[0046] 新規のシステム、装置、および方法の様々な態様について、以下で、添付図面を参照してより十分に説明される。しかしながら、教示開示は、多くの異なる形態で具現化され得るものであり、本開示全体にわたって提示されるいずれかの具体的な構造または機能に限定されるものと解釈されるべきでない。むしろ、これらの態様は、本開示が徹底的で完全なものとなり、本開示の範囲を当業者に完全に伝えるように与えられる。本明細書の教示に基づいて、本開示の範囲は、本発明の任意の他の態様とは無関係に実装されるか、本発明の任意の他の態様と組み合わされるかにかかわらず、本明細書で開示される新規のシステム、装置、および方法の任意の態様を包含するものであることを、当業者なら諒解されたい。例えば、本明細書に記載される任意の数の態様を使用して、装置が実装されてよく、または方法が実践されてよい。加えて、本発明の範囲は、本明細書に記載される本発明の様々な態様に加えて、またはそれ以外の、他の構造、機能、または構造および機能を使用して実践されるような装置または方法を包含することが意図される。本明細書で開示されるいずれの態様も、請求項の1つまたは複数の要素によって具現化され得ることを理解されたい。
[0047] 特定の態様について本明細書で説明するが、これらの態様の多くの変形および置換は本開示の範囲内に入る。好ましい態様のいくつかの利益および利点が述べられるが、本開示の範囲は特定の利益、使用、または目的に限定されるものではない。むしろ、本開示の態様は、異なるワイヤレス技術、システム構成、ネットワーク、および伝送プロトコルに広く適用可能なものであり、そのうちのいくつかが図面および好ましい態様の以下の説明において例として示される。詳細な説明および図面は、限定的ではなく、本開示の例示にすぎず、本開示の範囲は、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される。
[0048] 普及しているワイヤレスネットワーク技術は、様々なタイプのワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)を含み得る。WLANは、広く使用されているネットワーキングプロトコルを採用して、近くのデバイスを一緒に相互接続するために使用され得る。本明細書で説明される様々な態様は、Wi−Fi(登録商標)、またはより一般的には、ワイヤレスプロトコルのIEEE802.11ファミリーの任意のメンバーなど、任意の通信規格に適用され得る。例えば、本明細書に記載される様々な態様は、サブ1GHz帯域を使用するIEEE802.11ahプロトコルの一部として使用され得る。
[0049] いくつかの態様では、サブギガヘルツ帯域内のワイヤレス信号は、直交周波数分割多重(OFDM)、直接シーケンス拡散スペクトル(DSSS)通信、OFDM通信とDSSS通信との組合せ、または他の方式を使用して、802.11ahプロトコルに従って送信され得る。802.11ahプロトコルの実装形態は、センサ、検針、およびスマートグリッドネットワークに使用され得る。有利なことに、802.11ahプロトコルを実装するいくつかのデバイスの態様は、他のワイヤレスプロトコルを実装するデバイスよりも消費する電力が少ない場合があり、および/または、比較的長い距離、例えば約1キロメートル以上にわたってワイヤレス信号を送信するために使用され得る。
[0050] いくつかの実装形態では、WLANは、ワイヤレスネットワークにアクセスする構成要素である様々なデバイスを含む。例えば、2つのタイプのデバイス、アクセスポイント(AP)とクライアント(局またはSTAとも呼ばれる)とが存在し得る。概して、APは、WLANに対するハブまたは基地局としての役割を果たし、STAは、WLANのユーザとしての役割を果たす。例えば、STAはラップトップコンピュータ、携帯情報端末(PDA)、モバイルフォンなどであり得る。ある例では、STAは、インターネットまたは他のワイドエリアネットワークへの全般的な接続性を取得するために、WiFi(登録商標)(例えば、802.11ahのようなIEEE802.11プロトコル)準拠ワイヤレスリンクを介してAPに接続する。いくつかの実装形態では、STAはAPとして使用されることもある。いくつかの実装形態では、STAは、APとしても使用され得る。STAまたはAPは、ワイヤレス通信ネットワーク中のノードまたはワイヤレスノードと呼ばれることがある。STAまたはAPは、ワイヤレス通信ネットワーク中のワイヤレスデバイスまたはアクセス端末と呼ばれることがある。
[0051] いくつかの態様では、ノードはワイヤレスノードである。例えば、そのようなワイヤレスノードは、ワイヤードもしくはワイヤレス通信リンクを介した、ネットワーク(例えば、インターネットもしくはセルラーネットワークのようなワイドエリアネットワーク)のための、またはネットワークへの接続性を与え得る。本明細書の教示は、様々なワイヤードまたはワイヤレス装置(例えば、ノード)に組み込まれ(例えば、その装置内に実装され、またはその装置によって行われ)得る。いくつかの態様では、本明細書の教示に従って実装されるワイヤレスノードはアクセスポイントまたはアクセス端末を備え得る。
[0052] アクセスポイント(「AP」)はまた、ノードB、無線ネットワークコントローラ(「RNC」)、eノードB、基地局コントローラ(「BSC」)、トランシーバ基地局(「BTS」)、基地局(「BS」)、トランシーバ機能(「TF」)、無線ルータ、無線トランシーバ、または何らかの他の用語を備えるか、それらのいずれかとして実装されるか、またはそれらのいずれかとして知られる場合がある。
[0053] 局(STA)はまた、アクセス端末(AT)、加入者局、加入者ユニット、移動局、リモート局、リモート端末、ユーザ端末、ユーザエージェント、ユーザデバイス、ユーザ機器、または何らかの他の用語を備えるか、それらのいずれかとして実装されるか、またはそれらのいずれかとして知られていることがある。いくつかの実装形態では、アクセス端末は、セルラー電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(SIP)電話、ワイヤレスローカルループ(WLL)局、携帯情報端末(PDA)、ワイヤレス接続能力を有するハンドヘルドデバイス、またはワイヤレスモデムに接続された何らかの他の好適な処理デバイスを備え得る。従って、本明細書で教示される1つまたは複数の態様は、電話(例えば、セルラーフォンまたはスマートフォン)、コンピュータ(例えば、ラップトップ)、ポータブル通信デバイス、ヘッドセット、ポータブルコンピューティングデバイス(例えば、携帯データ端末)、エンターテインメントデバイス(例えば、音楽デバイスもしくはビデオデバイス、または衛星ラジオ)、ゲームデバイスもしくはゲームシステム、全地球測位システムデバイス、または、ワイヤレス媒体を介して通信するために構成された任意の他の適切なデバイスに組み込まれ得る。
[0054] 上で論じたように、本明細書で説明するデバイスのいくつかは、例えば、802.11ah規格を実装し得る。そのようなデバイスは、STAとして使用されるか、APとして使用されるか、他のデバイスとして使用されるかにかかわらず、スマート検針のためにまたはスマートグリッドネットワークにおいて使用され得る。そのようなデバイスは、センサへの適用例を提供し、またはホームオートメーションにおいて使用され得る。デバイスは、代わりにまたは加えて、例えば、個人の健康管理のために、健康管理の状況において使用され得る。それらはまた、(例えばホットスポットとともに使用するための)広範囲のインターネット接続を可能にするために、または機械間通信を実装するために、監視に使用され得る。
[0055] 図1は、本開示の態様が採用され得るワイヤレス通信システム100の一例を示す。ワイヤレス通信システム100は、ワイヤレス規格、例えば、802.11ah規格に従って動作できる。ワイヤレス通信システム100は、STA106と通信するAP104を含み得る。
[0056] AP104とSTA106との間のワイヤレス通信システム100における送信のために、様々なプロセスおよび方法が使用される場合がある。例えば、信号は、OFDM/OFDMA技法に従って、AP104とSTA106との間で送られ、受信され得る。その場合には、ワイヤレス通信システム100は、OFDM/OFDMAシステムと呼ばれる場合がある。あるいは、信号は、CDMA技法に従って、AP104とSTA106との間で送られ、受信され得る。その場合には、ワイヤレス通信システム100は、CDMAシステムと呼ばれることもある。
[0057] AP104からSTA106のうちの1つまたは複数への送信を容易にする通信リンクは、ダウンリンク(DL)108と呼ばれることがあり、STA106のうちの1つまたは複数からAP104への送信を容易にする通信リンクは、アップリンク(UL)110と呼ばれることがある。あるいは、ダウンリンク108は順方向リンクまたは順方向チャネルと呼ばれることがあり、アップリンク110は逆方向リンクまたは逆方向チャネルと呼ばれることがある。さらに、いくつかの態様では、STA106は、互いに直接通信し、互いの間に直接リンク(直接)を形成し得る。
[0058] AP104は、基地局として働き、基本サービスエリア(BSA)102においてワイヤレス通信カバレージを与え得る。AP104は、AP104と関連付けられ、通信のためにAP104を使用するSTA106とともに、基本サービスセット(BSS)と呼ばれ得る。なお、ワイヤレス通信システム100は、中央のAP104を有さないこともあり、STA106間のピアツーピアネットワークとして機能し得ることに留意されたい。別の例では、本明細書で説明するAP104の機能は、STA106のうちの1つまたは複数によって代替的に行われ得る。
[0059] 図2は、ワイヤレス通信システム100内で採用され得るワイヤレスデバイス202で利用され得る様々な構成要素を示す。ワイヤレスデバイス202は、本明細書で説明される種々の方法を実装するように構成され得るデバイスの例である。例えば、ワイヤレスデバイス202は、AP104、またはSTA106のうちの1つを備え得る。
[0060] ワイヤレスデバイス202は、ワイヤレスデバイス202の動作を制御するプロセッサ204を含む場合がある。プロセッサ204は、中央処理装置(CPU)と呼ばれる場合もある。読取り専用メモリ(ROM)とランダムアクセスメモリ(RAM)の両方を含む場合があるメモリ206は、プロセッサ204に命令とデータとを提供する。メモリ206の一部分は、不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)も含み得る。プロセッサ204は、通常、メモリ206内に記憶されたプログラム命令に基づいて論理演算と算術演算とを行う。メモリ206内の命令は、本明細書で説明する方法を実装するように実行可能であり得る。
[0061] ワイヤレスデバイス202が送信ノードとして実装または使用されるとき、プロセッサ204は、複数の媒体アクセス制御(MAC)ヘッダのタイプのうちの1つを選択し、そのMACヘッダのタイプを有するパケットを生成するように構成され得る。例えば、プロセッサ204は、以下でさらに詳細に説明されるように、MACヘッダとペイロードとを備えるパケットを生成し、どのタイプのMACヘッダを使用するかを決定するように構成され得る。
[0062] ワイヤレスデバイス202が受信ノードとして実装または使用されるとき、プロセッサ204は、複数の異なるMACヘッダのタイプのパケットを処理するように構成され得る。例えば、プロセッサ204は、以下でさらに説明されるように、パケット内で使用されるMACヘッダのタイプを決定し、それに応じてパケットおよび/またはMACヘッダのフィールドを処理するように構成され得る。
[0063] プロセッサ204は、1つまたは複数のプロセッサとともに実装された処理システムを備え得るか、またはその構成要素であり得る。1つまたは複数のプロセッサは、汎用マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、コントローラ、状態機械、ゲート論理、個別ハードウェア構成要素、専用ハードウェア有限状態機械、または、情報の算出もしくは他の操作を行える任意の他の適切なエンティティの任意の組合せによって実装され得る。
[0064] 処理システムは、ソフトウェアを記憶するための機械可読媒体を含む場合もある。ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、またはそれ以外の名称で呼ばれるかにかかわらず、任意のタイプの命令を意味すると広く解釈されるべきである。命令は、(例えば、ソースコードフォーマット、バイナリコードフォーマット、実行可能コードフォーマット、または任意の他の好適なコードフォーマットの)コードを含み得る。命令は、1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、処理システムに、本明細書で説明される様々な機能を行わせる。
[0065] ワイヤレスデバイス202はまた、ワイヤレスデバイス202と遠隔地との間のデータの送信と受信とを可能にするために、送信機210および/または受信機212を含み得る、ハウジング208を含み得る。送信機210および受信機212は、トランシーバ214へ組み合わされてよい。アンテナ216は、ハウジング208に取り付けられてよく、トランシーバ214に電気的に結合され得る。ワイヤレスデバイス202は、複数の送信機、複数の受信機、複数のトランシーバ、および/または複数のアンテナも含み得る(図示せず)。
[0066] 送信機210は、様々なMACヘッダタイプを有するパケットをワイヤレス送信するように構成され得る。例えば、送信機210は、上述のプロセッサ204によって生成された様々なタイプのヘッダを有するパケットを送信するように構成され得る。
[0067] 受信機212は、様々なMACヘッダタイプを有するパケットをワイヤレス受信するように構成され得る。いくつかの態様では、受信機212は、以下でさらに詳細に述べるように、使用されているMACヘッダのタイプを検出して、それに応じてパケットを処理するように構成される。
[0068] ワイヤレスデバイス202は、トランシーバ214が受信する信号のレベルを検出して数量化しようとする際に使用され得る信号検出器218も含み得る。信号検出器218は、総エネルギー、シンボルあたりサブキャリアあたりのエネルギー、パワースペクトル密度および他の信号などの信号を検出し得る。ワイヤレスデバイス202は、信号の処理に使用されるデジタル信号プロセッサ(DSP)220も含み得る。DSP220は、送信用のパケットを生成するように構成され得る。いくつかの態様では、パケットは、物理レイヤデータユニット(PPDU)を備え得る。
[0069] いくつかの態様では、ワイヤレスデバイス202はさらに、ユーザインターフェース222を備え得る。ユーザインターフェース222は、キーパッド、マイクロフォン、スピーカ、および/またはディスプレイを備える場合がある。ユーザインターフェース222は、ワイヤレスデバイス202のユーザに情報を伝え、および/またはユーザからの入力を受信する、任意の要素または構成要素を含む場合がある。
[0070] ワイヤレスデバイス202の種々の構成要素は、バスシステム226によってともに結合され得る。バスシステム226は、データバス、並びに、例えば電力バス、制御信号バス、および状況信号バスを、データバスに加えて含み得る。ワイヤレスデバイス202の構成要素は、何らかの他の機構を使って、互いに結合され、または互いへの入力を受容し、もしくは与え得ることが、当業者には諒解されよう。
[0071] ワイヤレスデバイス202の様々な構成要素は、個々に、または1つもしくは複数の他の構成要素と組み合わされて、通信インターフェースを提供し得る。デバイス202の1つまたは複数の通信インターフェースは、プロセッサ204、送信機210、受信機212、またはDSP220など、ワイヤレスデバイス202の他の構成要素によって、要求または返答メッセージなどのメッセージを受信または送信するように構成され得る。例えば、プロセッサ204は、ワイヤレスデバイス202の1つまたは複数の他の構成要素に電気信号を与えるための1つまたは複数の信号線に動作可能に結合されることによって、インターフェースを提供してもよく、または信号線が、ワイヤレスデバイス202にとって外部の構成要素に電気信号を与えるように構成されてよい。いくつかの態様において、送信機210は、アンテナ216を介して無線信号を送信することによって、インターフェースを備えることができる。同様に、受信機212は、アンテナ216から電気信号を受信することによって、インターフェースを介してデータを受信できる。
[0072] いくつかの別個の構成要素が図2に示されるが、構成要素のうちの1つまたは複数が組み合わされてよく、または共通に実装されてよいことを当業者は認識されよう。例えば、プロセッサ204は、プロセッサ204に関して上記で説明された機能性を実装するためだけでなく、信号検出器218および/またはDSP220に関して上記で説明された機能性を実装するためにも使用され得る。さらに、図2に示される構成要素の各々は、複数の別個の要素を用いて実装され得る。
[0073] 参照を容易にするために、ワイヤレスデバイス202が送信ノードとして構成されるときには、以下では、ワイヤレスデバイス202tと呼ばれる。同様に、ワイヤレスデバイス202が受信ノードとして構成されるときには、以下ではワイヤレスデバイス202rと呼ばれる。ワイヤレス通信システム100におけるデバイスは、送信ノードの機能性のみ、受信ノードの機能性のみ、または送信ノードと受信ノードの両方の機能性を実装し得る。
[0074] 上記で説明したように、ワイヤレスデバイス202は、AP104もしくはSTA106、または中継デバイスを備えることができ、複数のMACヘッダタイプを有する通信を送信および/または受信するために使用され得る。ワイヤレスデバイス202はここでは、ノードと呼ばれる場合がある。デバイス202によって実装される中継デバイスは、アクセスポイントと局の両方の機能性を含み得る。
[0075] 本明細書で開示されるいくつかの態様において、ワイヤレスデバイス202tは、ワイヤレスデバイス202rが情報(例えば、MACヘッダのフィールドについての値)を記憶することを要求する場合がある。例えば、ワイヤレスデバイス202tは、デバイス202rにヘッダ圧縮要求を送信し得る。ワイヤレスデバイス202rは次いで、情報が記憶されるかどうかを示して、要求に応答すればよい。ワイヤレスデバイス202tは、次いで、ワイヤレスデバイス202rに送られるパケット中のヘッダからそのようなフィールドを省略してよい。
[0076] いくつかの態様において、ワイヤレスデバイス202tは、デバイス202rに記憶された情報を更新する場合がある。更新は、更新情報を含むヘッダを含むフレームを送信することによって遂行され得る。更新情報をもつヘッダを受信すると、デバイス202rは、更新情報が、ヘッダ圧縮要求に基づいて以前記憶された情報に対応すると決定してよい。この決定に応答して、デバイス202rは、以前記憶された情報を、受信されたヘッダ中で与えられた更新情報と置き換えるか、またはそれで増補すればよい。デバイス202tは次いで、情報を含まない別のヘッダを送信すればよい。このヘッダを受信すると、デバイス202rは、更新された記憶情報を、最近受信されたヘッダ中に含まれない任意の情報についての置換えとして挿入するか、または場合によっては使用できる。
[0077] いくつかの態様において、ヘッダ圧縮要求は、デバイス202rが、A3フィールド、A4フィールド、MSDUのソースアドレスフィールドのうちの1つもしくは複数を記憶するか、またはメディアアクセス制御ヘッダのMSDUの宛先アドレスフィールドが記憶されることを要求し得る。
[0078] さらに、いくつかの態様では、ヘッダは、セキュリティがデータパケットのために有効であるとき、異なるフィールドを有し得る。例えば、パケットは、セキュリティが有効であるとき、暗号ブロック連鎖メッセージ認証コードプロトコルつきカウンタモード(CCMP:cipher block chaining message authentication code protocol)ヘッダを有し得る。CCMPヘッダはMACヘッダの一部であり得る。通常、CCMPヘッダは、いくつかのパケット番号(PN)(例えば、PN0、PN1、PN2、PN3、PN4、およびPN5)を含む。PN2、PN3、PN4、およびPN5の値は、頻繁には変化しないことがある。いくつかの態様において、PN0およびPN1は、シーケンス制御フィールドに基づいて導出され得る。
[0079] デバイス202tによってデバイス202rに送信されるメディアアクセスヘッダ圧縮要求メッセージは、デバイス202rに、PN2と、PN3と、PN4と、PN5とを記憶するよう要求し得る。デバイス202rが、ベースPN2〜PN5が記憶されるという指示で要求に応答した場合、CCMPヘッダを含む後続メディアアクセス制御ヘッダは、PN2、PN3、PN4、およびPN5を含まず、PN0およびPN1フィールドのみを含み得る。代替として、PN0およびPN1フィールドは、メッセージ内の他のフィールドから導出されてよく、可能性として、CCMPヘッダの必要を完全になくす。デバイス202rは、パケットを受信すると、デバイス202rにおいて記憶された、PN2と、PN3と、PN4と、PN5とを含むベースPNを、受信したPN0およびPN1フィールドと組み合わせることによって、CCMPヘッダを再構築し得る。MICフィールドまたはFCSフィールドなど、いずれかのCRCタイプフィールドを含むパケットの符号化はフルCCMPヘッダに基づき得るので、CCMPヘッダは、パケットの復号の前に再構築され得る。
[0080] 図3は、MACヘッダ300の一例を示す。MACヘッダ300は非圧縮MACヘッダであり得る。図示のように、MACヘッダ300は、7つの異なるフィールド、すなわち、フレーム制御(fc)フィールド305、持続時間/識別情報(dur)フィールド310、受信機アドレス(a1)フィールド315、送信機アドレス(a2)フィールド320、宛先アドレス(a3)フィールド325、シーケンス制御(sc)フィールド330、およびサービス品質(QoS)制御(qc)フィールド335を含む。a1、a2、およびa3フィールド315〜325の各々は、48ビット(6オクテット)値である、デバイスのフルMACアドレスを備える。図3は、さらに、フィールド305〜335の各々のオクテット単位のサイズを示している。フィールドサイズの全ての値を合計すると、MACヘッダ300の全体的なサイズが得られ、それは26オクテットである。所与のパケットの総サイズは200オクテット程度であり得る。従って、MACヘッダ300は全体的なパケットサイズの大きい部分を備え、これは、データパケットを送信するためのオーバーヘッドが大きいことを意味する。
