JP6377933B2 - 外気処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、外気処理装置に関する。
近年、環境に配慮した種々の外気処理装置が提案されている。特許文献1には、デシカントロータを用いて外気OAを除湿処理して空調空間に給気する外気処理装置であって、冷媒を蒸発器、圧縮機、凝縮器および膨張弁の順に循環させて冷凍サイクルを行うヒートポンプ回路を備え、デシカントロータが排気路と給気路にまたがって回転自在に配置されている外気処理装置が開示されている。
特許文献2には、空気流路の断面を横切って配置され、空気流路を流れる空気との間で熱交換させて冷媒液を蒸発させる主コイルと、この主コイルよりも空気流路中の上流側に配置され、主コイルと連通されており、主コイルから流入する冷媒ガスと、該空気流路を流れる空気との間で熱交換させる補助コイルとを備える熱交換器が開示されている。
特許文献3には、被空調領域に設置される蒸発器を備えた室内ユニットと、室内ユニットよりも高所に設置される凝縮器を備えた冷熱源装置と、蒸発器と凝縮器との間を往復に連結して冷媒循環系を構成する冷媒液管および冷媒ガス管と、冷媒液管の途中に配設された補圧ポンプとを備えた、冷媒自然循環式冷房システムであって、システムの運転中に、補圧ポンプに流れる電流値をモニタリングし、この電流値が所定の設定限界値を下回った場合に補圧ポンプの作動を所定時間だけ停止させる制御装置を備えている冷房システムが開示されている。
特許文献4には、凝縮器と蒸発器を有し、これら凝縮器と蒸発器を冷媒液管及び冷媒ガス管で連結し、内部に気液相変化して凝縮器と蒸発器の間を自然循環する冷媒を封入してなり、且つ冷媒液管の途中に受液器を有する熱移動装置において、冷媒の自然循環状態を監視し、冷媒の自然循環障害を検知してその検知信号を出力する検知手段と、この検知手段の出力信号に基づいて冷媒を強制的に循環させる強制循環手段とを備えた熱移動装置が開示されている。
特開2012−172880号公報 特許第3076397号 特許第3611926号 特開平1−147290号公報
特許文献1の外気処理装置のように、その装置内に、蒸発器、圧縮機、凝縮器および膨張弁を備えて加熱及び冷却を完結させる場合、加熱能力及び冷却能力のバランスが限定的となり、例えば冷却能力を外気条件の変化や空調負荷の変化に応じて制御することが難しかった。
そこで本発明は、制御性の高い外気処理装置の提供を課題とする。
上記課題を解決するため、本発明の外気処理装置は、
空調空間からの還気を外部へ排気する排気路と、
外気を前記空調空間へ給気する給気路と、
少なくとも前記排気路中の前記還気又は前記給気路中の前記外気との間で熱交換を行う熱交換ユニットと、
前記給気路に設けられた第一熱交換器、前記排気路に設けられた第二熱交換器、及び前記第一熱交換器又は前記第二熱交換器に供給する熱媒体を圧縮する圧縮機を有し、前記第一熱交換器、前記圧縮機、前記第二熱交換器の順に前記熱媒体を循環させ、前記第一熱交換器で前記熱媒体を蒸発させて前記給気路中の外気を冷却させる、又は前記第二熱交換器、前記圧縮機、前記第一熱交換器の順に前記熱媒体を循環させ、前記第一熱交換器で前記熱媒体を凝集させて前記給気路中の外気を加熱するヒートポンプユニットと、
前記給気路の前記第一熱交換器より給気方向下流側の空気と前記給気路の前記第一熱交換器より給気方向上流側の空気との間で顕熱交換する顕熱交換ユニットと、
を備える。
前記熱交換ユニットは、前記給気路及び前記排気路に介在し、前記外気と前記還気との間で熱交換する全熱交換器であっても良い。
前記顕熱交換ユニットは、
前記第二熱交換器より給気方向下流側に設けられた凝縮器と、前記第二熱交換器より給気方向上流側に設けられた蒸発器と、前記凝縮器から前記蒸発器へ冷媒を流通させる第一流路と、前記蒸発器から前記凝縮器へ冷媒を流通させる第二流路と、前記第一流路及び前記第二流路を介して前記凝縮器と前記蒸発器に冷媒を循環させるポンプとを備えても良い。
前記外気処理装置において、
前記蒸発器が、
前記冷媒の供給を受ける第一ヘッダと、
前記第一ヘッダと所定の間隔を空けて配置された第二ヘッダと、
一端が前記第一ヘッダと接続され、他端が前記第二ヘッダと接続され、前記第一ヘッダを介して供給される前記冷媒を前記第二ヘッダへ通すことで周囲の空気と前記冷媒との熱交換を行う複数の熱交換用管部と、
を備え、
前記第二ヘッダが、前記複数の熱交換用管部からの冷媒を集合させる中空部を有し、
前記中空部が、気化した前記冷媒を排出して前記凝縮器へ送る蒸気出口を備え、
前記中空部の前記蒸気出口よりも下方と接続し、液状の前記冷媒を前記第一流路へ戻す液戻り管を備え、
前記液戻り管が、一部に前記冷媒による液溜まりを形成するトラップを備えても良い。
前記外気処理装置は、
前記顕熱交換ユニットが、前記第一流路の途中で前記冷媒を一時貯留するタンクを備え、
少なくとも前記タンク内に貯留されている前記冷媒の温度又は前記冷媒の液面の高さを検出する検出部と、
前記検出部の検出結果に基づいて前記ポンプの運転状態を制御する制御部と、
を備えても良い。
前記外気処理装置は、
前記ヒートポンプユニットで生じたドレン水を前記排気中に蒸散させる蒸散ユニットを更に備えても良い。
前記ヒートポンプユニットは、前記第二熱交換器より給気方向下流側に設けられた第三熱交換器を更に備えても良い。
前記外気処理装置は、
前記熱交換ユニットが、前記排気路と前記給気路とに跨って配置され、前記外気と前記還気との熱交換を行うロータを備え、
前記ロータの回転軸を上下方向に向けて前記ロータ配置し、
前記外気処理装置の筐体内における前記排気路及び前記給気路のうち、前記ロータに流入する前記還気が通る前記排気路の領域と前記ロータに流入する前記外気が通る前記給気路の領域とを前記筐体内の前記ロータを挟む一方に設け、
