JP6399647B2 - 凹版印刷機のワイピング・ローラの接触圧調整方法及び装置 - Google Patents

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Description

本発明は、凹版印刷機のワイピング・ローラの接触圧調整方法及び装置に関する。詳しくは、凹版胴に対するワイピング・ローラの接触圧(以下、ニップ圧と言う)を調節する方法及び装置に関する。
従来、凹版印刷機のワイピング装置では、印刷機の回転によって発生する熱によってワイピング・ローラが熱膨張し、凹版胴とワイピング・ローラ間のニップ圧が増大し、ワイピング・ローラ表面の磨耗が異常に大きくなってワイピング・ローラの寿命が短くなったり、凹版胴に付いたインキが余分に拭い取られて正常な印刷物が印刷されなくなったりする。
その為、オペレータがまず低速で回転する印刷準備段階の試し刷りで印刷された印刷物を見ながら凹版胴とワイピング・ローラ間のニップ圧を手動で調整し、その後、印刷速度まで増速し、印刷機が熱を発生する状態になってから本刷りで印刷された印刷物の状態を見ながら再度ニップ圧を手動で調整しなければならず、オペレータの負担になると共に、一から手動で調整する為、不良印刷物が多量に発生し、印刷資材が無駄になる、という問題があった。
そこで、特許文献1(特開2011−251504号)のように、ワイピング・ローラを駆動するワイピング・ローラ駆動用モータにかかる負荷(モータに流れる電流値)を測定し、その値が基準値になるように制御する方法が考案されている。
しかし、特許文献1は制御が複雑であり、機械に組み込むのに時間と労力・価格がかかってしまうため、相変わらずオペレータが手動で調整することが多かった。
特開2011−251504号
本発明は、印刷開始時にオペレータが手動で調整した低速時のワイピング・ローラの位置を記憶すると共に印刷終了時にオペレータが手動で調整した印刷速度時(高速時)のワイピング・ローラの位置を自動的に記憶し、次の印刷時には、印刷開始前に記憶された低速時のワイピング・ローラの位置に自動的に移動させると共に、印刷開始から熱膨張が始まるまでの待機時間経過時に記憶された高速時のワイピング・ローラの位置に自動的に移動させるようにして、上記問題を解決することを目的とする。
また、印刷開始時の印刷機の回転速度が高速になる時のタイミングで低速時のワイピング・ローラの位置を自動的に記憶すると共に、印刷終了時の印刷機が印刷を停止するタイミングで高速時のワイピング・ローラの位置を自動的に記憶するようにして、オペレータがいちいち記憶するタイミングを手動で操作しなくても良いようにすることである。
上記課題を解決する本発明の請求項1に係る凹版印刷機のワイピング・ローラのニップ圧調整方法は、凹版胴と、前記凹版胴から余分なインキを拭い取るワイピング・ローラと、前記凹版胴に対する前記ワイピング・ローラの接触圧を調整する為の接触圧調整機構と、前記接触圧調整機構を駆動して前記ワイピング・ローラを移動する接触圧調整用モータとを備えた凹版印刷機のワイピング・ローラの接触圧調整方法において、本印刷開始以前に、調整された低速時の前記ワイピング・ローラの位置を記憶すると共に印刷終了以後に、調整された印刷速度時の前記ワイピング・ローラの位置を記憶し、次の印刷時に、前記接触圧調整用モータを制御して、本印刷開始以前に、前記ワイピング・ローラを、前の印刷時の本印刷開始以前に記憶した位置に移動させると共に、本印刷開始以後に、前記ワイピング・ローラを、前の印刷時の印刷終了以後に記憶した位置に移動させることを特徴とする。
上記課題を解決する本発明の請求項2に係る凹版印刷機のワイピング・ローラのニップ圧調整方法は、請求項1記載の凹版印刷機のワイピング・ローラのニップ圧調整方法において、前の印刷時の本印刷開始以前とは、印刷機の回転速度が高速になる時を含み、前の印刷時の印刷終了以後とは、印刷機が印刷を停止する時を含み、次の印刷時の印刷開始以前とは、前記ワイピング・ローラの凹版胴への着時を含み、次の印刷時の本印刷開始以後とは、印刷機の回転速度が高速になる時を含むことを特徴とする。
上記課題を解決する本発明の請求項3に係る凹版印刷機のワイピング・ローラのニップ圧調整方法は、請求項2記載の凹版印刷機のワイピング・ローラのニップ圧調整方法において、次の印刷時の印刷開始以後とは、印刷機の回転速度が高速になってから予め定められた時間を経過した時を含むことを特徴とする。
上記課題を解決する本発明の請求項4に係る凹版印刷機のワイピング・ローラのニップ圧調整装置は、凹版胴と、前記凹版胴から余分なインキを拭い取るワイピング・ローラと、前記凹版胴に対する前記ワイピング・ローラの接触圧を調整する為の接触圧調整機構と、前記接触圧調整機構を駆動して前記ワイピング・ローラを移動する接触圧調整用モータとを備えた凹版印刷機のワイピング・ローラの接触圧調整装置において、前記接触圧調整装置は、本印刷開始以前に、調整された低速時の前記ワイピング・ローラの位置を記憶すると共に印刷終了以後に、調整された印刷速度時の前記ワイピング・ローラの位置を記憶し、次の印刷時に、前記接触圧調整用モータを制御して、本印刷開始以前に、前記ワイピング・ローラを、前の印刷時の本印刷開始以前に記憶した位置に移動させると共に、本印刷開始以後に、前記ワイピング・ローラを、前の印刷時の印刷終了以後に記憶した位置に移動させることを特徴とする。
