JP6376683B2 - 椅子 - Google Patents

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Description

本発明は、座の下方に物品収容部を備える椅子に関する。
上記技術分野に属する椅子として、例えば特許文献1に開示されるものが公知である。
上記文献に開示される椅子においては、背凭れと一体化された座が、物品収容部と一体化された支持構造体に対して回動可能に支持される。物品収容部は、上方から下方に向けて徐々に拡開する3本のアーム部材146により、上下方向及び左右方向の収容空間を画定する。この構造では、使用者が着座した状態で座を回転させたときに、座がどの位置にあっても、着座した状態から収容空間に容易にアクセスできるという点で優れる。また、物品収容部の底面(物品載置面)を大きく確保できるので、物品を広い面に安定した状態で置くことができという点でも優れる。
米国特許出願公開第2011/0187164号明細書
しかし、上記椅子の場合、収容空間の大部分が物品収容部の外方に露呈していることから、必然的に物品収容部内の物品も外方に露呈された状態となるため、盗難や悪戯等の抑止力が低下するという課題がある。また、物品収容部の下側が大きくなると、椅子の足元スペースが狭くなり、椅子から足を離す必要が生じるため、人によっては足を大きく伸ばさないと着座できなくなる等、使い勝手が悪くなるという課題がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、座の下方に物品収容部を備える椅子において、特定方向からの収容空間へのアクセスを抑止するとともに、足元スペースを拡大することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を採用している。
すなわち、本発明に係る椅子は、着座者が着座する座と、前記座の下方に設けられる物品収容部と、を備える椅子において、前記物品収容部の外周に、前記物品収容部内の収容空間にアクセスするための開口部と、前記開口部と隣接する位置で前記物品収容部の下側から上側に向かうほど外周側に張り出す遮蔽部と、が設けられ、前記物品収容部が下方に凸の半球状に形成され、前記物品収容部の底部には、床面に接地する脚が結合されることを特徴とする。
この構成によれば、特定方向からの収容空間へのアクセスを遮蔽部によって抑止できる。また、第三者の開口部へのアクセスは、通常は座より上方の位置からなされることから、遮蔽部が上側ほど外周側に張り出すことで、遮蔽部側では開口部が第三者から遠ざかることとなり、収容空間へのアクセスをより効果的に抑止できる。さらに、物品収容部が下側ほど窄まった形状となるので、着座者の足元スペースが広がり、着座姿勢の自由度を向上できる。
また、物品収容部が上側から下側へ直線状に窄まる構成に比して、物品収容部の下側を縮小して着座者の足元スペースを確保しつつ、物品収容部の上側では収容空間の容量や開口部の大きさを確保できる。
また、上記椅子は、前記物品収容部の底部が前記座より小であり、前記底部の外周と前記座の外周とに渡って前記遮蔽部が設けられる構成でもよい。
この場合、遮蔽部とともに座が張り出すことによって、遮蔽部側からの開口部へのアクセスをより効果的に抑止できる。また、底部と遮蔽部との連結部位が鈍角をなすようになるので、細かなゴミや埃を除去するといった清掃作業を行い易くなる。
また、上記椅子は、前記物品収容部の内側面と底面との間に、これらを連続させるように接続する湾曲面が設けられる構成でもよい。
この場合、物品収容部の底面から内側面までが緩やかな面一状に連なり、埃や汚れが溜まり難くかつ掃除も容易な構造にできる。
また、上記椅子は、前記遮蔽部の上端部が前記座に連結される構成でもよい。
この場合、遮蔽部を座からの荷重を支持する荷重支持部材として利用でき、遮蔽部とは別に荷重支持部材を設ける場合と比べて、部品点数及び重量の削減を図り、かつ開口部の広さを確保できる。
また、上記椅子は、床面に接地する脚を備え、前記脚が前記物品収容部の下部より外周側に突出して設けられる構成でもよい。
この場合、物品収容部の下側を縮小した構成でも、物品収容部の下部より広い脚を備えることで、椅子の床上での安定性を確保できる。
