JP6388257B2 - エンジンシステム - Google Patents
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Description
しかしながら、エンジンのトルクの上昇をリタードにより低減させる場合には、エンジンで燃料が燃焼したにも関わらずトルクに寄与させない無駄な燃料の消費を生じることとなるという問題がある。よって、空調の暖房要求時に、リタードによる無駄な燃料消費を抑え、燃費を向上させるという課題が生じていた。
このように構成された本発明においては、空調の暖房要求による要求熱量が必要とされる場合にエンジンにおいて空気量及び燃料量を増量させ、このエンジンにおける空気量及び燃料量の増量に応じて点火リタードを行う制御を行う場合に、内気循環率補正機能部が、エンジン水温に応じて算定され且つエンジンの状態ごとに投入可能な熱量に対し投入する熱量の割合を減少させる第1係数と、空調の内気循環と外気循環との合計のうち内気循環の割合に基づく内気循環率に応じて投入する熱量の割合を減少させる第2係数と、を投入可能な熱量に乗じることにより、投入可能な熱量に対して投入する熱量を抑制し、空気量及び燃料量の増量に応じた点火リタード量の増量を抑制させることができ、点火リタード時の燃料の消費を抑えて燃費を向上させることができる。
このように構成された本発明においては、エンジンシステムの空調制御装置が、さらに、車室内湿度、車室内温度、窓ガラス温度に基づいて算定される窓ガラスが曇らないと想定される条件を満たしながら内気循環率を増加させることができ、エンジンの制御装置の内気循環率補正機能部が、この内気循環率が増加されるにつれて、空気量及び燃料量の増量に応じた点火リタード量の増量を抑制させることができるので、空調制御装置により窓ガラスが曇らないようにしながら、エンジンにおける空気量及び燃料量の増量に応じた点火リタード量の増量を抑制させることができ、点火リタード時の燃料の消費を抑えて燃費を向上させることができる。
このように構成された本発明においては、内気循環率補正機能部の内気循環率仮設定機能部は、空調制御装置から内気循環率の情報を受けられない場合には、内気循環率を下限値まで下げた状態として、エンジンにおける空気量及び燃料量の増量を設定し且つ点火リタード量の設定を行わせることができ、内気循環率の情報が得られない場合であっても、空調の暖房要求による暖房要求熱量を供給するように、空気量及び燃料量を増量させ、このエンジンにおける空気量及び燃料量の増量に応じて点火リタードを行う制御を行うことができる。
図1は本発明の一実施形態によるエンジンシステムをエンジン及びエンジン冷却水経路を中心として示した構成の概略図であり、図2は本発明の一実施形態によるエンジンシステムを空調システムを中心として示した構成の概略図である。
図1において、エンジン冷却水経路4内をエンジン冷却水が流れる様子を矢印f1により例示し、冷媒循環経路48内を冷媒が流れる様子を矢印f2により例示している。
エンジン冷却水経路4は、エンジン2と、ヒータコア6と、ラジエータ8と、ウォータポンプ10とが経路上に配置されている。
図2に示すように、空調システム12は、空調ダクト14と、ブロアファン62と、エバポレータ60と、ヒータコア6と、空調用操作パネル15と、空調制御ユニット18と、を備えている。
この空調システム12は、乗員が空調用操作パネル15上で設定した設定温度(例えば22℃)、設定風量及び設定方向(例えばデフロスタモード)に応じて空調風の温度、風量及び吹出方向等を自動制御可能なオートエアコンである。空調システム12の空調風は、外気のみ又は内気のみ、或いは外気と内気の混合気によって生成される。
