JP6373213B2 - ミスト発生装置 - Google Patents

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Description

本発明は、健康、美容増進機能を有する水素を多く含むミストを発生するミスト発生装置に関する。
近年、健康機器、美容機器等の技術分野において使用されるミスト発生装置が提案されている。例えば、特許文献1に開示されたミスト発生装置(機能水霧化装置)は、水を電気分解することにより陰極付近に生じる水素を溶存する水(以下、水素水という)を水溜め部に保持しておき、この水溜め部に振動子による振動を伝えることで、アンチエイジング効果、食品の保存効果を発揮する水素水のミストを発生するとされている。
また特許文献2には、電解槽内に対向配置された金属電極とイオン吸着電極との間に電圧を印加し、電解槽内の水を電気分解すると共に、水中に含まれる金属イオンをイオン吸着電極に吸着させるように構成された機能水生成装置が提案されている。この機能水生成装置によれば、人肌に対する親和性が高いpH値を有し、有害な金属イオンを含まない弱酸性の軟水であり、しかも多くの水素が溶存する機能水を生成することができる。この装置による生成水は、特許文献1に記載のミスト発生装置に適用することにより、スチーマ等の美容機器、加湿機等の健康機器に好適に利用することができる。
特開2010−005606号公報 国際公開第2014/199849号
しかしながら、特許文献1に記載のミスト発生装置においては、水素を含有する水を加振することでミスト化させており、水素水中の溶存水素の多くが、加振による細粒化の過程で放散する結果となり、特許文献2に記載の装置による生成水を用いたとしても、発生するミストに多くの水素を含ませることはできず、水素による美容、健康増進効果を十分に発揮することは難しい。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、多くの水素を含む酸性軟水のミストを発生することができるミスト発生装置を提供することを目的とする。
本発明に係るミスト発生装置は、電解槽内に対向配置された金属製の陽極とイオン吸着材料製の陰極との間に電圧を印加し、前記電解槽内の貯留水を電気分解すると共に、貯留水中に含まれる金属イオンを前記陰極に吸着して酸性軟水を生成し、生成された酸性軟水を霧化器に送給してミストを発生するミスト発生装置であって、前記陰極に接続され、前記陽極の一部に対向する金属電極と、該金属電極の周囲に電気分解時に発生する水素を収集し、前記霧化器の近傍に放出する水素放出手段とを備えることを特徴とする。
また本発明に係るミスト発生装置は、前記霧化器が、供給される前記酸性軟水に超音波振動を加えて霧化させる超音波素子を備えることを特徴とする。
また本発明に係るミスト発生装置は、前記霧化器が、前記電解槽の上方に配してあり、該霧化器から下方に延び、前記電解槽内の貯留水中に前記陽極及び陰極よりも上位置で浸漬させた吸水芯を備えることを特徴とする。
また本発明に係るミスト発生装置は、前記水素放出手段が、前記金属電極の周囲を前記陽極との間の通電性を保って囲い、前記霧化器に向けて延びる収集筒と、該収集筒の延長端に設けられ、前記霧化器の近傍に開口する放出口とを備えることを特徴とする。
更に本発明に係るミスト発生装置は、前記放出口及び霧化器の上部を覆い、前記放出口からの放出水素を滞留させる水素滞留部材を備えることを特徴とする。
本発明に係るミスト発生装置においては、電解槽内の貯留水を電気分解して生成される酸性軟水を霧化器に送給してミストを発生する一方、陰極に接続された金属電極の周囲に水素を発生させて霧化器の近傍に放出するから、霧化器によりミスト化された酸性軟水の細粒の夫々に放出水素を含ませて、多くの水素を含む酸性軟水のミストを発生することができ、健康機器、美容機器の分野において好適に使用することが可能となる。
実施の形態1に係るミスト発生装置の概略構成を示す模式図である。 図1のII−II線による横断面図である。 ミスト発生終了時の状態を示す模式図である。 実施の形態2に係るミスト発生装置の概略構成を示す模式図である。 実施の形態2に係るミスト発生装置の概略構成を示す模式図である。 実施の形態3に係るミスト発生装置の概略構成を示す模式図である。
(実施の形態1)
以下本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。図1は、実施の形態1に係るミスト発生装置の概略構成を示す模式図である。
