JP6364709B2 - 咬合具付き包装袋 - Google Patents

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Description

本発明は、相互に咬合し合う雄部材と雌部材とからなる熱可塑性樹脂製の咬合具が、積層体からなる包装袋の一辺に設けられた開口部の内面に開口部に沿って装着された咬合具付き包装袋に関し、詳しくはスナック菓子、キャンディー、チョコレート、飴等の内容物が収容された包装袋の開口部を開状態に形状保持ができ内容物を取り出し易い咬合具付き包装袋に関する。
従来、包装袋の開口部に雄部材及び雌部材よりなる帯状の咬合具を設けることにより開閉自在とした包装袋が、食品、医薬品、雑貨等の分野で広く使用されている。この帯状の咬合具の雄部材は、開口部近傍の包装袋内面部分にヒートシール等で熱融着される帯状の基部と、この帯状の基部に突設され、先端が膨出する断面形状で、帯状の基部の延出方向に沿って延びる雄型咬合部とを備えた構成である。
雌部材も同様に、帯状の基部と、雄型咬合部の先端膨出部分と咬合する湾曲状の断面形状で、帯状の基部の延出方向に沿って延びる雌型咬合部とを備えた構成である。そして、前記雄型咬合部および雌型咬合部を互いに咬合させることにより、包装袋開口部周縁が線状に密閉されるため、食品等を漏れ出すことなく密閉収納することができる。このような咬合具付き袋に密閉収納された食品等の内容物を取り出す場合、例えば、開口部近傍の袋外側部分を摘んで外方に引っ張って開けられる。
このように、咬合具付き包装袋は、簡便に包装袋を自在に開閉できるが、咬合具は、雄部材及び雌部材とも上記のような形状をしているために包装袋本体に比べて剛性が高く、咬合具を開けて包装袋を開口しても、すぐに元の状態に戻り開口部が閉塞してしまう(以下、開口部の閉塞性という。)。このため、開封された包装袋から内容物を取り出す場合、その都度開口しなければならず、使い勝手が悪いという問題があった。特に、包装袋を構成する積層体にアルミニウム箔が積層されていない場合、積層体自身が塑性変形する性質が減じられるので開口部の閉塞性が著しいものとなる。
そこで、積層材料からなり、パウチ本体部の一辺に未シール部を有するパウチの片側外面又は両側外面の未シール部に近接する位置に、形状保持性プラスチック線材を未シール部と平行に粘着層によって接着したパウチが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、基材とシーラント層を少なくとも有する表面材および裏面材の2枚の積層体からなる自立袋であって、開封予定線に沿って切り取ることにより形成される開口部の開封予定線に平行し、表裏面材のシーラント層に多層構造の延伸した形状保持性プラスチック線材をそれぞれのシーラント層との熱融着により配置した包装袋も知られている(例えば、特許文献2参照)。
また、相互に咬合し合う雄部材と雌部材とからなり雄部材及び/又は雌部材と形状保持部材が熱融着され一体化された熱可塑性樹脂製の咬合具が包装袋の開口部の内面に融着された咬合具付き包装袋も開示されている(例えば、特許文献3参照)。
しかしながら、特許文献1を咬合具(チャック)付き包装袋に適用する場合には、形状保持性プラスチック線材を包装袋の外面に粘着層を介して接着するために製品の輸送途上に生じる衝撃や製品のハンドリング時の外力により形状保持性プラスチック線材の一部が剥がれたり、粘着層の端面にゴミが付着し不衛生となったりする恐れがある。さらに部品としてチャックと形状保持性プラスチック線材が必要となり、部品代がコストアップになり、加えて2部品を包装袋に取り付けなければならず製造工程が煩雑となり、生産性が劣るという問題がある。特許文献2を咬合具(チャック)付き包装袋に適用する場合には、形状保持性プラスチック線材を自立袋の内面に熱融着されるので特許文献1の上記品質面や衛生面の問題は解消されるが、部品としてチャックと形状保持性プラスチック線材の2部品が必要となり、コストアップになり、加えて2部品を包装袋に取り付けなければならず製造工程が煩雑となり、生産性が劣るという問題がある。さらに、形状保持性プラスチック線材は包装袋に取り付ける際、ガイドに擦れてひげ状物が発生し易く、このひげ状物が包装袋内で脱落すると異物混入となるという問題がある。特許文献3の包装袋の咬合具は形状保持部材が雄部材及び/又は雌部材と熱融着され一体化されているので、特許文献1、2よりは製造工程が簡素化され生産性は向上したが、咬合具の形状保持部材は延伸されているので咬合具を包装袋に取り付ける際、形状保持部材がガイドに擦れてひげ状物が発生し易く、このひげ状物が包装袋内で脱落すると異物混入になるという問題がある。
特開2013−18494号公報 特開2012−25453号公報 特開2007−246140号公報