本発明によれば、座の下方に物品収容部を備える椅子において、特定方向からの収容空間へのアクセスを抑止するとともに、足元スペースを拡大することができる。
この発明の実施形態における椅子の斜視図である。 上記椅子の分解斜視図である。 上記椅子の組み付け部分を拡大した分解斜視図である。 (a)は上記椅子の左右中心面に沿う断面図、(b)は(a)のb部拡大部である。 上記椅子の前面図である。 上記椅子の側面図である。 上記椅子の後面図である。 図5のVIII−VIII断面図である。 上記椅子の変形例を示す斜視図である。 上記椅子の他の変形例を示す斜視図である。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明では、椅子の座面上で背凭れに背を向けて着座した着座者の「前方」を図中矢印FRで示し、前記着座者の「上方」を図中矢印UPで示し、上記着座者の「左方」を図中矢印LHで示す。
図1に示すように、本実施形態の椅子1は、フロアF上に載置される多岐脚2と、多岐脚2上に支持される物品収容部3と、物品収容部3上に支持される座4と、座4の後端部上に起立する背凭れ5と、を備える。座4は平面視円形状をなし、その平面視形状の中心CP(平面視形状の重心位置に相当)を通る鉛直線を椅子1の中心線C1とする。座4ひいては椅子1の前後方向は、背凭れ5の側を後側とすることで規定される。
図2を併せて参照し、多岐脚2は、平面視で放射状に配置されて中心線C1回りの椅子周方向(物品収容部3の外周に沿う方向)で等間隔に並ぶ複数本(本実施形態では4本)の脚部2aと、各脚部2aの内周側端部を接続する基部2bと、を有する。各脚部2aの外周側端部の下側には、それぞれキャスタ2cが支持される。基部2bは、例えば平面視で十文字形状をなし、その複数の外周突部2dに各脚部2aの内周側端部が一体的に接続される。多岐脚2は、例えば樹脂成型により一体形成されるが、金属等の異なる材料で構成してもよく、かつ複数の分割体を適宜結合した構成でもよい。
図5〜図8を併せて参照し、物品収容部3は、例えば下方に凸の半球状をなし、その内部を収容空間K1とする。物品収容部3は、収容空間K1を外周方及び下方から覆う中空の外殻状に形成される。物品収容部3は、その前部の左右両側をそれぞれ切り欠くことで、収容空間K1に対して物品の出し入れを可能とする左右一対かつ左右対称の開口部6を形成する。開口部6は、座4の外周近傍から下方へ概ね半円状をなすように形成される。
物品収容部3の前部に左右開口部6を形成することで、物品収容部3の前後には、それぞれ椅子周方向で比較的幅狭の前壁部11と比較的幅広の後壁部12とが形成される。前後壁部11,12の椅子周方向の幅を図8に符号H1,H2で示す。前後壁部11,12は、それぞれ座4の前後端T1,T2を含む所定範囲に形成されており、座4の前後を両持ち支持して座4からの荷重を受ける。幅広の後壁部12の椅子周方向両側の部位と前壁部11とは、平面視で三角配置されており、座4からの荷重をバランス良く支持する。物品収容部3は、多岐脚2上で座4からの荷重を支持する荷重支持部材としても機能する。
図2、図4を参照し、物品収容部3の底部8には、収容空間K1側から平坦な底板9が嵌め込まれて固定される。底板9は、物品収容部3の略水平な底面9aを形成する。底面9aは、開口部6の下端T3よりやや下方に位置する。物品収容部3は、底面9aより下方の椀状の底部8と、底面9aより上方の筒状の外周壁部7とを主に構成される。底部8は、平面視で座4より小径の円形とされる。
底部8には、多岐脚2の基部2bを下方から嵌め込み可能とするべく、下方から見て凹状の嵌合部8aが形成される。この嵌合部8aに多岐脚2の基部2bを下方から嵌め込み、基部2bの各外周突部2dに上方から挿通したネジS1を基部2bに螺着し締め込むことで、嵌合部8a及び基部2bが締結され、物品収容部3と多岐脚2とが一体的に結合される。
底板9は、嵌合部8a及びネジS1を上方から覆って隠し、略水平な底面9aを形成する。底板9の外周部9bは、上方に向けて湾曲するとともに末端側ほど板厚を減少させる。物品収容部3の内側面3aには、底板9の外周部9bの末端側を入り込ませてその湾曲面9cと物品収容部3の内側面3aとを面一にする凹状段差部3bが形成される。これにより、底板9の底面9aから物品収容部3の内側面3aまでが緩やかな面一状に連なり、埃や汚れが溜まり難くかつ掃除も容易になる。物品収容部3は、例えば樹脂成型により一体形成されるが、金属等の異なる材料で構成してもよく、かつ複数の分割体を適宜結合した構成でもよい。