本図に示すミスト発生装置は、電解槽1と、該電解槽1内に配置された陽極2と陰極3とを備える。電解槽1は、適量の水10を収容可能な中空容器である。電解槽1は、天板の一部に連設された給排水口11を有しており、水10は、給排水口11を介して給水又は排水される。給排水口11からの給水は、通常の水道水である。給排水口11からの排水は、後述する電気分解、ミスト発生完了後に電解槽1内に残る残水である。
陽極2は、金属製の電極であり、例えば、白金コートされたチタン電極を使用することができる。陰極3は、イオンを可逆的に吸着することができるイオン吸着材料製の電極であり、例えば、導電性を有する多孔質材料としての活性炭電極を使用することができる。陰極2、陽極3は、例えば、90mm×70mmの矩形平板であるが、陰極2、陽極3の形状及び大きさは適宜に設定することができる。
図1において、陰極3は、電解槽1の底板に沿わせて配置され、陽極2は、陰極3の上方に所定長(例えば、10mm)離隔し、略全面を対向させて配置されている。陽極2、陰極3の配置は、図1に示す配置に限らず、電解槽1に収容された水10中で対向するという条件下で適宜の配置とすることができる。
陽極2及び陰極3は、電解槽1の天板上に設けた電源回路4に各別の導線20、30により接続されている、導線20、30は、電解槽1の周壁に沿って上方に延びており、夫々の導線20、30の中途には、丸棒状をなす金属電極2a、3aが設けてある。金属電極2a,3aは、陽極2と同様、白金コートされたチタン電極であり、電解槽1に収容された水10中で適宜の間隔を隔てて対向させてある。なお、金属電極2aは、同一材料の陽極2と、該陽極2との間の導線20を含めて一体構成することができ、陽極2の一部をなすものである。
陰極3に接続された金属電極3aの周囲は、収集筒5により囲ってある。図2は、図1のII−II線による横断面図であり、金属電極2a,3aの対向部分を示している。収集筒5は、金属電極3aの周囲を同軸をなして囲う円筒体である。該収集筒5には、金属電極2aと対向する側の周壁を切欠いて、金属電極3aの長さ相当分の切欠き部50が設けてあり、金属電極2a,3a間には、電解槽1に収容された水10中での通電性が保たれている。つまり切欠き部50は、収集筒5の水10の水面から露出する部分には設けなくてもよい。
収集筒5は、電解槽1の天板を貫通して上方に延び、前記天板の上部を覆う外装カバー12の外側に突出させてあり、突出部の先端、即ち、収集筒5の延長端には、小径の放出口51が開設されている。以上の如く設けられた収集筒5は、陰極3に接続された金属電極3aの周辺に後述の如く発生する水素を収集して上方に導き、放出口51から外部に放出する作用をなす。
収集筒5の構成は、前述した構成に限らず、水素の発生のために必要な金属電極2a,3a間の通電性を確保でき、更に、発生した水素を収集可能であれば適宜の構成とすることができる。例えば、炭素繊維若しくはガラス繊維の編組、又は親水性を有する布を筒状に成形して収集筒5を構成することができ、これらの場合、金属電極2a、3a間の通電性を確保するための切欠き部50は不要である。
外装カバー12の上部には、霧化器6及び送風ファン7が設けてある。霧化器6は、適量の水を溜めることができる水溜め部6aと、該水溜め部6aの底部に配した超音波素子6bとを備え、収集筒5の上端の放出口51の近傍に配置されている。霧化器6は、超音波素子6bが発生する超音波振動を水溜め部6a中の水に加え、該水を霧化させる公知の動作をなす。霧化器6としては、水を霧化し得るものであればよく、一般に使用される種々の構成を採用可能であるが、装置への搭載を考慮すると静電霧化装置、表面波霧化装置など小型の霧化器を採用するのが好ましい。
水溜め部6aの下部には、吸水芯60が取り付けてある。吸水芯60は、フェルト等、水を含んで毛細管現象により吸い上げる機能を有する多孔質材料製の棒体であり、天板を貫通して電解槽1内に垂下されている。吸水芯60の下部は、電解槽1に収容された水10に浸漬させてあり、下端は、陽極2の上方に近接して対向させてある。このように設けられた吸水芯60は、電解槽1内の水10を吸い上げ、霧化器6の水溜め部6aに連続して供給する作用をなし、霧化器6は、この供給水を霧化してミストを発生する。