[0081] 図3Aは、暗号ブロック連鎖メッセージ認証コードプロトコル暗号化を有するカウンタモード(CCMP)を使用する3アドレスMACヘッダであるMACヘッダ300aの一例を示す。図示のように、MACヘッダ300は、12個の異なるフィールド、すなわち、フレーム制御(fc)フィールド305a、持続時間/識別情報(dur)フィールド310a、受信機アドレス(a1)フィールド315a、送信機アドレス(a2)フィールド320a、宛先アドレス(a3)フィールド325a、シーケンス制御(sc)フィールド330a、サービス品質(QoS)制御(qc)フィールド335a、高スループット(ht)制御フィールド340a、CCMP(ccmp)フィールド345a、論理リンク制御(LLC)/サブネットワークアクセスプロトコル(SNAP)(llc/snap)フィールド350a、メッセージ完全性検査(mic)フィールド360a、およびフレーム制御シーケンス(fcs)フィールド365aを含む。
[0082] 図3Aおよび図3Bは、MACヘッダ300aのfcフィールド305a中に含まれ得るデータのタイプをさらに示す。例えば、fcフィールド305aは、プロトコルバージョン(pv)サブフィールド372、フレームタイプ(タイプ)サブフィールド374、フレームサブタイプ(サブタイプ)サブフィールド376、配信先システム(to−ds)サブフィールド378、配信元システム(from−ds)サブフィールド380、モアフラグメント(モアフラグ)サブフィールド382、再試行サブフィールド384、電力管理(pm)サブフィールド386、モアデータ(md)サブフィールド388、保護フレーム(pf)サブフィールド390、および順序サブフィールド392を含み得る。
[0083] pvサブフィールド372は、現在フレームのプロトコルバージョンを示すために使用され得る。(例えば、802.11adまでの)802.11規格では、fcフィールドのプロトコルバージョン(pv)サブフィールドは、プロトコルバージョン0(PV0)が唯一の定義されたプロトコルバージョンであるので、常に0に設定される。従って、プロトコルバージョンの他の値、すなわち、1(PV1)、2(PV2)、および3(PV3)の使用は定義されない。本明細書で説明するシステムおよび方法は、プロトコルバージョン1(PV1)、PV2、および/またはPV3の一部として圧縮MACヘッダを定義し得る。プロトコルバージョンは、通信のためにデバイスによって互換的に使用され得る。例えば、MACヘッダの使用を定義するPV0は、リンクのセットアップ、機能のネゴシエート、および高速データ転送のために使用され得る。さらに、様々な圧縮MACヘッダの使用を定義するPV1、PV2、および/またはPV3は、省電力モードにあるとき、周期的ショートデータ送信のために使用され得る。
[0084] いくつかの態様では、圧縮フォーマットMACヘッダは、既存のプロトコルバージョン0(PV0)または新たに定義されたプロトコルバージョン1(PV1)、PV2、および/もしくはPV3を使用し得る。PV1、PV2、および/またはPV3の使用は、デバイスが、PV0フレームのフォーマットに基づいて、受信したデータパケットをパースすることを試みる状況を回避し得る。例えば、デバイスは、データパケットの最後の4オクテットをフレーム制御シーケンス(FCS)に一致させることを試み得る。それが一致したとき、デバイスは、パケット中のそのロケーションに持続時間フィールドがないにもかかわらず、デバイスのネットワーク割振りベクトル(NAV:network allocation vector)を更新するために、持続時間フィールドの位置にあるデータの値を使用することがある。そのような誤検出が発生する確率は、いくつかのノードにおいてグリッチまたはジッタを生じるのに十分高いことがあり、これは、圧縮MACヘッダフォーマットのためのPV1、PV2、および/またはPV3の使用の理由となり得る。
[0085] フレームタイプサブフィールド374は、長さが2ビットであり、フレームタイプとフレームの機能とを示すために使用され得る。いくつかの態様では、フレームタイプサブフィールド374は、フレームが、制御フレーム、データフレーム、または管理フレームであることを示し得る。いくつかの態様では、フレームタイプサブフィールド374は、フレームが、ビーコン、PNC選択、関連付け要求、関連付け応答、関連付け解除要求、肯定応答、コマンドなどであることを示し得る。サブタイプサブフィールド376は、関連するフレームタイプについて行うべき特定の機能を示すために使用され得る。各フレームタイプについて複数のサブタイプサブフィールドがあり得る。to−dsサブフィールド378は、フレームが、配信されるシステム(ds)に向かっているところであるか、それともそのシステムに送信されるかを示すために使用され得る。from−dsサブフィールド380は、フレームがdsから出ているかどうかを示すために使用され得る。いくつかの態様では、to−dsサブフィールド378およびfrom−dsサブフィールド380はデータフレームタイプにおいてのみ使用され得る。モアフラグサブフィールド382は、フレームの1つまたは複数の追加のフラグメントが送信されるべきであるかどうかを示すために使用され得る。再試行サブフィールド384は、現在フレームが再送信されているかどうかを示すために使用され得る。例えば、再試行サブフィールド384は、前のフレームの再送信であるフレーム中で1に設定され得る。電力管理(pm)サブフィールド386は、電力管理状態を示すために使用され得る。例えば、pmサブフィールド386は、STAがアクティブモードにあるか、省電力モードにあるかを示し得る。モアデータ(md)サブフィールド388は、追加のフレームが送信されるべきであるかどうかを示すために使用され得る。例えば、mdサブフィールド388は、APが、STAへの配信のためにバッファされているさらなるフレーム、従ってSTAに送信すべきさらなるフレームを有することを、省電力モードにある受信STAに示すために使用され得る。保護フレーム(pf)サブフィールド390は、フレーム保護が存在するかどうかを示すために使用され得る。例えば、pfサブフィールド390は、暗号化および/または認証がフレーム中で使用されるかどうかを示し得る。いくつかの態様では、暗号化および認証を有するフレームについて、pfサブフィールド390は、暗号化が存在することを示すように設定されてよく、サブタイプサブフィールド376は、認証が存在することを示すように設定され得る。順序サブフィールド392は、順序情報を示すために使用され得る。例えば、順序サブフィールド392は、全ての受信データフレームが順番に処理されなければならないことを示すために使用され得る。
[0086] 図3Aは、さらに、フィールド305a〜365aの各々のオクテット単位のサイズを示している。フィールドサイズの全ての値を合計すると、MACヘッダ300aの全体的なサイズが得られ、それは58オクテットである。所与のパケットの総サイズは200オクテット程度であり得る。従って、MACヘッダ300aは全体的なパケットサイズの大きい部分を備え、これは、データパケットを送信するためのオーバーヘッドが大きいことを意味する。
[0087] 従って、データパケットのための低減されたサイズのMACヘッダ(圧縮MACヘッダ)を使用するためのシステムおよび方法について本明細書で説明する。そのような圧縮MACヘッダの使用は、データパケット中のより少ないスペースがMACヘッダによって使用されることを可能にし、それによって、データパケット中のペイロードを送信するために必要とされるオーバーヘッドを低減する。従って、全体としてより少ないデータが送信される必要がある。データのより少ない送信は、より少ないデータを送信するためにより少ないリソースが使用されるので、データが送信される速度を増加させることができ、送信機による帯域幅の使用を低減でき、送信のために必要とされる電力を低減できる。
[0088] 図4は、圧縮MACヘッダ400の一例を示す。図示のように、MACヘッダ400は、4つの異なるフィールド、すなわち、フレーム制御(fc)フィールド405、第1のアドレス(a1)フィールド415、第2のアドレス(a2)フィールド420、およびシーケンス制御(sc)フィールド430を含む。図4は、さらに、フィールド405〜430の各々のオクテット単位のサイズを示している。フィールドサイズの全ての値を合計すると、MACヘッダ400の全体的なサイズが得られ、それは12オクテット(MACヘッダ300からの54%のサイズ低減)である。図示のように、以下でさらに説明するように、a1フィールド415およびa2フィールド420のうちの一方は長さが6オクテットであり、他方は長さが2オクテットである。MACヘッダ400の様々なフィールドは、以下で説明するいくつかの異なる態様に従って利用され得る。
[0089] MACヘッダ400に示されているように、durフィールド310は省略され得る。通常、データパケットを受信したデバイスは、少なくとも、送信機会中に干渉する送信がないように、デバイスが送信すべきでない時間を示すdurフィールド310を復号する。durフィールド310の代わりに、デバイスは、肯定応答を必要とするデータパケットを受信した後に、そのような肯定応答のための時間が過ぎるまでデータを送信しないように構成され得る。そのような肯定応答は、パケットが受信されたことを示すACKまたはBAであり得る。デバイスは、パケット中のフィールド(例えば、ACKポリシーフィールド)が、ACKが受信されるまでデバイスが延期すべきであることを示す場合のみ、パケットに対するACKが受信されるまで送信を延期するように構成され得る。フィールドは、パケットのMACヘッダまたはPHYヘッダ中に含まれ得る。応答フレームの送信は、応答フレームを送らせるデータパケットを観測するSTAに対して隠され得るが、ACKが存在し得るというデータパケット中の指示により、観測するSTAは、データパケットの終了の後に、データパケットの宛先であるSTAによって応答フレームが送信され得るまで延期する。
[0090] 図4Aは、MACヘッダ400の一態様による、データパケットのための圧縮MACヘッダ400のフィールド中のデータのタイプと、対応する肯定応答のためのデータとの例を示す。図示のように、図中で「データ」と標示された列は、データパケットの一部として送られる情報(図示のように、a1フィールド415およびa2フィールド420および場合によってはa3フィールドの情報)に対応する。本明細書では、図示されるフィールドは、特定のサイズおよび順序に関して示され、説明されるが、様々な態様では、本明細書のフィールドは、サイズ変更され、並べ替えられ、または省略されてよく、さらなるフィールドが追加されてもよい。
[0091] 「ACK」と標示された列は、対応するACK中で送られる情報に対応する。「方向」と標示された列は、データパケットが送られる方向またはリンクタイプを示す。いくつかの態様では、MACヘッダ300中で使用されるように、a1フィールド415とa2フィールド420の両方について、デバイスのためのグローバル一意識別子(例えば、MACアドレス)を使用する代わりに、a1フィールド415またはa2フィールド420のうちの一方は、特定のBSSにおいてデバイスを一意に識別するが、必ずしもグローバルにデバイスを一意に識別するとは限らない、アクセス識別子(AID)などのローカル識別子を使用する。図示のように、MACヘッダ400が、APからSTAへのダウンリンク上で送信されるデータパケットの一部である場合、a1フィールド415は受信機AID(R−AID)を含み、a2フィールド420はBSSIDを含む。
[0092] R−AIDは、パケットを受信するSTAのAIDである。R−AIDは、8192個のSTAが、それらのR−AIDによって所与のBSSにおいて一意にアドレス指定されることを可能にする13ビットを備え得る。13ビットのR−AIDは、約6000個のSTAと、パケットがマルチキャストまたはブロードキャストパケットであるという指示、場合によっては、パケット内に含まれるビーコンのバージョンを示すビーコン変化シーケンス番号と組み合わせた、マルチキャストまたはブロードキャストパケット(すなわちビーコン)のタイプなど、2192個の他の値とに対応し得る。BSSIDは、APのMACアドレスであり、48ビットを備え得る。
[0093] いくつかの態様では、BSSIDはBSSIDの圧縮バージョンと置き換えられ得る。例えば、BSSIDの圧縮バージョンは、APがネットワークセットアップ中にそれ自体に自動割り当てし得るAID(例えば、6バイトではなく2バイト)であり得る。AIDは、エリア中の他のAPが同じAIDを有さないことを保証するように慎重に選択され得る。MACヘッダ400とともにパケットを受信したSTAは、a1フィールド415とa2フィールド420とに基づいて、それがパケットの予定受信側であるかどうかを一意に決定し得る。
[0094] 特に、STAは、R−AIDがSTAのR−AIDに一致するかどうかを確認し得る。R−AIDが一致した場合、STAはパケットの予定受信側であり得る。これは、異なるBSSにおけるSTAが、同じR−AIDを有し得るので、単独では、STAが受信側であるかどうかを一意に決定しないことがある。従って、STAは、さらに、a2フィールド420が、STAが関連付けられたAP(すなわち、BSS)のBSSIDを含むかどうかを確認し得る。BSSIDがSTAおよびR−AIDの関連付けに一致した場合、STAは、それがパケットの予定受信側であると一意に決定し、パケットをさらに処理し得る。そうでない場合、STAはパケットを無視してよい。
[0095] STAは、それが予定受信側であると決定した場合、パケットの受信成功を示すために、APに肯定応答メッセージ(ACK)を送り得る。一態様では、STAは、ACKのMACまたは物理レイヤ(PHY)ヘッダ中に、BSSIDのビット全て(例えば、13ビット)よりも少ないビットを備える部分BSSID(pBSSID)など、a2フィールド420の全体または一部分を含み得る。いくつかの態様では、pBSSIDはBSSIDの圧縮バージョンであり得る。他の態様では、BSSIDの圧縮バージョンはpBSSIDであり得る。従って、ACKを生成するために、STAは、受信したMACヘッダ400からビットを直接コピーするだけでよく、これは処理を低減する。ACKを受信するAPが、初期パケットの送信からのある時間期間(例えば、ショートフレーム間スペース(SIFS:short inter frame space))中に同じ情報をもつ2つのACKを受信する可能性は低いので、そのAPは、その時間期間のすぐ後にACKが受信された場合、ACKはSTAからのものであると決定し得る。別の態様では、STAは、ACKのMACまたはPHYヘッダ中で、パケットからの巡回冗長検査(CRC:cyclic redundancy check)の全体もしくは一部分またはパケットの全体もしくは一部分のハッシュを送信し得る。APは、そのような情報について検査することによって、ACKを送ったSTAを決定し得る。そのような情報はパケットごとにランダムであり、同じ情報をもつ2つのACKがAPによってその時間期間の後に受信される可能性は極めて低い。
[0096] さらに、APによってSTAに送信されるパケットは、場合によっては、パケットをルーティングするために使用されるべきルーティングデバイスを示すために使用されるソースアドレス(SA)を含み得る。MACヘッダ400は、SAがMACヘッダ400中に存在するかどうかを示すビットまたはフィールドをさらに含み得る。一態様では、MACヘッダ400のフレーム制御フィールドの順序ビットは、SAの存在または不在を示すために使用され得る。別の態様では、2つの異なるサブタイプが圧縮MACヘッダ400のために定義され得、1つのサブタイプは、SAなどのa3フィールドを含み、1つのサブタイプは、SAなどのa3フィールドを含まない。サブタイプは、MACヘッダ400のフレーム制御フィールドのサブタイプフィールドの値を介して示され得る。いくつかの態様では、APおよびSTAは、別のパケットの一部としてSAに関する情報を送信し、データパケットからSAを省略し得る。STAは、SA情報を記憶し、それを、APから送られた全てのパケットのために使用するか、または後で説明するように、それらに関連する特定の識別子(例えば、フローID)を有するいくつかのパケットのために使用し得る。
[0097] 図示のように、MACヘッダ400が、STAからAPへのアップリンク上で送信されるデータパケットの一部である場合、a1フィールド415はAPのBSSIDを含み、a2フィールド420は、送信機AID(T−AID)と呼ばれることがあるSTAのAIDを含む。APは、上記で説明したように、BSSIDとT−AIDとに基づいて、それがデータパケットの予定受信側であるかどうかとデータパケットの送信機とを同様に決定し得る。特に、APは、BSSIDがAPのBSSIDに一致するかどうかを検査できる。BSSIDが一致した場合、APはパケットの予定受信側であり得る。さらに、APのBSSにおけるただ1つのSTAがT−AIDを有するので、APは、T−AIDに基づいてパケットの送信機を決定できる。
[0098] APは、それが予定受信側であると決定した場合、パケットの受信成功を示すために、STAに肯定応答メッセージ(ACK)を送り得る。一態様では、APは、ACKのMACヘッダまたは物理レイヤ(PHY)ヘッダ中に、T−AIDなど、a2フィールド420の全体または一部分を含み得る。従って、ACKを生成するために、APは、受信したMACヘッダ400からビットを直接コピーするだけでよく、これは処理を低減する。ACKを受信するSTAが、初期パケットの送信からのある時間期間(例えば、ショートフレーム間スペース(SIFS))中に同じ情報をもつ2つのACKを受信したであろう可能性は低いので、そのSTAは、その時間期間のすぐ後にACKが受信された場合、ACKはAPからのものであると決定し得る。別の態様では、APは、ACKのMACまたはPHYヘッダ中で、パケットからの巡回冗長検査(CRC)の全体もしくは一部分またはパケットの全体もしくは一部分のハッシュを送信し得る。STAは、そのような情報について検査することによって、ACKを送ったAPを決定し得る。そのような情報はパケットごとにランダムであり、同じ情報をもつ2つのACKがSTAによってその時間期間の後に受信される可能性は極めて低い。
[0099] いくつかの態様では、ACKのアドレスフィールドは、グローバルに(例えば、ほとんどのネットワークにおいて)ACKの送信機および/または受信機を一意に識別する1つまたは複数のグローバルアドレス(例えば、MACアドレス、BSSID)を含み得る。いくつかの態様では、アドレスフィールドは、ローカルに(例えば、特定のBSSにおいてなど、ローカルネットワークにおいて)ACKの送信機および/または受信機を一意に識別する1つもしくは複数のローカルアドレス(例えば、関連付け識別子(AID))を含み得る。いくつかの態様では、アドレスフィールドは、ACKの送信機および/または受信機を識別する、部分的識別子または非一意識別子(例えば、MACアドレスまたはAIDの一部分)を含み得る。例えば、アドレスフィールドは、ACKによって肯定応答されているフレームからコピーされたACKの送信機および/もしくは受信機のAID、MACアドレス、またはAIDもしくはMACアドレスの一部分のうちの1つであり得る。
[00100] いくつかの態様では、ACKの識別子フィールドは、肯定応答されているフレームを識別し得る。例えば、一態様では、識別子フィールドは、フレームのコンテンツのハッシュであり得る。別の態様では、識別子フィールドは、フレームのCRC(例えば、FCSフィールド)の全体または一部分を含み得る。別の態様では、識別子フィールドは、フレームのCRC(例えば、FCSフィールド)の全体または一部分と、ローカルアドレス(例えば、STAのAID)の全体または一部分とに基づき得る。別の態様では、識別子フィールドはフレームのシーケンス番号であり得る。別の態様では、識別子フィールドは、以下の、ACKの送信機/受信機の1つもしくは複数のグローバルアドレス、ACKの送信機/受信機の1つもしくは複数のローカルアドレス、ACKの送信機/受信機のグローバルアドレスの1つもしくは複数の部分、またはACKの送信機/受信機のローカルアドレスの1つもしくは複数の部分のうちの1つまたは複数を、任意の組合せで含み得る。例えば、識別子フィールドは、式1に示すように、グローバルアドレス(例えば、APのBSSID、MACアドレス)とローカルアドレス(例えば、STAのAID)とのハッシュを含み得る。
上式で、dec()は、16進数を10進数に変換する関数である。本開示の範囲を逸脱することなく、同じ入力に基づく他のハッシュ関数が実装され得る。
[00101] いくつかの態様では、応答においてACKが送られるフレームは、フレームの送信機によって設定されたトークン番号を含み得る。フレームの送信機は、アルゴリズムに基づいてトークン番号を生成し得る。いくつかの態様では、送信機によって生成されたトークン番号は、送信機によって送られる各フレームについて異なる値を有し得る。そのような態様では、フレームの受信機は、識別子をトークン番号として設定すること、またはトークン番号に少なくとも部分的に基づいて識別子を計算することによってなど、ACKの識別子フィールド中のトークン番号を使用して、肯定応答されているフレームを識別し得る。いくつかの態様では、識別子フィールドは、トークン番号と、ACKの送信機/受信機の1つもしくは複数のグローバルアドレス、ACKの送信機/受信機の1つもしくは複数のローカルアドレス、ACKの送信機/受信機のグローバルアドレスの1つもしくは複数の部分、ACKの送信機/受信機のローカルアドレスの1つもしくは複数の部分、またはフレームのCRCの全体もしくは一部分のうちの少なくとも1つとの組合せとして計算され得る。いくつかの他の態様では、トークン番号は、SIGフィールドおよび/もしくは制御情報(Control Info)フィールドなど、ACK並びに/または肯定応答されているフレームの別のフィールドに含まれ得る。いくつかの態様では、トークンは、肯定応答されているフレームの、PHYプリアンブルの後に入り得るSERVICEフィールド内のスクランブリングシードから導出され得る。
