JP6394737B2 - 電子鍵盤楽器、方法及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、電子鍵盤楽器、方法及びプログラムに関する。
従来の電子鍵盤楽器は、アコースティックピアノ、エレクトリックピアノ、電気オルガン、ハープシコード等、複数種の鍵盤楽器夫々から発生される楽音に似せた楽音の発生が可能である。これは、上述の鍵盤楽器から発生する楽音の波形を予め記憶しておき、これら記憶した波形を押鍵により指定された速度で読み出すように構成しているからである。
また、従来の鍵盤楽器は、押鍵速度あるいは強度に応じて、発生する楽音の音色や音量が変化するが、電子鍵盤楽器も鍵毎にその押し込み量に応じてオンするタイミングの異なる複数の接点を設けることにより、押鍵速度あるいは強度を検出し、この検出された押鍵速度あるいは強度に応じて生成される楽音の音量及び音色を変化させている。
以上の構成により、従来の電子鍵盤楽器は鍵盤楽器の楽音により近い楽音の発生を可能としているが、これだけでは実際の鍵盤楽器に慣れた演奏者に対して違和感なく演奏させることは不可能である。
例えば、アコースティックピアノ、エレクトリックピアノなどの鍵盤楽器においては、鍵盤を押し切ってハンマーが動作してから、ハンマーが打弦して発音するまでにタイムラグがあることが知られており、電子鍵盤楽器においても、押鍵が確実になされたことが検出されてもすぐ発音せず、その時点から一定時間経過してから発音させる構成とすることが提案されている(例えば特許文献1)。
特許第3254062号公報
特許文献1のように、発音のタイミングを一定時間遅延させただけでは、複数種の鍵盤楽器夫々の、特有の演奏感を与えることは不可能である。
例えば、エレクトリックピアノはアコースティックピアノに比べて、ハンマーの可動範囲が狭いため、打鍵から発音までのタイムラグが比較的小さいことが知られている。
また、電気オルガンではピアノに比べて発音開始位置が浅く、またオルガンの高次フィート音は鍵盤を押す深さが浅い位置で発音を開始し、低次フィート音は鍵盤を押す深さが深い位置で発音を開始するように構成されているが、ハープシコードでは、鍵盤に連動する爪(プレクトラム)が弦をはじく構造のため、鍵盤を離したときも、爪が戻ってきて弦に触れる音を発音するようになっている。
従来の電子鍵盤楽器においては、このような各鍵盤楽器特有の発生形態までは考慮されておらず、その種類の鍵盤楽器の演奏に慣れた演奏者は、電子鍵盤楽器を演奏するたびに違和感をぬぐえなかった。
そこで本発明は、従来の鍵盤楽器の演奏に慣れた演奏者に演奏の違和感与えないようにすることを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一態様の電子鍵盤楽器は、
複数の鍵を有する鍵盤と、
前記複数の鍵に対応した検出手段と、
指示手段と、
を備え、
前記検出手段は、前記複数の鍵毎に、押鍵によって順次オンする第1設定スイッチ、第2設定スイッチ及び第3設定スイッチを有し、
前記指示手段は、
押鍵によって前記第2設定スイッチがオンしてから前記第3設定スイッチがオンするまでの時間に基づいたベロシティにしたがって発音指示し、
離鍵によって前記第2設定スイッチがオフすると爪が弦に触れる音を発音指示し、前記第1設定スイッチがオフすると消音指示することを特徴とする。
本発明の一態様の方法は、
複数の鍵を有する鍵盤を有する電子鍵盤楽器が実行する方法であって、
前記複数の鍵毎に、第1設定スイッチ、第2設定スイッチ及び第3設定スイッチが設けられており、
押鍵によって、第1設定スイッチのオン後に第2設定スイッチがオンしてから第3設定スイッチがオンするまでの時間に基づいたベロシティにしたがって発音指示する発音指示ステップと、
離鍵によって前記第2設定スイッチがオフすると爪が弦に触れる音を発音指示し、前記第1設定スイッチがオフすると消音指示する消音指示ステップと、
を有する。
本発明の一態様のプログラムは、
複数の鍵を有する鍵盤を有する電子鍵盤楽器に用いられるコンピュータに、
押鍵された鍵に設けられた第1設定スイッチのオン後に、前記押鍵された鍵に設けられた第2設定スイッチがオンしてから前記押鍵された鍵に設けられた第3設定スイッチがオンするまでの時間に基づいたベロシティにしたがって発音指示する発音指示ステップと、
離鍵によって前記第2設定スイッチがオフすると爪が弦に触れる音を発音指示し、前記第1設定スイッチがオフすると消音指示する消音指示ステップと、
を実行させる。

本発明によれば、複数種の鍵盤楽器の楽音の発生が可能な電子鍵盤楽器において、いずれの種類の鍵盤楽器の楽音の発生が選択されたとしても、演奏者に違和感を与えることがなくなる。
本実施形態に係る電子鍵盤楽器の外観構成を示す図である。 図1の電子鍵盤楽器の構成を示すブロック図である。 図2の電子鍵盤楽器の鍵盤の構成を示す縦断面図である。 図3の鍵盤における鍵の押鍵量と発音タイミング等との関係を示した図である。 図1の電子鍵盤楽器が実行するメインフローを説明するフローチャートである。 図5のメインフローのステップS2のスイッチ処理の詳細を示すフローチャートである。 図5のメインフローのステップS3の押鍵処理を示すフローチャートである。 図5のメインフローのステップS3の押鍵処理を示すフローチャートである。 図5のメインフローのステップS4の離鍵処理を示すフローチャートである。 図5のメインフローのステップS4の離鍵処理を示すフローチャートである。 本実施形態に係る遅延時間テーブルの例を示す図である。 本実施形態に係る係数テーブルの例を示す図である。 本実施形態に係る遅延時間テーブルの例を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。図1は、本実施形態に係る電子鍵盤楽器10の外観構成を示す上面図である。
図1に示すように、本実施形態に係る電子鍵盤楽器10の上面は、長方形の形状を有している。そこで、以下、長方形の長辺の方向を「左右方向」と呼び、長方形の短辺の方向を「上下方向」と呼ぶ。
電子鍵盤楽器10の上面の下部には、鍵盤11が左右方向に延在している。鍵盤11の左側には、音色の種類の選択を受け付ける複数のスイッチ12乃至15が設けられている。当該複数のスイッチ12乃至15の夫々は、具体的には、アコースティックピアノ選択スイッチ12、エレクトリックピアノ選択スイッチ13、電気オルガン選択スイッチ14、及びハープシコード選択スイッチ15の夫々である。例えば、アコースティックピアノ選択スイッチ12が押下された場合には、音色の種類としてアコースティックピアノが選択される。
また、鍵盤11の左側には、その他、デモ演奏の開始・終了、リズムパターンの指定を行なうためのスイッチ等も設けられている。
図2は、本実施形態に係る電子鍵盤楽器10の構成を示すブロック図である。
