JP6377806B2 - チェックアウトシステム - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、チェックアウトシステムに関する。
従来、読み取り入力した商品コードに基づいて単価等を読み出して取引データを生成する商品データ登録装置と、商品データ登録装置が生成した取引データに基づいて買物客が会計処理を実行する会計装置と、を備えたチェックアウトシステムが提案されている。このようなチェックアウトシステムは、会計業務をチェッカ(店員)が行う業務から省くことができる。
このようなチェックアウトシステムによれば、買物客は、商品データ登録装置において一時的に保留した取引データを識別する識別データ等が印字されたレシートを受け取る。そして、買物客は、レシートに印字された識別データを会計装置において読み取り入力させることで保留されている取引データを呼び出し、会計処理を行う。
しかしながら、釣銭切れなど買物客では対応することができない問題が発生する場合があり、専用のコンピュータなどを設置し、専属の店員を配置しなければならず、改善の余地があった。
本発明が解決しようとする課題は、会計装置の状態を表示させることができるチェックアウトシステムを提供することである。
実施形態のチェックアウトシステムは、商品データ登録装置と、会計装置とを有する。前記商品データ登録装置は、情報入力手段と、登録手段と、第1の送信手段と、表示制御手段と、を備える。前記情報入力手段は、商品を識別する識別情報の入力を受付ける。前記登録手段は、前記情報入力手段から入力された前記識別情報を用いて商品を登録する。前記第1の送信手段は、前記登録手段が登録した商品の取引に係る取引データを送信する。前記表示制御手段は、対応付けられた前記会計装置の状態と、前記取引データを送信後から会計処理が完了する前であることを条件に前記会計装置の状態とを表示する。前記会計装置は、受信手段と、会計手段と、第の送信手段とを備える。前記受信手段は、前記取引データを受信する。前記会計手段は、前記受信手段が受信した前記取引データに基づいて会計処理を実行する。前記第の送信手段は、前記受信手段が受信した前記取引データを送信した前記商品データ登録装置に、前記会計装置自身の状態を示す状態情報を送信する。
図1は、実施形態にかかるチェックアウトシステムの全体を示す模式図である。 図2は、商品データ登録装置の外観を示す斜視図である。 図3は、会計装置の外観を示す斜視図である。 図4は、商品データ登録装置および会計装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 図5は、商品データ登録装置および会計装置の機能構成を示すブロック図である。 図6は、インジケータ画面を有した商品登録画面の一例を示す正面図である。 図7は、一部を点滅させたプリセット画面の一例を示す説明図である。 図8は、エラー状態画面の一例を示す説明図である。 図9は、状態画面の一例を示す説明図である。 図10は、商品データ登録装置で行われる商品販売登録処理の流れを示すフローチャートである。 図11は、会計装置で行われる会計処理の流れを示すフローチャートである。
図1は、実施形態にかかるチェックアウトシステム101の全体を示す模式図である。図1に示すように、チェックアウトシステム101は、チェッカ(店員)であるオペレータOが操作する商品データ登録装置102と、買物客Cが操作する会計装置103と、を備えている。商品データ登録装置102は、横長テーブル状の作業台104の上に設置されている。
会計装置103は、1台の商品データ登録装置102に対して2台設けられている。会計装置103は、作業台104に隣接して直線的に設置される。したがって、本実施形態においては、複数の作業台104の間に買物客Cの通路が形成される。
なお、1台の商品データ登録装置102に対して2台の会計装置103が設けられた配置となっているが、商品データ登録装置102は、この2台以外の会計装置103に対しても取引データを送信することが可能である。これにより、オペレータOは、操作中の商品データ登録装置102に対して設置された2台の会計装置103以外にも取引データを送信することができるため、会計装置103の使用状況に応じた柔軟な運用を行うことができる。
まず、商品データ登録装置102について説明する。図2は、商品データ登録装置102の外観を示す斜視図である。図2に示すように、作業台104の上面に設置された商品データ登録装置102は、読取窓112を有する縦型のスキャナ111をベースに構成されている。スキャナ111は、読取窓112の奥側に撮像部(不図示)を配置している。