[00102] 上記で説明された技法によって、応答フレーム(例えば、ACK、CTS、BA)は、開始フレーム(例えば、データ、RTS、BAR)中のFCSまたは乱数(例えば、パケットID)などの値をエコーできる。エコー値は、スクランブラシードに少なくとも部分的に基づき得る。エコーされた値は、応答フレームのスクランブラシードフィールド中で送信され得る。エコーされた値は、応答フレームのSIGフィールド中で送信され得る。エコーされた値は、応答フレーム中に含まれるMPDU中で送信され得る。
[00103] いくつかの実装形態では、開始フレーム(例えば、データ、RTS、BAR)のフレームチェックサム(FCS)が、乱数(例えば、パケットID)に基づくかまたはそれを含むことが望ましいことがある。この値はエコー値として使用され得る。そのような実装形態では、エコー値は、開始フレームのスクランブルされたシード中に含まれ得る。従って、FCSは、応答フレーム(例えば、ACK、CTS、BA)中で全体的にまたは部分的にエコーされ得る。
[00104] エコー値を使用して、エコー値を含むことによって、応答フレームは開始フレームの局識別子を含まないことがある。開始フレーム(例えば、データ、RTS、BARなど)に関するアドレス指定方式のうちの1つまたは複数は、開始フレームのFCSまたはパケットIDをエコーするが、局識別子はエコーしない、応答フレーム(例えば、ACK、CTS、BAなど)とともに使用され得る。これは、上記で説明されたように通信を改善し得る。
[00105] さらに、STAによってAPに送信されるパケットは、場合によっては、パケットをルーティングするために使用されるべきルーティングデバイスを示すために使用される宛先アドレス(DA)を含み得る。MACヘッダ400は、DAがMACヘッダ400中に存在するかどうかを示すビットまたはフィールドをさらに含み得る。一態様では、MACヘッダ400のフレーム制御フィールドの順序ビットまたは「a3存在」ビットは、DAの存在または不在を示すために使用され得る。別の態様では、2つの異なるサブタイプが圧縮MACヘッダ400のために定義され得、1つのサブタイプは、DAなどのa3フィールドを含み、1つのサブタイプは、DAなどのa3フィールドを含まない。サブタイプは、MACヘッダ400のフレーム制御フィールドのサブタイプフィールドの値を介して示され得る。いくつかの態様では、DAの存在または省略を示すサブタイプの値は、DLパケットのためのSAの存在または省略を示すために使用されるのと同じ値である。いくつかの態様では、APおよびSTAは、別のパケットの一部としてDAに関する情報を送信し、データパケットからDAを省略し得る。APは、DA情報を記憶し、それを、STAから送られた全てのパケットのために使用するか、またはそれらに関連する特定の識別子(例えば、フローID)を有するいくつかのパケットのために使用し得る。
[00106] 図示のように、MACヘッダ400が、送信STAから受信STAへの直接リンク上で送信されるデータパケットの一部である場合、a1フィールド415は、受信STAのフル受信機アドレス(RA)を含み、a2フィールド420は、送信機AID(T−AID)と呼ばれることがある送信STAのAIDを含む。受信STAは、上記で説明したように、RAとT−AIDとに基づいて、それがデータパケットの予定受信側であるかどうかとデータパケットの送信機とを同様に決定し得る。特に、受信STAは、RAが受信STAのRAに一致するかどうかを検査できる。RAが一致した場合、受信STAはパケットの予定受信側であり得る。さらに、受信STAのBSSにおけるただ1つの送信STAがT−AIDを有するので、受信STAは、T−AIDに基づいてパケットの送信機を決定できる。
[00107] 受信STAは、それが予定受信側であると決定した場合、パケットの受信成功を示すために、送信STAに肯定応答メッセージ(ACK)を送り得る。一態様では、受信STAは、ACKのMACヘッダまたは物理レイヤ(PHY)ヘッダ中に、T−AIDなど、a2フィールド420の全体または一部分を含み得る。従って、ACKを生成するために、受信STAは、受信したMACヘッダ400からビットを直接コピーするだけでよく、これは処理を低減する。ACKを受信する送信STAが、初期パケットの送信からのある時間期間(例えば、ショートフレーム間スペース(SIFS))中に同じ情報をもつ2つのACKを受信する可能性は低いので、その送信STAは、その時間期間のすぐ後にACKが受信された場合、ACKは受信STAからのものであると決定し得る。別の態様では、受信STAは、ACKのMACまたはPHYヘッダ中で、パケットからの巡回冗長検査(CRC)の全体もしくは一部分またはパケットの全体もしくは一部分のハッシュを送信し得る。送信STAは、そのような情報について検査することによって、ACKを送った受信STAを決定し得る。そのような情報はパケットごとにランダムであり、同じ情報をもつ2つのACKが送信STAによってその時間期間の後に受信される可能性は極めて低い。
[00108] パケットがダウンリンクの一部として送られるのか、アップリンクの一部として送られるのか、直接リンクの一部として送られるのかは、MACヘッダ400中のいくつかのビットによって示され得る。例えば、fcフィールド405の配信先システム(to−ds)およびfrom−dsフィールドは、To−DS/From−DSと標示された列に示すように、パケットを送るために使用されるリンクタイプ(例えば、ダウンリンクの場合は01、アップリンクの場合は10、および直接リンクの場合は00)を示すために使用され得る。従って、パケットの受信側は、各フィールド中の予想されるアドレスのタイプに基づいて、a1フィールド415およびa2フィールド420の長さ(例えば、2オクテットまたは6オクテット)を決定し、それによって、各フィールド中に含まれているアドレスを決定し得る。
[00109] 別の態様では、パケットが、ダウンリンクの一部であるのか、アップリンクの一部であるのか、直接リンクの一部であるのかを示す代わりに、MACヘッダ400中の1ビット(例えば、to−ds/from−dsフィールドの1ビット代用)が、a1フィールド415およびa2フィールド420の各々中にどのタイプのアドレスがあるかを示すために使用され得る。例えば、ビットの1つの値は、a1フィールド415がデータパケットの受信機のアドレスであることを示し、a2フィールド420がデータパケットの送信機のアドレスであることを示し得る。ビットの他の値は、a1フィールド415がデータパケットの送信機のアドレスであることを示し、a2フィールド420がデータパケットの受信機のアドレスであることを示し得る。
[00110] MACヘッダの圧縮は、MACヘッダのフレーム制御フィールドのいくつかのサブフィールドを削除または変更することによって行われ得る。圧縮MACヘッダは、次いで、ワイヤレスデバイス202tからワイヤレスデバイス202rに送られ得る。サブフィールドの削除または変更は、データパケットのワイヤレスデバイス202rに通信される必要がある情報に基づき得る。例えば、ワイヤレスデバイス202rは、データパケットを受信し、処理するために、MACヘッダ300のフレーム制御フィールド305a中の全ての情報を必要としないことがある。例えば、場合によっては、受信機は、フレーム制御フィールド305a中で送信されるであろう情報の一部をメモリに既に記憶していることがある。ある場合には、ワイヤレスデバイス202rは、前のデータパケットまたはメッセージングパケットのMACヘッダ中でなど、ワイヤレスデバイス202tから前に受信したデータパケット中でその情報を受信していることがある。別の場合には、ワイヤレスデバイス202rは、製造時に、または別のデバイスとの通信を通してなど、そのような情報を事前プログラムされていることがある。いくつかの態様では、ワイヤレスデバイス202rは、ワイヤレスデバイス202rにおいて記憶された情報(例えば、MACヘッダのフィールドの値)をワイヤレスデバイス202tに示し得る。ワイヤレスデバイス202tは、次いで、ワイヤレスデバイス202rに送られるパケット中の、フレーム制御フィールドのサブフィールド、またはMACヘッダの他のフィールドから、そのような情報を省略し得る。
[00111] いくつかの態様では、ヘッダは、セキュリティがデータパケットのために有効であるとき、異なるフィールドを有し得る。例えば、パケットは、セキュリティが有効であるとき、暗号ブロック連鎖メッセージ認証コードプロトコルつきカウンタモード(CCMP)ヘッダを有し得る。CCMPヘッダはMACヘッダの一部であり得る。通常、CCMPヘッダは、いくつかのパケット番号(PN)(例えば、PN0、PN1、PN2、PN3、PN4、およびPN5)を含む。PN2、PN3、PN4、およびPN5の値は、頻繁には変化しないことがある。従って、PN2、PN3、PN4、およびPN5に基づいて、ベースPNが作成され得る(例えば、PN2|PN3|PN4|PN5)。ベースPNは、メッセージの一部として送られ、通信デバイスのペアのために記憶され得る。従って、CCMPヘッダは、PN2、PN3、PN4、およびPN5を含まないが、PN0およびPN1フィールドのみを含むことがある。パケットの受信機は、受信機において記憶された、PN2、PN3、PN4、およびPN5を含むベースPNを、受信したPN0およびPN1フィールドと組み合わせることによって、CCMPヘッダを再構築し得る。いくつかの態様では、セキュリティ関連パケット番号(PN)は、シーケンス制御(SC)フィールドのシーケンス番号(SN)およびベースパケット番号(BPN)から生成され得る。MICフィールドまたはFCSフィールドなど、いずれかのCRCタイプフィールドを含むパケットの符号化はフルCCMPヘッダに基づき得るので、CCMPヘッダは、パケットの復号の前に再構築され得る。様々な態様では、そのような態様は、「圧縮セキュリティヘッダ」と呼ばれることがある。そのような態様は、参照により本明細書に明確に組み込まれる、2011年8月2日に出願された米国仮出願第61/514,365号に記載されている態様に関係し得る。
[00112] いくつかの態様では、圧縮セキュリティヘッダは、いくつかのプロトコルバージョンにおいて利用され得るだけである。例えば、一態様では、圧縮セキュリティヘッダは、プロトコルバージョン1(PV1)において利用され得るが、プロトコルバージョン0(PV0)において利用されない。従って、複数のプロトコルバージョンを含むシステムにおいて、PV1パケットは、パケットSNに基づくセキュリティPNを含み得るが、PV0パケットは、パケットSNに基づかないセキュリティPNを含み得る。いくつかの態様では、PV0セキュリティ実装形態は、PV1と相互動作するように修正される。しかしながら、修正されたPV0セキュリティ実装形態は、レガシーPV0セキュリティ実装形態と互換性がない。従って、プロトコルバージョン間でセキュリティ実装形態を分離することが望ましい場合がある。
[00113] 一態様では、ワイヤレスデバイス202(図2)は、複数のプロトコルバージョンの各々に対してリプレイカウンタの別個のセットを維持し得る。リプレイカウンタは、あらゆる新規受信パケットが、パケットが属する特定のパケット番号空間内の一意のパケット番号を有すると決定するのに使われ得る。例えば、ワイヤレスデバイス202は、PV0用のトラフィックインジケータ(TID)ごと、および送信機アドレス(TA)ごとに1つのリプレイカウンタを維持できる。ワイヤレスデバイス202は、PV1用のTIDごと、およびTAごとに1つのリプレイカウンタをさらに維持できる。従って、いくつかの態様において、ワイヤレスデバイス202は、プロトコルバージョンの間でセキュリティPNを調整しなくてよい。
[00114] ワイヤレスデバイス202がPV0およびPV1に対してリプレイカウンタの別個のセットを維持する態様では、PV0パケットは、PV1パケットと同じPNを有することが可能である。従って、CCMPナンスがPNに少なくとも部分的に基づくレガシー態様では、所与の暗号化キーに対して同じナンスが2回生じる可能性がある。従って、いくつかの態様では、各プロトコルバージョン用に別個のナンスフォーマットを実装することが望ましい場合がある。図5および図6は、それぞれ、PV0およびPV1の実装形態に対する例示的なナンスフォーマットを示す。
[00115] 図5は、第1のプロトコルバージョンによる、ワイヤレス通信内で使用され得る暗号ナンス500を示す。本明細書で説明される様々なフィールドは、並べ替えられ、サイズ変更されてよく、いくつかのフィールドが省略されてよく、追加のフィールドが追加されてよいことを当業者は諒解するだろう。図示のように、ナンス500は、ナンスフラグ510と、アドレス(A2)フィールド520と、パケット番号(PN)フィールド530とを含む。示される態様では、ナンスフラグ510は1バイトであり、アドレスフィールド520は6バイトであり、PNフィールド530は6バイトである。ナンスフラグは4ビットの優先度フィールド540と、1ビットの管理フラグ550と、3ビットの予約済ビット560とを含む。一態様では、A2フィールド520は、ナンスを含むパケットの送信機アドレスを示し得る。
[00116] 図6は、第2のプロトコルバージョンによる、ワイヤレス通信内で使用され得る暗号ナンス600を示す。本明細書で説明される様々なフィールドは、並べ替えられ、サイズ変更されてよく、いくつかのフィールドが省略されてよく、追加のフィールドが追加されてよいことを当業者は諒解するだろう。図示のように、ナンス600は、ナンスフラグ610と、アドレス(A2)フィールド620と、パケット番号(PN)フィールド630とを含む。示される態様では、ナンスフラグ610は1バイトであり、アドレスフィールド620は6バイトであり、PNフィールド630は6バイトである。ナンスフラグは4ビットの優先度フィールド640と、1ビットの管理フラグ650と、1ビットのプロトコルバージョン指示655と、2ビットの予約済ビット660とを含む。一態様では、A2フィールド520は、ナンスを含むパケットの送信機アドレスを示し得る。
[00117] 様々な態様では、プロトコルバージョン指示655は、ナンス600のプロトコルバージョンを示し得る。例えば、プロトコルバージョン指示655は、セットされたときにパケットがPV1を使用して送信されたことを示し、セットされないときにパケットがPV1でないプロトコルバージョンを使用して送信されたことを示すフラグであり得る。別の態様では、プロトコルバージョン指示655は、セットされたときにパケットがPV0でないプロトコルバージョンを使用して送信されたことを示し、セットされないときにパケットがPV0を使用して送信されたことを示すフラグであり得る。他の態様では、プロトコルバージョン指示655は、使用された特定のプロトコルバージョンを示し得る追加のビットを含み得る。
[00118] 他の態様では、PV0とPV1の両方が、同じナンスフォーマットを使用し得る。いくつかの態様では、ワイヤレスデバイス202は、複数のプロトコルバージョンに対して別個の暗号化キーを導出し得る。例えば、ワイヤレスデバイス202は、それぞれ、PV0パケットおよびPV1パケットに対して別個のトランジェントキー(TK:transient key)を導出し得る。従って、PV0とPV1の両方の送信に対して、同じナンス値が時折、生成されることがあるが、別個の暗号化キーは、所与のセキュリティキーに対してナンスの一意性を確実にし得る。
[00119] 図7は、図1のワイヤレス通信システム100内で採用され得るワイヤレス通信の例示的な方法のフローチャート700を示す。この方法は、図2に示されるワイヤレスデバイス202のような、本明細書で説明されるデバイスによって全体または一部が実装され得る。本明細書では、示される方法は、図1に関して上で論じられたワイヤレス通信システム100、および図2に関して上で論じられたワイヤレスデバイス202を参照して説明されるが、示される方法は、本明細書で説明される別のデバイス、または任意の他の適切なデバイスによって実施され得ることを当業者は諒解するだろう。示された方法は、特定の順序に関して本明細書で説明されるが、様々な態様では、本明細書のブロックは異なる順序で行われるか、または省略されてよく、さらなるブロックが追加されてもよい。
[00120] 最初に、ブロック710において、デバイス202は、ワイヤレスシステムにおける第1のプロトコルバージョンに関連付けられたリプレイカウンタの第1のセットを維持する。例えば、プロセッサ204は、メモリ206中のPV0に関連付けられた1つまたは複数のリプレイカウンタを維持できる。プロセッサ204は、新しく受信されたPV0パケットが、そのパケットが属する特定のパケット番号空間内に一意のパケット番号を有するかどうかを決定するために、リプレイカウンタを使用し得る。
[00121] 次に、ブロック720において、デバイス202は、ワイヤレスシステムにおける第2のプロトコルバージョンに関連付けられたリプレイカウンタの第2のセットを維持する。例えば、プロセッサ204は、メモリ206中のPV1に関連付けられた1つまたは複数のリプレイカウンタを維持できる。プロセッサ204は、新しく受信されたPV0パケットが、そのパケットが属す特定のパケット番号空間内に一意のパケット番号を有するかどうかを決定するために、リプレイカウンタを使用し得る。
[00122] 様々な態様では、リプレイカウンタの第1および第2のセットは、それぞれ、トラフィックインジケータごとおよび送信機アドレスごとに少なくとも1つのリプレイカウンタを含み得る。
[00123] 次いで、ブロック730において、デバイス202は、プロトコルバージョン指示を含むパケットを受信する。パケットは、本明細書で説明されるヘッダおよび/またはフィールドのうちの1つまたは複数を含み得る。例えば、受信機212は、本明細書で説明されるPV0またはPV1フレームを受信し得る。
[00124] 様々な態様では、パケットは、プロトコルバージョン指示が第1のプロトコルバージョンを示すときに、第1の長さを有する第1のセキュリティヘッダを含み得る。例えば、PV0パケットは、上記で説明された正規のMACヘッダおよび/またはセキュリティヘッダ(例えば、図3に関して上記で説明されたヘッダ300)を含み得る。
[00125] 様々な態様では、パケットは、プロトコルバージョン指示が第2のプロトコルバージョンを示すときに、第1の長さより短い第2の長さを有する第2のセキュリティヘッダを含み得る。例えば、PV1パケットは、本明細書で説明される短縮されたMACヘッダおよび/または圧縮されたセキュリティヘッダ(例えば、図4に関して上記で説明されたヘッダ400)を含み得る。
[00126] 様々な態様において、デバイス202は、受信されたパケットに基づいて、プロトコルバージョン指示を含むナンスを生成し得る。例えば、プロセッサ204は、PV0パケットに対して、図5に関して上記で説明されたナンス500を生成し得る。プロセッサ204は、PV1パケットに対して、図6に関して上記で説明されたナンス600を生成し得る。
[00127] 様々な態様では、ナンスは、4ビットの優先度フィールド、1ビットの管理フィールド、1ビットのプロトコル指示フラグ、6バイトの送信機アドレスフィールド、および6バイトのパケット番号フィールドのうちの1つまたは複数を含み得る。様々な態様では、1ビットのプロトコル指示フラグは、セットされたときに、第2のプロトコルバージョンを示し得る。従って、いくつかの態様では、ナンスは、図6に関して上記で説明されたナンス600を含み得る。
[00128] その後、ブロック740において、デバイス202は、プロトコルバージョン指示に少なくとも部分的に基づいて、リプレイカウンタの第1および第2のセットのうちの1つからリプレイカウンタを選択する。例えば、プロセッサ204は、パケット指示(図3Aに関して上記で説明された、フレーム制御フィールド305a内のプロトコルバージョンフィールド372など)に基づいて、パケットがPV0パケットであるかそれともPV1パケットであるかを決定し得る。プロセッサ204は、パケットのプロトコルバージョンに関連付けられたリプレイカウンタのセットを選択し得る。
[00129] その後、ブロック750において、デバイス202は、選択されたリプレイカウンタをパケットに適用する。例えば、プロセッサ204は、メモリ206から選択されたリプレイカウンタを取り出し得る。様々な態様において、選択されたリプレイカウンタを適用することは、リプレイカウンタに基づいてパケットを選択的に破棄することを含み得る。例えば、プロセッサ204は、パケットのPNが、選択されたリプレイカウンタよりも小さい(または古い)ときに、パケットを破棄し得る。
[00130] 様々な態様では、デバイス202は、第1のプロトコルバージョンに関連付けられた第1の暗号化キーと、第2のプロトコルバージョンに関連付けられた第2の暗号化キーとを導出し得る。例えば、プロセッサ204は、上記で論じられたように、PV0およびPV1に対する別個の暗号化キーを生成し得る。
[00131] 様々な態様では、デバイス202は、プロトコルバージョン指示が第1のプロトコルバージョンを示すときに、第1の暗号化キーを使用してパケットの一部を復号し得る。デバイス202は、プロトコルバージョン指示が第2のプロトコルバージョンを示すときに、第2の暗号化キーを使用してパケットの一部を復号し得る。例えば、プロセッサ204は、パケットがPV0パケットであるかそれともPV1パケットであるか(図3Aに関して上記で説明された、フレーム制御フィールド305a内のプロトコルバージョンフィールド372など)を決定し得る。プロセッサ204は、パケットのプロトコルバージョンに基づいて、関連付けられた暗号化キーを適用し得る。様々な態様では、第1および第2の暗号化キーは、一時キー(temporal key)を含み得る。
[00132] ある態様では、図7に示される方法は、維持回路と、受信回路と、選択回路と、適用回路とを含み得るワイヤレスデバイス内で実装され得る。ワイヤレスデバイスが、本明細書で説明される簡略化されたワイヤレスデバイスよりも多くの構成要素を有することができることを、当業者は諒解されよう。本明細書で説明されるワイヤレスデバイスは、特許請求の範囲内の実装形態のいくつかの顕著な特徴について説明するために有用なそれらの構成要素のみを含む。
[00133] 維持回路は、リプレイカウンタの第1および第2のセットを維持するように構成され得る。維持回路は、図7の少なくともブロック710および/または720を行うように構成され得る。維持回路は、プロセッサ204(図2)、メモリ206(図2)、受信機212(図2)、アンテナ216(図2)、およびトランシーバ214(図2)のうちの1つまたは複数を含み得る。いくつかの実装形態では、維持するための手段は維持回路を含み得る。