そこで本発明は、包装袋の開口部を開状態に形状保持ができ内容物が取り出しやすい咬合具付き包装袋とすると共に、包装袋の製造の際、咬合具にひげ状物が発生することがない咬合具付き包装袋を提供することである。
本発明は、上記課題を達成するためになされたものであり、請求項1記載の本発明は、相互に咬合し合う雄部材と雌部材とからなる熱可塑性樹脂製の咬合具が、積層体からなる包装袋の一辺に設けられた開口部の内面に開口部に沿って装着された咬合具付き包装袋であって、前記雄部材は帯状の第一基部と、前記第一基部の一方の面上に突出して前記第一基部と連続して設けられた帯状の雄型咬合部を備えており、前記雌部材は帯状の第二基部と、前記第二基部の一方の面上に突出して前記第二基部と連続して設けられた帯状の雌型咬合部を備えており、前記雄型咬合部および前記雌型咬合部が少なくとも高密度ポリエチレン樹脂100重量部に対して無機充填物1〜30重量部を含む樹脂組成物からなり、前記第一基部および前記第二基部がポリオレフィン樹脂からなり、前記雄部材は前記第一基部と前記雄型咬合部が一体成形された未延伸の形状保持性を有する部材であり、前記雌部材は前記第二基部と前記雌型咬合部が一体成形された未延伸の形状保持性を有する部材であり、前記雄部材および前記雌部材の帯状に伸びる方向と直交する方向の断面積を合計した断面積に対して、前記雄型咬合部と前記雌型咬合部の帯状に伸びる方向と直交する方向の断面積を合計した断面積が占める割合が35%以上であり、前記雌部材の帯状に伸びる方向と直交する方向において前記第二基部の長さが前記雌型咬合部の長さの4倍〜5倍であり、前記積層体は厚さ1μm以上の金属箔層が積層されていないことを特徴とする咬合具付き包装袋である。
また、請求項2記載の本発明は、相互に咬合し合う雄部材と雌部材とからなる熱可塑性樹脂製の咬合具が、積層体からなる包装袋の一辺に設けられた開口部の内面に開口部に沿って装着された咬合具付き包装袋であって、前記雄部材は帯状の第一基部と、前記第一基部の一方の面上に突出して前記第一基部と連続して設けられた帯状の雄型咬合部を備えており、前記雌部材は帯状の第二基部と、前記第二基部の一方の面上に突出して前記第二基部と連続して設けられた帯状の雌型咬合部を備えており、前記雄型咬合部および前記雌型咬合部が少なくとも高密度ポリエチレン樹脂100重量部に対して無機充填物1〜30重量部を含む樹脂組成物からなり、前記第一基部および前記第二基部がポリオレフィン樹脂からなり、前記雄部材は前記第一基部と前記雄型咬合部が一体成形された未延伸の形状保持性を有する部材であり、前記雌部材は前記第二基部と前記雌型咬合部が一体成形された未延伸の形状保持性を有する部材であり、前記雄部材および前記雌部材の帯状に伸びる方向と直交する方向の断面積を合計した断面積に対して、前記雄型咬合部と前記雌型咬合部の帯状に伸びる方向と直交する方向の断面積を合計した断面積が占める割合が35%以上であり、前記雌部材の帯状に伸びる方向と直交する方向において前記第二基部の長さが前記雌型咬合部の長さの4倍〜5倍であり、前記積層体のループスティフネスが0.1N(ニュートン)/15mm以下であり、前記開口部において前記咬合具と平行方向の未シール部の長さが160mm以下であり、前記積層体は厚さ1μm以上の金属箔層が積層されていないことを特徴とするものである。
また、請求項3記載の本発明は、請求項1または請求項2に記載の咬合具付き包装袋において、前記無機充填物が、タルク、造核剤、マイカ、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウムおよびこれらの混合物からなる群より選ばれたことを特徴とするものである。
また、請求項4記載の本発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の咬合具付き包装袋において、前記包装袋が、前記開口部に沿って装着された前記咬合具と交差する両端に側端シール部を備えてなり、前記咬合具は前記側端シール部の両外縁まで伸びており、前記咬合具の前記雄部材および前記雌部材の前記側端シール部と交差する部分に前記雄部材および前記雌部材のそれぞれに切欠き孔が設けられていることを特徴とするものである。
本発明の包装袋は、雄部材および雌部材が形状保持性を有する部材からなる咬合具が包装袋の一辺に設けられた開口部の内面に開口部に沿って装着されている構成とすることにより、包装袋の開口部の開閉が自在となるうえに、咬合具は塑性変形可能な形状保持性を有しており、雄部材と雌部材を手で引張って咬合状態を解除して包装袋を開口すると、咬合具が塑性変形して開口状態が保持されるので内容物が包装袋より容易に取出すことができ、消費者に利便性を付与できるという効果を奏する。また、包装袋の開口部を閉塞するには、咬合具を元の状態に戻し、手指で咬合具の雄部材と雌部材を互いに圧すると咬合されて、容易に包装袋の再封ができる。
