JP6394291B2 - 電子制御装置およびメモリ書換方法 - Google Patents
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Description
第2発明のメモリ書換方法は、第1発明の電子制御装置にて実行される方法であり、当該方法を実行することで、第1発明の電子制御装置と同様の効果を得ることができる。
以下に本発明の第1実施形態を図面とともに説明する。
本実施形態の電子制御装置(Electronic Control Unit)1(以下、ECU1という)は、車両に搭載され、車両に搭載されたエンジン(不図示)を制御する。
マイコン2は、CPU11、CPU12、フラッシュROM13、RAM14およびCAN(登録商標:Controller Area Network)モジュール15を備える。
フラッシュROM13は、記憶内容を書き換え可能な不揮発性メモリである。フラッシュROM13には、ブートプログラムと、制御プログラムと、書換プログラムとが記憶されている。ブートプログラムは、マイコン2のリセット解除直後に実行されるプログラムである。制御プログラムは、エンジンを制御するためのプログラムである。制御プログラムは、エンジン制御用の制御プログラムを構成するデータと、その制御プログラムの実行時に参照される制御データとを含む。書換プログラムは、フラッシュROM13の記憶内容(すなわち、制御プログラムを構成するデータと、制御データ)を書き換えるためのプログラムである。
以下、CPU11が実行するブートプログラム、制御プログラムおよび書換プログラムをそれぞれ、第1ブートプログラム、第1制御プログラムおよび第1書換プログラムという。また、CPU12が実行するブートプログラム、制御プログラムおよび書換プログラムをそれぞれ、第2ブートプログラム、第2制御プログラムおよび第2書換プログラムという。
この第1書換処理が実行されると、CPU11は、図4に示すように、まずS210にて、プログラム書換装置6から送信されて来る書換データをCANモジュール15が新たに受信したか否かを判断する。ここで、書換データを受信していない場合には(S210:NO)、S250に移行する。
次にS230にて、受信バッファ21に格納された書換データのデータ量(以下、格納データ量という)が予め設定された書込実行データ量以上であるか否かを判断する。ここで、格納データ量が書込実行データ量未満である場合には(S230:NO)、S250に移行する。一方、格納データ量が書込実行データ量以上である場合には(S230:YES)、S240にて、CPU12へ書込処理要求を送信し、S250に移行する。
この第2書換処理が実行されると、CPU12は、図5に示すように、まずS310にて、CPU11から書込処理要求を受信したか否かを判断する。ここで、書込処理要求を受信していない場合には(S310:NO)、S310の処理を繰り返すことにより、書込処理要求を受信するまで待機する。
ここで、第2書込回数が終了判定回数未満である場合には(S370:NO)、S310に移行して、上述の処理を繰り返す。一方、第2書込回数が終了判定回数以上である場合には(S370:YES)、第2書換処理を終了する。
このようにECU1は、例えば図6に示すように、書換データを受信バッファ21に格納する処理と、フラッシュROM13に書換データを書き込むとともに書換データの一致を確認する処理とをそれぞれ別のCPUで実行することができる。
以下に本発明の第2実施形態を図面とともに説明する。なお第2実施形態では、第1実施形態と異なる部分を説明する。
また第2実施形態のECU1は、CPU11,12とフラッシュROM13との間が接続される代わりに、CPU11とフラッシュROM18との間、およびCPU12とフラッシュROM19との間がデータ通信可能に接続される点が第1実施形態と異なる。
また第2実施形態のECU1は、第1書換処理と第2書換処理が第1実施形態と異なる。
第2実施形態の第1書換処理が実行されると、CPU11は、図8に示すように、まずS410にて、CPU12から書込処理要求を受信したか否かを判断する。ここで、書込処理要求を受信していない場合には(S410:NO)、S410の処理を繰り返すことにより、書込処理要求を受信するまで待機する。
その後S510にて、プログラム書換装置6から送信されて来る書換データをCANモジュール15が新たに受信したか否かを判断する。ここで、書換データを受信していない場合には(S510:NO)、S550に移行する。一方、書換データを新たに受信した場合には(S510:YES)、S520にて、受信した書換データをRAM14内の受信バッファ21に格納する。