[00134] 受信回路は、パケットを受信するように構成され得る。受信回路は、図7の少なくともブロック730を行うように構成され得る。受信回路は、受信機212(図2)、アンテナ216(図2)、およびトランシーバ214(図2)のうちの1つまたは複数を含み得る。いくつかの実装形態では、受信するための手段が受信回路を含み得る。
[00135] 選択回路は、リプレイカウンタを選択するように構成され得る。選択回路は、図7の少なくともブロック740を行うように構成され得る。選択回路は、プロセッサ204(図2)およびメモリ206(図2)のうちの1つまたは複数を含み得る。いくつかの実装形態では、選択するための手段が選択回路を含み得る。
[00136] 適用回路は、選択されたリプレイカウンタをパケットに適用し構成され得る。適用回路は、図7の少なくともブロック750を行うように構成され得る。適用回路は、プロセッサ204(図2)およびメモリ206(図2)のうちの1つまたは複数を含み得る。いくつかの実装形態では、適用するための手段が、適用回路を含み得る。
[00137] 図8は、ショートメディアアクセス制御ヘッダ800を示す。ショートメディアアクセス制御ヘッダ800は、フレーム制御フィールド805と、A1フィールド810と、A2フィールド815と、シーケンス制御フィールド820と、A3フィールド825と、A4フィールド830と、可変長フレーム本体835と、フレーム検査シーケンスフィールド840とを含む。いくつかの態様では、以下で論じるように、A3フィールド825および/またはA4フィールド830のうちの1つまたは複数は、ショートメディアアクセス制御ヘッダ800から省略され得る。
[00138] 図9Aは、圧縮MACヘッダのフレーム制御フィールド805aの一例を示す。fcフィールド805aは、以下のサブフィールドを以下の順序で含み、すなわち、プロトコルバージョンサブフィールド902cと、フレームタイプ(type)サブフィールド904cと、from DSフィールド906cと、モアフラグメントサブフィールド908cと、電力管理サブフィールド910cと、モアデータサブフィールド912cと、保護フレーム(pf)サブフィールド914cと、サービス期間終了(eosp)サブフィールド916cと、予約済フィールド920cとを含む。いくつかの態様において、図8に示されるフレーム制御フィールド805は、図9Aのフレーム制御フィールド805aのフォーマットに実質的に適合し得る。
[00139] 上述したように、MACフレーム中には、フレーム制御フィールド805aを含む4つのアドレスフィールドが存在し得る。例えば、これらのアドレスフィールドは、フレームの受信側(a1)、フレームの送信機(a2)、および場合によってはフレームのソースおよび/または宛先(a3および/またはa4)を示すために使用され得る。いくつかの態様では、フレームの受信側(a1)またはフレームの送信機(a2)は、ショートID(S−ID)フィールド中にあるAIDサブフィールドによって識別され得る。a1フィールドまたはa2フィールドがAIDを含むかどうかは、上記で説明したようにフレーム制御フィールドのfrom−dsフィールド906cの値に依存し得る。例えば、from−dsサブフィールドが0に設定された場合、a1フィールドはAIDを含み得、a2フィールドはBSSIDを含み得る。別の例として、from−DSサブフィールドが1に設定された場合、a2フィールドはAIDを含み得、a1フィールドはBSSIDおよび/または受信機アドレスを含み得る。図9Bは、圧縮MACヘッダのショートID(S−ID)フィールド950の一例を示す。S−IDフィールド950はMACヘッダのa1フィールドまたはa2フィールド中に含まれ得る。例えば、a1フィールドおよび/またはa2フィールドは、S−IDフィールド950中に含まれ得る、関連付けにおけるAID952を割り当てられ得る。いくつかの態様では、S−IDフィールドの長さは2オクテット(16ビット)である。S−IDフィールド950は、A3存在サブフィールド954と、A4存在サブフィールド956と、A−MSDUサブフィールド958とをさらに含み得る。AIDサブフィールド952は13ビットを含み得、3ビットを残したままにしておく。残りの3ビットは、A3存在サブフィールド952と、A4存在サブフィールド954と、A−MSDUサブフィールド956とを記憶するために使用され得る。従って、フレーム制御フィールドはこれらのサブフィールドを含まない。
[00140] いくつかの態様では、随意(optional)であるA3の存在はA3存在サブフィールド954によって示され、同じく随意であるA4の存在はA4存在サブフィールド956によって示される。いくつかの態様では、A3フィールドが存在しないとき、A3はフレームの受信側において記憶されるか、またはA3がフレームの受信側において記憶されない場合、A3はA1に等しいかのいずれかである。いくつかの態様では、A4フィールドが存在しないとき、A4はフレームの受信側において記憶されるか、またはA4がフレームの受信側において記憶されない場合、A4はA2に等しいかのいずれかである。いくつかの態様では、A−MSDUサブフィールド958が1に設定された場合、MPDUはショートA−MSDUを含んでいる。いくつかの態様では、A−MSDUサブフィールド958が1に設定された場合、MPDUは、複数のMSDUを搬送するA−MSDUを含んでおり、MSDUの各々はソースアドレスおよび/または宛先アドレスを有し、アドレス指定は、各MSDUごとにA4存在/A3存在と同様のマッピングに依存する。
[00141] いくつかの態様では、フレーム制御フィールド805は、キーIDサブフィールドを含み得る。例えば、または、予約済フィールド920cのより多くのビットが、キーIDサブフィールド用に使われてよい。キーIDサブフィールドは、1または2ビットを含み得る。いくつかの態様では、保護フレームサブフィールド914cが(フレームが保護されることを示す)1の値に設定された場合、キーIDサブフィールドは、暗号化方法および/またはキーが変化したかどうかを、フレーム制御フィールド805aを含むMACヘッダを受信するデバイスに示すために使用され得る。キーIDサブフィールドをフレーム制御フィールド805a、従ってデータユニット用のメディアアクセス制御ヘッダ中に含めることによって、CCMPヘッダが、データユニット用のMACヘッダから削減または除去され得る。いくつかの態様では、保護フレームサブフィールド914cが(フレームが保護されないことを示す)0の値に設定された場合、キーIDサブフィールドは、それが他の機能のために使用され得るように予約され得る。例えば、フレームが管理フレームである場合、キーIDサブフィールドは予約され得、異なる管理フレームサブタイプを定義するために使用され得る。管理フレームサブタイプは、アクションフレーム、アクションAckなしフレームなどを含み得る。
[00142] 図10Aは、動的A−MPDUフレームを示す。1000。動的A−MPDUフレーム1000は、サブフレーム1005aと、サブフレーム1005bと、サブフレーム1005cとを含む複数の動的A−MSDUサブフレームを含む。
[00143] 図10Bは、A−MSDUサブフレームの例示的フォーマットを示す。いくつかの態様において、サブフレーム1005は、図10Aに示されるサブフレーム1005a〜cのうちの1つまたは複数に対応し得る。サブフレーム1005は、サブフレーム制御フィールド1006と、宛先アドレスフィールド1010と、ソースアドレスフィールド1015と、MSDUフィールド1020と、1つまたは複数のパディングバイト1025とを含む。
[00144] 図10Cは、サブフレーム制御フィールドの例示的フォーマットを示す。サブフレーム制御フィールド1006は、長さフィールド1030と、宛先アドレス存在フィールド1040と、ソースアドレス存在フィールド1050とを含む。長さフィールド1030は、サブフレーム制御フィールドがその一部であるサブフレームの長さを示し得る。例えば、長さフィールドは、サブフレーム制御フィールド1006、宛先アドレスフィールド1010(存在する場合)、ソースアドレスフィールド1015(存在する場合)、MSDUフィールド1020、および任意のパディングビット1025の長さを示し得る。代替として、長さフィールドは、サブフレーム制御フィールド1006の長さを含まない場合がある。
[00145] いくつかの態様では、随意である宛先アドレスフィールド1010の存在はDA存在サブフィールド1040によって示され、同じく随意であるソースアドレスフィールド1015の存在はSA存在サブフィールド1050によって示される。いくつかの態様において、宛先アドレスフィールド1010が存在しないとき、宛先アドレスは、フレームの受信側において記憶される。いくつかの態様において、ソースアドレスフィールド1015が存在しないとき、ソースアドレスは、フレームの受信側において記憶される。宛先アドレスおよびソースアドレスのうちの1つまたは複数は、以下で説明するようにメディアアクセス制御ヘッダ圧縮要求メッセージを介して、宛先において記憶され得る。宛先アドレスおよびソースアドレスのうちの1つまたは複数は、情報要素1300に関して以下で説明するように、ヘッダ圧縮要求/返答交換を介して、DAフィールド1010またはSAフィールド1015のうちの1つまたは複数を記憶することに宛先が同意した後、DAフィールド1010、またはSAフィールド1015を含むサブフレーム1005を送信することによって、宛先において更新され得る。
[00146] 図11は、ヘッダ圧縮情報要素(IE)を含むヘッダ圧縮要求または応答メッセージの少なくとも一部分の例を示す。ヘッダ圧縮情報要素1100は、A3フィールド1120またはA4フィールド1125など、A3フィールド、またはA4フィールドのうちの1つまたは複数が、メッセージ情報要求要素1100を受信するデバイスにおいて記憶されることを要求し得る。A3フィールドまたはA4フィールドについての値を受信機において記憶することによって、受信デバイスへの将来の送信は、受信機において記憶されているフィールドを省略するメディアアクセス制御ヘッダを使用できる。いくつかの態様において、ヘッダ圧縮情報要素1100は、関連付け要求(もしくは返答)または再関連付け要求(もしくは返答)フレームの一部として送信され得る。
[00147] ヘッダ圧縮情報要素1100は、要素idフィールド1105と、長さフィールド1110と、ヘッダ圧縮制御フィールド1115と、随意のA3フィールド1120と、随意のA4フィールド1125とを含む。要素IDフィールド1105は、長さが1オクテットであり、情報要素がヘッダ圧縮情報要素であることを示すための特定の値に設定される。長さフィールドは、長さが1オクテットであり、各随意フィールドが情報要素中に存在する場合はその長さの合計に等しくなるように設定される。要素idフィールドと長さフィールドを組み合わせた長さを反映するために、2の値が長さフィールドに加算される。ヘッダ圧縮制御フィールド1115は、長さが1オクテットであり、図12に関して後でより詳しく説明される。A3フィールド1120は、存在する場合、長さが6オクテットである。A3フィールド1120は、ヘッダ圧縮情報要素を受信するデバイスが、A3フィールドを含まない、後で受信されるメディアアクセス制御ヘッダ用のA3フィールド値として使用するべき値である。A4フィールド1125は、存在する場合、長さが6オクテットである。A4フィールド1125は、ヘッダ圧縮情報要素1100を受信するデバイスが、A4フィールドを含まない、後で受信されるメディアアクセス制御ヘッダ用のA4フィールドとして使用するべき値を与える。
[00148] 図12は、ヘッダ圧縮制御フィールド1115の一例を示す。ヘッダ圧縮制御フィールド1115は、要求タイプフィールド1255と、データタイプフィールド1260と、A3記憶フィールド1265と、A4記憶フィールド1270と、A−MSDUタイプフィールド1275と、予約済フィールド1280とを含む。要求タイプフィールド1255は、メッセージ1100がヘッダ圧縮要求であるか、それともヘッダ圧縮応答であるかを示す。いくつかの態様において、要求タイプフィールドがゼロである場合、メッセージ1100はヘッダ圧縮要求である。これらの態様において、要求タイプフィールドが1である場合、メッセージ/情報要素1100はヘッダ圧縮応答である。
[00149] データタイプフィールド1260は、ショートデータフレームがどのように送信されるかを示す。データタイプフィールドは、第1の特定の値に設定された場合、ショートデータフレームが、ゼロ(0)に設定されたフレーム制御フィールド中にタイプフィールドを有するメディアアクセス制御ヘッダを含むことを示す。データタイプフィールド1260が第2の特定の値である場合、ショートデータフレームsは、フレーム制御フィールド中のタイプフィールドが3に設定されて送信される。メッセージ1100がヘッダ圧縮応答である場合、データタイプフィールドは、対応するヘッダ圧縮要求メッセージ中のデータタイプフィールドと同じ値になる。
[00150] A3記憶フィールド1265は、メッセージまたは情報要素1100の受信機が、A3フィールド1120中で指定されたA3フィールドを記憶することを要求されるかどうかを示す。A3記憶フィールド1265が第1の特定の値である場合、A3フィールド1120は、ヘッダ圧縮情報要素1100中に存在することになり、受信機は、A3フィールドなしで受信される将来のメディアアクセス制御ヘッダ中での使用/置換のために、値を記憶することを要求される。A3記憶フィールド1265が第2の特定の値である場合、A3フィールド1120は、ヘッダ圧縮情報要素/メッセージ1100中に存在しなくてよい。いくつかの態様において、第1の特定の値は1であり、第2の特定の値はゼロ(0)である。
[00151] メッセージ/情報要素1100がヘッダ圧縮応答であるとき、A3記憶フィールド1265は、ヘッダ圧縮応答を送信するデバイスが、要求されたようにA3フィールドを記憶するかどうかを示す。A3記憶フィールド1265の第1の特定の値は、ヘッダ圧縮応答を送信するデバイスがメッセージを記憶することを示し、ヘッダ圧縮応答中のA3記憶フィールド1265の第2の特定の値は、ヘッダ圧縮応答を送信するデバイスがA3フィールドを記憶しないことを示す。
[00152] A4記憶フィールド1270は、メッセージ1100の受信機が、A4フィールド1125中で指定されたA4フィールドを記憶することを要求されるかどうかを示す。A4記憶フィールド1270が第3の特定の値である場合、A4フィールド1125は、ヘッダ圧縮情報要素1100中に存在することになり、受信機は、A4フィールドなしで受信される将来のメディアアクセス制御ヘッダ中での使用のために、値を記憶することを要求される。A4記憶フィールド1270が第4の特定の値である場合、A4フィールド1125は、ヘッダ圧縮情報要素/メッセージ1100中に存在しなくてよい。いくつかの態様において、第3の特定の値は1であり、第4の特定の値はゼロ(0)である。
[00153] メッセージ/情報要素1100がヘッダ圧縮応答であるとき、A4記憶フィールド1270は、ヘッダ圧縮応答を送信するデバイスが、要求されたようにA4フィールドを記憶するかどうかを示す。A4記憶フィールド1270の第3の特定の値は、ヘッダ圧縮応答を送信するデバイスがメッセージを記憶することを示し、ヘッダ圧縮応答中のA4記憶フィールド1270の第2の特定の値は、ヘッダ圧縮応答を送信するデバイスがA4フィールドを記憶しないことを示す。
[00154] 情報要素1100がヘッダ圧縮要求であるとき、A−MSDUフィールド1275は、送信機が、情報要素/メッセージ1100の受信機に送信するべきA−MSDUのフォーマットを要求する。一態様において、A−MSDUフィールド1275が第1の特定の値に設定されている場合、A−MSDUフィールド1275は、MSDUのアグリゲーションが行われないことを要求する/示す。A−MSDUフィールド1275が第2の特定の値に等しい場合、情報要素1100の送信機は、動的A−MSDUメッセージの「ショート」バージョン(すなわち、宛先アドレスフィールドもソースアドレスフィールドも含まないもの)が受信機に送信されることを要求する。A−MSDUフィールドが第3の特定の値に等しい場合、情報要素1100の送信機は、動的A−MSDUメッセージの「ロング」バージョン(すなわち、宛先アドレスフィールドとソースアドレスフィールドとを含むもの)が受信機に送信されることを要求する。A−MSDUタイプフィールド1275が第4の特定の値に等しい場合、送信機は、動的A−MSDUフォーマットメッセージの任意のバージョンが受信機に送信され得ることを要求する。いくつかの態様において、第1、第2、第3、および第4の特定の値である値は、それぞれ、ゼロ(0)、1、2、および3である。
[00155] 情報要素1100がヘッダ圧縮応答であるとき、A−MSDUタイプの値は、どのタイプのA−MSDUを受信機が受け付けるかを示す。いくつかの態様において、受信機が、ヘッダ圧縮要求中で指定されたA−MSDUを受信することに同意した場合、ヘッダ圧縮応答中のA−MSDUタイプフィールド1275の値は、対応するヘッダ圧縮要求中の値と同じになる。代替として、いくつかの態様では、受信機は、異なるフォーマットのA−MSDUを受信機が受信することを示し得る。例えば、送信機が、ショートA−MSDUのみを送ることを意図していることを示した場合、受信機は、ヘッダ圧縮応答中で、どのショートA−MSDUも送られなくてよいと応答すればよい。例えば、受信機は、A−MSDUタイプフィールド1275を介して、どのA−MSDUも受信機によって処理されず、および/もしくは受信機に送信されなくてよいこと、またはロングA−MSDUのみが受信機によって処理され、および/もしくは受信機に送信されてよいことを示せばよい。
[00156] いくつかの他の態様では、ヘッダ圧縮応答1100中のA−MSDUタイプフィールド1275の値は、対応するヘッダ圧縮要求中のA−MSDUタイプフィールド1275のどの値にも関連しない場合がある。これらの態様において、A−MSDUタイプフィールド1275の値は、どのタイプのA−MSDUを受信機が受け付け、または処理するかを示す。一態様において、A−MSDUフィールド1275が第1の特定の値に設定されている場合、A−MSDUフィールド1275は、ヘッダ圧縮応答の送信機が、MSDUのアグリゲーションを受け付けることも処理することもしないことを示す。従って、A−MSDUは、ヘッダ圧縮応答の送信機に送信されるべきでない。A−MSDUフィールド1275が第2の特定の値に等しい場合、ヘッダ圧縮応答の送信機は、動的A−MSDUメッセージの「ショート」バージョン(すなわち、宛先アドレスフィールドもソースアドレスフィールドも含まないもの)のみが、送信機によって処理可能であり、および/または送信機に送信されるべきであることを示す。例えば、おそらく送信機は、この場合、A−MSDUの「ロング」バージョンを適切または正確に復号することが不可能である。A−MSDUフィールド1275が第3の特定の値に等しい場合、ヘッダ圧縮応答/情報要素1100の送信機は、動的A−MSDUメッセージの「ロング」バージョン(すなわち、宛先アドレスおよびソースアドレスフィールドを含むもの)のみが、送信機によって処理されてよく、および/または送信機に送信されるべきであることを示す。A−MSDUタイプフィールド1275が第4の特定の値に等しい場合、ヘッダ圧縮応答/IE1100の送信機は、動的A−MSDUフォーマットメッセージの任意のバージョンが、送信機によって処理され、および/または送信機に送信され得ることを示す。いくつかの態様において、第1、第2、第3、および第4の特定の値である値は、それぞれ、ゼロ(0)、1、2、および3である。
[00157] 予約済フィールド1280は長さが2ビットであり、いくつかの態様では使用されない。
[00158] 図13は、ヘッダ圧縮情報要素(IE)1300を含むヘッダ圧縮要求または応答メッセージの少なくとも一部分の例を示す。ヘッダ圧縮要求/応答情報要素1300は、宛先アドレスフィールドまたはソースアドレスフィールドのうちの1つまたは複数が、情報要素1300の要求メッセージバージョンを受信するデバイスにおいて記憶されることを要求し得る。宛先アドレスフィールドまたはソースアドレスフィールドについての値を受信機において記憶することによって、受信デバイスへの将来の送信は、受信機において記憶されているフィールドを省略する、図10Bに示されるサブフレーム1005などの動的A−MSDUサブフレームを使用できる。いくつかの態様において、ヘッダ圧縮情報要素1300は、関連付け要求もしくは返答または再関連付け要求もしくは返答フレームの一部として送信され得る。
[00159] ヘッダ圧縮情報要素1300は、要素idフィールド1305と、長さフィールド1310と、ヘッダ圧縮制御フィールド1315と、随意のA3フィールド1320と、随意のA4フィールド1325とを含む。要素IDフィールド1305は、長さが1オクテットであり、情報要素がヘッダ圧縮情報要素であることを示すための特定の値に設定される。長さフィールドは、長さが1オクテットであり、各随意フィールドが情報要素中に存在する場合はその長さの合計に等しくなるように設定される。要素idフィールドと長さフィールドを組み合わせた長さを反映するために、2の値が長さフィールドに加算される。ヘッダ圧縮制御フィールド1315は、長さが1オクテットであり、図14に関して後でより詳しく説明される。DAフィールド1320は、存在する場合、長さが6オクテットである。DAフィールド1320は、ヘッダ圧縮情報要素を受信するデバイスが、宛先アドレスフィールドを含まない、図10Bに示されるサブフレーム1005など、動的A−MSDUの一部である、後で受信されるサブフレーム用の宛先アドレスフィールド値として使用するべき値である。SAフィールド1325は、存在する場合、長さが6オクテットである。SAフィールド1325は、ヘッダ圧縮情報要素1300を受信するデバイスが、ソースアドレスフィールドを含まない、図10Bに示されるサブフレーム1005など、動的A−MSDUの一部である、後で受信されるサブフレーム用のソースアドレスフィールドとして使用するべき値を与える。