送風ファン7は、霧化器6を挟んで放出口51の逆側に配してある、送風ファン7は、外気を吸い込んで吹出口70から吹き出す公知の装置であり、吹出口70を、霧化器6及び放出口51に向けて配してある。
以上の如く構成されたミスト発生装置は、電解槽1内に水10を給水し、陽極2、陰極3間に電圧を印加すると共に、霧化器6を駆動して使用される。電解槽1内の水10は、陽極2、陰極3間の電圧印加により電気分解される。
このとき、金属製の陽極2の周辺では、下記(1)式に従う反応により酸素(O2 )が発生すると共に、水素イオン(H)が生成される。
2 O → 1/2O2 +2H+2e …(1)
またイオン吸着材料製の陰極3においては、水10中に溶存しているMgイオン、Caイオン等の硬度イオン(M2+)が、下記(2)式で示すように吸着される。
2++2e → M …(2)
なお、イオン吸着材料製の陰極3の周辺では、電気分解によりOHイオンが生成されるが、この生成は限定的であり、電解槽1内の水10は、Hイオンの増加により酸性化し、また、陰極3にM2+イオンが吸着されて軟水化し、電解槽1内には、3〜3.5のpH値を有する弱酸性の軟水が生成される。
例えば、pH=7.6,硬度45mg/Lの水道水(500mL)を、陽極2、陰極3間の距離を10mmとし、35〜45Vの電圧を印加して電気分解した結果、3〜3.5のpH値を有し、硬度が10mg/L程度であって、人肌に対する親和性が高い弱酸性の軟水を生成することができる。
このように生成される弱酸性の軟水は、吸水芯60により吸い上げられて霧化器6に供給され、該霧化器6により霧化される結果、弱酸性軟水のミストが発生する。
一方、陽極2、陰極3間に印加される電圧は、陽極2の一部をなす金属電極2aと、陰極3に接続された金属電極3aとの間にも印加され、金属電極2a、3a間でも電気分解がなされ、金属電極3aの周辺では、下記(3)式に従う反応により水素(H2 )が発生する.
2H2 O+2e → H2 +2OH …(3)
このように発生する水素は、金属電極3aの周囲を囲う収集筒5により収集され、該収集筒5に沿って上方に導かれ、上端に設けた放出口51から放出される。図1中には、放出口51から放出される放出水素52を模式的に図示している。
放出口51は、霧化器6の近傍に位置しており、該放出口51からの放出水素52は、霧化器6においてミスト化された弱酸性軟水の細粒に接触し、該細粒中に含ませることができる。放出水素52は軽量であり、散逸しやすいので、放出口51は霧化器6の近くに設けるのが好ましい。従って実施の形態1に係るミスト発生装置においては、多くの水素を含み、酸化還元電位(ORP)が低い弱酸性軟水のミストを発生することができる。このミストは、人肌に対する親和性が高く、アンチエイジング効果が得られるミストであり、送風ファン7の駆動により吹出口70から吹き出される空気と共に送り出し、健康機器、美容機器の分野において好適に使用することができる。
なお放出口51は、霧化器6の近傍に複数設けることもできる。これにより、放出口51からの放出水素52と、霧化器6においてミスト化された弱酸性軟水の細粒との接触機会が増加し、より多くの水素を含む弱酸性軟水のミストを発生することができる。
霧化器6としては、ベンチュリ式等の公知の他の形式の霧化器を使用することもできるが、超音波素子6bを使用した超音波式の霧化器6においては、5〜50μm程度の微小な粒子径を有するミストを発生することができ、また混流空気も存在しない上、霧化時に発生するキャビテーションにより、電気分解時に弱酸性水中に含まれた酸素等が放散される結果、その後に接触する放出水素52を効果的に溶存させることが可能となる。
以上のミスト発生は、電解槽1内の水位が吸水芯60の下端よりも低下し、霧化器6への弱酸性軟水の供給がなされなくなるまで継続することができる。図3は、ミスト発生終了時の状態を示す模式図である。前述の如く、吸水芯60の下端は、陽極2の上方に位置しており、ミストの発生は、図3に示す如く、電解槽1内の陽極2及び陰極3が浸漬する水位の水10が残った状態で終了する。
なお、霧化器6への給水は、給水用のポンプを設ける等、吸水芯60以外の適宜の手段により実現することができる。この場合には、フロートセンサ等の電解槽1内の水位を検出する検出器を設け、該検出器の検出結果に基づいてミスト発生の終了を判定する必要がある。実施の形態に示す吸水芯60は、霧化器6への安定した給水を簡素な構成により実現することができ、また水位の検出を必要とせずにミスト発生を自動的に終了させることが可能となる。
