JP6396812B2 - 充電率推定システム - Google Patents

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Description

本発明は、充放電中の二次電池の充電率を推定する充電率推定装置に関する。
二次電池の充放電において、過充電及び過放電の抑制などを目的として、二次電池の充電率(SOC: State of Charge)の監視が実施され、SOCに基づいて充放電制御が実施される。
二次電池のSOCを取得する方法として、二次電池の開放端電圧(OCV : Open Circuit Voltage)を取得し、取得したSOCと、OCVとSOCとの関係を表すマップとに基づいてSOCを取得する方法が知られている(例えば、特許文献1)。
特開2014−220236号公報
ここで、OCVは、二次電池に電流が流れている充放電中には、検出できないという問題がある。二次電池に電流が流れている充放電中において、二次電池の充電率を推定する方法として、二次電池に流れる電流の積算値である電流積算値に基づいて、充電率の推定値を算出する方法も知られている。しかしながら、電流積算値は、積算時間の増加に伴い誤差が増加するという問題点がある。また、充放電が停止された後、分極の影響が解消されるまでの長時間、OCVを正確に検出することは困難である。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、二次電池に電流が流れている充放電中において、二次電池の充電率を精度よく推定する充電率推定装置を提供することを主たる目的とする。
本発明は、二次電池(10,C1〜C8)の充電率を推定する充電率推定装置(38)であって、前記二次電池に流れる充放電電流を検出する電流検出手段(35)と、前記二次電池の端子間電圧を検出する電圧検出手段(36)と、前記二次電池から前記二次電池の外部へ向かう熱流束を検出する熱流束検出手段(S,SA〜SJ)と、前記熱流束検出手段による検出値に基づいて、前記二次電池の発熱量を算出する発熱量算出手段(38)と、前記充放電電流と、前記端子間電圧と、前記発熱量とに基づいて、前記二次電池の開放端電圧を算出する開放端電圧算出手段(38)と、前記開放端電圧に基づいて、前記二次電池の充電率を推定する充電率推定手段(38)と、を備えることを特徴とする。
二次電池において充放電が行われると、二次電池の内部抵抗に電流が流れることで、二次電池において発熱が生じる。二次電池における発熱量は、二次電池の内部抵抗による電力損失と等しく、充放電電流と内部抵抗による電圧降下の積として表すことができる。つまり、二次電池における電圧降下は、二次電池における発熱量と充放電電流に基づいて算出することができる。また、二次電池の開放端電圧は、二次電池における電圧降下と二次電池の端子間電圧との和として算出することができるため、充放電電流と端子間電圧と発熱量とに基づいて開放端電圧を算出することができる。そして、二次電池の開放端電圧と、二次電池の充電率とは所定の関係を有するため、算出した開放端電圧から充電率を推定することが可能となる。
ここで、例えば、二次電池の発熱量は、熱流束を用いて算出する場合、二次電池の温度変化を用いて算出する場合に比べ、環境温度などの環境に左右されないため、正確に算出することができる。また、充放電電流と、端子間電圧と、熱流束とは、いずれも二次電池の充放電中に検出することができる。このため、二次電池の充放電中において、充電率を精度よく推定することが可能になる。
二次電池の構造を表す図。 電極体の構造を表す図。 OCV−SOCマップを表す図。 充電率推定システムを表す図。 放電時における充電率推定結果を表す図。 充電時における充電率推定結果を表す図。 第1実施形態における組電池の構造を表す図。 第2実施形態における組電池の構造を表す図。
(第1実施形態)
図1にラミネート型リチウムイオン二次電池としての二次電池10の構造を示す。電極体11及び電解液12がラミネートフィルム13に封止され、電極体11に接続されている正極端子14及び負極端子15がラミネートフィルム13から突出する構造となっている。ラミネートフィルム13は、例えば、アルミニウムを芯材とし、ポリプロピレンなどの樹脂が積層されて構成されている。