図2、図3を参照し、座4は、略水平な(詳細にはやや後下がりに凹んだ)座面13aを形成する円板状の座面部13と、座面部13の外周縁から下方に向けて起立する外周フランジ部14と、座面部13の外周側かつ外周フランジ部14より内周側から下方に向けて起立する内周リブ部15と、内周リブ部15の途中で上下方向に沿う円筒状に形成される複数の締結ボス16と、各締結ボス16から座面部13の外周側に延びて外周フランジ部14に接続される連結リブ17と、を有する。図中線L4は座4と物品収容部3との分割線であり、外周フランジ部14の下縁に沿って延びる。
外周フランジ部14は、物品収容部3の外周壁部7の上端部に形成された縮径部3cに外嵌し、外周壁部7と面一の外側面3dを形成する。外周壁部7の上端部の内周側には、各締結ボス16に上下方向で対向する複数の挿通ボス18が設けられる。各挿通ボス18は、それぞれ椅子周方向と直交する架設壁部19を介して物品収容部3の内側面3aに支持される。各挿通ボス18には下方からネジS2が挿通され、このネジS2を各締結ボス16に螺着し締め込むことで、座4の外周部が外周壁部7の上端部に締結され、座4と物品収容部3とが一体的に結合される。
図3を参照し、各挿通ボス18の上端部には、架設壁部19に面する部位を除く平面視C字状の外周部から上方に向けて起立するC字状リブ18aが形成される。各架設壁部19の上端部には、その椅子周方向両側から上方に向けて起立するとともにC字状リブ18aの開放端に連なる一対の直線状リブ19aが形成される。C字状リブ18aの内周側には、締結ボス16の下端部が嵌合し、一対の直線状リブ19aの間には、連結リブ17の下端部が嵌合する。
C字状リブ18aの椅子周方向両側には、内周リブ部15の下端部を嵌合させる切り欠き18bが形成される。縮径部3cの架設壁部19に面する部位には、連結リブ17の下端部を嵌合させる切り欠き18cが形成される。これらC字状リブ18a、直線状リブ19a及び各切り欠き18b,18cによって、締結ボス16及び挿通ボス18を設けた位置での座4と物品収容部3との位置合わせが正確かつ容易になされる。
座4は、例えば座面部13の撓みによりクッション性を発揮するが、座面部13上に別途クッションを設置してもよい。座4は、例えば樹脂成型により一体形成されるが、金属等の異なる材料で構成してもよく、かつ複数の分割体を適宜結合した構成でもよい。
図5〜図8を参照し、背凭れ5は、座4の外周部における後端T2を中心とした椅子周方向の所定範囲(例えば平面視で中心軸回りに120度ほどの範囲)において、上方へ起立するように設けられる。背凭れ5は、座面13aより上方で中心線C1側に僅かに傾斜する。背凭れ5の上端部5aは、後方へ向けて湾曲することで、背凭れ5上端のエッジ感を抑える。背凭れ5は、例えば座4の後側に一体形成されるが、別体の背凭れ5を一体に結合した構成でもよく、又は座4と別体の背凭れ5を座4や他部位に支持した構成でもよい。本実施形態では、椅子1の前後方向を背凭れ5で規定するが、背凭れ5が無い場合等には、座4の形状や座面13aの凹凸等で椅子1の前後方向を規定してもよい。
図1、図2、図5、図6を参照し、物品収容部3の開口部6は、座4の外周に沿うように略水平に形成される上縁部6aと、上縁部6aの前端から開口部6の下端T3に渡り前方かつ左右内側に凸の円弧状に形成される前縁部6bと、上縁部6aの後端から開口部6の下端T3に渡り後下方に凸の円弧状に形成される後下縁部6cと、を有する。
上縁部6aは、外周壁部7の上端で上下幅を均一にして形成されたリム部7aの下縁に沿う。リム部7aの前端は、比較的大径の前縁部6bにより切り残された筋交い状部7bを介して、前壁部11の上部に連続するように接続される。これにより、リム部7aが座4からの荷重を支持し易くなる。リム部7aを無くして開口部6を上方に開放させることも可能だが、この構成では座4からの荷重による負荷が前後壁部11,12の上端部と座4との結合部に集中するので、リム部7aにより開口部6を閉じた構成であることが好ましい。上縁部6aと後下縁部6cとは、比較的小径の後上湾曲縁部6dを介して接続される。
