JP6367037B2 - 画像処理装置、画像処理プログラム、電子機器及び画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置、画像処理プログラム、電子機器及び画像処理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6367037B2
JP6367037B2 JP2014152101A JP2014152101A JP6367037B2 JP 6367037 B2 JP6367037 B2 JP 6367037B2 JP 2014152101 A JP2014152101 A JP 2014152101A JP 2014152101 A JP2014152101 A JP 2014152101A JP 6367037 B2 JP6367037 B2 JP 6367037B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
camera
subject
range
shooting range
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014152101A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016032125A (ja
Inventor
敦司 酒井
敦司 酒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2014152101A priority Critical patent/JP6367037B2/ja
Publication of JP2016032125A publication Critical patent/JP2016032125A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6367037B2 publication Critical patent/JP6367037B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Cameras In General (AREA)
  • Studio Devices (AREA)

Description

本発明は、カメラにより撮影される画像を処理する画像処理装置、画像処理プログラム、画像処理装置を備える電子機器、画像処理方法に関する。
従来から、複眼の撮像装置において、広角側の画角に対する望遠側の撮像範囲を表示する技術が知られている。例えば、特許文献1には、広角側に設定された第1撮影部のスルー画に、望遠側に設定された第2撮影部の撮像範囲を示す映像を重畳する技術が開示されている。
特開2010‐206643号公報(2010年09月16日公開)
しかしながら、上記特許文献1では、撮影対象ではない被写体が望遠側の撮影範囲内に入った状態で撮影されることにより、撮影者の所望する写真が得られないという問題がある。特に、ユーザがファインダーを覗いている状況において、撮影対象ではない被写体(例えば通行人)が撮影範囲内に侵入しようとしていることは、撮影者にとって認識し難いため、撮影者が所望する写真を得ることは困難となる。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、その目的は、撮影範囲外にいる撮影対象ではない被写体が移動している場合に、撮影者が所望する画像を撮影する装置を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る画像処理装置は、被写体を撮影する第1カメラの画角よりも広い画角で撮影可能な第2カメラにより撮影された現画像、及び当該現画像が撮影された時点よりも前に上記第2カメラにより撮影された前画像を取得する画像取得手段と、上記画像取得手段により取得された画像に対して、上記第1カメラの撮影範囲を設定する範囲設定手段と、上記範囲設定手段により上記第1カメラの撮影範囲が設定された上記現画像と、上記前画像とを比較し、当該前画像において上記第1カメラの撮影範囲外に位置する物体が、上記第1カメラの撮影範囲内に侵入し得る存在であるか否かを判定する侵入判定手段とを備えている。
また、上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る画像処理方法は、被写体を撮影する第1カメラの画角よりも広い画角で撮影可能な第2カメラにより撮影された現画像、及び当該現画像が撮影された時点よりも前に上記第2カメラにより撮影された前画像を取得する画像取得ステップと、上記画像取得ステップにて取得した画像に対して、上記第1カメラの撮影範囲を設定する範囲設定ステップと、上記範囲設定ステップにて上記第1カメラの撮影範囲が設定された上記現画像と、上記前画像とを比較し、当該前画像において上記第1カメラの撮影範囲外に位置する物体が、上記第1カメラの撮影範囲内に侵入し得る存在であるか否かを判定する侵入判定ステップとを備えている。
本発明の一態様によれば、上記第1カメラの撮影範囲外にいる撮影対象ではない被写体が移動している場合に、撮影者が所望する画像(撮影対象ではない被写体が第1カメラの撮影範囲内に存在しない画像)を撮影することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る電子機器の要部構成を示すブロック図である。 上記電子機器に備えられた2つのカメラの画角を概略的に示す図である。 (a)及び(b)は、上記電子機器に備えられたサブカメラにより撮影される画像の一例を示す図である。(c)及び(d)は、上記電子機器に備えられたメインカメラにより撮影される画像の一例を示す図である。 (a)及び(b)は、本発明の実施形態1に係るサブカメラにより撮影される画像の一例を示す図である。(c)は、図4の(a)及び(b)の画像を合成した画像を示すイメージ図である。(d)は、本発明の実施形態1に係るメインカメラの撮影範囲を示す枠の位置を座標として示す図である。 本発明の実施形態1に係る画像処理装置の処理の一例を示すフローチャートである。 図5のS18以降の処理の変形例の一例を示すフローチャートである。 電子機器の表示画面の一例を示す図である。 (a)及び(b)は、本発明の実施形態2に係るサブカメラにより撮影される画像の一例を示す図である。(c)は、本発明の実施形態2に係るメインカメラにより撮影された画像について、画像の置き換え処理の概要の一例を示す図である。 本発明の実施形態2に係るメインカメラにより撮影される画像91において、被写体範囲を座標として示す図である。 本発明の実施形態2に係る画像処理装置の処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態3に係る電子機器の表示画面の一例を示す図である。
