JP6404446B2 - 流速計測装置とそれに用いる管 - Google Patents

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Description

本明細書で開示する技術は、流速計測装置とそれに用いる管に関する。
特許文献1(日本国特開2008‐272085号公報)に、体内にある血管を流れる血液の流速を計測する血流センサが開示されている。この血流センサは、発光素子と受光素子と制御部を備えており、人体の近くに置いて用いられる。発光素子が、体表面に向けてレーザー光を発光する。発光素子が発光したレーザー光は、その一部が体表面で反射し、他の一部は体内に入射して血管を流れる赤血球で反射する。受光素子は、体表面からの反射光と、赤血球からの反射光を受光する。前者は、血液の流速によるドップラー効果を受けていない参照光となり、後者は血液の流速によるドップラー効果を受けている計測光となる。制御部は、受光素子が受光した、体表面からの反射光(参照光)と赤血球からの反射光(計測光)を重ね合わせた光に基づいて、ヘテロダイン技術によって赤血球の流速を計算する。この種の血流センサは、レーザードップラー式の血流センサと呼ばれている。
医療現場では、体内を流れる血液を体外に送り出し、体外に送り出した血液を再び体内に送り戻す体外循環が行われている。体外循環用の管が体内の血管に接続され、体内の血管を流れる血液が体外の管に流入し、体外の管を流れた血液が体内の血管に戻る。
体外循環用の管を流れる血液の流速を計測するために、特許文献1の血流センサを用いることが考えられる。この場合、体外循環用の管の近くに血流センサの発光素子と受光素子が配置される。そして、発光素子が、管を流れる血液に向けてレーザー光を発光する。発光素子が発光したレーザー光の一部が管で反射して参照光となり、レーザー光の他の一部が管を流れる血液に入射して血液中の赤血球で反射して計測光となる。受光素子が、管による反射光(参照光)と赤血球による反射光(計測光)を受光する。
体外循環用の管は、患者の血液が流れるので患者ごとに交換する必要がある消耗品である。この消耗品である体外循環用の管に対して血流センサを常に固定しておくことは非現実的な方法であるので、消耗品である管に対して血流センサを脱着可能にしておき、患者ごとに交換された新たな管に対して血流センサを取り付けることが考えられる。
体外循環用の管を患者ごとに交換すると、新たな管に対して血流センサを取り付けるたびに管に対する血流センサの位置が変わる可能性がある。そうすると、管を流れる血液の流速を計測するたびに管に対する発光素子の位置が変わる。計測のたびに管に対する発光素子の位置が変わると、発光素子が発光したレーザー光が管に入射する位置が計測のたびに変わり、血液の流速を計測する位置が計測のたびに変わる。
また、管を流れる血液の流速は管内の位置によって異なっており、管を断面視したときに管の中心部を流れる血液の流速が速く、それに比べて管の管壁の近くを流れる血液の流速が遅い。したがって、血液の流速を計測する位置が計測のたびに変わると、流速が速い位置を流れる血液の流速を計測するときと、流速が遅い位置を流れる血液の流速を計測するときが混在してしまう。そうすると、血液の流速が不明確になってしまう。
そこで本明細書は、血液の流速を計測する位置を固定できる技術を開示する。
本明細書に開示する流速計測装置は、管と、管に脱着可能なセンサ部を備えている。管は、体外に取り出した血液を外部から視認できる透明な管壁と、管壁の一部を覆う遮光膜を備えている。遮光膜に発光素子用開口と受光素子用開口が形成されている。センサ部は、レーザー光を発光する発光素子と、レーザー光を受光する受光素子と、センサ部を管に脱着可能に固定する固定具を備えている。発光素子用開口が発光素子の発光面より小さい。受光素子用開口が受光素子の受光面より小さい。固定具によって管にセンサ部を固定すると、発光面の一部に発光素子用開口が含まれ、受光面の一部に受光素子用開口が含まれる。発光素子が発光したレーザー光の一部が発光素子用開口を通過して管内に入射し、管内の血液で反射して受光素子用開口を通過したレーザー光であって流速によるドップラー効果を受けた計測光が受光素子に入射する。
このような構成によれば、遮光膜に発光素子用開口が形成されており、発光素子用開口が発光素子の発光面より小さいので、発光素子用開口に対する発光素子の位置がずれたとしても、発光素子の発光面と発光素子用開口が重なり、発光素子が発光したレーザー光が発光素子用開口を通過する。よって、管に対して発光素子が配置されたときに、計測のたびに発光素子の位置が変わったとしても、発光素子が発光したレーザー光が発光素子用開口を通して管内に入射する。したがって、発光素子が発光したレーザー光が管内に入射する位置が計測のたびに変わることを抑制できる。このように、計測のたびに管に対する発光素子の位置が変わったとしても、発光素子用開口によって管内に入射するレーザー光の位置が変わらないので、血液の流速を計測する位置を固定できる。
