JP6361116B2 - 皮膚洗浄剤組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、皮膚洗浄剤組成物に関する。さらに詳しくは、泡立ちが速く、泡切れが良好ですすぎ易く、刺激性が低く、デリケートゾーン等の敏感な部位に適用しても沁み難いとともに、洗浄後の肌が乾燥し難い皮膚洗浄剤組成物に関する。
身体洗浄用の界面活性剤として用いられているアルキルイミノジカルボン酸塩型界面活性剤は、比較的広いpH領域で使用でき、泡立ちや泡質に優れ、使用時に皮膚にさっぱりした感触を与え、かつ皮膚に対してマイルドであるなどの特長があるものの、洗浄力が十分でなく泡立ちの速さも十分満足できるものではなかった。
そこで、陰イオン性界面活性剤等と組み合わせることにより、上記問題の解決が図られている。例えば、特許文献1においては、アミドエーテルカルボン酸塩、アミドエーテル、及びアルキルイミノジカルボン酸塩を組み合わせた洗浄剤組成物が開示されている。また、特許文献2においては、アルキルエーテル硫酸ナトリウム等の陰イオン性界面活性剤、アルカノールアミン、及びアルキルイミノジ酢酸塩を組み合わせた液体洗剤組成物が開示されている。
しかしながら、これらの組成物は泡切れが悪く、すすぎ難いという問題があった。さらに、洗浄後の肌が乾燥してしまうという問題を有する組成物もあった。
そこで、多価アルコールや水溶性高分子を組み合わせた組成物が提案されている。例えば、特許文献3においては、多価アルコールとアルキルアミノジカルボン酸を組み合わせ、ノンガスフォーマー容器に充填されていることを特徴とする洗浄剤組成物が提案されている。特許文献4においては、ラウロイルグルタミン酸トリエタノールアミンやラウリルアミノジ酢酸ナトリウム等の界面活性剤、カチオン化セルロース、及びジアルキルジアリル4級アンモニウム塩・アクリルアミド共重合体を組み合わせた皮膚洗浄剤組成物が開示されている。特許文献5においては、非カチオン性の揮発性殺菌剤、アシルアミノ酸塩等の陰イオン性界面活性剤、アルキルイミノジカルボン酸等の両性界面活性剤、及びカチオン性ポリマーを組み合わせた洗浄剤組成物が提案されている。
しかしながら、特許文献3ではフォーマー容器以外では泡立ちが遅いという問題があった。特許文献4及び5では炎症や汗疹等の症状を呈した部位に適用した場合に沁みることがあった。また、女性の場合は、生理時やおりものが多い時にデリケートゾーン(外陰部)の常在菌が原因となって悪臭が発生したり、炎症や痒み等の皮膚障害が発症することがあり、デリケートゾーンに対しても安心して使用できる洗浄剤が望まれている。
特開平9−165596号公報 特開平10−195489号公報 特開2002−256298号公報 特開2005−306843号公報 特開2007−332355号公報
本発明は、上記課題を解決するものであり、その目的は、泡立ちが速く、泡切れが良好ですすぎ易く、刺激性が低く、デリケートゾーン等の敏感な部位に適用しても沁み難いとともに、洗浄後の肌が乾燥し難い皮膚洗浄剤組成物を提供することである。
本発明者らは、上記問題を解決するために研究を重ねたところ、特定のアルキルイミノジカルボン酸塩、特定の陰イオン性界面活性剤、特定の水溶性高分子、及び1,2−アルカンジオールを組み合わせることによって上記目的の皮膚洗浄剤組成物を得るに至った。
すなわち本発明は、下記のa、b、c及びdの各成分を含有し、a成分が3〜30質量%、b成分が1.5〜10質量%、c成分が0.01〜2質量%、d成分が0.1〜5質量%であり、b成分に対するa成分の含有比(a/b)が3〜15であり、c成分とd成分の合計に対するb成分の含有比〔b/(c+d)〕が0.1〜5である皮膚洗浄剤組成物である。
a.式(1)で表されるアルキルイミノジカルボン酸塩
Figure 0006361116
