JP6401675B2 - ラマン分光用基板 - Google Patents

ラマン分光用基板 Download PDF

Info

Publication number
JP6401675B2
JP6401675B2 JP2015154039A JP2015154039A JP6401675B2 JP 6401675 B2 JP6401675 B2 JP 6401675B2 JP 2015154039 A JP2015154039 A JP 2015154039A JP 2015154039 A JP2015154039 A JP 2015154039A JP 6401675 B2 JP6401675 B2 JP 6401675B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
measurement
raman
measurement region
raman spectroscopic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015154039A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017032454A (ja
Inventor
竜一 太田
竜一 太田
克裕 味戸
克裕 味戸
祐子 上野
祐子 上野
卓郎 田島
卓郎 田島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2015154039A priority Critical patent/JP6401675B2/ja
Publication of JP2017032454A publication Critical patent/JP2017032454A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6401675B2 publication Critical patent/JP6401675B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Silicates, Zeolites, And Molecular Sieves (AREA)
  • Investigating, Analyzing Materials By Fluorescence Or Luminescence (AREA)

Description

本発明は、多孔質材料を用いたラマン分光用基板に関する。
分子及び分子結晶の振動エネルギーから材料の組成や状態を評価する手法としてラマン分光測定がある。近年、ラマン分光測定を用いて微小な分子結晶を評価し、製薬などへ応用することが行われている(非特許文献1)。微小な分子結晶を評価する際には分子結晶の凝集を抑制する母体が必要であり、その母体としてこれまで均一な空孔径を有する多孔質材料が用いられてきた(特許文献1)。
国際公開第2005/075954号
A. Hedoux, A-A. Decroix, Y. Guinet, L. Paccou, P. Drollez, and M. Descamps, J. Phys. Chem. B, 115, 5746 (2011)
しかし、これまで用いられてきた多孔質材料は粉末状であるため取扱いが難しいという課題がある。粉末状の多孔質材料は、粒径が微小であるため静電気等の影響を受け易い。よって、測定の為に粉末を容器に封入するのに長い時間を要する場合がある。また、粒径が微小なため、取り扱う際の空気の流れの影響も受け易い。
本発明は、この課題に鑑みてなされたものであり、ラマン分光測定において多孔質材料の取り扱いを容易にしたラマン分光用基板を提供することを目的とする。
本発明のラマン分光用基板は、空孔の孔径が均一である粉末をタブレットに成形し、前記タブレットの一面は、当該一面に照射される光の焦点深度に対応する凹凸量よりも小さい表面粗さの測定領域と、前記測定領域を囲むように形成され、該測定領域の表面粗さよりも粗く且つ面積の大きい非測定領域とを含むことを要旨とする。
本発明によれば、空孔の孔径が均一である粉末(多孔質材料)をタブレットに成形するので、その取扱いが容易なラマン分光用基板を提供することができる。
本発明の第1実施形態のラマン分光用基板1の外観の一例を示す図であり、(a)は平面図、(b)は側面図である。 メソポーラスシリカの作製過程の一例を示す図である。 メソポーラスシリカの焼成過程の温度プロファイルの一例を示す図である。 メソポーラスシリカの立方晶の周期構造を示す図である。 ラマン分光用基板1の成形方法の例を示す図である。 ラマン分光用基板1の成形方法の他の例を示す図である。 ラマン分光用基板1を用いて分光測定を行って得られたラマンスペクトルの例を示す図である。 ラマン分光用基板1を用いた分析例のラマン散乱強度の変化の一例を示すグラフである。 本発明の第2実施形態のラマン分光用基板4の外観の一例を示す図であり、(a)は平面図、(b)は側面図である。
