JP6383648B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
この種の遊技機として、下記の特許文献1および特許文献2を例示する。
従来の遊技機は、当該期間における遊技者の関心低下への対策について、未だ改善の余地を残していた。
本実施形態の遊技機10の概要について、図5を用いて説明する。
なお、図5は、遊技機10の主要な制御構成を示す機能ブロック図である。
第1特図乱数値取得部111は、第1始動口57への遊技球の入賞を契機として取得される乱数値を保留する。また、第2特図乱数値取得部112は、第2始動口59への遊技球の入賞を契機として取得される乱数値を保留する。なお、以下の説明において第1特図乱数値取得部111に保留される乱数値を「乱数値M1」、第2特図乱数値取得部112に保留される乱数値を「乱数値M2」と称する。
大当り抽選部131は、図柄変動ゲーム(特別図柄変動ゲーム)が開始される際に第1特図乱数値取得部111に保留されている乱数値M1または第2特図乱数値取得部112に保留されている乱数値M2を用いて、乱数値M1・乱数値M2ごとに大当りの当否抽選を行う。
大当り制御部133は、大当り抽選部131による当否抽選に当選した場合には、特別図柄変動ゲームの終了後に大当り遊技を実行させる。
特定領域切替制御部185は、大当り制御部133によって実行される大当り遊技の実行中において、特定領域に対する遊技球の入球が容易となる第一状態と、特定領域に対する遊技球の入球が困難となる第二状態と、を切り替える。
カウントスイッチSW7は、特定領域に対する遊技球の入球を検知する。
遊技状態制御部140は、カウントスイッチSW7による検知を契機として、大当り抽選部131による当否抽選に当選する確率が通常遊技状態より高確率な高確遊技状態に移行させる。
第一事前判定部121は、第1特図乱数値取得部111または第2特図乱数値取得部112に保留されている乱数値が高確遊技状態における当否抽選にて当選するか否かを、当該乱数値が大当り抽選部131による当否抽選に用いられる前に判定する。
示唆演出制御部222は、第一事前判定部121による判定結果が肯定される場合、当該判定結果を遊技者に示唆する示唆演出を、実行期間の少なくとも一部にて第一状態で実行される大当り遊技に当否抽選で当選してから特定領域に対する遊技球の入球が検知されるまでの間にて実行させ得る。
従来の遊技機では、高確遊技状態に移行された以降にこのような示唆演出をしていたため、高確遊技状態の移行前に実行される演出等に対して遊技者の関心は低下しがちだった。
本実施形態の遊技機10では、高確遊技状態に移行する前にも示唆演出を行うので、上記のような関心の低下を防止し、さらなる興趣喚起を実現することができる。
実施例においては、主制御部100にて、CPU(大当り抽選部131)がRAM(第1特図乱数値取得部111または第2特図乱数値取得部112)に一時格納された乱数値を読み出すことをいう。
本実施形態における「特定領域」は、具体的には、大入賞口56の奧方に位置する連通路58に含まれる通過経路58bである。ここで述べた「特定領域」は実施例の一つであり、「特定領域」は遊技機10の何処に配置されてもよい。
本実施形態における示唆演出は、特に、遊技者が所定の操作方法を適切に実行する限りにおいて、その示唆演出より後に実行される大当り抽選に当選することが確定する場合に実行されることが望ましい。なお、「所定の操作方法を適切に実行する」とは、本実施形態に則していえば、特定領域への入球が容易になる状態(第一状態)である期間において、遊技者がある程度(特定領域に入球する程度)の数量の遊技球を、大入賞口56に転動する方向に発射(右打ち)することをいう。
図1〜図6を用いて遊技機10の構造について説明する。
図1は、遊技機10の正面図である。
図2は、遊技機10内に設置される遊技盤50を示す図である。
図3は、遊技機10内に配設される図柄表示装置90を示す図である。
図4は、大入賞口56の奧方に位置する連通路58を示す図である。図4(a)は、振分部材68が通過経路58aから通過経路58cへと遊技球を振り分ける状態を示している。また、図4(b)は、振分部材68が通過経路58aから通過経路58bへと遊技球を振り分ける状態を示している。
図5は、遊技機10の主要な制御構成を示す機能ブロック図である。
図6は、遊技機10の払出制御構成を示す機能ブロック図である。
前枠20は、遊技領域50aを覆うように配置された透明部材25を備え、透明部材25によって遊技領域50aおよび遊技盤50を透視保護している。
前枠20は、遊技球を貯留する上球受け皿27および下球受け皿29を備え、上球受け皿27と下球受け皿29は上下に離間して前枠20と一体的に設けられている。
前枠20は、下球受け皿29の右側方に操作ハンドル31を備え、操作ハンドル31の回動操作によって、上球受け皿27に貯留された遊技球が遊技領域50aに向けて発射されるようになっている。
前枠20は、上球受け皿27の前方部にボタン37が配設されている。ボタン37は、遊技中に発生する演出を切り替えるまたは遊技者が遊技機10に関わる種々の情報を得るために行う遊技者の操作を受け付けることができる。
一般的に、遊技機10の遊技者は演出表示装置80に表示される演出図柄の変動演出により当該遊技の興趣を喚起されており、演出表示装置80は遊技者にとって視認しやすい位置に配置されている。
演出表示装置80としては、一般的には液晶パネルを収容ケースに収容した液晶表示装置が採用されるが、これに限られるものではなく、ドラム式やドットマトリックス式等、多様な方式の表示装置を採用し得る。
図柄表示装置90は、複数のランプが配列されている。本実施形態で図柄表示装置90に用いられるランプとは、発光ダイオード(以下、LEDと称す)である。図柄表示装置90は、発光するLEDの配列によって種々の情報を示し、特別図柄表示装置91と普通図柄表示装置92とを含んでいる。
ここで風車52とは、遊技球の落下の方向に変化を与えるための機構で、くぎ状のものをいう。
本実施形態においては、上記の各種スイッチは遊技者が視認できない位置に配置されており、図1および図2においては図示しない。
第1始動口57の後方には入球した遊技球を検知するカウントスイッチSW1が配置されている。
第1始動口57に入球した遊技球をカウントスイッチSW1で検知することにより、特別図柄変動ゲームを始動させる始動条件と、予め定めた数の遊技球を賞球として払い出す払出条件と、が付与される。