(式中、Rは炭素数10〜22のアルキル基、炭素数10〜22のアルケニル基、又は炭素数10〜22のヒドロキシアルキル基であり、R及びRはそれぞれ独立して炭素数1〜3のアルキレン基であり、M及びMはそれぞれ独立して水素原子、アルカリ金属原子、アンモニウム基、アルカノールアンモニウム基、塩基性アミノ酸のカチオン性残基、又はアミノ酸誘導体のアルカリ金属塩である。)
b.アシルアミノ酸塩型の陰イオン性界面活性剤
c.非イオン性セルロース誘導体
d.1,2−ペンタンジオールおよび1,2−ヘキサンジオールから選ばれる1種又は2種
本発明の皮膚洗浄剤組成物によれば、泡立ちが速く、泡切れが良好ですすぎ易く、刺激性が低く、デリケートゾーンにも沁み難いとともに、洗浄後の肌が乾燥し難いという効果が得られる。
以下、本発明の実施形態を説明する。本発明の皮膚洗浄剤組成物は、上記のa、b、c及びdの各成分を含有する。以下、a成分から順次説明する。
〔a成分〕
本発明に用いられるa成分は、式(1)で表されるアルキルイミノジカルボン酸塩である。
式(1)において、Rは炭素数10〜22のアルキル基、炭素数10〜22アルケニル基、又は炭素数10〜22ヒドロキシアルキル基であり、例えば、ドデシル基、テトラデシル基、ヘキサデシル基、オクタデシル基、オクタデセニル基、12−ヒドロキシオクタデシル基等が挙げられる。
及びRは炭素数1〜3のアルキレン基であり、RとRは同一であっても異なっていてもよく、例えば、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、イソプロピレン基等が挙げられる。
及びMは水素原子、アルカリ金属原子、アンモニウム基、アルカノールアンモニウム基、塩基性アミノ酸のカチオン性残基、アミノ酸誘導体のアルカリ金属塩であり、MとMは同一であっても異なっていてもよい。例えば、アルカリ金属原子としてはナトリウム、カリウム等が挙げられ、アルカノールアンモニウム基としてはジエタノールアンモニウム、トリエタノールアンモニウム等が挙げられ、塩基性アミノ酸としてはリジン、アルギニン等が挙げられ、アミノ酸誘導体のアルカリ金属塩としてはN−メチルタウリンナトリウム等が挙げられる。
中でも、泡立ちの良さ及び洗浄後の肌の乾燥し難さの点から、式(1)において、Rが炭素数10〜16のアルキル基、又は炭素数10〜16のアルケニル基であり、R及びRがそれぞれ独立して炭素数1〜2のアルキレン基であり、M及びMがそれぞれ独立して水素原子、アルカリ金属原子、又は塩基性アミノ酸のカチオン性残基であるアルキルイミノジカルボン酸塩が好ましい。
好ましいアルキルイミノジカルボン酸塩として、具体的には、ラウリルイミノジ酢酸ナトリウム、ラウリルイミノジプロピオン酸ナトリウム、ラウリルイミノジプロピオン酸ジカリウム、ミリスチルイミノジ酢酸アルギニン等が挙げられる。
a成分として式(1)で表されるアルキルイミノジカルボン酸塩から選ばれる1種又は2種以上を用いることができる。
〔b成分〕
本発明に用いられるb成分は、アシルアミノ酸塩型の陰イオン性界面活性剤である。
アシルアミノ酸塩は、アミノ酸又はアミノ酸誘導体のアミノ基の水素原子がアシル基で置換された形態のアミド化合物と、対イオンを形成し得る化合物とを混合して塩を形成することにより得られる。上記アミノ酸としては、グリシン、アラニン、β−アラニン、グルタミン酸、アスパラギン酸、タウリン等が挙げられ、アミノ酸誘導体としては、N−メチルグリシン、N−メチル−β−アラニン、N−メチルタウリン等が挙げられる。
アシル基としては、直鎖構造及び分岐構造のいずれでもよく、また飽和アシル基及び不飽和アシル基のいずれでもよく、好ましくは炭素数が8〜22のアシル基である。例えば、ラウロイル基、ミリストイル基、パルミトイル基、ステアロイル基、イソステアロイル基、12−ヒドロキシステアロイル基、オレオイル基が挙げられる。また、混合脂肪酸由来のアシル基を用いることができ、例えば、ヤシ油脂肪酸アシル基等を用いることができる。