上記課題を解決する本発明の請求項5に係る凹版印刷機のワイピング・ローラのニップ圧調整装置は、請求項4記載の凹版印刷機のワイピング・ローラのニップ圧調整装置において、前の印刷時の本印刷開始以前とは、印刷機の回転速度が高速になる時を含み、前の印刷時の印刷終了以後とは、印刷機が印刷を停止する時を含み、次の印刷時の印刷開始以前とは、前記ワイピング・ローラの凹版胴への着時を含み、次の印刷時の本印刷開始以後とは、印刷機の回転速度が高速になる時を含むことを特徴とする。
上記課題を解決する本発明の請求項6に係る凹版印刷機のワイピング・ローラのニップ圧調整装置は、請求項5記載の凹版印刷機のワイピング・ローラのニップ圧調整装置において、次の印刷時の印刷開始以後とは、印刷機の回転速度が高速になってから予め定められた時間を経過した時を含むことを特徴とする。
本発明は、印刷開始時にオペレータにより手動で調整された低速時のワイピング・ローラの位置を記憶すると共に印刷終了時にオペレータにより手動で調整された印刷速度時(高速時)のワイピング・ローラの位置を自動的に記憶し、次の印刷時には、印刷開始前に記憶した低速時のワイピング・ローラの位置に自動的に移動させると共に、印刷開始から熱膨張が始まるまでの待機時間経過時に記憶した高速時のワイピング・ローラの位置に自動的に移動させるようにして、オペレータの負担過多、不良の印刷物の多量発生、印刷資材の無駄という問題を解決した。
また、印刷開始時の印刷機の回転速度が高速になる時のタイミングで低速時のワイピング・ローラの位置を自動的に記憶すると共に、印刷終了時の印刷機が印刷を停止するタイミングで高速時のワイピング・ローラの位置を自動的に記憶するようにして、オペレータがいちいち記憶するタイミングを手動で操作しなくても良くなった。
本発明の一実施例における凹版印刷機の主としてニップ圧調整装置の動作フロー図である。 本発明の一実施例における凹版印刷機の主としてニップ圧調整装置の動作フロー図である。 本発明の一実施例における凹版印刷機の主としてニップ圧調整装置の動作フロー図である。 本発明の一実施例における凹版印刷機の主としてニップ圧調整装置の動作フロー図である。 本発明の一実施例における凹版印刷機の主としてニップ圧調整装置の動作フロー図である。 本発明の一実施例における凹版印刷機の主としてニップ圧調整装置の動作フロー図である。 本発明の一実施例における凹版印刷機の主としてニップ圧調整装置の動作フロー図である。 本発明の一実施例における凹版印刷機の主としてニップ圧調整装置の動作フロー図である。 本発明の一実施例における凹版印刷機の主としてニップ圧調整装置のハード・ブロック図である。 本発明の一実施例における凹版印刷機の主としてニップ圧調整装置のハード・ブロック図である。 ニップ圧位置及び印刷速度のタイミングチャートである。 ワイピング装置のニップ圧調整装置の側面図である。 凹版印刷機の全体側面図である。
以下、本発明について、図面に示す実施例を参照して詳細に説明する。
図1A乃至図1Dと図2A乃至図2Dは本発明の一実施例における凹版印刷機の主としてニップ圧調整装置の動作フロー図、図3A及び図3Bは本発明の一実施例における凹版印刷機の主としてニップ圧調整装置のハード・ブロック図、図4はニップ圧位置及び印刷速度のタイミングチャート、図5はワイピング装置のニップ圧調整装置の側面図、図6は凹版印刷機の全体側面図である。
図6に示すように、通常の絵柄のみでなく、番号や***を印刷する複数の印刷工程の最終印刷機としての凹版印刷機は給紙装置10と印刷装置20と排紙装置30とから概ね構成される。紙(シート状物)Wが積載された給紙装置10には、当該給紙装置10のサッカ機構で上層から一枚ずつ送り出された紙Wを受けて印刷見当を合わせる差板11が連絡している。
凹版印刷機の差板11の先端部分には、当該差板11上の紙Wをくわえて揺動するスイング装置12が配設されている。印刷装置20においては、前記スイング装置12に、くわえ爪を周方向に沿って等間隔で3つ配設されて3枚のゴム製のブランケットを取り付けできる、いわゆる3倍胴の圧胴21が渡胴22を介して連絡している。渡胴22には、上記圧胴21の上記くわえ爪と同様なくわえ爪が設けられており、スイング装置12からくわえ替えた紙Wを圧胴21のくわえ爪にくわえ替えさせることができるようになっている。前記圧胴21には、周方向に沿って3枚の凹版を取り付けできる、いわゆる3倍胴の凹版胴23が対接している。
凹版胴23の凹版には、周方向に沿って4枚のゴム製のブランケットを取り付けできる、いわゆる4倍胴のコレクト胴(インキ集合胴)24が対接している。このコレクト胴24には、圧胴21のブランケットや凹版胴23の凹版の長さに対応した周面長をなす、いわゆる単一胴のシャブロン胴25が周方向にわたって5つ対接している。
これらシャブロン胴25には、インキを供給するインキ装置26がそれぞれ対接している。これらインキ装置26内には、互いに異なる色のインキが各々充填されている。前記凹版胴23の凹版には、ワイピング・ローラ27が対接している。このワイピング・ローラ27は、洗浄液を貯えたワイピングタンク28内に浸漬している。