第1ダンパ20は、アクチュエータ32によって回転駆動され、例えば5段階から10段階、より好ましくは8段階から10段階の間でそれぞれの開度を設定することができる。例えば、第1ダンパ20は、外気導入口14aの開度を100%とし且つ内気導入口14bの開度を0%とすることができる。また、例えば、第1ダンパ20は、外気導入口14aの開度を0%とし且つ内気導入口14bの開度を100%とすることができ、外気導入口14aの開度を50%とし且つ内気導入口14bの開度を50%とすることができ、さらに、外気導入口14aの開度を20%とし且つ内気導入口14bの開度を80%とすることができる。このように、第1ダンパ20は、自身の開度位置により、外気導入口14aの開度割合及び内気導入口14bの開度割合を決定する機能を有する。ここで、外気導入口14a及び内気導入口14bの開度割合の合計を100%とした場合の、内気導入口14bの開度割合を、内気循環率とする。内気循環率は、内気導入口14bの全開状態(開度100%)に対しての開度割合を示すことにもなる。一般的には、内気温度(車室内温度)は外気温度よりも高い温度となっている。第1ダンパ20の開度に応じた位置は、ポジションセンサ45により計測されている。
また、空調制御ユニット18は、車室内湿度センサ34、車室内温度センサ36、窓ガラス温度センサ38、外気温センサ40、車速センサ42、日射量センサ44及び/又はポジションセンサ45からの各種情報を取得できるようになっている。なお、これらの情報の一部及び全部は、PCM28を介して取得されてもよい。空調制御ユニット18は、上述の各種センサ等の情報に基づいて、オートエアコン機能を実行するオートエアコン制御を実行することができ、例えば、車室の窓ガラスが曇らないように、図8に示すような窓湿度マップに基づいて、第1ダンパ20の開度により内気循環率を調整することができる。
空調システム12の各部は、例えば、ブロアファン62、第1ダンパ20乃至第5ダンパ27のそれぞれのアクチュエータ32、車室内湿度センサ34、車室内温度センサ36、窓ガラス温度センサ38、外気温センサ40、車速センサ42、日射量センサ44及び/又はポジションセンサ45等である。空調制御ユニット18は、車両の各部、例えばPCM28と、CAN等の通信システムを介して電気的に接続されている。空調制御ユニット18は、必要に応じてPCM28と双方向に通信を行う。空調制御ユニット18は、PCM28からの指令を受けて空調制御を行うことができ、また、空調制御ユニット18は、PCM28のエンジン制御に必要な情報、例えば第1ダンパ20の開度に基づく内気循環率の情報を算定し、PCM28に常時送信することができる。空調制御ユニット18が各種センサの取得データに基づいて第1ダンパ20の制御及び内気循環率の算定を行うことができるので、PCM28が、内気循環率を直接計測、又は内気循環率を算定することをしないようにできている。
図3は、本発明の一実施形態によるエンジンシステムのエンジンの制御装置の内気循環率補正機能部が目標となる最終要求熱量を算定する処理の手順を示す図である。
例えば、エンジン冷却水の水温が高くなるほど、ベース要求熱量A1も高くなり、熱をヒータコア6を介して暖房に有利に利用することができるので水温係数A3は減少される。
なお、PCM28が空調制御ユニット18から内気循環率の情報を受けられない場合には、空調制御ユニット18が外気開度を100%とし、内気開度を0%とするように、第1ダンパ20及びそのアクチュエータ32を制御することにより、車室内の窓ガラスに曇りが発生する可能性を低減させる。
図4においては、エンジン2に投入される空気量(或いは燃料量)を増大させ、充填効率0.2から充填効率0.4に上昇させてエンジン2から発生する熱量を増大させる場合に、併せてエンジン2から生じるトルクTが増大してしまうことを示している。このとき、進角Cを基準の進角C1からリタード(点火リタード)させることにより、充填効率0.2の場合の基準の進角Cにおいてエンジン2から生じていたトルクT1と、充填効率0.4の場合のリタードさせた進角C2においてエンジン2から生じるトルクT1とを同一の大きさのトルクとすることができる。リタード(点火リタード)は、燃料の噴射タイミングを、基準の運転状態に対応する噴射タイミングに対して所定の点火リタード量だけ遅らせるものである。