[00160] 図14は、ヘッダ圧縮制御フィールド1315の一例を示す。ヘッダ圧縮制御フィールド1315は、要求タイプフィールド1455と、データタイプフィールド1460と、宛先アドレス記憶フィールド1465と、ソースアドレス記憶フィールド1470と、予約済フィールド1480とを含む。要求タイプフィールド1455は、情報要素1300がヘッダ圧縮要求であるか、それともヘッダ圧縮応答であるかを示す。いくつかの態様において、要求タイプフィールドがゼロである場合、メッセージ1300はヘッダ圧縮要求である。これらの態様において、要求タイプフィールド1455が1である場合、メッセージ/情報要素1300はヘッダ圧縮応答である。
[00161] データタイプフィールド1460は、ショートデータフレームがどのように送信されるかを示す。データタイプフィールド1460は、第1の特定の値に設定された場合、ショートデータフレームが、ゼロ(0)に設定されたフレーム制御フィールド中にタイプフィールドを有するメディアアクセス制御ヘッダを含むことを示す。データタイプフィールド1460が第2の特定の値である場合、ショートデータフレームは、フレーム制御フィールド中のタイプフィールドが3に設定されて送信される。メッセージ/情報要素1300がヘッダ圧縮応答である場合、データタイプフィールドは、対応するヘッダ圧縮要求メッセージ中のデータタイプフィールドと同じ値になる。
[00162] DA記憶フィールド1465は、メッセージ1300の受信機が、DAフィールド1320中で指定された宛先アドレスフィールドを記憶することを要求されるかどうかを示す。DA記憶フィールド1465が第1の特定の値である場合、DAフィールド1320がヘッダ圧縮情報要素1300中に存在し、受信機は、DAフィールドなしで受信される、サブフレーム1005など、将来の動的A−MSDUサブフレーム中での使用のために、値を記憶することを要求される。A3記憶フィールド1465が第2の特定の値である場合、DAフィールド1320は、ヘッダ圧縮情報要素/メッセージ1300中に存在しなくてよい。いくつかの態様において、第1の特定の値は1であり、第2の特定の値はゼロ(0)である。
[00163] メッセージ/情報要素1300がヘッダ圧縮応答であるとき、DA記憶フィールド1465は、ヘッダ圧縮応答を送信するデバイスが、要求されたようにDAフィールドを記憶するかどうかを示す。DA記憶フィールド1465の第1の特定の値は、ヘッダ圧縮応答を送信するデバイスがメッセージを記憶することを示し、ヘッダ圧縮応答中のDA記憶フィールド1465の第2の特定の値は、ヘッダ圧縮応答を送信するデバイスが、対応するヘッダ圧縮要求中で指定されたDAフィールド1320を記憶しないことを示す。
[00164] SA記憶フィールド1470は、メッセージ1300の受信機が、SAフィールド1325中で指定されたSAフィールドを記憶することを要求されるかどうかを示す。SA記憶フィールド1470が第3の特定の値である場合、SAフィールド1325は、ヘッダ圧縮情報要素1300中に存在することになり、受信機は、SAフィールドなしで受信される将来のメディアアクセス制御ヘッダ中での使用のために、値を記憶することを要求される。SA記憶フィールド1470が第4の特定の値である場合、SAフィールド1320は、ヘッダ圧縮情報要素/メッセージ1300中に存在しなくてよい。いくつかの態様において、第3の特定の値は1であり、第4の特定の値はゼロ(0)である。
[00165] メッセージ/情報要素1300がヘッダ圧縮応答であるとき、SA記憶フィールド1470は、ヘッダ圧縮応答を送信するデバイスが、要求されたようにSAフィールドを記憶するかどうかを示す。SA記憶フィールド1470の第3の特定の値は、ヘッダ圧縮応答を送信するデバイスがメッセージを記憶することを示し、ヘッダ圧縮応答中のSA記憶フィールド1470の第2の特定の値は、ヘッダ圧縮応答を送信するデバイスが、対応するヘッダ圧縮要求中で指定されたSAフィールド1325を記憶しないことを示す。
[00166] 予約済フィールド1480は長さが4ビットであり、本例示的態様では使用されない。ヘッダ圧縮要求/応答情報要素1100は、ヘッダ圧縮要求/応答情報要素1300と様々に組み合わされてよいことが、当業者には認識されよう。例えば、A3、A4、DA、およびSAフィールドを含む情報要素が与えられ得る。
[00167] 図15は、ヘッダ圧縮情報要素(IE)1500を含むヘッダ圧縮要求または応答メッセージの少なくとも一部分の別の例を示す。情報要素1500がヘッダ圧縮要求を定義すると、情報要素1500は、1つもしくは複数のパケット番号および/またはまたはキーIDが、情報要素1500を受信するデバイスにおいて記憶されることを要求できる。パケット番号および/またはキーidについての値を受信機において記憶することによって、受信デバイスへの将来の送信は、受信機において記憶されているどのフィールドも省略するメディアアクセス制御ヘッダおよび/またはCCMPヘッダを使用できる。
[00168] 上記で説明したように、いくつかの態様では、ヘッダは、セキュリティがデータパケットのために有効であるとき、異なるフィールドを有し得る。例えば、パケットは、セキュリティが有効であるとき、暗号ブロック連鎖メッセージ認証コードプロトコルつきカウンタモード(CCMP)ヘッダを有し得る。CCMPヘッダはMACヘッダの一部であり得る。通常、CCMPヘッダは、いくつかのパケット番号(PN)(例えば、PN0、PN1、PN2、PN3、PN4、およびPN5)を含む。ただし、PN2、PN3、PN4、およびPN5の値は、頻繁には変化しないことがある。従って、メディアアクセス制御ヘッダのサイズは、PN2、PN3、PN4、およびPN5についての値を受信機において記憶し、それらの値を、値が変わるまでメディアアクセス制御ヘッダから省略することによって削減され得る。いくつかの態様において、PN2、PN3、PN4、およびPN5の値のうちの1つまたは複数が変わったと送信機が決定すると、受信機において記憶されている値は、それらのフィールドを、受信機に送信されるメディアアクセス制御ヘッダ中に含む送信機によって更新され得る。受信機が、例えば、送信機と受信機との間での情報要素1500の交換により、それらの値を記憶することに以前同意した場合、それらの値を含むメッセージを受信機に送ると、開示される態様の少なくともいくつかでは、受信機に、記憶された値を更新させることになり得る。いくつかの態様において、ヘッダ圧縮情報要素1500は、関連付け要求または再関連付け要求フレームの一部として送信され得る。
[00169] ヘッダ圧縮情報要素1500は、要素idフィールド1505と、長さフィールド1510と、ヘッダ圧縮制御フィールド1515と、随意のPN2フィールド1520と、随意のPN3フィールド1525と、随意のPN4フィールド1530と、随意のPN5フィールド1535とを含む。情報要素1500は、随意のキーidフィールド1540も含む。
[00170] 要素IDフィールド1505は、長さが1オクテットであり、情報要素がヘッダ圧縮情報要素であることを示すための特定の値に設定される。長さフィールド1510は、長さが1オクテットであり、各随意フィールドが情報要素中に存在する場合はその長さの合計に等しくなるように設定される。いくつかの態様において、要素idフィールドと長さフィールドを組み合わせた長さを反映するために、2の値が長さフィールドに加算される。ヘッダ圧縮制御フィールド1515は、長さが1オクテットであり、図16に関して後でより詳しく説明される。
[00171] ヘッダ圧縮情報要素1500がヘッダ圧縮要求を定義すると、PN2〜PN5フィールド1520〜1535は、そのような値を含まない、ヘッダ圧縮情報要素を受信するデバイスがPN2〜PN5の値、後で受信されるメディアアクセス制御ヘッダとして使用することを要求される値を指定する。キーIDフィールド1540は、存在する場合、長さが1オクテットである。情報要素1500が圧縮要求である場合、キーIDフィールド1540は、ヘッダ圧縮情報要素1500を受信するデバイスが、キーIDフィールドを含まない、後で受信されるメディアアクセス制御ヘッダ用のキーIDとして使用するべき値を与える。
[00172] 図16は、ヘッダ圧縮制御フィールド1515の一例を示す。ヘッダ圧縮制御フィールド1515は、要求タイプフィールド1555と、データタイプフィールド1560と、PN2記憶フィールド1565と、PN3記憶フィールド1570と、PN4記憶フィールド1575と、PN5記憶フィールド1580と、キーID記憶フィールド1585と、予約済フィールド1590とを含む。要求タイプフィールド1555は、情報要素1500がヘッダ圧縮要求であるか、それともヘッダ圧縮応答であるかを示す。いくつかの態様において、要求タイプフィールドがゼロである場合、メッセージ1500はヘッダ圧縮要求である。これらの態様において、要求タイプフィールドが1である場合、メッセージ/情報要素1500はヘッダ圧縮応答である。
[00173] データタイプフィールド1560は、ショートデータフレームがどのように送信されるかを示す。データタイプフィールドは、第1の特定の値に設定された場合、ショートデータフレームが、ゼロ(0)に設定されたフレーム制御フィールド中にタイプフィールドを有するメディアアクセス制御ヘッダを含むことを示す。データタイプフィールド1560が第2の特定の値である場合、ショートデータフレームは、フレーム制御フィールド中のタイプフィールドが3に設定されて送信される。メッセージ/情報要素1500がヘッダ圧縮応答である場合、データタイプフィールド1560は、対応するヘッダ圧縮要求メッセージ中のデータタイプフィールドと同じ値になる。
[00174] PN2〜PN5記憶フィールド1565〜1580は、メッセージ/情報要素1500の受信機が、情報要素1500の対応するPN2〜PN5の値1520〜1535のうちの1つを記憶することを要求されるかどうかを示す。PN2記憶〜PN5記憶フィールド1565〜1580のうちの1つまたは複数が第1の特定の値である場合、対応するPN2〜PN5フィールド1520〜1535はヘッダ圧縮情報要素1500中に存在し、受信機は、その値を、図示されるフィールドを含まない、将来受信されるメディアアクセス制御ヘッダ中での使用のために記憶することを要求される。PN2記憶〜PN5記憶フィールド1565〜1580のいずれかが第2の特定の値である場合、対応するPN2〜PN5フィールド1520〜1535は、ヘッダ圧縮情報要素/メッセージ1500中に存在しなくてよい。いくつかの態様において、第1の特定の値は1であり、第2の特定の値はゼロ(0)である。
[00175] メッセージ/情報要素1500がヘッダ圧縮応答であるとき、PN2記憶〜PN5記憶フィールド1565〜1580は、ヘッダ圧縮応答を送信するデバイスが、ヘッダ圧縮要求中で指定された対応するフィールドを記憶するかどうかを示す。PN2記憶〜PN5記憶フィールド1565〜1580の第1の特定の値は、ヘッダ圧縮応答を送信するデバイスが、ヘッダ圧縮要求中で指定された対応するフィールドを記憶することを示し、ヘッダ圧縮応答中のPN2記憶〜PN5記憶フィールド1565〜1580の第2の特定の値は、ヘッダ圧縮応答を送信するデバイス1500が、対応するヘッダ圧縮要求1500中で指定されたPN2〜PN5フィールド1520〜1535を記憶しないことを示す。
[00176] キーID記憶フィールド1585は、情報要素1500の受信機が、キーidフィールド1540中で指定されたキーid値を記憶することを要求されるかどうかを示す。キーID記憶フィールド1585が第3の特定の値である場合、キーidフィールド1540は、情報要素1500中に存在することになり、受信機は、キーidフィールドなしで受信される将来のメディアアクセス制御ヘッダ中での使用のために、値を記憶することを要求される。キーID記憶フィールド1540が第4の特定の値である場合、キーIDフィールド1540は、ヘッダ圧縮情報要素/メッセージ1500中に存在しなくてよい。いくつかの態様において、第3の特定の値は1であり、第4の特定の値はゼロ(0)である。
[00177] メッセージ/情報要素1500がヘッダ圧縮応答であるとき、キーID記憶フィールド1585は、ヘッダ圧縮応答を送信するデバイスが、要求されたようにキーIDフィールド1540を記憶するかどうかを示す。キーID記憶フィールド1585の第3の特定の値は、ヘッダ圧縮応答を送信するデバイスがメッセージを記憶することを示し、ヘッダ圧縮応答中のキーID記憶フィールド1585の第2の特定の値は、ヘッダ圧縮応答を送信するデバイスが、対応するヘッダ圧縮要求中で指定されたキーIDフィールド1540を記憶しないことを示す。
[00178] 予約済フィールド1590は長さが1ビットであり、いくつかの例示的態様では使用されない。ヘッダ圧縮要求/応答情報要素1100および/または1300のうちの1つまたは複数は、ヘッダ圧縮要求/応答情報要素1500と様々に組み合わされてよいことが、当業者には認識されよう。例えば、A3、A4、DA、SA、およびPN2〜PN5フィールドと、対応するA3記憶、A4記憶、DA記憶、SA記憶、およびPN2〜PN5記憶フィールドとを含む情報要素が与えられ得る。情報要素1100および1300の他の組合せも可能であり、それらのいくつかは、IE1100および1300の各々の全てまたはいくつかの部分のみを含む。
[00179] 図16Aは、情報要素1600を含むヘッダ圧縮要求または応答メッセージの少なくとも一部分の例を示す。情報要素1600がヘッダ圧縮要求を定義すると、情報要素1600は、A3フィールド、A4フィールド、または1つもしくは複数のCCMPフィールドが、情報要素1600を受信するデバイスにおいて記憶されることを要求できる。フィールドについての値を受信機において記憶することによって、受信デバイスへの将来の送信は、受信機において記憶されているフィールドを省略するメディアアクセス制御ヘッダおよび/またはCCMPヘッダを使用できる。
[00180] 情報要素1600は、要素idフィールド1605と、長さフィールド1610と、ヘッダ圧縮制御フィールド1615と、随意のA3フィールド1620と、随意のA4フィールド1625と、随意のCCMP更新フィールド1630とを含む。要素IDフィールド1605は、長さが1オクテットであり、情報要素がヘッダ圧縮情報要素であることを示すための特定の値に設定される。長さフィールド1610は、長さが1オクテットであり、各随意フィールドが情報要素中に存在する場合はその長さの合計に等しくなるように設定される。いくつかの態様において、要素idフィールドと長さフィールド1610を組み合わせた長さを反映するために、2の値が長さフィールドに加算される。ヘッダ圧縮制御フィールド1615は、長さが1オクテットであり、図16Bに関して後でより詳しく説明される。
[00181] ヘッダ圧縮情報要素1600がヘッダ圧縮要求を定義すると、A3および/またはA4フィールド1620〜1625は、そのような値を含まない、ヘッダ圧縮情報要素を受信するデバイスがA3またはA4の値、後で受信されるメディアアクセス制御ヘッダとして使用することを要求される値を指定する。CCMP更新フィールド1630は、存在する場合、長さがゼロまたは5オクテットである。情報要素1600が圧縮要求である場合、CCMP更新フィールド1630は、ヘッダ圧縮情報要素1600を受信するデバイスが、特定のCCMPヘッダ値を含まない、後で受信されるメディアアクセス制御ヘッダ中でCCMPヘッダ値と置き換わるべき値を与え得る。
[00182] 図16Bは、ヘッダ圧縮制御フィールド1615の一例を示す。ヘッダ圧縮制御フィールド1615は、要求タイプフィールド1655と、A3記憶フィールド1665と、A4記憶フィールド1670と、A−MSDUタイプフィールド1675と、CCMP更新存在フィールド1680と、予約済フィールド1685とを含む。要求タイプフィールド1655は、情報要素1600がヘッダ圧縮要求であるか、それともヘッダ圧縮応答であるかを示す。いくつかの態様において、要求タイプフィールドがゼロである場合、メッセージ/情報要素1600はヘッダ圧縮要求である。これらの態様において、要求タイプフィールド1655が1である場合、メッセージ/情報要素1600はヘッダ圧縮応答である。
[00183] A3記憶フィールド1665は、メッセージ1600の受信機が、A3フィールド1620中で指定されたA3フィールドを記憶することを要求されるかどうかを示す。A3記憶フィールド1665が第1の特定の値である場合、A3フィールド1620は、ヘッダ圧縮情報要素1600中に存在することになり、受信機は、A3フィールドなしで受信される将来のメディアアクセス制御ヘッダ中での使用のために、値を記憶することを要求される。A3記憶フィールド1665が第2の特定の値である場合、A3フィールド1620は、ヘッダ圧縮情報要素/メッセージ1600中に存在しなくてよい。いくつかの態様において、第1の特定の値は1であり、第2の特定の値はゼロ(0)である。
[00184] メッセージ/情報要素1600が応答であるとき、A3記憶フィールド1665は、ヘッダ圧縮応答を送信するデバイスが、要求されたようにA3フィールドを記憶するかどうかを示す。A3記憶フィールド1665の第1の特定の値は、ヘッダ圧縮応答を送信するデバイスがメッセージを記憶することを示し、ヘッダ圧縮応答中のA3記憶フィールド1665の第2の特定の値は、ヘッダ圧縮応答を送信するデバイスがA3フィールドを記憶しないことを示す。
[00185] A4記憶フィールド1670は、メッセージ1600の受信機が、A4フィールド1625中で指定されたA4フィールドを記憶することを要求されるかどうかを示す。A4記憶フィールド1670が第3の特定の値である場合、A4フィールド1625は、ヘッダ圧縮情報要素1600中に存在することになり、受信機は、A4フィールドなしで受信される将来のメディアアクセス制御ヘッダ中での使用のために、値を記憶することを要求される。A4記憶フィールド1670が第4の特定の値である場合、A4フィールド1625は、ヘッダ圧縮情報要素/メッセージ1600中に存在しなくてよい。いくつかの態様において、第3の特定の値は1であり、第4の特定の値はゼロ(0)である。
[00186] メッセージ/情報要素1600が応答であるとき、A4記憶フィールド1670は、応答を送信するデバイスが、要求されたようにA4フィールドを記憶するかどうかを示す。A4記憶フィールド1670の第1の特定の値は、ヘッダ圧縮応答を送信するデバイスがメッセージを記憶することを示し、ヘッダ圧縮応答中のA4記憶フィールド1670の第2の特定の値は、ヘッダ圧縮応答を送信するデバイスがA4フィールドを記憶しないことを示す。
[00187] 情報要素1600がヘッダ圧縮要求であるとき、A−MSDUタイプフィールド1675は、送信機が、A−MSDUのどのフォーマットを、情報要素/メッセージ1600の受信機に送信してよいかを要求する。一態様において、A−MSDUフィールド1675が第1の特定の値に設定されている場合、A−MSDUタイプフィールド1675は、MSDUのアグリゲーションが行われないことを要求する/示す。A−MSDUタイプフィールド1675が第2の特定の値に等しい場合、情報要素1600の送信機は、動的A−MSDUメッセージの「ショート」バージョン(すなわち、宛先アドレスフィールドもソースアドレスフィールドも含まないもの)が受信機に送信されることを要求する。A−MSDUタイプフィールドが第3の特定の値に等しい場合、情報要素1600の送信機は、動的A−MSDUメッセージの「ロング」バージョン(すなわち、宛先アドレスフィールドとソースアドレスフィールドとを含むもの)が受信機に送信されることを要求する。A−MSDUタイプフィールド1675が第4の特定の値に等しい場合、送信機は、動的A−MSDUフォーマットメッセージの任意のバージョンが受信機に送信され得ることを要求する。いくつかの態様において、第1、第2、第3、および第4の特定の値である値は、それぞれ、ゼロ(0)、1、2、および3である。
[00188] 情報要素1600がヘッダ圧縮応答であるとき、A−MSDUタイプフィールド1675の値は、どのタイプのA−MSDUを受信機が受け付けるかを示す。いくつかの態様において、受信機が、ヘッダ圧縮要求中で指定されたA−MSDUを受信することに同意した場合、ヘッダ圧縮応答中のA−MSDUタイプフィールド1675の値は、対応するヘッダ圧縮要求中の値と同じになる。代替として、いくつかの態様では、受信機は、それが、異なるフォーマットのA−MSDUを受信することを示し得る。例えば、送信機が、ショートA−MSDUのみを送ることを意図していることを示した場合、受信機は、ヘッダ圧縮応答中で、どのA−MSDUも送られなくてよいと、またはロングA−MSDUのみが送られればよいと応答してよい。
[00189] いくつかの他の態様では、ヘッダ圧縮応答1600中のA−MSDUタイプフィールド1675の値は、対応するヘッダ圧縮要求中のA−MSDUタイプフィールド1675のどの値にも関連しない場合がある。これらの態様において、A−MSDUタイプフィールド1675の値は、どのタイプのA−MSDUを受信機が受け付けるかを示す。一態様において、A−MSDUフィールド1675が第1の特定の値に設定されている場合、A−MSDUフィールド1675は、ヘッダ圧縮応答の送信機が、MSDUのアグリゲーションを含むメッセージを処理できず、および/または受け付けないことを示す。A−MSDUフィールド1675が第2の特定の値に等しい場合、ヘッダ圧縮応答の送信機は、動的A−MSDUメッセージの「ショート」バージョン(すなわち、宛先アドレスフィールドもソースアドレスフィールドも含まないもの)のみが、送信機に送信されるべきであることを示す。例えば、応答の送信機は、A−MSDUの「ロング」バージョンを処理することが不可能であり得る。A−MSDUフィールド1675が第3の特定の値に等しい場合、ヘッダ圧縮応答/情報要素1600の送信機は、動的A−MSDUメッセージの「ロング」バージョン(すなわち、宛先アドレスフィールドおよびソースアドレスフィールドを含むもの)のみが、送信機に送信されるべきであることを示す。この場合、応答の送信機は、ショートA−MSDUメッセージを復号することも処理することも不可能であり得る。A−MSDUタイプフィールド1675が第4の特定の値に等しい場合、ヘッダ圧縮応答/IE1600の送信機は、動的A−MSDUフォーマットメッセージの任意のバージョンが、送信機によって処理され、送信機に送信され得ることを示す。いくつかの態様において、第1、第2、第3、および第4の特定の値である値は、それぞれ、ゼロ(0)、1、2、および3である。