図2に電極体11の構造を示す。電極体11は、正極集電箔16、セパレータ18、負極集電箔17の順に繰り返し積層されて構成されている。正極集電箔16は、集電箔(例えば、アルミニウム箔)の表面に正極活性物質であるリチウムイオン化合物が保持されることで構成されている。負極集電箔17は、集電箔の表面に負極活性物質であるカーボンが保持されることで構成されている。正極集電箔16及び負極集電箔17は「電極」の具体例である。正極端子14は、全ての正極集電箔16と電気的に接続されており、負極端子15は、全ての負極集電箔17と電気的に接続されている。
充電時には、正極集電箔16の正極活性物質からリチウムイオンが放出され、電解液12を介して、負極集電箔17の負極活性物質にそのリチウムイオンが取り込まれる。放電時には、負極集電箔17の負極活性物質からリチウムイオンが放出され、電解液12を介して、正極集電箔16の正極活性物質にそのリチウムイオンが取り込まれる。セパレータ18は、正極集電箔16と負極集電箔17との接触による短絡を防止するとともに、リチウムイオンを透過させる。
充放電時において、正極活性物質及び負極活性物質において発熱が生じる。この充放電時における発熱量Qは、下記の式(1)のように表すことができる。
Q=(OCV−V)×I …(1)
ここで、Vは、二次電池10の端子間電圧、Iは、二次電池10に流れる電流である。「OCV−V」が二次電池10の内部抵抗による電圧降下に相当する。
式(1)を変形すると、下記の式(2)が得られる。
OCV=V+Q/I …(2)
端子間電圧V、及び、充放電電流Iの検出値と、発熱量Qとを取得することで、OCVを取得することができる。OCVと充電率(SOC)とは、図3に示すような所定の関係性を有する。このため、端子間電圧V、及び、充放電電流Iの検出値と、発熱量Qと、充電率−OCVマップとに基づいて充電率を算出することが可能である。
本願の発明者らは、式(2)を用いた充電率推定法の有効性を検証すべく、図4に示す構成を用いて、二次電池10の充電率を推定した。
図4に示す構成では、二次電池10の両面にそれぞれ面圧調整用のゴム板32が設けられている。そして、二次電池10において生じ、外部に向かう熱流束を検出可能なように熱流束検出手段としての熱流束センサSが、二次電池10とゴム板32とに挟み込まれるように設けられている。さらに、両ゴム板32を挟み込むように拘束部材31がそれぞれ設けられている。その拘束部材31は、両ゴム板32、二次電池10及び熱流束センサSに圧力が加えられるように、ボルト33によって締め付けられている。
また、二次電池10の両端子14,15に負荷37が接続されており、二次電池10から負荷37に対して電流が流れるようになっている。その電流が流れる経路上に電流検出手段としての電流センサ35が設けられている。また、両端子14,15の間の電圧(二次電池10の端子間電圧)が検出可能なように電圧検出手段としての電圧センサ36が設けられている。これら、電流センサ35及び電圧センサ36の検出値は充電率推定部38によって取得される。
さらに、熱流束センサSが出力する電圧値を検出する電圧センサ34が設けられている。熱流束センサSが出力する電圧値は、熱流束センサSの両面の温度に基づく値である。充電率推定部38は、電圧センサ34から検出値を取得し、その検出値に基づいて、熱流束を算出する。そして、その熱流束に基づいて、二次電池10の発熱量を算出する。
充電率推定部38は、二次電池10に流れる充放電電流Iの検出値、二次電池10の端子間電圧Vの検出値、及び、二次電池10から外部に向かう熱流束に基づき算出される発熱量Qに基づき、上記の式(2)を用いて、二次電池10のOCVを算出する。そして、その算出されたOCVに基づいて、二次電池10の充電率を推定する。熱流束センサS、電流センサ35、電圧センサ36、及び、充電率推定部38は、充電率推定装置39を構成する。
図5に、放電時における本実施形態の充電率推定を実施した場合の推定値(実線)と、理論値(一点鎖線)との比較を示す。また、図6に、放電時における本実施形態の充電率推定を実施した場合の推定値(実線)と、理論値(一点鎖線)との比較を示す。充電時及び放電時ともに、理論値に対する推定値の誤差が5%以内に収まっており、充放電を実施しながら精度よく充電率の算出が行うことが可能となっている。
ここで、二次電池10に対して定電流制御を実施することで、その定電流と時間との積算値として二次電池10の充放電量を算出する。そして、その充放電量を二次電池10の容量で除算することで充電率の変化量を算出し、その変化量を用いて充電率の理論値を算出している。
