JP6368604B2 - 太陽電池モジュール及び太陽電池モジュールの設置方法 - Google Patents

太陽電池モジュール及び太陽電池モジュールの設置方法 Download PDF

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Description

本発明は、太陽電池モジュールに関するものであり、より詳細には、敷き詰めて建屋外壁を形成する際に特に好適な太陽電池モジュールに関するものである。また、そのような太陽電池モジュールを設置する設置方法に関するものである。
近年、環境意識の高まりから、新たなエネルギー源として太陽電池モジュールが注目されている。この太陽電池モジュールは、光エネルギーを電気エネルギーに変換可能な光電変換装置である太陽電池パネルを備えた構造となっている。
この太陽電池パネルは、透明電極層と、裏面電極層と、これら2つの電極層に挟まれた光電変換素子とを備えている。そして、光電変換層に光が照射されることで発生するキャリアを電極層に収集して外部回路に取り出すことが可能となっている。
このような太陽電池モジュールは、従来、建屋の屋根上に直接又は金具等を介して取り付けたり、平坦な地面に設置した架台上に取り付けることが一般的であった。すなわち、建屋の屋根上や平坦な地面に対し、複数の太陽電池モジュールを敷き詰めて形成される太陽光発電システムが様々な場所で構築されていた。
そして、このような太陽光発電システムの普及に伴い、新たな太陽電池モジュールの設置場所が模索されていた。すなわち、新たな設置場所に太陽電池モジュールを敷き詰め、太陽光発電システムを構築したいという欲求があった。
例えば、特許文献1には、バルコニー床から立ち上がった手摺壁の一部を太陽電池モジュールによって形成する例が示されている。つまり、本来であれば建屋外壁を形成する壁材の設置場所に、壁材に替わって太陽電池モジュールを設置し、太陽光発電システムを構築する例が開示されている。
特開2014−43677号公報
ところで、太陽電池モジュールを敷き詰めて建屋や塀の壁(又は壁の一部)を形成する場合、自然な風合いを出すため、太陽電池モジュールから延設されるケーブルを外部から見えにくい位置に配置したいという欲求がある。つまり、あたかも太陽電池モジュールを使用していないかのような印象を見た人に与えるため、なるべくケーブルを目立たせたくないという欲求である。
しかしながら、奥まった位置にケーブルを小さくまとめて収納すると、配線作業が煩雑化してしまうという問題がある。すなわち、奥まった位置は、人の手の届き難い場所であり、その場所にケーブルをきれいに収納することは手間である。
そこで本発明は、上記した従来技術の問題に鑑み、ケーブルの配線作業を簡易化可能な太陽電池モジュール、及び太陽電池モジュールの設置方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するための請求項1に記載の発明は、太陽電池パネルと、当該太陽電池パネルに取り付けられた端子ボックスと、当該端子ボックスから所定の方向に引き出されるケーブルを有する太陽電池モジュールにおいて、前記太陽電池パネルの周縁部分に取り付けられるフレーム部材を有し、前記ケーブルは、一旦引出方向とは逆側に向かって延出させた後、引出方向に沿って引き出されるものであり、且つ、引出端部側に位置する高剛性部と前記端子ボックス側に位置する低剛性部を有するものであり、前記低剛性部は、湾曲して延びる部分である湾曲部を含み、前記湾曲部が前記フレーム部材の内部に収容された状態で、前記フレーム部材の外部に引き出された前記ケーブルの端部を前記フレーム部材側に押し込むことで、前記湾曲部の形成位置が奥まった位置となることを特徴とする太陽電池モジュールである。
本発明の太陽電池モジュールは、本来の引出方向とは逆側に向かってケーブルを延出させた後、引き出す方向を反転させ、本来の引出方向に沿ってケーブルを引き出している。さらに、ケーブルの引出端部側に比較的剛性の高い高剛性部を設けることにより、ケーブルの引出端部側を外力によって変形し難い構造としている。その一方、ケーブルの引出端部側に比較的剛性の低い低剛性部を設け、端子ボックス側の部分を外力によって変形し易い構成としている。
このような構成とすることにより、作業者がケーブルの引出端部側を端子ボックス側へ押すだけで、低剛性部が変形し、ケーブルが遠くまで長く延びた状態から、所定範囲内に納まるように纏まった状態に移行する。
具体的に説明すると、引出端部側に外力によって変形し難い高剛性部を設けることで、ケーブルの引出端部側を押す力が逃げずに低剛性部に伝わることとなる。そして、引出端部側の高剛性部がケーブルの他部と絡まって塊状になったりすることなく、低剛性部が変形し、ケーブルが所定範囲内に納まるように纏まった状態へと移行する。このことから、ケーブルの引出端部側を押すだけで、ケーブルが所定範囲内に納まるように纏まった形状となり、ケーブルを所定範囲内にきれいに収納させることができる。
請求項2に記載の発明は、前記フレーム部材は、ケーブル引出孔を有し、前記ケーブルを前記フレーム部材から引き出すとき、前記ケーブル引出孔の内側に前記高剛性部が位置することを特徴とする請求項1に記載の太陽電池モジュールである。
請求項3に記載の発明は、前記端子ボックスは、前記太陽電池パネルの側端面に取り付けられ、前記ケーブルの少なくとも低剛性部が前記フレーム部材の内部に収容されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の太陽電池モジュールである。