図2に示すように、本実施形態に係る電子鍵盤楽器10は、CPU(Central Processing Unit)21、ROM(Read Only Memory)22、RAM(Random Access Memory)23、サウンドシステム24、スイッチ群25、鍵盤11及び表示部16を備える。
CPU21は、電子鍵盤楽器10全体の制御、鍵盤11の鍵の押鍵やスイッチ群25を構成するスイッチ(例えば、図1のアコースティックピアノ選択スイッチ12等)の操作の検出、鍵やスイッチの操作にしたがったサウンドシステム24の制御、選択された音色の種類に応じた発音タイミングの制御など、種々の処理を実行する。
ROM22は、CPU21に実行させる種々の処理、例えば、スイッチの操作や鍵盤の何れかの鍵の押鍵に対応する各種処理、押鍵に応じた楽音の発音指示、選択されている音色の種類に応じた発音タイミングの制御などのプログラムを記憶する。また、ROM22は、アコースティックピアノ、エレクトリックピアノ、電気オルガン、ハープシコードなどの楽音を生成するための波形データを格納した波形データエリアを有する。RAM23は、ROM22から読み出されたプログラムや、処理の過程で一時的に生じたデータを記憶する。
サウンドシステム24は、音源部26、オーディオ回路27及びスピーカ28を有する。音源部26は、例えば、押鍵された鍵についての情報をCPU21から受信すると、ROM22の波形データエリアから所定の波形データを読み出して、所定の音高の楽音データを生成して出力する。また、音源部26は、アコースティックピアノ等の音色の波形データを、予め定められた音高に対応する速度で読み出して楽音データとして出力する。オーディオ回路27は、楽音データをD/A(Digital/Analog)変換して増幅する。これによりスピーカ28から音響信号が出力される。表示部16は、演奏される楽曲に関する種々の情報、例えば、音色の種類、リズムパターン、コード名などを表示する。
図3は、本実施形態に係る鍵盤11の構成を示す縦断面図である。この鍵盤11は、図3に示すように、合成樹脂製の鍵盤シャーシ31と、この鍵盤シャーシ31上に、鍵盤シャーシ31に対して上下方向に回動可能に配置された複数の鍵32(白鍵と黒鍵、ただし本実施形態では1つの白鍵について説明する)と、これら複数の鍵32に夫々アクション荷重を付与する複数のハンマー部材33(ただし、本実施形態では1つのみを示す)と、複数の鍵32によって夫々オン動作する第1スイッチ34を有する第1スイッチ基板42と、複数のハンマー部材33によって夫々オン動作する第2スイッチ35及び第3スイッチ36を有する第2スイッチ基板43とを備えている。
鍵盤シャーシ31は、図3に示すように、電子鍵盤楽器10本体の底板31a上に配置されるものであり、その前端部(図3では右端部)に前脚部37が底部から上方に突出して形成されている。この前脚部37の上部には、鍵32の横振れを防ぐための鍵ガイド部37aが設けられている。また、この前脚部37の後方(図3では左方)には、図3に示すように、立上り部38が鍵ガイド部37aよりも少し低い高さで形成されている。
この立上り部38には、後述するハンマー部材33の前部側が挿入して上下方向に移動するためのハンマー挿入用の開口部38aが形成されている。この立上り部38の上部には、ハンマー載置部39が後部側(図3では左側)に向けてほぼ水平に形成されている。このハンマー載置部39の下部には、図3に示すように、ハンマー部材33を支持するためのハンマー支持部40が下方に突出して設けられている。このハンマー支持部40には、ハンマー部材33を回動可能に支持する支持軸40aが設けられている。
また、ハンマー載置部39の後部側には、図3に示すように、基板搭載部41が形成されている。この基板搭載部41は、後述するように第1スイッチ34が設けられた第1スイッチ基板42と、第2スイッチ35及び第3スイッチ36が設けられた第2スイッチ基板43とが、上下に対向して取り付けられるように構成されている。
更に、鍵盤シャーシ31の後部、つまり基板搭載部41の後部側には、図3に示すように、鍵載置部44がハンマー載置部39よりも少し高い高さで形成されている。この鍵載置部44の上面には、鍵支持部45が形成されている。この鍵支持部45には、鍵32の後端部を上下方向に回動可能に支持する支持軸45aが設けられている。また、この鍵載置部44の後端部には、図3に示すように、鍵盤シャーシ31の後端部を支持する後脚部46が垂下されている。
一方、鍵32は、図3に示すように、その後端部(図3では左端部)が鍵盤シャーシ31の鍵載置部44上に設けられた鍵支持部45の支持軸45aに上下方向に回動可能に支持されている。この鍵32の中間部には、鍵盤シャーシ31の基板搭載部41に配置された後述する第1スイッチ基板42の第1スイッチ34を押圧するためのスイッチ押圧部47が下側に突出して形成されている。
また、鍵32のスイッチ押圧部47の前側(図3では右側)に位置する鍵32の箇所には、図3に示すように、ハンマーガイド部48が鍵32の下側に向けて突出して形成されている。このハンマーガイド部48は、後述するハンマー部材33の前端部に位置する鍵当接部52が摺動可能に挿入し、この挿入した鍵当接部52を鍵32の押鍵操作に応じて上下方向に変位させるように構成されている。
ハンマー部材33は、図3に示すように、ハンマー本体49と、このハンマー本体49の後部(図3では左側部)に設けられた錘部50と、ハンマー本体49の前側上部(図3では右側上部)に設けられてハンマー本体49の回動中心となる合成樹脂製の回動支持部51と、ハンマー本体49の前端部(図3では右端部)に設けられた鍵当接部52と、ハンマー本体49の中間部における上部に設けられて後述する第2スイッチ基板43の第2スイッチ35及び第3スイッチ36を押圧するためのスイッチ押圧部53とを備えている。
このハンマー部材33は、図3に示すように、ハンマー本体49の鍵当接部52を鍵盤シャーシ31の下側から立上り部38の開口部38aに挿入させて、ハンマー載置部39の前側(図3では右側)に突出させ、この状態でハンマー本体49の回動支持部51をハンマー載置部39に設けられたハンマー支持部40の支持軸40aに回動可能に取り付けることにより、ハンマー本体49がハンマー支持部40の支持軸40aを中心に上下方向に回動するように構成されている。
また、このハンマー部材33は、図3に示すように、ハンマー本体49の回動支持部51がハンマー支持部40の支持軸40aに回動可能に取り付けられる際に、ハンマー本体49の前端部に設けられた鍵当接部52が鍵32のハンマーガイド部48に摺動可能に挿入され、この状態で鍵当接部52が鍵32の押鍵操作に応じてハンマーガイド部48と共に上下方向に変位することにより、ハンマー支持部40の支持軸40aを中心にハンマー本体49を上下方向に回動させるように構成されている。
