JP6399883B2 - ループアンテナ - Google Patents

ループアンテナ Download PDF

Info

Publication number
JP6399883B2
JP6399883B2 JP2014206352A JP2014206352A JP6399883B2 JP 6399883 B2 JP6399883 B2 JP 6399883B2 JP 2014206352 A JP2014206352 A JP 2014206352A JP 2014206352 A JP2014206352 A JP 2014206352A JP 6399883 B2 JP6399883 B2 JP 6399883B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
loop antenna
loop
band
loop element
horizontal portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014206352A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016076835A (ja
Inventor
中野 久松
久松 中野
佑汰郎 佐藤
佑汰郎 佐藤
嶋原 正隆
正隆 嶋原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Antenna Co Ltd
Original Assignee
Nippon Antenna Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Antenna Co Ltd filed Critical Nippon Antenna Co Ltd
Priority to JP2014206352A priority Critical patent/JP6399883B2/ja
Publication of JP2016076835A publication Critical patent/JP2016076835A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6399883B2 publication Critical patent/JP6399883B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Details Of Aerials (AREA)

Description

本発明は、モノポール素子と2つの無給電ループ素子とからなる広帯域のループアンテナに関するものである。
従来、モノポールアンテナの動作周波数帯域を広帯域にするよう、モノポール素子にループ素子を組み合わせたループアンテナが提案されている(非特許文献1参照)。このループアンテナの構成を示す正面図を図19に、その側面図を図20に、その上面図を図21に、その斜視図を図22に示す。
これらの図に示すループアンテナ100は、モノポール素子110と、ループ素子111とグランドプレーン114とから構成されている。電気的に無限大と見なせる矩形の導電性のグランドプレーン114上には、モノポール素子110が直立して設けられると共に、モノポール素子110に近接して矩形の半ループ状のループ素子111が立設して設けられている。モノポール素子110の下端にはモノポール素子110に給電する給電部113が設けられている。また、ループ素子111は無給電素子とされている。ループ素子111は、モノポール素子110と電磁気的に結合しており、ループアンテナ100ではモノポール素子110とループ素子111とが協同して動作することから、広帯域で動作するようになる。
モノポール素子110は、長さがhm10、その線幅がt12とされており、ループ素子111の中心からx軸方向にxm10、y軸方向にym10の位置に配置されている。また、ループ素子111は、水平部の長さがL10、その高さがh10、その線幅がt11とされている。ループアンテナ100の設計周波数を5GHz(自由空間波長λ=約60mm)とした時に、モノポール素子110の長さhm10を約0.233λ(約14mm)、その線幅t12を約0.0013λ(約0.08mm)、xmを約0.083λ(約5mm)、ymを約0.0167λ(約1mm)とし、ループ素子111の水平部の長さL10を約0.33λ(20mm)、その高さh10を約0.167λ(約10mm)、その線幅t11を約0.0013λ(約0.08mm)とした時の電圧定在波比(VSWR)の周波数特性を図23に示す。図23を参照すると、VSWR=2となる周波数f11は約4.00GHz、同f12は約5.32GHzとなり、センター周波数fcは約4.66GHzとなる。これにより、比帯域BW11は約28.33%が得られる。この比帯域BW11は、モノポール素子110のみの比帯域の約2倍以上となっている。また、ループアンテナ100はx−y面において、ほぼ無指向性が得られている。
社団法人電子情報通信学会大会 2014年総合大会講演論文集 B−1−121「モノポール給電等価ループアンテナ」 佐藤佑汰郎 外3名著
図19ないし図23に示す従来のループアンテナ100は、主に通信モジュールやブロードバンド通信に利用されるが、これらの用途ではより広帯域なアンテナが要望されている。
そこで、本発明は、小型で簡略な構造の広帯域で動作するループアンテナを提供することを目的としている。
本発明のループアンテナは、グランドプレーン上に直立して設けられた下端に給電されるモノポール素子と、該モノポール素子に電磁気的に結合するよう近接して、前記グランドプレーン上に立設された外側ループ素子と、該外側ループ素子の内側であって、前記外側ループ素子の面内に配置されると共に前記グランドプレーン上に立設された内側ループ素子とを備え、前記モノポール素子は使用周波数帯域の中域に共振する共振特性とされ、前記外側ループ素子は前記使用周波数帯域の低域に共振する共振特性とされ、前記内側ループ素子は前記使用周波数帯域の高域に共振する共振特性とされていることを最も主要な特徴としている。
