JP6370817B2 - 外装材 - Google Patents

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Description

本発明は、建築物、構築物の外装を形成する外装材に係り、特に、気温上昇等の環境変化に対して変形等を防止できる外装材に関する。
従来、この種の外装材は、略垂直平面状の化粧面と、該化粧面の上下端部に雄雌連結構造を有する長尺状で、化粧面の下端には裏面側に屈曲した下側壁と、該下側壁の先端を上方で化粧面の裏面側へ傾斜して突出した傾斜片と、下側壁と傾斜片間を裏面側へ突出した突起と、傾斜片の先端を下方に屈曲した係合片と、傾斜片と係合片とからなる係合溝とから雄型連結部を形成し、化粧面の上端には裏面側に屈曲した上側壁と、該上側壁の先端を上方に屈曲した目地面と、該目地面の先端を折り返し下方に突出した上垂設面と、該上垂設面の先端を上方に屈曲して突出した固定面とからなる雌型連結部とから形成すると共に、雄型連結部側の傾斜片と係合片の角度をθ1、雌型連結部側の傾斜面と上垂設面の角度をθ2とすると、θ1=θ2の関係とし、外装材同士を連結した際に係合片と上垂設面とが面接触し、突起と目地面が線接触するように形成している(例えば、特許文献1参照)。
特許第5399061号公報
ところで、前記構造の外装材では、基本的には表面材は金属板で形成されているため、日光や気温等の変化により伸縮し、雄雌連結構造の嵌合部で伸縮を吸収することが難しく、例えば熱膨張で伸びたときに外装材が湾曲して変形する恐れがあった。具体的には、通常時には平坦である外装材が、熱により膨張し雄雌連結構造部分を相互に押圧して個々の外装材毎に外側に膨らんで湾曲変形することで外観が損なわれてしまう。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、日光の強い照射や気温の上昇で外装材が膨張しても、その膨張を連結部で吸収することができ、湾曲等の変形を防止できる外装材を提供することにある。また、気温が低くなり外装材が収縮しても嵌合部の連結が外れることなく、連結状態が安定している外装材を提供することにある。
前記目的を達成すべく、本発明に係る外装材は、表面材と裏面材、及び前記表面材と前記裏面材で囲まれた空間に充填された芯材とから構成され、前記表面材の一側に該表面材を前記裏面材側に屈曲して連結凹部を形成すると共に、前記表面材の他側に該表面材を前記裏面材側に屈曲して連結凸部を形成し、前記連結凹部は、その断面形状において、前記表面材の平面部との間に間隔を空けて凹部内方に所定の距離延び、前記裏面材に向けて第1角度傾斜して第1距離延びた後に、前記平面部と平行に最奥端まで第2距離延びると共に、前記連結凸部は、その断面形状において、前記表面材の平面部から前記裏面材に向けて第2角度傾斜して第3距離延びた後に、前記平面部と平行に最先端まで第4距離延びており、前記連結凹部の前記第2距離は、前記連結凸部の前記第4距離より長い距離に設定されることを特徴としている。
前記のごとく構成された本発明の外装材は、日光の強い照射や気温の上昇で外壁材が膨張すると、連結凹部と連結凸部が嵌合したとき、連結凹部の最奥端までの第2距離は、連結凸部の先端までの第4距離より長い距離に設定されているため、連結凸部の最先端と連結凹部の最奥端との間に上下方向の隙間が形成され、膨張した部位は隙間を縮めることで膨張部を吸収することができ、外装材の膨張による湾曲等の変形を防止することができる。また、低温等で外装材が収縮したときは、連結凹部と連結凸部が外れることなく、安定した連結を維持することができる。
本発明に係る外装材の好ましい具体的な態様としては、前記第1角度と前記第2角度は、異なる角度であることを特徴としている。この構成によれば、連結凹部の第1傾斜面の角度と連結凹部の第2傾斜面の角度とが異なり、第1角度傾斜した傾斜面と、第2角度傾斜した傾斜面とが面接触しないため、外装材の膨張による移動の接触抵抗を小さくできるため、外装材の膨張を吸収しやすい。
さらに、本発明に係る外装材の好ましい具体的な他の態様としては、前記連結凹部は、前記最奥端から凹部外方に延びる突出端部を有しており、該突出端部は、前記連結凹部の開口を狭めるように傾斜して形成されていることを特徴としている。この構成によれば、狭められた連結凹部の開口を押し広げて連結凸部を挿入し、挿入嵌合した連結凸部は連結凹部の突出端部で押圧されて挟まれるため、外装材同士の連結状態が安定する。