前記ロータを通過した前記還気が通る前記排気路の領域と前記ロータを通過した前記外気が通る前記給気路の領域とを前記筐体内の前記ロータを挟む他方に設けても良い。
本発明によれば、制御性の高い外気処理装置を提供できる。
図1は、外気処理装置の概略構成図である。 図2は、静止型の全熱交換器の例を示す図である。 図3は、回転型の全熱交換器の例を示す図である。 図4は、顕熱交換器の概略構成を示す図である。 図5は、蒸発器の詳細図である。 図6は、凝縮器の詳細図である。 図7は、レシーバタンクの一例を示す図である。 図8は、トラップの一例を示す図である。 図9は、実施形態1に係る外気処理装置の冷房運転時の空気線図の一例を示す。 図10は、顕熱交換器で熱交換される外気OAの温度の関係を示す図である。 図11は、顕熱交換器で熱交換される外気OAの温度の関係を示す図である。 図12は、顕熱交換器の制御手順の一例を示す図である。 図13は、実施形態1に係る外気処理装置の暖房運転時の空気線図の一例を示す。 図14は、図1の熱交換ユニットに代えて排気路に熱交換ユニットを配置した例を示す図である。 図15は、図1の熱交換ユニットに代えて給気路に熱交換ユニットを配置した例を示す図である。 図16は、熱交換ユニットとして、図4と同じ顕熱交換器を用いた例を示す図である。 図17は、熱交換ユニットとして、給気路と排気路に跨ってデシカントロータと回転型の顕熱交換器とを設けた例を示す図である。 図18は、外気と還気の流入する方向と、排気と給気が流出する方向を揃えて配置した例を示す図である。
次に、本発明の実施形態について、図面に基づいて説明する。以下に説明する実施形態は例示にすぎず、本発明は、以下に説明する実施形態に限定されるものではない。
〈実施形態1〉
《外気処理装置の構成》
図1は、外気処理装置1の概略構成図である。図1に示すように、本実施形態1にかかる外気処理装置1の筐体10内には、熱交換ユニット2や、ヒートポンプユニット4、顕
熱交換ユニット3が設けられている。また、外気処理装置1の内部には、外気OAを除湿処理して空調空間(図示せず)に給気SAとして供給する給気路101と、空調空間から排出された還気RAを、排気EAとして外部に排気する排気路102が形成されている。
給気路101は、一端が空調空間の外であって外気OAが取り入れ可能な領域、例えば屋外と通じたダクト11と接続され、他端が空調空間と通じたダクト14と接続されている。なお、給気路101の端部は、ダクト11,14と接続された構成に限らず、外気OAが取り入れ可能な領域や空調空間に直接開口して開放された構成であっても良い。
排気路102は、一端が空調空間と通じたダクト13と接続され、他端が空調空間の外(例えば屋外)に通じたダクト12と接続されている。なお、排気路102の端部は、ダクト12,13と接続された構成に限らず、空調空間の外や空調空間に直接開口して開放された構成であっても良い。
給気路101と排気路102には熱交換ユニット2が介在している。本実施形態1の熱交換ユニット2は、全熱交換器であり、給気路101を介して取り入れる外気OAと、排気路102を介して排出する還気RAとの間で、顕熱及び潜熱(湿度)を交換する。
図2は静止型の全熱交換器の例を示す図である。全熱交換器は、例えば図2(a)に示すように、二枚の平板状の仕切板(仕切部材)21の間に、断面を波型や三角形を連ねた形状とした間隔板(間隔保持部材)22を挟み、この間隔板22により仕切板21同士の間に一方向の流路を形成し、この流路を交互に直交させるように仕切板21及び間隔板22を積層して構成されている。即ち、全熱交換器の側面2Aから側面2Bへ向かう流路と、全熱交換器の側面2Cから側面2Dへ向かう流路とが直交し、且つ直交する各流路の層が交互に積み重ねられた構造となっている。そして全熱交換器の側面2A,2Bが給気路101に位置し、外気OAが側面2Aから側面2Bへ通過し、全熱交換器の側面2C,2Dが排気路102に位置し、還気RAが側面2Cから側面2Dへ通過する。換言すると、外気OAと還気RAとが、仕切板21で、夫々に仕切られた各層を直交方向に通過する。ここで仕切板21が、伝熱性及び透湿性を有する紙などの材料で構成されているため、各層を通過する外気OAと還気RAとの間で顕熱及び潜熱(湿度)が伝えられ、全熱交換が行われる。例えば、夏期の場合は、低温・低湿度の還気RAを、熱交換ユニット(全熱交換器)2に通して、高温・高湿度の外気OAから熱及び湿度を奪うことで予冷減湿する。また、冬季の場合は、高温・高湿度の還気RAを、熱交換ユニット(全熱交換器)2に通して、低温・低湿度の外気OAへ熱及び湿度を伝えることで予熱及び加湿する。
図2(a)の全熱交換器は、還気RAと外気OAの流路が直交する直交流型であるが、これに限らず全熱交換器は、図2(b)に示すように還気RAと外気OAの流路が対抗する方向に流れる向流型であっても良い。
図2(b)の全熱交換器は、図2(a)の全熱交換器とくらべ、還気RAと外気OAの流路の方向が異なり、仕切板21と間隔板22で形成された還気RAと外気OAの流路が積層され、各流路を流れる還気RAと外気OAの間で顕熱及び潜熱(湿度)を交換する構成は同じである。
仕切板21と間隔板22は、例えば、特許第5340200号に示されているように、二つの気流を流通させる仕切板(仕切部材)21が、親水性繊維と塩化リチウムとを含む材料で形成され、仕切板21の間隔を保持する間隔板(間隔保持部材)22が、親水性繊維と、塩化リチウムと反応して非水溶性化合物を生成する金属水酸化物(アルミニウムま
たはマグネシウムの水酸化物等)とを含む材料で形成されてもよい。
熱交換ユニット2は、静止型の全熱交換器に限らず、回転型の全熱交換器であっても良
い。図3は回転型の全熱交換器の例を示す図である。