また、商品データ登録装置102は、スキャナ111の上部にタッチパネル113付き表示器114およびキーボード115を備えている。表示器114にはスキャナ111の撮像部で撮像された商品の商品名および価格等が表示される。タッチパネル113およびキーボード115は、商品データの入力を補助するためのものである。
オペレータO側から見て商品データ登録装置102の左側には、プリンタ116が設けられている。プリンタ116は、後述する識別データや一取引分の合計金額等の取引データが印字されたレシートを発行する。
加えて、オペレータO側から見て商品データ登録装置102の左側には、買物客C向けの客側表示器117が設けられている。
商品データ登録装置102では、PLUファイルF1(図4参照)を参照し、撮像部により撮像された画像に含まれる商品を、商品に添付されたバーコードやQRコード(登録商標)等のコード情報の読み取り、又は一般物体認識により特定する。
なお、画像中に含まれる物体を認識する一般物体認識(generic object recognition)については、下記の文献において認識技術が解説されている。
柳井 啓司,“一般物体認識の現状と今後”,情報処理学会論文誌,Vol.48,No.SIG16 [平成26年1月6日検索],インターネット<URL:http://mm.cs.uec.ac.jp/IPSJ-TCVIM-Yanai.pdf>
次いで、商品データ登録装置102は、特定した商品の確認や、個数などの入力を受け付ける画面を表示器114に表示する。そして、商品データ登録装置102は、確認の入力が受け付けられた商品の商品コード、入力された個数などの情報に基づき、商品コードに対応する商品の商品分類、商品名、単価等の売上登録に係る情報を販売データとして売上マスタファイル(不図示)等に記憶して売上登録を行う。
次に、会計装置103について説明する。図3は、会計装置103の外観を示す斜視図である。本実施形態の会計装置103は、アイドル時には、買物客Cによって商品登録および会計が可能なセルフPOS(Point Of Sales)端末としても機能することができる構成となっている。
会計装置103は、情報処理装置2(図4参照)と、入出金部4と、定置スキャナ5と、表示操作パネル6と、ハンドスキャナ7と、カードリーダライタ8と、レシートプリンタ9と、第一の筐体10と、第二の筐体11とを備えている。第一の筐体10は、情報処理装置2および入出金部4を内蔵する箱で、床に置かれている。第二の筐体11は、定置スキャナ5およびレシートプリンタ9の外殻であり、第一の筐体10の上面10aに載せられている。
定置スキャナ5は、第一の筐体10の上部に設けられた撮像窓5aと、第一の筐体10に内蔵された撮像部(不図示)とを有している。撮像部は、撮像窓5aの前にかざされた例えばバーコードなどのコードシンボル像を撮像し、撮像したコードシンボル像をデコードする。そして、撮像部は、デコードしたコード情報を情報処理装置2に出力する。また、一般物体認識を行なう場合には、撮像部は、撮像窓5aの前にかざされた商品を撮像した商品画像を情報処理装置2に出力する。
ハンドスキャナ7は、第一の筐体10の前面10bの上部に配されている。第一の筐体10の前面10bの右上部には、ハンドスキャナ7の先端部71を引っ掛け状態で保持する保持部10cが設けられている。
表示操作パネル6は、表示器61と、タッチパネル62とを備え、第二の筐体11に載せられている。表示器61は、情報処理装置2の制御に従って画像を表示する。タッチパネル62は、表示器61の表面に設けられており、オペレータOが触れた位置に基づく情報を情報処理装置2に出力する。
カードリーダライタ8は、第二の筐体11の横に配されて、第一の筐体10の上面10aに配されている。カードリーダライタ8は、ポイントカードやクレジットカード等の磁気カード(情報記録媒体)に対して情報を読み書きする。
入出金部4は、貨幣投入口41と、紙幣出金口42と、硬貨出金部43とを備えている。硬貨出金部43は、払出口431および受皿432を備えている。入出金部4は、貨幣投入口41に投入された紙幣および硬貨を受け入れて分別して収納する。そして、入出金部4は、情報処理装置2の要求に応じて、釣銭を払出口431から払い出す。払い出された釣銭は、受皿432が受け止める。
レシートプリンタ9は、第二の筐体11に内蔵された印刷部(不図示)と、第二の筐体11の前面11aに設けられたレシート発行口91とを有している。レシートプリンタ9は、情報処理装置2の制御に従い、印刷部によって印刷したレシートをレシート発行口91から発行する。