本発明の外装材は、連結凹部に連結凸部を嵌合させ外装材を連結したとき、最奥端までの距離が大きい第2距離の連結凹部内に、先端までの距離が小さい第4距離の連結凸部が嵌合し、傾斜面の角度が異なっており、連結凹部と連結凸部は上下方向に移動できるため、外装材に熱等が加わって膨張したとき、連結凹部と連結凸部は相互に移動して膨張を吸収することができ、外装材の湾曲等の変形を防止することができる。また、外装材が収縮したときは、連結凹部と連結凸部の外れを防止することができる。
本発明に係る外装材の一実施形態の長手方向に直交する断面図。 (a)は図1の連結凹部を示すA部拡大図、(b)は(a)の寸法を示す詳細図。 (a)は図1の連結凸部を示すB部拡大図、(b)は(a)の寸法を示す詳細図。 図1,2に示す外装材を連結した状態の断面図。 図4に示す外装材が膨張した状態の断面図。 図4に示す外装材が収縮した状態の断面図。 本発明に係る外装材の他の実施形態の膨張した状態の断面図。
以下、本発明に係る外装材の一実施形態を図面に基づき詳細に説明する。図1は、本実施形態に係る外装材の長手方向に直交する断面図、図2(a)は、図1のA部拡大図、(b)は(a)の寸法を示す詳細図、図3(a)は図1のB部拡大図、(b)は(a)の寸法を示す詳細図、図4は、図1,2に示す外装材を連結した状態の断面図、図5は図4に示す外装材が膨張した状態の断面図、図6は図4に示す外装材が収縮した状態の断面図である。なお、図2、図3は図1に対して90度回転した状態を示しており、ハッチングの方向は、連結状態を明確にするため、図2と図3で方向を変えている。
図1〜3において、外装材1は、金属板からなる表面材2と、裏面材3と、表面材2と裏面材3で囲まれた空間に充填された芯材4とから構成される。外装材1は、表面材の一
側(下部)に表面材2を裏面材3側に屈曲して連結凹部10を形成すると共に、表面材2の他側(上部)に表面材2を裏面材3側に屈曲して連結凸部20を形成し、連結凹部10と連結凸部20で凹凸連結構造を構成する。連結凹部10の最奥端には水密部材5として断面形状が例えば円形のパッキング等が設置されている。水密部材5は連結凹部10の最奥端の円弧の半径より大径で押し込まれて脱落不能に設置される。
外装材1は、表面材2の上部に形成した連結凸部20を、他の外装材1Aの表面材2の下部に形成した連結凹部10に挿入して嵌合することで連結され、下方に開口する連結凹部10に、別の外装材1Aの上方に形成した連結凸部20が嵌合するため、下方の開口の連結凹部10に雨水等が浸入しにくく、連結された外装材1,1Aの内部に雨水等が浸入しにくい構造となっている。表面材2の連結凹部10の、表面材の表面2aと反対側の端部と、連結凸部20の表面2aと反対側の端部とを裏面材3が連結し、表面材2と裏面材3との間に芯材4が充填されている。
表面材2としては厚さが0.2〜1.0mm程度の溶融55%アルミニウム−亜鉛合金メッキ鋼板が好適であり、裏面材3としては、はり合わせアルミニウムはく等が好ましい。本実施の形態では、厚さが0.35mmの塗装溶融55%アルミニウム−亜鉛合金メッキ鋼板を使用している。芯材4としては、表面材2と裏面材3との間の空間に発泡形成した硬質ウレタンフォーム等が好ましい。表面材2、裏面材3、芯材4の材料は、前記の例に限られるものでない。
表面材2の材料は、前記の他に、鉄板、アルミニウム板、銅板、ステンレス板、チタン板、亜鉛メッキ鋼板、ラミネート鋼板、合成樹脂板等を適宜用いることができる。また、裏面材3の材料は、前記の他に、アルミニウム蒸着紙、クラフト紙、金属箔、合成樹脂シート、ゴムシート、布シート等を適宜用いることができる。さらに、芯材4の材料は、前記の他に、フェノール樹脂フォーム、ポリエチレンフォーム等や、ロックウール、グラスウール、セラミックウール、石膏ボード等の無機材料を用いることもできる。