図3の全熱交換器は、ロータ24をケーシング25内に備え、モータ27の駆動力をベルト28を介してロータ24に伝え、ロータ24を回転させる構成である。なお、図3では、ケーシング25の一部を切り欠いて示している。
図3の全熱交換器では、外気OAの通る領域と、還気RAの通る領域とが分けられており、ケーシング25の開口のうち、仕切板26で仕切る一方の領域2Cから領域2Dへ還気RAを通し、他方の領域2Aから領域2Bへ外気OAを通す構成としている。即ち、全熱交換器の領域2A,2Bが給気路101に位置し、外気OAが側面2Aから側面2Bへ通過し、全熱交換器の側面2C,2Dが排気路102に位置し、還気RAが側面2Cから側面2Dへ通過する。このようにロータ24は、給気路101と排気路102に跨って配置されており、回転によって給気路101と排気路102間を移動し、還気RAと外気OAの間で顕熱及び潜熱(湿度)を交換する構成である。
ロータ24としては、例えばシリカゲルを添着したロータ、ゼオライトを添着したロータ、高分子収着剤を添着したロータ、塩化リチウム等の吸湿剤等を含浸させたロータを使用することができる。
ヒートポンプユニット4は、4つの出入り口D1、D2、D3、D4を有する四方弁41を備えている。図1に示すように冷房運転の状態では、四方弁41は、出入り口D1と出入り口D2が接続され、出入り口D3と出入り口D4が接続される。なお、暖房運転の状態では、四方弁41は、出入り口D1と出入り口D4が接続され、出入り口D2と出入り口D3が接続される。冷房時において、四方弁41の出入り口D1と出入り口D3には、ヒートポンプユニット4の熱媒体を流通させる第1の流路91が接続され、出入り口D2と出入り口D4には、ヒートポンプユニット4の熱媒体を流通させる第2の流路(圧縮機廻りの流路)92が接続されている。以降の動作についての説明は、特に断りのない限り冷房時の運転で説明する。
四方弁41の出入り口D1と出入り口D3を接続している第1の流路91には、出入り口D1から出入り口D3に向かって(ヒートポンプ熱媒体の流れ方向から逆に見て)、蒸発器(第一熱交換器)42、膨張弁43、凝縮器(第三熱交換器)44、凝縮器(第二熱交換器)45が順に設けられている。蒸発器42は、給気路101において熱交換ユニット2の下流側に配置されている。凝縮器44は、給気路101において蒸発器42の下流側に配置されている。凝縮器45は、排気路102において熱交換ユニット2の下流側に配置されている。
四方弁41の出入り口D2と出入り口D4を接続している第2の流路92には、圧縮機46が設けられている。
顕熱交換ユニット(以下、顕熱交換器とも称す)3は、給気路101において、蒸発器42より給気方向上流側に蒸発器31を備え、蒸発器42より給気方向下流側に凝縮器32を備え、流路370を介して蒸発器31及び蒸発器42間に冷媒を循環させる液ポンプ36を備えている。
次に図4‐図6を用い、顕熱交換器3について、より詳細に説明する。図4は、顕熱交換器3の概略構成を示す図、図5は蒸発器31の詳細図、図6は凝縮器32の詳細図である。なお、各図は、説明の便宜のため、構成要素を模式的に示したものであり、図に示された各要素の数や長さ比率等に限定するものでは無い。
顕熱交換器3は、蒸発器31や、凝縮器32、レシーバタンク35、液ポンプ36を有している。より詳細には、液ポンプ36が流路371を介して蒸発器31と接続し、蒸発器31が流路(蒸気管)372を介して凝縮器32と接続し、凝縮器32が流路(液戻り管)373を介してレシーバタンク35と接続し、レシーバタンク35が流路374を介して液ポンプ36と接続している。なお、図4において流路371−374が、図1の流路370に相当し、図1ではレシーバタンク35を省略して示した。
また、液ポンプ36から蒸発器31への流路371には、逆止弁34、ディストリビュータ38が設けられ、ディストリビュータ38で分岐した枝管381が蒸発器31のヘッダ311に接続されている。
蒸発器31は、冷媒の入り口となるヘッダ311と冷媒の出口となるヘッダ312とを有し、ヘッダ311とヘッダ312との間にチューブ(熱交換用管部)313を接続している。なお、本実施形態1では、図5(a)の平面図に示すように、チューブ313の一端をヘッダ311に接続し、チューブ313をヘッダ311とヘッダ312との間で折り返し、一往復半させてチューブ313の他端をヘッダ312に接続している。即ち、チューブ313に流入した冷媒は、ヘッダ311とヘッダ312との間を一往復半してヘッダ312に達する。
図5(b)は、ヘッダ311の一部を示す立面図である。図5(b)に示すように、チューブ313は、端部313Aがヘッダ311に接続され、端部313Aからヘッダ312へ向かう部分313Zと、ヘッダ312で折り返してヘッダ312からヘッダ311へ向かう部分313Yとが所定の間隔を隔てて、平行に設けられ、ヘッダ311に達する位置(液側ヘッダの入り口)313Bが端部313Aに対して図5(b)上で斜め下となっている。更に、チューブ313は、位置313Bに対して斜め上の位置(液側ヘッダの出口)313Cから折り返し、ヘッダ311からヘッダ312へ向かう部分313Xが、他の部分313Y、313Zと所定の間隔を隔てて、平行に設けられている。このように、チューブ313が、立面(図5(b))上でV字形となるように形成されている。
チューブ313には、フィン314が接合されている。なお、フィン314は、給気路101の空気が通過する領域に、細かなピッチで一様に形成されているが、図4−図6では、便宜上一部を省略して示している。
また、凝縮器32は、図4に示すように、冷媒の入り口となるヘッダ322と、冷媒の出口となるヘッダ321とを有し、ヘッダ322とヘッダ321との間にチューブ(熱交換用管部)323を接続している。
