JP6404051B2 - 物体情報検知装置 - Google Patents
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Description
そして、前記アラーム信号を送信する通信手段の一つとして、電力線搬送通信(PLC)を利用した通信手段が挙げられている(例えば下記特許文献1参照)。
これによって、情報採取機能、情報解析機能及びアラーム送信機能を奏する設備を、照明器具の発光体を交換する作業のみで賄うことができる。
浴室や台所の様に蒸気に曝され易く、又は気温差に変動が生じ易い箇所では、センサ付き照明モジュール表面の消灯時(表面温度低下時)における結露が問題となる。
例えば、前記マイクロ波センサの表面に結露が集合して水滴が生じれば、その流れが誤検知の原因となる場合もある。
例えば、動きの有無は正確に検知できるものの、動きの量若しくは程度又は動きの傾向を正確に検知することは比較的困難である。
従って、上記従来の手法には、例えば、脳疾患若しくは心疾患、怪我、自傷行為又は在室・不在などを正確に分別して検知するに足るより高い精度が求められるという問題がある。
例えば、屋内外を明るくすることによって生活環境を高める手段(生活照明手段)である照明装置は、画像情報をより鮮明に採取するための撮影用の照明装置とは用途目的が異なり、照明装置に画像センサを一体的に搭載し、照明機能と画像採取機能の双方を両立することは必ずしも容易ではない。
尚、ここで、前記照明ベースとは、既存の発光部材を装着するソケットを有し、照明装置の構造に応じて笠、反射板、蛍光板又は保護部材等を具備する照明装置の基礎部材である。
例えば、マイクロ波センサで、明所・暗所を問わず、心拍、呼吸又は体動などの運動データを検出することができ、尚且つ前記撮像素子で被検物の状態・状況の検知が可能となり、解析処理又は評価処理によっては複数の被検物を分別した検知も可能となる。
また、その通信回線を利用して、初期設定や変更設定を遠隔から行うことができることから、利用者の負担も軽減できる。
殊に、データの伝送をPLC又は無線で行う構成を採れば、当該装置の設置作業は電球の様に照明ベースに取り付けるだけで配線工事を行うことなく完了し、仕様変更や増設も容易となる。
本発明による物体情報検知装置は、照明灯の形態を採り、その口金部1を照明ベースに装着することによって照明装置としての機能を奏する装置である。
前記口金部1は、照明装置の形態に応じて、白熱灯電球の口金構造、蛍光管の口金構造又は豆電球の口金構造など、既存発光部材の口金構造から適宜選択すればよい。
前記照明部3は、例えば、複数のLED発光体とレンズと前記LED発光体のドライバユニットとで構成される。
前記第二センサ部5は、例えば、撮像素子たるCCD(charge coupled device )と、前記CCDの出力から画像データをサンプリングし前記制御部7へ出力する画像データ検出手段を備える。
この様に、マイクロ波センサで検出する運動データと撮像素子で検出する画像データの双方を用いることによって、動きの有無、動きの量、動きの程度及び動きの傾向を検出できる他、姿勢をも検出することができる。
また、当該制御部7は、前記第一センサ部4及び前記第二センサ部5でサンプリングされた運動データ及び画像データを保存し又は解析し若しくは評価し、その解析結果若しくは評価結果をその関連データとして保存する。
尚、前記通信部6の伝送能力に対する前記物体情報を構成する各属性の利用比率は、その物体情報検知装置の仕様に応じて適宜設定すればよい。
この例は、白熱灯電球の形態を採ったものであり、白熱灯電球と同様の口金部1と、当該口金部1に続く胴部と、胴部の開口部を封じるモジュールユニットと、当該モジュールユニットの全体を覆う蛍光蓋(前記照明部3のレンズ)8とで構成される。
前記通信モジュールと前記制御モジュールは、前記回路基板の裏面に左右に並べて配置する。尚、LED発光体及び各種モジュールの配置は適宜変更可能である。
前記カメラモジュールのレンズ9は、前記蛍光蓋8の一部に設けた孔を通して当該蛍光蓋8の外部に露出し、その周囲に、前記蛍光蓋8の光を遮断する非透光性の枠を備える。
前記生活照明手段又は撮影用の照明装置としての発光と前記緊急用の発光を得る手法は、白色LED発光体を単体で実現する手法の他、赤(R),緑(G),青(B)の三原色のLED発光体をバランス良く一つのパッケージにおさめ、すべてのLED発光体を点灯させることで白色光を作り、赤(R)のLED発光素子のみを発光させることによって赤色光を作る構成を採ってもよい。
前記変動成分の波形は、三角波状や正弦波状など採用可能な波形から適宜選択すればよい。
前記制御部7は、上記ハードウエア資源とソフトウエアの協働により、前記第一センサ部の稼動時期及び稼働時間を制御する検出制御手段と、前記第二センサ部の撮像時期及び撮像時間並びにサンプリング周期を制御する撮像制御手段と、前記第一センサ部又は第二センサ部の出力から単数又は複数の事象を導く解析部と、前記解析部が導いた単数又は複数の事象から異状を導く評価部と、前記LEDの点灯時期及び点灯時間を調整する点灯制御手段を構成し各々の機能を奏する。