後下縁部6cは、背凭れ5の側縁部5bと連続するように形成され、背凭れ5と物品収容部3との一体的な外観を形成するとともに、背凭れ5に入力された荷重を後壁部12で支持し易くする。
開口部6の下端T3は底板9の外周部9bに近接し、下端T3近傍での外周壁部7の立ち上がりを最小とする。開口部6の下端T3より前方及び後方の部位では、外周壁部7の高さが漸次増加し、底板9上に載置した物品の落下を抑止する。
図8を参照し、物品収容部3の任意の高さでの水平面に沿う断面において、開口部6の前後端を結ぶ直線L1の法線L2は、左右方向に沿う基準線L3に対して、左右外側に位置するほど前側に位置するように傾斜する。すなわち、開口部6が真横ではなくやや前向きに開口しており、前方を向いた着座者が前屈みで収容空間K1にアクセスする際の使い勝手を向上させる。
図5、図6を参照し、開口部6における上縁部6aと下端T3との間の上下方向の中間位置を開口部6の中間高さZ1とすると、開口部6は、少なくとも中間高さZ1より下方の部位では、上側ほど椅子周方向の幅H3が広くなるように形成される。すなわち、開口部6の中間高さZ1が最も幅広となるように形成される。物品収容部3の底板9上に物品を載置する際や底板9上の物品を取り出す際には、通常は底板9近くではなく開口部6の中間高さZ1近くを利用するので、開口部6の中間高さZ1を幅広にすることで収容空間K1の使い勝手が向上する。
図8を参照し、後壁部12は、平面視で中心線C1を中心とした角度(座4の中心角度)で少なくとも90度の範囲R1に形成される。これにより、収容空間K1の後部が椅子周方向で広く覆われるので、収容空間K1内の物品に対する後方からの盗難や悪戯等が抑制される。また、物品収容部3が半球状であることで、後壁部12の椅子周方向両側が前側に回り込み、後壁部12が収容空間K1の後部の後方のみならず両側方も覆う。これにより、上記盗難や悪戯等がより一層抑制される。図では、座4の中心角度で120度を超える範囲R1に後壁部12が形成される。この場合、収容空間K1の両側方をより広く覆い、かつ開口部6を狭める影響も少ないので、より好ましい。
前記範囲R1について、座4が略矩形状でその下方に重なるようにボックス状の物品収容部3が設けられる場合、座4の中心角度で少なくとも90度の範囲R1に後壁部12が形成されていれば、概ね収容空間K1の後面全体を覆うことができる。座4の中心角度で120度を超える範囲R1に後壁部12が形成されていれば、収容空間K1の後面のみならず側面に回り込んで覆うことができる(図9、図10参照)。
本実施形態において、物品収容部3は、下方に凸の半球状に形成されることから、その下側から上側に向けて拡径するように設けられる。この物品収容部3の上部(前後壁部11,12の上部及びリム部7a)は、平面視でほぼ同サイズで重なる座4とともに、開口部6より外周方に張り出す張り出し部21を構成する。
通常、開口部6を通じて収容空間K1にアクセスする際には、座面13aより上方の位置から手を延ばす等して行うこととなる。これは、収容空間K1内への物品に対する後方からの盗難や悪戯等を行う際も同様と考えられるが、特に開口部6に隣接する後壁部12が上側ほど外周方に張り出すことで、盗難や悪戯等を行おうとする第三者から開口部6が遠ざかる。この点からも上記盗難や悪戯等が抑制される。しかも、物品収容部3の下部は窄まっているので、椅子1の足元スペースが広がり、着座時の足の置き方の自由度が高く、かつ椅子1近くに立って椅子1を移動させる等の作業もし易くなる。多岐脚2の各脚部2aは、物品収容部3の下部より外周方に延びるので、椅子1の安定性は確保される。
以上説明したように、上記実施形態の椅子1は、着座者が着座する座4と、座4の下方に設けられる物品収容部3と、を備えるものにおいて、物品収容部3が、当該椅子1の前側で椅子1の左右中央(前端T1)を含む所定幅H1に設けられる前壁部11と、当該椅子1の後側で椅子1の左右中央(後端T2)を含む所定幅H2に設けられる後壁部12と、前後壁部11,12の間に形成される開口部6と、を有し、後壁部12が、前壁部11に比して、物品収容部3の外周に沿う方向の幅が広いものである。
この構成によれば、前後壁部11,12間の開口部6が、椅子1の前寄りでかつ椅子1の左右中央を避けた位置に形成されるため、着座者が収容空間K1の前側から物品を出し入れする際にも、着座状態から斜めに屈むだけで、手足や上体を大きく動かすことなく物品を出し入れできる。すなわち、着座者が自然に収容空間K1にアクセスすることができる。
