JP6382635B2 - レーダシステム及びそのレーダ信号処理方法 - Google Patents

レーダシステム及びそのレーダ信号処理方法 Download PDF

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Description

本実施形態は、互いに離間された複数のレーダ装置を用いて目標の位置を検出するレーダシステム及びそのレーダ信号処理方法に関する。
近時、レーダシステムにあっては、送受信レーダ装置と共に1または複数の送受信レーダ装置または受信レーダ装置を離間して配置し、各レーダ装置の観測結果により目標の位置を検出するマルチスタティック方式が開発されている。この種のレーダシステムでは、離隔したレーダ装置間の時刻同期が不十分な場合や中心周波数のズレがある場合、さらに距離精度やドップラ精度が不十分な場合には、観測位置及びドップラ速度の誤差が大きくなってしまう課題があった。
特開2009−121902号公報
バイスタティックレーダのドップラ周波数、M.Skolnik、Radar Handbook 3rd、McGraw hill、pp23.14-23.15(2008) 位相モノパルス(位相比較モノパルス)方式、電子情報通信学会、改訂レーダ技術、pp.262-264(1996) 振幅モノパルス(振幅比較モノパルス)方式、電子情報通信学会、改訂レーダ技術、pp.260-262(1996) テーラー分布、吉田、‘改定レーダ技術’、電子情報通信学会、pp.134-135(1996) FMCW方式(アップチャープとダウンチャープ)、吉田、‘改定レーダ技術’、電子情報通信学会、pp.274-275(1996) FMICW、FRED E.Nathanson, 'RADAR DESIGN PRINCIPLES second edition', Scitech, p452-454(1999)
以上述べたように、従来のマルチスタティック方式のレーダシステムでは、レーダ装置間の時刻同期ずれや中心周波数のずれ等の影響で、距離精度や速度精度が不十分であるという課題があった。
本実施形態は上記課題に鑑みなされたもので、レーダ装置間の時刻同期ずれや中心周波数のずれ等の影響を軽減し、高精度な位置及び速度を出力するレーダシステム及びそのレーダ信号処理方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本実施形態は、周波数スイープ勾配をもつアップスイープまたはダウンスイープの少なくとも1つの連続波をレーダ波として送受信する、少なくとも1台の送受信レーダ装置と、前記送受信レーダ装置とは互いに異なる位置に配置され、前記送受信レーダ装置の少なくとも位置、送信ビーム方向、送信周波数、送信波形の情報を取得し、前記送受信レーダ装置から送信されるレーダ波の反射波を受信するNr台(Nr≧)の受信レーダ装置と、前記送受信レーダ装置の出力と前記受信レーダ装置の出力を統合処理する統合処理装置とを具備し、前記送受信レーダ装置及び前記受信レーダ装置は、それぞれ前記レーダ波の反射波を受信してMRAV(Measurement Range After measurement Velocity)処理により目標位置を測距し、前記統合処理装置は、前記送受信レーダ装置の送信位置から目標を介して前記Nr台の受信レーダ装置それぞれの受信位置までの距離差をレンジ軸モノパルスにより測距したNr通りの距離差R1n(n=1〜Nr)により交点を算出して、前記目標の3次元位置(x、y、z)を算出する。
第1の実施形態に係るレーダシステムの構成を示すブロック図。 第1の実施形態の信号処理の流れを示すフローチャート。 第1の実施形態のMRAV信号処理を示すフローチャート。 第1の実施形態の処理サイクルを説明するためのタイミング図。 第1の実施形態の位相モノパルスによる周波数軸上のΣ、Δビーム分布を示す周波数分布図。 第1の実施形態の位相モノパルスによる周波数軸上のΣ、Δビームから目標の周波数を抽出する様子を示す周波数分布図。 第1の実施形態の位相モノパルスによる誤差電圧算出処理を説明するための周波数分布図及び特性図。 第1の実施形態の単位サイクル内におけるスイープ処理について説明するための概念図。 第1の実施形態の信号処理において、3次元の速度を高精度に算出する様子を示す斜視図。 第2の実施形態に係るレーダシステムの構成を示すブロック図。 第2の実施形態の信号処理の流れを示すフローチャート。 第2の実施形態のバイスタティック送受信を説明するための概念図。 第2の実施形態において、3次元に拡張した場合のバイスタティック送受信を説明するための概念図。 第3の実施形態に係るレーダシステムの構成を示すブロック図。 第3の実施形態の信号処理の流れを示すフローチャート。 第3の実施形態の時刻同期の処理を説明するための図。 第4の実施形態に係るレーダシステムの構成を示すブロック図。 第4の実施形態の信号処理の流れを示すフローチャート。 第5の実施形態に係るレーダシステムの構成を示すブロック図。 第5の実施形態の信号処理の流れを示すフローチャート。 第5の実施形態の変調・復調の様子を示す図。 第6の実施形態に係るレーダシステムの構成を示すブロック図。 第6の実施形態の信号処理の流れを示すフローチャート。