排紙装置30においては、前記圧胴21に排紙胴31が対接している。そして、排紙胴31に同軸をなして設けられている図示しない一対のスプロケットと排紙 装置30の最後部に配置された一対のスプロケット32との間には、排紙チェーン33がエンドレスに巻回されている。排紙チェーン33には、図示しない排紙 爪が設けられている。排紙チェーン33の走行方向下流側には、排紙台34が複数設けられている。従って、前記給紙装置10から差板11上へ紙Wを一枚ずつ送り出すと、当該紙Wはスイング装置12によって渡胴22に受け渡され、この渡胴22のくわえ爪から圧胴21のくわえ爪にくわえ替えられて圧胴21に受け渡される。
他方、各インキ装置26のインキは、シャブロン胴25を介してコレクト胴24に転写されて凹版胴23の前記凹版面上に供給され、当該インキの余剰分がワイピング・ローラ27で取り除かれた後、圧胴21と対接するときに、当該圧胴21に保持されている前記紙Wに前記インキが転写されて印刷される。尚、前記ワイピング・ローラ27で取り除かれた余剰のインキは、前記ワイピングタンク28内でワイピング液により当該ワイピング・ローラ27から洗浄除去される。
ワイピング装置40は、図5に示すように、ワイピング・ローラ27が偏心軸受41の内孔で軸支されており、偏心軸受41の外周側に固定された金具42を往復動させることで、ワイピング・ローラ27が凹版胴23に着脱するようになっている。
即ち、ワイピング・ローラ着脱用油圧シリンダ43のピストンロッド先端がピン44により金具42に枢着される一方、ヘッド側にはスラストベアリング45を介してネジ軸46が連結されている。スラストベアリング45は、ネジ軸46の軸方向に沿う移動をワイピング・ローラ着脱用油圧シリンダ43に伝達するが、ネジ軸46の回転をワイピング・ローラ着脱用油圧シリンダ43に伝達することはない。このネジ軸46はワイピングタンク28に固定されたネジ軸受48に螺合している。
スラストベアリング45を内蔵したブラケット49には、ワイピング・ローラのニップ圧調整用モータ50が固定されている。ワイピング・ローラのニップ圧調整用モータ50のモータ軸51に固定されたギア52は、ネジ軸46に固定されたギア53に噛合している。一方、ワイピング・ローラ着脱用油圧シリンダ43には検出体54が備えられており、この検出体54の位置を検出するために、直動型のポテンショメータ55を備えている。
従って、ワイピング・ローラ着脱用油圧シリンダ43が伸長作動したときにワイピング・ローラ27が凹版胴23に接触し、収縮作動したときにワイピング・ローラ27が凹版胴23から離れる。また、ワイピング・ローラ27と凹版胴23とが接触している時にワイピング・ローラのニップ圧調整用モータ50を回転させるとネジ軸46が回転して軸方向に移動するため、これに伴いワイピング・ローラ着脱用油圧シリンダ43も移動し、凹版胴23に対するワイピング・ローラ27の接触圧(ニップ圧)を調整することができる。
即ち、ニップ圧調整装置60は、ワイピング・ローラ着脱用油圧シリンダ43、ネジ軸46、ニップ圧調整用モータ50等を備え、更に、後述するように図3A及び図3Bに示すハードウェアにより構成されている。
ここで、ニップ圧を調整するための凹版胴23に対するワイピング・ローラ27の位置(以下、ニップ圧位置という)は、図3に示すように、ニップ圧調整用モータ50に内蔵されたワイピング・ローラのニップ圧調整用モータ用ロータリ・エンコーダ75により計測され、ワイピング・ローラの現在位置検出用カウンタ74が検出することになる。
尚、図5はワイピング・ローラ27の左側(操作側)を示しているが、ワイピング・ローラ27の右側(駆動側)にも上述したのと同じ構成の装置が組み付けられている。
図3A及び図3Bに示すように、凹版印刷機のニップ圧調整装置60は、CPU100、ROM101及びRAM102の他に、各入出力装置(I/O)103〜112、内部クロック・カウンタ76がBUS(母線)で接続されて構成されている。
このBUSには、低速時のワイピング・ローラのニップ圧位置の初期値記憶用メモリM100、低速時のワイピング・ローラのニップ圧位置記憶用メモリM101、高速時のワイピング・ローラのニップ圧位置の初期値記憶用メモリM102、高速時のワイピング・ローラのニップ圧位置記憶用メモリM103、低速回転速度記憶用メモリM104、ワイピング・ローラの現在位置検出用カウンタのカウント値記憶用メモリM105、印刷回転速度(高速回転速度)記憶用メモリM106、待機時間記憶用メモリM107、内部クロック・カウンタのカウント値記憶用メモリM108が接続されている。
さらに、入出力装置103には、印刷準備スイッチ61、本印刷開始スイッチ62、印刷終了スイッチ63、アップ・ボタン64、ダウン・ボタン65、入力装置66、表示器67、フロッピー(登録商標)・ディスクドライブ、プリンタ等の出力装置68が接続されている。
さらに、入出力装置104には、D/A変換器69及び印刷機の原動モータ・ドライバ70を介して印刷機の原動モータ71が接続されている。また、原動モータ71に連結駆動される原動モータ用ロータリ・エンコーダ72は、前記原動モータ・ドライバ70に接続されている。
