JP6380987B2 - 一体型参照電極の作製方法および一体型参照電極 - Google Patents
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Description
筒状部材であるダイスの内部空間にセラミックス粉末を投入する第1の工程と、
中央部に凸部を有して前記内部空間に挿入可能に形成した第1のパンチを、前記ダイスの開口部を介して前記内部空間内に挿入し、かつ前記第1のパンチを下降させることにより前記セラミックス粉末を圧縮するとともに前記凸部に対応する凹部を形成する第2の工程と、
前記凹部の開口部に連通する内部空間を有する筒状部材である第2のパンチを、前記ダイスの開口部を介して前記ダイスの内部空間内に挿入し、かつ下降させることにより前記第2のパンチの前記内部空間が前記凹部に連通してその上方に位置するように設置する第3の工程と、
前記第2のパンチの開口部から金属酸化物電極の成分となる金属とその酸化物の粉末である金属粉末を投入する第4の工程と、
前記ダイスの前記開口部から、さらにセラミックス粉末を投入して前記金属粉末の上を覆う第5の工程と、
前記第5の工程で投入したセラミックス粉末を貫通して前記金属粉末に電極となる導線の下部を挿入することにより前記導線を前記金属粉末に立設する第6の工程と、
前記導線を貫通孔に挿通させた第3のパンチを、前記ダイスの開口部を介して前記ダイスの内部空間に挿入し、かつ下降させることにより前記第3のパンチで、前記第5の工程で投入したセラミックス粉末を圧縮する第7の工程と、
前記第1〜第7の工程で圧縮して一体化されたセラミックス粉末および金属粉末を前記導線の軸方向に加圧した状態で焼成して一体化する第8の工程とを有することを特徴とする一体型参照電極の作製方法にある。
第1の態様に記載する一体型参照電極の作製方法において、
前記第5の工程において前記セラミックス粉末の上に、前記セラミックス粉末との境界から前記セラミックス粉末に対する金属粉末の割合が、徐々に大きくなるような混合割合でセラミックス粉末と金属粉末との混合粉末を投入するとともに、最後は金属粉末の単体を投入し、
前記第6の工程では前記セラミックス粉末、前記混合粉末および前記金属粉末を貫通して前記導線の下部を挿入することにより前記導線を、前記セラミックス粉末、前記混合粉末および前記金属粉末に立設することを特徴とする一体型参照電極の作製方法にある。
第1または第2の態様に記載する作製方法により作製したことを特徴とする一体型参照電極にある。
図1は本発明の実施の形態に係る一体型参照電極を概念的に示す説明図である。同図に示すように、本形態に係る一体型参照電極Iは、金属酸化物電極(以下、M/O電極)2をセラミックス1で覆合して、後に詳述する作製方法により一体化したものである。M/O電極2は、例えば金属粉末であるNi粉末と、その酸化物の金属酸化物粉末であるNiO粉末とを混合して加熱、加圧することにより一体化されている。また、セラミックス1は、例えばイットリア安定化ジルコニア(YSZ)で作製している。ここで、M/O電極2には導線4が接続してある。したがって、M/O電極2が検出する電位情報は導線4を介して外部に取り出される。
ダイス11を用意し(図3(a)参照)、円筒状に成形した遮蔽部材18をダイス11の内周面に当接させてセットする(図3(b)参照)とともに、平板状の遮蔽部材19を上面に貼り付けた底部材12をダイス11の内部空間に下方から挿入する(図3(c)参照)。かかる状態で開口部11Aを介して一体型参照電極Iのセラミックス1(図1参照、以下同じ)となるセラミックス粉末(例えば、イットリア安定化ジルコニア粉末)20を開口部11Aからダイス11の内部空間に充填する(図3(d))。ここで、遮蔽部材18,19は、ダイス11とセラミックス粉末20とが直接接触して反応することを防止すべく両者を隔離するためのものである。したがって、ダイス11がグラファイト製である場合には、遮蔽部材18,19は窒化ホウ素で作製するのが好ましい。なお、本形態では、平板状の遮蔽部材18,19を用いたが、これは、例えば窒化ホウ素を含む液体をダイス11の内周面や底部材12の表面に塗布することによっても代替し得る。
凸部13Aを下にして第1のパンチ13を、ダイス11の開口部11Aからダイス11の内部空間内に挿入する(図3(e)参照)。その後、第1のパンチ13を下降させることによりセラミックス粉末20を圧縮するとともに凸部13Aに対応する凹部20Aを形成する(図3(f)参照)。
凹部20Aの開口部に連通する内部空間を有する筒状部材である第2のパンチ14を、ダイス11の開口部11Aを介してダイス11の内部空間に挿入し、かつ下降させることにより第2のパンチ14の内部空間が凹部20Aに連通してその上方に位置するように設置する(図3(g)参照)。ここで、内径φ3が凹部20Aの開口部の幅とほぼ等しくなっている。
