JP6361355B2 - 画像処理装置 - Google Patents

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Description

本明細書では、スキャンデータを用いて得られる対象画像データに対して、画像処理を実行する画像処理装置を開示する。
特許文献1に開示されている複合機は、予め準備されているオーダーシートを印刷する。ユーザは、オーダーシートの印刷物に手書き文字等の対象物を記録する。複合機は、対象物が記録された印刷物をスキャンし、スキャンによって得られる対象物の画像と他の画像とを合成し、合成画像を印刷する。
特開2009−278667号公報
本明細書では、オーダーシート等のテンプレートデータを利用した画像処理を実行するための新規な手法を提供する。
本明細書によって開示される画像処理装置は、第1の取得部と、生成部と、供給部と、第2の取得部と、目的処理実行部と、を備える。第1の取得部は、原稿のスキャンによって得られる第1のスキャンデータを取得する。生成部は、第1のスキャンデータと、予め準備されているテンプレートデータと、を利用して、特定画像データを生成する。特定画像データによって表わされる特定画像は、第1のスキャンデータによって表わされる第1のスキャン画像に相当する画像を示す第1のスキャン画像領域と、テンプレートデータによって表わされるテンプレート画像を示す第1のテンプレート領域と、を含む。供給部は、印刷媒体上への特定画像の印刷が実行されるように、特定画像データを印刷実行部に供給する。第2の取得部は、印刷媒体のスキャンによって得られる第2のスキャンデータを取得する。第2のスキャンデータによって表わされる第2のスキャン画像は、印刷媒体に印刷された第1のスキャン画像領域内にユーザによって記述された第1のオブジェクトを含む第2のスキャン画像領域と、印刷媒体に印刷された第1のテンプレート領域内にユーザによって記述された第2のオブジェクトを含む第2のテンプレート領域と、を含む。目的処理実行部は、第1のスキャンデータを用いて得られる対象画像データを利用して、第2のスキャン画像に含まれる第1のオブジェクトと第2のオブジェクトとに従った目的処理を実行する。目的処理は、対象画像データに対して、第1のオブジェクトに従った画像処理を実行して、処理済み画像データを生成すること、及び、処理済み画像データを出力すること、を含む。
上記の構成によると、画像処理装置は、原稿のスキャンによって得られる第1のスキャンデータを取得し、第1のスキャンデータとテンプレートデータとを利用して特定画像データを生成し、特定画像データを印刷実行部に供給する。これにより、印刷媒体上への特定画像の印刷が実行される。そして、画像処理装置は、当該印刷媒体のスキャンによって得られる第2のスキャンデータを取得し、当該印刷媒体にユーザによって記述された第1及び第2のオブジェクトに従った目的処理を実行する。このように、画像処理装置は、新規な手法に従って、テンプレートデータを利用した画像処理を実行することができる。特に、ユーザは、特定画像が印刷された印刷媒体に第1及び第2のオブジェクトを記述するので、原稿にオブジェクトを記述せずに済む。即ち、画像処理装置は、原稿を元の状態に維持しながら、ユーザによって印刷媒体に記述される第1及び第2のオブジェクトに従った目的処理を実行することができる。
前記目的処理実行部は、前記第2のスキャン画像領域内での前記第1のオブジェクトの位置を特定し、前記対象画像データに対して、前記第1のオブジェクトの前記位置に従った前記画像処理を実行してもよい。
前記第2のオブジェクトは、画像処理に関する複数個の項目の中から前記ユーザによって選択された結果を示す項目選択オブジェクトを含み、
前記目的処理実行部は、前記対象画像データに対して、前記第1のオブジェクトと前記項目選択オブジェクトとに従った前記画像処理を実行してもよい。
前記項目選択オブジェクトは、2種類以上の画像処理の中から前記ユーザによって選択された結果を示す処理選択オブジェクトを含んでもよい。
前記第1のオブジェクトは、囲み線を示すオブジェクトであり、
前記目的処理実行部は、前記対象画像データを構成する複数個の画素のうち、前記第1のオブジェクトによって示される前記囲み線の内部領域又は外部領域に対応する各画素の値を変更するための前記画像処理を実行してもよい。
前記第2のオブジェクトは、前記囲み線の前記内部領域に対応する各画素の値を変更するための第1種の画像処理と、前記囲み線の前記外部領域に対応する各画素の値を変更するための第2種の画像処理と、を含む2種類以上の画像処理の中から前記ユーザによって選択された結果を示す処理選択オブジェクトを含み、
前記目的処理実行部は、
前記処理選択オブジェクトが前記第1種の画像処理を示す場合に、前記対象画像データに対して前記第1種の画像処理を実行し、
前記処理選択オブジェクトが前記第2種の画像処理を示す場合に、前記対象画像データに対して前記第2種の画像処理を実行してもよい。
前記目的処理実行部は、前記対象画像データによって表わされる対象画像内の一部を目的画像に合成するための前記画像処理を実行してもよい。
前記第2のオブジェクトは、2個以上の所定画像の中から前記ユーザによって選択された結果を示す画像選択オブジェクトを含み、
前記目的処理実行部は、前記対象画像内の前記一部を、前記2個以上の所定画像のうち、前記画像選択オブジェクトによって示される前記目的画像に合成するための前記画像処理を実行してもよい。
前記第2のオブジェクトは、第1種の出力形式と、前記第1種の出力形式とは異なる第2種の出力形式と、を含む2種類以上の出力形式の中から前記ユーザによって選択された結果を示す形式選択オブジェクトを含み、
前記目的処理実行部は、
前記形式選択オブジェクトが前記第1種の出力形式を示す場合に、前記第1種の出力形式に従って前記処理済み画像データを出力し、
前記形式選択オブジェクトが前記第2種の出力形式を示す場合に、前記第2種の出力形式に従って前記処理済み画像データを出力してもよい。
前記目的処理実行部は、前記第1のスキャンデータである前記対象画像データに対して前記画像処理を実行してもよい。
前記画像処理装置は、さらに、
前記第1のスキャンデータを記憶するメモリを備え、
前記特定画像は、さらに、前記第1のスキャンデータが記憶されている前記メモリ内の位置を示す位置情報に対応するコード画像を示す第1のコード画像領域を含み、
前記第2のスキャン画像は、前記コード画像を示す第2のコード画像領域を含み、
前記目的処理実行部は、前記第2のコード画像領域に示される前記コード画像に基づいて前記位置情報を特定し、前記位置情報によって示される前記メモリ内の前記位置から前記第1のスキャンデータである前記対象画像データを取得し、取得済みの前記対象画像データに対して前記画像処理を実行してもよい。
上記の画像処理装置を実現するための制御方法、コンピュータプログラム、及び、当該コンピュータプログラムを格納するコンピュータ読取可能記録媒体も新規で有用である。
通信システムの構成を示す。 画像処理サーバの処理のフローチャートを示す。 特定画像データ生成処理のフローチャートを示す。 特定画像データ生成処理の内容を説明するための説明図を示す。 処理済み画像データ生成処理のフローチャートを示す。 処理済み画像データ生成処理の内容を説明するための説明図を示す。 画像処理のフローチャートと、その内容を説明するための説明図を示す。
(通信システム2の構成;図1)
図1に示されるように、通信システム2は、多機能機10と、画像処理サーバ50と、データ保存サーバ80と、を備える。各デバイス10,50,80は、インターネットを介して、相互に通信可能である。以下では、多機能機10のことを「MFP(Multi-Function Peripheral)10」と記載する。
(MFP10の構成)
MFP10は、印刷機能、スキャン機能等を含む多機能を実行可能な周辺機器(即ち、図示省略のPC等の周辺機器)である。MFP10は、操作部12と、表示部14と、ネットワークインターフェース16と、印刷実行部18と、スキャン実行部20と、制御部30と、を備える。各部10〜30は、バス線(符号省略)を介して、相互に接続されている。