本発明によれば、グランドプレーン上にモノポール素子、外側ループ素子および内側ループ素子を立設して設けた簡略な構造の構成としても、約29.5%以上の比帯域を得ることができるようになる。また、グランドプレーン上にシンプルな構造の低姿勢な素子で構成できることから、小形化に優れていると共に、大量生産に向くループアンテナとすることができる。
本発明の実施例のループアンテナの構成を示す正面図である。 本発明の実施例のループアンテナの構成を示す側面図である。 本発明の実施例のループアンテナの構成を示す上面図である。 本発明の実施例のループアンテナの構成を示す斜視図である。 本発明の実施例のループアンテナのVSWRの周波数特性を示す図である。 本発明の実施例のループアンテナの動作を説明するためのVSWRの周波数特性を示す図である。 本発明の実施例のループアンテナの第1パラメータを変化させた時の比帯域特性を示す図である。 本発明の実施例のループアンテナの第1パラメータを第1の値とした時のVSWRの周波数特性を示す図である。 本発明の実施例のループアンテナの第1パラメータを第2の値とした時のVSWRの周波数特性を示す図である。 本発明の実施例のループアンテナの第2パラメータを変化させた時の比帯域特性を示す図である。 本発明の実施例のループアンテナの第2パラメータを第1の値とした時のVSWRの周波数特性を示す図である。 本発明の実施例のループアンテナの第2パラメータを第2の値とした時のVSWRの周波数特性を示す図である。 本発明の実施例のループアンテナの第3パラメータを変化させた時の比帯域特性を示す図である。 本発明の実施例のループアンテナの第3パラメータを第1の値とした時のVSWRの周波数特性を示す図である。 本発明の実施例のループアンテナの第3パラメータを第2の値とした時のVSWRの周波数特性を示す図である。 本発明の実施例のループアンテナの第4パラメータを変化させた時の比帯域特性を示す図である。 本発明の実施例のループアンテナの第4パラメータを第1の値とした時のVSWRの周波数特性を示す図である。 本発明の実施例のループアンテナの第4パラメータを第2の値とした時のVSWRの周波数特性を示す図である。 従来のループアンテナの構成を示す正面図である。 従来のループアンテナの構成を示す側面図である。 従来のループアンテナの構成を示す上面図である。 従来のループアンテナの構成を示す斜視図である。 従来のループアンテナのVSWRの周波数特性を示す図である。
本発明の実施例のループアンテナ1の構成を示す正面図を図1に、その側面図を図2に、その上面図を図3に、その斜視図を図4に示す。
これらの図に示す本発明にかかるループアンテナ1は、モノポール素子10と、外側ループ素子11と、内側ループ素子12と、グランドプレーン14とから構成されている。電気的に無限大と見なせる矩形の導電性のグランドプレーン14上には、モノポール素子10が直立して設けられると共に、モノポール素子10に近接して矩形の半ループ状の外側ループ素子11および内側ループ素子12とが立設して設けられている。モノポール素子10の下端にはモノポール素子10に給電する給電部13が設けられており、外側ループ素子および内側ループ素子の両下端は、グランドプレーン上に電気的に接続されている。また、外側ループ素子11と内側ループ素子12とはほぼ同じx−z面内に同心状に配置され、図1〜図4に示すように内側ループ素子12は外側ループ素子11の面内に重なるように配置される。そして、外側ループ素子11と内側ループ素子12とは無給電素子とされている。外側ループ素子11および内側ループ素子12は、モノポール素子10と電磁気的に結合しており、本発明にかかるループアンテナ1ではモノポール素子10と外側ループ素子11と内側ループ素子12とが協同して動作して、その結果、本発明にかかるループアンテナ1は広帯域で動作するようになる。
モノポール素子10は断面形状が矩形の線材からなり、長さ(高さ)がhm、その線幅がt2とされており、外側ループ素子11の中心からx軸方向にxm、y軸方向にymの位置に配置されている。また、外側ループ素子11も断面形状が矩形の線材からなり、水平部の長さがLout、その高さがhout、その線幅がt1とされている。さらに、内側ループ素子12も断面形状が矩形の線材からなり、水平部の長さがLin、その高さがhin、その線幅がt1とされている。
本発明にかかるループアンテナ1の設計周波数を5GHzとし、その自由空間波長をλ(=約60mm)とした時に、モノポール素子10の長さhmを約0.233λ(約14mm)、その線幅t2を約0.00133λ(約0.08mm)、xmを約0.0833λ(約5mm)、ymを約0.0167λ(約1mm)とし、外側ループ素子11の水平部の長さLoutを約0.333λ(20mm)、その高さhoutを約0.167λ(約10mm)、その線幅t1を約0.00133λ(約0.08mm)とし、内側ループ素子12の水平部の長さLinを約0.208λ(12.5mm)、その高さhinを約0.104λ(約6.25mm)、その線幅t1を約0.00133λ(約0.08mm)とした時の電圧定在波比(VSWR)の周波数特性を図5に示す。図5を参照すると、VSWR=2となる周波数f1は約4.05GHz、同f2は約6.52GHzとなり、センター周波数fcは約5.29GHzとなる。すなわち、比帯域BW1は約46.69%もの広帯域が得られる。この比帯域BW1は、従来のループアンテナ100の比帯域BW11に比べて1.6倍以上の広帯域が得られている。また、図示していないが本発明にかかるループアンテナ1はx−y面において、ほぼ無指向性が得られている。なお、グランドプレーン14は一辺が3λ(180mm)以上の矩形状とされ、電気的に無限大の大きさと見なせる寸法とされている。
