JP6383771B2 - マットレス - Google Patents

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Description

本発明は、体圧分散性能を有するベッド用マットレスに関し、特に、軽度の要介護者等の使用者が寝返り、起き上り及び離床行動を安定して行うことができる自立支援用のマットレスに関する。
近年、入院患者や要介護者の床ずれの発症を防ぐため、体圧分散機能を高めた床ずれ予防マットレスが種々開発されている。しかしながら、一般的に床ずれ予防マットレスは、所望の体圧分散機能を得るためにマットレス全体が柔らかく形成されており、使用者の体が深く沈み込む傾向にある。それゆえ、起き上り及び離床行動を自力または介護者の補助によって行うことのできる軽度の要介護者がこの種の床ずれ予防マットレスを用いた場合、力が分散してバランスを取り難いために、起き上がりが困難になったり、ベッドの端に腰掛けて足を下ろした体勢(端座位)が不安定になることがあった。
そこで特許文献1には、優れた体圧分散性能を有しつつ、マットレス上での起き上がり易さ、端座位の安定感等が良好なマットレスが記載されている。このマットレスは、発泡マット素材からなる表面層・中間層・裏面層を積層して形成されており、このうち中間層はマットレスの短辺方向の周縁部に硬質部材が配され、中心部には軟質部材が配された構造であり、各層の硬度が硬質部材>裏面層>表面層及び/又は軟質部材の硬度関係を有しつつ、硬質部材と軟質部材の接触面は裏面層の中心に向けて傾斜角度25〜50度に傾斜している。
特許第4881667号
上述した特許文献1のマットレスでは、マットレス周縁部に硬質部材が配されているため、使用者がこの周縁部に手や肘を付いて起き上がろうとした際にバランスが取りやすく、起き上がり動作が安定する。そして、硬質部材で形成されたマットレス周縁部とマットレス中心部の軟質部材との接触面に所定角度の傾斜構造を設けることにより、硬質部材と軟質部材の接触部分の硬さの差(硬度ギャップ)を解消し、端座位の安定性も向上させている。しかしながら、例えば中間層を構成する両部材の厚みを薄く構成しようとすると傾斜構造部分も小さくなるため、硬度ギャップの解消が充分でなくなるおそれがあった。また、端座位において深く腰掛けると使用者の臀部が傾斜構造部分を乗り越えることがあり、そのような場合に後方に重心を移動させると、硬度ギャップによって端座位安定性が乱れることがあった。そのため、さらなる硬度ギャップの解消による端座位安定性が求められていた。
他方、マットレス上での起き上がり及び離床行動にあたっては、まず、マットレスに仰向けで寝た体勢(仰臥位)から、横向きで寝た体勢(側臥位)に姿勢を変えること、すなわち、寝返りが必要となる。上述の特許文献1においては、マットレス上での起き上がり易さが高められたマットレスの構造については記載されているものの、寝返りし易いマットレスの構造に関する検討はなされていなかった。
したがって、本発明は上述した点に鑑みてなされたもので、その目的は、マットレス周縁部に剛性を持たせながらも、マットレス周縁部と柔軟なマットレス中心部の硬さの差である硬度ギャップをさらに解消して端座位安定性や起き上がり安定性を高めると共に、寝返り容易性も高めた構造のマットレスを提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、以下のことを見出した。仰臥位から側臥位に寝返りするにあたっては、頭部の旋回→体幹の旋回→骨盤の旋回の動作が行われる。このうち、体幹の旋回において、特に肩部の旋回動作は寝返りを成功させる重要なポイントであり、肩部の旋回動作が妨げられず、旋回しやすい状態とすることにより、寝返りも容易となりやすい。そこで、寝返り方向の肩部や上腕部を選択的にマットレスに沈み込ませるようにすることによって、マットレスに入り込んだ肩部が寝返りの回転軸となり寝返りが促進されることがわかった。この知見に基づき、本発明を完成するに至った。
上記課題を解決するため、本発明のマットレスは、マットレスの幅方向の中央部に配置され、仰臥姿勢の使用者の少なくとも背中及び腰(臀部及び仙骨部含む)を支持する中央ブロックと、マットレスの幅方向の両端部に配置され、仰臥姿勢の使用者の少なくとも肩部を支持する端部ブロックと、を有するマットレスユニットを含むマットレスであって、中央ブロックは、端部ブロックの外方周縁部よりも柔軟に形成されており、端部ブロックには、中央ブロックと接する方向に向かって、その見かけの硬度が漸次低くなる硬度勾配が形成されるように調整すると共に、仰臥姿勢の使用者の肩部と接する位置の見かけの硬度が中央ブロックの見かけの硬度よりも低くなるように調整する硬度調整手段が設けられている。
端部ブロックに上述の硬度調整手段を設けることにより、中央ブロックと接する方向に向かって、端部ブロックの見かけの硬度が徐々に小さくなるため、柔軟な中央ブロックと硬質な端部ブロックの外方周縁部との硬さの差である硬度ギャップが解消される。また、硬度調整手段により、端部ブロックの仰臥姿勢の使用者の肩部と接する位置の見かけの硬度が、柔軟な中央ブロックの見かけの硬度よりも低くなるように調整されているため、寝返り方向にある使用者の肩部や上腕部が端部ブロックの低硬度に調整された部分に選択的に沈み込みやすくなり、その部分に沈み込んだ肩部が寝返りの回転軸となり寝返りが促進される。なお、本明細書において、中央ブロック及び端部ブロックの「ブロック」とは、マットレスユニットにおける区画(領域)のことをいう。
また、本発明の硬度調整手段は、端部ブロックの上面又は下面に形成された複数の凹溝であり、複数の凹溝はマットレスの長手方向に配列され、中央ブロックと接する方向に向かって、各凹溝の空隙体積が漸次増加するように形成された配列領域を有し、仰臥姿勢の使用者の肩部と接する位置と対応する部分に、少なくとも、複数の凹溝のうち空隙体積が最も大きい凹溝が配置されていることも好ましい。端部ブロックに、各凹溝の空隙体積が漸次増加するように複数の凹溝を形成することにより、端部ブロックの見かけの硬度が漸次低くなる硬度勾配が形成され、柔軟な中央ブロックと硬質な端部ブロックの外方周縁部との硬さの差である硬度ギャップが解消される。また、端部ブロックの仰臥姿勢の使用者の肩部と接する位置と対応する部分に形成する凹溝の空隙体積を他の部分よりも大きくすることにより、使用者の肩部と接する部分の見かけの硬度が他の部分及び中央ブロックよりも小さくなるため、寝返り方向にある使用者の肩部や上腕部が端部ブロックに選択的に沈み込みやすくなり、端部ブロックに入り込んだ肩部が寝返りの回転軸となり寝返りが促進される。
また、上述の凹溝の空隙体積の増加は、溝深さの増大、溝幅の拡大又はこれらの組み合わせにより行われることも好ましい。これにより、好適な凹溝の空隙体積の増加手段が選択される。