情報処理装置2は、第一の筐体10に内蔵されており、会計装置103が備える各部(入出金部4、定置スキャナ5、表示操作パネル6、ハンドスキャナ7、カードリーダライタ8、およびレシートプリンタ9)を統括的に制御する。情報処理装置2は、定置スキャナ5ないしハンドスキャナ7からコード情報や商品画像を取得する。また、情報処理装置2は、表示操作パネル6の表示器61に表示させる情報を出力し、タッチパネル62からオペレータOが行った操作の情報を取得する。さらに、情報処理装置2は、入出金部4への入金を把握し、入出金部4に出金の指示を行う。
また、会計装置103は、第一の筐体10の一側方に籠置き台21を備えている。籠置き台21は、買物客Cが会計処理を行う際に、籠の置き場とする物置台である。
さらに、会計装置103は、第一の筐体10の上面10aに会計装置103の現在の状態を表示する報知部としての表示ポール22を立設している。表示ポール22は、先端部に青色と赤色に選択的に発光する発光部22aを有する。
次に、商品データ登録装置102および会計装置103のハードウェア構成について説明する。図4は、商品データ登録装置102および会計装置103のハードウェア構成を示すブロック図である。
図4に示すように、商品データ登録装置102は、CPU(Central Processing Unit)と、記憶媒体であるROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)(いずれも不図示)等から構成されるコンピュータ構成の制御部150を備えている。ROMは、CPUが実行する各種プログラムや各種データを記憶する。RAMは、CPUが各種プログラムを実行する際に一時的にデータやプログラムを記憶するものであり、商品の販売記録を示す販売データや、表示器114に表示する各種の画面表示データを記憶するものである。
制御部150は、I/O(Input/Output)機器制御部139およびバス138を介して、スキャナ111、タッチパネル113、表示器114、キーボード115、プリンタ116、客側表示器117、HDD(Hard Disk Drive)136等のI/O機器を制御し、商品データ登録装置102のシステム全体を制御するものである。
HDD136には、制御部150のCPUが実行可能なプログラム137やPLUファイルF1が格納される。PLUファイルF1は、各商品にユニークに割り当てられた商品コードと、その商品の名称、価格、商品分類等の商品に関する情報とを対応付けて格納するファイルである。また、PLUファイルF1は、商品を一般物体認識により特定する場合には、商品画像から読み取られる色合いや表面の凹凸状況等の特徴量も格納する。
なお、商品データ登録装置102の制御部150のCPUを動作させるプログラム137は、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
また、商品データ登録装置102の制御部150のCPUを動作させるプログラム137を、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、商品データ登録装置102の制御部150のCPUを動作させるプログラム137をインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
制御部150は、通信I/F140を介してLAN(Local Area Network)等のネットワークNTで接続されたストアサーバ(不図示)や会計装置103と相互に通信を行うことができる。
ストアサーバは、店舗内に設置された1台または複数台の商品データ登録装置102で行われる商品販売登録処理、会計装置103で行われる会計処理等の管理を全般的に行う。
一方、図4に示すように、会計装置103は、CPUと、記憶媒体であるROMおよびRAM(いずれも不図示)等から構成されるコンピュータ構成の制御部50を情報処理装置2に備えている。ROMは、CPUが実行する各種プログラムや各種データを記憶する。RAMは、CPUが各種プログラムを実行する際に一時的にデータやプログラムを記憶するものであり、商品の販売記録を示す販売データや、表示器61に表示する各種の画面表示データを記憶するものである。
制御部50は、I/O機器制御部39およびバス38を介して、タッチパネル62、表示器61、定置スキャナ5、ハンドスキャナ7、カードリーダライタ8、レシートプリンタ9、入出金部4、表示ポール22、HDD36等のI/O機器を制御し、会計装置103のシステム全体を制御するものである。
