JP6361390B2 - ストレージ制御装置および制御プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、ストレージ制御装置および制御プログラムに関する。
従来、管理装置のWebブラウザ等によるGUI(Graphical User Interface)を経由して、状態監視、構成変更、保守作業が行えるストレージシステムがある。また、ストレージの容量が足りなくなった場合や、I/O(Input/Output)アクセスの性能が低下してきた場合に、ストレージシステムのスケールアウトが行われる場合がある。
先行技術としては、例えば、管理端末から移行指示が出されると、選択された論理ボリュームに関する外部ボリュームが、第1仮想化ストレージ装置から、新たに導入された第2仮想化ストレージ装置に移管される技術がある。また、クライアント端末からのリクエストから処理手順を示す処理構成情報を生成し、処理構成情報に基づき処理対象データを取得して、処理対象データをノードにおける処理負荷が平均化されるように各ノードに分配する技術がある。
特開2006−330895号公報 特開2013−025425号公報
しかしながら、従来技術では、ストレージシステムのスケールアウトを行っても、ユーザの期待通りにI/Oアクセスの性能が向上しない場合がある。例えば、スケールアウト時に、パスに対するアクセス負荷を分散させるために増設シェルフへのデータ移行を行うと、移行データ量が多くなってシステム負荷が高くなり、I/Oアクセスに影響が出てしまう場合がある。
一つの側面では、本発明は、スケールアウトに応じてI/Oアクセスの性能を向上させるストレージ制御装置および制御プログラムを提供することを目的とする。
本発明の一側面によれば、ストレージシステム内の仮想ディスクと上位装置とを接続する第1パスの性能情報と、前記ストレージシステム内の記憶装置と前記仮想ディスクとを接続する第2パスの性能情報とを記憶し、前記ストレージシステムのスケールアウトに応じて、前記第1パスの性能情報を参照して、I/Oアクセスの負荷分散対象となる第1パスを抽出し、前記負荷分散対象の第1パスの接続先の仮想ディスクと同じ容量の新たな仮想ディスクと上位装置とを接続する新規の第1パスと、前記新たな仮想ディスクと増設された記憶装置とを接続する新規の第2パスとを設定し、前記負荷分散対象の第1パスを、前記接続先の仮想ディスクに記憶されている既存データの読み込みに使用し、前記新規の第1パスを、前記既存データの差分データとして前記新たな仮想ディスクに書き込まれる新規データの書き込み及び読み込みに使用する制御を行うストレージ制御装置および制御プログラムが提案される。
本発明の一態様によれば、スケールアウトに応じてI/Oアクセスの性能を向上させることができるという効果を奏する。
図1は、ストレージシステム100のシステム構成例を示す説明図である。 図2は、実施の形態にかかる制御方法の一実施例を示す説明図である。 図3は、ストレージ制御装置#1等のハードウェア構成例を示すブロック図である。 図4は、パス管理情報の具体例を示す説明図である。 図5は、性能情報Dのデータ構造例を示す説明図(その1)である。 図6は、性能情報Dのデータ構造例を示す説明図(その2)である。 図7は、iSCSIターゲント定義ファイルの具体例を示す説明図である。 図8は、ストレージ制御装置#1等の機能的構成例を示すブロック図である。 図9は、ストレージ制御装置#1等の第1パス生成処理手順の一例を示すフローチャート(その1)である。 図10は、ストレージ制御装置#1等の第1パス生成処理手順の一例を示すフローチャート(その2)である。 図11は、ストレージ制御装置#1等の第2パス生成処理手順の一例を示すフローチャートである。 図12は、負荷分散対象決定処理の具体的処理手順の一例を示すフローチャートである。 図13は、スループット判定処理の具体的処理手順の一例を示すフローチャートである。 図14は、IOPS判定処理の具体的処理手順の一例を示すフローチャートである。 図15は、HDD容量判定処理の具体的処理手順の一例を示すフローチャートである。 図16は、ストレージ制御装置#1等の第1パス制御処理手順の一例を示すフローチャートである。 図17は、ストレージ制御装置#1等の第2パス制御処理手順の一例を示すフローチャートである。
以下に図面を参照して、本発明にかかるストレージ制御装置および制御プログラムの実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態)
まず、実施の形態にかかるストレージシステムのシステム構成例について説明する。
図1は、ストレージシステム100のシステム構成例を示す説明図である。図1において、ストレージシステム100は、基本シェルフ101と増設シェルフ102を含む。また、基本シェルフ101は、ノード#1とノード#2を含み、単独でストレージ装置として動作することができる。ノード#1,#2は、ストレージ制御装置#1,#2とストレージユニット#1,#2をそれぞれ有する。
ストレージ制御装置#1,#2は、自配下のストレージユニット#1,#2を制御するコンピュータである。ストレージユニット#1,#2は、それぞれ一以上の記憶装置(ストレージ)を含む。記憶装置は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、磁気テープ、光ディスク、SSD(Solid State Drive)などである。以下の説明では、ストレージユニット内の記憶装置として「HDD」を例に挙げて説明する。
ストレージ制御装置#1は、マスタ制御部として、他のストレージ制御装置(例えば、ストレージ制御装置#2〜#4)を管理し、システム全体を制御する。例えば、ストレージ制御装置#1は、基本シェルフ101に増設シェルフ102が接続されると、ストレージユニット#3,#4を利用可能な状態にしてストレージシステム100全体の記憶容量を拡張する機能を有する。
また、ストレージ制御装置#1,#2は、ストレージユニット#3,#4が接続されてアクセス可能な状態になると、ストレージユニット#3,#4内のHDDも自配下のストレージとして管理する。そして、ストレージ制御装置#1,#2は、上位装置(例えば、ホストサーバ103)からのストレージユニット#1〜#4内のHDDに対するI/Oアクセスを受け付ける。
増設シェルフ102は、ノード#3とノード#4を含む。ノード#3,#4は、増設の際の「部材」であり、例えば、ストレージシステム100に組み込まれてストレージ装置として機能する。各ノード間は、例えば、インターコネクト(InfiniBand)を介して接続される。ノード#3,#4は、ストレージ制御装置#3,#4とストレージユニット#3,#4をそれぞれ有する。
ストレージ制御装置#3,#4は、自配下のストレージユニットを制御するコンピュータである。ストレージ制御装置#3,#4は、基本シェルフ101に増設シェルフ102が接続されると、ストレージユニット#1〜#4内のHDDを自配下のストレージとして管理する。そして、ストレージ制御装置#3,#4は、上位装置からのストレージユニット#1〜#4内のHDDに対するI/Oアクセスを受け付ける。
ホストサーバ103は、ストレージユニット#1〜#4内のHDDに対するI/Oアクセス(アクセス要求)を発行するコンピュータであり、例えば、業務用のアプリケーションがインストールされた業務サーバである。ホストサーバ103は、例えば、I/O用LANを介してストレージ制御装置#1〜#4に接続される。
I/Oアクセスのプロトコルとしては、例えば、iSCSI(Internet Small Computer System Interface)、NFS(Network File System)、CIFS(Common Internet File System)のプロトコルを用いることができる。以下の説明では、I/Oアクセスのプロトコルとして、「iSCSI」を例に挙げて説明する。
また、ホストサーバ103からHDDまでのアクセスパスには、ホストサーバ103と仮想ディスクとを接続するパス(以下、「第1パス」と称する)、および、仮想ディスクとHDDとを接続するパス(以下、「第2パス」と称する)がある。仮想ディスクは、ストレージシステム100により提供される仮想的なボリュームであり、例えば、ストレージ制御装置#1〜#4上に作成される。
管理装置104は、ストレージシステム100の管理者が使用するコンピュータであり、ストレージシステム100の状態監視、構成変更、保守作業を行うための管理用のGUIを有する。管理装置104は、例えば、管理用LANを介してストレージ制御装置#1〜#4に接続される。
ここで、ストレージシステム100において、基本シェルフ101に増設シェルフ102を増設する場合を例に挙げて、スケールアウト(増設)時の作業手順例について説明する。なお、ストレージシステム100のスケールアウトとは、ストレージ制御装置とストレージユニットを1セットとする拡張セット(ノード)を1セット以上含む増設シェルフを追加することで、ストレージの容量とI/Oアクセスの性能の向上を図ることである。また、増設は1シェルフずつ行われる場合を想定する。
まず、CE(Customer Engineer)は、増設シェルフ102のノード#3,#4と、基本シェルフ101のノード#1,#2とを結線し、増設シェルフ102の電源を投入する。この結果、InfiniBandのドライバにより増設シェルフ102が検出されると、管理装置104のGUIに検出結果が表示される。