本実施形態において、遊技領域50aは、遊技球が第2流路Yから転動したときよりも、遊技球が第1流路Xから転動したときに、第1始動口57に入球しやすくなるように、各種障害物が配置されている。つまり、第1始動口57は、遊技領域50aの左側を主とする第1流路Xに設けられている。
第2始動口59の後方には入球した遊技球を検知するカウントスイッチSW2が配置されている。第2始動口59に入球した遊技球をカウントスイッチSW2で検知することにより、特別図柄変動ゲームの始動条件と、賞球の払出条件と、が付与される。
本実施形態において、遊技領域50aは、遊技球が第1流路Xから転動したときよりも、遊技球が第2流路Yから転動したときに、第2始動口59に入球しやすくなるように、各種障害物が配置されている。つまり、第2始動口59は、遊技領域50aの右側を主とする第2流路Yに設けられている。
なお、本実施形態の遊技機10においては、図6にカウントスイッチSW3が図示されていないことから明らかであるように、カウントスイッチSW3の検知は賞球の払出条件に含まれていない。すなわち、本実施形態の作動ゲート63に遊技球が入球しても賞球はゼロである。
また、作動ゲート63は通過した遊技球が通過後再び遊技領域50aを転動する、いわゆるゲートタイプの入賞口であってもよい。この場合において、作動ゲート63を通過することも、本明細書では「入球」と称す。
大入賞口55の後方には、入球した遊技球を検知するカウントスイッチSW4が配置されている。カウントスイッチSW4が大入賞口55に入球した遊技球を検知することにより、賞球の払出条件が付与される。
大入賞口56の後方には連通路58が設けられており、連通路58には、入球した遊技球を検知するカウントスイッチSW6、カウントスイッチSW7が配置されている。なお、図4(a)または図4(b)における上段の白抜き矢印は、大入賞口56から流下してきた遊技球が連通路58(通過経路58a)を通過する方向を示している。
カウントスイッチSW6が大入賞口56に入球した遊技球を検知することにより、賞球の払出条件が付与される。
また、第1始動口57への入球および第2始動口59への入球のいずれに起因する大当り遊技が行われる場合にも、遊技者は賞球を獲得できる機会が大幅に増大しうる。なお、本実施形態において、遊技球が第2流路Yから転動するときには、第1流路Xから転動するときよりも、大入賞口55または大入賞口56に入球しやすくなるように各種障害物が配置されている。
より詳細には、振分部材68の位置によって、図4(a)に示す状態と図4(b)に示す状態とを切り替える。図4(a)の状態においては、連通路58(大入賞口56)に入球した遊技球は、振分部材68によって通過経路58bへの流下が規制されて、通過経路58cへと流下するように振り分けられる。また、図4(b)の状態においては、連通路58(大入賞口56)に入球した遊技球は、振分部材68によって通過経路58cへの流下が規制されて、通過経路58bへと流下するように振り分けられる。
振分部材68は、特定領域切替制御部185によって制御されるアクチュエータAC4の作動に応じて動作し、その位置が切り替えられる。
なお、当選確率制御部141の機能については、後に詳述する。
なお、図4(a)または図4(b)における下段の白抜き矢印は、遊技球が連通路58(通過経路58bまたは通過経路58c)から排出される方向を示している。
確変状態の方式は、一般的にループ方式・ST方式・転落抽選方式の三種類に大別される。
ループ方式の確変とは、確変大当りに係る大当り遊技の後に確変状態に移行し、少なくとも次回大当りまで継続する確変をいう。
ST方式の確変とは、"スペシャルタイム確変"あるいは"回数切り確変"等とも称され、確変大当りに係る大当り遊技の後に確変状態に移行した後、所定回数の特別図柄変動ゲームのうちに大当り抽選に当選しない場合に、通常遊技状態に移行する確変をいう。
転落抽選方式の確変とは、確変大当りに係る大当り遊技の後に確変に移行した後に行われる特別図柄変動ゲームにおいて確変状態から通常遊技状態へ転落するか否かを抽選(転落抽選)し、転落抽選に当選した場合に通常遊技状態へ移行する確変をいう。
なお、本実施形態における遊技機10はST方式の確変を実行するものとして説明するが、他の確変方式を有している遊技機に本発明を適用してもよい。
なお、上記の(ii)および(iii)の少なくとも一つが行われることを"電チューサポート"または"電サポ"と称する。
なお、本実施形態においては三つの普通入賞口67a、67b、67cに対して一つのカウントスイッチSW5が設けられている実施例で説明したが、個別にセンサ(カウントスイッチ)を設けてもよい。このとき、それぞれのセンサによって賞球の払出条件が異なってもよく、同一であってもよい。
続いて、図5から図8を用いて遊技機10の制御構成について説明する。
図5は、遊技機10の主要な制御構成を示す機能ブロック図である。
図6は、遊技機10の払出制御構成を示す機能ブロック図である。
図7は、第1始動口57への入球に起因して大当り図柄が選択された場合に用いられる大当り遊技制御テーブルである。
図8は、第2始動口59への入球に起因して大当り図柄が選択された場合に用いられる大当り遊技制御テーブルである。
なお、図5または図6に図示している各種機能は、一の基板のみで実現できる機能、複数の基板の間で種々のデータ授受を行うことにより実現できる機能、基板と当該基板に非搭載の機能部品とが電気的に接続していることにより実現できる機能等が混在している。これらの各種機能を実現するためのハードウェア構成は幾通りも存在しうるものであって、必ずしも一つに限定されない。
特図抽選制御部130は、特別図柄変動ゲームに関連して他の構成要素を制御する機能または大当り遊技を管理する機能を有している。
普図抽選制御部170は、普通図柄変動ゲームに関連して他の構成要素を制御する機能または当り遊技を管理する機能を有している。
遊技状態制御部140は、確変状態の有無や変短状態の有無を管理し、これらの付与や解除(通常遊技状態への移行)を制御する機能を有している。
図柄表示制御部150は、特別図柄変動ゲームの結果として選択された特別図柄、または普通図柄変動ゲームの結果として選択された普通図柄、を図柄表示装置90に表示させる機能を有している
変動パターン決定部114は、特別図柄変動ゲームに関連して行われる表示演出(リーチ演出や先読み演出等)の決定に用いられる変動パターンを、選択された特別図柄に起因して決定し、決定された変動パターンを演出制御部220(リーチ演出制御部221)に伝達する。