以下、この発明の実施の形態を図面を参照して説明する。複数の図面中同一のものには
同じ参照符号を付し、説明は繰り返さない。
〔第1実施形態〕
図1に、第1実施形態のラマン分光用基板1の外観の一例を示す。図1(a)は平面図、図1(b)は側面図である。
本実施形態のラマン分光用基板1は、空孔の孔径が均一である粉末をタブレット(錠剤)に成形した基板であり、ラマン分光測定に用いる。多孔質材料の粉末が、タブレットに成形されるので、その取扱いが容易である。
また、タブレットの一面は、当該一面に照射される光の焦点深度に対応する凹凸量よりも小さい表面粗さの測定領域10を含む。なお、ラマン分光測定で用いる光は、励起レーザーである。
ここで、空孔の孔径が均一である粉末とは、例えばメソポーラスシリカの粉末である。メソポーラスシリカは、二酸化ケイ素(シリカ)を材料として、均一で規則的な細孔(メソ孔)を持つ物質である。メソポーラスシリカの他に、メソポーラスカーボンやメソポーラスアルミナ等の直径が2〜50nmの微細孔を持つメソポーラス材料を用いてもよい。
ラマン分光用基板1は、メソポーラスシリカの粉末を、例えば直径5mm、厚み3mmのタブレットに成形したものである。なお、タブレットの形状はどのような形状で有ってもよい。
また、励起レーザーの焦点深度に対応する凹凸量とは、ラマン分光測定で用いる励起レーザーでタブレットの一面を顕微する際に、当該一面上の像が鮮鋭に見える前後の範囲に対応する凹凸の大きさのことである。よって、測定領域10の範囲内の像は、一度焦点を合わせれば再調整することなく鮮鋭に観測することが可能である。
従来の多項質材料は粉末状であるため、高倍率な集光を行うラマン分光測定では、焦点が測定位置によって異なるという課題があった。本実施形態のラマン分光用基板1によれば、その従来の課題も解決することができる。詳しくは後述する。
(メソポーラスシリカの作製)
タブレットの成形方法を説明する前に、メソポーラスシリカの作製方法について簡単に説明する。図2に、メソポーラスシリカの作製過程を示す。
最初に、ブロック共重合体EO100-PO065-EO0100(EO:エチレンオキシド、PO:プロピレンオキシド)(F127)を希塩酸に溶解する(ステップS1)。得られた溶液を40℃の溶解温度において攪拌し、シリカ前駆体であるTEOS(テトラエチルオルトシリケート)を加えて沈殿物を生成する(ステップS2)。
その沈殿物を含む溶液を80℃で24時間放置する(ステップS3)。次に、沈殿物を濾過して乾燥させる(ステップS4、S5)。最後に穏やかに焼成することでメソポーラスシリカの粉末を得る(ステップS6)。
図3に、ステップS6の焼成過程の温度プロファイルの例を示す。焼成は、室温から450℃まで8時間かけた昇温した後、450℃で6時間放置し、450℃から100℃まで8時間かけて冷却し、最後に自然冷却によって室温に戻すことで行う。
図4に、上記の方法で作製したメソポーラスシリカ20の外観を示す。メソポーラスシリカ20は、直径0.3nm〜100nmのナノサイズのメソ孔21と、直径0.1nm〜1.0nmのサブナノサイズのマイクロ孔22との均一な細孔を有する。
このナノサイズのメソ孔21は立方晶の周期構造を持ち、サブナノサイズのマイクロ孔22はメソ孔21の壁面にそれらを連結するように存在する。空孔径が均一であることから比表面積の大きい多孔質構造が作製される。このように作製されたメソポーラスシリカ20の細孔表面には40%〜60%の有機ケイ素官能基もしくはシラノール官能基を含む。つまり、空孔の表面は、目的分子の吸着及び分子結晶の形成に適した官能基によって修飾されている。
これらの官能基は水素結合等により様々な分子を吸着することができる。また、これらの官能基は、例えば硫酸過酸化水素水で処理することにより、増加させることができる。
メソポーラスシリカ20は、可視光から近赤外領域において光を透過する。よって、光に対して透過性を有するメソポーラスシリカ20は、目的分子又は分子結晶を測定するための材料として好適である。
(タブレットの成形)
上記の方法で作製したメソポーラスシリカ20の粉末を、直径5mmの円柱状の筒に入れ、上下に10kgf/cm2〜100kgf/cm2の力で圧縮するプレス加工で、厚さ2〜3mmのラマン分光用基板1を作製する。メソポーラスシリカ20の粉末は、ポリエチレン等の接着媒体を用いることなく、加圧のみでタブレットに成形することが可能である。但し、圧縮力は、10kgf/cm2〜100kgf/cm2の範囲である必要がある。10kgf/cm2以下では、タブレットに成形することができない。また、100kgf/cm2以上では成形したタブレットが脆く崩れてしまう。