本発明では、低剛性部がフレーム部の内部に収容されており、ケーブルの低剛性部が変形し、所定範囲内に納まるように纏まった状態となるとき、低剛性部の周囲にフレーム部が位置した状態となる。このことにより、フレーム部が低剛性部の変形を規制するガイドとして機能する。
より詳細には、低剛性部の外側への移動が規制されることにより、ケーブルが外側に膨らむように丸まってしまうことがなく、意図しない変形をしてしまうことがない。このことにより、より確実にケーブルを纏まった状態に移行させることが可能となる。
さらに、端子ボックスを太陽電池パネルの側端面に取り付けることにより、太陽電池モジュールの裏面に端子ボックスを取り付けるような構造と比べ、太陽電池モジュールの厚さを薄くすることが可能となる。このことにより、太陽電池モジュールを敷き詰めた壁面を形成するとき、設計自由度及び意匠性の向上を図ることができる。
さらに、端子ボックスを太陽電池パネルの側端面に取り付けることで、表面側から裏面側が透けて見えると共に、裏面側から表面側が透けて見える所謂シースルー型の太陽電池パネルを採用することが可能となる。このため、太陽電池モジュールを敷き詰めてバルコニーの壁面等を形成する際、意匠性の高い壁面を形成することができる。
請求項4に記載の発明は、少なくとも2つの前記端子ボックスが所定間隔を空けて並列するように取付けられており、一方の前記端子ボックスから引き出される前記ケーブルの引出方向と、他方の前記端子ボックスから引き出される前記ケーブルの引出方向が逆方向となっており、一方の前記端子ボックスから引き出される前記ケーブルと、他方の前記端子ボックスから引き出される前記ケーブルとが、一旦互いに近づく方向に延出させた後、互いに離れる方向に引き出されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の太陽電池モジュールである。
かかる構成によると、2つの端子ボックス間に必然的に形成される空間が、2つのケーブルそれぞれの低剛性部を収納する空間となる。すなわち、2つのケーブルがそれぞれ所定範囲内に納まるように纏まった形状に移行したとき、一方のケーブルの低剛性部を収納する空間と、他方のケーブルの低剛性部を収納する空間が同一の空間となる。すなわち、ケーブル毎に収納空間を確保する必要がなく、ケーブル収納空間の更なる小型化と設計自由度の向上を図ることができる。
請求項5に記載の発明は、前記高剛性部は、金属を主たる原料とするパイプ部材を前記ケーブルの一部に取り付けて形成されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の太陽電池モジュールである。
かかる構成によると、比較的簡単な構造で高剛性部を構築できるため、好ましい。
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5のいずれかに記載の太陽電池モジュールを敷き詰めて壁面を形成する太陽電池モジュールの設置方法であって、隣接する太陽電池モジュールのうちの一方を他方から離れた位置に配する工程と、隣接する太陽電池モジュールの少なくとも一方から延出される前記ケーブルを前記引出方向に沿って引き出す工程と、隣接する太陽電池モジュールのうちの一方を他方に近接させる工程を順に実施することを特徴とする太陽電池モジュールの設置方法である。
本発明の太陽電池モジュールの設置方法では、隣接する太陽電池モジュールのうちの一方を他方から離れた位置に一時的に配置し、太陽電池モジュールから延出されるケーブルを引出方向に沿って引き出す。すなわち、ケーブルを遠くまで長く延びた状態とすることで、接続作業をやり易くすることができる。
ここで、上記したように、本発明の太陽電池モジュールは、ケーブルを端子ボックス側(引出方向の基端側)へと押すだけで、ケーブルが遠くまで長く延びた状態から、所定範囲内に納まるように纏まった状態に移行することができる。
そのため、ケーブル同士を接続した後、太陽電池モジュールのうちの一方を他方に近接させるだけで、引き出したケーブルが端子ボックス側(引出方向の基端側)へ押され、ケーブルが纏まった状態に移行する。すなわち、太陽電池モジュールのうちの一方を他方に近接させるだけで、ケーブルが纏まった状態に移行していき、所定の場所に収納されることとなる。そのため、煩雑なケーブル収納作業を実施する必要がなく、ケーブルの配線作業を簡易化できる。
本発明によると、ケーブルの配線作業の簡易化が可能となる。
本発明の実施形態に係る太陽電池モジュールの設置構造により、太陽電池モジュールを敷き詰めて形成される壁面を示す斜視図である。 図1の柱状部材を示す斜視図であり、(a)は前方からみた状態を示し、(b)は後方からみた状態を示す。 図1の柱状部材の下端側部分を示す一部破断斜視図である。 図1の太陽電池モジュールを示す斜視図である。 図4の太陽電池モジュールを示す分解斜視図である。 図5の端子ボックスと、当該端子ボックスから延出されたケーブルを示す斜視図である。 図1の壁面を構築する際の組み立て手順を示す説明図であり、柱状部材を設置した状態を示す。 図7に続く工程を示す説明図であり、下側第1段目の太陽電池モジュールを取り付ける様子を示す。 図8に続く工程を示す説明図であり、下側第1段目の太陽電池モジュールから下方側に延びるケーブルをケーブル挿通孔に挿通する様子を示す。 