図7に複数の二次電池10(電池セルC1〜C8)を備える組電池20の構成に対し、本実施形態の充電率推定法を用いた場合の具体例を示す。組電池20は、8個の電池セルC1〜C8を備えており、各電池セルC1〜C8は、各電池セルC1〜C8が備えている電極の積層方向と同じ方向に積層されている。また、電極の積層方向において、組電池20の両端面が拘束部材21によって挟み込まれることで、組電池20は拘束されている。なお、各電池セルC1〜C8は直列接続されている。
さらに、2つの電池セルごとに、電池セルにおいて発生した熱が伝導される1枚の熱伝導板が設けられている。具体的には、電池セルC1,C2の間に熱伝導板BA、電池セルC3,C4の間に熱伝導板BB、電池セルC5,C6の間に熱伝導板BC、電池セルC7,C8の間に熱伝導板BDがそれぞれ設けられている。
熱伝導板BA〜BDは、隣接する電池セルC1〜C8の一面を覆うように設けられている。また、熱伝導板BA〜BDは、冷却器22と接続されている。熱伝導板BA〜BDは、隣接する2つの電池セルから吸熱を行い、冷却器22にその熱を放熱することで、その2つの電池セルを冷却する。例えば、熱伝導板BAは、隣接する電池セルC1,C2から吸熱を行う。つまり、電池セルC1〜C8において充放電が行われることで電池セルC1〜C8に生じる熱は、電池セルC1〜C8から熱伝導板BA〜BDを介して冷却器22に流れることになる。冷却器22は、組電池20のケースに設けられている冷却フィンである。なお、熱交換装置としての冷却器22は、水冷ジャケットなどでもよい。
上述したとおり、電池セルC1〜C8において発生した熱は、熱伝導板BA〜BDを介して冷却器22に伝達される。そこで、電池セルC1,C3,C6,C8と、熱伝導板BA〜BDとの間に、電池セルC1,C3,C6,C8と接するとともに、電池セルC1,C3,C6,C8の電極と対向するように熱流束センサSA〜SDを設けている。そして、熱流束センサSA〜SDの検出値を取得することで、電池セルC1,C3,C6,C8の発熱量Qをそれぞれ算出することが可能になる。また、熱流束センサSA〜SDは、それぞれ電池セルC1,C3,C6,C8の一面を覆うように設けられている。
具体的には、熱流束センサSAは、電池セルC1と熱伝導板BAとの間に挟み込まれている。拘束部材21に比べて、熱流束センサSA及び熱伝導板BAの熱伝導率は十分に大きいため、電池セルC1で生じた熱の殆どが、熱流束センサSA及び熱伝導板BAに流れる。このため、熱流束センサSAの検出値から電池セルC1の発熱量Qを算出することができる。
また、熱流束センサSBは、電池セルC3と熱伝導板BBとの間に挟み込まれている。ここで、電池セルC3は、電池セルC2と接しているが、電池セルC3と電池セルC2との境界における温度差が、電池セルC2と熱伝導板BAとの温度差に比べて十分に小さいため電池セルC2において生じた熱は、熱伝導板BAに流れることになる。つまり、電池セルC2と電池セルC3とが接する面において、断熱境界が生じている。これにより、電池セルC3において発生した熱のみが、熱流束センサSBに伝導されることになる。このため、熱流束センサSBの検出値を用いて、電池セルC3の発熱量Qを正確に推定することができる。
同様に、熱流束センサSCは、電池セルC6と熱伝導板BCとの間に挟み込まれており、電池セルC6から熱伝導板BCに向かう熱流束を検出する。また、熱流束センサSDは、電池セルC8と熱伝導板BDとの間に挟み込まれており、電池セルC8から熱伝導板BDに向かう熱流束を検出する。
ここで、図4に示す構成と同様に、各電池セルC1,C3,C6,C8のそれぞれに対して、端子間電圧Vを検出する電圧センサ36を設け、組電池20に流れる充放電電流Iを検出する電流センサ35を設け、各電池セルC1,C3,C6,C8の充電率を推定する充電率推定部38を設ける構成とする。熱流束センサSA〜SD、電流センサ35、電圧センサ36、及び、充電率推定部38は、充電率推定装置39を構成する。
発熱量算出手段としての充電率推定部38は、熱流束センサSA〜SDの検出値(熱流束)と、熱流束センサSA〜SDの面積とをそれぞれ積算することで、電池セルC1,C3,C6,C8の発熱量Qを得ることができる。開放端電圧算出手段としての充電率推定部38は、端子間電圧V、充放電電流I、及び、各電池セルC1,C3,C6,C8の発熱量Q、並びに、上記式(1)に基づいて、各電池セルC1,C3,C6,C8のOCVを算出することができる。充電率推定手段としての充電率推定部38は、OCV及びOCV−充電率マップに基づいて、各電池セルC1,C3,C6,C8の充電率を推定することができる。