カードリーダライタ8は、カード挿入口から挿入された客のポイントカードやクレジットカードの情報を読み込むものである。レシートプリンタ9は、会計処理後にレシートを印刷して、これをレシート発行口91から発行するものである。入出金部4は、貨幣投入口41に投入された紙幣および硬貨を処理するものである。また、入出金部4は、要求に応じて、釣銭を払出口431から払い出すものである。
記憶手段であるHDD36には、制御部50が実行可能なプログラム37やPLUファイルF1が格納される。
なお、会計装置103の制御部50のCPUを動作させるプログラム37は、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
また、会計装置103の制御部50のCPUを動作させるプログラム37を、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、会計装置103の制御部50のCPUを動作させるプログラム37をインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
制御部50は、通信I/F40を介してLAN等のネットワークNTで接続されたストアサーバ(不図示)や商品データ登録装置102と相互に通信を行うことができる。
次に、商品データ登録装置102の制御部150のCPUがプログラム137を実行することで実現される機能構成、および会計装置103の制御部50のCPUがプログラム37を実行することで実現される機能構成について、図5を参照して説明する。
図5は、商品データ登録装置102および会計装置103の機能構成を示すブロック図である。図5に示すように、商品データ登録装置102の制御部150は、HDD136が格納するプログラム137を実行することにより、情報入力手段151と、登録手段152と、表示制御手段153と、選択手段154と、送信手段155と、受信手段156と、報知手段157と、として機能する。
会計装置103の制御部50は、HDD36が格納するプログラム37を実行することにより、判定手段51と、生成手段52と、受信手段53と、送信手段54と、会計手段55と、として機能する。
まず、商品データ登録装置102について説明を行う。
情報入力手段151は、各種商品を識別するための識別情報の入力を受付ける。より詳細には、情報入力手段151は、スキャナ111から出力されたコード情報や商品画像を識別情報として入力を受付ける。
登録手段152は、情報入力手段151から入力された識別情報に基づいて商品を特定し、特定された商品についての商取引に係る内容を示した販売データを登録する。より詳細には、登録手段152は、スキャナ111から商品の識別情報が入力された場合に、PLUファイルF1を参照して識別情報対応する商品を特定し、商品の商品分類、商品名、単価等の売上登録に係る情報を販売データとして登録する。それにより、登録手段152は、一取引分の販売データが登録された取引データを生成する。
表示制御手段153は、登録手段152によって登録された販売データや、各種情報を表示器114の表示領域114a内に表示する制御を行う。より詳細には、表示制御手段153は、販売データを参照することで、登録手段152によって登録された商品の商品名や、個数や、単価や、商品の合計金額などを表示した商品登録画面P1(図6参照)を表示する。
選択手段154は、販売データを送信する会計装置103を選択させる。より詳細には、選択手段154は、商品データ登録装置102に対応付けられている2台の会計装置103から、販売データを送信する会計装置103を選択させる。さらに、選択手段154は、商品データ登録装置102に対応付けられた2台の会計装置103に留まらず、ネットワークNTで接続された会計装置103から任意の会計装置103を選択させることが可能である。この場合には、選択手段154は、会計装置103を識別する会計装置識別情報を入力させることで会計装置103を選択させる。
送信手段155は、選択手段154によって選択された会計装置103に、一取引分の取引データを送信する。
受信手段156は、会計装置103の状態を示す状態情報を受信する。状態情報は、会計装置103の状態に応じた複数種類が通知される。状態情報は、例えば、エラー情報や、エラー復旧情報や、警告情報や、警告復旧情報や、使用中情報や、使用完了情報などが通知される。