操作部12は、複数個のキーを備える。ユーザは、操作部12を操作することによって、様々な指示をMFP10に入力することができる。表示部14は、様々な情報を表示するためのディスプレイである。ネットワークインターフェース16は、図示省略のLANを介して、インターネットに接続される。印刷実行部18は、インクジェット方式又はレーザー方式に従って、印刷媒体上への画像の印刷を実行する。スキャン実行部20は、CCD(Charge Coupled Deviceの略)方式又はCIS(Contact Image Sensorの略)方式に従って、図示省略の原稿台に載置される原稿DCのスキャンを実行する。原稿台の上面は、白色を示す。原稿DCは、カラーの写真画像を示す。制御部30は、CPU32とメモリ34とを備える。CPU32は、メモリ34に格納されているプログラム36に従って、様々な処理を実行するプロセッサ(即ちコンピュータ)である。
(画像処理サーバ50の構成)
画像処理サーバ50は、MFP10のベンダによってインターネット上に設置される。画像処理サーバ50は、MFP10から取得されるスキャンデータに基づいて画像処理を実行して、処理済み画像データを出力する。画像処理サーバ50は、ネットワークインターフェース52と、制御部60と、を備える。
ネットワークインターフェース52は、インターネットに接続される。制御部60は、CPU62とメモリ64とを備える。CPU62は、メモリ64に格納されているプログラム66に従って、様々な処理を実行するプロセッサである。メモリ64は、DRAM、フラッシュメモリ等であり、プログラム66に加えて、オーダーテンプレートデータ68と、複数個の合成テンプレートデータ70と、を格納する。以下では、テンプレートのことを「TP」と記載する。
オーダーTPデータ68は、様々な項目をユーザに選択させるためのTP画像を表わすデータであり、後述の特定画像データの生成(図2のS20参照)に利用される。各合成TPデータ70は、原稿DCのスキャンによって得られる対象画像データに合成されるべき合成元画像を表わすデータである。各合成TPデータ70は、異なる画像(例えば、赤色を示す画像、青色を示す画像、木目を示す画像、水玉を示す画像等)を表わす。
(データ保存サーバ80の構成)
データ保存サーバ80は、MFP10のベンダによってインターネット上に設置されるものであってもよいし、MFP10のベンダとは異なる事業者によってインターネット上に設置されるものであってもよい。データ保存サーバ80は、画像処理サーバ50によって生成される処理済み画像データを保存する。
(画像処理サーバ50の処理;図2)
図2を参照して、画像処理サーバ50のCPU62によって実行される処理の内容を説明する。MFP10のユーザは、原稿DCの写真画像に対する画像処理が実行されることを望む場合に、MFP10の操作部12を操作して、表示部14に表示されるメニュー画面の中から、画像処理の実行を示すボタンを選択する。そして、ユーザは、原稿DCをMFP10の原稿台に載置して、操作部12内のスキャン実行ボタンを操作する。これにより、MFP10のCPU32は、原稿DCのカラースキャンをスキャン実行部20に実行させて、元スキャンデータを生成する。この際に、CPU32は、原稿台の全範囲のスキャンをスキャン実行部20に実行させる。従って、原稿台よりも小さいサイズを有する原稿DCがスキャンされる場合には、元スキャンデータは、原稿DCの写真画像を示す原稿領域のみならず、原稿台のうちの原稿DCが載置されていない部分を示す非載置領域も表わす。元スキャンデータは、複数個のRGB画素(例えば、RGB色空間内の256階調の値を示す画素)によって構成されるカラー画像データである。そして、CPU32は、元スキャンデータを画像処理サーバ50に供給する。この結果、S10では、画像処理サーバ50のCPU62は、MFP10から元スキャンデータを取得する。
S20では、CPU62は、S10で取得された元スキャンデータと、メモリ64内に予め準備されているオーダーTPデータ68(図1参照)と、を利用して、特定画像データを生成する(後述の図3参照)。特定画像データは、複数個のRGB画素によって構成されるモノクロ画像データである。
S30では、CPU62は、S20で生成された特定画像データをMFP10に供給する。これにより、MP10のCPU32は、特定画像データに含まれる各RGB画素に対するCMYK色変換処理を実行して、複数個のCMYK画素(例えば、CMYK色空間内の256階調の値を示す画素)によって構成されるCMYK画像データを生成する。次いで、CPU32は、CMYK画像データに対する二値化処理(例えば、ハーフトーン処理、ディザ処理)を実行して、複数個の二値画素によって構成される二値画像データを生成する。各二値画素は、CMYK色空間内の2階調の画素値(即ち「1」又は「0」)を示す。ここで、「1」は、印刷媒体上にドットを形成することを示し、「0」は、ドットを形成しないことを示す。そして、CPU32は、二値画像データを印刷実行部18に供給して、印刷実行部18に印刷を実行させる。これにより、特定画像データによって表わされる特定画像が印刷媒体に印刷される。上述したように、特定画像データがモノクロ画像データであるので、印刷媒体に印刷される特定画像もモノクロ画像である。
上述したように、本実施例では、MFP10がCMYK色変換処理と二値化処理とを実行するが、変形例では、画像処理サーバ50がCMYK色変換処理を実行してもよい。この場合、S30でMFP10に供給される特定画像データは、複数個のCMYK画素によって構成され、MFP10は、当該特定画像データに対する二値化処理を実行して、二値画像データを生成する。また、別の変形例では、画像処理サーバ50がCMYK色変換処理と二値化処理とを実行してもよい。この場合、S30でMFP10に供給される特定画像データは、複数個の二値画素によって構成されるので、MFP10は、当該特定画像データに対するCMYK色変換処理と二値化処理とのどちらも実行しなくてよい。
MFP10のユーザは、例えば赤色のペンを利用して、特定画像が印刷された印刷媒体に手書きでオブジェクトを記述する。変形例では、オブジェクトは、赤色のペンで記述されなくてもよく、青色等の他の色のペンで記述されてもよい。即ち、オブジェクトは、黒色以外のペンで記述されればよい。そして、ユーザは、オブジェクトが記述された記述済み印刷媒体をMFP10の原稿台に載置して、操作部12内のスキャン実行ボタンを操作する。これにより、MFP10のCPU32は、記述済み印刷媒体のカラースキャンをスキャン実行部20に実行させて、記述済みスキャンデータを生成する。記述済みスキャンデータは、複数個のRGB画素によって構成されるカラー画像データである。そして、CPU32は、記述済みスキャンデータを画像処理サーバ50に供給する。この結果、S32では、画像処理サーバ50のCPU62は、MFP10から記述済みスキャンデータを取得する。
S40では、CPU62は、S32で取得された記述済みスキャンデータを利用して、対象画像データに対する画像処理を実行して、処理済み画像データを生成する(後述の図5〜図7参照)。ここで、対象画像データは、S10で取得された元スキャンデータを用いて得られる画像データである。処理済み画像データは、複数個のRGB画素によって構成されるカラー画像データである。
S60では、CPU62は、S40で生成された処理済み画像データを出力する。具体的には、CPU62は、S32で取得された記述済みスキャンデータに応じて、処理済み画像データをデータ保存サーバ80に供給するのか、処理済み画像データをMFP10に供給するのか、を変える。処理済み画像データがデータ保存サーバ80に供給される場合には、データ保存サーバ80は、処理済み画像データを保存する。これにより、ユーザは、例えば図示省略のPCを利用して、データ保存サーバ80にアクセスすれば、処理済み画像データを取得することができる。また、処理済み画像データがMFP10に供給される場合には、MFP10のCPU32は、処理済み画像データに対するCMYK色変換処理と二値化処理とを実行して、二値画像データを生成する。そして、CPU32は、二値画像データを印刷実行部18に供給して、印刷実行部18に印刷を実行させる。これにより、処理済み画像データによって表わされる処理済み画像が印刷媒体に印刷される。ユーザは、処理済み画像が印刷された印刷媒体を取得することができる。S60が終了すると、図2の処理が終了する。
(特定画像データ生成処理;図3、図4)