これにより、ハンマー部材33は、図3に示すように、鍵32が押鍵されていない初期状態のときに、ハンマー本体49が錘部50の重量によってハンマー支持部40の支持軸40aを中心に反時計回りに回動して、ハンマー本体49の後部が鍵盤シャーシ31の後端下部に設けられたフェルトなどの下限ストッパ54aに当接することにより、所定の下限位置に位置規制されるように構成されている。
また、このハンマー部材33は、鍵32が上方から押鍵されると、鍵32のハンマーガイド部48によってハンマー本体49の鍵当接部52が錘部50の重量に抗して押し下げられ、これに伴ってハンマー本体49がハンマー支持部40の支持軸40aを中心に時計回りに回動することにより、鍵32にアクション荷重を付与し、この後、ハンマー本体49の後部が鍵盤シャーシ31の鍵載置部44の下面に設けられたフェルトなどの上限ストッパ54bに当接するように構成されている。
ところで、第1スイッチ34は、第1接点34aを備えており、第1スイッチ基板42に接離可能に接触するように構成されている。これにより、第1スイッチ34は、鍵32が押鍵操作された際に第1接点34aが第1スイッチ基板42に接触することにより、スイッチングしてオン信号を出力するように構成されている。
また、この第1スイッチ34は、鍵32が押鍵操作された後、初期位置に戻る際に、第1接点34aが第1スイッチ基板42から離反すると、オフ信号を出力するように構成されている。
第2スイッチ35及び第3スイッチ36は、夫々、第2接点35a及び第3接点36aを備えており、第2接点35a及び第3接点36aが第2スイッチ基板43に接離可能に順次接触するように構成されている。なお、接触する順番は、第2接点35aが第3接点36aより先であり、離反する順番は、第3接点36aが第2接点35aより先である。
これにより、第2スイッチ35及び第3スイッチ36は、ハンマー部材33のスイッチ押圧部53によって下側から押圧された際に、第2接点35a及び第3接点36aが、第2スイッチ基板43に異なるタイミングで順次接触することにより、スイッチングして順次オン信号を出力するように構成されている。
また、この第2スイッチ35及び第3スイッチ36は、鍵32が押鍵操作された後、初期位置に戻る際に、第2接点35a及び第3接点36aが第2スイッチ基板43から離反すると、順次オフ信号を出力するように構成されている。
図4は、本実施形態に係る鍵32の押鍵量と発音タイミング等との関係を示した図である。横軸は、時間を表し、縦軸は、鍵32の位置を表している。鍵32の位置は、鍵32の押鍵量を表しており、位置x0は、押鍵量が0であることを示し、位置x4は、押鍵量の最大値、即ち、物理的に押鍵可能な量の最大値を示している。
鍵32の押鍵が開始され、位置x1まで押鍵されると、第1接点34aが第1スイッチ基板42に接触して、第1スイッチ34がオン信号を出力する。次に、鍵32が位置x2まで押鍵されると、第2接点35aが第2スイッチ基板43に接触して、第2スイッチ35がオン信号を出力する。このとき、タッチ検出が開始される。更に、鍵32が位置x3まで押鍵されると、第3接点36aが第2スイッチ基板43に接触して、第3スイッチ36がオン信号を出力する。このとき、発音処理が実行される。
その後、鍵32が位置x4まで押鍵されてから、離鍵が開始され、鍵32が位置x3まで戻ると、第3接点36aが第2スイッチ基板43から離反して、第3スイッチ36がオフ信号を出力する。次に、鍵32が位置x2まで戻ると、第2接点35aが第2スイッチ基板43から離反して、第2スイッチ35がオフ信号を出力する。更に、鍵32が位置x1まで戻ると、第1接点34aが第1スイッチ基板42から離反して、第1スイッチ34がオフ信号を出力する。このとき、消音処理が実行される。
したがって、図4に示すように、鍵32が位置x2まで戻ってから、位置x1まで戻る前に、再度押鍵がなされ、鍵32が位置x2及びx3まで押鍵されると、消音処理が実行されずに再度発音処理が実行される。したがって、これにより鍵32に対応する音高の楽音を短い時間間隔で連続して発音できる。
以下、本実施形態に係る電子鍵盤楽器10において実行される処理について、より詳細に説明する。
図5は、本実施形態に係る電子鍵盤楽器10において実行されるメインフローを説明するフローチャートである。なお、図示しないが、メインフローの実行中に、所定の時間間隔で、割込カウンタのカウンタ値をインクリメントするタイマインクリメント処理も実行される。
図5に示すように、電子鍵盤楽器10の電源が投入されると、ステップS1において、電子鍵盤楽器10のCPU21(以降、単に「CPU21」と呼ぶ)は、RAM23中のデータや、表示部16の画像のクリアを含むイニシャライズ処理(初期化処理)を実行する。ステップS2において、CPU21は、スイッチ群25を構成するスイッチの夫々の操作を検出し、検出された操作にしたがった処理を実行するスイッチ処理を実行する。スイッチ処理については、図6を参照して後述する。
ステップS3において、CPU21は、押鍵処理を実行する。ここで、押鍵処理とは、音色の種類に応じた発音制御を実行する処理をいう。押鍵処理については、図7及び図8を参照して後述する。ステップS4において、CPU21は、離鍵処理を実行する。ここで、離鍵処理とは、音色の種類に応じた消音制御を実行する処理をいう。離鍵処理については、図9及び図10を参照して後述する。
ステップS5において、CPU21は、その他の処理、例えば、表示部16への画像表示、LED(図示せず)の点灯、消灯などの各種処理を実行して、ステップS2に処理を戻す。以降、CPU21は、ステップS2〜S5の処理を繰り返す。
次に、図6乃至図10の各フローチャートを参照して、図5のメインフローにおける、ステップ2のスイッチ処理、ステップS3の押鍵処理、及びステップS4の離鍵処理の各々の詳細について、その順番に個別に説明していく。
図6は、図5のメインフローのステップS2のスイッチ処理の詳細を説明するフローチャートである。
ステップS11において、CPU21は、音色の種類の選択を受け付ける。例えば、上述したアコースティックピアノ選択スイッチ12、エレクトリックピアノ選択スイッチ13、電気オルガン選択スイッチ14、及びハープシコード選択スイッチ15のうち、いずれかのスイッチが押下されたとき、CPU21は、どのスイッチが押下されたかを検出し、音色の種類を特定することによって、当該音色の種類の選択を受け付ける。
特定した音色の種類がアコースティックピアノである場合、ステップS12において、CPU21は、音色の種類をアコースティックピアノに設定する。
また、特定した音色の種類がエレクトリックピアノである場合、ステップS13において、CPU21は、音色の種類をエレクトリックピアノに設定する。