つぎに、管理装置104のユーザにより、例えば、マスタ制御部(例えば、ストレージ制御装置#1)に対して増設シェルフ102の増設指示が行われる。このとき、ユーザが、管理装置104のGUIを介して、アクセスパス(第1パス、第2パス)の性能情報やストレージの容量を判断して、ストレージの容量とI/Oアクセスの性能を向上させるために手動で具体的な増設指示を行うことが考えられる。
例えば、I/Oアクセスの性能を上げる手段として、増設シェルフ102へのデータ移行を行い、第1パスや第2パスのアクセス負荷を分散する方法がある。ところが、基本シェルフ101から増設シェルフ102に移行するデータ量が多い場合、システム負荷が高くなりI/Oアクセスに影響が出てしまう。
ユーザとしては、増設によるI/Oアクセスの性能とストレージの容量の向上の即効性を期待するが、増設処理中は運用を停止、すなわち、I/Oアクセスを停止させることになる。このため、増設時にデータ移行を行った場合、データ移行時間が長いと運用に影響が出てしまう。
また、ユーザの習熟度によっては、増設時に行った負荷分散が不十分なために期待通りの効果が出ない場合がある。例えば、負荷分散対象となるアクセスパスの決定には、システム仕様を把握し、性能情報からボトルネックとなっているパスを判断できる知識が必要となる。このため、習熟度の低いユーザが作業を行った場合などには、作業時のオペレーションミスが発生する危険性がある。
そこで、実施の形態では、ストレージシステム100のスケールアウト時に、データ移行を行うことなく、アクセスパスの増設/制御により、アクセスパスにかかる負荷を分散させて、I/Oアクセスの性能を向上させる制御方法について説明する。以下、図2を用いて、実施の形態にかかる制御方法の一実施例について説明する。
図2は、実施の形態にかかる制御方法の一実施例を示す説明図である。
(1)ストレージ制御装置#1は、ストレージシステム100のスケールアウトに応じて、第1パスの性能情報を参照して、I/Oアクセスの負荷分散対象となる第1パスを抽出する。ここで、I/Oアクセスとは、ストレージユニット#1〜#4内のHDDに対するアクセス要求である。アクセス要求としては、Read要求(読み込み指示)またはWrite要求(書き込み指示)がある。
第1パスの性能情報は、ホストサーバ103と仮想ディスクとを接続する第1パスの性能を示す情報である。第1パスの性能情報には、例えば、第1パスのレスポンスタイムが含まれる。レスポンスタイムは、ストレージシステム100に対して第1パスを介して処理要求してから処理結果の出力が開始されるまでの時間である。
第1パスの性能情報は、例えば、構成管理情報110に含まれる。構成管理情報110は、ストレージシステム100の構成を管理する情報である。構成管理情報110には、例えば、後述するパス管理情報、第1パスの性能情報、第2パスの性能情報、仮想ディスクを管理する情報、仮想ディスクを構成するセグメントを管理する情報、各ノードの生死状態や固有情報(例えば、IPアドレス)などが含まれる。
構成管理情報110は、例えば、ストレージユニット#1内のHDDに記憶されている。ストレージ制御装置#1は、ストレージユニット#1内のHDDから構成管理情報110を読み出して使用する。読み出された構成管理情報110は、例えば、後述の図3に示すメモリ302に記憶される。
具体的には、例えば、ストレージ制御装置#1は、管理装置104からの増設指示を受け付けたことに応じて、第1パスの性能情報を参照して、第1パスのうちのレスポンスタイムが平均値以上のいずれかのパスを負荷分散対象の第1パスとして抽出する。これにより、レスポンスタイムが遅いボトルネックとなっているパスを負荷分散対象の第1パスとして抽出することができる。
図2の例では、あるホストサーバ103とストレージ制御装置#1上の仮想ディスク210とを接続するパス201が負荷分散対象の第1パスとして抽出されている。
(2)ストレージ制御装置#1は、抽出した負荷分散対象の第1パスの接続先の仮想ディスクと同じ容量の新たな仮想ディスクを作成する。ただし、負荷分散対象の第1パスの接続先の仮想ディスクと同じ容量の空きの仮想ディスクが存在する場合は、その仮想ディスクを用いることにしてもよい。
図2の例では、負荷分散対象の第1パス201の接続先の仮想ディスク210と同じ容量の新たな仮想ディスク220がストレージ制御装置#1上に作成されている。
(3)ストレージ制御装置#1は、新たな仮想ディスクと上位装置(ホストサーバ103)とを接続する新規の第1パスを設定する。新規の第1パスの接続先の上位装置は、負荷分散対象の第1パスの接続先の上位装置と同じである。また、ストレージ制御装置#1は、新たな仮想ディスクと増設されたHDDとを接続する新規の第2パスとを設定する。増設されたHDDは、例えば、ストレージユニット#3,#4内のいずれかのHDDである。
ここで、新規の第1パスの設定とは、例えば、新たな仮想ディスクと上位装置との論理的な接続関係をあらたに定義することである。また、新規の第2パスの設定とは、例えば、新たな仮想ディスクと増設されたHDDとの論理的な接続関係をあらたに定義することである。
具体的には、例えば、ストレージ制御装置#1は、新規の第1パス用のiSCSIターゲント定義ファイルを作成して、第1パス用のパスドライバに設定する。また、ストレージ制御装置#1は、新規の第2パス用のiSCSIターゲント定義ファイルを作成して、第2パス用のパスドライバに設定する。
iSCSIターゲント定義ファイル(tragets.conf)は、例えば、Linux(登録商標)標準のものを使用することができる。なお、iSCSIターゲント定義ファイルの具体例については、図7を用いて後述する。
図2の例では、あるホストサーバ103と新たな仮想ディスク220とを接続する新規の第1パス202が設定されている。また、新たな仮想ディスク220とストレージユニット#3内のHDDとを接続する新規の第2パス203が設定されている。
(4)ストレージ制御装置#1は、負荷分散対象の第1パスを既存データの読み込みに使用し、新規の第1パスを新規データの書き込み及び読み込みに使用する制御を行う。ここで、既存データとは、負荷分散対象の第1パスの接続先の仮想ディスクに記憶されている既存のデータである。また、新規データとは、既存データの差分データとして、新たな仮想ディスクに書き込まれる新規データである。
図2の例では、以降において、あるホストサーバ103からのI/Oアクセスに応じて、負荷分散対象の第1パス201が既存データの読み込みに使用され、新規の第1パス202が新規データの書き込み及び読み込みに使用される。
このように、ストレージ制御装置#1によれば、ストレージシステム100のスケールアウトに応じて、第1パスの性能情報Dを参照して、I/Oアクセスの負荷分散対象となる第1パスを抽出することができる。これにより、ストレージシステム100のスケールアウトに応じて、ボトルネックとなっている第1パスを抽出することができる。
また、ストレージ制御装置#1によれば、負荷分散対象の第1パスの接続先の仮想ディスクと同じ容量の新たな仮想ディスクと、ホストサーバ103と、を接続する新規の第1パスを設定することができる。また、ストレージ制御装置#1によれば、新たな仮想ディスクと、増設されたHDDとを接続する新規の第2パスを設定することができる。これにより、負荷分散対象の第1パスにかかるI/Oアクセスの負荷を分散するための新規の第1パスを増設することができる。
また、ストレージ制御装置#1によれば、負荷分散対象の第1パスを既存データの読み込みに使用し、新規の第1パスを新規データの書き込み及び読み込みに使用する制御を行うことができる。これにより、負荷分散対象の第1パスにかかるI/Oアクセスの負荷を分散させることができ、基本シェルフ/増設シェルフ間でのデータ移行を行うことなく、ストレージシステム100のI/Oアクセスの性能を向上させることができる。
(ストレージ制御装置#1等のハードウェア構成例)
つぎに、図1に示したストレージ制御装置#1〜#4のコンピュータ(ここでは、「ストレージ制御装置#1等」と称する)のハードウェア構成例について説明する。
図3は、ストレージ制御装置#1等のハードウェア構成例を示すブロック図である。図3において、ストレージ制御装置#1等は、CPU(Central Processing Unit)301と、メモリ302と、I/F(Interface)303と、を有する。また、各構成部はバス310によってそれぞれ接続されている。
ここで、CPU301は、ストレージ制御装置#1等の全体の制御を司る。メモリ302は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)およびフラッシュROMなどを有する。より具体的には、例えば、フラッシュROMがOS(Operating System)やファームウェアなどのプログラムを記憶し、ROMがアプリケーションプログラムを記憶し、RAMがCPU301のワークエリアとして使用される。メモリ302に記憶されているプログラムは、CPU301にロードされることで、コーディングされている処理をCPU301に実行させることになる。
I/F303は、他のコンピュータからのデータの入出力を制御する。具体的には、例えば、I/F303は、通信回線を通じてLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネットなどのネットワークに接続され、このネットワークを介して他のコンピュータに接続される。そして、I/F303は、ネットワークと内部のインターフェースを司り、他のコンピュータからのデータの入出力を制御する。