また、収容空間K1の後方が広く覆われるので、収容空間K1への後方からのアクセスが抑止され、物品収容部3内の物品に対する盗難や悪戯等の虞を軽減できる。
また、上記椅子1は、後壁部12が、座4の平面視の中心角度で少なくとも90度の範囲R1に設けられる。このため、収容空間K1の後方が広く覆われ、かつ開口部6も前寄りになり、収容空間K1への後方からのアクセスをより効果的に抑止し、かつ着座状態からより自然に収容空間K1にアクセスできる。
また、上記椅子1は、物品収容部3の左右に開口部6が形成され、物品収容部3の水平面に沿う断面で、開口部6の前後端を結ぶ直線L1の法線L2が、左右外側ほど前側に位置するように傾斜する。このため、左右開口部6が前向きに開口することとなり、収容空間K1への後方からのアクセスをより効果的に抑止し、かつ着座状態からより自然に収容空間K1にアクセスできる。
また、上記椅子1は、開口部6の少なくとも下半部が、上側ほど物品収容部3の外周に沿う方向の幅H3が広い。収容空間K1部への物品の出し入れは、通常は開口部6の上下中間部で行われるが、この上下中間部を幅広とすることで、収容空間K1部への物品の出し入れを容易にできる。また、物品収容部3の底板9付近では前後壁部11,12が相対的に幅広となり、底板9上に載置した荷物の落下を抑止できる。
また、上記椅子1は、物品収容部3と座4とが、互いに相対移動不能に連結される。これにより、物品収容部3と座4とが相対回転しないので、座4側で椅子1の前後方向を規定すれば、開口部6を前向きにしたことや後壁部12を幅広にしたことによる効果を着座者が確実に得られる。
また、上記椅子1は、床面に接地する多岐脚2を備え、多岐脚2と座4との間に物品収容部3が設けられる。これにより、座4と多岐脚2とを備える通常構成の椅子1にも、着座した状態から容易に収容空間K1にアクセス可能でかつ収容空間K1への後方からのアクセスを抑止した物品収容部3を簡単に具備できる。
また、上記椅子1は、前後壁部11,12の少なくとも一方が、座4からの荷重を支持する。このため、前後壁部11,12とは別に荷重支持部材を設ける場合と比べて、部品点数及び重量の削減を図り、かつ開口部6の拡大にも貢献できる。
さらに、上記椅子1は、物品収容部3の外周に、物品収容部3内の収容空間K1にアクセスするための開口部6と、開口部6と隣接する位置で物品収容部3の下側から上側に向かうほど外周側に張り出す遮蔽部としての後壁部12と、が設けられるものである。
この構成によれば、特定方向からの収容空間K1へのアクセスを後壁部12によって抑止できる。また、第三者の開口部6へのアクセスは、通常は座4より上方の位置からなされることから、後壁部12が上側ほど外周側に張り出すことで、後壁部12側では開口部6が第三者から遠ざかることとなり、収容空間K1へのアクセスをより効果的に抑止できる。さらに、物品収容部3が下側ほど窄まった形状となるので、着座者の足元スペースが広がり、着座姿勢の自由度を向上できる。
また、上記椅子1は、物品収容部3の底部8が座4より小であり、底部8の外周と座4の外周とに渡って後壁部12が設けられる。すなわち、後壁部12とともに座4が張り出すことによって、後壁部12側からの開口部6へのアクセスをより効果的に抑止できる。
また、上記椅子1は、物品収容部3が下方に凸の半球状に形成される。これにより、物品収容部3が上側から下側へ直線状に窄まる構成に比して、物品収容部3の下側を縮小して着座者の足元スペースを確保しつつ、物品収容部3の上側では収容空間K1の容量や開口部6の大きさを確保できる。
また、上記椅子1は、物品収容部3の内側面3aと底面9aとの間に、これらを連続させるように接続する湾曲面9cが設けられる。このため、物品収容部3の底面9aから内側面3aまでが緩やかな面一状に連なり、埃や汚れが溜まり難くかつ掃除も容易な構造にできる。
また、上記椅子1は、後壁部12の上端部が座4に連結される。このため、後壁部12を座4からの荷重を支持する荷重支持部材として利用でき、後壁部12とは別に荷重支持部材を設ける場合と比べて、部品点数及び重量の削減を図り、かつ開口部6の広さを確保できる。
また、上記椅子1は、床面に接地する多岐脚2を備え、多岐脚2が物品収容部3の下部より外周側に突出して設けられる。このように、物品収容部3の下側を縮小した構成でも、物品収容部3の下部より広い多岐脚2を備えることで、椅子1の床上での安定性を確保できる。