凝縮器32は、図6(a)の平面図、図6(b)の下部立面図に示すように、チューブ323を折り返すことなく、チューブ323の一端がヘッダ321に接続され、他端がヘッダ322に接続されている。
また、チューブ323には、フィン324が接合されている。なお、フィン324は、排気路102の空気が通過する領域に、細かなピッチで一様に形成されているが、図4−図6では、便宜上一部を省略して示している。
凝縮器32のヘッダ322に流入した冷媒蒸気は、チューブ323を通る際に凝縮され、液化してヘッダ321に集められる。このように冷媒をヘッダ322からヘッダ321へ通すチューブ323は、冷媒の流出側、即ちヘッダ321側がヘッダ322側と比べて低くなるように勾配(1/200)をとって取り付けられている。
図7は、レシーバタンク35の一例を示す図である。レシーバタンク35は、凝縮器32から液ポンプ36への流路の途中に設けられ、凝縮器32から液ポンプ36へ循環する冷媒を中継し、この循環に余剰となった冷媒を一時的に貯留する。換言すると、顕熱交換器3が運転中の場合、冷媒は液ポンプ36から送り出され、蒸発器31や凝縮器32、各流路371−374内に位置するので、レシーバタンク35内に貯留される冷媒の量は少なくなるが、低負荷の場合や顕熱交換器3が停止した場合には、レシーバタンク35に戻って貯留される冷媒の量が多くなる。レシーバタンク35は、この停止時の冷媒を貯留できるように容積が定められている。レシーバタンク35内に冷媒を最大限貯留した場合、例えば停止時の液面(冷媒の上面)の高さが図7に示す上限位置35H、運転により最も低くなった場合の液面の高さが図7に示す下限位置35Lである。
レシーバタンク35には、検出部351が設けられ、下限位置35Lから上限位置35Hの間の所定の位置(高さ)で冷媒の温度を検出する。なお、本実施形態では、後述のようにレシーバタンク35内の冷媒の液面の高さ、即ち冷媒の戻り量に基づいて液ポンプ36の運転状態を制御する場合に、液ポンプ36を起動させるべき液面の高さを予め定め、この高さで冷媒の温度を検出するように検出部351を取り付けている。
制御部33は、論理回路やプロセッサー(CPU)、メモリ等による情報を記憶及び演算処理する回路や、スイッチング素子等により電力を制御する回路を備え、検出部351の検出結果に基づいて液ポンプ36の運転状態を制御する。
また、図4に示すように、蒸発器31のヘッダ312からレシーバタンク35に液戻り管375が接続されている。より詳細には、ヘッダ312の上部に気化した冷媒を排出する蒸気管372との接続部、即ち冷媒蒸気を凝縮器32へ送る蒸気出口312Aを備え、蒸気出口312Aよりも下方、本例ではヘッダ312の底部312Bに液戻り管375の一端を接続している。
液戻り管375の途中部には、冷媒による液溜まりを形成するトラップ39を備えている。図8は、トラップ39の一例を示す図である。
本実施形態1のトラップ39は、液戻り管375をヘッダ312の直下でV字形に湾曲させて構成したものである。より詳細には、トラップ39の冷媒戻り方向上流側端部39A及び下流側端部39Bと比べて、その間の少なくとも一部39Cを低い位置に設けたことにより、液戻り管375を通る冷媒が、その低部39Cに残り、液溜まりを形成する。また、トラップ39の上流側端部39A及び下流側端部39Bは、レシーバタンク(図7)の上限位置35Hよりも高い位置に設けられている。
なお、本実施形態1の顕熱交換器3としては、上記のように蒸発器31と蒸発器32との間に冷媒を循環させる方式が望ましいが、これに限らず、蒸発器32より給気方向上流側の空気と、下流側の空気との間で顕熱交換する構成であれば、回転型の顕熱交換器やヒートパイプであっても良い。
また、図1において、加湿装置5は、給気SAが所定の湿度を保つように、例えば気化式加湿器により給気路101内の空気に噴霧し加湿する。
給気ファン81は、給気路101において凝縮器44の下流側に設けられ、空調空間と連通したダクト14と接続し、給気路101を介して外気OAを取り込み、給気SAを空調空間へ供給する。
蒸散ユニット9は、空調ドレン配管を省略し得るものである。すなわち加湿装置5が無い整備、例えばデシカントロータで空調対象室の湿度管理ができ加湿のドレンが発生しない設備などでは、ドレン管が外気処理装置に関連して一切不要となるので有効である。より詳細には、ヒートポンプユニット4の熱交換器42,44,45及び顕熱交換ユニット3の蒸発器31の下方に、ドレンパン95(図1)を配置し、熱交換器42及び蒸発器31で生じたドレン水(暖房時には熱交換器44,45で生じたドレン水)をドレンパン95で受け、ドレン管96を介して排気側に集め、気化部材93にドレン水を含浸させて排気EAを通風させることで、排気中にドレン水を蒸散させる。気化部材93は、例えばスポンジや不織布等の多孔質の部材であり、排気側のドレンパン95のドレン水を毛細管現象で吸い込む。即ち、本実施形態1の蒸散ユニット9は、気化部材93にドレン水を含ませた状態で排気EAを当てて、ドレン水を蒸散させる気化式の装置を構成している。なお、蒸散の方式は、これに限らず、例えば、排気中に噴霧するものや、加熱して蒸気とするものでも良い。
排気ファン82は、排気路102において凝縮器45の下流側に設けられ、排気路102を介して還気RAを取り込み、排気EAとして空調空間の外へ排気する。
《外気処理装置の動作》
次に、実施形態1に係る外気処理装置1の動作例について、図1に加えて、図9,図13に示す空気線図を参照しながら説明する。図9,図13において、縦軸は絶対湿度、横軸は乾球温度であり、以下単に「湿度」、「温度」という場合はそれぞれ「絶対湿度」「乾球温度」のことをいう。
<<冷房運転>>