以下、実施形態について、図面を参照して説明する。尚、各実施形態の説明において、同一部分には同一符号を付して示し、重複する説明を省略する。
(第1の実施形態)(MRAVによる位置出力)
図1乃至図9を参照して、第1の実施形態に係るレーダシステムを説明する。図1は上記レーダシステムの系統構成を示すブロック図、図2はその具体的な処理の流れを示すフローチャート、図3はMRAV信号処理を示すフローチャート、図4は処理サイクルを説明するためのタイミング図、図5(a),(b)はそれぞれ位相モノパルスによる周波数軸上のΣ、Δビーム分布を示す周波数分布図、図6は位相モノパルスによる周波数軸上のΣ、Δビームから目標の周波数を抽出する様子を示す周波数分布図、図7(a),(b)はそれぞれ位相モノパルスによる誤差電圧算出処理を説明するための周波数分布図及び特性図、図8(a),(b)は単位サイクル内におけるスイープ処理について説明するための概念図、図9は3次元の速度を高精度に算出する様子を示す斜視図である。
図1に示すレーダシステムは、一つの送受信レーダ装置Aと、この送受信レーダ装置Aから送信されたレーダ信号の反射波を受信可能な位置に配置される複数(ここでは2台)の受信レーダ装置B,Cを備える。
送受信レーダ装置Aにおいて、アンテナA1は複数のアンテナ素子を配列して大開口アレイを形成してなるフェーズドアレイアンテナである。送受信器A2において、送受信部A21は、FMCW(Frequency Modulated Continuous Wave、非特許文献5参照)スイープ信号または、パルス変調されたFMICW(Frequency Modulated Interrupted Continuous Wave、非特許文献6参照)による変調波を生成し、ビーム制御部A22は、アンテナA1により送信されるビームを目標方向に指向させる。送受信部A21は、目標から反射した信号を受信して、送信波形と同様のFMCWスイープ信号を用いたローカル信号により復調し、ベースバンドに周波数変換する(図2:ステップSA11のスイープ送受信)。このようにして得られたスイープ受信信号は信号処理器A3に送られる。
上記信号処理器A3は、スイープ受信信号をΣビーム系統とΔビーム系統に分配する。Σビーム系統に入力されたスイープ受信信号は、AD(Analog-Digital)変換部A31でディジタル信号に変換され(図2:ステップSA12)、ウェイト乗算部A32でFFT用のΣウェイトが乗算され(図2:ステップSA13)、FFT処理部A33で周波数領域の信号に変換され(図2:ステップSA14)、CFAR検出部A34で所定のスレショルドを超えるセル(時間サンプル)の検出が実行される(図2:ステップSA15)。続いて、MRAV処理部A35により測距・測速演算が施され(図2:ステップSA16)、その演算結果は測角部A36に送られる。
一方、Δビーム系統に入力されたPRF受信信号は、AD変換部A37でディジタル信号に変換され(図2:ステップSA12)、ウェイト乗算部A38でFFT用のΔウェイトが乗算され(図2:ステップSA13)、FFT処理部A39で周波数領域の信号に変換されて(図2:ステップSA14)、測角部A36に送られる。この測角部A36は、Σビーム系統のMRAV処理により得られた測距・測速演算結果とΔビーム系統で得られたΔ検出信号とに基づいて測角演算を行う(図2:ステップSA17)。
上記受信レーダ装置B,Cは、いずれも送受信レーダ装置Aの送信機能を除いて同構成である。すなわち、受信レーダ装置B,Cにおいて、アンテナB1,C1は複数のアンテナ素子を配列して大開口アレイを形成してなる受信用のフェーズドアレイアンテナであり、送受信レーダ装置Aから繰り返し送信される特定周波数のレーダ信号の反射波を受信する。受信器B2,C2では、受信部B21,C21において、アンテナB1,C1で受信された信号をビーム制御部B22,C22からの指示に従って位相制御を施し合成することで、任意の方向に受信ビームを形成してPRF受信信号を取得し、ベースバンドに周波数変換する(図2:ステップSB11,SC11のスイープ受信)。このようにして得られたスイープ受信信号は信号処理器B3,C3に送られ、送受信レーダ装置Aと同様に、Σビーム系統とΔビーム系統に分配されて、CFAR検出目標における測距、測角演算が行われる(図2:ステップSB12〜SB17,SC12〜SC17)。各レーダ装置A,B,Cで得られた検出目標の測距・測角結果は統合処理装置Dに送られ、互いに同一と判別された目標の距離、速度及び角度が目標情報として出力される(図2:ステップSD11)。