また、本発明の硬度調整手段は、端部ブロックの上面又は下面に形成された複数の凹溝であり、複数の凹溝はマットレスの長手方向に配列され、中央ブロックと接する方向に向かって、隣接する凹溝と凹溝との間隔が漸次狭くなるように形成された配列領域を有し、仰臥姿勢の使用者の肩部と接する位置と対応する部分における、隣接する凹溝と凹溝との間隔の平均値が、他の部分における平均値よりも小さくなるように凹溝が配置されていることも好ましい。端部ブロックに、凹溝間の間隔が漸次狭くなるように複数の凹溝を配置することにより、端部ブロックの見かけの硬度が漸次低くなる硬度勾配が形成され、柔軟な中央ブロックと硬質な端部ブロックの外方周縁部との硬さの差である硬度ギャップが解消される。また、端部ブロックの仰臥姿勢の使用者の肩部と接する位置と対応する部分の凹溝間の間隔を他の部分の間隔より小さくすることにより、使用者の肩部と接する部分の見かけの硬度が他の部分及び中央ブロックよりも小さくなるため、寝返り方向にある使用者の肩部や上腕部が端部ブロックに選択的に沈み込みやすくなり、端部ブロックに入り込んだ肩部が寝返りの回転軸となり寝返りが促進される。なお、凹溝には、溝幅が極端に小さい形態(例えば、ハーフカット加工による切り込み)も含まれる。
また、本発明の硬度調整手段は、端部ブロックの厚み方向に形成された複数の貫通孔であり、この複数の貫通孔の配置は、中央ブロックと接する方向に向かって、貫通孔の空隙容積または個数の少なくとも一方が漸次変化するように形成された領域を有し、仰臥姿勢の使用者の肩部と接する位置と対応する部分に、少なくとも、複数の貫通孔のうち空隙容積が最も大きい貫通孔が配置されているか、隣接する貫通孔と貫通孔との間隔の平均値が、他の部分における平均値よりも小さくなるように貫通孔が配置されていることも好ましい。端部ブロックに、中央ブロックと接する方向に向かって、貫通孔の径が漸次大きくなるように貫通孔を配置させるか、貫通孔の個数が漸次増加するように貫通孔を配置させるか、またはこれらを組み合わせることにより、端部ブロックの見かけの硬度が漸次低くなる硬度勾配が形成され、柔軟中央ブロックと硬質な端部ブロックの外方周縁部との硬さの差である硬度ギャップが解消される。また、端部ブロックの仰臥姿勢の使用者の肩部と接する位置と対応する部分に、空隙容積が最も大きい貫通孔を配置させるか、隣接する貫通孔の間隔を他の部分の間隔より小さくするか、またはこれらを組み合わせることにより、使用者の肩部と接する部分の見かけの硬度が他の部分及び中央ブロックよりも小さくなるため、寝返り方向にある使用者の肩部や上腕部が端部ブロックに選択的に沈み込みやすくなり、端部ブロックに入り込んだ肩部が寝返りの回転軸となり寝返りが促進される。なお、貫通孔には、端部ブロックを厚み方向に貫通する切り込み形態も含まれる。
また、本発明のマットレスユニットの中央ブロックは、第1のクッション材で形成されており、端部ブロックは第1のクッション材よりも硬質な第2のクッション材で形成されていることも好ましい。これにより、マットレスユニットを構成する各ブロックに適した硬度等の物性や仕様を備えた材料をそれぞれ選択することができる。
また、本発明の端部ブロックを形成する第2のクッション材の硬度(JIS K6401「耐荷重用軟質ポリウレタンフォーム」準拠)が180〜440Nであり、第1のクッション材の硬度に対する第2のクッション材の硬度比(JIS K6401「耐荷重用軟質ポリウレタンフォーム」に準拠して測定された硬度の比)が1.5〜6.5であることも好ましい。これにより、第1のクッション材及び第2のクッション材の好適な硬度範囲が選択される。
また、本発明の第1のクッション材及び第2のクッション材は、それぞれが、樹脂発泡体、三次元網状構造体及び綿成形体からなる群から選択される1種以上の材料であることも好ましい。これにより、第1のクッション材及び第2のクッション材を構成する好適な材料が選択される。これらの材料は成形性に優れ、軽量であり、前述した硬度調整手段を安定して形成することができる。
また、本発明のマットレスユニットの中央ブロックと端部ブロックは、同じクッション材で形成されており、中央ブロックには、その見かけの硬度が端部ブロックの外方周縁部の見かけの硬度よりも低くなるように調整する第2の硬度調整手段が設けられていることも好ましい。これにより、マットレスユニットを1種類のクッション材で形成することができる。
また、中央ブロックに設けられた第2の硬度調整手段は、中央ブロックの上面又は下面に形成された複数のスリット、貫通孔、若しくは溝であることも好ましい。これにより、好適な硬度調整手段の態様が選択される。
また、マットレスユニットの中央ブロックと端部ブロックとが、同一のクッション材で形成されている場合において、このクッション材は、樹脂発泡体、三次元網状構造体又は綿成形体であることも好ましい。これにより、マットレスユニットを構成する好適な材料が選択される。これらの材料は成形性に優れ、軽量であり、前述した硬度調整手段を安定して形成することができる。
また、本発明のマットレスユニットは、クッション材で形成された下層の上に積層されており、この下層の上面又は下面にはマットレスの幅方向に配列された複数の下層溝が設けられていることも好ましい。これにより、使用者の体がクッション材で形成された下層に安定的に支持されると共に、下層に施された複数の下層溝によって、背上げ又は膝上げ等のギャッジアップに追従した変形を容易とすることができる。
また、上述の下層の上面には下層溝が設けられており、マットレスユニットの端部ブロックの下面には凹溝が設けられていることも好ましい。このように、下層溝と凹溝が対面して設けられることにより、下層溝と凹溝とが対向する対面部がマットレス内部で選択的に変形し易くなるため、マットレスユニットの作用効果を部分的に一層向上させることができる。
また、上述の下層を形成するクッション材は、樹脂発泡体、三次元網状構造体及び綿成形体からなる群から選択される1種以上の材料であることも好ましい。これにより、下層のクッション材を構成する好適な材料が選択される。
本発明によれば、以下のような優れた効果を有するマットレスを提供することができる。
(1)本発明の硬度調整手段により、硬質なマットレス周縁部と柔軟なマットレス中心部の硬さの差である硬度ギャップが充分に解消されているため、端座位安定性や起き上がり安定性が高く、軽度の要介護者等の使用者が起き上り及び離床行動を自立して行うことができる。
(2)使用者の肩部や上腕部が選択的にマットレスの低硬度に調整された部分に沈み込むため、マットレスに入り込んだ肩部が寝返りの回転軸となり寝返りが促進される。
(3)硬度調整手段が端部ブロックに複数の凹溝を施すことによって得られるため、マットレスをシンプルな構造とすることができ、製造も容易とすることができる。