図9に続く工程での背面側の様子を示す説明図であり、下側第1段目の太陽電池モジュールを柱状部材に対して一体に固定する様子を示す。 図10に続く工程を示す説明図であり、下側第1段目の太陽電池モジュールの上側に、下側第2段目の太陽電池モジュールを取り付ける様子を示す。 図11に続く工程を示す説明図であり、下側第2段目の太陽電池モジュールを下側第1段目の太陽電池モジュールの上側に離れた位置まで移動させ、下側第2段目の太陽電池モジュールから下方に延びるケーブルと、下側第1段目の太陽電池モジュールから上方に延びるケーブルを接続した様子を示す。 ケーブルがフレームの内部に収納されていく様子を示す説明図であり、(a)〜(c)の順に収納されていく。 図12に続く工程での背面側の様子を示す説明図であり、下側第2段目の太陽電池モジュールをさらに下方側まで移動させた後、柱状部材に対して一体に固定する様子を示す。 図4とは異なる太陽電池モジュールの内部構造を模式的に示す説明図である。
以下、本発明の実施形態に係る太陽電池の設置構造1(以下、単に設置構造1とする)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の説明において、前後方向、上下方向、並びに左右方向は、特に断りのない限り図1で示される通常の設置状態を基準として説明する。
本実施形態の設置構造1は、図1で示されるように、所定の間隔を空けて配置された柱状部材2の間に太陽電池モジュール3を敷き詰め、これらを一体に固定して壁面を形成するものである。この設置構造1によって形成される壁面は、建屋や塀の壁面、又は壁面の一部として機能させることができる。
柱状部材2は、図2、図3で示されるように、第1固定用板8、第2固定用板9、連結板10、台座部11を備えた長尺状の部材となっている。
第1固定用板8、第2固定用板9は、いずれも直立した長方形平板状の部分であり、前後方向で離間対向するように形成されている。連結板10は、これら第1固定用板8と第2固定用板9の間に位置し、第1固定用板8と第2固定用板9のそれぞれと連続している。この第1固定用板8、第2固定用板9、連結板10によって形成される部分は、断面形状が略「エ」字状で延びる部分となっている。
より詳細には、連結板10は、第1固定用板8と第2固定用板9に挟まれており、その前端部分は、第1固定用板8の後端面のうち、幅方向(左右方向)の中心近傍となる部分と連続している。また、連結板10の後端部分は、第2固定用板9の前端面のうち、幅方向(左右方向)の中心近傍となる部分と連続している。
このため、第1固定用板8と第2固定用板9の間に形成される空間は、連結板10によって2つに分断された状態となっている。つまり、柱状部材2には、第1固定用板8、第2固定用板9、連結板10によって囲まれた端部収容空間12が形成されており、この端部収容空間12は、左右方向の両端側にそれぞれ1つずつ設けられている。これらは、いずれも外側側方が開放された空間であり、1つは左右方向の一方側が、もう1つは左右方向の他方側がそれぞれ開放されている。
第2固定用板9には、図2(b)で示されるように、モジュール固定用孔14が設けられている。このモジュール固定用孔14は、第2固定用板9を貫通する孔であり、外部と端部収容空間12を連通する孔でもある。
本実施形態では、複数のモジュール固定用孔14が縦方向(上下方向)で所定の間隔を空けて並列し、列を形成している。この列は2列形成されており、一方の列に属するモジュール固定用孔14は、端部収容空間12の1つと連なる孔となっており、他方の列に属するモジュール固定用孔14は、端部収容空間12の他の1つと連なる孔となっている。
ここで、2つの列は横方向(左右方向)で所定間隔を空けて並列している。そして、それぞれの列では、最も高位置となるモジュール固定用孔14の高さ、縦方向で隣接するモジュール固定用孔14の間隔、列に属するモジュール固定用孔14の数が同一となっている。つまり、一方の列に属するモジュール固定用孔14のそれぞれから左右方向に離れた位置には、他の列に属する個別のモジュール固定用孔14が位置した状態となっている。
また、図3で示されるように、端部収容空間12の下端近傍となる位置、すなわち、下端よりやや上方に離れた位置には、台座部11が設けられている。
この台座部11は、平面視した形状が略四角形状となる平板状の部分であり、縁部分を形成する3辺のそれぞれが、第1固定用板8、第2固定用板9、連結板10と一体に連続している。より詳しくは、第1固定用板8の後端面、第2固定用板9の前端面、連結板10の側面のそれぞれと直交(又は略直交)する状態となっている。つまり、台座部11は、端部収容空間12の延び方向に対して直交する方向の広がりを有する部分であり、縦方向に延びる端部収容空間12を上下に分断するように設けられている。
この台座部11には、ケーブル挿通孔13が設けられている。このケーブル挿通孔13は、台座部11を厚さ方向(上下方向)に貫通する貫通孔であり、台座部11の上面から下面までを貫通する孔である。
このケーブル挿通孔13の開口形状は略円形となっており、後述するケーブル25の最大径(パイプ部材を装着している部分の外径であり、硬部領域40の外径)よりやや大きく(数ミリ程度大きく)なっている。
太陽電池モジュール3は、図4で示されるように、発電部20に対してフレーム部材21を一体に取り付けて形成されている。
発電部20は、図5で示されるように、太陽電池パネル23と、端子ボックス24と、2つのケーブル25(第1ケーブル26、第2ケーブル27)を備えている。
