JP6361785B2 - 機能実行機器と可搬型デバイス - Google Patents

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本明細書によって開示される技術は、特定機能を実行可能な機能実行機器と、当該特定機能を機能実行機器に実行させるために利用される可搬型デバイスと、に関する。
特許文献1には、複合機が開示されている。複合機は、ユーザ情報が複合機に入力される場合に、ユーザ情報の認証を認証サーバに実行させる。複合機は、ユーザ情報の認証が成功した後に、複合機のカードリーダにタッチされるカードからカード情報を取得して、カード情報を認証サーバに供給する。認証サーバは、ユーザ情報に関連付けて、カード情報を登録する。これにより、ユーザは、ユーザ情報を複合機に入力しなくても、複合機のカードリーダにカードをタッチさせれば、複合機にログインすることができる。
特開2010−108348号公報
上記の技術では、カード情報がカードに予め記憶されていることが前提となっている。従って、ユーザは、カード情報を予め記憶しているカードを準備しなければならない。本明細書では、ユーザが、デバイス認証情報を予め記憶していない可搬型デバイスを利用して、機能実行機器に特定機能を実行させ得る技術を提供する。
本明細書によって開示される機能実行機器は、特定機能を実行する機能実行部と、ユーザによって操作される操作部と、制御部と、を備える。制御部は、状態移行部と、登録部と、供給部と、を備える。状態移行部は、第1のユーザ認証情報が認証用メモリに登録されている状態で、第1のユーザによって操作部が操作されて、第1のユーザ認証情報が機能実行機器に入力される場合に、機能実行機器の状態を、第1のユーザに特定機能の利用を許可しない第1の不許可状態から、第1のユーザに特定機能の利用を許可する第1の許可状態へ移行させる。登録部は、第1の可搬型デバイスとの第1の接続が確立される場合に、第1のユーザ認証情報に関連付けて第1のデバイス認証情報を認証用メモリに登録する。供給部は、第1の可搬型デバイスとの第1の接続が確立される場合に、第1のデバイス認証情報を第1の可搬型デバイスに供給する。状態移行部は、さらに、第1のデバイス認証情報が認証用メモリに登録された後に、第1の可搬型デバイスとの第2の接続が確立されて、第1の可搬型デバイスから第1のデバイス認証情報が取得される場合に、機能実行機器の状態を第1の不許可状態から第1の許可状態へ移行させる。
上記の構成によると、機能実行機器は、第1のユーザによって操作部が操作されて、第1のユーザ認証情報が機能実行機器に入力される場合に、機能実行機器の状態を第1の許可状態へ移行させる。このために、第1のユーザは、機能実行機器に特定機能を実行させ得る。また、機能実行機器は、第1のユーザ認証情報に関連付けて第1のデバイス認証情報を認証用メモリに登録して、第1のデバイス認証情報を第1の可搬型デバイスに供給する。即ち、機能実行機器は、仮に、デバイス認証情報が第1の可搬型デバイスに予め記憶されていなくても、第1のデバイス認証情報を第1の可搬型デバイスに割り当てることができる。その後、機能実行機器は、第1の可搬型デバイスから第1のデバイス認証情報を取得する場合に、機能実行機器の状態を第1の許可状態へ移行させる。従って、第1のユ
ーザは、デバイス認証情報を予め記憶していない第1の可搬型デバイスを利用して、機能実行機器に特定機能を実行させ得る。
登録部は、機能実行機器の状態が第1の許可状態である間に、第1の可搬型デバイスとの第1の接続が確立される場合に、第1のユーザ認証情報に関連付けて第1のデバイス認証情報を認証用メモリに登録してもよい。この構成によると、機能実行機器は、第1のユーザ情報に関連付けて第1のデバイス認証情報を認証用メモリに適切に登録することができる。
登録部は、さらに、第1のデバイス認証情報が認証用メモリに登録された後に、機能実行機器の状態が第1の許可状態である間に、第2の可搬型デバイスとの第3の接続が確立される場合に、第1のユーザ認証情報に関連付けて、第1のデバイス認証情報に代えて、第2のデバイス認証情報を認証用メモリに登録してもよい。供給部は、さらに、第2の可搬型デバイスとの第3の接続が確立される場合に、第2のデバイス認証情報を第2の可搬型デバイスに供給してもよい。状態移行部は、さらに、第2のデバイス認証情報が認証用メモリに登録された後に、第2の可搬型デバイスとの第4の接続が確立されて、第2の可搬型デバイスから第2のデバイス認証情報が取得される場合に、機能実行機器の状態を第1の不許可状態から第1の許可状態へ移行させてもよい。この構成によると、例えば、第1のユーザが第1の可搬型デバイスに代えて第2の可搬型デバイスを利用することを望む場合に、機能実行機器は、第1のユーザ認証情報に関連付けて、第1のデバイス認証情報に代えて、第2のデバイス認証情報を認証用メモリに登録して、第2のデバイス認証情報を第2の可搬型デバイスに供給することができる。従って、第1のユーザは、第1の可搬型デバイスに代えて第2の可搬型デバイスを利用して、機能実行機器に特定機能を実行させ得る。
状態移行部は、さらに、第1のユーザ認証情報とは異なる第2のユーザ認証情報が認証用メモリに登録されている状態で、第2のユーザによって操作部が操作されて、第2のユーザ認証情報が機能実行機器に入力される場合に、機能実行機器の状態を、第2のユーザに特定機能の利用を許可しない第2の不許可状態から、第2のユーザに特定機能の利用を許可する第2の許可状態へ移行させてもよい。登録部は、さらに、機能実行機器の状態が第2の許可状態である間に、第3のデバイス認証情報を予め記憶している第3の可搬型デバイスとの第5の接続が確立されて、第3の可搬型デバイスから第3のデバイス認証情報が取得される場合に、第2のユーザ認証情報に関連付けて第3のデバイス認証情報を認証用メモリに登録してもよい。状態移行部は、さらに、第3のデバイス認証情報が認証用メモリに登録された後に、機能実行機器の状態が第2の不許可状態である間に、第3の可搬型デバイスとの第6の接続が確立されて、第3の可搬型デバイスから第3のデバイス認証情報が取得される場合に、機能実行機器の状態を第2の不許可状態から第2の許可状態へ移行させてもよい。この構成によると、機能実行機器は、機能実行機器の状態が第2の許可状態である間に、第3の可搬型デバイスから第3のデバイス認証情報を取得する場合に、第2のユーザ認証情報に関連付けて第3のデバイス認証情報を認証用メモリに登録する。そして、機能実行機器は、第3の可搬型デバイスから第3のデバイス認証情報を取得する場合に、機能実行機器の状態を第2の許可状態へ移行させる。従って、第2のユーザは、第3のデバイス認証情報を予め記憶している第3の可搬型デバイスを利用して、機能実行機器に特定機能を実行させ得る。
登録部は、第1の可搬型デバイスとの第1の接続が確立され、かつ、第1の可搬型デバイスから所定のアプリケーション情報が取得される場合に、第1のユーザ認証情報に関連付けて第1のデバイス認証情報を認証用メモリに登録してもよく、第1の可搬型デバイスとの第1の接続が確立され、かつ、第1の可搬型デバイスから所定のアプリケーション情報が取得されない場合に、第1のユーザ認証情報に関連付けて第1のデバイス認証情報を
認証用メモリに登録しなくてもよい。所定のアプリケーション情報は、機能実行機器を利用するためのアプリケーションが第1の可搬型デバイスで起動中である場合に、第1の可搬型デバイスから機能実行機器に供給されてもよい。この構成によると、機能実行機器は、機能実行機器を利用するためのアプリケーションが第1の可搬型デバイスで起動中でない場合、即ち、第1のデバイス認証情報の登録が目的ではない状況で、第1の可搬型デバイスとの第1の接続が確立される場合に、第1のデバイス認証情報を認証用メモリに登録せずに済む。
登録部は、第1の可搬型デバイスとの第1の接続が確立される場合に、第1のデバイス認証情報を生成して、第1のユーザ認証情報に関連付けて第1のデバイス認証情報を認証用メモリに登録してもよい。
機能実行機器は、さらに、第1のモードと第2のモードとを含む複数のモードで動作可能な機器インターフェースを備えていてもよい。第1の接続は、機器インターフェースが第1のモードで動作するための接続であってもよい。第2の接続は、機器インターフェースが第2のモードで動作するための接続であってもよい。
制御部は、さらに、第1の可搬型デバイスとの接続が確立される場合に、確立済みの接続が、機器インターフェースが第1のモードで動作するための第1の接続であるのか、機器インターフェースが第2のモードで動作するための第2の接続であるのか、を判断し、確立済みの接続が第1の接続であると判断する場合に、第1種の処理を実行すべきことを決定し、確立済みの接続が第2の接続であると判断する場合に、第2種の処理を実行すべきことを決定する決定部を備えていてもよい。第1種の処理は、登録部が、第1のユーザ認証情報に関連付けて第1のデバイス認証情報を認証用メモリに登録する処理と、供給部が、第1のデバイス認証情報を第1の可搬型デバイスに供給する処理と、を含んでいてもよい。第2種の処理は、第1の可搬型デバイスから第1のデバイス認証情報が取得される場合に、状態移行部が、機能実行機器の状態を第1の不許可状態から第1の許可状態へ移行させる処理を含んでいてもよい。この構成によると、機器実行機器は、確立済みの接続の種類(即ち第1の接続又は第2の接続)に応じて、適切な処理を実行し得る。
第2のモードは、NFC(Near Field Communicationの略)方式のReader/Writerモードを含んでいてもよい。
本明細書によって開示される可搬型デバイスは、制御部を備える。制御部は、デバイスメモリと、取得部と、記憶制御部と、供給部と、を備える。取得部は、特定機能を実行可能な機能実行機器との第1の接続が確立される場合に、機能実行機器から第1のデバイス認証情報を取得する。記憶制御部は、機能実行機器から第1のデバイス認証情報が取得される場合に、第1のデバイス認証情報をデバイスメモリに記憶させる。供給部は、第1のデバイス認証情報がデバイスメモリに記憶された後に、機能実行機器との第2の接続が確立される場合に、デバイスメモリ内の第1のデバイス認証情報を機能実行機器に供給して、機能実行機器の状態を、可搬型デバイスのユーザに特定機能の利用を許可しない不許可状態から、ユーザに特定機能の利用を許可する許可状態へ移行させる。
上記の構成によると、可搬型デバイスは、デバイス認証情報を予め記憶していなくても、機能実行機器から第1のデバイス認証情報を取得して、第1のデバイス認証情報をデバイスメモリに記憶させることができる。その後、可搬型デバイスは、第1のデバイス認証情報を機能実行機器に供給して、機能実行機器の状態を許可状態へ移行させることができる。従って、ユーザは、デバイス認証情報を予め記憶していない可搬型デバイスを利用して、機能実行機器に特定機能を実行させ得る。