第1実施例に係る流速計測装置の斜視図である。 第1実施例に係る流速計測装置の断面図である。 図2のIII−III断面図である。 図2の要部の断面図である。 センサ部と制御部のブロック図である。 第2実施例に係る流速計測装置の要部の断面図である。 第3実施例に係る流速計測装置の要部の断面図である。 第4実施例に係る流速計測装置の断面図である。 図8のIX−IX断面図である。 図8の要部の断面図である。 第5実施例に係る流速計測装置の要部の断面図である。 第6実施例に係る流速計測装置の要部の断面図である。
以下に説明する実施形態の主要な特徴を列記する。なお、以下に記載する技術要素は、それぞれ独立した技術要素であって、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものである。
(特徴1)発光素子が発光したレーザー光の一部が発光素子用開口を通過して管壁に到達し、管壁の内面で反射して受光素子用開口を通過したレーザー光であって流速によるドップラー効果を受けていない参照光と、計測光の両者が前記受光素子に入射する。
(特徴2)遮光膜が管の外面に密着している。
特徴2の構成によれば、遮光膜に形成された発光素子用開口を通して強いレーザー光が管に入射するので、計測精度を高めることができる。
(特徴3)遮光膜と管の間に配置されている反射膜を更に備えている。発光素子が発光したレーザー光の一部が発光素子用開口を通過して反射膜に到達し、反射膜で反射して受光素子用開口を通過したレーザー光であって流速によるドップラー効果を受けていない参照光と、計測光の両者が受光素子に入射する。
このような構成によれば、受光素子が反射膜で反射された光を受光するので、強い参照光を受光することができる。
(特徴4)反射膜に受光素子用開口と対向している通過口が形成されている。管内の血液で反射して通過口と受光素子用開口を通過したレーザー光であって流速によるドップラー効果を受けた計測光が受光素子に入射する。
このような構成によれば、受光素子が受光する光の方向を限定することができる。これによって、流路の特定の位置を流れる血液に限定して流速を計測することができる。
(特徴5)発光素子用開口と受光素子用開口が管の軸方向に間隔をあけて形成されている。
このような構成によれば、発光素子用開口と受光素子用開口が血液の流れ方向に並ぶので、血液の流れ方向において大きなドップラー効果を受けた光を受光素子用開口を通して受光することができる。
(特徴6)発光素子用開口から露出している管壁の外面に粗面が形成されている。
このような構成によれば、粗面によってレーザー光が散乱するので、一部のレーザー光の進行方向が血液の流れ方向の成分を持つことになる。これによって、血液の流れ方向においてドップラー効果を受けることができる。また、粗面によって散乱したレーザー光の一部が管壁の内面で反射して受光素子に入射することがある。これによって、より強い参照光を得ることができる。
(特徴7)管壁の外面に発光素子用開口と対向している凹部が形成されている。凹部の底面が管の軸方向に対して傾斜している。
このような構成によれば、凹部の底面によってレーザー光が屈折するので、レーザー光の進行方向が血液の流れ方向の成分を持つことになる。これによって、血液の流れ方向においてドップラー効果を受けることができる。
(特徴8)遮光膜と反射膜の間に配置されている導光体を更に備えている。遮光膜が導光体の外面に密着しており、発光素子用開口から露出している導光体の外面に粗面が形成されている。
このような構成によれば、粗面によってレーザー光が散乱するので、一部のレーザー光の進行方向が血液の流れ方向の成分を持つことになる。これによって、血液の流れ方向においてドップラー効果を受けることができる。また、粗面によって散乱したレーザー光の一部が反射膜で反射して受光素子に入射することがある。これによって、より強い参照光を得ることができる。
(特徴9)遮光膜と反射膜の間に配置されている導光体を更に備えている。遮光膜が導光体の外面に密着しており、導光体の外面に発光素子用開口と対向している凹部が形成されている。凹部の底面が管の軸方向に対して傾斜している。
このような構成によれば、凹部の底面によってレーザー光が屈折するので、レーザー光の進行方向が血液の流れ方向の成分を持つことになる。これによって、血液の流れ方向においてドップラー効果を受けることができる。
[第1実施例]
図1に示すように、流速計測装置1は、管4と、管4に脱着可能なセンサ部2を備えている。管4は、管壁41と遮光膜30を備えている。センサ部2は、発光素子10と受光素子20と素子カバー70を備えている。
図2に示すように、管壁41は、血液Bが流れる流路42を画定している。図3に示すように、管壁41は、軸方向に直交する断面において長方形状に形成されている。管壁41は、扁平した形状に形成されている。管壁41は、例えば透明な樹脂やガラスによって形成されている。管壁41は、光透過性を有しており、例えばレーザー光及び可視光を透過する。流路42は、管4の軸40aに沿って延びている。血液Bが管4の軸40aに沿って流れる。管壁41が透明なので、流路42を流れる血液Bを外部から視認できる。管4は、患者ごとに交換される消耗品として用いられる。