エラー情報は、例えば、会計装置103にエラーが発生したために使用できない場合など、直ちに会計装置103の確認を求める場合に通知される。また、エラー情報は、店員を呼び出す操作が入力された場合にも通知される。エラー復旧情報は、エラー状態から復旧した場合に通知される。
警告情報は、例えば、入出金部4の釣銭がニアエンプティ状態またはニアフル状態のために代金の授受ができなくなるおそれがある場合など、会計装置103の確認を求める場合に通知される。また、警告情報は、エラー状態や警告状態から復旧させるために、会計装置103のモードを変更している場合にも通知される。警告復旧情報は、警告状態から復旧した場合に通知される。
使用中情報は、会計装置103が使用中の場合、すなわち、買物客Cに会計処理を行う装置として使用されている場合に通知される。使用完了情報は、会計装置103の使用が完了した場合に通知される。
報知手段157は、受信手段156が受信した会計装置103の状態を示す状態情報を報知する。さらに詳しくは、報知手段157は、受信手段156が受信した状態情報の種類に応じたインジケータ画面P21、P22を表示器114に表示して報知する。
ここで、図6は、インジケータ画面P21、P22を有した商品登録画面P1の一例を示す正面図である。商品登録画面P1は、登録用ウィンドウW1と、登録済ウィンドウW2と、インジケータ用ウィンドウW3とを有する。登録用ウィンドウW1は、登録手段152によって登録された商品の商品名、商品単価および個別商品点数などが表示される。登録済ウィンドウW2は、登録用ウィンドウW1に表示された履歴が表示される。インジケータ用ウィンドウW3は、状態情報の種類に応じたインジケータ画面P21、P22と、状態情報の詳細を確認する操作を入力する確認ボタンB1と、を有する。
報知手段157は、大別して2種類の会計装置103から送信された状態情報についてインジケータ画面P21、P22を表示する。具体的には、報知手段157は、対応付けられている2台の会計装置103と、送信手段155から販売データを送信後、会計処理が完了前の会計装置103と、から送信された状態情報についてインジケータ画面P21、P22を表示する。すなわち、報知手段157は、インジケータ用ウィンドウW3に、インジケータ画面P21、P22を3個以上表示することができる。複数の状態情報を受信し、インジケータ画面P21、P22を表示する表示領域が足りなくなった場合には、報知手段157は、販売データを送信した順番でインジケータ画面P21、P22を表示する。しかがって、店員は、表示器114に表示された画面を見るだけで、会計装置103の状態を把握することができる。なお、インジケータ画面P21、P22の表示個数は、2個以下であってもよい。
また、報知手段157は、使用中を示す状態情報を通知された場合に、使用中を示すインジケータ画面P21を表示する。インジケータ画面P21、P22は、会計装置103に会計装置103の状態を示すメッセージと、会計装置103を識別する会計装置識別情報と、を有する。会計装置103が使用中であることを示す状態情報を受信した場合に、インジケータ画面P21は、「使用中」とのメッセージと、「1」との会計装置103を識別する会計装置識別情報とを表示する。また、報知手段157は、エラーまたは警告であることを示す状態情報を通知された場合に、インジケータ画面P22は、「確認」とのメッセージを表示して確認が必要な状態であることと、「2」との会計装置103を識別する会計装置識別情報とを表示する。これにより、インジケータ画面P22は、オペレータOに確認を求める。
そして、報知手段157は、エラーまたは警告であることを示すインジケータ画面P22を表示する際に、色を変えることで、エラー、または警告の何れかであるかを識別させる。例えば、報知手段157は、エラー情報である場合にインジケータ画面P22を赤色で表示し、警告情報である場合にインジケータ画面P22を黄色で表示する。
そして、報知手段157は、受信手段156が復旧したことを示す情報を受信した場合に、インジケータ画面P21、P22を消去して、報知を中止する。
さらに、報知手段157は、インジケータ用ウィンドウW3に相当する領域がない画面を表示する場合に、画面の一部を状態情報の種類に応じた色で点滅させることにより報知する。図7は、一部を点滅させたプリセット画面P3の一例を示す説明図である。プリセット画面P3は、各ボタンに商品が設定されており、このボタンを押下することで商品登録をする画面であり、インジケータ用ウィンドウW3が設けられていない。
