JP6375860B2 - ゲル状洗浄料 - Google Patents
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Description
特許文献1には、非イオン性界面活性剤、多価アルコール、粉体、水溶性高分子を含有する水系洗浄剤組成物が提案されている。この組成物は、高温でもゲル状態を保持しやすいアクリル酸系高分子や多糖系高分子がゲル化剤として配合されているので、40℃程度でもゲル状態を保持でき、さらに洗浄力、うるおい感が良好であるものの、洗い流しやすさ、すっきり感は十分ではなかった。
このように、40℃程度の高温環境下でゲル状態を保持するためには固いゲル状にしなければならず、その場合、肌への延び広げやすさが低下する。そのため、40℃程度の高温環境下でゲル状態を保持しつつも、肌へ使用する際は延び広げやすく、洗浄力が良好であり、洗い流しやすく、すっきり感、うるおい感に優れた洗浄料は未だなかった。
(a)成分:ι−カラギーナンカルシウム塩;0.6〜2質量%
(b)成分:両性界面活性剤;0.01〜7質量%
(c)成分:グリセリン;20〜70質量%
(d)成分:平均粒子径10〜500μmのスクラブ剤;0.1〜5質量%
本発明のゲル状洗浄料は、(a)成分:ι−カラギーナンカルシウム塩、(b)成分:両性界面活性剤、(c)成分:グリセリン、(d)成分:スクラブ剤を含有する。
以下、各成分について順次説明する。
本発明における(a)成分としては、良好なゲル化能、水溶解性の観点から、ι−カラギーナンカルシウム塩が用いられる。ι−カラギーナンカルシウム塩の市販品としては、例えば、三晶(株)製のゲニュービスコPJ−JPE、三菱化学フーズ(株)製のソアギーナMV320等が挙げられる。
本発明に用いられる(b)成分は両性面活性剤である。本発明で用いられる両性面活性剤としては、例えば、アルキルベタイン、アルキルアミドベタイン、アルキルヒドロキシスルホベタイン、アルキルアミドヒドロキシスルホベタイン、アルキルカルボキシメチルヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、アルキルイミノジアセテート、アルキルイミノジプロピオネート等が挙げられ、これらの中から選ばれる1種又は2種以上を用いることができる。
これらのうち、アルキル基の炭素数が12〜18のアルキルカルボキシメチルヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、アルキル基の炭素数が12〜18のアルキルアミドプロピルベタインが好ましく、例えば、2−ココイル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタインがより好ましい。
2−ココイル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインの市販品としては、日油(株)製のニッサンアノン(登録商標)GLM−R−LV、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタインの市販品としては、日油(株)製のニッサンアノン(登録商標)BDF−SF等が挙げられる。
(c)成分はグリセリンであり、精製されたグリセリン又は油脂及びグリセリン誘導体に由来する未精製のグリセリンのいずれも用いることができる。
(c)成分の含有量は、ゲル状洗浄料中、20〜70質量%であり、好ましくは30〜65質量%であり、特に好ましくは40〜60質量%である。(c)成分の含有量が20質量%未満であると、うるおい感が低下することがあり、常温及び40℃程度の高温環境下でのゲル状の保持が困難となることがある。また70質量%を超えても、量に見合った効果の向上が見られないことがある。
(d)成分はスクラブ剤である。スクラブ剤の平均粒子径は10〜500μmであり、好ましくは20〜300μm、特に好ましくは50〜250μm、さらに好ましくは70〜200μmである。(d)成分の平均粒子径が10μm未満の場合は、延び広げやすさ、洗浄力、すっきり感が低下することがあり、500μmを超える場合は、うるおい感が低下することがある。