また、特定した音色の種類が電気オルガンである場合、ステップS14において、CPU21は、音色の種類を電気オルガンに設定する。
また、特定した音色の種類がハープシコードである場合、ステップS15において、CPU21は、音色の種類をハープシコードに設定する。
ステップS12、S13、S14又はS15の処理が終了すると、CPU21は、更に、設定した音色の種類を示す情報をRAM23の所定領域に格納する。その他、図示はしないが、デモ演奏の開始・終了の指定スイッチ、リズムパターンの指定等、種々のスイッチの操作が検出される。これにより、スイッチ処理が終了し、すなわち、図5のステップS2の処理が終了し、ステップS3の押鍵処理として、図7及び図8に示す一連の処理が実行される。
図7及び図8は、図5のメインフローのステップS3の押鍵処理の詳細を説明するフローチャートである。
ステップS21において、CPU21は、音色の種類を判定する。具体的には、CPU21は、RAM23の所定領域に格納された音色の種類を示す情報を参照して、音色の種類を判定する。
音色の種類がアコースティックピアノであるという判定結果の場合、CPU21は、ステップS22〜S28の一連の処理(以下、「アコースティックピアノ」の処理と呼ぶ)を実行する。音色の種類がエレクトリックピアノであるという判定結果の場合、CPU21は、ステップS29〜S35の一連の処理(以下、「エレクトリックピアノの処理」と呼ぶ)を実行する。音色の種類が電気オルガンであるという判定結果の場合、CPU21は、ステップS36〜S44の一連の処理(以下、「電気オルガンの処理」と呼ぶ)を実行する。音色の種類がハープシコードであるという判定結果の場合、CPU21は、ステップS45〜S49の一連の処理(以下、「ハープシコードの処理」と呼ぶ)を実行する。
以下、アコースティックピアノの処理乃至ハープシコードの処理の各々について、その順番に個別に説明していく。
[アコースティックピアノの処理]
ステップS22において、CPU21は、第2スイッチ35がONであるか否かを判断する。具体的には、CPU21は、鍵32が位置x2(図4参照)まで押鍵されて第2接点35aが第2スイッチ基板43に接触することにより、第2スイッチ35からのオン信号の出力を検出したか否かを判断する。この判断がYESの場合、CPU21は、処理をステップS23に移行させ、NOの場合、処理をステップS22に戻す。
したがって、ステップS22において、第2スイッチ35がONであると判断されるまで、CPU21は、ステップS22の判定処理を繰り返し実行し、第2スイッチ35がONであると判断すると、処理をステップS23に移行させる。
ステップS23において、CPU21は、ベロシティの計測を開始する。具体的には、CPU21は、後述するステップS25におけるベロシティの算出において必要となる時間の計測を開始する。なお、ステップS23で計測開始される時間とは、鍵32が、位置x2から位置x3に移動するまでの経過時間である。
ステップS24において、CPU21は、第3スイッチ36がONであるか否かを判断する。具体的には、CPU21は、鍵32が位置x3(図4参照)まで押鍵されて第3接点36aが第2スイッチ基板43に接触することにより、第3スイッチ36からのオン信号の出力を検出したか否かを判断する。この判断がYESの場合、CPU21は、処理をステップS25に移行させ、NOの場合、処理をステップS24に戻す。
したがって、ステップS24において、第3スイッチ36がONであると判断されるまで、CPU21は、ステップS24の判定処理を繰り返し実行し、第3スイッチ36がONであると判断すると、処理をステップS25に移行させる。
ステップS25において、CPU21は、ベロシティを算出する。ベロシティは、鍵32の押鍵の強さであり、発音の音量を表し、鍵32の速度に基づいて算出可能である。そこで、CPU21は、ステップS23の処理で開始した「時間の計測」を終了して、計測した時間と、鍵32の位置x2と位置x3との間の距離とに基づいて、鍵32の速度をベロシティとして算出する。
ステップS26において、CPU21は、アコースティックピアノの待ち時間を算出する。アコースティックピアノの待ち時間とは、音色の種類がアコースティックピアノである場合に、CPU21が、第3スイッチ36がONになったことを検出してから発音指示信号を音源部26に送信するまでの時間である。実際のアコースティックピアノでは、鍵盤を押し切ってハンマーが打弦して発音するまでにタイムラグがあるため、このタイムラグを本実施形態の電子鍵盤楽器10に適用できるようにしている。後述するエレクトリックピアノについても同様である。アコースティックピアノの待ち時間は、図11に示す遅延時間テーブルに格納されたアコースティックピアノの遅延時間に、図12に示す係数テーブルに格納された係数を乗算することで算出される。
ここで、遅延時間テーブルについて説明する。
図11は、遅延時間テーブルの構造の一例を示している。
この遅延時間テーブルによれば、各鍵番号に対応する遅延時間は、音高が大きいほど、即ち、鍵番号が大きいほど、小さくなるように設定されている。その理由は、高音域では、低音域と比較してハンマーが小さいため押鍵後の遅延時間が小さくなるからである。また、アコースティックピアノの遅延時間は、エレクトリックピアノの遅延時間よりも大きくなるように設定されている。その理由は、アコースティックピアノはエレクトリックピアノと比較して、ハンマーの可動範囲が広いため押鍵後の遅延時間が大きくなるからである。
次に、係数テーブルについて説明する。
図12は、係数テーブルの構造の一例を示している。
この係数テーブルによれば、各ベロシティ範囲に対応する係数は、ベロシティ範囲が大きいほど大きくなるように設定されている。ここで、ベロシティ範囲とは、ベロシティ値の幅に相当する概念である。例えば、図7のステップS25の処理で算出されたベロシティは、係数テーブルの127段階のベロシティ範囲のいずれかに属し、当該算出されたベロシティがより大きい値であれば、より大きい値に対応するベロシティ範囲に属する。係数テーブルにおいて各ベロシティ範囲に対応する係数が、ベロシティ範囲が大きいほど大きくなるように設定されている理由は、押鍵が強いときにはハンマーの動作速度が速いため、鍵盤を押し切ってハンマーが打弦して発音するまでのタイムラグが小さく、押鍵が弱いときにはハンマーの動作速度が遅いため当該タイムラグが大きくなるからである。
したがって、上述の図7のステップS26の処理として、具体的に次のような処理が実行される。即ち、CPU21は、鍵32の鍵番号に対応するアコースティックピアノの遅延時間に、ステップS25の処理で算出したベロシティが属するベロシティ範囲に対応する係数を乗算することにより、アコースティックピアノの待ち時間を算出する。