可搬型デバイスは、さらに、第3のモードと第4のモードとを含む複数のモードで動作可能なデバイスインターフェースを備えていてもよい。制御部は、さらに、第1のデバイス認証情報がデバイスメモリに記憶されていない場合に、第3のモードで動作すべきことをデバイスインターフェースに指示し、第1のデバイス認証情報がデバイスメモリに記憶されている場合に、第4のモードで動作すべきことをデバイスインターフェースに指示するインターフェース制御部を備えていてもよい。取得部は、第3のモードで動作するデバイスインターフェースを介して、機能実行機器との第1の接続が確立される場合に、機能実行機器から第1のデバイス認証情報を取得してもよい。供給部は、第4のモードで動作するデバイスインターフェースを介して、機能実行機器との第2の接続が確立される場合に、第1のデバイス認証情報を機能実行機器に供給して、機能実行機器の状態を不許可状態から許可状態へ移行させてもよい。この構成によると、可搬型デバイスは、第1のデバイス認証情報がデバイスメモリに記憶されているのか否かに応じて、デバイスインターフェースが動作すべきモードを決定する。従って、可搬型デバイスは、第1のデバイス認証情報がデバイスメモリに記憶されているのか否かに応じて、適切な処理を実行し得る。
なお、上記の機能実行機器又は可搬型デバイスを実現するための制御方法、コンピュータプログラム、及び、当該コンピュータプログラムを格納するコンピュータ読取可能記録媒体も、新規で有用である。また、上記の機能実行機器と可搬型デバイスとを含む通信システムも、新規で有用である。
通信システムの構成を示す。 多機能機とNFC機器との間でNFC方式の接続が確立される様子を示す。 多機能機のログイン管理処理のフローチャートを示す。 図3の続きのフローチャートを示す。 携帯端末のアプリケーション処理のフローチャートを示す。 多機能機及び携帯端末によって実行される各処理のシーケンス図を示す。 多機能機及び携帯端末によって実行される各処理のシーケンス図を示す。 多機能機及び認証カードによって実行される各処理のシーケンス図を示す。
(通信システム2の構成)
図1に示すように、通信システム2は、多機能機10と、複数個の携帯端末PT1,PT2と、認証カードACと、を備える。
(多機能機10の構成)
多機能機10は、印刷機能、スキャン機能、コピー機能等の多機能を実行可能な周辺機器(即ち、図示省略のPC(Personal Computerの略)等の周辺機器)である。多機能機
10は、操作部12と、表示部14と、印刷実行部16と、スキャン実行部18と、NFC(Near Field Communicationの略)インターフェース20と、LAN(Local Area Networkの略)インターフェース22と、制御部30と、を備える。各部12〜30は、バス線(符号省略)に接続されている。以下では、インターフェースのことを「I/F」と記載する。
操作部12は、複数のキーを備える。ユーザは、操作部12を操作することによって、様々な指示を多機能機10に入力することができる。表示部14は、様々な情報を表示するためのディスプレイである。印刷実行部16は、インクジェット方式、レーザ方式等の印刷機構である。スキャン実行部18は、CCD、CIS等のスキャン機構である。
NFCI/F20は、NFC方式に従ったNFC通信を実行するためのI/Fである。
NFC方式は、例えば、ISO/IEC21481又は18092の国際標準規格に従って、近距離無線通信を実行するための無線通信方式である。NFCI/F20は、P2P(Peer to Peerの略)モードとR/W(Reader/Writerの略)モードとで動作可能である
LANI/F22は、Wi−Fi方式に従った無線通信(即ちWi−Fi通信)を実行するためのI/Fである。ただし、変形例では、LANI/F22は、有線通信を実行するためのI/Fであってもよい。Wi−Fi方式は、例えば、IEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc.の略)の802.11の規格、及び、
それに準ずる規格(例えば、802.11a,11b,11g,11n等)に従って、無線通信を実行するための無線通信方式である。
ここでは、NFCI/F20を介した無線通信と、LANI/F22を介した無線通信と、の相違点を説明しておく。LANI/F22を介した無線通信の通信速度(例えば、最大の通信速度が11〜600Mbps)は、NFCI/F20を介した無線通信の通信速度(例えば、最大の通信速度が100〜424Kbps)よりも速い。また、LANI/F22を介した無線通信における搬送波の周波数(例えば、2.4GHz帯、5.0GHz帯)は、NFCI/F20を介した無線通信における搬送波の周波数(例えば、13.56MHz帯)とは異なる。また、多機能機10がLANI/F22を介して外部機器と無線通信を実行可能な最大の距離(例えば最大で100m)は、多機能機10がNFCI/F20を介して外部機器と無線通信を実行可能な最大の距離(例えば最大で10cm)よりも大きい。
制御部30は、CPU32とメモリ34とを備える。CPU32は、メモリ34に格納されているプログラム36に従って、様々な処理を実行する。メモリ34は、上記のプログラム36の他に、認証テーブルATを格納する。
認証テーブルATは、複数のユーザに対応する複数の組合せ情報を記憶可能である。各組合せ情報は、ユーザIDと、パスワードと、デバイスIDと、コピー許可情報と、スキャン許可情報と、送信先情報と、が関連付けられた情報である。ユーザID及びパスワードは、ユーザを認証するためのユーザ認証情報である。デバイスIDは、多機能機10とは異なるデバイス(即ち、携帯端末PT1,PT2、認証カードAC等)を認証するためのデバイス認証情報である。コピー許可情報、スキャン許可情報は、それぞれ、コピー機能、スキャン機能の実行をユーザに許可するのか否かを示す情報であり、「OK」及び「NG」のどちらかの値を示す。「OK」は、機能(コピー機能又はスキャン機能)の実行をユーザに許可することを示し、「NG」は、機能の実行をユーザに許可しないことを示す。送信先情報は、スキャン機能が実行されて生成されるスキャンデータの送信先を示す情報であり、例えば、PC等の外部機器のIPアドレスを示す。
通信システム2の管理者は、例えば、多機能機10の操作部12を操作して、又は、図示省略のPCを利用して多機能機10にアクセスして、認証テーブルATに情報を登録する。具体的には、管理者は、ユーザID(例えば「U1」、「U2」)、パスワード(例えば「P1」、「P2」)、コピー許可情報(即ち「OK」又は「NG」)、及び、スキャン許可情報(即ち「OK」又は「NG」)を、多機能機10に入力する。管理者は、スキャン許可情報「OK」を入力する場合には、さらに、送信先情報(例えば「IP1」)を多機能機10に入力する。これにより、多機能機10のCPU32は、入力された各情報を認証テーブルATに登録する。
管理者は、デバイスIDを多機能機10に入力しない。従って、管理者によってユーザID等の各情報が認証テーブルATに登録される段階では、デバイスIDが認証テーブル
ATに登録されない。CPU32は、例えば、携帯端末PT1,PT2とのNFC接続が確立される場合に、デバイスIDを生成して、当該デバイスIDを認証テーブルATに登録する。また、CPU32は、例えば、認証カードACとのNFC接続が確立される場合に、認証カードACからデバイスIDを取得して、当該デバイスIDを認証テーブルATに登録する。
(携帯端末PT1,PT2の構成)
各携帯端末PT1,PT2は、携帯電話(例えばスマートフォン)、PDA(Personal
Digital Assistantの略)、ノートPC、タブレットPC、携帯型音楽再生装置、携帯型動画再生装置等の可搬型のデバイスである。
携帯端末PT1の構成を説明する。携帯端末PT2は、携帯端末PT1と同様の構成を備える。携帯端末PT1は、操作部72と、表示部74と、NFCI/F80と、LANI/F82と、制御部90と、を備える。各部72〜90は、バス線(符号省略)に接続されている。
操作部72は、複数のキーを備える。ユーザは、操作部72を操作することによって、様々な指示を携帯端末PT1に入力することができる。表示部74は、様々な情報を表示するためのディスプレイである。NFCI/F80、LANI/F82は、それぞれ、多機能機10のNFCI/F20、LANI/F22とほぼ同様である。従って、携帯端末PT1は、NFC通信とWi−Fi通信とのそれぞれを実行可能である。ただし、NFCI/F80は、P2Pモード及びR/Wモードのみならず、CE(Card Emulationの略)モードで動作可能である。
制御部90は、CPU92とメモリ94とを備える。CPU92は、メモリ94に格納されている各プログラム96,98に従って、様々な処理を実行するプロセッサである。
OS(Operation Systemの略)プログラム96は、携帯端末PT1の基本的な動作を実現するためのプログラムである。アプリケーション98は、多機能機10を利用するためのプログラムであり、より具体的には、携帯端末PT1が多機能機10からデバイスIDを取得する処理と、携帯端末PT1を利用して多機能機10にログインする処理と、を実現するためのプログラムである。アプリケーション98は、多機能機10のベンダによって提供されるアプリケーションであり、インターネット上のサーバから携帯端末PT1にインストールされてもよいし、多機能機10と共に出荷されるメディアから携帯端末PT1にインストールされてもよい。
メモリ94は、上記の各プログラム96,98の他に、デバイスIDを記憶可能である。デバイスIDは、多機能機10から取得される情報である。従って、メモリ94は、多機能機10からデバイスIDが取得される前に、デバイスIDを記憶しておらず、多機能機10からデバイスIDが取得された後に、デバイスIDを記憶する。
(認証カードACの構成)
認証カードACは、多機能機10のベンダから通信システム2の管理者に与えられる可搬型のカードである。通信システム2の管理者は、認証カードACをユーザに与えることができる。これにより、ユーザは、認証カードACを利用して、多機能機10にログインすることができる。
認証カードACは、図示省略のNFCI/Fを備えており、NFC通信を実行可能である。認証カードACのNFCI/Fは、NFC規格のカードとして機能するI/Fである。NFC規格のカードは、上記のCEモードと同様の動作を実行し、P2Pモード及びR
/Wモードの動作を実行不可能である。
また、認証カードACは、図示省略のメモリを備えており、当該メモリは、複数個のアルファベット及び/又は数字の組み合わせであるデバイスID「D3」を予め記憶している。認証カードACのデバイスID「D3」は、予め決められている文字数を有する。
(NFC方式の接続;図2)
続いて、図2を参照して、多機能機10のNFCI/F20とNFC機器のNFCI/Fとの間に確立されるNFC方式の接続について説明する。図2の「NFC機器」は、多機能機10とのNFC接続を確立可能な機器であり、例えば、携帯端末PT1,PT2、認証カードAC等である。
(ケース1)
ケース1は、多機能機10のNFCI/F20がP2Pモード及びR/Wモードで動作しており、かつ、NFC機器のNFCI/FがP2Pモードのみで動作しているケースを示す。多機能機10のNFCI/F20は、Poll動作を実行し、次いで、Listen動作を実行するという1セットの動作を繰り返し実行する。また、P2Pモードのみで動作しているNFC機器も、上記の1セットの動作を繰り返し実行する。