(パス管理情報の具体例)
つぎに、構成管理情報110に含まれるパス管理情報の具体例について説明する。
図4は、パス管理情報の具体例を示す説明図である。図4において、パス管理情報400は、ストレージシステム100内のアクセスパスごとのパス情報(例えば、パス情報400−1,400−2)を有する。パス情報には、パスID、種類、性能情報およびカウント値が含まれる。
ここで、パスIDは、アクセスパスを一意に識別する識別子である。種類は、アクセスパスが第1パスまたは第2パスのいずれであるかを示す。性能情報は、アクセスパスの性能を示す情報である。性能情報のデータ構造例については、図5および図6を用いて後述する。カウント値は、I/Oアクセスの負荷分散対象となる第2パスを決定する際に用いる値である。
(性能情報Dのデータ構造例)
図5および図6は、性能情報Dのデータ構造例を示す説明図である。図5および図6において、性能情報Dは、アクセスパスの性能を示す情報である。性能情報Dは、アクセス先情報501と、IOPS情報502と、スループット情報503と、レスポンスタイム情報504と、CPU情報505と、タイプ情報506と、rpm情報507と、キャパシティ情報508と、デイト情報509と、を含む。
アクセス先情報501は、アクセスパスを介したI/Oアクセスのアクセス先を示す情報である。例えば、「target…testdevs1」は、アクセス先となるHDDの情報である。「LV_1」は、アクセス先となる仮想ディスクの識別子である。「VolGroup00」は、アクセス先となる仮想ディスクが属するグループの識別子である。「lun1」は、アクセス時にイニシエータとなるホストサーバ103がキーにするLUN(Logical Unit Number)である。
IOPS情報502は、アクセスパスのIOPS(Input Output Per Second)を示す情報である。IOPSは、アクセスパスを介して行われたI/Oアクセスを、HDDが1秒当たりに処理した数である。Countは、I/Oアクセスの負荷分散対象となる第2パスを決定する際に用いる、IOPSに関する加算値であり、任意に設定可能である。
スループット情報503は、アクセスパスのスループットを示す。スループットは、アクセスパスを介して単位時間当たりに入出力されたデータ量である。Countは、I/Oアクセスの負荷分散対象となる第2パスを決定する際に用いる、スループットに関する加算値であり、任意に設定可能である。
レスポンスタイム情報504は、アクセスパスのレスポンスタイムを示す。レスポンスタイムは、アクセスパスを介して処理要求してから処理結果の出力が開始されるまでの時間である。Countは、I/Oアクセスの負荷分散対象となる第2パスを決定する際に用いる、レスポンスタイムに関する加算値であり、任意に設定可能である。
CPU情報505は、アクセスパスの接続先のHDDと同一筐体(同一シェルフ)のCPUの処理性能を示す情報である。CPUの処理性能は、例えば、動作周波数によって表される。なお、同一筐体内に複数のCPUが含まれる場合には、例えば、複数のCPUの平均動作周波数によって処理性能を表すことにしてもよい。Countは、I/Oアクセスの負荷分散対象となる第2パスを決定する際に用いる、CPUの処理性能に関する加算値であり、任意に設定可能である。
タイプ情報506は、アクセスパスの接続先のHDDの型番を示す情報である。Countは、I/Oアクセスの負荷分散対象となる第2パスを決定する際に用いる、HDDの型番に関する加算値であり、任意に設定可能である。
rpm情報507は、アクセスパスの接続先のHDDの回転速度を示す情報である。HDDの回転速度は、例えば、1分当たりの回転数によって表される。Countは、I/Oアクセスの負荷分散対象となる第2パスを決定する際に用いる、HDDの回転速度に関する加算値であり、任意に設定可能である。
キャパシティ情報508は、アクセスパスの接続先のHDDの空き容量を示す情報である。HDDの空き容量は、例えば、HDDの使用率(使用容量/全体容量)によって表される。Countは、I/Oアクセスの負荷分散対象となる第2パスを決定する際に用いる、HDDの空き容量に関する加算値であり、任意に設定可能である。
デイト情報509は、アクセスパスを介してI/Oアクセスが行われた最終日時を示す。Countは、I/Oアクセスの負荷分散対象となる第2パスを決定する際に用いる、最終アクセス日時に関する加算値であり、任意に設定可能である。なお、第1パスの性能情報Dは、例えば、第1パス用のパスドライバにより計測され、第2パスの性能情報Dは、例えば、第2パス用のパスドライバにより計測される。
(iSCSIターゲント定義ファイルの具体例)
図7は、iSCSIターゲント定義ファイルの具体例を示す説明図である。図7において、iSCSIターゲント定義ファイル701は、既存のアクセスパスの情報である。iSCSIターゲント定義ファイル702は、新規のアクセスパスの情報である。iSCSIターゲント定義ファイル701,702には、アクセス先となるターゲット(仮想ディスクまたはHDD)の情報と、アクセス元となるイニシエータ(ホストサーバ103)の情報が定義される。
具体的には、iSCSIターゲント定義ファイル701,702は、ターゲット「iqn.2014−03.com.hoge.alpha:testdevs」に、LV_1(仮想ディスクまたはHDD)を定義し、イニシエータ(IPアドレス)「192.168.1.0/24」、「192.168.100.1」からのアクセスを許可する例である。
(ストレージ制御装置#1等の機能的構成例)
図8は、ストレージ制御装置#1等の機能的構成例を示すブロック図である。図8において、ストレージ制御装置#1等は、受付部801と、抽出部802と、作成部803と、設定部804と、パス制御部805と、を含む構成である。受付部801〜パス制御部805は制御部となる機能であり、具体的には、例えば、図3に示したメモリ302などの記憶装置に記憶されたプログラムをCPU301に実行させることにより、または、I/F303により、その機能を実現する。各機能部の処理結果は、例えば、メモリ302などの記憶装置に記憶される。
<ストレージシステム100のスケールアウト時>
受付部801は、増設指示を受け付ける。ここで、増設指示とは、ストレージシステム100に増設されたストレージユニット内のHDDを自配下のストレージとして管理するように指示するものである。具体的には、例えば、受付部801は、管理装置104から増設指示を受け付ける。また、受付部801は、マスタ制御部となるストレージ制御装置(例えば、ストレージ制御装置#1)から増設指示を受け付けることにしてもよい。
抽出部802は、増設指示を受け付けたことに応じて、第1パスの性能情報Dを参照して、I/Oアクセスの負荷分散対象となる第1パスを抽出する。ここで、スケールアウト(増設)時は、ユーザは、増設直後のため早期の性能向上を期待する。このため、スケールアウト(増設)時は、第2パスに比べて帯域が狭く(例えば、1[Gbps]、10[Gbps])、ボトルネックになりやすい第1パスを負荷分散対象とする。
具体的には、例えば、まず、抽出部802は、増設されたHDDの容量(増設シェルフのストレージユニット内のHDD)を、HDDのドライバ経由で取得して、既存のストレージプールに追加する。そして、抽出部802は、図4に示したパス管理情報400(図4参照)を参照して、種類「第1」の性能情報Dを取得する。
つぎに、抽出部802は、取得した性能情報Dを参照して、ストレージシステム100内の第1パスのレスポンスタイムを特定する。そして、抽出部802は、ストレージシステム100内の第1パスのうち、レスポンスタイムが平均値以上のいずれかのパスを負荷分散対象の第1パスとして抽出する。
より具体的には、例えば、抽出部802は、ストレージシステム100内の第1パスのうちのレスポンスタイムが最大のパスを負荷分散対象の第1パスとして抽出することにしてもよい。第1パスのレスポンスタイムは、例えば、第1パスの性能情報Dから特定することができる。なお、レスポンスタイムは、例えば、読み込み時または書き込み時の少なくともいずれかのレスポンスタイムである。
ただし、ストレージシステム100内の第1パスの中には、例えば、アクセス頻度が低くなって、現在は使用されなくなったパスが含まれることがある。このため、抽出部802は、例えば、第1パスの最終アクセス日時に基づいて、一定期間T以上継続してI/Oアクセスが行われていない第1パスを抽出対象から除外することにしてもよい。
一定期間Tは、任意に設定可能であり、例えば、1ヶ月程度の期間に設定される。第1パスの最終アクセス日時は、第1パスの性能情報Dから特定することができる。さらに、抽出部802は、直近の一定期間Tの第1パスのアクセス頻度を計測し、アクセス頻度が閾値以下の第1パスを抽出対象から除外することにしてもよい。
作成部803は、負荷分散対象の第1パスの接続先の仮想ディスクと同一容量の新たな仮想ディスクを作成する。ここで、第1パスの接続先の仮想ディスクは、例えば、第1パスの性能情報Dから特定することができる。また、第1パスの接続先の仮想ディスクの容量は、ストレージシステム100の構成管理情報110から特定することができる。
以下の説明では、負荷分散対象の第1パスの接続先の仮想ディスクを「既存仮想ディスクVD_1」と表記し、既存仮想ディスクVD_1と同一容量の新たな仮想ディスクを「新規仮想ディスクVDnew」と表記する場合がある。