第1の実施形態に係るマットレスの(a)分解斜視図、(b)幅方向の側面図及び(c)長手方向の側面図である。 第1の実施形態に係るマットレスの中層に位置するマットレスユニットの(a)上面側を示す図及び(b)下面側を示す図である。 マットレスユニットにおける仰臥姿勢の使用者の肩部と接する位置の範囲を示す図である。 第1の実施形態に係るマットレスの幅方向の側面図及びその部分拡大図である。 マットレス幅方向の位置と、マットレスユニットの見かけの硬度との関係を示すグラフである。 第1の実施形態に係るマットレスの長手方向の側面図とその部分拡大図である。 第1の実施形態に係るマットレスの下層の上面側を示す図である。 本発明のマットレスユニットの見かけ硬度の測定方法を説明する図である。 第2の実施形態に係るマットレスを示す分解斜視図である。 第2の実施形態に係るマットレスの幅方向の側面図及びその部分拡大図である。 第3の実施形態に係るマットレスユニットの(a)端部ブロックにおける貫通孔の配置を示す図及び(b)図11(a)のA−A線断面図とその部分拡大図である。 第3の実施形態に係るマットレスユニットの端部ブロックに設けられた貫通孔の他の配置例を示す図である。 第4の実施形態に係るマットレスの(a)分解斜視図、(b)幅方向の側面図及び(c)長手方向の側面図である。 第4の実施形態に係るマットレスユニットの(a)上面側を示す図及び(b)下面側を示す図である。
図1に示すように、本発明の第1の実施形態にかかるマットレス1は、表面層8と、中間層のマットレスユニット4と、下層6とが積層されて構成されている。なお、本明細書において上下とは、マットレス1を寝台や床に設置して使用する状態での上下方向、すなわち、図1における上下方向をいうものとする。
まず、本実施形態にかかるマットレス1を構成するマットレスユニット4について説明する。図2に示すように、本実施形態におけるマットレスユニット4は、マットレスの幅方向の中央部に配置された中央ブロック2と、その両側に配置された2つの端部ブロック3とから構成されている。本実施形態においては、後述するように、中央ブロック2と端部ブロック3とは異なるクッション材で形成されている。そのため、中央ブロック2と端部ブロック3とは、両者の配置がずれないように、両者の隣接面において接着剤等で固定されていてもよいし、下層6及び表面層8に接着剤等でそれぞれ固定されていてもよい。
図3に示すように、マットレスユニット4の中央ブロック2は、仰臥姿勢の使用者Bの体のうち、少なくとも背中及び腰(臀部及び仙骨部含む)を支持するように構成されている。本実施形態における中央ブロック2は、幅方向の長さが31cm、長手方向の長さが191cm、厚みが3cmの大きさに形成されており、仰臥姿勢の使用者Bの体の中心部分、すなわち、頭、背中、腰及び下肢を支持することができる。中央ブロックの幅方向の長さは、後述するように、仰臥姿勢の使用者の肩部と接する位置S(マットレスの幅方向の中心から幅方向の一端に向かって11cm〜25cmの間の領域)が端部ブロック3上に配置されている必要がある関係から、中央ブロックの幅方向の長さは50cm未満であり、40cm以下であることが好ましく、32cm以下であることがより好ましい。中央ブロック2はその両側に配置された端部ブロックの外方周縁部3aよりも柔軟に形成されており、本実施形態においては、中央ブロック2は、端部ブロック3を形成する第2のクッション材よりも柔軟な第1のクッション材で形成されている。それゆえ、中央ブロック2は体圧分散性に優れ、中央ブロック2に接する使用者Bの体を柔軟に支持することができる。第1のクッション材としては、JIS K6401「耐荷重用軟質ポリウレタンフォーム」に準拠して測定された硬度が、50〜160Nであるものが好ましく、70〜150Nであるものがより好ましく、90〜140Nであるものが特に好ましい。第1のクッション材としては、上述した硬度を有し、クッション性を有するものであれば特に限定されないが、樹脂発泡体、三次元網状構造体及び綿成形体が好適に用いられ、取り扱い及び加工のしやすさの観点から、樹脂発泡体がより好ましい。樹脂発泡体として、具体的には、発泡ポリウレタン、発泡ポリオレフィン又は発泡シリコーン等が挙げられる。なお、中央ブロック2の上に体圧分散性を有する表面層8が積層される場合には、必ずしも中央ブロック2は体圧分散性を有する硬度でなくてもよく、上述した範囲外の硬度を有するクッション材を用いることもできる。また、第1のクッション材として、空気や液体を合成樹脂やゴム材からなる袋に充填し、密閉したエアセル等の流体充填構造体を適用してもよい。
図3に示すように、マットレスユニット4の端部ブロック3は、仰臥姿勢の使用者Bの体のうち、少なくとも肩部を支持するように構成されている。本実施形態における端部ブロック3の各々は、中央ブロック2とは別体で形成され、幅方向の長さが30cm、長手方向の長さが191cm、厚みが3cmの大きさに形成されており、仰臥姿勢の使用者Bの体の肩部及び腕を支持することができる。端部ブロック3は、隣接した中央ブロック2を形成する第1のクッション材よりも硬質な第2のクッション材で形成されている。それゆえ、端部ブロック3では、使用者が手をついたり座ったときの荷重(押しつけ力)に対する反発力が大きいため踏ん張りが効きバランスがとりやすく、端座位安定性及び起き上がり安定性を有する。
図1〜図5に示すように、本実施形態における端部ブロック3には4つの凹溝5a〜5dからなる硬度調整手段5が設けられている。この硬度調整手段5によって、端部ブロック3は、中央ブロック2と接する方向に向かって、すなわち、マットレスの幅方向の中心に向かって、その見かけの硬度が漸次低くなる硬度勾配が形成されるように調整されている。ここで、本明細書における「見かけの硬度」とは、端部ブロック3及び中央ブロック2を形成するクッション材の素材自体の硬度ではなく、マットレスユニット4の形態で測定した硬度、すなわち、中央ブロック2及び硬度調整手段5が設けられている端部ブロック3そのものを測定した硬度であって、端部ブロック3及び中央ブロック2を厚み方向(下方向)に所定面積で加圧し、押圧変形させた時の反発力として求められる、測定部分における硬度のことをいう。具体的には、「見かけの硬度」は、図8に示すように、φ40mm×厚み1.6mmの円形のアルミ製加圧子INを直接、中央ブロック2又は端部ブロック3の上面の測定部分に当接させ、各ブロックの厚みの2/3に相当する深さ(例えば、測定部分の厚みが30mmの場合には20mm)まで速度100±20mm/分で押し込み、その状態で10秒保持した時の反発力をフォースゲージFGで測定して求められる。なお、各ブロックの測定部分は、JIS K6401−A法に準拠した予備圧縮を行ったものとする。