Poll動作は、ポーリング信号を送信して、レスポンス信号を受信することを監視する動作である。Listen動作は、ポーリング信号を受信することを監視して、ポーリング信号を受信する場合に、レスポンス信号を送信する動作である。ケース1では、多機能機10のNFCI/F20がPoll動作を実行する期間と、NFC機器のNFCI/FがListen動作を実行する期間と、が一致する。この結果、多機能機10は、ポーリング信号をNFC機器に送信して、NFC機器からレスポンス信号を受信する。
多機能機10は、NFC機器からレスポンス信号を受信する場合に、NFC機器がP2Pモードで動作しているのか否かを確認するためのSNEP(Simple NDEF Exchange Protocolの略)コマンドをNFC機器に送信する。なお、NDEFは、NFC Data Exchange Formatの略である。
NFC機器は、P2Pモードで動作しているので、多機能機10からSNEPコマンドを受信する場合に、OK信号を多機能機10に送信する。
多機能機10は、NFC機器からOK信号を受信する場合に、P2Pモード及びR/WモードでのうちのP2Pモードで動作するための接続を確立すべきことを決定する。そして、多機能機10は、ActivationコマンドをNFC機器に送信する。Activationコマンドは、Poll動作を実行した機器からListen動作を実行した機器に送信されるコマンドである。次いで、多機能機10は、NFC機器からOK信号を受信する。これにより、多機能機10のNFCI/F20とNFC機器のNFCI/Fとの間に、それらのNFCI/Fの双方がP2Pモードで動作するP2P接続が確立される。
多機能機10及びNFC機器は、P2P接続を利用して、様々なデータの双方向通信を実行することができる。
(ケース2)
ケース2でも、ケース1と同様に、多機能機10のNFCI/F20がP2Pモード及びR/Wモードで動作しており、かつ、NFC機器のNFCI/FがP2Pモードのみで動作している。ケース2では、多機能機10のNFCI/F20がListen動作を実
行する期間と、NFC機器のNFCI/FがPoll動作を実行する期間と、が一致する。この結果、多機能機10は、NFC機器からポーリング信号を受信して、レスポンス信号をNFC機器に送信する。
次いで、多機能機10は、NFC機器からSNEPコマンドを受信する。これにより、多機能機10は、NFC機器がP2Pモードで動作していることを知ることができ、OK信号をNFC機器に送信する。そして、多機能機10は、P2Pモード及びR/WモードのうちのP2Pモードで動作するための接続を確立すべきことを決定する。多機能機10は、NFC機器からActivationコマンドを受信して、OK信号をNFC機器に送信する。これにより、多機能機10のNFCI/F20とNFC機器のNFCI/Fとの間に、P2P接続が確立される。
(ケース3)
ケース3は、多機能機10のNFCI/F20がP2Pモード及びR/Wモードで動作しており、かつ、NFC機器のNFCI/FがCEモードのみで動作しているケースを示す。CEモードのみで動作しているNFC機器は、Poll動作を実行せずに、Listen動作のみを実行する。従って、多機能機10は、ポーリング信号をNFC機器に送信して、NFC機器からレスポンス信号を受信する。
多機能機10は、NFC機器からレスポンス信号を受信する場合に、SNEPコマンドをNFC機器に送信する。NFC機器は、P2Pモードで動作していないので(即ちCEモードのみで動作しているので)、多機能機10からSNEPコマンドを受信しても、OK信号を多機能機10に送信しない。
多機能機10は、NFC機器からOK信号を受信しない場合に、P2Pモード及びR/WモードのうちのR/Wモードで動作するための接続を確立すべきことを決定する。そして、多機能機10は、ActivationコマンドをNFC機器に送信して、NFC機器からOK信号を受信する。これにより、多機能機10のNFCI/F20とNFC機器のNFCI/Fとの間に、R/W−CE接続が確立される。R/W−CE接続は、多機能機10のNFCI/F20がR/Wモードで動作すると共に、NFC機器のNFCI/FがCEモードで動作する接続である。
例えば、多機能機10のNFCI/F20がR/WモードのうちのReaderとして動作する場合には、多機能機10は、R/W−CE接続を利用して、NFC機器からデータを読み出すことができる(即ちデータを取得することができる)。また、例えば、多機能機10のNFCI/F20がR/WモードのうちのWriterとして動作する場合には、多機能機10は、R/W−CE接続を利用して、NFC機器にデータを書き込むことができる(即ちデータを供給することができる)。
上記のケース1〜ケース3に示されるように、多機能機10は、通信相手のNFC機器の動作に応じて、P2P接続を確立すべきか、R/W−CE接続を確立すべきか、を決定することができる。
(多機能機10のログイン管理処理;図3)
続いて、図3を参照して、多機能機10のCPU32が実行するログイン管理処理を実行する。ログイン管理処理では、CPU32は、S10、S20、及び、S40の各監視処理を繰り返し実行する。
S10では、CPU32は、ユーザID及びパスワードを入力するための操作が操作部12に実行されることを監視している。CPU32は、当該操作が実行される場合に、S
10でYESと判断して、S12に進む。以下では、S10で入力されたユーザIDのことを「対象ユーザID」と呼び、S10で入力されたユーザID及びパスワードのセットのことを「対象セット」と呼び、対象セットを入力したユーザのことを「対象ユーザ」と呼ぶ。
S12では、CPU32は、対象セットの認証を実行して、当該認証が成功したのか否かを判断する。CPU32は、対象セットが認証テーブルATに登録されていないと判断する場合(S12でNO)には、S13に進む。
S13では、CPU32は、多機能機10の状態を非ログイン状態に維持したまま、認証失敗を示すエラーメッセージを表示部14に表示させる。S13が終了すると、S10に戻る。
また、S12において、CPU32は、対象セットが認証テーブルATに登録済みであると判断する場合(S12でYES)には、S14に進む。
S14では、CPU32は、多機能機10の状態を、非ログイン状態から、対象ユーザIDに対応するログイン状態へ移行させる。非ログイン状態は、コピー機能及び/又はスキャン機能の実行を、対象ユーザを含むいずれのユーザにも許可しない状態である。また、対象ユーザIDに対応するログイン状態は、対象ユーザIDに関連付けられているコピー許可情報及び/又はスキャン許可情報が「OK」を示すことを条件として、コピー機能及び/又はスキャン機能の実行を、対象ユーザに許可する状態である。S14が終了すると、S10に戻る。
S20では、CPU32は、コピー機能又はスキャン機能の実行を指示するための操作(以下では「機能実行操作」と呼ぶ)が操作部12に実行されることを監視している。CPU32は、機能実行操作が実行される場合に、S20でYESと判断して、S22に進む。以下では、機能実行操作で指示された機能のことを「指定機能」と呼ぶ。
S22では、CPU32は、多機能機10の状態が、いずれかのユーザIDに対応するログイン状態であるのか否かを判断する。CPU32は、多機能機10の状態が非ログイン状態であると判断する場合(S22でNO)には、S23に進む。
S23では、CPU32は、多機能機10の状態を非ログイン状態に維持したまま、非ログイン状態であることに起因して、指定機能を実行不可能であることを示すエラーメッセージを、表示部14に表示させる。S23が終了すると、S10に戻る。
また、S22において、CPU32は、多機能機10の状態がログイン状態であると判断する場合(S22でYES)には、S26に進む。以下では、S22でYESと判断されたユーザID(即ち多機能機10にログインしているユーザID)のことを「対象ユーザID」と呼ぶ。
S26では、CPU32は、指定機能を実行可能であるのか否かを判断する。具体的には、CPU32は、認証テーブルATから、対象ユーザIDに関連付けられている指定機能(例えばコピー)の許可情報(例えばコピー許可情報)を取得する。そして、CPU32は、対象ユーザIDに関連付けられている指定機能の許可情報が「NG」を示すと判断する場合(S26でNO)には、S27に進む。
S27では、CPU32は、許可情報が「NG」を示すことに起因して、指定機能を実行不可能であることを示すエラーメッセージを、表示部14に表示させる。S27が終了
すると、S32に進む。
また、S26において、CPU32は、対象ユーザIDに関連付けられている指定機能の許可情報が「OK」を示すと判断する場合(S26でYES)には、S28に進む。
S28では、CPU32は、指定機能を実行する。例えば、指定機能がコピー機能である場合には、CPU32は、原稿のスキャンをスキャン実行部18に実行させる。次いで、CPU32は、スキャンデータを印刷実行部16に供給する。これにより、印刷実行部16は、スキャンデータによって表わされる画像を印刷媒体に印刷する。また、例えば、指定機能がスキャン機能である場合には、CPU32は、原稿のスキャンをスキャン実行部18に実行させる。次いで、CPU32は、認証テーブルATから、対象ユーザIDに関連付けられている送信先情報(例えば「IP1」)を取得する。次いで、CPU32は、取得済みの送信先情報を利用して、LANI/F22を介して、スキャンデータを送信する。S28が終了すると、S32に進む。
S32では、CPU32は、多機能機10の状態を、対象ユーザIDに対応するログイン状態から非ログイン状態へ移行させる。S32が終了すると、S10に戻る。
S40では、CPU32は、NFCI/F20を介したNFC接続が確立されることを監視している。CPU32は、NFC機器からActivation信号に対するOK信号を受信する場合(図2のケース1又はケース3)、又は、Activation信号に対するOK信号をNFC機器に送信する場合(図2のケース2)に、S40でYESと判断して、図4のS50に進む。以下では、多機能機10とのNFC接続が確立されたNFC機器のことを「対象機器」と呼ぶ。
(ログイン管理処理の続き;図4)
S50では、CPU32は、確立済みのNFC接続が、P2P接続であるのか、R/W−CE接続であるのかを判断する。CPU32は、NFC接続が確立される過程で、P2P接続を確立すべきことを決定した場合(即ち図2のケース1又はケース2)には、確立済みのNFC接続がP2P接続であると判断して(S50でYES)、S52〜S64の各処理を実行すべきことを決定する。
S52では、CPU32は、多機能機10の状態が、いずれかのユーザIDに対応するログイン状態であるのか否かを判断する。CPU32は、多機能機10の状態が非ログイン状態であると判断する場合(S52でNO)には、S53に進む。
S53では、CPU32は、多機能機10の状態を非ログイン状態に維持したまま、非ログイン状態であることに起因して、以降の処理を実行不可能であることを示すエラーメッセージを、表示部14に表示させる。S53が終了すると、図3のS10に戻る。
また、S52において、CPU32は、多機能機10の状態がログイン状態であると判断する場合(S52でYES)には、S56に進む。以下では、S52でYESと判断されたユーザID(即ち多機能機10にログインしているユーザID)のことを「対象ユーザID」と呼ぶ。