管壁41は患者の体内の血管(図示省略)に接続されており、患者の血管から流路42に血液Bが流入する。流路42を流れた血液Bは、再び患者の血管に送り戻される。このように、患者の血液Bが患者の血管から体外に一旦送り出され、再び患者の血管に送り戻されることにより、血液Bの体外循環が行われる。体外に取り出した血液Bを管壁41の外部から視認できる。血液Bには、様々な成分が含まれている。例えば、血液Bには、赤血球、白血球、血小板、血漿、リンパ球などの成分が含まれている。
遮光膜30は、遮光性を有しており、光を透過しない。遮光膜30は、例えば黒色の樹脂や繊維によって形成されている。遮光膜30は、無光沢である。遮光膜30は、管壁41に固定されている。遮光膜30は、管壁41の外面43に密着している。遮光膜30は、管壁41の外面43の一部を覆っている。遮光膜30は、管壁41の軸方向と周方向のそれぞれに延びている。センサ部2を管4に取り付けると、遮光膜30は、管壁41と発光素子10及び受光素子20との間に配置されている。遮光膜30は、発光素子10の発光面11と受光素子20の受光面21を覆っている。遮光膜30に発光素子用開口31と受光素子用開口32が所定間隔をあけて形成されている。
図4に示すように、発光素子用開口31と受光素子用開口32は、遮光膜30を貫通している。発光素子用開口31と受光素子用開口32は、管壁41の軸方向に間隔をあけて形成されている。発光素子用開口31が血液Bの流れ方向の上流側に形成されており、受光素子用開口32が血液Bの流れ方向の下流側に形成されている。発光素子用開口31と受光素子用開口32のそれぞれは、平面視において円形に形成されている。発光素子用開口31と受光素子用開口32のそれぞれは、管壁41の外面43と対向している。発光素子用開口31と受光素子用開口32のそれぞれから管壁41の外面43の一部が露出している。発光素子用開口31は、発光素子10と管壁41の間に形成されている。受光素子用開口32は、受光素子20と管壁41の間に形成されている。発光素子用開口31は発光素子10の発光面11より小さい。受光素子用開口32は、受光素子20の受光面21より小さい。
発光素子10は、発光素子用開口31と対向している。発光素子10の発光面11の一部が発光素子用開口31から露出している。発光素子10の発光面11の面積が発光素子用開口31の開口面積より大きい。受光素子20は、受光素子用開口32と対向している。受光素子20の受光面21の一部が受光素子用開口32から露出している。受光素子20の受光面21の面積が受光素子用開口32の開口面積より大きい。発光素子10と受光素子20は、管4の軸方向に所定間隔をあけて並んで配置されている。発光素子10が血液Bの流れ方向の上流側に配置されており、受光素子20が血液Bの流れ方向の下流側に配置されている。発光素子10の中心部と受光素子20の中心部の距離w1は、発光素子用開口31の中心部と受光素子用開口32の中心部の距離w2と同じ距離である。
発光素子10と受光素子20は、素子カバー70に固定されている。素子カバー70は、発光素子10と受光素子20を覆っている。素子カバー70は、遮光性を有しており、光を透過しない。素子カバー70の色は、黒色が好ましい。また、素子カバー70は、無光沢であることが好ましい。素子カバー70は、発光素子10と受光素子20に不要な光が入らないように光を遮断する。
図1に示すように、素子カバー70には、ベルト71(固定具の一例)が固定されている。ベルト71は、センサ部2を管4に対して脱着可能に固定する。ベルト71は、管壁41に巻き付けられて管壁41に固定される。ベルト71の一端部が素子カバー70に固定されている。ベルト71の他端部は、例えばバックルや面ファスナー(図示省略)によって締結される。血液Bの流速を計測するときは、ベルト71によってセンサ部2を管4に固定する。管4にセンサ部2を固定すると、発光素子10の発光面11の一部に発光素子用開口31が含まれる。また、受光素子20の受光面21の一部に受光素子用開口32が含まれる。
発光素子10としては、例えばレーザーダイオード(LD)を用いることができる。発光素子10は、発光面11の全体からレーザー光を発光する。発光素子10の発光面11から発光されるレーザー光は、均一な強度分布であることが好ましい。図4に示すように、発光素子10は、管4内を流れる血液Bに向けてレーザー光Lを発光する。また、発光素子10は、発光素子用開口31を通してレーザー光Lを発光する。発光素子10が発光したレーザー光Lの一部が、発光素子用開口31を通過して管4内に到達する。発光素子10が発光したレーザー光の他の一部は、遮光膜30によって遮断される。レーザー光Lが発光素子用開口31を通過するときに、遮光膜30が障害物となってレーザー光Lが回折する。回折によってレーザー光Lの一部の進行方向が変わる。レーザー光Lの他の一部は、進行方向が変わらずに直進する。回折によって進行方向が変わったレーザー光L1と、進行方向が変わらずに直進するレーザー光L2のそれぞれが管4内に入射する。