本発明にかかるループアンテナ1の動作を説明するためのVSWRの周波数特性を図6に示す。図6には、モノポール素子10、外側ループ素子11、内側ループ素子12の各部の寸法を上記した寸法とした際のVSWRの周波数特性が示されている。図6において、ループアンテナ1が示すVSWR特性は細い細かい破線で示されている。そして、図6においてモノポール素子10の共振特性は太い一点鎖線で示され、ループアンテナ1が示すVSWR特性における中域の帯域に共振する共振特性とされていることが分かる。また、図6において外側ループ素子11の共振特性は太い実線で示され、ループアンテナ1が示すVSWR特性における低域の帯域に共振する共振特性とされており、内側ループ素子12の共振特性は太い粗い破線で示され、ループアンテナ1が示すVSWR特性における高域の帯域に共振する共振特性とされていることが分かる。そして、モノポール素子10の下端に給電部13から給電されると共に、外側ループ素子11と内側ループ素子12とがモノポール素子10に電磁気的に結合して協同して動作することから、本発明にかかるループアンテナ1では、モノポール素子10と、外側ループ素子および内側ループ素子との共振特性が総合されるようになる。これにより、本発明にかかるループアンテナ1は、図5に示すように広帯域で動作するようになるのである。また、本発明にかかるループアンテナ1は、上記した寸法に示すように小型で低姿勢のループアンテナとすることができる。
次に、本発明にかかるループアンテナ1において、外側ループ素子11および内側ループ素子12の各部の寸法をパラメータとして変化させた際の、比帯域特性について説明する。まず、外側ループ素子11の高さhoutを第1パラメータとして0.12λ〜0.23λまで変化させ、高さhoutを除く各部の寸法を上記した値とした時の比帯域特性を図7に示す。図7を参照すると、高さhoutがマークA1で示す約0.133λとなった時に比帯域は約29.5%に達し、高さhoutが長くなるに従って比帯域は向上していき、約0.163λの時にピーク値である約49%を示す。高さhoutをさらに長くすると比帯域は低下していき高さhoutがマークB1で示す約0.181λとなった時に比帯域は約29.5%まで低下し、高さhoutをさらに長くしていくと比帯域はさらに低下して、高さhoutが約0.23λとなった際には約19%の比帯域となる。なお、従来のループアンテナ100で得られる28.4%の比帯域を比較のため破線で示している。
上記したように、本発明にかかるループアンテナ1は、外側ループ素子11の高さhoutが約0.133λ(約8mm)ないし約0.181λ(約11mm)の範囲において、従来のループアンテナ100で得られる比帯域を超える約29.5%以上の比帯域を得ることができる。そこで、高さhoutが約0.133λ(約8mm)の時のVSWRの周波数特性を図8に、約181λ(約11mm)の時のVSWRの周波数特性を図9に示す。図8,9を参照すると、高さhoutを約0.133λ(約8mm)および約0.181λ(約11mm)とした時には、約29.5%以上の比帯域が得られる広帯域のVSWR特性となっていることがわかる。
次に、外側ループ素子11の水平部の長さLoutを第2パラメータとして0.32λ〜0.40λまで変化させ、水平部の長さLoutを除く各部の寸法を上記した値とした時の比帯域特性を図10に示す。図10を参照すると、水平部の長さLoutがマークA2で示す約0.322λとなった時に比帯域は約29.5%に達し、水平部の長さLoutが長くなるに従って比帯域は向上していき、約0.334λの時に最大ピーク値である約49%を示す。水平部の長さLoutをさらに長くすると比帯域は低下していき水平部の長さLoutがマークB2で示す約0.347λとなった時に比帯域は約29.5%まで低下し、水平部の長さLoutをさらに長くしていくと比帯域はさらに低下して、水平部の長さLoutが約0.353λとなった際には約27%の比帯域となる。そして、水平部の長さLoutをさらに長くしていくと比帯域は緩く上昇していき、水平部の長さLoutがマークA3で示す約0.363λとなった時に比帯域は約29.5%に達し、水平部の長さLoutが長くなるに従って比帯域は若干向上していき、約0.367λの時に第2ピーク値である約30.5%を示す。水平部の長さLoutをさらに長くすると比帯域は低下していき水平部の長さLoutがマークB3で示す約0.376λとなった時に比帯域は約29.5%まで低下し、水平部の長さLoutをさらに長くしていくと比帯域はさらに低下して、水平部の長さLoutが約0.340λとなった際には約27%の比帯域となる。なお、従来のループアンテナ100で得られる28.4%の比帯域を比較のため破線で示している。
上記したように、本発明にかかるループアンテナ1は、外側ループ素子11の水平部の長さLoutが約0.322λ(約19.3mm)ないし約0.347λ(約21mm)の範囲、および、約0.363λ(約21.8mm)ないし約0.376λ(約22.5mm)の範囲において、従来のループアンテナ100で得られる比帯域を超える約29.5%以上の比帯域を得ることができる。そこで、水平部の長さLoutが約0.350λ(約21mm)の時のVSWRの周波数特性を図11に、約0.383λ(約23mm)の時のVSWRの周波数特性を図12に示す。図11,12を参照すると、水平部の長さLoutを約0.350λ(約21mm)とした時には、約29.5%以上の比帯域が得られる広帯域のVSWR特性となっており、約0.383λ(約23mm)とすると上記範囲外ではあるが、従来のループアンテナ100を超える広帯域のVSWR特性が得られている。ただし、センター周波数は高域にずれるようになる。