さらに、入出力装置111には、ワイピング・ローラのニップ圧調整用モータ・ドライバ73を介してワイピング・ローラのニップ圧調整用モータ50が接続され、前記モータ・ドライバ73へ正転指令又は逆転指令が出力されるようになっている。また、ニップ圧調整用モータ50に連結駆動されるワイピング・ローラのニップ圧調整用モータ用ロータリ・エンコーダ75は、ワイピング・ローラの現在位置検出用カウンタ74に接続されている。
さらに、入出力装置105にはインキ装置着脱装置81が、入出力装置106にはシャブロン胴着脱装置82が、入出力装置107にはコレクト胴着脱装置83が、入出力装置108にはワイピング・ローラ着脱装置84が、入出力装置109には胴着脱装置85が、入出力装置110には給紙装置10が各々接続されている。
以下に、上述したワイピング・ローラのニップ圧調整装置60の動作について、図1A乃至図1Dと図2A乃至図2Dに示す動作フローに沿って、説明する。
即ち、ステップP1で低速時のワイピング・ローラのニップ圧位置の初期値記憶用メモリM100から低速時のワイピング・ローラのニップ圧位置の初期値をカウンタのカウント値として読込み、低速時のワイピング・ローラのニップ圧位置記憶用メモリM101に上書きする。
次に、ステップP2で高速時のワイピング・ローラのニップ圧位置の初期値記憶用メモリM102から高速時のワイピング・ローラのニップ圧位置の初期値をカウンタのカウント値として読込み、高速時のワイピング・ローラのニップ圧位置記憶用メモリM103に上書きする。
次に、ステップP3で印刷準備スイッチ61がONか否かを判断し、否(NO)であれば、ステップP3を繰り返す一方、可(YES)であれば、ステップP4で低速回転速度記憶用メモリM104より、低速回転速度を読込み、ステップP5で印刷機の原動モータ・ドライバ70に、D/A変換器69を介して低速回転速度を出力する。原動モータ・ドライバ70は、低速回転速度となるよう印刷機の原動モータ71を制御する。
次に、ステップP6でコレクト胴着脱装置83に、凹版胴23への着指令を出力する。コレクト胴着脱装置83は、着指令に基づき、コレクト胴24を凹版胴23に接触、即ち、着とする。
次に、ステップP7でシャブロン胴着脱装置82に、コレクト胴24への着指令を出力する。シャブロン胴着脱装置82は、着指令に基づき、シャブロン胴25をコレクト胴24に接触、即ち、着とする。
次に、ステップP8でインキ装置着脱装置81に、シャブロン胴25への着指令を出力する。インキ装置着脱装置81は、着指令に基づき、インキ装置26をシャブロン胴25に接触、即ち、着とする。
次に、ステップP9でワイピング・ローラ着脱装置84に、凹版胴23への着指令を出力する。ワイピング・ローラ着脱装置84であるワイピング・ローラ着脱用油圧シリンダ43は、着指令に基づき、伸長作動してワイピング・ローラ27を凹版胴23に接触、即ち、着とする。
次に、ステップP10で低速時のワイピング・ローラのニップ圧位置記憶用メモリM101から低速時のワイピング・ローラのニップ圧位置を読込む。
次に、ステップP11でワイピング・ローラの現在位置検出用カウンタ74より、カウント値を読込み、ワイピング・ローラの現在位置検出用カウンタのカウント値記憶用メモリM105に記憶する。
次に、ステップP12で低速時のワイピング・ローラのニップ圧位置=ワイピング・ローラの現在位置検出用カウンタのカウント値か否かを判断し、可であれば、ステップP24に移行する一方、否であれば、ステップP13で低速時のワイピング・ローラのニップ圧位置>ワイピング・ローラの現在位置検出用カウンタのカウント値か否かを判断する。
次に、ステップP13で可であれば、ステップP14でワイピング・ローラのニップ圧調整用モータ・ドライバ73に、正転指令を出力する。ニップ圧調整用モータ・ドライバ73は、正転指令に基づき、ワイピング・ローラのニップ圧調整用モータ50を回転させて、凹版胴23に対するワイピング・ローラ27の位置を近づける方向に、つまり、ニップ圧位置を増大させる方向に移動させる。
次に、ステップP15で低速時のワイピング・ローラのニップ圧位置記憶用メモリM101から低速時のワイピング・ローラのニップ圧位置を読込む。
次に、ステップP16でワイピング・ローラの現在位置検出用カウンタ74より、カウント値を読込み、ワイピング・ローラの現在位置検出用カウンタのカウント値記憶用メモリM105に記憶する。
次に、ステップP17で低速時のワイピング・ローラのニップ圧位置=ワイピング・ローラの現在位置検出用カウンタのカウント値か否かを判断し、否であれば、ステップP15に戻る一方、可であれば、ステップP18でワイピング・ローラのニップ圧調整用モータ・ドライバ73に、停止指令を出力してステップP24に移行する。ニップ圧調整用モータ・ドライバ73は、停止指令に基づき、ワイピング・ローラのニップ圧調整用モータ50を停止する。
一方、ステップP13で否であれば、ステップP19でワイピング・ローラのニップ圧調整用モータ・ドライバ73に、逆転指令を出力する。ニップ圧調整用モータ・ドライバ73は、逆転指令に基づき、ワイピング・ローラのニップ圧調整用モータ50を回転させて、凹版胴23に対するワイピング・ローラ27の位置を離す方向に、つまり、ニップ圧位置を減少させる方向に移動させる。