進行方向が変わって管壁41に入射したレーザー光L1は、管壁41内を進行し、管壁41と流路42の界面(管壁41の内面)で反射する。レーザー光L1は、血液Bの外で反射する。また、管壁41に入射したレーザー光L1は、管壁41の内面に接する部分の血液Bに含まれる静止した赤血球で反射することもある。反射したレーザー光L1は、受光素子用開口32に向かって進行する。このレーザー光L1は、ドップラー効果を受けていない参照光となる。受光素子用開口32に向かって進行したレーザー光L1は、受光素子用開口32を通過して受光素子20に入射する。すなわち、管壁41の内面で反射して受光素子用開口32を通過したレーザー光であって流速による波長変化を受けていない参照光が受光素子20に入射する。
一方、進行方向が変わらずに管壁41に入射したレーザー光L2は、管壁41を通過し、流路42に入射する。管壁41から流路42に入射するレーザー光L2は、管壁41と流路42の界面(管壁41の内面)を透過する。流路42に入射したレーザー光L2は、血液B内を進行する。血液B内を進行するレーザー光L2は、血液Bに含まれる赤血球Rに当たって反射する。レーザー光L2が赤血球Rで反射して反射光Sが生じる。移動する赤血球Rで光が反射することで、反射の前後で光の波長及び周波数が変化する。よって、レーザー光L2の波長及び周波数と反射光Sの波長及び周波数は異なる。赤血球Rで反射した反射光Sは、ドップラー効果を受けている計測光となる。その後、反射光Sは、流路42から管壁41に出射し、受光素子用開口32に向かって進行する。管壁41に出射する反射光Sは、流路42と管壁41の界面において屈折する。受光素子用開口32に向かって進行した反射光Sは、受光素子用開口32を通過して受光素子20に入射する。すなわち、管壁41内の血液で反射して受光素子用開口32を通過したレーザー光であって流速による波長変化を受けた計測光が受光素子20に入射する。
受光素子20としては、例えばフォトダイオード(PD)を用いることができる。受光素子20は、反射したレーザー光を受光する。受光素子20は、受光面21のどこでも光を受光できる。受光素子20は、受光素子20に入射する光を受光し、受光した光量に対応する電気信号を出力する。受光素子20は、管壁41で反射された光(ドップラー効果を受けていない参照光)と、赤血球Rで反射された光(ドップラー効果を受けている計測光)を受光する。受光素子20が受光した光(管壁41による反射光と赤血球Rによる反射光)は、管壁41の中を流れる血液Bの流速を計算するために用いられる。
図5に示すように、流速計測装置1は、発光素子10と受光素子20に接続された制御部100を備えている。制御部100は、発光素子10および受光素子20を制御する。制御部100は、受光素子20が受光した光に基づいて、管壁41の中を流れる血液Bの流速を計算することができる。また、制御部100は、血液Bの流量を計算することができる。制御部100は、ヘテロダイン技術を用いて計算を行う。ヘテロダイン技術は、周波数が異なる2つの波(光)を重ね合わせてうなり(ビート)を生じさせ、このうなりを用いて計算を行う方法である。ヘテロダイン技術は、2つの波(光)の周波数の差、すなわち、ドップラーシフトを利用して計算を行う方法である。制御部100は、ヘテロダイン技術を用いて、参照光と計測光の周波数の差を計算し、その計算結果から血液Bの流速を計算する。ヘテロダイン技術については公知であるので、詳細な説明を省略する。制御部100は、計算した血液Bの流速および流量をモニタ(図示省略)に出力する。
上記の説明から明らかなように、上記の流速計測装置1は、管4と、管4に脱着可能なセンサ部2を備えている。管4は、体外に取り出した血液Bを外部から視認できる透明な管壁41と、管壁41の一部を覆う遮光膜30を備えている。遮光膜30に発光素子用開口31と受光素子用開口32が形成されている。センサ部2は、レーザー光を発光する発光素子10と、レーザー光を受光する受光素子20と、センサ部2を管4に脱着可能に固定するベルト71を備えている。発光素子用開口31が発光素子10の発光面11より小さく、受光素子用開口32が受光素子20の受光面21より小さい。ベルト71によって管4にセンサ部2を固定すると、発光面11の一部に発光素子用開口31が含まれ、受光面21の一部に受光素子用開口32が含まれる。発光素子10が発光したレーザー光の一部が発光素子用開口31を通過して管壁41内に入射する。管壁41内の血液Bで反射して受光素子用開口32を通過したレーザー光であって流速による波長変化を受けた計測光が受光素子20に入射する。
このような構成によれば、遮光膜30に発光素子用開口31が形成されており、発光素子用開口31が発光素子10の発光面11より小さいので、発光素子用開口31に対する発光素子10の位置がずれたとしても、発光素子10の発光面11と発光素子用開口31が重なり、発光素子10が発光したレーザー光Lが発光素子用開口31を通過する。例えば、発光素子10の位置が管4の軸方向に少しずれたとしても、発光素子10が発光したレーザー光Lが発光素子用開口31を通過する。よって、管4に対して発光素子10が配置されたときに、計測のたびに発光素子10の位置が変わったとしても、発光素子10が発光したレーザー光Lが発光素子用開口31を通して管壁41に入射する。したがって、発光素子10が発光したレーザー光Lが管4内に入射する位置が計測のたびに変わることを抑制できる。このように、計測のたびに発光素子10の位置が変わったとしても、発光素子用開口31によって発光素子10が管壁41内に入射するレーザー光の位置が変わらないので、血液の流速を計測する位置を固定できる。