ステップS27において、CPU21は、アコースティックピアノの待ち時間が経過したか否かを判断する。CPU21は、アコースティックピアノの待ち時間が経過しない場合に、ステップS27においてNOと判断し、処理をステップS27に戻す。即ち、アコースティックピアノの待ち時間が経過するまでの間、ステップS27の判定処理が繰り返し実行されることで、アコースティックピアノの処理は待機状態になる。
その後、アコースティックピアノの待ち時間が経過した場合に、ステップS27において、YESと判断されて、処理はステップS28に進む。
ステップS28において、CPU21は、発音指示を行う。具体的には、CPU21は、発音すべき楽音の音高、ベロシティを示すノートオンイベントを音源部26に与える。音源部26は、音高、ベロシティ、及びステップS21で判定された音色の種類に基づいて、ROM22の波形データを読み出して、楽音データを生成する。これにより、スピーカ28から楽音が発生する。ステップS28の処理が終了すると、押鍵処理は終了する。
[エレクトリックピアノの処理]
次に、エレクトリックピアノの処理について説明する。
ステップS21の処理で、音色の種類としてエレクトリックピアノが判定されると、エレクトリックピアノの処理として、次のようなステップS29〜S35の処理が実行される。
ステップS29において、CPU21は、第2スイッチ35がONであるか否かを判断する。具体的な処理は、ステップS22と同様である。したがって、第2スイッチ35からのオン信号が出力されるまでの間、ステップS29の判定処理が繰り返し実行されることで、エレクトリックピアノの処理は待機状態になる。その後、第2スイッチ35からのオン信号が出力されると、ステップS29において、第2スイッチ35がONであると判断されて、処理はステップS30に進む。
ステップS30において、CPU21は、ベロシティの計測を開始する。具体的には、CPU21は、後述するステップS32におけるベロシティの算出において必要となる時間の計測を開始する。なお、ステップS30で計測開始される時間とは、鍵32が、位置x2から位置x3に移動するまでの経過時間である。
ステップS31において、CPU21は、第3スイッチ36がONであるか否かを判断する。具体的な処理は、ステップS24と同様である。したがって、第3スイッチ36からのオン信号が出力されるまでの間、ステップS31の判定処理が繰り返し実行されることで、エレクトリックピアノの処理は待機状態になる。その後、第3スイッチ36からのオン信号が出力されると、ステップS31において、第3スイッチ36がONであると判断されて、処理はステップS32に進む。
ステップS32において、CPU21は、ベロシティを算出する。具体的な処理は、ステップS25と同様である。
ステップS33において、CPU21は、エレクトリックピアノの待ち時間を算出する。エレクトリックピアノの待ち時間とは、音色の種類がエレクトリックピアノである場合に、CPU21が、第3スイッチがONになったことを検出してから発音指示信号を音源部26に送信するまでの時間である。実際のエレクトリックピアノでは、鍵盤を押し切ってハンマーが打弦して発音するまでにタイムラグがあるため、このタイムラグを本実施形態の電子鍵盤楽器10に適用できるようにしている。上述したアコースティックピアノについても同様である。エレクトリックピアノの待ち時間は、ステップS26で上述した方法と同様、図11に示す遅延時間テーブルに格納されたエレクトリックピアノの遅延時間に、図12に示す係数テーブルに格納された係数を乗算することで算出される。
ステップS34において、CPU21は、エレクトリックピアノの待ち時間が経過したか否かを判断する。CPU21は、アコースティックピアノの待ち時間が経過しない場合に、ステップS34においてNOと判断し、処理をステップS34に戻す。即ち、アコースティックピアノの待ち時間が経過するまでの間、ステップS34の判定処理が繰り返し実行されることで、アコースティックピアノの処理は待機状態になる。
その後、アコースティックピアノの待ち時間が経過した場合に、ステップS34において、YESと判断されて、処理はステップS35に進む。
ステップS35において、CPU21は、発音指示を行う。具体的な処理は、ステップS28と同様である。ステップS35の処理が終了すると、CPU21は、押鍵処理を終了する。
[電気オルガンの処理]
次に、電気オルガンの処理について説明する。
ステップS21の処理で、音色の種類として電気オルガンが判定されると、電気オルガンの処理として、次のようなステップS36〜S44の処理が実行される。
図8を参照して、ステップS36において、CPU21は、第1スイッチ34がONであるか否かを判断する。具体的には、CPU21は、鍵32が位置x1(図4参照)まで押鍵されて第1接点34aが第1スイッチ基板42に接触することにより、第1スイッチ34からのオン信号の出力を検出したか否かを判断する。この判断がYESの場合、CPU21は、処理をステップS37に移行させ、NOの場合、処理をステップS36に戻す。
したがって、ステップS36において、第1スイッチ34がONであると判断されるまで、CPU21は、ステップS36の判定処理を繰り返し実行し、第1スイッチ34がONであると判断すると、処理をステップS37に移行させる。
ステップS37において、CPU21は、第1ベロシティの計測を開始する。具体的には、CPU21は、後述するステップS39における第1ベロシティの算出において必要となる時間の計測を開始する。なお、ステップS37で計測開始される時間とは、鍵32が、位置x1から位置x2に移動するまでの経過時間である。
ステップS38において、CPU21は、第2スイッチがONであるか否かを判断する。具体的な処理は、ステップS22と同様である。したがって、第2スイッチ35からのオン信号が出力されるまでの間、ステップS38の判定処理が繰り返し実行されることで、電気オルガンの処理は待機状態になる。その後、第2スイッチ35からのオン信号が出力されると、ステップS38において、第2スイッチ35がONであると判断されて、処理はステップS39に進む。
ステップS39において、CPU21は、第1ベロシティを算出する。具体的には、CPU21は、ステップS37の処理で開始した「時間の計測」を終了して、計測した時間と、鍵32の位置x1と位置x2との間の距離とに基づいて、鍵32の第1速度である第1ベロシティを算出する。
