JP6389070B2 - 通信端末、音声通信制御方法及びコンピュータプログラム - Google Patents

通信端末、音声通信制御方法及びコンピュータプログラム Download PDF

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Description

本発明は、無線端末による音声通信を制御する技術に関する。
近年、VoIP(Voice Over Internet Protocol)によってIP網で音声通信を行う技術が実用化されている。例えば、特許文献1には、音声通信を行う端末間で送受信される音声データの符号化を、送信元の端末と送信先の端末とで異なる符号化方式により行う技術が提案されている。
特開2012−209638号公報
しかしながら、VoIPによる音声通信を例えば無線端末で実現する場合、通話初期における通信が不安定になるという問題があった。これは、無線端末を収容する基地局が、発生した通信量に基づいて無線端末に通信帯域を割り当てるためである。
上記事情に鑑み、本発明は、通信端末がより安定して音声通信を行うことができる技術を提供することを目的としている。
本発明の一態様は、通信端末に対し通信量に応じた通信帯域を割り当てる通信帯域割当装置を介してVoIPによる音声通信を行う通信端末であって、第1のパケットを音声通信を開始する前に送信する音声通信制御部を備える、通信端末である。
本発明の一態様は、上記の通信端末であって、前記音声通信制御部は、前記第1のパケットを連続して送信する。
本発明の一態様は、上記の通信端末であって、前記音声通信制御部は、音声通信に必要な通信帯域が割り当てられるだけの通信量が発生するように前記第1のパケットを送信する。
本発明の一態様は、上記の通信端末であって、前記第1のパケットごとに受信される第1の応答パケットの受信状況に基づいて、音声通信を開始する前の時点におけるネットワークの状況を推定するネットワークモニタ部をさらに備える。
本発明の一態様は、上記の通信端末であって、前記音声通信制御部は、音声通信中に第2のパケットを送信し、前記ネットワークモニタ部は、前記第2のパケットごとに受信される第2の応答パケットの受信状況に基づいて、音声通信中のネットワークの状況を推定する。
本発明の一態様は、上記の通信端末であって、利用者が前記通信端末を操作するための操作画面を表示する表示部をさらに備え、前記ネットワークモニタ部は、音声通信を開始する前の時点におけるネットワークの状況を表す情報を前記表示部に表示させる。
本発明の一態様は、上記の通信端末であって、前記ネットワークモニタ部は、音声通信中のネットワークの状況を表す情報を前記表示部に表示させる。
本発明の一態様は、上記の通信端末であって、前記音声通信制御部は、時刻と、場所と、前記場所の前記時刻におけるネットワークの状況を表す情報と、が対応づけられた時刻場所情報に基づいて、前記第1のパケットを送信する量を決定する。
本発明の一態様は、上記の通信端末であって、前記ネットワークモニタ部は、音声通信を開始する前の時点における前記ネットワークの状況と、音声通信中の前記ネットワークの状況と、の一方又は両方を前記時刻場所情報として蓄積する。
本発明の一態様は、通信端末に対し通信量に応じた通信帯域を割り当てる通信帯域割当装置を介してVoIPによる音声通信を行う通信端末が行う音声通信制御方法であって、第1のパケットを音声通信を開始する前に送信する音声通信制御ステップを有する、音声通信制御方法である。
本発明の一態様は、通信端末に対し通信量に応じた通信帯域を割り当てる通信帯域割当装置を介してVoIPによる音声通信を行う通信端末が行う音声通信制御方法における、第1のパケットを音声通信を開始する前に送信する音声通信制御ステップを、コンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムである。
本発明により、通信端末がより安定して音声通信を行うことが可能となる。
VoIPにより音声通信を行う音声通信システムの構成例を示す図である。 実施形態の音声通信システムのシステム構成を示すシステム構成図である。 実施形態のVoIP端末1の機能構成を示す機能ブロック図である。 通話品質テーブル111の具体例を示す図である。 実施形態の音声通信システムの動作例を示す図である。 ダイヤル画面の具体例を示す図である。 通話中画面の具体例を示す図である。 実施形態の音声通信システムにおける第1処理の流れを示すシーケンス図である。 実施形態の音声通信システムにおける第2処理の流れを示すシーケンス図である。
図1は、VoIPにより音声通信を行う音声通信システムの構成例を示す図である。
同図において、VoIP端末1−1、VoIP端末1−2、VoIP端末1−3及びVoIP電話機2は、VoIPにより音声通信を行う端末である。VoIP端末1−1、VoIP端末1−2、VoIP端末1−3は、携帯電話やスマートフォンなどの無線通信によって音声通信を行う無線端末である。VoIP電話機2は、VoIPによる音声通信機能を備える固定電話機である。基地局3−1、基地局3−2及び基地局3−3は上記の無線端末を収容する基地局である。基地局3−1は、VoIP端末1−1を収容する。基地局3−2は、VoIP端末1−2を収容する。基地局3−3は、VoIP端末1−3を収容する。
事業者IP網4は、VoIP端末1−1、VoIP端末1−2及びVoIP電話機2の利用者に通信サービスを提供する事業者のIP(Internet Protocol)網である。事業者IP網4には、基地局3−1、基地局3−2及びVoIP電話機2が接続される。また、事業者IP網4は、WAN(Wide Area Network)に接続され、WANを介して他の事業者のIP網と接続可能である。