対イオンを形成し得る化合物とは、対イオンを形成し得る原子、対イオンを形成し得る基、及びその基を有する化合物であり、例えば、水素原子、アルカリ金属原子、アルカリ土類金属原子、アンモニウム基、アルカノールアンモニウム基、塩基性アミノ酸のカチオン性残基、アミノ酸誘導体のアルカリ金属塩等が挙げられる。更に、アルカリ金属原子としてナトリウム、カリウムが挙げられ、アルカリ土類金属原子としてマグネシウム、カルシムが挙げられ、アルカノールアンモニウム基としてジエタノールアンモニウム、トリエタノールアンモニウムが挙げられ、塩基性アミノ酸としてリジン、アルギニンが挙げられ、アミノ酸誘導体のアルカリ金属塩としてN−メチルタウリンナトリウム等が挙げられる。
b成分として具体的には、ヤシ油脂肪酸アシルグリシンカリウム、ヤシ油脂肪酸アシル−N−グルタミン酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸アシル−N−グルタミン酸トリエタノールアミン、ラウロイルアスパラギン酸ナトリウム、ラウロイル−N−メチル−β−アラニンナトリウム、ヤシ油脂肪酸アシル−N−メチルタウリンナトリウム等が挙げられる。
中でも、泡立ちの速さ及び敏感な部位への沁み難さの点から、アミノ酸又はアミノ酸誘導体として、N−メチルグリシン、N−メチル−β−アラニン、N−メチルタウリンを用いたアシルアミノ酸塩が好ましい。具体的には、ミリストイル−N−メチルグリシンカリウム、ラウロイル−N−メチル−β−アラニンナトリウム、ヤシ油脂肪酸アシル−N−メチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸アシル−N−メチルタウリンマグネシウム、ヤシ油脂肪酸アシル−N−グルタミン酸ナトリウム、カプロイル−N−メチルタウリンナトリウム等が挙げられる。
b成分としてアシルアミノ酸塩から選ばれる1種又は2種以上を用いることができる。
〔c成分〕
本発明に用いられるc成分は、水溶性高分子の非イオン性セルロース誘導体である。
非イオン性セルロース誘導体としては、具体的には、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース等を挙げることができる。中でも、泡切れの良さ及び洗浄後の肌の乾燥し難さの点から、ヒドロキシエチルセルロースが好ましい。
c成分として非イオン性セルロース誘導体から選ばれる1種又は2種以上を用いることができる。
〔d成分〕
本発明に用いられるd成分は、炭素数5〜8の1,2−アルカンジオールである。
炭素数5〜8の1,2−アルカンジオールとしては、具体的には、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−ヘプタンジオール、1,2−オクタンジオールである。中でも、泡立ちの速さの点から、1,2−ペンタンジオールが好ましい。
d成分として炭素数5〜8の1,2−アルカンジオールから選ばれる1種又は2種以上を用いることができる。
本発明においては、特に1,2−ペンタンジオールおよび1,2−ヘキサンジオールから選ばれる1種又は2種が用いられる。
〔皮膚洗浄剤組成物中における各成分の含有量と含有比〕
a成分は、組成物全量中に3〜30質量%、好ましくは4〜20質量%、更に好ましくは5〜15質量%含まれる。3質量%未満では泡切れが悪くなりすすぎ難くなるおそれがある。30質量%を超えると刺激性が高くなり、デリケートゾーン等の敏感な部位に適用した際に沁み易くなり、また洗浄後の肌が乾燥し易くなるおそれがある。