また、雄部材は帯状の第一基部と、第一基部の一方の面上に突出して第一基部と連続して設けられた帯状の雄型咬合部を備えており、雌部材は帯状の第二基部と、第二基部の一方の面上に突出して第二基部と連続して設けられた帯状の雌型咬合部を備えており、雄型咬合部および雌型咬合部が少なくとも高密度ポリエチレン樹脂100重量部に対して無機充填物1〜30重量部を含む樹脂組成物からなり、第一基部および第二基部がポリオレフィン樹脂からなり、雄部材は第一基部と雄型咬合部が一体成形された未延伸の形状保持性を有する部材であり、雌部材は第二基部と雌型咬合部が一体成形された形状保持性を有する部材である構成とすることにより、咬合具(チャック)と形状保持材の2部品を必要とする従来の包装袋に比べ、コスト低減が図れ、加えて2部材を包装袋に取り付ける従来の製造工程に比べ、簡素化が図れ、生産性に優れる。
また、雄部材および雌部材は未延伸の形状保持性を有する部材であるので、包装袋の製造の際、咬合具がガイドロールに擦れてもひげ状物が発生することがない。
さらに、積層体は厚さ1μm以上の金属箔層が積層されていない構成とすることにより、包装袋をゴミとして焼却処理しても、包装袋の積層体の総重量に対して金属箔成分が占める割合が僅かであり、焼却炉を傷めることがない。
また、請求項に記載の本発明は、前記積層体のループスティフネスが0.1N(ニュートン)/15mm以下である構成とすることにより、積層体の弾性により開口されて変形した状態から元の状態に戻ろうとする力よりも咬合具の開口を保持しようとする力の方が優るので、積層体に金属箔層が積層されていない構成であっても開口部の形状保持機能がより得られやすい。
また、請求項に記載の本発明は、前記無機充填物が、タルク、造核剤、マイカ、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウムおよびこれらの混合物からなる群より選ばれた構成とすることにより、雄型咬合部および雌型咬合部の高密度ポリエチレン樹脂に剛性を増加し、弾性を減少させ、より形状保持の維持を可能なものとする。
本発明に係る咬合具付き包装袋の一実施形態を示し、(イ)は正面図、(ロ)はA−A線断面図である。 図1(ロ)の円内に相当する部分の咬合具が咬合した状態を示す拡大断面図である。 本発明に係る咬合具付き包装袋の咬合具を説明する説明図である。 本発明に係る咬合具付き包装袋の開口した状態を示す部分斜視図である。 本発明に係る咬合具付き包装袋のその他の実施形態を示す正面図である。
上記の本発明について、図面等を用いて以下に詳述する。
図1は本発明に係る咬合具付き包装袋の一実施形態を示し、(イ)は正面図、(ロ)はA−A線断面図、図2は 図1(ロ)の円内に相当する部分の咬合具が咬合した状態を示す拡大断面図、図3は本発明に係る咬合具付き包装袋の咬合具を説明する説明図、図4は本発明に係る咬合具付き包装袋の開口した状態を示す部分斜視図、図5は本発明に係る咬合具付き包装袋のその他の実施形態を示す正面図であり、図中の1、1’は咬合具付き包装袋、2は前面胴材、3は背面胴材、4は底材、5は咬合具、6は側端シール部、7は下端シール部、8は未シール部、9は上端シール部形成予定部、10は雄部材、11は帯状の第一基部、12は帯状の雄型咬合部、20は雌部材、21は帯状の第二基部、22は帯状の雌型咬合部、30は積層体、31は基材層、32は中間層、33は熱接着性樹脂層、40は切欠き孔、Nはノッチ、Oは開口部、aは雄部材の帯状に伸びる方向と直交する方向の第一基部の長さ、bは雄部材の帯状に伸びる方向と直交する方向の雄型咬合部の長さ、cは雌部材の帯状に伸びる方向と直交する方向の第二基部の長さ、dは雌部材の帯状に伸びる方向と直交する方向の雌型咬合部の長さ、eは咬合具と平行方向の未シール部の長さ、fは開口部の長さをそれぞれ示す。
図1は本発明に係る咬合具付き包装袋の一実施形態を示し、(イ)は正面図、(ロ)はA−A線断面図であって、咬合具付き包装袋1は、積層体30からなる前面胴材2、背面胴材3、底材4で構成され、前面胴材2と背面胴材3を対向して配置し下端部に内側に折り込んだ底材4を挿入して前面胴材2と背面胴材3の上端に開口部Oを設けて、該開口部Oを除く周縁を熱接着し、両側端に側端シール部6、6、下端の底部に舟形形状の下端シール部7を設けたスタンディングパウチの形態である。さらに上部に前面胴材2、背面胴材3の内面に相互に咬合し合う雄部材10と雌部材20とからなる熱可塑性樹脂製の咬合具5が、開口部Oに沿って装着されている。開口部Oの内面に装着された咬合具5は開口部Oを開閉するためのものであり、通常、咬合具付き包装袋1は、図1に示すように咬合を解除し折り込んだ底材4を拡げて開口部Oから内容物を充填した後、図2に示すように咬合具5の雄部材10と雌部材20を相互に咬み合わせると共に開口部Oの上端の上端シール部形成予定部9で熱接着されて密封されるものである。図1のハッチングと点線で示した部分が上端シール部形成予定部9を示す。