第2実施形態の第2書換処理が実行されると、CPU12は、図9に示すように、まずS610にて、プログラム書換装置6から送信されて来る書換データをCANモジュール15が新たに受信したか否かを判断する。ここで、書換データを受信していない場合には(S610:NO)、S650に移行する。
次にS630にて、受信バッファ21に格納された書換データのデータ量(格納データ量)が書込実行データ量以上であるか否かを判断する。ここで、格納データ量が書込実行データ量未満である場合には(S630:NO)、S650に移行する。一方、格納データ量が書込実行データ量以上である場合には(S630:YES)、S640にて、CPU11へ書込処理要求を送信し、S650に移行する。
その後S710にて、CPU11から書込処理要求を受信したか否かを判断する。ここで、書込処理要求を受信していない場合には(S710:NO)、S710の処理を繰り返すことにより、書込処理要求を受信するまで待機する。
ここで、第2書込回数が第2終了判定回数未満である場合には(S770:NO)、S710に移行して、上述の処理を繰り返す。一方、第2書込回数が第2終了判定回数以上である場合には(S770:YES)、今回のプログラム書換要求で書き込むべきプログラムに関する全ての書き込みが終了したと判断し、第2書換処理を終了する。
例えば上記実施形態では、マイコン2が2個のCPU11,12を備えるものを示したが、3個以上のCPUを備えるようにしてもよい。
また上記実施形態では、フラッシュROM13に制御プログラムを記憶するものを示したが、制御プログラムの記憶媒体としてはこれに限定されるものではなく、例えばEEPROMのように記憶内容の書き換えが可能な不揮発性メモリであればよい。
Claims (2)
- 複数のCPUを有し、所定の制御対象を制御するための制御処理を実行するように構成された電子制御装置(1)であって、
記憶内容の書き換えが可能であり、前記制御処理を実行するための制御プログラムを記憶する不揮発性メモリ(13,18,19)を備え、
複数の前記CPUのうちの1つの前記CPUである第1CPU(11)は、
前記不揮発性メモリに記憶される前記制御プログラムの内容を書き換えるためのデータである書換データを当該電子制御装置が外部から受信すると、受信した前記書換データを、前記不揮発性メモリに書き込む前に一時的に記憶する受信バッファ(21)に格納する第1格納処理を実行する第1格納手段(S220,S520)を備え、
複数の前記CPUのうち前記第1CPUと異なる1つの前記CPUである第2CPU(12)は、
前記受信バッファに格納された前記書換データを前記不揮発性メモリに書き込むことにより、前記不揮発性メモリに記憶される前記制御プログラムの内容を書き換える第1書込処理を実行する第1書込手段(S320,S720)と、
受信した前記書換データと、前記不揮発性メモリに書き込まれた前記書換データとの一致を確認する第1確認処理を実行する第1確認手段(S330,S730)とを備え、
前記不揮発性メモリは、
少なくとも、前記第1CPUが前記制御処理を実行するための第1制御プログラムを記憶する第1不揮発性メモリ(18)と、前記第2CPUが前記制御処理を実行するための第2制御プログラムを記憶する第2不揮発性メモリ(19)とから構成され、
前記第1CPUが備える前記第1格納手段(S520)は、
前記第2不揮発性メモリに記憶される前記第2制御プログラムの内容を書き換えるためのデータである第2書換データを外部から受信すると、受信した前記第2書換データを前記受信バッファに格納する処理を前記第1格納処理として実行し、
前記第2CPUが備える前記第1書込手段(S720)は、
前記受信バッファに格納された前記第2書換データを前記第2不揮発性メモリに書き込むことにより、前記第2不揮発性メモリに記憶される前記第2制御プログラムの内容を書き換える処理を前記第1書込処理として実行し、
前記第2CPUが備える前記第1確認手段(S730)は、
受信した前記第2書換データと、前記第2不揮発性メモリに書き込まれた前記第2書換データとの一致を確認する処理を前記第1確認処理として実行し、
前記第2CPUは、更に、
前記第1不揮発性メモリに記憶される前記第1制御プログラムの内容を書き換えるためのデータである第1書換データを当該電子制御装置が外部から受信すると、受信した前記第1書換データを前記受信バッファに格納する第2格納処理を実行する第2格納手段(S620)を備え、