次に、内側ループ素子12の高さhinを第3パラメータとして0.03λ〜0.13λまで変化させ、高さhinを除く各部の寸法を上記した値とした時の比帯域特性を図13に示す。図13を参照すると、高さhinがマークA4で示す約0.035λとなった時に比帯域は約29.5%に達し、高さhinを長くしても比帯域は維持されるが、高さhinが約0.09λを超えると上昇していき、約0.106λの時にピーク値である約49%を示す。高さhinをさらに長くすると比帯域は低下していき高さhinがマークB4で示す約0.126λとなった時に比帯域は約29.5%まで低下し、高さhinをさらに長くしていくと比帯域はさらに低下して、高さhinが約0.13λとなった際には約22%の比帯域となる。なお、従来のループアンテナ100で得られる28.4%の比帯域を比較のため破線で示している。
上記したように、本発明にかかるループアンテナ1は、内側ループ素子12の高さhinが約0.035λ(約2mm)ないし約0.126λ(約7.56mm)の範囲において、従来のループアンテナ100で得られる比帯域を超える約29.5%以上の比帯域を得ることができる。そこで、高さhinが約0.0375λ(約2.25mm)の時のVSWRの周波数特性を図14に、約121λ(約7.25mm)の時のVSWRの周波数特性を図15に示す。図14,15を参照すると、高さhinを約0.0375λ(約2.25mm)とした時には、約29.5%の比帯域が得られるがセンター周波数が低域にずれるVSWR特性となり、約0.121λ(約7.25mm)とすると、約29.5%以上の比帯域が得られる広帯域のVSWR特性となっていることがわかる。
次に、内側ループ素子12の水平部の長さLinを第4パラメータとして0.11λ〜0.29λまで変化させ、水平部の長さLinを除く各部の寸法を上記した値とした時の比帯域特性を図16に示す。図16を参照すると、水平部の長さLinがマークA5で示す約0.118λとなった時に比帯域は約29.5%に達し、水平部の長さLinを長くしても比帯域は維持されるが、水平部の長さLinが約0.19λを超えると上昇していき、約0.208λの時に最大ピーク値である約49%を示す。水平部の長さLinをさらに長くすると比帯域は低下していくが、水平部の長さLinが約0.24λを超えると再び上昇し約0.26λの時に第2ピーク値(約36%)を示す。そして、水平部の長さLinをさらに長くすると比帯域は低下していき、水平部の長さLinがマークB5で示す約0.285λとなった時に比帯域は約29.5%まで低下する。水平部の長さLoutをさらに長くしていくと比帯域はさらに低下して、水平部の長さLoutが約0.29λとなった際には約28.5%の比帯域となる。なお、従来のループアンテナ100で得られる28.4%の比帯域を比較のため破線で示している。
上記したように、本発明にかかるループアンテナ1は、内側ループ素子12の水平部の長さLinが約0.118λ(約7.1mm)ないし約0.285λ(約17mm)の範囲において、従来のループアンテナ100で得られる比帯域を超える約29.5%以上の比帯域を得ることができる。そこで、水平部の長さLinが約0.125λ(約7.5mm)の時のVSWRの周波数特性を図17に、約0.275λ(約16.5mm)の時のVSWRの周波数特性を図18に示す。図17,18を参照すると、内側ループ素子12の水平部の長さLinを約0.125λ(約7.5mm)とした時には、約29.5%の比帯域が得られるがセンター周波数が低域にずれるVSWR特性となり、約0.275λ(約16.5mm)とすると、約29.5%以上の比帯域が得られるが、センター周波数が若干高域にずれる広帯域のVSWR特性となっていることがわかる。
上記説明した本発明にかかるループアンテナでは、従来のループアンテナに低姿勢の内側ループ素子を、外側ループ素子とほぼ同じ面内に配置することにより、約29.5%以上の比帯域を得ることができるようになる。そして、本発明にかかるループアンテナにおいては、使用周波数帯域のセンター周波数の波長をλとするとき、外側ループ素子の高さhoutが約0.133λ〜約0.181λ、外側ループ素子の水平部の長さLoutが約0.322λ〜約0.347λおよび約0.363λ〜約0.376λ、内側ループ素子の高さhinが約0.035λ〜約0.126λ、内側ループ素子の水平部の長さLinが約0.118λ〜約0.285λの範囲において、約29.5%以上の比帯域を得ることができる。また、本発明にかかるループアンテナは、グランドプレーン上にシンプルな構造の低姿勢な素子で構成できることから、小形化に優れていると共に、大量生産に向くループアンテナとすることができる。そして、簡単な設計値で構成できるため、短時間設計でのアンテナ製品化を可能とすることができる。
本発明にかかるループアンテナは上記の説明では、設計周波数を5GHzとしたがこれに限ることはなく、通信モジュールやブロードバンド通信に使用される周波数とすることができる。また、外側ループ素子および内側ループ素子は矩形状としたが、これに限ることはなく多角形でも曲線状でも良い。さらに、モノポール素子と外側ループ素子および内側ループ素子は断面が円形、楕円形、三角形以上の多角形状とすることができ、モノポール素子に限っては、板状とすることができる。さらに、本発明にかかるループアンテナは、テフロン基板等の高周波特性の良好な所定の厚さのプリント基板の一面にモノポール素子を形成し、その裏面に外側ループ素子および内側ループ素子を形成して、グランドプレーン上にプリント基板を立設させることにより、ループアンテナを構成することができる。この場合、プリント基板の厚さは電気長で約1mmとなる厚さとすることが好適とされ、その物理長はプリント基板の誘電率を勘案した厚さとされる。
1 ループアンテナ、10 モノポール素子、11 外側ループ素子、12 内側ループ素子、13 給電部、14 グランドプレーン、100 ループアンテナ、110 モノポール素子、111 ループ素子、113 給電部、114 グランドプレーン