既存仮想ディスクVD_1と新規仮想ディスクVDnewは、負荷分散対象の第1パスの接続先のホストサーバ103からすると、同一のボリュームとして見える。すなわち、ホストサーバ103により識別される識別子として、新規仮想ディスクVDnewには、既存仮想ディスクVD_1と同一の識別子(例えば、LUN)が付与される。
設定部804は、新規仮想ディスクVDnewとホストサーバ103とを接続する新規の第1パスを設定する。新規の第1パスの接続先のホストサーバ103は、負荷分散対象の第1パスの接続先のホストサーバ103と同一であり、例えば、負荷分散対象の第1パスのiSCSIターゲント定義ファイル(例えば、図7に示したiSCSIターゲント定義ファイル701)から特定することができる。
具体的には、例えば、設定部804は、新規仮想ディスクVDnewとホストサーバ103とを接続する新規の第1パス用のiSCSIターゲント定義ファイルを作成する。そして、設定部804は、作成した新規の第1パス用のiSCSIターゲント定義ファイルを、第1パス用のパスドライバに設定する。
また、設定部804は、新規仮想ディスクVDnewと増設されたHDDとを接続する新規の第2パスを設定する。接続先のHDDは、増設シェルフのストレージユニット内のいずれかのHDDであり、例えば、構成管理情報110から特定することができる。
具体的には、例えば、設定部804は、新規仮想ディスクVDnewと増設されたHDDとを接続する新規の第2パス用のiSCSIターゲント定義ファイルを作成する。そして、設定部804は、作成した新規の第2パス用のiSCSIターゲント定義ファイルを、第2パス用のパスドライバに設定する。
パス制御部805は、負荷分散対象の第1パスを既存データの読み込みに使用し、新規の第1パスを新規データの書き込み及び読み込みに使用する制御を行う。ここで、既存データとは、既存仮想ディスクVD_1に記憶されている既存のデータである。また、新規データとは、既存データとの差分データとして、新規仮想ディスクVDnewに書き込まれる新規のデータである。
具体的には、例えば、パス制御部805は、I/Oアクセス時に、第1パスのiSCSIターゲント定義ファイルを参照して、パス制御を行う。より具体的には、例えば、まず、パス制御部805は、iSCSIフレーム情報を参照して、アクセスパスの振り分けを行うか否かを判断する。
iSCSIフレーム情報は、ホストサーバ103からのアクセス要求に含まれており、アクセス元の情報とアクセス先の情報とを含む。アクセス元の情報は、例えば、アクセス元であるホストサーバ103のIPアドレスなどの固有情報である。また、アクセス先の情報は、例えば、アクセス先となるLUNやLBA(Logical Block Addressing)などである。
例えば、パス制御部805は、iSCSIフレーム情報と同一のアクセス元(イニシエータ)およびアクセス先(ターゲット)が定義された第1パスのiSCSIターゲント定義ファイルが複数存在する場合に、アクセスパスの振り分けを行うと判断する。この場合、パス制御部805は、アクセス要求の種別に応じて、アクセスパスの振り分けを行う。
例えば、Write要求の場合には、パス制御部805は、新規の第1パスのiSCSIターゲント定義ファイルを参照して、新規仮想ディスクVDnewに新規データを書き込む。この際、パス制御部805は、新規データの書込位置(データブロック)を、差分ビットマップを用いて管理する。
一方、Read要求の場合には、パス制御部805は、差分ビットマップを参照して、新規データの読み込みであるか否かを判断する。ここで、新規データの読み込みの場合、パス制御部805は、新規の第1パスのiSCSIターゲント定義ファイルを参照して、新規仮想ディスクVDnewから該当の新規データを読み込む。一方、新規データの読み込みではない場合には、パス制御部805は、既存の第1パスのiSCSIターゲント定義ファイルを参照して、既存仮想ディスクVD_1から該当の新規データを読み込む。
<ストレージシステム100の運用時>
抽出部802は、第2パスの性能情報Dを参照して、I/Oアクセスの負荷分散対象となる第2パスを抽出する。負荷分散対象となる第2パスの抽出は、例えば、ストレージシステム100の運用中において、管理者により予め指定される日時(例えば、毎日の午前0時、毎週月曜日の午前0時など)に定期的に行われる。
ここで、ストレージシステム100の運用を開始した後は、バックエンド側の第2パスにパスごとの性能ばらつきが出てくる。このため、ストレージシステム100の運用時は、第1パスに比べて帯域が広くボトルネックとなりにくいが、パスごとに性能のばらつきが生じやすい第2パスを負荷分散対象とする。
第2パスの性能に係る指標として、例えば、第2パスのスループットがある。第2パスのスループットが高いほど、第2パスにかかる負荷が高い状態であるといえる。そこで、抽出部802は、第2パスの性能情報Dを参照して、ストレージシステム100内の第2パスのうちのスループットが平均値以上のいずれかのパスを負荷分散対象の第2パスとして抽出することにしてもよい。なお、スループットは、例えば、読み込み時または書き込み時の少なくともいずれかのスループットである。第2パスのスループットは、例えば、第2パスの性能情報Dから特定することができる。
また、第2パスの性能に係る指標として、例えば、第2パスのIOPSがある。第2パスのIOPSが高いほど、第2パスにかかる負荷が高い状態であるといえる。そこで、抽出部802は、第2パスの性能情報Dを参照して、ストレージシステム100内の第2パスのうちのIOPSが平均値以上のいずれかのパスを負荷分散対象の第2パスとして抽出することにしてもよい。なお、IOPSは、例えば、読み込み時または書き込み時の少なくともいずれかのIOPSである。第2パスのIOPSは、例えば、第2パスの性能情報Dから特定することができる。
ただし、ストレージシステム100内の第2パスの中には、例えば、アクセス頻度が低くなって、現在は使用されなくなったパスが含まれることがある。このため、抽出部802は、例えば、第2パスの最終アクセス日時に基づいて、一定期間T以上継続してI/Oアクセスが行われていない第2パスを抽出対象から除外することにしてもよい。第2パスの最終アクセス日時は、第2パスの性能情報Dから特定することができる。
また、第2パスの性能に係る指標として、例えば、第2パスの接続先のHDDと同一筐体(同一シェルフ)のCPUの処理性能がある。CPUの処理性能が高いほど、第2パスの性能が高くなるといえる。そこで、まず、抽出部802は、ストレージシステム100内のHDDの空き容量に基づいて、ストレージシステム100内のHDDのうちのいずれかのHDDを特定する。ここで、特定されるHDDは、後述する新規の第2パスの接続先となるHDDである。
より具体的には、例えば、抽出部802は、ストレージシステム100内のHDDのうちの空き容量が最大のHDDを特定することにしてもよい。HDDの空き容量は、例えば、構成管理情報110から特定することができる。以下の説明では、第2パスの接続先のHDDを「既存HDD」と表記し、新規の第2パスの接続先となるHDDを「新規HDD」と表記する場合がある。
そして、抽出部802は、例えば、第2パスそれぞれの既存HDDと同一筐体のCPUの処理性能と、新規HDDと同一筐体のCPUの処理性能とに基づいて、負荷分散対象の第2パスを抽出することにしてもよい。CPUの処理性能は、例えば、構成管理情報110から特定することができる。
また、第2パスの性能に係る指標として、例えば、接続先のHDDの性能がある。接続先のHDDの性能が高いほど、第2パスの性能が高くなるといえる。また、HDDは、例えば、型番(あるいは、製造日)が新しいほど、ディスク故障の発生頻度が低く、回転速度が速い傾向にある。
そこで、抽出部802は、例えば、第2パスそれぞれの既存HDDの型番と、新規HDDの型番とに基づいて、負荷分散対象の第2パスを抽出することにしてもよい。HDDの型番は、例えば、構成管理情報110から特定することができる。
また、抽出部802は、例えば、第2パスそれぞれの既存HDDの回転速度と、新規HDDの回転速度とに基づいて、負荷分散対象の第2パスを抽出することにしてもよい。HDDの回転速度は、例えば、構成管理情報110から特定することができる。
さらに、抽出部802は、第2パスそれぞれの既存HDDの空き容量に基づいて、負荷分散対象の第2パスを抽出することにしてもよい。HDDの空き容量は、例えば、構成管理情報110から特定することができる。なお、負荷分散対象となる第2パスを抽出する具体的な処理手順については、図12〜図15のフローチャートを用いて後述する。
設定部804は、負荷分散対象の第2パスの接続先の仮想ディスクと新規HDDとを接続する新規の第2パスを設定する。以下の説明では、負荷分散対象の第2パスの接続先の仮想ディスクを「既存仮想ディスクVD_2」と表記する場合がある。
具体的には、例えば、設定部804は、既存仮想ディスクVD_2と新規HDDとを接続する新規の第2パス用のiSCSIターゲント定義ファイルを作成する。そして、設定部804は、作成した新規の第2パス用のiSCSIターゲント定義ファイルを、第2パス用のパスドライバに設定する。
パス制御部805は、負荷分散対象の第2パスを既存データの読み込みに使用し、新規の第2パスを新規データの書き込み及び読み込みに使用する制御を行う。ここで、既存データとは、負荷分散対象の第2パスの既存HDDに記憶されている既存のデータである。また、新規データとは、既存データとの差分データとして、新規HDDに書き込まれる新規のデータである。