前記第1CPUは、更に、
前記受信バッファに格納された前記第1書換データを前記第1不揮発性メモリに書き込むことにより、前記第1不揮発性メモリに記憶される前記第1制御プログラムの内容を書き換える第2書込処理を実行する第2書込手段(S420)と、
受信した前記第1書換データと、前記第1不揮発性メモリに書き込まれた前記第1書換データとの一致を確認する第2確認処理を実行する第2確認手段(S430)とを備える
ことを特徴とする電子制御装置。 - 複数のCPUを有し、所定の制御対象を制御するための制御処理を実行するように構成された電子制御装置(1)のメモリ書換方法であって、
記憶内容の書き換えが可能であり前記制御処理を実行するための制御プログラムを記憶する不揮発性メモリ(13,18,19)に記憶される前記制御プログラムの内容を書き換えるためのデータである書換データを当該電子制御装置が外部から受信すると、受信した前記書換データを、前記不揮発性メモリに書き込む前に一時的に記憶する受信バッファ(21)に格納する第1格納処理を、複数の前記CPUのうちの1つの前記CPUである第1CPU(11)に実行させる第1格納手順(S220,S520)と、
前記受信バッファに格納された前記書換データを前記不揮発性メモリに書き込むことにより、前記不揮発性メモリに記憶される前記制御プログラムの内容を書き換える第1書込処理を、複数の前記CPUのうち前記第1CPUと異なる1つの前記CPUである第2CPU(12)に実行させる第1書込手順(S320,S720)と、
受信した前記書換データと、前記不揮発性メモリに書き込まれた前記書換データとの一致を確認する第1確認処理を前記第2CPUに実行させる第1確認手順(S330,S730)とを備え、
前記不揮発性メモリは、
少なくとも、前記第1CPUが前記制御処理を実行するための第1制御プログラムを記憶する第1不揮発性メモリ(18)と、前記第2CPUが前記制御処理を実行するための第2制御プログラムを記憶する第2不揮発性メモリ(19)とから構成され、
前記第1格納手順(S520)は、
前記第2不揮発性メモリに記憶される前記第2制御プログラムの内容を書き換えるためのデータである第2書換データを当該電子制御装置が外部から受信すると、受信した前記第2書換データを前記受信バッファに格納する処理を前記第1格納処理として実行させ、
前記第1書込手順(S720)は、
前記受信バッファに格納された前記第2書換データを前記第2不揮発性メモリに書き込むことにより、前記第2不揮発性メモリに記憶される前記第2制御プログラムの内容を書き換える処理を前記第1書込処理として実行させ、
前記第1確認手順(S730)は、
受信した前記第2書換データと、前記第2不揮発性メモリに書き込まれた前記第2書換データとの一致を確認する処理を前記第1確認処理として実行させ、
更に、
前記第1不揮発性メモリに記憶される前記第1制御プログラムの内容を書き換えるためのデータである第1書換データを当該電子制御装置が外部から受信すると、受信した前記第1書換データを前記受信バッファに格納する第2格納処理を、前記第2CPUに実行させる第2格納手順(S620)と、
前記受信バッファに格納された前記第1書換データを前記第1不揮発性メモリに書き込むことにより、前記第1不揮発性メモリに記憶される前記第1制御プログラムの内容を書き換える第2書込処理を、前記第1CPUに実行させる第2書込手順(S420)と
受信した前記第1書換データと、前記第1不揮発性メモリに書き込まれた前記第1書換データとの一致を確認する第2確認処理を、前記第1CPUに実行させる第2確認手順(S430)とを備える
ことを特徴とするメモリ書換方法。
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JP2014225082A JP6394291B2 (ja) | 2014-11-05 | 2014-11-05 | 電子制御装置およびメモリ書換方法 |
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JP6394291B2 true JP6394291B2 (ja) | 2018-09-26 |
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- 2014-11-05 JP JP2014225082A patent/JP6394291B2/ja active Active
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