、第2弾性部材202の付勢力によって、第1可動部材180の突縁180bがストッパ220の突縁224に固定された当接体226と当接した状態で維持される。
常態において、第1可動部材180の突縁180bは、第1弾性部材200及び第2弾性部材202の付勢力によって、当接体166を介して第2可動部材160の突縁160bと当接すると共に、当接体226を介してストッパ220の突縁224と当接した状態が維持される。そのため、支軸144は、常態において、第1弾性部材200及び第2弾性部材202の付勢力によって、第1位置P1に維持される。
支軸144が第1位置P1に位置する場合、第1弾性部材200の付勢力は、第2弾性部材202の付勢力より小さく設定されている。さらに、第1弾性部材200の付勢力は、支軸144が第3位置P3を越えた時に、第2弾性部材202の付勢力より大きくなるように設定されている。換言すれば、支軸144が第1位置P1と第3位置P3との間に位置する場合、第1弾性部材200の付勢力は第2弾性部材202の付勢力より小さくなるように設定され、一方、支軸144が第3位置P3と第2位置P2との間に位置する場合、第1弾性部材200の付勢力は第2弾性部材202の付勢力より大きくなるように設定されている。さらに換言すると、支軸144が第1位置P1と第3位置P3との間に位置する場合、第1可動部材180を引っ張る第1弾性部材200の付勢力より、第2弾性部材202が第1可動部材180をストッパ220に引きつける付勢力の方が大きくなるので、第1可動部材180は第2弾性部材202の付勢力に抗して揺動することができず、第2可動部材160のみが第1弾性部材200の付勢力に抗して揺動する。一方、支軸144が第3位置P3と第2位置P2との間に位置する場合、第1可動部材180を引っ張る第1弾性部材200の付勢力より、第2弾性部材202が第1可動部材180をストッパ220に引きつける付勢力の方が小さくなるので、第1可動部材180が揺動し、第2可動部材160は第1可動部材180の揺動に伴って移動する。これにより、支軸144が第3位置P3に位置する場合における第1ガイド120のローラ128の周面と第2ガイド142のローラ148の周面との間の間隔Wより直径が小さい硬貨Cを払い出す場合、第2可動部材160のみが揺動するため、第1弾性部材200の付勢力によって硬貨Cが弾き出される。一方、支軸144が第3位置P3に位置する場合における間隔Wより直径が大きい硬貨Cを払い出す場合、まず第2可動部材160のみが揺動し、その後に第1可動部材180が揺動するため、第1弾性部材200の付勢力及び第2弾性部材202の付勢力によって硬貨Cが弾き出される。
(払い出し動作)
次に、図8〜図20を参照しながら、硬貨Cの払い出しを説明する。まず、図8〜図14を参照しながら、硬貨Cの払出部4への搬送を説明する。
ホッパーヘッド(図示されない)にばら積み状態で貯留された硬貨Cは、回転ディスク60の各通孔62を介してガイド穴44のスライド面22上に案内され、硬貨Cの一面がスライド面22に支持される。回転ディスク60が正回転方向R1に回転すると、スライド面22に平面が支持された硬貨Cは、硬貨Cの周面が回転ディスク60の各押動体64に押動され、スライド面22上を略円形の第1搬送経路T1に沿って正回転方向R1に向かって搬送される。回転ディスク60に正回転方向R1に向かって搬送される硬貨Cには遠心力が働くので、硬貨Cは、回転ディスク60に正回転方向R1に向かって搬送されるにつれて、ガイド穴44の周壁42に向かって移動する。最終的に、硬貨Cは、硬貨Cの周面が周壁42に案内されると共に、各押動体64に押動される(図8参照)。
硬貨Cが回転ディスク60にガイド穴44の出口開口46まで搬送されると、硬貨Cは、硬貨Cの周面が周壁42に案内されなくなり、ガイド穴44の外方に向かって移動する。硬貨Cは、硬貨Cの周面とガイドローラ108の周面とが接触した後、硬貨Cと第2ガイド142のローラ148の周面とが接触する(図9及び図10参照)。さらに硬貨Cが各押動体64押動されると、硬貨Cは、硬貨Cの周面とローラ148の周面とが接触した状態が維持されたまま、第1ガイド120に向かって移動し、第1ガイド120のローラ128の周面と接触する。このとき、硬貨Cは、硬貨Cの周面が各押動体64、ローラ128の周面及びローラ148の周面のそれぞれと接触して3点で支持されている(図15及び図18参照)。