冷房運転の場合、ヒートポンプユニット4の四方弁41は、出入り口D1と出入り口D2が接続され、出入り口D3と出入り口D4が接続され、膨張弁43を通過して膨張した熱媒体が蒸発器42に供給され、その後、圧縮機46で圧縮された熱媒体が、凝縮器45、そして凝縮器44の順に巡回される。
図9は、実施形態1に係る外気処理装置1の冷房運転時の空気線図の一例を示す。この図は、外気OAの温度が33℃、絶対湿度が19g/kg’の場合を示す。なお、図9中のP1〜P6は、それぞれ図1に示すP1〜P6の位置における空気状態を示している。導入直後の外気OAは、熱交換ユニット2で全熱交換されて温度及び湿度が低下する(図9,P1)。次に、外気OAは、顕熱交換器3の蒸発器31で顕熱交換され、温度が低下する。なお、結露により、湿度も僅かに低下している(図9,P2)。次に、外気OAは、ヒートポンプユニット4の蒸発器42で熱交換され、温度及び湿度が低下する(図9,P3)。温度が低下した外気OAは、顕熱交換器3の凝縮器32で顕熱交換され、温度が上昇する(図9,P4)。更に、外気OAは、ヒートポンプユニット4の凝縮器44で熱交換され、温度が上昇し、給気SAとして空調空間に供給される。
一方、空調空間からの還気RAは、熱交換ユニット2で外気OAと全熱交換され、温度及び湿度が上昇する(図9,P6)。次に還気RAは、ヒートポンプユニット4の凝縮器45で熱交換され、更に温度が上昇し、排気ファン82によって排気EAとして空調空間の外へ排気される。即ち、還気RAによってヒートポンプユニット4の排熱を行う。
図10,図11は、顕熱交換器3で熱交換される外気OAの温度の関係を示す図である。図10に示すように、顕熱交換器3の蒸発器31の給気方向上流側の温度をtH1、下流側の温度をtH2、凝縮器32の給気方向上流側の温度をtL1、下流側の温度をtL2とした場合、高温の外気OAは、蒸発器31で熱交換されることで図11に示すように温度tH1が温度tL2へと低下する。そしてヒートポンプユニット4の蒸発器42で熱交換された低温の外気OAは、顕熱交換器3の凝縮器32で熱交換されることで温度t
が温度tL2へと上昇する。ここで、凝縮器32の熱交換による温度差b(tL2−tL1)を蒸発器31の給気方向上流側の温度tH1とヒートポンプユニット4の蒸発器42で熱交換された外気OAの温度tL1との差aで除し、式1のように温度効率φを求める。
温度効率φ=b/a ・・・式1
本実施形態では、この温度効率φを60%としている。温度効率φは、チューブ313,323の径や本数、長さ、冷媒の流速等によって設定でき、例えば50%以上(φ>0.5)とする。なお、温度効率φは、60%以上(φ>0.6)が望ましく、70%、或いはそれ以上(φ>0.7)としても良い。
また、顕熱交換器3は、外気処理装置1の冷房運転中、常時駆動することに限らず、空調負荷等に基づいて運転状態を変更しても良い。
本実施形態1では、レシーバタンク35に設けた検出部351の検出結果に基づいて液ポンプ36のON・OFFを制御する。
図12は、顕熱交換器3の制御手順の一例を示す図である。図12の処理が開始されると、先ず検出部351が温度を検出する(ステップS10)。ここで検出部351は、レシーバタンク35内の所定の検出位置(高さ)の温度を検出するように設けられているため、冷媒の液面の高さが、この検出位置を超えていれば冷媒の温度が検出され、冷媒の液面の高さが、この検出位置に達していなければタンク内の気温を検出することになる。このため制御部33は、冷媒の温度(m℃)を閾値として予め記憶しておく。なお、レシーバタンク35内の冷媒の温度は、外気処理装置1の構成や顕熱交換器3自体の構成によって、レシーバタンク35内の気温より低い場合も高い場合もある。
次に制御部33は、検出部351の検出結果が所定温度か否か、即ち冷媒の液面が検出位置に達したか否かを判定する(ステップS20)。例えば、レシーバタンク35内の冷媒の温度が、レシーバタンク35内の気温よりも低い場合には、検出結果がm℃以下の場合に所定温度と判定し、レシーバタンク35内の冷媒の温度が、レシーバタンク35内の気温よりも高い場合には、検出結果がm℃以上の場合に所定温度と判定する。
検出結果が、所定温度でない場合(ステップS20、No)、制御部33は、液ポンプ36の駆動を停止、例えばポンプへの電力供給を停止し(ステップS30)、ステップS10に戻る。
一方、検出部351の検出結果が、所定温度の場合(ステップS20、Yes)、制御部33は、液ポンプ36をn秒間運転する、例えば液ポンプ36へ電力をn秒間供給する(ステップS40)。この運転の終了後、再度図12の処理を開始し、処理を繰り返す。
従って、制御部33は、顕熱交換器3の運転により冷媒が蒸発器31や凝縮器32等に循環して、レシーバタンク35内の液面が低下した場合には、顕熱交換器3の運転を停止し、レシーバタンク35に冷媒が戻って液面が上昇した場合には顕熱交換器3の運転を行う。なお、外気処理装置1の起動直後は、レシーバタンク35内の冷媒の温度が、レシーバタンク35内の気温と一致していることがあるので、外気処理装置1の起動直後の所定期間(例えば数分〜数十分)は、検出部351の検出結果に関わらず、所定温度に達したと見なして(ステップS20、Yes)、液ポンプを駆動させても良い。
また、制御部33は、ステップS40で液ポンプ36の運転を行う場合に、一定の速度で運転することに限らず、液ポンプ36の運転速度を可変、即ち、冷媒の流速を可変とし
ても良い。
例えば、検出部351で検出した冷媒の温度に応じ、冷媒の温度が高ければ液ポンプ36を低速で動作させ、冷媒の温度が低ければ高速で動作させる。即ち、冷媒の温度に応じて顕熱交換器3の熱交換量を変更しても良い。