太陽電池パネル23は、基板上に光電変換素子を配し、これを封止部材で封止して形成される略長方形平板状の部材である。本実施形態の太陽電池パネル23は、所謂薄膜型と称される太陽電池を実装している。つまり、複数の薄膜が積層して形成される多層構造の太陽電池を内蔵している。
この太陽電池パネル23は、所謂シースルー型と称されるものであり、表面側から裏面側を視認可能であり、裏面側から表面側を視認可能となっている。すなわち、この太陽電池パネル23では、光電変換素子に光を透過させるための開口が形成されている。
ところで、太陽電池パネル23に内蔵される太陽電池としては、ガラス基板に導電膜や半導体膜を積層し、これに複数の縦列の溝を設けて所定数の単体電池(太陽電池セル)を形成し、この太陽電池セルを電気的に直列接続して形成される集積型の太陽電池が好適に採用できる。
そして、図示を省略するが、この太陽電池パネル23は、内蔵された太陽電池(又は単体電池)の電極に接続された出力配線を備えている。この出力配線は、その一部が太陽電池パネル23の側面から外部に引き出された状態となっている。
端子ボックス24は、細長い略縦長直方体状の部材であり、内部に太陽電池パネル23の出力配線が引き込まれ、ポッティング剤が充填された状態となっている。ここで、本実施形態では、太陽電池パネル23の一側面に2つの端子ボックス24が取り付けられており、上下方向で所定間隔を空けて配されている。そして、一方の端子ボックス24には、一端が正極に接続された出力配線が引き込まれており、他方の端子ボックス24には、一端が負極に接続された出力配線が引き込まれている。
また、一方の端子ボックス24には、2つのケーブル25のうちの一方(第1ケーブル26)の一端側が引き込まれている。そして、他方の端子ボックス24には、2つのケーブル25のうちの他方(第2ケーブル27)の一端側が引き込まれている。
そして、それぞれの端子ボックス24の内部では、引き込まれたケーブル25の一端側と、出力配線とが電気的に接続された状態となっている。
つまり、2つのケーブル25のうちの一方(第1ケーブル26)は、太陽電池の正極と電気的に接続され、他方(第2ケーブル27)は、太陽電池の負極と電気的に接続されている。
ここで、上側に位置する端子ボックス24では、その下面からケーブル25(第1ケーブル26)が引き込まれている。言い換えると、第1ケーブル26は、端子ボックス24の下面から外側に向かって延設されている。
対して、下側に位置する端子ボックス24では、その上面からケーブル25(第2ケーブル27)が引き込まれている。言い換えると、第2ケーブル27は、端子ボックス24の上面から外側に向かって延設されている。
上側に位置する端子ボックス24の下面と、下側に位置する端子ボックス24の上面とが離間対向した状態となっている。そして、この離間対向するそれぞれの面からケーブル25が延出されている。
ここで、上側に位置する端子ボックス24から延出されるケーブル25は、下方側に向かって延出させた後、略「U」字状に湾曲させて折り返し、上方に向かって延出させている。すなわち、最終的に上側に引き出すケーブル25(第1ケーブル26)を、一旦下側に向かって延出させた後に、上側に延出させている。
対して、下側に位置する端子ボックス24から延出されるケーブル25は、上方側に向かって延出させた後、略「U」字状に湾曲させて折り返し、下方に向かって延出させている。すなわち、最終的に下側に引き出すケーブル25(第2ケーブル27)を、一旦上側に向かって延出させた後に、下側に延出させている。
つまり、本実施形態のケーブル25は、いずれも、最終的な引出方向とは逆向きに一旦延出させた後、引出方向を反転させ、引出方向に沿って目的とする方向へ延出させている。また、いずれのケーブル25にも湾曲して延びる部分である湾曲部30が形成されている。
このため、2つのケーブル25は、一旦互いに近づく方向に延出された後、互いに離れる方向に引き出されている。また、ケーブル25の湾曲部30は、2つの端子ボックス24の間に位置している。換言すると、2つのケーブル25は、いずれも上側の端子ボックス24よりも下方であり、下側の端子ボックス24よりも上方で湾曲しながら折り替えされ、延出方向が反転している。
ここで、2つの端子ボックス24は、いずれも太陽電池パネル23の側端面から外側に突出した状態となっている。このため、上側に位置する端子ボックス24の下面から、下側の端子ボックス24の上面までの間には空間が形成されることとなる。そして、この空間が第1ケーブル26、第2ケーブル27を収納するための収納空間33として機能する(詳しくは後述する)。
第1ケーブル26及び第2ケーブル27には、その延出方向端部に、第1コネクタ35及び第2コネクタ36が設けられている。この第1コネクタ35と第2コネクタ36は、対となるコネクタとなっており、一方が雄コネクタであって、他方が雌コネクタとなっている。つまり、ケーブル25は、一端側にコネクタが取り付けられ、他端側が端子ボックス24の内部に引き込まれた状態となっている。
ここで、それぞれのケーブル25は、図6で示されるように、コネクタ(第1コネクタ35)側に位置する硬部領域40と、端子ボックス24側に位置する軟部領域41とに区画されており、それぞれ剛性(又は可撓性)が異なっている。
すなわち、本実施形態のケーブル25には、外力によって変形し難い部分である硬部領域40と、外力によって変形し易い部分である軟部領域41に区画されている。