別事業者IP網5は、VoIP端末1−3の利用者に通信サービスを提供する事業者のIP網である。別事業者IP網5には基地局3−3が接続される。
WAN6は、事業者IP網4と別事業者IP網5とを接続するネットワークである。WAN6は、例えば、インターネットや、専用線、広域イーサネット(登録商標)などのWANである。
なお、同図は、VoIPを用いた音声通信システムの構成の一例を示すものであり、VoIPを用いた音声通信システムの構成は同図と異なる構成であってもよい。例えば、WAN6によって接続される事業者のIP網の数は、同図と異なる数であってもよい。同様に、各基地局3に接続されるVoIP端末1の数も同図と異なる数であってもよい。同様に、各事業者のIP網に接続される基地局3及びVoIP電話機2の数は、同図と異なる数であってもよい。
また、VoIPを用いた音声通信システムが、パケット交換方式による通信と回線交換方式による通信とを相互変換する変換装置を備えることによって、各VoIP端末1及びVoIP電話機2は、固定電話回線に接続された電話機との間で音声通信することも可能である。
図2は、実施形態の音声通信システムのシステム構成を示すシステム構成図である。
本実施形態では、説明を簡単にするために、VoIPにより音声通信する端末は、同一事業者の通信サービスを使用するものと仮定する。この場合、実施形態の音声通信システムの構成は同図が示す構成となる。実施形態の音声通信システムは、VoIP端末1−1、VoIP端末1−2、基地局3−1、基地局3−2、事業者IP網4及び応答サーバ7を備える。VoIP端末1−1、VoIP端末1−2、基地局3−1、基地局3−2及び事業者IP網4は、図1と同様である。以下の説明では、特に区別しない限り、VoIP端末1−1及びVoIP端末1−2をVoIP端末1と記載する。同様に、基地局3−1及び基地局3−2を基地局3と記載する。
なお、VoIP端末1は、VoIPによる音声通信の機能を有する端末であれば、同図の例のような無線端末に限定されない。
基地局3(通信帯域割当装置)は、自装置が収容するVoIP端末1ごとに通信帯域を割り当てる。一般的に、基地局3は、無線帯域を有効利用するために、収容する端末のうちユーザ通信を行っていない端末には、自装置との間の通信制御に必要な最低限の帯域のみを割り当てる。ユーザ通信とは、上記の通信制御のための通信以外の通信である。例えば、ユーザ通信は、VoIPによる音声通信や、ユーザデータの送受信のための通信、Webサーバへアクセスするための通信などである。基地局3は、ユーザ通信が発生したことを検知すると、ユーザ通信を行った端末に対して、ユーザ通信によって発生した通信量に応じた通信帯域を割り当てる。ただし、基地局3がユーザ通信の発生を検知してから通信帯域を割り当てるまでにはタイムラグがある。そのため、VoIP端末1は、音声通信を開始した直後には、十分な通信帯域が割り当てられず、通話品質が劣化する場合がある。
なお、VoIP端末1が接続する通信回線は、通信量に応じて通信帯域を割り当てる通信回線であれば、無線及び有線等の回線種別によって限定されない。例えば、基地局3は、上記の方法で通信帯域の割り当てを行う、有線のネットワークスイッチであってもよい。 応答サーバ7は、VoIP端末1から送信される第1パケット(第1のパケット)及び第2パケット(第2のパケット)を受信する。応答サーバ7は、受信したパケットごとに応答パケットを生成し送信元のVoIP端末1に送信する。第1パケット及び第2パケットの詳細は後述する。
図3は、実施形態のVoIP端末1の機能構成を示す機能ブロック図である。
VoIP端末1は、バスで接続されたCPU(Central Processing Unit)やメモリや補助記憶装置などを備え、音声通信プログラムを実行する。VoIP端末1は、音声通信プログラムの実行によって記憶部11、通信部12、表示部13、入力部14、音声入出力部15、ネットワークモニタ部16及び音声通信制御部17を備える装置として機能する。
なお、VoIP端末1の各機能の全て又は一部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やPLD(Programmable Logic Device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアを用いて実現されてもよい。音声通信プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置である。音声通信プログラムは、電気通信回線を介して送信されてもよい。
記憶部11は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。記憶部11は、VoIPによる音声通信を実現するためのVoIPアプリケーションを予め記憶している。また、記憶部11は、通話品質テーブル111(時刻場所情報)を予め記憶している。
図4は、通話品質テーブル111の具体例を示す図である。
通話品質テーブル111は、音声通信の品質に関する情報を記憶するテーブルである。通話品質テーブル111は、位置情報ごとに通話品質レコードを有する。通話品質レコードは、位置情報、時刻情報、通話OK率及び通話NG率の各値を有する。位置情報は、自装置の位置を表す情報である。位置情報は、例えば、緯度や経度などの情報である。時刻情報は、時刻を表す情報である。通話OK率は、位置情報が示す位置において、時刻情報が示す時刻に行われる音声通信の品質が良好である確率を表す。通話NG率は、位置情報が示す位置において、時刻情報が示す時刻に行われる音声通信の品質が良好でない確率を表す。
図3の説明に戻る。
通信部12は、Wi−Fi(Wireless Fidelity)(登録商標)等の無線通信インターフェースを用いて構成される。通信部12は、基地局3との間の無線通信を制御する。