図2(b)及び図4に示すように、本実施形態における硬度調整手段5は、端部ブロック3の下面側に掘り込み形成された4つの凹溝5a〜5dである。この複数の凹溝5a〜5dはマットレスの長手方向に連続して配列されており、中央ブロック2と接する方向に向かって、凹溝の空隙体積が漸次増加するように形成されている。本実施形態における凹溝5a〜5dの空隙体積の増加は、凹溝5aから凹溝5cまでは徐々に溝深さを増大させることにより行われ、凹溝5cから凹溝5dの空隙体積の増加は溝幅を拡大させることにより行われている。凹溝の空隙体積の増加については、空隙体積が漸次増加するように行われていればよく、例えば、溝深さの増大、溝幅の拡大、溝の断面形状の変化又はこれらの組み合わせ等により行われ、本実施形態について述べた方法に限定されない。また、凹溝の数は、端部ブロック3の硬度や凹溝の断面形状により適宜決定され、本実施形態で示される溝数に限定されない。なお、本実施形態における凹溝5a〜5dは、間隔2cmをあけて配列され、凹溝5aは溝深さ1cm、溝幅2cm、凹溝5bは溝深さ1.5cm、溝幅2cm、凹溝5cは溝深さ2cm、溝幅2cm、凹溝5dは溝深さ2cm、溝幅3cmに形成されている。図5にマットレス幅方向の位置と見かけの硬度との関係をグラフに示す。これによれば、端部ブロック3の見かけの硬度は、硬度調整手段5である凹溝が形成されていない部分、すなわち、端部ブロックの外方周縁部3aでは一定であるが、空隙体積が漸次増加するように形成された凹溝により、中央ブロック2と接する方向に向かって、見かけの硬度が漸次低くなる硬度勾配を示している。これにより、硬い素材で形成された端部ブロック3と柔らかい素材で形成された中央ブロック2との硬度差が緩やかになるため、硬度ギャップが解消され、端座位での安定性が向上する。なお、凹溝には、溝幅が極小の形態として、例えば、ハーフカット加工による切り込みも含まれる。
また、図3〜図5に示すように、この硬度調整手段5によって、仰臥姿勢の使用者Bの肩部と接する位置Sにおける端部ブロック3の見かけの硬度は、中央ブロック2の見かけの硬度よりも低くなる部分を含むように調整されている。本実施形態においては、仰臥姿勢の使用者Bの肩部と接する位置Sと対応する部分に、硬度調整手段5の4つの凹溝5a〜5dのうち、少なくとも空隙体積が最も大きい凹溝5dが配置され、これによりこの部分における見かけの硬度が中央ブロック2の見かけの硬度よりも低くなるように調整されている。図5(a)及び図5(b)のグラフでは、マットレス幅方向の位置とマットレスユニットの見かけの硬度との関係が例示されている。図5(a)は、中央ブロック2と端部ブロック3との隣接面が接着剤9で固定されている場合のグラフであり、図5(b)は、中央ブロック2と端部ブロック3との隣接面が固定されていない場合のグラフである。図5(a)及び図5(b)のグラフに示すように、マットレスユニットの見かけの硬度は、マットレス幅方向の位置が端部ブロック3から中央ブロック2側に移動するのに従って徐々に低くなり、空隙体積が最も大きい凹溝5dが配置された部分の近傍で最も低くなるが、中央ブロック2の位置での見かけの硬度は、仰臥姿勢の使用者Bの肩部と接する位置Sにおける端部ブロック3の見かけの硬度よりも高くなる。そのため、端部ブロック3の仰臥姿勢の使用者Bの肩部と接する位置Sにおいて、見かけの硬度が中央ブロック2よりも低い部分(以下、硬度ポケットPともいう)が生じる。これにより、使用者が寝返り動作をする際に、寝返り方向にある使用者の肩部や上腕部が、端部ブロック3の硬度ポケットPに誘導され、使用者の肩部が寝返り方向に旋回しながら硬度ポケットPに沈み込む。その結果、端部ブロック3に沈み込んだ肩部が寝返りの回転軸となり、寝返りが促進される。また、図5(b)のグラフに示すように、中央ブロック2と端部ブロック3との隣接面を接着剤等で固定しない状態とすることにより、硬度ポケットPに隣接する中央ブロック2端部の見かけ硬度を、中央ブロック2の中央部側の見かけ硬度よりも小さくすることができる。これによって、寝返り初期段階において、中央ブロック2の中央部側と端部との硬度差が、仰臥姿勢の使用者Bの肩部を硬度ポケットPへ誘導するように作用するため、よりスムーズに寝返りが促進される。なお、中央ブロック2端部の見かけ硬度を中央側よりも小さくすることができれば、他の手段で中央ブロック2端部の見かけ硬度の調整を行ってもよい。
上述した硬度ポケットPにおける見かけの硬度の最小値は、同じ方法及び条件で測定された中央ブロック2の中央部の見かけ硬度の値に対する比(硬度ポケットPにおける見かけの硬度の最小値/中央ブロック2の中央部の見かけの硬度の値)として、0.1〜0.9の範囲とすることが好ましく、0.2〜0.7の範囲とすることがより好ましく、0.3〜0.6の範囲とすることが特に好ましい。この見かけの硬度比が0.1未満であると、局部的に硬度ギャップが大きすぎて、床上動作がし難くなる場合があり、0.9を超えると寝返りし易さの改善効果が得られ難いためである。さらに、図5(b)のグラフに示すように、硬度ポケットPに隣接する中央ブロック2端部の見かけ硬度を、中央ブロック2の中央部側の見かけ硬度よりも小さくした構成とする場合には、中央ブロック2端部近傍の見かけ硬度の値に対する、硬度ポケットPにおける見かけの硬度の最小値の比(硬度ポケットPにおける見かけの硬度の最小値/中央ブロック2端部の見かけの硬度の値)は、0.6〜0.9の範囲であることが好ましく、0.7〜0.85の範囲であることがより好ましい。この範囲とすることで、寝返り動作の初期において使用者の肩部が硬度ポケットPへ誘導されて、よりスムーズに寝返りが促進される。
図2(b)に示すように、本実施形態においては、各端部ブロック3には、マットレスの長手方向に連続して凹溝5a〜5d、すなわち、硬度調整手段5が設けられている。そして、端部ブロック3の下面には、仰臥姿勢の使用者の肩部と接する位置Sと対応する部分に、硬度調整手段5を構成する複数の凹溝のうち、空隙体積が最も大きい凹溝5dが少なくとも配置されている。図3に示すように、この仰臥姿勢の使用者の肩部と接する位置Sとは、マットレスの幅方向において、少なくとも、マットレスの幅方向の中心から幅方向の一端に向かって11cm〜25cmの間の領域であることが好ましく、さらに、マットレスの長さ方向においては、マットレスの長さ方向の一端(頭側の端)から他端に向かって20cm以上であって、マットレスの長さ方向の他端(足側の端)から一端に向かって100cm以上の間の領域であることがより好ましい。この仰臥姿勢の使用者の肩部と接する位置Sに係る領域は、HQL(一般社団法人人間生活工学研究センター)による高齢者対応機器の設計のための高齢者特性の解明に関する調査研究における寸法・形態データベース(URL:http://www.hql.jp/project/funcdb2000/)に基づいて求められた。たとえば、マットレスの幅方向の中心から幅方向の一端に向かって「11cm」という数値は、上記データベースにおける前腋窩幅(左右の前腋窩点間の直線距離)の測定データ(平成13年度)のうち、度数分布表の度数が1を超えた階級の最小値(216mm)を2で除した値に基づいている。