上記構成において、図3乃至図9を参照して、レーダ装置A,B,C間の時刻同期ずれや中心周波数のずれ等の影響を軽減するための処理動作を説明する。図3は、MRAV信号処理を示すフローチャート、図4は処理サイクルを説明するためのタイミング図、図5は位相モノパルスによる周波数軸上のΣ、Δビーム分布を示す周波数分布図、図6は位相モノパルスによる周波数軸上のΣ、Δビームから目標の周波数を抽出する様子を示す周波数分布図、図7は位相モノパルスによる誤差電圧算出処理を説明するための周波数分布図及び特性図、図8は単位サイクル内におけるスイープ処理について説明するための概念図、図9は信号処理において、3次元の速度を高精度に算出する様子を示す斜視図である。
まず、MRAVによる測距・測速の手順について、図3を参照して説明する。ここでは、送信信号波形として、図4に示すように、時間間隔T12の2回のダウンスイープの場合で述べるが、ダウン−アップスイープの連続波形として、そのうちのダウンスイープのみ、またはアップスイープのみの処理をする場合でもよい。また、簡単のため2回のスイープの場合について述べるが、N(N>=2)回の場合でも同様であるのは言うまでもない。
図3において、周波数を連続的にスイープする信号1,2を送受信すると(ステップS10)、スイープ1,2のサンプル系列をFFT処理してモノパルス演算を行い(ステップS11)、スレッショルド検出(ステップS12)によってピーク信号をもつビート周波数fpを抽出し保存する(ステップS13)。ステップS14,S15によりスイープ信号1,2の処理が完了すると、スイープ1とスイープ2のビート周波数fpを用いて、次式より相対距離R1とR2を算出し、速度vを算出する(ステップS16)。
Figure 0006382635
Figure 0006382635
次に、ビート周波数fpと(2)式で求めた速度vを用いて、次の連立方程式により、目標の距離Rを算出する(ステップS17)。
Figure 0006382635
以上の方式は、ビート周波数により速度を算出した後、距離を算出することからMRAV(Measurement Range after measurement Velocity)(特許文献1参照)方式と呼ぶ。
上記の処理により速度v、距離Rを算出したのち、目標情報として保存する(ステップS18)。上記ステップS16〜S18を全目標について行い(ステップS19,S20)、次のサイクルの処理に移行する。
ここで、上記ビート周波数の観測精度を向上する方式がある。特に、目標速度が低い場合等、スイープ間でビート周波数が同一バンク内になる場合には、同一バンク内で精度よくビート周波数を算出する必要がある。この対策として図5(a),(b)及び図6に示すように、角度軸で用いる位相モノパルス(非特許文献2参照)を周波数軸に用いてバンク内の周波数を高精度に観測する手法である。以下に手順を示す。
(1)周波数軸モノパルス
抽出した目標の周波数のΣ(fp)とΔ(fp)を用いて、次式の誤差電圧εを算出する(図7(a),(b)参照)。
Figure 0006382635
(2)ビート周波数抽出
予め保存してあるΣとΔの周波数特性を用いて算出した誤差電圧の基準値ε0をテーブル化(ε0と周波数fの対応)しておき、その基準テーブルを用いて、上記の観測値εから、高精度なビート周波数fpの値を抽出する。
(3)目標までの距離と速度の算出
上記ビート周波数fpを用いて、図3に示す手順により、距離と速度を算出する。なお、重みづけについては、−1または1以外に、サイドローブを低減するためにテーラーウェイト(非特許文献4参照)等のウェイトを乗算してもよい。
以上の処理は、2スイープの場合について述べたが、一般的に複数スイープの場合でもよい。例として、4スイープの場合を図8(a),(b)に示す。スイープ時間に対する4点のビート周波数の勾配より速度を算出する際に、直線フィッティング等を用いればよい。
また、MRAV手法として、周波数軸上の位相モノパルスの場合について述べたが、隣接バンクを用いて振幅モノパルス演算(非特許文献3参照)により高精度なビート周波数を得る方式でもよい。
また、角度軸のモノパルス演算は、Σ信号を用いてCFAR34処理して検出したセルについて行う。また、ビーム出力のΣとΔを用いて測角(A36)を行い、Az角及びEL角を算出する。
受信レーダ装置を2台(B,C)とすると、受信レーダ装置B及びCについても同様の処理を行い、送信A〜受信A、送信A〜受信Bと送信A〜受信Cまでの各々の距離として、R1、R12、R13を得ることができる。