表示部13は、タッチパネルや液晶ディスプレイなどの表示装置を用いて構成される。表示部13は、ネットワークモニタ部16及び音声通信制御部17の指示に応じてVoIPアプリケーションの操作画面を表示する。操作画面には、ダイヤル画面及び通話中画面の2つの操作画面がある。ダイヤル画面及び通話中画面の詳細は後述する。
入力部14は、タッチパネルやキーボードなどの入力装置を用いて構成される。入力部14は、利用者の操作の入力を受け付ける。入力部14は、利用者の入力情報を音声通信制御部17に出力する。
音声入出力部15は、マイクやスピーカなどの音声入出力装置を用いて構成される。音声入出力部15は、利用者が発した音声を音声信号に変換する。音声入出力部15は、取得した音声信号を音声通信制御部17に出力する。また、音声入出力部15は、音声通信制御部17から出力される音声信号を取得する。音声入出力部15は、取得した音声信号を音声に変換して出力する。
ネットワークモニタ部16は、応答サーバ7から送信される応答パケットを取得する。ネットワークモニタ部16は、応答パケットの受信状況に基づいてネットワークの状況を推定する。応答パケットの受信状況とは、例えば、パケットの送信から応答パケットの受信までの時間(以下、「応答時間」という。)や、応答パケットが送信されなかった送信パケットの数(以下、「パケットロス数」という。)などである。ネットワークモニタ部16は、応答パケットの受信状況に基づいて、ネットワークの遅延や、通信のゆらぎなどを算出する。ネットワークモニタ部16は、算出したネットワークの遅延や、通信のゆらぎなどの情報に基づいてネットワークの状況を推定する。ネットワークモニタ部16は、推定したネットワークの状況を表示部13に表示させる。
音声通信制御部17は、VoIP端末1の音声通信を制御する。音声通信制御部17は、利用者によってVoIPアプリケーションを実行する操作が入力されることによって生成される機能部である。VoIPアプリケーションを実行する操作が入力されると、VoIPアプリケーションは、VoIP端末1のCPUによって記憶部11から読み出され、メモリ上に展開される。
音声通信制御部17が実行する音声通信の制御は、大きく第1処理と第2処理とに分類される。第1処理は、VoIP端末1が通話先のVoIP端末1(以下、「対向端末」という。)に発信信号を送信して音声通信を開始する前に行われる前処理である。第1処理では、VoIP端末1は、第1パケットを応答サーバ7に送信する。この第1パケットは、基地局3によって応答サーバ7に中継される。第1パケットを受信した基地局3は、受信した第1パケットにより発生した通信量に応じた通信帯域をVoIP端末1に割り当てる。そのため、音声通信制御部17が、VoIPを用いた音声通信に必要な通信帯域が割り当てられるだけの通信量が発生するように第1パケットを連続して送信する。この第1パケットの送信により、VoIP端末1は、音声通信に必要な通信帯域を音声通信の開始前に確保することができる。
VoIPによる音声通信では、20kbps程度の通信帯域が確保されれば十分な通話品質が得られるとされている。したがって、本実施形態の音声通信制御部17は、例えば、20kbps程度の通信帯域を確保するために、第1パケットを連続して送信してもよい。例えば、この場合、VoIP端末1は、40バイトのパケットを40msec間隔で送信してもよい。
また、基地局3に割り当てられた通信帯域が音声通信を開始するまで維持されるように、音声通信制御部17は、音声通信が開始されるまで継続して第1パケットを送信してもよい。また、音声通信制御部17は、音声通信を開始するタイミングから、少なくとも基地局3が音声通信に必要な通信帯域を割り当てるのに要する時間だけ遡った時刻には、第1パケットの送信を開始するように構成されてもよい。また、音声通信制御部17は、音声通信の開始前において、少なくとも基地局3によって通信帯域の割り当てが行われるタイミングまでには、第1パケットの送信を開始するように構成されてもよい。
なお、通信帯域の確保のために送信された第1パケットに対する応答パケット(第1の応答パケット)を受信することによって、ネットワークモニタ部16は、音声通信開始前のネットワークの状況を推定することができる。すなわち、第1パケットを送信することによって、VoIP端末1は、音声通信開始前に通信帯域を確保することと、音声通信開始前のネットワークの状況を推定することとが可能となる。
第2処理は、通話開始から通話終了までの間の音声通信を制御する処理である。第2処理では、VoIP端末1は、まず、利用者のダイヤル操作及び発信操作の入力を受け付ける。音声通信制御部17は、入力情報が示す対向端末との間で、音声通信を開始するための発信信号を対向端末に送信する。対向端末が発信信号を受信すると、発信元のVoIP端末1と対向端末との間の音声通信が開始される。音声通信制御部17は、音声入出力部15から出力される音声信号に符号化や圧縮等の処理を行って音声データを生成する。音声通信制御部17は、生成した音声データを、ネットワークへの送出単位であるパケットに分割する。音声通信制御部17は、音声データが分割されたパケット(以下、「音声パケット」という。)を、対向端末に送信する。
また、音声通信制御部17は、対向端末から送信された音声パケットを取得する。音声通信制御部17は、取得した音声パケットを結合し音声データを取得する。音声通信制御部17は、取得した音声データに復号や伸長等の処理を行って音声信号を生成する。音声通信制御部17は、生成した音声信号を音声入出力部15に出力する。音声通信制御部17は、利用者によって通話終了の操作が入力されると、対向端末に終了信号を送信し音声通信を終了する。