また、検出部351は、レシーバタンク35内の温度に限らず、他の値を検出するものでも良い。例えば、蒸発器31出口等の冷媒温度や、還気RA、外気OA、空調空間の温度、空調空間の設定温度、及びこれらの組み合わせであっても良い。即ち、制御部33は、レシーバタンク35内の温度に限らず、蒸発器31出口等の冷媒温度や、還気RA、外気OA、空調空間の温度、空調空間の設定温度、及びこれらの組み合わせに基づいてポンプの運転状態を決定しても良い。
更に、検出部351は、レシーバタンク35内の温度を検出するセンサーに限らず、冷媒の液面にフロートを浮かべて、フロートの位置によって液面の高さを検出するセンサーや、液面の変化に伴う静電容量の変化や屈折率の変化によって液面の高さを検出するセンサーであっても良い。このように検出部351で、レシーバタンク35内の冷媒の液面の高さを検出する場合、前述のステップS20では、液面が所定の高さに達したか否かを判定し、所定の高さに達した場合(ステップS20、Yes)に、液ポンプ36をn秒間運転させる(ステップS40)。一方、検出結果が、所定の高さに達していない場合(ステップS20、No)、制御部33は、液ポンプ36の駆動を停止し(ステップS30)、ステップS10に戻る。
<<暖房運転>>
暖房運転の場合、ヒートポンプユニット4の四方弁41は、出入り口D1と出入り口D4が接続され、出入り口D2と出入り口D3が接続され、膨張弁43を通過して膨張した熱媒体が、第三熱交換器44、そして第二熱交換器45の順に巡回され、その後、圧縮機46で圧縮された熱媒体が、第一熱交換器に供給される。即ち、暖房運転では、第三熱交換器44及び第二熱交換器45が蒸発器として機能し、第一熱交換器42が凝縮器として機能する。なお、暖房運転の場合、顕熱交換器3は動作させない。
図13は、実施形態1に係る外気処理装置1の暖房運転時の空気線図の一例を示す。この図は、外気OAの温度が0℃、絶対湿度が2g/kg’、空調空間の温度が22℃、相対湿度が50%の場合を示す。なお、図13中のP1〜P6は、それぞれ図1に示すP1〜P6の位置における空気状態を示している。導入直後の外気OAは、熱交換ユニット2で全熱交換されて、温度及び湿度が上昇する(図13,P1)。次に、外気OAは、ヒートポンプユニット4の第一熱交換器42で熱交換され、温度が上昇する(図13,P3)。温度が上昇した外気OAは、加湿装置5によって加湿され、湿度が上昇する(図13,P5)。次に、外気OAは、ヒートポンプユニット4の第三熱交換器44で熱交換され、温度が低下し、給気SAとして空調空間に供給される。
一方、空調空間からの還気RAは、熱交換ユニット2で外気OAと全熱交換され、温度及び湿度が低下する(図13,P6)。次に還気RAは、ヒートポンプユニット4の第二熱交換器45で熱交換され、更に温度が低下する。即ち、還気RAの熱がヒートポンプユニット4の第二熱交換器45によって回収される。そして、還気RAは、排気ファン82によりダクト12(図1)を介して排気EAとして排出される。
《効果》
以上説明した本実施形態1に係る外気処理装置1によれば、熱交換器ユニット2によって外気OAが還気RAとの間で全熱交換された後に、ヒートポンプユニット4による熱交換がなされて給気SAとして空調空間に供給される構成なので、ヒートポンプユニット4による空調負荷が軽減され、消費電力の削減(高効率化)が図られる。このため、ヒートポンプユニット4が備える圧縮機46の動力が小さくて済み、それだけヒートポンプユニット4の熱媒体の充てん量も少なくできる。また、ヒートポンプユニット4の小型化が図れる。
また、本実施形態1に係る外気処理装置1によれば、冷却塔等の外部の熱源を必要としないので、装置全体の小型化や簡素化が図れる。
本実施形態1に係る外気処理装置1では、ヒートポンプユニット4の第一熱交換器42、第二熱交換器45、第三熱交換器44を直列に接続し、同じ筐体内に収めているので、例えば冷房時の第一熱交換器42による冷却能力は、第二熱交換器45、第三熱交換器44による排熱とのバランスをとって設定する。この本実施形態1に係る外気処理装置1において、第一熱交換器42で、外気を目的の露点温度まで冷却する場合に、その第一熱交換器42の給気方向上流側と下流側とで顕熱交換器3により熱回収を行うことで、第一熱交換器の冷却負荷を低減できる。これによって圧縮機動力を低減でき、省エネルギー化を図ることができる。
また、レシーバタンク35に冷媒が戻った後に運転を行うように制御するので、気相混じりの運転を防止できる。
本実施形態では、顕熱交換器3として蒸発器31と凝縮器32に冷媒を循環させて熱交換を行う構成としたため、プレート式の顕熱交換器や回転式の顕熱交換器と比べて小型化が図れる。
また、本実施形態1では、顕熱交換器3として蒸発器31と凝縮器32とを流路370(図1)で接続した構成としたため、市販のヒートパイプと比べて設置の自由度が高い。特に、天井に取り付ける為に薄型に構成するなど、特定の構成をとることが容易である。
本実施形態1における顕熱交換器3の蒸発器31や凝縮器32は、一般的なコイル等によって構成でき、例えばヒートパイプ内のウィック等のように特殊な部品を必要としないので、調達が容易である。
本実施形態1における顕熱交換器3の蒸発器31は、図5に示すように、チューブ313をヘッダ311とヘッダ312との間で折り返して一往復半させ、立面上でV字形に配置したので、液ポンプ36が停止した場合でもV字の底部に冷媒が残り、ドライアウトを防止できる。
なお、本実施形態1では、蒸発器31や凝縮器32のヘッダ311,321と、ヘッダ312,322とを水平方向に設けた水平型のプレートフィンコイルとしたが、蒸発器31や凝縮器32のヘッダ311,321と、ヘッダ312,322とを上下に配置した竪型のプレートフィンコイルとしても良い。