図5に、ラマン分光用基板1を製造する製造方法の一例を示す。図5は、ラマン分光用基板1を成形するプレス加工で用いる金型の構成を、断面で示す図である。金型は、筒30と、上型31と、下型32とで構成される。
上型31と下型32とは、筒30の内壁を上下方向に摺動する。筒30の底を下型32で塞いだ状態で、筒30の内壁と下型32とで形成される凹部に、所定の量のメソポーラスシリカ20の粉末を入れ、下型32を固定した状態で上型31を下型32の方向に10kgf/cm2〜100kgf/cm2の力で圧縮する。ここで所定の量とは、例えば50mg程度の量である。
上型31のメソポーラスシリカ20を圧縮する面αは、研削加工された表面が滑らかな面である。面αの表面の凹凸の最大高さは、ラマン分光測定で用いる励起レーザーの焦点深度よりも小さい数μm以下になるように研削加工される。研削加工とは、切削加工よりも平滑な面が得られる研磨等を含む機械加工の一種である。
面αの表面は、従来のJISの仕上げ記号で表すと「▽▽▽」以上の平坦度(表面粗さ)で加工される。この平坦度に加工された上型31の面αによって成形されたラマン分光用基板1の表面の凹凸は、励起レーザーの焦点深度に対応する凹凸量よりも小さくなる。
したがって、ラマン分光用基板1の上型31の面αで成形された一面は、どの部分に励起レーザーを照射しても測定位置の変化に対する焦点距離の変化が問題にならない。つまり、ラマン分光用基板1の一面の全域がラマン分光測定の測定領域となる。
図6に、ラマン分光用基板1を製造する製造方法の他の例を示す。図6に示す例は、上記の下型32を凹形状にしたものである。下型の凹形状は、側壁A33と側壁B34と、側壁A33,B34と直交する方向の図示しない側壁C35と側壁D36と、底37とで構成される。この凹形状は、ラマン分光用基板1を成形した後に分解できる。
この凹部に所定の量のメソポーラスシリカ20の粉末を入れて、ラマン分光用基板1を成形するのは上記の例と同じである。よって、上型31の面αで成形されたラマン分光用基板1の成形面の全域は、励起レーザーの焦点深度が問題にならない測定領域となる。
(ラマン分光測定)
ラマン分光測定は、物質の同定や定量を行う分析手法として確立した測定方法であり、近年、低周波領域(3.33〜333cmm-1,0.1〜10THz)での測定が可能になった。そのため、分子間結合に由来する振動モードを観測できる新しい手法として注目されている。
分子間結合は、複数の異種分子から構成されるコクリスタルの生成において重要な役割を果たしている。コクリスタルとは、医薬品の原薬と各種の添加物からなる結晶性の複合体である。その分子間結合を測定できるラマン分光測定は、化学、薬学、医学の発展を支える基礎技術として期待されている。
ラマン分光測定を行う一事例として、カフェインとシュウ酸のコクリスタルを合成した。クロロホルム、メタノール、カフェイン、シュウ酸をモル比70:40:2:1の割合で混合したコクリスタル溶液に、上記の方法で作製したメソポーラスシリカ20を一定時間浸す。カフェイン分子とシュウ酸分子の大きさは1nm未満であるため、それぞれの分子はメソポーラスシリカの細孔内へ毛細管現象で侵入する。
コクリスタル溶液を蒸発させると、メソポーラスシリカ20の細孔内にカフェインとシュウ酸とが吸着される。このようにカフェインとシュウ酸とを含むメソポーラスシリカ20の粉末を、上記の方法でタブレットに成形してラマン分光用基板2を作製した。なお、ラマン分光用基板2の外観は、ラマン分光用基板1(図1)と同じである。
このラマン分光用基板2を、波長785nmの励起レーザーを備えるラマン分光評価装置で測定した。メソポーラスシリカ20は、波長785nmの光を透過するため目的分子及び分子結晶のラマン散乱を観測することができる。
測定は、50μmの測定間隔で連続測定した。ラマン分光用基板2は厚みが均一であり、測定領域の表面の凹凸が励起レーザーの焦点深度より小さいことから、測定位置によって焦点が変化しない。そのため、連続測定でも十分な信号強度が得られる。
図7に、連続測定によって得られたカフェイン−シュウ酸分子結晶のラマン分光スペクトルを示す。図7の横軸はラマンシフト(cm-1)、縦軸は散乱強度(a.u.)である。散乱強度を表す一本の特性は、一か所の測定位置の特性である。
波長600cm-1において散乱強度の平均値3589、標準偏差2473を得た。このように、ラマン分光用基板2を用いた連続測定で、ばらつきの幅を平均値以下に抑えることができた。