以下、本実施形態の作用効果を述べる。
二次電池10において充放電が行われると、二次電池10の内部抵抗に電流が流れることで、二次電池10において発熱が生じる。二次電池10における発熱量Qは、二次電池10の内部抵抗による電力損失と等しく、充放電電流Iと内部抵抗による電圧降下の積として表すことができる。つまり、二次電池10における電圧降下は、二次電池10における発熱量Qと充放電電流Iに基づいて算出することができる。また、二次電池10のOCVは、二次電池10における電圧降下(Q/I)と二次電池10の端子間電圧Vとの和として算出することができるため、充放電電流Iと端子間電圧Vと発熱量Qとに基づいてOCVを算出することができる。そして、二次電池10のOCVと、二次電池10の充電率とは図3に示す所定の関係を有するため、算出したOCVから充電率を推定することが可能となる。
ここで、例えば、二次電池10の発熱量Qは、熱流束を用いて算出する場合、二次電池10の温度変化を用いて算出する場合に比べ、環境温度などの環境に左右されないため、正確に算出することができる。また、充放電電流Iと、端子間電圧Vと、熱流束とは、いずれも二次電池10の充放電中に検出することができる。このため、二次電池10の充放電中において、充電率を精度よく推定することが可能になる。
具体的には、式(1)に示すように、二次電池10における発熱量Qを充放電電流Iで除算することで、内部抵抗による電圧降下を算出する。算出した電圧降下と端子間電圧Vとの和をOCVとして算出する。そして、OCVの値と、OCV−充電率特性を表すマップとに基づいて、二次電池10の充電率を推定する。
本実施形態では熱流束センサSA〜SDを用いて電池セルC1,C3,C6,C8から外部に向かう熱流束を検出する。ここで、電池セルC1,C3,C6,C8において生じた熱は、電極の積層方向に向かって電池セルC1,C3,C6,C8の表面から放出される。そこで、熱流束センサSA〜SDを、電池セルC1,C3,C6,C8と接するとともに、電池セルC1〜C8内部の複数の電極と対向するように設けることで、電池セルC1,C3,C6,C8において生じた発熱量Qを正確に算出することができる。
熱伝導板BA〜BDを設けることで、電池セルC1〜C8において発生した熱が主として熱伝導板BA〜BDに流れることになり、効率的に冷却を行うことができる。さらに、電池セルC1,C3,C6,C8と熱伝導板BA〜BDとに接するように熱流束センサSA〜SDを設けることで、電池セルC1,C3,C6,C8から熱伝導板BA〜BDへ向かう熱流束を正確に検出することができる。このため、電池セルC1,C3,C6,C8における発熱量Qを正確に算出でき、その結果、電池セルC1,C3,C6,C8の充電率を正確に推定することが可能になる。
また、本実施形態における電池セルC1〜C8は、組電池20を構成している。電池セルC1〜C8において、各電池セルC1〜C8の積層方向に垂直な2面のうち1面に熱伝導板BA〜BDを設けることで、各電池セルC1〜C8を効率的に冷却することが可能になる。更に、各電池セルC1〜C8において発生した熱は、各電池セルC1〜C8に対して設けられた熱伝導板BA〜BDに流れるため、電池セルC1,C3,C6,C8と熱伝導板BA〜BDとにそれぞれ接するように熱流束センサSA〜SDを設けることで、電池セルC1,C3,C6,C8から外部に向かう熱流束をそれぞれ検出することが可能になるとともに、熱流束を正確に検出することが可能になる。
電池セルC1〜C8、熱伝導板BA〜BD、及び、熱流束センサSA〜SDは、拘束部材21によって圧力が加えられており、隣接するものと密着している。特に、電池セルC1〜C8は、ラミネート型リチウムイオン電池であるため、金属ケースによって保持されている缶型リチウムイオン電池に比べて、変形し易い。このため、電池セルC1〜C8は、熱流束センサSA〜SDと密着することができる。これにより、電池セルC1,C3,C6,C8と熱流束センサSA〜SDとの間に隙間が生じることが抑制され、電池セルC1,C3,C6,C8において生じた熱が熱流束センサSA〜SDに流れやすくなる。
また、平板状の熱流束センサSA〜SDは、平板状の熱伝導板BA〜BDとそれぞれ密着するように設けられている。このように、電池セルC1〜C8、熱流束センサSA〜SD、及び、熱伝導板BA〜BDを配置することで、電池セルC1,C3,C6,C8において生じた熱が、熱流束センサSA〜SDを介して、熱伝導板BA〜BDに対して効率よく伝導される。これにより、熱流束を精度よく検出することが可能になるとともに、電池セルC1〜C8の冷却性を向上させることが可能となる。