演出制御部220は、遊技機10によって行われる遊技(特別図柄変動ゲームや大当り遊技等)に関連する演出を制御する機能を有している。
払出制御部230は、各入賞口への入賞の特典として付与される賞球の払い出しを制御する機能を有している。
主制御部100は、第1特図乱数値取得部111と、第2特図乱数値取得部112と、特図保留制御部120と、を備える。
大当り抽選部131は、第2特図乱数値取得部112に乱数値M2が保留されている場合、第1特図乱数値取得部111に乱数値M1が保留されているか否かに関わらず、第2特図乱数値取得部112に保留された乱数値M2に基づいて当否抽選を行うことができる。
第2特図乱数値取得部112は、カウントスイッチSW2によって第2始動口59の入賞が検知されると乱数値M2を取得し、専用の記憶領域に格納(保留)する。第2特図乱数値取得部112が保留可能な乱数値の上限数は予め定められており、本実施形態において当該上限数は4個とする。
後述する大当り抽選部131(大当り抽選手段)は、乱数値M1と乱数値M2とが共に保留されている場合、乱数値M2を先に用いるように構成されている。
従って、大当り抽選部131は、第1特図乱数値取得部111に保留されている乱数値M1より、第2特図乱数値取得部112に保留されている乱数値M2を優先的に処理することになる。
第一事前判定部121は、第1特図乱数値取得部111または第2特図乱数値取得部112によって保留されている乱数値M1・乱数値M2が確変状態(高確遊技状態)にて大当り抽選部131の当否抽選に当選するか否かを、当該乱数値が大当り抽選部131による当否抽選に用いられる前に判定する。
第二事前判定部122は、第1特図乱数値取得部111または第2特図乱数値取得部112(保留手段)によって保留されている乱数値M1・乱数値M2が通常遊技状態にて大当り抽選部131の当否抽選に当選するか否かを、当該乱数値が大当り抽選部131による当否抽選に用いられる前に判定する。
なお、ここで述べた態様は一例であり、他の態様も採りうる。例えば、通常遊技状態にて当選する乱数値と、確変状態にて当選する乱数値と、が部分的に一致する構成になっていてもよいし、完全不一致である構成になっていてもよい。
(i)乱数値M1または乱数値M2が取得される度に判定処理を実行して、判定結果を乱数値と対応付けて格納(保留)する。
(ii)示唆演出を実行しうるタイミングにて判定処理を実行し、その実行時までに保留されている乱数値M1または乱数値M2をまとめて判定する。
特図抽選制御部130は大当り抽選と大当り遊技を司る機能であり、大当り抽選部131と特図選択部132と大当り制御部133とを有している。
ここで「入賞を契機として所定の処理を行う」とは、入賞を検知することを一つの条件として、その後に当該所定の処理が実行されうることをいう。すなわち、入賞が検知されたとしても、必ずしも当該所定の処理が実行されなくてもよい。例えば、第1特図乱数値取得部111に保留されている乱数値M1の数が上限を超えた場合にカウントスイッチSW1によって検知された入賞、あるいは第2特図乱数値取得部112に保留されている乱数値M2の数が上限を超えた場合にカウントスイッチSW2によって検知された入賞は、特別図柄変動ゲームの始動条件にならない。
特図選択部132(図柄選択手段)によって選択された特別図柄(図柄)は、後述する第1特別図柄表示制御部151または第2特別図柄表示制御部152によって、特別図柄変動ゲーム(図柄変動ゲーム)の実行中に第1特別図柄表示装置91aまたは第2特別図柄表示装置91bに表示される。
ここでいう選択とは、当否抽選に用いられた乱数値M1と、予め用意されている特別図柄の種類が同数であって"選択"をせずに一意に"決定"される場合も含む。
まず、大当り抽選部131による当否抽選で大当りに当選し、特別図柄表示装置91に表示される特別図柄変動ゲームで特図選択部132により選択された大当り図柄が停止表示された後(特別図柄変動ゲームが終了した後)、大当り遊技は開始される。
なお、大当り遊技が開始される前に、大当り制御部133は特図保留制御部120等に指令を出し、大当り抽選に関する処理を、大当り遊技中については一時停止させる旨の指令を出す。
オープニング演出の終了後には、大入賞口55または大入賞口56が開放されるラウンド遊技が予め定めた規定回数(ラウンド回数)を上限として複数回行われる。1回のラウンド遊技は、大入賞口55または大入賞口56の開閉が所定回数(例えば1回)行われる迄であり、1回のラウンド遊技中に大入賞口55または大入賞口56に規定個数(例えば13個)の遊技球が入賞する迄の間、または規定時間(ラウンド遊技時間)が経過するまでの間、開放される。ラウンド遊技では、ラウンド演出が行われる。
なお、「一定の動作」において通過経路58bが開放される(遊技球を通過経路58bに振り分ける)回数は、一回であってもよいし、複数回であってもよい。
規定のラウンド回数が終了すると、大当り制御部133は演出制御部220に大当り遊技の終了を示すエンディング演出に関する指令を出す。演出制御部220は大当り制御部133の指令に従い所定時間(エンディング時間)にわたってエンディング演出を実行し、大当り遊技は終了される。
なお、本実施形態の大当り遊技においては、遊技球が第2流路Yを転動する方が大入賞口55または大入賞口56に入賞し易いため、いわゆる右打ちの方が遊技者にとって有利である。
図7または図8に示すように、各大当り遊技制御パターンには、ラウンド回数、オープニング時間(図示では"OP時間")、ラウンド遊技時間、Vアタッカー開放ラウンド、エンディング時間(図示では"ED時間")、大当り後の変短回数が含まれる。ここで挙げている各項目は一例であり、大当り遊技制御パターンとして含まれる情報として、これらの一部が欠落していてもよいし、ここに挙げていない項目が含まれていてもよい。
また、図8に示すとおり、第2始動口59の入球に起因する大当り当選については、16ラウンド、12ラウンド、8ラウンドまたは4ラウンドの大当り遊技が行われる。第2始動口59の入球に起因する大当り当選に対して特別図柄は200通りに設けられている。特別図柄群a(1〜20)が選択された場合には16ラウンドの大当り遊技が付与され、特別図柄群b(21〜30)が選択された場合には12ラウンドの大当り遊技が付与される。また、特別図柄群c(31〜50)が選択された場合には8ラウンドの大当り遊技が付与され、特別図柄群d(51〜200)が選択された場合には4ラウンドの大当り遊技が付与される。