[00190] CCMP更新存在フィールド1680は、CCMP更新フィールド1630がメッセージ/情報要素1600中に存在するかどうかを示す。いくつかの態様において、CCMP更新存在フィールド1680が1に設定され、要求タイプフィールド1655が0に設定されている(メッセージ/IEがヘッダ圧縮要求であることを示す)場合、CCMP更新フィールド1630はメッセージ/IE1600中に存在する。予約済フィールド1685は長さが2ビットであり、本例示的態様では使用されない。ヘッダ圧縮要求/応答情報要素1100および/または1300および/または1500のうちの1つまたは複数は、ヘッダ圧縮要求/応答情報要素1600と様々に組み合わされてよいことが、当業者には認識されよう。例えば、A3、A4、DA、SA、およびPN2〜PN5フィールドを含む情報要素が与えられ得る。IE1100、1300、1500、または1600のいずれかの部分または全てが、いくつかの態様において組み合わされ得る。
[00191] 図16Cは、ヘッダ圧縮情報要素1600中のCCMP更新フィールド1630の例を示す。CCMP更新フィールド1630は、PN2〜PN5フィールド1680a〜dと、キーIDフィールド1680eと、トラフィック識別子(TID)フィールド1680fと、予約済フィールド1680gとを含む。
[00192] PN2〜PN5フィールド1680a〜1680dは、メッセージ/情報要素1600を送信するデバイスによって送信されたメッセージを解読する際に使用するための、パケット番号2〜5についての値を含む。通常、CCMPヘッダは、いくつかのパケット番号(PN)(例えば、PN0、PN1、PN2、PN3、PN4、およびPN5)を含む。ただし、PN2、PN3、PN4、およびPN5の値は、頻繁には変化しないことがある。従って、メディアアクセス制御ヘッダのサイズは、PN2、PN3、PN4、およびPN5についての値を受信機において記憶し、それらの値を、値が変わるまでメディアアクセス制御ヘッダから省略することによって削減され得る。パケット番号フィールド1680a〜1680dは、TIDフィールド1680fによって示されるトラフィック識別子用の、この暗号ブロック連鎖メッセージ認証コードプロトコルつきカウンタモード(CCMP)に関連付けられた値を記憶できる。
[00193] キーIDフィールド1680eは、キー識別子についての値を含む。いくつかの態様において、メッセージ/IE1600を送信するデバイスによって送信された後続メディアアクセス制御ヘッダ中の保護フレームサブフィールドが、(フレームが保護されていることを示す)1の値に設定されている場合、キーIDサブフィールドは、TIDフィールド1680fによって示されるトラフィック識別子のための暗号化方法、および/またはキーが変わったかどうかを、MACヘッダを受信するデバイスに対して示すのに使われ得る。メッセージ/IE1600の受信機においてキーIDサブフィールドを記憶することによって、CCMPヘッダは、IE1600の送信機と受信機との間で送信される後続MACヘッダから削減または除去され得る。予約済フィールド1680gは長さが2ビットであり、いくつかの態様では使用されない場合がある。
[00194] 図17Aは、圧縮ヘッダを利用する、ワイヤレス通信のための方法のフローチャートである。いくつかの態様では、方法は、デバイス202によって行われ得る。いくつかの態様において、方法1700は、圧縮されたメディアアクセス制御ヘッダを送信するデバイスによって行われ得る。上述したように、メディアアクセス制御ヘッダの長さは、ワイヤレスネットワークトラフィックの大幅な割合であり得る。メディアアクセス制御ヘッダを圧縮することによって、ワイヤレス媒体の使用が削減される場合があり、非オーバーヘッドデータのより大規模な送信を可能にし、それに対応してメディアアクセス制御媒体用の最大スループットが増大する。
[00195] ブロック1702において、情報を記憶するための、第2のワイヤレスデバイスへの要求が生成される。要求は第1のワイヤレスデバイスによって生成され得る。いくつかの態様では、要求はヘッダ圧縮要求である。いくつかの態様では、要求はメディアアクセス制御ヘッダ圧縮要求である。他のヘッダタイプも企図される。いくつかの態様において、要求は、局からアクセスポイントへの関連付けまたは再関連付け要求の一部である。いくつかの態様において、要求は、第2のワイヤレスデバイスが記憶することを要求されている情報を含むように生成され得る。
[00196] いくつかの態様では、要求は、第2のワイヤレスデバイスへの送信用に出力される。いくつかの態様において、送信用に出力することは、要求を送信することを含み得る。いくつかの他の態様では、送信用に出力することは、処理システム、ハードウェアまたはソフトウェアモジュールまたはインターフェースに、要求が送信されてよいか、または送信されるべきであると通知することを含み得る。いくつかの態様において、要求は、それぞれ図11〜図12、図13〜図14、図15〜図16、または図16A〜図16Cに関して記載された情報要素1100、1300、1500、または1600のうちの1つまたは複数の、少なくともいくつかの部分を含むように生成される。いくつかの態様において、要求は、関連付け要求または再関連付け要求に含まれる。
[00197] いくつかの態様において、要求および/または第1の情報は、第2のワイヤレスデバイスが、暗号ブロック連鎖メッセージ認証コードプロトコルを有するカウンタモード(CCMP)に関連付けられた1つもしくは複数のパケット番号またはキー識別子を記憶することを要求するように生成される。例えば、要求は、情報要素1500を含むように生成され得る。要求は、第1の情報を含むように生成され得る。
[00198] いくつかの態様において、要求および/または第1の情報は、第2のワイヤレスデバイスが、A−MSDUの中にカプセル化されたMSDUに関連付けられた宛先アドレスまたはソースアドレス情報を記憶することを要求するように生成される。
[00199] いくつかの態様において、要求および/または第1の情報は、第2のワイヤレスデバイスにショートA−MSDUを送信するための許可を要求するように生成される。例えば、要求は、情報要素1100または1600を実質的に含むことができ、A−MSDUタイプフィールドは、ショートA−MSDUを送信するための許可が要求されることを示す適切な値に設定されてよい。
[00200] いくつかの態様において、要求および/または第1の情報は、第2のワイヤレスデバイスにショートA−MSDUとロングA−MSDUの両方を送信するための許可を要求するように生成される。例えば、要求は、情報要素1100を実質的に含むことができ、A−MSDUタイプフィールドは、ショートおよびロングA−MSDUの両方を送信するための許可が要求されることを示す第2の適切な値に設定されてよい。
[00201] ブロック1704において、応答が第1のワイヤレスデバイスによって受信され、復号される。いくつかの態様において、応答は、情報要素1100、1300、1500、もしくは1600のうちの1つを含む関連付け応答もしくは再関連付け応答、またはそれらのうちの1つもしくは複数の、いくつかの部分の何らかの組合せであってよい。応答は、ブロック1702において送信用に与えられた要求に対応し得る。応答は、第2のワイヤレスデバイスが第1の情報を記憶するかどうか決定するために復号される。例えば、いくつかの態様において、応答は、それぞれ図11〜図12、図13〜図14、図15〜図16、もしくは図16A〜図16Cに関して上述した情報要素1100、および/もしくは1300、および/もしくは1500および/もしくは1600、またはこれらの部分の組合せと実質的に同様の情報要素を識別するために復号され得る。
[00202] ブロック1706において、ヘッダが生成される。いくつかの態様では、ヘッダはメディアアクセス制御ヘッダである。ヘッダは、第2のワイヤレスデバイスが第1のヘッダ情報を記憶する場合、第1のヘッダ情報を含まないように生成される。例えば、図8、図9A〜図9B、図10A〜図10Cによって記載されたヘッダに実質的に従うヘッダが、ブロック1706において生成され得る。第2のワイヤレスデバイスは、第1の情報を記憶することを(上のブロック1704において復号された応答中で)示したので、この情報は、ブロック1706において、生成されたヘッダの一部ではない。生成されたヘッダを受信すると、第2のワイヤレスデバイスは、生成されたMACヘッダに欠けているどの情報も、記憶された第1の情報と「置き換える」。
[00203] ブロック1708において、生成されたヘッダが送信用に出力される。いくつかの態様では、要求も、ブロック1708において送信用に出力され得る。いくつかの態様において、ブロック1708は、生成されたヘッダを送信することを含む。他の態様では、ヘッダの送信用の出力は、生成されたヘッダが送信の準備ができているか、または送信されるべきであることを、ソフトウェアまたはハードウェアモジュールまたはインターフェースに通知することを含み得る。
[00204] 上述したように、ヘッダに関連付けられた情報が受信機において記憶された後、送信機は、記憶された情報が更新されるべきであると決定できる。受信機において記憶された情報の更新を果たすために、いくつかの態様において、送信機は、更新情報を含む新たなヘッダを、受信機に送信すればよい。例えば、ヘッダの特定のフィールドが受信機において記憶された場合、ヘッダ中に含まれる詳細フィールドのうちの1つまたは複数をもつヘッダを送信すると、記憶された情報を、新たに送信された情報と矛盾しないように更新することになる。いくつかの態様において、送信機は次いで、更新されたフィールドのうちの1つまたは複数を含まない追加ヘッダを送り始めてよい。いくつかの態様において、受信機は、新たに更新されたフィールドを新たなヘッダに関連付ける。
[00205] いくつかの態様において、一部の情報をもたずに送信されるヘッダは、ヘッダ中で、または他のやり方で、情報が欠けていることを示し得ることに留意されたい。例えば、宛先アドレスまたはソースアドレスが、A−MSDU中にカプセル化されたMSDUから省略されている場合、MSDUサブフレーム中に含まれるサブフレーム制御フィールドは、図10A〜図10Cに関して上述したように、宛先アドレスまたはソースアドレスが欠けていることを示し得る。同様に、A3またはA4アドレスフィールドがヘッダから省略されている場合、SIDフィールド950などのSIDフィールドは、それらのフィールドがヘッダから省略されていることを示し得る(図9A〜図9Bに関して上述したように。
[00206] 図17Bは、ワイヤレス通信システム100内で採用され得る例示的なワイヤレスデバイス1750の機能ブロック図である。デバイス1750は要求回路1755を備える。要求回路1755は、図17Aに示されたブロック1702に関して上で論じられた機能のうちの1つまたは複数を行うように構成され得る。いくつかの態様では、要求回路1755はプロセッサ204および/または送信機210に対応し得る。いくつかの他の態様では、要求回路は、第2のワイヤレスデバイスが第1の情報を記憶するための要求を生成するように構成され得る。いくつかの態様において、第2の装置が第1の情報を記憶するための要求を生成するための手段は、要求回路1755を含み得る。
[00207] デバイス1750はさらに、応答回路1760を備える。応答回路1760は、図17Aに示されたブロック1704に関して上で論じられた機能のうちの1つまたは複数を行うように構成され得る。いくつかの態様では、応答回路1760はプロセッサ204、トランシーバ214、および/または受信機212に対応し得る。いくつかの他の態様では、応答回路は、第2のワイヤレスデバイスが第1の情報を記憶するかどうか決定するように構成され得る。いくつかの態様において、第2の装置からの応答を受信し、復号するための手段は、応答回路1760を含み得る。
[00208] デバイス1750はヘッダ生成回路1765をさらに備える。ヘッダ生成回路1765は、図17Aに示したブロック1706に関して上記で説明した機能のうちの1つまたは複数を行うように構成され得る。いくつかの態様では、ヘッダ生成回路1765はプロセッサ204に対応し得る。いくつかの態様では、第1のヘッダを生成するための手段はヘッダ生成回路1765を含み得る。
[00209] デバイス1750は送信回路1770をさらに備える。送信回路1770は、図17Aに示したブロック1708に関して上記で説明した機能のうちの1つまたは複数を行うように構成され得る。いくつかの態様では、送信回路1770はプロセッサ204および/または送信機210のうちの1つまたは複数に対応し得る。いくつかの態様において、要求と第1のヘッダとを送信用に出力するための手段は、送信回路1770を含み得る。
[00210] デバイス1750のいくつかの態様は、第1の情報とは異なる第2の情報を含むように第2のヘッダを生成するように構成されるヘッダ生成回路1765をさらに備える。いくつかの態様において、ヘッダ生成回路1765は、第3のヘッダを、その中に第2の情報をもたずに生成するようにさらに構成され得る。いくつかの態様において、第2のヘッダ生成回路および/または第3のヘッダ生成回路(図示せず)は、それぞれ、第2および第3のヘッダを生成するように構成され得る。いくつかの態様において、第2のヘッダを生成するための手段および第3のヘッダを生成するための手段は、それぞれ、第2のヘッダ生成回路および第3のヘッダ生成回路を備え得る。いくつかの態様では、第2および第3のヘッダ生成回路は、プロセッサ204および/またはDSP420を含み得る。
[00211] いくつかの態様において、要求と第1のヘッダとを送信用に出力するための手段は、第2のヘッダを送信用に出力するようにさらに構成され得る。いくつかの態様において、要求と第1のヘッダとを送信用に出力するための手段は、第3のヘッダを送信用に出力するようにさらに構成され得る。いくつかの態様において、第2のヘッダ送信回路および/または第3のヘッダ送信回路(図示せず)は、それぞれ、第2および第3のヘッダを送信するように構成され得る。いくつかの態様において、第2のヘッダを出力するための手段および第3のヘッダを出力するための手段は、それぞれ、第2のヘッダ送信回路および第3のヘッダ送信回路を備え得る。いくつかの態様では、第2および第3のヘッダ送信回路は、プロセッサ204、送信機210、トランシーバ214、および/またはDSP420を含み得る。
[00212] デバイス1750のいくつかの態様は、第1のヘッダが第1の情報を含まないことを示すように第1のヘッダを生成するように構成されたヘッダ生成回路1765をさらに備える。いくつかの態様において、デバイス1750は、第1のヘッダが第1の情報を含まないことを示すように第1のヘッダを生成するように構成された第2のヘッダ生成回路(図示せず)をさらに備え得る。いくつかの態様では、第2のヘッダ生成回路は、プロセッサ204および/またはDSP420を含み得る。いくつかの態様において、第1のヘッダが第1の情報を含まないことを示すように第1のヘッダを生成するための手段は、第2のヘッダ生成回路を含み得る。
[00213] デバイス1750のいくつかの態様は、暗号ブロック連鎖メッセージ認証コードプロトコルを有するカウンタモード(CCMP)に関連付けられた1つまたは複数のパケット番号を含むように第1の情報を生成するように構成された要求生成回路1755をさらに備える。デバイス1750のいくつかの態様において、要求生成回路1755は、暗号ブロック連鎖メッセージ認証コードプロトコルを有するカウンタモード(CCMP)に関連付けられたキー識別子を含むように第1の情報を生成するように構成される。要求生成回路1755は、A−MSDU中にカプセル化されたMSDUに関連付けられた宛先アドレスまたはソースアドレス情報を含むように第1の情報を生成するようにさらに構成され得る。デバイス1750のいくつかの態様において、要求生成回路1755は、第2の装置にショートA−MSDUを送信するための許可についての要求を生成するように、ここにおいて、ショートA−MSDUは、ソースアドレスフィールドも宛先アドレスフィールドも含まない、およびショートA−MSDUとロングA−MSDUの両方を第2の装置に送信するための許可についての要求を生成するように、ここにおいて、ショートA−MSDUはソースアドレスフィールドも宛先アドレスフィールドも含まず、ロングA−MSDUは、ソースアドレスフィールドと宛先アドレスフィールドとを含む、構成される。
[00214] 図18Aは、圧縮ヘッダを利用する、ワイヤレス通信のための方法のフローチャートである。いくつかの態様では、方法1800は、デバイス202によって行われ得る。上述したように、ヘッダの長さは、ワイヤレスネットワークトラフィックの大幅な割合であり得る。ヘッダを圧縮することによって、MACヘッダなどのオーバーヘッドデータによるワイヤレス媒体の使用が削減される場合があり、非オーバーヘッドデータのより大規模な送信を可能にし、それに対応してメディアアクセス制御媒体用の最大使用可能スループットが増大する。
[00215] ブロック1802において、要求が第1のワイヤレスデバイスによって受信され、復号される。要求は、第2のワイヤレスデバイスからである。復号は、第1のヘッダ情報を記憶するための要求を識別する。いくつかの態様では、要求は第1のヘッダ情報を含むことができる。いくつかの態様において、第1のヘッダ情報は、A3フィールド、および/またはA4フィールドのうちの1つまたは複数を含み得る。いくつかの態様において、要求は、それぞれ図11〜図12、図13〜図14、図15〜図16、および図16A〜図16Cに関して上で論じた、情報要素1100、1300、1500、または1600のフォーマットに実質的に適合する。例えば、要求は、要求中で指定されたA3またはA4フィールドのうちの1つまたは複数を記憶するための要求を示し得る。要求は、どのタイプのA−MSDUフレームが第2のワイヤレスデバイスによって送信されるかをさらに示し得る。いくつかの態様において、これは、図11〜図12に関して上で論じた情報要素1100のフィールド1275の記述に従う。
[00216] いくつかの態様において、ブロック1802は、要求を復号することと、要求が関連付け要求または再関連付け要求であると決定することとを含む。要求は、情報要素1100、1300、1500、もしくは1600と同様の情報要素、またはこれらの例のうちの1つもしくは複数の、いくつかの部分を含む情報要素を含み得る。いくつかの態様において、ブロック1802は、暗号ブロック連鎖メッセージ認証コードプロトコルを有するカウンタモード(CCMP)に関連付けられた1つまたは複数のパケット番号を第1のワイヤレスデバイスが記憶するための要求を識別するために、要求を復号することを含む。いくつかの態様では、要求は1つまたは複数のパケット番号を含むことができる。例えば、要求は、図15〜図16に示されるフィールド1520〜1535および1565〜1580と同様のパケット番号フィールドを含み得る。
[00217] いくつかの態様において、ブロック1802は、第1のワイヤレスデバイスが、暗号ブロック連鎖メッセージ認証コードプロトコルを有するカウンタモード(CCMP)に関連付けられたキー識別子を記憶するという要求を識別するために、要求を復号することを含む。例えば、要求は、図15〜図16に示されるフィールド1540および1585と同様のキー識別子フィールドを含み得る。
[00218] いくつかの態様において、ブロック1802は、第1のワイヤレスデバイスが、A−MSDU中にカプセル化されたMSDUに関連付けられた宛先アドレスまたはソースアドレス情報を記憶するための要求を識別するために、要求を復号することを含む。例えば、要求は、図13〜図14に関して上述した情報要素1300に実質的に適合した構造を含み得る。
[00219] いくつかの態様において、ブロック1802は、第1のワイヤレスデバイスにショートA−MSDUを送信するための許可についての要求を識別するために、要求を復号することを含み、ショートA−MSDU中のサブフレームは、ソースアドレスフィールドも宛先アドレスフィールドも含まない。例えば、要求は、それぞれ図11〜図12または図16A〜図16Cに関して上述した情報要素1100または1600に実質的に適合した構造を含み得る。より具体的には、要求は、A−MSDUタイプフィールド1275または1675と同様の構造を含み得る。
[00220] いくつかの態様において、ブロック1802は、ショートA−MSDUとロングA−MSDUの両方を第1のワイヤレスデバイスに送信するための許可についての要求を識別するために、要求を復号することを含み、ショートA−MSDU中のサブフレームはソースアドレスフィールドも宛先アドレスフィールドも含まず、ロングA−MSDU中のサブフレームは、ソースアドレスフィールドと宛先アドレスフィールドとを含む。例えば、要求は、それぞれ図11〜図12および図16A〜図16Cに関して上述した情報要素1100または1600に実質的に適合した構造を含み得る。より具体的には、要求は、A−MSDUタイプフィールド1275または1675と同様の構造を含み得る。
[00221] いくつかの態様において、ブロック1802は、第1のヘッダ情報が記憶されるかどうか決定することをさらに含む。いくつかの態様において、決定は、第1のワイヤレスデバイスにおいて利用可能な空きメモリの量に基づく。いくつかの態様において、決定は構成設定に基づく。
[00222] ブロック1806において、応答が生成される。いくつかの態様において、応答は、それぞれ図11〜図12、図13〜図14、図15〜図16、または図16A〜図16Cに関して上で記載された情報要素1100、1300、1500、または1600の少なくともいくつかの部分を含むように生成される。応答は、デバイスが第1のヘッダ情報を記憶するかどうかを示す。いくつかの態様において、応答は、上のブロック1802に関して論じた決定に基づく。