具体的には、例えば、パス制御部805は、I/Oアクセス時に、第2パスのiSCSIターゲント定義ファイルを参照して、パス制御を行う。より具体的には、例えば、まず、パス制御部805は、iSCSIフレーム情報を参照して、アクセスパスの振り分けを行うか否かを判断する。
例えば、パス制御部805は、iSCSIフレーム情報と同一のアクセス元(イニシエータ)およびアクセス先(ターゲット)が定義された第2パスのiSCSIターゲント定義ファイルが複数存在する場合に、アクセスパスの振り分けを行うと判断する。この場合、パス制御部805は、アクセス要求の種別に応じて、アクセスパスの振り分けを行う。
例えば、Write要求の場合には、パス制御部805は、新規の第2パスのiSCSIターゲント定義ファイルを参照して、新規HDDに新規データを書き込む。この際、パス制御部805は、新規データの書込位置(データブロック)を、差分ビットマップを用いて管理する。
一方、Read要求の場合には、パス制御部805は、差分ビットマップを参照して、新規データの読み込みであるか否かを判断する。ここで、新規データの読み込みの場合、パス制御部805は、新規の第2パスのiSCSIターゲント定義ファイルを参照して、新規HDDから該当の新規データを読み込む。一方、新規データの読み込みではない場合には、パス制御部805は、既存の第2パスのiSCSIターゲント定義ファイルを参照して、既存HDDから該当の新規データを読み込む。
(ストレージ制御装置#1等の第1パス生成処理手順)
つぎに、ストレージ制御装置#1等の第1パス生成処理手順について説明する。第1パス生成処理は、ストレージシステム100のスケールアウトに応じて実行される。
図9および図10は、ストレージ制御装置#1等の第1パス生成処理手順の一例を示すフローチャートである。図9のフローチャートにおいて、まず、ストレージ制御装置#1等は、増設指示を受け付けたか否かを判断する(ステップS901)。
ここで、ストレージ制御装置#1等は、増設指示を受け付けるのを待つ(ステップS901:No)。そして、ストレージ制御装置#1等は、増設指示を受け付けた場合(ステップS901:Yes)、増設されたHDDの容量を、HDDのドライバ経由で取得して既存のストレージプールに追加する(ステップS902)。
つぎに、ストレージ制御装置#1等は、パス管理情報400を参照して、第1パスの性能情報Dを取得する(ステップS903)。そして、ストレージ制御装置#1等は、取得した第1パスの性能情報Dを参照して、ストレージシステム100内の第1パスのレスポンスタイムを特定し(ステップS904)、第1パスのレスポンスタイムの平均値を算出する(ステップS905)。
つぎに、ストレージ制御装置#1等は、ストレージシステム100内の第1パスのうち、レスポンスタイムが平均値以上の未選択の第1パスを選択する(ステップS906)。ただし、選択対象となる第1パスは、例えば、自装置上に接続先の仮想ディスクが存在するパスである。
そして、ストレージ制御装置#1等は、選択した第1パスの最終アクセス日時から1ヶ月以上経過しているか否かを判断する(ステップS907)。ここで、最終アクセス日時から1ヶ月以上経過していない場合(ステップS907:No)、ストレージ制御装置#1等は、図10に示すステップS1001に移行する。
一方、最終アクセス日時から1ヶ月以上経過している場合(ステップS907:Yes)、ストレージ制御装置#1等は、レスポンスタイムが平均値以上の未選択の第1パスがあるか否かを判断する(ステップS908)。
ここで、未選択の第1パスがある場合(ステップS908:Yes)、ストレージ制御装置#1等は、ステップS906に戻る。一方、未選択の第1パスがない場合(ステップS908:No)、ストレージ制御装置#1等は、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
図10のフローチャートにおいて、まず、ストレージ制御装置#1等は、図9に示したステップS906において選択した第1パスを負荷分散対象の第1パスとして、既存仮想ディスクVD_1と同一容量の新規仮想ディスクVDnewを作成する(ステップS1001)。
つぎに、ストレージ制御装置#1等は、新規仮想ディスクVDnewとホストサーバ103とを接続する新規の第1パス用のiSCSIターゲント定義ファイルを作成する(ステップS1002)。そして、ストレージ制御装置#1等は、作成した新規の第1パス用のiSCSIターゲント定義ファイルを、第1パス用のパスドライバに設定する(ステップS1003)。
つぎに、ストレージ制御装置#1等は、新規仮想ディスクVDnewと増設されたHDDとを接続する新規の第2パス用のiSCSIターゲント定義ファイルを作成する(ステップS1004)。そして、ストレージ制御装置#1等は、作成した新規の第2パス用のiSCSIターゲント定義ファイルを、第2パス用のパスドライバに設定して(ステップS1005)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
これにより、ストレージシステム100のスケールアウトに応じて、ボトルネックとなっている第1パスを抽出して、負荷分散対象の第1パスにかかるI/Oアクセスの負荷を分散するための新規の第1パスおよび第2パスを増設することができる。なお、ストレージ制御装置#1等は、負荷分散対象となる第1パスの数が、予め決められた所定数となるまで、図9に示したステップS906以降の処理を繰り返すことにしてもよい。
(ストレージ制御装置#1等の第2パス生成処理手順)
つぎに、ストレージ制御装置#1等の第2パス生成処理手順について説明する。第2パス生成処理は、管理者により予め指定される日時(例えば、毎日の午前0時、毎週月曜日の午前0時など)に定期的に実行される。
図11は、ストレージ制御装置#1等の第2パス生成処理手順の一例を示すフローチャートである。図11のフローチャートにおいて、まず、ストレージ制御装置#1等は、パス管理情報400を参照して、第2パスの性能情報Dを取得する(ステップS1101)。つぎに、ストレージ制御装置#1等は、取得した第2パスの性能情報Dを参照して、ストレージシステム100内の第2パスのスループット、IOPSを特定する(ステップS1102)。
そして、ストレージ制御装置#1等は、ストレージシステム100内の第2パスのスループット、IOPSの平均値を算出する(ステップS1103)。つぎに、ストレージ制御装置#1等は、ストレージシステム100内のHDDの空き容量に基づいて、新規の第2パスの接続先となる新規HDDを特定する(ステップS1104)。
そして、ストレージ制御装置#1等は、負荷分散対象となる第2パスを決定する負荷分散対象決定処理を実行する(ステップS1105)。負荷分散対象決定処理の具体的な処理手順については、図12を用いて後述する。
つぎに、ストレージ制御装置#1等は、既存仮想ディスクVD_2と新規HDDとを接続する新規の第2パス用のiSCSIターゲント定義ファイルを作成する(ステップS1106)。そして、ストレージ制御装置#1等は、作成した新規の第2パス用のiSCSIターゲント定義ファイルを、第2パス用のパスドライバに設定して(ステップS1107)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
これにより、ストレージシステム100の運用中の予め指定された時点においてボトルネックとなっている第2パスを抽出して、負荷分散対象の第2パスにかかるI/Oアクセスの負荷を分散するための新規の第2パスを増設することができる。
<負荷分散対象決定処理手順>
つぎに、図11に示したステップS1105の負荷分散対象決定処理の具体的な処理手順について説明する。ストレージシステム100において、ディスクへの書き込みはノードごとに分散化される。このため、ここではIOPSの優先度を下げ、CPUの処理性能に影響するスループットの優先度を高く設定する。また、接続先のHDDの空き容量は、性能に影響しないため、IOPSよりも優先度を下げて、負荷分散対象となる第2パスを決定する場合について説明する。
図12は、負荷分散対象決定処理の具体的処理手順の一例を示すフローチャートである。図12のフローチャートにおいて、まず、ストレージ制御装置#1等は、ストレージシステム100内の第2パスのうち、スループット、IOPSが平均値以上の未選択の第2パスを選択する(ステップS1201)。ただし、選択対象となる第2パスは、例えば、自装置上に接続先の仮想ディスクが存在するパスである。
そして、ストレージ制御装置#1等は、選択した第2パスの最終アクセス日時から1ヶ月以上経過しているか否かを判断する(ステップS1202)。ここで、最終アクセス日時から1ヶ月以上経過している場合(ステップS1202:Yes)、ストレージ制御装置#1等は、ステップS1206に移行する。
一方、最終アクセス日時から1ヶ月以上経過していない場合には(ステップS1202:No)、ストレージ制御装置#1等は、スループット判定処理を実行する(ステップS1203)。スループット判定処理の具体的な処理手順については、図13を用いて後述する。
つぎに、ストレージ制御装置#1等は、IOPS判定処理を実行する(ステップS1204)。IOPS判定処理の具体的な処理手順については、図14を用いて後述する。つぎに、ストレージ制御装置#1等は、HDD容量判定処理を実行する(ステップS1205)。HDD容量判定処理の具体的な処理手順については、図15を用いて後述する。