硬部領域40は、軟部領域41よりも剛性の高い部分(可撓性の低い部分)であり、ケーブル本体にパイプ部材を一体に取り付けることで形成されている。
なお、このパイプ部材は円筒状のアルミパイプであり、その内孔にケーブル本体の一部が挿通された状態で、ケーブル本体に対して一体に固定されている。すなわち、パイプ部材は、ケーブル本体の外周の一部分を被覆しており、ケーブル本体と互いに相対移動ができない状態に固定されている。
なお、ケーブル25をケーブル引出孔51(詳しくは後述する)から引き出すとき、コネクタを除いた部分の最大引き出し長さをL1とすると(図4参照)、硬部領域40の長さはL1以上であることが好ましい。すなわち、ケーブル25を外部に引き出すとき、引き出しが開始されてから終了するまでの間、常にケーブル引出孔51の内側に硬部領域40が位置することが好ましい。言い換えると、ケーブル25の外部に露出する部分の長さが最小となる状態(又はケーブル25が外部に露出していない状態)から、ケーブル25の外部に露出する部分の長さが最大となるまでの間、常にケーブル引出孔51の内側に硬部領域40が位置することが好ましい。
軟部領域41は、硬部領域40よりも剛性の低い部分(可撓性の高い部分)である。この軟部領域41には、上記した湾曲部30が含まれている。
フレーム部材21は、図4、図5で示されるように、発電部20(太陽電池パネル23)の上辺側及び下辺側にそれぞれ取り付けられる横フレーム45と、右辺側及び左辺側にそれぞれ取り付けられる縦フレーム46によって構成されている。
なお、上辺側に取り付けられる横フレーム45と、下辺側に取り付けられる横フレーム45は、同一の部材を天地逆に配したものであるので、上辺側に取り付けられる横フレーム45のみを詳細に説明し、他方の詳細な説明を省略する。
同様に、右辺側に取り付けられる縦フレーム46と、左辺側に取り付けられる縦フレーム46もまた取り付け方向の異なる同一の部材であるので、左辺側に取り付けられる縦フレーム46のみを詳細に説明し、他方の詳細な説明を省略する。
横フレーム45は、断面形状が略「凹」字状で延びる長尺状の部材であり、長方形平板状の厚板部47と、2つの立板部48が一体となって形成されている。
立板部48は、直立した姿勢をとる平板状の部分であり、厚板部47の下面から下方に突出する部分である。つまり、厚板部47の上下方向で対向する面のうちの一方から内側に突出する部分となっている。
ここで、2つの立板部48は、前後方向で所定の間隔を空けて並列した状態となっている。そして、2つの立板部48の間であり、前後方向における中央部分には、上側(外側)に向かって凸となる溝状部49が形成されている。
この横フレーム45には、ねじ孔50と、ケーブル引出孔51が設けられている。
ねじ孔50は、長手方向の両端それぞれの近傍に2つずつ形成されている。そして、長手方向の端部よりやや中心よりの位置に設けられた2つのねじ孔50は、前後方向で所定の間隔を空けて並列している。ねじ孔50は、いずれも横フレーム45を厚さ方向(上下方向)に貫通する貫通孔となっている。より詳細には、厚板部47と立板部48が重なる部分を貫通する貫通孔となっている。
ケーブル引出孔51は、長手方向の片側端部の近傍に形成された貫通孔であり、厚板部47を厚さ方向に貫通する貫通孔である。
縦フレーム46は、断面形状が略「コ」字状で縦方向に延びる長尺状の部材であり、前側添板部55、後側添板部56、連結部57が一体となって形成されている。
前側添板部55と後側添板部56は、いずれも直立した長方形平板状の部分であり、前後方向で離間対向するように形成されている。連結部57は、前側添板部55の外側端部と、後側添板部56の外側端部の間に位置し、これらのそれぞれと連続した状態となっている。このため、前側添板部55、後側添板部56、連結部57で囲まれた空間は、内側が開放された空間となっている。
前側添板部55の内側端部近傍には、突起部60が形成されている。この突起部60は、周囲よりも内側に盛り上がった部分であり、縦方向(上下方向)に沿って延びるねじ孔61が設けられている。
後側添板部56の内側端部近傍にもまた、前側添板部55と同様に、突起部60が形成されており、この突起部60に縦方向に沿って延びるねじ孔61が設けられている。
続いて、太陽電池モジュール3の組み立て構造につき、組み立て手順に沿って詳細に説明する。
まず、太陽電池パネル23の側面に対し、端子ボックス24を固定する。より詳細には、太陽電池パネル23の周囲を取り囲む面であって、左右方向で対向する面のうちの一方に対し、2つ(複数)の端子ボックス24を固定する。
この端子ボックス24は、上記したように、上下方向に離れた位置に取り付け、一方には正極に接続された出力配線を引き込んだ状態とし、他方には負極に接続された出力配線を引き込んだ状態とする。すなわち、ケーブル25の片側端部を端子ボックス24の内部に引き込んだ状態とし、1つの端子ボックス24に対して1つのケーブル25を固定する。この端子ボックス24の内部では、図示を省略するが、太陽電池パネル23から延びる出力配線とケーブル25とが金具を介して接続された状態となっている。
また、上記したように、上方に取り付けられた端子ボックス24は、ケーブル25の引出口を下方に設け、下方に取り付けられた端子ボックス24は、ケーブル25の引出口を上方に設けた状態とする。
このケーブル25付きの端子ボックス24を固定した太陽電池パネル23(発電部20)に対し、縦フレーム46を取り付ける。