Claims (5)

  1. グランドプレーン上に直立して設けられた下端に給電されるモノポール素子と、
    該モノポール素子に電磁気的に結合するよう近接して、前記グランドプレーン上に立設された外側ループ素子と、
    該外側ループ素子の内側であって、前記外側ループ素子の面内に配置されると共に前記グランドプレーン上に立設された内側ループ素子とを備え、
    前記モノポール素子は使用周波数帯域の中域に共振する共振特性とされ、前記外側ループ素子は前記使用周波数帯域の低域に共振する共振特性とされ、前記内側ループ素子は前記使用周波数帯域の高域に共振する共振特性とされていることを特徴とするループアンテナ。
  2. 前記使用周波数帯域のセンター周波数の波長をλとするとき、前記外側ループ素子の高さが約0.133λ〜約0.181λの範囲とされていることを特徴とする請求項1記載のループアンテナ。
  3. 前記使用周波数帯域のセンター周波数の波長をλとするとき、前記外側ループ素子の水平部の長さが約0.322λ〜約0.347λおよび約0.363λ〜約0.376λの範囲とされていることを特徴とする請求項1記載のループアンテナ。
  4. 前記使用周波数帯域のセンター周波数の波長をλとするとき、前記内側ループ素子の高さが約0.035λ〜約0.126λの範囲とされていることを特徴とする請求項1記載のループアンテナ。
  5. 前記使用周波数帯域のセンター周波数の波長をλとするとき、前記内側ループ素子の水平部の長さが約0.118λ〜約0.285λの範囲とされていることを特徴とする請求項1記載のループアンテナ。
JP2014206352A 2014-10-07 2014-10-07 ループアンテナ Active JP6399883B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014206352A JP6399883B2 (ja) 2014-10-07 2014-10-07 ループアンテナ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014206352A JP6399883B2 (ja) 2014-10-07 2014-10-07 ループアンテナ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016076835A JP2016076835A (ja) 2016-05-12
JP6399883B2 true JP6399883B2 (ja) 2018-10-03