このように本実施形態のラマン分光用基板2を用いることで、ラマン分光測定の測定効率を改善することができると共に、測定値の信頼性も向上させることができる。
次に、カフェイン等を含まないラマン分光用基板1を用いて分子結晶生成を観測する実験を行った。上記のラマン分光用基板1に、クロロホルム、メタノール、カフェイン、シュウ酸(無水)をモル比70:40:2:1の割合で混合し、60℃で30分攪拌した溶液100μlを滴下する。
溶液の滴下量によってメソポーラスシリカ内のモル量を変化させることができる。溶液の滴下量を変えることで、モル量(カフェイン:シュウ酸)が20μmol:10μmolから186μmol:93μmolまでのラマン分光用基板3を作製する。
このように作製したモル量の異なるラマン分光用基板3を、波長785nmの励起レーザーを備えるラマン分光評価測定装置で測定した。図8に、その測定結果を示す。図8の横軸はモル量(μmol)、縦軸はラマン散乱強度(a.u.)である。カフェインのラマン散乱強度を六角形、カフェイン−シュウ酸分子結晶のラマン散乱強度を☆で表す。
カフェイン−シュウ酸分子結晶のラマン散乱強度☆が、モル量70μmolから増加している。この特性から、メソポーラスシリカに吸着させるカフェインのモル量が70μmol、シュウ酸のモル量が35μmol(2:1のため)を越えるとカフェイン−シュウ酸分子結晶が生成されることが分かる。
なお、ラマン分光用基板3は、ラマン分光用基板1に上記の溶液を滴下する方法で作製したが、ラマン分光用基板2を作製する際のメソポーラスシリカ20の粉末を溶液に浸す時間を変えることでも同様にモル量の異なる基板を作製することができる。
本実施形態のラマン分光用基板1〜3は、分子結晶生成の条件を分析するのに用いることができる。このようにラマン分光用基板1〜3は、ナノメータスケールの微細な結晶構造を作製する最適条件を検討するのに用いることができ、ラマン分光測定の利用範囲の拡大に資することができる。
〔第2実施形態〕
図9に、第2実施形態のラマン分光用基板4の外観の一例を示す。図9(a)は平面図、図9(b)は側面図である。
本実施形態のラマン分光用基板4は、タブレットの一面の一部に測定領域40を具備する点で、ラマン分光用基板1(図1)と異なる。ラマン分光用基板1は、上型31の面αが接する一面の全域が測定領域である。
測定領域が広いことは好ましいことである。しかし、上記のようにラマン分光測定の測定間隔は、例えば50μmである。よって、統計的に意味のある数の測定を行う場合の測定領域の面積は、例えば300μm2もあれば十分である。よって、測定領域は限られた面積にしてもよい。
ラマン分光用基板4は、タブレットの中央部分に例えば300μm2の面積の測定領域40を具備する。この測定領域40以外の領域は非測定領域41である。
測定領域40の表面は、励起レーザーの焦点深度よりも小さな凹凸面にする必要がある。そのためには、上型31の当該部分の表面(面α)は、測定領域40の表面の凹凸よりも平滑度の高い面にする必要がある。平滑度の高い面を作製するには手間がかかる。
したがって、測定領域40の範囲を限定することで、上型31のコストを安くすることができる。一方、非測定領域41の表面粗さは、測定領域40の表面粗さよりも粗い。なお、測定領域40を凹形状で示したが、凸形状で有ってもよい。
また、測定領域の数も1個に限られない。測定領域を複数具備するようにして、例えば測定領域ごとに官能基を異ならせてもよい。また、非測定領域41の表面には、非測定領域であることを表す模様等を描いてもよい。このように測定領域40と非測定領域41とを分けることで、全面が測定領域の場合よりも観察する領域を見分け易くなる効果も奏する。
以上説明したようにラマン分光用基板1〜4は、多孔質材料の取り扱いを容易にする効果を奏する。また、表面粗さが平坦(小さ)な測定領域を具備するのでラマン分光測定の連続測定を可能にし、ラマン分光測定の測定値のばらつきを少なくすることができる。また、ラマン分光測定の利用範囲の拡大に資することができる。
以上、実施形態に沿って本発明の内容を説明したが、本発明はこれらの記載に限定されるものではなく、種々の変形及び改良が可能であることは、当業者には自明である。例えば、タブレットの形状は、円形以外の例えばおむすび型で有ってもよい。要するにラマン分光用基板の形状は、取扱いが容易で、且つ、崩れ難いものであればどのような形状でもよい。
以上説明した本発明の実施形態は、ラマン分光測定に広く利用することが可能である。
1,2,3,4 :ラマン分光用基板
10,40 :測定領域
20 :メソポーラスシリカ
21 :メソ孔(空孔)
22 :マイクロ孔(空孔)
30 :筒(金型)
31 :上型(金型)
32 :下型(金型)
33 :側壁A(金型)
34 :側壁B(金型)
41 :非測定領域