次に、ステップP20で低速時のワイピング・ローラのニップ圧位置記憶用メモリM101から低速時のワイピング・ローラのニップ圧位置をに読込む。
次に、ステップP21でワイピング・ローラの現在位置検出用カウンタ74より、カウント値を読込み、ワイピング・ローラの現在位置検出用カウンタのカウント値記憶用メモリM105に記憶する。
次に、ステップP22で低速時のワイピング・ローラのニップ圧位置=ワイピング・ローラの現在位置検出用カウンタのカウント値か否かを判断し、否であれば、ステップP20に戻る一方、可であれば、ステップP23でワイピング・ローラのニップ圧調整用モータ・ドライバ73に、停止指令を出力してステップP24に移行する。
次に、ステップP24で給紙装置10に、給紙指令を出力する。給紙装置10は、給紙指令に基づき、印刷装置20へ紙Wを送り出す。
次に、ステップP25で胴着脱装置85に、胴入れ指令を出力する。胴着脱装置85は、胴入れ指令に基づき、圧胴21に対して凹版胴23の胴入れを行う。
次に、ステップP26でアップ・ボタン64がONか否かを判断し、否であれば、ステップP28に移行する一方、可であれば、ステップP27でワイピング・ローラのニップ圧調整用モータ・ドライバ73に、正転指令を出力する。アップ・ボタン64は、オペレータが印刷準備段階の試し刷りで印刷された印刷物を見ながら、凹版胴とワイピング・ローラ間のニップ圧を増大させるべきと判断した時に操作する。
次に、ステップP28でアップ・ボタン64がOFFか否かを判断し、否であれば、ステップP30に移行する一方、可であれば、ステップP29でワイピング・ローラのニップ圧調整用モータ・ドライバ73に、停止指令を出力する。
次に、ステップP30でダウン・ボタン65がONか否かを判断し、否であれば、ステップP32に移行する一方、可であれば、ステップP31でワイピング・ローラのニップ圧調整用モータ・ドライバ73に、逆転指令を出力する。ダウン・ボタン65は、オペレータが印刷準備段階の試し刷りで印刷された印刷物を見ながら、凹版胴とワイピング・ローラ間のニップ圧を減少させるべきと判断した時に操作する。
次に、ステップP32でダウン・ボタン65がOFFか否かを判断し、否であれば、ステップP34に移行する一方、可であれば、ステップP33でワイピング・ローラのニップ圧調整用モータ・ドライバ73に、停止指令を出力する。
次に、ステップP34で本印刷開始スイッチ62がONか否かを判断し、否であれば、ステップP26に戻る一方、可であれば、ステップP35でワイピング・ローラの現在位置検出用カウンタ74より、カウント値を読込み、低速時のワイピング・ローラのニップ圧位置記憶用メモリM101に上書きする。
次に、ステップP36で印刷回転速度(高速回転速度)記憶用メモリM106から印刷回転速度(高速回転速度)を読込み、ステップP37で印刷機の原動モータ・ドライバ70に、D/A変換器69を介して印刷回転速度(高速回転速度)を出力する。原動モータ・ドライバ70は、印刷回転速度(高速回転速度)となるよう印刷機の原動モータ71を制御する。
次に、ステップP38で内部クロック・カウンタ76に、イネーブル信号及びリセット信号を出力し、次に、ステップP39で内部クロック・カウンタ76へのリセット信号出力を停止する。内部クロック・カウンタ76は、リセット信号出力の停止により、時刻のカウントを開始する。
次に、ステップP40で待機時間記憶用メモリM107から待機時間を読込み、ステップP41で内部クロック・カウンタ76より、カウント値を読込み、内部クロック・カウンタのカウント値記憶用メモリM108に記憶する。
次に、ステップP42で内部クロック・カウンタ76のカウント値=待機時間か否かを判断し、否であれば、ステップP40に戻る一方、可であれば、ステップP43で高速時のワイピング・ローラのニップ圧位置記憶用メモリM103から高速時のワイピング・ローラのニップ圧位置を読込む。
次に、ステップP44でワイピング・ローラの現在位置検出用カウンタ74より、カウント値を読込み、ワイピング・ローラの現在位置検出用カウンタのカウント値記憶用メモリM105に記憶する。
次に、ステップP45で高速時のワイピング・ローラのニップ圧位置=ワイピング・ローラの現在位置検出用カウンタのカウント値か否かを判断し、可であれば、ステップP57に移行する一方、否であれば、ステップP46で高速時のワイピング・ローラのニップ圧位置>ワイピング・ローラの現在位置検出用カウンタのカウント値か否かを判断する。
次に、ステップP46で可であれば、ステップP47でワイピング・ローラのニップ圧調整用モータ・ドライバ73に、正転指令を出力する。
次に、ステップP48で、高速時のワイピング・ローラのニップ圧位置記憶用メモリM103から高速時のワイピング・ローラのニップ圧位置を読込む。
次に、ステップP49でワイピング・ローラの現在位置検出用カウンタ74より、カウント値を読込み、ワイピング・ローラの現在位置検出用カウンタのカウント値記憶用メモリM105に記憶する。