(画像処理装置の概要) 本発明に係る一実施形態の概要を、図1〜3を参照して以下に説明する。図2は、電子機器10に備えられた2つのカメラの画角を概略的に示す図である。実線で示される画角は、破線で示される画角よりも広角である。本発明では、破線で示される画角をメインカメラ(第1カメラ)11の画角とし、実線で示される画角をサブカメラ(第2カメラ)12の画角とする。メインカメラ11は、被写体81を捉えていることに対し、サブカメラ12は、被写体81だけでなく、被写体81に近づいている物体(被写体)82を捉えている。
また、電子機器10は、異なる画角で撮影可能な2つのカメラを備えている機器である。例えば、電子機器10は、図2に示されるようなデジタルカメラであってもよいし、携帯電話機、ノート型PC、またはタブレット端末等の携帯端末であってよい。
図3の(a)及び(b)は、図1における電子機器10に備えられたサブカメラ12により撮影される画像の一例を示す図である。なお、図3の(a)及び(b)には、メインカメラ11の撮影範囲を示す枠90をイメージとして記載するが、実際の画像には枠90はないものとする。図3の(a)に示す画像92aは、現時点でサブカメラ12により撮影された現画像である。図3の(a)に示すように、枠90内には撮影対象の被写体81及び撮影対象ではない被写体(以下、邪魔な被写体)82の一部が撮影されており、枠90外には邪魔な被写体82の残りの一部が撮影されている。図3の(b)に示す画像92bは、図3の(a)示す画像92aが撮影された時点よりもFフレーム前にサブカメラ12により撮影された前現画像である。図3の(b)に示すように、枠90内には被写体81が撮影されており、枠90外には邪魔な被写体82が撮影されている。
図3の(c)及び(d)は、図1における電子機器10に備えられたメインカメラ11により撮影される画像の一例を示す図である。図3の(c)に示す画像91aは、図3の(a)における枠90内の現画像であり、図3の(d)に示す画像91bは、図3の(b)における枠90内の前画像である。本発明は、被写体81が撮影される際に、撮影者が意図しない物体82がメインカメラ11の撮影範囲内に入り込んだ状態で撮影されること(例えば図3の(c))を防ぐものであり、撮影者が所望する写真(例えば図3の(d))を撮影するものである。
〔実施形態1〕
以下、本発明の一実施形態について図1および図4〜図7を参照して説明する。
(電子機器の構成例) 図1は、本発明の一実施形態に係る電子機器10の要部構成を示すブロック図である。電子機器10は、メインカメラ11、サブカメラ12及び画像処理装置1を備える。メインカメラ11は、被写体を撮影する撮影装置であり、サブカメラ12の画角よりも狭角に撮影可能である。また、メインカメラ11の画角は、撮影対象の被写体との距離に応じて可変としもよいし、一定としてもよい。サブカメラ12は、メインカメラ11の画角よりも広角に撮影可能な撮影装置である。サブカメラ12により撮影される画像の画素数は、メインカメラ11により撮影される画像の画像数よりも少ない設定としてもよい。
画像処理装置1は、画像取得部(画像取得手段)2、範囲設定部(範囲設定手段)3、パターン認識部4、判定処理部5、通知部(通知手段)6、表示部(表示手段)7及び入力受付部8を備える。画像取得部2はメインカメラ11及びサブカメラ12により撮影される画像を取得するものである。範囲設定部3は、画像取得部2により取得されたサブカメラ12の画像に対して、メインカメラ11の撮影範囲を示す枠の位置を設定するものである。なお、範囲設定部3が設定する枠の詳細については、図4の(d)にて後述する。
パターン認識部4は、物体認識部41、番号付与部42及び座標算出部43を備える。物体認識部41は、画像取得部2により取得された画像に写っている被写体を1つの塊として認識し、この塊を構成する全ての画素について座標を抽出する。例えば、図3の(b)において、画像92bの右側を歩いている被写体82を1つの塊と認識し、被写体82の塊を構成する黒い部分の画素の座標を抽出する。
番号付与部42は、物体認識部41により抽出された座標を用いて異なる時点で撮影された画像に写っている被写体同士を比較し、パターンマッチングにより同一被写体であるか否かを判定する。異なる時点で撮影された画像に写っている被写体同士が同一被写体である場合、番号付与部42は、先に撮影された画像における被写体と同一の被写体番号を、後に撮影された画像における被写体に付与する。同一の被写体でない場合、番号付与部42は、後に撮影された画像における被写体に、先に撮影された画像における被写体に使用されていない被写体番号を付与する。例えば、図3の(a)に示す現画像92aと図3の(b)に示すFフレーム前の前画像92bとについて被写体82同士を比較し、同一被写体であるか否かを判定する。同一被写体であれば、現画像92aにおける被写体82には前画像92bにおける被写体82と同一の被写体番号が付与される。なお、本発明では、公知技術のパターンマッチングを用いているため詳細な説明を省略する。
座標算出部43は、番号付与部42により被写体番号が付与された被写体の座標を算出する。座標の算出方法は任意とする。例えば、当該被写体の重心位置を座標としてもよいし、当該被写体の中心位置を座標としてもよい。また、当該被写体の座標を範囲として算出してもよい。
判定処理部5は、移動量算出部(移動量算出手段)51、侵入判定部(侵入判定手段)52、時間推定部(時間推定手段)53及び画像置換部(画像置換手段)54を備える。移動量算出部51は、座標算出部43により算出された座標を用いて、メインカメラ11の撮影範囲外にいる任意の被写体の移動量を算出する。侵入判定部52は、移動量算出部51によって算出された移動量に基づいて、メインカメラ11の撮影範囲外にいる被写体82がメインカメラ11の撮影範囲内に侵入し得る存在であるか否かを判定する。時間推定部53は、侵入判定部52からの通知に応じて、移動量算出部51によって算出された移動量に基づいて、メインカメラ11の撮影範囲外にいる被写体82がメインカメラ11の撮影範囲内に侵入し得るまでの時間を推定する。なお、移動量算出部51、侵入判定部52及び時間推定部53の詳細については、図4の(a)〜(c)、図5〜図6及び図7にて各々後述する。画像置換部54については、実施形態2にて後述する。
通知部6は、推定された時間が所定の閾値以下(例えば2秒)になったと時間推定部53から通知された侵入判定部52からの通知に応じて、メインカメラ11の撮影範囲内に侵入し得る存在があることを、音、光及び画面表示のうち少なくとも1つにより撮影者に通知する。通知部6の詳細については、図7にて後述する。表示部7は、電子機器10に備えられている表示画面(不図示)に各種データを表示させるものである。例えば、表示部7は、画像取得部2により取得されたメインカメラ11又はサブカメラ12の画像を表示する。入力受付部8は、撮影者(ユーザ)のシャッター操作を受付けるものである。撮影者によりシャッター操作が実行されると、入力受付部8はメインカメラ11に撮影させるとともに侵入判定部52に通知する。