S56では、CPU32は、NFCI/F20を介して(即ちP2P接続を利用して)、対象機器からアプリIDを取得したのか否かを判断する。アプリIDは、対象機器でアプリケーション98(図1参照)が起動中である場合に、対象機器から多機能機10に供給される。CPU32は、対象機器からアプリIDを取得しなかったと判断する場合(S56でNO)には、S57に進む。
S57では、CPU32は、アプリIDが取得されないことに起因して、以降の処理を実行不可能であることを示すエラーメッセージを、表示部14に表示させる。S57が終了すると、S64に進む。
また、S56において、CPU32は、対象機器からアプリIDを取得したと判断する場合(S56でYES)には、S60に進む。
S60では、CPU32は、デバイスIDを新たに生成する。具体的には、CPU32は、アルファベット及び/又は数字をランダムに選択して、予め決められている文字数を有するデバイスIDを生成する。当該文字数は、認証カードACのデバイスID「D3」(図1参照)の文字数に一致する。CPU32は、生成済みのデバイスIDが、認証テーブルATに現在登録されているいずれかのデバイスIDに一致する場合には、デバイスIDを再び生成する。これにより、CPU32は、認証テーブルATに現在登録されていないユニークなデバイスIDを生成することができる。そして、CPU32は、対象ユーザIDに関連付けて、生成済みのデバイスIDを認証テーブルATに登録する。
なお、S60の処理を開始する際に、対象ユーザIDに関連付けられているデバイスIDが認証テーブルATに既に登録されている場合には、S60では、CPU32は、認証テーブルATから登録済みのデバイスIDを削除した後に、対象ユーザIDに関連付けて、生成済みのデバイスIDを登録する。即ち、CPU32は、対象ユーザIDに関連付けて、登録済みのデバイスIDに代えて、生成済みのデバイスIDを登録する。
上述したように、本実施例によると、多機能機10は、対象機器からアプリIDを取得する場合(S56でYES)には、対象ユーザIDに関連付けてデバイスIDを認証テーブルATに登録し(S60)、対象機器からアプリIDを取得しない場合(S56でNO)には、対象ユーザIDに関連付けてデバイスIDを登録しない(S57)。従って、多機能機10は、多機能機10を利用するためのアプリケーション98が対象機器で起動中でない場合、即ち、デバイスIDの登録が目的ではない状況で、対象機器とのP2P接続が確立される場合に、デバイスIDを認証テーブルATに登録せずに済む。
次いで、S62では、CPU32は、NFCI/F20を介して(即ちP2P接続を利用して)、生成済みのデバイスIDを対象機器に供給する。これにより、CPU32は、生成済みのデバイスIDを対象機器に割り当てることができる。上述したように、CPU32は、認証カードACのデバイスID「D3」の文字数に一致する文字数を有するデバイスIDを対象機器に割り当てる。従って、CPU32は、デバイスIDを対象機器に割り当てることによって、対象機器(例えば携帯端末PT1)を認証カードとして機能させることができる。
次いで、S64では、CPU32は、多機能機10の状態を、対象ユーザIDに対応するログイン状態から非ログイン状態へ移行させる。S64が終了すると、S10に戻る。
一方、CPU32は、NFC接続が確立される過程で、R/W−CE接続を確立すべきことを決定した場合(即ち図2のケース3)には、確立済みのNFC接続がR/W−CE接続であると判断して(S50でNO)、S70〜S80の各処理を実行すべきことを決定する。
S70では、CPU32は、NFCI/F20を介して(即ちR/W−CE接続を利用して)、対象機器からデバイスIDを取得する。以下では、S70で取得されたデバイスIDのことを「対象デバイスID」と呼ぶ。
次いで、S72では、CPU32は、多機能機10の状態が、いずれかのユーザIDに対応するログイン状態であるのか否かを判断する。CPU32は、多機能機10の状態がログイン状態であると判断する場合(S72でYES)には、S74に進む。以下では、S72でYESと判断されたユーザID(即ち多機能機10にログインしているユーザID)のことを「対象ユーザID」と呼ぶ。
S74では、CPU32は、対象ユーザIDに関連付けて、対象デバイスIDを認証テーブルATに登録する。
次いで、S76では、CPU32は、多機能機10の状態を、対象ユーザIDに対応するログイン状態から非ログイン状態へ移行させる。S76が終了すると、S10に戻る。
一方、S72において、CPU32は、多機能機10の状態が非ログイン状態であると判断する場合(S72でNO)には、S78に進む。
S78では、CPU32は、対象デバイスIDの認証を実行して、当該認証が成功したのか否かを判断する。CPU32は、対象デバイスIDが認証テーブルATに登録されていないと判断する場合(S78でNO)には、S79に進む。
S79では、CPU32は、多機能機10の状態を非ログイン状態に維持したまま、認証失敗を示すエラーメッセージを表示部14に表示させる。S79が終了すると、S10に戻る。
また、S78において、CPU32は、対象デバイスIDが認証テーブルATに登録済みであると判断する場合(S78でYES)には、S80に進む。
S80では、CPU32は、多機能機10の状態を、非ログイン状態から、対象デバイスIDに関連付けられているユーザIDに対応するログイン状態へ移行させる。S80が終了すると、S10に戻る。
(携帯端末PT1のアプリケーション処理;図5)
続いて、図5を参照して、携帯端末PT1のCPU92が実行するアプリケーション処理を実行する。携帯端末PT2は、携帯端末PT1と同様に、図5の処理を実行する。
携帯端末PT1のユーザは、多機能機10から割り当てられるデバイスID(図4のS62参照)を携帯端末PT1に記憶させることを望む場合に、操作部72を操作して、アプリケーション98を起動させる。また、ユーザは、携帯端末PT1にデバイスIDが記憶されている状態で、携帯端末PT1を利用して多機能機10にログインすることを望む場合にも、操作部72を操作して、アプリケーション98を起動させる。携帯端末PT1のCPU92は、アプリケーション98が起動されることをトリガとして、アプリケーション98に従って、図5の処理を実行する。
S100では、CPU92は、デバイスIDがメモリ94に記憶済みであるのか否かを判断する。CPU92は、デバイスIDがメモリ94に記憶済みでないと判断する場合(S100でNO)には、S102に進み、デバイスIDがメモリ94に記憶済みであると判断する場合(S100でYES)には、S120に進む。
S102では、CPU92は、P2Pモードのみで動作するように、NFCI/F80に指示を供給する。これにより、NFCI/F80は、R/Wモード及びCEモードで動
作せずに、P2Pモードで動作する。
次いで、S104では、CPU92は、多機能機10にログインすることをユーザに促すメッセージと、多機能機10にログインした後に、携帯端末PT1を多機能機10に近づけることをユーザに促すメッセージと、を表示部74に表示させる。これにより、ユーザは、ユーザID及びパスワードを多機能機10に入力して、多機能機10にログインする(図3のS10でYES、S12でYES、S14参照)。その後、ユーザは、携帯端末PT1を多機能機10に近づける。これにより、携帯端末PT1のNFCI/F80と多機能機10のNFCI/F20との間の距離が、NFC通信を実行可能な距離(例えば10cm)未満になり、この結果、これらのNFCI/F80,20の間にNFC接続が確立される。
CPU92は、NFC接続が確立される場合に、S106でYESと判断して、S108に進む。携帯端末PT1のNFCI/F80がP2Pモードのみで動作しているので(S102参照)、図2のケース1又はケース2に示されるように、P2P接続が確立される。
S108では、CPU92は、NFCI/F80を介して(即ちP2P接続を利用して)、多機能機10からデバイスIDを取得する(図4のS62参照)。
次いで、S110では、CPU92は、取得済みのデバイスIDをメモリ94に記憶させる。これにより、携帯端末PT1を利用した多機能機10へのログインを実現することができる状態になる。S110が終了すると、図5の処理が終了する。
一方、S120(即ちデバイスIDが記憶済みである場合)では、CPU92は、CEモードのみで動作するように、NFCI/F80に指示を供給する。これにより、NFCI/F80は、P2Pモード及びR/Wモードで動作せずに、CEモードで動作する。
次いで、S122では、CPU92は、携帯端末PT1を多機能機10に近づけることをユーザに促すメッセージを表示部74に表示させる。これにより、ユーザは、携帯端末PT1を多機能機10に近づける。この結果、携帯端末PT1のNFCI/F80と多機能機10のNFCI/F20との間にNFC接続が確立される。
CPU92は、NFC接続が確立される場合に、S124でYESと判断して、S126に進む。携帯端末PT1のNFCI/F80がCEモードのみで動作しているので(S120参照)、図2のケース3に示されるように、R/W−CE接続が確立される。
S126では、CPU92は、NFCI/F80を介して(即ちR/W−CE接続を利用して)、メモリ94内のデバイスIDを多機能機10に供給する(図4のS70参照)。これにより、多機能機10へのログインが実現される(図4のS80参照)。S126が終了すると、図5の処理が終了する。
(ケースA;図6)
続いて、図3〜図5のフローチャートに従って実現される具体的なケースを説明する。まず、図6を参照して、多機能機10及び携帯端末PT1によって実現されるケースAを説明する。
図6のケースAの初期状態では、多機能機10の認証テーブルATには、図1に示されるように、ユーザID「U1」、パスワード「P1」、コピー「OK」、及び、スキャン「NG」を含む組合せ情報が登録されている。ただし、認証テーブルATでは、ユーザI
D「U1」及びパスワード「P1」に関連付けて、デバイスIDが登録されていない。また、携帯端末PT1のメモリ94には、デバイスIDが記憶されていない。
通信システム2の管理者は、ユーザID「U1」及びパスワード「P1」を携帯端末PT1のユーザ(以下では「第1のユーザ」と呼ぶ)に通知済みである。従って、T10では、第1のユーザは、多機能機10の操作部12を操作して、ユーザID「U1」及びパスワード「P1」のセットを入力することができる(図3のS10でYES)。この場合、T12では、多機能機10は、入力済みのセットが認証テーブルATに登録済みであると判断し(S12でYES)、ユーザID「U1」に対応するログイン状態へ移行する(S14)。
T14では、第1のユーザは、コピー機能のための機能実行操作を多機能機10の操作部12に実行する(図3のS20でYES)。この場合、T16では、多機能機10は、ユーザID「U1」に対応するログイン状態であると判断し(S22でYES)、ユーザID「U1」に関連付けられているコピー許可情報が「OK」であると判断し(S26でYES)、コピー機能を実行する(S28)。そして、T18では、多機能機10は、非ログイン状態へ移行する(S32)。