[00223] いくつかの態様において、応答は、第1のワイヤレスデバイスに送信され得るか、または装置によって処理可能であるA−MSDUのタイプをさらに示すように生成される。A−MSDUタイプが第1のワイヤレスデバイスによって処理可能である場合、第1のワイヤレスデバイスは、A−MSDUタイプを正確および完全に復号し、処理できる。いくつかの態様において、これは、図12〜図13および図16A〜図16Cに関して上で論じたA−MSDUタイプフィールド1275または1675の記述に従って行われ得る。いくつかの態様において、応答は、A−MSDUが第1のワイヤレスデバイスによって処理可能でなく、および/または第1のワイヤレスデバイスに送信されなくてよいことを示すように生成され得る。例えば、第1のワイヤレスデバイスは、様々な理由により、A−MSDUを復号および/または処理できない場合がある。第1のワイヤレスデバイスは代わりに、ロングA−MSDUが処理可能であり、第1のワイヤレスデバイスに送信されてよいことを示せばよい。いくつかの態様において、指示は、ロングA−MSDUのみが第1のワイヤレスデバイスに送信され得るということであってよい。例えば、第1のワイヤレスデバイスは、ショートA−MSDUをどのように復号するかを理解しない場合がある。いくつかの態様において、第1のワイヤレスデバイスは、ショートA−MSDUが第1のワイヤレスデバイスに送信され得ることを示すように応答を生成し得る。例えば、第1のワイヤレスデバイスは、ショートA−MSDUをどのようにして適切に復号するかを理解し得る。これらの態様のいくつかにおいて、指示は、ショートA−MSDUのみが第1のワイヤレスデバイスに送信され得るか、またはそのデバイスによって、に処理可能であるということであってよい。他の態様では、第1のワイヤレスデバイスは、ショートおよびロングA−MSDUの両方が、第1のワイヤレスデバイスによって処理可能であり、第1のワイヤレスデバイスに送信され得ることを示すように応答を生成し得る。上述したように、ショートA−MSDUはソースアドレスフィールドも宛先アドレスフィールドも含まず、ロングA−MSDUは、ソースアドレスフィールドと宛先アドレスフィールドとを含む。
[00224] ブロック1808において、第2のワイヤレスデバイスへの応答が送信用に出力される。いくつかの態様において、送信用に出力することは、第2のワイヤレスデバイスに応答を送信することを含む。いくつかの態様において、送信用に出力することは、応答が送信用に準備ができているか、または送信されるべきであることを、ハードウェアまたはソフトウェアモジュールまたはインターフェースに通知することを含む。例えば、いくつかの態様において、応答が送信の準備ができていると送信機210に通知することは、応答の送信用の出力を包含する。いくつかの態様において、送信用に出力することは、応答が送信されるべきであるか、または送信の準備ができていることを、内部または外部インターフェースを介してシグナリングすることを含む。
[00225] ブロック1810において、第1の情報が第1の記憶情報として記憶される。例えば、第1のワイヤレスデバイスは、第1のワイヤレスデバイスが第1の情報を記憶することを応答中で示している場合がある。応答中に含まれる情報は、第1の情報として記憶され得る。例えば、A3フィールド1120、A4フィールド1125、daフィールド1320、saフィールド1325、PNフィールド1520〜1535、キーIDフィールド1540、A3フィールド1620、A4フィールド1625、CCMP更新フィールド1630のうちの1つまたは複数が、要求および/または応答が、情報要素1100、1300、1500、または1600のうちの1つまたは複数と同様の構造を含んでいたかどうかに当然ながら依存して、第1の記憶情報として記憶され得る。いくつかの態様では、第1の記憶情報は、第2のワイヤレスデバイスを識別する情報を含む。例えば、第1のワイヤレスデバイスは、複数のワイヤレスデバイスについての情報の記憶をサポートし得る。複数のワイヤレスデバイスのうちの1つからヘッダが受信されると、処理1800は、存在する場合は、どの記憶情報が、ヘッダを送ったデバイスに対応するかを最初に識別し得る。いずれかの記憶情報が見つかった場合、その情報は次いで、さらに以下で説明するように、適切である場合はヘッダに適用されてよい。
[00226] ブロック1812において、第2のワイヤレスデバイスからの第1のヘッダが、第1の情報に対応するヘッダ情報を第1のヘッダが含まないと決定するために、第1のワイヤレスデバイスによって受信され、復号される。例えば、要求が、第1のワイヤレスデバイスがメディアアクセス制御ヘッダのA3またはA4フィールドを記憶することを要求し、ブロック1810がA3フィールド1120/1620またはA4フィールド1125/1625についての値を第1の記憶情報として記憶した場合、ブロック1812は、メディアアクセス制御ヘッダを復号し、A3フィールドもA4フィールドも、復号されたヘッダ中に含まれないと決定し得る。例えば、この決定は、いくつかの態様において、SIDフィールド950と同様のSIDフィールドを復号することによって行われ得る。
[00227] ブロック1816において、第1のヘッダが第1の記憶される情報に基づいて処理される。例えば、第1のヘッダが、第1の記憶情報に対応する特定のヘッダフィールドを省略する場合、第1のヘッダは、特定のヘッダフィールドを含むかのように処理され得る。具体的には、第1の記憶情報は、第1のヘッダの省略されたヘッダフィールドと置換されるか、またはそれらのフィールド用に使われ得る。
[00228] いくつかの態様において、記憶情報は、記憶情報に対応する情報を含む追加ヘッダを送信することによって、送信デバイスによって更新され得る。例えば、特定のヘッダフィールドは、受信機において記憶されている場合、いくつかの態様では、送信デバイスによる、記憶されたヘッダフィールドのうちの1つまたは複数を含む新たなヘッダの送信によって更新され得る。受信デバイスが以前、送信されたヘッダフィールドに対応する情報を記憶することに同意した場合、受信デバイスは、記憶されたフィールドを含む新たなヘッダを受信したとき、記憶情報を更新してよい。後になって、ヘッダフィールドをやはり省略する別のヘッダが、受信機に送信されてよい。受信機はここで、省略されたヘッダフィールドを、新たな、更新された記憶情報と置き換える。
[00229] 上記例で説明したように、ヘッダ情報の更新を可能にするために、処理1800は、第2のヘッダが、第1の情報に対応する第2のヘッダ情報を含むと決定し、第2のヘッダ情報を第2の記憶情報として記憶し得る。処理1800は次いで、送信デバイスからの第3のヘッダを復号し、第3のヘッダが、第2の情報に対応するヘッダ情報を含まないと決定し、決定に基づいて、第2の記憶情報に基づいてヘッダを処理し得る。
[00230] いくつかの態様において、復号されたヘッダは、省略されている情報の明示的指示を含み得る。例えば、図8、図9A〜図B、または図10A〜図10Cに関して上述したように、ヘッダは、A3フィールド、A4フィールド、ソースアドレスフィールド、宛先アドレスフィールド、あるいは暗号ブロック連鎖メッセージ認証コードプロトコルを有するカウンタモード(CCMP)に関連付けられたキー識別子および/または1つもしくは複数のパケット番号のうちの1つまたは複数を含み得る。それから省略されている。方法1800は、指示に基づいて、これらのフィールドのうちの1つまたは複数が、ヘッダに欠けていると決定できる。
[00231] 図18Bは、ワイヤレス通信システム100内で採用され得る例示的なワイヤレスデバイス1850の機能ブロック図である。デバイス1850は要求処理回路1855を備える。要求回路1855は、図18Aに示されたブロック1802に関して上で論じられた機能のうちの1つまたは複数を行うように構成され得る。いくつかの態様では、要求処理回路1855はプロセッサ204、トランシーバ214、および/または受信機212に対応し得る。いくつかの態様において、受信するための手段および第2の装置からの要求を復号するための手段は、要求回路1855を含み得る。
[00232] デバイス1850は応答生成回路1860をさらに備える。応答生成回路1860は、図18Aに示したブロック1806に関して上記で説明した機能のうちの1つまたは複数を行うように構成され得る。いくつかの態様では、応答生成回路1860はプロセッサ204に対応し得る。いくつかの態様において、第1の装置が第1の情報を記憶するかどうかを示す応答を生成するための手段は、応答生成回路1860を含む。
[00233] デバイス1850は応答送信回路1870をさらに備える。応答送信回路1870は、図18Aに示したブロック1808に関して上記で説明した機能のうちの1つまたは複数を行うように構成され得る。いくつかの態様では、応答送信回路1870はプロセッサ204、トランシーバ214、および/または送信機210のうちの1つまたは複数に対応し得る。いくつかの態様において、応答を第2の装置への送信用に出力するための手段は、応答送信回路1870を含む。
[00234] デバイス1850は記憶回路1875をさらに備える。記憶回路1875は、図18Aに示したブロック1810に関して上記で説明した機能のうちの1つまたは複数を行うように構成され得る。いくつかの態様では、記憶回路1875はプロセッサ204および/またはメモリ206のうちの1つまたは複数に対応し得る。いくつかの態様において、第1の情報を第1の記憶情報として記憶するための手段は、記憶回路1875を含み得る。
[00235] デバイス1850はヘッダ復号回路1880をさらに備える。ヘッダ復号回路1880は、図18Aに示したブロック1812に関して上記で説明した機能のうちの1つまたは複数を行うように構成され得る。いくつかの態様では、ヘッダ復号回路1880はプロセッサ204および/または受信機212のうちの1つまたは複数に対応し得る。いくつかの態様では、第2の装置からの第1のヘッダを復号するための手段はヘッダ復号回路1880を含み得る。いくつかの態様では、第1のヘッダが第1の情報に対応するヘッダ情報を含まないと決定するための手段も、ヘッダ復号回路1880を含む。いくつかの態様において、デバイス1850は、第1のヘッダが第1の情報に対応するヘッダ情報を含まないと決定するように構成された決定回路(図示せず)をさらに備え得る。いくつかの態様では、決定回路はプロセッサ204またはDSP240のうちの1つまたは複数を備え得る。いくつかの態様において、第1のヘッダが第1の情報に対応するヘッダ情報を含まないと決定するための手段は、決定回路を含む。
[00236] デバイス1850はヘッダ処理回路1885をさらに備える。ヘッダ処理回路1885は、図18Aに示したブロック1816に関して上記で説明した機能のうちの1つまたは複数を行うように構成され得る。いくつかの態様では、ヘッダ処理回路1885はプロセッサ204、トランシーバ214、DSP240、および/または受信機212のうちの1つまたは複数に対応し得る。いくつかの態様では、第1の記憶情報に基づいて第1のヘッダを処理するための手段はヘッダ処理回路1885を含み得る。
[00237] デバイス1850のいくつかの態様は、装置によって処理可能であるA−MSDUのタイプを示す少なくとも1ビットを備えるように応答を生成するように構成された応答生成回路1860をさらに備える。デバイス1850のいくつかの態様において、応答生成回路1860は、A−MSDUのタイプを示す応答中の少なくとも1ビットを、ショートA−MSDU、ロングA−MSDU、およびショートまたはロングA−MSDUのうちの1つを示す値に設定するように構成され、ショートA−MSDUはソースアドレスフィールドも宛先アドレスフィールドも含まず、ロングA−MSDUは、ソースアドレスフィールドと宛先アドレスフィールドとを含む。
[00238] 上記で説明した方法および技法は、本発明の範囲から逸脱することなく、他のタイプのフレームのためにも採用され得ることを理解されたい。例えば、上記で説明した方法および技法は、管理/制御フレーム(例えば、RTS/CTSフレーム)のためにも使用され得る。
[00239] 本明細書で使用される「決定すること」という用語は、多種多様なアクションを包含する。例えば、「決定すること」は、計算すること、算出すること、処理すること、導出すること、調査すること、ルックアップすること(例えば、テーブル、データベース、または別のデータ構造の中をルックアップすること)、確認することなどを含み得る。また、「決定すること」は、受信すること(例えば、情報を受信すること)、アクセスすること(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)などを含み得る。また、「決定すること」は、解決すること、選択すること、選定すること、確立することなどを含み得る。さらに、本明細書で使用される「チャネル幅」は、いくつかの態様では帯域幅を包含する場合があるか、または帯域幅と呼ばれる場合もある。
[00240] 本明細書で使用する項目のリスト「のうちの少なくとも1つ」を指す句は、単一のメンバーを含む、それらの項目の任意の組合せを指す。一例として、「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」は、AもしくはBもしくはC、またはAおよびB、もしくはAおよびC、もしくはBおよびC、またはA、B、およびC、または2A、または2B、または2Cなどをカバーすることを意図している。
[00241] 上述された方法の様々な動作は、様々なハードウェア構成要素および/もしくはソフトウェア構成要素、回路、並びに/またはモジュールなどの、動作を行うことが可能な任意の適切な手段によって行われ得る。概して、図に示されたどの動作も、その動作を行うことが可能な対応する機能的手段によって行われ得る。
[00242] 本明細書で使用される場合、インターフェースという用語は、2つ以上のデバイスを一緒に接続するように構成されるハードウェアまたはソフトウェアを指し得る。例えば、インターフェースは、プロセッサまたはバスの一部であってよく、デバイス間での情報またはデータの通信を可能にするように構成され得る。インターフェースは、チップまたは他のデバイスへと組み込まれ得る。例えば、いくつかの態様では、インターフェースは、あるデバイスからの情報または通信を別のデバイスにおいて受信するように構成される受信機を備え得る。(例えば、プロセッサまたはバスの)インターフェースは、フロントエンドデバイスもしくは別のデバイスによって処理される情報もしくはデータを受信してよく、または受信された情報を処理してよい。いくつかの態様では、インターフェースは、情報またはデータを別のデバイスに送信または通信するように構成される送信機を備え得る。従って、インターフェースは、情報またはデータを送信してよく、または、(例えば、バスを介した)送信のために出力するための情報またはデータを準備してよい。
[00243] 本開示に関して説明した様々な例示的な論理ブロック、モジュール、および回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ信号(FPGA)もしくは他のプログラマブル論理デバイス(PLD)、個別ゲートもしくはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、または本明細書で説明する機能を行うように設計されたそれらの任意の組合せによって実装または行われ得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであり得るが、代替として、プロセッサは、任意の市販のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラまたは状態機械であり得る。また、プロセッサは、コンピューティングデバイスの組合せ、例えば、DSPおよびマイクロプロセッサの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つもしくは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成として実装され得る。
[00244] 1つまたは複数の態様では、説明した機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの組合せで実装され得る。ソフトウェアで実装される場合、機能は、1つもしくは複数の命令もしくはコードとしてコンピュータ可読媒体上に記憶され得るか、またはコンピュータ可読媒体を介して送信され得る。コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を容易にする全ての媒体を含む、コンピュータ記憶媒体と通信媒体との両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であってよい。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM(登録商標)、CD−ROMもしくは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージもしくは他の磁気ストレージデバイス、または、命令もしくはデータ構造の形態の所望のプログラムコードを搬送もしくは記憶するために使用されコンピュータによってアクセスされ得る、任意の他の媒体を備えることができる。同様に、いかなる接続も、コンピュータ可読媒体と当然のことながら呼ばれる。例えば、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、デジタル加入者線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ソフトウェアがウェブサイト、サーバまたは他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれる。本明細書で使用するディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)、およびBlu−ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザーで光学的に再生する。従って、いくつかの態様では、コンピュータ可読媒体は、非一時的コンピュータ可読媒体(例えば、有形媒体)を備える場合がある。さらに、いくつかの態様では、コンピュータ可読媒体は、一時的コンピュータ可読媒体(例えば、信号)を備え得る。上の組合せも、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
[00245] 本明細書に開示された方法は、説明した方法を実現するための1つまたは複数のステップまたはアクションを備える。本方法のステップおよび/またはアクションは、特許請求の範囲から逸脱することなく、互いに交換され得る。言い換えれば、ステップまたはアクションの特定の順序が指定されない限り、特定のステップおよび/またはアクションの順序および/または使用は、特許請求の範囲を逸脱することなく修正され得る。
[00246] 記載された機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せに実装され得る。ソフトウェアに実装される場合、機能は、1つまたは複数の命令としてコンピュータ可読媒体上に記憶され得る。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であってよい。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMもしくは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージもしくは他の磁気ストレージデバイス、または、命令もしくはデータ構造の形態の所望のプログラムコードを搬送もしくは記憶するために使用されコンピュータによってアクセスされ得る、任意の他の媒体を備えることができる。本明細書で使用するディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピーディスク(disk)およびBlu−rayディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザーで光学的に再生する。
[00247] 従って、いくつかの態様は、本明細書で提示する動作を行うためのコンピュータプログラム製品を備え得る。例えば、そのようなコンピュータプログラム製品は、命令が記憶(および/または符号化)され、それらの命令が本明細書で説明した動作を行うために1つまたは複数のプロセッサによって実行可能である、コンピュータ可読媒体を備え得る。いくつかの態様では、コンピュータプログラム製品はパッケージング材料を含み得る。
[00248] ソフトウェアまたは命令はまた、送信媒体を介して送信され得る。例えば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は、伝送媒体の定義に含まれる。
[00249] さらに、本明細書で説明する方法および技法を行うためのモジュールおよび/または他の適切な方法は、適用可能な場合、ユーザ端末および/または基地局によってダウンロードされ得、および/または場合によっては得られ得ることを諒解されたい。例えば、そのようなデバイスは、本明細書で説明する方法を行うための手段の転送を容易にするために、サーバに結合できる。代替的に、本明細書で説明した様々な方法を記憶手段(例えば、RAM、ROM、コンパクトディスク(CD)またはフロッピーディスクなどの物理的記憶媒体など)によって提供でき、それにより、ユーザ端末および/または基地局は、その記憶手段をデバイスに結合または供給すると、それらの様々な方法を取得できるようになる。さらに、本明細書で説明された方法および技法をデバイスに提供するための任意の他の好適な技法が利用され得る。
[00250] 特許請求の範囲は、上で示された正確な構成および構成要素に限定されないことを理解されたい。上記で説明した方法および装置の配置、動作、および詳細において、特許請求の範囲から逸脱することなく、様々な修正、変更、および変形が行われる場合がある。
[00251] 上記は本開示の態様を対象とするが、本開示の他の態様は、それらの基本的な範囲から逸脱することなく考案でき、それらの範囲は、以下の特許請求の範囲によって決定される。
以下に、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
ワイヤレス通信のための第1の装置であって、
第2の装置が第1の情報を記憶するための要求を生成することと、ここにおいて、前記要求は前記第1の情報を備える、
前記第2の装置からの応答を受信することと、
前記第2の装置が前記第1の情報を記憶するかどうか決定するために、前記第2の装置からの前記応答を復号することと、
第1のヘッダを生成することと、前記第1のヘッダは、前記第2の装置が前記第1の情報を記憶する場合、その中に前記第1の情報をもたずに生成される、を行うように構成された処理システムと、
前記要求と前記第1のヘッダとを、前記第2の装置への送信用に出力するためのインターフェースとを備える、第1の装置。
[C2]