ステップS40において、CPU21は、高次フィート音の発音指示を行う。高次フィート音とは、同時に発音される9個の倍音のうち、高次の倍音、例えば、第5倍音から第9倍音のことである。具体的には、CPU21は、発音すべき楽音の音高、ベロシティを示すノートオンイベントを音源部26に与える。音源部26は、音高、ベロシティ、及びステップS21で判定された音色の種類に基づいて、ROM22の波形データを読み出して、楽音データを生成する。これにより、スピーカ28から楽音が発生する。実際のオルガンでは、高次フィート音は、ピアノと比較して、押鍵量が少ない状態で発音が開始されるので、本実施形態では、実際のオルガンの発音機構を電子鍵盤楽器10に適用できるようにしている。
本実施形態では、第1ベロシティを計測した後、ステップS40において、直ちに発音指示を行う。したがって、図11の遅延時間テーブルに電気オルガンの遅延時間を設けて、各遅延時間が各鍵番号に対して全て0となるようにして(図13参照)、ステップS40では、CPU21が、遅延時間テーブルを参照して、電気オルガンの遅延時間「0」を取得するようにしてもよい。
ステップS41において、CPU21は、第2ベロシティの計測を開始する。具体的には、CPU21は、後述するステップS43におけるベロシティの算出において必要となる時間の計測を開始する。なお、ステップS41で計測開始される時間とは、鍵32が、位置x2から位置x3に移動するまでの経過時間である。
ステップS42において、CPU21は、第3スイッチがONであるか否かを判断する。具体的な処理は、ステップS24と同様である。したがって、第3スイッチ36からのオン信号が出力されるまでの間、ステップS42の判定処理が繰り返し実行されることで、電気オルガンの処理は待機状態になる。その後、第3スイッチ36からのオン信号が出力されると、ステップS42において、第3スイッチ36がONであると判断されて、処理はステップS43に進む。
ステップS43において、CPU21は、第2ベロシティを算出する。具体的には、CPU21は、ステップS41の処理で開始した「時間の計測」を終了して、計測した時間と鍵32の位置x2と位置x3との間の距離とに基づいて、鍵32の第2速度である第2ベロシティを算出する。
ステップS44において、CPU21は、低次フィート音の発音指示を行う。低次フィート音とは、同時に発音される9個の倍音のうち、低次の倍音、例えば、第1倍音から第4倍音のことである。具体的には、CPU21は、発音すべき楽音の音高、ベロシティを示すノートオンイベントを音源部26に与える。音源部26は、音高、ベロシティ、及びステップS21で判定された音色の種類に基づいて、ROM22の波形データを読み出して、楽音データを生成する。これにより、スピーカ28から楽音が発生する。実際のオルガンでは、低次フィート音は、ピアノと同様、押鍵量が比較的多い状態で発音が開始されるので、本実施形態では、実際のオルガンの発音機構を電子鍵盤楽器10に適用できるようにしている。ステップS44の処理が終了すると、CPU21は、押鍵処理を終了する。
本実施形態では、第2ベロシティを計測した後、ステップS44において、直ちに発音指示を行う。したがって、図11の遅延時間テーブルに電気オルガンの遅延時間を設けて、各遅延時間が各鍵番号に対して全て0となるようにして(図13参照)、ステップS44では、CPU21が、遅延時間テーブルを参照して、電気オルガンの遅延時間「0」を取得するようにしてもよい。
[ハープシコードの処理]
次に、ハープシコードの処理について説明する。
ステップS21の処理で、音色の種類としてハープシコードが判定されると、ハープシコードの処理として、次のようなステップS45〜S49の処理が実行される。
ステップS45において、CPU21は、第2スイッチがONであるか否かを判断する。具体的な処理は、ステップS22と同様である。したがって、第2スイッチ35からのオン信号が出力されるまでの間、ステップS45の判定処理が繰り返し実行されることで、ハープシコードの処理は待機状態になる。その後、第2スイッチ35からのオン信号が出力されると、ステップS45において、第2スイッチ35がONであると判断されて、処理はステップS46に進む。
ステップS46において、CPU21は、ベロシティの計測を開始する。具体的には、CPU21は、後述するステップS48におけるベロシティの算出において必要となる時間の計測を開始する。なお、ステップS46で計測開始される時間とは、鍵32が、位置x2から位置x3に移動するまでの経過時間である。
ステップS47において、CPU21は、第3スイッチがONであるか否かを判断する。具体的な処理は、ステップS24と同様である。したがって、第3スイッチ36からのオン信号が出力されるまでの間、ステップS47の判定処理が繰り返し実行されることで、ハープシコードの処理は待機状態になる。その後、第3スイッチ36からのオン信号が出力されると、ステップS47において、第3スイッチ36がONであると判断されて、処理はステップS48に進む。
ステップS48において、CPU21は、ベロシティを算出する。具体的な処理は、ステップS25と同様である。
ステップS49において、CPU21は、発音指示を行う。具体的な処理は、ステップS28と同様である。ステップS49の処理が終了すると、CPU21は、押鍵処理を終了する。
本実施形態では、ベロシティを計測した後、ステップS49において、直ちに発音指示を行う。したがって、図11の遅延時間テーブルにハープシコードの遅延時間を設けて、各遅延時間が各鍵番号に対して全て0となるようにして(図13参照)、ステップS49では、CPU21が、遅延時間テーブルを参照して、ハープシコードの遅延時間「0」を取得するようにしてもよい。
図9及び図10は、本実施形態に係る離鍵処理を示すフローチャートである。ステップS51において、CPU21は、音色の種類を判定する。具体的には、CPU21は、RAM23の所定領域に格納された音色の種類を示す情報を参照して、音色の種類を判定する。この判定により、音色の種類がアコースティックピアノであるという判定結果の場合、CPU21は、ステップS52及びS53の処理(以下、「アコースティックピアノの処理」と呼ぶ)を実行する。音色の種類がエレクトリックピアノであるという判定結果の場合、CPU21は、ステップS54及びS55の処理(以下、「エレクトリックピアノの処理」と呼ぶ)を実行する。音色の種類が電気オルガンであるという判定結果の場合、CPU21は、ステップS56〜S59の処理(以下、「電気オルガンの処理」と呼ぶ)を実行し、音色の種類がハープシコードであるという判定結果の場合、CPU21は、ステップS60〜S63の処理(以下、「ハープシコードの処理」と呼ぶ)を実行する。
以下、アコースティックピアノの処理乃至ハープシコードの処理の各々について、その順番に個別に説明していく。
[アコースティックピアノの処理]