(撮影対象ではない被写体の侵入例) 図4の(a)及び(b)は、本発明の実施形態1に係るサブカメラにより撮影される画像の一例を示す図である。なお、図4の(a)及び(b)には、メインカメラ11の撮影範囲を示す枠90をイメージとして記載するが、実際の画像には枠90はないものとする。図4の(a)に示す画像92aは、現時点でサブカメラ12により撮影された現画像である。図4の(a)に示すように、現画像92aには、枠90内に被写体81が撮影されており、枠90外には邪魔な被写体82が撮影されている。図4の(b)に示す画像92bは、図4の(a)に示す画像92aが撮影された時点よりもFフレーム前にサブカメラ12により撮影された前現画像である。図4の(b)に示すように、枠90内には被写体81が撮影されており、枠90外には邪魔な被写体82が、図4の(a)において撮影された位置よりも被写体81に対して離れた位置にいる状態で撮影されている。
図4の(c)は、図4の(a)及び(b)の画像を合成した画像を示すイメージ図である。なお、説明の便宜上、枠90内の画像は省略している。図4の(c)に示すように、サブカメラ12により撮影される画像92において、枠90外にいる邪魔な被写体82は、枠90内に向かう矢印の方向に距離だけ移動している。なお、邪魔な被写体82の移動量は、画像92に対して横方向の移動量をDx、縦方向の移動をDyとして、移動量算出部51により算出される。
図4の(d)は、メインカメラの撮影範囲を示す枠の位置を座標として示す図である。サブカメラ12のfフレーム目の画像において、枠90の左上にある頂点の座標を[Xfl,Yfu]とし、枠90の右下にある頂点の座標を[Xfr,Yfd]として、メインカメラの撮影範囲を示す枠の位置が範囲設定部3により設定される。
(撮影対象ではない被写体の侵入判定処理) 図5は、本発明の一実施形態に係る画像処理装置の処理の一例を示すフローチャートである。図5に示すように、画像取得部2は、メインカメラ11およびサブカメラ12により撮影されるfフレーム目の現画像を各々取得する(S11、画像取得ステップ)。そして、範囲設定部3は、S11にて取得されたサブカメラ12の現画像において、メインカメラ11の撮影範囲を示す枠90の位置[Xfl,Yfu],[Xfr,Yfd]を算出する(S12、範囲設定ステップ)。S12の後、物体認識部41は、S12にて枠90が設定されたサブカメラ12の現画像において、メインカメラ11の撮影範囲外に存在する物体を被写体として認識する(S13)。そして、番号付与部42は、S13にて認識された被写体に被写体番号nを付与し(S14)、座標算出部43は、S14にて被写体番号nが付与された被写体について、被写体毎に座標[X(f,n),Y(f,n)]を算出する(S15)。S15にて算出される座標は、例えば被写体の中心位置を示す。
S15の後、移動量算出部51は、S11にて取得されたサブカメラ12の現画像のフレーム数fが、フレーム数F枚以上であるか否かを判定する(S16)。サブカメラ12の現画像のフレーム数fがF枚以上である場合(S16にてYES)、移動量算出部51は、S11にて取得されたサブカメラ12の現画像と、S11にて取得されたサブカメラ12のFフレーム前の前画像とを比較し、被写体番号nの移動量(Dx及びDy)を被写体毎に算出する(S17)。なお、サブカメラ12の現画像のフレーム数fがF枚未満である場合(S16にてNO)、S11からの処理を繰り返す。また、S11〜S15までの処理は、定期的に行われているものとする。
S17の後、侵入判定部52はS18〜S21の処理に基づいて、メインカメラ11の撮影範囲外にいる被写体82(図4参照)がメインカメラ11の撮影範囲内に侵入し得る存在であるか否かを判定する(侵入判定ステップ)。ここで、使用する変数について以下のように定義しておく。
<変数定義>f:現在のフレーム数、n:被写体番号、F:移動量の算出に必要なフレーム枚数、
Xfl:fフレーム目において枠90の左上にある頂点のx座標、
Xfr:fフレーム目において枠90の右下にある頂点のx座標、
Yfu:fフレーム目において枠90の左上にある頂点のy座標、
Yfd:fフレーム目において枠90の右下にある頂点のy座標、
ThF:閾値フレーム数。
なお、サブカメラ12の画像の左上にある頂点を原点とし、原点から右方向に進むにつれてx座標が増加し、原点から下方向に進むにつれてy座標が増加することとする。
図5に示すように、S17の後、X(f,n)>XfrかつX(f,n)+Dx/F*ThF<Xfrが満たされる場合(S18にてYES)、侵入判定部52は、被写体82がメインカメラ11の撮影範囲内に侵入し得る存在であることを判定する。一方、S18にてNO場合、X(f,n)<XflかつX(f,n)+Dx/F*ThF>Xflが満たされれば(S19にてYES)、侵入判定部52は、被写体82がメインカメラ11の撮影範囲内に侵入し得る存在であることを判定する。
また、S19にてNO場合、Y(f,n)<YfuかつY(f,n)+Dy/F*ThF>Yfuが満たされれば(S20にてYES)、侵入判定部52は、被写体82がメインカメラ11の撮影範囲内に侵入し得る存在であることを判定する。さらに、S20にてNO場合、Y(f,n)>YfdかつY(f,n)+Dy/F*ThF<Yfdが満たされれば(S21にてYES)、侵入判定部52は、被写体82がメインカメラ11の撮影範囲内に侵入し得る存在であることを判定する。
S18にてYES、S19にてYES、S20にてYES、またはS21にてYESの場合、通知部6は、メインカメラ11の撮影範囲内に侵入し得る存在があることを撮影者に通知する(S22)。なお、S21にてNOの場合、本処理を終了する。
また、S18〜S21の判定に用いられる2つ目の条件は、被写体82の移動量又は移動速度を用いてもよい。例えば、被写体82の移動量が用いられる場合は、S18〜S21の判定に用いられる2つ目の条件は、Dx<−ThDx(水平方向移動量閾値)、Dx>ThDx、Dy<−ThDy(垂直方向移動量閾値)、及びDy>ThDyとしてもよい。また、被写体82の移速度が用いられる場合は、S18〜S21の判定に用いられる2つ目の条件は、Dx/F<−ThDxF(水平方向移動速度閾値)、Dx/F>ThDxF、Dy/F<−ThDy(垂直方向移動速度閾値)、及びDy/F>ThDyとしてもよい。
(侵入判定の変形例) 図6は、図5のS18以降の処理の変形例の一例を示すフローチャートである。本処理では、S15にて算出される座標は範囲として算出される(範囲設定ステップ)。例えば、以下のような変数を用いる。なお、以下に示す変数は全て、被写体番号nについての値である。
<変数定義2>X(f,n):x軸方向の中心位置を示すx座標、
Y(f,n):y軸方向の中心位置を示すy座標、
αl:被写体の中心位置から左側における被写体の横の範囲(横幅)を示す左幅、
αr:被写体の中心位置から右側における被写体の横の範囲(横幅)を示す右幅、
αu:被写体の中心位置から上側における被写体の縦の範囲(縦幅)を示す上幅、
αd:被写体の中心位置から下側における被写体の縦の範囲(縦幅)を示す下幅。