上記のように各特別図柄に対してラウンド回数が振り分けられているので、第1始動口57への入球に起因する大当り遊技に当選している場合にも、第2始動口59への入球に起因する大当り遊技に当選している場合にも、4ラウンドが選択されやすい。
特別電動役物66が開放される時間が25秒である場合、その時間が十分に長いため大入賞口56への入球は容易であり、この場合は既述の「第一状態」に相当する。従って、特別図柄群Aに対応している大当り遊技における4ラウンドのラウンド遊技中において、特別電動役物66(大入賞口56)に転動する打ち方(本実施形態では右打ち)で遊技球が打ち出される限りにおいて、特定領域への遊技球の入球は容易であり、確変状態が付与される確率が高い。
一方で、特別電動役物66が開放される時間が0.04秒である場合、その時間が極めて短いために大入賞口56への入球は困難であり、この場合は既述の「第二状態」に相当する。従って、特別図柄群Bまたは特別図柄群Cに対応している大当り遊技の実行中には、特定領域への遊技球の入球は困難であり、実質的には確変状態は付与されない。
図7に示すとおり、特別図柄群Aが選択される確率は1/200と極めて低いので、第1始動口57に起因する大当り遊技を経て確変状態が付与される確率はほとんどない(低い)。
(i)特別電動役物66の開放時間が25秒である(実行期間の少なくとも一部にて第一状態で実行される)大当り遊技に対応している特別図柄(一の図柄)
(ii)特別電動役物66の開放時間が0.04秒である(実行期間の全体にわたって第二状態が維持される)大当り遊技に対応している特別図柄(他の図柄)
すなわち、第2始動口59への入球に起因して当選するいずれの大当り遊技においても、4ラウンドのラウンド遊技中において右打ちで遊技球が打ち出される場合には、特定領域への遊技球の入球は容易であり、確変状態が付与される確率が高い。
また、特別電動役物65が開放される時間が0.04秒である場合、大入賞口55への入球(カウントスイッチSW4の検知)も困難であるため、カウントスイッチSW4の検知に応じた賞球の払出を受けることも実質的にはできない。
このように、特別電動役物66の開放時間が0.04秒であるラウンドが含まれるほど、その大当り遊技にて付与される賞球の払出数の期待値が低下する。例えば、特別図柄群Aに対応する大当り遊技では8ラウンド中に特別電動役物66の開放時間が0.04秒であるラウンドが3ラウンド含まれているので、実質的に5ラウンドの大当り遊技に相当する賞球の払出しか受けられない。
遊技状態制御部140は遊技状態を制御する機能であり、当選確率制御部141と変短制御部142とを有している。
変短制御部142は、大当り制御部133によって実行されるすべての大当り遊技の終了を契機として変短状態を付与する。
ここで確変状態の終了条件とは、付与されている確変状態の方式によって異なる。本実施形態においてはST方式の確変を採用しており、確変状態に移行してから100回の特別図柄変動ゲームが行われることを、その確変状態の終了条件としている。
本実施形態における変短状態は、変短状態に移行してから100回(図7または図8参照)の特別図柄変動ゲームが行われることを終了条件としている。本実施形態においては全ての大当り遊技の終了時に変短状態が付与されるので、各大当り遊技の終了時からその後に行われた特別図柄変動ゲームの回数が100回に達するまで変短状態が維持される。
遊技機10は、普図乱数値取得部113と普図保留制御部160を備える。
普図乱数値取得部113は、カウントスイッチSW3によって作動ゲート63の入賞が検知されると、乱数値M3を取得して専用の記憶領域に格納(保留)する。ここで乱数値M3は、当り抽選部171による抽選に用いられる乱数値である。普図乱数値取得部113が保留できる乱数値M3の上限数は予め定められており、本実施形態において当該上限数は4個とする。
普図保留制御部160は、普図抽選制御部170が普通図柄変動ゲームに係る制御または当り遊技に係る制御を行っていないとき、所定の周期で普図乱数値取得部113によって保留されている乱数値M3を読み出す。
なお、ここでいう選択とは、特図選択部132による選択と同様に、当り抽選部171による抽選に用いられた乱数値M3と、予め用意されている特別図柄の種類が同数であって"選択"をせずに一意に"決定"される場合も含まれる。
なお、この段落において説明した普通電役制御部180の制御は、変短状態が付与されたときに普通電動役物61を制御する態様を具体的に表したものである。すなわち、普通電役制御部180の制御は、変短制御部142による変短状態の付与に起因している。
遊技機10は、演出表示装置80、照明装置35、スピーカ33を制御する演出制御部220を備える。また、演出制御部220は、リーチ演出制御部221と示唆演出制御部222とを含んでいる。
リーチ演出制御部221は、特図選択部132によって選択された特別図柄や変動パターン決定部114によって決定された変動パターンを用いて、いわゆるリーチ演出やそのリーチ演出に関連して実行される他の演出態様を決定し、決定された演出を演出表示装置80、照明装置35またはスピーカ33に実行させる。なお、本実施形態におけるリーチ演出制御部221は、特図選択部132によって選択された特別図柄を、変動パターン決定部114を介して取得している。
なお、示唆演出については、後に改めて述べる。
遊技機10は、上球受け皿27に連通している払出機構部70を制御し、上球受け皿27へ賞球を払い出すことができる払出制御部230を備える。より詳細には、主制御部100は、各入賞口スイッチによる入賞検知に応じて所定の賞球を払い出すように払出制御部230に対して指令を伝達する。そして、払出制御部230は、主制御部100から受け付けた指令に基づいて払出機構部70を制御する。なお、払出機構部70は中枠(図示せず)の後方に配設されており、前枠20が閉じた状態では視認することができない。
本実施形態において、具体的には、カウントスイッチSW1による検知で2個の賞球、カウントスイッチSW2による検知で2個の賞球、カウントスイッチSW4またはカウントスイッチSW6による検知で13個の賞球、カウントスイッチSW5による検知で7個の賞球と払出条件が予め設定されている。
なお、ここで挙げた賞球の払出条件は一例であり、実施の態様に合わせて適宜設定してもよい。
続いて、示唆演出について、主に図5の機能ブロック図を用いて説明する。
既に述べたように、本実施形態における示唆演出は、確変状態(高確遊技状態)に移行すれば大当り抽選に当選する可能性があることを、遊技者が認識可能な態様で示す演出である。