同様に、マットレスの幅方向の中心から幅方向の一端に向かって「25cm」とは、同データベースにおける肩幅(左右上腕の三角筋の最も外側に突出した点を結ぶ直線距離)の測定データ(平成13年度)のうち、度数分布表の度数が1を超えた階級の最大値(483mm)を2で除した値に基づいている。また、マットレスの長さ方向の一端(頭側の端)から他端に向かって「20cm」とは、同データベースにおける全頭高(頭頂点からオトガイ点までの耳眼面に垂直な距離)の測定データ(平成13年度)のうち、度数分布表の度数が1を超えた階級の最小値(196mm)に基づいている。また、マットレスの長さ方向の他端(足側の端)から「100cm」とは、同データベースにおける肩峰高(床面から肩峰点までの垂直距離)の測定データ(平成13年度)のうち、度数分布表の度数が1を超えた階級の最小値(1060mm)に基づいている。本実施形態においては、マットレスの長手方向に連続して硬度調整手段5を構成する複数の凹溝5a〜5dが設けられており、空隙体積が最も大きい凹溝5dもマットレスの長手方向に連続して設けられているが、空隙体積が最も大きい凹溝5dは、マットレスの長手方向において、図3に示す端部ブロック3の仰臥姿勢の使用者の肩部と接する位置Sの領域のみに設けられていてもよく、その場合には、端部ブロック3の上記位置S以外の領域においては、凹溝5dの替わりに、見かけの硬度が中央ブロックの硬度と同程度となるような空隙体積を有する凹溝が設けられていることが好ましい。なお、使用者Bが子供など成人の統計値より体寸法が小さい場合には、上記設計手法に基づいて、使用者Bの体寸法に合わせた位置Sを設定すればよい。
端部ブロック3における硬度調整手段5の位置については、端部ブロックの外方周縁部3aにおける端座位安定性及び起き上がり時の安定性を高める観点から、少なくともマットレスの幅方向の端から10cm以上離れていることが好ましく、13cm以上離れていることがより好ましい。なお、硬度調整手段5は、端部ブロック3のマットレスの幅方向の端から10cm離れずに、又は端部ブロック3のマットレスの幅方向全体に亘って形成されていてもよいが、その場合には、端座位安定性及び起き上がり時の安定性を高める観点から、端部ブロック3の外方周縁部3aにおける見かけ硬度を、少なくともマットレスの幅方向の端から10cm程度までは、中央ブロック2の中央部の見かけ硬度に対して1.5倍以上、好ましくは1.5〜4倍、より好ましくは2〜3倍程度となるように調整することが好ましい。
また、図1〜図4に示すように、本実施形態の凹溝5a〜5dは、端部ブロック3の下面側に設けられているが、これに限定されず、端部ブロック3の上面側に設けられていてもよい。また、凹溝5a〜5dは端部ブロック3の上面又は下面のみだけでなく、例えば凹溝の5dと5bは上面に、5cと5aは下面に設けるといったように、端部ブロック3の上面と下面を組み合わせて設けられていてもよい。さらに、本実施形態における凹溝5a〜5dの断面形状は半円状又はカマボコ状であるが、これらの形状のほか、馬蹄状、円状、多角状、その他あらゆる形状又はこれらの組み合わせであってもよい。
端部ブロック3を形成する第2のクッション材としては、JIS K6401「耐荷重用軟質ポリウレタンフォーム」に準拠して測定された硬度が、180〜440Nであるものが好ましく、200〜300Nであるものがより好ましく、210〜250Nであるものが特に好ましい。第2のクッション材としては、上記硬度を有し、クッション性を有するものであれば特に限定されないが、樹脂発泡体、三次元網状構造体及び綿成形体が好適に用いられ、取り扱い及び加工のしやすさの観点から、樹脂発泡体がより好ましい。樹脂発泡体として、具体的には、発泡ポリウレタン、発泡ポリオレフィン又は発泡シリコーン等が挙げられる。また、中央ブロック2を構成する第1のクッション材の硬度に対する端部ブロック3を構成する第2のクッション材の硬度比(JIS K6401「耐荷重用軟質ポリウレタンフォーム」に準拠して測定した硬度での比)は1.5〜6.5であることが好ましく、1.7〜4.0であることがより好ましく、1.8〜3.0であることが特に好ましい。
次に下層6について説明する。マットレス1の下層6は、比較的硬質で使用者の体を安定して支持できる第3のクッション材で形成されている。本実施形態における下層6は、幅方向の長さが91cm、長手方向の長さが191cm、厚み3cmの大きさに形成されている。第3のクッション材としては、JIS K6401「耐荷重用軟質ポリウレタンフォーム」に準拠して測定された硬度が、180〜440Nであるものが好ましく、200〜300Nであるものがより好ましく、210〜250Nであるものが特に好ましい。第3のクッション材としては、上述した硬度を有し、クッション性を有するものであれば特に限定されないが、樹脂発泡体、三次元網状構造体及び綿成形体が好適に用いられ、取り扱い及び加工のしやすさの観点から、樹脂発泡体がより好ましい。樹脂発泡体として、具体的には、発泡ポリウレタン、発泡ポリオレフィン又は発泡シリコーン等が挙げられる。
図1、図6及び図7に示すように、本実施形態における下層6にはマットレスの幅方向に連続して下層溝7が複数設けられている。この下層溝7により、マットレス1の背上げの際に、マットレスの変形を容易とし、背上げの動きに追従し易い屈曲性を付与している。本実施形態においては、下層6の上面側に、マットレスの長手方向の中心から両端に夫々20cm離れた位置に、間隔8cmをあけて下層溝7が5つずつ平行に配列されており、下層溝7は溝幅1cm、溝深さ2cmのU字状溝に形成されている。また、図7に下層6の下層溝7(実線)と、マットレスユニット4に設けられた硬度調整手段5の凹溝(点線)との位置関係が示されているが、下層6に下層溝7が設けられることにより、下層溝7と硬度調整手段5の凹溝とが交差する領域の硬度が小さく調整されるため、この領域に柔軟性が付与されて寝返りし易さが向上する。なお、本実施形態における下層溝7は、図7に示すように、マットレスの長手方向の中心近傍には設けられていないが、端部ブロック3の硬度調整手段5の機能を妨げない範囲において、マットレスの長手方向全体に亘って下層溝7が形成されていてもよい。また、本実施形態における下層溝7の断面形状はU字状であるが、半円状、カマボコ状、馬蹄状、円状、多角状、その他あらゆる形状又はこれらの組み合わせであってもよい。
図1、図6及び図7に示すように、本実施形態における下層溝7は、下層6の上面側に設けられているが、これに限定されず、下層6の下面側に設けられていてもよい。また、本実施形態に係るマットレス1では、下層6の上面に施された下層溝7の開口部と、端部ブロック3の下面に施された硬度調整手段5の凹溝の開口とが対面しており、これにより、下層溝と凹溝とが対向する対面部がマットレス内部で選択的に変形し易くなるため、マットレスユニットの作用効果を部分的に一層向上させることができる。