図2は、図1(ロ)の円内に相当する部分の咬合具が咬合した状態を示す拡大断面図であり、この図において積層体30の一例を示している。図3は本発明に係る咬合具付き包装袋1の咬合具5を説明する説明図である。図2、図3を参照しながら本発明に係る咬合具付き包装袋1の咬合具5および積層体30について説明する。
図2、3に示すように、本発明の一実施形態の咬合具5は、一対の雄部材10と雌部材20から構成されている。雄部材10は、帯状の第一基部11と、第一基部11の一方の面上に突出して第一基部11と連続して帯状の断面略スペード形の雄型咬合部12が設けられている。雌部材20は、帯状の第二基部21と、第二基部21の一方の面上に突出して第二基部21と連続して帯状の断面円弧状の雌型咬合部22が設けられている。この咬合具5は、雄型咬合部12と雌型咬合部22が相互に咬合しあうようになっている。
図3に示すように雄型咬合部12および雌型咬合部22が少なくとも高密度ポリエチレン樹脂100重量部に対して無機充填物1〜30重量部を含む樹脂組成物からなり、第一基部11および第二基部21がポリオレフィン樹脂からなっている。雄型咬合部12および雌型咬合部22は当該無機充填物を含むことにより剛性と形状保持性が付与されるものとなる。高密度ポリエチレン樹脂100重量部に対して無機充填物が1重量部未満では、咬合具としての形状保持性が十分に発揮されず、高密度ポリエチレン樹脂100重量部に対して無機充填物が30重量部を超えると、樹脂組成物の流動性が著しく悪くなり、形状保持テープの製造において押出成形が困難になる。無機充填物としては、タルク、造核剤、マイカ、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウムおよびこれらの混合物からなる群より選ぶことが好ましい。
通常、咬合具は、雄部材に突出した凸部および雌部材に突出した凹部を有するために、この凸部および凹部が骨となり、咬合具自体を屈曲させても元の直線状態に戻りやすい性質を有しているが、本発明は、骨となる雄部材10の帯状の雄型咬合部12および雌部材20の帯状の雌型咬合部22を高密度ポリエチレン樹脂100重量部に対して無機充填物1〜30重量部を含む樹脂組成物とすることにより、咬合具5に剛性を付与すると共に弾性を減じ、咬合具5を屈曲させると元に直線状態に戻ろうとする復元性を阻害し、屈曲させた状態の形状保持性を有効に作用させるものとなる。
また、第一基部11および第二基部21に用いるポリオレフィン樹脂としては、咬合具付き包装袋の積層体30の内層となる熱接着性樹脂層33(図2参照)に用いる熱接着性樹脂と熱接着可能な樹脂からなるものであれば、特に限定するものではなく、適宜選択して用いればよいのであって、たとえば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状(線状)低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−αオレフィン共重合体、エチレン−ブテン共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸メチル共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体等の樹脂の一種ないしそれ以上からなる樹脂を用いることができる。
そして、咬合具5の雄部材10は、第一基部11に用いる樹脂と、雄型咬合部12に用いる樹脂組成物を例えば共押出し法で同時に押出して一体成形することができる。同様に雌部材20も、第二基部21に用いる樹脂と、雌型咬合部22に用いる樹脂組成物を例えば共押出し法で同時に押出して一体成形することができる。
このような構成とすることにより、従来の咬合具(チャック)と形状保持材の2部品を必要とする包装袋に比べ、コスト低減が図れ、加えて2部品を包装袋に取り付ける従来の製造工程に比べ、簡素化が図れる。また、咬合具5の雄部材10および雌部材20は未延伸であり、従来の形状保持性の咬合具のように延伸されることなく、未延伸の形状保持性を有する部材とされているので、包装袋の製造の際、従来の延伸された部材の咬合具と比べ、咬合具5がガイドロールに擦れてもひげ状物が発生することがないという効果が得られる。
本発明の咬合具5の第一基部11および第二基部21は形状保持性が少ないので形状保持性を有する雄型咬合部12および雌型咬合部22との比率も考慮するほうが好ましい。まず、雄部材10および雌部材20の帯状に伸びる方向と直交する方向のそれぞれの断面積を合計した断面積(図3における斜線部分と無地部分の合計面積)に対して、雄型咬合部12と雌型咬合部22の帯状に伸びる方向と直交する方向のそれぞれの断面積を合計した断面積(図3における斜線部分の合計面積)が占める割合が35%以上であることが好ましい。35%未満であると十分な形状保持性が得られない。