さらに硬貨Cが各押動体64に押動されると、硬貨Cは第1ガイド120のローラ128と第2ガイド142のローラ148との間に押し込まれ、ローラ148は硬貨Cの周面に押され、第1弾性部材200及び第2弾性部材202の付勢力に抗して第1位置P1から第2位置P2に向かって移動する。
硬貨Cの周面とローラ128の周面及びローラ148の周面のそれぞれとの接点間の距離が硬貨Cの直径と一致した直後、換言するとローラ128の周面とローラ148の周面との間の間隔Wが硬貨Cの直径と一致した直後に、ローラ148は、第1弾性部材200及び第2弾性部材202の付勢力によって第1位置P1に向かって移動する。このとき、硬貨Cは、第1弾性部材200及び第2弾性部材202の付勢力によって第1位置P1に向かって移動するローラ148によって、センサー106に向かって弾き出され、払出通路102を第2搬送経路T2に沿って移動する。硬貨Cは、センサー106で硬貨Cの払い出しが検知された後、払出口104から払い出される。
硬貨Cは、硬貨Cの周面がガイド穴44の周壁42に案内されずに、硬貨Cが回転ディスク60に正回転方向R1に向かって搬送される場合がある。この場合、硬貨Cは、ガイド穴44の出口開口46まで搬送されても、ガイド穴44の外方に向かって移動しない。硬貨Cは、硬貨案内部80まで搬送されると、硬貨Cの周面がガイドピン84a、84b、84cの少なくともいずれかの周面と接触する。さらに、硬貨Cの周面が回転ディスク60の各押動体64に押動されると、硬貨Cは、各押動体64と各ガイドピン84a、84b、84cとによって、第1ガイド120のローラ128に向けて案内される。
ガイド穴44の中央部のガイドピン84aの周面と接触した硬貨Cは、各押動体64に押動されると、ガイドピン84aに隣接するガイドピン84bに案内された後、ガイド穴44の外周縁側のガイドピン84cに案内される(図11〜図13参照)。さらに、硬貨Cが各押動体64に押動されると、硬貨Cは、第1ガイド120に案内され、硬貨Cの周面が各押動体64、ガイドピン84cの周面及び第1ガイド120のローラ128の周面のそれぞれと接触して3点で支持される(図14参照)。さらに硬貨Cが各押動体64に押動されると、硬貨Cは、各押動体64とローラ128とによって第2ガイド142に向けて案内され、硬貨Cの周面が各押動体64、ローラ128の周面及び第2ガイド142のローラ148の周面のそれぞれと接触して3点で支持される。さらに硬貨Cが各押動体64に押動されると、硬貨Cは、ローラ128とローラ148とによって弾き出され、払出口104から払い出される。
次に、図15〜図20を参照しながら、最小径硬貨SC及び最大径硬貨LCそれぞれの払い出しを説明する。最小径硬貨SC及び最大径硬貨LCそれぞれが弾出部140まで搬送される過程、換言すれば最小径硬貨SC及び最大径硬貨LCそれぞれの周面が各押動体64、第1ガイド120のローラ128の周面及び第2ガイド142のローラ148の周面と接触し、3点で支持される状態に至る過程は、前述の硬貨Cの払い出しの過程と同様のため詳細な説明は省略する。
まず、図15〜図17を参照しながら、最小径硬貨SCの払い出しを説明する。最小径硬貨SCの周面が第1ガイド120のローラ128の周面及び第2ガイド142のローラ148の周面と接触した状態において、ローラ148(すなわち支軸144)は第1位置P1に位置し、第1可動部材180の突縁180bは第2弾性部材202の付勢力によってストッパ220の突縁224と当接体226を介して当接し、第2可動部材160の突縁160bは第1可動部材180の突縁180bと当接体166を介して当接している。