ミスト発生装置は、この後、電源回路4の極性を反転し、図3に示す如く、陽極2、陰極3間に逆向きの電圧を印加する逆電解を所定時間実施する。この逆電解により、イオン吸着材料製の陰極3においては、前記(2)式と逆の(4)式で示すように、吸着された硬度成分Mが,硬度イオン(M2+)として水10中に放出され、陰極3のイオン吸着能力が回復せしめられる。
M → M2++2e …(4)
逆電解の実施後に電解槽1内に残る水10は、硬度イオンを多く含んでおり、次の運転は、電解槽1内の残水を給排水口11から排水し、該給排水口11から新たに適量の水10を給水して開始する。
陰極3のイオン吸着能力は、逆電解を実施せず、陽極2と陰極3との間での自然放電により硬度イオン(M2+)を放出させることによっても回復する。自然放電の完了は、陽極2、陰極3間の回生電流値を調べることで判定可能であり、自然放電を採用する場合には、回生電流値による判定に応じて表示ランプを点、消灯させ、運転の可、不可をユーザに報知することが可能である。
(実施の形態2)
図4、図5は、実施の形態2に係るミスト発生装置の概略構成を示す模式図である。これらのミスト発生装置は、水素滞留部材8a,8bを備えている、図4に示す水素滞留部材8aは、半円筒状の部材であり、また図5に示す水素滞留部材8bは,半球状の部材であって、これらは、外装カバー12の上面に立設された支柱80により一側を支持され、開放部を下に向け、霧化器6及び放出口51の上部を覆うように架設されている。実施の形態2のミスト発生装置の他の構成は、実施の形態1のミスト発生装置と同様であり、対応する構成部材に実施の形態1と共通する参照符号を付して説明を省略する。
実施の形態2のミスト発生装置においては、放出口51からの放出水素52が、放出口51の上部を覆う水素滞留部材8a,8bの下に滞留せしめられるから、霧化器6により前述の如く生成される弱酸性軟水の細粒との接触機会が増加し、より多くの水素を含む弱酸性軟水のミストを安定して発生することができる。
(実施の形態3)
図6は、実施の形態3に係るミスト発生装置の概略構成を示す模式図である。このミスト発生装置は、外装カバー12上部の霧化器6の近くに配したイオン発生器9を更に備えている。実施の形態3のミスト発生装置の他の構成は、実施の形態1、2のミスト発生装置と同様であり、対応する構成部材に実施の形態1、2と共通する参照符号を付して説明を省略する。
イオン発生器9は、例えば、空気中の酸素及び水を放電によりイオン化し、H(H2 O)m (mは任意の整数)等の正イオン、及びO2−(H2 O)n (nは任意の整数)等の負イオンを発生する構成とすることができる。このイオン発生器9の発生イオンは、大気中に送り出すことにより、浮遊細菌を殺菌除去する除菌効果が得られることが知られておいる、実施の形態3のミスト発生装置によれば、イオン発生器9の発生イオンを、多くの水素を含む弱酸性軟水のミスト中に混在させて送り出すことができ、加湿と共に空間除菌を可能とする加湿機等の健康機器の分野に好適に使用することができる。
(まとめ)
本発明に係るミスト発生装置は、電解槽1内に対向配置された金属製の陽極2とイオン吸着材料製の陰極3との間に電圧を印加し、前記電解槽1内の貯留水を電気分解すると共に、貯留水中に含まれる金属イオンを前記陰極3に吸着して酸性軟水を生成し、生成された酸性軟水を霧化器6に送給してミストを発生するミスト発生装置であって、前記陰極3に接続され、前記陽極2の一部に対向する金属電極3aと、該金属電極3aの周囲に電気分解時に発生する水素を収集し、前記霧化器の近傍に放出する水素放出手段5,51とを備えることを特徴とする。
本発明においては、電解槽内で対向する金属製の陽極とイオン吸着材料製の陰極との間に電圧を印加し、電解槽内の水を電気分解すると共に、水中の硬度成分を陰極に吸着させて酸性軟水を生成し、この酸性軟水を霧化器に送給してミスト化する。一方、陰極に接続された金属電極と陽極の一部との間においても電気分解を行わせ、このとき陰極の金属電極の周囲に発生する水素を収集して霧化器の近傍に放出する。放出される水素は。ミスト化された酸性軟水の細粒と接触し、各細粒中に効果的に含ませることができるから、多くの水素を含む酸性軟水のミストを発生することが可能となる。
また本発明に係るミスト発生装置は、前記霧化器6が、供給される前記酸性軟水に超音波振動を加えて霧化させる超音波素子6aを備えることを特徴とする。