b成分は、組成物全量中に1.5〜10質量%、好ましくは1.5〜6質量%、更に好ましくは1.5〜4質量%含まれる。1.5質量%未満では泡立ちが遅くなるおそれがある。10質量%を超えると泡切れが悪くなりすすぎ難く、刺激性が高くなり、デリケートゾーン等の敏感な部位に適用した際に沁み易くなるおそれがある。
c成分は、組成物全量中に0.01〜2質量%、好ましくは0.05〜1.5質量%、更に好ましくは0.1〜1質量%含まれる。0.01質量%未満ではデリケートゾーン等の敏感な部位に適用した際に沁み易くなり、洗浄後の肌が乾燥し易くなるおそれがある。2質量%を超えると泡切れが悪くなりすすぎ難くなるおそれがある。
d成分は、組成物全量中に0.1〜5質量%、好ましくは0.2〜4質量%、更に好ましくは0.5〜3質量%含まれる。0.1質量%未満では泡切れが悪くなりすすぎ難く、デリケートゾーン等の敏感な部位に適用した際に沁み易くなるおそれがある。5質量%を超えると泡立ちが遅くなるおそれがある。
本発明において、b成分に対するa成分の含有比(a/b)は3〜15であり、好ましくは4〜10、更に好ましくは4〜8である。a/bが3未満では泡切れが悪くなりすすぎ難くなるおそれがあり、a/bが15を超えると刺激性が高くなるおそれがある。
また、c成分とd成分の合計に対するb成分の含有比〔b/(c+d)〕は0.1〜5であり、好ましくは0.5〜4、更に好ましくは1〜3である。b/(c+d)が0.1未満では泡立ちが遅くなるおそれがあり、b/(c+d)が5を超えると泡切れが悪くなりすすぎ難く、デリケートゾーン等の敏感な部位に適用した際に沁み易くなるおそれがある。
上記a成分、b成分、c成分、及びd成分の合計含有量(a+b+c+d)は、皮膚洗浄剤組成物として求められる性能に応じて適宜調整することができ、通常、他の添加剤や残部としての水を更に加えて100質量%として本発明の皮膚洗浄剤組成物が調製される。
本発明の皮膚洗浄剤組成物は、通常の方法に従って製造することができる。
本発明の皮膚洗浄剤組成物には、化粧料に常用されている添加物を、本発明の組成物の性能を損なわない範囲で、配合することができる。例えば、エタノール、イソプロピルアルコール等の低級アルコール;乳糖、果糖、ショ糖等の糖類;流動パラフィン、スクワラン、ワセリン等の炭化水素系油;セラミド、コレステロール、蛋白誘導体、カチオン化セルロース等のカチオン性高分子;キサンタンガム、カルボキシビニルポリマー等の酸性高分子;グリコール酸、乳酸、リンゴ酸、クエン酸等の有機酸類;食塩等の無機塩類;pH調製剤としてのアルカリ;アスコルビン酸、トコフェロール、ヘスペリジン等のビタミン類及びその誘導体;殺菌剤;キレート剤;抗酸化剤;血行促進剤;紫外線吸収剤;紫外線散乱剤;動植物由来の天然エキス;アミノ酸類;感光素;色素;顔料及び香料等を配合することができる。
本発明の皮膚洗浄剤組成物の形態は、液状、ゲル状等を適宜選択できるが、溶剤として水又は低級アルコール、特に水を用いた液状のものが好ましい。
本発明の皮膚洗浄剤組成物は、泡立ちが速く、泡切れが良好ですすぎ易く、洗浄後の肌が乾燥し難いという効果を有するとともに、刺激性が低く、デリケートゾーン等の敏感な部位に適用しても沁み難いという効果をも有する。したがって、本発明の皮膚洗浄剤組成物は、肌(皮膚)の洗浄を目的として使用することができ、特に、炎症や汗疹等の皮膚障害を発症した部位、及びデリケートゾーンなどの敏感な部位に対しても安心して洗浄剤として使用することができる。すなわち、本発明の皮膚洗浄剤組成物は、皮膚の敏感部位用洗浄剤組成物として、例えばデリケートゾーン用洗浄剤組成物として好適である。
以下、実施例および比較例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する。
〔実施例1〜8及び比較例1〜9〕