続いて、図3及び図4を参照して、図2のS20で実行される特定画像データ生成処理の内容を説明する。図3のS21では、画像処理サーバ50のCPU62は、元スキャンデータから対象画像データを取得する。図4に示されるように、元スキャンデータは、カラー画像である元スキャン画像OSIを表わす。元スキャン画像OSIは、原稿DCの写真画像を示す原稿領域DCAと、原稿台のうちの原稿DCが載置されていない部分を示す非載置領域NAと、を含む。原稿領域DCAは、原稿DCの写真画像を示すので、通常、白色以外の色を含む。非載置領域NAは、原稿台の上面の色である白色のみを含む。CPU62は、元スキャン画像OSI内の原稿領域DCAを特定し、元スキャンデータから原稿領域DCAを表わす対象画像データを取得する。具体的には、CPU62は、次のようにして原稿領域DCAを特定する。
CPU62は、まず、元スキャンデータを構成する複数個のRGB画素のうち、図4の縦方向に沿った1本の縦ラインを構成する2個以上のRGB画素から得られる2個以上の輝度値の平均値(以下では「輝度平均値」と呼ぶ)を算出する。同様に、CPU62は、他の各縦ラインについても、輝度平均値を算出する。グラフG1は、各縦ラインに対応する各輝度平均値を示す。原稿領域DCAが白色以外の色を含むので、原稿領域DCAを含む各縦ラインに対応する各輝度平均値は、比較的に小さい値を示す。一方、非載置領域NAが白色のみを含むので、非載置領域NAのみを含む各縦ラインに対応する各輝度平均値は、比較的に大きい値(即ち255に近い値)である。CPU62は、所定の閾値Th1(例えば200)よりも小さい各輝度平均値が算出された各縦ラインの位置を特定することによって、横方向において、元スキャン画像OSI内の原稿領域DCAを特定する。同様に、CPU62は、図4の横方向に沿った各横ラインについて、輝度平均値を算出する。グラフG2は、各横ラインに対応する各輝度平均値を示す。CPU62は、所定の閾値Th2(例えば200)よりも小さい各輝度平均値が算出された各横ラインの位置を特定することによって、横方向において、元スキャン画像OSI内の原稿領域DCAを特定する。これにより、CPU62は、横方向及び縦方向において、元スキャン画像OSI内の原稿領域DCAを特定することができる。
上記のように原稿領域DCAが特定され、原稿領域DCAを表わす対象画像データが取得されるので、対象画像データによって表わされる対象画像TIは、元スキャン画像OSI内の原稿領域DCAと同じカラー画像を示す。図3のS22では、CPU62は、S21で取得された対象画像データをメモリ64に記憶させる。
S23では、CPU62は、S22で対象画像データが記憶されたメモリ64内の位置情報(例えばURL)に対応するコード画像COIを表わすコード画像データを生成する。図4に示されるように、コード画像COIは、二次元コード画像であり、例えば、QRコード(登録商標)である。変形例では、コード画像COIは、例えば、一次元バーコード等の他の種類のコードを示す画像であってもよい。
S24では、CPU62は、まず、S21で取得された対象画像データに対するモノクロ変換を実行する。CPU62は、さらに、モノクロ変換済みの対象画像データを単純拡大又は単純縮小することによって、変更済み画像データを生成する。単純拡大又は単純縮小は、画像の対角線方向に沿って画像データを拡大又は縮小することを意味する。具体的には、CPU62は、まず、対象画像データのサイズを変更するための変更率CRを算出する。詳しくは後述するが、S26において、変更済み画像データがオーダーTPデータ68(図1参照)に合成される。そして、オーダーTPデータ68内に合成可能な変更済み画像データの上限サイズ(例えば、横方向の上限画素数、縦方向の上限画素数)は、予め決められている。CPU62は、上記の上限サイズに収まる範囲内で、変更済み画像データのサイズが最大になるように、変更率CRを算出する。そして、CPU62は、変更率CRに従った倍率でモノクロ変換済みの対象画像データのサイズを変更して、変更済み画像データを生成する。図4の例では、対象画像データが変更率CRに従った倍率で拡大されるので、変更済み画像データによって表わされる変更済み画像CHIは、対象画像TIよりも大きい。
S25では、CPU62は、S22で記憶された対象画像データに対応付けて、S24で算出された変更率をメモリ64内に記憶させる。
S26では、CPU62は、メモリ64からオーダーTPデータ68を取得し、取得済みのオーダーTPデータ68と、S23で生成されたコード画像データと、S24で生成された変更済み画像データと、を利用して、特定画像データを生成する。具体的には、CPU62は、オーダーTPデータ68内の予め決められている第1の位置、第2の位置に、それぞれ、コード画像データ、変更済み画像データを合成することによって、特定画像データを生成する。
図4に示されるように、特定画像データは、モノクロの特定画像SPIを表わす。特定画像SPIは、コード画像領域CA1と、スキャン画像領域SA1と、TP領域TA1と、を含む。コード画像領域CA1は、コード画像データによって表わされるコード画像COIを示す。スキャン画像領域SA1は、変更済み画像データによって表わされる変更済み画像CHIを示す。換言すると、スキャン画像領域SA1は、変更済み画像データの元である対象画像データに表わされる対象画像TIに相当する画像(即ち変更済み画像CHI)を示す。TP領域TA1は、オーダーTPデータ68によって表わされる画像を示す領域であり、出力形式を選択するための領域A1と、画像処理を選択するための領域A2と、合成元画像を選択するための領域A3と、を含む。領域A1は、文字列「サーバ保存」と、文字列「印刷」と、各文字列に対応する各ボックスと、を含む。文字列「サーバ保存」、文字列「印刷」は、それぞれ、処理済み画像データの出力形式が、「サーバ保存」、「印刷」であることを意味する。領域A2は、文字列「囲み内部合成」と、文字列「囲み外部合成」と、各文字列に対応する各ボックスと、を含む。文字列「囲み内部合成」、文字列「囲み外部合成」は、それぞれ、スキャン画像領域SA1内にユーザによって記述される囲み線オブジェクトの内部領域に画像を合成するための画像処理、当該囲み線オブジェクトの外部領域に画像を合成するための画像処理を意味する。以下では、前者の画像処理、後者の画像処理のことを、それぞれ、「内部合成画像処理」、「外部合成画像処理」と呼ぶ。領域A3は、文字列「赤」と、文字列「青」と、文字列「木目」と、文字列「水玉」と、各文字列に対応する各ボックスと、を含む。文字列「赤」、「青」、「木目」、「水玉」は、それぞれ、赤色、青色、木目、水玉を示す合成元画像を意味する。S26が終了すると、図3の処理が終了する。
上述したように、図2のS30で特定画像データがMFP10に供給されると、MFP10は、特定画像SPIを印刷媒体に印刷する。ユーザは、印刷媒体上の特定画像SPIを見ながら、赤色のペンを利用して、印刷媒体に各オブジェクトを記述する。ユーザは、スキャン画像領域SA1内に囲み線を示す囲み線オブジェクトを記述する。囲み線は、円形、楕円形、矩形等のような単純な形状であってもよいし、より複雑な形状であってもよい。また、ユーザは、TP領域TA1内の3個の領域A1,A2,A3のそれぞれについて、当該領域内の1個のボックスを塗りつぶして、塗りつぶしオブジェクトを記述する。ユーザは、処理済み画像データがデータ保存サーバ80に保存されることを望む場合には、領域A1内の文字列「サーバ保存」に対応するボックスを塗りつぶし、処理済み画像が印刷されることを望む場合には、領域A1内の文字列「印刷」に対応するボックスを塗りつぶす。また、ユーザは、内部合成画像処理が実行されることを望む場合には、領域A2内の文字列「囲み内部合成」に対応するボックスを塗りつぶし、外部合成画像処理が実行されることを望む場合には、領域A2内の文字列「囲み外部合成」に対応するボックスを塗りつぶす。また、ユーザは、合成元画像の種類を選択して、領域A3内の1個の文字列(例えば「水玉」)に対応するボックスを塗りつぶす。その後、MFP10は、囲み線オブジェクトと3個の塗りつぶしオブジェクトとが記述された印刷媒体をカラースキャンして、記述済みスキャンデータを生成し、記述済みスキャンデータを画像処理サーバ50に供給する。これにより、画像処理サーバ50は、記述済みスキャンデータを取得して(図2のS32)、次に説明する処理済み画像データ生成処理(S40)を実行する。