この距離を用いて、図9に示すように、目標位置(x、y、z)を算出する。この手法としては、R1の球面とR12及びR13の楕円球面の交点となる。その中で、送受信レーダ装置Aにより観測した距離、Az角、EL角より算出した3次元の位置を中心に、所定の範囲内を目標存在領域として、その中の交点を算出する。解で算出できない場合は、目標存在領域内の点を(x、y、z)の格子点に分割し、各々の点で次式の値が最小となる点(x、y、z)を算出する。
Figure 0006382635
なお、送受信レーダ装置が1台、受信レーダ装置が1台の場合には、図9に示すように2つの交線により3次元の位置を特定できない。この場合には、送受信レーダ装置の測角値による目標存在領域内の中で、受信レーダ装置の交線の中点を目標の3次元の観測位置として出力する。
また、複数のレーダ装置の場合には、目標のSNが低いレーダが含まれる場合があり、そのまま3次元の位置を算出すると、位置誤差が増える場合が考えられる。この対策のため、SN値に所定のスレショルドを設けて、スレショルド以上のレーダ装置の値を用いて位置を算出する。例えば、極端な場合として、送受信レーダ装置のみのSNがスレショルドを超えている場合には、送受信レーダ装置の3次元位置を出力とする。
(第2の実施形態)(MRAVによる速度出力)
第1の実施形態では、位置を算出する手法について述べたが、本実施形態では、3次元の速度を高精度に算出する手法について述べる。図10に系統を、図11に処理フローを示す。図10及び図11において、図1及び図2と同一部分には同一符号を付して示し、ここでは異なる部分について説明する。
本実施形態において第1の実施形態と異なる点は、総合処理装置Dにおいて、速度補正を行うようにした点にある。
すなわち、第1の実施形態で述べたMRAV手法の(2),(3)式により、送受信レーダ装置A、受信レーダ装置B,Cから観測したラジアル速度Vrを算出することができる。この速度より、ドップラ周波数に換算すると次式となる。
Figure 0006382635
このドップラ信号は、送信と受信が離隔したバイスタティック送受信の場合には、次式の関係となる(図12、非特許文献1参照)。
Figure 0006382635
(7)式は、別の表現として内積演算を用いると、次式で表現できる。
Figure 0006382635
これを、図13を参照して3次元に拡張すると次式となる。
Figure 0006382635
(9)式のうち、fb1、fb2、fb3は、ドップラ周波数の観測値であり、(Rxn,Ryn,Rzn)は、レーダ位置と目標観測位置により算出することができ、(Bxn,Byn,Bzn)は、レーダ位置と目標観測位置により算出することができる。
したがって、未知変数は、目標速度ベクトル(Vx,Vy,Vz)の3個であり、3個の連立方程式である(9)式より、目標速度ベクトルを算出し出力とする。
本実施形態においても、第1の実施形態と同様に各レーダ装置の目標観測SN値にスレショルドを設けることで、高精度な目標観測速度を出力することができる。
(第3の実施形態)時刻同期及び周波数同調
本実施形態では、レーダ装置間が離隔しているため、時刻同期の調整と周波数同調の手法について述べる。系統を図14に、処理フローを図15に示す。図14及び図15において、図1及び図2と同一部分には同一符号を付して示し、ここでは異なる部分について説明する。
本実施形態において、第1、第2の実施形態と異なる点は、受信レーダ装置B,Cにおいて、時刻同期制御部B310,C310を備え、Σ系列のウェイト乗算部B32,C32のスイープ出力を取り込んでスイープの開始時刻を判別し、その判別結果に基づいて、受信器B2,C2に設けられたタイミング制御部B23,C23を通じて、スイープ周波数の開始時刻を変化させ、時刻誤差を修正(時刻同期)する。図15では、ステップSB19〜SB22、SC19〜SC22がこれに相当する。すなわち、各受信レーダ装置B,Cでは、PRI時間制御処理(ステップSB19,SC19)によりスイープ受信処理(ステップSB11,SC11)のタイミングを制御するとともに、FFTサンプリング時刻を調整し(ステップSB20,SC20)、PRI時間の終了を検出して(ステップSB21,SC21)、FFTサンプリング結果が最大振幅になるときの補正時間を選定し(ステップSB22,SC22)、その選定結果に基づいてFFT処理(ステップSB14,SC14)のサンプリング時刻を調整する。
上記時刻同期処理について、図16を参照して説明する。図16において、(a)はアップスイープ−ダウンスイープを一定周期で繰り返すように変調した送信波形、(b1)〜(b3)は(a)に対する受信波形をΔtでシフトした復調波形、(c1)〜(c3)は(b1)〜(b3)の受信信号をFFT処理した目標信号のピーク波形を示している。尚、信号波形としては、図16に示すように、アップスイープ−ダウンスイープの連続波形で説明するが、アップスイープのみ、またダウンスイープのみの場合でも適用できるのは言うまでもない。