表2及び3に示す皮膚洗浄剤組成物を調製し、5項目について下記評価基準により評価を行った。但し、共通添加成分として表1に示す10成分を使用した。実施例の評価結果を表2、比較例の評価結果を表3にそれぞれ示す。
なお、表2及び表3において、各成分の数値は組成物全量中の含有量(質量%)を示す。また、a/bはb成分に対するa成分の含有比(質量比)を示し、b/(c+d)はc成分とd成分の合計に対するb成分の含有比(質量比)を示す。
Figure 0006361116
(1)泡立ちの速さ
20名の男女(30〜50才)をパネラーとして、1gの洗浄剤組成物を濡らした手に取り、手の平で10秒間泡立てた時の泡立ちの速さについて下記のように判定し、20名の合計点を求めた。30点以上を泡立ちが速い洗浄剤組成物と判定し、35点以上に「◎」、30点以上35点未満に「○」、20点以上30点未満に「△」、20点未満に「×」を表に併記した。
2点:直ぐに十分な泡が得られ、泡立ちが良いと感じた場合。
1点:比較的速く十分な泡が得られ、泡立ちがやや良いと感じた場合。
0点:十分な泡を得るために時間を要し、泡立ちが悪いと感じた場合。
(2)泡切れの良さとすすぎ易さ
20名の男女(30〜50才)をパネラーとして、1gの洗浄剤組成物を濡らした手に取り、手の平で十分に泡立てた後、流水で20秒間すすいだ時の泡切れの良さとすすぎ易さについて下記のように判定し、20名の合計点を求めた。30点以上を泡切れが良好ですすぎ易い洗浄剤組成物と判定し、35点以上に「◎」、30点以上35点未満に「○」、20点以上30点未満に「△」、20点未満に「×」を表に併記した。
2点:直ぐに泡がなくなると共にぬるつきもなくなり、泡切れが良好ですすぎ易いと感じた場合。
1点:比較的速く泡がなくなるものの、ぬるつきがなくなるまでやや時間を要したと感じた場合。
0点:泡及びぬるつきがなくなるまでに時間を要し、すすぎ難いと感じた場合。
(3)低刺激性
洗浄剤組成物の刺激性は細胞毒性試験により評価した。具体的には、ウサギ角膜上皮様細胞の懸濁液100μLを96ウェルプレートに播種し(2万個/ウェル)、24時間COインキュベーターにて培養した。その後、各洗浄剤組成物の0.3質量%水溶液を各ウェルに100μL添加し、COインキュベーターにて72時間培養した。その後、培養液を除去し、5mg/100mLのニュートラルレッド溶液を各ウェルに加え、更にCOインキュベーターにて3時間培養した。各ウェルからニュートラルレッド溶液を除去し、pH7.4のリン酸緩衝液100μlで各ウェルを2回洗浄した。1%酢酸を含む50%エタノール水溶液を各ウェルに100μL添加し、5分間振とうさせた後、540μmの吸光度を測定した。得られた吸光度を下記式に導入することで細胞生存率(%)を算出した。細胞生存率が50%以上の場合に刺激性が低いと判定し、50%以上に「○」、50%未満に「×」を表に併記した。
細胞生存率(%)=吸光度(洗浄剤組成物添加系)÷吸光度(洗浄剤組成物無添加系)×100
(4)デリケートゾーンへのマイルド性
20名の女性(20〜40才)をパネラーとして、1gの洗浄剤組成物を濡らした手に取り、手の平で十分に泡立てた後、デリケートゾーンを洗浄した時の感触について下記のように判定し、20名の合計点を求めた。30点以上をデリケートゾーンにも沁み難い洗浄剤組成物と判定し、35点以上に「◎」、30点以上35点未満に「○」、20点以上30点未満に「△」、20点未満に「×」を表に併記した。
2点:使用中及び使用後に、刺激感が全くなかった場合。
1点:使用中又は使用後に、若干の刺激感を感じた場合。
0点:使用中に、刺激感を感じた場合。
(5)洗浄後の肌の乾燥感