次に表面層8について説明する。図1に示すように、表面層8は、上述したマットレスユニット4の上面を被覆する層であり、柔軟な第4のクッション材から形成されている。本実施形態における表面層8は、幅方向の長さが91cm、長手方向の長さが191cm、厚みが2cmの大きさに形成されている。第4のクッション材としては、JIS K6401「耐荷重用軟質ポリウレタンフォーム」に準拠して測定された硬度が、50〜160Nであるものが好ましく、70〜150Nであるものがより好ましく、90〜140Nであるものが特に好ましい。第4のクッション材としては、上記硬度を有し、クッション性を有するものであれば特に限定されないが、樹脂発泡体、三次元網状構造体及び綿成形体が好適に用いられ、取り扱い及び加工のしやすさの観点から、樹脂発泡体がより好ましい。樹脂発泡体として、具体的には、発泡ポリウレタン、発泡ポリオレフィン又は発泡シリコーン等が挙げられる。
なお、本実施形態におけるマットレス1は、表面層8と、中間層のマットレスユニット4と、下層6とが積層されて構成されているが、マットレスユニット4のみでも、又は、マットレスユニット4と表面層8又は下層6のいずれかの組み合わせであっても本発明の作用効果を備えた、端座位安定性に優れ、寝返りも容易なマットレスを得ることができる。
次に、第2の実施形態に係るマットレス10について説明する。図9に示すように、本実施形態に係るマットレス10は、表面層8と、中間層のマットレスユニット40と、下層60とが積層されて構成されている。本実施形態にかかるマットレスユニット40は、マットレスの幅方向の中央部に配置された中央ブロック20と、その両側に配置された2つの端部ブロック30とから構成されている。中央ブロック20と端部ブロック30とは、第1の実施形態と同様に異なるクッション材で形成されているため、両者の配置がずれないように、両者の隣接面において接着剤等で固定されていてもよいし、下層60及び表面層8に接着剤等でそれぞれ固定されていてもよい。
図9及び図10に示すように、本実施形態における端部ブロック30には5つの凹溝50a〜50eからなる硬度調整手段50が設けられている。この硬度調整手段50によって、端部ブロック30は、中央ブロック20と接する方向に向かって、その見かけの硬度が漸次低くなる硬度勾配が形成されるように調整されている。図10に示すように、本実施形態における硬度調整手段50は、端部ブロック30の下面側に掘り込み形成された5つの凹溝50a〜50eである。この複数の凹溝50a〜50eはマットレスの長手方向に連続して配列されており、中央ブロック20と接する方向に向かって、隣接する凹溝と凹溝との間隔Dが漸次狭くなるように形成された配列領域を有し、端部ブロック30の仰臥姿勢の使用者の肩部と接する位置Sと対応する部分における、隣接する凹溝と凹溝との間隔Dの平均値が、他の部分における平均値よりも小さくなるように凹溝が配置されている。本実施形態においては、図10に示すように、凹溝50a〜50eが中央ブロック20と接する方向に向かって、50a、50b、50c、50d、50eの順で配置されているが、徐々に隣接する凹溝との間隔Dが狭くなるように配置されている。なお、設けられる凹溝の数は、端部ブロック30の硬度や形成された凹溝の断面形状により適宜決定され、本実施形態において示される溝数に限定されない。このように、徐々に隣接する凹溝との間隔Dが狭くなるように凹溝を設けることにより、端部ブロック30の見かけの硬度は、硬度調整手段50である凹溝が形成されていない部分、すなわち、端部ブロックの外方周縁部30aでは一定であるが、硬度調整手段50が形成された部分では、中央ブロックと接する方向に向かって、見かけの硬度が漸次低くなる硬度勾配を示す。これにより、硬質素材で形成された端部ブロック30と柔軟な素材で形成された中央ブロック20との硬度差が緩やかになるため、硬度ギャップが解消され、端座位での安定性が向上する。なお、凹溝は、溝幅が極端に小さい形態(例えば、ハーフカット加工による切り込み)としてもよい。
また、この硬度調整手段50によって、仰臥姿勢の使用者の肩部と接する位置Sにおける端部ブロック30の見かけの硬度は、中央ブロック20の硬度よりも低くなるように調整されている。本実施形態においては、仰臥姿勢の使用者の肩部と接する位置Sと対応する部分における隣接する凹溝との間隔Dの平均値が、他の部分における間隔Dの平均値よりも小さくなるように凹溝を配置することで実現している。端部ブロック30での見かけの硬度は、マットレス幅方向の位置が端部ブロック30から中央ブロック20に移動するのに従って徐々に小さくなり、隣接する凹溝と凹溝との間隔Dが最も狭く配置された部分(凹溝50d〜凹溝50e)の近傍で最も低くなるが、中央ブロック20の位置での見かけの硬度は、仰臥姿勢の使用者の肩部と接する位置Sにおける端部ブロック30の見かけの硬度よりも高くなる。そのため、仰臥姿勢の使用者の肩部と接する位置Sにおいては、見かけの硬度が他の部分よりも低い硬度ポケットPが生じる。これにより、使用者が寝返り動作をする際に、寝返り方向にある使用者の肩部や上腕部が、端部ブロック30の硬度ポケットPに誘導され、中央ブロック20の硬度よりも見かけの硬度が低く調整された部分に、使用者の肩部が寝返り方向に旋回しながら沈み込む。その結果、端部ブロック30に沈み込んだ肩部が寝返りの回転軸となり、寝返りが促進される。
本実施形態における端部ブロック30及び硬度調整手段50に関するその他の説明並びに中央ブロック20に関する説明は、上述した第1の実施形態の場合と同様であり、その作用効果も同様である。
次に下層60について説明する。マットレス10の下層60は、比較的硬質で使用者の体を安定して支持できる第3のクッション材で形成されている。本実施形態における下層6は、幅方向の長さが91cm、長手方向の長さが191cm、厚み3cmの大きさに形成されている。本実施形態における下層60には下層溝は設けられていないが、第1の実施形態に示されるように下層溝7を適宜設けてもよい。
本実施形態における下層60に関するその他の説明及び表面層8に関する説明については、上述した第1の実施形態の場合と同様であり、その作用効果も同様である。