つぎに図3に示すように雄部材10の左右方向において、第一基部11は左右方向の略中央に雄型咬合部12の基部が埋設されており、その雄型咬合部12の基部を挟む両側にフランジを備えている。また、雌部材20の左右方向において、第二基部21は左右方向の略中央に雌型咬合部22の基部が埋設されており、その雌型咬合部22の基部を挟む両側にフランジを備えている。雄型咬合部12のフランジおよび雌型咬合部22のフランジは雄型咬合部12および雌型咬合部22を積層体30の熱接着性樹脂層33に熱接着することを容易にし、また咬合具5の咬合を解除して開封を容易にするものである。
また、図3に示すように、雌部材20の帯状に伸びる方向と直交する方向において第二基部の長さcが雌型咬合部の長さdの2倍〜5倍(c/d)であることが好ましい。第二基部の長さcと雌型咬合部の長さdの比(c/d)が2倍未満であると咬合具5を積層体30に熱接着しにくく、5倍を超えると十分な形状保持性が得られなくなる。なお、雄部材10の帯状に伸びる方向と直交する方向において第一基部の長さaが雄型咬合部の長さbの比(a/b)は第二基部の長さcと雌型咬合部の長さdの比(c/d)より少し小さいものとなるが形状保持性への影響は無視できる程度であり、第二基部の長さcと雌型咬合部の長さdの比(c/d)を咬合具の咬合部の比として表すこととした。
つぎに本発明の咬合具付き包装袋1に用いられる積層体30について説明する。
図2に示すように前面胴材2、背面胴材3の積層体30は基材層31、中間層32、熱接着性樹脂層33がドライラミネーション法やエクストルージョンラミネーション法等の公知の技法により積層されてなる。基材層31としては、機械的、物理的、化学的等において優れた性質を有する合成樹脂製フィルムを用いることができ、たとえば、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリプロピレン系等の樹脂を用いることができる。また、これらの樹脂を用いたフィルムとしては、未延伸フィルム、あるいは、一軸方向ないし二軸方向に延伸した延伸フィルム等のいずれのものでも使用することができ、フィルムの厚さとしては基材としての強度、剛性などについて必要最低限に保持され得る厚さであればよく、コストなどを勘案して決めればよい。通常、当該合成樹脂製フィルムに印刷が施されることが多く、印刷適性が求められるために、一軸方向ないし二軸方向に延伸した延伸フィルムが好適である。また、合成樹脂製フィルムにポリビニルアルコール、塩化ビニリデン等のバリア材がコートされたフィルム及び酸化珪素、酸化アルミ等の無機物が蒸着されたフィルムも使用される。
また、積層体30には、酸素ガス、水蒸気ガス等のガスバリアー性、及び/又は、遮光性を付与するために中間層32が設けられ、中間層32としては、たとえば、ポリビニルアルコール、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物、ポリ塩化ビニリデン等のフィルム、あるいは、ポリエステル、ポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体等のポリオレフィン、ポリビニルアルコール等のフィルムにポリ塩化ビニリデンを塗工したフィルムないしはアルミニウム、酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化インジウム、酸化錫、酸化ジルコニウム等の無機物の蒸着を施したフィルム等を用いることができる。もちろん、内容物に要求される保護機能により中間層を省略することもできる。
熱接着性樹脂層33としては、熱により溶融し相互に溶着し得る熱接着性樹脂から形成された層であればよく、咬合具付き包装袋1に要求される物性により適宜選択して用いればよいのであって、たとえば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状(線状)低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−αオレフィン共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸メチル共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体等の樹脂の一種ないしそれ以上からなる樹脂で形成することができ、咬合具5の第一基部11、第二基部21との熱接着性を勘案して適宜選択される。