受信レーダ装置側では、送信レーダ装置の送信波形は既知であるが、GPSと原子時計により時刻同期を調整しても時刻誤差は生じる。このため、復調するためのスイープ周波数の開始時刻ΔtをNt通り、変えた場合のFFT後の目標信号の最大値により、同期したΔtselを選定する。
この選定したΔtselを用いて、第1、第2の実施形態の処理を実施して、目標の距離、速度を算出する。
(第4の実施形態)中心周波数補正
第3の実施形態では、離隔したレーダ装置間の時刻同期する手法について述べた。この手法は、送受信レーダ装置から離隔した位置にある受信レーダ装置において、少なくとも受信できるように時刻同期及する方式であると言える。本実施形態では、受信可能な状況で、中心周波数について精度を上げる手法について述べる。系統を図17に、また処理フローを図18に示す。送受信信号波形としては、ダウンスイープとアップスイープの両者を連続して送受信するFMCWスイープの場合とする。
図17及び図18において、図14及び図15と異なる点は、各レーダ装置A,B,Cにおいて、それぞれ信号処理器A3,B3,C3のΣ系統に、AD変換出力を2分して、ウェイト乗算部A311,B311,C311、FFT処理部A312,B312,C312、CFAR検出部A313,B313,C313、補正値演算部A314,B314,C314を備えるようにし、送受信レーダ装置Aの送受信器A2に送信変調部A23を設けて送信波形を送信中心周波数の情報により変調し、受信レーダ装置B,Cに受信復調部B23,C23を設けて送信波形と同様の受信ローカル信号であるスイープ信号を用いて受信信号を復調するようにした点にある。ここで、ウェイト乗算部A311,B311,C311、FFT処理部A312,B312,C312、CFAR検出部A313,B313,C313は、それぞれウェイト乗算部A32,B32,C32、FFT処理部A33,B33,C33、CFAR検出部A34,B34,C34の処理と同様である。これに対して、補正値演算部A314,B314,C314は、CFARによる検出目標のビート周波数を補正して互いの中心周波数を合わせ込む処理を行う。図18では、ステップSA18,SB18,SC18において、CFAR処理による検出目標についてビート周波数を補正するようにした点が異なる。
すなわち、本実施形態によれば、FMCW(非特許文献5参照)またはFMICW(非特許文献6参照)の場合のビート周波数は、ダウンスイープとアップスイープの目標のビート周波数信号をペアリングにより対応づけると、次式で表現できる。
Figure 0006382635
(10)式における誤差周波数Δferrを算出する手順は次の通りである。
手順1)MRAV手法により、速度Vを算出
手順2)(10)式に速度Vを代入し、加算すれば距離Rの項を削除できるため、次式によりΔferrを算出できる。
Figure 0006382635
このΔferrを補正値として、(3)式のビート周波数の右辺よりΔferrを減算し、第1、第2の実施形態のMRAV手法を適用することで、高精度な距離及び速度を算出することができる。
以上は、ダウンスイープとアップスイープの場合について述べたが、一般に異なる周波数勾配をもつスイープ信号を用いても本方式は適用できるため、定式化する。(10)式の距離Rに対する勾配を用いて表すと次式となる。
Figure 0006382635
誤差周波数Δferrの算出手法は、手順1と2に同じであり、(11)式を書き直すと次式となる。
Figure 0006382635
これにより、中心周波数ずれに相当する誤差周波数Δferrを算出することができる。
なお、ダウンスイープとアップスイープや、一般に異なる勾配のスイープ間の目標信号のペアリングにより、周波数のペア(fbdとfbuまたはfb1とfb2)を抽出する必要があるが、このために算出した速度Vや振幅値、測角値等を用いて、その値が所定の幅内であるものをペアリングする手法がある。
また、本実施形態の手法は少なくとも2以上の異なる周波数スイープ勾配をもつ信号が必要であるが、所定の周期等で誤差周波数Δferrを算出する場合以外は、少なくとも1つのスイープ信号のみにして、MRAV等の手法で距離及び速度を算出する方式でもよい。
(第5の実施形態)周波数同調
第4の実施形態では、異なる周波数スイープ信号により目標信号のビ−ト周波数のペアリングを用いて、中心周波数ずれを補正する手法について述べた。本実施形態では、目標からの反射信号を用いずに、送信波形に送受信レーダ装置の送信中心周波数情報を重畳することにより、周波数同調する手法について述べる。図19に系統を、図20に処理フローを示す。図19及び図20において、図17及び図18と異なる点は、送受信レーダ装置Aにおいて、送信波形を送信中心周波数の情報により変調し、各レーダ装置A,B,CそれぞれのCFAR検出部A34,A313,B34,313,C34,C313の出力からそれぞれ復調部A315,A316,B315,B316,C315,C316で送信波形と同様の受信ローカル信号であるスイープ信号を用いて送信中心周波数の情報を復調し、この復調された送信中心周波数の情報を用いて、受信ローカル信号の中心周波数を補正するようにした点にある。図20では、復調処理SA19,SB19,SC19がこれに該当する。