以上、一実施形態について説明したが、具体的な態様は上記実施形態に限定されるものではない。以下の説明において、上述の説明における構成と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
[第2実施例]
第2実施例に係る流速計測装置では、図6に示すように、管壁41の外面43の一部に粗面44が形成されている。粗面44は、発光素子用開口31と対向している。粗面44が発光素子用開口31から露出している。すなわち、発光素子用開口31から露出している管壁41の外面43に粗面44が形成されている。粗面44の表面粗さは、粗面44の周囲における管壁41の外面43の表面粗さより粗い。
第2実施例に係る流速計測装置では、発光素子10が発光したレーザー光Lが発光素子用開口31を通過して粗面44から管壁41に入射する。レーザー光Lが粗面44を通過するときに、粗面44によってレーザー光Lが散乱し、レーザー光Lの一部の進行方向が変わる。
散乱によって進行方向が変わったレーザー光L3は、管壁41を通過し、流路42に入射する。管壁41から流路42に入射するレーザー光L3は、管壁41と流路42の界面(管壁41の内面)を透過する。流路42に入射したレーザー光L3は、血液Bの中を進行する。血液Bの中を進行するレーザー光L3は、血液Bに含まれる赤血球Rに当たって反射する。赤血球Rで反射した反射光Sは、ドップラー効果を受けている計測光となる。その後、反射光Sは、流路42から管壁41に出射し、受光素子用開口32に向かって進行する。管壁41に出射する反射光Sは、流路42と管壁41の界面を透過する。受光素子用開口32に向かって進行した反射光Sは、受光素子用開口32を通過して受光素子20に入射する。
このような構成によれば、粗面44によってレーザー光Lが散乱してレーザー光Lの進行方向が変わるので、レーザー光Lの進行方向が血液Bの流れ方向の成分を持つことになる。これによって、血液Bの流れ方向においてドップラー効果を受けることができる。また、粗面44によって散乱したレーザー光Lの一部が管壁41の内面で反射して受光素子20に入射することがある。これによって、より強い参照光を得ることができる。
[第3実施例]
第3実施例に係る流速計測装置では、図7に示すように、管壁41の外面43に凹部80が形成されている。凹部80は、発光素子用開口31と対向している。凹部80が発光素子用開口31から露出している。凹部80の底面81が管4の軸方向に対して傾斜している。底面81は、発光素子用開口31と対向している。底面81は、血液Bの流れ方向の上流側を向いている。
第3実施例に係る流速計測装置では、発光素子10が発光したレーザー光Lが発光素子用開口31を通過して凹部80の底面81から管壁41に入射する。レーザー光Lが凹部80の底面81を通過するときに、レーザー光Lが屈折して進行方向が変わる。
屈折によって進行方向が変わったレーザー光L4は、管壁41を通過し、流路42に入射する。管壁41から流路42に入射するレーザー光L4は、管壁41と流路42の界面(管壁41の内面)で屈折する。流路42に入射したレーザー光L4は、血液Bの中を進行する。血液Bの中を進行するレーザー光L4は、血液Bに含まれる赤血球Rに当たって反射する。赤血球Rで反射した反射光Sは、ドップラー効果を受けている計測光となる。その後、反射光Sは、流路42から管壁41に出射し、受光素子用開口32に向かって進行する。管壁41に出射する反射光Sは、流路42と管壁41の界面を透過する。受光素子用開口32に向かって進行した反射光Sは、受光素子用開口32を通過して受光素子20に入射する。
このような構成によれば、凹部80の底面81によってレーザー光Lが屈折してレーザー光Lの進行方向が変わるので、レーザー光Lの進行方向が血液Bの流れ方向の成分を持つことになる。これによって、血液Bの流れ方向においてドップラー効果を受けることができる。
[第4実施例]
第4実施例に係る流速計測装置1では、図8、図9及び図10に示すように、管4が、反射膜50と導光体60を更に備えている。反射膜50は、遮光性を有しており、光を透過しない。反射膜50は、例えば黒色の樹脂や繊維によって形成されている。反射膜50は、光を反射する。反射膜50は、管壁41に固定されている。反射膜50は、管壁41の外面43に密着している。反射膜50は、管壁41の外面43の一部を覆っている。反射膜50は、管4の軸方向と周方向のそれぞれに延びている。反射膜50は、遮光膜30と管壁41の間に配置されている。反射膜50に上流側通過口51と下流側通過口52が所定間隔をあけて形成されている。