次に、ステップP50で高速時のワイピング・ローラのニップ圧位置=ワイピング・ローラの現在位置検出用カウンタのカウント値か否かを判断し、否であれば、ステップP48に戻る一方、可であれば、ステップP51でワイピング・ローラのニップ圧調整用モータ・ドライバ73に、停止指令を出力してステップP57に移行する。
一方、ステップP46で否であれば、ステップP52でワイピング・ローラのニップ圧調整用モータ・ドライバ73に、逆転指令を出力する。
次に、ステップP53で、高速時のワイピング・ローラのニップ圧位置記憶用メモリM103から高速時のワイピング・ローラのニップ圧位置を読込む。
次に、ステップP54でワイピング・ローラの現在位置検出用カウンタ74より、カウント値を読込み、ワイピング・ローラの現在位置検出用カウンタのカウント値記憶用メモリM105に記憶する。
次に、ステップP55で高速時のワイピング・ローラのニップ圧位置=ワイピング・ローラの現在位置検出用カウンタのカウント値か否かを判断し、否であれば、ステップP53に戻る一方、可であれば、ステップP56でワイピング・ローラのニップ圧調整用モータ・ドライバ73に、停止指令を出力してステップP57に移行する。
次に、ステップP57でアップ・ボタン64がONか否かを判断し、否であれば、ステップP59に移行する一方、可であれば、ステップP58でワイピング・ローラのニップ圧調整用モータ・ドライバ73に、正転指令を出力する。アップ・ボタン64は、オペレータが本印刷で印刷された印刷物を見ながら、凹版胴とワイピング・ローラ間のニップ圧を増大させるべきと判断した時に操作する。
次に、ステップP59でアップ・ボタン64がOFFか否かを判断し、否であれば、ステップP61に移行する一方、可であれば、ステップP60でワイピング・ローラのニップ圧調整用モータ・ドライバ73に、停止指令を出力する。
次に、ステップP61でダウン・ボタン65がONか否かを判断し、否であれば、ステップP63に移行する一方、可であれば、ステップP62でワイピング・ローラのニップ圧調整用モータ・ドライバ73に、逆転指令を出力する。ダウン・ボタン65は、オペレータが本印刷で印刷された印刷物を見ながら、凹版胴とワイピング・ローラ間のニップ圧を減少させるべきと判断した時に操作する。
次に、ステップP63でダウン・ボタン65がOFFか否かを判断し、否であれば、ステップP65に移行する一方、可であれば、ステップP64でワイピング・ローラのニップ圧調整用モータ・ドライバ73に、停止指令を出力する。
次に、ステップP65で印刷終了スイッチ63がONか否かを判断し、否であれば、ステップP57に戻る一方、可であれば、ステップP66でワイピング・ローラの現在位置検出用カウンタ74より、カウント値を読込み、高速時のワイピング・ローラのニップ圧位置記憶用メモリM103に上書きする。
次に、ステップP67で給紙装置10に、給紙停止指令を出力する。給紙装置10は、給紙停止指令に基づき、印刷装置20への紙Wの送り出しを停止する。
次に、ステップP68で胴着脱装置85に、胴抜き指令を出力する。胴着脱装置85は、胴抜き指令に基づき、圧胴21に対して凹版胴23の胴抜きを行う。
次に、ステップP69でインキ装置着脱装置81に、シャブロン胴25からの脱指令を出力する。インキ装置着脱装置81は、脱指令に基づき、インキ装置26をシャブロン胴25から離す、即ち、脱とする。
次に、ステップP70でシャブロン胴着脱装置82に、コレクト胴24からの脱指令を出力する。シャブロン胴着脱装置82は、脱指令に基づき、シャブロン胴25をコレクト胴24から離す、即ち、脱とする。
次に、ステップP71でコレクト胴着脱装置83に、凹版胴23からの脱指令を出力する。コレクト胴着脱装置83は、脱指令に基づき、コレクト胴24を凹版胴23から離す、即ち、脱とする。
次に、ステップP72でワイピング・ローラ着脱装置84に、凹版胴23からの脱指令を出力する。ワイピング・ローラ着脱装置84であるワイピング・ローラ着脱用油圧シリンダ43は、脱指令に基づき、収縮作動してワイピング・ローラ27を凹版胴23から離す、即ち、脱とする。
次に、ステップP73で印刷機の原動モータ・ドライバ70に、停止指令を出力し、ステップP3に戻る。
図4に示すニップ圧位置及び印刷速度のタイミングチャートについて説明する。図4は、前の印刷ジョブから次の印刷ジョブへと移り変わる際の時間の経過に伴うニップ圧位置(破線)及び印刷速度(実線)を示している。図4に示すように、各印刷ジョブは、低速で試し刷りする印刷準備段階と、その後に印刷速度まで増速して本刷りする本印刷段階とからなる。
図4に示すように、前の印刷ジョブの本印刷段階においては、時刻0〜時刻t1まで印刷速度を維持し、印刷終了スイッチ63がONとなる時刻t1から時間の経過に伴い減速し、時刻t3で0となる。
本印刷段階の印刷速度は高速であるため、印刷装置20の回転によって発生する熱によってワイピング・ローラ27が熱膨張した状態にある。そのため、高速時のワイピング・ローラのニップ圧位置の初期値記憶用メモリM102に初期値として記憶されている高速時のワイピング・ローラのニップ圧位置は、凹版胴23に対してワイピング・ローラ27の位置を比較的離した位置に、つまり、図4中に示すように、ニップ圧位置を低い位置(時刻0〜時刻t1)に設定する。