すなわち、縦フレーム46の前側添板部55と後側添板部56の間に発電部20を位置させる。
より詳細に説明すると、左方に位置する縦フレーム46の前側添板部55と後側添板部56の間には、太陽電池パネル23の側端側の部分と、2つの端子ボックス24と、2つのケーブル25の大部分が位置した状態となる。
対して、右方に位置する縦フレーム46の前側添板部55と後側添板部56の間には、太陽電池パネル23の側端側の部分が位置した状態となる。
このとき、縦フレーム46の前側添板部55の内側面は、太陽電池パネル23の前端面と密着し、後側添板部56の内側面は、太陽電池パネル23の後端面と密着した状態とする。これらの間には、図示しない封止部材(例えば、片面ブチルシール等)が取り付けられており、縦フレーム46と太陽電池パネル23の大部分が液密に密着した状態となっている。
そして、縦フレーム46を取り付けた発電部20に対し、横フレーム45を固定する。
詳細には、縦フレーム46の溝状部49に対し、太陽電池パネル23の上側端部(下側端部)を挿入した状態とする。このとき、前方に位置する立板部48の後端面と太陽電池パネル23の前端面とが接触した状態となり、後方に位置する立板部48の前端面と太陽電池パネル23の後端面とが接触した状態となる。なお、これら立板部48の内側面と太陽電池パネル23の間には、図示しない封止部材(例えば、片面ブチルシール等)が取り付けられており、横フレーム45と太陽電池パネル23の大部分が液密に密着した状態となっている。
そして、横フレーム45のねじ孔50と、縦フレーム46のねじ孔61とを重ね合わせ、これらにねじ、ボルト等の締結部材を挿通し、横フレーム45と縦フレーム46とを一体に固定する。
このとき、上側に取り付けた横フレーム45のケーブル引出孔51に、上側に延びるケーブル25(第1ケーブル26)を挿通させ、このケーブル25のコネクタ(第1コネクタ35)側の端部を外部に引き出した状態とする。
同様に、下側に取り付けた横フレーム45のケーブル引出孔51(図示しない)に、下側に延びるケーブル25(第2ケーブル27)を挿通させ、このケーブル25のコネクタ(第2コネクタ36)側の端部を外部に引き出した状態とする。
すなわち、2つのケーブル25(第1ケーブル26、第2ケーブル27)は、そのコネクタ側の端部がフレーム部材21の内部から外部に引き出され、外部に露出した状態となる。
つまり、本実施形態の太陽電池モジュール3は、ケーブル25の一端が接続された端子ボックス24を太陽電池パネル23の側面に取り付け、さらにフレーム部材21を太陽電池パネル23の周縁部分を囲むように一体に取り付けて形成されている。
さらに、本実施形態の設置構造1により、壁面又は壁面の一部を構築する際の組み立て手順について、図面を参照しつつ、詳細に説明する。
まず、図7で示されるように、複数の柱状部材2を設置面に対して略垂直となるように立設していく。このとき、全ての柱状部材2が同じ向きで配置された状態となっている。そして、それぞれの柱状部材2は、同一直線上で所定の間隔を空けて配置された状態となっている。つまり、全ての柱状部材2は、第1固定用板8、第2固定用板9が前後方向で離間対向した状態となっている。
このことから、隣接する柱状部材2のうち、一方側に形成された端部収容空間12と、他方側に形成された端部収容空間12もまた、同一直線上で所定の間隔を空けて配置されることとなる。より詳細には、一方の端部収容空間12の開放面と、他方の端部収容空間12の開放面とが離間対向した状態となっている。
続いて、柱状部材2に対し、下方側に位置する太陽電池モジュール3から順に固定していく。
まず、図8で示されるように、下側第1段目の太陽電池モジュール3の側方端部を端部収容空間12に挿入する。すなわち、太陽電池モジュール3の両側端のうち、一方側の側端を、離間対向する2つの端部収容空間12のうちの一方に挿入した状態とする。そして、他方側の側端を、離間対向する2つの端部収容空間12のうちのもう一方に挿入した状態とする。
具体的には、太陽電池モジュール3に予め吊り具(図示しない)を装着し、クレーン車(図示しない)等を使用して、太陽電池モジュール3を柱状部材2の上側に吊り上げる。このことにより、太陽電池モジュール3を柱状部材2の上方に位置させる。
そして、太陽電池モジュール3を柱状部材2に近接させていき、端部収容空間12の上側に開放した部分から、太陽電池モジュール3の側端部を挿入する。さらに、太陽電池モジュール3をスライド移動させ、下方側へ移動させる。
このとき、図9で示されるように、太陽電池モジュール3の下端側から外側に延出されるケーブル25をケーブル挿通孔13に挿通させた状態とする。そして、太陽電池モジュール3の側端部分における下面を台座部11に載置した状態とする。
言い換えると、太陽電池モジュール3のケーブル25をケーブル挿通孔13に挿通させ、太陽電池モジュール3の下端面が台座部11に当接するまで、太陽電池モジュール3を下方側にスライド移動させる。
そして、図10で示されるように、太陽電池モジュール3及び柱状部材2の後方側から締結要素を挿通し、太陽電池モジュール3と2つの柱状部材2を一体に固定した状態とする。すなわち、柱状部材2のモジュール固定用孔14と、縦フレーム46の後側添板部56に予め形成した取付孔(図示しない)とを重ね合わせ、ねじ等の締結要素を挿通する。
続いて、下側第2段目の太陽電池モジュール3を、下側第1段目の太陽電池モジュール3の上側に固定する。