さらに、音声通信制御部17は、対向端末との間で音声通信を行っている間、所定のタイミングで応答サーバ7に第2パケットを送信する。音声通信中に第2パケットが送信されることによって、VoIP端末1は、音声通信中のネットワークの状況を推定することができる。
図5は、実施形態の音声通信システムの動作例を示す図である。
同図において、縦軸は時間を表す。同図では、時刻t11、時刻t21、時刻t31及び時刻t41において、VoIP端末1が応答サーバ7に第1パケットを送信している。そして、VoIP端末1は、第1パケットに対する応答パケットを、それぞれ、時刻t12、時刻t22、時刻t32及び時刻t42において受信している。RTT1、RTT2、RTT3及びRTT4は、それぞれ、時刻t11、時刻t21、時刻t31及び時刻t41において送信された第1パケットのRTT(Round Trip Time)を表す。ネットワークモニタ部16は、これらのRTTについて平均や、分散などの統計値を算出する。ネットワークモニタ部16は、算出した統計値を予め設定された閾値と比較することにより、音声通信開始前におけるネットワークの状況を推定する。
また、同図では、時刻t51及び時刻t61において、VoIP端末1が応答サーバ7に第2パケットを送信している。そして、VoIP端末1は、第2パケットに対する応答パケット(第2の応答パケット)を、それぞれ、時刻t52及び時刻t62において受信している。RTT5及びRTT6は、それぞれ、時刻t51及び時刻t61において送信された第2パケットのRTTを表す。ネットワークモニタ部16は、第1パケットと同様に、第2パケットのRTTについて平均や、分散などの統計値を算出することにより、音声通信中のネットワークの状況を推定する。
なお、ネットワークモニタ部16は、第1パケット(又は第2パケット)のRTTに基づくネットワークの状況の推定において、全てのRTTに基づいて統計値を算出してもよいし、一部のRTTに基づいて統計値を算出してもよい。一部のRTTに基づいて統計値を算出する場合、例えば、ネットワークモニタ部16は、第1パケット(又は第2パケット)のRTTのうち最近のN個のRTTに基づいて統計値を算出してもよい。
ネットワークモニタ部16は、上記のように算出された統計値と、予め設定された統計値の閾値とを比較することによってネットワークの状況を推定してもよい。例えば、ネットワークモニタ部16は、算出された統計値が閾値より小さい場合にネットワークの状況が良好であることを推定してもよい。また、ネットワークモニタ部16は、算出された統計値が閾値より大きい場合にネットワークの状況が不良であることを推定してもよい。
なお、ネットワークモニタ部16は、算出された統計値を複数の閾値と比較することによって、ネットワークの状況を推定してもよい。例えば、ネットワークモニタ部16は、複数の閾値によって、ネットワークの状況が良好又は不良であることを複数の段階で推定してもよい。
図6は、ダイヤル画面の具体例を示す図である。
同図における符号131は、ダイヤル画面を表す。ダイヤル画面131は、VoIP端末1が音声通信を開始する前に表示される画面である。ダイヤル画面131は、通信状況表示領域1311、発信先表示領域1312、ダイヤル表示領域1313及び通話開始ボタン1314を備える。
通信状況表示領域1311は、第1処理において推定されたネットワークの状況を表す情報が表示される。通信状況表示領域1311に表示されるネットワークの状況は、同図のように文字の態様で表示されてもよいし、他の態様で表示されてもよい。例えば、通信状況表示領域1311には、ネットワークの状況に応じた色を持つ図形が表示されてもよいし、ネットワークの状況を示すスコアが表示されてもよい。また、例えば、ネットワークの状況を示すスコアは、数値で表示されてもよいし、表示される図形の数や大きさなどで表されてもよい。
ネットワークの状況を表す情報が通信状況表示領域1311に表示されることによって、利用者は音声通信に必要な通信帯域が確保されたことを確認した上で音声通信を開始することができる。例えば、ネットワークモニタ部16は、第1パケットの送信量と、応答パケットの受信量に基づいて通信帯域を算出する。通信帯域の算出は、単位時間当たりに受信された音声パケットの量に基づいて算出されてもよい。ネットワークモニタ部16は、算出した通信帯域が所定の閾値以上になると通信状況表示領域1311に“良好”の文字を表示し、音声通信に必要な通信帯域が確保されたことを通知する。ネットワークモニタ部16は、目標とする通信帯域に基づいて必要となるRTTを推定し、推定したRTTと実際のRTTとを比較することによってネットワークの状況を推定してもよい。例えば、ネットワークモニタ部16は、推定したRTTが実際のRTTよりも大きい場合、十分な通信帯域が確保されていると推定してもよい。また、例えば、ネットワークモニタ部16は、推定したRTTが実際のRTTよりも小さい場合、十分な通信帯域が確保されていないと推定してもよい。ネットワークモニタ部16は、このようにして推定されたネットワークの状況を通信状況表示領域1311に表示してもよい。
発信先表示領域1312は、利用者によって入力された発信先の電話番号が表示される領域である。
ダイヤル表示領域1313は、利用者が発信先の電話番号を入力するためのダイヤルが表示される領域である。
通話開始ボタン1314は、利用者が発信先表示領域1312に表示された電話番号に発信する操作を入力するためのボタンである。通話開始ボタン1314が押下されると、音声通信制御部17は、発信先表示領域1312に表示された電話番号が示す対向端末に発信信号を送信し、音声通信を開始する。音声通信制御部17は、音声通信を開始すると、通話中画面を表示部13に表示させる。