ステップS52において、CPU21は、第1スイッチ34がOFFであるか否かを判断する。具体的には、CPU21は、鍵32が押鍵後に位置x1(図4参照)まで戻されて第1接点34aが第1スイッチ基板42から離反することにより、第1スイッチ34からのオフ信号の出力を検出したか否かを判断する。この判断がYESの場合、CPU21は、処理をステップS53に移行させ、NOの場合、処理をステップS52に戻す。
したがって、ステップS52において、第1スイッチ34がOFFであると判断されるまで、CPU21は、ステップS52の判定処理を繰り返し実行し、第1スイッチ34がOFFであると判断すると、処理をステップS53に移行させる。
ステップS53において、CPU21は、消音指示を行う。具体的には、CPU21は、消音すべき楽音の音高を示すノートオフイベントを音源部26に与え、そのノートオフイベントが示す音高の楽音の消音を指示する。ステップS53の処理が終了すると、CPU21は、離鍵処理を終了する。
[エレクトリックピアノの処理]
次に、エレクトリックピアノの処理について説明する。
ステップS51の処理で、音色の種類としてエレクトリックピアノが判定されると、エレクトリックピアノの処理として、次のようなステップS54及びS55の処理が実行される。
ステップS54において、CPU21は、第1スイッチ34がOFFであるか否かを判断する。具体的な処理は、ステップS52と同様である。したがって、第1スイッチ34からのオフ信号が出力されるまでの間、ステップS54の判定処理が繰り返し実行されることで、エレクトリックピアノの処理は待機状態になる。その後、第1スイッチ34からのオフ信号が出力されると、ステップS54において、第1スイッチ34がOFFであると判断されて、処理はステップS55に進む。
ステップS55において、CPU21は、消音指示を行う。具体的な処理は、ステップS53と同様である。ステップS55の処理が終了すると、CPU21は、離鍵処理を終了する。
[電気オルガンの処理]
次に、電気オルガンの処理について説明する。
ステップS51の処理で、音色の種類として電気オルガンが判定されると、電気オルガンの処理として、次のようなステップS56〜S59の処理が実行される。
図10を参照して、ステップS56において、CPU21は、第2スイッチ35がOFFであるか否かを判断する。具体的には、CPU21は、鍵32が押鍵後に位置x2(図4参照)まで戻されて第2接点35aが第2スイッチ基板43から離反することにより、第2スイッチ35からのオフ信号の出力を検出したか否かを判断する。この判断がYESの場合、CPU21は、処理をステップS57に移行させ、NOの場合、処理をステップS56に戻す。
したがって、ステップS56において、第2スイッチ35がOFFであると判断されるまで、CPU21は、ステップS56の判定処理を繰り返し実行し、第2スイッチ35がOFFであると判断すると、処理をステップS57に移行させる。
ステップS57において、CPU21は、低次フィート音の消音指示を行う。具体的には、CPU21は、消音すべき楽音の音高を示すノートオフイベントを音源部26に与え、そのノートオフイベントが示す音高の楽音の消音を指示する。
ステップS58において、CPU21は、第1スイッチがOFFであるか否かを判断する。具体的な処理は、ステップS52と同様である。したがって、第1スイッチ34からのオフ信号が出力されるまでの間、ステップS58の判定処理が繰り返し実行されることで、電気オルガンの処理は待機状態になる。その後、第1スイッチ34からのオフ信号が出力されると、ステップS58において、第1スイッチ34がOFFであると判断されて、処理はステップS59に進む。
ステップS59において、CPU21は、高次フィート音の消音指示を行う。具体的には、CPU21は、消音すべき楽音の音高を示すノートオフイベントを音源部26に与え、そのノートオフイベントが示す音高の楽音の消音を指示する。ステップS59の処理が終了すると、CPU21は、離鍵処理を終了する。
[ハープシコードの処理]
次に、ハープシコードの処理について説明する。
ステップS51の処理で、音色の種類としてハープシコードが判定されると、ハープシコードの処理として、次のようなステップS60〜S63の処理が実行される。
ステップS60において、CPU21は、第2スイッチがOFFであるか否かを判断する。具体的な処理は、ステップS56と同様である。したがって、第2スイッチ35からのオフ信号が出力されるまでの間、ステップS60の判定処理が繰り返し実行されることで、ハープシコードの処理は待機状態になる。その後、第2スイッチ35からのオフ信号が出力されると、ステップS60において、第2スイッチ35がOFFであると判断されて、処理はステップS61に進む。
ステップS61において、CPU21は、爪(プレクトラム)が弦に触れる音の発音指示を行う。本処理を行う理由は、実際のハープシコードは、鍵盤に連動する爪(プレクトラム)を有しており、この爪が押鍵時に弦をはじくことで発音するようになっており、更に、離鍵時にも爪が戻って弦に触れるため発音が生じるからである。具体的には、CPU21は、発音すべき楽音の音高を示すノートオンイベントを音源部26に与える。音源部26は、音高及びステップS21で判定された音色の種類に基づいて、ROM22の波形データを読み出して、楽音データを生成する。これにより、スピーカ28から楽音が発生する。なお、ステップS61では、離鍵時のベロシティを考慮して発音の音量を制御してもよい。
ステップS62において、CPU21は、第1スイッチがOFFであるか否かを判断する。具体的な処理は、ステップS52と同様である。したがって、第1スイッチ34からのオフ信号が出力されるまでの間、ステップS62の判定処理が繰り返し実行されることで、ハープシコードの処理は待機状態になる。その後、第1スイッチ34からのオフ信号が出力されると、ステップS62において、第1スイッチ34がOFFであると判断されて、処理はステップS63に進む。
ステップS63において、CPU21は、消音指示を行う。具体的な処理は、ステップS53と同様である。ステップS63の処理が終了すると、CPU21は、離鍵処理を終了する。
本実施形態の電子鍵盤楽器10は、複数の鍵32からなる鍵盤11と、複数の鍵32のいずれかが押鍵されたことを検出する第2スイッチ35及び第3スイッチ36と、発音すべき楽音の音色を選択する各種スイッチ12〜15と、を備え、CPU21は、各種スイッチ12〜15により選択された音色に応じて、発音遅延時間を決定し、第2スイッチ35又は第3スイッチ36により押鍵が検出された時点から決定された発音遅延時間経過後に、各種スイッチ12〜15により選択された音色の楽音の発音が行われるように、指示を行なう。
したがって、複数種の鍵盤楽器の楽音の発生が可能な電子鍵盤楽器において、いずれの種類の鍵盤楽器の楽音の発生が選択されたとしても、演奏者に違和感を与えることがなくなる。