最小径硬貨SCが各押動体64に押され、第1ガイド120のローラ128と第2ガイド142のローラ148との間に押し込まれると、ローラ148は最小径硬貨SCの周面に押されて第1位置P1から第2位置P2に向かって移動を開始する。ローラ148が第1位置P1から第2位置P2に向かって移動するのに伴って、ローラ148が固定されている支軸144が第1可動部材180の第1弧状孔182の範囲内を移動する共に、第2可動部材160は第1弾性部材200の付勢力に抗して第2揺動軸162を中心に第2可動部材160の突縁160bが第1可動部材180の突縁160bから離間する方向に揺動する。これにより、第2可動部材160の突縁160bと第1可動部材180の突縁160bとが当接状態から非当接状態に変化する。
さらに最小径硬貨SCの周面とローラ128の周面及びローラ148の周面のそれぞれとの接点間の距離が最小径硬貨SCの直径φSと一致した時、換言すればローラ128の周面とローラ148の周面との間の間隔Wが最小径硬貨SCの直径φSと一致した時、ローラ128は第3位置P3に位置する。このとき、第2可動部材160の突縁160bと第1可動部材180の突縁160bとが非当接状態にあり、第1可動部材180は、第1弾性部材200の付勢力で第1可動部材180の突縁180bがストッパ220の突縁224から離間する方向に牽引されるが、当該第1弾性部材200の付勢力よりも突縁180bと突縁224とが当接する方向に第1可動部材180が牽引される第2弾性部材202の付勢力の方が大きいため、突縁180bと突縁224とが当接状態を維持する。
最小径硬貨SCの周面とローラ128及びローラ148それぞれとの接点間の距離が硬貨Cの直径と一致した直後、第2可動部材160の突縁160bと第1可動部材180の突縁180bとが当接する方向に第1弾性部材200の付勢力で第2可動部材160が揺動すると共に、支軸144及びローラ148が第3位置P3から第1位置P1に向かって移動する。このとき、最小径硬貨SCは、第1弾性部材200の付勢力によって第3位置P3から第1位置P1に向かって移動するローラ148によって、センサー106に向かって弾き出される。
次に、図18〜図20を参照しながら、最大径硬貨LCの払い出しを説明する。最大径硬貨LCの周面が第1ガイド120のローラ128の周面及び第2ガイド142のローラ148の周面と接触した状態において、ローラ148(すなわち支軸144)は第1位置P1に位置し、第1可動部材180の突縁180bは第2弾性部材202の付勢力によってストッパ220の突縁224と当接体226を介して当接し、第2可動部材160の突縁160bは第1可動部材180の突縁180bと当接体166を介して当接している。
最大径硬貨LCが各押動体64に押動され、第1ガイド120のローラ128と第2ガイド142のローラ148との間に押し込まれると、ローラ148は最大径硬貨LCの周面に押されて第1位置P1から第2位置P2に向かって移動を開始する。ローラ148が第1位置P1から第2位置P2に向かって移動するのに伴って、ローラ148が固定されている支軸144が第1可動部材180の第1弧状孔182の範囲内を移動する共に、第2可動部材160が第1弾性部材200の付勢力に抗して第2揺動軸162を中心に第2可動部材160の突縁160bが第1可動部材180の突縁160bから離間する方向に揺動する。これにより、第2可動部材160の突縁160bと第1可動部材180の突縁160bとが当接状態から非当接状態に変化する。
さらに最大径硬貨LCがローラ128とローラ148との間に押し込まれると、ローラ148及び支軸144が第3位置P3を超えて第2位置P2に向かって移動する。ローラ148及び支軸144が第3位置P3を超えた時に、第1弾性部材200の付勢力が第2弾性部材202の付勢力より大きくなり、第1可動部材180の突縁180bが第2可動部材160の突縁160bと当接する方向に第1可動部材180が第1弾性部材200の付勢力で牽引され、突縁180bがストッパ220の突縁224から離間する。