なお、ダイヤル画面131には、同図に示されない他の情報が表示されてもよい。例えば、現在時刻や発信先の対向端末の所有者の写真などが表示されてもよい。
また、例えば、ダイヤル画面131には、ネットワークの状況に応じて、利用可能な通信手段が表示されてもよい。利用可能な通信手段とは、例えば、電話回線を使用した音声通信や、メール、チャット等の手段である。この場合、VoIP端末1は、各通信手段が利用可能であると推定されるネットワークの状況と、各通信手段とが対応づけられた情報を予め記憶する。ネットワークモニタ部16は、推定されたネットワークの状況に応じて利用可能な通信手段を選択する。ネットワークモニタ部16は、利用可能と推定された通信手段を選択するための表示をダイヤル画面131に表示させ、利用者に選択の入力を促す。入力部14は、利用者の選択の入力を受け付ける。VoIP端末1は、利用者によって選択された通信手段を実行する。このように、ネットワークの状況に応じて利用可能な通信手段が表示されることによって、利用者はネットワークの状況に応じて通信手段を選択することができる。
図7は、通話中画面の具体例を示す図である。
同図における符号132は、通話中画面を表す。通話中画面132は、VoIP端末1が音声通信を行っているときに表示される画面である。通話中画面132は、通信状況表示領域1321、通話先表示領域1322及び通話終了ボタン1323を備える。
通信状況表示領域1321は、第2処理において推定されたネットワークの状況を表す情報が表示される。通信状況表示領域1321には、同図のようにネットワークの状況を表す文字が表示されてもよいし、他の態様で表示されてもよい。例えば、通信状況表示領域1321には、ネットワークの状況に応じた色を持つ図形が表示されてもよいし、ネットワークの状況を示すスコアが表示されてもよい。また、例えば、ネットワークの状況を示すスコアは、数値で表示されてもよいし、表示される図形の数や大きさなどで表されてもよい。
通話先表示領域1322は、自装置と音声通信中の対向端末の電話番号が表示される領域である。
通話終了ボタン1323は、利用者が音声通信を終了する操作を入力するためのボタンである。通話終了ボタン1323が押下されると、音声通信制御部17は、ダイヤル画面131を表示部13に表示させる。
なお、通話中画面132には、同図に示されない他の情報が表示されてもよい。例えば、通話時間や通話料金などの情報が表示されてもよい。
図8は、実施形態の音声通信システムにおける第1処理の流れを示すシーケンス図である。
まず、利用者は、入力部14を操作してVoIPアプリケーションを実行する操作をVoIP端末1に入力する。VoIP端末1は、利用者の入力を受け付ける(ステップS101)。VoIP端末1は、VoIPアプリケーションを記憶部11から読み出して実行する(ステップS102)。音声通信制御部17は、ダイヤル画面を表示部13に表示させる(ステップS103)。音声通信制御部17は、第1パケットを応答サーバ7に送信する(ステップS104)。
基地局3は、VoIP端末1から送信された第1パケットを受信する(ステップS105)。基地局3は、第1パケットにより発生した通信量に応じた通信帯域をVoIP端末1に割り当てる(ステップS106)。なお、ステップS104において、VoIP端末1は、VoIPによる音声通信に必要となる通信帯域が割り当てられるだけの通信量が発生するように第1パケットを送信する。そのため、ステップS106において、基地局3は、VoIP端末1に対して、VoIPによる音声通信に必要とされる通信帯域を割り当てることになる。基地局3は、受信した第1パケットを応答サーバ7に中継する(ステップS107)。
応答サーバ7は、基地局3によって中継された第1パケットを受信する(ステップS108)。応答サーバ7は、受信した第1パケットごとに応答パケットを生成し、VoIP端末1に送信する(ステップS109)。
基地局3は、応答サーバ7から送信された応答パケットを受信する(ステップS110)。基地局3は、受信した応答パケットをVoIP端末1に中継する(ステップS111)。
VoIP端末1は、基地局3によって中継された応答パケットを受信する(ステップS112)。VoIP端末1のネットワークモニタ部16は、応答パケットの受信状況に基づいてネットワークの状況を推定する(ステップS113)。ネットワークモニタ部16は、ネットワークの状況を表示部13に表示させる(ステップS114)。
なお、第1パケットは、図5の動作例のように複数送信される。そのため、VoIP端末1は、複数の応答パケットを受信する。ネットワークモニタ部16は、応答パケットが受信されるごとに、それまでに受信された応答パケットの受信状況に基づいてネットワークの状況を適宜推定してもよい。また、ネットワークモニタ部16は、応答パケットが所定数受信されるごとにネットワークの状況を推定してもよい。また、ネットワークモニタ部16は、所定時間内に受信された応答パケットに基づいてネットワークの状況を推定してもよい。
図9は、実施形態の音声通信システムにおける第2処理の流れを示すシーケンス図である。
まず、利用者は、ダイヤル画面から発信先の対向端末の電話番号を入力する。VoIP端末1は、電話番号の入力を受け付ける(ステップS201)。次に、利用者は、通話を開始するためにダイヤル画面から発信操作を入力する。VoIP端末1は、発信操作の入力を受け付ける(ステップS202)。VoIP端末1の音声通信制御部17は、入力された電話番号を用いて対向端末に発信信号を送信する(ステップS203)。対向端末が、発信信号を受信することによって、VoIP端末1と対向端末との間の音声通信が開始される。音声通信が開始されると、VoIP端末1と対向端末との間で音声データの送受信が行われる。