図6に示すように、図5のS17の後、X(f,n)−αl>XfrかつX(f,n)−αl+Dx/F*ThF<Xfrが満たされる場合(S31にてYES)、侵入判定部52は、被写体82がメインカメラ11の撮影範囲内に侵入し得る存在であることを判定する。一方、S31にてNO場合、X(f,n)+αr<XflかつX(f,n)+αr+Dx/F*ThF>Xflが満たされれば(S32にてYES)、侵入判定部52は、被写体82がメインカメラ11の撮影範囲内に侵入し得る存在であることを判定する。また、S32にてNO場合、Y(f,n)+αd<YfuかつY(f,n)+αd+Dy/F*ThF>Yfuが満たされれば(S33にてYES)、侵入判定部52は、被写体82がメインカメラ11の撮影範囲内に侵入し得る存在であることを判定する。さらに、S33にてNO場合、Y(f,n)−αu>YfdかつY(f,n)−αu+Dy/F*ThF<Yfdが満たされれば(S34にてYES)、侵入判定部52は、被写体82がメインカメラ11の撮影範囲内に侵入し得る存在であることを判定する。
S31にてYES、S32にてYES、S33にてYES、またはS34にてYESの場合、通知部6は、メインカメラ11の撮影範囲内に侵入し得る存在があることを撮影者に通知する(S35)。なお、S34にてNOの場合、本処理を終了する。
(効果) 上記の構成によれば、サブカメラ12により撮影された現画像と、現画像が撮影された時点よりも前にサブカメラ12により撮影された前画像とを比較し、前画像においてメインカメラ11の撮影範囲外に位置する物体が、メインカメラ11の撮影範囲内に侵入し得る存在であるか否かが判定される。それゆえ、メインカメラ11の撮影範囲外にいる撮影対象ではない被写体が移動している場合に、撮影者が所望する画像を撮影することが可能となる。
また、上記の構成によれば、メインカメラ11の撮影範囲外にいる物体の移動量に応じて、当該物体がメインカメラ11の撮影範囲内に侵入し得る存在であるか否かが判定される。このため、メインカメラ11の撮影範囲外にいる撮影対象ではない被写体がメインカメラ11の撮影範囲内に向かって移動する場合に、当該撮影対象ではない被写体がメインカメラ11の撮影範囲内に侵入し得る存在であることが判定される。それゆえ、メインカメラ11の撮影範囲内に侵入し得る存在の判定の精度を高めることが可能となる。
(撮影者への通知) 図7は、電子機器10の表示画面の一例を示す図である。図7の(a)に示すように、電子機器10の表示画面には、メインカメラ11により撮影された画像91が表示されているが、画像91上に警告を表示させてもよい。例えば、図4の(a)〜(c)にて上述したように、メインカメラ11の撮影範囲内に近づいている邪魔な被写体82が存在する場合、図7の(b)に示すように画像91上に警告マーク93を表示させてもよい。また、邪魔な被写体82が枠90内に侵入するまでの時間を、図7の(c)に示すように、図7の(b)の警告マーク93に加えて、警告時間94として画像91上に表示させてもよい。また、図7の(b)及び(c)に示す警告に加えて、音又は光により撮影者に通知してもよい。
邪魔な被写体82が枠90内に進入するまでの時間は、被写体82の移動速度、及び現画像における被写体82の座標から枠90までの距離に基づいて推定される。例えば、図5のS18〜S21にてYESの場合、時間推定部53は、被写体82が枠90内に侵入するまでの時間を、式(1)〜(4)により各々推定する。
(Xfr−X(f,n))*F/Dx*フレーム周期 ・・・式(1)
(Xfl−X(f,n))*F/Dx*フレーム周期 ・・・式(2)
(Xfu−Y(f,n))*F/Dy*フレーム周期 ・・・式(3)
(Xfd−Y(f,n))*F/Dy*フレーム周期 ・・・式(4)
(効果) 上記の構成によれば、メインカメラ11の撮影範囲外にいる物体が、メインカメラ11の撮影範囲内に侵入し得るまでの時間が推定され、推定された時間が所定の閾値以下となると、ユーザに通知される。このため、撮影者は、撮影の最中に、撮影者の所望する画像が撮影できなくなる可能性が高くなっていることを認識することができる。それゆえ、撮影対象ではない被写体が撮影範囲内に存在しない状態で、撮影対象である被写体を撮影することがさらに可能となる。
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について、図8〜図10に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
(電子機器の構成例) 図1にて上述した通り、判定処理部5は、画像置換部54を備える。画像置換部54は、侵入判定部52によりメインカメラ11の撮影範囲内に侵入した存在であると判定された被写体番号nの被写体について、メインカメラ11により撮影された現画像における座標範囲内にある画像を、メインカメラ11により撮影されたFフレーム前の前画像における当該座標範囲内にある画像に置き換える。
(画像置換処理の概要)
図8の(a)及び(b)は、本発明の実施形態2に係るサブカメラ12により撮影される画像の一例を示す図である。なお、図8の(a)及び(b)には、メインカメラ11の撮影範囲を示す枠90をイメージとして記載するが、実際の画像には枠90はないものとする。図8の(a)に示す画像92aは、撮影者によりシャッター操作が実行された現時点でサブカメラ12により撮影された現画像である。図8の(a)に示すように、現画像92aには、枠90内には被写体81及び邪魔な被写体82の一部が撮影されており、枠90外には邪魔な被写体82の残りの一部が撮影されている。図8の(b)に示す画像92bは、図8の(a)示す画像92aが撮影された時点よりもFフレーム前にサブカメラ12により撮影された前現画像である。図8の(b)に示すように、枠90内には被写体81が撮影されており、枠90外には邪魔な被写体82が撮影されている。
図8の(c)は、本発明の実施形態2に係るメインカメラ11により撮影された画像について、画像の置き換え処理の概要の一例を示す図である。図8の(c)の左側にある画像91aは、撮影者によりシャッター操作が実行された現時点でメインカメラ11により撮影される画像を示す図である。画像91aにおいて、邪魔な被写体82が写っている範囲をAとする。図8の(c)の右側にある画像91cは、図8の(c)の左側にある画像91aの一部を、別の画像に置き換えた処理画像である。処理画像91cにおける範囲Bは、画像91aにおける範囲Aの位置に対応し、図8の(c)の左側に示す画像91aが撮影された時点よりもFフレーム前にメインカメラ11により撮影された前画像の一部である。
図9は、メインカメラ11により撮影される画像91において、被写体範囲を座標として示す図である。例えば、メインカメラ11のfフレーム目の画像において、被写体範囲の形状が矩形として認識される場合、被写体範囲の左上にある頂点の座標を[Xs(f,n),Ys(f,n)]とし、被写体範囲の右下にある頂点の座標を[Xe(f,n),Ye(f,n)]として、座標算出部43によって算出される。
(画像置換処理)