そして、ストレージ制御装置#1等は、スループット、IOPSが平均値以上の未選択の第2パスがあるか否かを判断する(ステップS1206)。ここで、未選択の第2パスがある場合(ステップS1206:Yes)、ストレージ制御装置#1等は、ステップS1201に戻る。
一方、未選択の第2パスがない場合(ステップS1206:No)、ストレージ制御装置#1等は、パス管理情報400のカウント値を参照して、負荷分散対象の第2パスを決定して(ステップS1207)、負荷分散対象決定処理を呼び出したステップに戻る。
具体的には、例えば、ストレージ制御装置#1等は、カウント値が最大の第2パスを負荷分散対象の第2パスとして決定することにしてもよい。また、例えば、ストレージ制御装置#1等は、カウント値が大きいものから所定数の第2パスを負荷分散対象の第2パスとして決定してもよい。
これにより、I/Oアクセスの性能向上が見込める第2パスを、負荷分散対象の第2パスとして抽出することができる。
<スループット判定処理手順>
つぎに、図12に示したステップS1203のスループット判定処理の具体的な処理手順について説明する。スループットは、単位時間当たりに入出力されるデータ量のため、CPUの処理性能、接続先のHDD型番および接続先のHDDの回転速度が、スループットを左右する要因といえる。
図13は、スループット判定処理の具体的処理手順の一例を示すフローチャートである。図13のフローチャートにおいて、まず、ストレージ制御装置#1等は、図12に示したステップS1201において選択した第2パスの既存HDDと同一筐体のCPUの処理性能よりも、新規HDDと同一筐体のCPUの処理性能のほうが高いか否かを判断する(ステップS1301)。
ここで、新規HDDと同一筐体のCPUの処理性能のほうが低い、あるいは、CPUの処理性能が同一の場合(ステップS1301:No)、ストレージ制御装置#1等は、ステップS1303に移行する。
一方、新規HDDと同一筐体のCPUの処理性能のほうが高い場合(ステップS1301:Yes)、ストレージ制御装置#1等は、選択した第2パスに対応するパス管理情報400内のカウント値に加算値「3」を加算する(ステップS1302)。なお、この加算値「3」は、第2パスの性能情報Dに含まれるCPUの処理性能に関するCount(加算値)に対応している。
つぎに、ストレージ制御装置#1等は、選択した第2パスの既存HDDの型番よりも、新規HDDの型番のほうが新しいか否かを判断する(ステップS1303)。ここで、新規HDDの型番のほうが古い、あるいは、型番が同一の場合(ステップS1303:No)、ストレージ制御装置#1等は、ステップS1305に移行する。
一方、新規HDDの型番のほうが新しい場合(ステップS1303:Yes)、ストレージ制御装置#1等は、選択した第2パスに対応するパス管理情報400内のカウント値に加算値「2」を加算する(ステップS1304)。なお、この加算値「2」は、第2パスの性能情報Dに含まれるHDDの型番に関するCount(加算値)に対応している。
つぎに、ストレージ制御装置#1等は、選択した第2パスの既存HDDの回転速度よりも、新規HDDの回転速度のほうが速いか否かを判断する(ステップS1305)。ここで、新規HDDの回転速度のほうが遅い、あるいは、回転速度が同一の場合(ステップS1305:No)、ストレージ制御装置#1等は、スループット判定処理を呼び出したステップに戻る。
一方、新規HDDの回転速度のほうが速い場合(ステップS1305:Yes)、ストレージ制御装置#1等は、選択した第2パスに対応するパス管理情報400内のカウント値に加算値「2」を加算して(ステップS1306)、スループット判定処理を呼び出したステップに戻る。なお、この加算値「2」は、第2パスの性能情報Dに含まれるHDDの回転速度に関するCount(加算値)に対応している。
<IOPS判定処理手順>
つぎに、図12に示したステップS1204のIOPS判定処理の具体的な処理手順について説明する。IOPSは、ディスクが1秒当たりに処理するI/Oアクセスの数であるため、接続先のHDD型番、接続先のHDDの回転速度がIOPSを左右する要因といえる。
図14は、IOPS判定処理の具体的処理手順の一例を示すフローチャートである。図14のフローチャートにおいて、まず、ストレージ制御装置#1等は、図12に示したステップS1201において選択した第2パスの既存HDDの型番よりも、新規HDDの型番のほうが新しいか否かを判断する(ステップS1401)。
ここで、新規HDDの型番のほうが古い、あるいは、型番が同一の場合(ステップS1401:No)、ストレージ制御装置#1等は、ステップS1403に移行する。一方、新規HDDの型番のほうが新しい場合(ステップS1401:Yes)、ストレージ制御装置#1等は、選択した第2パスに対応するパス管理情報400内のカウント値に加算値「2」を加算する(ステップS1402)。
つぎに、ストレージ制御装置#1等は、選択した第2パスの既存HDDの回転速度よりも、新規HDDの回転速度のほうが速いか否かを判断する(ステップS1403)。ここで、新規HDDの回転速度のほうが遅い、あるいは、回転速度が同一の場合(ステップS1403:No)、ストレージ制御装置#1等は、IOPS判定処理を呼び出したステップに戻る。
一方、新規HDDの回転速度のほうが速い場合(ステップS1403:Yes)、ストレージ制御装置#1等は、選択した第2パスに対応するパス管理情報400内のカウント値に加算値「2」を加算して(ステップS1404)、IOPS判定処理を呼び出したステップに戻る。
<HDD容量判定処理手順>
つぎに、図12に示したステップS1205のHDD容量判定処理の具体的な処理手順について説明する。
図15は、HDD容量判定処理の具体的処理手順の一例を示すフローチャートである。図15のフローチャートにおいて、まず、ストレージ制御装置#1等は、図12に示したステップS1201において選択した第2パスの既存HDDの使用率が90%を超えているか否かを判断する(ステップS1501)。
ここで、既存HDDの使用率が90%以下の場合(ステップS1501:No)、ストレージ制御装置#1等は、HDD容量判定処理を呼び出したステップに戻る。
一方、既存HDDの使用率が90%を超えている場合(ステップS1501:Yes)、ストレージ制御装置#1等は、選択した第2パスに対応するパス管理情報400内のカウント値に加算値「1」を加算して(ステップS1502)、HDD容量判定処理を呼び出したステップに戻る。なお、この加算値「1」は、第2パスの性能情報Dに含まれるHDDの空き容量に関するCount(加算値)に対応している。
上述した説明では、ストレージシステム100内の第2パスのうち、スループット、IOPSが平均値以上、かつ、最終アクセス日時から1ヶ月以上経過していない第2パスを、カウント値の計算対象としたが、これに限らない。例えば、スループット、IOPSおよび最終アクセス日時についても加算形式にして、ストレージシステム100内の第2パスのうちカウント値が最大の第2パスを負荷分散対象の第2パスとして決定することにしてもよい。
(ストレージ制御装置#1等の第1パス制御処理手順)
つぎに、ストレージ制御装置#1等の第1パス制御処理手順について説明する。第1パス制御処理は、例えば、ホストサーバ103からのI/Oアクセスに応じて、ストレージ制御装置#1等の第1パス用のパスドライバにより実行される。
図16は、ストレージ制御装置#1等の第1パス制御処理手順の一例を示すフローチャートである。図16のフローチャートにおいて、まず、ストレージ制御装置#1等は、I/Oアクセスを受け付けたか否かを判断する(ステップS1601)。ここで、ストレージ制御装置#1等は、I/Oアクセスを受け付けるのを待つ(ステップS1601:No)。
そして、ストレージ制御装置#1等は、I/Oアクセスを受け付けた場合(ステップS1601:Yes)、iSCSIフレーム情報を参照して、アクセスパスの振り分けを行うか否かを判断する(ステップS1602)。ここで、アクセスパスの振り分けを行わない場合(ステップS1602:No)、ストレージ制御装置#1等は、ステップS1606に移行する。
一方、アクセスパスの振り分けを行う場合(ステップS1602:Yes)、ストレージ制御装置#1等は、Write要求であるか否かを判断する(ステップS1603)。ここで、Write要求の場合(ステップS1603:Yes)、ストレージ制御装置#1等は、新規の第1パスのiSCSIターゲント定義ファイルを参照して、新規仮想ディスクVDnewにアクセスして(ステップS1604)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
一方、Read要求の場合(ステップS1603:No)、ストレージ制御装置#1等は、差分ビットマップを参照して、新規データの読み込みであるか否かを判断する(ステップS1605)。ここで、新規データの読み込みの場合(ステップS1605:Yes)、ストレージ制御装置#1等は、ステップS1604に移行する。
一方、既存データの読み込みの場合(ステップS1605:No)、ストレージ制御装置#1等は、既存の第1パスのiSCSIターゲント定義ファイルを参照して、既存仮想ディスクVD_1にアクセスして(ステップS1606)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
これにより、負荷分散対象の第1パスにかかるI/Oアクセスの負荷を分散させることができる。
(ストレージ制御装置#1等の第2パス制御処理手順)
つぎに、ストレージ制御装置#1等の第2パス制御処理手順について説明する。第2パス制御処理は、例えば、第1パス用のパスドライバからのI/Oアクセスに応じて、ストレージ制御装置#1等の第2パス用のパスドライバにより実行される。