よって、報知手段157は、商品登録画面P1を表示させる操作を入力する登録明細ボタンB2を、状態情報の種類に応じた色で点滅させる。例えば、受信した状態情報の種類がエラー情報の場合には、報知手段157は、インジケータ画面P22と同色である赤色と、登録明細ボタンB2の本来の色とを交互に変えながら表示することで報知する。
入力手段である図6に示した確認ボタンB1が押下された場合に、報知手段157は、受信した状態情報の詳細を表示して報知する。図8は、エラー状態画面P4の一例を示す説明図である。エラー状態画面P4は、状態情報を送信した会計装置103と、状態情報の詳細とを示すメッセージを表示する。図8に示すエラー状態画面P4は、「2」の会計装置識別情報を有する会計装置103から送信され、「釣銭の出金に失敗しました。出金額 8770円」とのエラー状態が発生していることを表示している。また、エラー状態画面P4は、エラー状態画面P4を閉じる場合に押下する閉じるボタンB4を有する。
複数の会計装置103から状態情報を受信した場合には、報知手段157は、エラー状態画面P4が閉じられたら、次の状態情報を表示したエラー状態画面P4を表示する。そして、報知手段157は、全ての状態情報を表示するまで繰り返す。
図6に示す確認ボタンB1は、エラー情報または警告情報の状態情報を受信していない場合であっても押下することができる。図9は、状態画面P5の一例を示す説明図である。状態画面P5は、「警告エラーは発生していません。」とのメッセージを表示して、エラー状態または警告状態が発生していないことを報知する。また、状態画面P5は、状態画面P5を閉じる場合に押下する閉じるボタンB5を有する。
また、エラー状態画面P4および状態画面P5は、商品登録画面P1に重ねて表示してもよい。または、商品登録画面P1の一部または全部を、エラー状態画面P4および状態画面P5に代えて表示してもよい。または、商品登録画面P1に、エラー情報または警告情報を文字列にて表示してもよい。さらに、エラー状態画面P4および状態画面P5は、商品登録画面P1以外の画面に表示される形態であってもよい。エラー情報または警告情報を文字列にて表示する場合においても、同様に商品登録画面P1以外の画面に表示してもよい。
次に、会計装置103について説明を行う。
判定手段51は、会計装置103が使用中と、警告状態と、エラー状態と、の何れの状態であるかを判定する。また、判定手段51は、上述の状態から復旧したか否かを判定する。
生成手段52は、判定手段51による判定結果を用いて状態情報を生成する。
受信手段53は、ネットワークNTで接続されている商品データ登録装置102から送信された取引データを受信する。
送信手段54は、生成手段52によって生成された状態情報をネットワークNTで接続された商品データ登録装置102に送信する。
会計手段55は、商品データ登録装置102から送信された販売データに基づいて会計処理を実行する。
次に、チェックアウトシステム101の動作について詳細に説明する。先ず、商品データ登録装置102の動作について説明する。図10は、商品データ登録装置102で行われる商品販売登録処理の流れを示すフローチャートである。
まず、商品データ登録装置102の制御部150(情報入力手段)は、商品を識別する識別情報が入力されたか否かを判定する(ステップS1)。商品を識別する識別情報が入力された場合に(ステップS1;Yes)、商品データ登録装置102の制御部150(登録手段152)は、入力された識別情報に基づいて商品を特定し、販売データとして登録する(ステップS2)。
次いで、商品データ登録装置102の制御部150(表示制御手段153)は、販売データを用いて商品登録画面P1を表示器114に表示させる(ステップS3)。
次いで、商品データ登録装置102の制御部150は、締め操作が入力されるか否かを判定する(ステップS4)。締め操作が入力されない場合に(ステップS4;No)、商品データ登録装置102の制御部150は、ステップS1に戻る。
商品を識別する識別情報が入力されない場合に(ステップS1;No)、商品データ登録装置102の制御部150(受信手段156)は、状態情報を受信したか否かを判定する(ステップS5)。状態情報を受信していない場合に(ステップS5;No)、商品データ登録装置102の制御部150は、ステップS7に移行する。一方、状態情報を受信した場合に(ステップS5;Yes)、商品データ登録装置102の制御部150(報知手段157)は、状態情報の種類に応じてインジケータ画面P21、P22を表示、又は消去する(ステップS6)。