第2のパンチ14の開口部から金属酸化物電極の成分となる金属(例えば、Ni)とその金属酸化物(例えば、NiO)の混合粉末である金属粉末21を投入する(図3(h)参照)。この結果、凹部20Aに金属粉末21が充填される(図4(a)参照)。
ダイス11の開口部11Aから、さらにセラミックス粉末22を投入して金属粉末21の上を覆う(図4(b)参照)。
上記第5の工程で投入したセラミックス粉末22を貫通して金属粉末21に電極となる導線4の下部を挿入する(図4(c)参照)。このことにより導線4を金属粉末21に立設する。その後、セラミックス粉末22の表面を遮蔽部材23で覆う(図4(d)参照)。
導線4を内径φ4の貫通孔15Aに挿通させた第3のパンチ15を、ダイス11の開口部11Aを介してダイス11の内部空間に挿入し、かつ下降させることにより第3のパンチ15で、上記第5の工程で投入したセラミックス粉末22を圧縮する(図4(e)参照)。ここで、貫通孔15Aの内径φ4は導線4の外径とほぼ等しく形成されている。
上記第1〜第7の工程で圧縮して一体化されたセラミックス粉末20,22および金属粉末を導線4の軸方向に加圧した状態で焼成して一体化する。かかる加圧、加熱焼成は、SPS法により行う。具体的には遮熱用のカーボンフェルト16で治具部分を取り囲み、押圧治具17で第3のパンチ15の上面および底部材12の下面を挟んで加圧し、放電プラズマにより加熱して一体化する(図4(f)、(g)参照)。
図1に示す接続部3を形成する場合には、上記第5の工程においてセラミックス粉末22の上に、セラミックス粉末22との境界からセラミックス粉末22に対する金属粉末の割合が、徐々に大きくなるような混合割合でセラミックス粉末22と金属粉末との混合粉末を投入するとともに、最後は金属粉末の単体を投入し、上記第6の工程でセラミックス粉末22、前記混合粉末および前記金属粉末を貫通して導線4の下部を挿入することにより導線4を、セラミックス粉末22、前記混合粉末および前記金属粉末に立設して上記第7および第8の工程に示した態様でのSPS法による加圧・加熱処理を行なえば良い。
野において有効に利用することができる。
1 セラミックス
2 金属酸化物電極(M/O電極)
3 接続部
4 導線
11 ダイス
11A 開口部
13 第1のパンチ
13A 凸部
14 第2のパンチ
15 第3のパンチ
15A 貫通孔
20、22 セラミックス粉末
21 金属粉末
Claims (3)
- 筒状部材であるダイスの内部空間にセラミックス粉末を投入する第1の工程と、
中央部に凸部を有して前記内部空間に挿入可能に形成した第1のパンチを、前記ダイスの開口部を介して前記内部空間内に挿入し、かつ前記第1のパンチを下降させることにより前記セラミックス粉末を圧縮するとともに前記凸部に対応する凹部を形成する第2の工程と、
前記凹部の開口部に連通する内部空間を有する筒状部材である第2のパンチを、前記ダイスの開口部を介して前記ダイスの内部空間内に挿入し、かつ下降させることにより前記第2のパンチの前記内部空間が前記凹部に連通してその上方に位置するように設置する第3の工程と、
前記第2のパンチの開口部から金属酸化物電極の成分となる金属とその酸化物の粉末である金属粉末を投入する第4の工程と、
前記ダイスの前記開口部から、さらにセラミックス粉末を投入して前記金属粉末の上を覆う第5の工程と、
前記第5の工程で投入したセラミックス粉末を貫通して前記金属粉末に電極となる導線の下部を挿入することにより前記導線を前記金属粉末に立設する第6の工程と、
前記導線を貫通孔に挿通させた第3のパンチを、前記ダイスの開口部を介して前記ダイスの内部空間に挿入し、かつ下降させることにより前記第3のパンチで、前記第5の工程で投入したセラミックス粉末を圧縮する第7の工程と、
前記第1〜第7の工程で圧縮して一体化されたセラミックス粉末および金属粉末を前記導線の軸方向に加圧した状態で焼成して一体化する第8の工程とを有することを特徴とする一体型参照電極の作製方法。 - 請求項1に記載する一体型参照電極の作製方法において、
前記第5の工程において前記セラミックス粉末の上に、前記セラミックス粉末との境界から前記セラミックス粉末に対する金属粉末の割合が、徐々に大きくなるような混合割合でセラミックス粉末と金属粉末との混合粉末を投入するとともに、最後は金属粉末の単体を投入し、
前記第6の工程では前記セラミックス粉末、前記混合粉末および前記金属粉末を貫通して前記導線の下部を挿入することにより前記導線を、前記セラミックス粉末、前記混合粉末および前記金属粉末に立設することを特徴とする一体型参照電極の作製方法。 - 請求項1または請求項2に記載する作製方法により作製したことを特徴とする一体型参照電極。
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JP2015069788A JP6380987B2 (ja) | 2015-03-30 | 2015-03-30 | 一体型参照電極の作製方法および一体型参照電極 |
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