(処理済み画像データ生成処理;図5、図6)
続いて、図5及び図6を参照して、図2のS40で実行される処理済み画像データ生成処理の内容を説明する。図5のS41では、画像処理サーバ50のCPU62は、記述済みスキャンデータを利用して、コード画像が示すメモリ64内の位置情報と、3個の塗りつぶしオブジェクトと、を特定する。
図6は、記述済みスキャンデータによって表わされる記述済みスキャン画像DSIを示す。上述したように、特定画像SPI(図4参照)がモノクロ画像であり、各オブジェクトが赤色で記述されるので、記述済みスキャン画像DSIでは、各オブジェクトが赤色を示し、他の部分がモノクロ(即ち黒又は白)を示す。記述済みスキャン画像DSIは、コード画像領域CA2と、スキャン画像領域SA2と、TP領域TA2と、を含む。コード画像領域CA2は、特定画像SPI(図4参照)内のコード画像領域CA1と同じコード画像を表わす。スキャン画像領域SA2は、特定画像SPI内のスキャン画像領域SA1に囲み線オブジェクトOBa,OBbが記述された画像を表わす。図6の例では、左側の山の内部に円形の囲み線オブジェクトOBaが記述されていると共に、右側の山の内部に矩形の囲み線オブジェクトOBbが記述されている。TP領域TA2は、3個の領域A11,A12,A13を含む。各領域A11,A12,A13は、特定画像SPI内の各領域A1,A2,A3に各塗りつぶしオブジェクトOB1,OB2,OB3が記述された画像を表わす。図6の例では、文字列「印刷」に対応する塗りつぶしオブジェクトOB1と、文字列「囲み外部合成」に対応する塗りつぶしオブジェクトOB2と、文字列「水玉」に対応する塗りつぶしオブジェクトOB3と、が記述されている。
S41では、CPU62は、例えば、メモリ64に予め内蔵されているQRコード(登録商標)リーダーを利用して、コード画像領域CA2内のコード画像を読取ることによって、メモリ64内の位置情報を特定する。また、CPU62は、コード画像領域CA2の位置に対する相対的な位置関係に基づいて、各領域A11,A12,A13内の各ボックスの位置を特定する。そして、CPU62は、各ボックスが塗りつぶされているのか否かを判断することによって、各領域A11,A12,A13から各塗りつぶしオブジェクトOB1,OB2,OB3を特定する。具体的には、CPU62は、記述済みスキャンデータを構成する複数個のRGB画素のうち、領域A11に含まれる1個のボックス(例えば文字列「サーバ保存」に対応するボックス)の内部を構成する2個以上のRGB画素を特定する。次いで、CPU62は、特定済みの2個以上のRGB画素を利用して、2個以上のR値の平均値Raveと、2個以上のG値の平均値Gaveと、2個以上のB値の平均値Baveと、を算出する。次いで、CPU62は、3個の平均値Rave,Gave,Baveから1個の輝度値を算出する。そして、CPU62は、算出済みの輝度値が予め決められている赤色に対応する数値範囲に含まれる場合に、塗りつぶしオブジェクトが記述されていると判断し、算出済みの輝度値が上記の数値範囲に含まれない場合に、塗りつぶしオブジェクトが記述されていないと判断する。CPU62は、領域A11に含まれる他のボックス(例えば文字列「印刷」に対応するボックス)と、領域A12,A13に含まれる各ボックスと、についても、同様の処理を実行することによって、各領域A11,A12,A13から各塗りつぶしオブジェクトOB1,OB2,OB3を特定する。図6の例では、CPU62は、処理済み画像データの出力形式として「印刷」を特定し、画像処理の種類として「内部合成画像処理」を特定し、合成元画像の種類として「水玉」を特定する。
S42では、CPU62は、記述済みスキャンデータを利用して、スキャン画像領域SA2内の各囲み線オブジェクトOBa,OBbを特定する。CPU62は、例えば、以下のようにして、各囲み線オブジェクトOBa,OBbを特定する。CPU62は、まず、記述済みスキャンデータのうち、スキャン画像領域SA2を表わす部分データを取得する。次いで、CPU62は、取得済みの部分データを構成する2個以上のRGB画素のそれぞれについて、輝度値を算出する。そして、CPU62は、上記の部分データを構成する2個以上のRGB画素のそれぞれについて、当該RGB画素から算出された輝度値が予め決められている赤色に対応する数値範囲に含まれる場合に、当該RGB画素をON画素として決定し、当該RGB画素から算出された輝度値が上記の数値範囲に含まれない場合に、当該RGB画素をOFF画素として決定する。これにより、CPU62は、赤色に対応するON画素と、赤色以外の色(即ち黒色、白色等)に対応するOFF画素と、によって構成されるON/OFF画像データを生成することができる。そして、CPU62は、ON/OFF画像データからループを形成する各ON画素を特定することによって、各囲み線オブジェクトOBa,OBbを特定する。即ち、CPU62は、当該各ON画素の位置を特定することによって、各囲み線オブジェクトOBa,OBbの各位置を特定する。
また、変形例では、CPU62は、以下のようにして、囲み線オブジェクトを特定してもよい。即ち、CPU62は、上記のON/OFF画像データに対するHough変換を実行して、直線状に連続する2個以上のON画素を1本の線分として特定する。この結果、CPU62は、上記のON/OFF画像データから複数本の線分を特定することができる。そして、CPU62は、特定済みの複数本の線分のうちの2本以上の線分によってループが形成される場合に、当該2本以上の線分の位置を囲み線オブジェクトの位置として特定する。また、別の変形例では、CPU62は、円形、矩形等のパターンマッチングを実行して、囲み線オブジェクトの位置を特定してもよい。また、例えば、特開平3−236069号公報には、囲み線を特定するための手法が開示されており、CPU62は、当該手法を利用して、囲み線オブジェクトを特定してもよい。
次いで、S43では、CPU62は、S41で特定された画像処理の種類(即ち、内部合成画像処理又は外部合成画像処理)と、S42で特定された囲み線オブジェクトOBa,OBbの位置と、を利用して、マスクデータを生成する。図6に示されるように、マスクデータによって表わされるマスク画像MAIは、値「0」を示す画素と、値「1」を示す画素と、によって構成される。CPU62は、以下のようにして、マスクデータを生成する。即ち、CPU62は、まず、記述済みスキャンデータのうち、スキャン画像領域SA2を表わす部分データの縦方向の画素数及び横方向の画素数を特定する。次いで、CPU62は、当該縦方向の画素数と当該横方向の画素数とを有し、かつ、全ての画素の値が「0」である元データを生成する。そして、CPU62は、S41で特定された画像処理の種類が「内部合成画像処理」である場合には、上記の元データを構成する複数個の画素のうち、S42で特定された各囲み線オブジェクトOBa,OBbの内部領域に対応する各画素の値を「1」に変更することによって、マスクデータを生成する。また、CPU62は、S41で特定された画像処理の種類が「外部合成画像処理」である場合には、上記の元データを構成する複数個の画素のうち、S42で特定された各囲み線オブジェクトOBa,OBbの外部領域を構成する各画素の値を「1」に変更することによって、マスクデータを生成する。
S44では、CPU62は、S41で特定されたメモリ64内の位置情報を利用して、メモリ64から、対象画像データ(図3のS22参照)と、当該対象画像データに対応付けられている変更率(S25参照)と、を取得する。図6の例では、対象画像TIを表わす対象画像データと、変更率CRと、が取得される。このように、本実施例によると、画像処理サーバ50は、記述済みスキャン画像DSI内のコード画像領域CA2(図6参照)からメモリ64内の位置情報を特定して、当該位置情報を利用して、対象画像データと変更率CRとを適切に取得することができる。
S46では、CPU62は、S44で取得された変更率CRに基づいて、S43で生成されたマスクデータのサイズを変更して、変更済みマスクデータを生成する。具体的には、CPU62は、変更率CRの逆数(即ち1/CR)である倍率でマスクデータを単純拡大又は単純縮小することによって、変更済みマスクデータを生成する。これにより、対象画像データのサイズに一致するサイズを有する変更済みマスクデータが生成される。図6の例では、マスク画像MAIが1/CRの倍率で縮小されることによって、対象画像TIのサイズに一致するサイズを有する変更済みマスク画像CMIを表わす変更済みマスクデータが生成される。