第1のユーザは、多機能機10から割り当てられるデバイスIDを携帯端末PT1に記憶させることを望んでいる。従って、T20では、第1のユーザは、携帯端末PT1の操作部72を操作して、アプリケーション98を起動させる(図5の処理のトリガ)。この場合、T22では、携帯端末PT1は、NFCI/F80をP2Pモードのみで動作させる(S100でNO、S102)。そして、T24では、携帯端末PT1は、多機能機10にログインすることをユーザに促すメッセージと、携帯端末PT1を多機能機10に近づけることをユーザに促すメッセージと、を表示する(S104)。
T30では、第1のユーザは、多機能機10の操作部12を操作して、ユーザID「U1」及びパスワード「P1」のセットを入力する(図3のS10でYES)。この場合、T32では、多機能機10は、入力済みのセットが認証テーブルATに登録済みであると判断し(S12でYES)、ユーザID「U1」に対応するログイン状態へ移行する(S14)。
T34では、第1のユーザが携帯端末PT1を多機能機10に近づけることに起因して、多機能機10と携帯端末PT1との間にP2P接続が確立される(図3のS40でYES、図4のS50でYES、図5のS106でYES)。この場合、T36では、多機能機10は、デバイスID「D1」を新たに生成して、ユーザID「U1」及びパスワード「P1」に関連付けて、デバイスID「D1」を認証テーブルATに登録する(図4のS60)。そして、T38では、多機能機10は、デバイスID「D1」を携帯端末PT1に供給する(S62)。次いで、T40では、多機能機10は、非ログイン状態へ移行する(S64)。
T38では、携帯端末PT1は、多機能機10からデバイスID「D1」を取得する(図5のS108)。そして、T50では、携帯端末PT1は、デバイスID「D1」を記憶する(S110)。
第1のユーザは、携帯端末PT1がデバイスID「D1」を記憶した後に、携帯端末PT1を利用して多機能機10にログインすることを望んでいる。従って、T60では、第1のユーザは、携帯端末PT1の操作部72を操作して、アプリケーション98を起動させる(図5の処理のトリガ)。この場合、T62では、携帯端末PT1は、NFCI/F80をCEモードのみで動作させる(S100でYES、S120)。そして、T64で
は、携帯端末PT1は、携帯端末PT1を多機能機10に近づけることをユーザに促すメッセージを表示する(S122)。
T66では、第1のユーザが携帯端末PT1を多機能機10に近づけることに起因して、多機能機10と携帯端末PT1との間にR/W−CE接続が確立される(図3のS40でYES、図4のS50でNO、図5のS124でYES)。この場合、T68では、携帯端末PT1は、デバイスID「D1」を多機能機10に供給する(S126)。
T68では、多機能機10は、携帯端末PT1からデバイスID「D1」を取得する(図4のS70)。そして、T72では、多機能機10は、非ログイン状態であると判断し(S72でNO)、デバイスID「D1」が認証テーブルATに登録済みであると判断し(S78でYES)、デバイスID「D1」に関連付けられているユーザID「U1」に対応するログイン状態へ移行する(S80)。
T74では、第1のユーザは、コピー機能のための機能実行操作を多機能機10の操作部12に実行する(図3のS20でYES)。この場合、T76では、多機能機10は、ユーザID「U1」に対応するログイン状態であると判断し(S22でYES)、ユーザID「U1」に関連付けられているコピー許可情報が「OK」であると判断し(S26でYES)、コピー機能を実行する(S28)。そして、T78では、多機能機10は、非ログイン状態へ移行する(S32)。
(ケースAの効果)
上述したように、多機能機10は、第1のユーザによって操作部12が操作されて、ユーザID「U1」及びパスワード「P1」が多機能機10に入力される場合(T10)に、多機能機10の状態をユーザID「U1」に対応するログイン状態へ移行させる(T12)。このために、第1のユーザは、多機能機10にコピー機能を実行させることができる(T14、T16)。また、多機能機10は、多機能機10の状態がユーザID「U1」に対応するログイン状態である間に、携帯端末PT1とのP2P接続が確立される場合(T34)に、デバイスID「D1」を生成して、ユーザID「U1」及びパスワード「P1」に関連付けて、デバイスID「D1」を認証テーブルATに登録する(T36)。そして、多機能機10は、デバイスID「D1」を携帯端末PT1に供給する(T38)。このように、多機能機10は、デバイスIDが携帯端末PT1に予め記憶されていなくても、携帯端末PT1が認証カードとして機能するように、デバイスID「D1」を携帯端末PT1に割り当てることができる。即ち、携帯端末PT1は、多機能機10からデバイスID「D1」を取得して(T38)、デバイスID「D1」を記憶することができる(T50)。これにより、携帯端末PT1は、認証カードとして機能することができ、デバイスID「D1」を多機能機10に供給して(T68)、多機能機10の状態をユーザID「D1」に対応するログイン状態へ移行させることができる(T72)。換言すると、多機能機10は、携帯端末PT1からデバイスID「D1」を取得する場合(T68)に、多機能機10の状態をユーザID「D1」に対応するログイン状態へ移行させることができる(T72)。このために、第1のユーザは、多機能機10にコピー機能を実行させることができる(T74、T76)。本実施例によると、第1のユーザは、デバイスIDを予め記憶していない携帯端末PT1を利用して、所望の機能を多機能機10に実行させることができる。
また、上述したように、認証カードACのNFCI/F(図示省略)は、NFC規格のカード(即ちCEモードと同様)として動作する。そして、多機能機10は、認証カードACとのR/W−CE接続を利用して、認証カードACからデバイスIDを取得する場合(図4のS70)に、認証処理を実行する(S78)。このような認証カードACの動作に合わせて、携帯端末PT1は、デバイスID「D1」がメモリ94に記憶されている場
合、即ち、携帯端末PT1が認証カードとして機能すべき場合には、NFCI/F80をCEモードのみで動作させる(図6のT62)。この結果、多機能機10は、携帯端末PT1とのR/W−CE接続を利用して、携帯端末PT1からデバイスID「D1」を取得する場合(T68、図4のS70)に、認証処理を実行する(T72、図4のS78)。即ち、本実施例によると、認証カードACのNFCI/Fの動作と、認証カードとして機能すべき携帯端末PT1のNFCI/F80の動作と、が一致するので、多機能機10は、認証カードAC及び携帯端末PT1のいずれとのR/W−CE接続が確立されても、認証処理を適切に実行することができる。
また、携帯端末PT1は、デバイスID「D1」がメモリ94に記憶されていない場合、即ち、多機能機10からデバイスID「D1」を取得すべき場合には、NFCI/F80をP2Pモードのみで動作させる(T22)。この結果、多機能機10は、携帯端末PT1とのP2P接続が確立される場合(T34)には、デバイスID「D1」の生成及び登録を実行し(T36)、デバイスID「D1」を携帯端末PT1に供給する(T38)。このように、本実施例によると、多機能機10は、多機能機10と携帯端末PT1との間に確立される接続の種類(即ちP2P接続又はR/W−CE接続)に応じて、適切な処理を実行することができる。
(ケースB;図7)
続いて、図7を参照して、多機能機10が携帯端末PT1にデバイスID「D1」を割り当てた後に、多機能機10及び携帯端末PT2によって実現されるケースBを説明する。多機能機10の認証テーブルATには、ユーザID「U1」及びパスワード「P1」に関連付けて、デバイスID「D1」が登録されている。
第1のユーザは、携帯端末PT1に代えて、携帯端末PT2を利用して、多機能機10にログインすることを望んでいる。この場合、T120では、第1のユーザは、携帯端末PT2の操作部(図示省略)を操作して、アプリケーション(即ち図1のアプリケーション98と同一のアプリケーション)を起動させる(図5の処理のトリガ)。この後のT122〜T134は、携帯端末PT1ではなく携帯端末PT2が利用される点を除くと、図6のT22〜T34と同様である。
T136では、多機能機10は、デバイスID「D2」を新たに生成して、ユーザID「U1」及びパスワード「P1」に関連付けて、デバイスID「D1」に代えて、デバイスID「D2」を認証テーブルATに登録する(図4のS60)。これにより、認証テーブルATでは、携帯端末PT1に割り当てられていたデバイスID「D1」に代えて、携帯端末PT2に割り当てられるべきデバイスID「D2」が登録される。この後のT138〜T178は、携帯端末PT1ではなく携帯端末PT2が利用される点と、デバイスID「D1」ではなくデバイスID「D2」が利用される点と、を除くと、図6のT38〜T78と同様である。
(ケースBの効果)
上述したように、第1のユーザが携帯端末PT1に代えて携帯端末PT2を利用することを望む場合に、多機能機10は、デバイスID「D1」に代えてデバイスID「D2」を認証テーブルATに登録して(T136)、デバイスID「D2」を携帯端末PT2に供給することができる(T138)。従って、第1のユーザは、携帯端末PT1に代えて携帯端末PT2を利用して、多機能機10にログインすることができ(T160〜T172)、この結果、所望の機能を多機能機10に実行させることができる(T174、T176)。
(ケースC;図8)
続いて、図8を参照して、多機能機10及び認証カードACによって実現されるケースCを説明する。
図8のケースCの初期状態では、多機能機10の認証テーブルATには、図1に示されるように、ユーザID「U2」、パスワード「P2」、コピー「NG」、スキャン「OK」、及び、送信先「IP1」を含む組合せ情報が登録されている。ただし、認証テーブルATでは、ユーザID「U2」及びパスワード「P2」に関連付けて、デバイスIDが登録されていない。また、認証カードACは、デバイスID「D3」を予め記憶している。
通信システム2の管理者は、認証カードACを第2のユーザに付与済みである。また、管理者は、ユーザID「U2」及びパスワード「P2」を第2のユーザに通知済みである。従って、T210では、第2のユーザは、多機能機10の操作部12を操作して、ユーザID「U2」及びパスワード「P2」のセットを入力することができる(図3のS10でYES)。この場合、T212では、多機能機10は、入力済みのセットが認証テーブルATに登録済みであると判断し(S12でYES)、ユーザID「U2」に対応するログイン状態へ移行する(S14)。
T214では、第2のユーザは、スキャン機能のための機能実行操作を多機能機10の操作部12に実行する(図3のS20でYES)。この場合、T216では、多機能機10は、ユーザID「U2」に対応するログイン状態であると判断し(S22でYES)、ユーザID「U2」に関連付けられているスキャン許可情報が「OK」であると判断し(S26でYES)、スキャン機能を実行する(S28)。そして、T218では、多機能機10は、非ログイン状態へ移行する(S32)。
第2のユーザは、認証カードACのデバイスID「D3」を多機能機10の認証テーブルATに登録することを望んでいる。従って、T230では、第2のユーザは、多機能機10の操作部12を操作して、ユーザID「U2」及びパスワード「P2」のセットを入力する(図3のS10でYES)。この場合、T232では、多機能機10は、入力済みのセットが認証テーブルATに登録済みであると判断し(S12でYES)、ユーザID「U2」に対応するログイン状態へ移行する(S14)。