本発明においては、超音波素子を備え、供給水に超音波振動を加えて霧化させる超音波式の霧化器を採用する。超音波式の霧化器は、微小な粒径を有するミストを発生することができ、接触する水素を効果的に溶存させることができる。
また本発明に係るミスト発生装置は、前記霧化器6が、前記電解槽1の上方に配してあり、該霧化器6から下方に延び、前記電解槽1内の貯留水中に前記陽極2及び陰極3よりも上位置で浸漬させた吸水芯60を備えることを特徴とする。
本発明においては、電解槽の上方に霧化器を配し、この霧化器から下方に延びる吸水芯を電解槽の貯留水中に浸漬させる。吸水芯は、電解槽内に生成される酸性軟水を吸い上げて霧化器に安定して供給することができる。吸水芯の下端は、陽極及び陰極よりも上位置にあり、霧化器への酸性軟水の給水は、吸水芯の下端以下に水面が下がり、且つ電解槽内に陽極及び陰極が浸漬するだけの水を残した状態で終了するから、その後の逆電解又は自然放電により、陰極に吸着された硬度成分を水中に放出し、陰極のイオン吸着能力を回復させることができる。次の運転は、硬度成分が放出された水を排水し、新たな水を給水した後に実施する。
また本発明に係るミスト発生装置は、前記水素放出手段が、前記金属電極3aの周囲を前記陽極2aとの間の通電性を保って囲い、前記霧化器6に向けて延びる収集筒5と、該収集筒5の延長端に設けられ、前記霧化器6の近傍に開口する放出口51とを備えることを特徴とする。
本発明においては、陰極に接続された金属電極の周囲に発生する水素を、該金属電極を囲う収集筒により収集して霧化器に向けて搬送し、霧化器の近くに開口する放出口から放出する。発生する水素を確実に収集して放出させることができ、多くの水素を含む酸性軟水のミストを安定して発生すること可能となる。
更に本発明に係るミスト発生装置は、前記放出口51及び霧化器6の上部を覆い、前記放出口51からの放出水素52を滞留させる水素滞留部材8a,8bを備えることを特徴とする。
本発明においては、水素滞留部材の作用により、放出口からの放出水素が霧化器の上部で滞留するから、該放出水素と霧化器により生成される酸性軟水の細粒との接触機会が増加し、より多くの水素を含む酸性軟水のミストを安定して発生することが可能となる。
なお、今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等な意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 電解槽
2 陽極
3 陰極
3a 金属電極
5 収集筒(水素放出手段)
6 霧化器
6b 超音波素子
8a 水素滞留部材
8b 水素滞留部材
51 放出口(水素放出手段)
52 放出水素
60 吸水芯

Claims (5)

  1. 電解槽内に対向配置された金属製の陽極とイオン吸着材料製の陰極との間に電圧を印加し、前記電解槽内の貯留水を電気分解すると共に、貯留水中に含まれる金属イオンを前記陰極に吸着して酸性軟水を生成し、生成された酸性軟水を霧化器に送給してミストを発生するミスト発生装置であって、
    前記陰極に接続され、前記陽極の一部に対向する金属電極と、
    該金属電極の周囲に電気分解時に発生する水素を収集し、前記霧化器の近傍に放出する水素放出手段とを備えることを特徴とするミスト発生装置。
  2. 前記霧化器は、供給される前記酸性軟水に超音波振動を加えて霧化させる超音波素子を備えることを特徴とする請求項1に記載のミスト発生装置。
  3. 前記霧化器は、前記電解槽の上方に配してあり、
    該霧化器から下方に延び、前記電解槽内の貯留水中に前記陽極及び陰極よりも上位置で浸漬させた吸水芯を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のミスト発生装置。
  4. 前記水素放出手段は、
    前記金属電極の周囲を前記陽極との間の通電性を保って囲い、前記霧化器に向けて延びる収集筒と、
    該収集筒の延長端に設けられ、前記霧化器の近傍に開口する放出口とを備えることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1つに記載のミスト発生装置。
  5. 前記放出口及び霧化器の上部を覆い、前記放出口からの放出水素を滞留させる水素滞留部材を備えることを特徴とする請求項4に記載のミスト発生装置。
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