S47では、CPU62は、メモリ64から複数個の合成TPデータ70(図1参照)のうちの1個の合成TPデータを取得し、当該1個の合成TPデータのサイズを変更して、変更済みTPデータを生成する。CPU62は、まず、複数個の合成TPデータ70のうち、S41で特定された合成元画像の種類(即ち、「赤」、「青」、「木目」、「水玉」のうちのいずれか)に対応する1個の合成TPデータ(以下では「特定の合成TPデータ」と呼ぶ)を取得する。そして、CPU62は、変更済みTPデータのサイズが、S44で取得された対象画像データのサイズに一致するように(即ち、S46で生成された変更済みマスクデータのサイズに一致するように)、特定の合成TPデータのサイズを変更して、変更済みTPデータを生成する。ここで、CPU62は、特定の合成TPデータを単純拡大又は単純縮小するのではなく、特定の合成TPデータによって表わされる画像のパターン(例えば水玉の配列)と変更済みTPデータによって表わされる画像のパターンとが一致するように、画素の追加又は画素の削除を実行して、特定の合成TPデータのサイズを変更する。図6の例では、水玉のパターンを示す合成TP画像COIを表わす特定の合成TPデータから、変更済みTP画像CTIを表わす変更済みTPデータが生成される。仮に、合成TP画像COIを単純拡大すると、変更済みTP画像CTI内の1個の水玉のサイズは、合成TP画像COI内の1個の水玉のサイズよりも大きくなる。本実施例では、合成TP画像COIのパターン(即ち水玉)と変更済みTP画像CTIのパターンとが一致するように、合成TP画像COIに画素が追加されるので(即ち画像COIのパターンを並べて配置するので)、変更済みTP画像CTI内の1個の水玉のサイズは、合成TP画像COI内の1個の水玉のサイズと同じである。
次いで、S50では、CPU62は、S44で取得された対象画像データと、S46で生成された変更済みマスクデータと、S47で生成された変更済みTPデータと、を利用して、画像処理(図7参照)を実行する。S50が終了すると、図5の処理が終了する。
(画像処理;図7)
続いて、図7を参照して、図5のS50で実行される画像処理の内容を説明する。S51では、CPU62は、まず、対象画像データ内の1個の画素を特定する。図7の例では、対象画像TIに付されている符号TP1,TP2は、それぞれ、1個の画素を示す。以下では、S51で特定された画素のことを「特定済み画素」と呼ぶ。
S52では、CPU62は、変更済みマスクデータ内の対応画素の値が「1」であるのか否かを判断する。変更済みマスクデータ内の上記の対応画素は、対象画像データ内の特定済み画素の位置に対応する位置に存在する画素である。図7の例では、対象画像TI内の特定済み画素が画素TP1である場合には、変更済みマスク画像CMI内の対応画素MP1の値が「0」であるために、CPU62は、S52でNOと判断し、S53をスキップしてS54に進む。また、対象画像TI内の特定済み画素が画素TP2である場合には、変更済みマスク画像CMI内の対応画素MP2の値が「1」であるために、CPU62は、S52でYESと判断し、S53に進む。
S53では、CPU62は、対象画像データ内の特定済み画素の値を変更済みTPデータ内の対応画素の値に置換する。換言すると、CPU62は、対象画像データ内の特定済み画素に代えて、変更済みTPデータ内の対応画素を合成する。変更済みTPデータ内の上記の対応画素は、対象画像データ内の特定済み画素の位置に対応する位置に存在する画素である。図7の例では、対象画像TI内の特定済み画素が画素TP2である場合には、当該特定済み画素の値が、変更済みTP画像CTI内の対応画素CPの値に変更される。
S54では、CPU62は、対象画像データ内の全ての画素がS51で特定済みであるのか否かを判断する。CPU62は、対象画像データ内の全ての画素が特定済みでない場合には、S54でNOと判断し、S51において、対象画像データ内の他の1個の画素を特定する。一方、CPU62は、対象画像データ内の全ての画素が特定済みである場合には、S54でYESと判断し、図7の処理を終了する。これにより、処理済み画像データが完成する。図7の例では、処理済み画像データによって表わされる処理済み画像PRIにおいて、山の内部領域が複数個の水玉によって表現される。これは、図5のS42で特定された各囲み線オブジェクトOBa,OBbの内部領域が、S47で生成された変更済みTP画像CTIが示す水玉のパターンに変更されるように、対象画像データに変更済みTPデータが合成されたことを意味する。即ち、内部合成画像処理が実行されたことを意味する。
仮に、図5のS41で特定される画像処理の種類が「外部合成画像処理」であれば、変更済みマスク画像CMIにおいて、各画素の値が逆になる。即ち、変更済みマスク画像CMIにおいて、画素MP1の値が「1」になり、画素MP2の値が「0」になる。この場合、囲み線オブジェクトOBa,OBbの外部領域が、変更済みTP画像CTIが示す水玉のパターンに変更されるように、対象画像データに変更済みTPデータが合成される。即ち、外部合成画像処理が実行される。
上述したように、画像処理サーバ50は、各囲み線オブジェクトOBa,OBbの位置に従って、対象画像TI内の一部を変更するための画像処理を実行することができる。また、画像処理サーバ50は、ユーザによって選択された画像処理の種類(即ち塗りつぶしオブジェクトOB2)に応じて、内部合成画像処理又は外部合成画像処理を実行することができる。また、画像処理サーバ50は、ユーザによって選択された合成元画像の種類(即ち塗りつぶしオブジェクトOB3)に応じて、対象画像TI内の一部を変更するための画像処理を実行することができる。
図2のS60では、CPU62は、処理済み画像データを出力する。具体的には、CPU62は、図5のS41で出力形式として「サーバ保存」が特定された場合には、処理済み画像データをデータ保存サーバ80に供給する。また、CPU62は、図5のS41で出力形式として「印刷」が特定された場合には、処理済み画像データをMFP10に供給する。このように、本実施例によると、画像処理サーバ50は、ユーザによって選択された出力形式(即ちサーバ保存又は印刷)に応じて、処理済み画像データを出力することができる。
(本実施例の効果)
画像処理サーバ50は、原稿DCのスキャンによって得られる対象画像データを取得し(図2のS10、図3のS21)、対象画像データとオーダーTPデータとを利用して特定画像データを生成し(図3のS26)、特定画像データをMFP10に供給する(図2のS30)。これにより、印刷媒体上への特定画像SPIの印刷が実行される。そして、画像処理サーバ50は、当該印刷媒体のスキャンによって得られる記述済みスキャンデータを取得し(図2のS32)、当該印刷媒体にユーザによって記述された各囲み線オブジェクトOBa,OBbと各塗りつぶしオブジェクトOB1,OB2,OB3とに従って、処理(図2のS40、S60)を実行する。即ち、画像処理装置は、各囲み線オブジェクトOBa,OBbと各塗りつぶしオブジェクトOB2,OB3とに従って、画像処理を実行して、処理済み画像データを生成し(図7)、塗りつぶしオブジェクトOB1に従って、処理済み画像データを外部に出力する(図2のS60)。このように、画像処理サーバ50は、新規な手法に従って、オーダーTPデータを利用した画像処理を実行することができる。
特に、ユーザは、特定画像SPIが印刷された印刷媒体に各オブジェクトOBa,OBb,OB1〜OB3を記述するので、原稿DCにオブジェクトを記述せずに済む。即ち、画像処理サーバ50は、原稿DCを元の状態に維持しながら、ユーザによって印刷媒体に記述される各オブジェクトOBa,OBb,OB1〜OB3に従って、適切な処理を実行することができる。また、ユーザは、原稿DCの写真画像に対する画像処理が実行されることを望む場合に、原稿DCのスキャンをMFP10に実行させ、特定画像SPIが印刷された印刷媒体に各オブジェクトOBa等を記述し、当該印刷媒体のスキャンをMFP10に実行させればよい。即ち、ユーザは、PC等を利用せずに済むので、原稿DCの写真画像に対する画像処理が実行された結果を容易に取得することができる。