この例では、前記点灯制御手段は、手動点滅制御処理と、自動点滅制御処理と、強制調光制御処理を行うと共に、前記電源部2の調光器に対してLED発光体に供給する電源の電圧制御処理又は電力制御処理を行い、前記変動成分の波形調整処理を行う。
前記点灯制御手段は、前記手動点滅制御処理の際、スイッチやリモコンボタンなどの手動操作に伴う信号を検出して、前記LED発光体に対する電源の供給及び遮断を行う。
前記点灯制御手段は、前記自動点滅制御処理の際、スイッチング手段を前記タイマ等で制御することによって、点灯開始時期として設定された時期から、前記点灯時間として設定された時間に前記LED発光体へ電源を供給し、更に照度センサの出力と照度の閾値とを比較し、晴れた日中など前記閾値を超える照度を検出した時に前記照明部3への電源を遮断し、悪天の日中や夜間など前記閾値を下回る照度を検出した時に前記照明部3への電源供給を行う。
前記点灯制御手段は、前記強制調光制御処理の際、前記手動モード又は自動モードで前記照明部3への電源の供給及び遮断を行っているなかで、例えば、異状の虞を検出して撮影が必要な時、異状を検出して警報を発すべき時、長時間の点灯によって前記照明部3が過熱した時、又は設置場所に応じて前記センサ部(前記第一センサ部4及び前記第二センサ部5)表面に結露の虞が生じた時に、前記照明部3を構成する白色LED発光体又は赤色LED発光体へ所定の輝度となる電源を所定のタイミングで供給する処理を行う。
前記点灯制御手段は、更に、後に記す確定評価で異状と評価した際には、前記スイッチング手段又は前記タイマの設定を変更する等によって、LED発光体の色又は点滅の態様を調整し、当該LED発光体の点滅のみで多様な情報を提供することができる。
例えば、心拍や呼吸の異常又は停止・身体状況の異常を検出した場合には、アラームとして、利用者の心拍や呼吸のタイミングに合わせて点滅させるなどの制御を前記スイッチング手段などに対して行うことができる。
その結果、アウターケースを、アルミ等の金属ケースのみならず樹脂ケースをも利用することができ、コストダウンを図ることなどができる。
尚、その際、前記撮像制御手段は、前記撮像素子で取得する画像データを節約するために、当該撮像素子の撮像時間は、上記の通り人の目で知覚できない点灯時間以内に設定する。
前記検出周期は、前記電源電圧の変動成分一周期に一回又は複数回検出できる周期とし、できる限り同じ環境下で運動データを採取できるように、前記電源電圧の変動成分の周波数の呈倍周波数の周期とすることが望ましい。
前記検出周期は、前記LED発光体の電源電圧の変動成分一周期に一回又は複数回検出できる周期とし、特に一回検出の場合には、できる限り、前記変動成分における異なる位相下、異なる照度下で画像データを採取できるように、前記電源電圧の変動成分に同期し難い周期とすることが望ましい。
その結果、有効画像が得られる時期に的を絞って積極的に事細かなスイッチングによる位相制御を行う手法の様に、様々な状況を想定した複雑な処理を行うことが不要となり、利用者の実態に応じた機能の追加や更新に対してもソフトウエアの変更のみで柔軟に対応することができる。
当該解析部での情報保存は、前記画像計算から***計算によって導いた姿勢などをその属性を示す数値データなどで保存する手法を採れば、前記の如く画像データ自体をRAMに保存するよりも、記憶領域の節約となり、設備コストも安価となる。
一方、当該物体情報検知装置は、前記解析部を、当該物体情報検知装置と通信するルーター等の外部機器に備えれば、当該物体情報検知装置に有効画像と無効画像を分別する具体的な基準を置く必要がないので、検出すべき事象が限定されること無く、当該物体情報検知装置の汎用性を高めることができる。
前記予備評価の手法は、前記第一センサ部4で得た事象(例えば、心拍数、呼吸数若しくは体動など)のいずれか又はそれらの組み合わせから異状の虞を検出する第一の手法や、更に第二センサ部5で検出した事象(例えば、姿勢など)を加えた事象のいずれか又はそれらの組み合わせから異状の虞を検出する第二の手法などが挙げられる。
前記第二の手法にあっては、常時前記第一センサ部4及び前記第二センサ部5において前記予備評価用のサンプリングを行い、そこで得た各事象の数値、各事象の程度を示す数値若しくはそれらを組み合わせた数値で、閾値を超えた時又は当該閾値に至らない時に異状の虞有りと評価する。
例えば、前記姿勢を評価する際、この例の前記異状検出手段は、前記予備評価において、前記撮像素子による比較的低い解像度で検出した前記画像データのうち、利用者の頂点、底辺及び重心から、立位、座位、前屈、腹臥位又は仰臥位からなる姿勢を導き、その姿勢を導き得る前記画像データを有効画像として前記RAMに保存すると共に、検出した姿勢の異常又は正常を判断する。
例えば、トイレや浴室において仰臥位を検出するなど、利用者の姿勢が、その検出箇所における姿勢として常識的ではないときに異状の虞有りと判断する。
尚、前記画像データから前記姿勢を導けない場合には、前記情報分別手段により無効な画像データとして廃棄する。