すなわち、下側第1段目の太陽電池モジュール3と同様に、太陽電池モジュール3を柱状部材2の上側に位置させ、端部収容空間12の上側に開放した部分から太陽電池モジュール3の側端部を挿入し、下方側へスライド移動させる(図11参照)。
このとき、図12で示されるように、下側第2段目の太陽電池モジュール3と下側第1段目の太陽電池モジュール3を上下方向に離間させた状態で、下側第2段目の太陽電池モジュール3のスライド移動を一旦停止させる。つまり、下側第2段目の太陽電池モジュール3を、下側第1段目の太陽電池モジュール3から所定距離(例えば、100mm程度)だけ上側に離れた位置で停止させる。
そして、下側第2段目の太陽電池モジュール3から下方側に延設されたケーブル25(第2ケーブル27)と、下側第1段目の太陽電池モジュール3から上方側に延設されたケーブル25(第1ケーブル26)のコネクタ同士(第1コネクタ35、第2コネクタ36)を接続する。
すなわち、上方に位置する下側第2段目の太陽電池モジュール3から下側に延設された第2ケーブル27を下側に引っ張り、下方に位置する下側第1段目の太陽電池モジュール3から上側に延設された第1ケーブル26を上側に引っ張って、コネクタ同士を接続する。
そして、下側第2段目の太陽電池モジュール3のスライド移動を再開し、下側第2段目の太陽電池モジュール3の下面を、下側第1段目の太陽電池モジュール3の上面と当接させた状態とする。このとき、第1ケーブル26の外部に露出していた部分が下側第1段目の太陽電池モジュール3のフレーム部材21の内部に収納されていき、第2ケーブル27の外部に露出していた部分が下側第2段目の太陽電池モジュール3のフレーム部材21の内部に収納されていく。そして、上方に位置する下側第2段目の太陽電池モジュール3の下面と、下方に位置する下側第1段目の太陽電池モジュール3の上面とが密着した状態となる。
本実施形態の太陽電池モジュール3は、上記したように、コネクタ側に硬部領域40が設けられており、外部に引き出されたケーブル25の端部をフレーム部材21側に押し込むだけで、ケーブル25の大部分を絡ませたりすることなく、フレーム部材21の内部にきれいに収納できる。
具体的に説明すると、図13で示されるように、まず、ケーブル25の外側に露出した部分がフレーム部材21側に押されることで、硬部領域40が上下方向に沿う略直線状の軌道で縦フレーム46の内部に収納されていく。つまり、硬部領域40は、変形したりすることなく、縦フレーム46の内部側に押される力によって移動していく。
このとき、ケーブル25の軟部領域41もまた、外側から押される力により、硬部領域40と同方向に移動していく。すなわち、第1ケーブル26の軟部領域41は下方側に、第2ケーブル27の軟部領域41は上方側に移動していく。
ケーブル25が収納されていくことに伴い、軟部領域41は外側から押される力によって変形していく。より詳細には、湾曲部30から端子ボックス24側に延びる部分の長さと、湾曲部30から硬部領域40側に延びる部分の長さの割合とが変化していき、湾曲部30が奥まった位置へと移動していく。
つまり、第1ケーブル26では、硬部領域40が下方に進むにつれ、湾曲部30の位置が下方に移動していく。そして、端子ボックス24から下方に延びる部分の長さが長くなっていき、湾曲部30から上方に延びる部分の長さが短くなっていく。
対して、第2ケーブル27では、硬部領域40が上方に進むにつれ、湾曲部30の位置が上方に移動していく。そして、端子ボックス24から上方に延びる部分の長さが長くなっていき、湾曲部30から下方に延びる部分の長さが短くなっていく。
その結果、収納空間33に軟部領域41の大部分が直線状に延びた状態で収納されることとなる。つまり、上側の端子ボックス24から延びる第1ケーブル26は、この端子ボックス24の下方に位置する空間に軟部領域41の大部分が収納され、下側の端子ボックス24から延びる第2ケーブル27は、この端子ボックス24の上方に位置する空間に軟部領域41の大部分が収納された状態となる。
言い換えると、ケーブル25は、引き出し元となる端子ボックス24に隣接する空間であって、引出方向とは逆方向に位置する空間にその多くが収納されることとなる。
ここで、ケーブル25が収納される空間は、縦フレーム46と太陽電池パネル23によって囲まれた空間であり、上下方向に沿って延びている。そのため、軟部領域41が変形していくとき、軟部領域41は前側添板部55、後側添板部56、連結部57によって囲まれた状態となっている(図5参照)。
このことから、仮に軟部領域41が外側に膨らむように変形しようとしても、ケーブル25が連結部57等と当接することで、その変形が阻止される。すなわち、縦フレーム46が変形を規制するガイドとして機能する。このことにより、軟部領域41が予期しない形状に変形してしまうことを阻止できる。
これらのことから、本実施形態では、下側に延びた第2ケーブル27の第2コネクタ36と、上側に延びた第1ケーブル26の第1コネクタ35とを接続した後、必要に応じて作業者がケーブル25を支えつつ、上方に位置する太陽電池モジュール3を下方に位置する太陽電池モジュール3に近づけていくだけで、ケーブル25の外部に引出された部分がフレーム部材21の内部に収納されていく。つまり、本実施形態によるとケーブル25の収納が容易化できる。
さらに、湾曲部30を除いたケーブル25の殆どの部分を直線状に延びた状態で収納できるので、狭い空間であっても、ケーブル25を絡ませたりすることなく、きれいに収納することができる。