表面材2の下部に形成された連結凹部10は、図2に示されるように、その断面形状において、表面材2の表面の平面部2aとの間に間隔を空けて、例えば平行に凹部内方に所定の距離L1延び、裏面材3に向けて第1角度θ1傾斜して所定の第1距離L3延びた後に、平面部2aと平行に最奥端まで第2距離L4延びるものであり、具体的には、連結凹部10は、表面材2の下方で裏面材に向けて(外装材1の肉厚方向)に屈曲された下奥行部11と、下奥行部11から凹部内方に延出し表面材2の平面部2aと平行な下平行面12と、下平行面12から裏面材3に向けて第1角度θ1傾斜して第1距離L3延びる第1傾斜面13と、第1傾斜面13の上端から上方に延出し表面材の平面部2aと平行な上平行面14と、上平行面14から下方に向けて湾曲して曲げられる第1方向変換部15と、第1方向変換部15から下方に表面材の平面部2a方向に傾斜して延出する中傾斜面16と、から形成されている。
そして、本実施の形態では、連結凹部10を構成する中傾斜面16から上方に湾曲して曲げられる第3方向変換部17と、第3方向変換部17から上方に延出する奥傾斜面18と、を有しており、中傾斜面16、第3方向変換部17、奥傾斜面18で、連結凹部10の最奥端から凹部外方に延びる突出端部10Aを構成している。
下奥行部11の奥行方向の幅はH1に設定され、下平行面12の上下方向の所定の距離はL1に設定されている。第1傾斜面13は奥行方向の幅がH2に設定され、上下方向の長さはL2に設定され、第1角度はθ1に設定され、傾斜面の長さはL3に設定されている。第1傾斜面13と上平行面14との交点Aから第1方向変換部15までの深さ(第2距離)はL4に設定され、第1方向変換部15の幅はH3に設定されている。第1方向変換部15と第3方向変換部17との間の中傾斜面16の長さはL5に設定されている。中
傾斜面16の角度は、第1方向変換部15の角度が180度を超える181度〜200度に設定され、この結果、中傾斜面16の傾斜は5度程度で、連結凹部10の開口(入口)を狭める形状となっている。第3方向変換部17の幅はH4に設定されている。本実施の形態では、表面材2は金属板で形成されているため、連結凹部10の裏面材3側の突出端部10Aは、図2(a)に二点鎖線で示すように湾曲可能で、連結凹部10の入口を押し広げることが可能であり、押圧を解くことで復元する構成となっている。前記の交点Aは、第1傾斜面13の奥端であり、前記第2距離L4は第1傾斜面13の奥端から第1方向変換部15の最奥端までの長さを示している。
また、連結凹部10は、上平行面14と第1方向変換部15と中傾斜面16で形成される最深部より開口側が第1傾斜面13により広がっているため、後述の他の外装材の連結凸部20の先端部を連結凹部10に嵌合させるとき、挿入操作が容易となる。
表面材2の上部に形成された連結凸部20は、図3に示されるように、その断面形状において、表面材2の表面の平面部2aから裏面材3に向けて所定の第2角度θ2傾斜して所定の第3距離L7延びた後に、前記平面部と平行に最先端まで第4距離L8延びている。具体的には、連結凸部20は、表面材2の平面部2aから段差部21を経て該表面材の平面部2aと平行に延出する段差平行面22と、段差平行面22から裏面材3に向けて第2角度θ2傾斜して第3距離L7延びる第2傾斜面23と、第2傾斜面23の上端から上方に向かって延出する前平行面24と、前平行面24から下方に曲げられる第2方向変換部25と、第2方向変換部25から下方に表面材の平面部2aと平行に延出する中平行面26と、から形成されている。
そして、本実施の形態では、連結凸部20は、この凸部の根元から裏面材3方向に離間して連結凸部20の先端方向に突出する奥平行面28を備えており、奥平行面28は、中平行面26から上方に向かって湾曲して曲げられる第4方向変換部27に連続して形成され、連結凸部20の中平行面26と奥平行面28との間に空間20Aが形成されている。裏面材3は奥平行面28の外側に接着等で固定してもよい。
表面材2の平面部2aからの段差はH5に設定され、H5は連結凹部10の下奥行部11の奥行方向の幅はH1と等しく形成されている。第2傾斜面23は奥行方向の幅がH6に設定され、上下方向の長さはL6に設定され、第2角度はθ2に設定され、傾斜面の長さはL7に設定されている。第2傾斜面23と前平行面24との交点Bから第2方向変換部25(連結凸部20の最先端)までの距離(第4距離)はL8に設定され、第2方向変換部25の幅はH7に設定されている。第2方向変換部25と第4方向変換部27との長さはL9に設定されている。中平行面26の角度は、第2方向変換部25の角度が180度で段差平行面22と平行に形成されている。また、第4方向変換部27の方向変換角度は180度であり、奥平行面28も段差平行面22と平行に設定されている。前記の交点Bは、第2傾斜面23の上端であり、前記第4距離L8は第2傾斜面23の上端から第2方向変換部25の先端までの長さを示している。