なお、スクラブ剤の粒子径はレーザー回析散乱式粒度分布測定器によって測定することができ、スクラブ剤の平均粒子径はメジアン径(d50)を意味する。
これらのうち、結晶セルロース、マンナン、乳糖、海塩、ポリエチレン、モモ核粉末、アンズ核粉末、くるみ殻粉末、水添ホホバワックスが好ましく、結晶セルロース及びマンナンが特に好ましい。
平均粒子径が10〜500μmの結晶セルロースの市販品としては、例えば、旭化成ケミカルズ(株)製のセオラスPH−101、セオラスPH−102、セオラスPH−200、セオラスPH−301、セルフィアCP−102、セルフィアCP−203等が挙げられる。また平均粒子径が10〜500μmのマンナンの市販品としては、例えば、清水化学(株)製のプロポールISLB、ホワイトプロポールISLB等が挙げられる。
なお、実施例及び比較例で用いた(a)〜(d)及び(a)’〜(d)’成分には以下の市販品を用いた。
(a)成分:ι−カラギーナンカルシウム塩:三晶(株)製,ゲニュービスコPJ−JPE
(a)’成分:ι−カラギーナンナトリウム塩:三菱フーズ(株)製,ソアギーナMV201
(b)成分:2−ココイル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン:日油(株)製,ニッサンアノン(登録商標)GLM−R−LV(有効分27質量%、表1に記載の含有量は有効分換算量である。)、
ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン:日油(株)製,ニッサンアノン(登録商標)BDF−SF(有効分31質量%、表1に記載の含有量は有効分換算量である。)
(b)’成分:モノラウリン酸ポリエチレングリコール(10E.O.):日光ケミカルズ(株)製,NIKKOL MYL―10、
モノイソステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.):日油(株)製,ノニオン(登録商標)IST−221、
ポリオキシエチレン(40E.O.)硬化ヒマシ油:日油(株)製,ユニオックス(登録商標)HC−40
(c)成分:グリセリン:日油(株)製,RG−S
(c)’成分:ソルビトール:東和化成工業(株)製,ソルビットD−70、
ジエチレングリコールモノエチルエーテル:Gattefoss▲e▼ s.a.s.製,トランスキトール CG、
ジプロピレングリコール:旭硝子(株)製,DGP−FC
(d)成分:結晶セルロース(平均粒子径170μm):旭化成ケミカルズ(株)製,セオラスPH−200、
結晶セルロース(平均粒子径230μm):旭化成ケミカルズ(株)製,セルフィアCP−203、
マンナン(平均粒子径280μm):清水化学(株)製,プロポール(登録商標)ISLB
(d)’成分:酸化チタン(平均粒子径0. 3μm):チタン工業(株)製,ST−710EC
表1に示す各種成分を用いて下記の製造例に示した方法によりゲル状洗浄料を調製した。
<製造例>
常温の精製水に(c)成分(又は(c)’成分)を溶解した後、(a)成分(又は(a)’成分)を添加して、約80℃で(a)成分(又は(a)’成分)が均一溶解するまで混合した。その後、(b)成分(又は(b)’成分)を均一に溶解させ、(d)成分(又は(d)’成分)を添加して、均一に分散させた後、その他の成分を添加し、均一に溶解し、徐々に冷却してゲル状洗浄料を調製した。
10名の女性(20〜40代)をパネラーとして、ゲル状洗浄料を顔へ塗布し、顔全体へ10秒間マッサージするようになじませた際の延び広げやすさについて、下記の基準で判定した。
2点:非常に延び広げやすいと感じた場合。
1点:延び広げやすいと感じた場合。
0点:延び広げ難いと感じた場合。
◎:合計点が16〜20点
○:合計点が11〜15点
△:合計点が6〜10点
×:合計点が0〜5点
10名の女性(20〜40代)をパネラーとして、ゲル状洗浄料を顔へ塗布し、顔全体へ10秒間マッサージするようになじませた後、流水で十分にすすぎ、タオルで水分を拭き取った後の状態について、下記の基準で判定した。
2点:洗浄力が良好だと感じた場合。
1点:洗浄力がやや良好だと感じた場合。