さらに最大径硬貨LCがローラ128とローラ148との間に押し込まれ、最大径硬貨LCの周面とローラ128の周面及びローラ148の周面のそれぞれとの接点間の距離が最大径硬貨LCの直径φLと一致した直後、換言すれば、ローラ128の周面とローラ148の周面との間の間隔Wが最大径硬貨LCの直径φLと一致した直後に、第2可動部材160は第2可動部材160の突縁160bと第1可動部材180の突縁180bとが当接する方向に第1弾性部材200の付勢力で揺動し、第1可動部材180は突縁180bとストッパ220の突縁224とが当接する方向に第2弾性部材202の付勢力で揺動する。これにより、支軸144及びローラ148が第2位置P2から第1位置P1に向かって移動する。このとき、最大径硬貨LCは、第1弾性部材200及び第2弾性部材202それぞれの付勢力によって第2位置P2から第1位置P1に向かって移動するローラ148によって、センサー106に向かって弾き出される。
次に、直径が最小径硬貨SCの直径φSより大きく、最大径硬貨LCの直径φLより小さい中径硬貨MCの場合について説明する。中径硬貨MCの直径が、支軸144が第3位置に位置する時のローラ128の周面とローラ148の周面との間の間隔Wより小さい場合、最小径硬貨SCの場合と同様に、第2ガイド142は第2可動部材160のみが揺動する。一方、中径硬貨MCの直径が、支軸144が第3位置に位置する時の間隔Wより大きい場合、最大径硬貨LCの場合と同様に、第2ガイド142は第2可動部材160が揺動した後、第1可動部材180が揺動する。
以上詳細に説明したように、本発明の実施例の硬貨払出装置1では、第2ガイド142は、ベース体20に揺動可能に固定された第1可動部材180、第1可動部材180に揺動可能に固定された第2可動部材160、第2可動部材160に固定された支軸144、支軸144の先端に固定されたローラ148、ベース体20に固定され、第1可動部材180の揺動を規制するストッパ220、第1可動部材180の第1掛止部184と第2可動部材160の掛止部164との間に掛け渡された第1弾性部材200、及び、第1可動部材180の第2掛止部186とストッパ220の掛止部222との間に掛け渡された第2弾性部材202を有して構成されている。最小径硬貨SCが払い出される場合、第2ガイド142は第2可動部材160のみが揺動するので、最小径硬貨SCは第1弾性部材200の付勢力によって弾き出される。最大径硬貨LCが払い出される場合、第2ガイド142は第2可動部材160が所定の角度揺動した後、第1弾性部材200に牽引されて第1可動部材180が揺動するので、最大径硬貨LCは第1弾性部材200の付勢力及び第2弾性部材202の付勢力によって弾き出される。
このため、上述した第1及び第2の従来技術と比べて、本発明の実施例の硬貨払出装置1では、払い出される硬貨Cの直径に応じて第1弾性部材200の付勢力及び第2弾性部材202の付勢力のそれぞれが大きく変化しないため、硬貨Cの直径に関係なく硬貨Cの払い出しを安定させることができる。
(変形例)
なお、本発明の実施例では、支軸144が第3位置P3を越えた時に、第1弾性部材200の付勢力が第2弾性部材202の付勢力より大きくなるように設定されているが、第1弾性部材200の付勢力と第2弾性部材202の付勢力との関係は適宜変更することができる。例えば、支軸144が第3位置P3を越え、さらに第1可動部材180の第1弧状孔182の第1ガイド120と反対側の端部に到達しても、第1弾性部材200の付勢力が第2弾性部材202の付勢力より小さくなるように設定することもできる。この場合、支軸144が第1弧状孔182の第1ガイド120と反対側の端部に到達した後は、支軸144に当該端部が押動されることで第1可動部材180を揺動させることができる。
本発明は、両替機、自動販売機、券売機、パチスロ等のスロットマシンを一例とする硬貨を使用する遊技機などの硬貨処理装置との組み合わせで好適に利用できる。
1 硬貨払出装置
2 分離搬送部
4 払出部
10 フレーム部
20 ベース体
22 スライド面
30 駆動装置
32 出力軸
40 ガイド板
42 周壁
44 ガイド穴
46 出口開口
60 回転ディスク
62 通孔
64 押動体
80 硬貨案内部
82 板バネ
84a ガイドピン