さらに、空間20Aの幅は、図3(b)に示されるようにH8に設定され、図2(b)に示される連結凹部10の突出端部10Aの幅H4より大きく設定されている。このため、空間20Aに突出端部10Aを挿入するとき、挿入が容易となる。奥平行面28の上端にはU字状に曲げられた折り返し部28aが形成され、折り返し部28aの下方には平面部2a側にV字状に突出する位置決め突部28bが形成されている。この位置決め突部28bは、外装材1を建物に固定するときに釘打ちのガイドとするものである。
そして、第2傾斜面23の奥行方向の幅はH6に設定され、H6は第1傾斜面13の幅H2と略等しく設定されている。また、第2傾斜面23の角度はθ2に設定され、第1傾
斜面13の角度θ1と異なり、具体的には、第1傾斜面13の角度θ1は120度〜150度、第2傾斜面23の角度θ2は135度〜165度で、角度θ2は角度θ1より大きく設定され、第2の傾斜面23は第1の傾斜面13より緩い勾配で形成されている。また、第1傾斜面13の長さL3は、第2傾斜面23の長さL7と異なり、長さL7が長さL3より大きく設定されている。そして、連結凹部10の交点Aから最奥端までの第2距離L4は、連結凸部20の交点Bから最先端までの第4距離L8より長い距離に設定されている。
外装材1は、上端部に形成された連結凸部20を、別の外装材1Aの下端部に形成された連結凹部10に嵌合させることで連結し、本実施の形態では、連結凹部10を構成する裏面材3側の突出端部10Aを、連結凸部20に連続する空間20Aに挿入することで、多数の外装材を連結して建築物、構築物の外装を形成するものであり、図4に示されるように、連結凸部20の段差平行面22、第2傾斜面23、前平行面24、第2方向変換部25、中平行面26から構成される突出部を、連結凹部10の下平行面12、第1傾斜面13、上平行面14、第1方向変換部15、中傾斜面16、第3方向変換部17で構成される陥没部に挿入して連結される。
また、本実施の形態では、連結凹部10の最深部に連続して下方(凹部外方)に延出する突出端部10Aが形成され、連結凸部20に隣接する空間20Aが形成され、下方に向けて突出する突出端部10Aを、上方に開口する空間20Aに挿入し、突出端部10Aが連結凸部20を挟むことで嵌合状態を強固にすることができ、連結状態がより安定すると共に、防水性を向上させることができる構造となっている。空間20Aの内周に別の水密部材(図示せず)を設置するように構成してもよい。
このように構成された外装材1の連結凸部20と、外装材1Aの連結凹部10とが連結されるときには、連結凹部10の第1方向変換部15内に連結凸部20の第2方向変換部25が嵌合し、第1方向変換部15の内周面と第2方向変換部25の外周面との間に隙間C1が形成されるように各部の寸法が設定されている。具体的には、連結凹部10の第1方向変換部15は円弧で形成され、連結凸部20の第2方向変換部25はその円弧より曲率半径の小さい円弧で形成され、外装材1の第1方向変換部15内に、外装材1Aの第2方向変換部25が入り込める寸法に設定されている。
また、連結凸部20の第2方向変換部25は円弧が180度の範囲で湾曲され、前平行面24と中平行面26とが平行となるが、連結凹部10の第1方向変換部15は円弧が180度より大きい角度(181度〜200度)で湾曲され、上平行面14と中傾斜面16とは平行でなく、開口側につぼまって入口の狭い形状となっている。このため、連結凹部10内に連結凸部20を挿入するとき、入口の狭い上平行面14、第1方向変換部15、中傾斜面16の隙間を押し広げて、連結凸部20の前平行面24、第2方向変換部25、中平行面26が入り込む構成となっている。