次いで、商品データ登録装置102の制御部150は、確認ボタンB1の押下が検出されるか否かを判定する(ステップS7)。確認ボタンB1の押下が検出されない場合に(ステップS7;No)、商品データ登録装置102の制御部150は、ステップS4に移行する。一方、確認ボタンB1の押下が検出された場合に(ステップS7;Yes)、商品データ登録装置102の制御部150は、受信した状態情報の種類がエラーまたは警告であるか否かを判定する(ステップS8)。
受信した状態情報の種類がエラーまたは警告である場合に(ステップS8;Yes)、商品データ登録装置102の制御部150(報知手段157)は、エラー状態画面P4を表示する(ステップS9)。一方、受信した状態情報の種類がエラーまたは警告でない場合に(ステップS8;No)、商品データ登録装置102の制御部150(報知手段157)は、状態画面P5を表示する(ステップS10)。
次いで、商品データ登録装置102の制御部150は、全てのエラー状態画面P4を表示したか否かを判定する(ステップS11)。全てのエラー状態画面P4の表示が完了していない場合に(ステップS11;No)、商品データ登録装置102の制御部150は、ステップS7に移行する。一方、全てのエラー状態画面P4の表示が完了した場合に(ステップS11;Yes)、商品データ登録装置102の制御部150は、ステップS4に移行する。
締め操作が入力された場合に(ステップS4;Yes)、商品データ登録装置102の制御部150(選択手段154)は、転送先選択画面(不図示)を表示して、一取引分の取引データを送信する会計装置103を選択させる(ステップS12)。
次いで、商品データ登録装置102の制御部150(送信手段155)は、選択された会計装置103に取引データを送信する(ステップS13)。
続いて、会計装置103の動作について説明する。図11は、会計装置103で行われる会計処理の流れを示すフローチャートである。
会計装置103の制御部50(受信手段53)は、取引データを受信したか否かを判定する(ステップS21)。取引データを受信していない場合に(ステップS21;No)、会計装置103の制御部50(受信手段53)は、ステップS21に待機する。一方、取引データを受信した場合に(ステップS21;Yes)、会計装置103の制御部50(生成手段52、送信手段54)は、使用中を示す状態情報を生成し、商品データ登録装置102に送信する(ステップS22)。
会計装置103の制御部50(生成手段52)は、会計装置103が警告状態であるか否かを判定する(ステップS23)。警告状態ではない場合に(ステップS23;No)、会計装置103の制御部50は、ステップS25に移行する。一方、警告状態である場合に(ステップS23;Yes)、会計装置103の制御部50(生成手段52、送信手段54)は、警告状態を示す状態情報を生成し、商品データ登録装置102に送信する(ステップS24)。
次いで、会計装置103の制御部50(会計手段55)は、買物客Cからの入力操作を受付けて、会計処理を行う(ステップS25)。
次いで、会計装置103の制御部50(生成手段52)は、会計装置103がエラー状態であるか否かを判定する(ステップS26)。
エラー状態ではない場合に(ステップS26;No)、会計装置103の制御部50は、ステップS30に移行する。一方、エラー状態である場合に(ステップS26;Yes)、会計装置103の制御部50(生成手段52)は、エラー状態を示す状態情報を生成し、商品データ登録装置102に送信する(ステップS27)。
次いで、会計装置103の制御部50は、エラー状態からの復旧処理が完了したか否かを判定する(ステップS28)。エラー状態からの復旧処理が完了していない場合に(ステップS28;No)、会計装置103の制御部50は、待機する。一方、エラー状態からの復旧処理が完了した場合に(ステップS28;Yes)、会計装置103の制御部50は、(生成手段52、送信手段54)は、エラー状態からの復旧を示す状態情報を生成し、商品データ登録装置102に送信する(ステップS29)。
次いで、会計装置103の制御部50(会計手段55)は、会計処理が完了したか否かを判定する(ステップS30)。会計処理が完了していない場合に(ステップS30;No)、会計装置103の制御部50(会計手段55)は、ステップS25に移行する。
一方、会計処理が完了した場合に(ステップS30;Yes)、会計装置103の制御部50(生成手段52、送信手段54)は、使用完了を示す状態情報を生成し、商品データ登録装置102に送信する(ステップS31)。