Claims (6)

  1. 空孔の孔径が均一である粉末を、タブレットに成形し
    前記タブレットの一面は、当該一面に照射される光の焦点深度に対応する凹凸量よりも小さい表面粗さの測定領域と、
    前記測定領域を囲むように形成され、該測定領域の表面粗さよりも粗く且つ面積の大きい非測定領域と
    を含むことを特徴とするラマン分光用基板。
  2. 前記非測定領域の表面は、非測定領域であることを表す模様を有することを特徴とする請求項1に記載のラマン分光用基板。
  3. 前記粉末は、光に対して透過性を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のラマン分光用基板。
  4. 前記空孔の表面は、目的分子の吸着に適した官能基、又は、分子結晶の形成に適した官能基によって修飾されていることを特徴とする請求項1乃至の何れかに記載のラマン分光用基板。
  5. 前記官能基は、有機ケイ素官能基又はシラノール官能基であることを特徴とする請求項に記載のラマン分光用基板。
  6. 前記粉末は、メソポーラスシリカの粉末であることを特徴とする請求項1乃至の何れかに記載ラマン分光用基板。
JP2015154039A 2015-08-04 2015-08-04 ラマン分光用基板 Active JP6401675B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015154039A JP6401675B2 (ja) 2015-08-04 2015-08-04 ラマン分光用基板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015154039A JP6401675B2 (ja) 2015-08-04 2015-08-04 ラマン分光用基板

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017032454A JP2017032454A (ja) 2017-02-09
JP6401675B2 true JP6401675B2 (ja) 2018-10-10