図10は、本発明の実施形態2に係る画像処理装置の処理の一例を示すフローチャートである。本実施形態は、入力受付部8が撮影者によるシャッター操作を受付けた場合に実行される処理である。なお、図10に示す処理は、実施形態1にて上述した処理の後に実行されてもよいし、実施形態1にて上述した処理とは別に単独で実行されてもよい。また、S41〜S46の処理は所定の周期ごとに実行されているものとする。
入力受付部8が撮影者によるシャッター操作を受付けると、図10に示すように、画像取得部2は、メインカメラ11により撮影されるfフレーム目の現画像を取得する(S41)。そして、物体認識部41は、画像取得部2から範囲設定部3を介して通知されたメインカメラ11の現画像に存在する物体を被写体として認識する(S42)。
S42の後、番号付与部42は、S41にて取得された現画像と、S41にて取得された現画像が撮影された時点よりも1フレーム前にメインカメラ11により撮影された前画像とを比較し、同一の被写体が存在するか否かを判定する(S43)。S43にてYESの場合、番号付与部42は、S43にて比較した現画像の被写体に、S43にて比較した1フレーム前の前画像の被写体番号と同一の番号を付与する(S44)。一方、S43にてNOの場合、番号付与部42は、S43にて比較した現画像の被写体に、S43にて比較した1フレーム前の前画像の各被写体に付与されていない番号(新しい番号)を付与する(S45)。
S44及びS45の後、座標算出部43は、S43にて比較した現画像における各被写体の座標範囲[Xs(f,n),Ys(f,n)],[Xe(f,n),Ye(f,n)]を算出する(S46)。そして、入力受付部8が撮影者によるシャッター操作を受付けると(S47にてYES)、侵入判定部52は、S44およびS45にて付与された被写体番号n(n=1,2,3,…)を用いて、メインカメラ11により撮影された現画像における全ての被写体が、メインカメラ11により撮影されたFフレーム前の前画像に存在したか否かを判定する(S48)。一方、S47にてNOの場合、S41以降の処理を繰り返す。
S48にてNOの場合、侵入判定部52は、メインカメラ11の撮影範囲内に侵入した存在があることを判定する。そして、画像置換部54は、侵入判定部52によってメインカメラ11の撮影範囲内に侵入した存在であると判定された被写体番号nの被写体について、座標範囲[Xs(f,n),Ys(f,n)],[Xe(f,n),Ye(f,n)]内にある画像を、Fフレーム前の座標範囲[Xs(f,n),Ys(f,n)],[Xe(f,n),Ye(f,n)]内にある画像に置き換える(S49)。一方、S48にてYESの場合、侵入判定部52は、メインカメラ11の撮影範囲内に侵入した存在が無いことを判定する。なお、S48及びS49の処理は、複数の被写体(被写体番号n(n=1,2,3,…))のそれぞれについて実行されてもよい。
(画像置換処理に用いられる画像) S48及びS49の画像置換処理に用いられるFフレーム前の前画像は、置換されない範囲の画像と、置換される範囲の画像とで画像のズレが生じないように、適宜選択されればよい。例えば、置換される範囲の画像(図8の(c)に示す範囲B)として、メインカメラ撮影範囲に邪魔な被写体が写っていない画像で、現画像が撮影された時点に一番近い前画像が選択されてもよい。この場合、S48の処理は、複数の被写体のそれぞれについて実行されてもよい。また、S48に用いられるFフレーム前の前画像は、被写体番号nが新たに付与された画像が撮影された時点よりも1フレーム前の前画像としてもよい。
また例えば、S41にて取得される現画像に邪魔な被写体が複数存在することがS48の処理にて判定される場合(S48にてNO)、置換される範囲(図8の(c)に示す範囲B)の画像は、複数の被写体のそれぞれについて異なる前画像としてもよい。すなわち、Fフレーム前の前画像として、ある邪魔な被写体については、現画像よりも1フレーム前の前画像が用いられ、また別の邪魔な被写体については、現画像よりも3フレーム前の前画像が用いられることもある。
(効果) 上記の構成によれば、メインカメラ11の撮影範囲内に侵入した存在であると判定された被写体について、現画像における被写体の座標範囲内にある画像が、前画像における当該座標範囲内にある画像に置き換えられる。このため、撮影対象ではない被写体がメインカメラ11の撮影範囲に入った状態で撮影が行われた場合、撮影対象ではない被写体の箇所が、前画像に置き換えられる。それゆえ、撮影対象ではない被写体が撮影範囲内に存在しない状態で、撮影対象である被写体を撮影することがさらに可能となる。例えば、通行人の多い環境で撮影が行われる場合、撮影対象ではない通行人がメインカメラ11の撮影範囲内に入った状態で撮影されたとしても、撮影対象ではない通行人の画像箇所が、当該通行人が写っていない画像に置き換えられる。
〔実施形態3〕
本発明の他の実施形態について、図11に基づいて説明すれば、以下のとおりである。図11は、本発明の実施形態3に係る電子機器10の表示画面の一例を示す図である。図11に示すように、電子機器10の表示画面には、サブカメラ12により撮影される画像92が表示されてもよい。さらに、メインカメラ11の撮影範囲を示す枠90を画像92上に表示させてもよい。また、電子機器10の表示画面には、図7に示したようなメインカメラ11により撮影される画像91と、図11に示したようなサブカメラ12により撮影される画像92とを、切り替えて表示させてもよい。切り替えのタイミングは、撮影者による操作であってもよい。
(効果) 上記の構成によれば、サブカメラ12により撮影された画像上に、メインカメラ11の撮影範囲を示す枠90が表示される。このため、撮影者は、サブカメラ12により撮影される画像を見ることにより、撮影対象ではない被写体がメインカメラ11の撮影範囲内へ進入することを認識するとともに、撮影者が所望するタイミングで撮影することが可能となる。
〔ソフトウェアによる実現例〕
画像処理装置1の制御ブロック(特に範囲設定部3、パターン認識部4及び判定処理部5)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、画像処理装置1は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムおよび各種データがコンピュータ(またはCPU)で読み取り可能に記録されたROM(Read Only Memory)または記憶装置(これらを「記録媒体」と称する)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などを備えている。そして、コンピュータ(またはCPU)が上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る画像処理装置(1)は、被写体を撮影する第1カメラ(メインカメラ11)の画角よりも広い画角で撮影可能な第2カメラ(サブカメラ12)により撮影された現画像、及び当該現画像が撮影された時点よりも前に上記第2カメラにより撮影された前画像を取得する画像取得手段(画像取得部2)と、上記画像取得手段により取得された画像に対して、上記第1カメラの撮影範囲を設定する範囲設定手段(範囲設定部3)と、上記範囲設定手段により上記第1カメラの撮影範囲が設定された上記現画像と、上記前画像とを比較し、当該前画像において上記第1カメラの撮影範囲外に位置する物体が、上記第1カメラの撮影範囲内に侵入し得る存在であるか否かを判定する侵入判定手段(侵入判定部52)とを備えている。