上記構成において、図21を参照してその処理動作を説明する。
まず、送受信レーダ装置Aにおいて、送信波形を送信中心周波数の情報により変調する。変調手法としては、スイープ波形をFFTしてビート周波数にした場合に、図21(a)に示すように目標が存在しない高周波数領域を使って、Nビットの符号変調とする。ビート周波数軸において、目標の最大距離及び最大速度を設定すると、ビート周波数の最大値を算出することができる。
Figure 0006382635
この最大周波数以上の周波数領域には目標のビート周波数が存在しないため、送信中心周波数、ビーム指向方向等の情報を乗せることができる。これは、必要な情報を伝送するための通信回線を最低限にできるメリットが大きい。例えば、時々刻々変化が予想される中心周波数については、目標信号にリアルタイムに重畳できる。
変調符号は、中心周波数等の情報によりを量子化した符号とし、周波数軸に0,1に対応した振幅で並べる。この変調信号を逆FFTすると、図21(b)に示すようにスイープ時間における情報を含んだ変調信号用の振幅波形が得られる。この変調用信号を用いて、図21(c)に示すように周波数スイープ信号に対して振幅変調し、変調信号を得る。この変調信号を中心周波数fcのキャリア信号を変調し、送信波形とする。
目標から反射して送受信レーダ装置A、または受信レーダ装置B,Cにおいて受信した信号は、送信波形と同様の受信ローカル信号であるスイープ信号と乗算して図21(d)に示す受信波形の信号を得た後、FFTしてビート周波数を得る。この信号の目標非存在領域の周波数には、図21(e)に示すように変調した情報も重畳されており、復調部A315,A316,B315,B316,C315,C316において、この信号を所定のスレショルドを用いて、超えたものを1、超えないものを0とすることにより、情報を復調できる。この復調された送信中心周波数の情報を用いて、補正値演算部A314,B314,C314で受信ローカル信号の中心周波数を補正すれば精度の高い同調ができる。同調した信号により、第1及び第2の実施形態の処理をすれば、構成とな目標の距離及び速度を出力することができる。
(第6の実施形態)受信信号のSN等に対するロバスト性の向上
上記第4及び第5の実施形態では、中心周波数を補正する手法について述べた。これらの方式は、単独でも適用できるが、本実施形態では、両者の方式を用いて、受信信号のSN等に対するロバスト性を高めることができる手法について述べる。系統を図22に、処理フローを図23に示す。図22及び図23において、図19及び図20と異なる点は、各レーダ装置A,B,Cそれぞれの復調部A316,B316,C316の復調出力に基づいて重み付け補正部A317,B317,C317で重み付け処理することで、MRAV処理部A35,B35,C35の中心周波数を補正するようにした点にある。図23では、ステップSA20,SB24,SC24がこれに該当する。
すなわち、受信信号をFFTして得られた目標信号のビート周波数のSNが低い場合において、第4の実施形態の手法ではダウンスイープとアップスイープの信号のペアリングをする場合には、誤ペアリングする可能性がある。また、第5の実施形態のように、情報を変調した場合にも、SNが低いと正しく復調できない可能性がある。このため、目標ビート周波数信号のSNに応じて、第4の実施形態と第5の実施形態の結果に重みづけをして、補正中心周波数を決める。
Figure 0006382635
この統合中心周波数Δfcにより、中心周波数を補正して、第1及び第2の実施形態を適用することにより、より精度の高い目標の距離及び速度を出力することができる。
なお、上記の実施形態では、説明を簡単にするために、送受信レーダ装置が1台、受信レーダ装置が2台の場合について説明したが、送受信レーダ装置及び受信レーダ装置が任意の台数の場合でもよいのは言うまでもない。
少なくとも1台の送受信レーダ装置とNr台(Nr>=1)の受信レーダ装置において、送受信レーダ装置の位置、送信ビーム方向θ、送信周波数、送信波形等を必要に応じて、受信レーダ装置に通信回線により伝送し、送受信レーダ装置により、周波数スイープ勾配をもつアップスイープまたはダウンスイープの少なくとも1つの連続波を送受信し、MRAV(Measurement Range After measurement Velocity)処理により測距した値R1と位置の異なるNr台の受信レーダ装置において、送信位置〜目標〜受信位置までの距離差をレンジ軸モノパルスにより測距したN通りの距離差R1n(n=1〜Nr)により、交点を算出することにより、目標の3次元位置(x、y、z)をきわめて高精度に算出することができる。