上流側通過口51と下流側通過口52は、反射膜50を貫通している。上流側通過口51と下流側通過口52のそれぞれは、平面視において円形に形成されている。上流側通過口51と下流側通過口52は、管4の軸方向に間隔をあけて形成されている。上流側通過口51が血液Bの流れ方向の上流側に形成されており、下流側通過口52が血液Bの流れ方向の下流側に形成されている。上流側通過口51と下流側通過口52のそれぞれは、管壁41の外面43と対向している。上流側通過口51と下流側通過口52のそれぞれから管壁41の外面43の一部が露出している。上流側通過口51は、発光素子用開口31と対向している。上流側通過口51は、発光素子10と管壁41の間で開口している。下流側通過口52は、受光素子用開口32と対向している。管4の軸方向と直交する方向において、下流側通過口52と受光素子用開口32が直線上に並んでいる。下流側通過口52は、受光素子20と管壁41の間で開口している。上流側通過口51と下流側通過口52の間に反射部53が形成されている。
導光体60は、例えば透明な樹脂やガラスによって形成されている。導光体60は、光透過性を有しており、例えばレーザー光及び可視光を透過する。導光体60は、遮光膜30と反射膜50の間に配置されている。導光体60は、管壁41と発光素子10及び受光素子20との間に配置されている。導光体60は、管壁41と並んで配置されている。導光体60は、管壁41に対して固定されている。
遮光膜30は、導光体60に固定されている。遮光膜30は、導光体60の外面63に密着している。遮光膜30は、導光体60の外面63を覆っている。遮光膜30は、導光体60を挟んで反射膜50と対向している。遮光膜30は、導光体60と発光素子10及び受光素子20との間に配置されている。遮光膜30は、管壁41に対して固定されている。
発光素子用開口31と受光素子用開口32のそれぞれは、導光体60の外面63と対向している。発光素子用開口31と受光素子用開口32のそれぞれから導光体60の外面63の一部が露出している。発光素子用開口31は、発光素子10と導光体60の間で開口している。受光素子用開口32は、受光素子20と導光体60の間で開口している。
第4実施例に係る流速計測装置では、発光素子10が発光したレーザー光Lが、発光素子用開口31を通過して導光体60に入射する。レーザー光Lが発光素子用開口31を通過するときに、遮光膜30が障害物となってレーザー光Lが回折する。回折によってレーザー光Lの進行方向が変わる。
進行方向が変わって導光体60に入射したレーザー光の一部L5は、導光体60内を進行して反射膜50に到達し、反射膜50で反射する。レーザー光L5は、反射膜50の反射部53で反射する。反射膜50で反射したレーザー光L5は、受光素子用開口32に向かって進行する。反射膜50で反射したレーザー光L5は、ドップラー効果を受けていない参照光となる。受光素子用開口32に向かって進行したレーザー光L5は、受光素子用開口32を通過して受光素子20に入射する。すなわち、反射膜50で反射して受光素子用開口32を通過したレーザー光であって流速による波長変化を受けていない参照光が受光素子20に入射する。
また、進行方向が変わって導光体60に入射したレーザー光の他の一部L6は、導光体60を通過し、上流側通過口51を通過して管壁41に入射する。管壁41に入射したレーザー光L6は、管壁41を通過し、流路42に入射する。管壁41から流路42に入射するレーザー光L6は、管壁41と流路42の界面(管壁41の内面)で屈折する。流路42に入射したレーザー光L6は、血液Bの中を進行する。血液Bの中を進行するレーザー光L6は、血液Bに含まれる赤血球Rに当たって反射する。赤血球Rで反射した反射光Sは、ドップラー効果を受けている計測光となる。その後、反射光Sは、流路42から管壁41に出射し、下流側通過口52に向かって進行する。管壁41に出射する反射光Sは、流路42と管壁41の界面を透過する。下流側通過口52に向かって進行した反射光Sは、下流側通過口52を通過して導光体60に入射する。導光体60に入射したレーザー光L6は、導光体60を通過し、受光素子用開口32を通過して受光素子20に入射する。すなわち、管壁41内の血液Bで反射して下流側通過口52と受光素子用開口32を通過したレーザー光であって流速による波長変化を受けた計測光が受光素子20に入射する。受光素子20は、下流側通過口52と受光素子用開口32を通して反射光Sを受光する。
このような構成によれば、受光素子20が、発光素子10が発光して反射膜50で反射されたドップラー効果を受けていない光を受光する。これによって、受光素子20が強い参照光を受光することができる。また、受光素子20が下流側通過口52と受光素子用開口32を通して反射光Sを受光するので、受光する反射光Sの方向を限定することができる。これによって、流路42の特定の位置を流れる血液Bに限定して流速を計測することができる。そのため、ヘテロダイン技術によって流速を計算するときに計算を容易に行うことができる。