本発明で重要なことは、積層体30は厚さ1μm以上の金属箔層が積層されていないことを特徴とするものであり、従来の金属箔層を備えた包装袋は金属箔層の有する形状保持性により、開口部の形状保持は達成されるが、使用後の廃棄物としての焼却の問題を有するものであり、これに対し、本発明は金属箔層を使用することなく、厚さ1μm未満の例えば、アルミニウム等の蒸着層とすることにより、廃棄物の焼却の問題を生じることがない。
また、積層体30のループスティフネスが0.1N(ニュートン)/15mm以下であることが好ましい。0.1N(ニュートン)/15mmを超えると積層体30の屈曲変形した状態から元の状態に戻ろうとする力が咬合具5の形状保持しようとする力を上回り、十分な形状保持性が得られない。
本発明の咬合具付き包装袋1において、咬合具5は、第一基部11と形状保持性を有する雄型咬合部12が一体化された雄部材10と、第二基部21と形状保持性を有する雌型咬合部22が一体化された雌部材20とで構成されているために従来の咬合具取付け製袋機で製造ができるものである。尚、咬合具付き包装袋1は、一実施形態で示した自立袋に限定されるものではなく、平袋、ガセット袋、三方袋等にも使用できる。
ただし、図1に示すように開口部Oにおいて咬合具5と平行方向の未シール部の長さeが40mm以上で220mm以下であることが好ましい。220mmを超えると包装袋の開口部を屈曲変形させ開口した状態から元の状態に戻ろうとする力が咬合具の形状保持しようとする力を上回り開口部の形状保持性が劣る。
つぎに、本発明の咬合具付き包装袋1の形状保持性について図1、図4を参照しながら説明する。先ず、開口部Oより咬合具5の咬合が解除され内容物が咬合具付き包装袋1内に充填され、咬合具5が咬合されると共に上端シール部形成予定部9がシールされ密封される。使用に際し、咬合具付き包装袋1のノッチNより左右方向に咬合具付き包装袋1を引裂きシールされた上端シール部形成予定部9を切り取る。そして、未シール部8の前面胴材2と背面胴材3の上端を指で摘み、外方に相反する方向に引張ると雄型咬合部12と雌型咬合部22の咬合が解除され咬合具付き包装袋1が開口される。図4に示すように雄部材10及び雌部材20は、変形し、雄型咬合部12および雌型咬合部22の形状保持性により咬合具5が開口状態に保持されるために内容物を容易に取出すことができる。また、雄部材10の雄型咬合部12と雌部材20の雌型咬合部22を指で互いに圧すると、咬合されて元の状態に戻り、咬合具付き包装袋1が容易に再封される。
図5は本発明の咬合具付き包装袋のその他の実施形態を示す正面図である。図5に示すようにその他の実施形態の包装袋1’は、開口部Oに沿って装着された咬合具5と交差する両端の側端シール部6、6において、咬合具5は側端シール部6、6の両外縁まで伸びており、咬合具5の雄部材10および雌部材20の側端シール部と交差する部分に雄部材10および20雌部材のそれぞれに切欠き孔40が設けられている。切欠き孔40は所定の形状の抜き型等により、雄部材10と雌部材20の一部を打ち抜いて形成することができる。切欠き孔40を形成することにより、咬合具5を咬合具付き包装袋1の積層体30の熱接着性樹脂層33に取り付ける際に、当該切欠き孔40、40を咬合具付き包装袋1の側端シール部6、6に対応させて熱接着することにより、当該部分の密封性が容易に確保できる。すなわち、当該部分は通常一方の積層体30の外面から熱板シールされるので、咬合具5を通して他方の積層体30の内面と一体化するために過剰の熱と圧で圧着されるために、当該部分に熱じわが生じ美観を損なうばかりか、咬合具5の熱板により押し潰された過剰の樹脂が咬合具付き包装袋内へ流れ込むという不都合があったが、切欠き孔40を側端シール部6、6に対応させて熱接着することにより、上記不都合を解消できる。さらに、図5に示すように切欠き孔40部分は前面胴材2および背面胴材3の熱接着性樹脂層33の面同士が直接接着できるので当該部分における密封性も容易に確保できる。なお、その他の部分は一実施形態と同じであり、同符号を付して説明を省略する。
つぎに実施例を挙げて、本発明の咬合具付き包装袋について詳述する。
〔咬合具の作製〕
雄型咬合部に高密度ポリエチレン樹脂にタルクを含む樹脂組成物を用い、第一基部にポリオレフィン樹脂を用い、所定の雄型用金型を用いて共押出し成形して一体化し、冷却し雄部材10を作製した。同様に雌型咬合部に高密度ポリエチレン樹脂にタルクを含む樹脂組成物を用い、第二基部にポリオレフィン樹脂を用い、所定の雌型用金型を用いて共押出し成形して一体化し、冷却し雌部材20を作製した。冷却後、雌部材20の雌型咬合部22と、雄部材10の雄型咬合部12とを咬合させて、帯状の咬合具を巻取状にして作製した。雄型咬合部および雌型咬合部の樹脂組成物としては、高密度ポリエチレン樹脂100重量部に対する無機充填物としてのタルクの含有量を0重量部、1重量部、3重量部、30重量部としたものをそれぞれ用いた。なお、高密度ポリエチレン樹脂100重量部に対してタルクの含有量を35重量部とした樹脂組成物についても咬合具を作製したが、押出し適性が悪く作製を断念した。