連結凹部10の第1傾斜面13と上平行面14との交点Aから最奥端までの第2距離L4は、連結凸部20の第2傾斜面23と前平行面24との交点Bから最先端までの第4距離L8より長い距離に設定され、連結凹部10に連結凸部20が嵌合すると、図4に示されるように連結凹部10の最奥端と連結凸部20の最先端との間に隙間C1が形成される。この隙間C1が外装材の熱膨張を吸収する機能を有する。
また、連結凹部10の開口幅は、突出端部10Aが傾斜しているため、図2(b)に示すように、(H2+H3)の最奥端の幅より小さい幅であり、連結凸部20の挿入部分の幅は、図3(b)に示すように、(H6+H7)で(H2+H3)より大きいため、連結凹部10の開口を押し広げて連結凸部20を挿入することが必要となる。なお、H2=H
6、H3>H7に設定されている。
また、連結凹部10の突出端部10Aの第3方向変換部17は、連結凸部20の空間20Aの第4方向変換部27内に嵌合し、第3方向変換部17の内周面と第4方向変換部27の外周面との間に隙間C1が形成されるように各部の寸法が設定されている。そして、連結凹部10側に形成される隙間C1にはパッキング等の水密部材5が装着されている。具体的には、突出端部10Aの第3方向変換部17は円弧で形成され、連結凸部20の空間20Aの第4方向変換部27はその円弧より曲率半径の大きい円弧で形成され、第4方向変換部27内に第3方向変換部17が入り込める寸法に設定されている。
前記の如く構成された本実施形態の外装材1を連結する動作について以下に説明する。前記のように構成された外装材1,1Aは、通常の状態では図4に示すように、外装材1Aの連結凹部10に外装材1の連結凸部20が嵌合し、突出端部10Aが空間20Aに挿入した状態で連結される。すなわち、連結凹部10を構成する第1傾斜面13と上平行面14との交点Aと、連結凸部20を構成する第2傾斜面23と前平行面24との交点Bとが線接触するように嵌合している。このときの連結凹部10の第1方向変換部15と、連結凸部20の第2方向変換部25との隙間は、連結凹部10の交点Aから最奥端までの距離L4と、連結凸部20の交点Bと最先端までの距離L8との差、C1となっており、突出端部10Aの第3方向変換部17と空間20Aの第4方向変換部27との隙間も、突出端部10Aの長さL5と、空間20Aの長さL9が等しいため、同じC1となっている。
この状態では、連結凹部10に連結凸部20を挿入する際に、突出端部10Aを押し広げて挿入するため、嵌合した図4の状態では外装材1Aの突出端部10Aが、外装材1の連結凸部20の中平行面26を押圧して上平行面14と共に連結凸部20を挟み込んでいるため、嵌合状態が強固となり、連結凹部10と連結凸部20とのガタツキを防止でき、連結状態が安定する。
しかし、気温の上昇や、日光の強い照射の影響等で、外装材1,1Aが加熱されて温度が上昇すると、外装材1,1Aは膨張し、長手方向に延びるとともに上下方向に延び、この延びを連結凹部10と連結凸部20で吸収できないと、外装材1,1Aは湾曲等の変形が発生する。本実施の形態では、外装材1,1Aが膨張すると、図5に示されるように、第1傾斜面13と上平行面14との交点Aは、第2傾斜面23と線接触しているため、緩い勾配の第2傾斜面23に沿って下降移動し、前記の交点Aと第2傾斜面23と前平行面24との交点Bは変位して外装材の膨張を吸収するようになっている。すなわち、連結凹部10と連結凸部20は相互に接近するように移動して、外装材1,1Aの膨張を吸収するように構成されている。
この結果、図4に示す隙間C1,C1は狭くなり、図5に示すように狭い隙間C2,C2となる。このように外装材1,1Aの熱膨張を、連結凹部10と連結凸部20との間の移動で膨張を吸収するため、外装材1,1Aの湾曲等の変形が防止される。隙間C1がC2に小さくなって外装材1,1Aの膨張を吸収すると、水密部材5は圧縮されて図5に示すように変形し、外部からの浸水を防止する。この状態では、連結凹部10の下平行面12と連結凸部20の段差平行面22との間、上平行面14と前平行面24との間に僅かな隙間が生じるが、連結凹部10の開口が下向きであることや、第1傾斜面13と第2傾斜面23とが線接触していること、水密部材5がより圧縮されるため、漏水を確実に防止することができる。
