JP6382689B2 - 防振装置 - Google Patents
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Description
(1)ベース台と、このベース台の上面に設置され鉛直方向にシャフト挿入穴を有するゴム支承体と、このゴム支承体の前記シャフト挿入穴の内面に設けられ繊維とエラストマーとを一体化した摺動膜と、前記ゴム支承体の上面に設置された戴荷台と、前記ベース台上面または戴荷台の下面に設けられ前記シャフト挿入穴内に摺動可能に嵌入されると共に長さが前記シャフト挿入穴の鉛直方向の長さより短いシャフトとを備えることを特徴とする防振装置。
(2)前記ゴム支承体は、ゴム層と剛性板とが交互に鉛直方向に複数積層された積層ゴム支承体である(1)に記載の防振装置。
(3)少なくとも前記シャフトが挿入された部位に位置するゴム層は、シャフトが挿入されていない部位に位置するゴム層の厚みより厚く形成されている(2)に記載の防振装置。
一方、シャフト挿入穴の内面に設けた摺動膜は、シャフト挿入穴内に嵌入されたシャフトと摺動することで摩擦力が発生する。この摩擦力を抵抗力として利用することによりダンパー機能が達成される。特に、載荷重が大きくなると、シャフトのシャフト挿入穴内への嵌入長さが大きくなるので、摩擦力も大きくなり、ダンパー機能が高くなる。
従って、本発明の防振装置は、減衰比が載荷重に依存しないという効果がある。そのため、載荷重(荷物)が変わるたびに防振装置を選択する必要がなく、防振装置を標準化しやすくなる。
図1は、本発明の一実施形態に係る防振装置1の断面図を示している。防振装置1は、ベース台10の上面に積層ゴム支承体20を介して戴荷台40を設置した構造を有する。積層ゴム支承体20は、シャフト挿入穴21を有し、このシャフト挿入穴21の内面には、繊維とエラストマーとを一体化した摺動膜30が設けられている。戴荷台40はシャフト41を下面に有し、シャフト41はシャフト挿入穴21内に摺動可能に嵌入される。
積層ゴム支承体20は、ゴム層22と剛性板23とが、保持板24,25の間に交互に複数積層され、加熱プレスによって一体成形されている。
ゴム成分としては、例えばジエン系ゴムが挙げられる。ジエン系ゴムとしては、天然ゴムの他;クロロプレンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴム、ブタジエンゴム、イソプレンゴム、ブチルゴム、ハロゲン化ブチルゴムなどの合成ゴムが挙げられる。加硫剤、加硫促進剤、加硫促進助剤、老化防止剤、補強剤、遅延剤、可塑剤、着色剤などの配合剤は、公知のものを使用することができる。
なお、図1に示す積層ゴム支承体20は、シャフト挿入穴21が鉛直方向に貫通した筒体で構成されているが、必ずしもシャフト挿入穴が積層ゴム支承体を貫通していなくてもよい。
摺動膜30は、繊維とエラストマーとが一体化されてなり、積層ゴム支承体20の内周面に配置される。摺動膜30は、シャフト41の摺動時にシャフト41との摩擦力を抵抗力として利用するダンパー機能を発現する。
布材としては、織物布、編物布または不織布が挙げられる。布材の目付け量は、通常20〜200g/m2であるが、特に限定されない。
また、摺動膜30は、シャフト挿入穴21の内面全体に配置されているが、例えばシャフト挿入部のみであってもよい。
戴荷台40は、載置部42と、この載置部42の下面に形成されたシャフト41とからなる。シャフト41の長さは、シャフト挿入穴21の鉛直方向の長さより短い。具体的には、載荷重や、鉛直方向の振動の大きさ(変動幅)に応じて決定される。具体的には、シャフト41は、想定される最大の振動が加わったときの大きさ(変動幅)において、シャフト41の底部がシャフト挿入穴21の底面(本実施形態ではベース台10の上面)に到達しない長さである。