図17は、ストレージ制御装置#1等の第2パス制御処理手順の一例を示すフローチャートである。図17のフローチャートにおいて、まず、ストレージ制御装置#1等は、I/Oアクセスを受け付けたか否かを判断する(ステップS1701)。ここで、ストレージ制御装置#1等は、I/Oアクセスを受け付けるのを待つ(ステップS1701:No)。
そして、ストレージ制御装置#1等は、I/Oアクセスを受け付けた場合(ステップS1701:Yes)、iSCSIフレーム情報を参照して、アクセスパスの振り分けを行うか否かを判断する(ステップS1702)。ここで、アクセスパスの振り分けを行わない場合(ステップS1702:No)、ストレージ制御装置#1等は、ステップS1706に移行する。
一方、アクセスパスの振り分けを行う場合(ステップS1702:Yes)、ストレージ制御装置#1等は、Write要求であるか否かを判断する(ステップS1703)。ここで、Write要求の場合(ステップS1703:Yes)、ストレージ制御装置#1等は、新規の第2パスのiSCSIターゲント定義ファイルを参照して、新規HDDにアクセスして(ステップS1704)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
一方、Read要求の場合(ステップS1703:No)、ストレージ制御装置#1等は、差分ビットマップを参照して、新規データの読み込みであるか否かを判断する(ステップS1705)。ここで、新規データの読み込みの場合(ステップS1705:Yes)、ストレージ制御装置#1等は、ステップS1704に移行する。
一方、既存データの読み込みの場合(ステップS1705:No)、ストレージ制御装置#1等は、既存の第2パスのiSCSIターゲント定義ファイルを参照して、既存HDDにアクセスして(ステップS1706)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
これにより、負荷分散対象の第2パスにかかるI/Oアクセスの負荷を分散させることができる。
以上説明したように、ストレージ制御装置#1等によれば、増設指示を受け付けたことに応じて、第1パスの性能情報Dを参照して、I/Oアクセスの負荷分散対象となる第1パスを抽出することができる。これにより、ストレージシステム100のスケールアウトに応じて、ボトルネックとなっている第1パスを抽出することができる。
また、ストレージ制御装置#1等によれば、第1パスの性能情報Dを参照して、ストレージシステム100内の第1パスのうちのレスポンスタイムが平均値以上のパスを負荷分散対象の第1パスとして抽出することができる。これにより、処理要求してから処理結果の出力が開始されるまでの時間が相対的に遅くなっている第1パスを、負荷分散対象の第1パスとして抽出することができる。
また、ストレージ制御装置#1等によれば、さらに、第1パスの最終アクセス日時に基づいて、負荷分散対象の第1パスを抽出することができる。これにより、アクセス頻度が低くなって、現在は使用されなくなったような第1パスを負荷分散対象から除外することができる。
また、ストレージ制御装置#1等によれば、負荷分散対象の第1パスの接続先の既存仮想ディスクVD_1と同じ容量の新規仮想ディスクVDnewと、ホストサーバ103と、を接続する新規の第1パスを設定することができる。また、ストレージ制御装置#1等によれば、新規仮想ディスクVDnewと、増設されたHDDとを接続する新規の第2パスを設定することができる。これにより、負荷分散対象の第1パスにかかるI/Oアクセスの負荷を分散するための新規の第1パスを増設することができる。
また、ストレージ制御装置#1等によれば、負荷分散対象の第1パスを既存データの読み込みに使用し、新規の第1パスを新規データの書き込み及び読み込みに使用する制御を行うことができる。これにより、負荷分散対象の第1パスにかかるI/Oアクセスの負荷を分散させることができ、基本シェルフ/増設シェルフ間でのデータ移行を行うことなく、ストレージシステム100のI/Oアクセスの性能を向上させることができる。
また、ストレージ制御装置#1等によれば、第2パスの性能情報Dを参照して、I/Oアクセスの負荷分散対象となる第2パスを抽出することができる。これにより、ストレージシステム100の運用中の予め指定された時点においてボトルネックとなっている第2パスを抽出することができる。
また、ストレージ制御装置#1等によれば、第2パスの性能情報Dを参照して、ストレージシステム100内の第2パスのうちのスループットまたはIOPSの少なくともいずれかが平均値以上のパスを負荷分散対象の第2パスとして抽出することができる。これにより、I/Oアクセスにかかる負荷が相対的に高くなっている第2パスを、負荷分散対象の第2パスとして抽出することができる。
また、ストレージ制御装置#1等によれば、さらに、第2パスの最終アクセス日時に基づいて、負荷分散対象の第2パスを抽出することができる。これにより、アクセス頻度が低くなって、現在は使用されなくなったような第2パスを負荷分散対象から除外することができる。
また、ストレージ制御装置#1等によれば、さらに、第2パスそれぞれの既存HDDと同一筐体のCPUの処理性能と、新規HDDと同一筐体のCPUの処理性能とに基づいて、負荷分散対象の第2パスを抽出することができる。これにより、既存仮想ディスクVD_2から新規HDDへのアクセスパスを増設することで、I/Oアクセスの性能向上が見込める第2パスを、負荷分散対象の第2パスとして抽出することができる。
また、ストレージ制御装置#1等によれば、さらに、第2パスそれぞれの既存HDDの型番と、新規HDDの型番とに基づいて、負荷分散対象の第2パスを抽出することができる。これにより、既存仮想ディスクVD_2から新規HDDへのアクセスパスを増設することで、I/Oアクセスの性能向上が見込める第2パスを、負荷分散対象の第2パスとして抽出することができる。
また、ストレージ制御装置#1等によれば、さらに、第2パスそれぞれの既存HDDの回転速度と、新規HDDの回転速度とに基づいて、負荷分散対象の第2パスを抽出することができる。これにより、既存仮想ディスクVD_2から新規HDDへのアクセスパスを増設することでI/Oアクセスの性能向上が見込める第2パスを、負荷分散対象の第2パスとして抽出することができる。
また、ストレージ制御装置#1等によれば、さらに、第2パスそれぞれの既存HDDの空き容量に基づいて、負荷分散対象の第2パスを抽出することができる。これにより、HDDの使用率が上限を超えることを防ぐとともに、ストレージシステム100におけるHDDの使用率の平準化を図ることができる。
また、ストレージ制御装置#1等によれば、ストレージシステム100内のHDDの空き容量に基づいて、ストレージシステム100内のHDDのうちのいずれかのHDDを新規HDDとして特定することができる。これにより、ストレージシステム100の運用中の予め指定された時点において空き容量が多いHDDを、新規の第2パスの接続先となるHDDとして特定することができる。
また、ストレージ制御装置#1等によれば、負荷分散対象の第2パスの接続先の既存仮想ディスクVD_2と新規HDDとを接続する新規の第2パスを設定することができる。これにより、負荷分散対象の第2パスにかかるI/Oアクセスの負荷を分散するための新規の第2パスを増設することができる。
また、ストレージ制御装置#1等によれば、負荷分散対象の第2パスを既存データの読み込みに使用し、新規の第2パスを新規データの書き込み及び読み込みに使用する制御を行うことができる。これにより、負荷分散対象の第2パスにかかるI/Oアクセスの負荷を分散させることができ、基本シェルフ/増設シェルフ間でのデータ移行を行うことなく、ストレージシステム100のI/Oアクセスの性能を向上させることができる。
これらのことから、実施の形態にかかるストレージ制御装置および制御プログラムによれば、スケールアウト型のストレージシステムにおいて、システムを停止することなくストレージの容量を簡単に追加でき、増設時における早期の性能向上を実現することができる。また、運用時においても、ユーザがシステム仕様やシステム状態を把握していなくても、効果的な性能向上を実現することができる。
なお、本実施の形態で説明した制御方法は、予め用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することにより実現することができる。本制御プログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。また、本制御プログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布してもよい。
上述した実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)ストレージシステム内の仮想ディスクと上位装置とを接続する第1パスの性能情報と、前記ストレージシステム内の記憶装置と前記仮想ディスクとを接続する第2パスの性能情報とを記憶する記憶部と、
前記ストレージシステムのスケールアウトに応じて、前記第1パスの性能情報を参照して、I/Oアクセスの負荷分散対象となる第1パスを抽出し、前記負荷分散対象の第1パスの接続先の仮想ディスクと同じ容量の新たな仮想ディスクと上位装置とを接続する新規の第1パスと、前記新たな仮想ディスクと増設された記憶装置とを接続する新規の第2パスとを設定し、前記負荷分散対象の第1パスを、前記接続先の仮想ディスクに記憶されている既存データの読み込みに使用し、前記新規の第1パスを、前記既存データの差分データとして前記新たな仮想ディスクに書き込まれる新規データの書き込み及び読み込みに使用する制御を行う制御部と、