(i)示唆演出実行時に特有の表示がなされる(特有のキャラクターやアイコンが登場する、キャラクターが特有のアクションを行う、背景の色彩や図柄等が変化する、通常より長い時間にわたって実行される、多段階に発展する表示演出が通常とは異なる経路で発展する、画面が暗転する等)。
(ii)示唆演出実行時に特有の音声出力がなされる(BGMが変化する、特有のセリフを発する、特有の効果音が鳴る等)。
(iii)示唆演出実行時にギミックが動作する。
なお、以下の説明において示唆演出の実行される時間のことを示唆演出時間と称する場合がある。
ここで「示唆演出の信頼度」とは、示唆演出を経て確変状態が付与された場合に対して、大当り抽選部131の当否抽選に当選する確率をいう。一般的に、信頼度の高い演出と遊技者に認識される場合には、当該演出によって遊技者に与えられる興趣が高まる。
また、本実施形態における示唆演出時間は、大当り遊技におけるオープニング時間、ラウンド遊技時間、各ラウンド遊技時間の合間(インターバル時間)、またはエンディング時間のいずれにおいて実行されてもよく、またこれらの複数に跨がってもよい。
なお、大当り遊技中にて、保留されている乱数値に起因して次回以降の大当りに当選することを「保留連大当り」と称することがあり、以下の説明でも用いる場合がある。
このような大当り遊技の場合、特に本実施形態のように大当り遊技を開始してからVアタッカー開放ラウンド(4ラウンド)が実行されるまでの時間が比較的長い場合には、そのラウンドまで実行されるラウンド遊技において遊技の興趣が低下しがちになる。そこで、このようなタイミングで本実施形態の示唆演出を実行させることによって、当該大当り遊技によって得られる興趣の向上を図ることができる。
例えば、リーチ演出の一部に示唆演出が含まれてもよい。すなわち、大当り抽選部131による当否抽選に当選してから大当り制御部133によって大当り遊技が開始されるまでの期間に、示唆演出時間が含まれてもよい。
また、リーチ演出と大当り遊技中の演出に跨がって示唆演出が実行される変形例で実行されてもよい。すなわち、大当り抽選部131による当否抽選に当選してからカウントスイッチSW7によって特定領域への入球が検知されるまでの期間に、示唆演出時間が含まれてもよい。
例えば、第一事前判定部121が第2始動口59への入球に起因して取得される乱数値M2を対象として判定を実行する場合、すべての大当り遊技が実行期間中に第一状態が含まれるので、乱数値M2が大当り抽選部131による当否抽選に当選した直後から第一状態の実行が含まれる大当り遊技の当選が確定する。従って、示唆演出制御部222は、本段落で述べた実行タイミングにて示唆演出を実行することができる。
例えば、第一事前判定部121(第一事前判定手段)が第1始動口57への入球に起因して取得される乱数値M1を対象として判定を実行する場合、大当り抽選部131による当否抽選の当選に起因して「一の図柄」の選択をした直後から第一状態の実行が含まれる大当り遊技の当選が確定する。従って、示唆演出制御部222は、本段落で述べた期間にて示唆演出を実行することができる。
なお、本段落で述べた実行条件および実行タイミングで示唆演出制御部222が示唆演出を実行する場合には、第一事前判定部121は、「一の図柄」の選択を契機として「一の図柄」の選択の時点で保留されている乱数値M1を対象として判定を実行してもよい。これにより、第一事前判定部121による判定が「一の図柄」の選択時に限定できるので、第一事前判定部121または示唆演出制御部222に関する処理コストが低減する。
すなわち、本段落で述べた場合に、示唆演出制御部222は示唆演出の演出態様を発展させてもよい。これにより、遊技者に安心感と満足感を与え、その興趣を向上させることができる。
例えば、本実施形態に即していえば、カウントスイッチSW7の検知前は「保留連チャンス!」と演出表示装置80に表示し、当該検知後は「保留連確定!」と演出表示装置80に表示するような示唆演出の変化をいう。なお、ここでは演出表示装置80の表示変化の例を述べたが、これは一例であって他の態様も採りうる。
すなわち、示唆演出を実行することによって向上させた遊技者の興趣を、当該示唆演出を否定することによって当該示唆演出の実行前より低下させる。このように遊技者の興趣の起伏を大きくすることによって、遊技全体としての演出性を高めることができる。
(i)実行されていた示唆演出を終了させる。
(ii)ストーリー性を有する示唆演出を、悪い結果(バッドエンド)に導く。
また、「示唆演出を変動させる」態様には、「示唆演出を否定する」態様が含まれてもよい。
換言すると、上記の場合には、Vアタッカー開放ラウンド(4ラウンド)が終了した時点、より正確には当該ラウンドにて図4(b)から図4(a)に示す状態に切り替えられた時点から、当該ラウンドが含まれる大当り遊技の終了直後の大当り抽選部131による当否抽選までの期間にて、示唆演出制御部222は当該当否抽選に当選する旨を示唆してもよい。
なお、前段で述べた示唆演出制御部222による示唆は、例えば、上記の実行タイミングで「保留連確定!」と演出表示装置80に表示させるような示唆である。「保留連確定!」の前に何らかの示唆、例えば「保留連チャンス!」と表示してもよいし、表示しなくてもよい。すなわち、前段で述べた示唆演出制御部222による示唆は、ここまで述べてきた示唆演出と同じ態様を採ってもよいし、異なる態様を採ってもよい。
また、前段で述べた示唆演出制御部222による処理は、通常遊技状態で当選する乱数値に、高確遊技状態で当選する乱数値が包含される場合に実現可能である。
換言すると、上記の場合には、Vアタッカー開放ラウンド(4ラウンド)が開始される前、より正確には当該ラウンドにて図4(a)から図4(b)に示す状態に切り替えられるより前に、演出制御部220は示唆演出を実行してもよい。また、この場合には、Vアタッカー開放ラウンド(4ラウンド)が終了した時点、より正確には当該ラウンドにて図4(b)から図4(a)に示す状態に切り替えられた時点より後に、示唆演出制御部222は実行している示唆演出を変動させてもよい。
(i)第一事前判定部121(第一事前判定手段)による判定が肯定され、かつ第二事前判定部122(第二事前判定手段)による判定が否定される第一乱数値が、第二事前判定部122による判定が肯定される第二乱数値より先に大当り抽選部131(大当り抽選手段)に用いられるように保留されている場合(一の場合)
(ii)第一乱数値が第二乱数値より後に大当り抽選部131に用いられるように保留されている場合(他の場合)