次いで、会計装置103の制御部50(生成手段52)は、会計装置103が前述の警告状態にあるか否かを判定する(ステップS32)。警告状態ではない場合に(ステップS32;No)、会計装置103の制御部50は、処理を終了する。
一方、警告状態である場合に(ステップS32;Yes)、会計装置103の制御部50は、警告状態からの復旧処理が完了したか否かを判定する(ステップS33)。警告状態からの復旧処理が完了していない場合に(ステップS33;No)、会計装置103の制御部50は、待機する。
一方、警告状態からの復旧処理が完了した場合に(ステップS33;Yes)、会計装置103の制御部50(生成手段52、送信手段54)は、警告状態からの復旧を示す状態情報を生成し、商品データ登録装置102に送信し(ステップS34)、処理を終了する。
以上のように、実施形態のチェックアウトシステム101によれば、情報入力手段151によって入力された商品の識別情報は、登録手段152によって登録されて、商品データ登録装置102の商品登録画面に表示される。そして、会計装置103の状態を示す状態情報を受信した商品データ登録装置102は、商品登録画面にインジケータ画面P21、P22として表示される。よって、会計装置103の状態を表示することが可能となる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
なお、上記実施形態では、複数の会計装置103からエラーまたは確認を示す状態情報を受信した場合に、確認ボタンB1が押下されると、エラー状態画面P4を順次表示することで、全てのエラー状態画面P4を表示すると説明している。しかし、全てのエラー状態画面P4を表示する方法は、これに限らない。例えば、一度に全てのエラー状態画面P4を表示してもよい。または、一つの画面に全ての状態情報を表示してもよい。
101 チェックアウトシステム
102 商品データ登録装置
103 会計装置
151 情報入力手段
152 登録手段
153 表示制御手段
154 選択手段
155 送信手段
156 受信手段
157 報知手段
P21、P22 インジケータ画面
特開2006−344123号公報

Claims (6)

  1. 商品データ登録装置と、会計装置とを有するチェックアウトシステムであって、
    前記商品データ登録装置は、
    商品を識別する識別情報の入力を受付ける情報入力手段と、
    前記情報入力手段から入力された前記識別情報により特定される商品を登録する登録手段と、
    前記登録手段が登録した商品の取引に係る取引データを送信する第1の送信手段と、
    対応付けられた前記会計装置の状態と、前記取引データを送信後から会計処理が完了する前であることを条件に前記会計装置の状態とを表示する表示制御手段と、
    を備え、
    前記会計装置は、
    前記取引データを受信する受信手段と、
    前記受信手段が受信した前記取引データに基づいて会計処理を実行する会計手段と、
    前記受信手段が受信した前記取引データを送信した前記商品データ登録装置に、前記会計装置自身の状態を示す状態情報を送信する第の送信手段と、
    を備えるチェックアウトシステム。
  2. 前記表示制御手段は、対応付けられた前記会計装置の状態と、前記取引データを送信後から会計処理が完了する前であることを条件に前記会計装置の状態とを商品登録画面に表示する、
    請求項1に記載のチェックアウトシステム
  3. 前記第の送信手段は、前記会計手段が会計処理を完了した場合に、会計処理が完了したことを示す前記状態情報を送信する、
    請求項1又は2に記載のチェックアウトシステム
  4. 前記第の送信手段は、前記受信手段が前記取引データを受信してから、前記会計手段が会計処理を完了するまでの間にエラー状態を検知した場合に、エラー状態を検知したことを示す前記状態情報を送信する、
    請求項1乃至3の何れか一項に記載のチェックアウトシステム
  5. 前記第の送信手段は、前記受信手段が前記取引データを受信してから、前記会計手段が会計処理を完了するまでの間にエラー状態から復旧した場合に、エラー状態から復旧したことを示す前記状態情報を送信する、
    請求項1乃至の何れか一項に記載のチェックアウトシステム
  6. 前記受信手段が前記取引データを受信した場合に、対応付けられている商品データ登録装置に使用中であることを示す前記状態情報を送信する第の送信手段を更に備える、
    請求項1乃至の何れか一項に記載のチェックアウトシステム
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