図5は本発明の一実施形態によるエンジンシステムの空調システムにおいて車室内湿度、車室内温度、窓ガラス温度等に基づいて内気循環率を算定する処理の手順を示すフローチャートであり、図6は本発明の一実施形態によるエンジンシステムの空調システムにおいて用いられる、車室内温度(雰囲気温度)と飽和蒸気圧との関係を例示した飽和蒸気圧マップであり、図7は本発明の一実施形態によるエンジンシステムの空調システムにおいて用いられる、飽和蒸気圧と露点温度との関係を例示した露点温度マップであり、図8は本発明の一実施形態によるエンジンシステムの空調システムにおいて用いられる、窓曇り率と車室内湿度(窓湿度)との関係を例示した窓湿度マップである。
窓曇り率=窓ガラス温度−露点温度+窓曇り検出補正値
窓曇り検出補正値は、外気温度、車速及び/又は日射量等の影響を考慮した補正値として算定される。外気温度が低い場合には、窓ガラスが曇りやすくなるので、窓曇り検出補正値を増大させる。車速が高い場合には、窓ガラスが曇りやすくなるので、窓曇り検出補正値を増大させる。日射量が少ない場合には、窓ガラスが曇りやすくなるので、窓曇り検出補正値を増大させる。
上述の一連の制御がリターンに到達する場合には、再びスタートに戻り、スタートから一連の制御を開始させる。
2 エンジン
4 エンジン冷却水経路
6 ヒータコア
8 ラジエータ
10 ウォータポンプ
12 空調システム
13 エバポレータ
14 空調ダクト
14a 外気導入口
14b 内気導入口
14c デフロスタ吹出口
14d 正面側吹出口
14e 側方側吹出口
14f 暖房吹出口
14g 暖房吹出口
15 空調用操作パネル
16 エンジン内冷却水経路
18 空調制御ユニット
20 第1ダンパ
22 第2ダンパ
24 第3ダンパ
26 第4ダンパ
27 第5ダンパ
28 パワートレインコントロールモジュール
29 内気循環率補正機能部
30 冷却水温度センサ
32 アクチュエータ
34 車室内湿度センサ
36 車室内温度センサ
38 窓ガラス温度センサ
40 外気温センサ
42 車速センサ
44 日射量センサ
48 冷媒循環経路
50 コンプレッサ
52 コンデンサ
54 レシーバドライヤ
58 エキスパンションバルブ
60 エバポレータ
62 ブロアファン
Claims (3)
- 空調の暖房要求による要求熱量が必要とされる場合にエンジンにおいて空気量及び燃料量の増量に応じた点火リタードを行う制御機能を有しているエンジンの制御装置を備えたエンジンシステムであって、
上記エンジンの制御装置は、上記エンジン水温に応じて算定され且つ上記エンジンの状態ごとに投入可能な熱量に対し投入する熱量の割合を減少させる第1係数と、空調の内気循環と外気循環との合計のうち内気循環の割合に基づく内気循環率に応じて投入する熱量の割合を減少させる第2係数と、を上記投入可能な熱量に乗じることにより、上記投入可能な熱量に対して投入する熱量を抑制し、空気量及び燃料量の増量に応じた点火リタード量の増量を抑制させる内気循環率補正機能部を有することを特徴とするエンジンシステム。 - さらに、
車室内湿度、車室内温度、窓ガラス温度に基づいて算定される窓ガラスが曇らないと想定される条件を満たしながら上記内気循環率を増加させる制御機能を有する空調制御装置を備え、
上記エンジンの制御装置の上記内気循環率補正機能部は、上記空調制御装置から上記内気循環率の情報を受けて、空気量及び燃料量の増量に応じた上記点火リタード量の増量を抑制させる機能を備えていることを特徴とする請求項1に記載のエンジンシステム。 - 上記エンジンの制御装置の上記内気循環率補正機能部は、上記空調制御装置から上記内気循環率の情報を受けられない場合には、上記内気循環率を下限値まで下げた状態として、上記エンジンにおける空気量及び燃料量の増量を設定し且つ点火リタード量の設定を行わせる内気循環率仮設定機能を備えていることを特徴とする請求項2に記載のエンジンシステム。
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