T234では、第2のユーザが認証カードACを多機能機10に近づけることに起因して、多機能機10と認証カードACとの間にR/W−CE接続が確立される(図3のS40でYES、図4のS50でNO)。この場合、T236では、多機能機10は、認証カードACからデバイスID「D3」を取得する(S70)。そして、T238では、多機能機10は、ユーザID「U2」に対応するログイン状態であると判断し(S72でYES)、ユーザID「U2」及びパスワード「P2」に関連付けて、デバイスID「D3」を認証テーブルATに登録する(S74)。次いで、T240では、多機能機10は、非ログイン状態へ移行する(S76)。
第2のユーザは、認証カードACを利用して多機能機10にログインすることを望んでいる。T266では、第2のユーザが認証カードACを多機能機10に近づけることに起因して、多機能機10と認証カードACとの間にR/W−CE接続が確立される(図3のS40でYES、図4のS50でNO)。この場合、T268では、多機能機10は、認証カードACからデバイスID「D3」を取得する(S70)。そして、T272では、多機能機10は、非ログイン状態であると判断し(S72でNO)、デバイスID「D3」が認証テーブルATに登録済みであると判断し(S78でYES)、デバイスID「D3」に関連付けられているユーザID「U2」に対応するログイン状態へ移行する(S80)。この後のT274〜T278は、T214〜T218と同様である。
(ケースCの効果)
多機能機10は、多機能機10の状態がユーザID「D2」に対応するログイン状態である間に、認証カードACからデバイスID「D3」を取得する場合(T236)に、ユーザID「D2」及びパスワード「P2」に関連付けて、デバイスID「D3」を認証テーブルATに登録する(T238)。その後、多機能機10は、多機能機10の状態が非ログイン状態である間に、認証カードACからデバイスID「D3」を取得する場合(T268)に、多機能機10の状態をユーザID「D2」に対応するログイン状態へ移行させる(T272)。従って、第2のユーザは、認証カードACを利用して、多機能機10にログインすることができ、この結果、所望の機能を多機能機10に実行させることができる(T274、T276)。
また、本実施例によると、第2のユーザは、認証カードACのデバイスID「D3」を多機能機10の認証テーブルATに登録することを望む場合に、認証カードACを多機能機10に近づけるだけでよい。即ち、第2のユーザ(あるいは通信システム2の管理者)は、デバイスID「D3」を認証テーブルATに登録するために、例えば、多機能機10の操作部12を操作したり、PC等を利用して多機能機10にアクセスしたりせずに済む。従って、ユーザの利便性が高い。
(対応関係)
多機能機10、携帯端末PT1が、それぞれ、「機能実行機器」、「可搬型デバイス」の一例である。携帯端末PT1、携帯端末PT2、認証カードACが、それぞれ、「第1の可搬型デバイス」、「第2の可搬型デバイス」、「第3の可搬型デバイス」の一例である。コピー機能及び/又はスキャン機能が、「特定機能」の一例である。印刷実行部16及びスキャン実行部18が、「機能実行部」の一例である。認証テーブルATが、「認証用メモリ」の一例である。NFCI/F20、NFCI/F80が、それぞれ、「機器インターフェース」、「デバイスインターフェース」の一例である。アプリIDが、「所定のアプリケーション情報」の一例である。P2Pモード、R/Wモードが、それぞれ、「第1のモード」、「第2のモード」の一例である。P2Pモード、CEモードが、それぞれ、「第3のモード」、「第4のモード」の一例である。図4のS60及びS62の処理が、「第1種の処理」の一例であり、S80の処理が、「第2種の処理」の一例である。
図6のケースAでは、ユーザID「U1」及びパスワード「P1」が、「第1のユーザ認証情報」の一例である。デバイスID「D1」が、「第1のデバイス認証情報」の一例である。非ログイン状態、ユーザID「U1」に対応するログイン状態が、それぞれ、「第1の不許可状態」、「第1の許可状態」の一例である。T34のP2P接続、T66のR/W−CE接続が、それぞれ、「第1の接続」、「第2の接続」の一例である。
図7のケースBでは、デバイスID「D2」が、「第2のデバイス認証情報」の一例である。T134のP2P接続、T166のR/W−CE接続が、それぞれ、「第3の接続」、「第4の接続」の一例である。
図8のケースCでは、ユーザID「U2」及びパスワード「P2」が、「第2のユーザ認証情報」の一例である。デバイスID「D3」が、「第3のデバイス認証情報」の一例である。非ログイン状態、ユーザID「U2」に対応するログイン状態が、それぞれ、「第2の不許可状態」、「第2の許可状態」の一例である。T234のR/W−CE接続、T266のR/W−CE接続が、それぞれ、「第5の接続」、「第6の接続」の一例である。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には以上に例示した具体例を様々に
変形、変更したものが含まれる。上記の実施例の変形例を以下に列挙する。
(変形例1)
上記の実施例では、多機能機10のCPU32は、ログイン状態である間に、携帯端末PT1とのP2P接続が確立される場合(図4のS50でYES、S52でYES)に、デバイスIDの生成及び登録を実行する(S60)。これに代えて、CPU32は、非ログイン状態である間に、携帯端末PT1とのP2P接続が確立される場合に、ユーザID及びパスワードの入力をユーザに促してもよい。そして、CPU32は、ユーザによってユーザID及びパスワードが入力される場合に、デバイスIDの生成及び登録を実行してもよい。一般的に言うと、登録部は、機能実行機器の状態が第1の許可状態であるのか否かに関わらず、第1の接続が確立される場合に、第1のデバイス認証情報を登録してもよい。
(変形例2)
上記の実施例では、多機能機10のCPU32は、携帯端末PT1とのP2P接続が確立される場合(図4のS50でYES)に、デバイスIDを生成する(S60)。これに代えて、CPU32は、携帯端末PT1とのP2P接続が確立される前に、ユニークなデバイスIDを予め生成しておき、携帯端末PT1とのP2P接続が確立される場合に、生成済みのデバイスIDの登録を実行してもよい。一般的に言うと、登録部は、第1の接続が確立される前に、第1のデバイス認証情報を生成してもよいし、第1の接続が確立された後に、第1のデバイス認証情報を生成してもよい。
(変形例3)
上記の実施例では、多機能機10のCPU32は、携帯端末PT1からアプリIDを取得する場合(図4のS56でYES)に、デバイスIDの生成及び登録を実行する(S60)。これに代えて、CPU32は、携帯端末PT1からアプリIDを取得するのか否かに関わらず(即ちS56でYESでもNOでも)、デバイスIDの生成及び登録を実行してもよい。一般的に言うと、登録部は、所定のアプリケーション情報が取得されるのか否かに関わらず、第1の接続が確立される場合に、第1のデバイス認証情報を登録してもよい。
(変形例4)
上記の実施例では、多機能機10のCPU32は、認証カードACのデバイスID「D3」を登録する処理を実行可能である(図4のS74、S76)。これに代えて、CPU32は、認証カードACのデバイスID「D3」を登録する処理を実行不可能であってもよい。例えば、通信システム2の管理者は、多機能機10の操作部12を操作して、認証カードACのデバイスID「D3」を認証テーブルATに登録してもよい。一般的に言うと、登録部は、第2のユーザ認証情報に関連付けて第3のデバイス認証情報を登録する処理を実行不可能であってもよい。
(変形例5)
上記の実施例では、多機能機10のCPU32は、ログイン状態である間に、機能実行操作が操作部12に実行される場合(図3のS20でYES、S22でYES)に、指定機能を実行する(S28)。これに代えて、CPU32は、例えば、非ログイン状態である間に、機能実行操作が実行される場合に、ログインの実行をユーザに促してもよい。そして、CPU32は、ユーザによってログインのための動作(例えばユーザID及びパスワードの入力等)が実行されて、ログイン状態へ移行した後に、指定機能を実行してもよい。一般的に言うと、機能実行部は、機能実行機器の状態が第1の許可状態である間に、特定機能の利用の指示が入力される場合に、特定機能を実行してもよいし、機能実行機器の状態が第1の不許可状態である間に、特定機能の利用の指示が入力されて、その後、機
能実行機器の状態が第1の許可状態へ移行する場合に、特定機能を実行してもよい。
(変形例6)
例えば、図5において、携帯端末PT1のCPU92は、デバイスIDがメモリ94に記憶済みである場合(S100でYES)に、P2PモードのみでNFCI/F80を動作させ、デバイスIDがメモリ94に記憶済みでない場合(100でNO)に、CEモードのみでNFCI/F80を動作させてもよい。そして、CPU92は、多機能機10とのR/W−CE接続が確立される場合に、多機能機10からデバイスIDを取得して、デバイスIDをメモリ94に記憶させてもよい。また、CPU92は、多機能機10とのP2P接続が確立される場合に、多機能機10にデバイスIDを供給して、多機能機10の状態をログイン状態へ移行させてもよい。また、多機能機10のCPU32は、携帯端末PT1とのR/W−CE接続が確立される場合に、デバイスIDを登録して、当該デバイスIDを携帯端末PT1に供給してもよい。また、CPU32は、携帯端末PT1とのP2P接続が確立される場合に、携帯端末PT1からデバイスIDを取得して、多機能機10の状態をログイン状態へ移行させてもよい。本変形例では、R/Wモード、P2Pモードが、それぞれ、「第1のモード」、「第2のモード」の一例である。CEモード、P2Pモードが、それぞれ、「第3のモード」、「第4のモード」の一例である。また、「第1のモード」〜「第4のモード」は、上記の実施例及び本変形例の各モードに限定されない。例えば、多機能機10のNFCI/F20が、P2Pモード及びR/Wモードのみならず、CEモードで動作可能である場合には、以下の変形例を採用してもよい。例えば、P2Pモード、CEモードが、それぞれ、「第1のモード」、「第2のモード」の一例であり、さらに、P2Pモード、R/Wモードが、それぞれ、「第3のモード」、「第4のモード」の一例であってもよい。また、例えば、CEモード、P2Pモードが、それぞれ、「第1のモード」、「第2のモード」の一例であり、さらに、R/Wモード、P2Pモードが、それぞれ、「第3のモード」、「第4のモード」の一例であってもよい。また、例えば、R/Wモード、CEモードが、それぞれ、「第1のモード」、「第2のモード」の一例であり、さらに、CEモード、R/Wモードが、それぞれ、「第3のモード」、「第4のモード」の一例であってもよい。例えば、CEモード、R/Wモードが、それぞれ、「第1のモード」、「第2のモード」の一例であり、さらに、R/Wモード、CEモードが、それぞれ、「第3のモード」、「第4のモード」の一例であってもよい。
(変形例7)