その他、本実施形態は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
A…送受信レーダ装置、A1…アンテナ、A2…送受信器、A21…送受信部、A22…ビーム制御部、A23…送信変調部、A3…信号処理器、A31,A37…AD変換部、A32,A311,A38…ウェスト乗算部、A33,A312,A39…FFT処理部、A34,A313…CFAR検出部、A35…MRAV処理部、A36…測角部、A314…補正値演算部、A315,A316…復調部、
B…受信レーダ装置、B1…アンテナ、B2…受信器、B21…受信部、B22…ビーム制御部、B23…受信復調部、B3…信号処理器、B31,B37…AD変換部、B32,B311,B38…ウェスト乗算部、B33,B312,B39…FFT処理部、B310…時刻同期制御部、B34,B313…CFAR検出部、B35…MRAV処理部、B36…測角部、B314…補正値演算部、B315,B316…復調部、B317…重み付け補正部、
C…受信レーダ装置、C1…アンテナ、C2…受信器、C21…受信部、C22…ビーム制御部、C23…受信復調部、C3…信号処理器、C31,C37…AD変換部、C32,C311,C38…ウェスト乗算部、C33,C312,C39…FFT処理部、C310…時刻同期制御部、C34,C313…CFAR検出部、C35…MRAV処理部、C36…測角部、C314…補正値演算部、C315,C316…復調部、C317…重み付け補正部、D…統合処理装置

Claims (12)

  1. 周波数スイープ勾配をもつアップスイープまたはダウンスイープの少なくとも1つの連続波をレーダ波として送受信する、少なくとも1台の送受信レーダ装置と、
    前記送受信レーダ装置とは互いに異なる位置に配置され、前記送受信レーダ装置の少なくとも位置、送信ビーム方向、送信周波数、送信波形の情報を取得し、前記送受信レーダ装置から送信されるレーダ波の反射波を受信するNr台(Nr≧)の受信レーダ装置と、
    前記送受信レーダ装置の出力と前記受信レーダ装置の出力を統合処理する統合処理装置と
    を具備し、
    前記送受信レーダ装置及び前記受信レーダ装置は、それぞれ前記レーダ波の反射波を受信してMRAV(Measurement Range After measurement Velocity)処理により目標位置を測距し、
    前記統合処理装置は、前記送受信レーダ装置の送信位置から目標を介して前記Nr台の受信レーダ装置それぞれの受信位置までの距離差をレンジ軸モノパルスにより測距したNr通りの距離差R1n(n=1〜Nr)により交点を算出して、前記目標の3次元位置(x、y、z)を算出するレーダシステム。
  2. 前記送受信レーダ装置は、前記MRAV処理により目標位置を測距する際に前記目標のドップラ周波数に対応する速度V1を算出し、
    前記受信レーダ装置は、前記MRAV処理により目標位置を測距する際に前記目標のドップラ周波数に対応する速度V1n(n=1〜Nr)を算出し、
    前記統合処理装置は、前記目標位置(x、y、z)とともに、前記送受信レーダ装置及び前記受信レーダ装置それぞれの位置と、前記送受信レーダ装置で算出された速度V1及び前記受信レーダ装置で算出されたV1n(n=1〜Nr)により、目標速度の3次元ベクトルを出力する請求項1記載のレーダシステム。
  3. 前記送受信レーダ装置及び前記受信レーダ装置は、それぞれ位置観測にFFT(Fast Fourier Transform)を利用するとき、前記FFTの開始時間を複数通り変えた場合のFFT出力が最大となる開始時間を選定し、選定された開示時刻を同期させて、前記MRAV処理により測速した値とビート周波数に基づいて周波数ずれを算出し補正する請求項1または2記載のレーダシステム。
  4. 前記送受信レーダ装置は、異なる周波数スイープ勾配をもつ少なくとも2以上のスイープの連続波を送受信し、
    前記受信レーダ装置は、前記MRAV処理により測速した値と目標信号をFFTして観測したビート周波数に基づいて周波数ずれを算出し中心周波数を補正する請求項1または2記載のレーダシステム。
  5. 前記送受信レーダ装置は、その位置、送信ビーム方向、送信周波数、送信波形を含む送信情報を変調信号として、前記周波数スイープ勾配をもつアップスイープまたはダウンスイープの少なくとも1つの連続波を変調して送受信し、
    前記受信レーダ装置は、前記送受信レーダ装置からの直接波または前記目標からの反射波を受信して復調し、その復調信号から前記送信情報を抽出し、その中の送信周波数の情報に基づいて中心周波数を補正する請求項1または2記載のレーダシステム。