本実施形態1における顕熱交換器3の蒸発器31は、図4,図8に示すように、ヘッダ312からレシーバタンク35へ液戻り管375を設けているので、蒸発器31で気化しなかった冷媒を直接レシーバタンク35に戻すことができ、気相混じりの運転を防止できる。更に、液戻り管375の一部にトラップ39を設け、液溜まりによって封水しているので、ヘッダ312内の蒸気が、レシーバタンク35側へ流出してしまうことを防止できる。
また、本実施形態1では、蒸散ユニット9により、ヒートポンプユニット4及び顕熱交換器3で生じたドレン水を排気中に蒸散させるので、装置外にドレン配管を設ける必要が無い。
〈実施形態2〉
次に、実施形態2について説明する。本実施形態2においては、外気処理装置2の種々の態様について説明する。なお、これらの態様において前述の実施形態1と同一の要素には同符号を付すなどして再度の説明を省略する。
図14は、図1の熱交換ユニット2に代えて排気路102のみに熱交換ユニット201を配置した例を示す図である。熱交換ユニット201は、冷却塔の冷却水や他のシステムの排熱といった外部の熱源から供給される熱媒体を用いて熱交換を行うコイルである。熱交換ユニット201は、冷房運転であれば還気RAを冷却し、暖房運転であれば還気RAを加熱して、ヒートポンプユニット4の第二熱交換器45による排熱又は吸熱を補助する。
このように外気処理装置1は、熱交換ユニット201が、還気RAとの間で熱交換を行うことで、ヒートポンプユニット4の能力を補う構成としても良い。
また、図15は、図1の熱交換ユニット2に代えて給気路101のみに熱交換ユニット202を配置した例を示す図である。熱交換ユニット202は、図14と同様に外部の熱源から供給される熱媒体を用いて熱交換を行うコイルである。
熱交換ユニット202は、冷房運転であれば外気OAを冷却し、暖房運転であれば外気OAを加熱して、ヒートポンプユニット4の第一熱交換器42による冷却又は加熱を補助する。
このように外気処理装置1は、熱交換ユニット202が、外気OAとの間で熱交換を行うことで、ヒートポンプユニット4の能力を補う構成としても良い。また、図14の熱交換ユニット201と図15の熱交換ユニット202とを組み合わせ、還気RAと外気OAとに対してそれぞれ、外部の熱源からの熱媒体を用いて熱交換を行う構成としても良い。
図16は、熱交換ユニットとして、図4と同じ顕熱交換器3を用いた例を示す図である。図16の例では、給気路101に蒸発器31を設け、排気路102に凝縮器32を備えた。
このように外気処理装置1は、熱交換ユニットとしての顕熱交換器3が、還気RAと外気OAとの間で顕熱交換を行うことで、ヒートポンプユニット4の能力を補う構成としても良い。
図17は、熱交換ユニットとして、給気路101と排気路102に跨ってデシカントロータ241と回転型の顕熱交換器242とを設けた例を示す図である。図17の例では、デシカントロータ241が外気OAと還気RAとの潜熱交換を行い、顕熱交換器242が外気OAと還気RAとの顕熱交換を行うことで、図1と同様に外気OAと還気RAとの全熱交換を行っている。 また、図17の例では、ヒートポンプユニット4の第一熱交換器42を給気路101の熱交換ユニット2より上流側に配置し、第二熱交換器44を給気路101の熱交換ユニット2より下流側に配置し、第三熱交換器45を排気路102のデシカントロータ241と顕熱交換器242との間に配置している。この場合でも顕熱交換器3は、給気路101において、第一熱交換器42より給気方向上流側に蒸発器31を備え、第一熱交換器42より給気方向下流側に凝縮器32を備え、第一熱交換器42の上流側と下流側とで顕熱交換を行う。なお、図17の例では、圧縮機46で圧縮された熱媒体が第三熱交換器45に送られて凝縮され、その後、膨張弁43を通過して膨張した熱媒体が
、第一熱交換器42、第二熱交換器44の順に送られ、その後、圧縮機46に戻るように循環される。即ち、図17の例では、冷房時に第一熱交換器42、第二熱交換器44が蒸発器として機能して給気SAを冷却し、第三熱交換器45が凝縮器として機能する。暖房時には、これとは逆に熱媒体が循環され、第一熱交換器42、第二熱交換器44が凝縮器として機能して給気SAを加熱し、第三熱交換器45が蒸発器として機能する。
このように外気処理装置1は、熱交換ユニットとしてデシカントロータ241及び顕熱交換器242が、還気RAと外気OAとの間で熱交換を行うことで、ヒートポンプユニット4の能力を補う構成としても良い。なお、顕熱交換器242を省略して、デシカントロータ241で潜熱交換のみを行う構成としても、デシカントロータ241を省略して、顕熱交換器242で顕熱交換のみを行う構成としても良い。
図18は、外気OAと還気RAの流入する方向と、排気EAと給気SAが流出する方向を揃えて配置した例を示す図である。
図18の例では、図3と同じ回転型の全熱交換器2を熱交換ユニットとして備え、ロータ24の回転軸を垂直、即ちロータ24の通気面を水平とした。なお、ロータ24の回転軸は、厳密に垂直であることに限られるものではなく、概ね上下方向に向けることでも良い。例えば、回転軸が筐体10(図1)内の上面と下面とに向くように配置されても良い。具体的には、回転軸が垂直から45度までの範囲で傾きをもって配置されても良い。
筐体10内における排気路及び給気路のうち、ロータ24に流入する還気RAが通る排気路の領域とロータ24に流入する外気OAが通る給気路の領域とを筐体10内をロータ10の位置で二分した場合の一方(図18の例では左側)に設けている。また、ロータ24を通過した還気RAが通る排気路の領域とロータ24を通過した外気OAが通る給気路の領域とを筐体10内をロータ10の位置で二分した場合の他方(図18の例では右側)に設けた。