84b ガイドピン
84c ガイドピン
102 払出通路
104 払出口
106 センサー
108 ガイドローラ
110 支軸
120 第1ガイド
122 支軸
124 貫通孔
126 固定部材
128 ローラ
130 固定軸
140 弾出部
142 第2ガイド
144 支軸
146 第2弧状孔
148 ローラ
160 第2可動部材
160a 腹板
160b 突縁
160c 突縁
162 第2揺動軸
164 掛止部
166 当接体
180 第1可動部材
180a 腹板
180b 突縁
180c 突縁
182 第1弧状孔
184 第1掛止部
186 第2掛止部
188 第1揺動軸
200 第1弾性部材
202 第2弾性部材
220 ストッパ
222 掛止部
224 突縁
226 当接体
228 腹板
C 硬貨
SC 最小径硬貨
LC 最大径硬貨
MC 中径硬貨
T1 第1搬送経路
T2 第2搬送経路
L1 回転軸線
R1 正回転方向
W 間隔
φS 最小径硬貨の直径
φL 最大径硬貨の直径

Claims (9)

  1. 硬貨の一面を支持すると共に、当該硬貨が搬送される略円形の第1搬送経路(T1)が構成されるスライド面(22)を有するベース体(20)と、
    前記スライド面(22)上に支持された前記硬貨の周面を押動し、前記第1搬送経路(T1)に沿って前記硬貨を搬送する押動体(64)と、
    前記第1搬送経路(T1)から分岐し、前記硬貨が搬送される略直線状に延伸する第2搬送経路(T2)が構成される払出通路(102)と、
    前記払出通路(102)に配置された第1ガイド(120)と、
    前記払出通路(102)を挟んで前記第1ガイド(120)と対向する位置に配置された第2ガイド(142)と、を備え、
    前記第2ガイド(142)は、
    前記ベース体(20)の下面側において前記ベース体(20)のスライド面(22)に垂直な第1揺動軸(188)に揺動可能に支持された第1可動部材(180)と、
    前記ベース体(20)のスライド面(22)に垂直かつ前記第1可動部材(180)に固定された第2揺動軸(162)に揺動可能に支持された第2可動部材(160)と、
    前記第2可動部材(160)に固定され、第1可動部材(180)に形成された第1弧状孔(182)及びベース体(20)に形成された第2弧状孔(146)を通ってベース体(20)のスライド面(22)から突出する支軸(144)と、
    前記支軸(144)の先端に回転可能に支持されたローラ(148)と、
    を有し、
    前記第1ガイド(120)と前記ローラ(148)との間の間隔(W)を前記硬貨の直径よりも小さく保つように、前記第2可動部材(160)が前記第1可動部材(180)との間に掛け渡された第1弾性部材(200)によって付勢され、かつ、前記第1可動部材(180)が前記ベース体(20)に固定された掛止部(222)との間に掛け渡された第2弾性部材(202)によって付勢され、
    第1の硬貨が前記第1ガイド(120)及び前記ローラ(148)に挟まれることにより前記ローラ(148)が移動して前記間隔(W)が所定の大きさ未満の場合は、前記第1可動部材(180)は揺動せずに、前記第2可動部材(160)のみが前記第1弾性部材(200)の付勢力に抗して揺動し、
    前記第1の硬貨より径大の第2の硬貨が前記第1ガイド(120)及び前記ローラ(148)に挟まれることにより前記ローラ(148)が移動して前記間隔(W)が所定の大きさ以上の場合は、前記第1可動部材(180)が前記第2弾性部材(202)の付勢力に抗して揺動する硬貨払出装置。
  2. 前記第1可動部材(180)が前記第1弾性部材(200)の付勢力で牽引されることにより、前記第1可動部材(180)が揺動する請求項1に記載の硬貨払出装置。
  3. 前記第1可動部材(180)の前記第1弧状孔(182)の端部が前記支軸(144)に押動されることにより、前記第1可動部材(180)が揺動する請求項1に記載の硬貨払出装置。