ここで、時刻t1は、ステップP65で印刷終了スイッチ63がONとなる時刻であるため、それ以前のステップP57〜P64においてオペレータによるアップ・ボタン64及びダウン・ボタン65の操作によりニップ圧位置は既に調整された状態にある。そのため、時刻t1の後のステップP66で高速時のワイピング・ローラのニップ圧位置記憶用メモリM103に上書きされるカウント値は、アップ・ボタン64及びダウン・ボタン65の操作により調整された後の高速時のニップ圧位置となる。
このように高速時のワイピング・ローラのニップ圧位置記憶用メモリM103に上書きされたカウント値は、次回の印刷ジョブの本印刷段階において使用されることになる。
なお、前の印刷ジョブにおいて、時刻0より前には、低速で試し刷りする印刷準備段階があるが、図4では省略している。
前の印刷ジョブの終了後、時刻t3〜時刻t4の間は速度が0であるため、印刷装置20が放熱し、ワイピング・ローラ27の熱膨張量は縮小し、ワイピング・ローラ27は本来の寸法に近いものとなる。
次の印刷ジョブにおいて、時刻t4から時刻t5までは印刷準備段階の低速な速度へと増速し、時刻t5〜時刻t6までは印刷準備段階の低速な速度を維持し、時刻t6から時刻t7までは本印刷段階の印刷速度へと増速し、時刻t7以降は本印刷段階の印刷速度を維持する。
時刻t4は、ステップP3で印刷準備スイッチ61がONされる時刻であり、印刷準備段階がスタートするが、本印刷段階の印刷速度に到達するまでは、印刷装置20は回転によってあまり熱が発生しないため、ワイピング・ローラ27は殆ど熱膨張していない状態にある。
そのため、低速時のワイピング・ローラのニップ圧位置の初期値記憶用メモリM100に初期値として記憶されている低速時のワイピング・ローラのニップ圧位置は、凹版胴23に対してワイピング・ローラ27の位置を比較的接近した位置に、つまり、図4中に示すように、ニップ圧位置を高い位置(時刻t5〜時刻t8)に設定する。そして、記憶された低速時のワイピング・ローラ27のニップ圧位置にステップP14〜P23で自動的に移動させる。
更に、時刻t6は、ステップP34で本印刷開始スイッチ62がONされる時刻であり、それ以前のステップP26〜P33においてオペレータによるアップ・ボタン64及びダウン・ボタン65の操作により低速時のニップ圧位置は既に調整された状態にある。そのため、時刻t6の後のステップP35で低速時のワイピング・ローラのニップ圧位置記憶用メモリM101に上書きされるカウント値は、アップ・ボタン64及びダウン・ボタン65の操作により調整された後の低速時のニップ圧位置となる。
このように低速時のワイピング・ローラのニップ圧位置記憶用メモリM101に上書きされたカウント値は、次回の印刷ジョブの印刷準備段階において使用されることになる。
一方、時刻t7で本印刷段階の印刷速度に到達するのであるが、印刷装置20の回転によって発生する熱によってワイピング・ローラ27が熱膨張した状態になるのは、多少のタイムラグがある。つまり、高速印刷速度に到達する時刻t7から一定時間経過しないと、印刷装置20の回転によって発生する熱によってワイピング・ローラ27が熱膨張した状態にならないのである。
そのため、ステップP40で待機時間を設定する。即ち、ステップP34で本印刷開始スイッチ62がONされると、直ちに、凹版胴23に対するワイピング・ローラ27のニップ圧位置を調整するのではなく、ステップP40で待機時間記憶用メモリM107から待機時間を読み込み、待機時間を経過した後に、ステップP47〜P56に示すように高速時のワイピング・ローラのニップ圧位置記憶用メモリM103に上書きされたカウント値に基づき、凹版胴23に対するワイピング・ローラ27のニップ圧位置を調整するのである。
その結果、次の印刷ジョブにおいては、高速印刷速度に到達する時刻t7より、一定時間を経過した時刻t9以降において、熱膨張した状態にあるワイピング・ローラ27に対して、凹版胴23に対するワイピング・ローラ27のニップ圧位置が適切に調整されることになる。
このように説明したように、本発明によれば、印刷開始時にステップP26〜P33でオペレータが手動で調整した低速時のワイピング・ローラの位置をステップP35で記憶すると共に印刷終了時にステップP57〜P64でオペレータが手動で調整した印刷速度時(高速時)のワイピング・ローラの位置をステップP66で自動的に記憶し、次の印刷時には、印刷開始前に記憶した低速時のワイピング・ローラの位置にステップP14〜P23で自動的に移動させると共に、印刷開始から熱膨張が始まるまでの待機時間経過時に記憶した高速時のワイピング・ローラの位置にステップP47〜P56で自動的に移動させるようにして、オペレータの負担過多、不良の印刷物の多量発生、印刷資材の無駄という問題を解決した。
また、印刷開始時の印刷機の回転速度が高速になる時のタイミングで低速時のワイピング・ローラの位置をステップP35で自動的に記憶すると共に、印刷終了時の印刷機が印刷を停止するタイミングで高速時のワイピング・ローラの位置をステップP66で自動的に記憶するようにして、オペレータがいちいち記憶するタイミングを手動で操作しなくても良くなった。
本発明は、凹版印刷機のワイピング・ローラの接触圧調整方法及び装置として広く産業上利用可能なものである。