また、本実施形態の電子鍵盤楽器10は、発音遅延時間を音色の種類ごとに記憶する遅延時間テーブルを更に備え、CPU21は、各種スイッチ12〜15により選択された音色に対応する発音遅延時間を当該テーブルから検索する。
したがって、例えば、アコースティックピアノとエレクトリックピアノとの発音待ち時間の違いをリアルに再現できる。
また、本実施形態において、第2スイッチ35は、電気オルガンの音色が選択された場合に、鍵32が位置x2まで押し込まれたことを条件に押鍵を検出するように構成されるとともに、第3スイッチ36は、電気オルガンの音色以外の音色が選択された場合に、鍵32が位置x2からさらに位置x3に押し込まれたことを条件に押鍵を検出するように構成される。
したがって、電気オルガンの音色が選択された場合に、生のオルガンのように、ピアノと比較して押鍵量が少ない状態で発音が開始される鍵盤楽器の特性を反映させることができる。
本発明は、以上の実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的或いは個別に実行される処理をも含むものである。
以上、本発明のいくつかの実施形態について説明したが、これらの実施形態は、例示に過ぎず、本発明の技術的範囲を限定するものではない。本実施形態で説明した音色の種類以外にも、例えば、ストリングス、ギター、パイプオルガン等であってもよい。本発明はその他の様々な実施形態を取ることが可能であり、更に、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、省略や置換等種々の変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、本明細書等に記載された発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
以下に、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[付記1]
複数の鍵からなる鍵盤と、
前記複数の鍵のいずれかが押鍵されたことを検出する検出手段と、
発音すべき楽音の音色を選択する選択手段と、
この選択手段により選択された音色に応じて、発音遅延時間を決定する決定手段と、
前記検出手段により押鍵が検出された時点から前記決定手段により決定された発音遅延時間経過後に、前記選択手段により選択された音色の楽音の発音が行われるように、指示を行なう発音指示手段と、
を備えたことを特徴とする電子鍵盤楽器。
[付記2]
発音遅延時間を前記音色の種類ごとに記憶するテーブルを更に備え、
前記決定手段は、
前記選択手段により選択された音色に対応する発音遅延時間を前記テーブルから検索する検索手段と、を有する付記1に記載の電子鍵盤楽器。
[付記3]
前記検出手段は、
前記選択手段により所定の音色が選択された場合に、前記鍵が第1の位置まで押し込まれたことを条件に押鍵を検出するように構成されるとともに、
前記選択手段により所定の音色以外の音色が選択された場合に、前記鍵が前記第1の位置からさらに第2の位置に押し込まれたことを条件に押鍵を検出するように構成される、
付記1に記載の電子鍵盤楽器。
[付記4]
複数の鍵からなる鍵盤を有する電子鍵盤楽器が実行する方法であって、
前記複数の鍵のいずれかが押鍵されたことを検出する検出ステップと、
発音すべき楽音の音色を選択する選択ステップと、
この選択ステップにより選択された音色に応じて、発音遅延時間を決定する決定ステップと、
前記検出ステップにより押鍵が検出された時点から前記決定ステップにより決定された発音遅延時間経過後に、前記選択ステップにより選択された音色の楽音の発音が行われるように、指示を行なう発音指示ステップと、
を有する方法。
[付記5]
複数の鍵からなる鍵盤を有する電子鍵盤楽器として用いられるコンピュータに、 前記複数の鍵のいずれかが押鍵されたことを検出する検出ステップと、
発音すべき楽音の音色を選択する選択ステップと、
この選択ステップにより選択された音色に応じて、発音遅延時間を決定する決定ステップと、
前記検出ステップにより押鍵が検出された時点から前記決定ステップにより決定された発音遅延時間経過後に、前記選択ステップにより選択された音色の楽音の発音が行われるように、指示を行なう発音指示ステップと、
を実行させるプログラム。
10・・・電子楽器、11・・・鍵盤、12・・・アコースティックピアノ選択スイッチ、13・・・エレクトリックピアノ選択スイッチ、14・・・電気オルガン選択スイッチ、15・・・ハープシコード選択スイッチ、21・・・CPU、22・・・ROM、23・・・RAM、24・・・サウンドシステム、32・・・鍵、34・・・第1スイッチ、35・・・第2スイッチ、36・・・第3スイッチ、42・・・第1スイッチ基板、43・・・第2スイッチ基板

Claims (3)

  1. 複数の鍵を有する鍵盤と、
    前記複数の鍵に対応した検出手段と、
    指示手段と、
    を備え、
    前記検出手段は、前記複数の鍵毎に、押鍵によって順次オンする第1設定スイッチ、第2設定スイッチ及び第3設定スイッチを有し、
    前記指示手段は、
    押鍵によって前記第2設定スイッチがオンしてから前記第3設定スイッチがオンするまでの時間に基づいたベロシティにしたがって発音指示し、
    離鍵によって前記第2設定スイッチがオフすると爪が弦に触れる音を発音指示し、前記第1設定スイッチがオフすると消音指示することを特徴とする電子鍵盤楽器。
  2. 複数の鍵を有する鍵盤を有する電子鍵盤楽器が実行する方法であって、
    前記複数の鍵毎に、第1設定スイッチ、第2設定スイッチ及び第3設定スイッチが設けられており、
    押鍵によって、第1設定スイッチのオン後に第2設定スイッチがオンしてから第3設定スイッチがオンするまでの時間に基づいたベロシティにしたがって発音指示する第1指示ステップと、
    離鍵によって前記第2設定スイッチがオフすると爪が弦に触れる音を発音指示し、前記第1設定スイッチがオフすると消音指示する第2指示ステップと、
    を有する方法。
  3. 複数の鍵を有する鍵盤を有する電子鍵盤楽器に用いられるコンピュータに、
    押鍵された鍵に設けられた第1設定スイッチのオン後に、前記押鍵された鍵に設けられた第2設定スイッチがオンしてから前記押鍵された鍵に設けられた第3設定スイッチがオンするまでの時間に基づいたベロシティにしたがって発音指示する第1指示ステップと、
    離鍵によって前記第2設定スイッチがオフすると爪が弦に触れる音を発音指示し、前記第1設定スイッチがオフすると消音指示する第2指示ステップと、
    を実行させるプログラム。
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