  4. 前記硬貨の直径が前記間隔(W)以上の場合、まず、前記第1弾性部材(200)の付勢力に抗して前記第2可動部材(160)が揺動し、その後に前記第1可動部材(180)が前記第2弾性部材(202)の付勢力に抗して揺動する請求項1乃至3のいずれかに記載の硬貨払出装置。
  5. 硬貨の一面を支持するスライド面(22)を底面とする円形有底のガイド穴(44)が上面に構成されたベース体(20)と、
    前記スライド面(22)に垂直な回転軸線(L1)の周りを回転可能に前記ガイド穴(44)に配置され、上面から下面まで貫通する複数の通孔(62)及び前記通孔(62)に対応して設けられた押動体(64)を有し、前記通孔(62)を介して前記スライド面(22)上に案内された硬貨の周面を押動する回転ディスク(60)と、
    前記ガイド穴(44)の周壁(42)に設けられた出口開口(46)と、
    前記出口開口(46)を介して前記ガイド穴(44)と接続された払出通路(102)と、
    前記出口開口(46)の前記回転ディスク(60)の正回転方向(R1)下流側端部に配置された第1ガイド(120)と、
    前記払出通路(102)を挟んで前記第1ガイド(120)と対向する位置に配置された第2ガイド(142)と、を備え、
    前記第2ガイド(142)は、前記ベース体(20)の下面側において前記ベース体(20)前記スライド面(22)に垂直な第1揺動軸(188)を中心に揺動可能に支持された第1可動部材(180)と、前記スライド面(22)に垂直かつ前記第1可動部材(180)に固定された第2揺動軸(162)と、前記第2揺動軸(162)に揺動可能に支持された第2可動部材(160)と、前記第2可動部材(160)に固定され、第1可動部材(180)に形成された第1弧状孔(182)及びベース体(20)に形成された第2弧状孔(146)を通ってベース体(20)のスライド面(22)から突出した支軸(144)と、前記支軸(144)の先端に回転可能に支持されたローラ(148)と、を有し、
    前記第1ガイド(120)と前記第2ガイド(142)の前記ローラ(148)との間の間隔(W)を硬貨の直径よりも小さく保つように、前記第2可動部材(160)は前記第1可動部材(180)との間に掛け渡された第1弾性部材(200)によって付勢され、前記第1可動部材(180)は前記ベース体(20)に固定された掛止部(222)との間に掛け渡された第2弾性部材(202)によって付勢され、
    第1の硬貨が前記第1ガイド(120)及び前記ローラ(148)に挟まれることにより前記ローラ(148)が移動して前記間隔(W)が所定の大きさ未満の場合は、前記第1可動部材(180)は揺動せずに、前記第2可動部材(160)のみが前記第1弾性部材(200)の付勢力に抗して揺動し、
    前記第1の硬貨より径大の第2の硬貨が前記第1ガイド(120)及び前記ローラ(148)に挟まれることにより前記ローラ(148)が移動して前記間隔(W)が所定の大きさを以上の場合は、前記第1可動部材(180)が前記第2弾性部材(202)の付勢力に抗して揺動する硬貨払出装置。
  6. 前記第1可動部材(180)が前記第1弾性部材(200)の付勢力で牽引されることにより、前記第1可動部材(180)が揺動する請求項5に記載の硬貨払出装置。
  7. 前記第1可動部材(180)の前記第1弧状孔(182)の端部が前記支軸(144)に押動されることにより、前記第1可動部材(180)が揺動する請求項5に記載の硬貨払出装置。
  8. 前記硬貨の直径が前記間隔(W)以上の場合、まず、前記第1弾性部材(200)の付勢力に抗して前記第2可動部材(160)が揺動し、その後に前記第1可動部材(180)が前記第2弾性部材(202)の付勢力に抗して揺動する請求項5乃至7のいずれかに記載の硬貨払出装置。
  9. 前記掛止部(222)は、前記ベース体(20)の下面に固定され、前記第1可動部材(180)の揺動を規制するストッパ(220)に形成されている請求項1乃至8のいずれかに記載の硬貨払出装置。
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