なお、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、例えば、座4の平面視形状は円形に限らず矩形状等の様々な形状であってもよい。物品収容部3は半球状ではなく直方体状等の様々な形状であってもよい。多岐脚2の構成も上記実施形態に限られるものではなく、かつ多岐脚2を無くして物品収容部3の底部8を椅子1の脚として接地させる構成でもよい。開口部6より外周方に張り出す張り出し部21は座4や物品収容部3とは別に設けてもよい。後壁部12は収容空間K1へのアクセスを遮断するものであり、空間を遮蔽する壁の他、柵状や網状等であってもよい。前後壁部11,12の少なくとも一方が座4からの荷重を支持せず別途荷重支持部材を備える構成でもよい(図10参照)。開口部6や前後壁部11,12を左右非対称に設けてもよい。
図9は、椅子1の変形例としての椅子101を示す。椅子101は、矩形状の座104及び背凭れ105を一体形成し、座104の下方には前面視で矩形状かつ側面視で台形状の収容空間K101を形成する物品収容部103を設け、物品収容部103の下方には先端にキャスタ2cを配した脚部102aを複数有する多岐脚102を設けたものである。
物品収容部103の前部両側には前方かつ左右側方に開放する開口部106が形成され、左右開口部106の前部間には前壁部111が形成され、左右開口部106の後部間には後壁部112が形成される。後壁部112は前壁部111より幅広で、収容空間K101の後部の側面まで覆うように形成される。
図10は、椅子1の他の変形例としての椅子201を示す。椅子201は、図9の椅子101に対して、多岐脚202の脚部202aが座104を直接支持し、座104の下方に吊り下げるように物品収容部103を設けたものである。すなわち、物品収容部103が座104からの荷重を支持しない態様である。
椅子101,201は、ボックス状の物品収容部103の態様を例示するものであり、かつ椅子201は、物品収容部103が座104からの荷重を支持しない態様を例示するものである。また、椅子201は、前壁部111があることで、吊り下げ状態の物品収容部103が座104に対して片持ち状態にならなくなっている。これらの例は、さらに物品収容部103の下部を窄ませる等の態様を適用してもよい。
そして、上記した構成は本発明の一例であり、当該発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
1 椅子
2 多岐脚(脚)
3 物品収容部
3a 内側面
4 座
6 開口部
8 底部
9a 底面
9c 湾曲面
11 前壁部(前遮蔽部)
12 後壁部(後遮蔽部、遮蔽部)
K1 収容空間
T1 前端(左右中央)
T2 後端(左右中央)
H1,H2,H3 椅子周方向幅(所定幅、物品収容部の外周に沿う方向の幅)
R1 範囲
L1 直線
L2 法線

Claims (5)

  1. 着座者が着座する座と、前記座の下方に設けられる物品収容部と、を備える椅子において、
    前記物品収容部の外周に、前記物品収容部内の収容空間にアクセスするための開口部と、前記開口部と隣接する位置で前記物品収容部の下側から上側に向かうほど外周側に張り出す遮蔽部と、が設けられ
    前記物品収容部が下方に凸の半球状に形成され、
    前記物品収容部の底部には、床面に接地する脚が結合されることを特徴とする椅子。
  2. 前記物品収容部の底部が前記座より小であり、前記底部の外周と前記座の外周とに渡って前記遮蔽部が設けられることを特徴とする請求項1に記載の椅子。
  3. 前記物品収容部の内側面と底面との間に、これらを連続させるように接続する湾曲面が設けられることを特徴とする請求項1又は2に記載の椅子。
  4. 前記遮蔽部の上端部が前記座に連結されることを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の椅子。
  5. 床面に接地する脚を備え、前記脚が前記物品収容部の下部より外周側に突出して設けられることを特徴とする請求項4に記載の椅子。
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