また、ケーブル25の大部分をフレーム部材21の内部に収納することで、複数の太陽電池モジュール3で壁面又は壁面の一部を構築したとき、ケーブル25を外部から目立ち難くすることができる。このことにより、形成する壁面又は壁面の一部の意匠性の向上を図ることができる。
図14で示されるように、下側第2段目の太陽電池モジュール3もまた、下側第1段目の太陽電池モジュール3と同様に、太陽電池モジュール3及び柱状部材2の後方側から締結要素を挿通し、太陽電池モジュール3と2つの柱状部材2を一体に固定した状態とする。
以下同様に、必要に応じて下側3段目以降の太陽電池モジュール3を取り付けていき、壁面又は壁面の一部を構築する。
上記した実施形態では、ケーブル本体の一部にパイプ部材を外嵌させて硬部領域40を形成したケーブル25の例を形成したが、本発明はこれに限るものではない。
例えば、本発明の太陽電池モジュールのケーブルは、ケーブル本体の一部にビニールテープ等を巻き付けて硬部領域を形成してもよい。また、ケーブル本体の被覆部材の一部を他の部分よりも剛性の高い部材で形成し、その部分を硬部領域としてもよい。
上記した実施形態に加えて、縦フレーム46の内部空間に、ケーブル25の軟部領域41を巻き取るための自動巻取り手段(図示しない)を設けてもよい。すなわち、ケーブル25を巻きつけることが可能なリール部と、リール部の回転を制御する制御機構と、それらを収納する筐体とを備えた自動巻取り手段を設置してもよい。この場合、作業者が制御機構に対して所定の操作を行うことにより、ケーブル25が縦フレーム46の内部空間に自動で収納されていくように構成してもよい。
上記した実施形態では、太陽電池パネル23の一側面に2つの端子ボックス24を取り付けた例を示したが、本発明はこれに限るものではない。
図15で示されるように、1つの端子ボックス124から2つのケーブル125が引き出される構成であってもよい。すなわち、太陽電池パネル23の一側面のうち、上下方向における中心近傍に端子ボックス24を取り付け、一方を上方から引き出した後に下方へと延出させ、他方を下方から引き出した後に上方へと延出させてもよい。
3 太陽電池モジュール
21 フレーム部材
23 太陽電池パネル
24,124 端子ボックス
25,125 ケーブル
40 硬部領域(高剛性部)
41 軟部領域(低剛性部)

Claims (6)

  1. 太陽電池パネルと、当該太陽電池パネルに取り付けられた端子ボックスと、当該端子ボックスから所定の方向に引き出されるケーブルを有する太陽電池モジュールにおいて、
    前記太陽電池パネルの周縁部分に取り付けられるフレーム部材を有し、
    前記ケーブルは、一旦引出方向とは逆側に向かって延出させた後、引出方向に沿って引き出されるものであり、且つ、引出端部側に位置する高剛性部と前記端子ボックス側に位置する低剛性部を有するものであり、
    前記低剛性部は、湾曲して延びる部分である湾曲部を含み、
    前記湾曲部が前記フレーム部材の内部に収容された状態で、前記フレーム部材の外部に引き出された前記ケーブルの端部を前記フレーム部材側に押し込むことで、前記湾曲部の形成位置が奥まった位置となることを特徴とする太陽電池モジュール。
  2. 前記フレーム部材は、ケーブル引出孔を有し、
    前記ケーブルを前記フレーム部材から引き出すとき、前記ケーブル引出孔の内側に前記高剛性部が位置することを特徴とする請求項1に記載の太陽電池モジュール。
  3. 記端子ボックスは、前記太陽電池パネルの側端面に取り付けられ、
    前記ケーブルの少なくとも低剛性部が前記フレーム部材の内部に収容されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の太陽電池モジュール。
  4. 少なくとも2つの前記端子ボックスが所定間隔を空けて並列するように取付けられており、一方の前記端子ボックスから引き出される前記ケーブルの引出方向と、他方の前記端子ボックスから引き出される前記ケーブルの引出方向が逆方向となっており、
    一方の前記端子ボックスから引き出される前記ケーブルと、他方の前記端子ボックスから引き出される前記ケーブルとが、一旦互いに近づく方向に延出させた後、互いに離れる方向に引き出されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の太陽電池モジュール。
  5. 前記高剛性部は、金属を主たる原料とするパイプ部材を前記ケーブルの一部に取り付けて形成されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の太陽電池モジュール。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載の太陽電池モジュールを敷き詰めて壁面を形成する太陽電池モジュールの設置方法であって、
    隣接する太陽電池モジュールのうちの一方を他方から離れた位置に配する工程と、
    隣接する太陽電池モジュールの少なくとも一方から延出される前記ケーブルを前記引出方向に沿って引き出す工程と、
    隣接する太陽電池モジュールのうちの一方を他方に近接させる工程を順に実施することを特徴とする太陽電池モジュールの設置方法。
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