従って、これらの場合を分けてそれぞれに適した示唆演出を実行することで、演出がより多彩になり、多様に遊技者の興趣を喚起させることができる。
なお、(i)の場合の方が、遊技者にとってより好ましい状況であり、(i)の場合の方が(ii)の場合より派手な(上位の)演出態様で示唆演出が実行されることが望ましい。
大当り抽選部131は、先に保留された乱数値を先に処理すること(FirstIn,FirstOut)を原則とするが、第1始動口57の入賞に起因する乱数値M1と、第2始動口59の入賞に起因する乱数値M2と、が共に保留されている場合、後者の処理を優先して行う。従って、遊技球の入球の先後に関わらず、第一乱数値が乱数値M2(一の乱数値)であって、かつ第二乱数値が乱数値M1(他の乱数値)である場合には、前々段における(i)の場合(一の場合)に該当することがある。また、遊技球の入球の先後に関わらず、第二乱数値が乱数値M2であって、かつ第一乱数値が乱数値M1となる場合には、前々段における(ii)の場合(他の場合)になることがある。
本実施形態の遊技機10における特別図柄変動ゲームおよび大当り遊技の処理手順について、主に図9〜図13のフローチャートを用いて説明する。ただし、既に説明した図2に図示される各部材や、図5に含まれる各構成要素についても言及するので、適宜参照されたい。
なお、これらのフローチャートで図示される処理手順は、本発明の処理手順やその実行タイミングを限定するものではない。このため、本発明に関する処理を実施するときには、その複数の処理手順は内容的に支障のない範囲で変更することができ、また複数の処理の実行タイミングの一部または全部が互いに重複していてもよい。
特別図柄変動ゲームは第1始動口57または第2始動口59への入賞を契機として開始されるが、より詳細には特図保留制御部120によって第1特図乱数値取得部111または第2特図乱数値取得部112に保留記憶されている乱数値M1または乱数値M2を読み出すことにより特別図柄変動ゲームは開始される(ステップS101)。
また、通常状態である場合(ステップS102のNo)、大当り抽選部131は、S101で読み出した乱数値と、通常遊技状態にて参照される抽選テーブル(図示せず)と、を用いて大当り抽選を行う(ステップS104)。
S103またはS104において実行された大当り抽選において当選した場合(ステップS105のYes)、特図選択部132は大当り図柄を選択する(ステップS106)。
一方で、S103またはS104において実行された大当り抽選において落選した場合(ステップS105のNo)、特図選択部132ははずれ図柄を選択する(ステップS107)。
また、ステップS106で選択された大当り図柄またはステップS107で決定されたはずれ図柄を特別図柄表示装置91に停止表示させる指令を図柄表示制御部150に伝達する(ステップS109)。
図柄表示制御部150(第1特別図柄表示制御部151または第2特別図柄表示制御部152)は、S101で特図保留制御部120が保留されている乱数値を読み出すことを契機に特別図柄表示装置91の変動表示を開始させる(ステップS201)。
なお、特図保留制御部120は、特図抽選制御部130が特別図柄変動ゲームに係る制御または大当り遊技に係る制御を行っていないとき、遊技者が体感できないほど短い周期で保留されている乱数値を読み出している。従って、保留されている乱数値の数がゼロである場合には、各始動口の入賞と特別図柄変動ゲームの開始(特別図柄表示装置91の変動表示の開始)について、遊技者はほぼ同時であると体感できる。
確変状態にて大当り抽選部131による当否抽選に当選している場合(ステップS401のYes)、大当り制御部133の指令により当選確率制御部141が高確率状態を通常遊技状態に移行させて(ステップS402)、オープニング演出が実行される(ステップS403)。
一方、通常遊技状態にて大当り抽選部131による当否抽選に当選している場合(ステップS401のNo)、そのままオープニング演出が実行される(ステップS403)。
ラウンド遊技が4ラウンド(Vアタッカー開放ラウンド)を除く他のラウンドである場合(ステップS404のNO)、通常アタッカー(特別電動役物65)が開放され、規定時間(ラウンド遊技時間)の経過または規定の入球検知に応じて通常アタッカーが閉鎖される(ステップS405)。
また、ラウンド遊技が4ラウンド(Vアタッカー開放ラウンド)である場合(ステップS404のYES)、Vアタッカー(特別電動役物66)が開放され、規定時間(ラウンド遊技時間)の経過または規定の入球検知に応じてVアタッカーが閉鎖される(ステップS406)。
また、ステップS406の実行中に特定領域への入球が検知されない場合(ステップS407のNO)、そのままそれ以降の処理が行われる。
このとき、ステップS408で確変フラグが成立しているとき(ステップS411のYES)、当選確率制御部141によって通常遊技状態から確変状態に移行されて(ステップS412)、大当り処理(ステップS400)が終了する。また、ステップS408で確変フラグが成立していないとき(ステップS411のNO)、そのまま通常遊技状態が維持されて、大当り処理(ステップS400)が終了する。
すなわち、本実施形態における示唆演出は、大当り処理に含まれるいずれの処理とも並行して実行されうる。
その特別図柄変動ゲームにおいて確変状態にあれば(ステップS501のYes)、当選確率制御部141は専用の記憶領域に格納されているSTゲーム数:nから1を減算する(ステップS502)。
S502にて減算された結果、nの値がゼロとなった場合(ステップS503のYes)、当選確率制御部141は通常遊技状態に移行させる(ステップS504)。
なお、図14の説明は、第一事前判定部121による判定に起因して行われる示唆演出について、大当り遊技中に示唆パターンを決定する場合の処理を説明するものであって、上述した全ての示唆演出の態様に当てはまるものではない。
なお、ステップS602の判定またはステップS604の判定のいずれかが否定されるとき(ステップS602のNOまたはステップS604のNO)については、ステップS606以降の処理をいずれも実行しなくてよい。
ここで「示唆パターンA」とは、第一事前判定部121による判定結果を遊技者に示唆する示唆演出を実行する元になる示唆パターンである。なお、示唆パターンAに対応している示唆演出の演出態様は、一通りであってもよいし、複数通りであってもよい。