(対応関係)
画像処理サーバ50が、MFP10が、それぞれ、「画像処理装置」、「印刷実行部」の一例である。図2のS40(即ち図5及び図7の各処理)及びS60が、「目的処理」の一例である。内部合成画像処理、外部合成画像処理が、それぞれ、「第1種の画像処理」、「第2種の画像処理」の一例である。出力形式「サーバ保存」、出力形式「印刷」が、それぞれ、「第1種の出力形式」、「第2種の出力形式」の一例である。
対象画像データ、記述済みスキャンデータ、オーダーTPデータが、それぞれ、「第1のスキャンデータ」、「第2のスキャンデータ」、「テンプレートデータ」の一例である。図4の対象画像TI、変更済み画像CHI、図6の記述済みスキャン画像DSIが、それぞれ、「第1のスキャン画像」、「第1のスキャン画像に相当する画像」、「第2のスキャン画像」の一例である。図4のスキャン画像領域SA1、TP領域TA1、コード画像領域CA1が、それぞれ、「第1のスキャン画像領域」、「第1のテンプレート領域」、「第1のコード画像領域」の一例である。図6のスキャン画像領域SA2、TP領域TA2、コード画像領域CA2が、それぞれ、「第2のスキャン画像領域」、「第2のテンプレート領域」、「第2のコード画像領域」の一例である。複数個の合成TPデータ70によって表わされる複数個の合成元画像が、「2個以上の所定画像」の一例である。ユーザによって選択された合成元画像(例えば水玉を示す画像)が、「目的画像」の一例である。
図4の領域A2,A3(即ち図6の領域A12,A13)に含まれる複数個の項目が、「画像処理に関する複数個の項目」の一例である。図6の各囲み線オブジェクトOBa,OBbが、「第1のオブジェクト」の一例であり、各塗りつぶしオブジェクトOB1〜OB3が、「第2のオブジェクト」の一例である。2個の塗りつぶしオブジェクトOB2,OB3が、「項目選択オブジェクト」の一例である。塗りつぶしオブジェクトOB1、塗りつぶしオブジェクトOB2、塗りつぶしオブジェクトOB3が、それぞれ、「形式選択オブジェクト」、「処理選択オブジェクト」、「画像選択オブジェクト」の一例である。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。上記の実施例の変形例を以下に列挙する。
(変形例1)上記の実施例では、MFP10が原稿台の全範囲のスキャンを実行するので、画像処理サーバ50は、MFP10から取得される元スキャンデータから原稿領域DCA(図4参照)を特定し、原稿領域DCAを表わす対象画像データを取得する(図3のS21)。これに代えて、MFP10は、原稿台のうちの原稿DCが載置されている部分のみのスキャンを実行してもよい。この場合、画像処理サーバ50は、MFP10から、原稿領域DCAのみを表わす元スキャンデータ(即ち、非載置領域NAを表わさない元スキャンデータ)を取得することができる。この場合、画像処理サーバ50は、元スキャンデータに対して図3のS21の処理を実行せずに、元スキャンデータを対象画像データとして扱って、S22以降の処理を実行する。本変形例では、元スキャンデータが、「第1のスキャンデータ」の一例である。
(変形例2)上記の実施例では、画像処理サーバ50は、対象画像データから変更済み画像データを生成し(図3のS24)、変更済み画像データをオーダーTPデータ68に合成することによって、特定画像データを生成する(S26)。即ち、変更済み画像データによって表わされる変更済み画像CHI(図4参照)が、「第1のスキャン画像に相当する画像」の一例である。これに代えて、画像処理サーバ50は、対象画像データそのものをオーダーTPデータ68に合成することによって、特定画像データを生成してもよい。この場合、特定画像データのうちの一部である対象画像データがカラー画像を表わすので、画像処理サーバ50は、モノクロ印刷の実行指示と、特定画像データと、をMFP10に供給する。これにより、MFP10がモノクロ印刷を実行するので、上記の実施例と同様に、モノクロの特定画像SPIが印刷された印刷媒体をユーザに提供することができる。本変形例では、対象画像TIが、「第1のスキャン画像に相当する画像」の一例である。即ち、本変形例では、「第1のスキャン画像」と「第1のスキャン画像に相当する画像」とが同じ画像である。
(変形例3)上記の実施例では、画像処理サーバ50は、図3のS21で取得された画像データに対する画像処理を実行する(図7)。即ち、S21で取得された画像データが、「対象画像データ」の一例である。これに代えて、「対象画像データ」は、例えば、S21で取得された画像データを変更率CR(図4参照)に従った倍率で単純拡大又は単純縮小することによって得られる画像データ(即ち、変更済み画像CHIと同じサイズを有する画像データ)であってもよい。
(変形例4)上記の実施例では、特定画像SPI(図4参照)が印刷された印刷媒体に含まれるスキャン画像領域SA1内において、囲み線オブジェクトOBa,OBb(図6参照)がユーザによって記述される。これに代えて、スキャン画像領域SA1内において、囲み線とは異なるオブジェクトがユーザによって記述されてもよい。例えば、画像が合成されるべき領域が赤色のペンでベタ塗りされたオブジェクトがユーザによって記述されてもよい。この場合、画像処理サーバ50は、記述済みスキャン画像DSI(図6参照)内のスキャン画像領域SA2からベタ塗りのオブジェクトの位置を特定し、当該オブジェクトに対応する対象画像TI内の領域に合成元画像(例えば水玉の画像)を合成してもよい。本変形例では、ベタ塗りのオブジェクトが、「第1のオブジェクト」の一例である。また、別の変形例では、例えば、赤色のペンで文字列を示すオブジェクトがユーザによって記述されてもよい。この場合、画像処理サーバ50は、記述済みスキャン画像DSI(図6参照)内のスキャン画像領域SA2から文字列を示すオブジェクトの位置を特定し、当該オブジェクトに対応する対象画像TI内の領域に合成元画像(例えば水玉の画像)を合成してもよい。本変形例では、文字列を示すオブジェクトが、「第1のオブジェクト」の一例である。
(変形例5)上記の実施例では、「画像処理」は、囲み線オブジェクトOBa,OBbの内部領域又は外部領域に対応する対象画像TI内の領域(以下では「対象領域」と呼ぶ)に合成元画像(例えば水玉の画像)を合成するための処理である。これに代えて、「画像処理」は、対象領域内の色の濃さ、コントラスト、シャープネス等を変更するための画像処理であってもよい。この場合、例えば、特定画像SPI(図4参照)内の領域A3は、合成元画像を選択するための領域ではく、色の濃さの変更、コントラストの変更、シャープネスの変更等のうちの1種類の画像処理を選択するための領域であってもよい。
(変形例6)上記の実施例では、特定画像SPI(図4参照)内のTP領域TA1は、3個の領域A1〜A3を含む。これに代えて、TP領域TA1は、3個の領域A1〜A3のうちの1個又は2個の領域のみを含んでいてもよい。例えば、以下の変形例(6−1)〜(6−3)のいずれかが採用されてもよい。
(変形例6−1)例えば、画像処理サーバ50は、内部合成画像処理のみを実行可能であると共に、複数個の合成TPデータ70を記憶しておらず、1種類の合成元画像(例えば水玉を示す画像)を表わす1個の合成TPデータのみを記憶していてもよい。この場合、TP領域TA1(図4参照)は、領域A2,A3を含まず、領域A1のみを含んでいてもよい。即ち、「第2のオブジェクト」は、形式選択オブジェクトのみを含んでいてもよい。
(変形例6−2)例えば、画像処理サーバ50は、複数個の合成TPデータ70を記憶しておらず、1種類の合成元画像(例えば水玉を示す画像)を表わす1個の合成TPデータのみを記憶していていると共に、出力形式として「印刷」のみを実行可能であってもよい。この場合、TP領域TA1(図4参照)は、領域A1,A3を含まず、領域A2のみを含んでいてもよい。即ち、「第2のオブジェクト」は、処理選択オブジェクトのみを含んでいてもよい。
(変形例6−3)例えば、画像処理サーバ50は、内部合成画像処理のみを実行可能であると共に、出力形式として「印刷」のみを実行可能であってもよい。この場合、TP領域TA1(図4参照)は、領域A1,A2を含まず、領域A3のみを含んでいてもよい。即ち、「第2のオブジェクト」は、画像選択オブジェクトのみを含んでいてもよい。