上記の構成によれば、第2カメラにより撮影された現画像と、現画像が撮影された時点よりも前に第2カメラにより撮影された前画像とを比較し、前画像において第1カメラの撮影範囲外に位置する物体が、第1カメラの撮影範囲内に侵入し得る存在であるか否かが判定される。それゆえ、第1カメラの撮影範囲外にいる撮影対象ではない被写体が移動している場合に、当該被写体が侵入し得る存在であると侵入判定手段に判定されれば、当該被写体を含む画像に対して画像置換等を行い、撮影者が所望する画像(撮影対象ではない被写体が第1カメラの撮影範囲内に存在しない画像)を撮影することが可能となる。
本発明の態様2に係る画像処理装置は、上記態様1において上記現画像と上記前画像とを比較することにより上記物体の移動量を算出する移動量算出手段(移動量算出部51)を備え、上記侵入判定手段は、上記移動量算出手段によって算出された上記移動量が所定の閾値を超える場合に、上記物体が上記第1カメラの撮影範囲内に侵入し得る存在であることを判定してもよい。
上記の構成によれば、第1カメラの撮影範囲外にいる物体の移動量に応じて、当該物体が第1カメラの撮影範囲内に侵入し得る存在であることが判定される。このため、第1カメラの撮影範囲外にいる撮影対象ではない被写体が第1カメラの撮影範囲内に向かって移動する場合に、当該撮影対象ではない被写体が第1カメラの撮影範囲内に侵入し得る存在であることが判定される。それゆえ、第1カメラの撮影範囲内に侵入し得る存在の判定の精度を高めることが可能となる。
本発明の態様3に係る画像処理装置は、上記態様1または2において、上記第1カメラの撮影範囲内に侵入し得る存在があることをユーザに通知する通知手段(通知部6)と、上記物体が上記第1カメラの撮影範囲内に侵入し得る存在であると上記侵入判定手段により判定された場合に、上記物体が上記第1カメラの撮影範囲内に侵入し得るまでの時間を推定する時間推定手段(時間推定部53)とをさらに備え、上記通知手段は、上記時間推定手段によって推定された上記時間が所定の閾値以下となる場合に、上記ユーザに通知してもよい。
上記の構成によれば、第1カメラの撮影範囲外にいる物体が、第1カメラの撮影範囲内に侵入し得るまでの時間が推定され、推定された時間が所定の閾値以下となると、ユーザに通知される。このため、撮影者は、撮影の最中に、撮影者の所望する画像が撮影できなくなる可能性が高くなっていることを認識することができる。それゆえ、撮影対象ではない被写体が撮影範囲内に存在しない状態で、撮影対象である被写体を撮影することがさらに可能となる。
本発明の態様4に係る画像処理装置は、上記態様1において、上記画像取得手段は、上記第1カメラにより撮影された現画像、及び当該現画像が撮影された時点よりも前に上記第1カメラにより撮影された前画像を取得し、上記侵入判定手段は、上記画像取得手段により取得された上記第1カメラの上記現画像に存在する被写体が、上記画像取得手段により取得された上記第1カメラの上記前画像に存在しない場合、当該被写体は上記第1カメラの撮影範囲内に侵入した存在であることを判定し、上記侵入判定手段によって上記第1カメラの撮影範囲内に侵入した存在であると判定された被写体について、上記画像取得手段により取得された上記第1カメラの上記現画像において上記被写体が含まれる座標範囲内にある画像を、上記画像取得手段により取得された上記第1カメラの上記前画像における当該座標範囲内にある画像に置き換える画像置換手段(画像置換部54)をさらに備えてもよい。
上記の構成によれば、第1カメラの撮影範囲内に侵入した存在であると判定された被写体について、現画像における被写体の座標範囲内にある画像が、前画像における当該座標範囲内にある画像に置き換えられる。このため、撮影対象ではない被写体が第1カメラの撮影範囲に入った状態で撮影が行われた場合、撮影対象ではない被写体の箇所が、前画像に置き換えられる。それゆえ、撮影対象ではない被写体が撮影範囲内に存在しない状態で、撮影対象である被写体を撮影することがさらに可能となる。
本発明の態様5に係る画像処理装置は、上記態様1から4までの何れか1態様において、上記第2カメラにより撮影された画像を表示させる表示手段(表示部7)を備え、上記表示手段は、上記第2カメラにより撮影された画像上に、上記第1カメラの撮影範囲を示す枠(90)を表示させてもよい。
上記の構成によれば、第2カメラにより撮影された画像上に、第1カメラの撮影範囲を示す枠が表示される。このため、撮影者は、第2カメラにより撮影される画像を見ることにより、撮影対象ではない被写体が第1カメラの撮影範囲内へ進入することを認識するとともに、撮影者が所望するタイミングで撮影することが可能となる。
本発明の態様6に係る電子機器(10)は、上記態様1から5のいずれか1態様に記載の画像処理装置を備えている。
上記の構成によれば、上記態様1から5のいずれか1態様と同様の効果を奏する。
本発明の態様7に係る画像処理方法は、被写体を撮影する第1カメラの画角よりも広い画角で撮影可能な第2カメラにより撮影された現画像、及び当該現画像が撮影された時点よりも前に上記第2カメラにより撮影された前画像を取得する画像取得ステップと、上記画像取得ステップにて取得した画像に対して、上記第1カメラの撮影範囲を設定する範囲設定ステップと、上記範囲設定ステップにて上記第1カメラの撮影範囲が設定された上記現画像と、上記前画像とを比較し、当該前画像において上記第1カメラの撮影範囲外に位置する物体が、上記第1カメラの撮影範囲内に侵入し得る存在であるか否かを判定する侵入判定ステップとを備えている。
上記の構成によれば、上記態様1と同様の効果を奏する。
本発明の各態様に係る画像処理装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記画像処理装置が備える各手段として動作させることにより上記画像処理装置をコンピュータにて実現させる画像処理装置の制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
また、本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
本発明は、異なる2つのカメラを備えた電子機器に利用することができる。
1 画像処理装置
2 画像取得部(画像取得手段)
3 範囲設定部(範囲設定手段)
4 パターン認識部
5 判定処理部
51 移動量算出部(移動量算出手段)
52 侵入判定部(侵入判定手段)
53 時間推定部(時間推定手段)
54 画像置換部(画像置換手段)
6 通知部(通知手段)
7 表示部(表示手段)
8 入力受付部
11 メインカメラ(第1カメラ)
12 サブカメラ(第2カメラ)