0点:洗浄力がないと感じた場合。
◎:合計点が16〜20点
○:合計点が11〜15点
△:合計点が6〜10点
×:合計点が0〜5点
10名の女性(20〜40代)をパネラーとして、ゲル状洗浄料を顔へ塗布し、顔全体へ10秒間マッサージするようになじませた後、流水で十分にすすいだときの洗い流しやすさについて、下記の基準で判定した。
2点:非常に洗い流しやすいと感じた場合。
1点:洗い流しやすいと感じた場合。
0点:洗い流し難いと感じた場合。
◎:合計点が16〜20点
○:合計点が11〜15点
△:合計点が6〜10点
×:合計点が0〜5点
10名の女性(20〜40代)をパネラーとして、ゲル状洗浄料を顔へ塗布し、顔全体へ10秒間マッサージするようになじませた後、流水で十分にすすぎ、タオルで水分を拭き取った後の状態について、下記の基準で判定した。
2点:すっきり感があると感じた場合。
1点:すっきり感がややあると感じた場合。
0点:すっきり感が足りないと感じた場合。
◎:合計点が16〜20点
○:合計点が11〜15点
△:合計点が6〜10点
×:合計点が0〜5点
10名の女性(20〜40代)をパネラーとして、ゲル状洗浄料を顔へ塗布し、顔全体へ10秒間マッサージするようになじませた後、流水で十分にすすぎ、タオルで水分を拭き取った後の状態について、下記の基準で判定した。
2点:うるおい感があると感じた場合。
1点:うるおい感がややあると感じた場合。
0点:うるおい感が感じられなかった場合。
◎:合計点が16〜20点
○:合計点が11〜15点
△:合計点が6〜10点
×:合計点が0〜5点
口径5mmのチューブにゲル状洗浄料30gを充填して蓋を閉め、25℃の恒温槽に静置した。24時間後、恒温槽から取り出してチューブの口を下に向けながら、蓋を開けたときの状態について、下記の基準で判定した。
◎:中身が全く垂れなかった場合。
○:中身がチューブの口から垂れそうになった場合。
×:すぐに中身が垂れた場合。
口径5mmのチューブにゲル状洗浄料30gを充填して蓋を閉め、40℃の恒温槽に静置した。24時間後、恒温槽から取り出してチューブの口を下に向けながら、蓋を開けたときの状態について、下記の基準で判定した。
◎:中身が全く垂れなかった場合。
○:中身がチューブの口から垂れそうになった場合。
×:すぐに中身が垂れた場合。
比較例1のゲル状洗浄料は、(a)成分に代えてι−カラギーナンのナトリウム塩を含有するので、25℃でゲル状態を保持することができず、その他の評価を行わなかった。
比較例2のゲル状洗浄料は、(b)成分に代えてポリオキシエチレン(40E.O.)硬化ヒマシ油を含有するので、洗い流しやすさ、すっきり感が低かった。
比較例3のゲル状洗浄料は、(c)成分の含有量が少なく、(a)成分と(c)成分の各含有量(質量%)の積が小さいので、うるおい感が低く、40℃でゲルの状態を保持することができなかった。
比較例5のゲル状洗浄料は、(d)成分を含有しないので、延び広げやすさ、すっきり感が低かった。
比較例6のゲル状洗浄料は、(a)成分と(c)成分の各含有量(質量%)の積が小さいので、40℃でゲルの状態を維持できなかった。
比較例7のゲル状洗浄料は、(a)成分の含有量が少なく、(b)成分に代えてモノラウリン酸ポリエチレングリコール(10E.O.)及びモノイソステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.)を含有し、(c)成分に代えてソルビトール及びジエチレングリコールモノエチルエーテルを含有し、(d)成分に代えて平均粒子径0.3μmの酸化チタンを含有するので、延び広げやすさ、洗い流しやすさ、すっきり感が低かった。
Claims (1)
- 下記(a)〜(d)成分を含有し、(a)成分と(c)成分の各含有量(質量%)の積が30〜65であることを特徴とするゲル状洗浄料。
(a)成分:ι−カラギーナンカルシウム塩;0.6〜2質量%
(b)成分:両性界面活性剤;0.01〜7質量%
(c)成分:グリセリン;20〜70質量%
(d)成分:平均粒子径10〜500μmのスクラブ剤;0.1〜5質量%
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