次に、第3の実施形態に係るマットレスのマットレユニット41について説明する。図11に示すように、本実施形態に係るマットレスユニット41は、マットレスの幅方向の中央部に配置された中央ブロック21と、その両側に配置された2つの端部ブロック31とから構成されている。図11(b)に示すように、本実施形態における端部ブロック31には、端部ブロック31の厚み方向を貫通する複数の貫通孔からなる硬度調整手段51が設けられている。そして、図11(a)に示すように、この複数の貫通孔からなる硬度調整手段51は、中央ブロック21と接する方向に向かって、貫通孔の空隙容積が漸次増加するように形成されている。具体的には、図11における実施形態では、中央ブロック21と接する方向に向かって、4種類の大きさの貫通孔51a〜51dが配置されているが、その貫通孔の孔径は中央ブロック21と接する方向に向かって、徐々に大きくなるように配置されている。このように形成された硬度調整手段51によって、端部ブロック31は、中央ブロック21と接する方向に向かって、その見かけの硬度が漸次低くなる硬度勾配が形成されるように調整されている。端部ブロック31の見かけの硬度は、硬度調整手段51である貫通孔が形成されていない端部ブロックの外方周縁部31aでは一定であるが、硬度調整手段51が形成された部分では、中央ブロック21と接する方向に向かって、見かけの硬度が漸次低くなる硬度勾配を示す。それゆえ、端部ブロック31と柔軟な中央ブロック21との硬度差が緩やかになるため、硬度ギャップが解消され、端座位での安定性が向上する。また、図11に示すように、本実施形態における硬度調整手段51では、仰臥姿勢の使用者の肩部と接する位置Sと対応する部分に、複数の貫通孔51a〜51dのうち空隙容積が最も大きい貫通孔51dが配置され、この部分における見かけの硬度が中央ブロック21の見かけの硬度よりも低くなるように調整されている。これらのことから、硬度調整手段51によって、マットレスユニット41の見かけの硬度は、マットレス幅方向の位置が端部ブロック31から中央ブロック21側に移動するのに従って徐々に低くなり、空隙容積が最も大きい貫通孔51dが配置された部分の近傍で最も低くなり、端部ブロック31の仰臥姿勢の使用者Bの肩部と接する位置Sにおいて、見かけの硬度が中央ブロック21よりも低い硬度ポケットPが形成されている。これにより、使用者が寝返り動作をする際に、寝返り方向にある使用者の肩部や上腕部が、端部ブロック31の硬度ポケットPに誘導され、使用者の肩部が寝返り方向に旋回しながら硬度ポケットPに沈み込み、その結果、端部ブロック31に沈み込んだ肩部が寝返りの回転軸となり、寝返りが促進される。
本実施形態における硬度調整手段51である貫通孔は、端部ブロック31の見かけの硬度が漸次低くなる硬度勾配を形成し、かつ、端部ブロック31の仰臥姿勢の使用者Bの肩部と接する位置Sにおいて、見かけの硬度が中央ブロック21よりも低い硬度ポケットPを形成するように、その形状や個数が選択されて配置されていればよく、貫通孔の形状や個数、それらの配置は本実施形態で示される配置や種類等に限定されない。一例としては、特に限定されないが、図12(a)に示すように、略同じ形状に形成された貫通孔51’が中央ブロック21と接する方向に向かって、徐々にその個数が増加するような配置とし、端部ブロック31の仰臥姿勢の使用者Bの肩部と接する位置Sにおいて、隣接する貫通孔と貫通孔との間隔の平均値が、他の部分における平均値よりも小さくなるように配置すること、図12(b)に示すように、断面が細長の長方形状の貫通孔51”が、中央ブロック21と接する方向に向かって、その空隙容積が徐々に増加するような配置とし、端部ブロック31の仰臥姿勢の使用者Bの肩部と接する位置Sにおいて、空隙容積が最も大きい貫通孔を配置することなど、さまざまな貫通孔の形状及び配置が挙げられる。また、貫通孔のほかに、上述の実施形態で形成された凹溝を設け、貫通孔と組み合わせて硬度調整手段51とすることも可能である。
本実施形態における端部ブロック31及び硬度調整手段51に関するその他の説明、中央ブロック21、マットレスユニット41並びに表面層と下層(図示せず)に関するその他の説明については、上述した第1の実施形態の場合と同様であり、その作用効果も同様である。
図13に示すように、本発明の第4の実施形態にかかるマットレス12は、表面層8と、中間層のマットレスユニット42と、下層6とが積層されて構成されている。本実施形態にかかるマットレス12を構成するマットレスユニット42は、マットレスの幅方向の中央部に配置された中央ブロック22と、その両側に配置された2つの端部ブロック32とから構成されている。本実施形態においては、前述した第1〜第3の実施形態とは異なり、中央ブロック22と端部ブロック32とは同じクッション材で形成されており、マットレスユニット42は全体として一体で形成されている。なお、この実施形態における中央ブロック22と端部ブロック32との境界は、図5(a)または図5(b)で説明されるマットレス幅方向の位置とマットレスユニットの見かけの硬度との関係から設定される。なお、中央ブロック22と端部ブロック32とを同じクッション材で別体として形成し、マットレスユニットを構成することも可能である。
マットレスユニット42の中央ブロック22は、仰臥姿勢の使用者Bの体のうち、少なくとも背中及び腰(臀部及び仙骨部含む)を支持するように構成されている。中央ブロック22は、使用者の体のこれらの部分を柔らかく受け止めるため、端部ブロック32の外方周縁部32aよりも柔軟に形成されている。具体的には、本実施形態においては、中央ブロック22には、その見かけ硬度を低く調整する第2の硬度調整手段220が設けられている。図14に示すように、第2の硬度調整手段220は、中央ブロック22の上面の幅方向全体に所定間隔で配列され、マットレスの長手方向に連続して配列された、複数のハーフカット加工による切り込み(スリット)220aである。これにより、中央ブロック22の見かけの硬度が低く調整され、端部ブロック32の外方周縁部32よりも柔軟で体圧分散性に優れたエリアがマットレスユニット42に形成される。なお、第2の硬度調整手段220は本実施形態で示すスリット220a等の形状や配列方法に限定されず、溝や貫通孔、又はこれらの組み合わせであってもよい。また、硬度調整手段220は中央ブロック22の上面に設けられていても、下面に設けられていてもよく、上面と下面とを組み合わせて設けてもよい。
本実施形態におけるマットレスユニット42、すなわち、中央ブロック22及び端部ブロック32を形成するクッション材としては、JIS K6401「耐荷重用軟質ポリウレタンフォーム」に準拠して測定された硬度が、180〜440Nであるものが好ましく、200〜300Nであるものがより好ましく、210〜250Nであるものが特に好ましい。この硬度は、背中及び腰(臀部及び仙骨部含む)を支持する部材として用いるには高い値である(物性として硬い)が、上述したような第2の硬度調整手段220が中央ブロック22に設けられることにより、その見かけ硬度が低くなり、柔軟性を有し、寝心地の良い中央ブロック22が得られる。中央ブロック22の見かけの硬度に対する端部ブロック32の外方周縁部32aの見かけの硬度比は、は1.5〜6.5であることが好ましく、1.7〜4.0であることがより好ましく、1.8〜3.0となるように調整されていることが特に好ましい。また、クッション材としては、上記硬度を有し、クッション性を有するものであれば特に限定されないが、樹脂発泡体、三次元網状構造体及び綿成形体が好適に用いられ、取り扱い及び加工のしやすさの観点から、樹脂発泡体がより好ましい。樹脂発泡体として、具体的には、発泡ポリウレタン、発泡ポリオレフィン又は発泡シリコーン等が挙げられる。