音声通信制御部17は、音声通信中に第2パケットを応答サーバ7に送信する(ステップS204)。応答サーバ7は、受信した第2パケットごとに応答パケットを生成し、VoIP端末1に送信する(ステップS205)。VoIP端末1のネットワークモニタ部16は、応答パケットの受信状況に基づいて、ネットワークの状況を推定する(ステップS206)。ネットワークモニタ部16は、推定したネットワークの状況を通話中画面に表示させる(ステップS207)。VoIP端末1は、音声通信が終了するまでの間、所定のタイミングで第2パケットを送信し、上記のネットワークの状況の推定を繰り返し実行する。
利用者は、通話相手との会話が終了すると、ダイヤル画面から通話終了の操作を入力する。VoIP端末1は、通話終了の操作の入力を受け付ける(ステップS208)。VoIP端末1の音声通信制御部17は、音声通信を終了するための終了信号を対向端末に送信する(ステップS209)。対向端末が終了信号を受信すると、VoIP端末1は、対向端末との間の音声通信を終了する(ステップS210)。
このように構成された実施形態のVoIP端末1は、音声通信の開始前に第1パケットを応答サーバ7に送信する。この第1パケットの送信により、VoIP端末1がVoIP通信を行うために必要となる通信帯域が基地局3によって割り当てられる。そのため、通話初期の通信がより安定し、VoIP端末1は、より安定して音声通信を行うことが可能となる。
また、VoIP端末1は、応答サーバ7から送信される応答パケットの受信状況に基づいて、ネットワークの状況を推定する。そのため、利用者は、ネットワークの状況を考慮して通話を行うか否かを判断することができる。利用者がネットワークの状況が良好であるタイミングを選択して通話を行うことによって、VoIP端末1は、より安定して音声通信を行うことが可能となる。
<変形例>
VoIP端末1は、第1パケットを連続して送信する途中に、第1パケットのサイズ又は送信間隔を変更することによって、第1パケットの送信量を変更してもよい。
例えば、RTTが大きい場合又は十分な通信帯域が確保されていない場合、VoIP端末1は、第1パケットのサイズを大きくしてもよい。また、この場合、VoIP端末1は、第1パケットの送信間隔を短くしてもよい。VoIP端末1は、第1パケットのサイズ又は送信間隔を上記のように変更することによって、第1パケットの送信量を増加させてもよい。また、VoIP端末1は、RTTが小さい場合又は十分な通信帯域が確保されている場合に、第1パケットのサイズを小さくしてもよい。また、この場合、VoIP端末1は、第1パケットの送信間隔を長くしてもよい。VoIP端末1は、第1パケットのサイズ又は送信間隔を上記のように変更することによって、第1パケットの送信量を減少させてもよい。このように、第1パケットのサイズが変更されることによって、VoIP端末1は、ネットワークの状況に応じた通信帯域を確保することができる。なお、VoIP端末1は、ネットワークの状況が良好な場合であっても、通信帯域をさらに確保するように第1パケットの送信量を増加させてもよい。
また、音声通信に必要な通信帯域が割り当てられるための第1パケットの送信量は、キャリアやネットワークの種別によって異なる。また、音声通信に必要な通信帯域が割り当てられるための第1パケットの送信量とRTTとには相関がある。これらの事実に基づき、VoIP端末1は、以下のように構成されてもよい。
音声通信に必要な通信帯域が割り当てられるための第1パケットの送信量と、キャリアやネットワークの種別との関係を表す情報を予め記憶する。VoIP端末1は、自装置が接続するキャリアやネットワークの種別と、RTTとに基づいて音声通信に必要な通信帯域が割り当てられるための第1パケットの送信量を決定する。VoIP端末1は、決定した第1パケットの送信量に応じて、第1パケットのサイズ又は送信間隔を決定してもよい。
RTTは通信のゆらぎ(ネットワークの状況)と相関がある。また、RTTとネットワークの状況との関係は、VoIP端末1の位置によって異なる。そのため、ネットワークの状況は、VoIP端末1の位置とRTTとに基づいて推定されてもよい。その場合、VoIP端末1は、位置と、RTTと、ネットワークの状況との関係を表す情報を予め記憶してもよいし、他の装置から取得してもよい。また、VoIP端末1は、第2パケットの送信により推定したネットワークの状況を、位置及びRTTと対応づけて蓄積してもよい。
また、VoIP端末1は、VoIP端末1の位置と、RTTと、ネットワークの状況との関係を表す情報に基づいて、自装置の位置において通話品質を許容範囲内に保つために必要なRTTを取得し、取得したRTTに基づいて第1パケットのサイズ又は送信間隔を変更してもよい。
VoIP端末1の音声通信制御部17は、通話品質テーブル111が保持する情報や電波強度などに基づいて第1パケットの送信量を決定してもよい。例えば、通話品質テーブル111が図4の例のように登録されている場合、VoIP端末1は、位置情報“A”が示す場所において時刻”14:00“に行う音声通信の通話OK率が”0%“であることを判断する。この場合、音声通信制御部17は、ネットワークの状況が音声通信を行うことができない状況にあると判断し、第1パケットの送信を行わないように構成されてもよい。また、同様に、電波強度が所定の閾値以下である場合にも、音声通信制御部17は、十分な通話品質で音声通信を行うことができないと判断し、第1パケットを送信しないように構成されてもよい。また、例えば、VoIP端末1は、位置情報“A”が示す場所において時刻”10:00“に行う音声通信の通話OK率が”100%“であることを判断する。この場合、音声通信制御部17は、より少ない送信量の第1パケットを送信するように構成されてもよい。第1パケットの送信において、上記の制御が行われることによって、VoIP端末1は、音声通信に係るシステムのリソースを有効活用することが可能となる。例えば、第1パケットの送信によってネットワークが混雑することを抑制することができる。また、例えば、VoIP端末1は、適切な量の第1パケットを送信することによって、自装置のバッテリー消費を抑制することができる。