また、上記の実施例では、「第1の接続」において、多機能機10のNFCI/F20が動作するモード(即ちP2Pモード)と、「第2の接続」において、NFCI/F20が動作するモード(即ちR/Wモード)と、が異なる。また、「第1の接続」において、携帯端末PT1のNFCI/F80が動作するモード(即ちP2Pモード)と、「第2の接続」において、NFCI/F80が動作するモード(即ちCEモード)と、が異なる。これに代えて、「第1の接続」において、多機能機10のNFCI/F20が動作するモードと、「第2の接続」において、NFCI/F20が動作するモードと、が同じであってもよい(例えばP2Pモード)。同様に、「第1の接続」において、携帯端末PT1のNFCI/F80が動作するモードと、「第2の接続」において、NFCI/F80が動作するモードと、が同じであってもよい。
(変形例8)
例えば、携帯端末PT1は、デバイスID「D1」をメモリ94に予め記憶していてもよい。即ち、多機能機10の認証テーブルATにデバイスID「D1」が登録されていない状態で、例えば、ユーザがデバイスID「D1」を携帯端末PT1に入力して、携帯端末PT1にデバイスID「D1」を割り当ててもよい。この場合、多機能機10のCPU32は、図8のケースCにおいて認証カードACのデバイスID「D3」を認証テーブルATに登録する場合と同様に、携帯端末PT1からデバイスID「D1」を取得して、デ
バイスID「D1」を認証テーブルATに登録してもよい。本変形例では、携帯端末PT1が「第3の可搬型デバイス」の一例である。
(変形例9)
多機能機10の操作部12及び表示部14は、いわゆるタッチパネルであってもよい。即ち、多機能機10の操作部12及び表示部14は、上記の実施例のように、別々に構成されているハードウェアによって実現されてもよいし、本変形例のように、一体に構成されているハードウェアによって実現されてもよい。同様に、携帯端末PT1の操作部72及び表示部74は、別々に構成されているハードウェアによって実現されてもよいし、一体に構成されているハードウェアによって実現されてもよい。
(変形例10)
認証テーブルATは、多機能機10のメモリ34に記憶されていなくてもよく、多機能機10とは別体に構成されている特定機器(例えばサーバ)に記憶されていてもよい。この場合、多機能機10のCPU32は、例えば、図3のS12、S26、図4のS60、S74、S78等を実行する際に、特定機器と通信を実行して、特定機器内の認証テーブルATにアクセスしてもよい。一般的に言うと、「認証用メモリ」は、機能実行機器の内部に存在していてもよいし、機能実行機器の外部に存在していてもよい。
(変形例11)
多機能機10及び携帯端末PT1は、NFCI/F20,80に代えて、TransferJet(登録商標)、BlueTooth(登録商標)、赤外線等の他の近距離無線通信を実行するためのI/Fを備えていてもよい。即ち、「機器インターフェース」及び「デバイスインターフェース」は、NFCI/Fに限られず、他の種類のI/Fであってもよい。
(変形例12)
「機能実行機器」は、多機能機10に限られず、印刷機能のみを実行可能なプリンタであってもよいし、スキャン機能のみを実行可能なスキャナであってもよいし、電話機能を実行可能な電話機でもよいし、ファクシミリ機能を実行可能なFAX機であってもよいし、通信機能を実行可能なPC等であってもよい。即ち、「特定機能」は、コピー機能及びスキャン機能に限られず、他の機能であってもよい。
(変形例13)上記の各実施例では、図3〜図5の各処理がソフトウェア(即ちプログラム36,98)によって実現されるが、図3〜図5の各処理のうちの少なくとも1つが論理回路等のハードウェアによって実現されてもよい。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2:通信システム、10:多機能機、12:操作部、14:表示部、16:印刷実行部、18:スキャン実行部、20:NFCインターフェース、22:LANインターフェース、30:制御部、32:CPU、34:メモリ、36:プログラム、AT:認証テーブル、PT1,PT2:携帯端末、72:操作部、74:表示部、80:NFCインターフェース、82:LANインターフェース、90:制御部、92:CPU、94:メモリ、96:OSプログラム、98:アプリケーション、AC:認証カード

Claims (12)

  1. 可搬型デバイスであって、
    NFC(Near Field Communicationの略)方式に従った無線通信を実行するためのNFCインターフェースと、
    ユーザによって操作される操作部と、
    表示部と、
    制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    デバイスメモリと、
    ユーザによって前記操作部が操作されることによって前記デバイスメモリに記憶されている所定のアプリケーションが起動される場合に、ユーザに前記可搬型デバイスを前記第1の範囲から前記第2の範囲に移動させることを促す画面を前記表示部に表示させる表示制御部と、
    前記画面が前記表示部に表示された後で、ユーザによって、前記可搬型デバイスが、特定機能を実行可能な機能実行機器との無線通信を実行不可能な第1の範囲から実行可能な第2の範囲に移動されることに応じて、前記NFCインターフェースを介して、前記機能実行機器との第1の接続が確立される場合に、前記機能実行機器から第1のデバイス認証情報を取得する取得部と、
    前記機能実行機器から前記第1のデバイス認証情報が取得される場合に、前記第1のデバイス認証情報を前記デバイスメモリに記憶させる記憶制御部と、
    前記第1のデバイス認証情報が前記デバイスメモリに記憶された後に、ユーザによって、前記可搬型デバイスが前記第1の範囲から前記第2の範囲に移動されることに応じて、前記NFCインターフェースを介して、前記機能実行機器との第2の接続が確立される場合に、前記デバイスメモリ内の前記第1のデバイス認証情報を前記機能実行機器に供給して、前記機能実行機器の状態を、前記可搬型デバイスのユーザに前記特定機能の利用を許可しない不許可状態から、前記ユーザに前記特定機能の利用を許可する許可状態へ移行させる第1の供給部と、
    を備える、可搬型デバイス。
  2. 可搬型デバイスであって、
    NFC(Near Field Communicationの略)方式に従った無線通信を実行するためのNFCインターフェースと、
    ユーザによって操作される操作部と、
    制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    デバイスメモリと、
    ユーザによって前記操作部が操作されることによって前記デバイスメモリに記憶されている所定のアプリケーションが起動され、かつ、ユーザによって、前記可搬型デバイスが、特定機能を実行可能な機能実行機器との無線通信を実行不可能な第1の範囲から実行可能な第2の範囲に移動されることに応じて、前記NFCインターフェースを介して、前記機能実行機器との第1の接続が確立される場合に、前記所定のアプリケーションのアプリケーション情報である所定のアプリケーション情報を前記機能実行機器に供給する第1の供給部と、
    前記所定のアプリケーション情報が前記機能実行機器に供給された後で、前記機能実行機器から第1のデバイス認証情報を取得する取得部と、
    前記機能実行機器から前記第1のデバイス認証情報が取得される場合に、前記第1のデバイス認証情報を前記デバイスメモリに記憶させる記憶制御部と、
    前記第1のデバイス認証情報が前記デバイスメモリに記憶された後に、ユーザによって、前記可搬型デバイスが前記第1の範囲から前記第2の範囲に移動されることに応じて、前記NFCインターフェースを介して、前記機能実行機器との第2の接続が確立される場合に、前記デバイスメモリ内の前記第1のデバイス認証情報を前記機能実行機器に供給して、前記機能実行機器の状態を、前記可搬型デバイスのユーザに前記特定機能の利用を許可しない不許可状態から、前記ユーザに前記特定機能の利用を許可する許可状態へ移行させる第の供給部と、
    を備える、可搬型デバイス。
  3. 可搬型デバイスであって、
    NFC(Near Field Communicationの略)方式に従った無線通信を実行するためのNFCインターフェースであって、第1のモードと第2のモードとを実行可能な前記NFCインターフェースと、
    制御部を備え、
    前記制御部は、
    デバイスメモリと、
    ユーザによって、前記可搬型デバイスが、特定機能を実行可能な機能実行機器との無線通信を実行不可能な第1の範囲から実行可能な第2の範囲に移動されることに応じて、前記NFCインターフェースを介して、前記機能実行機器との第1の接続が確立される場合に、前記機能実行機器から第1のデバイス認証情報を取得する取得部であって、前記第1の接続は、前記NFCインターフェースが前記第1のモードで実行するための接続である前記取得部と、
    前記機能実行機器から前記第1のデバイス認証情報が取得される場合に、前記第1のデバイス認証情報を前記デバイスメモリに記憶させる記憶制御部と、
    前記第1のデバイス認証情報が前記デバイスメモリに記憶された後に、ユーザによって、前記可搬型デバイスが前記第1の範囲から前記第2の範囲に移動されることに応じて、前記NFCインターフェースを介して、前記機能実行機器との第2の接続が確立される場合に、前記デバイスメモリ内の前記第1のデバイス認証情報を前記機能実行機器に供給して、前記機能実行機器の状態を、前記可搬型デバイスのユーザに前記特定機能の利用を許可しない不許可状態から、前記ユーザに前記特定機能の利用を許可する許可状態へ移行させる第1の供給部であって、前記第2の接続は、前記NFCインターフェースが前記第2のモードで実行するための接続である前記第1の供給部と、
    を備える、可搬型デバイス。
  4. 前記第2のモードは、CE(Card Emulationの略)モードを含む、請求項に記載の可搬型デバイス。
  5. 前記取得部は、前記機能実行機器の状態が前記許可状態である間に、前記機能実行機器
    との前記第1の接続が確立される場合に、前記機能実行機器から第1のデバイス認証情報を取得する、請求項1から4のいずれか一項に記載の可搬型デバイス。
  6. NFC(Near Field Communicationの略)方式に従った無線通信を実行するためのNFCインターフェースと、ユーザによって操作される操作部と、表示部と、を備える可搬型デバイスのためのコンピュータプログラムであって、
    ユーザによって前記操作部が操作されることによって前記デバイスメモリに記憶されている所定のアプリケーションが起動される場合に、ユーザに前記可搬型デバイスを前記第1の範囲から前記第2の範囲に移動させることを促す画面を前記表示部に表示させる表示制御処理と、
    前記画面が前記表示部に表示された後で、ユーザによって、前記可搬型デバイスが、特定機能を実行可能な機能実行機器との無線通信を実行不可能な第1の範囲から実行可能な第2の範囲に移動されることに応じて、前記NFCインターフェースを介して、前記機能実行機器との第1の接続が確立される場合に、前記機能実行機器から第1のデバイス認証情報を取得する取得処理と、
    前記機能実行機器から前記第1のデバイス認証情報が取得される場合に、前記第1のデバイス認証情報を前記可搬型デバイスのデバイスメモリに記憶させる記憶制御処理と、