本実施形態における中央ブロック22に関するその他の説明、端部ブロック32、端部ブロック32に設けられた硬度調整手段5、マットレスユニット42、表面層8並びに下層6に関するその他の説明については、上述した第1の実施形態の場合と同様であり、その作用効果も同様である。
本発明は、上記の実施形態に限定されるものでなく、特許請求の範囲に記載された発明の要旨を逸脱しない範囲内での種々、設計変更した形態も技術的範囲に含むものである。
1、10、12 マットレス
2、20、21、22 中央ブロック
220 第2の硬度調整手段
220a スリット
3、30、31、32 端部ブロック
3a、30a、31a、32a 端部ブロックの外方周縁部
4、40、41、42 マットレスユニット
5、50、51 硬度調整手段
5a、5b、5c、5d、50a、50b、50c、50d、50e 凹溝
51a、51b、51c、51d、51’、51’’ 貫通孔(硬度調整手段)
6、60 下層
7 下層溝
8 表面層
9 固定手段(接着剤)
B 仰臥姿勢の使用者
S 仰臥姿勢の使用者の肩部と接する位置
P 硬度ポケット
D 隣接する凹溝と凹溝との間隔
IN 加圧子
FG フォースゲージ(荷重測定器)

Claims (7)

  1. マットレスの幅方向の中央部に配置され、仰臥姿勢の使用者の少なくとも背中及び腰を支持する中央ブロックと、
    マットレスの幅方向の両端部に配置され、仰臥姿勢の使用者の少なくとも肩部を支持する端部ブロックとからなるマットレスユニットを含むマットレスであって、
    前記中央ブロックは第1のクッション材で形成され、前記端部ブロックは前記第1のクッション材よりも硬質な第2のクッション材で形成されており、
    前記端部ブロックには、前記中央ブロックと接する方向に向かって、その見かけの硬度が漸次低くなる硬度勾配が形成されるように調整すると共に、仰臥姿勢の使用者の肩部と接する位置の見かけの硬度が前記中央ブロックの見かけの硬度よりも低くなる硬度ポケットが生じるように調整する硬度調整手段が設けられ、
    前記中央ブロックの見かけの硬度は、前記端部ブロックの前記硬度調整手段が設けられていない外方周縁部の見かけの硬度よりも低く、
    前記硬度調整手段が、前記端部ブロックの下面に形成された複数の凹溝であり、
    前記複数の凹溝はマットレスの長手方向に配列され、前記中央ブロックと接する方向に向かって、各凹溝の空隙体積が漸次増加するように形成された配列領域を有し、
    前記仰臥姿勢の使用者の肩部と接する位置と対応する部分に、少なくとも、前記複数の凹溝のうち空隙体積が最も大きい凹溝が配置されて前記硬度ポケットが形成され、
    前記マットレスユニットは、クッション材で形成された下層の上に積層されており、該下層の上面にはマットレスの幅方向に配列された複数の下層溝が設けられ、該下層溝と前記凹溝とが対向していることを特徴とするマットレス。
  2. 前記凹溝の空隙体積の増加は、溝深さの増大、溝幅の拡大又はこれらの組み合わせにより行われることを特徴とする請求項1に記載のマットレス。
  3. マットレスの幅方向の中央部に配置され、仰臥姿勢の使用者の少なくとも背中及び腰を支持する中央ブロックと、
    マットレスの幅方向の両端部に配置され、仰臥姿勢の使用者の少なくとも肩部を支持する端部ブロックとからなるマットレスユニットを含むマットレスであって、
    前記中央ブロックは第1のクッション材で形成され、前記端部ブロックは前記第1のクッション材よりも硬質な第2のクッション材で形成されており、
    前記端部ブロックには、前記中央ブロックと接する方向に向かって、その見かけの硬度が漸次低くなる硬度勾配が形成されるように調整すると共に、仰臥姿勢の使用者の肩部と接する位置の見かけの硬度が前記中央ブロックの見かけの硬度よりも低くなる硬度ポケットが生じるように調整する硬度調整手段が設けられ、
    前記中央ブロックの見かけの硬度は、前記端部ブロックの前記硬度調整手段が設けられていない外方周縁部の見かけの硬度よりも低く、
    前記硬度調整手段が、前記端部ブロックの下面に形成された複数の凹溝であり、
    前記複数の凹溝はマットレスの長手方向に配列され、前記中央ブロックと接する方向に向かって、隣接する凹溝と凹溝との間隔が漸次狭くなるように形成された配列領域を有し、
    前記仰臥姿勢の使用者の肩部と接する位置と対応する部分における、隣接する凹溝と凹溝との間隔の平均値が、他の部分における平均値よりも小さくなるように凹溝が配置されて前記硬度ポケットが形成され、
    前記マットレスユニットは、クッション材で形成された下層の上に積層されており、該下層の上面にはマットレスの幅方向に配列された複数の下層溝が設けられ、該下層溝と前記凹溝とが対向していることを特徴とするマットレス。
  4. 前記端部ブロックを形成する前記第2のクッション材の硬度(JIS K6401「耐荷重用軟質ポリウレタンフォーム」準拠)が180〜440Nであり、前記第1のクッション材の硬度に対する前記第2のクッション材の硬度比(JIS K6401「耐荷重用軟質ポリウレタンフォーム」に準拠して測定された硬度の比)が1.5〜6.5であることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のマットレス。
  5. 前記第1のクッション材及び前記第2のクッション材は、それぞれが、樹脂発泡体、三次元網状構造体及び綿成形体からなる群から選択される1種以上の材料であることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のマットレス。
  6. 前記硬度ポケットにおける見かけの硬度の最小値は、前記中央ブロックの中央部の見かけの硬度の値に対する比(硬度ポケットにおける見かけの硬度の最小値/中央ブロックの中央部の見かけの硬度の値)として、0.3〜0.6であることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のマットレス。
  7. 前記下層を形成するクッション材は、樹脂発泡体、三次元網状構造体及び綿成形体からなる群から選択される1種以上の材料であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のマットレス。
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