前記処理システムは、第2の情報を含むように第2のヘッダを生成することと、ここにおいて、前記第2の情報は前記第1の情報とは異なる、前記第2の情報をもたずに第3のヘッダを生成することとを行うようにさらに構成され、前記インターフェースは、前記第2および第3のヘッダを前記第2の装置への送信用に出力するようにさらに構成される、C1に記載の第1の装置。
[C3]
前記処理システムは、前記第1のヘッダが前記第1の情報を含まないことを前記第2の装置に対して示すように前記第1のヘッダを生成するようにさらに構成される、C1に記載の第1の装置。
[C4]
前記第1の情報は、ブロック連鎖メッセージ認証コードプロトコルつきカウンタ暗号モード(CCMP)ヘッダに関連付けられた1つまたは複数のパケット番号を備える、C1に記載の第1の装置。
[C5]
前記第1の情報は、暗号ブロック連鎖メッセージ認証コードプロトコルつきカウンタモード(CCMP)ヘッダに関連付けられたキー識別子を備える、C1に記載の第1の装置。
[C6]
前記第1の情報は、アグリゲートMSDU(A−MSDU)中にカプセル化されたMACサービスデータユニット(MSDU)に関連付けられた宛先アドレスまたはソースアドレス情報を備える、C1に記載の第1の装置。
[C7]
前記要求は、前記第2の装置に第1のA−MSDUを送信するための許可をさらに要求するように生成され、前記第1のA−MSDUはソースアドレスフィールドも宛先アドレスフィールドも含まない、C7に記載の第1の装置。
[C8]
前記要求は、第1のA−MSDUと第2のA−MSDUの両方を前記第2の装置に送信するための許可をさらに要求するように生成され、前記第1のA−MSDUはソースアドレスフィールドも宛先アドレスフィールドも含まず、前記第2のA−MSDUはソースアドレスフィールドと宛先アドレスフィールドとを含む、C7に記載の第1の装置。
[C9]
前記第1の情報は、第1のフィールドまたは第2のフィールドのうちの少なくとも1つを備え、前記第1のフィールドまたは前記第2のフィールドのうちの前記少なくとも1つは、前記第1のヘッダに関連付けられたソースアドレスまたは宛先アドレスを備える、C1に記載の第1の装置。
[C10]
前記第1の情報は、第1のフィールド記憶フィールドまたは第2のフィールド記憶フィールドのうちの少なくとも1つをさらに備え、前記第1のフィールド記憶フィールドは、前記第2の装置に、前記第1のフィールドを記憶するよう要求するために1に設定され、前記第2のフィールド記憶フィールドは、前記第2の装置に、前記第2のフィールドを記憶するよう要求するために1に設定される、C9に記載の第1の装置。
[C11]
ワイヤレス通信のための方法であって、
第1のワイヤレスデバイスによって、第2のワイヤレスデバイスが第1の情報を記憶するための要求を生成することと、ここにおいて、前記要求は前記第1の情報を備える、
前記第2のワイヤレスデバイスからの応答を受信することと、
前記第2のワイヤレスデバイスが前記第1の情報を記憶するかどうか決定するために、前記第2のワイヤレスデバイスからの前記応答を復号することと、
第1のヘッダを生成することと、前記第1のヘッダは、前記第2のワイヤレスデバイスが前記第1の情報を記憶する場合、その中に前記第1の情報をもたずに生成される、
前記要求と前記第1のヘッダとを、前記第2のワイヤレスデバイスへの送信用に出力することとを備える、方法。
[C12]
前記第1の情報とは異なる第2の情報を含むように、第2のヘッダを生成することと、
前記第2のヘッダを、前記第2のワイヤレスデバイスへの送信用に出力することと、
前記第2の情報をもたない第3のヘッダを生成することと、
前記第3のヘッダを、前記第2のワイヤレスデバイスへの送信用に出力することとをさらに備える、C11に記載の方法。
[C13]
前記第1のヘッダが前記第1の情報を含まないことを前記第2のワイヤレスデバイスに対して示すように、前記第1のヘッダを生成することをさらに備える、C11に記載の方法。
[C14]
前記第1の情報は、暗号ブロック連鎖メッセージ認証コードプロトコルつきカウンタモード(CCMP)ヘッダに関連付けられた1つまたは複数のパケット番号を備える、C11に記載の方法。
[C15]
前記第1の情報は、暗号ブロック連鎖メッセージ認証コードプロトコルつきカウンタモード(CCMP)ヘッダに関連付けられたキー識別子を備える、C11に記載の方法。
[C16]
前記第1の情報は、アグリゲートMSDU(A−MSDU)中にカプセル化されたMACサービスデータユニット(MSDU)に関連付けられた宛先アドレスまたはソースアドレス情報を備える、C11に記載の方法。
[C17]
前記第2のワイヤレスデバイスに第1のA−MSDUを送信するための許可を要求するために、前記要求を生成することをさらに備え、前記第1のA−MSDUはソースアドレスフィールドも宛先アドレスフィールドも含まない、C16に記載の方法。
[C18]
第1のA−MSDUと第2のA−MSDUの両方を前記第2のワイヤレスデバイスに送信するための許可を要求するために、前記要求を生成することをさらに備え、前記第1のA−MSDUはソースアドレスフィールドも宛先アドレスフィールドも含まず、前記第2のA−MSDUはソースアドレスフィールドと宛先アドレスフィールドとを含む、C16に記載の方法。
[C19]
前記第1の情報は、第1のフィールドまたは第2のフィールドのうちの少なくとも1つを備え、前記第1のフィールドまたは前記第2のフィールドのうちの前記少なくとも1つは、前記第1のヘッダに関連付けられたソースアドレスまたは宛先アドレスを備える、C11に記載の方法。
[C20]
前記第1の情報は、第1のフィールド記憶フィールドまたは第2のフィールド記憶フィールドのうちの少なくとも1つをさらに備え、前記第1のフィールド記憶フィールドは、前記第2の装置に、前記第1のフィールドを記憶するよう要求するために1に設定され、前記第2のフィールド記憶フィールドは、前記第2の装置に、前記第2のフィールドを記憶するよう要求するために1に設定される、C19に記載の方法。
[C21]
ワイヤレス通信のためのワイヤレスノードであって、
少なくとも1つのアンテナと、
処理システムとを備え、前記処理システムは、
前記少なくとも1つのアンテナを介して、第2のワイヤレスノードが第1の情報を記憶するための要求を送信することと、ここにおいて、前記要求は前記第1の情報を備える、
前記第2のワイヤレスデバイスからの応答を受信することと、
前記第2のワイヤレスデバイスが前記第1の情報を記憶するかどうか決定するために、前記第2のワイヤレスデバイスからの前記応答を復号することと、
第1のヘッダを生成することと、前記第1のヘッダは、前記第2のワイヤレスノードが前記第1の情報を記憶する場合、前記第1の情報をもたずに生成される、
前記少なくとも1つのアンテナを介して、前記第1のヘッダを前記第2のワイヤレスノードに送信することとを行うように構成する、ワイヤレスノード。
[C22]
ワイヤレス通信のための第1の装置であって、
第2の装置が第1の情報を記憶するための要求を生成するための手段と、ここにおいて、前記要求は前記第1の情報を備える、
前記第2の装置からの応答を受信するための手段と、
前記第2の装置が前記第1の情報を記憶するかどうか決定するために、前記第2の装置からの応答を復号するための手段と、
第1のヘッダを生成するための手段と、前記第1のヘッダは、前記第2の装置が前記第1の情報を記憶する場合、その中に前記第1の情報をもたずに生成される、
前記要求と前記第1のヘッダとを前記第2の装置に送信するための手段とを備える、第1の装置。
[C23]
第2の情報を含むように前記第2のヘッダを生成するための手段と、ここにおいて、前記第2の情報は前記第1の情報とは異なる、
前記第2のヘッダを前記第2の装置に送信するための手段と、
前記第3のヘッダを、その中に前記第2の情報をもたずに生成するための手段と、
前記第3のヘッダを前記第2の装置に送信するための手段とをさらに備える、C22に記載の第1の装置。
[C24]
前記第1のヘッダが前記第1の情報を含まないことを前記第2の装置に対して示すように、前記第1のヘッダを生成するための手段をさらに備える、C22に記載の第1の装置。
[C25]
前記要求を生成するための前記手段は、暗号ブロック連鎖メッセージ認証コードプロトコルつきカウンタモード(CCMP)ヘッダに関連付けられた1つまたは複数のパケット番号を含むように、前記第1の情報を生成するように構成される、C22に記載の第1の装置。
[C26]
前記要求を生成するための前記手段は、暗号ブロック連鎖メッセージ認証コードプロトコルつきカウンタモード(CCMP)ヘッダに関連付けられたキー識別子を含むように、前記第1の情報を生成するように構成される、C22に記載の第1の装置。
[C27]
前記要求を生成するための前記手段は、アグリゲートMSDU(A−MSDU)中にカプセル化されたMACサービスデータユニット(MSDU)に関連付けられた宛先アドレスまたはソースアドレス情報を含むように、第1の情報を生成するように構成される、C22に記載の第1の装置。
[C28]
前記要求を生成するための前記手段は、前記第2の装置に第1のA−MSDUを送信するための許可についての要求を生成するように構成され、前記第1のA−MSDUはソースアドレスフィールドも宛先アドレスフィールドも含まない、C27に記載の第1の装置。
[C29]
前記要求を生成するための前記手段は、第1のA−MSDUと第2のA−MSDUの両方を前記第2の装置に送信するための許可についての要求を生成するように構成され、前記第1のA−MSDUはソースアドレスフィールドも宛先アドレスフィールドも含まず、前記第2のA−MSDUはソースアドレスフィールドと宛先アドレスフィールドとを含む、C27に記載の第1の装置。
[C30]
前記第1の情報は、第1のフィールドまたは第2のフィールドのうちの少なくとも1つを備え、前記第1のフィールドまたは前記第2のフィールドのうちの前記少なくとも1つは、前記第1のヘッダに関連付けられたソースアドレスまたは宛先アドレスを備える、C22に記載の第1の装置。
[C31]
前記第1の情報は、第1のフィールド記憶フィールドまたは第2のフィールド記憶フィールドのうちの少なくとも1つをさらに備え、前記第1のフィールド記憶フィールドは、前記第2の装置に、前記第1のフィールドを記憶するよう要求するために1に設定され、前記第2のフィールド記憶フィールドは、前記第2の装置に、前記第2のフィールドを記憶するよう要求するために1に設定される、C30に記載の第1の装置。
[C32]
実行されると、第1の装置にワイヤレス通信の方法を行わせる命令が符号化された、コンピュータ可読媒体を備えるコンピュータプログラム製品であって、前記方法は、
第2の装置に、第1の情報を記憶するための要求を生成することと、ここにおいて、前記要求は前記第1の情報を備える、
前記第2の装置からの応答を受信することと、
前記第1の装置が前記第1の情報を記憶するかどうか決定するために、前記第2の装置からの前記応答を復号することと、
第1のヘッダを生成することと、前記第1のヘッダは、前記第2の装置が前記第1の情報を記憶する場合、その中に前記第1の情報をもたずに生成される、
前記要求と前記第1のヘッダとを、前記第2の装置への送信用に出力することとを備える、コンピュータプログラム製品。
[C33]
ワイヤレス通信のための第1の装置であって、
第2の装置からの要求を受信することと、ここにおいて、前記要求は第1の情報を備える、
前記第1の情報を記憶するための要求を識別するために、前記第2の装置からの前記要求を復号することと、
前記第1の装置が前記第1の情報を記憶するかどうかを示す応答を生成することとを行うように構成された処理システムと、
前記応答を、前記第2の装置への送信用に出力するためのインターフェースと、ここにおいて、前記処理システムは、
前記第1の情報を第1の記憶情報として記憶することと、
前記第2の装置からの第1のヘッダを受信することと、
前記第2の装置からの前記第1のヘッダを復号することと、
前記第1の記憶情報に基づいて前記第1のヘッダを処理することとを行うようにさらに構成される、を備える第1の装置。
[C34]
前記処理システムは、
前記第2の装置からの第2のヘッダを受信することと、
前記第2の装置からの前記第2のヘッダを復号することと、
前記第2のヘッダが、前記第1の情報に対応する第2のヘッダ情報を含むと決定することと、
前記第2のヘッダ情報を第2の記憶情報として記憶することと、
前記第2の装置からの第3のヘッダを受信することと、
前記第2の装置からの前記第3のヘッダを復号することと、
前記第3のヘッダが、前記第2のヘッダ情報に対応するヘッダ情報を含まないと決定することと、
前記第2の記憶情報に基づいて前記第3のヘッダを処理することとを行うようにさらに構成される、C33に記載の第1の装置。
[C35]
前記応答は、前記装置によって処理可能であるA−MSDUのタイプを示す少なくとも1ビットを備えるように生成される、C33に記載の第1の装置。
[C36]
前記処理システムは、A−MSDUのタイプを示す、前記応答中の前記少なくとも1ビットを、第1のA−MSDU、第2のA−MSDU、または前記第1および前記第2のA−MSDUのうちの1つを示す値に設定するようにさらに構成され、前記第1のA−MSDUはソースアドレスフィールドも宛先アドレスフィールドも含まず、前記第2のA−MSDUは、ソースアドレスフィールドまたは宛先アドレスフィールドを含む、C35に記載の第1の装置。
[C37]
前記第1の情報は、第1のフィールドまたは第2のフィールドのうちの少なくとも1つを備え、前記第1のフィールドまたは前記第2のフィールドのうちの前記少なくとも1つは、前記第1のヘッダに関連付けられたソースアドレスまたは宛先アドレスを備える、C33に記載の第1の装置。
[C38]
前記第1の情報は、第1のフィールド記憶フィールドまたは第2のフィールド記憶フィールドのうちの少なくとも1つをさらに備え、前記第1のフィールド記憶フィールドは、前記第1の装置に、前記第1のフィールドを記憶するよう要求するために1に設定され、前記第2のフィールド記憶フィールドは、前記第1の装置に、前記第2のフィールドを記憶するよう要求するために1に設定される、C37に記載の第1の装置。
[C39]
ワイヤレス通信のための方法であって、
第1のワイヤレスデバイスによって、第2のワイヤレスデバイスからの要求を受信することと、ここにおいて、前記要求は第1の情報を備える、
前記第1の情報を記憶するために、前記第1のワイヤレスデバイスによって、前記第2のワイヤレスデバイスからの前記要求を復号することと、
前記第1のワイヤレスデバイスが前記第1の情報を記憶するかどうかを示す応答を生成することと、
前記応答を、前記第2のワイヤレスデバイスへの送信用に出力することと、
前記第1の情報を第1の記憶情報として記憶することと、
前記第1のワイヤレスデバイスによって、前記第2のワイヤレスデバイスからの第1のヘッダを受信することと、
前記第1のワイヤレスデバイスによって、前記第2のワイヤレスデバイスからの前記第1のヘッダを復号することと、
前記第1のヘッダが、前記第1の情報に対応するヘッダ情報を含まないと決定することと、
前記第1の記憶情報に基づいて前記第1のヘッダを処理することとを備える、方法。
[C40]
前記第1のワイヤレスデバイスによって、前記第2のワイヤレスデバイスからの第2のヘッダを受信することと、
前記第1のワイヤレスデバイスによって、前記第2のワイヤレスデバイスからの前記第2のヘッダを復号することと、
前記第2のヘッダが、前記第1の情報に対応する第2の情報を含むと決定することと、
前記第2の情報を第2の記憶情報として記憶することと、
前記第1のワイヤレスデバイスによって、前記第2のワイヤレスデバイスからの第3のヘッダを受信することと、
前記第1のワイヤレスデバイスによって、前記第2のワイヤレスデバイスからの前記第3のヘッダを復号することと、
前記第3のヘッダが、前記第2の情報に対応するヘッダ情報を含まないと決定することと、
前記決定することに基づいて、前記第2の記憶情報に基づいて前記第3のヘッダを処理するとをさらに備える、C39に記載の方法。
[C41]
前記応答は、前記第1のワイヤレスデバイスによって処理可能であるA−MSDUのタイプを示す少なくとも1ビットを備えるように生成される、C39に記載の方法。
[C42]
A−MSDUのタイプを示す、前記応答中の前記少なくとも1ビットを、第1のA−MSDU、第2のA−MSDU、または前記第1および前記第2のA−MSDUのうちの1つを示す値に設定することをさらに備え、前記第1のA−MSDUはソースアドレスフィールドも宛先アドレスフィールドも含まず、前記第2のA−MSDUは、ソースアドレスフィールドと宛先アドレスフィールドとを含む、C41に記載の方法。
[C43]
前記第1の情報は、第1のフィールドまたは第2のフィールドのうちの少なくとも1つを備え、前記第1のフィールドまたは前記第2のフィールドのうちの前記少なくとも1つは、前記第1のヘッダに関連付けられたソースアドレスまたは宛先アドレスを備える、C39に記載の方法。
[C44]
前記第1の情報は、第1のフィールド記憶フィールドまたは第2のフィールド記憶フィールドのうちの少なくとも1つをさらに備え、前記第1のフィールド記憶フィールドは、前記第1の装置に、前記第1のフィールドを記憶するよう要求するために1に設定され、前記第2のフィールド記憶フィールドは、前記第1の装置に、前記第2のフィールドを記憶するよう要求するために1に設定される、C43に記載の方法。
[C45]
ワイヤレス通信のためのワイヤレスノードであって、
少なくとも1つのアンテナと、
処理システムとを備え、前記処理システムは、
前記少なくとも1つのアンテナを介して、第2のワイヤレスノードからの要求を受信することと、ここにおいて、前記要求は第1の情報を備える、
前記第1の情報を記憶するための要求を識別するために、前記第2のワイヤレスノードからの前記要求を復号することと、
前記ワイヤレスノードが前記第1の情報を記憶するかどうかを示す応答を生成することと、
前記少なくとも1つのアンテナを介して、前記応答を前記第2のワイヤレスノードに送信することと、
前記第1の情報を第1の記憶情報として記憶することと、
前記少なくとも1つのアンテナを介して、前記第2のワイヤレスノードからの第1のヘッダを受信することと、
前記第2のワイヤレスノードからの前記第1のヘッダを復号することと、
前記第1のヘッダが、前記第1の情報に対応するヘッダ情報を含まないと決定することと、
前記第1の記憶情報に基づいて前記第1のヘッダを処理することとを行うように構成される、ワイヤレスノード。
[C46]
ワイヤレス通信のための第1の装置であって、
第2の装置からの要求を受信するための手段と、ここにおいて、前記要求は第1の情報を備える、
前記第2の装置からの前記要求を復号するための手段と、復号するための前記手段は、前記第1の情報を記憶するための要求を識別するように構成される、
前記第1の装置が前記第1の情報を記憶するかどうかを示す応答を生成するための手段と、
前記応答を前記第2の装置に送信するための手段と、
前記第1の情報を第1の記憶情報として記憶するための手段と、
前記第2の装置からの第1のヘッダを受信するための手段と、
前記第2の装置からの前記第1のヘッダを復号するための手段と、
前記第1のヘッダが第1の情報に対応するヘッダ情報を含まないと決定するための手段と、
前記第1の記憶情報に基づいて前記第1のヘッダを処理するための手段とを備える、第1の装置。
[C47]
前記第2のワイヤレスデバイスからの第2のヘッダを復号するための手段と、
前記第2のヘッダが、前記第1の情報に対応する第2のヘッダ情報を含むと決定するための手段と、
前記第2のヘッダ情報を第2の記憶情報として記憶するための手段と、
前記第2のワイヤレスデバイスからの第3のヘッダを受信するための手段と、
前記第2のワイヤレスデバイスからの前記第3のヘッダを復号するための手段と、
前記第3のヘッダが、前記第2のヘッダ情報に対応するヘッダ情報を含まないと決定するための手段と、
前記第2の記憶情報に基づいて前記第3のヘッダを処理するための手段とをさらに備える、C46に記載の第1の装置。
[C48]
応答を生成するための前記手段は、前記装置によって処理可能であるA−MSDUのタイプを示す少なくとも1ビットを備えるように前記応答を生成するように構成される、C46に記載の第1の装置。
[C49]
応答を生成するための前記手段は、A−MSDUのタイプを示す、前記応答中の前記少なくとも1ビットを、第1のA−MSDU、第2のA−MSDU、または前記第1および前記第2のA−MSDUのうちの1つを示す値に設定するように構成され、前記第1のA−MSDUはソースアドレスフィールドも宛先アドレスフィールドも含まず、前記第2のA−MSDUは、ソースアドレスフィールドと宛先アドレスフィールドとを含む、C48に記載の第1の装置。
[C50]
前記第1の情報は、第1のフィールドまたは第2のフィールドのうちの少なくとも1つを備え、前記第1のフィールドまたは前記第2のフィールドのうちの前記少なくとも1つは、前記第1のヘッダに関連付けられたソースアドレスまたは宛先アドレスを備える、C46に記載の第1の装置。
[C51]
前記第1の情報は、第1のフィールド記憶フィールドまたは第2のフィールド記憶フィールドのうちの少なくとも1つをさらに備え、前記第1のフィールド記憶フィールドは、前記第1の装置に、前記第1のフィールドを記憶するよう要求するために1に設定され、前記第2のフィールド記憶フィールドは、前記第1の装置に、前記第2のフィールドを記憶するよう要求するために1に設定される、C50に記載の第1の装置。
[C52]
実行されると、第1の装置にワイヤレス通信の方法を行わせる命令が符号化された、コンピュータ可読媒体を備えるコンピュータプログラム製品であって、前記方法は、
前記第1の装置によって、第2の装置からの要求を受信することと、ここにおいて、前記要求は第1の情報を備える、
前記第1の装置によって、前記第1の情報を記憶するための要求を識別するために、前記第2の装置からの前記要求を復号することと、
前記第1の装置が前記第1の情報を記憶するかどうかを示す応答を生成することと、
前記応答を、前記第2の装置への送信用に出力することと、
第1の情報を第1の記憶情報として記憶することと、
前記第1の装置によって、前記第2の装置からの第1のヘッダを受信することと、
前記第1の装置によって、前記第2の装置からの前記第1のヘッダを復号することと、
前記第1のヘッダが、前記第1の情報に対応するヘッダ情報を含まないと決定することと、
前記第1の記憶情報に基づいて前記第1のヘッダを処理することとを備える、コンピュータプログラム製品。