なお、上記の構成では、上流側通過口51の位置と導光体60の厚さを調節することによって、赤血球Rで反射光Sが上流側通過口51と受光素子用開口32の両方を通過しないようにすることが好ましい。すなわち、反射光Sが上流側通過口51を通過した後に受光素子用開口32を通過しないようにすることが好ましい。具体的には、上流側通過口51の端部511が、発光素子用開口31と受光素子用開口32の中間部より上流側に位置することが好ましい。また、導光体60の厚さt60が管壁41の厚さt41より薄いことが好ましい。
[第5実施例]
第5実施例に係る流速計測装置では、図11に示すように、導光体60の外面63の一部に粗面64が形成されている。粗面64は、発光素子用開口31と対向している。粗面64が発光素子用開口31から露出している。すなわち、発光素子用開口31から露出している導光体60の外面63に粗面64が形成されている。粗面64の表面粗さは、粗面64の周囲における導光体60の外面63の表面粗さより粗い。
第5実施例に係る流速計測装置では、発光素子10が発光したレーザー光Lが発光素子用開口31を通過して粗面64から導光体60に入射する。レーザー光Lが粗面44を通過するときに、粗面44によってレーザー光Lが散乱し、レーザー光Lの進行方向が変わる。
散乱によって進行方向が変わったレーザー光L7は、導光体60を通過し、上流側通過口51を通過して管壁41に入射する。管壁41に入射したレーザー光L7は、管壁41を通過し、流路42に入射する。管壁41から流路42に入射するレーザー光L7は、管壁41と流路42の界面(管壁41の内面)を透過する。流路42に入射したレーザー光L7は、血液Bの中を進行する。血液Bの中を進行するレーザー光L7は、血液Bに含まれる赤血球Rに当たって反射する。赤血球Rで反射した反射光Sは、ドップラー効果を受けている計測光となる。その後、反射光Sは、流路42から管壁41に出射し、下流側通過口52に向かって進行する。管壁41に出射する反射光Sは、流路42と管壁41の界面を透過する。下流側通過口52に向かって進行した反射光Sは、下流側通過口52を通過して導光体60に入射する。導光体60に入射した反射光Sは、導光体60を通過し、受光素子用開口32を通過して受光素子20に入射する。
このような構成によれば、粗面44によってレーザー光Lが散乱してレーザー光Lの進行方向が変わるので、レーザー光Lの進行方向が血液Bの流れ方向の成分を持つことになる。これによって、血液Bの流れ方向においてドップラー効果を受けることができる。また、粗面64によって散乱したレーザー光Lの一部が反射膜50で反射して受光素子20に入射することがある。これによって、より強い参照光を得ることができる。
[第6実施例]
第6実施例に係る流速計測装置では、図12に示すように、導光体60の外面63に凹部90が形成されている。凹部90は、発光素子用開口31と対向している。凹部90が発光素子用開口31から露出している。凹部90の底面91が管4の軸方向に対して傾斜している。底面91は、発光素子用開口31と対向している。底面91は、血液Bの流れ方向の上流側を向いている。
第6実施例に係る流速計測装置では、発光素子10が発光したレーザー光Lが発光素子用開口31を通過して凹部90の底面91から導光体60に入射する。レーザー光Lが凹部90の底面91を通過するときに、レーザー光Lが屈折して進行方向が変わる。
屈折によって進行方向が変わったレーザー光L8は、導光体60を通過し、上流側通過口51を通過して管壁41に入射する。管壁41に入射したレーザー光L8は、管壁41を通過し、流路42に入射する。管壁41から流路42に入射するレーザー光L8は、管壁41と流路42の界面(管壁41の内面)で屈折する。流路42に入射したレーザー光L8は、血液Bの中を進行する。血液Bの中を進行するレーザー光L8は、血液Bに含まれる赤血球Rに当たって反射する。赤血球Rで反射した反射光Sは、ドップラー効果を受けている計測光となる。その後、反射光Sは、流路42から管壁41に出射し、下流側通過口52に向かって進行する。管壁41に出射する反射光Sは、流路42と管壁41の界面を透過する。下流側通過口52に向かって進行した反射光Sは、下流側通過口52を通過して導光体60に入射する。導光体60に入射した反射光Sは、導光体60を通過し、受光素子用開口32を通過して受光素子20に入射する。
このような構成によれば、凹部80の底面81によってレーザー光Lが屈折してレーザー光Lの進行方向が変わるので、レーザー光Lの進行方向が血液Bの流れ方向の成分を持つことになる。これによって、血液Bの流れ方向においてドップラー効果を受けることができる。
また、上記実施例では、固定具の一例としてベルトを用いていたが、この構成に限定されるものではない。固定具の他の例として、クリップ等を用いてもよい。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
1;流速計測装置
2;センサ部
10;発光素子
11;発光面
20;受光素子
21;受光面
30;遮光膜
31;発光素子用開口
32;受光素子用開口
40;管
40a;軸
41;管壁
42;流路
43;外面
44;粗面
50;反射膜
51;上流側通過口
52;下流側通過口
60;導光体
63;外面
64;粗面
70;素子カバー
71;ベルト
80;凹部
81;底面
90;凹部
91;底面
100;制御部