Family

ID=55951818

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014206352A Active JP6399883B2 (ja) 2014-10-07 2014-10-07 ループアンテナ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6399883B2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08250925A (ja) * 1995-03-09 1996-09-27 Nippon Dengiyou Kosaku Kk 広帯域線状アンテナ
JP2004201278A (ja) * 2002-12-06 2004-07-15 Sharp Corp パターンアンテナ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016076835A (ja) 2016-05-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9590304B2 (en) Broadband antenna
EP1814193B1 (en) Planar antenna
Sung A printed wide-slot antenna with a modified L-shaped microstrip line for wideband applications
Jin et al. Multifunctional, electrically small, planar near-field resonant parasitic antennas
JP5686192B2 (ja) アンテナ装置
TWI538308B (zh) 可調式天線
JP5170233B2 (ja) 複共振アンテナ
TW201436369A (zh) 多頻混合式天線
JP4782203B2 (ja) 超小型内蔵型アンテナ
Nguyen et al. Effects of ground plane size on a square microstrip patch antenna designed on a low-permittivity substrate with an air gap
Mopidevi et al. A quad-band antenna for public safety applications
TWI539677B (zh) 具有耦合饋入多頻天線元件的通訊裝置
KR101321375B1 (ko) 자기 상보 안테나
JP6402310B2 (ja) 広帯域小型平面アンテナ
TWI536666B (zh) 天線
JP6399883B2 (ja) ループアンテナ
JP6772024B2 (ja) アンテナ
JP2011035520A (ja) アンテナ装置
JP5358134B2 (ja) アンテナ装置
US9614274B2 (en) Multi-arm trap antenna
US7446726B2 (en) Antenna
JP2015043504A (ja) 多共振アンテナ
JP5872008B1 (ja) 多周波アンテナ
Parvez et al. Antenna miniaturization using disc slot and split ring
Patre et al. Leaf-shaped log-periodic slot antenna for broadband applications

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170911

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180824

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180904

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180904

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6399883

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250