Claims (8)

  1. 被写体を撮影する第1カメラの画角よりも広い画角で撮影可能な第2カメラにより撮影された現画像、及び当該現画像が撮影された時点よりも前に上記第2カメラにより撮影された前画像を取得する画像取得手段と、
    上記画像取得手段により取得された画像に対して、上記第1カメラの撮影範囲を設定する範囲設定手段と、
    上記範囲設定手段により上記第1カメラの撮影範囲が設定された上記現画像と、上記前画像とを比較し、当該前画像において上記第1カメラの撮影範囲外に位置する物体が、上記第1カメラの撮影範囲内に侵入し得る存在であるか否かを判定する侵入判定手段と
    上記第1カメラの撮影範囲内に侵入し得る存在があることをユーザに通知する通知手段と、
    上記物体が上記第1カメラの撮影範囲内に侵入し得る存在であると上記侵入判定手段により判定された場合に、上記物体が上記第1カメラの撮影範囲内に侵入し得るまでの時間を推定する時間推定手段とを備え、
    上記通知手段は、上記時間推定手段によって推定された上記時間が所定の閾値以下となる場合に、上記ユーザに通知することを特徴とする画像処理装置。
  2. 上記現画像と上記前画像とを比較することにより上記物体の移動量を算出する移動量算出手段を備え、
    上記侵入判定手段は、上記移動量算出手段によって算出された上記移動量が所定の閾値を超える場合に、上記物体が上記第1カメラの撮影範囲内に侵入し得る存在であることを判定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 上記第1カメラまたは上記第2カメラにより撮影された画像を表示する表示画面をさらに備え、
    上記通知手段は、上記物体が上記第1カメラの撮影範囲内に侵入しうるまでの時間を上記表示画面に表示させることを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 上記画像取得手段は、さらに上記第1カメラにより撮影された現画像、及び当該現画像が撮影された時点よりも前に上記第1カメラにより撮影された前画像を取得し、
    上記侵入判定手段は、さらに上記画像取得手段により取得された上記第1カメラの上記現画像に存在する被写体が、上記画像取得手段により取得された上記第1カメラの上記前画像に存在しない場合、当該被写体は上記第1カメラの撮影範囲内に侵入した存在であることを判定し、
    上記侵入判定手段によって上記第1カメラの撮影範囲内に侵入した存在であると判定された被写体について、上記画像取得手段により取得された上記第1カメラの上記現画像において上記被写体が含まれる座標範囲内にある画像を、上記画像取得手段により取得された上記第1カメラの上記前画像における当該座標範囲内にある画像に置き換える画像置換手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  5. 上記第2カメラにより撮影された画像を表示させる表示手段を備え、
    上記表示手段は、上記第2カメラにより撮影された画像上に、上記第1カメラの撮影範囲を示す枠を表示させることを特徴とする請求項1から4までの何れか1項に記載の画像処理装置。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の画像処理装置としてコンピュータを機能させるための画像処理プログラムであって、コンピュータを上記各手段として機能させるための画像処理プログラム。
  7. 請求項1から5のいずれか1項に記載の画像処理装置を備えた電子機器。
  8. 被写体を撮影する第1カメラの画角よりも広い画角で撮影可能な第2カメラにより撮影された現画像、及び当該現画像が撮影された時点よりも前に上記第2カメラにより撮影された前画像を取得する画像取得ステップと、
    上記画像取得ステップにて取得した画像に対して、上記第1カメラの撮影範囲を設定する範囲設定ステップと、
    上記範囲設定ステップにて上記第1カメラの撮影範囲が設定された上記現画像と、上記前画像とを比較し、当該前画像において上記第1カメラの撮影範囲外に位置する物体が、上記第1カメラの撮影範囲内に侵入し得る存在であるか否かを判定する侵入判定ステップと
    上記第1カメラの撮影範囲内に侵入し得る存在があることをユーザに通知する通知ステップと、
    上記物体が上記第1カメラの撮影範囲内に侵入し得る存在であると上記侵入判定ステップにおいて判定された場合に、上記物体が上記第1カメラの撮影範囲内に侵入し得るまでの時間を推定する時間推定ステップとを含み、
    上記通知ステップでは、上記時間推定ステップにおいて推定された上記時間が所定の閾値以下となる場合に、上記ユーザに通知することを特徴とする画像処理方法。
JP2014152101A 2014-07-25 2014-07-25 画像処理装置、画像処理プログラム、電子機器及び画像処理方法 Active JP6367037B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014152101A JP6367037B2 (ja) 2014-07-25 2014-07-25 画像処理装置、画像処理プログラム、電子機器及び画像処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014152101A JP6367037B2 (ja) 2014-07-25 2014-07-25 画像処理装置、画像処理プログラム、電子機器及び画像処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016032125A JP2016032125A (ja) 2016-03-07
JP6367037B2 true JP6367037B2 (ja) 2018-08-01