  6. 前記送受信レーダ装置は、異なる周波数スイープ勾配をもつ少なくとも2以上のスイープの連続波を送受信する際に、その位置、送信ビーム方向、送信周波数、送信波形を含む送信情報を変調信号として、前記周波数スイープ勾配をもつアップスイープまたはダウンスイープの少なくとも1つの連続波を変調し、
    前記受信レーダ装置は、前記送受信レーダ装置からの直接波または目標から反射した受信波を復調して送信情報を抽出し、前記MRAV処理により測速した値と目標信号をFFTして観測したビート周波数のSN(Signal to Noise Ratio)により、中心周波数重み付けして校正する請求項1または2記載のレーダシステム。
  7. 周波数スイープ勾配をもつアップスイープまたはダウンスイープの少なくとも1つの連続波をレーダ波として送受信する、少なくとも1台の送受信レーダ装置と、前記送受信レーダ装置とは互いに異なる位置に配置され、前記送受信レーダ装置の少なくとも位置、送信ビーム方向、送信周波数、送信波形の情報を取得し、前記送受信レーダ装置から送信されるレーダ波の反射波を受信するNr台(Nr≧)の受信レーダ装置と、前記送受信レーダ装置の出力と前記受信レーダ装置の出力を統合処理する統合処理装置とを具備するレーダシステムに適用され、
    前記送受信レーダ装置及び前記受信レーダ装置により、それぞれ前記レーダ波の反射波を受信してMRAV(Measurement Range After measurement Velocity)処理により目標位置を測距し、
    前記送受信レーダ装置の送信位置から目標を介して前記Nr台の受信レーダ装置それぞれの受信位置までの距離差をレンジ軸モノパルスにより測距したNr通りの距離差R1n(n=1〜Nr)により交点を算出して、前記目標の3次元位置(x、y、z)を算出するレーダシステムのレーダ信号処理方法。
  8. 前記送受信レーダ装置にて、前記MRAV処理により目標位置を測距する際に前記目標のドップラ周波数に対応する速度V1を算出し、
    前記受信レーダ装置にて、前記MRAV処理により目標位置を測距する際に前記目標のドップラ周波数に対応する速度V1n(n=1〜Nr)を算出し、
    前記目標位置(x、y、z)とともに、前記送受信レーダ装置及び前記受信レーダ装置それぞれの位置と、前記送受信レーダ装置で算出された速度V1及び前記受信レーダ装置で算出されたV1n(n=1〜Nr)により、目標速度の3次元ベクトルを出力する請求項7記載のレーダシステムのレーダ信号処理方法。
  9. 前記送受信レーダ装置及び前記受信レーダ装置にて、それぞれ位置観測にFFT(Fast Fourier Transform)を利用するとき、前記FFTの開始時間を複数通り変えた場合のFFT出力が最大となる開始時間を選定し、選定された開示時刻を同期させて、前記MRAV処理により測速した値とビート周波数に基づいて周波数ずれを算出し補正する請求項7または8記載のレーダシステムのレーダ信号処理方法。
  10. 前記送受信レーダ装置にて、異なる周波数スイープ勾配をもつ少なくとも2以上のスイープの連続波を送受信し、
    前記受信レーダ装置にて、前記MRAV処理により測速した値と目標信号をFFTして観測したビート周波数に基づいて周波数ずれを算出し中心周波数を補正する請求項7または8記載のレーダシステムのレーダ信号処理方法。
  11. 前記送受信レーダ装置にて、その位置、送信ビーム方向、送信周波数、送信波形を含む送信情報を変調信号として、前記周波数スイープ勾配をもつアップスイープまたはダウンスイープの少なくとも1つの連続波を変調して送受信し、
    前記受信レーダ装置にて、前記送受信レーダ装置からの直接波または前記目標からの反射波を受信して復調し、その復調信号から前記送信情報を抽出し、その中の送信周波数の情報に基づいて中心周波数を補正する請求項7または8記載のレーダシステムのレーダ信号処理方法。
  12. 前記送受信レーダ装置にて、異なる周波数スイープ勾配をもつ少なくとも2以上のスイープの連続波を送受信する際に、その位置、送信ビーム方向、送信周波数、送信波形を含む送信情報を変調信号として、前記周波数スイープ勾配をもつアップスイープまたはダウンスイープの少なくとも1つの連続波を変調し、
    前記受信レーダ装置にて、前記送受信レーダ装置からの直接波または目標から反射した受信波を復調して送信情報を抽出し、前記MRAV処理により測速した値と目標信号をFFTして観測したビート周波数のSN(Signal to Noise Ratio)により、中心周波数重み付けして校正する請求項7または8記載のレーダシステムのレーダ信号処理方法。
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