また、ステップS608の判定時点において、示唆パターンAが実行されているとき(ステップS608のYES)、そのまま示唆演出処理を終えて、次に行われる示唆演出処理まで待機してよい。
ステップS616では、その大当り遊技(4ラウンドのラウンド遊技)にてカウントスイッチSW7が特定領域への遊技球の入球を検知したか否かを判定する。
ステップS616の判定が肯定される場合には(ステップS616のYES)、示唆演出制御部222は、ステップS618以降の処理を行う。
一方で、ステップS616の判定が否定される場合には(ステップS616のNO)、示唆演出制御部222は、上述のステップS608以降の処理を行う。
また、ステップS618の判定が否定されるとき(ステップS618のNO)、そのまま示唆演出処理を終えて、次に行われる示唆演出処理まで待機してよい。
ここで「示唆パターンB」とは、示唆パターンAに基づく示唆演出を、当否抽選に当選する旨を示唆する演出態様に変動させるために用いられる示唆パターンである。
ステップS622の判定が否定される場合(ステップS622のNO)であって、示唆パターンAに基づく示唆演出を実行しているとき(ステップS624のYES)、示唆演出制御部222は、実行中の当該示唆演出を否定する処理を行う(ステップS626)。
ステップS626における処理とは、より具体的には、当該示唆演出を否定するために用いられる他の示唆パターン(示唆パターンAとも示唆パターンBとも異なる示唆パターン)を決定して、示唆演出制御部222はこの他の示唆パターンに基づいて示唆演出を実行させる(ステップS612)。
例えば、上述の実施形態については、特定領域への遊技球の入球が検知されることを契機として通常遊技状態から高確遊技状態に移行する遊技機で示唆演出を実行する旨を説明したが、他の方式で通常遊技状態から高確遊技状態に移行する遊技機にて本発明の示唆演出を実行してもよい。
また、上述の実施形態については、規定回数の特別図柄変動ゲームが実行されることによって高確遊技状態から通常遊技状態に移行する遊技機で示唆演出を実行する旨を説明したが、他の方式で高確遊技状態から通常遊技状態に移行する遊技機にて本発明の示唆演出を実行してもよい。
(1)始動口への遊技球の入賞を契機として取得される乱数値を保留する保留手段と、図柄変動ゲームが開始される際に前記保留手段に保留されている前記乱数値を用いて、前記乱数値ごとに大当りの当否抽選を行う大当り抽選手段と、前記大当り抽選手段による前記当否抽選に当選した場合には、前記図柄変動ゲームの終了後に大当り遊技を実行させる大当り制御手段と、前記大当り制御手段によって実行される前記大当り遊技の実行中において、特定領域に対する前記遊技球の入球が容易となる第一状態と、前記特定領域に対する前記遊技球の入球が困難となる第二状態と、を切り替える特定領域切替手段と、前記特定領域に対する前記遊技球の入球を検知する検知手段と、前記検知手段による検知を契機として、前記当否抽選に当選する確率が通常遊技状態より高確率な高確遊技状態に移行させる状態制御手段と、前記保留手段に保留されている前記乱数値が前記高確遊技状態における前記当否抽選にて当選するか否かを、当該乱数値が前記大当り抽選手段による前記当否抽選に用いられる前に判定する第一事前判定手段と、前記第一事前判定手段による判定結果が肯定される場合、当該判定結果を遊技者に示唆する示唆演出を、実行期間の少なくとも一部にて前記第一状態で実行される前記大当り遊技に前記当否抽選で当選してから前記特定領域に対する前記遊技球の入球が検知されるまでの間にて実行させ得る示唆演出制御手段と、を備える遊技機。
(2)前記第一事前判定手段による判定が肯定されて前記示唆演出が実行された後に、前記特定領域に対する前記遊技球の入球が検知される場合、前記示唆演出制御手段は、実行している前記示唆演出を、当該検知より後に実行される前記当否抽選に当選する旨を示唆する演出態様に変動させる(1)に記載の遊技機。
(3)前記第一事前判定手段による判定が肯定されて前記示唆演出が実行された後にて、前記特定領域に対する前記遊技球の入球が検知されない場合、前記示唆演出制御手段は、前記第一状態から前記第二状態に切り替えられる時点より後に当該示唆演出を否定する(1)または(2)に記載の遊技機。
(4)前記保留手段に保留されている前記乱数値が前記通常遊技状態おける前記当否抽選にて当選するか否かを、当該乱数値が前記大当り抽選手段による前記当否抽選に用いられる前に判定する第二事前判定手段を備え、前記第一事前判定手段による判定が否定され、前記第二事前判定手段による判定が肯定される場合であって、かつ前記特定領域に対する前記遊技球の入球が検知されないとき、前記示唆演出制御手段は、前記第一状態から前記第二状態に切り替えられた後に実行される前記当否抽選に当選する旨を、当該第二状態への切替から当該当否抽選までの間に示唆させる(1)から(3)のいずれか一つに記載の遊技機。
(5)前記保留手段に保留されている前記乱数値が前記通常遊技状態おける前記当否抽選にて当選するか否かを、当該乱数値が前記大当り抽選手段による前記当否抽選に用いられる前に判定する第二事前判定手段を備え、前記第一事前判定手段による判定および前記第二事前判定手段による判定が共に肯定される場合であって、かつ前記特定領域に対する前記遊技球の入球が検知されないとき、前記示唆演出制御手段は、前記第一状態から前記第二状態に切り替えられる前に前記示唆演出を実行し、かつ当該第二状態への切替後に実行される前記当否抽選に当選する旨を示唆する演出態様に、当該第二状態への切替から当該当否抽選までの間に前記示唆演出を変動させる(1)から(4)のいずれか一つに記載の遊技機。
(6)前記示唆演出制御手段は、前記第一事前判定手段による判定が肯定され、かつ前記第二事前判定手段による判定が否定される第一乱数値が、前記第二事前判定手段による判定が肯定される第二乱数値より先に前記大当り抽選手段に用いられるように保留されている一の場合と、前記第一乱数値が前記第二乱数値より後に前記大当り抽選手段に用いられるように保留されている他の場合と、によって異なる演出態様の前記示唆演出を実行させる(4)または(5)に記載の遊技機。
(7)実行期間の少なくとも一部にて前記第一状態で実行される前記大当り遊技が開始されてから、前記特定領域に対する前記遊技球の入球が検知されるまでの間にて、前記示唆演出制御手段は前記示唆演出を実行させる(1)から(6)のいずれか一つに記載の遊技機。