Family

ID=55442298

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014152101A Active JP6367037B2 (ja) 2014-07-25 2014-07-25 画像処理装置、画像処理プログラム、電子機器及び画像処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6367037B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6293706B2 (ja) * 2015-06-26 2018-03-14 京セラ株式会社 電子機器及び電子機器の動作方法
JP2017069618A (ja) * 2015-09-28 2017-04-06 京セラ株式会社 電子機器及び撮像方法
WO2021193053A1 (ja) * 2020-03-24 2021-09-30 ソニーグループ株式会社 情報処理装置、情報処理方法、及び、プログラム

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09149364A (ja) * 1995-11-17 1997-06-06 Sharp Corp 静止画生成装置
JP2009282143A (ja) * 2008-05-20 2009-12-03 Nikon Corp 撮影装置
JP2010118984A (ja) * 2008-11-14 2010-05-27 Nikon Corp 撮影装置
JP2012042805A (ja) * 2010-08-20 2012-03-01 Olympus Imaging Corp 撮像装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016032125A (ja) 2016-03-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN107438173B (zh) 视频处理装置、视频处理方法和存储介质
KR101803712B1 (ko) 화상처리장치, 제어 방법, 프로그램 및 기록 매체
JP5592006B2 (ja) 三次元画像処理
JP5810296B2 (ja) 画像表示装置及び画像表示方法
JP6935247B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム
JP2010166545A (ja) 撮像装置、ストロボ画像生成方法、および、プログラム
US9811909B2 (en) Image processing apparatus, distance measuring apparatus, imaging apparatus, and image processing method
JP2015148532A (ja) 距離計測装置、撮像装置、距離計測方法、およびプログラム
CN110866486B (zh) 主体检测方法和装置、电子设备、计算机可读存储介质
JP2010114752A (ja) 撮像装置及び撮像方法及びプログラム
JP6367037B2 (ja) 画像処理装置、画像処理プログラム、電子機器及び画像処理方法
US11184545B2 (en) Display control apparatus, imaging apparatus, control method for display apparatus, and non-transitory computer readable medium
US9706121B2 (en) Image processing apparatus and image processing method
JP5247338B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
JP6104066B2 (ja) 画像処理装置および画像処理方法
JP2015154334A (ja) 撮像装置、その制御方法、および制御プログラム
JP7389558B2 (ja) 情報処理装置およびその制御方法ならびにプログラム
CN108431867B (zh) 一种数据处理方法及终端
JP2015220662A (ja) 画像処理装置及びその制御方法、並びにプログラム
CN114143442B (zh) 图像虚化方法、计算机设备、计算机可读存储介质
JP2014153517A (ja) 画像処理装置および画像処理方法、プログラム並びに記憶媒体
US10769805B2 (en) Method, image processing device, and system for generating depth map
JP6044123B2 (ja) 被写体追尾装置および電子カメラ並びに被写体追尾プログラム
JP2018174461A (ja) 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム
JP6501732B2 (ja) データ処理装置、撮像装置、およびデータ処理装置の制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170323

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171220

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171226

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180222

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180605

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180704

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6367037

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150