一方、前記第二の手法における確定評価時の前記第二センサ部5は、前記第二の手法における予備評価より高い解像度で又はより短い周期で前記画像データのサンプリングを行うことによって、前記予備評価で検出した異状の虞の真偽を検証する。
前記確定評価においては、第一センサ部4による前記運動データのサンプリングを、前記予備評価より短い周期で行う手法を採ることもできる。
利用者にして物理的に困難な姿勢、検出箇所において有り得ない姿勢、長時間に亘る一定姿勢若しくは一定動作の持続又は痙攣若しくは苦渋の表情などを検出した場合に前記確定評価における異状として前記異状データを出力する。
例えば、当該物体情報検知装置を、単独で前記異状データの出力、更には、それに応じたアラームを出力するシステム構成とする場合(図4(A)参照)には、上記の如く前記解析部及び前記評価部の双方を具備する構成とする(図1又は図3参照)。
複数の物体情報検知装置を用いたシステムでは、各物体情報検知装置について各々の制御部7にIDを付しておけば、設置箇所に応じて第一センサ部4と第二センサ部5の稼動比率について異なる設定をすることもできる。
例えば、前記PLCモジュールは、前記制御部7の指令に応じ、又は前記タイマで作られる周期(例えば10kHzから450kHz)にあわせて、当該制御部7の前記RAMに蓄えられたデータを通信可能な信号に変調し電力線に乗せる処理及び送信されてきたデータを電力線から取り出し当該制御部7が処理できるように復調する処理を行う。
前記通信部6は、主にLED発光体の点灯時期に、画像データを電力線に乗せ、主にLED発光体の消灯時期に、前記運動データを電力線に乗せる。
この例は、見守り対象(利用者)が居住する住居に設置され見守り対象の生体情報やその周囲の環境情報を検出するセンサと、当該センサから得た情報を受けて当該情報の解析・蓄積を行い解析結果に応じた出力を行うルーター及び当該出力に応じて動作するアラーム装置を備えて構成する(図2参照)。
この例のアラーム装置は、スピーカ等のオーディオ装置、ブザー、表示灯、ナースコール及び各種専門機関に通報する緊急通報装置を含む。
例えば、前記物体情報検知装置から出力される前記運動データや前記画像データを利用するルーターや様々なネットワークと連携したシステムに用いれば、ルーター又は端末装置において所望の事象及び症状を検出するように前記解析部及び前記評価部の仕様を変更するだけで、同じ物体情報検知装置を利用者が望む他の用途のシステムとして実現することができる。
後者の場合には、例えば、前記正常であることと共に、その根拠(宿泊施設、介護施設、病院などに設置された物体情報検知装置が異状の虞又は異状を検知していないこと)を前記通信部6を通じて、内部又は外部機関等へ常時報知する構成とすることができる。
即ち、当該手法においては、解除なる手続が不要ということになる。
6 通信部,7 制御部,8 蛍光蓋,9 レンズ,
Claims (4)
- 照明ベースに接続する電極を具備した口金部と、
LED発光体による照明部と、
マイクロ波センサを検出センサとする第一センサ部と、
撮像素子を検出センサとする第二センサ部と、
前記第二センサ部の稼動時期を調整する制御部と、
前記第一センサ部又は第二センサ部の出力から単数又は複数の事象を導く解析部と、
前記解析部が導いた事象を照明ベース外へ送信する通信部と、
点灯時におけるLED発光体の輝度を周期的に変動させる電源部と、
前記LED発光体の輝度の周期と非同期で前記第二センサ部を稼動させる制御部又は前記LED発光体の輝度をランダムに選択して前記第二センサ部を稼動させる制御部と、
前記事象を導けない前記第二センサ部の出力を破棄する情報選択手段を備える物体情報検知装置。 - 照明ベースに接続する電極を具備した口金部と、
LED発光体による照明部と、
マイクロ波センサを検出センサとする第一センサ部と、
撮像素子を検出センサとする第二センサ部と、
前記第二センサ部の稼動時期を調整する制御部と、
前記第一センサ部又は第二センサ部の出力から異状を導く評価部と、
前記評価部が導いた異状を照明ベース外へ送信する通信部と、
点灯時におけるLED発光体の輝度を周期的に変動させる電源部と、
前記LED発光体の輝度の周期と非同期で前記第二センサ部を稼動させる制御部又は前記LED発光体の輝度をランダムに選択して前記第二センサ部を稼動させる制御部と、
前記異状を導けない前記第二センサ部の出力を破棄する情報選択手段を備える物体情報検知装置。 - 前記第一センサ部の表面若しくは前記第二センサ部のレンズ又はそれらの近傍温度が飽和水蒸気温度を下回らないように、前記LED発光体の輝度又は点滅を制御する結露防止手段を備える請求項1又は請求項2のいずれかに記載の物体情報検知装置。
- 前記通信部に、電力線搬送通信手段を備える請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の物体情報検知装置。
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