10 給紙装置
20 印刷装置
23 凹版胴
27 ワイピング・ローラ
30 排紙装置
50 ワイピング・ローラのニップ圧調整用モータ
60 ニップ圧調整装置
61 印刷準備スイッチ
62 本印刷開始スイッチ
63 印刷終了スイッチ
64 アップ・ボタン
65 ダウン・ボタン
66 入力装置
67 表示器
68 出力装置(F・Dドライブ、プリンタ等)
70 印刷機の原動モータ・ドライバ
71 印刷機の原動モータ
72 印刷機の原動モータ用ロータリ・エンコーダ
73 ワイピング・ローラのニップ圧調整用モータ・ドライバ
74 ワイピング・ローラの現在位置検出用カウンタ
75 ワイピング・ローラのニップ圧調整用モータ用ロータリ・エンコーダ
76 内部クロック・カウンタ
81 インキ装置着脱装置
82 シャブロン胴着脱装置
83 コレクト胴着脱装置
84 ワイピング・ローラ着脱装置
85 胴着脱装置
100 CPU
101 ROM
102 RAM
103−111 入出力装置(I/O)
M100 低速時のワイピング・ローラのニップ圧位置の初期値記憶用メモリ
M101 低速時のワイピング・ローラのニップ圧位置記憶用メモリ
M102 高速時のワイピング・ローラのニップ圧位置の初期値記憶用メモリ
M103 高速時のワイピング・ローラのニップ圧位置記憶用メモリ
M104 低速回転速度記憶用メモリ
M105 ワイピング・ローラの現在位置検出用カウンタのカウント値記憶用メモリ
M106 印刷回転速度(高速回転速度)記憶用メモリ
M107 待機時間記憶用メモリ
M108 内部クロック・カウンタのカウント値記憶用メモリ

Claims (6)

  1. 凹版胴と、
    前記凹版胴から余分なインキを拭い取るワイピング・ローラと、
    前記凹版胴に対する前記ワイピング・ローラの接触圧を調整する為の接触圧調整機構と、
    前記接触圧調整機構を駆動して前記ワイピング・ローラを移動する接触圧調整用モータと
    を備えた凹版印刷機のワイピング・ローラの接触圧調整方法において、
    本印刷開始以前に、調整された低速時の前記ワイピング・ローラの位置を記憶すると共に
    印刷終了以後に、調整された印刷速度時の前記ワイピング・ローラの位置を記憶し、
    次の印刷時に、前記接触圧調整用モータを制御して、
    本印刷開始以前に、前記ワイピング・ローラを、前の印刷時の本印刷開始以前に記憶した位置に移動させると共に、
    本印刷開始以後に、前記ワイピング・ローラを、前の印刷時の印刷終了以後に記憶した位置に移動させることを特徴とする、凹版印刷機のワイピング・ローラの接触圧調整方法。
  2. 前の印刷時の本印刷開始以前とは、印刷機の回転速度が高速になる時を含み、
    前の印刷時の印刷終了以後とは、印刷機が印刷を停止する時を含み、
    次の印刷時の印刷開始以前とは、前記ワイピング・ローラの凹版胴への着時を含み、
    次の印刷時の本印刷開始以後とは、印刷機の回転速度が高速になる時を含むこと
    を特徴とする、請求項1記載の凹版印刷機のワイピング・ローラの接触圧調整方法。
  3. 次の印刷時の印刷開始以後とは、印刷機の回転速度が高速になってから予め定められた時間を経過した時を含むこと
    を特徴とする、請求項2記載の凹版印刷機のワイピング・ローラの接触圧調整方法。
  4. 凹版胴と、
    前記凹版胴から余分なインキを拭い取るワイピング・ローラと、
    前記凹版胴に対する前記ワイピング・ローラの接触圧を調整する為の接触圧調整機構と、
    前記接触圧調整機構を駆動して前記ワイピング・ローラを移動する接触圧調整用モータと
    を備えた凹版印刷機のワイピング・ローラの接触圧調整装置において、
    前記接触圧調整装置は、
    本印刷開始以前に、調整された低速時の前記ワイピング・ローラの位置を記憶すると共に
    印刷終了以後に、調整された印刷速度時の前記ワイピング・ローラの位置を記憶し、
    次の印刷時に、前記接触圧調整用モータを制御して、
    本印刷開始以前に、前記ワイピング・ローラを、前の印刷時の本印刷開始以前に記憶した位置に移動させると共に、
    本印刷開始以後に、前記ワイピング・ローラを、前の印刷時の印刷終了以後に記憶した位置に移動させることを特徴とする、凹版印刷機のワイピング・ローラの接触圧調整装置。
  5. 前の印刷時の本印刷開始以前とは、印刷機の回転速度が高速になる時を含み、
    前の印刷時の印刷終了以後とは、印刷機が印刷を停止する時を含み、
    次の印刷時の印刷開始以前とは、前記ワイピング・ローラの凹版胴への着時を含み、
    次の印刷時の本印刷開始以後とは、印刷機の回転速度が高速になる時を含むこと
    を特徴とする、請求項4記載の凹版印刷機のワイピング・ローラの接触圧調整装置。
  6. 次の印刷時の印刷開始以後とは、印刷機の回転速度が高速になってから予め定められた時間を経過した時を含むこと
    を特徴とする、請求項5記載の凹版印刷機のワイピング・ローラの接触圧調整装置。
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