(a)前記保留手段は、一の前記始動口の入賞を契機として取得される一の前記乱数値と、前記一の始動口とは異なる他の前記始動口の入賞を契機として取得される他の前記乱数値と、を分別して保留し、前記大当り抽選手段は、前記一の乱数値と前記他の乱数値とが共に保留されている場合、前記一の乱数値を先に用いるように構成されており、前記一の場合では、前記第一乱数値が前記一の乱数値であって、かつ前記第二乱数値が前記他の乱数値であり、前記他の場合では、前記第二乱数値が前記一の乱数値であって、かつ前記第一乱数値が前記他の乱数値である(6)に記載の遊技機。
(b)前記大当り抽選手段による前記当否抽選の結果に基づいて図柄を選択する図柄選択手段と、前記図柄選択手段によって選択された前記図柄を前記図柄変動ゲームの実行中に表示させる図柄表示制御手段と、を備え、前記図柄選択手段によって選択される前記図柄には、実行期間の少なくとも一部にて前記第一状態で実行される前記大当り遊技に対応している一の前記図柄と、前記実行期間の全体にわたって前記第二状態が維持される前記大当り遊技に対応している他の前記図柄と、が含まれており、前記第一事前判定手段は、前記当否抽選の当選に起因する前記一の図柄の選択を契機として、当該一の図柄の選択の時点で保留されている前記乱数値を対象として判定を実行し、前記示唆演出制御手段は、前記第一事前判定手段による判定結果が肯定される前記乱数値が保留されている場合、前記一の図柄が選択されてから前記特定領域に対する前記遊技球の入球が検知されるまでの間にて前記示唆演出を実行させる(1)から(7)のいずれか一つに記載の遊技機。
15 外枠
20 前枠
21 ヒンジ機構
23 シリンダ錠
25 透明部材
27 上球受け皿
29 下球受け皿
31 操作ハンドル
32 上枠部
33(33a、33b) スピーカ
34、36 左右側枠部
35(35a、35b、35c) 照明装置
37 ボタン
39 球抜き機構
50 遊技盤
50a 遊技領域
51 外レール
52 風車
53 内レール
55、56 大入賞口
57 第1始動口
58 連通路
58a、58b、58c 通過経路
59 第2始動口
61 普通電動役物
63 作動ゲート
65 特別電動役物
66 特別電動役物
67 普通入賞口
67a、67b、67c 普通入賞口
68 振分部材
69 アウト口
70 払出機構部
80 演出表示装置
90 図柄表示装置
91 特別図柄表示装置
91a 第1特別図柄表示装置
91b 第2特別図柄表示装置
92 普通図柄表示装置
100 主制御部
110 変動パターン決定部
111 第1特図乱数値取得部
112 第2特図乱数値取得部
113 普図乱数値取得部
114 変動パターン決定部
120 特図保留制御部
121 第一事前判定部
122 第二事前判定部
130 特図抽選制御部
131 大当り抽選部
132 特図選択部
133 大当り制御部
140 遊技状態制御部
141 当選確率制御部
142 変短制御部
150 図柄表示制御部
151 第1特別図柄表示制御部
152 第2特別図柄表示制御部
153 普図表示制御部
160 普図保留制御部
170 普図抽選制御部
171 当り抽選部
172 普図選択部
173 当り制御部
180 普通電役制御部
185 特定領域切替制御部
190 特別電役制御部
220 演出制御部
221 リーチ演出制御部
222 示唆演出制御部
230 払出制御部
AC1、AC2、AC3、AC4 アクチュエータ
SW1、SW2、SW3、SW4、SW5、SW6、SW7 カウントスイッチ
X 第1流路
Y 第2流路
Claims (1)
- 始動口への遊技球の入賞を契機として取得される乱数値を保留する保留手段と、
図柄変動ゲームが開始される際に前記保留手段に保留されている前記乱数値を用いて、前記乱数値ごとに大当りの当否抽選を行う大当り抽選手段と、
前記大当り抽選手段による前記当否抽選に当選した場合には、前記図柄変動ゲームの終了後に大当り遊技を実行させる大当り制御手段と、
前記大当り制御手段によって実行される前記大当り遊技の実行中において、特定領域に対する前記遊技球の入球が容易となる第一状態と、前記特定領域に対する前記遊技球の入球が困難となる第二状態と、を切り替える特定領域切替手段と、
前記特定領域に対する前記遊技球の入球を検知する検知手段と、
前記検知手段による検知を契機として、前記当否抽選に当選する確率が通常遊技状態より高確率な高確遊技状態に移行させる状態制御手段と、
前記保留手段に保留されている前記乱数値が前記高確遊技状態における前記当否抽選にて当選するか否かを、当該乱数値が前記大当り抽選手段による前記当否抽選に用いられる前に判定する第一事前判定手段と、
前記第一事前判定手段による判定結果が肯定される場合、当該判定結果を遊技者に示唆する示唆演出を、実行期間の少なくとも一部にて前記第一状態で実行される前記大当り遊技に前記当否抽選で当選してから前記特定領域に対する前記遊技球の入球が検知されるまでの間にて実行させ得る示唆演出制御手段と、
前記保留手段に保留されている前記乱数値が前記通常遊技状態における前記当否抽選にて当選するか否かを、当該乱数値が前記大当り抽選手段による前記当否抽選に用いられる前に判定する第二事前判定手段と、を備え、
前記通常遊技状態における前記当否抽選において当選する前記乱数値は、前記高確遊技状態における前記当否抽選においても当選し、
前記示唆演出制御手段は、
前記第一事前判定手段による判定が肯定され、かつ前記第二事前判定手段による判定が否定される第一乱数値が、前記第二事前判定手段による判定が肯定される第二乱数値より先に前記大当り抽選手段に用いられるように保留されていることで、前記特定領域に対する前記遊技球の入球が検知されると今回の前記大当り遊技を含めた三回の前記大当り遊技の実行が確定する一の場合に、前記一の場合に適した前記示唆演出を実行し、
前記第一乱数値が前記第二乱数値より後に前記大当り抽選手段に用いられるように保留されていることで、前記特定領域に対する前記遊技球の入球が検知されても今回の前記大当り遊技を含めた三回の前記大当り遊技の実行が確定しない他の場合に、前記他の場合に適した前記示唆演出を実行し、
前記一の場合に前記一の場合に適した前記設定示唆演出が実行され、かつ前記他の場合に前記他の場合に適した前記示唆演出が実行されることで、前記示唆演出がより多彩になり、
前記一の場合に適した前記示唆演出の演出態様が、前記他の場合に適した前記示唆演出の演出態様とは異なる態様であり、かつ前記他の場合に適した前記示唆演出の態様よりも上位の演出態様となる遊技機。
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