シャフト41は、載置部42の略中央部に設けられているが、これに限定されるものではなく、シャフト挿入穴21に対応して、戴荷部42に適宜な間隔で複数のシャフト41を設けてもよい。
防振装置1は、例えば、内面に摺動膜30設けた積層ゴム支承体20をベース台10の上面に設置した後、戴荷台40の下面に形成されたシャフト41をシャフト挿入穴21内に嵌入することにより製造される。
その際、保持板24はベース台10に螺子止め、接着などを用いて取り付けられ、積層ゴム支承体20とベース台10とが固定される。また、保持板25も同様にして戴荷台40に取り付けられる。なお、保持板24、25は必ずしも必要なものではないので、これらを省略してもよい。
防振装置1は、下記の(a)ないし(d)の動作をする。
(a)積載物を載置台40上に載せると、防振装置1には鉛直下向きの戴荷重が加わり、ゴム層22は、その非圧縮性により積層ゴム支承体20の外面およびシャフト挿入穴21の内面へ膨らもうとする。
図2は、鉛直下向きの戴荷重Wが加わった状態を示す模式図であり、積層ゴム支承体20は厚みの大きいゴム層22(すなわち、シャフト挿入部位のゴム層)は、厚みの小さいゴム層22(すなわち、シャフト非挿入部位のゴム層)に比べて、積層ゴム支承体20の外面および内面に大きくはらみ出している状態を示している(膨らみの差をdで示す)。
(b)積層ゴム支承体20の外面は、ゴム層22の膨らみを制御するものがないため、ゴム層22は自由にはらみ出す。一方、シャフト挿入穴21内への膨らみは、シャフト41があるため、摺動膜30を介してシャフト41を押し付けた状態となっている。シャフト挿入部20Aにおけるゴム層22がこのような挙動を顕著に示す。
(c)このとき、載荷重Wが大きくなると、シャフト41への押しつけ力Pは大きくなる。この押しつけ力Pによって、図1に示す上下方向の振動Vが低減される。
(d)また、上下方向に振動Vがあると、積層ゴム支承体20は上下に振動し、それにしたがって摺動膜30とシャフト41との間で摩擦力が発生する。この摩擦力を抵抗力として利用することにより、ダンパー機能が発揮される。
このように、ゴム層22の内面にはらみ出す力と摺動膜30の摩擦力を利用することにより、減衰比が載荷重に依存しない防振が可能となる。このことから、例えば防振パレットに適用した場合、載荷重に対しある程度の使用可能な幅をもつことができる。
図3は、本発明の他の実施形態に係る防振装置2の断面図を示している。防振装置2は、積層ゴム支承体26を構成するゴム層22の厚みがすべて均等である他は、図1に示す防振装置1と同じである。
また、上記実施形態では、シャフト41は、戴荷台40の下面に設けたが、ベース台10の上面に設けて、これをシャフト挿入穴21内に摺動可能に嵌入しても、同様の効果が得られる。
10 ベース台
20,26 積層ゴム支承体
21 シャフト挿入穴
22 ゴム層
23 剛性板
30 摺動膜
40 戴荷台
41 シャフト
100 振動体
200 コイルスプリング
300 オイルダンパー
Claims (3)
- ベース台と、
このベース台の上面に設置され、鉛直方向にシャフト挿入穴を有するゴム支承体と、
このゴム支承体の前記シャフト挿入穴の内面に設けられ、繊維とエラストマーとを一体化した摺動膜と、
前記ゴム支承体の上面に設置された戴荷台と、
前記ベース台上面または戴荷台の下面に設けられ、前記シャフト挿入穴内に摺動可能に嵌入され、長さが前記シャフト挿入穴の鉛直方向の長さより短いシャフトと、
を備えることを特徴とする防振装置。 - 前記ゴム支承体は、ゴム層と剛性板とが交互に鉛直方向に複数積層された積層ゴム支承体である請求項1に記載の防振装置。
- 少なくとも前記シャフトが挿入された部位に位置するゴム層は、シャフトが挿入されていない部位に位置するゴム層の厚みより厚く形成されている請求項2に記載の防振装置。
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