Claims (6)

  1. 流速計測装置であり、
    管と、前記管に脱着可能なセンサ部を備えており、
    前記管は、体外に取り出した血液を外部から視認できる透明な管壁と、前記管壁の一部を覆う遮光膜と、前記遮光膜と前記管壁の間に配置されている反射膜を備えており、前記遮光膜に発光素子用開口と受光素子用開口が形成されており、
    前記センサ部は、レーザー光を発光する発光素子と、レーザー光を受光する受光素子と、前記センサ部を前記管に脱着可能に固定する固定具を備えており、
    前記発光素子用開口が前記発光素子の発光面より小さく、
    前記受光素子用開口が前記受光素子の受光面より小さく、
    前記固定具によって前記管に前記センサ部を固定すると、前記発光面の一部に前記発光素子用開口が含まれ、前記受光面の一部に前記受光素子用開口が含まれ、
    前記発光素子が発光したレーザー光の一部が前記発光素子用開口を通過して前記管内に入射し、前記管内の血液で反射して前記受光素子用開口を通過したレーザー光であって流速によるドップラー効果を受けた計測光と、前記発光素子が発光したレーザー光の一部が前記発光素子用開口を通過して前記反射膜に到達し、前記反射膜で反射して前記受光素子用開口を通過したレーザー光であって流速によるドップラー効果を受けていない参照光と、が前記受光素子に入射することを特徴とする流速計測装置。
  2. 前記反射膜に前記受光素子用開口と対向している通過口が形成されており、
    前記管内の血液で反射して前記通過口と前記受光素子用開口を通過したレーザー光であって流速によるドップラー効果を受けた計測光が前記受光素子に入射することを特徴とする請求項に記載の流速計測装置。
  3. 流速計測装置であり、
    管と、前記管に脱着可能なセンサ部を備えており、
    前記管は、体外に取り出した血液を外部から視認できる透明な管壁と、前記管壁の一部を覆う遮光膜を備えており、前記遮光膜に発光素子用開口と受光素子用開口が形成されており、
    前記センサ部は、レーザー光を発光する発光素子と、レーザー光を受光する受光素子と、前記センサ部を前記管に脱着可能に固定する固定具を備えており、
    前記発光素子用開口が前記発光素子の発光面より小さく、
    前記受光素子用開口が前記受光素子の受光面より小さく、
    前記固定具によって前記管に前記センサ部を固定すると、前記発光面の一部に前記発光素子用開口が含まれ、前記受光面の一部に前記受光素子用開口が含まれ、
    前記遮光膜が前記管壁の外面に密着しており、
    前記発光素子用開口から露出している前記管壁の前記外面に粗面が形成されており、
    前記発光素子が発光したレーザー光の一部が前記発光素子用開口を通過して前記管内に入射し、前記管内の血液で反射して前記受光素子用開口を通過したレーザー光であって流速によるドップラー効果を受けた計測光が前記受光素子に入射することを特徴とする流速計測装置。
  4. 流速計測装置であり、
    管と、前記管に脱着可能なセンサ部を備えており、
    前記管は、体外に取り出した血液を外部から視認できる透明な管壁と、前記管壁の一部を覆う遮光膜を備えており、前記遮光膜に発光素子用開口と受光素子用開口が形成されており、
    前記センサ部は、レーザー光を発光する発光素子と、レーザー光を受光する受光素子と、前記センサ部を前記管に脱着可能に固定する固定具を備えており、
    前記発光素子用開口が前記発光素子の発光面より小さく、
    前記受光素子用開口が前記受光素子の受光面より小さく、
    前記固定具によって前記管に前記センサ部を固定すると、前記発光面の一部に前記発光素子用開口が含まれ、前記受光面の一部に前記受光素子用開口が含まれ、
    前記遮光膜が前記管壁の外面に密着しており、
    前記管壁の前記外面に前記発光素子用開口と対向している凹部が形成されており、
    前記凹部の底面が前記管の軸方向に対して傾斜しており、
    前記発光素子が発光したレーザー光の一部が前記発光素子用開口を通過して前記管内に入射し、前記管内の血液で反射して前記受光素子用開口を通過したレーザー光であって流速によるドップラー効果を受けた計測光が前記受光素子に入射することを特徴とする流速計測装置。
  5. 前記遮光膜と前記反射膜の間に配置されている導光体を更に備えており、
    前記遮光膜が前記導光体の外面に密着しており、
    前記発光素子用開口から露出している前記導光体の前記外面に粗面が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の流速計測装置。
  6. 前記遮光膜と前記反射膜の間に配置されている導光体を更に備えており、
    前記遮光膜が前記導光体の外面に密着しており、
    前記導光体の前記外面に前記発光素子用開口と対向している凹部が形成されており、
    前記凹部の底面が前記管の軸方向に対して傾斜していることを特徴とする請求項1又は2に記載の流速計測装置。
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