(変形例7)画像処理サーバ50は、出力形式「データ保存」がユーザによって選択される場合に、処理済み画像データをデータ保存サーバ80に供給する代わりに、処理済み画像データを画像処理サーバ50自身のメモリ64に記憶させてもよい。この場合、画像処理サーバ50は、後にユーザがPCを利用して画像処理サーバ50にアクセスする際に、メモリ64内の処理済み画像データをPCに供給してもよい。即ち、画像処理サーバ50は、処理済み画像データを生成した直後に、処理済み画像データを出力してもよいし、処理済み画像データを記憶しておいて、ユーザから要求を受けた際に、処理済み画像データを出力してもよい。
(変形例8)上記の実施例では、処理済み画像データの出力形式として「データ保存」及び「印刷」が採用されている。出力形式は、これらに限られず、「USB保存」、「表示」等であってもよい。例えば、出力形式「USB保存」がユーザによって選択される場合には、画像処理サーバ50は、処理済み画像データをMFP10に供給して、MFP10に挿入されているUSBメモリ内に処理済み画像データを記憶させる。また、例えば、出力形式「表示」がユーザによって選択される場合には、画像処理サーバ50は、処理済み画像データを表示デバイス(例えばPC等)に供給して、当該表示デバイスに処理済み画像PRIを表示させる。一般的に言うと、画像処理装置は、処理済み画像データを出力すればよい。
(変形例9)上記の実施例では、MFP10が、原稿DCのスキャン、特定画像SPI(図4参照)の印刷、各オブジェクトが記述された印刷媒体のスキャン、及び、処理済み画像PRI(図7参照)の印刷を実行し、画像処理サーバ50が、他の各処理(即ち図2の各処理)を実行する。これに代えて、MFP10が、図2の各処理のうちの一部を実行してもよい。例えば、MFP10は、オーダーTPデータ68を記憶している場合に、元スキャンデータを画像処理サーバ50に供給せずに、図2のS20の特定画像データ生成処理を実行し、特定画像SPI(図4参照)の印刷を実行してもよい。この場合、MFP10は、その後の処理(例えばS40、S60の処理)を画像処理サーバ50に実行させてもよい。また、MFP10は、複数個の合成TPデータ70を記憶している場合に、画像処理サーバ50から特定画像データを取得した後に、S40の処理済み画像データ生成処理と、S60の出力処理と、を実行してもよい。本変形例では、MFP10と画像処理サーバ50とを備えるシステムが、「画像処理装置」の一例である。また、別の変形例では、画像処理サーバ50が設けられていなくてもよく、MFP10は、図2のS20、S40、及び、S60の各処理を実行してもよい。本変形例では、MFP10が、「画像処理装置」の一例である。
(変形例10)上記の実施例では、画像処理サーバ50のCPU62がプログラム66(即ちソフトウェア)を実行することによって、図2、図3、図5、及び、図7の各処理が実現される。これに代えて、これらの各処理のうちの少なくとも1つの処理は、論理回路等のハードウェアによって実現されてもよい。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2:通信システム、10:多機能機(MFP)、12:操作部、14:表示部、16:ネットワークインターフェース、18:印刷実行部、20:スキャン実行部、30:制御部、32:CPU、34:メモリ、36:プログラム、50:画像処理サーバ、52:ネットワークインターフェース、60:制御部、62:CPU、64:メモリ、66:プログラム、68:オーダーTPデータ、70:合成TPデータ、80:データ保存サーバ、CA1,CA2:コード画像領域、COI:コード画像、CR:変更率、DC:原稿、DCA:原稿領域、DSI:記述済みスキャン画像、NA:非載置領域、OB1,OB2,OB3:塗りつぶしオブジェクト、OBa,OBb:囲み線オブジェクト、OSI:元スキャン画像、PRI:処理済み画像、SA1,SA2:スキャン画像領域、SPI:特定画像、TI:対象画像、TA1,TA2:TP領域

Claims (12)

  1. 画像処理装置であって、
    原稿のスキャンによって得られる第1のスキャンデータを取得する第1の取得部と、
    前記第1のスキャンデータと、予め準備されているテンプレートデータと、を利用して、特定画像データを生成する生成部であって、前記特定画像データによって表わされる特定画像は、前記第1のスキャンデータによって表わされる第1のスキャン画像に相当する画像を示す第1のスキャン画像領域と、前記テンプレートデータによって表わされるテンプレート画像を示す第1のテンプレート領域と、を含む、前記生成部と、
    印刷媒体上への前記特定画像の印刷が実行されるように、前記特定画像データを印刷実行部に供給する供給部と、
    前記印刷媒体のスキャンによって得られる第2のスキャンデータを取得する第2の取得部であって、前記第2のスキャンデータによって表わされる第2のスキャン画像は、前記印刷媒体に印刷された前記第1のスキャン画像領域内にユーザによって記述された第1のオブジェクトを含む第2のスキャン画像領域と、前記印刷媒体に印刷された前記第1のテンプレート領域内に前記ユーザによって記述された第2のオブジェクトを含む第2のテンプレート領域と、を含む、前記第2の取得部と、
    少なくとも2色を示す目的画像を表わす目的画像データを予め記憶しているメモリから前記目的画像データを取得する第3の取得部と、
    前記目的画像データによって表わされる前記目的画像のパターンと変更済み目的画像データによって表わされる変更済み目的画像のパターンとが一致するように前記目的画像データに画素を追加して、前記第1のスキャンデータを用いて得られる対象画像データのサイズに一致するサイズを有する前記変更済み目的画像データを生成する変更済み目的画像データ生成部と、
    記対象画像データと前記変更済み目的画像データとを利用して、前記第2のスキャン画像に含まれる前記第1のオブジェクトと前記第2のオブジェクトとに従った目的処理を実行する目的処理実行部と、を備え、
    前記目的処理は、
    前記対象画像データに対して、前記第1のオブジェクトに従った画像処理を実行して、処理済み画像データを生成すること、及び、
    前記処理済み画像データを出力すること、
    を含み、
    前記画像処理は、前記対象画像データによって表わされる対象画像内の一部である第1の部分領域を構成する各画素の値を、前記変更済み目的画像データによって表わされる前記変更済み目的画像内の一部である第2の部分領域であって、前記第1の部分領域に対応する位置に存在する前記第2の部分領域を構成する各画素の値に置換する処理を含む、画像処理装置。
  2. 前記目的処理実行部は、前記第2のスキャン画像領域内での前記第1のオブジェクトの位置を特定し、前記対象画像データに対して、前記第1のオブジェクトの前記位置に従った前記画像処理を実行する、請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記第2のオブジェクトは、画像処理に関する複数個の項目の中から前記ユーザによって選択された結果を示す項目選択オブジェクトを含み、
    前記目的処理実行部は、前記対象画像データに対して、前記第1のオブジェクトと前記項目選択オブジェクトとに従った前記画像処理を実行する、請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  4. 前記項目選択オブジェクトは、2種類以上の画像処理の中から前記ユーザによって選択された結果を示す処理選択オブジェクトを含む、請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 前記第1のオブジェクトは、囲み線を示すオブジェクトであり、
    前記目的処理実行部は、前記対象画像データを構成する複数個の画素のうち、前記第1のオブジェクトによって示される前記囲み線の内部領域又は外部領域に対応する各画素の値を変更するための前記画像処理を実行する、請求項1から4のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  6. 前記第2のオブジェクトは、前記囲み線の前記内部領域に対応する各画素の値を変更するための第1種の画像処理と、前記囲み線の前記外部領域に対応する各画素の値を変更するための第2種の画像処理と、を含む2種類以上の画像処理の中から前記ユーザによって選択された結果を示す処理選択オブジェクトを含み、