また、咬合具の断面積については、雄部材および雌部材の帯状に伸びる方向と直交する方向の断面積を合計した断面積に対して、雄型咬合部と雌型咬合部の帯状に伸びる方向と直交する方向の断面積を合計した断面積が占める割合(以下、断面積比という。)を25%、35%とし、それぞれ作製した。なお、前記断面積が占める割合25%については基部(フランジ)の幅を7mmとし、雌部材の帯状に伸びる方向と直交する方向において第二基部の長さが雌型咬合部の長さの4倍とした。以下、雌部材の帯状に伸びる方向と直交する方向において第二基部の長さが雌型咬合部の長さに対する比率を基部/咬合部比という。前記断面積が占める割合35%については基部(フランジ)の幅を13mmとし、基部/咬合部比を8倍とした。
〔積層体の作製〕
つぎに、基材層31として、厚さ12μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(PET)を使用し、中間層32として厚さ12μmのアルミ蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム(VMPET)を使用し、熱接着性樹脂層33として厚さ40μmの直鎖状低密度ポリエチレンフィルム(LLDPE)を使用し、2液硬化型ウレタン系接着剤を用いてドライラミネーション法(DL)により積層し、PET12μm/DL/VMPET12μm/DL/LLDPE40μmなる構成の積層体Aを作製した。
また、基材層31として、厚さ12μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(PET)を使用し、中間層32として厚さ15μmの二軸延伸ナイロンフィルム(ON)を使用し、熱接着性樹脂層33として厚さ70μmの未延伸ポリプロピレン(CPP)を使用し、2液硬化型ウレタン系接着剤を用いてドライラミネーション法(DL)により積層し、PET12μm/DL/ON15μm/DL/CPP70μmなる構成の積層体Bを作製した。上記積層体A、Bについて、下記の方法によりループスティフネス値を測定し積層体の腰強度とした。結果は表1に示す。
(ループスティフネス測定方法)
積層体を幅15mm、長さ120mmのMD方向を長辺とする短冊に切り取り供試サンプルとし、ループスティフネステスタ(株式会社東洋精機製作所製)を用いて、温度23℃、湿度50%の条件下でループ周長100mmとしてのMD方向のループスティフネス値を測定した。
Figure 0006364709
つぎに、上記の咬合具と積層体Aおよび積層体Bをそれぞれ組合わせて、図1に示す左右外寸230mm、上下外寸240mm、底材折込寸法40mmの形状Cの咬合具付き包装袋を作製した。また、左右外寸170mm、上下外寸160mm、底材折込寸法35mmの形状Dの図1に示す咬合具付き包装袋を作製した。さらに左右外寸260mm、上下外寸240mm、底材折込寸法40mmの形状Eの図1に示す咬合具付き包装袋を作製した側端シール部の幅は各5mmとした。したがって、咬合具と平行方向の未シール部eの長さは、形状Cの咬合具付き包装袋は220mmであり、形状Dの咬合具付き包装袋は160mmであり、形状Eの咬合具付き包装袋は250mmとした。以上の咬合具と積層体と袋の形状を種々組み合わせて咬合具付き包装袋を作製した。実施例1〜8および比較例1の用いた咬合具の雄型咬合部および雌型咬合部のタルク含有量、断面積比、基部/咬合部比、また、用いた積層体、袋の形状において未シール部の長さは表2に示す。
実施例1〜8および比較例1の咬合具付き包装袋について、形状保持性を評価した。形状保持性の評価方法および評価基準は、咬合具付き包装袋の咬合具の咬合を解除し、開口部を向かい合う側端シール部が互いに接するように、すなわち、咬合具の雄部材および雌部材の帯状方向の中央部が相互に最大離反するように両手で10秒間加圧圧縮し、その後、加圧を解除し、そのまま1分間放置し、開口部の長さfを測定し、未シール部の長さeに対する開口部の長さfの割合(f/e)を算出し、1/3以上を○、1/3未満〜1/4以上を△、1/4未満を×とした。評価結果を表2に示す。
Figure 0006364709
表2に示すように上記で作製した実施例1〜8は良好な形状保持性が得られた。実施例1、3、5〜7は実施例2、8の形状保持性より少し劣るものであったが、容易に内容物を取り出すことができた。比較例1について形状保持性は不十分で、内容物を取り出すのに再度、開口部を開かないと取り出すことができなかった。
1、1’ 咬合具付き包装袋
2 前面胴材
3 背面胴材
4 底材
5 咬合具
6 側端シール部
7 下端シール部