さらに、VoIP端末1は、上記の通話OK率及び通話NG率を表示部13に表示するように構成されてもよい。これらの情報が表示部13に表示されることによって、利用者は音声通信を行うか否かの選択をより適切に行うことが可能となる。
また、通話品質テーブル111は、予め用意された情報を記憶するだけでなく、VoIP端末1自身が生成する情報を蓄積するように構成されてもよい。この場合、VoIP端末1は、第1処理及び第2処理において推定したネットワークの状況と、ネットワークの状況を推定した場所及び時刻と、に基づいて音声通信の品質に関する情報を取得する。VoIP端末1は、取得した情報に基づいて通話品質レコードを生成し、通話品質テーブル111に登録するように構成されてもよい。
なお、通話品質テーブル111が保持する情報の利用は、第1パケットの送信量を決定する上記用途に限定されない。通話品質テーブル111が保持する情報は、音声通信の品質の向上に寄与すれば、いかなる処理に用いられてもよい。例えば、VoIP端末1は、通話品質テーブル111が保持する情報を用いて、推定するネットワークの状況に重み付けを行ってもよい。この重み付けによって、VoIP端末1は、ネットワークの状況の推定をより精度よく行うことが可能となる。
また、通話品質テーブル111に保持される情報は、他の装置から送信される情報であってもよい。例えば、VoIP端末1は、推定したネットワークの状況を応答サーバ7に送信する。応答サーバ7は、各VoIP端末1から送信される情報を比較することによって、位置情報、時間情報、通話OK率及び通話NG率の関係を最適化する。応答サーバ7が、最適化した前記情報を各VoIP端末1にフィードバックすることにより、各VoIP端末1は、ネットワークの状況の推定をより精度よく行うことが可能となる。なお、応答サーバ7は、上記の情報をVoIP端末1にフィードバックする際、情報を応答パケットのヘッダー部やペイロードに埋め込んで送信してもよい。情報が応答パケットによりフィードバックされることによって、ネットワークのトラフィックの増加が抑制される。
例えば、応答サーバ7は、第1パケット又は第2パケットを受信すると、最適化した情報の中からパケットの送信元のVoIP端末1に対応する通話OK率又は通話NG率の情報を選択する。応答サーバ7は、選択された情報をパケットの送信元のVoIP端末1に送信する。
例えば、応答サーバ7は、所定の範囲に位置するVoIP端末1の数を端末数情報として保持してもよい。この場合、VoIP端末1は、自装置の位置情報とともに第1パケット又は第2パケットを送信する。応答サーバ7は、第1パケット又は第2パケットを受信すると、パケットの送信元のVoIP端末1に対して、VoIP端末1が位置する範囲の端末数情報を送信する。VoIP端末1が位置する範囲の端末数情報がVoIP端末1に送信されることによって、VoIP端末1の利用者は、同一範囲内でどのくらいのVoIP端末1が通信を行っているかを把握することが可能となる。
ネットワークモニタ部16は、上記の端末数情報に基づいてネットワークの状況を推定してもよい。例えば、ネットワークモニタ部16は、取得された端末数情報に応じて、ネットワークの状況の推定に用いるRTTの数を調節してもよい。例えば、端末数が多くネットワークの状況の変化が大きい場所及び時間帯においては、ネットワークモニタ部16は、ネットワークの状況の推定に用いるRTTの数を増加させる。その結果、ネットワークの状況の変化が、ネットワークの状況の推定結果に反映されやすくなる。
音声通信制御部17は、上記の端末数情報に基づいて第1パケットの送信量を制御してもよい。例えば、端末数が多くネットワークの状況が良好でない場所及び時間帯においては、音声通信制御部17は、第1パケットのサイズを小さくしたり、第1パケットの送信間隔を長くする。その結果、単位時間に送信される第1パケットの送信量が少なくなり、第1パケットの送信によってネットワークの状況がさらに悪化することが抑制される。
VoIP端末1は、場所ごとのネットワークの状況を表示部13に表示させてもよい。例えば、VoIP端末1は、地図情報を予め記憶し、自装置の位置付近の地図を表示部13に表示する。応答サーバ7は、第1パケット又は第2パケットを受信すると、パケットの送信元のVoIP端末1に対して、VoIP端末1が位置する場所周辺のネットワークの状況を送信する。VoIP端末1は、表示部13に表示された地図をネットワークの状況に応じた色で着色する。。このように、ネットワークの状況を表す地図が表示されることによって、VoIP端末1の利用者は、どの場所に移動すればネットワークの状況が良好となるかを判断することができる。
また、VoIP端末1は、音声通信を開始する操作が入力された場合、第1パケットを送信した後に発信信号を送信するように構成されてもよい。VoIP端末1がこのように構成されることによって、利用者は、音声通信を開始する操作を入力するタイミングによらず、音声通信に必要な通信帯域が確保された後に通話を開始することが可能となる。
また、VoIP端末1は、自装置が対向端末となる場合、発信信号を受信すると、第1パケットを送信した後に音声通信を開始するように構成されてもよい。VoIP端末1がこのように構成されることによって、利用者は、オフフックの操作を入力するタイミングによらず、音声通信に必要な通信帯域が確保された後に通話を開始することが可能となる。