Family

ID=57987371

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015154039A Active JP6401675B2 (ja) 2015-08-04 2015-08-04 ラマン分光用基板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6401675B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6881708B2 (ja) * 2017-03-02 2021-06-02 新田ゼラチン株式会社 多孔質シリカおよびその製造方法
KR102028432B1 (ko) * 2018-03-22 2019-10-04 서울시립대학교 산학협력단 3차원 다공성 나노플라즈몬 네트워크를 이용한 표면증강라만 분석법
JP7201366B2 (ja) * 2018-08-28 2023-01-10 株式会社堀場製作所 分析方法、分析用セル、及び分析装置
JP2020094885A (ja) * 2018-12-12 2020-06-18 国立大学法人 東京大学 ラマン散乱増強基板およびその製造方法
CN114199852B (zh) * 2021-12-07 2024-03-01 天津大学 一种药物共晶性能的表征方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20060124443A1 (en) * 2004-11-03 2006-06-15 David Tuschel Control and monitoring of non-resonant radiation-induced nucleation, crystallization, and polymorph formation
JP4395038B2 (ja) * 2004-09-22 2010-01-06 富士フイルム株式会社 微細構造体およびその製造方法
CN103620358B (zh) * 2011-05-20 2016-07-06 惠普发展公司,有限责任合伙企业 表面增强拉曼光谱传感器、传感***和方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017032454A (ja) 2017-02-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6401675B2 (ja) ラマン分光用基板
Ayad et al. Amine-functionalized mesoporous silica KIT-6 as a controlled release drug delivery carrier
Haase et al. Structure–property–activity relationships in a pyridine containing azine-linked covalent organic framework for photocatalytic hydrogen evolution
Zimny et al. Synthesis and photoactivity of ordered mesoporous titania with a semicrystalline framework
Kreisberg et al. Changing the relation between micro-and mesoporosity in porous glasses: The effect of different factors
CN102169086B (zh) 用于单分子检测的分子载体
Suteewong et al. Synthesis and formation mechanism of aminated mesoporous silica nanoparticles
Yang et al. Preparation of helical mesoporous silica and hybrid silica nanofibers using hydrogelator
Wang et al. Creation of interior space, architecture of shell structure, and encapsulation of functional materials for mesoporous SiO2 spheres
Schumacher et al. Characterization of MCM-48 materials
Li et al. Synthesis and Characterization of Stable Hollow Ti− Silica Microspheres with a Mesoporous Shell
Qiu et al. Large-area MoS 2 thin layers directly synthesized on Pyramid-Si substrate for surface-enhanced Raman scattering
Yang et al. Micro-sized nanoaggregates: Spray-drying-assisted fabrication and applications
Lyonnard et al. Role of interparticle potential in controlling the morphology of spray-dried powders from aqueous nanoparticle sols
Zhu et al. Monodispersed mesoporous SBA-15 with novel morphologies: controllable synthesis and morphology dependence of humidity sensing
Vasiliev et al. Meso/macroporous, mechanically stable silica monoliths of complex shape by controlled fusion of mesoporous spherical particles
Ganesh et al. Synthesis, characterization and drug release capability of new cost effective mesoporous silica nano particle for ibuprofen drug delivery
Shenashen et al. Trapping of biological macromolecules in the three-dimensional mesocage pore cavities of monolith adsorbents
Cheng et al. Facile Synthesis of Mesoporous Gold− Silica Nanocomposite Materials via Sol− Gel Process with Nonsurfactant Templates
JP2014088286A (ja) 不透明石英ガラスおよびその製造方法
Ruivo et al. Highly Photoluminescent sulfide clusters confined in zeolites
Gu et al. Synthesis of nanosized multilayered silica vesicles with high hydrothermal stability
CN103149194A (zh) 一种表面增强拉曼散射基体的制备方法
JP2005162504A (ja) 二元細孔シリカ粒子
Hung et al. Adsorption behaviors of organic vapors using mesoporous silica particles made by evaporation induced self-assembly method

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170823

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180523

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180529

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180724

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180904

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180907

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6401675

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150