(第2実施形態)
図8に本実施形態における組電池20Aの構成を示す。本実施形態では、熱伝導板BA〜BDと冷却器22との間にそれぞれ、熱流束センサSG〜SJを設ける構成としている。これにより、電池セルC1〜C8から熱伝導板BA〜BDを介して冷却器22に伝わる熱が、熱流束センサSG〜SJを通る事になる。
熱伝導板BA〜BDから冷却器22に流れる熱流束を検出することで、各電池セルC1〜C8から熱伝導板BA〜BDを介して冷却器22に流れる熱流束が検出でき、その検出値を用いて、各電池セルC1〜C8の発熱量Qを算出することが可能になる。例えば、熱伝導板BAと冷却器22との間に設けられている熱流束センサSGには、電池セルC1,C2で生じた熱が、熱伝導板BAを介して冷却器22へと流れることになる。このため、熱流束センサSGの検出値に基づいて、電池セルC1,C2において生じた発熱量Qを算出することが可能になる。
さらに、熱流束センサSG〜SJの検出値を用いて、組電池20A全体の冷却量が算出できる。例えば、組電池20A全体の冷却量を用いると、組電池20Aの冷却制御を効率よく実施することが可能になる。
また、本実施形態では、組電池20Aを構成する電池セルC1〜C8のうち両端のもの(電池セルC1,C8)と、拘束部材21との間に熱流束センサSE,SFを設ける構成としている。
電池セルC1,C8について、熱伝導板BA〜BDを介さずに電池セルC1,C8から拘束部材21に向かう熱流束を検出することができる。これにより、組電池20Aを構成する電池セルのうち両端のものC1,C8について、発熱量を正確に算出することが可能になるとともに、組電池20A全体の冷却量を正確に算出することが可能になる。
(他の実施形態)
・第1実施形態において、8つの電池セルC1〜C8のうち、4つの電池セルC1,C3,C6,C8に熱流束センサSA〜SDを設ける構成としたが、これを変更し、電池セルC1,C3,C6,C8の積層方向に垂直な2面の両面に熱流束センサをそれぞれ設ける構成としてもよい。また、組電池20の有する電池セルC1〜C8のうち、C1,C3,C6,C8のみを充電率推定の対象としたが、これを変更し、全ての電池セルC1〜C8を充電率推定の対象としてもよい。
・第1、第2実施形態において、組電池20,20Aの備える電池セルC1〜C8を充電率推定の対象としたが、これを変更し、1の電池セルから構成されている単電池を充電率推定の対象としてもよい。
・第1、第2実施形態において、2つの隣接する電池セルに挟まれるように熱伝導板を1枚設ける構成としたが、これを変更し、電池セルC1〜C8の積層方向に垂直な2面の両面に熱伝導板をそれぞれ設ける構成としてもよい。
・熱流束検出手段として、熱流束センサ以外のものを用いてもよい。例えば、熱伝導板BAと電池セルC1とが接している箇所に第1の温度センサを設け、熱伝導板BAと冷却器22とが接している箇所に第2の温度センサを設ける構成とする。そして、第1の温度センサ及び第2の温度センサの検出値と、熱伝導板BAの熱抵抗とに基づいて、電池セルC1から熱伝導板BAを介して冷却器22に向かう熱流束を検出することが可能である。
・角型缶タイプのリチウムイオン二次電池を充電率推定の対象としてもよい。この場合、角型缶タイプのリチウムイオン二次電池の金属ケースと接するように熱流束センサを設けることで、二次電池から外部の雰囲気中に向かう熱流束を検出することができる。
・第1実施形態と第2実施形態とを兼ね備える構成としてもよい。即ち、熱流束センサSA〜SJを全て備える構成としてもよい。
10…二次電池、C1〜C8…電池セル(二次電池)、35…電流センサ(電流検出手段)、36…電圧センサ(電圧検出手段)、38…充電率推定部、39…充電率推定装置、S,SA〜SJ…熱流束センサ(熱流束検出手段)。

Claims (8)

  1. 二次電池(10,C1〜C8)と、前記二次電池の充電率を推定する充電率推定装置(39)と、を備える充電率推定システムであって、
    前記充電率推定装置は、
    前記二次電池に流れる充放電電流を検出する電流検出手段(35)と、
    前記二次電池の端子間電圧を検出する電圧検出手段(36)と、
    前記二次電池から前記二次電池の外部へ向かう熱流束を検出する熱流束検出手段(S,SA〜SJ)と、
    前記熱流束検出手段による検出値に基づいて、前記二次電池の発熱量を算出する発熱量算出手段(38)と、