を有することを特徴とするストレージ制御装置。
(付記2)前記制御部は、
前記ストレージシステム内の記憶装置の空き容量に基づいて、前記ストレージシステム内の記憶装置のうちのいずれかの記憶装置を特定し、前記第2パスの性能情報を参照して、I/Oアクセスの負荷分散対象となる第2パスを抽出し、前記負荷分散対象の第2パスの接続先の仮想ディスクと前記いずれかの記憶装置とを接続する新規の第2パスを設定し、前記負荷分散対象の第2パスを、接続先の記憶装置に記憶されている既存データの読み込みに使用し、前記新規の第2パスを、当該既存データの差分データとして前記いずれかの記憶装置に書き込まれる新規データの書き込み及び読み込みに使用する制御を行う、ことを特徴とする付記1に記載のストレージ制御装置。
(付記3)前記制御部は、
前記第1パスの性能情報を参照して、前記第1パスのうちのレスポンスタイムが平均値以上のいずれかのパスを前記負荷分散対象の第1パスとして抽出することを特徴とする付記2に記載のストレージ制御装置。
(付記4)前記制御部は、
さらに、前記第1パスの最終アクセス日時に基づいて、前記負荷分散対象の第1パスを抽出することを特徴とする付記3に記載のストレージ制御装置。
(付記5)前記制御部は、
前記第2パスの性能情報を参照して、前記第2パスのうちのスループットまたはIOPSの少なくともいずれかが平均値以上のいずれかのパスを前記負荷分散対象の第2パスとして抽出することを特徴とする付記2〜4のいずれか一つに記載のストレージ制御装置。
(付記6)前記制御部は、
さらに、前記第2パスの最終アクセス日時に基づいて、前記負荷分散対象の第2パスを抽出することを特徴とする付記5に記載のストレージ制御装置。
(付記7)前記制御部は、
さらに、前記第2パスそれぞれの接続先の記憶装置と同一筐体のCPUの処理性能と、前記いずれかの記憶装置と同一筐体のCPUの処理性能とに基づいて、前記負荷分散対象の第2パスを抽出することを特徴とする付記5または6に記載のストレージ制御装置。
(付記8)前記制御部は、
さらに、前記第2パスそれぞれの接続先の記憶装置の型番と、前記いずれかの記憶装置の型番とに基づいて、前記負荷分散対象の第2パスを抽出することを特徴とする付記5〜7のいずれか一つに記載のストレージ制御装置。
(付記9)前記制御部は、
さらに、前記第2パスそれぞれの接続先の記憶装置の回転速度と、前記いずれかの記憶装置の回転速度とに基づいて、前記負荷分散対象の第2パスを抽出することを特徴とする付記5〜8のいずれか一つに記載のストレージ制御装置。
(付記10)前記制御部は、
さらに、前記第2パスそれぞれの接続先の記憶装置の空き容量に基づいて、前記負荷分散対象の第2パスを抽出することを特徴とする付記5〜9のいずれか一つに記載のストレージ制御装置。
(付記11)コンピュータに、
ストレージシステム内の仮想ディスクと上位装置とを接続する第1パスの性能情報と、前記ストレージシステム内の記憶装置と前記仮想ディスクとを接続する第2パスの性能情報とを記憶し、
前記ストレージシステムのスケールアウトに応じて、前記第1パスの性能情報を参照して、I/Oアクセスの負荷分散対象となる第1パスを抽出し、
前記負荷分散対象の第1パスの接続先の仮想ディスクと同じ容量の新たな仮想ディスクと上位装置とを接続する新規の第1パスと、前記新たな仮想ディスクと増設された記憶装置とを接続する新規の第2パスとを設定し、
前記負荷分散対象の第1パスを、前記接続先の仮想ディスクに記憶されている既存データの読み込みに使用し、前記新規の第1パスを、前記既存データの差分データとして前記新たな仮想ディスクに書き込まれる新規データの書き込み及び読み込みに使用する制御を行う、
処理を実行させることを特徴とする制御プログラム。
(付記12)コンピュータに、
ストレージシステム内の仮想ディスクと上位装置とを接続する第1パスの性能情報と、前記ストレージシステム内の記憶装置と前記仮想ディスクとを接続する第2パスの性能情報とを記憶し、
前記ストレージシステムのスケールアウトに応じて、前記第1パスの性能情報を参照して、I/Oアクセスの負荷分散対象となる第1パスを抽出し、
前記負荷分散対象の第1パスの接続先の仮想ディスクと同じ容量の新たな仮想ディスクと上位装置とを接続する新規の第1パスと、前記新たな仮想ディスクと増設された記憶装置とを接続する新規の第2パスとを設定し、
前記負荷分散対象の第1パスを、前記接続先の仮想ディスクに記憶されている既存データの読み込みに使用し、前記新規の第1パスを、前記既存データの差分データとして前記新たな仮想ディスクに書き込まれる新規データの書き込み及び読み込みに使用する制御を行う、
処理を実行させる制御プログラムを記録したことを特徴とする前記コンピュータに読み取り可能な記録媒体。
100 ストレージシステム
101 基本シェルフ
102 増設シェルフ
103 ホストサーバ
104 管理装置
110 構成管理情報
400 パス管理情報
701,702 iSCSIターゲント定義ファイル
801 受付部
802 抽出部
803 作成部
804 設定部
805 パス制御部
#1〜#4 ノード
#1〜#4 ストレージ制御装置
#1〜#4 ストレージユニット

Claims (8)

  1. ストレージシステム内の仮想ディスクと上位装置とを接続する第1パスの性能情報と、前記ストレージシステム内の記憶装置と前記仮想ディスクとを接続する第2パスの性能情報とを記憶する記憶部と、
    前記ストレージシステムのスケールアウトに応じて、前記第1パスの性能情報を参照して、I/Oアクセスの負荷分散対象となる第1パスを抽出し、前記負荷分散対象の第1パスの接続先の仮想ディスクと同じ容量の新たな仮想ディスクと上位装置とを接続する新規の第1パスと、前記新たな仮想ディスクと増設された記憶装置とを接続する新規の第2パスとを設定し、前記負荷分散対象の第1パスを、前記接続先の仮想ディスクに記憶されている既存データの読み込みに使用し、前記新規の第1パスを、前記既存データの差分データとして前記新たな仮想ディスクに書き込まれる新規データの書き込み及び読み込みに使用する制御を行う制御部と、
    を有することを特徴とするストレージ制御装置。
  2. 前記制御部は、
    前記ストレージシステム内の記憶装置の空き容量に基づいて、前記ストレージシステム内の記憶装置のうちのいずれかの記憶装置を特定し、前記第2パスの性能情報を参照して、I/Oアクセスの負荷分散対象となる第2パスを抽出し、前記負荷分散対象の第2パスの接続先の仮想ディスクと前記いずれかの記憶装置とを接続する新規の第2パスを設定し、前記負荷分散対象の第2パスを、接続先の記憶装置に記憶されている既存データの読み込みに使用し、前記新規の第2パスを、当該既存データの差分データとして前記いずれかの記憶装置に書き込まれる新規データの書き込み及び読み込みに使用する制御を行う、ことを特徴とする請求項1に記載のストレージ制御装置。
  3. 前記制御部は、
    前記第1パスの性能情報を参照して、前記第1パスのうちのレスポンスタイムが平均値以上のいずれかのパスを前記負荷分散対象の第1パスとして抽出することを特徴とする請求項2に記載のストレージ制御装置。
  4. 前記制御部は、
    さらに、前記第1パスの最終アクセス日時に基づいて、前記負荷分散対象の第1パスを抽出することを特徴とする請求項3に記載のストレージ制御装置。
  5. 前記制御部は、
    前記第2パスの性能情報を参照して、前記第2パスのうちのスループットまたはIOPSの少なくともいずれかが平均値以上のいずれかのパスを前記負荷分散対象の第2パスとして抽出することを特徴とする請求項2〜4のいずれか一つに記載のストレージ制御装置。
  6. 前記制御部は、
    さらに、前記第2パスの最終アクセス日時に基づいて、前記負荷分散対象の第2パスを抽出することを特徴とする請求項5に記載のストレージ制御装置。
  7. 前記制御部は、
    さらに、前記第2パスそれぞれの接続先の記憶装置と同一筐体のCPUの処理性能と、前記いずれかの記憶装置と同一筐体のCPUの処理性能とに基づいて、前記負荷分散対象の第2パスを抽出することを特徴とする請求項5または6に記載のストレージ制御装置。
  8. コンピュータに、
    ストレージシステム内の仮想ディスクと上位装置とを接続する第1パスの性能情報と、前記ストレージシステム内の記憶装置と前記仮想ディスクとを接続する第2パスの性能情報とを記憶し、
    前記ストレージシステムのスケールアウトに応じて、前記第1パスの性能情報を参照して、I/Oアクセスの負荷分散対象となる第1パスを抽出し、
    前記負荷分散対象の第1パスの接続先の仮想ディスクと同じ容量の新たな仮想ディスクと上位装置とを接続する新規の第1パスと、前記新たな仮想ディスクと増設された記憶装置とを接続する新規の第2パスとを設定し、
    前記負荷分散対象の第1パスを、前記接続先の仮想ディスクに記憶されている既存データの読み込みに使用し、前記新規の第1パスを、前記既存データの差分データとして前記新たな仮想ディスクに書き込まれる新規データの書き込み及び読み込みに使用する制御を行う、
    処理を実行させることを特徴とする制御プログラム。
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