また、VoIP端末1は、自装置が対向端末となる場合、発信信号を受信した後、利用者に着信を通知する前に第1パケットを送信するように構成されてもよい。VoIP端末1がこのように構成されることによって、利用者は、音声通信に必要な通信帯域が確保された後に通話を開始することが可能となる。
また、音声通信制御部17は、ネットワークモニタ部16の機能を有する機能部として構成されてもよい。この機能の統合により、VoIP端末1は、ネットワークモニタ部16を備えない装置として構成されてもよい。
また、VoIP端末1は、第1パケットを応答サーバ7以外の装置に送信してもよい。例えば、VoIP端末1は、第1パケットをDNSサーバやWEBサーバ等の装置に送信してもよい。
また、VoIP端末1は、架空の宛先を指定して第1パケットを送信するように構成されてもよい。また、VoIP端末1は、特定の宛先を指定しない第1パケットを送信するように構成されてもよい。例えば、VoIP端末1は、第1パケットをブロードキャストにより送信してもよい。このように構成されることによって、VoIP端末1は、応答サーバ7を必要とせず通信帯域を確保することが可能となる。
上述した実施形態におけるVoIP端末1をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のプログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
1、1−1〜1−3…VoIP端末, 11…記憶部, 111…通話品質テーブル, 12…通信部, 13…表示部, 131…ダイヤル画面, 1311…通信状況表示領域, 1312…発信先表示領域, 1313…ダイヤル表示領域, 1314…通話開始ボタン, 132…通話中画面, 1321…通信状況表示領域, 1322…通話先表示領域, 1323…通話終了ボタン, 14…入力部, 15…音声入出力部, 16…ネットワークモニタ部, 17…音声通信制御部, 2…VoIP電話機, 3、3−1〜3−3…基地局, 4…事業者IP網, 5…別事業者IP網, 6…WAN(Wide Area Network), 7…応答サーバ

Claims (11)

  1. 通信端末に対し通信量に応じた通信帯域を割り当てる通信帯域割当装置を介してVoIPによる音声通信を行う通信端末であって、
    第1のパケットを音声通信を開始する前に送信する音声通信制御部を備え
    前記音声通信制御部は、音声通信に必要な通信帯域が割り当てられるだけの通信量が発生するように前記第1のパケットを送信する、
    通信端末。
  2. 通信端末に対し通信量に応じた通信帯域を割り当てる通信帯域割当装置を介してVoI
    Pによる音声通信を行う通信端末であって、
    第1のパケットを音声通信を開始する前に送信する音声通信制御部を備え、
    前記音声通信制御部は、時刻と、場所と、前記場所の前記時刻におけるネットワークの状況を表す情報と、が対応づけられた時刻場所情報に基づいて、前記第1のパケットを送信する量を決定する、
    通信端末。
  3. 前記音声通信制御部は、前記第1のパケットを連続して送信する、
    請求項1又は2に記載の通信端末。
  4. 前記第1のパケットごとに受信される第1の応答パケットの受信状況に基づいて、音声通信を開始する前の時点におけるネットワークの状況を推定するネットワークモニタ部をさらに備える、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の通信端末。
  5. 前記音声通信制御部は、音声通信中に第2のパケットを送信し、
    前記ネットワークモニタ部は、前記第2のパケットごとに受信される第2の応答パケットの受信状況に基づいて、音声通信中のネットワークの状況を推定する、
    請求項に記載の通信端末。
  6. 利用者が前記通信端末を操作するための操作画面を表示する表示部をさらに備え、
    前記ネットワークモニタ部は、音声通信を開始する前の時点におけるネットワークの状況を表す情報を前記表示部に表示させる、
    請求項4又は5に記載の通信端末。
  7. 前記ネットワークモニタ部は、音声通信中のネットワークの状況を表す情報を前記表示部に表示させる、
    請求項に記載の通信端末。
  8. 前記ネットワークモニタ部は、音声通信を開始する前の時点における前記ネットワークの状況と、音声通信中の前記ネットワークの状況と、の一方又は両方を前記時刻場所情報として蓄積する、
    請求項4から7のいずれか一項に記載の通信端末。
  9. 通信端末に対し通信量に応じた通信帯域を割り当てる通信帯域割当装置を介してVoIPによる音声通信を行う通信端末が行う音声通信制御方法であって、
    第1のパケットを音声通信を開始する前に送信する音声通信制御ステップを有し、
    前記音声通信制御ステップにおいて、音声通信に必要な通信帯域が割り当てられるだけの通信量が発生するように前記第1のパケットを送信する、
    音声通信制御方法。
  10. 通信端末に対し通信量に応じた通信帯域を割り当てる通信帯域割当装置を介してVoIPによる音声通信を行う通信端末が行う音声通信制御方法であって、
    第1のパケットを音声通信を開始する前に送信する音声通信制御ステップを有し、
    前記音声通信制御ステップにおいて、時刻と、場所と、前記場所の前記時刻におけるネットワークの状況を表す情報と、が対応づけられた時刻場所情報に基づいて、前記第1のパケットを送信する量を決定する、
    音声通信制御方法。
  11. 請求項1から8のいずれか一項に記載の通信端末としてコンピュータを機能させるためのコンピュータプログラム。
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