8 未シール部
9 上端シール部形成予定部
10 雄部材
11 帯状の第一基部
12 帯状の雄型咬合部
20 雌部材
21 帯状の第二基部
22 帯状の雌型咬合部
30 積層体
31 基材層
32 中間層
33 熱接着性樹脂層
40 切欠き孔
N ノッチ
O 開口部
a 雄部材の帯状に伸びる方向と直交する方向の第一基部の長さ
b 雄部材の帯状に伸びる方向と直交する方向の雄型咬合部の長さ
c 雌部材の帯状に伸びる方向と直交する方向の第二基部の長さ
d 雌部材の帯状に伸びる方向と直交する方向の雌型咬合部の長さ
e 咬合具と平行方向の未シール部の長さ
f 開口部の長さ

Claims (4)

  1. 相互に咬合し合う雄部材と雌部材とからなる熱可塑性樹脂製の咬合具が、積層体からなる包装袋の一辺に設けられた開口部の内面に開口部に沿って装着された咬合具付き包装袋であって、
    前記雄部材は帯状の第一基部と、前記第一基部の一方の面上に突出して前記第一基部と連続して設けられた帯状の雄型咬合部を備えており、
    前記雌部材は帯状の第二基部と、前記第二基部の一方の面上に突出して前記第二基部と連続して設けられた帯状の雌型咬合部を備えており、
    前記雄型咬合部および前記雌型咬合部が少なくとも高密度ポリエチレン樹脂100重量部に対して無機充填物1〜30重量部を含む樹脂組成物からなり、前記第一基部および前記第二基部がポリオレフィン樹脂からなり、
    前記雄部材は前記第一基部と前記雄型咬合部が一体成形された未延伸の形状保持性を有する部材であり、
    前記雌部材は前記第二基部と前記雌型咬合部が一体成形された未延伸の形状保持性を有する部材であり、
    前記雄部材および前記雌部材の帯状に伸びる方向と直交する方向の断面積を合計した断面積に対して、前記雄型咬合部と前記雌型咬合部の帯状に伸びる方向と直交する方向の断面積を合計した断面積が占める割合が35%以上であり、
    前記雌部材の帯状に伸びる方向と直交する方向において前記第二基部の長さが前記雌型咬合部の長さの4倍〜5倍であり、
    前記積層体は厚さ1μm以上の金属箔層が積層されていないことを特徴とする咬合具付き包装袋。
  2. 相互に咬合し合う雄部材と雌部材とからなる熱可塑性樹脂製の咬合具が、積層体からなる包装袋の一辺に設けられた開口部の内面に開口部に沿って装着された咬合具付き包装袋であって、
    前記雄部材は帯状の第一基部と、前記第一基部の一方の面上に突出して前記第一基部と連続して設けられた帯状の雄型咬合部を備えており、
    前記雌部材は帯状の第二基部と、前記第二基部の一方の面上に突出して前記第二基部と連続して設けられた帯状の雌型咬合部を備えており、
    前記雄型咬合部および前記雌型咬合部が少なくとも高密度ポリエチレン樹脂100重量部に対して無機充填物1〜30重量部を含む樹脂組成物からなり、前記第一基部および前記第二基部がポリオレフィン樹脂からなり、
    前記雄部材は前記第一基部と前記雄型咬合部が一体成形された未延伸の形状保持性を有する部材であり、
    前記雌部材は前記第二基部と前記雌型咬合部が一体成形された未延伸の形状保持性を有する部材であり、
    前記雄部材および前記雌部材の帯状に伸びる方向と直交する方向の断面積を合計した断面積に対して、前記雄型咬合部と前記雌型咬合部の帯状に伸びる方向と直交する方向の断面積を合計した断面積が占める割合が35%以上であり、
    前記雌部材の帯状に伸びる方向と直交する方向において前記第二基部の長さが前記雌型咬合部の長さの4倍〜5倍であり、
    前記積層体のループスティフネスが0.1N(ニュートン)/15mm以下であり、前記開口部において前記咬合具と平行方向の未シール部の長さが160mm以下であり、
    前記積層体は厚さ1μm以上の金属箔層が積層されていないことを特徴とする咬合具付き包装袋。
  3. 前記無機充填物が、タルク、造核剤、マイカ、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウムおよびこれらの混合物からなる群より選ばれたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の咬合具付き包装袋。
  4. 前記包装袋が、前記開口部に沿って装着された前記咬合具と交差する両端に側端シール部を備えてなり、前記咬合具は前記側端シール部の両外縁まで伸びており、前記咬合具の前記雄部材および前記雌部材の前記側端シール部と交差する部分に前記雄部材および前記雌部材のそれぞれに切欠き孔が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の咬合具付き包装袋。
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