    前記第1のデバイス認証情報が前記デバイスメモリに記憶された後に、ユーザによって、前記可搬型デバイスが前記第1の範囲から前記第2の範囲に移動されることに応じて、前記NFCインターフェースを介して、前記機能実行機器との第2の接続が確立される場合に、前記デバイスメモリ内の前記第1のデバイス認証情報を前記機能実行機器に供給して、前記機能実行機器の状態を、前記可搬型デバイスのユーザに前記特定機能の利用を許可しない不許可状態から、前記ユーザに前記特定機能の利用を許可する許可状態へ移行させる供給処理と、
    をコンピュータに実行させるコンピュータプログラム。
  7. NFC(Near Field Communicationの略)方式に従った無線通信を実行するためのNFCインターフェースと、ユーザによって操作される操作部と、を備える可搬型デバイスのためのコンピュータプログラムであって、
    ユーザによって前記操作部が操作されることによって前記デバイスメモリに記憶されている所定のアプリケーションが起動され、かつ、ユーザによって、前記可搬型デバイスが、特定機能を実行可能な機能実行機器との無線通信を実行不可能な第1の範囲から実行可能な第2の範囲に移動されることに応じて、前記NFCインターフェースを介して、前記機能実行機器との第1の接続が確立される場合に、前記所定のアプリケーションのアプリケーション情報である所定のアプリケーション情報を前記機能実行機器に供給する第1の供給処理と、
    前記所定のアプリケーション情報が前記機能実行機器に供給された後で、前記機能実行機器から第1のデバイス認証情報を取得する取得処理と、
    前記機能実行機器から前記第1のデバイス認証情報が取得される場合に、前記第1のデバイス認証情報を前記可搬型デバイスのデバイスメモリに記憶させる記憶制御処理と、
    前記第1のデバイス認証情報が前記デバイスメモリに記憶された後に、ユーザによって、前記可搬型デバイスが前記第1の範囲から前記第2の範囲に移動されることに応じて、前記NFCインターフェースを介して、前記機能実行機器との第2の接続が確立される場合に、前記デバイスメモリ内の前記第1のデバイス認証情報を前記機能実行機器に供給して、前記機能実行機器の状態を、前記可搬型デバイスのユーザに前記特定機能の利用を許可しない不許可状態から、前記ユーザに前記特定機能の利用を許可する許可状態へ移行させる第2の供給処理と、
    をコンピュータに実行させるコンピュータプログラム。
  8. NFC(Near Field Communicationの略)方式に従った無線通信を実行するためのNFCインターフェースであって、第1のモードと第2のモードとを実行可能な前記NFCインターフェースを備える可搬型デバイスのためのコンピュータプログラムであって、
    ユーザによって、前記可搬型デバイスが、特定機能を実行可能な機能実行機器との無線通信を実行不可能な第1の範囲から実行可能な第2の範囲に移動されることに応じて、前記NFCインターフェースを介して、前記機能実行機器との第1の接続が確立される場合に、前記機能実行機器から第1のデバイス認証情報を取得する取得処理であって、前記第1の接続は、前記NFCインターフェースが前記第1のモードで実行するための接続である前記取得処理と、
    前記機能実行機器から前記第1のデバイス認証情報が取得される場合に、前記第1のデバイス認証情報を前記可搬型デバイスのデバイスメモリに記憶させる記憶制御処理と、
    前記第1のデバイス認証情報が前記デバイスメモリに記憶された後に、ユーザによって、前記可搬型デバイスが前記第1の範囲から前記第2の範囲に移動されることに応じて、前記NFCインターフェースを介して、前記機能実行機器との第2の接続が確立される場合に、前記デバイスメモリ内の前記第1のデバイス認証情報を前記機能実行機器に供給して、前記機能実行機器の状態を、前記可搬型デバイスのユーザに前記特定機能の利用を許可しない不許可状態から、前記ユーザに前記特定機能の利用を許可する許可状態へ移行させる供給処理であって、前記第2の接続は、前記NFCインターフェースが前記第2のモードで実行するための接続である前記供給処理と、
    をコンピュータに実行させるコンピュータプログラム。
  9. 機能実行機器であって、
    特定機能を実行する機能実行部と、
    ユーザによって操作される操作部と、
    NFC(Near Field Communicationの略)方式に従った無線通信を実行するためのNFCインターフェースと、
    制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    第1のユーザ認証情報が認証用メモリに登録されている状態で、第1のユーザによって前記操作部が操作されて、前記第1のユーザ認証情報が前記機能実行機器に入力される場合に、前記機能実行機器の状態を、前記第1のユーザに前記特定機能の利用を許可しない第1の不許可状態から、前記第1のユーザに前記特定機能の利用を許可する第1の許可状態へ移行させる状態移行部と、
    前記機能実行機器の状態が前記第1の許可状態である間に、前記第1のユーザによって、第1のデバイス認証情報を予め記憶していない第1の可搬型デバイスが、前記機能実行機器との無線通信を実行不可能な第1の範囲から実行可能な第2の範囲に移動されることに応じて、前記NFCインターフェースを介して前記第1の可搬型デバイスとの第1の接続が確立される場合に、前記第1のユーザ認証情報に関連付けて第1のデバイス認証情報を前記認証用メモリに登録する登録部であって、前記第1のデバイス認証情報は、前記第1の可搬型デバイスから取得されない情報である、前記登録部と、
    前記第1のデバイス認証情報を記憶していない前記第1の可搬型デバイスとの前記第1の接続が確立される場合に、前記第1のデバイス認証情報を前記第1の可搬型デバイスに供給する供給部と、を備え、
    前記状態移行部は、さらに、前記第1のデバイス認証情報が前記認証用メモリに登録された後に、前記機能実行機器の状態が前記第1の不許可状態である間に、前記第1のユーザによって、前記可搬型デバイスが前記第1の範囲から前記第2の範囲に移動されることに応じて、前記NFCインターフェースを介して、前記第1の可搬型デバイスとの第2の接続が確立されて、前記機能実行機器から前記第1の可搬型デバイスに供給された前記第1のデバイス認証情報が、前記第1の可搬型デバイスから取得される場合に、前記機能実行機器の状態を前記第1の不許可状態から前記第1の許可状態へ移行させ
    前記状態移行部は、さらに、前記第1のユーザ認証情報とは異なる第2のユーザ認証情報が前記認証用メモリに登録されている状態で、第2のユーザによって前記操作部が操作されて、前記第2のユーザ認証情報が前記機能実行機器に入力される場合に、前記機能実行機器の状態を、前記第2のユーザに前記特定機能の利用を許可しない第2の不許可状態から、前記第2のユーザに前記特定機能の利用を許可する第2の許可状態へ移行させ、
    前記登録部は、さらに、前記機能実行機器の状態が前記第2の許可状態である間に、前記第2のユーザによって、第2のデバイス認証情報を予め記憶している第2の可搬型デバイスが、前記第1の範囲から前記第2の範囲に移動されることに応じて、前記NFCインターフェースを介して、前記第2の可搬型デバイスとの第3の接続が確立される場合に、前記第2の可搬型デバイスから前記第2のデバイス認証情報を取得して、前記第2のユーザ認証情報に関連付けて、前記第2の可搬型デバイスから取得された前記第2のデバイス認証情報を前記認証用メモリに登録し、
    前記状態移行部は、さらに、前記第2のデバイス認証情報が前記認証用メモリに登録された後に、前記機能実行機器の状態が前記第2の不許可状態である間に、前記第2のユーザによって、前記第2の可搬型デバイスが前記第1の範囲から前記第2の範囲に移動されることに応じて、前記NFCインターフェースを介して前記第2の可搬型デバイスとの第4の接続が確立されて、前記第2の可搬型デバイスが予め記憶する前記第2のデバイス認証情報が、前記第2の可搬型デバイスから取得される場合に、前記機能実行機器の状態を前記第2の不許可状態から前記第2の許可状態へ移行させる、
    機能実行機器。
  10. 前記NFCインターフェースは、第1のモードと第2のモードとを実行可能な機器インターフェースであり、
    前記機能実行機器は、さらに、
    所定の可搬型デバイスが前記第1の範囲から前記第2の範囲に移動されることに応じて、前記NFCインターフェースを介して所定の可搬型デバイスとの接続が確立される場合に、前記確立済みの接続が、前記NFCインターフェースが前記第1のモードで動作するための前記第1の接続であるか、前記NFCインターフェースが前記第2のモードで動作するための前記第3の接続であるか、を判断する判断部を備え、
    前記登録部は、
    前記所定の可搬型デバイスである前記第1の可搬型デバイスとの接続が、前記NFCインターフェースが前記第1のモードで動作するための前記第1の接続であると判断される場合に、前記第1のユーザ認証情報に関連付けて、前記第1の可搬型デバイスから取得されない前記第1の可搬型デバイス認証情報を前記認証用メモリに登録し、
    前記所定の可搬型デバイスである前記第2の可搬型デバイスとの接続が、前記NFCインターフェースが前記第2のモードで動作するための前記第3の接続であると判断される場合に、前記第2のユーザ認証情報に関連付けて、前記第2の可搬型デバイスから取得した前記第2のデバイス認証情報を前記認証用メモリに登録する、請求項9に記載の機能実行機器。
  11. 前記登録部は、前記機能実行機器の状態が前記第1の許可状態である間に、前記第1の可搬型デバイスとの前記第1の接続が確立される場合に、前記第1のユーザ認証情報に関連付けて前記第1のデバイス認証情報を前記認証用メモリに登録する、請求項9又は10に記載の機能実行機器。
  12. 前記登録部は、さらに、前記第1のデバイス認証情報が前記認証用メモリに登録された後に、前記機能実行機器の状態が前記第1の許可状態である間に、前記第1のユーザによって第の可搬型デバイスが、前記第1の範囲から前記第2の範囲に移動されることに応じて、前記NFCインターフェースを介して前記第の可搬型デバイスとの第の接続が確立される場合に、前記第1のユーザ認証情報に関連付けて、前記第1のデバイス認証情報に代えて、第のデバイス認証情報を前記認証用メモリに登録し、
    前記供給部は、さらに、前記第の可搬型デバイスとの前記第の接続が確立される場合に、前記第のデバイス認証情報を前記第の可搬型デバイスに供給し、
    前記状態移行部は、さらに、前記第のデバイス認証情報が前記認証用メモリに登録された後に、前記第1のユーザによって、前記第3の可搬型デバイスが前記第1の範囲から前記第2の範囲に移動されることに応じて、前記NFCインターフェースを介して前記第の可搬型デバイスとの第の接続が確立されて、前記第の可搬型デバイスから前記第のデバイス認証情報が取得される場合に、前記機能実行機器の状態を前記第1の不許可状態から前記第1の許可状態へ移行させる、請求項11に記載の機能実行機器。
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