20名の男女(30〜50才)をパネラーとして、6gの洗浄剤組成物をスポンジに取り、十分に泡立ててから全身を洗浄する行為を1日1回行い、この行為を10日間連続して行った後の感触について下記のように判定し、20名の合計点を求めた。30点以上を洗浄後の肌が乾燥し難い洗浄剤組成物と判定し、35点以上に「◎」、30点以上35点未満に「○」、20点以上30点未満に「△」、20点未満に「×」を表に併記した。
2点:肌にうるおいがあり、全く乾燥していないと感じた場合。
1点:時間の経過と共にやや乾燥すると感じた場合。
0点:肌にうるおいがなく、乾燥していると感じた場合。
Figure 0006361116
Figure 0006361116
本発明に係る実施例1〜8の皮膚洗浄剤組成物は、いずれも、泡立ちが速く、泡切れが良好ですすぎ易く、刺激性が低く、デリケートゾーン等の敏感な部位に適用しても沁み難いとともに、洗浄後の肌が乾燥し難いものであった。
これに対して比較例1〜9では充分な性能が得られていない。
つまり、比較例1では、a成分が含まれていないため、泡切れが悪くすすぎ難く、刺激性が高かった。
比較例2では、b成分が含まれていないため、泡立ちが遅く、また泡切れが悪くすすぎ難かった。
比較例3では、c成分が含まれていないため、デリケートゾーンに沁み易く、洗浄後の肌が乾燥し易かった。
比較例4では、d成分が含まれていないため、泡切れが悪くすすぎ難く、デリケートゾーンに沁み易かった。
比較例5では、b成分の含有量が10質量%を超え、またa/bが3未満であるため、泡切れが悪くすすぎ難く、刺激性が高く、デリケートゾーンに沁み易かった。
比較例6では、c成分の含有量が2質量%を超えているため、泡切れが悪くすすぎ難かった。
比較例7では、d成分の含有量が5質量%を超えているため、泡立ちが遅かった。
比較例8では、a/bが15を超えているため、泡切れが悪くすすぎ難かった。
比較例9では、b/(c+d)が5を超えているため、泡切れが悪くすすぎ難く、デリケートゾーンに沁み易かった。
本発明の皮膚洗浄剤組成物は、泡立ちが速く、泡切れが良好ですすぎ易く、刺激性が低く、デリケートゾーン等の敏感な部位に適用しても沁み難いとともに、洗浄後の肌が乾燥し難いものである。したがって、本発明の皮膚洗浄剤組成物は、肌(皮膚)の洗浄を目的とした様々な使用形態に適用することができ、例えば洗顔料、ボディシャンプー、ハンドソープ等として用いることができる。本発明の皮膚洗浄剤組成物は、特に、炎症や汗疹等の皮膚障害を発症した部位、及びデリケートゾーンなどの敏感な部位に対しても安心して使用することができ、皮膚の敏感部位用洗浄剤組成物として、例えばデリケートゾーン用洗浄剤組成物として好適に使用することができる。

Claims (1)

  1. 下記のa、b、c及びdの各成分を含有し、a成分が3〜30質量%、b成分が1.5〜10質量%、c成分が0.01〜2質量%、d成分が0.1〜5質量%であり、b成分に対するa成分の含有比(a/b)が3〜15であり、c成分とd成分の合計に対するb成分の含有比〔b/(c+d)〕が0.1〜5である皮膚洗浄剤組成物。
    a.式(1)で表されるアルキルイミノジカルボン酸塩
    Figure 0006361116
    (式中、Rは炭素数10〜22のアルキル基、炭素数10〜22のアルケニル基、又は炭素数10〜22のヒドロキシアルキル基であり、R及びRはそれぞれ独立して炭素数1〜3のアルキレン基であり、M及びMはそれぞれ独立して水素原子、アルカリ金属原子、アンモニウム基、アルカノールアンモニウム基、塩基性アミノ酸のカチオン性残基、又はアミノ酸誘導体のアルカリ金属塩である。)
    b.アシルアミノ酸塩型の陰イオン性界面活性剤
    c.非イオン性セルロース誘導体
    d.1,2−ペンタンジオールおよび1,2−ヘキサンジオールから選ばれる1種又は2種
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