    前記充放電電流と、前記端子間電圧と、前記発熱量とに基づいて、前記二次電池の開放端電圧を算出する開放端電圧算出手段(38)と、
    前記開放端電圧に基づいて、前記二次電池の充電率を推定する充電率推定手段(38)と、
    を備え
    前記二次電池は、積層された電極(16,17)を含み、
    前記二次電池には、前記二次電池において発生した熱が伝導される熱伝導板(BA〜BD)が設けられており、
    複数の前記二次電池は、前記電極の積層方向に積層されて組電池(20A)を構成し、
    前記熱伝導板は、前記二次電池の積層方向に垂直な2面のうち少なくとも1面を覆うようにそれぞれ設けられており、
    複数の前記熱伝導板とそれぞれ熱交換を行う熱交換装置(22)を備え、
    前記熱流束検出手段として、前記熱伝導板と前記熱交換装置との間に挟み込まれている熱流束センサ(SG〜SJ)を備えることを特徴とする充電率推定システム
  2. 前記二次電池は、積層された電極(16,17)を含み、
    複数の前記二次電池は、前記電極の積層方向に積層されて組電池(20A)を構成し、
    前記熱流束検出手段として、前記二次電池の積層方向における前記組電池の両端面をそれぞれ覆うように設けられている熱流束センサ(SE,SF)を備えることを特徴とする請求項1に記載の充電率推定システム
  3. 二次電池(10,C1〜C8)と、前記二次電池の充電率を推定する充電率推定装置(39)と、を備える充電率推定システムであって、
    前記充電率推定装置は、
    前記二次電池に流れる充放電電流を検出する電流検出手段(35)と、
    前記二次電池の端子間電圧を検出する電圧検出手段(36)と、
    前記二次電池から前記二次電池の外部へ向かう熱流束を検出する熱流束検出手段(S,SA〜SJ)と、
    前記熱流束検出手段による検出値に基づいて、前記二次電池の発熱量を算出する発熱量算出手段(38)と、
    前記充放電電流と、前記端子間電圧と、前記発熱量とに基づいて、前記二次電池の開放端電圧を算出する開放端電圧算出手段(38)と、
    前記開放端電圧に基づいて、前記二次電池の充電率を推定する充電率推定手段(38)と、
    を備え、
    前記二次電池は、積層された電極(16,17)を含み、
    複数の前記二次電池は、前記電極の積層方向に積層されて組電池(20A)を構成し、
    前記熱流束検出手段として、前記二次電池の積層方向における前記組電池の両端面をそれぞれ覆うように設けられている熱流束センサ(SE,SF)を備えることを特徴とする充電率推定システム。
  4. 前記開放端電圧算出手段は、前記発熱量を前記充放電電流で除算した値と、前記端子間電圧との和を前記開放端電圧として算出し、
    前記充電率推定手段は、前記開放端電圧と、前記開放端電圧と前記充電率との関係を表すマップとに基づいて、前記充電率を推定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の充電率推定システム
  5. 前記熱流束検出手段として、前記熱流束を検出する熱流束センサ(SA〜SD)を備え、
    前記二次電池は、積層された電極(16,17)を含み、
    前記二次電池と接するとともに、前記積層された電極と対向するように設けられた前記熱流束センサを備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の充電率推定システム
  6. 前記二次電池には、前記二次電池において発生した熱が伝導される熱伝導板(BA〜BD)が設けられており、
    前記二次電池から前記熱伝導板へ向かう熱流束を検出するように設けられた前記熱流束センサを備えることを特徴とする請求項に記載の充電率推定システム
  7. 前記二次電池は、ラミネート型リチウムイオン電池であることを特徴とする請求項に記載の充電率推定システム
  8. 複数の前記二次電池は、前記電極の積層方向に積層されて組電池(20)を構成し、
    前記熱伝導板は、前記二次電池の積層方向に垂直な2面のうち少なくとも1面を覆うようにそれぞれ設けられており、
    前記二次電池と前記熱伝導板との間に挟み込まれている前記熱流束センサを備えることを特徴とする請求項又はに記載の充電率推定システム
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