また、気温が低下して外装材1,1Aが収縮したときは、図6に示すように、外装材1の連結凸部20と、外装材1Aの連結凹部10との隙間C1が広がるように、連結凹部10が移動し、連結凹部10の第1方向変換部15と連結凸部20の第2方向変換部25と
の隙間C3が大きくなると共に、突出端部10Aの第3方向変換部17と空間20Aの第4方向変換部27との隙間C3も大きくなり、交点Aと交点Bとは離れる。
しかしながら、連結凹部10と連結凸部20との嵌合は浅くはなったものの、連結凸部20は連結凹部10の上平行面14と突出端部10Aの中傾斜面16で挟まれて安定しており、外れや脱落の恐れはない。図6では、水密部材5は第2方向変換部25から離れているが、水密部材を大径化することで漏水を防止することができる。すなわち、図4の通常の状態で水密部材は圧縮される状態とすることで、低温時にも漏水を防止することができる。
以上、本発明の一実施形態について詳述したが、本発明は、前記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の精神を逸脱しない範囲で、種々の設計変更を行うことができるものである。例えば、第1から第4の方向変換部として、円弧で形成した湾曲の例を示したが、複数の屈曲部で形成した方向変換部でもよい。
また、連結凹部10を構成する第1方向変換部15、すなわち連結凹部10の最奥端に水密部材5を設置する例を示したが、連結凸部20から突出する奥平行面28で形成された空間20A、すなわち第4方向変換部27に、別の水密部材を設置するように構成してもよい。二重に水密部材を設置することにより、外装材を連結したときの防水性能をより高めることができる。さらに、図7に示すように、第1傾斜面13を構成する第1角度θ1を、第2傾斜面23を構成する第2角度θ2より大きい角度に設定してもよい。この場合は、連結凸部20側の交点Bは、連結凹部10の第1傾斜面13に沿って上昇し膨張を吸収する。
1,1A:外装材、2:表面材、2a:表面材の平面部、3:裏面材、4:芯材、5:水密部材、10:連結凹部、10A:突出端部、11:下奥行部、12:下平行面、13:第1傾斜面、14:上平行面、15:第1方向変換部、16:中傾斜面、17:第3方向変換部、18:奥傾斜面、20:連結凸部、20A:空間、21:段差部、22:段差平行面、23:第2傾斜面、24:前平行面、25:第2方向変換部、26:中平行面、27:第4方向変換部、28:奥平行面、28a:折り返し部、28b:位置決め突部、L1:下平行面の上下方向の所定の距離、L2:第1傾斜面の上下方向長さ、L3:第1傾斜面の距離(第1距離)、L4:第1傾斜面の奥端から最奥端までの距離(第2距離)、L5:中傾斜面の長さ、L6:第2傾斜面の上下方向長さ、L7:第2傾斜面の距離(第3距離)、L8:第2傾斜面の上端から先端までの距離(第4距離)、L9:第2方向変換部と第4方向変換部との長さ、θ1:第1角度、θ2:第2角度、C1〜C3:隙間

Claims (3)

  1. 表面材と裏面材、及び前記表面材と前記裏面材で囲まれた空間に充填された芯材とから構成され、前記表面材の一側に該表面材を前記裏面材側に屈曲して連結凹部を形成すると共に、前記表面材の他側に該表面材を前記裏面材側に屈曲して連結凸部を形成した外装材であって、
    前記連結凹部は、その断面形状において、前記表面材の平面部との間に間隔を空けて凹部内方に所定の距離延び、前記裏面材に向けて第1角度傾斜して第1距離延びた後に、前記平面部と平行に最奥端まで第2距離延びると共に、
    前記連結凸部は、その断面形状において、前記表面材の平面部から前記裏面材に向けて第2角度傾斜して第3距離延びた後に、前記平面部と平行に最先端まで第4距離延びており、
    前記連結凹部の前記第2距離は、前記連結凸部の前記第4距離より長い距離に設定されることを特徴とする外装材。
  2. 前記第1角度と前記第2角度は、異なる角度であることを特徴とする請求項1に記載の外装材。
  3. 前記連結凹部は、前記最奥端から凹部外方に延びる突出端部を有しており、該突出端部は、前記連結凹部の開口を狭めるように傾斜して形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の外装材。
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