    前記目的処理実行部は、
    前記処理選択オブジェクトが前記第1種の画像処理を示す場合に、前記対象画像データに対して前記第1種の画像処理を実行し、
    前記処理選択オブジェクトが前記第2種の画像処理を示す場合に、前記対象画像データに対して前記第2種の画像処理を実行する、請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 前記第2のオブジェクトは、2個以上の所定画像の中から前記ユーザによって選択された結果を示す画像選択オブジェクトを含み、
    前記第3の取得部は、前記2個以上の所定画像のうち、前記画像選択オブジェクトによって示される前記目的画像を表わす前記目的画像データを前記メモリから取得する、請求項1から6のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  8. 前記第2のオブジェクトは、第1種の出力形式と、前記第1種の出力形式とは異なる第2種の出力形式と、を含む2種類以上の出力形式の中から前記ユーザによって選択された結果を示す形式選択オブジェクトを含み、
    前記目的処理実行部は、
    前記形式選択オブジェクトが前記第1種の出力形式を示す場合に、前記第1種の出力形式に従って前記処理済み画像データを出力し、
    前記形式選択オブジェクトが前記第2種の出力形式を示す場合に、前記第2種の出力形式に従って前記処理済み画像データを出力する、請求項1からのいずれか一項に記載の画像処理装置。
  9. 前記目的処理実行部は、前記第1のスキャンデータである前記対象画像データに対して前記画像処理を実行する、請求項1からのいずれか一項に記載の画像処理装置。
  10. 前記画像処理装置は、さらに、
    前記第1のスキャンデータを記憶する前記メモリを備え、
    前記特定画像は、さらに、前記第1のスキャンデータが記憶されている前記メモリ内の位置を示す位置情報に対応するコード画像を示す第1のコード画像領域を含み、
    前記第2のスキャン画像は、前記コード画像を示す第2のコード画像領域を含み、
    前記目的処理実行部は、前記第2のコード画像領域に示される前記コード画像に基づいて前記位置情報を特定し、前記位置情報によって示される前記メモリ内の前記位置から前記第1のスキャンデータである前記対象画像データを取得し、取得済みの前記対象画像データに対して前記画像処理を実行する、請求項に記載の画像処理装置。
  11. 画像処理装置のためのコンピュータプログラムであって、
    前記画像処理装置に搭載されるコンピュータに、以下の各処理、即ち、
    原稿のスキャンによって得られる第1のスキャンデータを取得する第1の取得処理と、
    前記第1のスキャンデータと、予め準備されているテンプレートデータと、を利用して、特定画像データを生成する生成処理であって、前記特定画像データによって表わされる特定画像は、前記第1のスキャンデータによって表わされる第1のスキャン画像に相当する画像を示す第1のスキャン画像領域と、前記テンプレートデータによって表わされるテンプレート画像を示す第1のテンプレート領域と、を含む、前記生成処理と、
    印刷媒体上への前記特定画像の印刷が実行されるように、前記特定画像データを印刷実行部に供給する供給処理と、
    前記印刷媒体のスキャンによって得られる第2のスキャンデータを取得する第2の取得処理であって、前記第2のスキャンデータによって表わされる第2のスキャン画像は、前記印刷媒体に印刷された前記第1のスキャン画像領域内にユーザによって記述された第1のオブジェクトを含む第2のスキャン画像領域と、前記印刷媒体に印刷された前記第1のテンプレート領域内に前記ユーザによって記述された第2のオブジェクトを含む第2のテンプレート領域と、を含む、前記第2の取得処理と、
    少なくとも2色を示す目的画像を表わす目的画像データを予め記憶しているメモリから前記目的画像データを取得する第3の取得処理と、
    前記目的画像データによって表わされる前記目的画像のパターンと変更済み目的画像データによって表わされる変更済み目的画像のパターンとが一致するように前記目的画像データに画素を追加して、前記第1のスキャンデータを用いて得られる対象画像データのサイズに一致するサイズを有する前記変更済み目的画像データを生成する変更済み目的画像データ生成処理と、
    記対象画像データと前記変更済み目的画像データとを利用して、前記第2のスキャン画像に含まれる前記第1のオブジェクトと前記第2のオブジェクトとに従った目的処理と、実行させ、
    前記目的処理は、
    前記対象画像データに対して、前記第1のオブジェクトに従った画像処理を実行して、処理済み画像データを生成すること、及び、
    前記処理済み画像データを出力すること、
    を含み、
    前記画像処理は、前記対象画像データによって表わされる対象画像内の一部である第1の部分領域を構成する各画素の値を、前記変更済み目的画像データによって表わされる前記変更済み目的画像内の一部である第2の部分領域であって、前記第1の部分領域に対応する位置に存在する前記第2の部分領域を構成する各画素の値に置換する処理を含む、コンピュータプログラム。
  12. 画像処理方法であって、
    原稿のスキャンによって得られる第1のスキャンデータを取得する第1の取得工程と、
    前記第1のスキャンデータと、予め準備されているテンプレートデータと、を利用して、特定画像データを生成する生成工程であって、前記特定画像データによって表わされる特定画像は、前記第1のスキャンデータによって表わされる第1のスキャン画像に相当する画像を示す第1のスキャン画像領域と、前記テンプレートデータによって表わされるテンプレート画像を示す第1のテンプレート領域と、を含む、前記生成工程と、
    印刷媒体上への前記特定画像の印刷が実行されるように、前記特定画像データを印刷実行部に供給する供給工程と、
    前記印刷媒体のスキャンによって得られる第2のスキャンデータを取得する第2の取得工程であって、前記第2のスキャンデータによって表わされる第2のスキャン画像は、前記印刷媒体に印刷された前記第1のスキャン画像領域内にユーザによって記述された第1のオブジェクトを含む第2のスキャン画像領域と、前記印刷媒体に印刷された前記第1のテンプレート領域内に前記ユーザによって記述された第2のオブジェクトを含む第2のテンプレート領域と、を含む、前記第2の取得工程と、
    少なくとも2色を示す目的画像を表わす目的画像データを予め記憶しているメモリから前記目的画像データを取得する第3の取得工程と、
    前記目的画像データによって表わされる前記目的画像のパターンと変更済み目的画像データによって表わされる変更済み目的画像のパターンとが一致するように前記目的画像データに画素を追加して、前記第1のスキャンデータを用いて得られる対象画像データのサイズに一致するサイズを有する前記変更済み目的画像データを生成する変更済み目的画像データ生成工程と、
    記対象画像データと前記変更済み目的画像データとを利用して、前記第2のスキャン画像に含まれる前記第1のオブジェクトと前記第2のオブジェクトとに従った目的処理を実行する目的処理実行工程と、を備え、
    前記目的処理は、
    前記対象画像データに対して、前記第1のオブジェクトに従った画像処理を実行して、処理済み画像データを生成すること、及び、
    前記処理済み画像データを出力すること、
    を含み、
    前記画像処理は、前記対象画像データによって表わされる対象画像内の一部である第1の部分領域を構成する各画素の値を、前記変更済み目的画像データによって表わされる前記変更済み目的画像内の一部である第2の部分領域であって、前記第1の部分領域に対応する位置に存在する前記第2の部分領域を構成する各画素の値に置換する処理を含む、画像処理方法。
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