そして、外気OAが、全熱交換器2の領域2Aから領域2Bへ通過し、顕熱交換器3の蒸発器31、ヒートポンプユニット4の第一熱交換器42、顕熱交換器3の凝縮器32、加湿装置5、ヒートポンプユニット4の第三熱交換器44を介し、給気SAとして空調空間に供給される。また、全熱交換器2に対して、外気OAと同じ方向から還気RAが流入し、全熱交換器2の領域2Cから領域2Dへ通過し、ヒートポンプユニット4の第二熱交換器45を介して排気EAとして空調空間の外に排出される。
このように図18の例では、全熱交換器2を挟み、外気OAと還気RAの流入する方向と、排気EAと給気SAが流出する方向を揃えて配置したことにより、外気OAや還気RAを導入するダクトや、給気SAを供給するダクト、排気EAを排出するダクトの取り回しが容易となる。また、図18の例では、回転型の全熱交換器2を水平に配置したことにより、装置全体を薄型に構成することが容易である。
1 外気処理装置
2 熱交換ユニット
3 顕熱交換ユニット(顕熱交換器)
4 ヒートポンプユニット
5 加湿装置
9 蒸散ユニット
10 筐体
35 レシーバタンク
36 液ポンプ
38 ディストリビュータ
39 トラップ
41 四方弁
42 第一熱交換器(蒸発器)
43 膨張弁
44 第三熱交換器(凝縮器)
45 第二熱交換器(凝縮器)
46 圧縮機
81 給気ファン
82 排気ファン
91 流路
93 フィルタ
95 ドレンパン
96 ドレン管
101 給気路
102 排気路

Claims (9)

  1. 空調空間からの還気を外部へ排気する排気路と、
    外気を前記空調空間へ給気する給気路と、
    少なくとも前記排気路中の前記還気又は前記給気路中の前記外気との間で熱交換を行う熱交換ユニットと、
    前記給気路において前記熱交換ユニットの下流側に設けられた第一熱交換器、前記排気路において前記熱交換ユニットの下流側に設けられた第二熱交換器、及び前記第一熱交換器又は前記第二熱交換器に供給する熱媒体を圧縮する圧縮機を有し、前記第一熱交換器、前記圧縮機、前記第二熱交換器の順に前記熱媒体を循環させ、前記第一熱交換器で前記熱媒体を蒸発させて前記給気路中の外気を冷却させる、又は前記第二熱交換器、前記圧縮機、前記第一熱交換器の順に前記熱媒体を循環させ、前記第一熱交換器で前記熱媒体を凝集させて前記給気路中の外気を加熱するヒートポンプユニットと、
    前記給気路の前記第一熱交換器より給気方向下流側の空気と前記給気路の前記第一熱交換器より給気方向上流側の空気との間で顕熱交換する顕熱交換ユニットと、
    を備える外気処理装置。
  2. 前記熱交換ユニットが、前記給気路及び前記排気路に介在し、前記外気と前記還気との間で熱交換する全熱交換器である請求項1に記載の外気処理装置。
  3. 前記顕熱交換ユニットが、
    前記第一熱交換器より給気方向下流側に設けられた凝縮器と、前記第一熱交換器より給気方向上流側に設けられた蒸発器と、前記凝縮器から前記蒸発器へ冷媒を流通させる第一流路と、前記蒸発器から前記凝縮器へ冷媒を流通させる第二流路と、前記第一流路及び前記第二流路を介して前記凝縮器と前記蒸発器に冷媒を循環させるポンプとを備える請求項1又は2に記載の外気処理装置。
  4. 前記顕熱交換ユニットは、膨張弁を有しておらず、
    前記蒸発器内で蒸発した冷媒蒸気は、前記凝縮器における冷媒蒸気の凝縮によって前記蒸発器から前記凝縮器へ流れ、
    前記ポンプは、前記凝縮器から流下した冷媒が溜まるタンクの液位に応じて作動する、
    請求項3に記載の外気処理装置。
  5. 前記蒸発器が、
    前記冷媒の供給を受ける第一ヘッダと、
    前記第一ヘッダと所定の間隔を空けて配置された第二ヘッダと、
    一端が前記第一ヘッダと接続され、他端が前記第二ヘッダと接続され、前記第一ヘッダを介して供給される前記冷媒を前記第二ヘッダへ通すことで周囲の空気と前記冷媒との熱交換を行う複数の熱交換用管部と、
    を備え、
    前記第二ヘッダが、前記複数の熱交換用管部からの冷媒を集合させる中空部を有し、
    前記中空部が、気化した前記冷媒を排出して前記凝縮器へ送る蒸気出口を備え、
    前記中空部の前記蒸気出口よりも下方と接続し、液状の前記冷媒を前記第一流路へ戻す液戻り管を備え、
    前記液戻り管が、一部に前記冷媒による液溜まりを形成するトラップを備えた請求項3又は4に記載の外気処理装置。
  6. 前記顕熱交換ユニットが、前記第一流路の途中で前記冷媒を一時貯留するタンクを備え、
    少なくとも前記タンク内に貯留されている前記冷媒の温度又は前記冷媒の液面の高さを検出する検出部と、
    前記検出部の検出結果に基づいて前記ポンプの運転状態を制御する制御部と、
    を備えた請求項から5の何れか一項に記載の外気処理装置。
  7. 前記ヒートポンプユニットで生じたドレン水を前記排気中に蒸散させる蒸散ユニットを更に備えた請求項1からの何れか一項に記載の外気処理装置。
  8. 前記ヒートポンプユニットが、前記第一熱交換器より給気方向下流側に設けられた第三熱交換器を更に備えた請求項1からの何れか一項に記載の外気処理装置。
  9. 前記熱交換ユニットが、前記排気路と前記給気路とに跨って配置され、前記外気と前記還気との熱交換を行うロータを備え、
    前記ロータが、回転軸を上下方向に向けて配置され、
    前記外気処理装置の筐体内における前記排気路及び前記給気路のうち、前記ロータに流入する前記還気が通る前記排気路の領域と前記ロータに流入する前記外気が通る前記給気路の領域とを前記筐体内の前記ロータを挟む一方に設け、
    前記ロータを通過した前記還気が通る前記排気路の領域と前記ロータを通過した前記外気が通る前記給気路の領域とを前記筐体内の前記ロータを挟む他方に設けた、
    請求項1からの何れか一項に記載の外気処理装置。
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